取付用アダプタ
【課題】既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することを可能とする取付用アダプタを提供する。
【解決手段】アクチュエータが挿入される挿入口が設けられた安全スイッチを、取付孔に取り付けるために使用される取付用アダプタであって、安全スイッチに取り付けられ、挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される開口部を備えた第1の構成部材と、第1の構成部材に連結されるか若しくは一体的に形成され、取付孔に挿入されて取付固定される第2の構成部材とを備える。第2の構成部材には、その軸方向に延びる案内孔が形成されている。
【解決手段】アクチュエータが挿入される挿入口が設けられた安全スイッチを、取付孔に取り付けるために使用される取付用アダプタであって、安全スイッチに取り付けられ、挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される開口部を備えた第1の構成部材と、第1の構成部材に連結されるか若しくは一体的に形成され、取付孔に挿入されて取付固定される第2の構成部材とを備える。第2の構成部材には、その軸方向に延びる案内孔が形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業機械が設置される部屋や安全柵の扉に付設されるインタロック装置の取付用アダプタに関し、さらに詳しくはインタロック装置として既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着するために用いられる取付用アダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
産業用ロボット等の産業機械が設置される部屋の出入口扉には、安全対策のために安全プラグが付設されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。この安全プラグは、図11及び図12に示すように、部屋の壁に固定される固定側プラグ100と、鎖101により扉102の取手103に連結されている可動側プラグ104とから構成されており、可動側プラグ104を固定側プラグ100から抜かなければ扉102の開閉ができず、また可動側プラグ104を抜けば必ず産業機械が停止する回路構成となっている。そして、点検や修理等に際しては、操作盤に設けられている切換スイッチを「切」の状態にして扉を開けて部屋内に入るのが基本であるが、上記スイッチを切ることを怠って部屋内に入ろうとしたとき、可動側プラグ104を抜かなければ扉を開くことができないため、可動側プラグ104を抜くことで電源又は操作回路を遮断することにより安全を確保するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開昭60−73194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の安全プラグにおいては、通電中に引く抜くと、火花がでて、安全プラグの表面が劣化し、導通性が悪化する。そのため、緊急時等を除いて通電中は引き抜かないように注意を促している。しかし、実際には、通電中に引き抜いてしまい、導通不良が発生し接点寿命を短くする事態を招いている。
また、上記の安全プラグにおいては、固定側プラグ100の電極が剥き出しであり、水や油やホコリ等が浸入する恐れのある環境下では使用できないという問題もある。
そこで、安全プラグに代えて安全スイッチを使用することが要望されている。なぜなら、安全スイッチは、専用のアクチュエータの挿入により接点の切換えを行う構造であるので、火花の発生なく、導通性の悪化という問題が発生しない。加えて、安全スイッチは、接点が内蔵され外部に露出していない構造であるので、水や油やホコリ等が浸入する恐れのある環境下においても使用できるという利点もある。そこで、安全プラグに代えて安全スイッチを使用することが要望されている。
【0005】
しかしながら、安全プラグを安全スイッチに取替えるに際して、安全プラグは取付孔に挿入して取り付けられ、一方、安全スイッチは、ケーシングを貫通するネジによって壁面に取り付けられる。そのため、安全プラグ用の既存の取付設備を使用して取り付けることができないという問題がある。
【0006】
そこで、従来から既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することを可能とする取付用アダプタの開発が要望されていた。
【0007】
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することを可能とする取付用アダプタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明は、アクチュエータが挿入される挿入口が設けられた安全スイッチを、取付孔に取り付けるために使用される取付用アダプタであって、前記安全スイッチに取り付けられ、前記挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される開口部を備えた第1の構成部材と、前記第1の構成部材に連結されるか若しくは一体的に形成され、前記取付孔に挿入されて取付固定される第2の構成部材と、を備え、前記第2の構成部材には、その軸方向に延びる案内孔が形成されており、この案内孔の一端は第2の構成部材の先端面に露出して新たなアクチュエータ挿入口を構成し、案内孔の他端は前記第1の構成部材の開口部を介して前記挿入口に臨み、前記新たなアクチュエータ挿入口から挿入されたアクチュエータを、開口部を介して挿入口へ案内するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記構成の取付用アダプタを使用することにより、既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することが可能となる。
