説明

取手、および取手の取付構造

【課題】扉等に対し工具を用いることなく簡易・迅速に取り付けることのできる取手を提供する。
【解決手段】ハンドルよりなる取手本体2と、取手本体2の長手方向両端部に圧入嵌合する一対の取付具本体3と、取付具本体3に扉板4等を挟んでバヨネット機構を介して結合する取付裏蓋6とを備える。取付裏蓋6は板状体9の表面側にボス10を突設している。取付具本体3は、取手本体2の長手方向端部に圧入嵌合する支承溝部14と、取付裏蓋6のボス10が挿入可能な結合穴15とを有する。前記バヨネット機構は、取付裏蓋6のボス10の先端部外周に径方向で対向するよう設けた一対の係合突起11と、結合穴15の内周に該結合穴の軸方向に設けられ、一対の係合突起11に対応する一対の案内溝18と、各案内溝18の軸方向内奥部に連続させて結合穴15の内周に沿って設けられ、係合突起11と係合する階段状の係合段部19とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開き扉や引き扉等に取り付ける大型のハンドル形式の取手、および該取手の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の取手の取付構造として、たとえば、図20に示すように、棒状の握り部40と、握り部40の上下両端に取付部41,42を形成したコ字状の大型のハンドル43を用意し、このハンドル43の取付部41,42を扉の框44に取付ボルト45で取り付けるというものがある(例えば、特許文献1参照。)。更に詳しくは、ハンドル43の各取付部41,42に円柱状の突起46および切込部47を形成し、突起46を框44に予め形成された取付孔48に嵌め込み、取付ボルト45を切込部47から框44に向けて挿通し、図外のナットに螺合させることによりハンドル43が扉の框44に取り付けられる。なお、最後に、切込部47はキャップ49で覆い隠している。
【0003】
【特許文献1】特開平11−256892号公報(図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、組立式の物置や収納庫等においては、その組立てを購入者が行う場合が多々あり、ハンドル形式の取手を扉に取り付ける作業などは工具無しで簡単に組み立てられることが要求される。しかしながら、上記従来の取手の取付構造では、取付ボルト45、ナット、および取付ボルト45を締め付けるための工具を必要とし、そればかりか、取付ボルト45で締め付ける取付け施工に手間がかかり、不利不便である。
【0005】
そこで本発明は、上記のような要求に応えるためになされたものであり、その目的とするところは、扉等の取付対象物に対し取付ボルト・ナット、および工具を用いることなく簡易・迅速に取り付けることのできる取手、および取手の取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の取手は、請求項1に記載のように、発明の内容を理解しやすくするために図1〜図18に付した符号を参照して説明すると、棒状のハンドルよりなる取手本体(2)と、取手本体(2)の長手方向両端部に圧入嵌合される一対の取付具本体(3)と、取付具本体(3)の背面側端面にバヨネット機構(5)を介して結合される取付裏蓋(6)とを備えており、取付裏蓋(6)は、板状体(9)と、この板状体(9)の正面側中央部に突設したボス(10)とを有し、取付具本体(3)は、取手本体(2)の長手方向端部に圧入嵌合する支承溝部(14)と、支承溝部(14)に対し交差するように設けられボス(10)が挿入される結合穴(15)とを有し、バヨネット機構(5)は、ボス(10)の先端部外周に径方向で対向するよう設けた一対の係合突起(11)と、結合穴(15)の内周に該結合穴の軸方向に設けられ、一対の係合突起(11)に対応する一対の案内溝(18)と、各案内溝(18)の軸方向内奥部に連続させて結合穴(15)の内周に沿って設けられ、取付裏蓋(6)のボス(10)回りの回転操作に伴い係合突起(11)と係合する係合段部(19)により構成しており、係合段部(19)は案内溝(18)の軸方向内奥端に連続して取付裏蓋(6)の回転方向に向かって上り傾斜する形状の傾斜段部(22)と、傾斜段部(22)の上り側端から取付裏蓋(6)の回転方向に延びる平坦な高段部(21)とを有する形に形成し、高段部(21)にはロック解除阻止用突起(23)を設けていることに特徴を有するものである。
