説明

可動間口壁構造

【課題】 舞台の間口の広狭を可能にする間口壁たる壁体が舞台の間口の幅と同じ長さのバトンに吊持されても間口の全面的な開口を可能にする。
【解決手段】 舞台Sの上方にあって軸線方向が舞台Sの間口方向に沿うように配在されるバトン1と、このバトン1に保持される吊り手段2と、この吊り手段2に吊持されて移動時に舞台Sの間口Aを広狭する壁体3とを有し、この壁体3が下端部にこの壁体3の下端を対向させる舞台床Fに対して下端の高さ位置を維持する支持手段4を有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、可動間口壁構造に関し、特に、劇場などの舞台にあって舞台の間口方向に移動して舞台の間口を広狭する間口壁たる壁体を有してなる可動間口壁構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
劇場などの舞台にあって舞台の間口方向に移動して舞台の間口を広狭する間口壁たる壁体を有してなる可動間口壁構造としては、たとえば、特許文献1にプロセニアムとしての開示がある。
【0003】
すなわち、この特許文献1に開示の提案にあっては、本体たるプロセニアムが可動構造の壁体を有し、したがって、この壁体を舞台上で、すなわち、舞台の床上でスライド移動させることで、舞台の間口を広狭できる。
【0004】
しかし、この文献1の開示の提案にあっては、不使用時のプロセニアムの格納が舞台の奥側への移送、すなわち、スライド移動によるので、利用可能とされる舞台の有効面積を狭くする不具合がある。
【0005】
一方、特許文献としての明確な開示はないが、事実上利用されている可動間口壁構造の多くは、たとえば、特許文献2に開示されているようなバトン装置を利用し、また、特許文献3に開示されているような技術で間口壁たる壁体を吊持している。
【0006】
すなわち、先ず、バトン装置は、特許文献2に開示されているように、天井から昇降可能に垂下されるバトンを有し、このバトンは、沿革的には、いわゆる単管からなったが、近年では、強度が向上されたトラス状体などからなる。
【0007】
そして、このバトンに照明器具や音声器具などを直接保持させずして、同じく特許文献2に開示されているように、フレーム状体を連続させてなるブリッジを吊持させ、このブリッジに照明器具や音声器具などを保持させている。
【0008】
そして、バトンは、本来、種々のものを吊持し、また、最近のバトンにあっては、いわゆる頑丈に形成されるから、間口壁たる壁体を吊持することも可能になり、このとき、壁体が特許文献3に開示の技術で吊持される。
【0009】
すなわち、特許文献3には、吊り戸構造が開示されており、吊り戸は、適宜の手段で適宜の高さに配設されるレールにローラなどを連繋した吊り手段の介在下に吊持されている。
【0010】
それゆえ、特許文献2および特許文献3に開示の技術を組み合せて、事実上実施されている可動間口壁構造にあっては、劇場などの舞台にあって舞台の間口方向に間口壁たる壁体を移動して舞台の間口を広狭し得る。
【特許文献1】特開平10‐249069公報(明細書中の段落0002,同0003,同0022,図2参照)
【特許文献2】特開平9‐265804公報(要約,明細書中の段落0002,図1,図2参照)
【特許文献3】特開平7‐217302公報(明細書中の段落0001,同0025から0027,図5,図7参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記した事実上実施されている可動間口壁構造にあっては、いわゆる公知であり公用のであることを度外視して、発想として見るべきものがあるとしても、いわゆる実施可能性に劣ると指摘される可能性がある。
【0012】
すなわち、バトンを有するバトン装置は、多くの場合に、舞台の間口方向に間口の幅を大きく超えて舞台の両側部となる袖にまで及ぶ長さを有するように形成されるが、ときとして、劇場の規模などから、舞台の間口の幅を大きく超える長さを有するバトン装置を設けられない場合がある。
【0013】
たとえば、舞台の上方にあってバトン装置を吊持する空間が舞台の間口とほぼ同じ幅になる中央部分にあり、間口を言わば挟んで舞台の両側部となる袖の上方にバトン装置を吊持する空間がない場合がある。
