収納箱
【課題】CD、DVDを収納する方式としては、棚にパッケージそのものを収納する方式と、CD、DVDレコード盤そのものを積み重ねる方式があるが、前者はスペース、高コストであり、後者は必要とするレコードがどこにあるか捜す手間がかかる問題があった。これに対し、金属バネを使用して、収納箱の個々の収納器にレコードを収納することで、前述の2形式に対する改善策が提供されているが、金属を用いている為、構造、製造工程ともに複雑となり、省スペースはある程度実現しているが、コストの低減については難点がある。
【解決手段】CD、DVDを収納するための収納板、および、収納板を取り出す装置をすべて単一材料にて作成するために、収納板の上げ下げについては、金属バネではなく梃子を用いて押し出し棒、押し上げ棒の組み合わせで実現した。また、CD、DVDの収納については、留め部を収納板に設置し、取り扱いを容易とした。
【解決手段】CD、DVDを収納するための収納板、および、収納板を取り出す装置をすべて単一材料にて作成するために、収納板の上げ下げについては、金属バネではなく梃子を用いて押し出し棒、押し上げ棒の組み合わせで実現した。また、CD、DVDの収納については、留め部を収納板に設置し、取り扱いを容易とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CD、DVDの低コスト、省スペースな収納箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
CD、DVDの収納については、販売されているCDレコード、DVDレコードのパッケージそのものを棚状の入れ物に収納する。また、省スペースの為にレコードそのものを重ねあわせる状態で収納するものもある。また、省スペース、収納箱の低コストを実現するものとしては、バネを用いた収納箱も考案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特願平10−540950
【発明の開示】
【発明が解決しようとしている課題】
【0004】
従来の収納方式では、CD、DVDパッケージの棚収納方式では、スペースを多く必要とし、CD、DVDレコードの積み重ね方式では、必要とするCD、DVDレコードがどこにあるか捜す手間を必要とする。また、これらの解決策として考案された特許文献1にある方式では、金属を使用する為、製作工程が単純ではなく、コストも割高であり、CD、DVDの取り出しのための制御のための構造も複雑となる。
【0005】
本発明は、特許文献1での金属バネを用いた収納箱の問題を解決するものであり、低コスト、省スペースな収納箱を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために第1の解決手段として、個別収納ボックスを個別収納ボックスを構成要素すべて単一材料(ポリプロピレン樹脂、プラスチック等)にて作成する事により、低コスト化を可能とした。このために、CD、DVDを納める収納板を上げ下げするためにバネではなく、収納板押し出し棒、収納板押し上げ棒、および押し上げ棒用梃子を組み合わせることとした。
【0007】
第2の解決手段として、CD、DVDの収納においては、収納板に留め部を設置した。
【0008】
第3の解決手段として、収納板を納めるための個別収納ボックスに個別収納ボックス蓋を設置した。
【0009】
第1の課題解決手段による作用は、CD、DVDを収納した収納板をあげるために、突起したボタン状の収納板押し出し棒頭部を押し下げることにより、収納板は、押し出し棒用梃子、収納板押し上げ棒の上昇により、収納ボックス上に押し上げられる。これらは、単一材料の使用、および成型により作成可能で、コスト低下を可能とし、また、製作する上で厚さの設定が可能であり、省スペースを実現する。
【0010】
第2の課題解決手段による作用は、収納板にCD、DVDの板を留め部に引っ掛けるだけで収納が可能であり、取り出すときは引っかかっているCD、DVDの板を上に引き上げるだけで行え、扱いが容易となる。また、CD、DVD押さえ部は、収納板からCD、DVD押さえ基盤部により、収納板から離れており、データの保全がなされている。
【0011】
第3の課題解決手段による作用は、個別収納ボックス開閉蓋をあける操作は、個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタンを押すだけで可能で、操作を容易とする。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明では、単一材料を使用してすべての構成部品が作成可能で、低コスト、設計により省スペースが可能となる。また、収納板の取り出しは、突起した収納板押し出し棒の頭部を指で押すことにより実施でき操作が容易である。
【0013】
CD、DVDの収納においては、留め部の使用により収納、取り出しが容易で、かつデータの保全がなされている。
【0014】
収納板の出し入れについては、個別収納ボックス開閉蓋、および個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタンの使用により操作が容易となっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。
【0016】
図1は、CD、DVDを収納した収納板1が個別収納ボックス10より突出した状態で、CD、DVDは留め部2にかかっている。収納板1を押し上げるため、収納板押し出し棒3、収納板押し上げ棒4、押し出し棒用梃子9の組み合わせで収納板押し出し棒3を押しさげることにより、収納板押し上げ4が収納板1を押し上げる。収納板押し出し棒3は、押し出し棒仕切り板7aにより、押し出す時の左右のぶれが防がれている。収納板仕切り板8は、押し出される収納板1の左右のぶれをなくす。
