同軸コネクタ
【課題】 小型低背で高周波伝達特性に優れ、同軸ケーブルに容易に接続できる同軸コネクタを提供すること。
【解決手段】 同軸コネクタ1の端子2は、結線部2aにおける同軸ケーブル20の中心導体21の延出方向と相手コネクタ10への挿着方向とがほぼ直角をなしており、結線部2aには組み立て時に折り返すように屈曲され同軸ケーブル20の中心導体21を押圧する舌状の接続片2cを有する。また絶縁体3は、端子2の接触部2bを収める中空部分3aが形成された本体部3bと、この本体部3bの上面にほぼ垂直に配され、組み立て時に屈曲されると端子2の接続片2cおよび結線部2aを押圧する中蓋絶縁部3cとを有する。また外部導体4は、絶縁体3の本体部3bを収容する筒状部4aと、この筒状部4aから延出して形成され屈曲時に中蓋絶縁部3cに押圧力を与える外蓋部4bとを有している。
【解決手段】 同軸コネクタ1の端子2は、結線部2aにおける同軸ケーブル20の中心導体21の延出方向と相手コネクタ10への挿着方向とがほぼ直角をなしており、結線部2aには組み立て時に折り返すように屈曲され同軸ケーブル20の中心導体21を押圧する舌状の接続片2cを有する。また絶縁体3は、端子2の接触部2bを収める中空部分3aが形成された本体部3bと、この本体部3bの上面にほぼ垂直に配され、組み立て時に屈曲されると端子2の接続片2cおよび結線部2aを押圧する中蓋絶縁部3cとを有する。また外部導体4は、絶縁体3の本体部3bを収容する筒状部4aと、この筒状部4aから延出して形成され屈曲時に中蓋絶縁部3cに押圧力を与える外蓋部4bとを有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は同軸コネクタに関し、特に高周波伝達特性を向上させた同軸コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、同軸コネクタの端子と同軸ケーブルの中心導体の接続構造として、例えば特許文献1には端子上面の平坦部に中心導体を置き、半田接続することが記載されている。また特許文献2には、端子上面に設けた略く字形状の板ばねで中心導体を挟み込むことが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−43939号公報
【特許文献2】特開2002−324636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同軸コネクタの高周波伝達特性を向上するためには、中心導体に接続される端子と外部導体との距離を一定にする必要がある。従来の接続構造で、例えば端子上面の平坦部で中心導体を半田接続したものは、半田接続後の高さにばらつきが生じやすく、それを一定にコントロールするためにはその半田量を高精度で管理する必要があり、コストアップの要因となっていた。また、端子上面で中心導体を略く字形状の板ばねで挟み込むものは、その形状のゆえに外部導体との距離が一定とならず、高周波伝達特性に限界があった。
【0005】
すなわち、本発明の課題は、小型低背で高周波伝達特性がよく、同軸ケーブルに容易に接続できる同軸コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体が結線される結線部および相手コネクタの対応接触部に接触接続される接触部を有する端子と、該端子を包むように支持する絶縁体と、該絶縁体を包むように支持し前記同軸ケーブルの外部シールド導体部に接続される外部導体とを備える同軸コネクタにおいて、前記端子の結線部での前記中心導体の延出方向と相手コネクタへの挿着方向とがほぼ直角をなし、前記中心導体の延長線上にある前記結線部の一端からは舌状の接続片が延設され、該接続片は前記一端で折り返すように屈曲され前記同軸ケーブルの中心導体を前記結線部との間に挟み込み、前記絶縁体は、前記端子の接触部を収めるための中空部分が形成された本体部と、該本体部の片側に繋がり前記接続片を押圧するように変形する中蓋絶縁部とを有し、前記外部導体は、前記絶縁体の本体部を収容する筒状部と、該筒状部から延出して形成され前記同軸ケーブルへの接続時には前記中蓋絶縁部を前記中心導体の方向に接近させるように押圧力を与えるための外蓋部とを有することを特徴とする。
【0007】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で半田付けされるとよい。
【0008】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で溶接されてもよい。
【0009】