また、第2の構成部材の先端面に露出した新たなアクチュエータ挿入口からアクチュエータを案内孔内に挿入すると、アクチュエータは第1の構成部材の開口部を介して挿入口へ案内される。従って、アクチュエータを安全スイッチの挿入口に挿入でき、接点の切換えを行うことができ、インタロック装置として安全スイッチを使用できる。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の取付用アダプタであって、前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、前記第1の構成部材は、別の挿入口を閉塞することを特徴する。
【0011】
上記構成により、別の挿入口が閉塞され、加えて、閉塞されない挿入口は案内孔を介して外部に連通しているので、ゴミやホコリ等が挿入口から安全スイッチ内に侵入することが防がれる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の取付用アダプタであって、前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、前記第1の構成部材は、前記開口部が何れか一方の挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置されることを特徴とする。
【0013】
上記構成により、第1の構成部材により何れか一方の挿入口の開放状態を選択し、その選択に応じて第2の構成部材を第1の構成部材に連結することにより、1種類の取付用アダプタを用いて、挿入口としては一方の挿入口を選択した取付態様と、挿入口としては他方の挿入口を選択した取付態様のいずれの取付態様にも対応できるので、使い勝手がよい。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項1から3までの何れかに記載の取付用アダプタであって、前記安全スイッチは、着脱自在に取り付けられる蓋を備え、前記第1の構成部材は、前記蓋を押さえつけることで前記蓋が取り外せないことを特徴する。
【0015】
上記構成により、取付用アダプタによって安全スイッチが取付けられている状態では、作業者が故意に蓋を開くことができないので、作業者の不用意な使用によって生じる危険を防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る取付用アダプタを、実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図、図2は取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図、図3は安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を前側から見た斜視図、図4は図3の分解斜視図、図5は安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を後側から見た斜視図、図6は図5の分解斜視図である。
【0019】
本実施の形態1は、図1及び図2に示すように、取付用アダプタ1を用いて安全スイッチ2を、取付ブラケット3の取付面3aに対して垂直に取り付けた状態の例を示すものである。ここで、取付面3aには、安全プラグ用の円形の取付孔3bが形成されており、この取付孔3bに取付用アダプタ1を用いて安全スイッチ2を装着するものである。また、安全スイッチ2は、直方体状のケーシング3から成り、その先端面にはアクチュエータ30(図4参照)が挿入される第1の挿入口20a(図4参照)が設けられ、その側面にはアクチュエータが挿入される第2の挿入口20b(図4参照)が設けられている。また、安全スイッチ2は、接点及び接点切換え機構が内蔵されており、挿入口20a又は20bにアクチュエータが挿入されることにより、接点切換え機構が駆動され接点が切り換えられるように構成されている。
取付用アダプタ1は、基本的には、安全スイッチ2に取り付けられる第1の構成部材4と、第1の構成部材4に連結される大略的に円柱状の第2の構成部材5とを有する。第1の構成部材4は、コ字状に形成され、正面部4aと、側面部4b,4cとから成る。正面部4aの下部寄りから側面部4cの前側に亘って、開口部6が形成されている。この開口部6は、本実施の形態1では安全スイッチ2の第1の挿入口20aに対向して配置され、第1の挿入口20aを開放状態に維持する機能を果たす。一方、安全スイッチ2の第2の挿入口20bは、第1の構成部材4により閉塞された状態となる。
また、側面部4b,4cの後方側の端部には切欠き7a,7bがそれぞれ形成されている。切欠き7aに対応して安全スイッチ2の開閉蓋8の固定用ねじ9が臨んでいる。この開閉蓋8を開くと、複数の電極が露出する構成となっている。従って、開閉蓋8を開き、例えば導電性の部材を電極間に接触させると短絡してしまう危険がある。そこで、開閉蓋8を開くことができない状態としておく必要があり、そのため、開閉蓋8は側面部4bに押さえつけられた状態となっている。なお、側面部4bの固定用ねじ10として、ねじ穴が星形等の特別な形状のものを使用して、一般のドライバでは開けられないようにして無効化を図るようにしてもよい。このようにすれば、現場作業者は専用のドライバを持っていないことから、固定用ねじ10を緩めることができず、安全性が一層向上する。なお、組立時や保守点検等には、それを行う専門家が専用のドライバを持っているので、それを用いて組立作業や保守点検作業を行えばよい。
