説明

収容ボックス取り付け装置

【課題】サイドスタンドを起立させて駐車する二輪車において、その姿勢を水平に維持する収容ボックス取り付け装置を提案する。
【解決手段】二輪車の収容ボックス取り付け装置において、その後部荷台に、基台1と、この基台の左右いずれか一側に揺動自在に取り付けられ、所定の角度だけ片持ち状に起き上がるようにした揺動基台2と、この揺動基台を前記基台に対して係止又は開放する閉止機構12と、この閉止機構を解除する連動機構とからなる水平維持機構を取り付け、収容ボックス取り付け部を設け、二輪車のサイドスタンドに連結する連結ワイヤー14を介して連動する前記連動機構によりサイドスタンドの起立時に前記閉止機構を解除し、前記揺動基台及び収容ボックスが所定の角度だけ片持ち状に起き上がって車体の傾きにかかわらず収容ボックスが水平状態を維持するという手段を採用した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ピザや寿司の宅配などに利用する配達用のバイク(原動機付き自転車)やオートバイなど(以下、この明細書において二輪車と総称する。)の後部荷台に取付ける収容ボックスの取り付け装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ピザや寿司、弁当などを注文先までバイク等の二輪車で配達する宅配サービスが広く行われている。そして、この宅配サービスに利用する二輪車の後部荷台には、配達品を収容するための専用の収容ボックスが取り付けられている。
【0003】
出願人も、例えば特許文献1に開示するように、この種の収納ボックスを備えた配達用バイクを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案公報第3133917号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の二輪車において、これを駐車する場合、車体の下部に備えるスタンドを立てて駐車するのであるが、そのスタンドには、パーキングスタンドと、サイドスタンドの二種類が存在する。
【0006】
パーキングスタンドは、2本のスタンド脚を平行に備えているので、車体を水平姿勢のままで駐車させることが可能である。一方、サイドスタンドは、車体の片方に1本のスタンド脚を備えたもので、駐車時には、車体が傾いた姿勢で駐車することになる。近年では、このサイドスタンドのみを備えた二輪車が多く存在する。
【0007】
しかしながら、後部荷台に収容ボックスを備えた配達用の二輪車の場合、上記サイドスタンドのみを備えたものでは、図1の左図に示すように収容ボックスも車体と同じように傾いてしまう。そのため、収容した配達品が片方に傾いてしまうことになり、配達品の商品価値を損なうという問題があった。
【0008】
また、車体の傾きにより駐車効率が悪くなり、他車との干渉をさける必要もある。この場合、パーキングスタンドを利用すればよいが、パーキングスタンド機能は構造が複雑であり、その利用には複雑な操作が必要となるし、また、車両コストも高価なものとなるという問題が残される。
【0009】
本発明は、かかる問題点に鑑みて発明をしたものであって、サイドスタンドを起立させて駐車する二輪車において、駐車時に荷台の収容ボックスの姿勢を水平に維持する構成を備えた収容ボックスの取り付け装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は、二輪車の収容ボックスの取り付け装置において、二輪車の後部荷台に、基台と、この基台の左右いずれか一側に揺動自在に取り付けられ、所定の角度だけ片持ち状に起き上がるようにした揺動基台と、この揺動基台を前記基台に対して係止又は開放する閉止機構と、この閉止機構を解除する連動機構とからなる水平維持機構を取り付け、収容ボックスの取り付け部を設け、二輪車のサイドスタンドに連結する連結ワイヤーを介して連動する前記連動機構によりサイドスタンドの起立時に前記閉止機構を解除し、前記揺動基台及び収容ボックスが所定の角度だけ片持ち状に起き上がって車体の傾きにかかわらず収容ボックスが水平状態を維持するという手段を採用した。
