説明

反射鏡加工方法

【課題】 反射鏡を文字、キャラクター画像など、複雑なデザインで切断してもひび割れのない、高精度な反射鏡の加工をすることが可能な反射鏡の加工方法を提供すること。
【解決手段】反射色の異なる鏡を複雑に切断する反射鏡加工方法であり、上記反射鏡加工方法は、ウォータージェットカッターを使用してもよい。上記反射鏡加工方法により、切断によるひび割れを防止することが可能であり、上記反射鏡は、ガラス製、アクリル製であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射鏡加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の鏡を使った装飾品としては、四角形、丸型、楕円形、扇形などの単純な形しかなかった。それは、全て手作業でダイヤモンドカッターなどを用いて表面に傷をつけ、切断するというよりは、割るというに近い工程で加工していたからである。
【0003】
この加工方法では、複雑な加工は困難であり、くりぬくなどという加工もできなかった。他の金属製品、プラスチック製品などはレーザー加工で複雑な加工ができるが、鏡の場合はレーザー加工ができない。
【0004】
そして、近年、消費者のニーズにより、単純な形だけでなく、複雑なデザインの鏡の需要も高まっている。
【0005】
しかしながら、鏡を細かく、複雑に切断しようとすると、ひびわれが多発し、製品化することが困難であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、反射色の違う鏡を複雑に切断し、それぞれのパーツを組み合わせて、又は単体でデザインカットすることにより、複雑なデザインの装飾品を提供することが可能な、新規かつ改良された反射鏡加工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、反射色の異なる鏡を複雑に切断する反射鏡加工方法が提供される。
【0008】
上記反射鏡加工方法は、ウォータージェットカッターを使用してもよい。
【0009】
上記反射鏡加工方法は、切断によるひび割れを防止することが可能であってもよい。
【0010】
上記反射鏡は、ガラス製、アクリル製であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、反射鏡を文字、キャラクター画像など、複雑なデザインで切断してもひび割れのない、高精度な反射鏡の加工をすることできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1に加工方法の工程について説明する。
【0014】
まず、原画をパソコンに入力する。これは反射色の異なる鏡を組み合わせてデザインが実現できるように、それぞれの色がわかるようになっているものとする。
【0015】
次に、反射色の鏡(例えばブラウン)をセットする。
【0016】
ブラウンの反射色の鏡で作成したいパーツを切断するように、パソコン制御された機械をセットする。
【0017】
次に、異なる色の反射色の鏡(例えばクリア)をセットする。
【0018】
クリアの鏡で作成したいパーツを切断するように、パソコン制御された機械をセットする。
【0019】
以下同様に、それぞれの反射色の鏡のパーツを切断し、それらを組み合わせてデザインされた装飾品を作成する。
【0020】
次に、図2に上記の加工方法で作成されたデザインされた装飾品の一例を示す。
【0021】
図2は、ある動物をモチーフにした装飾品の一例である。このように反射色のクリアー、グレー、ブラウンの鏡を組み合わせることにより、動物の絵をデザインすることが可能になった。他に様々な反射色の鏡を組み合わせることにより、様々なデザインの装飾品を作成することが可能である。
【0022】
従来は、ウォータージェットカッターは、石材等の切断には用いられるものの、反射鏡の切断には用いられることはなかった。また、複雑なデザインの切断をすることはなかった。
【0023】
しかし、本実施形態は、そのウォータージェットカッターを反射鏡に用いることで、ひび割れのない高精度な反射鏡の加工を行うことができる。
【0024】
そして、複雑なデザインに加工された反射色の異なる反射鏡を組み合わせて小物から壁面全体の大物まで多種多様の今までにない装飾品を製造することが可能である。
【0025】
そして、この複雑なデザイン加工された反射色の異なる反射鏡を組み合わせて手鏡、コンパクト、キャラクター壁飾り、店舗内装、ホテルロビーの内装などが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、反射鏡の加工方法に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態にかかる反射鏡の加工方法を示すフローチャートである。
【図2】上記加工方法により得られた反射鏡のデザイン装飾品の一例である。
【符号の説明】
【0028】
A 反射色 クリアー
B 反射色 グレー
C 反射色 ブラウン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射色の異なる鏡を複雑に切断する反射鏡加工方法。
【請求項2】
前記反射鏡加工方法は、ウォータージェットカッターを使用することを特徴とする、請求項1に記載の反射鏡加工方法。
【請求項3】
前記反射鏡加工方法は、切断によるひび割れを防止することが可能な請求項1または2に記載の反射鏡加工方法。
【請求項4】
前記反射鏡は、ガラス製、アクリル製であることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載の反射鏡加工方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−262318(P2009−262318A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140160(P2008−140160)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【出願人】(508158481)
【Fターム(参考)】