説明

可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セット

【目的】 水等により任意の像を描くことができると共に、マグネット類の吸着が可能である、多様な使用用途を備えた可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セットを提供する。
【構成】 磁性を有する支持体2に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層3を設けてなる可逆変色性表示体1。前記可逆変色性表示体1の多孔質層側表面が磁性を有する。前記磁性を有する支持体2が板状磁性体からなる。前記磁性を有する支持体2がシート状物である。前記可逆変色性表示体1と水付着手段とからなる可逆変色性表示体セット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セットに関する。更には、繰返し筆記が可能であると共に、マグネットが吸着可能である可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液体の付着による繰り返し筆記が可能な表示体として水筆用紙が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記水筆用紙は、水等により任意の像を描くことができ、筆跡の乾燥後には繰り返して描画・筆記できるものであるが、筆記以外の応用性を有するものではなかった。
【特許文献1】実公昭52−44103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、水等により任意の像を描くことができると共に、マグネット類の吸着が可能である、多様な使用用途を備えた可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セットを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、磁性を有する支持体に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなる可逆変色性表示体を要件とする。
更に、前記可逆変色性表示体の多孔質層側表面が磁性を有すること、前記磁性を有する支持体が板状磁性体からなることを要件とする。
更に、前記磁性を有する支持体が可撓性シート状物であること、前記支持体が、布帛、紙、プラスチックフィルムのいずれかに、磁性粉を分散してなる磁性層を設けた支持体であること、前記支持体が、布帛、紙、プラスチックフィルムのいずれかに、板状磁性体を貼着した支持体であることを要件とする。
更に、前記支持体が、樹脂組成物中に磁性粉を分散してなる樹脂成形体であること、前記支持体が、木材、陶器、樹脂成型物のいずれかに、磁性粉を分散してなる磁性層又は板状磁性体を設けた支持体であることを要件とする。
更に、前記支持体と多孔質層との間に着色層を介在してなること、前記支持体と多孔質層との間に防水層を介在してなること、前記防水層が着色されてなることを要件とする。
更には、前記いずれかに記載の可逆変色性表示体と水付着手段とからなる可逆変色性表示体セットを要件とし、前記可逆変色性表示体に、水付着手段を保持する保持部を設けてなること、前記水付着手段がマグネットを備えてなること、前記水付着手段が、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具、或いは、スタンプ具の何れかより選ばれる少なくとも1種であることを要件とする。
更には、前記可逆変色性表示体と水付着手段とマグネットとからなる可逆変色性表示体セットを要件とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、可逆変色性表示体に磁性を有する支持体を用いることで、水等により任意の像を描くことができると共に、マグネット類の吸着が可能である可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セットを提供できる。
また、磁性を有する支持体として、種々の材料及び形態を適用することで、筆記用途以外にも玩具や学習具等、多様な用途に応用できる可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セットを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
前記磁性を有する支持体の表面又は表裏両面に形成される多孔質層は、低屈折率顔料をバインダー樹脂と共に分散状態に固着させた層であり、該多孔質層側の表面から下層の支持体の磁性が発現できる厚みで設けられる。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、液状組成物を吸液すると良好な透明性を示すものである。
なお、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
前記低屈折率顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
又、前記低屈折率顔料は2種以上を併用することもできる。
尚、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
前記珪酸は、乾式法により製造させる珪酸であってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が特に効果的であり、実用性を満たす。
この点を以下に説明する。
珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、乾式法珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別されるが、本発明の意図する多孔質層として機能させるためには、湿式法珪酸が最適である。