【0011】
そして、上記水平維持機構は、上記基台のほぼ中央に起き上げバネを配設してその上端部を上記揺動基台の下面に当接させ、閉止機構により揺動基台を係止するときは水平状態を維持し、閉止機構を解除することで前記起き上げバネによって揺動基台が所定の角度だけ片持ち状に起き上がるものであるという手段を採用した。
【0012】
また、上記起き上げバネは移動台座に取り付けられ、当該移動台座は、基台のほぼ中央から揺動基台の開口側に向かって取り付けた摺動軸に沿って移動可能であり、この摺動軸にはネジ部を設けてその先端に設けた調節ダイヤルを回転させることにより前記移動台座が軸方向に移動可能として起き上げバネの上端部が揺動基台と当接する位置を変更可能とするという手段を採用した。
【0013】
そして、上記基台と揺動基台の間にダンパーを架設して前記起き上げバネの弾発力を規制するという手段を採用した。
【0014】
また、上記基台と揺動基台の間に、揺動基台の開口角度を一定角度に調整可能とした開度調整ストッパーを架設するという手段を採用した。
【0015】
さらに、上記閉止機構は、揺動基台の下面に係止フックを取り付けると共に、基台の前記係止フックと対応する位置にはキャッチ部材を取り付け、このキャッチ部材は内装するくさび形のキャッチ爪が弾性的に出入り自在に設けられ、揺動基台を押下したときに係止フックとキャッチ爪が係合して揺動基台を閉じた水平状態とし、連動機構によりキャッチ爪が引っ込んで前記係止フックとの係合が外れたとき、揺動基台が起き上げバネの作用により所定の角度だけ片持ち状に起き上がるようにするという手段を採用した。
【0016】
また、連動機構は、支点で回動可能なL型金具と、このL型金具と連結しその長さ方向途中に設ける支点で回動可能な解除バーと、解除バーに接続する解除バー戻しバネとからなり、前記解除バーは上記キャッチ部材の作動子と係合してなり、前記L型金具は二輪車のサイドスタンドと連結ワイヤーで接続され、サイドスタンドの起立時に連結ワイヤーが引っ張られ、L型金具及び解除バーがそれぞれ回動して前記作動子をキャッチ爪が引っ込む方向に作用して上記閉止機構を解除し、サイドスタンドを戻したときは、前記解除バー戻しバネの作用により解除バーを戻してキャッチ爪が飛び出す方向に作用するという手段を採用した。
【0017】
そして、上記基台は、二輪車の後部荷台に対して前後方向に移動可能に取り付けて、収容ボックスの位置を変更可能とするという手段を採用した。
【0018】
また、上記構成の収容ボックスの取り付け装置を後部荷台に取り付けた二輪車とするという手段を採用した。
【発明の効果】
【0019】
上記構成の収容ボックスの取り付け装置は、駐車時などにサイドスタンドを起立させると、これと連動して収容ボックスが片持ち状に起き上がるので、収容ボックスは水平姿勢を維持することになり、内部に収納した商品を損なうことがないという優れた効果を期待できる。このとき、収容ボックスの起き上がりは、サイドスタンドの起立と連動しているので、複雑な操作を必要とせず、簡単な操作で行うことができる。
【0020】
そして、起き上げバネを前後に移動可能としたことで、その上端部の当接位置を変更でき、揺動基台の起き上げ力を収容商品の種類に応じて調整できる。
【0021】
また、ダンパーや開度調整ストッパーを備えることによって、揺動基台の起き上がり角度を調整可能であり、適正な水平姿勢とすることができる。
【0022】
また、基台を前後にスライド可能に取り付けることで、運転者の体格に応じた位置に収容ボックスを設定できるので、運転業務がし易くなる。
【0023】
また、駐車時に収容ボックスが起き上がり水平姿勢となるので、並列して駐車する際に、他車と干渉することがなく、駐車効率がよい。
【0024】
さらに、水平維持機構の構造が比較的簡単であるので、安価に製造することができ、経済的効果に優れ、また、宅配業者等の利用者にとっても、所領を安価に購入できるので、導入が容易となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る収容ボックス取り付け装置を取り付けた二輪車を従来例と比較した説明図である。
