説明

同心円状に制御された温度プロファイルの流体蒸発装置

流体蒸発装置は、同心円状で導電性の2つのチューブを含む。これらのチューブは、チューブの遠心端部の近傍で電気的かつ物理的に接続される。各々のチューブは、近接端部の近傍にある電源に電気的に接続され、電源に対する電気的な接続を持つ。前記チューブの内側のチューブの近接端部は、流体源と流体の伝達がある。前記装置は、溶液を含む薬物をエアゾール化し、所望のサイズの範囲内にあるパーティクルでエアゾールを作り出すために使用されうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、一般に、装置の入口端部に向かって全て配置された電気導線と流体接続を有し、制御された温度プロファイルの毛細状通路を備えるエアゾール発生器などの流体蒸発装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の簡単な説明
エアゾール発生装置は、米国特許第4,811,731号及び同4,627,432号に開示されたような、患者に薬物を投与するための装置を含む。開示された薬物投与用の装置では、カプセルをピンに刺し、パワーが与えられた形態で薬物を放出する。次いで、ユーザは、装置の開口部を通して放出される薬物を飲み込む。そのような装置は、パワーが与えられた形態で薬物を供給する用途には容認できるものの、流体の形態で薬物を供給には適していない。また、そのような装置は、喘息患者のように、装置を通して薬物を飲み込むのに十分な空気の流れを作り出すことが困難な人に対し、薬物を供給するには、あまり適していない。
【0003】
エアゾールを発生するための他のよく知られた技術は、槽から流体を引き出し、小さなノズル開口部を通して細かいスプレーを作り出す、マニュアル操作のポンプの使用に関する。このようなエアゾール発生器の難点は、少なくとも薬物供給アプリケーションでは、ポンピングに吸入を適切に同期させるのが困難である点にある。しかしながら、さらに重要なことには、このようなエアゾール発生器は、大型のパーティクルを発生しやすく、大きなパーティクルは肺に十分に深く入り込みにくいため、吸入器としてのこれらの使用が損なわれる。
【0004】
流体又は粉のパーティクルを含むエアゾールを発生するための、他の一般的な技術は、圧縮された充填ガス(compressed propellant)の使用に関する。多くの場合、材料を共に運ぶクロロフルオロカーボン(CFC)又はハイドロフロロアルカン(HFA)を含む。圧縮された充填ガスを使用することによって、薬物又は調合物を呼吸可能なエアゾールに変換する効率が悪くなる場合がある。充填ガスベースの構成によって生じるエアゾールは、肺に深く浸透することを保証するために、非常に大きいか又は非常に高速で移動するパーティクルを一般的に含む。HFAは、特に(少なくともいくつかの場合では)、短時間かつ高速の噴出でエアゾールを作り出すことができる。このような速度の速さにより、エアゾールの多くは、呼吸可能ではなく、好適な肺の深い所よりはむしろ、口腔咽頭の部位(oropharyngeal region)に堆積する。
【特許文献1】米国特許第4,811,731号
【特許文献2】米国特許第4,627,432号
【発明の開示】
【0005】
発明の開示
本発明の例示的な実施の形態に係る流体蒸発装置は、同心円状で導電性の2つのチューブを備え、前記チューブは、前記チューブの遠心端部又は出口端部の近傍に電気的かつ物理的に接続され、前記チューブの各々は、前記チューブの近接端部又は入口端部の近傍に電気的な接続がある状態で、電源に対する電気的な接続を有する。前記同心円状のチューブのうち内側のチューブの入口端部は、流体源と流体の伝達がある。内側のチューブと外側のチューブとの間には空隙が設けられ、外側のチューブ、チューブの遠心端部の近傍の外側のチューブと内側のチューブとの間のろう付けされた又は溶接された接続部又は内側のチューブを通して電流が流れる。
【0006】
本発明に係る流体蒸発装置の他の例示的な実施形態は、流体を含む槽と、前記槽と流体の伝達がある流れ通路と、を備える。本装置はまた、毛細状通路(capillary passage)の一部に含まれる流体を蒸発させるのに十分に、毛細状通路の少なくとも一部を加熱するように、槽と流体の伝達がある毛細状通路と、前記毛細状通路に関連して配置されるヒーターと、を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
好適な実施形態の説明
本発明は、流体蒸発装置及びこの装置を用いて蒸気を発生させる方法を提供する。本装置は、医療用途における携帯用吸入器(hand-held inhaler)又は自動車内部のアプリケーション用の燃料噴射装置などに多種多様な構造及びサイズで提供されうる。同心円状の2つのチューブには、内側のチューブを通過する流体と、内側と外側のチューブの間に形成された空隙と、外側と内側のチューブを通して直列で流れる電流と、が含まれる。
【0008】
チューブを通過する電流は、内側のチューブを通して流れる流体が、少なくとも部分的に蒸発するように、チューブの温度を上昇させる。蒸発した流体は、内側のチューブ(好適には、毛細管サイズの通路)の遠心端部で、内側のチューブから出て行く。ここでは、周囲の空気が、蒸発した流体と混合することができ、その結果、エアゾールを作り出す。同心円状のチューブは、全体がステンレス鋼で作られるか又は任意の他の適当な導電性材料で作られることが望ましい。また、チューブは、プラチナなどの導電性材料から形成されたヒーターを組み込んだ非導電性又は半導体性の材料で作られてもよい。