【0020】
また、第2の構成部材5は、大略的に円柱状であって、先端側から基端側にかけて第1円柱体部5aと、第1円柱体部5aよりも大径で且つ取付孔に対応する径を有する第2円柱体部5bと、円形のフランジ部5cとがこの順序で形成されている。この第2の構成部材5には、軸方向に案内孔5dが形成されている。この案内孔5dの先端側開口は、アクチュエータの挿入口として機能する。また、案内孔5dの基端側開口は、第1の構成部材4の開口部6に対応する位置に配置され、開口部6を介して第1のアクチュエータ挿入口20aに臨んでおり、案内孔5dの先端側開口から挿入されたアクチュエータを第1のアクチュエータ挿入口20aに案内するようになっている。
【0021】
なお、第2の構成部材5を取付孔3bに取り付けるに際しては、リング状の座金15、ロックナット16等の固定具を用いる。詳細については、後述する。
【0022】
次いで、上記構成の取付用アダプタ1を用いて取付孔3bに取り付ける操作について説明する。先ず、第1の構成部材4の正面部4aに第2の構成部材5を連結する。具体的には正面部4aの前面側に、第2の構成部材5の基端部底面を接触させる。このとき、第2の構成部材5の案内孔が正面部4aの開口部に対向配置する。そして、このような状態で、ねじ29により第1の構成部材4と第2の構成部材5とを連結固定する。
【0023】
次いで、安全スイッチ2の2つのアクチュエータの挿入口20a,20bのうち第1の挿入口20aを選択する。つまり、第1の挿入口20aを使用し、第2の挿入口20bは不使用とする。そこで、第2の挿入口20bを閉塞し、第1のアクチュエータ挿入口20aは開放された状態を維持するように、第1の構成部材4を安全スイッチ2に取り付ける。具体的には、第1の挿入口20aに開口部6が対向するように第1の構成部材4を安全スイッチ2の先端部に取り付ける。このとき、第1の構成部材4の側面部4bは安全スイッチ2の第2の挿入口20bを覆うようにして取り付けられる。取り付けに当たっては、ねじ10により、側面部4bのねじ孔,安全スイッチ2のねじ孔、側面部4cのねじ孔を挿通して固定される。これにより、第1の挿入口20aの使用が選択される。つまり、専用のアクチュエータ30を案内孔5dから挿入することにより、挿入されたアクチュエータ30は、第1の挿入口20aに挿入されることになり、安全スイッチの接点部の切り換えを行うことができる。
【0024】
なお、悪戯等の防止の観点から使用しない方のアクチュエータ挿入口(本実施の形態では第2の挿入口20b)は、第1の構成部材4により閉塞されているので、従来例のように悪戯等の防止の観点から該使用しない方のアクチュエータ挿入口にプラグ等を装着する必要がなく、利便性が向上する。
【0025】
次いで、安全スイッチ2が取付けられた状態のアダプタ1を取付孔3bに装着する。具体的には、第2の構成部材5の先端を、取付面3aの背後側から取付孔3bに挿入して取座金15に当接するまで挿入する。そして、取付面3aの表側からロックナット16を挿入して、ロックナット16を締め付けることにより、第2の構成部材5を取付面3aに固定する。こうして、取付用アダプタ1を用いることにより、直方体状の安全スイッチ2を、安全プラグ用として既存の円形の取付孔3bに取り付けることが可能となる。
【0026】
(実施の形態2)
図7は実施の形態1に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図、図8は取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図、図9は安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を示す斜視図、図10は図9の分解斜視図である。
【0027】
本実施の形態2は、図7及び図8に示すように、取付用アダプタ1を用いて安全スイッチ2を、取付ブラケット3の取付面3aに対して水平に取り付けた状態の例を示すものである。この実施の形態2では、安全スイッチ2の第1及び第2の挿入口のうち、第2の挿入口20bが選択される例である。また、使用される取付用アダプタ1は、実施の形態1において使用された取付用アダプタと同様であるので、取付用アダプタの詳細な構造は省略する。
【0028】
以下、取付用アダプタ1を用いて、安全スイッチ2を取付面3aに対して垂直に取り付ける操作について説明する。
【0029】
先ず、第1の構成部材4の側面部4bに第2の構成部材5を連結する。具体的には側面部4bの前面側に、第2の構成部材5の基端部底面を接触させる。このとき、第2の構成部材5の案内孔5dが側面部4cの開口部6に対向するように配置する。そして、このような状態で、ねじ29により第1の構成部材4と第2の構成部材5とを連結固定する。
【0030】
次いで、安全スイッチ2の2つのアクチュエータ挿入口20a,20bのうちアクチュエータ挿入口20bを選択する。つまり、第2の挿入口20bを使用し、第1の挿入口20aは不使用とする。そこで、第1の挿入口20aを閉塞し、第2の挿入口20bは開放された状態を維持するように、第1の構成部材4を安全スイッチ2に取り付ける。具体的には、第2の挿入口20bに開口部6が対向するように第1の構成部材4を安全スイッチ2の先端部に取り付ける。このとき、第1の構成部材4の正面部4aは安全スイッチ2の第1の挿入口20aを覆うようにして取り付けられる。取り付けに当たっては、ねじ10により、側面部4bのねじ孔,安全スイッチ2のねじ孔、側面部4cのねじ孔を挿通して固定される。これにより、第2の挿入口20bの使用が選択される。つまり、専用のアクチュエータ30を案内孔5dから挿入することにより、挿入されたアクチュエータ30は、第2の挿入口20bに挿入されることになり、安全スイッチ2の接点部の切り換えを行うことができる。