【0014】
このような場合には、バトンの長さが舞台の間口の幅とほぼ同じになり、したがって、このバトンに吊持される壁体は、いわゆるバトンの長さ分しか移動できず、たとえば、壁体を最後退させて間口を全面的に開口させようとしても、壁体が間口を全面的に開口させるまで移動できないから、間口の全面的な開口を実現できなくする不具合を招く。
【0015】
この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、舞台の間口の広狭を可能にする間口壁たる壁体が舞台の間口の幅とほぼ同じ長さのバトンに吊持されても間口の全面的な開口を可能にし、その汎用性の向上を期待するのに最適となる可動間口壁構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記した目的を達成するために、この発明による可動間口壁構造の構成を、基本的には、舞台の上方にあって軸線方向がこの舞台の間口方向に沿うように配在されるバトンと、このバトンに保持される吊り手段と、この吊り手段に吊持されて移動時に上記の舞台の間口を広狭する壁体とを有し、この壁体が下端部にこの壁体の下端を対向させる舞台床に対して下端の高さ位置を維持する支持手段を有してなるとする。
【発明の効果】
【0017】
それゆえ、この発明にあっては、舞台の間口方向に沿うように配在のバトンが保持する吊り手段に移動可能に吊持されて移動時に舞台の間口を広狭する壁体が下端部にこの壁体の下端を対向させる舞台床に対して下端の高さ位置を維持する支持手段を有するから、この支持手段が舞台床に着座するとき、この支持手段を介して壁体の下端が所定の高さ位置に維持される。
【0018】
したがって、支持手段によって下端が所定の高さ位置に維持される壁体にあっては、この支持手段を下端部に有する上端部が吊り手段に吊持されていなくても、所定の起立状態を維持できる。
【0019】
その結果、壁体は、バトンの長さが充分でなくても最後退でき、このとき、壁体の端部などの一部を間口に露呈させることなくして、舞台の間口の全面的に開口を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による可動間口壁構造は、図1および図2に示すように、舞台S(図2参照)の上方にあって軸線方向が図1中の左右方向となる舞台Sの間口方向に沿うように配在されるバトン1と、このバトン1に保持される吊り手段2と、この吊り手段2に吊持されて移動時に舞台Sの間口A(図1参照)を広狭する間口壁たる壁体3とを有し、この壁体3が下端部にこの壁体3の下端を対向させる舞台床F(図2参照)に対して下端の高さ位置を維持する支持手段4を有してなる。
【0021】
なお、図1は、図2中の左側たる客席Gから見る舞台Sの縦断面を示し、以降の説明上、客席Gからは見えない舞台の袖S1を表示し、また、図2は、舞台Sの中央部分の縦断面を示している。
【0022】
また、図示する舞台Sは、たとえば、劇場に形成され、舞台床Fから一段下がったところに上記の客席Gが設けられ、舞台Sの中央部分の天井付近から多数のバトン1が垂下されている。
【0023】
すなわち、図示しないが、この種の舞台Sにおける天井の直下には、多くの場合に、平面視を格子状などにする簀の子が設けられ、この簀の子に保持されるようにバトン装置が設けられ、このバトン装置が簀の子上に配設される駆動源と、この駆動源から引き出され、あるいは、巻き取られる索条、たとえば、鋼索11(図1および図3参照)と、この鋼索11に直接連結され、あるいは、図示するように、プーリ12(図1および図3参照)の介在下に吊持されるバトン1とを有してなる。
【0024】
また、バトン1は、その利用の際に所定の高さ位置まで下げられ、たとえば、図2中の右側となる舞台Sの奥壁Wの手前に前後に並ぶ三本のバトン1には、図示しないが、ホリゾント幕や大道具あるいは小道具や照明器具などが吊持される。
【0025】
ちなみに、図示するところでは、バトン1は、舞台Sの中央部分の上方に図1中で左右となる側壁W1で画成されるエリア内で昇降するとしており、したがって、天井が舞台Sの中央部分の天井より低くなる袖S1の上方にはバトン1が臨在されない。
【0026】
