説明

双方向通信インターフェース装置及び双方向通信インターフェースシステム

【課題】部装置やアクティブケーブルに、電源を供給する可能な双方向インターフェース装置及び双方向通信インターフェースシステムを提供する。
【解決手段】実施形態の双方向通信インターフェース装置は、光信号を伝送する2つの光ファイバにより第一の方向及び第二の方向の信号を伝送する伝送ケーブルと、第一の方向の信号伝送のために信号を光信号に変換する第一の変換部と、第二の方向の信号伝送のために光信号を信号に変換する第二の変換部と、第一の変換部及び第二の変換部を動作する電源を受けつける第一の電源取得部とを含む第一の接続端と、第一の方向の信号伝送のために光信号を電気信号に変換する第三の変換部と、第二の方向の信号伝送のために信号を光信号に変換する第四の変換部と、第三の変換部及び第四の変換部を動作する電源を受けつける第二の電源取得部とを含む第二の接続端と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、双方向通信インターフェース装置及び電源供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
機器間において信号を伝送する双方向通信インターフェース装置として、HDMI(High-definition Digital Media Interface)ケーブル、等が広く利用されている。
【0003】
このため、HDMIケーブルを用い、例えば携帯端末装置をソース機器として運用する場合、運用可能時間は、携帯端末装置の電源容量に依存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−44706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現行規格のHDMIケーブルは、外部機器やアクティブケーブルへ電源を供給することを考慮していないため、運用時間に制限を受ける。
【0006】
しかしながら、電源供給のために、新たなケーブルあるいは電源装置等を用意することは、ユーザの負担を増大する。
【0007】
本発明の目的は、外部装置やアクティブケーブルに、電源を供給する可能な双方向インターフェース装置及び電源供給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、電源供給装置は、第1の電源と第1の接続子とを含む第1電源供給部と、第2の電源と第2の接続子とを含む第2電源供給部と、第3及び第4の接触子を相互に接続する伝送ケーブルと、を具備する。
【0009】
第1電源供給部は、第1の電流値の電流を出力する。第2電源供給部は、第2の電流値の電流を出力する。伝送ケーブルは、第3の接触子が第1の接触子と接続し、第4の接続子が第2の接触子と接続し、第1電源供給部及び第2電源供給部の少なくとも一方が出力する第1の電流値の電流及び第2の電流値の電流を伝送する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態を適用する双方向インターフェース装置の一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する送信(ソース機器)側コネクタの構成の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する受信(シンク機器)側コネクタの構成の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用するコネクタの構成の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用するコネクタの構成の一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する双方向インターフェース装置の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、実施形態を適用する双方向通信インターフェースシステム及び電源供給装置の一例を示す。なお、以下に説明する要素や構成あるいは機能は、ハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置、CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0013】