【図2】本発明が備える水平維持機構の概略斜視図である。
【図3】水平維持機構のうち、基台と揺動基台の係合、解除の構成例を示す説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る収容ボックスの取り付け装置の好ましい実施形態を添付した図面について説明する。本発明に係る収容ボックスの取り付け装置は、図1の右図に示すように、後部荷台に水平維持機構を備えて、サイドスタンドを起立させ駐車した場合にも、収容ボックスが水平状態を維持している。即ち、サイドスタンドを起立させた状態では、図1の左図のように車体及び収容ボックスが共に傾斜するのであるが、下述するように、水平維持機構が車体の傾斜角度に応じて反対方向に持ち上がり、収容ボックスを水平状態に維持するようにしている。
【0027】
この水平維持機構の具体的構成例について、図2に従って説明する。図2において、1は、二輪車の後部荷台に取り付ける基台、2は、この基台1の左右いずれかの一側に対して蝶番などを介して揺動自在に取り付けた揺動基台であり、下述する閉止機構により水平状態で閉止するようにしたものである。この揺動基台2上に所望の収容ボックス3を取り付けている。なお、基台2は、通常は、二輪車の後部荷台に直接固定すればよいが、必要に応じて、後部荷台に図示しないスライドレールなどを介して取り付け、前後方向に移動可能に取り付けることもある。これにより、運転者の体格や乗車位置に応じて、収容ボックスの取付位置を前後に調整でき、快適に運転することが可能となる。
【0028】
なお、これらの基台1、揺動基台2、及び、下述する基台1に内装する閉止機構や連動機構15などで水平維持機構を備えた収容ボックスの取り付け部を構成することになる。また、この取り付け部に取り付ける収容ボックス3は、収容商品に応じてその形状や機能を適宜選択できるものである。
【0029】
4は、上記基台1のほぼ中央に配設する起き上げバネで、その上端部を前記揺動基台2の下面に当接し、これを押し上げて、蝶番を介して一方の側辺が開口する片持ち状に持ち上げるようにしたものである。この起き上げバネ4は、移動台座5に取り付けられ、当該移動台座5は、基台1のほぼ中央から開口側に向かって取り付けた摺動軸6に沿って移動可能としている。この摺動軸6にはネジ部7が設けられ、その先端に取り付けた調整ダイヤル8を回転させることにより、上記移動台座5が軸方向に移動するように構成されている。これにより、揺動基台に2に対する起き上げバネ4の上端部の当接位置が変化するので、揺動基台2の起き上げ力を調整できる。即ち、収容ボックス3に収容する各種商品の平均的な重量に応じて、起き上げ力を任意に調整できるようにしたものである。
【0030】
次に、9、9は、上記基台1と揺動基台2の間に架設するダンパーであり、起き上げバネ4が作用したときに揺動基台2が起き上げバネの弾発力を規制し、揺動基台2が急激に跳ね上がるのを防止する緩衝機構として作用するものである。また、10は、上記基台2と揺動基台3の間に架設する開度調整ストッパーで、揺動基台2の開口開度を一定角度に規制できるようにしたものである。即ち、サイドスタンドを起立させて駐車した状態での車体の傾斜角度に適合するように揺動基台2の開口開度を調整し、揺動基台2及びこれに取り付ける収容ボックス3が水平状態を維持するようにするものである。図では、基台1に取り付けたピン10aが挿通するスリット10bを有する調整板10cを揺動基台2に回動自在に取り付け、その支持部10dの取付位置を変更することにより揺動基台2の開口開度を調節できるようにしているが、この構成に限定するものではなく、従来公知の調整構造を採用することができる。
【0031】