【0017】
個別収納ボックス開閉蓋6は、個別収納ボックス開閉蓋留め5に押し込むことにより、図9の個別収納ボックス開閉蓋留め鍵19により、閉鎖される。
【0018】
個別収納ボックス開閉蓋6をあけるためには、個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタン20を押すことにより、個別収納ボックス開閉蓋はずし押し用梃子21により、個別収納ボックス開閉蓋はずし部22を押し出し、個別収納ボックス開閉蓋留め鍵19をはずす。
【0019】
CD、DVDの挿入、取り出しのために、留め部2は、CD、DVDのデータを保全するための、CD、DVD押さえ基盤部18、CD、DVDを支えるためのCD、DVD支え部17、CD、DVDを押さえるためのCD、DVD押さえ板16からなる。
【0020】
図2は、個別収納ボックス10を複数収納した形態をしめしている。個別収納ボックス10は、個別収納ボックス支え部に差込、安定させる。この例では、縦に個別収納ボックスが置かれているが、個別収納ボックスは、個別に装着が可能なため、全体を横に設置し、ラベルをみることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】 本発明の実施形態を示す個別収納ボックス構造図
【図2】 個別収納ボックスを複数縦に格納した収納箱の外観図
【図3】 個別収納ボックスを支える収納箱底部の斜めからみた図
【図4】 個別収納ボックスを斜めからみた図
【図5】 収納板を格納している時の収納板押し出し棒の状態の構造図
【図6】 収納板を押し上げている時の収納板押し出し棒の状態の構造図
【図7】 収納板を斜めからみた外観図
【図8】 図7の留め部のA−Aの断面図
【図9】 個別収納ボックス開閉蓋留め
【図10】 個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタンを斜めからみた図
【図11】 個別収納ボックス開閉蓋留め外側部分を斜めからみた図
【図12】 個別収納ボックス開閉蓋かけ部を斜めからみた図
【図13】 個別収納ボックス開閉蓋を上からみた図
【図14】 個別収納ボックス開閉蓋を斜めからみた図
【図15】 個別収納ボックス開閉蓋受け部を斜めからみた図
【図16】 個別収納ボックス開閉蓋が開いている状態を斜めからみた図
【符号の説明】
【0022】
1 収納板
2 留め部
3 収納板押し出し棒
4 収納板押し上げ棒
5 個別収納ボックス開閉蓋留め
6 個別収納ボックス開閉蓋
9 押し出し棒用梃子
10 個別収納ボックス
【技術分野】
【0001】
本発明は、CD、DVDの低コスト、省スペースな収納箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
CD、DVDの収納については、販売されているCDレコード、DVDレコードのパッケージそのものを棚状の入れ物に収納する。また、省スペースの為にレコードそのものを重ねあわせる状態で収納するものもある。また、省スペース、収納箱の低コストを実現するものとしては、バネを用いた収納箱も考案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特願平10−540950
【発明の開示】
【発明が解決しようとしている課題】
【0004】
従来の収納方式では、CD、DVDパッケージの棚収納方式では、スペースを多く必要とし、CD、DVDレコードの積み重ね方式では、必要とするCD、DVDレコードがどこにあるか捜す手間を必要とする。また、これらの解決策として考案された特許文献1にある方式では、金属を使用する為、製作工程が単純ではなく、コストも割高であり、CD、DVDの取り出しのための制御のための構造も複雑となる。
【0005】
本発明は、特許文献1での金属バネを用いた収納箱の問題を解決するものであり、低コスト、省スペースな収納箱を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために第1の解決手段として、個別収納ボックスを個別収納ボックスを構成要素すべて単一材料(ポリプロピレン樹脂、プラスチック等)にて作成する事により、低コスト化を可能とした。このために、CD、DVDを納める収納板を上げ下げするためにバネではなく、収納板押し出し棒、収納板押し上げ棒、および押し上げ棒用梃子を組み合わせることとした。
【0007】
第2の解決手段として、CD、DVDの収納においては、収納板に留め部を設置した。
【0008】
第3の解決手段として、収納板を納めるための個別収納ボックスに個別収納ボックス蓋を設置した。
【0009】
第1の課題解決手段による作用は、CD、DVDを収納した収納板をあげるために、突起したボタン状の収納板押し出し棒頭部を押し下げることにより、収納板は、押し出し棒用梃子、収納板押し上げ棒の上昇により、収納ボックス上に押し上げられる。これらは、単一材料の使用、および成型により作成可能で、コスト低下を可能とし、また、製作する上で厚さの設定が可能であり、省スペースを実現する。
【0010】
第2の課題解決手段による作用は、収納板にCD、DVDの板を留め部に引っ掛けるだけで収納が可能であり、取り出すときは引っかかっているCD、DVDの板を上に引き上げるだけで行え、扱いが容易となる。また、CD、DVD押さえ部は、収納板からCD、DVD押さえ基盤部により、収納板から離れており、データの保全がなされている。
【0011】