双方向通信インターフェースシステムを適用する光伝送ケーブル101は、例えば光ファイバーである第1の光伝送ケーブル(伝送路)1A、同じく光ファイバーである第2の光伝送ケーブル(伝送路)1B、それぞれの光ファイバー1A,1Bをソース(source)機器と接続する第1のプラグ(ソース機器側コネクタ)111、及びそれぞれの光ファイバー1A,1Bをシンク(sink)機器と接続する第2のプラグ(シンク機器側コネクタ)121を含む。なお、光伝送ケーブル101は、第1の光伝送ケーブル1A、第2の光伝送ケーブル1Bにより、現行規格に対応したHDMI(High-definition Digital Media Interface)機能による信号の伝送が可能である。
【0014】
第1の光ファイバー1Aは、ソース機器201側の(第1の)プラグ111からシンク機器301側の(第2の)プラグ121へ、信号を伝送する。第2の光ファイバー1Bは、シンク機器301側の第2のプラグ121からソース機器201側の第1のプラグ111へ、信号を伝送する。
【0015】
それぞれの光ファイバー1A,1Bが伝送する信号は、コンテンツすなわち番組あるいはプログラムの映像(ビデオ)信号及び音声(オーディオ)信号を含む。映像信号及び音声信号は、単に、AV(Audio/Visual)信号と称されることもある。
【0016】
第1のプラグ(ソース機器側コネクタ)111は、例えばレコーダー装置すなわち、コンテンツ(番組と称することもある)あるいはプログラムの記録と再生が可能な録画再生装置であるソース機器(送信部)201のコネクタ(接続器)211に設けられるレセプタクル(接続子)212と接続するコネクタプラグ112、及びコネクタプラグ112に適用される規格あるいはバージョン情報等を識別可能なキー(識別子)113を含む。
【0017】
ソース機器(録画再生装置)201は、コンテンツすなわち番組あるいはプログラムの映像(Video,ビデオ)信号及び音声(Audio,オーディオ)信号を記録し、再生するレコーダー装置あるいはコンテンツの再生のみが可能なプレーヤー装置、ゲーム装置あるいはビデオカメラ等であってもよい。ソース機器201はまた、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)や、PCに接続可能で、例えばDVD規格/CD規格等の光ディスクが保持するデータ(コンテンツ)を再生するデータ再生装置(光ディスクドライブ装置)、例えばSSD(Solid State Drive,半導体メモリ装置)からデータ(コンテンツ)の読み出しが可能なリーダーライター(データ再生装置)、SSD等のメモリ装置を有し、携帯可能な携帯端末装置もしくはデジタルフォトカメラ装置あるいは携帯電話装置、あるいは自動車等に搭載もしくはユーザが携帯することのできるナビゲーション装置であってもよい。
【0018】
第2のプラグ(シンク機器側コネクタ)121は、シンク機器(受信部)、例えばテレビ受信装置、すなわち、コンテンツ(番組と称することもある)あるいはプログラムの再生が可能な映像表示装置301側のコネクタ(接続器)311に設けられるレセプタクル321と接続するコネクタプラグ122及びコネクタプラグ122が適用される規格あるいはバージョン情報等を識別可能なキー(識別子)123を含む。
【0019】
第1のプラグ(ソース機器側コネクタ)111と接続する送信部(ソース機器側)コネクタのレセプタクル211は、コネクタプラグ112を介して第1の光ファイバー1AにAV信号を供給する際に第1の光ファイバー1Aの伝送規格に合わせてAV信号をエンコードするエンコーダ212、シンク機器との間の制御用信号(HPD,CEC,Util(ユーティリティ),SCL(クロック),SDA(データ))の受け渡しを制御するマイコン(マイクロコンピュータ)213、挿入されるコネクタプラグ111のキー113を電気的もしくは機械的に検出するキー検出機構214、及び接続される外部機器に+5Vを出力する電源供給回路215を含む。なお、キー検出機構214で検出した情報に基づいて、電源供給回路215が、接続される機器(外部機器)に供給可能な電源容量を変更できる。また、制御信号のうちHPD(Hot Plug Detected)及びCEC(HDMI−Consumer Electronics Control)は、今日広く利用されているHDMI(High-definition Digital Media Interface)規格に準拠する。また、キー検出と外部機器への電流容量変更機能(電源供給回路215の出力の変更機能)は、省略することも可能である。この場合は、現行のHDMIの規格に沿った電源を供給する。
【0020】
