説明

口腔洗浄器

【課題】より効果的に歯茎をマッサージすることが可能な口腔洗浄器を得る。
【解決手段】口腔洗浄器1に、蓄電池6と、蓄電池6の一方の極に接続され、使用時に、使用者の手指と接触する手指側電極9と、蓄電池6の他方の極に接続され、使用時に、少なくとも液体Lを介して使用者の口腔内と電気的に接続される口腔側電極8と、を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体貯留部に貯留した液体を液体通路を経て口腔内に排出する口腔洗浄器が知られている。かかる口腔洗浄器によれば、歯ブラシ等では取りにくい食べかすを効果的に除去することができる他、歯茎をマッサージする効果も得られる(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−349134号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、排出した液体を歯茎に当てるだけでは、歯茎のマッサージ効果が充分に得られない場合もあった。
【0004】
そこで、本発明は、より効果的に歯茎をマッサージすることが可能な口腔洗浄器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明にあっては、液体貯留部に貯留した液体を液体通路を経て口腔内に排出する口腔洗浄器において、電源と、上記電源の一方の極に接続され、使用時に、使用者の手指と接触する手指側電極と、上記電源の他方の極に接続され、使用時に、少なくとも上記液体を介して使用者の口腔内と電気的に接続される口腔側電極と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明にあっては、上記口腔側電極を上記液体通路内に臨ませて設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明にあっては、本体部と、当該本体部に着脱可能に設けられるノズルと、を備え、上記口腔側電極を上記本体部に設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明にあっては、上記口腔側電極を、口腔内に入れられる先端部分に露出させて設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明にあっては、上記液体通路の上流側と下流側とを遮断する弁を備え、当該弁より上流側の液体を上記電源と上記手指側電極との間の導電経路として用いることを特徴とする。
【0010】
請求項6の発明にあっては、上記液体貯留部の液体を吸入して口腔内に向けて吐出する容積型ポンプを備え、上記弁は当該容積型ポンプの容積室の吸入側または吐出側の逆止弁であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、電源の一方の極から、口腔側電極、液体、使用者の口腔内、体内、手指、および手指側電極を経て、電源の他方の極に至る回路が形成されることになるため、口腔内を通電することができ、歯茎のマッサージ効果を高めることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、口腔側電極を口腔洗浄器の表面に露出させることなく口腔洗浄器の内部に設けることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、ノズルを着脱可能としたことで当該ノズルの洗浄をより容易に行うことができる上、ノズルに口腔側電極に繋がる導電経路を設ける必要がなくなるとともに、本体部とノズルとの間に当該導電経路の接点を設ける必要がなく、構成を簡素化することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、口腔側電極と口腔内との導通をより確実にすることができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、電源と手指側電極との間の導電経路の一部を液体通路上流側の液体によって代用することができるため、口腔洗浄器内部の配線をより簡素化することができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、ポンプの脈動に応じて液体を間欠的に排出することができるため、マッサージ効果を高めることができる上、当該ポンプに用いる逆止弁を、液体通路の上流側と下流側とを遮断する弁として用いることで、これら弁をそれぞれ別個に設ける場合に比べて、構成をより簡素化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各実施形態には、同様の構成要素が含まれている。それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0018】