【0031】
なお、悪戯等の防止の観点から使用しない方のアクチュエータ挿入口(本実施の形態では第1の挿入口20a)は、第1の構成部材4により閉塞されているので、従来例のように悪戯等の防止の観点から該使用しない方のアクチュエータ挿入口にプラグ等を装着する必要がなく、利便性が向上する。
【0032】
次いで、安全スイッチ2が取付けられた状態の取付用アダプタ1を取付孔3bに装着する。具体的には、第2の構成部材5の先端を、取付面3aの背後側から取付孔に挿入して座金15に当接するまで挿入する。そして、取付面3aの表側からロックナット16を挿入して、ロックナット16を締め付けることにより、第2の構成部材5を取付面3aに固定する。こうして、取付用アダプタ1を用いることにより、直方体状の安全スイッチ2を、安全プラグ用として既存の円形の取付孔3bに取り付けることが可能となる。
【0033】
(その他の事項)
取付用アダプタ1を用いることにより、安全スイッチ2を取付面3aに対して垂直の状態(実施の形態1の取付態様)又は水平の状態(実施の形態2の取付態様)のいずれかを選択して取り付けることができるので、取付の自由度が大きくなる。また、実施の形態1の取付態様及び実施の形態2の取付態様を、それぞれ専用の取付アダプタを造らなくても、1つの取付アダプタで実現できるので、省資源化を図ることができる。
【0034】
上記した実施形態では、第1の構成部材4と第2の構成部材5とは別個独立した部材であって、安全スイッチの取付態様が実施の形態1か実施の形態2かによって、第1の構成部材4と第2の構成部材5との連結の態様を変化させて用いていた。即ち、実施の形態における取付用アダプタ1は、実施の形態1と実施の形態2のいずれの取付態様にも対応できるようになっていた。しかし、第1の構成部材4と第2の構成部材5とが実施の形態1の態様に応じて一体的に形成された構成のものであってもよい。同様に、第1の構成部材4と第2の構成部材5とが実施の形態2の態様に応じて一体的に形成された構成のものであってもよい。
【0035】
上記した実施形態では、第1の構成部材4により、使用されないアクチュエータ挿入口は閉塞されていたけれども、本発明はこれに限定されず、使用されないアクチュエータ挿入口は開放されたままの構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施の形態1に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図。
【図2】取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図。
【図3】安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を前側から見た斜視図。
【図4】図3の分解斜視図。
【図5】安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を後側から見た斜視図。
【図6】図5の分解斜視図。
【図7】実施の形態2に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図。
【図8】取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図。
【図9】安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を示す斜視図。
【図10】図9の分解斜視図。
【図11】従来例の安全プラグの構成を示す図。
【図12】従来例の安全プラグの構成を示す図。
【符号の説明】
【0037】
1……取付用アダプタ
2……安全スイッチ
3a……取付面
3b……取付孔
4……第1の構成部材
5……第2の構成部材
30……アクチュエータ
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業機械が設置される部屋や安全柵の扉に付設されるインタロック装置の取付用アダプタに関し、さらに詳しくはインタロック装置として既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着するために用いられる取付用アダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
産業用ロボット等の産業機械が設置される部屋の出入口扉には、安全対策のために安全プラグが付設されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。この安全プラグは、図11及び図12に示すように、部屋の壁に固定される固定側プラグ100と、鎖101により扉102の取手103に連結されている可動側プラグ104とから構成されており、可動側プラグ104を固定側プラグ100から抜かなければ扉102の開閉ができず、また可動側プラグ104を抜けば必ず産業機械が停止する回路構成となっている。そして、点検や修理等に際しては、操作盤に設けられている切換スイッチを「切」の状態にして扉を開けて部屋内に入るのが基本であるが、上記スイッチを切ることを怠って部屋内に入ろうとしたとき、可動側プラグ104を抜かなければ扉を開くことができないため、可動側プラグ104を抜くことで電源又は操作回路を遮断することにより安全を確保するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開昭60−73194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の安全プラグにおいては、通電中に引く抜くと、火花がでて、安全プラグの表面が劣化し、導通性が悪化する。そのため、緊急時等を除いて通電中は引き抜かないように注意を促している。しかし、実際には、通電中に引き抜いてしまい、導通不良が発生し接点寿命を短くする事態を招いている。