これは、乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部分を有している。
従って、前記乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、よって、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
又、前記本発明の多孔質層においては、水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
尚、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と共に、他の汎用の低屈折率顔料を併用することもできる。
【0007】
前記多孔質層中の湿式法珪酸は、粒子径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗布量が1g/m〜30g/mであることが好ましく、より好ましくは、5g/m〜20g/mである。1g/m未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、又、30g/mを越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難である。
前記珪酸の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
前記珪酸はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、基材に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記珪酸とこれらのバインダー樹脂の混合比率は、珪酸の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2重量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5重量部である。珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5重量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2重量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が悪くなる。
前記多孔質層は、従来より公知の一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いると効果的である。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、2種以上を併用することもできる。又、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
尚、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、本発明においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、支持体の種類や皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバイン
ダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分重量比率で30%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤や界面活性剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
【0008】
なお、前記多孔質層中には、従来より公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の金属光沢顔料を添加したり、一般染料や顔料、蛍光染料や蛍光顔料を混在させて色変化を多様化させることができる。
又、温度変化により可逆的に色変化する、従来より公知の可逆熱変色顔料を混在させて、環境温度や付着させる水温により色変化させることができる。
更には、前記多孔質層の上層、下層、及び/又は近傍には着色層を配設して様相変化を更に多様化させることができる。
前記多孔質層及び着色層は、ベタ印刷状のものに限らず、文字、記号、図柄等の像(着色像)であってもよい。
前記多孔質層及び着色層は、従来より公知の手段、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により形成できる。
【0009】
特に、多孔質層上に着色像を形成する場合、ひらがなやアルファベット等を抜き文字で形成したり、時計の外観像を形成することにより、なぞり書きや時間の記入が可能な学習教材としての要素を加飾効果以外に付与でき、より有用なものとなる。
【0010】
前記磁性を有する支持体は、マグネット(磁石)が吸着できるものであれば汎用の磁性体を用いることができる。具体的には、鉄、コバルト、ニッケル、マグネタイト、マンガンフェライト、ニッケルフェライト、コバルトフェライト、バリウムフェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライト、マンガン亜鉛フェライト、マグネシウム亜鉛フェライト、タングステン等が挙げられ、これらを着色させたものも使用できる。また、前記磁性体は少なくとも一種以上で用いられ、磁化された状態のもの(所謂、磁石)であっても使用できる。磁化されたものを使用した場合、表示体(支持体)を他の磁性体からなる基板に吸着して使用できるものとなる。更に、多孔質層表面が磁性を有するような表示体において、磁化されたものを使用した場合、多孔質層表面への他の磁性体(スチールペーパーや金属片等)の貼着も可能となり、より応用性の高いものとなる。
【0011】
前記支持体としては、前述の磁性体を板状(箔状も含む)で直接使用する他、粉状磁性体をゴム類や他の樹脂組成物中に分散してシート状、板状、立体物等の成形体として適用することができる。
【0012】