次に、11は上記揺動基台2の下面に取り付けた係止フック、12はこのフックと対応して基台1に取付けるキャッチ部材である。この係止フック11とキャッチ部材12の互いの係合によって、揺動基台2の閉止機構を構成する。キャッチ部材12には内装するくさび形のキャッチ爪12aが弾性的に出入り自在に設けられ、揺動基台2を押下したときに、係止フック11とキャッチ爪12aが互いに係合し、揺動基台2を閉止した状態で保持するものである。即ち、通常の走行時には、閉止機構により揺動基台2が閉じられていることで、収容ボックス3が水平状態を維持している。このキャッチ爪12aは、二輪車本体のサイドスタンド13の動きと連動して水平方向に弾性的に出入りする。即ち、キャッチ部材12とサイドスタンド13は、連結ワイヤー14及びそれに接続される連動機構15により連動するように接続され、サイドスタンド13を起立させると、連結ワイヤー14が引き出されることにより、キャッチ部材12のキャッチ爪12aが引っ込み、係止フック11との係合が外れ、揺動基台2が起き上げバネ4の作用により所定の角度だけ片持ち状に起き上がるものである。
【0032】
上記サイドスタンド13及び、連結ワイヤー14、連動機構15の構成例を図3について説明する。連結ワイヤー14は、一端はサイドスタンド13に連結され、他端は連動機構15のL型金具15aに結合している。L型金具15aは支点15bを介して回動自在であり、解除バー15cの一端を連結している。解除バー15cは長さ方向の途中に設ける支点15dを中心に回動可能であり、前記キャッチ部材12の作動子12bのスリットに係入している。また、解除バー15cには解除バー戻しバネが15eが接続され、バネが縮む方向(矢印方向)に付勢されている。そして、駐車時などにサイドスタンド13を起立させると、連結された連結ワイヤー14が矢印方向に引っ張られ、L型金具15aは支点15bを中心に矢印方向に回動し、解除バー15cを引っ張る。解除バー15cが引っ張られると解除バー15cは支点15dを中心に回動するが、このとき上記係入した作動子12bと連動するキャッチ爪12aが引っ込む側に作用する。これにより、キャッチ爪12aと係止フック11との係合が解除され、揺動基台2は起き上げバネ4の作用により片持ち状に起き上がる。これにより、収容ボックス3は車体の軸に対して所定角度だけ傾く。
【0033】
一方、サイドスタンド13を走行時の位置に戻すと、解除バー15cの先端近傍に接続した解除バー戻しバネ15eが作用し、解除バー15cを元の位置に戻そうとして逆方向に回動し、その結果、キャッチ爪12aが飛び出す。このとき、揺動基台2を押し下げると、その下面の係止フック11がキャッチ爪12aに係合し、揺動基台2は閉じた状態となる。つまり、走行状態で収容ボックスは車体の軸と一致し、水平姿勢となる。
【0034】
なお、サイドスタンド13と連動して揺動基台の係合を解いてこれを起き上げる手段としては、サイドスタンド13を起立させたときに、連結ワイヤー14を介してキャッチ部材12を作動させて、揺動基台2を開放するようにするものであれば、上述した連動機構の構造に限定するものではない。
【0035】
このように、本発明に係る収容ボックスの取り付け装置によれば、走行時には、後部荷台に取付ける基台1と揺動基台2が互いに係合し、収容ボックス3は水平姿勢を維持している。一方、駐車時などにサイドスタンドを起立させると、連結した連結ワイヤー14及び連動機構15を介してキャッチ部材12のキャッチ爪12aが引っ込み、揺動基台2の係止フック11との係合が解除され、揺動基台2は所定角度だけ片持ち状に起き上がるが、このとき、車体自体が傾いているので、その傾き角度に応じて起き上がった揺動基台2は車体の傾きを吸収し、結果的に水平位置となり、収容ボックス3は同様に水平姿勢を維持することになる。これにより、走行時でも駐車時でも、収容ボックス3は水平姿勢を維持することが可能となるので、収容した商品が傾きにより損傷することが確実に防止できる。
【符号の説明】
【0036】
1 基台
2 揺動基台
3 収容ボックス
4 起き上げバネ
5 移動台座
6 摺動軸
7 ネジ部
8 調整ダイヤル
9 ダンパー
10 開度調整ストッパー
10a ピン
10b スリット
10c 調整板
10d 支持部
11 係止フック
12 キャッチ部材
12a キャッチ爪
12b 作動子
13 サイドスタンド
14 連結ワイヤー
15 連動機構
15a L型金具
15b 支点
15c 解除バー
15d 支点