このように構成された取手によれば、取手本体(2)の長手方向両端部に取付具本体(3)を圧入嵌合させるだけで、締結部材や工具を用いることなく、取手本体(2)の長手方向端部を取付具本体(3)の支承溝部(14)との重合面間に生じる摩擦係合により抜止め状に簡単に一体的に結合することができる。しかも、取付具本体(3)に対し取付裏蓋(6)をバヨネット機構(5)を介して結合しているので、取付裏蓋(6)の板状体(9)の外周縁に手を掛けて取付裏蓋(6)を回転させるだけの簡単な操作で、取付具本体(3)の背面側端面と取付裏蓋(6)の板状体(9)との間に板状の取付対象物を挟持することができて取手本体(2)を取付対象物に対し取付ボルト・ナットおよび工具を用いることなく簡易かつ迅速に取り付けることができる。
【0007】
請求項1記載の取手は、請求項2に記載のように、取付具本体(3)の背面側端面と取付裏蓋(6)の板状体(9)の正面側との重合面間には防水パッキン(25)を配備することができる。これによれば、取手を屋外に設置される組立式物置の扉などに取り付けた場合にも、取付具本体(3)の背面側端面と取付裏蓋(6)の板状体(9)との重合面間から雨水が浸入するのを防止できる。
【0008】
請求項1又は2記載の取手は、請求項3に記載のように、取付具本体(3)の支承溝部(14)の外端側は、取手本体(2)の長手方向端部を覆い得るように取付具本体(3)に一体に形成した端板(17)で閉塞することができる。これによれば、取付具本体(3)の支承溝部(14)に取手本体(2)の長手方向端部を圧入嵌合すると同時に、取手本体(2)の長手方向端部を端板(17)で覆われるため、取付具本体(3)は取手本体(2)の長手方向端部を覆い隠すキャップに兼用することができる。
【0009】
本発明の取手の取付構造は、請求項4に記載のように、発明の内容を理解しやすくするために図1〜図18に付した符号を参照して説明すると、棒状のハンドルよりなる取手本体(2)と、取手本体(2)の長手方向両端部に圧入嵌合する一対の取付具本体(3)と、取付具本体(3)の背面側端面にバヨネット機構(5)を介して結合される取付裏蓋(6)とを備えた取手(1)が、取付具本体(3)の背面側端面と取付裏蓋(6)との間で予め取付孔(29)を設けてある板状の取付対象物(4)を挟持する取手の取付構造であって、取付裏蓋(6)は、板状体(9)と、板状体(9)の正面側中央部に突設したボス(10)とを有し、取付具本体(3)は、取手本体(2)の長手方向端部に圧入嵌合する支承溝部(14)と、取付対象物(4)の取付孔(29)に合致するように背面側端面に設けられ取付裏蓋(6)のボス(9)が挿入される結合穴(15)とを有し、前記バヨネット機構(5)は、取付裏蓋(6)のボス(10)の先端部外周に径方向で対向するよう設けた一対の係合突起(11)と、結合穴(15)の内周に該結合穴の軸方向に設けられ、一対の係合突起(11)に対応する一対の案内溝(18)と、各案内溝(18)の軸方向内奥部に連続させて結合穴(15)の内周に沿って設けられ、取付裏蓋(6)のボス(10)回りの回転操作に伴い係合突起(11)と係合する係合段部(19)により構成しており、係合段部(19)は案内溝(18)の軸方向内奥端に連続して取付裏蓋(6)の回転方向に向かって上り傾斜する形状の傾斜段部(22)と、傾斜段部(22)の上り側端から取付裏蓋(6)の回転方向に延びる平坦な高段部(21)とを有する形に形成し、高段部(21)にはロック解除阻止用突起(23)を設けていることに特徴を有するものである。