また、上記の安全プラグにおいては、固定側プラグ100の電極が剥き出しであり、水や油やホコリ等が浸入する恐れのある環境下では使用できないという問題もある。
そこで、安全プラグに代えて安全スイッチを使用することが要望されている。なぜなら、安全スイッチは、専用のアクチュエータの挿入により接点の切換えを行う構造であるので、火花の発生なく、導通性の悪化という問題が発生しない。加えて、安全スイッチは、接点が内蔵され外部に露出していない構造であるので、水や油やホコリ等が浸入する恐れのある環境下においても使用できるという利点もある。そこで、安全プラグに代えて安全スイッチを使用することが要望されている。
【0005】
しかしながら、安全プラグを安全スイッチに取替えるに際して、安全プラグは取付孔に挿入して取り付けられ、一方、安全スイッチは、ケーシングを貫通するネジによって壁面に取り付けられる。そのため、安全プラグ用の既存の取付設備を使用して取り付けることができないという問題がある。
【0006】
そこで、従来から既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することを可能とする取付用アダプタの開発が要望されていた。
【0007】
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することを可能とする取付用アダプタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明は、アクチュエータが挿入される挿入口が設けられた安全スイッチを、取付孔に取り付けるために使用される取付用アダプタであって、前記安全スイッチに取り付けられ、前記挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される開口部を備えた第1の構成部材と、前記第1の構成部材に連結されるか若しくは一体的に形成され、前記取付孔に挿入されて取付固定される第2の構成部材と、を備え、前記第2の構成部材には、その軸方向に延びる案内孔が形成されており、この案内孔の一端は第2の構成部材の先端面に露出して新たなアクチュエータ挿入口を構成し、案内孔の他端は前記第1の構成部材の開口部を介して前記挿入口に臨み、前記新たなアクチュエータ挿入口から挿入されたアクチュエータを、開口部を介して挿入口へ案内するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記構成の取付用アダプタを使用することにより、既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することが可能となる。
また、第2の構成部材の先端面に露出した新たなアクチュエータ挿入口からアクチュエータを案内孔内に挿入すると、アクチュエータは第1の構成部材の開口部を介して挿入口へ案内される。従って、アクチュエータを安全スイッチの挿入口に挿入でき、接点の切換えを行うことができ、インタロック装置として安全スイッチを使用できる。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の取付用アダプタであって、前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、前記第1の構成部材は、別の挿入口を閉塞することを特徴する。
【0011】
上記構成により、別の挿入口が閉塞され、加えて、閉塞されない挿入口は案内孔を介して外部に連通しているので、ゴミやホコリ等が挿入口から安全スイッチ内に侵入することが防がれる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の取付用アダプタであって、前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、前記第1の構成部材は、前記開口部が何れか一方の挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置されることを特徴とする。
【0013】
上記構成により、第1の構成部材により何れか一方の挿入口の開放状態を選択し、その選択に応じて第2の構成部材を第1の構成部材に連結することにより、1種類の取付用アダプタを用いて、挿入口としては一方の挿入口を選択した取付態様と、挿入口としては他方の挿入口を選択した取付態様のいずれの取付態様にも対応できるので、使い勝手がよい。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項1から3までの何れかに記載の取付用アダプタであって、前記安全スイッチは、着脱自在に取り付けられる蓋を備え、前記第1の構成部材は、前記蓋を押さえつけることで前記蓋が取り外せないことを特徴する。
【0015】