(第1実施形態)図1,2は、本発明の第1実施形態を示しており、図1は、本実施形態にかかる口腔洗浄器の概略構成を示す図、図2は、口腔洗浄器の縦断面図である。
【0019】
まずは、図1を参照しながら、口腔洗浄器1の概略構成について説明する。口腔洗浄器1は、本体部2に内蔵されるポンプユニット5を動作させ、液体貯留部3に貯留された液体Lを液体通路7iを介して吸い上げ、かつ液体通路7oを介してノズル4の先端の排出口7eから口腔内に向けて排出するものである。液体Lとしては、水道水を用いることができ、適宜に洗浄剤等を添加してもよい。
【0020】
ポンプユニット5は、ポンプ本体5aと当該ポンプ本体5aを駆動する電動モータ5bとを含んでおり、電動モータ5bを導電経路12によって電源としての蓄電池6に電気的に接続し、当該蓄電池6の電力によって駆動するようにしてある。
【0021】
また、本実施形態では、蓄電池6の一方の極に導電経路10を介して接続されて使用時に手指と接触する手指側電極9と、蓄電池6の他方の極に導電経路11を介して接続されて少なくとも液体Lを介して使用者の口腔内と電気的に接続される口腔側電極8と、を備えている。口腔側電極8は、液体通路7o内に露出して設けられている。したがって、使用時に、ポンプユニット5が動作して液体Lが口腔内に排出されると、蓄電池6の一方の極から、導電経路11、口腔側電極8、液体L(液体通路7o内から口腔内)、使用者の体内(口腔、胴体、手指)Cb、手指側電極9、および導電経路10を経て、蓄電池6の他方の極に至る回路が形成されることになる。すなわち、本実施形態によれば、口腔内を通電して、歯茎のマッサージ効果を高めることができる。
【0022】
次に、図2を参照しながら、口腔洗浄器1のより詳細な構成について説明する。口腔洗浄器1の本体部2は、細長い略筒状で絶縁性の合成樹脂からなるケーシング2aを備えており、このケーシング2aの筒内に、主要な構成要素を収容している。ケーシング2aの長手方向略中央部は把持部2bとし、使用者が手で握りやすいように細く形成してある。
【0023】
また、ケーシング2aの底面2eは平坦面とし、非使用時には、ノズル4を上にした姿勢で静置できるようにしてある。以下の説明では、便宜上、この静置した姿勢(すなわち図2)を基準として上下方向を規定することにする。
【0024】
把持部2bの表面には、手指側電極9を露出させて設けてある。手指側電極9は、把持部2b(本体部2)の長手方向に沿って短冊状に細長く形成されており、使用者が把持部2bを握ることで使用者の手に密着するようになっている。
【0025】
また、この把持部2bにおいて、手指側電極9の反対側となる位置には、電源のON/OFFを切り換える電源スイッチ14および動作モードを切り換えるモードスイッチ15を含むスイッチ16が設けられている。
【0026】
ケーシング2aの上端部には、上側開口2cが形成されており、この上側開口2cにノズル4の突起部4aを嵌挿することで、ノズル4を本体部2の上部に着脱自在に取り付けることができるようにしてある。ケーシング2aの上端部には、突没可能な押釦17が取り付けられており、この押釦17の操作(例えば押し込み操作)によって、本体部2(ケーシング2a)とノズル4との結合を解除できるようにしてある。
【0027】
また、ケーシング2aの下端部には、下側開口2dが形成されており、この下側開口2dにタンク3bを嵌挿して取り付けてある。このタンク3bは、ケーシング2a内に形成された凹部3aとともに、液体貯留部3を形成している。また、タンク3bは着脱可能とし、取り外して容易に清掃できるようにしてある。タンク3bの側壁には蓋3dで閉塞された開口部3cが形成されている。この蓋3dを外して液体貯留部3内に給水することができる。
【0028】
液体貯留部3内に貯留された液体Lは、吸入側の液体通路7iを形成するチューブ7iaおよびパイプ7ibを経てポンプユニット5(ポンプ本体5a)に吸入される。そして、ポンプユニット5から吐出された液体Lは、本体部2内およびノズル4内の液体通路7oを経て、ノズル4の先端部の排出口7eから外部に排出される。
【0029】
そして、本実施形態では、本体部2内のポンプユニット5より排出側の液体通路7oa内に臨むように、口腔側電極8が取り付けられている。
【0030】