また、前記支持体として、任意の基材に、前記板状(箔状)磁性体を貼付したり、粉状磁性体を分散する塗布液やシート等を塗布、貼着することにより磁性層を設けたものを用いることもできる。
その際、前記基材として織物、編物、組物、不織布等の布帛、紙類、プラスチックフィルム等の可撓性を有するものと可撓性磁性層とを用いることで、支持体の表裏両面に磁性を付与できると共に、折り畳むことや、丸めることが可能となるので、収容性を向上させることができる。更に、柔軟性を有するので、幼児が描画する際の安全性に優れたものとなる。また、基材面積を2000cm以上の大きな面積に形成することが容易にできるので、筆記玩具や壁紙等に有用なものとなる。
また、木材、陶器、樹脂成型物等の立体物を用いることで、得られる表示体の質感や装飾性を向上させることができる。
【0013】
また、前記支持体と多孔質層との間に、非浸水性フィルムや接着剤からなる防水層として介在することもできる。これにより多孔質層の下層に液体が侵入することを抑制できるので、錆び易い支持体を用いた場合であっても、支持体の腐食を抑制できる。前記防水層は透明のものに限らず、着色したものを用いることもできる。また、前記防水層を支持体の裏面に設けることも可能である。
【0014】
更に、前記各層の間に、着色層を介在させることもできる。これにより多孔質層が吸液状態で視認される色調を多様化することができ、しかも、図柄や模様の着色層を形成することが容易となるため、付加価値を高めることができる。
【0015】
前記支持体の形状は特に限定されるものではなく、好ましくは正方形、長方形、三角形、六角形等の多角形、円、楕円、瓢箪形、その他動物、植物、乗物等の形象物を模した形状の板状物や立体物を用いることができる。特に、多角形を用いる場合、安全性をより高めるために、頂点の鋭角部を面取することや、曲面状とすることが好ましい。
また、前記支持体には、持運び性能を向上させるために把持部を設けることもできる。
【0016】
前記可逆変色性表示体に水を付着させる方法としては、手や指を水で濡らして多孔質層に接触させる方法、先端部に筆穂や繊維ペン体等を有する筆記又は塗布具、或いは、スポンジに水を含浸させて多孔質層に接触させる方法、水を収容した容器を多孔質層に近接又は接触させ、容器内から水を導出して付着させる方法、印面に連続気泡又は独立気泡を有する発泡体を固着したスタンプ具に水を含浸させて多孔質層に付着させる方法、プラスチックやゴムの印面を粗面に形成したスタンプ具に水を付着させ、多孔質層に接触させる方法が挙げられる。
尚、水を収容した容器を多孔質層に近接又は接触させ、容器内から水を導出して付着させる方法としては、容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体や刷毛を設けて水を塗布する方法、容器内に水を収容し、且つ、噴霧装置を設けて、水をスプレーする方法、注射器のように容器内の水を押圧して、水を噴出させる方法等が挙げられる。
前記水を付着させる手段としては、筆記又は塗布具、スポンジ、スタンプ具、スプレー装置、注射器を例示でき、可逆変色性表示体と組み合わせて可逆変色性表示体セットが得られる。
なお、好ましい水付着手段としては、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具、或いは、スタンプ具であり、任意の筆記像又は印像を簡便に形成でき、実用性を高めることができる。
前記における連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体は、水を適宜量、吸収し、吐出させるものであればよく、従来より汎用のポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態のものを挙げることができ、形状、寸法は目的に応じて任意に設定できる。
また、前記筆記具、塗布具、スタンプ具等の水付着手段にマグネットを設けることにより、表示体への吸着保持が可能となるので、収容性を向上させ、紛失を防ぐことができる。
【0017】
更に、前記表示体や表示体セットにステンシルやマグネット、更にはスチールペーパーや金属片等の磁性体を組み合わせることで、所望の像を簡易に形成したり、表示体の任意箇所に吸着させることができる。
前記マグネットは、軟質板状、棒状、立方状等汎用のものを直接使用したり、前記形態のものに樹脂、陶器、ガラス等からなる成形物を配設、接着することができる。
【0018】
前記可逆変色性表示体セットとする場合、前記水付着手段等を保持することができるような収容体や吊下げフック等の保持部を可逆変色性表示体に設けることもできる。これにより、前記水付着手段等の紛失を抑制することができる。
【実施例】
【0019】
以下に実施例を示すが、本発明は実施例に限定されない。尚、実施例中の部は重量部を示す。
実施例1(図1参照)
厚さ2mmの鉄板からなる支持体2表面に厚さ0.1mmの赤色プラスチックフィルム(防水層4)を接着剤により貼着した後、該フィルム上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、130℃で5分間乾燥硬化させて多孔質層3を形成した。その後、縦25cm、横30cmの長方形形状(頂部はいずれも曲面状に形成される)に裁断して板状の可逆変色性表示体1を得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態では略全面が白色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3は吸液により白色不透明状態から無色透明状態に変化し、下層の赤色プラスチックフィルムによる色調が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色状態へと変化する。
また、前記可逆変色性表示体1は多孔質層3側に磁性を有するので、多孔質層表面にマグネット類を吸着させることができる。
【0020】
実施例2(図2参照)