このように本発明の同軸コネクタは、端子上面の一端に舌状の接続片を設け、該接続片を折り返すように屈曲して同軸ケーブルの中心導体を押圧し、挟み込んで接続する構造とした。これにより、端子と外部導体の距離をほぼ一定に保ちながら、端子と中心導体の接続が可能となる。なお、端子と中心導体を半田接続してから接続片を屈曲して中心導体と接続したり、あるいは接続片を屈曲して中心導体を挟み込んだ状態で溶接などの手段により接続してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、中心導体の延出方向と相手コネクタへの挿着方向とがほぼ直角をなし、端子上面の一端に舌状の接続片を設け、その接続片を折り返すように屈曲して同軸ケーブルの中心導体を押圧し接続する構造としたので、一般的な工法を用いることができ、コストアップすることなく、同軸コネクタ組み立て後の端子と外部導体の距離を略一定に保持することができ、小型低背で高周波特性に優れた同軸コネクタを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態での同軸コネクタと相手コネクタの接続状態を示す、破断面を含む斜視図であり、その破断面は相手コネクタとの装着の中心軸と同軸ケーブルの中心軸とを通る平面である。また、図2は本発明の一実施の形態における同軸コネクタと相手コネクタを示し、図2(a)は同軸ケーブルに接続された本発明の同軸コネクタを示す、破断面を含む斜視図であり、図2(b)は相手コネクタを示す、破断面を含む斜視図である。
【0012】
図1および図2のように、同軸コネクタ1は、同軸ケーブル20の中心導体21が結線される結線部2aおよび相手コネクタ10の対応接触部11aと接続接触される接触部2bを有する端子2と、この端子2を包囲するようにして支持する絶縁体3と、この絶縁体3を収める外部導体4とを備えている。
【0013】
なおここで、同軸コネクタ1の端子2は、結線部2aにおける同軸ケーブル20の中心導体21の延出方向と相手コネクタ10への挿着方向とがほぼ直角をなしており、結線部2a近傍には組み立てにより屈曲された場合は同軸ケーブル20の中心導体21を押圧して接続する舌状の接続片2cを有している。その端子2だけを斜視図で示すと図3のようである。なお、図1および図2(a)に示された端子2は接続片2cの部分だけに破断面を設けて描かれている。端子2は好ましくは銅合金の帯状金属材を用いて加工し、接触部2bには金めっきを施すことが望ましい。図2(a)のように、絶縁体3は、端子2の接触部2bを収める中空部分3aが形成された本体部3bと、この本体部3bの上面に略垂直に配され、組み立て時に屈曲されると端子2の接続片2cおよび結線部2aに押圧力を与える中蓋絶縁部3cとを有しており、誘電体の樹脂で成形する。また外部導体4は、絶縁体3の本体部3bを収容する筒状部4aと、この筒状部4aから延出して形成され組み立ての屈曲時に中蓋絶縁部3cを押し下げるための押圧力を与える外蓋部4bとを有しており、また外部シールド導体部23に接触接続され、好ましくは銅合金の帯状金属材を用いて加工し、外部導体4全体に金めっき若しくは銀めっきを施すことが望ましい。
【0014】
一方、相手コネクタ10は、同軸コネクタ1の端子2の接触部2bに接触する対応接触部11aを有する相手コネクタ端子11と、外部導体4の筒状部4aと係合する相手コネクタ外部導体13と、相手コネクタ端子11と相手コネクタ外部導体13を電気的に絶縁する相手コネクタベース部12とにより構成される。
【0015】
また同軸ケーブル20は一般に、中心部の導線である中心導体21を内部絶縁体22にて包囲し、この内部絶縁体22をさらに外部シールド導体部23で包囲し、その外部シールド導体部23をさらに外被部24で包囲している。この同軸ケーブル20の中心導体21を同軸コネクタ1に電気的に接続する際は、図1または図2に示すように中心導体21、内部絶縁体22、外部シールド導体部23の各一部をそれぞれ段状に露出させて使用する。
【0016】
さて、これら構成の本実施の形態の同軸コネクタは、次の要領で組み立てられて使用される。
(1)段状に露出加工された同軸ケーブル20の中心導体21を、端子2の結線部2aの上に置き、接続片2cを折り曲げて中心導体21を挟み込むように押圧し、端子2に圧着接続する。
(2)なお、結線部2aにて中心導体21を半田接続してから接続片2cを折り曲げたり、あるいは接続片2cで中心導体21を押圧してから超音波や電気溶接等により溶接してもよく、これにより接続強度を高めることができる。
(3)絶縁体3の中空部分3aへ同軸ケーブル20が接続された端子2を装着する。
(4)端子2が装着された絶縁体3を外部導体4の筒状部4aに装着する。
(5)外部導体4の外蓋部4bを屈曲させて筒状部4aの上部を閉じ、端子2が装着された絶縁体3を固定する。この時、外蓋部4bを屈曲により、絶縁体3の中蓋絶縁部3cも同時に屈曲され、端子2の接続片2cおよび結線部2aを押圧する。つまり、結線部2aと外蓋部4bの間に中蓋絶縁部3cが挟み込まれる構造となる。