ところで、バトン1は、上記したように、バトン装置を構成し、また、前記したように、沿革的には、いわゆる単管で構成されたが、近年では、図3に示すように、上方型材1aと下方型材1bとを斜材1cで連結したトラス状体などからなる。
【0027】
一方、壁体3は、その利用によって、間口Aの大きさを規制するもので、多くの場合に左右の一対とされ、一方のみの移動あるいは両方の移動で客席Gからの間口Aを介しての舞台Sの視野を広狭する。
【0028】
それゆえ、壁体3は、舞台Sの視野を広狭する限りには、任意に構成されて良いが、好ましくは、後述する支持手段4によって舞台床Fに支えられて起立することからして、自己支持性を有するなど所定に機械的強度を有し、また、舞台S上の作業者の手動操作による移動を妨げない重量を有するように構成されるのが良い。
【0029】
この観点から、壁体3は、多くの場合に、図4に示すように、上方材3a、下方材3b、中間材3c、側材3d、斜材3eおよび補強材3fを有するフレーム構造体に形成され、このフレーム構造体の客席Gに対向する面には化粧材3g(図 参照)を展設させ、上端にこのフレーム構造体を一体に保持する基梁31を有してなる。
【0030】
以上のように形成される壁体3は、前記したバトン1に吊持されるが、このとき、この発明による可動間口壁構造にあっては、図1および図2に示すように、吊り手段2の介在下にバトン1に吊持される。
【0031】
そこで、この吊り手段2について、少し説明すると、先ず、この吊り手段2は、壁体3の移動を実現し得る限りには、任意に形成されて良く、したがって、種々の提案をなし得る。
【0032】
一方、吊り手段2は、図1に示すように、バトン1の全長に亙る長さには形成されず、バトン1の左右部分となるいわゆる必要な箇所においてのみバトン1および壁体3に連結されるとし、図5に示すように、バトン1に連結される上方レール21,22と、壁体3に連結される下方レール23とを有すると共に、図6に示すように、上方レール21に移動可能に連繋しながら壁体3に連結される一方スライダ24と、上方レール22に移動可能に連繋しながら下方レール23に移動可能に連繋する他方スライダ25とを有してなる。
【0033】
ちなみに、上方レール21,22は、図示するところに代えて、一体に形成されても良いが、図示するように、いわゆる分断される場合には、部材コストの点からだけでなく、図示しないが、上方レール21,22とスライダ24,25との間にストッパ構造を設け得る点で有利となる。
【0034】
なお、図5は、図1中で右側となる吊り手段2のみを示し、図1中で左側となる吊り手段2については、図示しないが、右側の吊り手段2と線対称にして同様の構成からなる。
【0035】
ところで、吊り手段2を構成する上方レール21,22は、図6に示すように、バトン1の下方材1bに連結され、これによって、吊り手段2がバトン1の延在方向に沿うように配在され(図1参照)、また、下方レール23は、壁体3の基梁31に連結され、これによって、壁体3が吊り手段2に移動可能に吊持される。
【0036】
そして、一方スライダ24は、上方レール21に移動可能に連繋すると共に壁体3の基梁31に対して同一形状に形成されるスペーサ31aを介して一体的に連結され、他方スライダ25は、上方レール22に移動可能に連繋すると共に下方レール23に移動可能に連繋している。
【0037】
それゆえ、上記のように形成された吊り手段2にあっては、壁体3が図5中に仮想線図で示すように移動して舞台Sの間口Aを狭くする場合には、一方スライダ24が壁体3と共に上方レール21を移動し、このとき、他方スライダ25は、上方レール22を移動すると共下方レール23を移動する。
【0038】
それに対して、上記の左行状態から、図5に示すように、壁体3を図中で右行して舞台Sの間口Aを広くする場合には、一方スライダ24は、上方レール21を移動するが、他方スライダ25は、上方レール22を移動した後は、この上方レール22に対して移動し得ない。
【0039】
しかし、この他方スライダ25は、下方レール23に対して移動し得るから、すなわち、下方レール23の移動を許容するから、壁体3は、図示するように、バトン1が配設されていない部位までその側端部を移動させる、すなわち、張り出すことが可能とされる。
