説明

吊下げ型ハンギングバスケット用集光装置

【課題】吊下げ型ハンギングバスケットは、上下および全周から満遍なく花葉を鑑賞できるが、その生育時に底面、裏面において光量が不足しがちである。本発明は、これを解消し生育と花付きを促進する吊下げ型ハンギングバスケット用集光装置を提供する。
【解決手段】アルミ箔による吊下げ型ハンギングバスケット用の反射、集光装置であって、上部を凹の曲面に下部を凹の四半球面に形成することで、ハンギングバスケットの底面、裏面に光を供給する吊下げ型ハンギングバスケット用集光装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吊下げ型ハンギングバスケットの底面、裏面の光不足を解消し生育と花付きを促進する吊下げ型ハンギングバスケット用集光装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
吊下げ型ハンギングバスケットでの草花の育成は、球形の姿形を造り上下および全周から満遍なく鑑賞することを目的としている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
吊下げ型ハンギングバスケットは、上下および全周から満遍なく花葉を鑑賞できるが、その生育時に底面、裏面において光量が不足しがちである。このため生育期間が延びて、未成熟な姿を長期に呈するとともに、光量のバラつきから正しい球形をなさず、花付きも整わないという状況を生じる。これを防ぐためには、頻繁に吊下げ型ハンギングバスケットの向きを変える必要があるが、バランスの調整はできても、別の部分が裏面に回ることで、吊下げ型ハンギングバスケットの受ける光量自体は増加しない。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
アルミ箔による吊下げ型ハンギングバスケット用の反射、集光装置であって、下部を凹の四半球面に形成することで、ハンギングバスケットの底面、裏面に光を供給する吊下げ型ハンギングバスケット用集光装置。
【発明の効果】
【0005】
ハンギングバスケットの受ける光量を増加させ、また光量のバランスを改善させることで、植物の健全な育成を促進して姿形を整え、花付きを良くし、生育期間を短縮して鑑賞期間を延ばすことから、より長く花姿を楽しめる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の使用状態の斜視図
【図2】本発明の頒布状態の平面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下本発明の実施の形態を説明する。
本発明は一枚のアルミ箔板で上下異なる曲面を形成し、3本の吊り糸(1)により、ハンギングバスケット(6)の背面、底面を若干の距離を空けて覆う反射板である。図2に示すような、必要な強度を持たせたアルミ箔板の全体を背面へ効率よく反射光を得るように、ハンギングバスケット(6)より大きな半径で背後から覆うように緩やかな曲面を形成する。また下端にある複数の切込み(2)の先端を重ね合わせてホッチキス等で留め、底面および背面下部への集光を図るように凹の四半球面を形成する。吊り糸(1)のアルミ箔板への取り付けは、糸通し孔(3)に通して留棒(4)に取り付けることで、アルミ箔版への取り付け部分への風による負担を軽減し、この部分が破損しにくい構造としている。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、図2に示すように本体上部および側部から伸びる3本の吊り糸(1)先端の鉤(5)により、ハンギングバスケット(6)に取り付ける。ハンギングバスケット(6)は針金の格子で形成されていることから、遠近任意の場所に鉤(5)を取り付けることができる。また、吊り糸(1)は必要に応じて結び目を作って短縮する。取り付けに当たっては、まず側部の2本の吊り糸(1)を取り付ける。これは側部中央よりやや下から伸びていることから、上部が仰向けに垂れ下がるので、適宜上部の吊り糸(1)を引き上げてハンギングバスケット(6)に留めることで、適切な設置位置を得ることができる。このように、設置条件、設置時期に合わせて適宜集光のための設置角度を調整することができ、底面背面が最も明るくなるように調整することで植物の育成を促進することができる。
【符号の説明】
【0008】
1 吊り糸、2 切込み、3 糸通し孔、4 留棒、5、鉤、6 ハンギングバスケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミ箔による吊下げ型ハンギングバスケット用の反射、集光装置であって、下部を凹の四半球面に形成することで、ハンギングバスケットの底面、裏面に光を供給する吊下げ型ハンギングバスケット用集光装置。

【図1】
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【図2】
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