第2のプラグ(シンク機器側コネクタ)121と接続する受信部(シンク機器側)コネクタのレセプタクル321は、コネクタプラグ122を介して第1の光ファイバー1AからAV信号を受け取る際に第1の光ファイバー1Aを通じて伝送されたAV信号をデコードするデコーダ322、ソース機器とのとの間の制御用の信号(HPD,CEC,Uti1,SCL,SDA)の受け渡しを制御するマイコン(マイクロコンピュータ)323、及びコネクタプラグ121のキー123を、電気的もしくは機械的に検出するキー検出機構324、電源(5Vライン)325、及びSW1(切り換えスイッチ)326、及びシンク機器301側の性能(再生能力)をソース機器201側で判別可能とするためのEDID(Extended Display Identification Data)327を含む。なお、キー検出機構324で検出した情報に基づいて、SW1(切り換えスイッチ1)326をONにすることで、シンク(受信部)301側から、外部機器に+5Vの電源を供給する。なお、キー123の情報(数や構造)を用いて、シンク機器側が供給可能な電源容量を報知することができる。この場合、供給可能な容量に従い、キー123の数や形状(構造)を変更してもよい。
【0021】
なお、光ファイバー1A及び1Bを含む光伝送ケーブル101のソース機器201側のコネクタ211と接続するコネクタプラグ(第1のプラグ)111及び、シンク機器301側のコネクタ311と接続するコネクタプラグ(第2のプラグ)121は、それぞれ、対応する光ファイバー1A、1Bへの/からの光信号の入力と光信号の取り出しのための光−電気変換回路114及び124をさらに含み、両光ファイバーを介して情報の送信及び受信を行う。
【0022】
第1のプラグ(ソース機器側)コネクタ111はさらに、ソース機器201側のレセプタ212を介して供給されるR(赤),G(緑)及びB(青)の映像信号及び、CK(クロック)からなる4つのTMDS(Transition-Minimized Differential Signaling:遷移時間最短差動信号伝送方式)チャネルを一つのチャネルに混在させる多重制御部(MUX/混合部)115、及びシンク機器301側から供給された多重信号を4つのTMDSチャネルに分離する分離制御部(DeMUX)116を、光−電気変換回路114とプラグ111との間に、含む。
【0023】
一方、第2のプラグ(シンク機器側)コネクタ121はさらに、ソース機器201側から供給される多重信号を4つのTMDSチャネルに分離する分離制御部(DeMUX)125、及びソース機器に向けて4つのTMDSチャンネルを一つのチャンネル人多重化する多重制御部(MUX/混合部)126を、プラグ121と光−電気変換回路124との間に、含む。
【0024】
図1に示した光伝送ケーブル101においては、ソース機器201側の電源から電源供給回路315及びシンク機器301側の+5Vラインの双方からの電源の供給を必要とするアクティブケーブル等による利用が可能である。また、接続する外部機器が電源容量の小さい携帯端末装置である場合であって、外部機器に独立した電源装置を必要とすることなく、長時間の運用を可能とする。
【0025】
なお、接続相手方(外部機器)が要求する電源容量(電流量)は、光ファイバー101の第1のプラグ111に用意されるキー113の上述の形状あるいは数により通知される。なお、電源供給回路15は、外部機器が要求する電流量を供給可能な電源供給能力を持つことはいうまでもない。また、キー113が用意されていない場合であっても、現行のHDMIの規格に則り、+5V電源(最大55mA)が供給される。
【0026】
光−電気変換回路114に電源が供給されると、主としてAV信号伝送を担当するダウンリンクの光ファイバ(第1の光ファイバ1A)を介して、光信号がシンク機器側の光−電気変換回路124に送出される。
【0027】
また、シンク機器側光−電気変換回路124は、キー123によってシンク機器からの電源供給(すなわちSW1=ON)を受けることで動作が可能となる。
【0028】
図2は、図1により説明した第1のプラグ(ソース機器側コネクタ)111が含むキー113の形状の特徴を示す。
【0029】
図2に示すように、プラグ111の外周上の所定位置、例えばプラグの向きを規定する斜面部を有する側の面に、例えば突起(キー)113を設けることで、現行規格に準拠するHDMIケーブルと外観上の識別が可能であり、また、現行のHDMIケーブルに対応するソース機器への誤挿入を防止できる。
【0030】
なお、図3に示すように、キー(突起)の数を変えることにより、上述の電源容量(供給可能な電流量)を、相手方機器に報知できる。すなわち、電源供給能力に段階がある場合、例えばキーの数を変更することにより、例えば1本につき500mAの能力を示すとすれば、3本の場合は1.5Aである、等を報知できる。
【0031】
図4は、図1により説明した第2のプラグ(シンク機器側コネクタ)121が含むキー123の形状の特徴を示す。
