説明

口座振替管理システム、振替情報処理装置、振替情報処理方法、およびプログラム

【課題】口座振替の状況をユーザに対して適切に提示する口座振替管理システムを提供する。
【解決手段】振替情報処理装置1は、ユーザ識別情報と口座振替の納入対象の識別情報を有する納入管理情報が格納される納入管理情報格納部101と、ユーザ識別情報受付部102が受け付けたユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、納入関連情報を要求する送信要求情報をサーバ装置2に送信する送信部105と、受信部106がサーバ装置2から受信した納入関連情報を出力する出力部107とを備え、サーバ装置2は、納入対象識別情報および納入関連情報を有する納入情報が格納される納入情報格納部201と、送信要求情報を受信する送信要求受信部202と、納入関連情報取得部203が取得した送信要求情報に対応する納入関連情報を振替情報処理装置1に送信する納入関連情報送信部204とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの口座振替の状況を管理する口座振替管理システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の口座振替処理を行う方法として、請求金額を預金者の口座から徴収者の口座に振り替える口座振替処理方法において、請求金額を預金者の口座から徴収者の口座に振り替える振替指定日が設定されており、前記振替指定日以前に口座振替を行うことを許諾した預金者を選択する選択段階と、選択した預金者に対して請求されている請求金額に応じてサービスポイントを算出するサービスポイント算出段階と、請求金額を選択した預金者の口座から振替指定日以前に引き落とし、前記選択した預金者に対応させて前記サービスポイントを蓄積し、前記請求金額を徴収者の口座に振り替える振替段階とを有するものが知られていた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−22370号公報(段落0011、第8図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の口座振替管理システムにおいては、ユーザが申し込んでいる様々な口座振替が行われている状況を適切に把握することが困難であるという課題があった。例えば、通常、口座振替は様々な徴収者に対して行われるため、ユーザが、ユーザ自身が申し込んでいる複数の口座振替の状況について確認したいと考えても、口座振替の状況を示す情報を、様々な徴収者から収集しなければならず、即座に、口座振替の情報を収集して出力することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の口座振替管理システムは、1以上のサーバ装置と、振替情報処理装置とにより構成される口座振替管理システムであって、振替情報処理装置は、ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報が格納される納入管理情報格納部と、ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、納入対象識別情報を含む情報であって、納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報をサーバ装置に送信する送信部と、送信要求情報に応じてサーバ装置から送信される納入関連情報を受信する受信部と、受信部が受信した納入関連情報を出力する出力部とを備え、サーバ装置は、納入対象識別情報と、納入対象識別情報が示す納入対象についての納入に関連する情報である納入関連情報とを有する納入情報が格納される納入情報格納部と、送信要求情報を受信する送信要求受信部と、送信要求情報に対応する納入関連情報を、納入情報格納部から取得する納入関連情報取得部と、納入関連情報取得部が取得した納入関連情報を振替情報処理装置に送信する納入関連情報送信部とを備えた、口座振替管理システムである。
【0006】
かかる構成により、口座振替が行われている状況をユーザに対して適切に提示することができる。
【0007】
また、本発明の口座振替管理システムは、前記口座振替管理システムにおいて、口座振替管理システムは、納入対象識別情報は、納入項目を示す納入項目情報と、納入項目に対する納入者を識別する情報であるの納入者識別情報と、を有する情報であり、振替情報処理装置は、納入項目情報と、サーバ装置を識別する情報であるサーバ識別情報とを有する第一サーバ管理情報が格納される第一サーバ管理情報格納部と、納入項目情報と、納入者識別情報と、サーバ識別情報とを有する第二サーバ管理情報が格納される第二サーバ管理情報格納部とを更に備え、送信部は、第一サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの納入対象識別情報に含まれる納入項目情報に対応するサーバ識別情報が示すサーバ装置、または第二サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの納入対象識別情報に含まれる納入項目情報および納入者識別情報に対応するサーバ識別情報が示すサーバ装置に、送信要求情報を送信する、口座振替管理システムである。
【0008】
かかる構成により、納入情報が格納されているサーバ装置を適切に検索することができる。例えば、納入項目情報だけでサーバ識別情報が検出できれば、検索速度が向上する。また、納入項目情報だけでサーバ識別情報を特定できない場合にも、納入者識別情報を更に検索に利用することで、サーバ装置を確実に特定することが可能となる。
【0009】
また、本発明の口座振替管理システムは、前記口座振替管理システムにおいて、振替情報処理装置は、ユーザ識別情報と、納入対象識別情報とを受け付ける納入管理情報受付部と、納入管理情報受付部が受け付けたユーザ識別情報と納入対象識別情報とを有する納入管理情報を納入管理情報格納部に蓄積する納入管理情報蓄積部と、を更に備えた口座振替管理システムである。
【0010】
かかる構成により、納入管理情報をユーザが追加していくことができる。
【0011】
また、本発明の口座振替管理システムは、前記口座振替管理システムにおいて、振替情報処理装置は、口座識別情報とカード識別情報とを対応付けている情報であるカード管理情報が格納されるカード管理情報格納部と、納入指定受付部が受け付けた口座識別情報とカード識別情報とを対応付けてカード管理情報格納部に蓄積するカード管理情報蓄積部と、口座振替が行われたことを示す情報であって、口座振替が行われた口座の口座識別情報である振替口座識別情報を含む情報である口座振替情報を受け付ける振替受付部と、カード管理情報を用いて、振替受付部が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられたカード識別情報を取得するカード識別情報取得部と、振替受付部が受け付けた口座振替情報に応じてポイント情報を取得するポイント情報取得部と、ポイント情報取得部が取得したポイント情報を、カード識別情報取得部が取得したカード識別情報と対応付けて出力するポイント出力部と、を更に備えた口座振替管理システムである。
【0012】
かかる構成により、口座振替により得られたポイント情報を、口座振替が行われた口座とは無関係なカードと対応付けて蓄積することが可能となり、口座振替により得られるポイントの利便性を向上させることができる。
【0013】
また、本発明の口座振替管理システムは、前記口座振替管理システムにおいて、クライアント装置を更に備え、振替情報処理装置は、納入対象識別情報と、納入対象識別情報に対応する納入通知に関する情報である納入通知情報を要求する情報と、をクライアント装置から受信する納入通知要求受信部と、納入通知要求受信部が受信した納入対象識別情報を含む指示であって、納入通知情報をクライアント装置に送信させるための指示である納入通知送信指示をサーバ装置に送信する納入通知送信指示送信部と、を更に備え、クライアント装置は、納入対象識別情報と、納入通知情報を要求する情報と、を振替情報処理装置に送信する納入通知要求送信部と、サーバ装置から送信される納入通知情報を受信する納入通知情報受信部と、納入通知情報受信部が受信した納入通知情報を出力する出力部とを備え、サーバ装置は、納入通知情報と、納入対象識別情報とを有する情報である納入通知管理情報が格納される納入通知管理情報格納部と、振替情報処理装置が送信する納入通知送信指示を受信する納入通知送信指示受信部と、納入通知送信指示受信部が受信した納入通知送信指示に含まれる納入対象識別情報と対応付けられた納入通知情報を、納入通知管理情報格納部から取得する納入通知情報取得部と、納入通知情報取得部が取得した納入通知情報を、クライアント装置に送信する納入通知情報送信部とを更に備えた、口座振替管理システムである。
【0014】
かかる構成により、ユーザに納入通知情報をダウンロードさせることができる。
【0015】
また、本発明の振替情報処理装置は、1以上のサーバ装置とにより口座振替管理システムを構成する振替情報処理装置であって、ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報が格納される納入管理情報格納部と、ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、納入対象識別情報を含む情報であって、納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報をサーバ装置に送信する送信部と、送信要求情報に応じてサーバ装置から送信される納入関連情報を受信する受信部と、受信部が受信した納入関連情報を出力する出力部とを備えた振替情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、口座振替が行われている状況をユーザに対して適切に提示することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による口座振替管理システム等によれば、口座振替が行われている状況をユーザに対して適切に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態における口座振替管理システムの概略図
【図2】同口座振替管理システムの、振替情報処理装置のブロック図
【図3】同口座振替管理システムの、サーバ装置、クライアント装置、およびポイント管理装置のブロック図
【図4】同口座振替管理システムの、振替情報処理装置の動作の一例を説明するためのフローチャート
【図5】同口座振替管理システムの、振替情報処理装置1が送信要求情報の送信先を決定する処理の一例を説明するためのフローチャート
【図6】同口座振替管理システムの、振替情報処理装置がポイントを取得する処理の一例を説明するためのフローチャート
【図7】同口座振替管理システムの、サーバ装置の動作の一例を説明するためのフローチャート
【図8】同口座振替管理システムの、クライアント装置の動作の一例を説明するためのフローチャート
【図9】同口座振替管理システムの動作を説明するための、納入管理情報等を登録する入力画面の一例を示す図
【図10】同口座振替管理システムの動作を説明するための、納入管理情報を示す図
【図11】同口座振替管理システムの動作を説明するための、カード管理情報の一例を示す図
【図12】同口座振替管理システムの動作を説明するための、ユーザ識別情報の入力画面の一例を示す図
【図13】同口座振替管理システムの動作を説明するための、第一サーバ管理情報の一例を示す図
【図14】同口座振替管理システムの動作を説明するための、第二サーバ管理装置の一例を示す図
【図15】図15は、納入情報格納部201に予め格納されている納入情報を管理する納入情報管理表を示す図
【図16】同口座振替管理システムの動作を説明するための、納入関連情報の出力例を示す図
【図17】同口座振替管理システムの動作を説明するための、クライアント装置3が出力した納入通知書のダウンロード画面の一例を示す図
【図18】同口座振替管理システムの動作を説明するための、納入通知管理情報の一例を示す図
【図19】同口座振替管理システムの動作を説明するための、カード管理情報の一例を示す図
【図20】同口座振替管理システムの動作を説明するための、口座振替情報の一例を示す図
【図21】同口座振替管理システムの動作を説明するための、電子送付管理情報の一例を示す図
【図22】同口座振替管理システムの動作を説明するための、ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント管理情報を示す図
【図23】同口座振替管理システムの動作を説明するための、ポイント情報の更新後のポイント管理情報を示す図
【図24】同口座振替管理システムの動作を説明するための、出力先管理情報を示す図
【図25】同口座振替管理システムを構成する装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す図
【図26】同口座振替管理システムを構成する装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、口座振替管理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0020】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における口座振替管理システム1000の概略図である。
【0021】
図2は、本実施の形態における口座振替管理システム1000の、振替情報処理装置1のブロック図である。
【0022】
図3は、本実施の形態における口座振替管理システム1000の、サーバ装置2、クライアント装置3、およびポイント管理装置4のブロック図である。
【0023】
口座振替管理システム1000は、振替情報処理装置1、1以上のサーバ装置2、クライアント装置3、1以上のポイント管理装置4を備える。図1においては、サーバ装置2およびポイント管理装置4がそれぞれ複数である場合の例を示しており、ここでは、説明の便宜上、複数のサーバ装置2をサーバ装置2−1〜サーバ装置2−s(sは、2以上の整数)、複数のポイント管理装置4をポイント管理装置4−1〜ポイント管理装置4−t(tは、2以上の整数)として表している。なお、サーバ装置2およびポイント管理装置4は、それぞれ一つであっても良い。また、クライアント装置3は複数であっても良い。
【0024】
また、図3におけるサーバ装置2のブロック図は、サーバ装置2の代表例の構成を示すブロック図であり、ここでは、例えば、1以上のサーバ装置2の全てが同様の構成を有しているものとする。図3のポイント管理装置4についても同様である。
【0025】
口座振替管理システム1000の、振替情報処理装置1、1以上のサーバ装置2、クライアント装置3、および1以上のポイント管理装置4は、それぞれ通信可能なように、通信回線やネットワーク等を介して接続されている。
【0026】
振替情報処理装置1は、納入管理情報格納部101、ユーザ識別情報受付部102、第一サーバ管理情報格納部103、第二サーバ管理情報格納部104、送信部105、受信部106、出力部107、納入管理情報受付部108、納入管理情報蓄積部109、カード管理情報蓄積部110、カード管理情報格納部111、ポイント管理情報格納部112、電子送付管理情報格納部113、振替受付部114、カード識別情報取得部115、ポイント情報取得部116、ポイント出力部117、納入通知要求受信部121、納入通知送信指示送信部122を備える。
【0027】
サーバ装置2は、納入情報格納部201、送信要求受信部202、納入関連情報取得部203、納入関連情報送信部204、納入通知管理情報格納部205、納入通知送信指示受信部206、納入通知情報取得部207、および納入通知情報送信部208を備える。
【0028】
クライアント装置3は、入力受付部301、納入通知要求送信部302、納入通知情報受信部303、納入通知情報出力部304、クライアント送信部305、クライアント受信部306、およびクライアント出力部307を備える。
【0029】
ポイント管理装置4は、ポイント受信部401、ポイント蓄積部403、ポイント格納部402、を備える。
【0030】
振替情報処理装置1は、口座振替に関連した情報を処理するための装置である。振替情報処理装置1は、例えばコンピュータ等で実現可能である。
【0031】
納入管理情報格納部101には、ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報が格納される。ユーザ識別情報は、ユーザを識別可能な情報であればどのような情報であっても良く、例えば、住民基本台帳の番号等のユーザに一意に割り当てられた番号であってもよい。また、ユーザの名前や、パスポート番号等であっても良いし、ユーザが所持するクレジットカードの番号や、ポイントカードの番号であっても良い。また、ユーザのメールアドレス等であっても良い。
【0032】
口座とは、銀行等の金融機関の口座である。口座振替とは、口座振替とは、金融機関で、預金者の依頼により、公共料金などの料金を預金者の口座から引き落とし、徴収者の口座へ支払指定日に振り替えて支払いを済ませることである。口座振替で納入する納入対象とは、各ユーザ(預金者)に課せられた口座振替で支払われる公共料金などの料金である。納入とは、納付や支払い等も含む概念である。納入対象識別情報は、各ユーザに課せられた納入の対象となる料金を識別する情報である。
【0033】
納入対象識別情報は、例えば、納入項目を示す納入項目情報と、納入項目に対する納入者を識別する情報である納入者識別情報と有する情報である。納入項目とは、納入対象となる項目であり、例えば、税金の項目や、公共料金等の項目である。納入項目は、実質的に納入対象となる項目であれば、納付項目や納税項目等であっても良い。納入項目情報は、納入項目の名称、あるいは、納入項目を示すコード等であっても良い。納入者識別情報は、納入対象の徴収者等により納入者に割り当てられた番号や文字列で構成される情報である。納入者識別情報は、納入項目の納入者に割り当てられた情報であれば、納入コードや、納入番号や、納付番号や、納税番号等、どのような情報であっても良い。また、納入者識別情報だけで納入項目と納入者を特定することが可能であれば、納入対象識別情報は、納入者識別情報だけで構成されていても良い。この場合、納入項目識別情報は、納入項目情報を兼用していると考えても良い。また、納入対象識別情報は、自治体等の徴収者の識別情報(例えば、自治体名や自治体コードや業者名や業者コード等)を含んでいてもよい。
【0034】
納入管理情報格納部101に納入管理情報が蓄積される過程やタイミング等は問わない。例えば、記録媒体を介して納入管理情報が納入管理情報格納部101に蓄積されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された納入管理情報が納入管理情報格納部101で蓄積されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された納入管理情報が納入管理情報格納部101に蓄積されるようになってもよい。なお、ここでは、特に、ネットワーク経由でクライアント装置3から送信された納入管理情報が蓄積されている場合を例に挙げて説明する。