このように構成された取手の取付構造によれば、取手本体(2)の長手方向両端部に取付具本体(3)を圧入嵌合させるだけで、締結部材や工具を用いることなく、取手本体(2)の長手方向端部を取付具本体(3)の支承溝部(14)との重合面間に生じる摩擦係合により抜止め状に簡単に一体的に結合することができる。しかも、取付具本体(3)に対し取付裏蓋(6)をバヨネット機構(5)を介して結合しているので、取付裏蓋(6)の板状体(9)の外周縁に手を掛けて取付裏蓋(6)を回転させるだけの簡単な操作で、取付具本体(3)の背面側端面と取付裏蓋(6)の板状体(9)との間に板状の取付対象物(4)を挟持することができて取手本体(2)を取付対象物(4)に対し取付ボルト・ナットおよび工具を用いることなく簡易かつ迅速に取り付けることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の取手およびその取付構造によれば、扉等に対し取手を取付ボルト・ナットおよび工具を用いることなく簡易かつ迅速に取り付けることができて有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る取手及びその取付構造の好適な実施形態例を図面に基づき説明する。
【0012】
図1〜図5に示すように、本発明に係る取手1は、棒状のハンドルよりなる取手本体2と、取手本体2の長手方向両端部に圧入嵌合される一対の取付具本体3と、各取付具本体3に扉板4等の取付対象物を挟んでバヨネット機構5を介して結合される取付裏蓋6とを備える。
【0013】
図1〜図3、図10に示すように、取手本体2は金属あるいは合成樹脂製の中空又は中実の棒状のハンドルよりなる。図示例の取手本体2は、断面三角形に押出成形された中空アルミニウム押出成形品からなり、その断面三角形の斜面部2a,2b及び正面部2cの各辺の外周面には滑り止めや擦り傷防止などのために多数の筋目7を軸方向に形成し、両斜面部2a,2bの各外周には断面V形状の凹溝8を軸方向に沿って相対向状に形成している。
【0014】
図13〜図16に示すように、取付裏蓋6は、剛性、硬度、加工性、耐衝撃性、曲げ疲労性に優れたABS樹脂等の合成樹脂成形品からなり、円形あるいは非円形等の板状体9と、この板状体9の正面側の中央部から一体に突設した環状のボス10とを有し、ボス10の先端部外周には径方向で相対向する一対の係合突起11を設けている。取付裏蓋6はこれを回転操作するときに板状体9を手でつかみ易いように該板状体9の外周縁に指掛け凹部12を設けている。板状体9の背面には回転方向を指示する矢印F等のマークを刻設しており、また背面中央部には、スパナ等工具掛け用の多角形の凹溝13を設けているが、その凹溝13は必ずしも必要とするものではない。
【0015】
図6〜図12に示すように、取付具本体3は、屋外使用にも耐えられるように耐候性に優れる合成樹脂成形品からなり、取付具本体3の正面側には取手本体3の長手方向端部が圧入嵌合し得る支承溝部14を形成し、取付具本体2の背面側には取付裏蓋6のボス10が挿入可能な断面円形状の結合穴15を支承溝部14に対し交差するよう形成している。取付具本体3の支承溝部14には取手本体2の一対の凹溝8に係合する断面V形状の突起16を設けている。取付具本体3の支承溝部14の外端側は、取手本体2の長手方向端部を覆い得るように取付具本体3に一体に形成した端板17で閉塞しており、その端板17の正面側端縁には取手本体2の端部正面側を覆い得る鍔17aを張り出し形成している。
取付具本体3の支承溝部14は、図10に示すように、取手本体2が断面三角形状に形成されている場合、その断面三角形状の両斜面部2a,2bの外面に対し摩擦係合する寸法の断面V形状に形成し、その断面V形状の支承溝部14の内部には、取手本体2を圧入嵌合し易いように取手本体2の一対の凹溝8に係合する断面V形状の突起16を相対向状に設けている。