上記構成により、取付用アダプタによって安全スイッチが取付けられている状態では、作業者が故意に蓋を開くことができないので、作業者の不用意な使用によって生じる危険を防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、既に設置されている安全プラグを安全スイッチに取り替える際に、安全プラグ用の取付孔に安全スイッチを装着することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る取付用アダプタを、実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図、図2は取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図、図3は安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を前側から見た斜視図、図4は図3の分解斜視図、図5は安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を後側から見た斜視図、図6は図5の分解斜視図である。
【0019】
本実施の形態1は、図1及び図2に示すように、取付用アダプタ1を用いて安全スイッチ2を、取付ブラケット3の取付面3aに対して垂直に取り付けた状態の例を示すものである。ここで、取付面3aには、安全プラグ用の円形の取付孔3bが形成されており、この取付孔3bに取付用アダプタ1を用いて安全スイッチ2を装着するものである。また、安全スイッチ2は、直方体状のケーシング3から成り、その先端面にはアクチュエータ30(図4参照)が挿入される第1の挿入口20a(図4参照)が設けられ、その側面にはアクチュエータが挿入される第2の挿入口20b(図4参照)が設けられている。また、安全スイッチ2は、接点及び接点切換え機構が内蔵されており、挿入口20a又は20bにアクチュエータが挿入されることにより、接点切換え機構が駆動され接点が切り換えられるように構成されている。
取付用アダプタ1は、基本的には、安全スイッチ2に取り付けられる第1の構成部材4と、第1の構成部材4に連結される大略的に円柱状の第2の構成部材5とを有する。第1の構成部材4は、コ字状に形成され、正面部4aと、側面部4b,4cとから成る。正面部4aの下部寄りから側面部4cの前側に亘って、開口部6が形成されている。この開口部6は、本実施の形態1では安全スイッチ2の第1の挿入口20aに対向して配置され、第1の挿入口20aを開放状態に維持する機能を果たす。一方、安全スイッチ2の第2の挿入口20bは、第1の構成部材4により閉塞された状態となる。
また、側面部4b,4cの後方側の端部には切欠き7a,7bがそれぞれ形成されている。切欠き7aに対応して安全スイッチ2の開閉蓋8の固定用ねじ9が臨んでいる。この開閉蓋8を開くと、複数の電極が露出する構成となっている。従って、開閉蓋8を開き、例えば導電性の部材を電極間に接触させると短絡してしまう危険がある。そこで、開閉蓋8を開くことができない状態としておく必要があり、そのため、開閉蓋8は側面部4bに押さえつけられた状態となっている。なお、側面部4bの固定用ねじ10として、ねじ穴が星形等の特別な形状のものを使用して、一般のドライバでは開けられないようにして無効化を図るようにしてもよい。このようにすれば、現場作業者は専用のドライバを持っていないことから、固定用ねじ10を緩めることができず、安全性が一層向上する。なお、組立時や保守点検等には、それを行う専門家が専用のドライバを持っているので、それを用いて組立作業や保守点検作業を行えばよい。
【0020】
また、第2の構成部材5は、大略的に円柱状であって、先端側から基端側にかけて第1円柱体部5aと、第1円柱体部5aよりも大径で且つ取付孔に対応する径を有する第2円柱体部5bと、円形のフランジ部5cとがこの順序で形成されている。この第2の構成部材5には、軸方向に案内孔5dが形成されている。この案内孔5dの先端側開口は、アクチュエータの挿入口として機能する。また、案内孔5dの基端側開口は、第1の構成部材4の開口部6に対応する位置に配置され、開口部6を介して第1のアクチュエータ挿入口20aに臨んでおり、案内孔5dの先端側開口から挿入されたアクチュエータを第1のアクチュエータ挿入口20aに案内するようになっている。
【0021】
なお、第2の構成部材5を取付孔3bに取り付けるに際しては、リング状の座金15、ロックナット16等の固定具を用いる。詳細については、後述する。
【0022】
次いで、上記構成の取付用アダプタ1を用いて取付孔3bに取り付ける操作について説明する。先ず、第1の構成部材4の正面部4aに第2の構成部材5を連結する。具体的には正面部4aの前面側に、第2の構成部材5の基端部底面を接触させる。このとき、第2の構成部材5の案内孔が正面部4aの開口部に対向配置する。そして、このような状態で、ねじ29により第1の構成部材4と第2の構成部材5とを連結固定する。
【0023】
次いで、安全スイッチ2の2つのアクチュエータの挿入口20a,20bのうち第1の挿入口20aを選択する。つまり、第1の挿入口20aを使用し、第2の挿入口20bは不使用とする。そこで、第2の挿入口20bを閉塞し、第1のアクチュエータ挿入口20aは開放された状態を維持するように、第1の構成部材4を安全スイッチ2に取り付ける。具体的には、第1の挿入口20aに開口部6が対向するように第1の構成部材4を安全スイッチ2の先端部に取り付ける。このとき、第1の構成部材4の側面部4bは安全スイッチ2の第2の挿入口20bを覆うようにして取り付けられる。取り付けに当たっては、ねじ10により、側面部4bのねじ孔,安全スイッチ2のねじ孔、側面部4cのねじ孔を挿通して固定される。これにより、第1の挿入口20aの使用が選択される。つまり、専用のアクチュエータ30を案内孔5dから挿入することにより、挿入されたアクチュエータ30は、第1の挿入口20aに挿入されることになり、安全スイッチの接点部の切り換えを行うことができる。