【0035】
納入管理情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0036】
ユーザ識別情報受付部102は、ユーザ識別情報の入力を受け付ける。ここで述べる受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。なお、ここでは、ユーザ識別情報受付部102が、クライアント装置3から送信されるユーザ識別情報を受信する場合を例に挙げて説明する。
【0037】
ユーザ識別情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものや、通信手段等、何でも良い。
【0038】
ユーザ識別情報受付部102は、通信手段やテンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0039】
第一サーバ管理情報格納部103には、納入項目情報と、サーバ装置2を識別する情報であるサーバ識別情報とを有する第一サーバ管理情報が格納される。一の第一サーバ管理情報に含まれる納入項目情報とサーバ識別情報とは互いに対応付けられている。納入項目情報は、上述した納入管理情報を構成する納入項目情報と同様のものである。サーバ識別情報は、一のサーバ装置2を識別可能な情報であればよい。例えば、サーバ識別情報は、サーバ名、またはサーバ装置2のアドレス情報等である。サーバ装置2のアドレス情報は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、URL、メールアドレス、またはディレクトリパス等である。なお、サーバ識別情報が、サーバ装置2のアドレス情報等の、サーバ装置2の送信先を示す情報を含まない場合、サーバ識別情報は、サーバ装置2の送信先を示す情報と対応付けられているものとすることが好ましい。例えば、サーバ識別情報と、当該サーバ識別情報が示すサーバ装置2の送信先を示す情報(例えばアドレス情報)とを対応付けて管理する管理情報を図示しない記憶媒体等に蓄積して管理することが好ましい。
【0040】
第一サーバ管理情報格納部103に第一サーバ管理情報が蓄積される過程は問わない。
【0041】
第一サーバ管理情報格納部103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0042】
第二サーバ管理情報格納部104には、納入項目情報と、納入者識別情報と、サーバ識別情報とを有する第二サーバ管理情報が格納される。一の第二サーバ管理情報に含まれる納入項目情報と、納入者識別情報と、サーバ識別情報とは、互いに対応付けられている。納入項目情報およびサーバ識別情報は、上述した第一サーバ管理情報の納入項目情報と、サーバ識別情報と同様である。納入者識別情報については、上述した納入管理情報を構成する納入者識別情報と同様である。
【0043】
第二サーバ管理情報格納部104に第二サーバ管理情報が蓄積される過程は問わない。
第二サーバ管理情報格納部104は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。なお、第一サーバ管理情報格納部103と第二サーバ管理情報格納部104とを物理的に一の記憶媒体で実現してもよい。また、第一サーバ管理情報と第二サーバ管理情報とを組み合わせて用いるようにしてもよい。
【0044】
送信部105は、ユーザ識別情報受付部102が受け付けたユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得する。そして、送信部105は、取得した納入対象識別情報を含む情報であって、納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報をサーバ装置2に送信する。例えば、送信部105は、ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報として、複数の納入対象識別情報を取得した場合、各納入対象識別情報を含む送信要求情報を、各納入対象識別情報に対応するサーバ装置2に送信する。納入関連情報は、例えば、納入が行われたか否かを示す情報等であるが、詳細については後述する。
【0045】
送信部105は、まず、納入管理情報格納部101に格納されている納入管理情報から、検索により、ユーザ識別情報受付部102が受け付けたユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報と対応付けられた納入対象識別情報を取得する。ここでの一致は、部分一致であっても完全一致であっても良い。そして、この納入対象識別情報を含む送信要求情報を納入対象識別情報に対応したサーバ装置2に送信する。また、納入に関する徴収者からの通知等の情報であっても良い。送信要求情報は、この送信要求情報が含む納入対象識別情報に対応した納入関連情報の送信を要求する情報であれば、どのような情報であっても良く、例えば、納入対象識別情報と、納入関連情報の送信を要求する命令等の情報とを組み合わせた情報であっても良いし、納入対象識別情報のみを含む情報であっても良い。この場合、納入対象識別情報を受信したことが、送信要求情報の受信となる。
【0046】
送信部105は、送信要求情報を、納入管理情報を用いて取得した納入対象識別情報に対応した送付先であるサーバ装置2に送付する。ただし、送信要求情報の送信先となるサーバ装置2が一つに特定できる場合等においては、送信要求情報をデフォルトで設定された一のサーバ装置2に送信しても良い。また、送信要求情報を全て、あるいは複数のサーバ装置2に送信しても良い。ただし、この場合、送信要求情報に関連するサーバ装置2だけが、送信要求情報を受信するようにする必要がある。
【0047】
納入対象識別情報に対応した送付先に送信要求情報を送付する場合、送信部105は、例えば、以下のように送信先のサーバ装置2を決定して、送信要求情報を送信する。
【0048】
即ち、送信部105は、第一サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの納入対象識別情報に含まれる納入項目情報に対応するサーバ識別情報が示すサーバ装置2、または第二サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの納入対象識別情報に含まれる納入項目情報および納入者識別情報に対応するサーバ識別情報が示すサーバ装置2に、送信要求情報を送信する。
【0049】
具体例を挙げると、まず、送信部105は、第一サーバ管理情報格納部103に格納されている第一サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの、納入対象識別情報に含まれる納入項目情報に対応するサーバ識別情報を検索する。具体的には、第一サーバ管理情報において、納入項目情報が、納入対象識別情報に含まれる納入項目情報と一致する第一サーバ管理情報を検索し、検出された第一サーバ管理情報が有するサーバ識別情報を取得する。ここでの一致は完全一致であっても部分一致であっても良い。そして、このサーバ識別情報が示すサーバ装置2に送信要求情報を送信する。例えば、サーバ識別情報が一のサーバ装置2のアドレス情報である場合、このアドレス情報が示すサーバ装置2に送信要求情報を送信する。サーバ識別情報がアドレス情報でなければ、サーバ識別情報に対応するアドレス情報を検索等により図示しない管理情報等から取得する。
【0050】
ここで、一致する納入項目情報が検出されなかった場合、送信部105は、第二サーバ管理情報格納部104に格納されている第二サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの、納入対象識別情報に含まれる納入項目情報と納入者識別情報との組みに対応するサーバ識別情報を検索する。具体的には、第二サーバ管理情報において、納入項目情報と納入者識別情報との両方が、納入対象識別情報に含まれる納入項目情報と納入者識別情報とにそれぞれ一致する第二サーバ管理情報を検索し、検出された第二サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報を取得する。ここでの一致は完全一致であっても部分一致であっても良い。そして、このサーバ識別情報が示すサーバ装置2に送信要求情報を送信する。
【0051】
なお、ここでは、第一サーバ管理情報の検索後に、第二サーバ管理情報を検索するようにしたが、検索の順番は問わない。また、第一サーバ管理情報と第二サーバ管理情報との検索を一度に行うようにしても良い。
【0052】
送信部105は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。また、送信部105は、上記のような検索等の処理を行うためのMPUやメモリ等を有していてもよい。この場合の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0053】
受信部106は、送信部105が送信した送信要求情報に応じてサーバ装置2から送信される納入関連情報を受信する。ここでのサーバ装置2は、送信要求情報の送信先であるサーバ装置2である。例えば、受信部106は、複数のサーバ装置2に送信要求情報が送信された場合、各サーバ装置2から送信される納入関連情報を受信する。受信部106は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0054】
出力部107は、受信部106が受信した納入関連情報を出力する。出力部107は、受信部106が受信した納入関連情報が複数である場合、これらの納入関連情報を出力する。複数の納入関連情報は、1ページ(あるいは1画面)にまとめて出力しても良いし、例えば、納入関連情報を送信したサーバ装置2別に受信した納入関連情報をそれぞれ異なるページで出力しても良い。出力部107は、例えば、受信部106が受信した納入関連情報を図示しない記憶媒体等に予め用意されたテンプレート等に配置して出力する。また、出力部107は、納入関連情報とともに、ユーザ識別情報受付部102が受け付けたユーザ識別情報や、納入対象識別情報の全てあるいは一部を出力しても良い。ユーザ識別情報が、コード等である場合、このコードと対応付けられたユーザ名等の情報を図示しない記憶媒体等から取得して出力しても良い。
【0055】
出力部107が出力する納入関連情報のデータ構造や、フォーマット等は問わない。例えば、納入関連情報を含む画像データであっても良いし、テキストデータであっても良いし、HTMLファイル等のマークアップ言語で記述されたデータであっても良い。
【0056】
出力部107が納入関連情報を送信する場合、その送信先をユーザ識別情報受付部102にユーザ識別情報を送信したクライアント装置3とすることが好ましい。このクライアント装置3のアドレス情報は、例えばユーザ識別情報に付加されているヘッダ情報等の送信元を示す情報等から取得可能である。
【0057】
ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。かかることは、以下の他の出力に関しても同様である。出力部107は、通信デバイスや、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部107は、通信デバイスまたは出力デバイスのドライバーソフトまたは、通信デバイスまたは出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0058】
納入管理情報受付部108は、ユーザ等により入力されるユーザ識別情報と、納入対象識別情報とを受け付ける。また、納入管理情報受付部108は、納入対象に対する口座振替を行う口座の識別情報である口座識別情報と、ポイントの利用に用いられるカードの識別情報であるカード識別情報とを更に受け付けてもよい。この口座識別情報は、例えば、納入対象識別情報が示す納入対象についての口座識別情報である。納入管理情報受付部108は、例えば、ユーザ識別情報および納入対象識別情報と同じタイミングで入力される口座識別情報およびカード識別情報を受け付ける。なお、口座識別情報およびカード識別情報については後述する。
【0059】
ここで述べる受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。なお、ここでは、納入管理情報受付部108が、クライアント装置3から送信されるユーザ識別情報および納入対象識別情報と、口座識別情報およびカード識別情報とを受信する場合を例に挙げて説明する。なお、クライアント装置3からこれらの情報を受け付けるために、入力インターフェース画面等の情報を、図示しない送信部等からクライアント装置3に送信するようにしても良い。
【0060】
納入管理情報受付部108は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0061】
納入管理情報蓄積部109は、納入管理情報受付部108が受け付けたユーザ識別情報と納入対象識別情報とを有する納入管理情報を納入管理情報格納部101に蓄積する。納入管理情報蓄積部109は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。納入管理情報蓄積部109の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0062】
カード管理情報蓄積部110は、納入管理情報受付部108が受け付けた口座識別情報とカード識別情報とを対応付けてカード管理情報格納部111に蓄積する。なお、カード管理情報が、口座識別情報とカード識別情報と納入項目情報とを対応付けて管理するものである場合、カード管理情報蓄積部110は、納入管理情報受付部108が口座識別情報とカード識別情報と納入項目情報との組みを受け付けるようにし、この組みをカード管理情報格納部111に蓄積するようにしてもよい。
【0063】
カード管理情報蓄積部110は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。カード管理情報蓄積部110の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0064】
カード管理情報格納部111には、口座識別情報とカード識別情報とを対応付けている情報であるカード管理情報が格納される。口座識別情報は、例えば、ユーザの口座の識別情報である。カード識別情報は、例えば、ポイントの利用に用いられるカードの識別情報である。カード管理情報は、口座識別情報とカード識別情報とを対応付けて有する情報である。各カード管理情報は、一または複数の口座識別情報と一のカード識別情報とを対応付けた情報である。
【0065】
口座とは、上述したように、銀行等の金融機関の口座である。口座識別情報とは、特定の口座を識別可能な情報であればよい。具体的には、口座識別情報は、特定の金融機関の特定の支店の特定の口座を識別可能な情報であればよい。例えば、口座識別情報は、金融機関名(あるいは金融機関コード)と、店番(支店名、または支店コード等)と、科目(普通預金・当座預金等)と、口座番号との組合せである。ただし、これらは、金融機関等によって異なってもよい。また、口座識別情報は、口座名義人に関する情報(例えば名義人名)等を含んでいてもよい。また、口座識別情報は、口座名義人等の住民基本台帳の識別情報や住民票コード等でもよい。また、口座識別情報は、口座名義人等と無関係な、文字または数字で構成される情報であっても良い。このような口座識別情報を用いることで、仮に口座識別情報が外部等に漏洩した場合においても、口座識別情報と個人情報との関連が分からないようにして、個人情報を保護することができる。口座識別情報と口座との対応関係は、1対1であっても1対n(nは2以上の整数)であっても良い。
【0066】
ポイントとは、商品またはサービスの購入や税金等の支払いに応じて与えられるものである。支払い先が公的機関であるか民間企業であるか等は問わない。このポイントは、例えば商品やサービス等の購入や取得に利用可能なものである。例えば、ポイントは商品やサービス等の購入時に、金額等に換算して代金の一部あるいは全部として利用可能なものである。また、ポイントは、商品やサービス等の代金の値引き等に利用可能なものであってもよいし、商品やサービスと交換可能なものであってもよい。ポイントの呼び名は問わない。ポイントは、例えばサービスポイント等も含むと考えて良い。また、いわゆるマイレージサービス等のマイル等も、実質的にポイントと考えても良い。支払いに応じて与えられるポイント数は、支払い毎に一定であっても良いし、支払いの金額に応じて変化してもよい。また、支払い対象によって予め指定されたポイント数であっても良い。あるいは、支払い回数等に応じて変化するものでも良い。支払い金額に応じて変化する場合、このポイントは、還元ポイント等と呼ばれることもある。本実施の形態においては、ポイントが、特に、金融機関等において口座振替が行われた場合や、公共料金等の納入通知に関する情報の発送が郵送ではなく電子送付のみで行われる場合に与えられるポイントである場合を例に挙げて説明する。納入通知に関する情報とは、例えば、納入通知書等の、ユーザに対して所望の納入対象に対する納入を要求する情報である。納入通知書は請求書に相当すると考えても良い。納入通知情報は、通常は、徴収者により作成される。郵送される場合の納入通知書は振り込み用紙等と考えても良い。ここでは、納入通知に関する情報が納入通知書である場合を例に挙げて説明を行う。
【0067】
ポイントの利用に用いられるカードとは、いわゆるポイントカードであり、ユーザが取得したポイントを管理するためのものと考えても良い。例えば、通常、ユーザが取得したポイントは、カードと対応付けて蓄積される。また、このカードをユーザが商品やサービスの購入時に提示することで、カードに対応付けられたポイントを利用することができる。カードは、通常は、ICカードや磁気カード等のデータの電気的な記録および読出が可能なカードである。カードには、通常、カード識別情報が格納されている。このカード識別情報は、上述したカード管理情報で管理される一のカード識別情報である。カード識別情報はカードが識別可能な情報であればどのような識別情報であっても良い。例えば、各カード別に割り当てられた数字や文字列である。カード識別情報は、カードを用いたポイントシステムを管理する業者の識別情報や、カードに対応したポイントシステムの識別情報を一部に含んでいてもよい。カードには、カードに対応付けて格納されているポイントの情報、あるいは、蓄積されているポイントのうちの利用可能なポイントの情報が格納されていても良い。ただし、カードは、データの電気的な記録および読出ができるものに限るものではなく、例えば、データをカードに刻印あるいは印字することで記録できるものであっても良い。この場合、カード識別情報やポイントは、カードに刻印あるいは印字されていても良い。なお、ここでは、実質的にICカード等の同様の構成や機能を備えているものであれば、携帯電話等の携帯端末等もカードと考えても良い。例えば、ICカードと同様に、RFIDタグ等のカード識別情報が格納されたICタグを備えている携帯端末もここで述べるカードと考えても良い。また、カードは、他の用途のカードと兼用されているものであっても良い。例えば、ICカード定期券等と兼用されていても良い。なお、一のカードのユーザは必ずしも一人に限定されている必要はなく、複数のユーザが一のカードを共用しても良い。例えば、一の世帯で一のカードを共用しても良い。