【0032】
図4に示すように、プラグ121の外周上の所定位置、例えばプラグの向きを規定する斜面部と反対側となる平面のみを有する側の面に、例えば突起123を設けることで、現行規格に準拠するHDMIケーブルと外観上の識別が可能であり、また、現行のHDMIケーブルに対応するシンク機器への誤挿入を防止できる。
【0033】
なお、図5に示すように、突起中に任意数の凹部(あるいは凸部)を設け、その数を変えることにより、上述の電源容量(供給可能な電流量)を、相手方機器に報知できる。すなわち、電源供給能力に段階がある場合、例えばキーに設ける凹部(または凸部)の数、例えば1個につき500mA(3個で1.5A)等により報知できる。
【0034】
また、図2〜図5に示す突起とその数、または凹部の組み合わせは、シンク機器とソース機器において任意に設定可能であり、例えば図示した例と逆であってもよいことは言うまでもない。
【0035】
なお、プラグ111及び121のそれぞれがカップリングするレセプタクル211(ソース機器側)及びレセプタ311(シンク機器側)に、突起(キー)113または123とカップリングを可能とする凹部を設けることにより、複雑な検出機構を設けることなく、簡単な機構で、本提案の光伝送ケーブル101であることを、通知できる。また、プラグ111または121の突起(キー)113/123は、例えばレセプタ212及び312の凹部に、(プラグの)凸部からの圧力によりオンになるスイッチまたは凸部の存在を検出する機構(フォトインタラプタ等)を設けることで、より、確実に検出可能となる。
【0036】
図6は、図1〜図5に示した光伝送ケーブルの別の実施形態を示す。
【0037】
図1〜図5に示した光伝送ケーブルは、現行のHDMI規格のケーブルに比較してキーとその検出のための機構が必要となる。従って、キーとその検出のための機構を必要としない構成の一例を、図6に示す。
【0038】
図6に示す光伝送ケーブル601は、第1及び第2の光ファイバー1A、1Bを含み、それぞれをソース機器701とシンク機器801に接続するプラグ611、621は、図1〜図5に示した例からキー(図1における113、123)を除いた構成である。従って、ソース機器701及びシンク機器801は、キー検出機構(図1における114、124)を含まない。
【0039】
なお、シンク機器801のコネクタのレセプタクル821は、キー検出の代わりに(光伝送ケーブル601の)コネクタプラグ621の挿入を検出するプラグ検出機構(電流検出機構)828を有する。また、CECラインとUtilラインの電圧を監視する監視回路829を、さらに含む。また、ソース機器701のレセプタクル711側には、電流容量設定回路716を設けている。また、光伝送ケーブル601の第2のプラグ(シンク機器側)621に、CECラインとUtilラインを短絡するSW103(短絡スイッチ)627を設けている。
【0040】
図6に示す光伝送ケーブル601のシンク機器側プラグ621の短絡スイッチ627は、光−電気変換回路624に供給される+5V電源(ライン)825がオフ(OFF)の場合に、オン(close)して、CECラインとUtilラインをショート(短絡)する。一方、+5V電源(ライン)825がオン(オン)であるとき、短絡スイッチ627は、オフ(open)となる。
【0041】
なお、シンク機器801側では、電源供給スイッチ/切り換えスイッチ(SW1)824と電源配線との間に位置する電流検出機構828がマイコン823と協調して動作し、通過電流が一定以下(たとえば10mA以下)、かつ当該電流以下での動作が一定時間経過した場合は、マイコン823が電源供給スイッチ(SW1)826をOFFにする。
【0042】
また、監視回路828は、CECラインの電圧とUtilライン電圧を比較する機能を供え、CECライン電圧とUtilライン電圧が同じ電圧レベルであることを検出して、その結果をマイコン823に通知する。マイコン823は、監視回路828からの検出結果を、一定時間以上継続して確認する。一定時間以上検出結果が変化しない場合は、マイコン823は、プラグ621内の短絡スイッチ(SW103)627がショートしていると判断し、電源供給を開始するため、電源供給スイッチ/切り換えスイッチ(SW1)826を一定時間ONにするとともに、電流検出機構828により、通過電流量を監視する。
【0043】
すなわち、シンク機器801側において、コネクタプラグ検出機構(通過電流検出機構)829によりコネクタプラグ621(光伝送ケーブル601)の挿入が検出されると、監視回路828は、CECラインとUtilラインの電圧が同じであることを、Ex−ORにより検出し、例えば「Low」を出力する。
【0044】