【0016】
図6、図10に示すように、取付具本体3の結合穴15の内周には取付裏蓋6の一対の係合突起11に対応する一対の案内溝18を該結合穴15の軸方向に形成するとともに、各案内溝18の軸方向内奥端に連続させて係合突起11と係合する係合段部19を結合穴15の内周に沿って形成している。係合段部19は案内溝18の軸方向内奥端に連続して取付裏蓋6の回転方向(矢印F方向)に延びる平坦な低段部20と、低段部20の案内溝18側端とは反対側端から取付裏蓋6の回転方向に向かって上り傾斜する形状の傾斜段部22と、傾斜段部22の上り側端から取付裏蓋6の回転方向に延びる平坦な高段部21とを有する階段状に形成し、高段部21にはロック解除阻止用突起23を設けている。なお、係合段部19は、低段部20を必ずしも必要とするものではなく、案内溝18の軸方向内奥端に連続して取付裏蓋6の回転方向に向かって上り傾斜する形状の傾斜段部22と、傾斜段部22の上り側端から取付裏蓋6の回転方向に延びる平坦な高段部21とを有する形に形成するものであってもよい。
径方向に相対向するロック解除阻止用突起23,23の突出端同士間の間隔M(図6参照)は、一対の係合突起11,11の突出端同士間の距離N(図13参照)よりも少し短く設定している。これにより取付具本体3の結合穴15内で取付裏蓋6をボス10回りに矢印F方向又はそれとは反対方向に回転させるに伴い、係合突起11が高段部21上でロック解除阻止用突起23に対しロック解除阻止用突起23及び/又は係合突起11の弾性変形を介して乗り越え自在となしている。
【0017】
前記バヨネット機構5は、取付裏蓋6のボス10の一対の係合突起11と、取付具本体3の一対の案内溝18、および係合段部19により構成される。すなわち、取付裏蓋6を取付具本体3にバヨネット機構5を介して結合するにあたり、取付具本体3の背面側端面に開口する結合穴15に取付裏蓋6のボス10を挿入するが、その際、ボス10の一対の係合突起11を案内溝18の軸方向内奥部にまで挿入したのち、板状体9の外周縁に手を掛けて取付裏蓋6を矢印F方向(図13、図15参照)に略90度回転させる。この取付裏蓋6の回転に伴い、係合突起11は低段部20、傾斜段部22、高段部21の順に滑り移動し、傾斜段部22を上り移動するに伴い取付具本体3を取手本体2ごと取付裏蓋6の方へ引き寄せる作用が働く。取付裏蓋6を略90度回転させるや否や係合突起11が高段部21上に達してロック解除阻止用突起23を乗り越えることにより取付具本体3と取付裏蓋6との結合状態が保持され、すなわち取付具本体3に対する取付裏蓋6のロック状態が解除されるのを阻止することができる。
【0018】
取手1を、例えば、屋外に置く組立式物置24の扉板4等に取り付ける場合には、取付具本体3の背面側端面と扉板4の外面側との重合面間から雨水が浸入し、扉板4の取付孔29から組立式物置24の内部に入るのを防止する防水対策が必要とされる。そのために、図5に示すように、取付具本体3の背面側端面と取付裏蓋6の板状体9の正面側との重合面間には防水パッキン25を配備する。その防水パッキン25は予め取付具本体3の背面側端面に重合接着しておく。図17に示すように、防水パッキン25の中央には、取付具本体3の背面側端面に開口する結合穴15と一対の案内溝18により形成される穴形状に対応する断面形状の貫通孔26を設けている。防水パッキン25を取付具本体3の背面側端面に重合接着するとき、結合穴15と一対の案内溝18に防水パッキン25の貫通孔26を合致させ易いように、取付具本体3の背面側端面に一対の小さい位置決め突起27を設ける一方、防水パッキン25に位置決め突起27に対応する一対の小さい位置決め孔28を設けている。
【0019】
次に、上記構成の取手1を、例えば、図18に示すように、組立式物置24の扉板4に取り付ける要領について説明する。
【0020】