【0009】
同心円状のチューブは、遠心端部の近傍で共にろう付けされるか又は溶接などの他の適当な方法を用いて接続され、チューブの反対又は近接端部の近傍に流体の伝達が形成されることが望ましい。チューブの近接端部の近傍の電気的な接続は、内側チューブと外側チューブの外囲い(outer peripheries)に、銅又は金メッキが施された銅(copper or copper with gold plating)などの導電性材料から形成された電極を接合することによって形成されうる。チューブの近接端部に電極を接合する方法は、ろう付け、溶接又はその他の適当な接合方法を含んでもよい。内側のチューブはまた、内側のチューブの近接端部で流体源と流体の伝達がある。内側のチューブの遠心端部又は出口端部は、ろう付けや溶接などの適切な接合方法を用いて、外側のチューブの出口端部の近傍で外側のチューブに接続され、好適には、内側のチューブの出口端部が外側のチューブの遠心端部と略同一平面上にあり、外側のチューブの端部を短い距離だけ越えて延びている。
【0010】
チューブの寸法は、内側のチューブを通って流れる流体の流速、内側のチューブを通って流れる流体のタイプ、そしてエアゾールを供給する場合にはチューブの出口端部で生成されるエアゾールのパーティクルの所望のサイズを含んだ、複数の所望のパラメータに基づいて選択されることが望ましい。同心円状のチューブ構成によって、外側のチューブが内側のチューブの周りに保護的なシース(protective sheath)を形成し、内側のチューブの温度に影響する可能性のある空気の流れに内側のチューブが露出することを防止することができる。外側のチューブを通る電流の通路によって発生する熱はまた、内側のチューブと外側のチューブとを分離する空隙を介した対流及び/又は放射(convection and/or radiation)によって、内側のチューブ内に生じる総熱量に寄与する。また、このような構成によって、遠心端部又は出口端部から反対側にあるこれらのチューブの近接端部の近傍で、両方のチューブに電気的な接続がなされうる。チューブの出口端部から電気的な接続を遠ざけることによって、図示された好適な実施形態に係る流体蒸発装置は、医療装置での使用に適している。そこでは、少なくとも装置の端部が、非常に厳しい環境下で流体蒸発装置が使用される場合と同様に、出口端部を清潔に保つことが望ましい。
【0011】
図1に示す本発明の好適な実施形態では、流体蒸発装置20は、内側の流体運搬チューブ40と、内側のチューブの少なくとも一部の周りに同心円状に配置された外側のシースチューブ30と、を備える。外側のシースチューブ30の遠心端部又は出口端部30aは、内側のチューブ40の遠心端部40aに直接接続されるか又は環状接続部材31により、ろう付け、溶接又ははんだ付けを含む接合方法によってチューブ30、40に接続されうる。外側のシースチューブ30の近接端部又は入口端部30bは、ガラス、ポリマー、セラミック又はその他の絶縁材料等の誘電体をその間に配置することによって、内側のチューブの入口端部40bの近傍にある内側のチューブ40に接続されうる。空隙35は、内側のチューブ40と外側のシースチューブ30との間で規定される。
【0012】
内側のチューブと外側のチューブとの間の近接端部及び遠心端部における接続は、チューブが長手方向の中間位置に沿って、互いに接触することがないように、2つのチューブが同心円状の関係となるように維持する。内側のチューブ40の出口端部40aは、外側のシースチューブ30の端部を越えて延びてもよく、或いは、外側のシースチューブ30の端部と同一平面にあってもよい。必要に応じて、内側のチューブ40の遠心端部40aは、蒸気が存在するチューブ40の速度を制御するように構成された構造を備えてもよい。
【0013】
電源52は、電極32から外側のシースチューブ30の近接端部を通る接続、及び、内側チューブ40の近接端部の近傍に接続された第2の電極42によって、装置を直列に通過して流れる直流電流を提供する。装置を通過する電流の方向は、電源52に使用されるバッテリーの極性を反対にすることによって、簡単に変更することができる。電極32、42は、銅又は金メッキが施された銅などの導電性材料から作ることができる。電流は、電極32、外側のシースチューブ30及び外側のシースチューブ30と内側のチューブ40との間の接続を通過し、内側のチューブ40を通過し、そして電極42を通過して流れる。好適な実施形態では、外側のシースチューブ30には断面領域が設けられ、その結果、外側のチューブが電極32、チューブ30、部材31、チューブ40及び電極42により形成される電気回路の全電気抵抗の約5〜25%を与える材料から作られる。従って、空隙35を介した外側のチューブからの放射及び/又は対流によって、内側のチューブへの熱に寄与するだけでなく、外側のシースチューブ30が内側のチューブの温度を低下させる可能性がある空気の流れから内側のチューブを保護すると共に、電流通路により内側のチューブ40に沿って大部分の熱が生じる。
【0014】
流体源54から提供される流体は、近接端部40bで内側のチューブに入り、内側のチューブ40を通過し加熱されるにつれて、少なくとも部分的に蒸発する。
【0015】