【0068】
また、カード管理情報は、上述した口座識別情報およびカード識別情報に対して、上述した納入項目情報を更に対応付けた情報であってもよい。納入項目情報は、口座振替の対象となる項目(振替項目)を示す識別情報と考えても良い。ここで述べる振替項目は、様々な公共料金の項目であっても良いし、その他の料金の項目であってもよい。振替項目は、例えば、自動車税や、住民税、水道料金、電気料金、電話料金、国民健康保険料金等の各振替項目の情報である。なお、納入項目情報は、徴収者名等の、振替項目あるいは振替項目群を識別可能な情報であっても良い。
【0069】
カード管理情報格納部111にカード管理情報が蓄積される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してカード管理情報が蓄積されてもよく、通信回線等を介して送信されたカード管理情報がカード管理情報格納部111に蓄積されても良い。あるいは、入力デバイスを介して入力されたカード管理情報がカード管理情報格納部111に蓄積されても良い。なお、カード管理情報格納部111には、振替情報処理装置1の出荷時等には、カード管理情報が格納されていなくても良い。本実施の形態においては、後述するカード管理情報蓄積部110がカード管理情報を蓄積する場合を例に挙げて説明する。
【0070】
カード管理情報格納部111は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0071】
ポイント管理情報格納部112には、1以上のカード識別情報と、各カードに蓄積されるポイントを示す情報であるポイント情報とを対応付けている情報である1以上のポイント管理情報が格納される。各ポイント管理情報は、カードに対応して蓄積されるポイントを管理するための情報であり、一の口座識別情報と一のカード識別情報とを対応付けた情報である。ポイント情報は、各カードに対応して蓄積されるポイントを示す情報であり、例えば、各カードに対応して蓄積されたポイントの合計点数を示す情報である。なお、ポイント情報は、各カードに対応して後述するポイント出力部117が出力(蓄積)したポイント情報が、出力(蓄積)が行われる毎に追記されて蓄積されたものであってもよい。この場合、各ポイント情報は、各カードに対応して蓄積されたポイントの値を含む情報である。また、各ポイント情報は、その蓄積日時またはポイントの取得に用いられた納入項目を示す納入項目情報等を有する情報であっても良い。また、ポイント情報は、各ポイント情報が蓄積された日時等の情報と対応付けられてポイント管理情報で管理されても良い。つまり、ポイント情報は、蓄積されたポイントの履歴を示す情報であっても良い。なお、この実施の形態においては、例としてポイント情報が、各カードに対応付けて蓄積されたポイントの合計点数を示す情報である場合を例に挙げて説明する。
【0072】
ポイント管理情報のポイント情報は、例えば、後述するポイント出力部117により蓄積される。ここでの蓄積は、新たなポイント情報の追記や、新たに取得されたポイントを追加したポイント情報による置き換えである。また、ポイント管理情報のカード識別情報は、例えば、予め登録されていても良いし、ポイント情報が蓄積される際に、対応するカード識別情報がない場合に、新たに蓄積するようにしてもよい。
【0073】
ポイント管理情報格納部112は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0074】
なお、本実施の形態においては、図示しない受付部等がネットワークや通信回線等を介して外部の装置等から受け付ける指示に応じて、ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント情報を取り出したり、削除したりできるようにしても良い。例えば、ユーザがカードを使ってポイントを利用した場合に、カードを処理する装置がカードから読み出したカード識別情報と、ユーザが利用したポイント数の情報とを、図示しない受付部等がネットワーク等を介して受け付けるようにし、ポイント出力部117や図示しない処理部等が、受け付けたカード識別情報と一致するカード識別情報と対応付けられてポイント管理情報で管理されているポイント情報から、受け付けたポイント数の情報が示すポイント数だけ情報を削除するようにしても良い。これにより、例えば、蓄積されたポイントを利用することが可能となる。また、例えば、ポイント管理情報格納部112に格納されたポイント情報を、カードに移動させる場合には、カードを処理する装置等が、移動させるポイント数を示すポイント情報で、カードに格納されているポイント情報を更新するとともに、このカードのカード識別情報に対応するポイント情報を、移動分だけポイント管理情報格納部112から削除するようにしても良い。
【0075】
なお、カードに対して蓄積されたポイント、具体的には、ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント情報を出し入れしたり、削除したりする処理等については公知技術であるので、本実施の形態においては説明を省略する。
【0076】
電子送付管理情報格納部113は、納入通知書の電子送付を許可するか否を指定する電子送付指定情報と、口座識別情報とを対応付けた情報である電子送付管理情報が格納される。電子送付指定情報は、例えば、いわゆるフラグ情報である。納入通知書の電子送付を許可する、ということは、ここでは、納入通知書の郵送等による電子送付以外の送付が不要であることを意味する。例えば、徴収者に納入通知書の郵送等による電子送付以外の送付を望まないことを通知したことを意味する。つまり、電子送付を許可することを示す電子送付指定情報と対応付けられた口座識別情報が示す口座は、納入通知の電子送付以外の送付を断ったユーザの口座であることを意味すると考えても良い。なお、電子送付指定情報は、納入通知書の送付が電子送付か、郵送かを示した情報であってもよい。この場合、例えば、電子送付指定情報が、電子送付を示す情報であれば電子送付を許可すると判断し、それ以外であれば電子送付を許可しないと判断するようにすればよい。
【0077】
なお、電子送付管理情報を、電子送付指定情報および口座識別情報に対して、さらに、口座振替で納入された項目を示す情報である納入項目情報を対応付けた情報としてもよい。
【0078】
電子送付管理情報格納部113に電子送付管理情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して納付管理情報が電子送付管理情報格納部113に蓄積されてもよく、また、通信回線等を介してクライアント装置3等から送信された電子送付管理情報が電子送付管理情報格納部113に蓄積されても良い。図示しない入力デバイスを介して入力された電子送付管理情報が電子送付管理情報格納部113に蓄積されてもよい。例えば、上述した納入管理情報受付部108が、口座識別情報と電子送付指定情報とを受け付けるようにし、後述するカード管理情報蓄積部110等が、この口座識別情報と電子送付指定情報とを対応付けた電子送付管理情報を電子送付管理情報格納部113に蓄積するようにしてもよい。
【0079】
電子送付管理情報格納部113は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0080】
振替受付部114は、口座振替情報を受け付ける。口座振替情報とは、口座振替が行われたことを示す情報であって、振替口座識別情報を含む情報である。振替口座識別情報とは、口座振替が行われた口座の口座識別情報である。振替口座識別情報は、口座振替が行われた口座に対応する口座識別情報である点を除けば、上述した口座識別情報と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。口座振替情報は、少なくとも振替口座識別情報を含む情報である。口座振替情報は、例えば、口座振替の対象となった項目の納入項目情報である対象納入項目情報を含んでもよい。なお、対象納入項目情報は納入項目情報と同様のものである。本実施の形態においては、特に、カード管理情報が、口座識別情報とカード識別情報と納入項目情報とを対応付けて有する情報である場合、口座振替情報は振替口座識別情報と対象納入項目情報とを含むようにする。また、口座振替された金額の情報や、振替が行われた日時等の情報を含んでもよい。また、口座振替情報は、単に口座振替が行われたことを示す情報と振替口座識別情報とを組み合わせた情報でも良い。また、口座振替情報は、振替口座識別情報だけでもよい。つまり振替口座識別情報がある場合、当該振替口座識別情報が示す口座について振替が行われたことが検出できるからである。
【0081】
振替受付部114は、口座振替情報をインターネットや専用回線等のネットワーク等を経由して受け付けても良いし、光ディスク等のメディア等を介して受け付けても良い。ここで述べる受け付けとは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付け、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、などを含む概念である。振替受付部114は、情報を受信するための通信手段や、ディスク等から情報を読み出すための読出手段等を備えていても良い。
【0082】
振替受付部114は、通信手段や情報を読み出す手段等のデバイスドライバや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0083】
カード識別情報取得部115は、カード管理情報格納部111に格納されているカード管理情報を用いて、振替受付部114が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられたカード識別情報を取得する。具体的には、カード識別情報取得部115は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報から、振替口座識別情報を読み出し、この振替口座識別情報と一致する口座識別情報を、カード管理情報が管理している口座識別情報の中から検索する。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としてもよい。そして、検出した口座識別情報と対応付けられたカード識別情報を、カード管理情報から読み出して取得する。
【0084】
なお、カード管理情報が、口座識別情報とカード識別情報と納入項目情報とを対応付けた情報であり、振替受付部114が受け付ける口座振替情報が振替口座識別情報と対象納入項目情報とを含む場合、カード識別情報取得部115は、カード管理情報格納部111に格納されているカード管理情報を用いて、振替受付部114が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報と、振替受付部114が受け付けた口座振替情報が含む対象納入項目情報と一致する納入項目情報とに対応付けられたカード識別情報を取得するようにしてもよい。具体的には、カード識別情報取得部115は、カード管理情報の中から、口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報を有するカード管理情報を検索し、更に検索されたカード管理情報の中から、対象納入項目情報と一致する納入項目情報とに対応付けられたカード管理情報を検出し、当該カード管理情報が有するカード識別情報を取得する。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としてもよい。
【0085】
カード識別情報取得部115は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。カード識別情報取得部115の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0086】
ポイント情報取得部116は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報に応じてポイント情報を取得する。ポイント情報取得部116が口座振替情報に応じて取得するポイント情報とは、例えば、口座振替が行われたことについて与えられる一定の値のポイント情報であってもよい。この場合、ポイント情報取得部116が、口座振替情報を受け付けた場合に、図示しない記憶媒体等に予め蓄積されたポイント情報を読み出すようにすればよい。また、ポイント情報取得部116が口座振替情報に応じて取得するポイント情報は、口座振替が行われた金額に応じて変化する値を示すポイント情報であっても良い。例えば、ポイント情報は、予め指定された還元率等の比率で口座振替の金額から算出される値であっても良い。なお、金額に応じて変化する値を取得する場合、口座振替情報には、口座振替の金額を示す情報が含まれているようにする必要がある。そして、ポイント情報取得部116は、口座振替情報に含まれる口座振替の金額の情報を読み出し、この金額の情報を、例えば、口座振替の金額を変数とした予め用意されたポイント算出のための演算式に代入することでポイントを算出して取得する。演算式は例えば増加関数である。また、ポイント情報取得部116は、予め用意された金額の範囲とポイント数とを対応付けた管理表から、口座振替の金額が対応する金額の範囲を検出し、この範囲に対応付けられたポイント数を取得してもよい。また、ポイント情報取得部116が口座振替情報に応じて取得するポイント情報は、口座振替情報に含まれる対象納入項目情報に対応する納入項目情報別に予め用意されたポイントであっても良い。あるいは、上記の演算式または比率として、対象納入項目情報に対応する納入項目情報別に用意された異なる演算式や比率を用いるようにしても良い。なお、ポイント情報取得部116は、カード識別情報取得部115がカード識別情報を取得できた口座振替情報についてのみポイントを取得するようにしても良い。
【0087】
また、ポイント情報取得部116は、電子送付管理情報格納部113に格納されている電子送付管理情報を用いて、振替受付部114が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報に対応する電子送付指定情報が、納入通知書の電子送付を許可する電子送付指定情報であるか否かを判断し、許可する電子送付指定情報である場合に、電子送付指定情報に対応して予め用意されたポイント情報をさらに取得するようにしてもよい。具体的には、ポイント情報取得部116は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報に含まれる口座識別情報を読み出し、この口座識別情報と一致する口座識別情報を有する電子納付識別情報を検索する。そして、検出した電子納付識別情報が有する電子送付指定情報を読み出し、この電子送付指定情報が納入通知書の電子送付を許可することを示す情報であるか否かを判断する。例えば、電子送付指定情報がフラグ情報であって、電子送付を許可することを示す場合にフラグが立てられるものである場合、ポイント情報取得部116は、フラグが立っているか否かを判断し、フラグが立っている場合、電子送付が許可されていると判断する。そして、電子送付が許可されていると判断された場合、予め図示しない格納部等に格納されているポイントを読み出す。電子送付が許可されていないと判断された場合、納入通知書の電子送付に関するポイントを読み出さない。
【0088】
なお、口座振替情報が対象納入項目情報を有するようにし、電子送付管理情報が、口座識別情報と電子送付指定情報と納入項目情報とを対応付けたものとし、ポイント情報取得部116が、振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられており、かつ対象納入項目情報と一致する納入項目情報と対応付けられている電子送付指定情報を読み出して、この電子送付指定情報が電子送付を許可するものであるか否かを判断するようにしてもよい。これにより、さらに項目別に納入通知を電子送付で行うか否かを設定することが可能となり、利便性が向上する。
【0089】
ポイント情報取得部116は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ポイント情報取得部116の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0090】
ポイント出力部117は、ポイント情報取得部116が取得したポイント情報を、カード識別情報取得部115が取得したカード識別情報と対応付けて出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、カード別のポイントを管理するサーバ装置や、カードにポイントを書き込む装置等の外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。この実施の形態においては、特に、カード識別情報と対応付けたポイント情報を、外部のポイント管理装置4に送信する場合を例に挙げて説明する。ポイント出力部117がポイント情報を出力する際の、出力先の識別情報(例えば、出力先のポイント管理装置4のアドレスの情報等)は、後述する出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報と、出力するポイント情報に対応付けられたカード識別情報とを用いて取得される。どのように出力先の識別情報を取得するかは後述する。なお、ポイント出力部117は、出力したポイント情報と、これに対応付けられたカード識別情報とを、出力した日時の情報等と対応付けてポイント管理情報格納部112に蓄積してもよい。つまり、出力したポイント情報の履歴をポイント管理情報格納部112に蓄積してもよい。
【0091】
なお、ポイント出力部117は、ポイント情報をカード管理情報格納部111に蓄積するようにしても良い。例えば、具体的には、一の振替口座識別情報を有する口座振替情報について取得されたポイント情報とカード識別情報とを対応付けたポイント管理情報をポイント管理情報格納部112に蓄積する。既に、カード識別情報取得部115が取得したカード識別情報と一致するカード識別情報とポイント情報とが対応付けて蓄積されている場合、例えば、一致するカード識別情報に対応付けられたポイント情報に新たに取得したポイント情報を加算して、加算した情報を上書きする。もしくは、単にポイント情報を追記しても良い。例えば、カード識別情報取得部115が取得したカード識別情報と一致するカード識別情報を、ポイント管理情報が管理しているカード識別情報について検索し、一致するものが検出できた場合、当該一致するカード識別情報と対応付けられたポイント情報を、取得したポイント情報で更新する。また、一致するものが検出できなかった場合、ポイント情報取得部116が取得したポイント情報と、カード識別情報取得部115が取得したカード識別情報とを対応付けたポイント管理情報をポイント管理情報格納部112に新たに追記する。
【0092】