実施例1で得た可逆変色性表示体1の外周を囲むように、樹脂成型体からなる加飾ケース7(収納部71を備える)を鉄板側に配置した後、該可逆変色性表示体1と、水付着手段として軸筒内に水を収容可能に構成し、且つ、繊維加工ペン体を設けたペン6とを組み合わせて可逆変色性表示体セットを得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態で白色の多孔質層3に前記ペン6で文字を描くと、その部分の多孔質層3が透明化して、赤色の筆記像が視認された。前記筆記像は多孔質層3が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記ペンは表示体1に設けた収納部71に収納することができるものであった。
更に、前記加飾ケース7の裏面にマグネットを配設することもでき、これにより磁性壁面への吸着が可能となるので、使用場所及び利便性が拡大するものとなる。
【0021】
実施例3(図3参照)
目付け量110g/mの青色T/Cブロード生地(テトロン65%、コットン35%)21の裏面に、厚さ1mmのゴム磁石(即ち、磁化された磁性体を分散したゴム)22を接着剤にて貼着してなる支持体2の表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、70℃で60分間乾燥硬化させて多孔質層3を形成してシート状の可逆変色性表示体1を得た。
前記可逆変色性表示体1は乾燥状態では全面が白色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3は吸液により白色不透明状態から透明状態に変化し、下層の支持体(T/Cブロード生地21)の青色が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色状態へと可逆的に変化する。この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1は多孔質層3側に磁性を有するので、マグネット類や他の磁性体を多孔質層表面に吸着させることができる。
【0022】
実施例4
実施例3で得た可逆変色性表示体1と、水付着手段として軸筒内に水を収容可能に構成し、且つ、繊維加工ペン体を設けたペンと、表面に図柄を設け、自動車型に形成されたスチールペーパー(金属箔の表裏両面にコート紙を貼着してなる磁性体)とを組み合わせて可逆変色性表示体セットを得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態で白色の多孔質層3に前記ペンで文字を描くと、その部分の多孔質層3が透明状態に変化して、青色の文字が視認された。前記筆記像(文字)は多孔質層3が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1を他の磁性面に吸着させて使用できるので、壁面等への吸着状態での筆記も可能となり、より応用性に富むものとなった。
更に、前記自動車型のスチールペーパーを多孔質層3側の表面に貼着して遊ぶことができるものであった。
【0023】
実施例5(図4参照)
目付け量80g/mの白色ナイロンタフタ生地21の裏面に鉄粉を分散してなる接着剤を塗布し乾燥硬化させてなる磁性層22を設けた支持体2の表面に、軟質油性系樹脂からなるピンク色スクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、100℃で3分間乾燥硬化させて着色層5を設けた(尚、前記着色層5は防水層としての機能も発揮する)。
次いで、前記着色層5上の全面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、青色顔料0.5部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる青色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、130℃で5分間乾燥硬化させて多孔質層3を形成して可逆変色性表示体1を得た。
前記可逆変色性表示体1は乾燥状態では全面が淡青色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3は吸液により淡青色不透明状態から青色透明状態に変化し、下層の着色層5との混色による紫色が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の淡青色状態へと可逆的に変化する。この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1は多孔質層3側に磁性を有するので、多孔質層表面にマグネット類を吸着させることができる。
【0024】
実施例6
実施例5で得た可逆変色性表示体1と、水付着手段として軸筒内に水を収容可能に構成し、且つ、繊維加工ペン体を設けたペンとを組み合わせて可逆変色性表示体セットを得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態で淡青色の多孔質層3に前記ペンで文字を描くと、その部分の多孔質層3が青色透明状態に変化して、下層の着色層5との混色による紫色の筆記像が視認された。前記筆記像は多孔質層3が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の淡緑色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1は、可撓性を有するので、収納時に折り曲げたり、丸めることが可能であった。
【0025】
実施例7(図5参照)
鉄粉及び緑色顔料を分散したポリスチレン樹脂にて、縦20cm、横30cmの板状平面部分及び該板状平面部分の周囲に形成される立体成型部を一体成型してなる樹脂成型体を支持体2とし、前記支持体2の板状平面部分の表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)製、固形分30%〕50部、水50部、エチルアルコール10部、シリコーン系消泡剤0.5部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーンスプレー用インキを用いて、全面にスプレー塗装し、40℃で24時間乾燥硬化させることで多孔質層3を形成して可逆変色性表示体1を得た。
