説明

収納箱

【課題】交換可能であり、故障時の対応や製造が容易で無駄の少ないラッチ機構を有する収納箱を提供する。
【解決手段】金属製の本体2と蓋4を備え、これらを閉状態で固定可能であるラッチ10を有するスチールケース1において、ラッチ10は、互いに係止可能な鉤部24あるいはループ58を有する上ラッチ部材12及び下ラッチ部材14を備えており、下ラッチ部材14を、本体2に対してネジ止めし、上ラッチ部材12を、蓋4に対してネジ止めする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力工具等を収納する収納箱に関し、更に詳しくは金属製の本体を有する蓋付きの収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
金属製の収納箱において、下記特許文献1に示されるように、蓋を閉じた状態でロックするロック金具を有するものが知られている。ロック金具は、蓋に固定されており、ケースの側板に固定された受け金具に係止することでロック状態となる(ラッチ機構)。
一般に、これらロック金具や受け金具は、脱落防止の観点から、リベット止めあるいは溶接によって固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3236955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような収納箱では、ロック金具や受け金具がリベット止めあるいは溶接によって固定されているため、これらのみの故障時にこれらのみを交換することができず、収納箱全体の交換による対応となり、煩雑であるし、本体等が無駄になる可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、交換可能であり、故障時の対応や製造が容易で無駄の少ないラッチ機構を有する収納箱を提供することを主な目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、金属製の本体と蓋を備え、これらを閉状態で固定可能であるラッチを有する収納箱において、前記ラッチは、互いに係止可能な掛部を有する本体側ラッチ部材及び蓋側ラッチ部材を備えており、前記本体側ラッチ部材は、本体に対してネジ止めされており、前記蓋側ラッチ部材は、蓋に対してネジ止めされていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記本体又は前記蓋には、前記本体側ラッチ部材ないし前記蓋側ラッチ部材における互いの接近方向に沿うスライド溝が形成されており、前記本体側ラッチ部材又は前記蓋側ラッチ部材は、前記スライド溝の端部に係止された状態でネジ止めされることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記本体及び前記蓋には、前記本体側ラッチ部材ないし前記蓋側ラッチ部材における互いの接近方向に沿うスライド溝がそれぞれ形成されており、前記本体側ラッチ部材及び前記蓋側ラッチ部材は、前記スライド溝の端部に係止された状態でネジ止めされることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記本体側ラッチ部材及び前記蓋側ラッチ部材は、前記スライド溝の接近側の各端部又は離隔側の各端部に配置されることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記溝の周囲は、前記本体側ラッチ部材又は前記蓋側ラッチ部材側へ盛り上がる盛上部を有しており、前記本体側ラッチ部材又は前記蓋側ラッチ部材は、前記溝側へ突出し、前記盛上部に配置される突出部を備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の内、請求項1に記載の発明によれば、ラッチ部材をネジ止めするため、本体や蓋はそのままでラッチ部材を交換することができ、本体や蓋が無駄にならないし、故障時の対応が容易となる収納箱を提供することができる。
又、請求項2に記載の発明によれば、ラッチ部材の一方がスライド溝の端部に配置されてネジ止めされるため、上記効果に加え、特に金属製の本体を有する重い収納箱における運搬時のネジの緩み等によるラッチの脱落を防止することができる。