ポイント出力部117は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。なお、ポイント出力部117は、ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント情報の更新や削除等を行うための、MPUやメモリ等を備えていても良い。
【0093】
出力先管理情報格納部118には、ポイント情報の出力先を示す情報である出力先識別情報と1以上のカード識別情報で構成される群を識別する情報であるカード群識別情報とを有する出力先管理情報が格納されている。カード群識別情報は、一の群に属する複数のカード識別情報の集合であっても良い。また、カード群識別情報は、例えば、一の群に属する複数のカードのカード識別情報のみに共通して含まれる文字列や数字列であってもよい。例えば、カード識別情報が、カードのポイントシステムを管理する業者等の識別情報を一部(例えば文字列の先頭)に含むものである場合、この業者等の識別情報がカード群識別情報である。この場合、このカード群識別情報を含むカード識別情報は、例えば、この業者等が管理するポイントシステムによってポイントが管理されるカードの識別情報である。出力先識別情報とは、ポイント情報の送信先を示す情報であり、例えば、ポイント管理装置4のいずれか一つを送信先に示す情報である。例えば、送信先のIPアドレス、メールアドレス、またはURL等の送信先のアドレスを示す情報である。出力先を示す情報と、カード群識別情報の対応関係は、通常、1対n(nは1以上の整数)である。
【0094】
上述したポイント出力部117は、例えば、出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報が管理するカード群識別情報の中から、出力対象となるポイント情報に対応付けられたカード識別情報と一致するカード群識別情報を検索する。ここでの一致は、例えば部分一致である。但し、完全一致であっても良い。そして、検出したカード群識別情報と対応付けられた出力先識別情報を出力先管理情報から取得する。そして、ポイント出力部117は、この出力先識別情報が示す出力先へカード識別情報と対応付けられたポイント情報を送信する。例えば、出力先識別情報が一のポイント管理装置4のIPアドレスやディレクトリパス等のアドレス情報である場合、このアドレス情報が示すポイント管理装置4にポイント情報を送信する。なお、出力先識別情報が装置名等である場合、この装置名に対応付けて予め用意されたアドレス情報等を、図示しない格納部等から取得するようにすればよい。
【0095】
出力先管理情報格納部118は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0096】
納入通知要求受信部121は、納入対象識別情報と、この納入対象識別情報に対応する納入通知に関する情報である納入通知情報を要求する情報と、を含む納入通知要求をクライアント装置3から受信する。ただし、納入通知情報を、納入通知情報を要求する情報としても用いてよい。納入通知に関する情報とは、例えば、上述した納入通知書等の、ユーザに対して所望の納入対象に対する納入を要求する情報である。納入通知書は請求書に相当すると考えても良い。納入通知情報は、通常は、徴収者により作成される。
【0097】
納入通知要求受信部121は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0098】
納入通知送信指示送信部122は、納入通知要求受信部121が受信した納入通知要求に含まれる納入対象識別情報を含む指示であって、納入通知情報をクライアント装置3に送信させるための指示である納入通知送信指示をサーバ装置2に送信する。納入通知送信指示は、例えば、納入通知要求受信部121が受信した納入対象識別情報等の情報の送信元であるクライアント装置3を識別する情報を含む情報である。クライアント装置3を識別する情報は、例えば、クライアント装置3のアドレス情報等であり、例えば、納入通知要求受信部121が受信した納入対象識別情報等の情報のヘッダ情報等から取得可能である。このクライアント装置3の識別情報は、納入通知情報の送信先を示す情報として利用される。クライアント装置3の識別情報は、上述したサーバ識別情報と同様のものと考えても良い。納入通知送信指示は、納入通知情報を送信させるための命令等の指示を含んでいても良いし、含まなくてもよい。含まない場合、例えば、納入対象送信指示を受信したことを、納入通知情報を送信させるためのトリガーとして利用してもよい。
【0099】
納入通知送信指示の送信先となるサーバ装置2は、上述した送信部105と同様に決定するようにすればよい。あるいは、納入通知要求受信部121が受信する情報に、納入通知送信指示の送信先のサーバ装置2を示す情報(例えばアドレス情報等)が含まれる場合、この情報が示すサーバ装置2を送信先に指定するようにしてもよい。
【0100】
納入通知送信指示送信部122は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0101】
サーバ装置2は、例えば、自治体や業者等の徴収者の運営するサーバ装置である。サーバ装置2は、例えば、納入の状況等を管理するために利用される。サーバ装置2は、コンピュータ等で実現可能である。
【0102】
納入情報格納部201には、納入情報が格納される。納入情報は、納入対象識別情報と、この納入対象識別情報が示す納入対象についての納入に関連する情報である納入関連情報とを有する情報である。納入情報格納部201に納入情報が蓄積される過程は、他の格納部と同様に問わない。納入情報が蓄積されるタイミングやトリガー等は問わない。納入情報は、例えば、一の納入対象識別情報に対応した納入が行われる毎に蓄積される。あるいは、納入対象識別情報に対応した予定が決定した場合に蓄積されても良い。納入情報格納部201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0103】
送信要求受信部202は、振替情報処理装置1から送信される送信要求情報を受信する。送信要求受信部202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0104】
納入関連情報取得部203は、送信要求受信部202が受信した送信要求情報に応じて、送信要求情報に対応する納入関連情報を、納入情報格納部201から取得する。具体的には、送信要求受信部202が受信した送信要求情報に含まれる納入対象識別情報を取得し、この納入対象識別情報と一致する納入対象情報を、納入情報格納部201に格納されている納入情報について検索し、検出した納入情報に含まれる納入関連情報を取得する。ここでの一致は、部分一致であっても完全一致であっても良い。
【0105】
納入関連情報とは、納入に関する情報であり、納入に関連する情報であれば何でも良い。納入対象についての口座引き落としが行われたか否かを示す情報や、納入対象となる金額等を示す情報や、納入対象についての口座引き落としの予定を示す情報であっても良い。具体例を挙げると、納入関連情報は、納税予定や、納付予定、納税状況や、納付状況等を示す情報である。また、納入対象について口座引き落としにより得られるポイント情報であっても良い。ポイント情報は、例えば、サーバ装置2等が図示しない処理部等により、納入対象の金額等から算出しても良いし、振替情報処理装置1等が取得したポイント情報を、口座識別情報等と対応付けてサーバ装置2に出力するようにし、サーバ装置2が、このポイント情報を受信して、口座識別情報と対応する納入対象識別情報と対応付けて納入情報格納部201に蓄積するようにしても良い。
【0106】
納入関連情報取得部203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。納入関連情報取得部203の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0107】
納入関連情報送信部204は、納入関連情報取得部203が取得した納入関連情報を、振替情報処理装置1に送信する。納入関連情報送信部204は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0108】
納入通知管理情報格納部205には、納入通知書等の納入通知情報と、納入対象識別情報とを有する情報である納入通知管理情報が格納される。納入通知管理情報は、例えば、納入通知情報と、納入対象識別情報とを対応付けて管理するための情報である。
【0109】
納入通知管理情報格納部205に納入通知管理情報が蓄積される過程は、他の格納部等と同様に問わない。納入通知管理情報格納部205は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0110】
納入通知送信指示受信部206は、振替情報処理装置1が送信する納入通知送信指示を受信する。また、納入通知送信指示に加えて、クライアント装置3の識別情報(例えばアドレス情報等)も受信することが好ましい。納入通知送信指示受信部206は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0111】
納入通知情報取得部207は、納入通知送信指示受信部206が受信した納入通知送信指示に含まれる納入対象識別情報と対応付けられた納入通知情報を、納入通知管理情報格納部205から取得する。例えば、納入通知情報取得部207は、納入通知送信指示受信部206が受信した納入通知送信指示に含まれる納入対象識別情報を取得し、納入通知管理情報格納部205に格納されている納入通知管理情報の中から、取得した納入対象識別情報と一致する納入対象識別情報を有する納入通知管理情報を検索し、検出し納入通知管理情報に含まれる納入通知情報を取得する。
【0112】
納入通知情報取得部207は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。納入通知情報取得部207の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0113】
納入通知情報送信部208は、納入通知情報取得部207が取得した納入通知情報を、クライアント装置3に送信する。例えば、納入通知送信指示受信部206が納入通知送信指示に加えて受信したクライアント装置3の識別情報が示すクライアント装置3を送信先として納入通知情報を送信する。納入通知情報送信部208は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0114】
クライアント装置3は、例えば、ユーザによる入力を振替情報処理装置1に送信したり、振替情報処理装置1、サーバ装置2、ポイント管理装置4等の出力を受信して、出力するための装置である。クライアント装置3は、通常、コンピュータ等で実現可能である。
【0115】
入力受付部301は、ユーザからの入力を受け付ける。例えば、ユーザ識別情報を振替情報処理装置1に送信する指示や、納入対象識別情を送信する指示や、納入通知情報を要求する情報の送信指示等の様々な入力を受け付ける。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。入力受付部301は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0116】
納入通知要求送信部302は、納入対象識別情報と、納入通知情報を要求する情報と、を含む納入通知要求を振替情報処理装置1に送信する。具体的には、入力受付部301が受け付けた納入対象識別情報と、納入通知情報を要求する情報と、を含む納入通知要求を振替情報処理装置1に送信する。納入対象識別情報を、納入通知情報を要求する情報としても用いるようにしても良い。この場合、納入対象識別情報が納入通知情報を要求する情報と考えて良い。納入通知要求送信部302は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0117】
納入通知情報受信部303は、サーバ装置2から送信される納入通知情報を受信する。この納入通知情報は、納入通知要求送信部302が送信する納入通知情報を要求する情報に応じて、サーバ装置2から送信されるものである。納入通知情報受信部303は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0118】
納入通知情報出力部304は、納入通知情報受信部303が受信した納入通知情報を出力する。納入通知情報出力部304は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。納入通知情報出力部304は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0119】
クライアント送信部305は、入力受付部301が受け付けた入力に応じた情報を振替情報処理装置1等に送信する。クライアント送信部305が送信する情報は、通常、納入通知要求送信部302が送信する情報以外の情報である。例えば、入力受付部301が受け付けたユーザ識別情報を、振替情報処理装置1に送信する。クライアント送信部305は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0120】
クライアント受信部306は、振替情報処理装置1等から送信される情報を受信する。クライアント受信部306は、例えば、振替情報処理装置1が送信する納入関連情報を受信する。クライアント受信部306が受信する情報は、通常、納入通知情報受信部303が受信する情報以外の情報である。クライアント受信部306は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0121】
クライアント出力部307は、クライアント受信部306が受信した情報を出力する。例えば、クライアント受信部306が受信した納入関連情報を出力する。クライアント出力部307は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。クライアント出力部307は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0122】
ポイント管理装置4は、ポイント情報を管理するための装置である。ポイント管理装置4は、例えばコンピュータ等で実現可能である。
【0123】
ポイント受信部401は、振替情報処理装置1からカード識別情報と対応付けられて送信されるポイント情報を受信する。ポイント受信部401は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0124】
ポイント格納部402には、1以上のカード識別情報と、各カードに蓄積されるポイントを示す情報であるポイント情報とを対応付けている情報である1以上のポイント管理情報が格納される。ポイント格納部402のポイント情報は、例えば、後述するポイント蓄積部403により蓄積される。ポイント格納部402は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0125】
ポイント蓄積部403は、ポイント受信部401が受信したポイント情報を、当該ポイント情報と対応付けられたカード識別情報と対応付けてポイント格納部402に蓄積する。例えば、既にポイント受信部401が受信したカード識別情報と一致するカード識別情報とポイント情報とが対応付けて蓄積されている場合、一致するカード識別情報に対応付けられたポイント情報に新たに受信したポイント情報を加算して、加算した情報で上書きあるいは置換する。もしくは、単にポイント情報を追記しても良い。ポイント蓄積部403は、例えば、受信したカード識別情報と一致するカード識別情報を、ポイント格納部402のポイント管理情報が管理しているカード識別情報について検索し、一致するものが検出できた場合、当該一致するカード識別情報と対応付けられたポイント情報を、取得したポイント情報で更新する(例えば、加算した値で上書きする)。また、一致するものが検出できなかった場合、受信したポイント情報とカード識別情報とを対応付けたポイント管理情報をポイント格納部402に新たに追記する。
【0126】
ポイント蓄積部403は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ポイント蓄積部403の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0127】
なお、ポイント管理装置4は、ポイント格納部402に格納されているポイント情報を更新したり、格納されているポイント情報を外部の装置等に出力したりする構成(図示せず)を備えていてもよい。
【0128】
図4は、本実施の形態の口座振替管理システム1000の、振替情報処理装置1の動作の一例を説明するためのフローチャートである。以下、口座振替管理システム1000の振替情報処理装置1の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
【0129】
(ステップS401)ユーザ識別情報受付部102は、ユーザ識別情報を受け付けたか否かを判断する。ここで受け付けるユーザ識別情報は、納入関連情報の出力を要求する情報と考えても良い。また、ユーザ識別情報受付部102は、ユーザ識別情報を含む納入関連情報を出力する指示を受け付けたか否かを判断しても良い。この場合も結果的に、ユーザ識別情報を受け付けたか否かの判断を行ったと考えて良い。受け付けた場合、ステップS402に進み、受け付けていない場合、ステップS412に進む。
【0130】
(ステップS402)送信部105は、カウンターnに1を代入する。
【0131】
(ステップS403)送信部105は、ステップS401において受け付けたユーザ識別情報に対応したn番目の納入対象識別情報を納入管理情報格納部101から取得する。
【0132】
(ステップS404)送信部105は、n番目の納入対象識別情報を用いて、送信要求情報の送信先を決定する。この処理の詳細については後述する。
【0133】
(ステップS405)送信部105は、送信先があるか否かを判断する。送信先がある場合、ステップS406に進み、送信先がない場合、ステップS409に進む。
【0134】
(ステップS406)送信部105は、ステップS404で決定した送信先に送信要求情報を送信する。
【0135】
(ステップS407)受信部106は、納入関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS408に進み、受信していない場合、ステップS407に戻る。
【0136】
(ステップS408)受信部106は、受信した納入関連情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶(蓄積)する。
【0137】
(ステップS409)送信部105は、カウンターnの値を1インクリメントする。
【0138】
(ステップS410)送信部105は、n番目の納入対象識別情報が納入管理情報格納部101にあるか否かを判断する。ある場合、ステップS403に戻り、ない場合、ステップS411に進む。
【0139】
(ステップS411)出力部107は、ステップS408で一時記憶した納入関連情報を出力する。ここでは、納入管理情報受付部108は、例えば、納入関連情報を、ユーザ識別情報の送信元となるクライアント装置3に送信する。そして、ステップS401に戻る。