前記可逆変色性表示体1は乾燥状態では全面に白色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3は吸液により白色不透明状態から透明状態に変化し、下層の成型体2の緑色が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色状態へと可逆的に変化する。この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1は多孔質層3側及び立体成型部のいずれも磁性を有するので、マグネット類を吸着させることができる。
【0026】
実施例8
実施例7で得た可逆変色性表示体1と、水付着手段として印面に液体を含浸するフェルト材を設けたスタンプ具と、車を模した樹脂成型物の下面にマグネットを配置した玩具とを組み合わせて可逆変色性表示体セットを得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態で白色の多孔質層3に押印すると、その部分の多孔質層3が透明状態に変化して、下層の緑色の印影が視認された。前記印影は多孔質層3が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
更に、前記車玩具を多孔質層3及び立体成型部に貼着して遊ぶことができるものであった。
【0027】
実施例9(図6参照)
厚さ0.1mmからなる鉄箔22の両面に厚さ0.1mmコート紙21を接着剤にて貼着して支持体2を作製し、前記支持体2の両面に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色からなる紫外線硬化型オフセット印刷用インキを用いて図柄及び背景色を全面に印刷し、紫外線照射により硬化させて着色層5を設けた(尚、前記着色層5は防水層としての機能も発揮する)。
次いで、前記着色層5上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる緑色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にて部分的にベタ印刷し、80℃で3分間乾燥硬化させて多孔質層3を形成し、シート状の可逆変色性表示体1を得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態では着色層5の図柄及び背景色と、着色層5の一部を隠蔽した白色の多孔質層3が視認されるが、多孔質層3に水を付着させると、吸液により白色不透明状態から透明状態に変化し、多孔質層3で隠蔽していた着色層5が視認できる。吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色状態へと戻り、多孔質層3の下層は隠蔽される。尚、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1は多孔質層側全面が磁性を有するので、多孔質層3及び着色層5の表面にマグネット類を吸着させることができる。
【0028】
実施例10
実施例9で得た可逆変色性表示体1と、水付着手段として軸筒内に水を収容可能に構成し、且つ、繊維加工ペン体を設けたペン(更に、軸筒の一部にマグネットを配設する)とを組み合わせて可逆変色性表示体セットを得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態で着色層3の図柄及び背景色と、着色層3の一部を隠蔽した白色の多孔質層3が視認されるが、白色の多孔質層3に前記ペンで水を付着させると、その部分の多孔質層3が透明状態に変化して、下層の着色層5が視認された。前記現象は多孔質層3が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1は、可撓性を有するので、収納時に折り曲げたり、丸めることが可能であり、前記ペンを貼着保持することが可能であった。
【0029】
実施例11(図7参照)
ブロック状ポリプロピレン樹脂成形体21の表面に、鉄粉と赤色顔料を分散したインキを塗布して支持体2を形成し、前記インキ面(磁性層22)上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)製、固形分30%〕50部、水50部、エチルアルコール10部、シリコーン系消泡剤0.5部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーンスプレー用インキを用いて、全面にスプレー塗装し、40℃で24時間乾燥硬化させて多孔質層3を形成して可逆変色性表示体1を得た。
前記可逆変色性表示体1は乾燥状態では全面に白色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3は吸液により白色不透明状態から透明状態に変化し、下層の赤色が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色状態へと可逆的に変化する。この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記可逆変色性表示体1は多孔質層3側に磁性を有するので、マグネット類を吸着させることができる。
【0030】
実施例12
実施例11で得た可逆変色性表示体1と、水付着手段として軸筒内に水を収容可能に構成し、且つ、繊維加工ペン体を設けたペンとを組み合わせて可逆変色性表示体セットを得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態で白色の多孔質層3に筆記すると、その部分の多孔質層3が透明状態に変化して、赤色の印影が視認された。前記筆跡は多孔質層3が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