更に、請求項3に記載の発明によれば、双方のラッチ部材がスライド溝の端部に配置されるため、上記効果に加え、更にラッチの脱落の可能性を低くすることができる。
又更に、請求項4に記載の発明によれば、双方のラッチ部材が固定時にスライド溝の互いに逆となる端部に配置されるため、上記効果に加え、より一層ラッチの脱落の可能性を低くすることができる。
加えて、請求項5に記載の発明によれば、ラッチ部材の突出部と取付部の盛上部を合わせるので、上記効果に加えて、ラッチ部材を美観ないし機能発揮に適した位置に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係るスチールケースの斜視図である。
【図2】図1におけるラッチ周辺の拡大図である。
【図3】図2の一部分解図である。
【図4】図3における上ラッチ部材の(a)前面図,(b)(a)のA−A線断面図,(c)(a)のB−B線断面図である。
【図5】図3における下ラッチ部材の(a)前面図,(b)(a)のC−C線断面図,(c)(a)のD−D線断面図である。
【図6】図3における下取付部周辺の(a)前面図,(b)(a)のE−E線断面図,(c)(a)のF−F線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、収納箱の一例であるスチールケース1の斜視図である。
スチールケース1は、シャーレンチを始めとする動力工具等を収納可能であって、スチール板を組み合わせて形成された箱状の本体2と、本体2と同様に形成された蓋4を備える。
本体2の前面には、取手6が、その両端を受け入れる座金8,8を介して取り付けられている。
そして、取手6の両側方には、ラッチ10,10が配置されている。
【0010】
図2は、一方のラッチ10ないしその周辺の拡大図であり、図3は、図2の分解図である。
一方のラッチ10は、他方のラッチ10と同様である。
ラッチ10は、蓋側ラッチ部材としての上ラッチ部材12と、本体側ラッチ部材としての下ラッチ部材14と、ネジ16,16・・を含む。なお、下ラッチ部材14は、ループ付レバー18を含む。
【0011】
図4(a)は、上ラッチ部材12の前面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面図であり、図4(c)は、図4(a)のB−B線断面図である。
上ラッチ部材12は、上ベース20と、上ベース20に対して各基部21以外が後方において平行となるように配置された上ネジ孔部22,22(突出部)と、上ベース20下部から前方へ突出した鉤部24(一方の掛部)と、上ベース20下辺から下方へ突出した突片26を含む。
各上ネジ孔部22は、上ベース20中央部両側の上窓30,30の間から、後方ないし側方にカーブする基部21を連続させ、上窓30の後側で側方へ延長させて配置されている。各上ネジ孔部22の当該延長部分(先端側)には、上ネジ孔32が設けられている。
【0012】
図5(a)は、下ラッチ部材14の前面図であり、図5(b)は、図5(a)のC−C線断面図であり、図5(c)は、図5(a)のD−D線断面図である。
下ラッチ部材14は、下ベース40と、下ベース40に対して各基部41以外(先端側)が後方において平行となるように配置された下ネジ孔部42,42(突出部)と、下ベース40上部から前方へ突出したレバー取付部44を含む。
各下ネジ孔部42は、下ベース40中央部両側の下窓50,50の間から、後方ないし側方にカーブする基部41を連続させ、下窓50の後側で側方へ延長させて配置されている。各下ネジ孔部42の先端側には、下ネジ孔52が設けられている。
又、レバー取付部44の上部は、両側面と前面を有する形状となっており、これら三面内において上ラッチ部材12の突片26を受け入れ可能な大きさとなっている。
一方、レバー取付部44の両側面下部には、横軸用孔54,54が1つずつ開けられている。各横軸用孔54には、ループ付レバー18取付用の横軸56(図3等)が挿入される。
【0013】
更に、ループ付レバー18は、ノブ57と、ノブ57中央部に取り付けられたループ58を有する。
ノブ57の上部は、レバー取付部44の両側面下部の間に入れられており、ノブ57の上部とレバー取付部44の両側面下部に横軸56が通されて、ノブ57が横軸56の周りで回転可能となっている。