なお、監視回路829による監視に代えて、マイコン823によりCECラインとUtilラインの電圧を比較してもよい。すなわち、マイコン823は、電源供給開始後に通過電流量の増加が認められ、かつ一定時間以内に、CECライン電圧とUtilライン電圧が同じ電圧レベルで推移していないことを検出した場合には、ソース機器701側の電源が正常に入った(短絡スイッチ(SW103)627がショートしていない)と判断して、電源供給スイッチ(SW1)826のONを継続する。それ以外の場合は、電源供給スイッチ826をOFF(遮断)し、外部機器への電源供給を停止する。
【0045】
なお、シンク機器801のマイコン823が一定時間の電源ON後に、電源供給を継続しない(遮断する)例としては、
<1>SW1(電源供給スイッチ)826のON後、一定時間経過後にも通過電流量が増加しない場合、
<2>SW1(電源供給スイッチ)826のON後、通過電流量が増大したが、一定時間経過する前に通過電流量が減り、一定値以下になった場合、
<3>SW1(電源供給スイッチ)826のON後、一定時間経過したにもかかわらず、CECライン電圧とUtilライン電圧が同じ電圧レベルで推移している場合(スイッチSW103がショートしている場合)とする。
【0046】
なお、上述の説明は、監視回路829がマイコン823の外にあるものとして説明したが、マイコン823に監視回路829の機能を組み込むことで、一体化できる。
【0047】
以上説明した通り、本提案により、電源容量に余裕のないことが多い携帯端末装置のような外部装置あるいはアクティブケーブル等に対し、ソース機器とシンク機器の両方から独立して電源を供給させることができる。これにより、ソース機器とシンクとの間の電気的接続が不要となり、光伝送ケーブルのような接続距離が長いケーブルを用いる場合であっても、電気的ノイズの影響を大幅に軽減できる。
【0048】
なお、本提案の形状のコネクタプラグを用いることで、コネクタプラグの誤挿入を防止できる。
【0049】
また、ソース機器あるいはシンク機器の電源供給能力が低い、現行のHDMI規格準拠のケーブルにのみ対応するソース機器やシンク機器である場合に、高い電流供給能力を必要とする外部機器は接続できないため、接続間違いに起因する動作不良等が生じるコトが防止される。すなわち、電源供給動作切り換え機能のない機器には、本提案のコネクタプラグ(光伝送ケーブル)を接続できないため、誤って接続することにより、動作不良と判断するようなミスやユーザに困惑が生じることを防止できる。
【0050】
また、キー検知機構により、電源供給回路の切り換えが簡単に実施できる。また、キーによりコネクタ(光伝送ケーブル)の挿入ミスを防止できる。
【0051】
また、ソース機器とシンク機器から、独立して電力を取り出せる。なお、接続された機器が消費する電力を検出した結果に従い、電源供給をオフするため、複雑な手順が必要なくなる。
【0052】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0053】
1A、1B…光ファイバー(伝送路)、101…光伝送ケーブル(双方向通信インターフェース)、111(611)…第1のプラグ(ソース機器側コネクタ)、112…コネクタプラグ、113…キー(識別子)、114…光−電気変換回路、115…多重制御部、116…分離制御部、121(621)…第2のプラグ(シンク機器側コネクタ)、122…コネクタプラグ、123…キー(識別子)、124…光−電気変換回路、125…分離制御部、126…多重制御部、201(601)…ソース機器、211(711)…レセプタクル(接続子)、212(712)…エンコーダ、213(713)…マイコン(マイクロコンピュータ)、214…キー検出機構、215(715)…電源供給回路、301(801)…シンク機器、311(811)…コネクタ(接続器)、315…電源供給回路、321(821)…レセプタクル(接続子)、322…デコーダ、323…マイコン(マイクロコンピュータ)、324…キー検出機構、325(825)…電源(5Vライン)、326(826)…SW1(切り換えスイッチ)、327…EDID、627…SW103(短絡スイッチ)、716…電流容量設定回路、828…プラグ検出機構(電流検出機構)、829…監視回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電流値の電流を出力する第1の電源と、前記第1の電流値の電流を対象機器に供給する第1の接続子と、を含む第1電源供給部と、
第2の電流値の電流を出力する第2の電源と、前記第2の電流値の電流を前記対象機器に供給する第2の接続子と、を含む第2電源供給部と、