【0031】
実施例13
厚さ1mmの鉄板(磁性支持体2)の表面に、白色の油性系樹脂を塗布して防水層4を設けた後、前記防水層4上に、ピンク色の着色層5を設けてなる白色の綿100%サテン生地を設けた。次いで、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、130℃で5分間乾燥硬化させて多孔質層3を形成した水変色性布帛を粘着剤にて貼着してシート状の可逆変色性表示体1を得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態では略全面に白色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3は吸液により白色不透明状態から無色透明状態に変化し、下層のピンク色が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色状態へと変化する。
また、前記可逆変色性表示体1は多孔質層3側に磁性を有するので、多孔質層表面にマグネット類を吸着させることができる。
【0032】
実施例14
実施例13で得た可逆変色性表示体1の外周を囲むように、樹脂成型体からなる加飾ケース(収納部を備える)を鉄板側に配置した後、該可逆変色性表示体1と、水付着手段として軸筒内に水を収容可能に構成し、且つ、繊維加工ペン体を設けたペンとを組み合わせて可逆変色性表示体セットを得た。
前記可逆変色性表示体1は、乾燥状態で白色の多孔質層3に前記ペンで文字を描くと、その部分の多孔質層3が透明化して、ピンク色の筆記像が視認された。前記筆記像は多孔質層3が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記ペンは表示体1に設けた収納部に収納することができるものであった。
更に、前記加飾ケースの裏面にマグネットを配設することもでき、これにより磁性壁面への吸着が可能となるので、使用場所が拡大するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の可逆変色性表示体の縦断面説明図である。
【図2】図1の可逆変色性表示体の正面図である。
【図3】本発明の別の可逆変色性表示体の縦断面説明図である。
【図4】本発明の別の可逆変色性表示体の縦断面説明図である。
【図5】本発明の別の可逆変色性表示体の縦断面説明図である。
【図6】本発明の別の可逆変色性表示体の縦断面説明図である。
【図7】本発明の別の可逆変色性表示体の縦断面説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1 可逆変色性表示体
2 磁性支持体
21 基材
22 磁性層
3 多孔質層
4 防水層
5 着色層
6 ペン(水付着手段)
7 加飾ケース
71 収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁性を有する支持体に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなる可逆変色性表示体。
【請求項2】
前記可逆変色性表示体の多孔質層側表面が磁性を有することを特徴とする請求項1記載の可逆変色性表示体。
【請求項3】
前記磁性を有する支持体が板状磁性体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の可逆変色性表示体。
【請求項4】
前記磁性を有する支持体が可撓性シート状物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の可逆変色性表示体。
【請求項5】
前記支持体が、布帛、紙、プラスチックフィルムのいずれかに、磁性粉を分散してなる磁性層を設けた支持体であることを特徴とする請求項4記載の可逆変色性表示体。
【請求項6】
前記支持体が、布帛、紙、プラスチックフィルムのいずれかに、板状磁性体を貼着した支持体であることを特徴とする請求項4記載の可逆変色性表示体。
【請求項7】
前記支持体が、樹脂組成物中に磁性粉を分散してなる樹脂成形体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の可逆変色性表示体。
【請求項8】
前記支持体が、木材、陶器、樹脂成型物のいずれかに、磁性粉を分散してなる磁性層又は板状磁性体を設けた支持体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の可逆変色性表示体。
【請求項9】
前記支持体と多孔質層との間に着色層を介在してなる請求項1乃至8のいずれかに記載の可逆変色性表示体。
【請求項10】
前記支持体と多孔質層との間に防水層を介在してなる請求項1乃至9のいずれかに記載の可逆変色性表示体。
【請求項11】
前記防水層が着色されてなる請求項10記載の可逆変色性表示体。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれかに記載の可逆変色性表示体と水付着手段とからなる可逆変色性表示体セット。
【請求項13】
前記可逆変色性表示体に、水付着手段を保持する保持部を設けてなる請求項12記載の可逆変色性表示体セット。
【請求項14】
前記水付着手段がマグネットを備えてなる請求項12又は13に記載の可逆変色性表示体セット。
【請求項15】
前記水付着手段が、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具、或いは、スタンプ具の何れかより選ばれる少なくとも1種である請求項12乃至14のいずれかに記載の可逆変色性表示体セット。
【請求項16】
前記可逆変色性表示体と水付着手段とマグネットとからなる請求項12乃至15のいずれかに記載の可逆変色性表示体セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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