(6)外蓋部4bはさらに、露出している同軸ケーブル20の外部シールド導体部23と接触させ、かしめや半田接続などにより強く固着させる。なお、外蓋部4bの端部をさらに外被部24へ、かしめて、同軸コネクタ1と同軸ケーブル20の固着強度を高めることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態での同軸コネクタと相手コネクタの接続状態を示す、破断面を含む斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態おける同軸コネクタと相手コネクタを示し、図2(a)は同軸ケーブルが接続された同軸コネクタを示す、破断面を含む斜視図、図2(b)は相手コネクタを示す、破断面を含む斜視図。
【図3】本発明の一実施の形態に係る端子を示す斜視図。
【符号の説明】
【0018】
1 同軸コネクタ
2 端子
2a 結線部
2b 接触部
2c 接続片
3 絶縁体
3a 中空部分
3b 本体部
3c 中蓋絶縁部
4 外部導体
4a 筒状部
4b 外蓋部
10 相手コネクタ
11 相手コネクタ端子
11a 対応接触部
12 相手コネクタベース部
13 相手コネクタ外部導体
20 同軸ケーブル
21 中心導体
22 内部絶縁体
23 外部シールド導体部
24 外被部
【技術分野】
【0001】
本発明は同軸コネクタに関し、特に高周波伝達特性を向上させた同軸コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、同軸コネクタの端子と同軸ケーブルの中心導体の接続構造として、例えば特許文献1には端子上面の平坦部に中心導体を置き、半田接続することが記載されている。また特許文献2には、端子上面に設けた略く字形状の板ばねで中心導体を挟み込むことが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−43939号公報
【特許文献2】特開2002−324636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同軸コネクタの高周波伝達特性を向上するためには、中心導体に接続される端子と外部導体との距離を一定にする必要がある。従来の接続構造で、例えば端子上面の平坦部で中心導体を半田接続したものは、半田接続後の高さにばらつきが生じやすく、それを一定にコントロールするためにはその半田量を高精度で管理する必要があり、コストアップの要因となっていた。また、端子上面で中心導体を略く字形状の板ばねで挟み込むものは、その形状のゆえに外部導体との距離が一定とならず、高周波伝達特性に限界があった。
【0005】
すなわち、本発明の課題は、小型低背で高周波伝達特性がよく、同軸ケーブルに容易に接続できる同軸コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体が結線される結線部および相手コネクタの対応接触部に接触接続される接触部を有する端子と、該端子を包むように支持する絶縁体と、該絶縁体を包むように支持し前記同軸ケーブルの外部シールド導体部に接続される外部導体とを備える同軸コネクタにおいて、前記端子の結線部での前記中心導体の延出方向と相手コネクタへの挿着方向とがほぼ直角をなし、前記中心導体の延長線上にある前記結線部の一端からは舌状の接続片が延設され、該接続片は前記一端で折り返すように屈曲され前記同軸ケーブルの中心導体を前記結線部との間に挟み込み、前記絶縁体は、前記端子の接触部を収めるための中空部分が形成された本体部と、該本体部の片側に繋がり前記接続片を押圧するように変形する中蓋絶縁部とを有し、前記外部導体は、前記絶縁体の本体部を収容する筒状部と、該筒状部から延出して形成され前記同軸ケーブルへの接続時には前記中蓋絶縁部を前記中心導体の方向に接近させるように押圧力を与えるための外蓋部とを有することを特徴とする。
【0007】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で半田付けされるとよい。
【0008】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で溶接されてもよい。
【0009】
このように本発明の同軸コネクタは、端子上面の一端に舌状の接続片を設け、該接続片を折り返すように屈曲して同軸ケーブルの中心導体を押圧し、挟み込んで接続する構造とした。これにより、端子と外部導体の距離をほぼ一定に保ちながら、端子と中心導体の接続が可能となる。なお、端子と中心導体を半田接続してから接続片を屈曲して中心導体と接続したり、あるいは接続片を屈曲して中心導体を挟み込んだ状態で溶接などの手段により接続してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、中心導体の延出方向と相手コネクタへの挿着方向とがほぼ直角をなし、端子上面の一端に舌状の接続片を設け、その接続片を折り返すように屈曲して同軸ケーブルの中心導体を押圧し接続する構造としたので、一般的な工法を用いることができ、コストアップすることなく、同軸コネクタ組み立て後の端子と外部導体の距離を略一定に保持することができ、小型低背で高周波特性に優れた同軸コネクタを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態での同軸コネクタと相手コネクタの接続状態を示す、破断面を含む斜視図であり、その破断面は相手コネクタとの装着の中心軸と同軸ケーブルの中心軸とを通る平面である。