【0140】
(ステップS412)納入管理情報受付部108は、ユーザ識別情報と納入対象識別情報との組みを受け付けたか否かを判断する。ここで受け付けるユーザ識別情報と納入対象識別情報との組みは、納入管理情報を登録するためのものである。納入管理情報受付部108は、ユーザ識別情報と納入対象識別情報との組みを有する納入管理情報を登録する指示を受け付けたか否かを判断しても良い。この場合も結果的に、ユーザ識別情報と納入対象識別情報との組みを受け付けたか否かの判断を行ったと考えて良い。受け付けた場合、ステップS413に進み、受け付けていない場合、ステップS414に進む。
【0141】
(ステップS413)納入管理情報蓄積部109は、ステップS412で受け付けたユーザ識別情報と納入対象識別情報とを含む納入管理情報を、納入管理情報格納部101に蓄積する。そして、ステップS401に戻る。
【0142】
(ステップS414)納入管理情報受付部108は、口座識別情報とカード識別情報を受け付けたか否かを判断する。なお、納入管理情報蓄積部109は、口座識別情報とカード識別情報を有するカード管理情報を登録する指示を受け付けたか否かを判断しても良い。この場合も結果的に、口座識別情報とカード識別情報を受け付けたか否かの判断を行ったと考えて良い。受け付けた場合、ステップS415に進み、受け付けていない場合、ステップS416に進む。
【0143】
(ステップS415)納入管理情報蓄積部109は、ステップS414で受け付けた口座識別情報とカード識別情報とを対応付けて有するカード管理情報をカード管理情報格納部111に蓄積する。そして、ステップS401に戻る。
【0144】
(ステップS416)納入通知要求受信部121は、納入対象識別情報と、この納入対象識別情報に対応する納入通知情報を要求する情報とを含む納入通知要求を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS417に進み、受信していない場合、ステップS424に進む。
【0145】
(ステップS417)納入通知送信指示送信部122は、ステップS416で受信した納入通知要求に含まれる納入対象識別情報を用いて、納入通知送信指示の送信先を決定する。この処理は、ステップS404の処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0146】
(ステップS418)納入通知送信指示送信部122は、送信先が決定されたか否かを判断する。送信先が決定された場合、ステップS419に進み、決定されなかった場合、ステップS401に戻る。
【0147】
(ステップS419)納入通知送信指示送信部122は、納入通知送信指示をステップS417で決定した送信先に送信する。なお、ここでは例として、納入通知送信指示に加えて、納入通知情報の送信先となるクライアント装置3の識別情報(例えば、アドレス情報やメールアドレス等)も送信する。このクライアント装置3の識別情報は、例えば、納入通知要求の送信元であるクライアント装置3の識別情報である。そして、ステップS401に戻る。
【0148】
(ステップS420)振替受付部114は、口座振替情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS421に進み、受け付けていない場合、ステップS422に進む。
【0149】
(ステップS421)振替情報処理装置1は、ポイント取得の処理を行う。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS401に戻る。
【0150】
(ステップS422)振替情報処理装置1は、図示しない受付部等を介してポイント情報の出力指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS423に進み、受け付けていない場合、ステップS401に戻る。
【0151】
(ステップS423)ポイント出力部117は、ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント情報を、ステップS422で受け付けた出力指示に応じて読み出して出力する。そして、ステップS401に戻る。
【0152】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0153】
なお、ステップS416において複数の納入通知要求を受け付けた場合、ステップS417からステップS419までの処理を、各納入通知要求について繰り返して行うようにしても良い。
【0154】
図5は、本実施の形態の口座振替管理システム1000における振替情報処理装置1の、送信要求情報の送信先を決定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理は、図4のフローチャートのステップS404の処理に相当する。以下、送信先を決定する処理について説明する。
【0155】
(ステップS501)送信部105は、カウンターpに1を代入する。
【0156】
(ステップS502)送信部105は、第一サーバ管理情報格納部103に格納されているp番目の第一サーバ管理情報から納入項目情報を取得する。
【0157】
(ステップS503)送信部105は、ステップS403で取得したn番目の納入対象識別情報に含まれる納入項目情報と、ステップS502で取得した納入項目情報とが一致するか否かを判断する。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としても良い。一致する場合、ステップS504に進み、一致しない場合、ステップS505に進む。
【0158】
(ステップS504)送信部105は、p番目の第一サーバ管理情報からサーバ識別情報を取得する。そして上位の処理にリターンする。
【0159】
(ステップS505)送信部105は、カウンターpの値を1インクリメントする。
【0160】
(ステップS506)送信部105は、納入管理情報格納部101にp番目の納入対象識別情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS502に戻り、格納されていない場合、ステップS507に進む。
【0161】
(ステップS507)送信部105は、カウンターqに1を代入する。
【0162】
(ステップS508)送信部105は、第二サーバ管理情報格納部104に格納されているq番目の第二サーバ管理情報から納入項目情報を取得する。
【0163】
(ステップS509)送信部105は、ステップS403で取得したn番目の納入対象識別情報に含まれる納入項目情報と、ステップS508で取得したq番目の納入項目情報とが一致するか否かを判断する。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としても良い。一致する場合、ステップS510に進み、一致しない場合、ステップS513に進む。
【0164】
(ステップS510)送信部105は、q番目の第二サーバ管理情報から納入者識別情報を取得する。
【0165】
(ステップS511)送信部105は、ステップS403で取得したn番目の納入対象識別情報に含まれる納入者識別情報と、ステップS510で取得した納入者識別情報とが一致するか否かを判断する。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としても良い。一致する場合、ステップS512に進み、一致しない場合、ステップS513に進む。
【0166】
(ステップS512)送信部105は、q番目の第二サーバ管理情報からサーバ識別情報を取得する。そして上位の処理にリターンする。
【0167】
(ステップS513)送信部105は、カウンターqの値を1インクリメントする。
【0168】
(ステップS514)送信部105は、納入管理情報格納部101にq番目の納入対象識別情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS508に戻り、格納されていない場合、上位の処理にリターンする。
【0169】
図6は、本実施の形態の口座振替管理システム1000における振替情報処理装置1の、ポイントを取得する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理は、図4のフローチャートのステップS421の処理に相当する。以下、ポイントを取得する処理について説明する。
【0170】
(ステップS601)振替受付部114は、カウンターkに1を代入する。
【0171】
(ステップS602)振替受付部114は、ステップS420において受け付けた口座振替情報のうちのk番目の口座振替情報から、振替口座識別情報と対象振替項目情報とを取り出す。
【0172】
(ステップS603)カード識別情報取得部115は、k番目の振替口座識別情報と対象振替項目情報との両方に対応するカード識別情報をカード管理情報から取得する。具体的には、カード識別情報取得部115は、カード管理情報格納部111に格納されているカード管理情報で管理されているカード識別情報の中から、ステップS602で取り出したk番目の振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられたカード識別情報であって、ステップS602で取り出したk番目の対象振替項目情報と一致する振替項目情報と対応付けられたカード識別情報を読み出す。
【0173】
(ステップS604)ポイント情報取得部116は、口座振替が行われたことに関するポイント情報を取得する。例えば、口座振替情報を受け付けたことに対応して、予め指定された値のポイント情報を取得しても良い。また、口座振替情報が、口座振替の金額を示す情報である振替金額情報を含むものである場合、予め用意されたこの振替金額情報を変数とした演算式により算出されるポイント情報を取得しても良い。取得したポイント情報は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0174】
(ステップS605)ポイント情報取得部116は、ステップS602で取得されたk番目の振替口座識別情報と一致する口座識別情報を、電子送付管理情報格納部113に格納されている電子送付管理情報で管理されている口座識別情報の中から検出し、検出された口座識別情報に対応付けられている電子送付指定情報が電子送付を許可するものであるか否かを判断する。そして、電子送付を許可するものである場合、電子送付が許可されていることとなり、ステップS606に進み、電子送付を許可しないものである場合、電子送付が許可されていないこととなり、ステップS607に進む。なお、電子送付管理情報にさらに振替項目情報を対応付けておくようにし、振替口座識別情報が一致する口座識別情報と対応付けられており、かつ対象振替項目情報が一致する振替項目情報と対応付けられている電子送付指定情報が、電子送付を許可するものであるか否かを判断するようにしてもよい。これにより、項目別に納入通知を電子送付で行うか否かを設定することが可能となる。
【0175】
(ステップS606)ポイント情報取得部116は、納入通知書の電子送付が行われ、それに伴う口座振替が行われたと判断して、電子送付が行われたことについてのポイント情報を取得する。取得されるポイント情報は、例えば、予め指定された値のポイント情報である。
【0176】
(ステップS607)ポイント出力部117は、出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報で管理されるカード群識別情報の中から、ステップS603で取得したカード識別情報と部分一致するカード群識別情報を検出する。例えば、カード群識別情報を出力先管理情報格納部118から順番に取り出し、ステップS603で取得したカード識別情報が、取り出したカード群識別情報と一致する文字列を有するか否かを検索により判断していく。そして、一致する文字列を有するカード群識別情報を検出する。なお、部分一致するカード群識別情報を検出することは一例であり、カード識別情報とひも付けられたカード群識別情報を検出できれば、ポイント出力部117は、どのような検出を行ってもよい。
【0177】
(ステップS608)ポイント出力部117は、ステップS607で検出したカード群識別情報と対応付けられた出力先識別情報を、出力先管理情報から読み出す。
【0178】
(ステップS609)ポイント出力部117は、ポイント情報取得部116が取得したポイント情報を、ステップS603で取得したカード識別情報と対応付けて、ステップS608で読み出した出力先識別情報が示す出力先へ出力する。
【0179】
(ステップS610)ポイント出力部117は、ステップS603で取得したk番目のカード識別情報と一致するカード識別情報を、ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント管理情報で管理されているカード識別情報の中から検索し、ポイント管理情報で管理されているポイント情報のうちの、検出したカード識別情報と対応付けられているポイント情報を、ステップS604およびステップS606で取得したポイント情報で更新する。即ち、ポイント情報を蓄積する。例えば、取得したポイント情報が示すポイントの値を、既に格納されているポイント情報が示すポイントの値に加算する。なお、ポイント管理情報内に、k番目のカード識別情報と一致するカード識別情報がない場合、k番目のポイント情報とステップS604およびステップS606で取得したカード識別情報とを含むポイント管理情報を追記するようにすればよい。
【0180】
(ステップS611)振替受付部114は、カウンターkの値を1インクリメントする。
【0181】
(ステップS612)振替受付部114は、ステップS420で受け付けた口座振替情報に、k番目の口座振替情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS602に戻り、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0182】
図7は、本実施の形態の口座振替管理システム1000の、サーバ装置2の動作の一例を説明するためのフローチャートである。以下、サーバ装置2の動作について説明する。
【0183】
(ステップS701)送信要求受信部202は、振替情報処理装置1から送信される送信要求情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS702に進み、受信していない場合、ステップS704に進む。
【0184】
(ステップS702)納入関連情報取得部203は、ステップS701で受信した送信要求情報に対応した納入関連情報を取得する。例えば、ステップS701で受信した送信要求情報に含まれる納入対象識別情報を取得し、この納入対象識別情報と一致する納入対象情報を含む納入情報を、納入情報格納部201に格納されている納入情報において検索し、検出した納入情報に含まれる納入関連情報を取得する。
【0185】
(ステップS703)納入関連情報送信部204は、ステップS702で取得した納入関連情報を、振替情報処理装置1に送信する。そして、ステップS701に戻る。
【0186】
(ステップS704)納入通知送信指示受信部206は、振替情報処理装置1から送信される納入通知送信指示を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS705に進み、受信していない場合、ステップS701に戻る。なお、ここでは例として、納入通知送信指示受信部206は、納入通知送信指示に加えて、納入通知情報の送信先となるクライアント装置3の識別情報を受信する。
【0187】
(ステップS705)納入通知情報取得部207は、納入通知管理情報格納部205に格納されている納入通知管理情報から、ステップS704で受信した納入通知送信指示に対応した納入通知情報を取得する。
【0188】
(ステップS706)納入通知情報送信部208は、例えば、ステップS705で取得した納入通知情報を、納入通知送信指示に加えて受信したクライアント装置3の識別情報が示すクライアント装置3を送信先として送信する。そして、ステップS701に戻る。
【0189】
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0190】
次に、図8は、本実施の形態の口座振替管理システム1000の、クライアント装置3の動作の一例を説明するためのフローチャートである。以下、クライアント装置3の動作について説明する。
【0191】
(ステップS801)入力受付部301は、納入通知情報を要求する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS802に進み、受け付けていない場合、ステップS806に進む。
【0192】
(ステップS802)納入通知要求送信部302は、納入対象識別情報があるか否かを判断する。例えば、予め用意された入力フィールド等に納入対象識別情報が入力されているか否かを判断する。納入対象識別情報がある場合、ステップS803に進み、ない場合、ステップS801に戻る。
【0193】
(ステップS803)納入通知要求送信部302は、振替情報処理装置1に納入対象識別情報と、納入通知情報を要求する情報とを送信する。
【0194】
(ステップS804)納入通知情報受信部303は、振替情報処理装置1から納入通知情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS805に進み、受信していない場合、ステップS804に戻る。
【0195】
(ステップS805)納入通知情報出力部304は、ステップS804で受信した納入通知情報を出力する。そして、ステップS801に戻る。
【0196】
(ステップS806)入力受付部301は、ユーザ識別情報の送信指示を受け付けたか否かを判断する。ここでのユーザ識別情報の受付は、例えば、納入関連情報を取得することを目的とした受付である。このユーザ識別情報を、納入関連情報の送信指示を考えても良い。また、入力受付部301は、ユーザ識別情報を含む納入関連情報の送信指示を受け付けても良い。受け付けた場合、ステップS807に進み、受け付けていない場合、ステップS811に進む。
【0197】
(ステップS807)クライアント送信部305は、ユーザ識別情報があるか否かを判断する。例えば、予め用意された入力フィールド等にユーザ識別情報が入力されているか否かを判断する。あるいは、予めクライアント装置3内に、ユーザ識別情報が格納されているか否かを判断してもよい。ユーザ識別情報がある場合、ステップS808に進み、ない場合、ステップS801に戻る。
【0198】
(ステップS808)クライアント送信部305は、ユーザ識別情報を振替情報処理装置1に送信する。
【0199】
(ステップS809)クライアント受信部306は、振替情報処理装置1から送信される納入関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS810に進み、受信していない場合、ステップS809に戻る。
【0200】
(ステップS810)クライアント出力部307は、ステップS809で受信した納入関連情報を出力する。そして、ステップS801に戻る。
【0201】
