説明

名刺情報交換サーバ、ユーザ端末及び名刺情報交換方法

【課題】同一エリアに位置する複数のユーザ端末間で柔軟に名刺情報を交換可能とする。
【解決手段】名刺情報交換サーバ(40)は、ユーザ端末(10A)からの名刺情報登録要求の受信を契機として、交換候補者決定タイマを起動し、交換候補者決定タイマが満了するまでに、同一エリアに位置するユーザ端末(10B)及び(10C)から名刺情報登録要求が受信された場合、ユーザ端末(10B)及び(10C)を交換候補者として決定し、前記交換候補者の決定を契機として、交換許可者更新タイマを起動し、交換許可者更新タイマが満了するまでに、ユーザ端末(10A)に対する交換許可通知が前記交換候補者から受信された場合、該交換候補者を前記ユーザ端末(10A)に対する交換許可者として登録し、ユーザ端末(10A)からの名刺情報取得要求に応じて、前記交換許可者として登録されている前記交換候補者の名刺情報をユーザ端末(10A)に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザ端末間で名刺情報を交換する名刺情報交換サーバ、ユーザ端末及び名刺情報交換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザの氏名や連絡先などの名刺情報をユーザ端末間において電子的に交換し、ユーザ間のコミュニケーションの拡大及び円滑化を図る名刺情報交換システムが検討されている。かかる名刺情報交換システムでは、各ユーザ端末の名刺情報が予め管理サーバに登録されており、当該管理サーバが、特定のユーザ端末と同一エリア内に位置する他のユーザ端末の名刺情報を予め登録された名刺情報の中から検索し、検索された名刺情報を当該特定のユーザ端末に提供することが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−282158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような名刺情報管理システムでは、各ユーザ端末の名刺情報が事前に管理サーバが登録されていない場合には、同一エリアに位置する複数のユーザ端末間で名刺情報を適切に交換することができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、各ユーザ端末の名刺情報が事前に登録されていない場合であっても、同一エリアに位置する複数のユーザ端末間で柔軟に名刺情報を交換可能な名刺情報交換サーバ、ユーザ端末及び名刺情報交換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面に係る名刺情報交換サーバは、ユーザ端末からの名刺情報を含む名刺情報登録要求の受信を契機として、交換候補者決定タイマを起動する交換候補者決定タイマ起動部と、前記交換候補者決定タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末と同一エリアに位置する他の複数のユーザ端末から前記名刺情報登録要求が受信された場合、該他の複数のユーザ端末を前記交換候補者として決定する決定部と、前記決定部による前記交換候補者の決定を契機として、交換許可者更新タイマを起動する交換許可者更新タイマ起動部と、前記交換許可者更新タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末に対する交換許可通知が前記交換候補者から受信された場合、該交換候補者を前記ユーザ端末に対する交換許可者として登録する登録部と、前記ユーザ端末からの名刺情報取得要求に応じて、前記交換許可者として登録されている前記交換候補者の名刺情報を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を具備することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、交換候補者決定タイマが満了するまでにユーザ端末と同一エリアに位置する他の複数のユーザ端末から名刺情報を含む名刺情報登録要求が受信された場合、当該他の複数のユーザ端末を交換候補者として決定するので、各ユーザ端末の名刺情報が事前に登録されていない場合であっても、当該ユーザ端末は、他の複数のユーザ端末と名刺情報を交換できる。
【0008】
本発明の第2側面に係るユーザ端末は、名刺情報交換サーバに対する要求を送信する送信部と、前記名刺情報交換サーバからの前記要求に応じた応答を受信する受信部と、前記要求の送信を制限するタイマを起動する起動部と、表示部と、を具備し、前記送信部は、名刺情報を含む名刺情報登録要求を前記名刺情報交換サーバに送信し、前記起動部は、前記名刺情報登録要求の送信を契機として、交換候補者要求制限タイマを起動し、前記送信部は、前記交換候補者要求制限タイマが満了してから、交換候補者要求を前記名刺情報交換サーバに送信し、前記受信部は、前記交換候補者要求に応じて前記名刺情報交換サーバから送信された、交換候補者を示すリストを受信し、前記表示部は、前記リストに基づいて前記交換候補者を表示することを特徴とする。
【0009】
本発明の第3側面に係る名刺情報交換方法は、ユーザ端末が、名刺情報を含む名刺情報登録要求を名刺情報交換サーバに送信を契機として、交換候補者要求制限タイマを起動する工程と、前記名刺情報交換サーバが、前記ユーザ端末からの前記名刺情報登録要求の受信を契機として、交換候補者決定タイマを起動する工程と、前記名刺情報交換サーバが、前記交換候補者決定タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末と同一エリアに位置する他の複数のユーザ端末から前記名刺情報登録要求が受信された場合、該他の複数のユーザ端末を前記交換候補者として決定する工程と、前記名刺情報交換サーバが、前記交換候補者の決定を契機として、交換許可者更新タイマを起動する工程と、前記名刺情報交換サーバが、前記交換許可者更新タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末に対する交換許可通知が前記交換候補者から受信された場合、該交換候補者を前記ユーザ端末に対する交換許可者として登録する工程と、前記名刺情報交換サーバが、前記ユーザ端末からの名刺情報取得要求に応じて、前記交換許可者として登録されている前記交換候補者の名刺情報を前記ユーザ端末に送信する工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、各ユーザ端末の名刺情報が事前に登録されていなくとも、同一エリアに位置する複数のユーザ端末間で柔軟に名刺情報を交換可能な名刺情報交換サーバ、ユーザ端末及び名刺情報交換方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施の形態に係る名刺情報交換システムの概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る名刺情報交換サーバの詳細機能構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係る交換情報を説明するための図である。