また、図2は本発明の一実施の形態における同軸コネクタと相手コネクタを示し、図2(a)は同軸ケーブルに接続された本発明の同軸コネクタを示す、破断面を含む斜視図であり、図2(b)は相手コネクタを示す、破断面を含む斜視図である。
【0012】
図1および図2のように、同軸コネクタ1は、同軸ケーブル20の中心導体21が結線される結線部2aおよび相手コネクタ10の対応接触部11aと接続接触される接触部2bを有する端子2と、この端子2を包囲するようにして支持する絶縁体3と、この絶縁体3を収める外部導体4とを備えている。
【0013】
なおここで、同軸コネクタ1の端子2は、結線部2aにおける同軸ケーブル20の中心導体21の延出方向と相手コネクタ10への挿着方向とがほぼ直角をなしており、結線部2a近傍には組み立てにより屈曲された場合は同軸ケーブル20の中心導体21を押圧して接続する舌状の接続片2cを有している。その端子2だけを斜視図で示すと図3のようである。なお、図1および図2(a)に示された端子2は接続片2cの部分だけに破断面を設けて描かれている。端子2は好ましくは銅合金の帯状金属材を用いて加工し、接触部2bには金めっきを施すことが望ましい。図2(a)のように、絶縁体3は、端子2の接触部2bを収める中空部分3aが形成された本体部3bと、この本体部3bの上面に略垂直に配され、組み立て時に屈曲されると端子2の接続片2cおよび結線部2aに押圧力を与える中蓋絶縁部3cとを有しており、誘電体の樹脂で成形する。また外部導体4は、絶縁体3の本体部3bを収容する筒状部4aと、この筒状部4aから延出して形成され組み立ての屈曲時に中蓋絶縁部3cを押し下げるための押圧力を与える外蓋部4bとを有しており、また外部シールド導体部23に接触接続され、好ましくは銅合金の帯状金属材を用いて加工し、外部導体4全体に金めっき若しくは銀めっきを施すことが望ましい。
【0014】
一方、相手コネクタ10は、同軸コネクタ1の端子2の接触部2bに接触する対応接触部11aを有する相手コネクタ端子11と、外部導体4の筒状部4aと係合する相手コネクタ外部導体13と、相手コネクタ端子11と相手コネクタ外部導体13を電気的に絶縁する相手コネクタベース部12とにより構成される。
【0015】
また同軸ケーブル20は一般に、中心部の導線である中心導体21を内部絶縁体22にて包囲し、この内部絶縁体22をさらに外部シールド導体部23で包囲し、その外部シールド導体部23をさらに外被部24で包囲している。この同軸ケーブル20の中心導体21を同軸コネクタ1に電気的に接続する際は、図1または図2に示すように中心導体21、内部絶縁体22、外部シールド導体部23の各一部をそれぞれ段状に露出させて使用する。
【0016】
さて、これら構成の本実施の形態の同軸コネクタは、次の要領で組み立てられて使用される。
(1)段状に露出加工された同軸ケーブル20の中心導体21を、端子2の結線部2aの上に置き、接続片2cを折り曲げて中心導体21を挟み込むように押圧し、端子2に圧着接続する。
(2)なお、結線部2aにて中心導体21を半田接続してから接続片2cを折り曲げたり、あるいは接続片2cで中心導体21を押圧してから超音波や電気溶接等により溶接してもよく、これにより接続強度を高めることができる。
(3)絶縁体3の中空部分3aへ同軸ケーブル20が接続された端子2を装着する。
(4)端子2が装着された絶縁体3を外部導体4の筒状部4aに装着する。
(5)外部導体4の外蓋部4bを屈曲させて筒状部4aの上部を閉じ、端子2が装着された絶縁体3を固定する。この時、外蓋部4bを屈曲により、絶縁体3の中蓋絶縁部3cも同時に屈曲され、端子2の接続片2cおよび結線部2aを押圧する。つまり、結線部2aと外蓋部4bの間に中蓋絶縁部3cが挟み込まれる構造となる。
(6)外蓋部4bはさらに、露出している同軸ケーブル20の外部シールド導体部23と接触させ、かしめや半田接続などにより強く固着させる。なお、外蓋部4bの端部をさらに外被部24へ、かしめて、同軸コネクタ1と同軸ケーブル20の固着強度を高めることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態での同軸コネクタと相手コネクタの接続状態を示す、破断面を含む斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態おける同軸コネクタと相手コネクタを示し、図2(a)は同軸ケーブルが接続された同軸コネクタを示す、破断面を含む斜視図、図2(b)は相手コネクタを示す、破断面を含む斜視図。