一方、ループ58は、左右方向の下辺部(両側を残し途切れている)をノブ57両側面の中央部に入れることで、下辺部の周りで回転可能に取り付けられている。
【0014】
図6(a)は、下ラッチ部材14を外した本体2の前面一部拡大図であり、図6(b)は、図6(a)のE−E線断面図であり、図6(c)は、図6(a)のF−F線断面図である。
本体2の前面の上部両側には、下ラッチ部材14取付用の下取付部60,60がそれぞれ設けられる。
【0015】
各下取付部60は、上下方向の下スライド溝61と左右方向の下入口溝62を含む逆T字状の下溝64と、下スライド溝61の両側に設けられた前方への下盛上部66,66を有する。
下スライド溝61は、上下方向に沿うように設けられており、下ラッチ部材14がその上方の上ラッチ部材12に接近可能な方向に沿うものとなっている。
下入口溝62の横幅は、下ラッチ部材14における一方の下ネジ孔部42の先端から他方の下ネジ孔部42の先端までの幅に相当する(当該幅より若干広い)大きさとなっている。
下盛上部66,66は、互いに左右対称となっている。各下盛上部66は、下スライド溝61の上辺延長線と下入口溝62の側辺延長線に囲まれた領域内に収まっている。各下盛上部66には、本体ネジ孔68が開けられている。各下盛上部66は、下ラッチ部材14における下ネジ孔部42の先端側(下ネジ孔52周辺部)を含む平面と、下ベース40(の下窓50周辺部)を含む平面の間隔に相当する高さにおいて、本体2前面から前方へ盛り上がっている。なお、当該間隔の大きさあるいは下盛上部66の盛上高さは、下ネジ孔部42の肉厚と同等である。
【0016】
又、蓋4において、下取付部60と同様の上取付部70が形成されている(図3)。
上取付部70では、上溝74が上スライド溝71とその上側の上入口溝72を含むT字状となる。又、上入口溝72の横幅は、上ラッチ部材14における上ネジ孔部22,22の両先端間幅に相当する大きさとなっている。更に、各上盛上部76は、蓋ネジ孔78を有しており、上ラッチ部材12における上ネジ孔部22前面と上ベース20後面の間隔に相当する高さにおいて、蓋4前面から盛り上がっている。
【0017】
そして、上ラッチ部材12は、蓋4の上取付部70に対し、次のようにして離脱可能に取り付けられる。
即ち、まず上ネジ孔部22,22を上入口溝72に入れ、基部21,21が上スライド溝71の上方に位置し、上ネジ孔部22,22先端側が各上盛上部76の裏側上方に位置する状態とする。
次いで、上ベース20等を引き下げ、基部21,21が上スライド溝71を通ってその下辺が上スライド溝71の下端に当たり、上ネジ孔部22,22先端側が各上盛上部76の裏側に位置(上ネジ孔部22前面が上盛上部76裏面に接触)し、上ネジ孔32が蓋ネジ孔78と重なる状態とする。このとき、各上ネジ孔部22の基部21は、上スライド溝71の下端部(下ラッチ部材14へ接近する側の端部)に位置する。又、上溝74周囲の各上盛上部76は、上ベース20後面と上ネジ孔部22の前面により挟まれ、上ラッチ部材12が係止される。
続いて、ネジ16を上ネジ孔32ないし蓋ネジ孔78にねじ込む。
なお、上ラッチ部材12が取り付けられると、上ベース20の下辺が蓋4前面の下辺と上下方向において一致し、突片26が蓋4前面の下辺から若干下方(及び前方)に飛び出る。
【0018】
一方、下ラッチ部材14は、本体2の下取付部60に対し、上ラッチ部材12と同様、次のようにして離脱可能に取り付けられる。
即ち、まず下ネジ孔部42,42を下入口溝62に入れ、基部41,41が下スライド溝61の下方に位置し、下ネジ孔部42,42先端側が各下盛上部66の裏側下方に位置する状態とする。
次いで、下ベース40等を引き上げ、基部41,41が下スライド溝61を通ってその上辺が下スライド溝61の上端に当たり、下ネジ孔部42,42先端側が各下盛上部66の裏側に位置し、下ネジ孔52が本体ネジ孔68と重なる状態とする。このとき、各下ネジ孔部42の基部41は、下スライド溝61の上端部(上ラッチ部材12接近側の端部)に位置する。又、下溝64周囲の各下盛上部66は、下ベース40後面と下ネジ孔部42の前面により挟まれ、下ラッチ部材14が係止される。
続いて、ネジ16を下ネジ孔52ないし本体ネジ孔68にねじ込む。
なお、下ラッチ部材14が取り付けられると、下ベース40の上辺が本体2前面の上辺と上下方向において一致し、レバー取付部44の上部が取付状態の上ラッチ部材12の突片26周辺の下方に位置する。