(ステップS811)入力受付部301は、ユーザ識別情報と納入対象識別情報の送信指示を受け付けたか否かを判断する。この送信指示は、納入関連情報を登録するための指示であり、例えば、ユーザ識別情報と納入対象識別情報を含む情報であるとする。受け付けた場合、ステップS812に進み、受け付けていない場合、ステップS813に進む。
【0202】
(ステップS812)クライアント送信部305は、ユーザ識別情報と納入対象識別情報を振替情報処理装置1に送信する。そして、ステップS801に戻る。
【0203】
(ステップS813)入力受付部301は、口座識別情報とカード識別情報の送信指示を受け付けたか否かを判断する。この送信指示は、例えば口座識別情報とカード識別情報を含む情報である。受け付けた場合、ステップS814に進み、受け付けていない場合、ステップS801に戻る。
【0204】
(ステップS814)クライアント送信部305は、ユーザ識別情報と納入対象識別情報を振替情報処理装置1に送信する。そして、ステップS801に戻る。
【0205】
なお、ステップS811の処理とステップS813の処理を一の処理ステップで実現し、ステップS812の処理とステップS814の処理を一の処理ステップで実現しても良い。
【0206】
なお、図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0207】
次に、ポイント管理装置4の動作について簡単に説明する。
【0208】
ポイント受信部401は、ポイント情報を受信したか否かの判断処理を繰り返し行う。そして、振替情報処理装置1から送信されたカード識別情報と対応付けられたポイント情報を受信すると、ポイント蓄積部403は、ポイント受信部401が受信したポイント情報を、ポイント格納部402に格納する。具体的には、ポイント受信部401が受信したポイント情報と対応付けられているカード識別情報を取得し、当該取得したカード識別情報と一致するカード識別情報をポイント格納部402に格納されているポイント管理情報のカード識別情報の中から検索し、ポイント管理情報によって検索したカード識別情報と対応付けられているポイント情報に、ポイント受信部401が受信したポイント情報を追加する。なお、ポイント管理情報内に、ポイント受信部401が受信したカード識別情報と一致するカード識別情報がない場合、受信したポイント情報とカード識別情報とを含むポイント管理情報を追記するようにすればよい。そして、新たなポイント情報が受信されるか否かの判断処理に戻るようにすればよい。
【0209】
以下、本実施の形態における口座振替管理システム1000の具体的な動作について説明する。口座振替管理システム1000の概念図は図1である。
【0210】
まず、ユーザがクライアント装置3を操作して、振替情報処理装置1に納入管理情報や口座識別情報やカード識別情報等を登録するための入力画面を要求する情報を、クライアント送信部305等から振替情報処理装置1に送信したとする。この要求を受信した振替情報処理装置1は、入力画面の表示に用いられる情報、例えばWEBページの情報等を、図示しない記憶媒体等から読み出して、クライアント装置3に送信する。
【0211】
クライアント装置3のクライアント受信部306等がこの情報を受信し、クライアント出力部307が入力画面を表示する。
【0212】
図9は、クライアント装置3が出力した納入管理情報等を登録する入力画面の一例を示す図である。
【0213】
次に、ユーザがキーボード等を操作して、入力フィールド91と入力フィールド92との対、および入力フィールド93と入力フィールド94との対に、それぞれ、納入項目情報とこの納入項目情報に対応するユーザの納入者識別情報との組みを入力する。ここでは、入力フィールド91には納入項目情報「固定資産税」、入力フィールド92には納入者識別情報として固定資産税についてのユーザの納入者番号「KTY824753」、入力フィールド93には納入項目情報「軽自動車税」、入力フィールド94には軽自動車税についてのユーザの納入者番号「固定資産税」を入力したとする。ここで入力した情報は、振替情報処理装置1を用いて口座振替の状況を確認したい納入項目についての情報である。また、口座番号の入力フィールド95には、ユーザが納入項目の口座振替に利用する口座識別情報(例えば口座番号等)として、「A0100284163」を入力する。また、入力フィールド96には、ユーザのユーザ識別情報「ysyamamoto@cc.co.jp」を入力したとする。ここではユーザ識別情報としてメールアドレスが用いられるものとする。また、入力フィールド97には、口座振替に関連して取得されるポイント情報の蓄積先として指定したいポイントカードのカード識別情報「CA00042」を入力したとする。
【0214】
そして、送信ボタン98を押すと、入力受付部301は、入力フィールド91〜97に入力されたユーザ識別情報と納入対象識別情報と口座識別情報とカード識別情報との送信指示を受け付ける。そして、クライアント送信部305が、入力フィールド91〜97に入力された情報を、振替情報処理装置1にインターネット等のネットワークを介して送信する。入力フィールド91と入力フィールド92との組み、および入力フィールド93と入力フィールド94との組みにそれぞれ入力された納入項目情報と納入者識別情報との組みは納入対象識別情報して、入力フィールド96に入力された情報はユーザ識別情報として、入力フィールド95に入力された情報は口座識別情報として、また、入力フィールド97に入力された情報はカード識別情報として、振替情報処理装置1に送信される。これらの情報は、実質的には、納入管理情報やカード管理情報等を蓄積することを指示する情報と考えても良い。なお、例えば、各入力フィールドに入力された情報に、上記のような情報の属性を示す情報等を付与して送信しても良い。
【0215】
振替情報処理装置1の納入管理情報受付部108は、クライアント装置3から送信されたユーザ識別情報と納入対象識別情報と口座識別情報とカード識別情報とを受け付ける。
【0216】
納入管理情報蓄積部109は、納入管理情報受付部108が受信したユーザ識別情報と、納入項目情報と納入者識別情報との組みを有する納入対象識別情報とを対応付けて有する納入管理情報を納入管理情報格納部101に蓄積する。ここでは、納入対象識別情報を2つ受信しているため、それぞれの納入対象識別情報とユーザ識別情報とを対応付けた2つの納入対象識別情報が蓄積される。
【0217】
図10は、納入管理情報格納部101に蓄積された納入管理情報を示す図である。納入管理情報は、「ID」、「ユーザID」、「納入対象識別情報」という項目を有している。「納入対象識別情報」は、さらに「納入項目」と「納入者番号」という項目を有している。「ID」は、納入管理情報を管理するための識別情報である。「ユーザID」は、納入管理情報受付部108が受信したユーザ識別情報であり、ここでは、一例としてユーザのメールアドレスであるとする。「納入項目」は、納入管理情報受付部108が受信した納入項目情報である。「納入者番号」は、同じ納入管理情報の「納入項目」が示す納入項目情報と組みをなしていた「納入者識別情報」である。
【0218】
また、カード管理情報蓄積部110は、納入管理情報受付部108が受信した口座識別情報とカード識別情報と各納入項目情報とを含むカード管理情報を、納入項目情報別にカード管理情報格納部111に蓄積する。
【0219】
図11は、カード管理情報格納部111に格納されているカード管理情報の一例を示す図である。カード管理情報は、「ID」と、「口座ID」と、「納入項目」と、「カードID」というフィールドを有する。「ID」は、カード管理情報のレコードを管理するためのIDである。「口座ID」は、口座識別情報であり、ここでは、ユーザの銀行口座の店番号と科目と口座番号とを組み合わせた値であるとする。「納入項目」は、納入項目情報であり、口座振替が行われる項目名を示している。ただし、納入管理情報受付部108が受信した口座識別情報と納入項目情報とが、口座識別情報と、その口座から振り返られる納入項目を示す情報との関係でない場合等においては、カード管理情報は、「納入項目」を含まないようにしても良い。「カードID」は、カード識別情報である。
【0220】
次に、ユーザが振替の状況等を確認するために、クライアント装置3を操作して、例えば、上記と同様に、振替情報処理装置1からユーザ識別情報を入力するための入力画面の情報を取得して出力させたとする。
【0221】
図12は、クライアント装置3が出力したユーザ識別情報の入力画面の一例を示す図である。
【0222】
ユーザが、入力フィールド1201にユーザ識別情報であるメールアドレス「ysyamamoto@cc.co.jp」を入力し、送信ボタン1202を押したとすると、入力受付部301は、ユーザ識別情報の送信指示を受け付ける。そして、クライアント送信部305は、入力されたユーザ識別情報「ysyamamoto@cc.co.jp」を振替情報処理装置1に送信する。このユーザ識別情報は、実質的には、納入関連情報を要求する情報と考えてもよい。
【0223】
振替情報処理装置1のユーザ識別情報受付部102は、ユーザ識別情報「ysyamamoto@cc.co.jp」を受信する。
【0224】
そして、送信部105は、受信したユーザ識別情報「ysyamamoto@cc.co.jp」を検索キーとして、納入管理情報格納部101に格納されている納入管理情報の中から、この検索キーと一致する「ユーザID」を有する納入管理情報を検出する。ここでは、図10に示す納入管理情報において、「ID」が「01」および「02」である納入管理情報が検出される。なお、ここでの一致は例えば完全一致であるとする。検出した納入管理情報は、例えばメモリ等に読み出す。
【0225】
次に、送信部105は、検出された各納入管理情報に含まれる納入対象識別情報を用いて、この納入対象識別情報に関連する納入関連情報の送信を要求する送信要求情報の送信先となるサーバ装置2を決定する処理を行う。
【0226】
具体的には、第一サーバ管理情報格納部103に予め格納されている第一サーバ管理情報と、第二サーバ管理情報格納部104に予め格納されている第二サーバ管理情報とを適宜用いて送信先のサーバ装置2を決定する。
【0227】
図13は、第一サーバ管理情報の一例を示す図である。第一サーバ管理情報は、「ID」と「納入項目」と「サーバ識別情報」という項目を有している。「ID」は、第一サーバ管理情報を管理するための情報である。「納入項目」は、納入項目情報であり、納入管理情報の「納入項目」に相当する。また、「サーバ識別情報」は、サーバ識別情報であり、ここでは、サーバ装置2のURLであるとする。
【0228】
図14は、第二サーバ管理装置の一例を示す図である。第二サーバ管理情報は、「ID」、「納入項目」と「サーバ識別情報」と「納入者番号」いう項目を有している。「ID」は、第二サーバ管理情報を管理するための情報である。「納入項目」は、納入項目情報であり、納入管理情報の「納入項目」に相当する。また、「サーバ識別情報」は、サーバ識別情報であり、ここでは、サーバ装置2のURLであるとする。「納入者番号」は、納入者識別情報であり、納入管理情報の納入者番号に相当する。
【0229】
具体的には、送信部105は、まず、送信部105が検出した納入管理情報のうちの、一番目の納入管理情報である「ID」が「01」の納入管理情報に含まれる「納入項目」の値である「固定資産税」を取得し、これと一致する値を有する「納入項目」を含む第一サーバ管理情報を第一サーバ管理情報格納部103に格納されている第一サーバ管理情報の中から検索する。そして、検索できた場合、検出した第一サーバ管理情報の「サーバ識別情報」の値を取得する。ここでの一致は完全一致であるとする。ここでは、「ID」が「A1」である一番目の第一サーバ管理情報の「納入項目」の値が「固定資産税」であり、一番目の納入対象識別情報に含まれる「納入項目」の値と一致するため、この「ID」が「A1」である第一サーバ管理情報の「サーバ識別情報」の値である「http://www.taxabc.go.jp/property…」を取得する。このサーバ識別情報は、サーバ装置2−1のURLであるとする。
【0230】
送信部105は、取得したサーバ識別情報である「http://www.taxabc.go.jp/property…」が示すサーバ装置2−1に、ユーザ識別情報を用いて検索した納入管理情報のうちの、一番目の納入管理情報である「ID」が「01」の納入管理情報に含まれる納入対象識別情報を含む送信要求情報を送信する。
【0231】
サーバ装置2−1の送信要求受信部202は、振替情報処理装置1が送信した納入対象識別情報を含む送信要求情報を受信する。そして、納入関連情報取得部203は、受信した送信要求情報に含まれる納入得対象識別情報に対応した納入関連情報を納入情報格納部201から取得する。
【0232】
図15は、納入情報格納部201に予め格納されている納入情報を管理する納入情報管理表である。納入情報管理表は、「ID」、「納入者番号」、「納入項目」、「納期限表示」、「納期」、「状況」、「ポイント」という項目を有している。「ID」は納入情報を管理するための情報である。「納入者番号」は、納入者識別情報であり、図10に示した納入管理情報の「納入番号」に相当する。「納入項目」は、納入項目情報であり、図10に示した納入管理情報の「納入項目」に相当する。「詳細情報」は、納入項目の詳細な分類や、納期限等を示す情報である。「納期」は、「納入項目」が示す納入項目の納期を示す。「状況」は、納入が終了しているか否かを示す情報であり、納入済の場合、「済」という文字が入力され、納入がまだである場合「予定」という文字列が入力される。ポイントは、「納入項目」が示す項目についての納入に関して取得されるポイント情報である。このポイント情報は、例えば、振替情報処理装置1から送信されるポイント情報が蓄積されるようにしても良いし、サーバ装置2の管理者等が蓄積しても良い。例えば、納入管理情報受付部108等が受け付けた口座識別情報と納入対象識別情報とを対応付けて、振替情報処理装置1の図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにし、ポイント出力部117が、ポイント情報取得部116が口座識別情報について取得した振替に関するポイント情報を、送信部105と同様に納入対象識別情報を用いて決定したサーバ装置2に納入対象識別情報と対応付けて送信し、送信されたポイント情報を、サーバ装置2が、納入対象識別情報が示す納入項目と納入者番号とが一致する納入情報の「ポイント」の値として蓄積(加算)するようにしても良い。
【0233】
納入関連情報取得部203は、具体的には、納入情報格納部201に格納されている納入情報の中から、「納入項目」の値が、受信した送信要求情報に含まれる納入対象識別情報の「納入項目」である「固定資産税」と一致し、かつ、「納入者番号」の値が、受信した送信要求情報に含まれる納入対象情報の「納入者番号」である「KTY824753」と一致する納入情報から納入関連情報として、「納入項目」、「詳細情報」、「状況」、および「ポイント」のそれぞれの値を納入関連情報として、納入情報格納部201から取得する。なお、ここでは、納入情報のうちの、「納期」の値が現在の日時を超えていないものと、「状況」の値が「予定」であるものとを取得する。ここでは、例えば「ID」が「N1」から「N4」の納入情報から納入関連情報を取得したとする。
【0234】
納入関連情報送信部204は、納入関連情報取得部203が取得した納入関連情報を振替情報処理装置1に送信する。
【0235】
受信部106は、サーバ装置2−1から送信される納入関連情報を受信する。そして受信した納入関連情報を、メモリ等の図示しない記憶媒体に一時記憶する。
【0236】
次に、送信部105は、送信部105が検出した納入管理情報のうちの、二番目の納入管理情報である「ID」が「02」の納入管理情報に含まれる「納入項目」の値である「軽自動車税」を取得し、これと一致する値を有する「納入項目」を含む第二サーバ管理情報を第二サーバ管理情報格納部104に格納されている第二サーバ管理情報の中から検索する。そして、検索できた場合、上記と同様に、検出した第二サーバ管理情報の「サーバ識別情報」の値を取得する。ここでは、一致するものが検索できなかったとする。この場合、送信部105は、二番目の納入管理情報の納入管理情報に含まれる「納入項目」の値である「軽自動車税」を用いて、第二サーバ管理情報格納部104に格納されている第二サーバ管理情報において、これと一致する値を有する「納入項目」を含む第二サーバ管理情報を検索する。ここでは、「ID」が「B1」や「B2」等の複数の第二サーバ管理情報が検出されたとする。次に、送信部105は、二番目の納入対象識別情報に含まれる「納入者番号」の値である「PRS」を取得する。そして、先に検索された「納入項目」の値が「軽自動車税」である第二サーバ管理情報において、「納入者番号」が「PRS」と部分一致する第二サーバ管理情報を検索する。ここでは、「ID」が「B2」である第二サーバ管理情報が、「納入者番号」の値が「PRS」と部分一致する第二サーバ管理情報として、「納入項目」の値が「軽自動車税」である第二サーバ管理情報の中から検出される。なお、ここでの一致は完全一致としても良い。そして、検出された「ID」が「B2」である第二サーバ管理情報のサーバ識別情報の値である「http://www.taxprs.go.jp/car…」を取得する。このサーバ識別情報は、サーバ装置2−2のURLであるとする。
【0237】
送信部105は、取得したサーバ識別情報である「http://www.taxprs.go.jp/car…」が示すサーバ装置2−2に、ユーザ識別情報を用いて検索した納入管理情報のうちの、二番目の納入管理情報である「ID」が「02」の納入管理情報に含まれる納入対象識別情報を含む送信要求情報を送信する。
【0238】
この送信要求情報の受信に応じて、サーバ装置2−2が納入関連情報を取得して振替情報処理装置1に送信する処理、および振替情報処理装置1が、この納入関連情報を受信して一時記憶する処理等は、上記と同様であるので説明は省略する。
【0239】
送信部105は、送信部105が検出した納入管理情報に、三番目以降の納入管理情報がないと判断する。
【0240】
このため、出力部107は、上記の処理で取得してメモリ等に一時記憶した納入関連情報を表示するための情報を作成して、クライアント装置3に送信する。納入関連情報を表示するための情報は、例えば、予め用意されたテンプレート等にメモリ等から読み出した納入関連情報を配置した情報であり、表示が可能な情報であればどのような情報であっても良い。また、重複する情報等は適宜、ユニーク処理等を行ってもよい。例えば画像情報等であっても良いし、HTML等のWEBページで表示可能な情報であっても良い。
【0241】
クライアント装置3のクライアント受信部306が、振替情報処理装置1が送信する納入関連情報を表示するための情報を受信すると、クライアント出力部307受信した情報を図示しないモニタ等に表示する。これにより、納入関連情報が表示される。
【0242】
図16は、納入関連情報の出力例を示す図である。
【0243】
次に、ユーザが、納入を行う納入項目についての納入通知書をダウンロードするために、クライアント装置3を操作して、例えば、上記と同様に、振替情報処理装置1から納入通知書のダウンロード画面の情報を取得して出力させたとする。