【0024】
なお、悪戯等の防止の観点から使用しない方のアクチュエータ挿入口(本実施の形態では第2の挿入口20b)は、第1の構成部材4により閉塞されているので、従来例のように悪戯等の防止の観点から該使用しない方のアクチュエータ挿入口にプラグ等を装着する必要がなく、利便性が向上する。
【0025】
次いで、安全スイッチ2が取付けられた状態のアダプタ1を取付孔3bに装着する。具体的には、第2の構成部材5の先端を、取付面3aの背後側から取付孔3bに挿入して取座金15に当接するまで挿入する。そして、取付面3aの表側からロックナット16を挿入して、ロックナット16を締め付けることにより、第2の構成部材5を取付面3aに固定する。こうして、取付用アダプタ1を用いることにより、直方体状の安全スイッチ2を、安全プラグ用として既存の円形の取付孔3bに取り付けることが可能となる。
【0026】
(実施の形態2)
図7は実施の形態1に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図、図8は取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図、図9は安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を示す斜視図、図10は図9の分解斜視図である。
【0027】
本実施の形態2は、図7及び図8に示すように、取付用アダプタ1を用いて安全スイッチ2を、取付ブラケット3の取付面3aに対して水平に取り付けた状態の例を示すものである。この実施の形態2では、安全スイッチ2の第1及び第2の挿入口のうち、第2の挿入口20bが選択される例である。また、使用される取付用アダプタ1は、実施の形態1において使用された取付用アダプタと同様であるので、取付用アダプタの詳細な構造は省略する。
【0028】
以下、取付用アダプタ1を用いて、安全スイッチ2を取付面3aに対して垂直に取り付ける操作について説明する。
【0029】
先ず、第1の構成部材4の側面部4bに第2の構成部材5を連結する。具体的には側面部4bの前面側に、第2の構成部材5の基端部底面を接触させる。このとき、第2の構成部材5の案内孔5dが側面部4cの開口部6に対向するように配置する。そして、このような状態で、ねじ29により第1の構成部材4と第2の構成部材5とを連結固定する。
【0030】
次いで、安全スイッチ2の2つのアクチュエータ挿入口20a,20bのうちアクチュエータ挿入口20bを選択する。つまり、第2の挿入口20bを使用し、第1の挿入口20aは不使用とする。そこで、第1の挿入口20aを閉塞し、第2の挿入口20bは開放された状態を維持するように、第1の構成部材4を安全スイッチ2に取り付ける。具体的には、第2の挿入口20bに開口部6が対向するように第1の構成部材4を安全スイッチ2の先端部に取り付ける。このとき、第1の構成部材4の正面部4aは安全スイッチ2の第1の挿入口20aを覆うようにして取り付けられる。取り付けに当たっては、ねじ10により、側面部4bのねじ孔,安全スイッチ2のねじ孔、側面部4cのねじ孔を挿通して固定される。これにより、第2の挿入口20bの使用が選択される。つまり、専用のアクチュエータ30を案内孔5dから挿入することにより、挿入されたアクチュエータ30は、第2の挿入口20bに挿入されることになり、安全スイッチ2の接点部の切り換えを行うことができる。
【0031】
なお、悪戯等の防止の観点から使用しない方のアクチュエータ挿入口(本実施の形態では第1の挿入口20a)は、第1の構成部材4により閉塞されているので、従来例のように悪戯等の防止の観点から該使用しない方のアクチュエータ挿入口にプラグ等を装着する必要がなく、利便性が向上する。
【0032】
次いで、安全スイッチ2が取付けられた状態の取付用アダプタ1を取付孔3bに装着する。具体的には、第2の構成部材5の先端を、取付面3aの背後側から取付孔に挿入して座金15に当接するまで挿入する。そして、取付面3aの表側からロックナット16を挿入して、ロックナット16を締め付けることにより、第2の構成部材5を取付面3aに固定する。こうして、取付用アダプタ1を用いることにより、直方体状の安全スイッチ2を、安全プラグ用として既存の円形の取付孔3bに取り付けることが可能となる。
【0033】
(その他の事項)
取付用アダプタ1を用いることにより、安全スイッチ2を取付面3aに対して垂直の状態(実施の形態1の取付態様)又は水平の状態(実施の形態2の取付態様)のいずれかを選択して取り付けることができるので、取付の自由度が大きくなる。また、実施の形態1の取付態様及び実施の形態2の取付態様を、それぞれ専用の取付アダプタを造らなくても、1つの取付アダプタで実現できるので、省資源化を図ることができる。
【0034】
上記した実施形態では、第1の構成部材4と第2の構成部材5とは別個独立した部材であって、安全スイッチの取付態様が実施の形態1か実施の形態2かによって、第1の構成部材4と第2の構成部材5との連結の態様を変化させて用いていた。即ち、実施の形態における取付用アダプタ1は、実施の形態1と実施の形態2のいずれの取付態様にも対応できるようになっていた。しかし、第1の構成部材4と第2の構成部材5とが実施の形態1の態様に応じて一体的に形成された構成のものであってもよい。同様に、第1の構成部材4と第2の構成部材5とが実施の形態2の態様に応じて一体的に形成された構成のものであってもよい。
【0035】