先ず、取手本体2の長手方向両端部にそれぞれ取付具本体3の支承溝部14を圧入嵌合する。これにより取手本体2の長手方向両端部にそれぞれ取付具本体3を一体的に結合することができる。また、それと同時に、取手本体2の長手方向端部を端板17で覆い隠すことができるため、取手本体2として長尺の中空アルミニウム押出成形品を定寸に切り放したまま使用してもその切り放し端を端板17で覆い隠すことができて見映えよく納めることができる。
次いで、取付具本体3の背面側端面を、予め取付孔29を設けてある扉板4の外面側に結合穴15と取付孔29とが合致するようにあてがい、扉板4の内面側から取付裏蓋6のボス10を取付孔29、更に結合穴15に挿入する。取付裏蓋6は、ボス10の係合突起11が案内溝18の軸方向内奥部に達するまで挿入された後、板状体9の外周縁に手を掛けて矢印F方向に略90度回転させる。すると、取付具本体3がバヨネット機構5を介して取手本体2ごと扉板4側に引き寄せられ、取付具本体3の背面側端面上の防水パッキン25と取付裏蓋6の板状体9の表面側との間で扉板4が挟持される。引き続いて、係合突起11が高段部19上に達してロック解除阻止用突起23を乗り越えると、そのロック解除阻止用突起23により取付裏蓋6が矢印F方向と反対方向に回転するのを阻止され、取付具本体3に対する取付裏蓋6のロック状態が保持される。したがって、取手1が扉板4に取り付けられた状態を堅持することができる。
【0021】
このように、取付裏蓋6の板状体9の外周縁に手を掛けて取付裏蓋6を一方向に回転させるだけの簡単な操作で、扉板4に対し取手本体2を取付ボルト・ナット及び工具を用いることなく簡易かつ迅速に取り付けることができる。なお、取付裏蓋6の板状体9の背面側に多角形の凹溝13を設けている場合は、その凹溝13にスパナ等の工具を掛けて取付裏蓋6を矢印F方向に回転させることもできる。
【0022】
取手1は取手本体2を縦姿勢に取り付ける以外に、横姿勢に取り付けることもできる。取手本体2を屋外の扉板4などに縦姿勢に取り付ける場合、その下側の取付具本体3の端板17の裏側端部には図19に示すように水抜孔30を設けておくことが、上記防水パッキン25と相俟って防水上更に有利となる。
【0023】
取手1を扉板4から取り外す必要があるときは、取付裏蓋6の板状体9の外周縁に手を掛けて取付裏蓋6を矢印F方向と反対方向に回転させることにより取り外すことができる。取付裏蓋6の板状体9の背面側に多角形の凹溝13を設けている場合は、その凹溝13にスパナ等の工具を掛けて取付裏蓋6を矢印F方向と反対方向に回転させることもできる。
【0024】
大型のハンドルよりなる取手本体2は扉板4以外に、手摺などに使用するために壁板等の板状の取付対象物にも取り付けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施例を示す取手の正面図である。
【図2】同取手の側面図である。
【図3】同取手の背面図である。
【図4】図1におけるA−A線断面図である。
【図5】図4におけるE部の拡大図である。
【図6】同取手の取付具本体の正面図である。
【図7】同取手の取付具本体の底面図である。
【図8】同取手の取付具本体の側面図である。
【図9】同取手の取付具本体の背面図である。
【図10】図6におけるB−B線断面図である。
【図11】図6におけるC−C線断面図である。
【図12】同取手の取付具本体の斜視図である。
【図13】同取手の取付裏蓋の正面図である。
【図14】同取手の取付裏蓋の底面図である。
【図15】同取手の取付裏蓋の背面図である。
【図16】図13におけるD−D線断面図である。
【図17】同取手の取付具本体、防水パッキン、および取付裏蓋の斜視図である。
【図18】同取手を組立式物置の扉に取り付けた状態を示す正面図である。
【図19】同取手の取付具本体の他例を示す斜視図である。
【図20】従来例の取手の取付構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