【0040】
その結果、図示しないが、バトン1が舞台Sの間口Aの幅よりやや大きい長さを有する程度に形成され、したがって、このバトン1の長さ分だけ壁体3が移動し得るとする設定の場合には、たとえば、図1中の左側に示すように、壁体3が舞台Sの間口Aを全面的に開口させるように言わば完全に後退できない事態を招来する。
【0041】
しかしながら、図示したこの発明による可動間口壁構造にあっては、吊り手段2がバトン1の長さに拘わりなく、壁体3のいわゆる張り出しを許容するから、壁体3が舞台Sの間口Aを全面的に開口することが可能になる。
【0042】
ところで、この発明にあっては、上記のようにしてバトン1がない下方にまで側端部を張り出すことになる壁体3にあっては、バトン1がない、すなわち、言わばレールを有する吊り手段2が関与しない側端部における、たとえば、バトン1の撓みなどに起因する下降現象の発現が危惧される。
【0043】
そして、実際に壁体3の側端部が下降する場合には、壁体3が傾斜して舞台床Fに立設される外観を呈し、したがって、客席Gの観者に不快感や違和感を与えるので、この傾斜現象が発現されないように配慮されることを要す。
【0044】
そして、壁体3における傾斜現象を発現させない方策としては、任意の構成を選択できるが、図示するところでは、支持手段4によって、壁体3の傾斜を阻止するとしている。
【0045】
すなわち、この支持手段4は、図7に示すように、壁体3の下端部に昇降可能に保持されるブラケット41を有すると共に、このブラケット41に転動手段42を有し、図中に仮想線図で示すように、下降状態におかれるとき、転動手段41が舞台床Fに着座して、壁体3の下端部を所定の高さ位置より下降させないように機能すると共に、壁体3がその幅方向たる軸線方向に移動し得るように機能する。
【0046】
ちなみに、支持手段4が本来的に機能するところは、壁体3の舞台床Fに対する下端位置を維持することにあるから、この観点からすれば、支持手段4が転動手段42を有しなくても良いと言い得る。
【0047】
ただ、壁体3は、その移動で舞台Sの間口Aを広狭するから、移動可能に構成されるのが肝要になり、したがって、下端が舞台床Fにいわゆる干渉する状態になる場合でも、その移動が容易になるようにする上からは、上記の転動手段42を有する方が好ましいと言い得る。
【0048】
なお、転動手段42としては、所定の転動性能が得られる限りには、任意の構成が選択されて良く、図示するように、径の小さいローラが多数整列されるとしても良く、また、図示しないが、径の大きい単一のローラを有してなるとしても良い。
【0049】
以上のように、この発明による可動間口壁構造にあっては、舞台Sの間口方向に沿うように配在のバトン1が保持する吊り手段2に移動可能に吊持されて移動時に舞台Sの間口Aを広狭する壁体3が下端部にこの壁体3の下端を対向させる舞台床Fに対して下端の高さ位置を維持する支持手段4を有するから、この支持手段4が舞台床Fに着座するとき、この支持手段4を介して壁体3の下端を所定の高さ位置に維持し得る。
【0050】
それゆえ、支持手段4によって下端が所定の高さ位置に維持される壁体3にあっては、この支持手段4を下端部に有する上端部が吊り手段2に吊持されていなくても、所定の起立状態を維持できることになる。
【0051】
したがって、壁体3は、バトン1の長さが充分でなくても最後退でき、このとき、壁体3の端部などの一部を間口Aに露呈させることなくして、舞台Sの間口Aの全面的に開口を可能にすることになる。
【0052】
以上のように形成された支持手段4にあっては、壁体3の側端部が上方にバトン1のない部位にまで張り出す状態になるときに、舞台床Fに対する下端の高さ位置を設定通りに維持して壁体3の傾斜を防止するが、その移動時には、ブラケット41を上昇させて転動手段42を舞台床Fから離脱させる方がいわゆる抵抗が少なくなり、作業者に移動よる移動操作を容易にする。
【0053】
上記したところに加えて、この発明の可動間口壁構造にあっては、詳しくは図示しないが、図8に示すように、舞台床Fに舞台Sの間口方向に沿うガイドレール5が配設されると共に、このガイドレール5に壁体3の下端部が連繋されるとしている。
【0054】