【0019】
上ラッチ部材12及び下ラッチ部材14が取り付けられ、下ラッチ部材14にループ付レバー18が取り付けられると、これらはループ付レバー18により互いに固定自在となる。
即ち、蓋4と本体2を近づけ合わせて閉状態とし、ループ58を鉤部24に掛けたうえで、ノブ57を後方へ倒すと、ループ58の下辺がその周りでの回転により下がることでループ58(の上辺)が鉤部24を下方へ押し、上ラッチ部材12及び下ラッチ部材14が固定される。
なお、蓋4と本体2が近づき合わせられる際、上ラッチ部材12の突片26が下ラッチ部材14のレバー取付部44の上部に案内されて入る。
そして、固定状態から、ノブ57を前方へ起こすと、ループ58の下辺が回転により上がってループ58による鉤部24の押付はなくなり、ループ58を容易に鉤部24から外すことができ、上ラッチ部材12及び下ラッチ部材14の固定は解除される。
【0020】
このような固定により、蓋4は本体2に対して固定される。この場合において、万が一ネジ16が外れても、ループ58が鉤部24を介して上ラッチ部材12を下ラッチ部材14側へ引き付けており、上ラッチ部材12と下ラッチ部材14が互いに引き合っている状態が保持されるため、固定状態(本体2と蓋4の閉状態)は維持される。
なお、上ラッチ部材12や下ラッチ部材14の引き付けは、蓋4の上スライド溝71や本体2の下スライド溝61に沿うように、又その末端部に上ベース20(上ネジ孔部22の基部21)や下ベース40(下ネジ孔部42の基部41)が配置されて行われる。
【0021】
一方、上ラッチ部材12や下ラッチ部材14、あるいはネジ16やループ付レバー18について故障や汚損等が発生した場合には、次のようにして交換のために取り外すことが可能である。
即ち、ループ58を鉤部24から外し、ネジ16をドライバー等により外して、上ラッチ部材12,下ラッチ部材14を、上スライド溝71,下スライド溝61から上入口溝72,下入口溝62へ案内して前方へ出す。
【0022】
以上のスチールケース1では、ラッチ10を構成する上ラッチ部材12や下ラッチ部材14がネジ16により着脱自在に固定されているため、これらのみが故障した場合に本体2や蓋4ごと取り換える必要がなく、対応が容易であるし、無駄が少ない。
【0023】
又、上取付部70,下取付部60において、上溝74,下溝64を設けたため、ラッチ10につき溝を介してネジ止めすることができ、ラッチ10の設置が溝により案内された状態で行われるので容易となる。
【0024】
更に、上溝74,下溝64において、上ラッチ部材12,下ラッチ部材14を互いに近づく方向へ案内する上スライド溝71,下スライド溝61を設け、これらの溝の端部において上ラッチ部材12,下ラッチ部材14を係止した状態でネジ止めしたため、ラッチ10が閉じられていればネジ16が全て離脱したとしても、上ラッチ部材12,下ラッチ部材14を位置決めして本体2や蓋4の閉状態を保持することができ、不用意に本体2や蓋4が開いてしまう事態を防止することができる。
【0025】
加えて、上ラッチ部材12が後方へ突出する上ネジ孔部22,22を備え、下ラッチ部材14が後方へ突出する下ネジ孔部42,42を備える一方、上取付部70が前方へ突出する上盛上部76を備え、下取付部60が前方へ突出する下盛上部66を備えるため、上ネジ孔部22,22と上盛上部76を合わせた状態で上ラッチ部材12を取り付け、下ネジ孔部42,42と下盛上部66を合わせた状態で下ラッチ部材14を取り付けることができ、上ラッチ部材12や下ラッチ部材14が所望の位置に容易に位置決めすることができ、これらと本体2や蓋4との隙間をなくしたり、これらの前面(上ベース20の前面と下ベース40の前面)を揃えたり、鉤部24とループ58のずれが所定値以上にならないよう精度を確保したりする等、美観や機能の向上に配慮することができる。
【0026】