1 取手
2 取手本体
3 取付具本体
4 扉板(取付対象物)
5 バヨネット機構
6 取付裏蓋
8 凹溝
9 板状体
10 ボス
11 係合突起
14 支承溝部
15 結合穴
16 突起
17 端板
19 係合段部
20 低段部
21 高段部
22 傾斜断部
23 ロック解除阻止用突起
25 防水パッキン
26 貫通孔
29 取付孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状のハンドルよりなる取手本体と、この取手本体の長手方向両端部に圧入嵌合される一対の取付具本体と、取付具本体の背面側端面にバヨネット機構を介して結合される取付裏蓋とを備えており、
前記取付裏蓋は、板状体と、この板状体の正面側中央部に突設したボスとを有し、
前記取付具本体は、前記取手本体の長手方向端部に圧入嵌合する支承溝部と、この支承溝部に対し交差するように設けられ前記ボスが挿入される結合穴とを有し、
前記バヨネット機構は、前記ボスの先端部外周に径方向で対向するよう設けた一対の係合突起と、前記結合穴の内周に該結合穴の軸方向に設けられ、前記係合突起に対応する一対の案内溝と、各案内溝の軸方向内奥部に連続させて前記結合穴の内周に沿って設けられ、前記取付裏蓋のボス回りの回転操作に伴い前記係合突起と係合する係合段部とを備えており、
前記係合段部は前記案内溝の軸方向内奥端に連続して前記取付裏蓋の回転方向に向かって上り傾斜する形状の傾斜段部と、この傾斜段部の上り側端から前記取付裏蓋の回転方向に延びる平坦な高段部とを有する形に形成し、前記高段部にはロック解除阻止用突起を設けていることを特徴とする、取手。
【請求項2】
前記取付具本体の背面側端面と前記取付裏蓋の板状体の正面側との重合面間には防水パッキンを配備している、請求項1記載の取手。
【請求項3】
前記取付具本体の支承溝部の外端側は、前記取手本体の長手方向端部を覆い得るように前記取付具本体に一体に形成した端板で閉塞している、請求項1又は2に記載の取手。
【請求項4】
棒状のハンドルよりなる取手本体と、この取手本体の長手方向両端部に圧入嵌合する一対の取付具本体と、この取付具本体の背面側端面にバヨネット機構を介して結合される取付裏蓋とを備えた取手が、前記取付具本体の背面側端面と前記取付裏蓋との間で予め取付孔を設けてある板状の取付対象物を挟持する取手の取付構造であって、
前記取付裏蓋は、板状体と、この板状体の正面側中央部に突設したボスとを有し、
前記取付具本体は、前記取手本体の長手方向端部に圧入嵌合する支承溝部と、前記取付対象物の取付孔に合致するように背面側端面に設けられ前記取付裏蓋のボスが挿入される結合穴とを有し、
前記バヨネット機構は、前記取付裏蓋のボスの先端部外周に径方向で対向するよう設けた一対の係合突起と、前記結合穴の内周に該結合穴の軸方向に設けられ、前記係合突起に対応する一対の案内溝と、各案内溝の軸方向内奥部に連続させて結合穴の内周に沿って設けられ、前記取付裏蓋のボス回りの回転操作に伴い前記係合突起と係合する係合段部とを備えており、
前記係合段部は前記案内溝の軸方向内奥端に連続して前記取付裏蓋の回転方向に向かって上り傾斜する形状の傾斜段部と、この傾斜段部の上り側端から前記取付裏蓋の回転方向に延びる平坦な高段部とを有する形に形成し、前記高段部にはロック解除阻止用突起を設けていることを特徴とする、取手の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−127767(P2008−127767A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−310679(P2006−310679)
【出願日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(000006910)株式会社淀川製鋼所 (34)