第3の課題解決手段による作用は、個別収納ボックス開閉蓋をあける操作は、個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタンを押すだけで可能で、操作を容易とする。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明では、単一材料を使用してすべての構成部品が作成可能で、低コスト、設計により省スペースが可能となる。また、収納板の取り出しは、突起した収納板押し出し棒の頭部を指で押すことにより実施でき操作が容易である。
【0013】
CD、DVDの収納においては、留め部の使用により収納、取り出しが容易で、かつデータの保全がなされている。
【0014】
収納板の出し入れについては、個別収納ボックス開閉蓋、および個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタンの使用により操作が容易となっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。
【0016】
図1は、CD、DVDを収納した収納板1が個別収納ボックス10より突出した状態で、CD、DVDは留め部2にかかっている。収納板1を押し上げるため、収納板押し出し棒3、収納板押し上げ棒4、押し出し棒用梃子9の組み合わせで収納板押し出し棒3を押しさげることにより、収納板押し上げ4が収納板1を押し上げる。収納板押し出し棒3は、押し出し棒仕切り板7aにより、押し出す時の左右のぶれが防がれている。収納板仕切り板8は、押し出される収納板1の左右のぶれをなくす。
【0017】
個別収納ボックス開閉蓋6は、個別収納ボックス開閉蓋留め5に押し込むことにより、図9の個別収納ボックス開閉蓋留め鍵19により、閉鎖される。
【0018】
個別収納ボックス開閉蓋6をあけるためには、個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタン20を押すことにより、個別収納ボックス開閉蓋はずし押し用梃子21により、個別収納ボックス開閉蓋はずし部22を押し出し、個別収納ボックス開閉蓋留め鍵19をはずす。
【0019】
CD、DVDの挿入、取り出しのために、留め部2は、CD、DVDのデータを保全するための、CD、DVD押さえ基盤部18、CD、DVDを支えるためのCD、DVD支え部17、CD、DVDを押さえるためのCD、DVD押さえ板16からなる。
【0020】
図2は、個別収納ボックス10を複数収納した形態をしめしている。個別収納ボックス10は、個別収納ボックス支え部に差込、安定させる。この例では、縦に個別収納ボックスが置かれているが、個別収納ボックスは、個別に装着が可能なため、全体を横に設置し、ラベルをみることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】 本発明の実施形態を示す個別収納ボックス構造図
【図2】 個別収納ボックスを複数縦に格納した収納箱の外観図
【図3】 個別収納ボックスを支える収納箱底部の斜めからみた図
【図4】 個別収納ボックスを斜めからみた図
【図5】 収納板を格納している時の収納板押し出し棒の状態の構造図
【図6】 収納板を押し上げている時の収納板押し出し棒の状態の構造図
【図7】 収納板を斜めからみた外観図
【図8】 図7の留め部のA−Aの断面図
【図9】 個別収納ボックス開閉蓋留め
【図10】 個別収納ボックス開閉蓋はずし押しボタンを斜めからみた図
【図11】 個別収納ボックス開閉蓋留め外側部分を斜めからみた図
【図12】 個別収納ボックス開閉蓋かけ部を斜めからみた図
【図13】 個別収納ボックス開閉蓋を上からみた図
【図14】 個別収納ボックス開閉蓋を斜めからみた図
【図15】 個別収納ボックス開閉蓋受け部を斜めからみた図
【図16】 個別収納ボックス開閉蓋が開いている状態を斜めからみた図
【符号の説明】
【0022】
1 収納板
2 留め部
3 収納板押し出し棒
4 収納板押し上げ棒
5 個別収納ボックス開閉蓋留め
6 個別収納ボックス開閉蓋
9 押し出し棒用梃子
10 個別収納ボックス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
CD、DVDを収納した収納板を上げ、CD、DVDをとりだすために、収納板押し出し棒、押し出し棒用梃子、収納用押上げ棒を取り込んだ個別収納ボックス。
【請求項2】
請求項1に記載の収納板で、CD、DVDを収納板に収納する為に、収納、取り出し、データの保全を行うための留め部。
【請求項3】
請求項1で記載の個別収納ボックス開閉蓋で、個別収納ボックス開閉蓋の開け閉めに使用する梃子を用いた個別収納ボックス開閉蓋留め。
【請求項1】
CD、DVDを収納した収納板を上げ、CD、DVDをとりだすために、収納板押し出し棒、押し出し棒用梃子、収納用押上げ棒を取り込んだ個別収納ボックス。
【請求項2】
請求項1に記載の収納板で、CD、DVDを収納板に収納する為に、収納、取り出し、データの保全を行うための留め部。
【請求項3】
請求項1で記載の個別収納ボックス開閉蓋で、個別収納ボックス開閉蓋の開け閉めに使用する梃子を用いた個別収納ボックス開閉蓋留め。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2007−69980(P2007−69980A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−291733(P2005−291733)
【出願日】平成17年9月3日(2005.9.3)
【出願人】(505372169)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月3日(2005.9.3)
【出願人】(505372169)
【Fターム(参考)】
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