装置20が薬物供給用エアゾール発生器として用いられるアプリケーションでは、流体蒸発装置20は、筺体を備えるアセンブリ、流体保持用の槽を含む流体供給アセンブリ、内側のチューブ40の近接端部40bに槽から所定量の流体を放出する駆動アセンブリを組み合わせて用いてもよい。チューブ40は、選択された長さの金属チューブ材料を含んでもよい。例えば、チューブ40の長さは、0.5〜10cm、好適には1〜4cmであってもよい。溶液を含む薬物がどのように蒸発して0.5〜2.5μmのMMADと共にエアゾールを作り出すかを示す一例としては、毎秒約5mlの流速でプロピレングリコールが供給され、チューブ40が約0.1mmの内径を持つことができる。本実施形態では、内側のチューブは、約0.05mmの肉厚で長さ約17cmであってもよく、外側のシースチューブ30は、約0.06〜0.07mmの肉厚を持ってもよい。当業者であれば、エアゾール化された流体、患者に供給されるエアゾール化の分量及び所望のエアゾールパーティクルサイズを含むパラメータに基づいて、他の寸法も実現可能であることが分かるであろう。
【0016】
本発明の他の実施形態では、混合用空気を供給して内側のチューブ40の遠心端部40aから出る蒸発した薬物と混合させるエアゾール発生器20と共に、加圧型の空気供給源が用いられてもよい。制御電子回路は、エアゾール発生器で様々な選択された機能を実行することができる。患者に制御された分量の薬物を供給するためのエアゾール発生器の詳細は、全体として本願に参照により組み込まれる、2002年5月10日に出願された本願と同じ出願人による米国仮出願第60/379,025号に見い出される。
【0017】
内側のチューブ40及び外側のシースチューブ30は、全体がステンレス鋼で作られるか又は任意の他の適当な導電性材料で作られることが望ましい。また、チューブは、例えば、プラチナなどの導電性材料で被覆されたチューブなどの電子回路を提供する耐熱性を組み込んだ非導電性又は半導体性の材料で作られてもよい。
【0018】
2つの電極32、42間に印加される電圧は、チューブを形成する材料の抵抗値、断面積及び加熱部分の長さ等の他のパラメータに基づいて、内側のチューブ40と同様にして外側のシースチューブ30内に熱を発生させる。流体源54からの流体が、内側チューブ40を通って流れるときに、流体は加熱され、少なくとも部分的に蒸気に変わる。蒸気は、内側のチューブ40の加熱部分を通り、出口端部40aから出て行く。出口端部40aから蒸発した流体が出て行くときに、蒸発した流体が周囲の空気中で凝縮する場合には、蒸発した流体が小さな液滴を形成し、それによってエアゾールが形成されうる。
【0019】
上述の医学アプリケーションに対する好適な実施形態では、液滴サイズの空気動力学的中央粒子径(MMAD)は、0.5〜2.5個のμmである。エアゾール発生器によって作り出されるエアゾールのMMADは、加熱された内側のチューブ40の内径及び入力流速(input flow rate)の関数である。流体流量の増大につれて、最初にエアゾールのMMADが減少し、次に定数値に落ち着く。内側のチューブの内径が大きくなるつれて、MMADは、広範囲の流体流速に渡って増大する。エアゾールを発生させて薬物を供給する蒸発装置20を使用するときには、エアゾールのMMADを調整し、患者に制御された分量で薬剤の製剤の供給を最適化するために、これらの2つの効果が利用される。使用される特定の流体と同様に、チューブの寸法及びチューブを通る流体の流速は、所望の結果を得るために変更されうる。
【0020】
上述したものは、本発明を実行する例示的なモードであり、限定することを意図していない。当業者であれば、添付の特許請求の範囲で詳細に説明される本発明の思想と範囲を逸脱しない限り、これらに変更を加えることができることは明白であろう。
【0021】
図面の簡単な説明
本発明の好適な実施形態に係る種々の形態(feature)と利点は、添付図面と併せて明細書を読むことにより当業者に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、電源と流体源に接続された本発明に係る流体蒸発装置の例示的な実施の形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同心円状で導電性の2つのチューブを備え、
前記チューブは、前記チューブの遠心端部の近傍に電気的かつ物理的に接続され、前記チューブは、前記チューブの近接端部の近傍に電気的な接続がある状態で、電源に接続されるよう構成された前記電気的な接続をそれぞれ有することを特徴とする流体蒸発装置。
【請求項2】
チューブは、該チューブの遠心端部と近接端部との間の空隙によって分離されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記チューブは、互いにろう付けされるか又は前記チューブの遠心端部の近傍の環状接続部材にろう付けされることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記チューブの内側のチューブは、外側のチューブの遠心端部を越えて突き出していることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記電気的な接続は、前記内側のチューブの近接端部及び前記外側のチューブの近接端部にろう付けされることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記チューブの内側のチューブは、約0.004インチから0.25までの範囲の内径を有し、前記内側のチューブの肉厚が約0.001インチから0.005インチまでの範囲にあり、前記チューブの外側のチューブが約0.014インチから0.500インチまでの範囲の内径を有し、前記外側のチューブの肉厚が約0.002インチから0.010インチまでの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記内側のチューブ及び前記外側のチューブは、ステンレス鋼から作られることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記内側のチューブは、約0.004インチの内径と約0.001インチの肉厚とを有し、前記外側のチューブは、約0.014インチの内径と約0.0025インチの肉厚とを有し、前記内側のチューブは、約0.6インチの長さがあることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