15e 解除バー戻しバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪車の後部荷台に、
基台と、この基台の左右いずれか一側に揺動自在に取り付けられ、所定の角度だけ片持ち状に起き上がるようにした揺動基台と、この揺動基台を前記基台に対して係止又は開放する閉止機構と、この閉止機構を解除する連動機構とからなる水平維持機構を取り付け、
収容ボックスの取付け部を設け、
二輪車のサイドスタンドに連結する連結ワイヤーを介して連動する前記連動機構によりサイドスタンドの起立時に前記閉止機構を解除し、前記揺動基台及び収容ボックスが所定の角度だけ片持ち状に起き上がって車体の傾きにかかわらず収容ボックスが水平状態を維持する、
ことを特徴とする収容ボックス取り付け装置。
【請求項2】
上記水平維持機構は、上記基台のほぼ中央に起き上げバネを配設してその上端部を上記揺動基台の下面に当接させ、閉止機構により揺動基台を係止するときは水平状態を維持し、閉止機構を解除することで前記起き上げバネによって揺動基台が所定の角度だけ片持ち状に起き上がるものである請求項1記載の収容ボックス取り付け装置。
【請求項3】
上記起き上げバネは移動台座に取り付けられ、当該移動台座は、基台のほぼ中央から揺動基台の開口側に向かって取り付けた摺動軸に沿って移動可能であり、この摺動軸にはネジ部を設けてその先端に設けた調節ダイヤルを回転させることにより前記移動台座が軸方向に移動可能として起き上げバネの上端部が揺動基台と当接する位置を変更可能とした請求項2記載の収容ボックス取り付け装置。
【請求項4】
上記基台と揺動基台の間にダンパーを架設して前記起き上げバネの弾発力を規制した請求項2または請求項3記載の収容ボックス取り付け装置。
【請求項5】
上記基台と揺動基台の間に、揺動基台の開口角度を一定角度に調整可能とした開度調整ストッパーを架設した請求項2から請求項4のいずれか1項記載の収容ボックス取り付け装置。
【請求項6】
上記閉止機構は、揺動基台の下面に係止フックを取り付けると共に、基台の前記係止フックと対応する位置にはキャッチ部材を取り付け、このキャッチ部材は内装するくさび形のキャッチ爪が弾性的に出入り自在に設けられ、揺動基台を押下したときに係止フックとキャッチ爪が係合して揺動基台を閉じた水平状態とし、連動機構によりキャッチ爪が引っ込んで前記係止フックとの係合が外れたとき、揺動基台が起き上げバネの作用により所定の角度だけ片持ち状に起き上がる請求項2から請求項5のいずれか1項記載の収容ボックス取り付け装置。
【請求項7】
連動機構は、支点で回動可能なL型金具と、このL型金具と連結しその長さ方向途中に設ける支点で回動可能な解除バーと、解除バーに接続する解除バー戻しバネとからなり、前記解除バーは上記キャッチ部材の作動子と係合してなり、前記L型金具は二輪車のサイドスタンドと連結ワイヤーで接続され、サイドスタンドの起立時に連結ワイヤーが引っ張られ、L型金具及び解除バーがそれぞれ回動して前記作動子をキャッチ爪が引っ込む方向に作用して上記閉止機構を解除し、サイドスタンドを戻したときは、前記解除バー戻しバネの作用により解除バーを戻してキャッチ爪が飛び出す方向に作用する請求項2から請求項6のいずれか1項記載の収容ボックス取り付け装置。
【請求項8】
上記基台は、二輪車の後部荷台に対して前後方向に移動可能に取り付けて、収容ボックスの位置を変更可能とした請求項1から請求項7のいずれか1項記載の収容ボックス取り付け装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8記載の収容ボックス取り付け装置を後部荷台に取り付けたことを特徴とする二輪車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−112005(P2013−112005A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257019(P2011−257019)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(504300125)株式会社東洋システムサービス (3)