すなわち、図8(A)に示すガイドレール5にあっては、上方に向けて適宜の長さに起立する本体部51を有し、この本体部51には、壁体3の下端部に保持されているブラケット32が連繋している。
【0055】
それゆえ、壁体3の下端部が舞台床Fに配設のガイドレール5に連繋する場合には、壁対3の下端が図2中で左右方向となる舞台Sの奥行き方向に揺動することがなく、安定した間口壁を設けることが可能になり、このことからすると、壁体3の下端部がガイドレール5に連繋することに代えて、図示しないが、壁体4の下端がガイドレール5に連繋するとしても良い。
【0056】
図8(B)に示すところは、図8(A)に示すガイドレール5と同様に舞台床Fに配設されるガイドレール5が本体部51に連設される敷きレール部52を有してなり、この敷きレール部52に、すなわち、敷きレールに前記した支持手段4の、すなわち、支持手段4における転動手段42の着座を可能にしている。
【0057】
それゆえ、この図8(B)に示す実施形態の場合には、一つの部材でガイドレールと敷きレールを設けることが可能になる転で有利となる。
【0058】
前記したところは、この発明が間口Aを広狭する間口壁たる壁体3を有する舞台Sに具現化されるとして説明したが、この発明が意図するところは、凡そ壁体3を移動させるものである限りには、その具現化が可能になり、たとえば、建築工事現場の出入り口に設けられる架設扉に具現化されたり、建築物の屋内に設けられる吊り戸に具現化されたりするのを妨げない。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明による可動間口壁構造を具現化した舞台を客席側から見た状態で示す縦断面図である。
【図2】図1に対して奥行き方向で示す舞台の中央部分の縦断面図である。
【図3】バトン装置を一部断面で示す側面図である。
【図4】壁体を骨格で示す部分正面図である。
【図5】吊り手段を正面側から示す全体図である。
【図6】吊り手段を一部断面で示す側面図である。
【図7】支持手段を示す図である。
【図8】壁体の下端部とが舞台床に連繋する状態を示す部分図である。
【符号の説明】
【0060】
1 バトン
2 吊り手段
3 壁体
4 支持手段
5 ガイドレール
21,22 上方レール
23 下方レール
24 一方スライダ
25 他方スライダ25
42 転動手段
A 間口
F 舞台床
S 舞台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
舞台の上方にあって軸線方向がこの舞台の間口方向に沿うように配在されるバトンと、このバトンに保持される吊り手段と、この吊り手段に吊持されて移動時に上記の舞台の間口を広狭する壁体とを有し、この壁体が下端部にこの壁体の下端を対向させる舞台床に対して下端の高さ位置を維持する支持手段を有してなることを特徴とする可動間口壁構造。
【請求項2】
上記の吊り手段が上記のバトンに連結される上方レールと、上記の壁体に連結される下方レールと、上記の上方レールに移動可能に連繋しながら上記の壁体に連結される一方スライダと、上記の上方レールに移動可能に連繋しながら上記の下方レールに移動可能に連繋する他方スライダとを有してなる請求項1に記載の可動間口壁構造。
【請求項3】
上記の支持手段が上記の壁体に昇降可能に保持されてなる請求項1に記載の可動間口壁構造。
【請求項4】
上記の支持手段が上記の舞台床に対して転動する転動手段を有してなる請求項1に記載の可動間口壁構造。
【請求項5】
上記の舞台床に上記の舞台の間口方向に沿うガイドレールが配設されると共に、このガイドレールに上記の壁体の下端あるいは下端部が連繋されてなる請求項1に記載の可動間口壁構造。
【請求項6】
上記の舞台床に上記の舞台の間口方向に沿う敷きレールが配設されると共に、この敷きレールに上記の支持手段が着座可能とされてなる請求項1に記載の可動間口壁構造。
【請求項7】
上記の壁体が上記の舞台の間口を両側から広狭する一対とされてなる請求項1に記載の可動間口壁構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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