【0244】
図17は、クライアント装置3が出力した納入通知書のダウンロード画面の一例を示す図である。
【0245】
ここでは、例えば、ユーザが固定資産税についての納入通知書をダウンロードするために、納入項目の入力フィールド1701に「固定資産税」という納入項目を、また、納入者番号の入力フィールド1702に、固定資産税についての納入者番号である「KTY824753」を入力したとする。
【0246】
そして、ダウンロードボタン1703を押したとすると、入力受付部301は、納入通知要求を送信する指示を受け付ける。そして、納入通知要求送信部302が、入力フィールド1701に入力された納入項目「固定資産税」と入力フィールド1702に入力された納入者番号「KTY824753」とを含む納入通知要求を振替情報処理装置1に送信する。
【0247】
振替情報処理装置1の納入通知要求受信部121が納入通知要求を受信すると、納入通知送信指示送信部122は、受信した納入通知要求に含まれる納入項目「固定資産税」と納入者番号「KTY824753」とを適宜用いて、上述した送信部105と同様に、送信先のサーバ装置2のURLである送信先識別情報を取得する。例えば、サーバ装置2−1のURLである「http://www.taxabc.go.jp/property…」を取得したとする。
【0248】
そして、納入通知送信指示送信部122は、取得した送信先識別情報を用いて、サーバ装置2−1に、納入項目「固定資産税」と納入者番号「KTY824753」と、クライアント装置3のアドレス情報とを含む納入通知送信指示を送信する。
【0249】
図18は、サーバ装置2−1の納入通知管理情報格納部205に格納されている納入通知管理情報の一例を示す図である。納入通知管理情報は、「ID」と「納入者番号」と「納入項目」と「納入通知書」という項目を有する。「ID」は、納入通知管理情報のレコードを管理するための情報である。「納入者番号」は、納入者識別情報であり、図10に示した納入管理情報の「納入番号」に相当する。「納入項目」は、納入項目情報であり、図10に示した納入管理情報の「納入項目」に相当する。「納入通知書」は、納入通知情報であり、ここでは、納入通知情報のファイルであるとする。この納入通知書はテキスト情報であっても画像情報であっても良い。
【0250】
サーバ装置2−1の納入通知送信指示受信部206が、振替情報処理装置1が送信する納入通知送信指示を受信すると、納入通知情報取得部207は、納入通知管理情報の中から、受信した納入通知送信指示に含まれる「納入者番号」および「納入項目」と一致する「納入者番号」および「納入項目」を有するレコードを検出し、このレコードに含まれる「納入通知書」のファイルを取得する。ここでは、「ID」が「S1」であるレコードの「納入者番号」および「納入項目」が「KTY824753」および「固定資産税」であり、いずれも、納入通知送信指示に含まれる「納入者番号」および「納入項目」と完全一致するため、「ID」が「S1」であるレコードの「納入通知書」のファイルを取得する。
【0251】
そして、納入通知情報送信部208は、取得した納入通知書のファイルを、納入通知送信指示に含まれるクライアント装置3のアドレス情報を用いてクライアント装置3に送信する。
【0252】
クライアント装置3は、サーバ装置2−1から送信される納入通知書のファイルを、クライアント受信部306等で受信して、図示しない記憶媒体等に蓄積する。これにより「固定資産税」についての納入通知書のダウンロードが完了する。
【0253】
次に、振替情報処理装置1がポイント情報を取得する処理について説明する。なお、ここでは、説明のために、仮に、カード管理情報格納部111に、図11に示すようなカード管理情報の代わりに、図19に示すようなカード管理情報が格納されていたとする。
【0254】
図19は、カード管理情報格納部111に格納されているカード管理情報を示す図である。なお、「納入項目」の値「−」は、納入項目を問わないことを示すものとする。
【0255】
図20は、口座振替情報の一例を示す図である。口座振替情報は、「ID」と、「振替口座ID」と、「対象振替項目ID」と、「振替金額」という項目を有している。「ID」は、口座振替情報を管理するための識別情報である。「振替口座ID」は、振替口座識別情報であり、口座振替が行われた銀行口座の店番号と科目と口座番号とを組み合わせた値であるとする。「対象振替項目ID」は、対象振替項目情報であり、口座振替が行われた項目名を示す。「振替金額」は口座振替が行われた金額であり、単位は円であるとする。口座振替情報は、例えば、口座振替が行われる毎に口座振替サーバ5により光ディスク等の記憶媒体に蓄積される。
【0256】
まず、ここでは、銀行等が、口座振替サーバ5を用いて作成した図20に示すような口座振替情報が記録された光ディスクを、振替情報処理装置1の管理者等に提供するものとする。なお、セキュリティ等が十分に確保できる場合等には、口座振替情報をネットワークや専用回線等を経由して口座振替サーバ5から振替情報処理装置1に送信するようにしても良い。口座振替情報が記録された光ディスクを受け取ったポイントの管理者が、光ディスクを振替情報処理装置1に読み込ませると、振替受付部114は、読み出された図19に示すような口座振替情報を受け付け、メモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0257】
次に、カード識別情報取得部115は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報の一のレコード、例えば「ID」が「H1」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284163」と、「対象振替項目ID」である「固定資産税」とを取り出す。そして、図19に示したカード管理情報において、「口座ID」が、「振替口座ID」である「A0100284163」と一致し、かつ「項目名」が「対象振替項目ID」である「固定資産税」、または振替項目情報を問わないことを示す「−」のいずれかと一致するレコードを検索する。ここでは、図19に示したカード管理情報の「ID」が「C2」であるレコードが検出される。カード識別情報取得部115は、検出した「ID」が「C2」であるレコードの「カードID」の値「CA00042」を取得する。取得した「カードID」は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、一致するカード管理情報のレコードがない場合、この口座振替情報についての処理を終了し、次の口座振替情報についての処理を開始する。
【0258】
次に、ポイント情報取得部116は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報の「ID」が「H1」であるレコードの「振替金額」の値「150,400」を取得する。そして、この値を、予め用意されたポイント算出のための演算式に代入する。ここで用意されている演算式は、「振替金額」の値の100分の1を1ポイントに換算する演算式(ただし、小数点以下は切り捨て)であるとする。これにより、ポイント情報取得部116は、「150,400」の100分の1である1504ポイントを示すポイント情報を取得する。取得したポイント情報は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0259】
図21は、電子送付管理情報格納部113に格納されている電子送付管理情報の一例を示す図である。電子送付管理情報は、「口座ID」と、「電子送付フラグ」とのフィールドを有している。「口座ID」は、口座識別情報であり、図19の口座IDに相当する。「電子送付フラグ」は、電子送付指定情報であり、値が「1」の場合は、納入通知書の電子送付を許可していることを示し、値がない場合は、電子送付を許可していないことを示す。
【0260】
例えば、口座振替される公共料金等の料金についての納入通知書の送付を、電子送付に切り替えたいと考えたユーザが、クライアント装置3等を操作して、口座振替に関する納入通知書を電子送付することを許可する指示をユーザの口座IDおよびユーザの電子メールアドレス等とともに納入通知を行うサーバ装置2と振替情報処理装置1に送信したとする。サーバ装置2は、この指示に応じて、このユーザの納入通知書については送信された電子メールアドレスを用いてクライアント装置3等に電子送付するように設定し、郵送による納入通知書の送付を行わないことを示す情報を、納入通知書を郵送する担当者等に通知する。そして、納入通知書の送付が必要な時に納入通知書、あるいは納入通知書のダウンロードを促すため文書の情報等を電子メール等でクライアント装置3に送付する。また、振替情報処理装置1は、納入通知書を電子送付することを許可する指示と口座IDとをネットワーク等を介して図示しない受信部等で受信し、電子送付管理情報格納部113に格納されている電子送付管理情報の、受信した口座IDに対応する電子送付フラグを「1」に設定する。なお、サーバ装置2に納入通知書を電子送付することを許可する指示を送信した場合に、同様の指示が振替情報処理装置1にも自動的に送信されるようにすることが好ましい。
【0261】
ポイント情報取得部116は、図21に示した電子送付管理情報において、「口座ID」の値が、振替受付部114が受け付けた「ID」が「H1」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284163」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「電子送付フラグ」の値が「1」であるか否かを判断する。ここでは、図21において、「口座ID」が「A0100284163」であるレコードの「電子送付フラグ」の値は、「1」である。このため、ポイント情報取得部116は、納入通知書の電子送付が許可されている口座について口座振替が行われたことから、納入通知書の電子送付が行われたと判断して、予め図示しない格納部等に用意された納入通知書の電子送付についてのポイントである100ポイントを取得する。このようにして、納入通知書の電子送付を希望したユーザに、電子送付に切り替えたことに対するインセンティブを与えることができる。また、口座振替が行われたことを納入通知書の電子送付が行われたことの確認に利用できる。さらに、電子送付した納入通知書に対応した口座振替が行われた場合にのみポイントを付与することができ、未納のユーザには、ポイントを付与しないようにすることができ、電子送付に切り替えたことに対するインセンティブを適切にユーザに与えることができる。また、ここでは、口座振替が行われる毎に、電子送付のポイント付与を行う処理が行われるため、口座振替が行われる項目数が多い方が電子送付のポイントも多くなる。従って、例えば、一の口座に対して行われる口座振替の項目と電子送付に切り替える納入通知書の項目とが一致している場合にのみ、この口座の口座識別情報を含む電子送付管理情報を登録できるようにすることで、口座振替している項目についての納入通知書の送付を、電子送付に切り替えることをユーザに促すことができる。納入通知書を電子送付に切り替えた場合、郵送する場合等と比べてコストが大幅に削減できる。このため、電子送付への切換を促進することは、徴収者にとっても大きな経済的な効果が得られる。
【0262】
図22は、ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント管理情報を示す図である。ポイント管理情報は、「カードID」と「ポイント情報」とのフィールドを有している。「カードID」は、カード識別情報であり、図19の「カードID」に相当する。
【0263】
ポイント出力部117は、ポイント情報取得部116が取得したポイントの合計を示すポイント情報、ここでは、1504+100=1604ポイントを示すポイント情報を取得し、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」である「CA00042」と対応付けて、ポイント管理情報格納部112に蓄積する。
【0264】
具体的には、まず、「カードID」の値が、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」である「CA00042」と一致するレコードを検索する。ここでは、一致するレコードが検出されるため、このレコードの「ポイント情報」の値に、ポイント情報取得部116が取得したポイントの合計の値を加算する。これにより、「カードID」である「CA00042」に対応付けられた「ポイント情報」の値は、「3384」となる。なお、一致するレコードがない場合には、ポイント出力部117は、ポイント情報取得部116が取得したポイントの合計を示すポイント情報と、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」とを対応付けた新たなポイント情報を、ポイント管理情報に追記する。
【0265】
次に、上記と同様にして、カード識別情報取得部115は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報の次のレコード、例えば「ID」が「H2」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284194」と、「対象振替項目ID」である「軽自動車税」とを取り出す。
【0266】
そして、カード識別情報取得部115は、図19に示したカード管理情報において、「口座ID」が、口座振替情報から取り出した「振替口座ID」である「A0100284194」と一致し、かつ「項目名」が口座振替情報から取り出した「対象振替項目ID」である「軽自動車税」、または振替項目情報を問わないことを示す「−」のいずれかと一致するレコードを検索する。ここでは、図19に示したカード管理情報の「ID」が「C3」であるレコードが検出される。カード識別情報取得部115は、検出した「ID」が「C3」であるレコードの「カードID」の値「CA00042」を取得する。取得した「カードID」は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、一致するカード管理情報のレコードがない場合、この口座振替情報についての処理を終了し、次の口座振替情報についての処理を開始する。
【0267】
そして、上記と同様に、ポイント情報取得部116は振替金額に応じたポイント情報「1080」と、納入通知書の電子送付を許可したことに対するポイント情報「100」とを取得する。
【0268】
ポイント出力部117は、このようにして取得したポイント情報の合計「1180」を上記と同様に、ポイント管理情報の、「カードID」が「CA00042」であるレコードのポイント情報に加算する。
【0269】
ここで、この「カードID」は、上記の「ID」が「H1」である口座振替情報において取得された「カードID」と同じであることから、異なる口座についての口座振替により得られたポイント情報を、同じカードに対応付けて蓄積できることとなる。つまりポイント情報を一のカードに集約できる。
【0270】
さらに、上記と同様にして、カード識別情報取得部115は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報の次のレコード、例えば「ID」が「H3」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284196」と、「対象振替項目ID」である「国民健康保険料」とを取り出す。そして、上記と同様の処理により、「カードID」として「CA00062」を取得する。
【0271】
そして、上記と同様に、ポイント情報取得部116は振替金額に応じたポイント情報「260」を取得する。なお、ここでの「振替口座ID」である「A0100284196」に対応した「電子送付フラグ」は、図21に示すように、「1」ではないため、納入通知書の電子送付を許可したことに対するポイント情報「100」は取得されない。
【0272】
そして、ポイント出力部117は、取得されたポイント情報「260」を、図22に示したポイント管理情報の「カードID」が「CA00062」であるレコードの「ポイント情報」の値に加算する。
【0273】
さらに、上記と同様にして、カード識別情報取得部115は、振替受付部114が受け付けた口座振替情報の次のレコード、例えば「ID」が「H4」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284196」と、「対象振替項目ID」である「水道料金」とを取り出す。そして、上記と同様の処理により、「カードID」として「CA00043」を取得する。
【0274】
そして、上記と同様に、ポイント情報取得部116は振替金額に応じたポイント情報「80」を取得する。なお、ここでの「振替口座ID」である「A0100284196」に対応した「電子送付フラグ」は、図20に示すように、「1」ではないため、納入通知書の電子送付を許可したことに対するポイント情報「100」は取得されない。
【0275】
そして、ポイント出力部117は、取得されたポイント情報「80」を、図22に示したポイント管理情報の「カードID」が「CA00043」であるレコードの「ポイント情報」の値に加算する。
【0276】
ここで、この「ID」が「H4」である口座振替情報について取得された「カードID」は、上記の「ID」が「H3」である口座振替情報とは、「振替口座ID」が同じであるにも関わらず、取得される「カードID」が異なるものとなり、この結果、異なるカードに取得されたポイント情報が蓄積される。つまり、同じ口座について異なる項目に対する口座振替により得られたポイント情報を、ユーザ所望の異なるカードに対応付けて蓄積できることとなる。
【0277】
ここで、カード識別情報取得部115が、例えば、振替受付部114が受け付けた口座振替情報の一のレコードから、「振替口座ID」である「A010028421」と、「対象振替項目ID」である「市民税」とを取り出したとする。この場合、カード識別情報取得部115は、図19に示したカード管理情報において、「口座ID」が、「振替口座ID」である「A0100284163」と一致し、かつ「項目名」の値が、「対象振替項目ID」である「市民税」、または振替項目情報を問わないことを示す「−」のいずれかと一致するレコードを検索する。ここでは、図19の「ID」が「C6」であるレコードの「口座ID」が「A0100284163」であり、「項目名」が「−」であるため、カード識別情報取得部115はこのレコードを検出し、このレコードの「カードID」の値「CA00058」を取得する。その後の処理は、上述した他の口座振替情報についての処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0278】
以下、同様に、図20に示した口座振替情報の全てについて、同様の処理を行うことで、ポイント情報を蓄積する処理が終了する。
【0279】
図23は、ポイント情報の更新後のポイント管理情報を示す図である。
【0280】
ポイント管理情報格納部112に格納されているポイント管理情報は、例えば、適宜、ネットワーク経由等により、図示しないポイントカードにポイントをチャージする処理装置(図示せず)等により読み出され、リーダライタ等を介してポイントカードにチャージされる。