ケーシング2aの空洞内には、ポンプユニット5を構成するポンプ本体5aおよび電動モータ5bの他、電源としての蓄電池6、ならびに電動モータ5bに供給する電力を制御する回路基板13が設けられている。回路基板13には、蓄電池6と手指側電極9若しくは口腔側電極8とを電気的に接続する導電経路が形成されている。
【0031】
したがって、使用者が把持部2bを手で握り、ノズル4の先端部を口腔内に入れて、スイッチ16を操作すると、ポンプユニット5が駆動され、当該ポンプユニット5のポンプ本体5aによって液体Lが液体貯留部3から吸入されて、ノズル4の先端部の排出口7eから口腔内に排出される。
【0032】
このとき、蓄電池6、回路基板13、導電経路11の一部をなすリード線11a、口腔側電極8、液体L(液体通路7o内から口腔内)、使用者の体内(口腔、胴体、手指)、手指側電極9、および導電経路10の一部をなすリード線10a、および回路基板13を経て、蓄電池6の他方の極に至る回路が形成される。したがって、口腔内が通電され、歯茎にマッサージ効果を与えることができる。
【0033】
このとき、この体内も含めた回路によって口腔内に流す電流は、直流でも交流でも良いし、一定値の電流でもパルス状の電流でもよい。回路基板13を利用して、低周波治療器のように周期的に電流の正負を交互に入れ替えるようにすれば、歯茎のマッサージ効果をより高めることができる。また、発明者らの検証により、口腔内には100μA(マイクロアンペア)程度の電流を印加すれば好適なマッサージ効果が得られることが判明している。
【0034】
以上のように、本実施形態では、液体貯留部3に貯留した液体Lを液体通路7i,7oを経て口腔内に排出する口腔洗浄器1において、蓄電池6と、蓄電池6の一方の極に接続され、使用時に使用者の手指と接触する手指側電極9と、蓄電池6の他方の極に接続され、使用時に少なくとも液体Lを介して使用者の口腔内と電気的に接続される口腔側電極8と、を設けた。このため、蓄電池6の一方の極から、口腔側電極8、液体L(液体通路7o内から口腔内)、使用者の体内(口腔、胴体、手指)Cb、および手指側電極9を経て、蓄電池6の他方の極に至る回路が形成されることになる。すなわち、本実施形態によれば、口腔内を通電して、歯茎のマッサージ効果を高めることができる。
【0035】
また、本実施形態では、口腔側電極8を液体通路7o内に臨ませて設けた。このため、口腔側電極8を口腔洗浄器1の表面に露出させることなく口腔洗浄器1の内部に設けることができる。口腔側電極8を口腔洗浄器1の例えば先端部に露出させて設けた場合には、使用者が舌触りとして違和感を覚える虞があるが、このように口腔洗浄器1の内部に設けることで、これを抑制することができる。
【0036】
また、本実施形態では、ノズル4を本体部2に着脱可能として、口腔側電極8を本体部2に設けた。すなわち、このようにノズル4を着脱可能としたことで、当該ノズル4の洗浄をより容易にかつより効果的に行うことができ、より清潔に維持しやすくなる。また、ノズル4に口腔側電極8に繋がる導電経路を設ける必要がなくなる分、ノズル4の構成を簡素化することができるとともに、本体部2と着脱可能なノズル4との間に当該導電経路の接点を設ける必要がなく、この点でも口腔洗浄器1の構成を簡素化することができる。
【0037】
(第2実施形態)図3,4は、本発明の第2実施形態を示しており、図3は、本実施形態にかかる口腔洗浄器の縦断面図、図4は、口腔洗浄器のノズルの縦断面図である。
【0038】
本実施形態にかかる口腔洗浄器1Aでは、口腔側電極8Aを、液体通路7o内に露出させて設けるのではなく、ノズル4Aの先端部分4bの、口腔内に入れられる箇所に露出させて設けたものである。
【0039】
これに伴い、ノズル4Aの内部には、導電プレート19を設け、蓄電池6の一方の極から口腔側電極8Aに至る導電経路11を構成している。この導電プレート19は、導電性樹脂あるいは金属等の導電性材料を帯板状に成形したものである。そして、ノズル4Aの先端側の端部をノズル4Aの先端部分4bの側面に形成された凹部4cから露出させ、この露出部分を口腔側電極8Aとして用いる一方、本体部2A側の端部は適宜に屈曲させて、ノズル4Aの突起部4aに隣接して下方に突出する接点部19aを形成している。また、本体部2A(ケーシング2a)の上側開口2cから接点部19aを挿入できるように構成するとともに、この上側開口2cの奥に、ノズル4Aを本体部2Aに取り付けたときに、接点部19aと接触して導通する接点部18を設けてある。
【0040】