【図3】本発明の一実施の形態に係る端子を示す斜視図。
【符号の説明】
【0018】
1 同軸コネクタ
2 端子
2a 結線部
2b 接触部
2c 接続片
3 絶縁体
3a 中空部分
3b 本体部
3c 中蓋絶縁部
4 外部導体
4a 筒状部
4b 外蓋部
10 相手コネクタ
11 相手コネクタ端子
11a 対応接触部
12 相手コネクタベース部
13 相手コネクタ外部導体
20 同軸ケーブル
21 中心導体
22 内部絶縁体
23 外部シールド導体部
24 外被部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同軸ケーブルの中心導体が結線される結線部および相手コネクタの対応接触部に接触接続される接触部を有する端子と、該端子を包むように支持する絶縁体と、該絶縁体を包むように支持し前記同軸ケーブルの外部シールド導体部に接続される外部導体とを備える同軸コネクタにおいて、前記端子の結線部での前記中心導体の延出方向と相手コネクタへの挿着方向とがほぼ直角をなし、前記中心導体の延長線上にある前記結線部の一端からは舌状の接続片が延設され、該接続片は前記一端で折り返すように屈曲され前記同軸ケーブルの中心導体を前記結線部との間に挟み込み、前記絶縁体は、前記端子の接触部を収めるための中空部分が形成された本体部と、該本体部の片側に繋がり前記接続片を押圧するように変形する中蓋絶縁部とを有し、前記外部導体は、前記絶縁体の本体部を収容する筒状部と、該筒状部から延出して形成され前記同軸ケーブルへの接続時には前記中蓋絶縁部を前記中心導体の方向に接近させるように押圧力を与えるための外蓋部とを有することを特徴とする同軸コネクタ。
【請求項2】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で半田付けされたことを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ。
【請求項3】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で溶接されたことを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ。
【請求項1】
同軸ケーブルの中心導体が結線される結線部および相手コネクタの対応接触部に接触接続される接触部を有する端子と、該端子を包むように支持する絶縁体と、該絶縁体を包むように支持し前記同軸ケーブルの外部シールド導体部に接続される外部導体とを備える同軸コネクタにおいて、前記端子の結線部での前記中心導体の延出方向と相手コネクタへの挿着方向とがほぼ直角をなし、前記中心導体の延長線上にある前記結線部の一端からは舌状の接続片が延設され、該接続片は前記一端で折り返すように屈曲され前記同軸ケーブルの中心導体を前記結線部との間に挟み込み、前記絶縁体は、前記端子の接触部を収めるための中空部分が形成された本体部と、該本体部の片側に繋がり前記接続片を押圧するように変形する中蓋絶縁部とを有し、前記外部導体は、前記絶縁体の本体部を収容する筒状部と、該筒状部から延出して形成され前記同軸ケーブルへの接続時には前記中蓋絶縁部を前記中心導体の方向に接近させるように押圧力を与えるための外蓋部とを有することを特徴とする同軸コネクタ。
【請求項2】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で半田付けされたことを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ。
【請求項3】
前記接続片は、前記中心導体を前記結線部との間で挟み込んだ状態で溶接されたことを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2006−164791(P2006−164791A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−355480(P2004−355480)
【出願日】平成16年12月8日(2004.12.8)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【出願人】(302005204)NECトーキン岩手株式会社 (6)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月8日(2004.12.8)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【出願人】(302005204)NECトーキン岩手株式会社 (6)
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