【0281】
ここでは、例えば、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」が「CA00042」であり、ポイント情報取得部116が取得したポイントの合計が「1604ポイント」であったとする。
【0282】
図24は、出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報を示す図である。出力先管理情報は、「カード群識別情報」と、「出力先識別情報」という項目を有する。「カード群識別情報」は、カード群識別情報であり、ここでは、同じカード群に属するカードのカード識別情報が共通して有する一部の文字列である。「出力先識別情報」は、出力先識別情報であり、ここでは、各ポイント管理装置4のIPアドレスを示しているものとする。
【0283】
ポイント出力部117は、まず、出力先管理情報の一番目のレコードの「カード群識別情報」である「AB」を読み出す。そして、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」である「CA00042」が、この「AB」に一致する文字列を含むか否かを検索により判断する。ここでは、一致する文字列が検索により検出されないため、一致する文字列を含まないと判断する。そして、二番目のレコードの、「カード群識別情報」である「CA」を読み出す。そして、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」である「CA00042」が、この「CA」に一致する文字列を含むか否かを検索により判断する。ここでは、一致する文字列を含むため、ポイント出力部117は、出力先管理情報の二番目のレコードの「出力先識別情報」である「http://250.×××.×××.063」を取得する。この出力先識別情報は、ポイント管理装置4−1のアドレスであるとする。そして、ポイント出力部117は、この出力先識別情報が示すアドレスを送信先に指定して、カードID「CA00042」と、ポイント情報取得部116が取得したポイント情報とを送信する。また、ポイント出力部117は、この出力を行った時刻の情報を時計等から取得して、この時刻の情報を対応付けたポイント情報を、「カードID」が「CA00042」であるポイント管理情報に追記する。ポイント管理情報のポイント情報は、ポイント出力の履歴として適宜ポイント出力部117から出力して参照可能である。
【0284】
ポイント管理装置4−1のポイント受信部401は、ポイント出力部117から送信されるポイント情報とカード識別情報とを受信する。ポイント管理装置4−1のポイント蓄積部403は、ポイント格納部402に格納されているポイント管理情報から、「ポイントID」が「CA00042」であるポイント管理情報を検索し、このポイント管理情報のポイント情報の値を読み出し、ポイント受信部401が受信したポイント情報が示す値を加算し、加算したポイント情報で、「ポイントID」が「CA00042」であるポイント管理情報の「ポイント情報」を上書きする。これにより、振替情報処理装置1で取得されたポイント情報が、各ポイント管理装置4で管理される。
【0285】
ポイント管理装置4に格納されているポイント管理情報は、例えば、適宜、ネットワーク経由等により、図示しないポイントカードにポイントをチャージする処理装置(図示せず)等により読み出され、リーダライタ等を介してポイントカードにチャージされる。あるいは、ポイント管理装置4から直接リーダライタ等を介してポイント情報が読み出されて、ポイントカードにチャージされるようにしても良い。なお、ポイントカード等により、ポイント情報を読み書きする処理や仕組み等は公知技術であるので、ここでは説明を省略する。
【0286】
以上、本実施の形態によれば、口座振替の情報を振替情報処理装置1がサーバ装置2から収集して出力することができるため、口座振替が行われている状況をユーザに対して適切に提示することができる。
【0287】
また、口座振替の情報の取得先となるサーバ装置2を、納入項目情報と、納入項目情報および納入者識別情報の組合せとを用いて、二段階で決定することにより、サーバ装置2を柔軟に決定することが可能となる。また、これにより、例えば、納入項目情報が重複しても良いため、納入項目情報として使用可能な情報の自由度が高くなる。
【0288】
また、本実施の形態によれば、口座振替で得られるポイントを、口座振替が行われた口座と対応付けて管理されているカード識別情報と対応付けて蓄積することができる。これにより、例えば、ユーザが口座振替で得られたポイントを、口座振替が行われた口座とは無関係な所望のカードと対応付けて蓄積することができ、口座振替により得られるポイントの利便性を向上させることができる。
【0289】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0290】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0291】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0292】
また、上記各実施の形態では、口座振替管理システムがスタンドアロンである場合について説明したが、口座振替管理システムは、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0293】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0294】
なお、上記各実施の形態における口座振替管理システムを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付部と、納入管理情報格納部に格納されているユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報から、ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、納入対象識別情報を含む情報であって、納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報をサーバ装置に送信する送信部と、送信要求情報に応じてサーバ装置から送信される納入関連情報を受信する受信部と、受信部が受信した納入関連情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0295】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0296】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0297】
図25は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による口座振替管理システムを構成する各装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0298】
図25において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0299】
図26は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図26において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0300】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による口座振替管理システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0301】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による口座振替管理システムの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0302】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0303】
以上のように、本発明にかかる口座振替管理システムは、口座振替に関する情報を管理するシステム等として適しており、特に、口座振替の状況を示す情報を取得するシステム等として有用である。
【符号の説明】
【0304】
1 振替情報処理装置
2 サーバ装置
3 クライアント装置
4 ポイント管理装置
5 口座振替サーバ
101 納入管理情報格納部
102 ユーザ識別情報受付部
103 第一サーバ管理情報格納部
104 第二サーバ管理情報格納部
105 送信部
106 受信部
107 出力部
108 納入管理情報受付部
109 納入管理情報蓄積部
110 カード管理情報蓄積部
111 カード管理情報格納部
112 ポイント管理情報格納部
113 電子送付管理情報格納部
114 振替受付部
115 カード識別情報取得部
116 ポイント情報取得部
117 ポイント出力部
118 出力先管理情報格納部
121 納入通知要求受信部
122 納入通知送信指示送信部
201 納入情報格納部
202 送信要求受信部
203 納入関連情報取得部
204 納入関連情報送信部
205 納入通知管理情報格納部
206 納入通知送信指示受信部
207 納入通知情報取得部
208 納入通知情報送信部
301 入力受付部
302 納入通知要求送信部
303 納入通知情報受信部
304 納入通知情報出力部
305 クライアント送信部
306 クライアント受信部
307 クライアント出力部
401 ポイント受信部
402 ポイント格納部
403 ポイント蓄積部
1000 口座振替管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のサーバ装置と、振替情報処理装置とにより構成される口座振替管理システムであって、
前記振替情報処理装置は、
ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、当該ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報が格納される納入管理情報格納部と、
前記ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
前記ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、当該納入対象識別情報を含む情報であって、当該納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報を前記サーバ装置に送信する送信部と、
前記送信要求情報に応じて前記サーバ装置から送信される納入関連情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した納入関連情報を出力する出力部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記納入対象識別情報と、当該納入対象識別情報が示す納入対象についての納入に関連する情報である納入関連情報とを有する納入情報が格納される納入情報格納部と、
前記送信要求情報を受信する送信要求受信部と、
前記送信要求情報に対応する納入関連情報を、前記納入情報格納部から取得する納入関連情報取得部と、
納入関連情報取得部が取得した納入関連情報を前記振替情報処理装置に送信する納入関連情報送信部とを備えた、
口座振替管理システム。
【請求項2】
前記口座振替管理システムは、
前記納入対象識別情報は、納入項目を示す納入項目情報と、当該納入項目に対する納入者を識別する情報であるの納入者識別情報と、を有する情報であり、
前記振替情報処理装置は、
前記納入項目情報と、前記サーバ装置を識別する情報であるサーバ識別情報とを有する第一サーバ管理情報が格納される第一サーバ管理情報格納部と、
前記納入項目情報と、前記納入者識別情報と、前記サーバ識別情報とを有する第二サーバ管理情報が格納される第二サーバ管理情報格納部とを更に備え、
前記送信部は、前記第一サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの納入対象識別情報に含まれる納入項目情報に対応するサーバ識別情報が示すサーバ装置、または第二サーバ管理情報に含まれるサーバ識別情報のうちの納入対象識別情報に含まれる納入項目情報および納入者識別情報に対応するサーバ識別情報が示すサーバ装置に、前記送信要求情報を送信する、請求項1記載の口座振替管理システム。
【請求項3】
前記振替情報処理装置は、
前記ユーザ識別情報と、納入対象識別情報とを受け付ける納入管理情報受付部と、
当該納入管理情報受付部が受け付けたユーザ識別情報と納入対象識別情報とを有する納入管理情報を前記納入管理情報格納部に蓄積する納入管理情報蓄積部と、を更に備えた請求項1または請求項2記載の口座振替管理システム。
【請求項4】
前記振替情報処理装置は、
口座識別情報とカード識別情報とを対応付けている情報であるカード管理情報が格納されるカード管理情報格納部と、
前記納入指定受付部が受け付けた口座識別情報とカード識別情報とを対応付けてカード管理情報格納部に蓄積するカード管理情報蓄積部と、
口座振替が行われたことを示す情報であって、当該口座振替が行われた口座の口座識別情報である振替口座識別情報を含む情報である口座振替情報を受け付ける振替受付部と、
前記カード管理情報を用いて、前記振替受付部が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられた前記カード識別情報を取得するカード識別情報取得部と、
前記振替受付部が受け付けた口座振替情報に応じてポイント情報を取得するポイント情報取得部と、
前記ポイント情報取得部が取得したポイント情報を、前記カード識別情報取得部が取得したカード識別情報と対応付けて出力するポイント出力部と、を更に備えた請求項1から請求項3いずれか記載の口座振替管理システム。
【請求項5】
前記口座振替管理システムは、クライアント装置を更に備え、
前記振替情報処理装置は、
納入対象識別情報と、当該納入対象識別情報に対応する納入通知に関する情報である納入通知情報を要求する情報と、を前記クライアント装置から受信する納入通知要求受信部と、
前記納入通知要求受信部が受信した納入対象識別情報を含む指示であって、前記納入通知情報を前記クライアント装置に送信させるための指示である納入通知送信指示を前記サーバ装置に送信する納入通知送信指示送信部と、を更に備え、
前記クライアント装置は、
納入対象識別情報と、納入通知情報を要求する情報と、を前記振替情報処理装置に送信する納入通知要求送信部と、
前記サーバ装置から送信される納入通知情報を受信する納入通知情報受信部と、
納入通知情報受信部が受信した納入通知情報を出力する出力部とを備え、
前記サーバ装置は、
納入通知情報と、納入対象識別情報とを有する情報である納入通知管理情報が格納される納入通知管理情報格納部と、
前記振替情報処理装置が送信する納入通知送信指示を受信する納入通知送信指示受信部と、
前記納入通知送信指示受信部が受信した納入通知送信指示に含まれる納入対象識別情報と対応付けられた納入通知情報を、前記納入通知管理情報格納部から取得する納入通知情報取得部と、
納入通知情報取得部が取得した納入通知情報を、前記クライアント装置に送信する納入通知情報送信部とを更に備えた、
請求項1から請求項4いずれか記載の口座振替管理システム。
【請求項6】
1以上のサーバ装置とにより口座振替管理システムを構成する振替情報処理装置であって、
ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、当該ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報が格納される納入管理情報格納部と、
前記ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
前記ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、当該納入対象識別情報を含む情報であって、当該納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報をサーバ装置に送信する送信部と、
前記送信要求情報に応じてサーバ装置から送信される納入関連情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した納入関連情報を出力する出力部とを備えた振替情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、当該ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報が格納される納入管理情報格納部と、ユーザ識別情報受付部と、送信部と、受信部と、出力部とを用いて行われる振替情報処理方法であって、
前記ユーザ識別情報受付部が、ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付ステップと、
前記送信部が、ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、当該納入対象識別情報を含む情報であって、当該納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報をサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記受信部が、前記送信要求情報に応じてサーバ装置から送信される納入関連情報を受信する受信ステップと、
前記出力部が、前記受信ステップで受信した納入関連情報を出力する出力ステップとを備えた振替情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
前記ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
納入管理情報格納部に格納されているユーザの識別情報であるユーザ識別情報と、当該ユーザが口座振替で納入する納入対象の識別情報である納入対象識別情報とを有する情報である1以上の納入管理情報から、前記ユーザ識別情報に対応する納入対象識別情報を取得し、当該納入対象識別情報を含む情報であって、当該納入対象識別情報に関連する情報である納入関連情報の送信を要求する情報である送信要求情報をサーバ装置に送信する送信部と、
前記送信要求情報に応じてサーバ装置から送信される納入関連情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した納入関連情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2011−242845(P2011−242845A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111970(P2010−111970)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(507228172)株式会社JSOL (23)