したがって、本実施形態では、蓄電池6、回路基板13、導電経路11の一部をなすリード線11a、接点部18、接点部19a、導電プレート19、口腔側電極8、液体L(口腔内)、使用者の体内(口腔、胴体、手指)、手指側電極9、および導電経路10の一部をなすリード線10a、および回路基板13を経て、蓄電池6の他方の極に至る回路が形成される。したがって、口腔内が通電され、歯茎にマッサージ効果を与えることができる。
【0041】
以上のように、本実施形態では、口腔側電極8Aを、口腔内に入れられる先端部分4bに露出させて設けた。このため、口腔側電極8Aと口腔内との導通をより確実にすることができる。また、上記第1実施形態に比べて、液体L内の通電距離がより短くなる分、電気抵抗が低くなって省電力化できる上、電気抵抗の変動をより小さく抑えて通電電流を安定化することができる。
【0042】
(第3実施形態)図5は、本発明の第3実施形態にかかる口腔洗浄器の縦断面図である。
【0043】
本実施形態にかかる口腔洗浄器1は、ポンプユニット5Bのポンプ本体として、単筒のピストンポンプ5aBを備えるものである。すなわち、ピストンポンプ5aBは、筒状のシリンダ5a1と、当該シリンダ5a1の筒内に進退可能に嵌挿されるピストン5a2とを備え、ピストン5a2の往復動に応じて容積室5a3を収縮させ、この容積室5a3を介して液体Lを吸入し吐出する。また、本実施形態では、ギヤやリンク等を含む動作変換機構部21を備えており、電動モータ5bの回転をこの動作変換機構部21によってピストン5a2の往復動に変換するようになっている。
【0044】
そして、このピストンポンプ5aBの容積室5a3は、逆止弁20iを介して吸入側の液体通路7iと連通させ、かつ逆止弁20oを介して吐出側の液体通路7oと連通させてある。したがって、ピストン5a2が図5で下降して容積室5a3を拡大すると、吸入側の逆止弁20iが開弁して液体通路7iから容積室5a3に液体Lが流入し、ピストン5a2が図5で上昇して容積室5a3が縮小すると、吐出側の逆止弁20oが開弁して容積室5a3から液体Lが液体通路7oに吐出され、排出口7eから口腔内に排出される。この場合、吸入ストロークの際には吐出側の逆止弁20oは閉弁し、吐出ストロークの際には吸入側の逆止弁20iは閉弁する。よって、ピストンポンプ5aBを備えた本実施形態にかかる口腔洗浄器1Bでは、常に、逆止弁20i,20oの上流側と下流側とで液体Lが遮断されていることになっている。
【0045】
さらに、本実施形態では、逆止弁20i,20oより上流側の液体Lを、蓄電池6と手指側電極9Bとを電気的に接続する導電経路10の一部として利用している。具体的には、手指側電極9Bを液体貯留部3の内面に導通可能な状態で臨ませるとともに、本体部2Bの当該手指側電極9Bに対向する部分に対向電極10bを露出させ、この対向電極10bと蓄電池6とをリード線10aによって電気的に接続している。このように、液体Lを導電経路10Bの一部として利用することで、蓄電池6と手指側電極9Bとの間の長い配線を簡素化することができ、製造工程の手間を省くことができるというメリットがある。
【0046】
かかる液体貯留部3内の液体Lによる導電経路は、液体Lの貯留量が少ない状態でも有効に機能させるため、当該液体貯留部3の底部(下部)近傍に形成されるようにするのが好適である。このため、本実施形態では、図5に示すように、手指側電極9Bの内面を液体貯留部3の底部に臨ませるとともに、対向電極10bを底部に隣接して配置してある。
【0047】
そして、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様に、口腔側電極8を逆止弁20i,20oより下流側の液体通路7oに臨ませ、当該液体通路7o内の液体Lを、口腔側電極8と使用者の口腔内との間の導電経路として利用している。
【0048】
ここで、本実施形態では、上流側の液体通路7i内の液体Lを、蓄電池6と手指側電極9Bとの間の導電経路として利用しているが、上述したように、通常は逆止弁20i,20oによって液体通路7i,7o(の液体L)が遮断されているため、液体通路7i,7o間の液体Lによって蓄電池6の極間が短絡されることはない。
【0049】
なお、上記第2実施形態のように、ノズル4の先端部分4bの口腔内に入れられる部分に口腔側電極8Aを設けた場合にも、下流側の液体通路7o内の液体Lと、上流側の液体通路7i内の液体Lとの間に電位差が生じる場合も考えられるが、この場合にも、液体Lが逆止弁20i,20oによって遮断されているため、液体Lを介しての短絡は生じない。
【0050】
以上のように、本実施形態では、液体通路7i,7o遮断する逆止弁20i,20oを備え、当該逆止弁20i,20oより上流側の液体通路7i内の液体Lを蓄電池6と手指側電極9Bとの間の導電経路として用いた。よって、蓄電池6と手指側電極9Bとの間の導電経路10Bの構成を一部省略することができるため、口腔洗浄器1内部の構成をより簡素化することができる。