前記第1の接触子と接続する第3の接触子と、前記第2の接触子と接続する第4の接続子と、前記第3及び第4の接触子を相互に接続して、前記第1電源供給部及び前記第2電源供給部の少なくとも一方が出力する前記第1の電流値の電流及び前記第2の電流値の電流を伝送する伝送ケーブルと、
を具備する電源供給装置。
【請求項2】
前記第1の接続端と前記第3の接続端との間で受け渡し可能な前記第1の電流値を、前記第1の接続端及び前記第3の接続端の形状の特徴として報知する第1の接触子と、
前記第2の接続端と前記第4の接続端との間で受け渡し可能な前記第2の電流値を、前記第2の接続端及び前記第4の接続端の形状の特徴として報知する第2の接触子と、
をさらに具備する請求項1の電源供給装置。
【請求項3】
前記第1の接触子及び第2の接触子は、それぞれ、前記受け渡し可能な前記第1の電流値及び前記第2の電流値を複数段で報知する請求項2記載の電源供給装置。
【請求項4】
前記伝送ケーブルは、前記第1電源供給部から前記第2電源供給部へ前記エンコードされた映像信号及び音声信号を伝送する第1の光ファイバーと、前記第2電源供給部から前記第1電源供給部へ映像信号及び音声信号を伝送する第2の光ファイバーとをさらに具備する請求項1〜3のいずれかに記載の電源供給装置。
【請求項5】
伝送ケーブルの一端に位置する第1の接続端と、
前記伝送ケーブルの他の一端に位置する第2の接続端と、
前記第1の接続端と接続する接続対象機器に提供可能な電源容量を、前記第1の接続端の形状の特徴として前記接続対象機器に報知する第1の接触子と、
前記第2の接続端と接続する接続対象機器が要求する電源容量を、前記第2の接続端の形状の特徴として前記接続対象機器に報知する第2の接触子と、
を具備する双方向通信インターフェース装置。
【請求項6】
前記第1及び第2の接触子は、予め決められた接続対象機器に対する接続が可能である請求項5記載の双方向通信インターフェース装置。
【請求項7】
前記第1及び第2の接触子は、予め決められた接続対象機器と異なる接続対象機器とは接続しない形状を含む請求項6記載の双方向通信インターフェース装置。
【請求項8】
映像信号及び音声信号をエンコードするエンコーダと、第1の電流値の電流を出力する第1の電源装置と、前記エンコーダがエンコードした信号及び前記第1の電流値の電流を対象機器に供給する第1の接続子と、を含む第1電源供給部と、
前記エンコーダがエンコードした前記映像信号及び音声信号をデコードするデコーダと、第2の電流値の電流を出力する第2の電源と、前記デコーダがデコードする信号を受けつけるとともに、前記第2の電流値の電流を前記対象機器に供給する第2の接続子と、を含む第2電源供給部と、
前記第1の接触子と接続する第3の接触子と、前記第2の接触子と接続する第4の接続子と、前記第3及び第4の接触子を相互に接続して、前記第1電源供給部及び前記第2電源供給部の少なくとも一方が出力する前記第1の電流値の電流及び前記第2の電流値の電流を伝送する伝送ケーブルと、
前記第2電源供給部に設けられ、前記第1電源供給部から前記第1の電流値の電流が出力されていることを検出する電流検出機構と、
を具備する電源供給装置。
【請求項9】
映像信号及び音声信号をエンコードするエンコーダと、第1の電流値の電流を出力する第1の電源装置と、前記エンコーダがエンコードした信号及び前記第1の電流値の電流を対象機器に供給する第1の接続子と、を含む第1電源供給部と、
前記エンコーダがエンコードした前記映像信号及び音声信号をデコードするデコーダと、第2の電流値の電流を出力する第2の電源と、前記デコーダがデコードする信号を受けつけるとともに、前記第2の電流値の電流を前記対象機器に供給する第2の接続子と、を含む第2電源供給部と、
前記第1の接触子と接続する第3の接触子と、前記第2の接触子と接続する第4の接続子と、前記第3及び第4の接触子を相互に接続して、前記第1電源供給部及び前記第2電源供給部の少なくとも一方が出力する前記第1の電流値の電流及び前記第2の電流値の電流を伝送する伝送ケーブルと、
前記第2電源供給部に設けられ、前記第1電源供給部からの前記第1の電流値の電流の出力がないことを検出する電流検出機構と、
を具備する電源供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−124808(P2012−124808A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−275407(P2010−275407)
【出願日】平成22年12月10日(2010.12.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】