上記した実施形態では、第1の構成部材4により、使用されないアクチュエータ挿入口は閉塞されていたけれども、本発明はこれに限定されず、使用されないアクチュエータ挿入口は開放されたままの構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施の形態1に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図。
【図2】取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図。
【図3】安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を前側から見た斜視図。
【図4】図3の分解斜視図。
【図5】安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を後側から見た斜視図。
【図6】図5の分解斜視図。
【図7】実施の形態2に係る取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における側面図。
【図8】取付用アダプタを用いて安全スイッチを取付面に取り付けた状態における正面図。
【図9】安全スイッチに取付用アダプタが装着された状態を示す斜視図。
【図10】図9の分解斜視図。
【図11】従来例の安全プラグの構成を示す図。
【図12】従来例の安全プラグの構成を示す図。
【符号の説明】
【0037】
1……取付用アダプタ
2……安全スイッチ
3a……取付面
3b……取付孔
4……第1の構成部材
5……第2の構成部材
30……アクチュエータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクチュエータが挿入される挿入口が設けられた安全スイッチを、取付孔に取り付けるために使用される取付用アダプタであって、
前記安全スイッチに取り付けられ、前記挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される開口部を備えた第1の構成部材と、
前記第1の構成部材に連結されるか若しくは一体的に形成され、前記取付孔に挿入されて取付固定される第2の構成部材と、
を備え、
前記第2の構成部材には、その軸方向に延びる案内孔が形成されており、この案内孔の一端は第2の構成部材の先端面に露出して新たなアクチュエータ挿入口を構成し、案内孔の他端は前記第1の構成部材の開口部を介して前記挿入口に臨み、前記新たなアクチュエータ挿入口から挿入されたアクチュエータを、開口部を介して挿入口へ案内するように構成されていることを特徴とする取付用アダプタ。
【請求項2】
前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、
前記第1の構成部材は、別の挿入口を閉塞することを特徴する請求項1記載の取付用アダプタ。
【請求項3】
前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、
前記第1の構成部材は、前記開口部が何れか一方の挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される請求項1又は2に記載の取付用アダプタ。
【請求項4】
前記安全スイッチは、着脱自在に取り付けられる蓋を備え、
前記第1の構成部材は、前記蓋を押さえつけることで前記蓋が取り外せない請求項1から3までの何れかに記載の取付用アダプタ。
【請求項1】
アクチュエータが挿入される挿入口が設けられた安全スイッチを、取付孔に取り付けるために使用される取付用アダプタであって、
前記安全スイッチに取り付けられ、前記挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される開口部を備えた第1の構成部材と、
前記第1の構成部材に連結されるか若しくは一体的に形成され、前記取付孔に挿入されて取付固定される第2の構成部材と、
を備え、
前記第2の構成部材には、その軸方向に延びる案内孔が形成されており、この案内孔の一端は第2の構成部材の先端面に露出して新たなアクチュエータ挿入口を構成し、案内孔の他端は前記第1の構成部材の開口部を介して前記挿入口に臨み、前記新たなアクチュエータ挿入口から挿入されたアクチュエータを、開口部を介して挿入口へ案内するように構成されていることを特徴とする取付用アダプタ。
【請求項2】
前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、
前記第1の構成部材は、別の挿入口を閉塞することを特徴する請求項1記載の取付用アダプタ。
【請求項3】
前記安全スイッチにはアクチュエータが挿入される別の挿入口がさらに設けられており、
前記第1の構成部材は、前記開口部が何れか一方の挿入口の開放状態を維持すべく該挿入口に対向配置される請求項1又は2に記載の取付用アダプタ。
【請求項4】
前記安全スイッチは、着脱自在に取り付けられる蓋を備え、
前記第1の構成部材は、前記蓋を押さえつけることで前記蓋が取り外せない請求項1から3までの何れかに記載の取付用アダプタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−16140(P2009−16140A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−175535(P2007−175535)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
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