【0051】
また、本実施形態では、液体貯留部3の液体Lを吸入して口腔内に向けて吐出するピストンポンプ5aBを備え、逆止弁は当該ピストンポンプ5aBの容積室5a3の吸入側または吐出側の逆止弁20i,20oである。すなわち、ポンプとして、逆止弁20i,20o付きのピストンポンプ5aBを用いることで、液体通路7i,7oを遮断する構成を容易に得ることができる。また、ピストンポンプ5aBは排出する液体Lに脈動を生じるため、この脈動と間欠的な電気刺激によってマッサージ効果を高めることができるという利点もある。
【0052】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず種々の変形が可能である。
【0053】
上記電源は、口腔洗浄器の使用時に使用者の体内を含めた回路の電源となりうるもの(電池、部品、回路等)であればよく、蓄電池以外のもの(例えば乾電池、コンデンサ等)を用いてもよい。
【0054】
また、口腔側電極を口腔洗浄器内の液体通路に臨ませる位置や、ノズルの先端部分に露出させる位置も、種々に設定可能であるし、口腔洗浄器内の配線の構成も適宜に変更可能である。また、ピストンポンプ以外の容積型ポンプを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる口腔洗浄器の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる口腔洗浄器の縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる口腔洗浄器の縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる口腔洗浄器のノズルの縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる口腔洗浄器の縦断面図である。
【符号の説明】
【0056】
L 液体
1,1A,1B 口腔洗浄器
2,2A,2B 本体部
3 液体貯留部
4,4A ノズル
4b 先端部分
5a3 容積室
5aB ピストンポンプ(容積型ポンプ)
5b 電動モータ
6 蓄電池(電源)
7i,7o,7oa 液体通路
8,8A 口腔側電極
9,9B 手指側電極
10,10B 導電経路
20i,20o 逆止弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体貯留部に貯留した液体を液体通路を経て口腔内に排出する口腔洗浄器において、
電源と、
前記電源の一方の極に接続され、使用時に、使用者の手指と接触する手指側電極と、
前記電源の他方の極に接続され、使用時に、少なくとも前記液体を介して使用者の口腔内と電気的に接続される口腔側電極と、
を備えたことを特徴とする口腔洗浄器。
【請求項2】
前記口腔側電極を前記液体通路内に臨ませて設けたことを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
本体部と、当該本体部に着脱可能に設けられるノズルと、を備え、
前記口腔側電極を前記本体部に設けたことを特徴とする請求項2に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記口腔側電極を、口腔内に入れられる先端部分の表面に露出させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
前記液体通路の上流側と下流側とを遮断する弁を備え、
前記弁より上流側の液体を前記電源と前記手指側電極との間の導電経路として用いることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記液体貯留部の液体を吸入して口腔内に向けて吐出する容積型ポンプを備え、前記弁は当該容積型ポンプの容積室の吸入側または吐出側の逆止弁であることを特徴とする請求項5に記載の口腔洗浄器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−125124(P2009−125124A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−300504(P2007−300504)
【出願日】平成19年11月20日(2007.11.20)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】