なお、本発明は上記形態に限定されず、次に示す変更例を有するものである。上取付部及び/又は下取付部に溝を設けずに、上ラッチ部材及び/又は下ラッチ部材をネジ止めしても良い。又、上溝及び/又は下溝につき、入口溝の外側にスライド溝を配置したり、入口溝のみとしてスライド溝を省略したり、スライド溝のみとしたりする等、形状や配置を適宜変更する。溝の一方のみにスライド溝を設けても、そのスライド溝に入っているラッチ部材が引き寄せられるため、ネジ離脱時の固定保持効果を奏する。又、上スライド溝の上端や下スライド溝の下端(上ラッチ部材ないし下ラッチ部材の離隔側)に上ラッチ部材や下ラッチ部材を配置してネジ止めしても良く、この場合でも端部に位置決めされるためネジ抜け時の固定維持効果を奏するし、双方とも離隔側とすれば、互いに逆方向に係止された状態でネジ止めされるため、より一層(双方とも接近側の端部に配置したときと同様に)固定維持効果を発揮させることができる。
【0027】
本体の下取付部に対して下ラッチ部材を取り付ける際、本体を上下逆にして取付を行って良い。スチールケースの上下前後左右は、適宜入れ替えることができる。本体や蓋、あるいは各種部材やこれらの部分等の材質や数、大きさ、その比率等は、蓋を本体より大きくしたり、ネジ孔部を1個あるいは3個以上としたり、各ネジ孔部におけるネジ孔を複数設けたりする等、適宜変更することができ、本体・蓋の役割や名称も、左側本体及び右側本体とする等、適宜変更することができる。上ラッチ部材にループ付レバーを取り付けて下ラッチ部材に鉤部を取り付けたり、ループを鉤状のバーとしたり、固定されたループに移動するバーが挿入されて固定されるものとするする等、各ラッチ部材の配置や形状等を適宜変更する。ネジ孔部(突出部)にネジ孔を設けず、ベース等の他の部分にネジ孔を設ける。盛上部を設けずに突出部を設けたり、突出部を設けずに盛上部を設けたりする。又、本発明を、スチールケース以外の他の金属製ケースに適用する。
【符号の説明】
【0028】
1・・スチールケース(収納箱)、2・・本体、4・・蓋、10・・ラッチ、12・・上ラッチ部材(蓋側ラッチ部材)、14・・下ラッチ部材(本体側ラッチ部材)、16・・ネジ、22・・上ネジ孔部(突出部)、24・・鉤部(一方の掛部)、42・・下ネジ孔部(突出部)、58・・ループ(他方の掛部)、61・・下スライド溝、64・・下溝、66・・下盛上部(溝の周囲)、71・・上スライド溝、74・・上溝、76・・上盛上部(溝の周囲)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製の本体と蓋を備え、これらを閉状態で固定可能であるラッチを有する収納箱において、
前記ラッチは、互いに係止可能な掛部を有する本体側ラッチ部材及び蓋側ラッチ部材を備えており、
前記本体側ラッチ部材は、本体に対してネジ止めされており、
前記蓋側ラッチ部材は、蓋に対してネジ止めされている
ことを特徴とする収納箱。
【請求項2】
前記本体又は前記蓋には、前記本体側ラッチ部材ないし前記蓋側ラッチ部材における互いの接近方向に沿うスライド溝が形成されており、
前記本体側ラッチ部材又は前記蓋側ラッチ部材は、前記スライド溝の端部に係止された状態でネジ止めされる
ことを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
【請求項3】
前記本体及び前記蓋には、前記本体側ラッチ部材ないし前記蓋側ラッチ部材における互いの接近方向に沿うスライド溝がそれぞれ形成されており、
前記本体側ラッチ部材及び前記蓋側ラッチ部材は、前記スライド溝の端部に係止された状態でネジ止めされる
ことを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
【請求項4】
前記本体側ラッチ部材及び前記蓋側ラッチ部材は、前記スライド溝の接近側の各端部又は離隔側の各端部に配置される
ことを特徴とする請求項3に記載の収納箱。
【請求項5】
前記溝の周囲は、前記本体側ラッチ部材又は前記蓋側ラッチ部材側へ盛り上がる盛上部を有しており、
前記本体側ラッチ部材又は前記蓋側ラッチ部材は、前記溝側へ突出し、前記盛上部に配置される突出部を備えている
ことを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れかに記載の収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−86834(P2013−86834A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228244(P2011−228244)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】