流体を含む槽と、
前記槽と流体の伝達がなされる流れ通路と、
前記流れ通路内の前記流体を加熱して蒸気を作り出すように構成されたヒーターと、
を備え、
前記ヒーターは、前記チューブの遠心端部の近傍で電気的かつ物理的に接続された同心円状の2つのチューブを備え、前記チューブは、前記チューブの近接端部の近傍に電源に対する電気的な接続がある状態で、前記電源に対する電気的な接続をそれぞれ有することを特徴とする流体蒸発装置。
【請求項10】
前記チューブの内側のチューブは、空隙によって前記チューブの外側のチューブから分離されていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記チューブは、前記チューブの遠心端部の近傍で互いにろう付けされていることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記チューブの内側のチューブは、前記外側のチューブの遠心端部を越えて突き出していることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記電気的な接続は、前記内側のチューブの近接端部及び前記外側のチューブの近接端部にろう付けされることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記チューブの内側のチューブは、約0.004インチから0.025インチまでの範囲の内径を有し、前記内側のチューブの肉厚が約0.001インチから0.005インチまでの範囲にあり、前記チューブの外側のチューブが約0.014インチから0.500インチまでの範囲の内径を有し、前記外側のチューブの肉厚が約0.002インチから0.010インチまでの範囲にあることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記内側のチューブ及び前記外側のチューブは、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
同心円状に配置された導電性の2つのチューブであって、前記同心円状のチューブが前記チューブの遠心端部の近傍で互いに接続され前記チューブの近接端部の近傍に電気的な接続が形成されたチューブを用いて、流体を蒸発させる方法であって、
前記同心円状のチューブの内側のチューブを通して流体を流す工程と、
前記チューブを通して直列に直流電流を流すことによって前記チューブを加熱する工程と、
を含むことを特徴とする流体蒸発方法。
【請求項17】
電流は、前記チューブの外側のチューブを通って軸方向に一方向に流れ、かつ、前記チューブの内側のチューブを通って軸方向に反対方向に流れることを特徴とする請求項16に記載の流体蒸発方法。
【請求項18】
前記チューブの電気抵抗は、前記電流によって熱を発生させ、前記内側のチューブを通って流れる前記流体は、前記熱によって蒸発させられることを特徴とする請求項17に記載の流体蒸発方法。
【請求項19】
前記外側のチューブは、前記チューブを通して前記電流を流すことによって作り出される全電気抵抗の5〜25%を作り出すことを特徴とする請求項18に記載の流体蒸発方法。
【請求項20】
前記外側のチューブの前記電気抵抗によって発生した熱は、前記内側のチューブと前記外側のチューブとの間の空隙を通して伝達され、前記内側のチューブの前記電気抵抗によって発生した熱に加えられることを特徴とする請求項19に記載の流体蒸発方法。

【図1】
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【公表番号】特表2006−504471(P2006−504471A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−548442(P2004−548442)
【出願日】平成15年10月23日(2003.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/033651
【国際公開番号】WO2004/039431
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【出願人】(501154448)クリサリス テクノロジーズ インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】CHRYSALIS TECHNOLOGIES INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】7801 Whitepine Road, Richmond, VA 23237 United States of America