【図4】第1の実施の形態に係るユーザ端末の詳細機能構成図である。
【図5】第1の実施の形態に係るユーザ端末の表示画面を説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態に係る名刺情報交換システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】変更例に係る交換情報を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る名刺情報交換システムの概略構成図である。図1に示すように、名刺情報交換システム1は、同一エリア内に位置するユーザ端末10A〜10Cと、ユーザ端末10A〜10Cと無線基地局20及びコアネットワーク30を介して通信を行う名刺情報交換サーバ40とから構成される。
【0014】
図1に示す名刺情報交換システム1において、名刺情報交換サーバ40は、同一エリア内に位置するユーザ端末10A〜10Cの名刺情報の交換制御を行う。ここで、同一エリアとは、例えば、無線基地局20の同一のセルや、複数の無線基地局20を跨ぐ同一の位置登録エリアなど、地理的に一定範囲を有すればどのような単位であってもよい。
【0015】
また、名刺情報とは、ユーザ端末10A〜10Cの電話番号やメールアドレス、ユーザ端末10A〜10Cのユーザの氏名、住所、役職、当該ユーザの他のメールアドレスや、当該ユーザのソーシャルネットワークサービス(SNS)−IDなど、ユーザ端末10A〜10Cのユーザ固有の情報であればどのような情報であってもよい。
【0016】
また、名刺情報交換システム1は、図1に示す構成に限られるものではない。例えば、名刺情報交換システム1において、コアネットワーク30と名刺情報交換サーバ40との間に不図示の認証用ノードやインタフェースノード等が設けられてもよい。また、ユーザ端末10A〜10Cの数、無線基地局20の数は、図1に示す数に限られるものではない。以下、ユーザ端末10A〜10Cを区別しない場合はユーザ端末10と総称するものとする。
【0017】
次に、第1の実施の形態に係る名刺情報交換サーバ40及びユーザ端末10の機能構成について説明する。なお、名刺情報交換サーバ40及びユーザ端末10は、通信インタフェース、プロセッサ、メモリ、送受信回路、ディスプレイ、操作キー、タッチパネルなどを含むハードウェアを有しており、メモリには、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールが記憶されている。後述する機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。
【0018】
図2は、第1の実施の形態に係る名刺情報交換サーバ40の詳細機能構成図である。図2に示すように、名刺情報交換サーバ40は、送受信部401、名刺情報登録部402、交換候補者決定タイマ起動部403、名刺情報記憶部404、交換候補者決定部405、交換許可者更新タイマ起動部406、交換情報記憶部407、交換許可者更新部408、名刺情報抽出部409を具備する。
【0019】
送受信部401は、無線基地局20及びコアネットワーク30などを介してユーザ端末10と情報を送受信する。具体的には、送受信部401は、後述する名刺情報登録要求、交換候補者要求、交換許可者通知、名刺情報取得要求などをユーザ端末10から受信する。また、送受信部401は、名刺情報、後述する交換候補者リストなどをユーザ端末10に送信する。なお、送受信部401は、例えば、HTTPプロトコルを用いて、上記情報の送受信を行う。
【0020】
名刺情報登録部402は、ユーザ端末10からの名刺情報登録要求に含まれる名刺情報を名刺情報記憶部404に登録する。ここで、名刺情報取得要求とは、ユーザ端末10の名刺情報の登録を名刺情報交換サーバ40に要求するものである。名刺情報登録要求には、ユーザ端末10の名刺情報に加えて、ユーザ端末10の識別情報(例えば、MSISDNなど)、ユーザ端末10の位置情報(例えば、GPS情報や在圏セル情報など)、登録要求日時などが含まれてもよい。
【0021】
交換候補者決定タイマ起動部403は、ユーザ端末10からの名刺情報登録要求の受信を契機として、交換候補者決定タイマを起動する。ここで、交換候補者決定タイマとは、ユーザ端末10との名刺情報の交換候補者を決定するための所定期間を管理するものである。具体的には、交換候補者決定タイマ起動部403は、同一エリアに位置する他のユーザ端末10によって交換候補者決定タイマが起動されていない場合に、交換候補者決定タイマを起動する。なお、交換候補者決定タイマ起動部403は、受信した名刺情報登録要求に含まれる名刺情報が名刺情報記憶部404に登録された場合に、交換候補者決定タイマを起動してもよい。
【0022】
名刺情報記憶部404は、上記名刺情報登録要求に含まれるユーザ端末10の名刺情報を記憶する。なお、名刺情報記憶部404は、ユーザ端末10の名刺情報と、上記名刺情報登録要求に含まれるユーザ端末10の識別情報、位置情報、登録要求日時などとを、関連付けて記憶してもよい。
【0023】
交換候補者決定部405は、交換候補者決定タイマ起動部403によって起動された交換候補者決定タイマが満了するまでに、ユーザ端末10と同一エリアに位置する他の複数のユーザ端末10からの名刺情報登録要求が受信された場合、当該他の複数のユーザ端末10を交換候補者として決定する。具体的には、交換候補者決定部405は、名刺情報記憶部404を参照し、登録要求日時が上記交換候補者決定タイマの起動時間内であり、位置情報が近接する他のユーザ端末10を交換候補者として決定する。
【0024】
また、交換候補者決定部405は、決定された交換候補者を交換情報記憶部407に登録する。図3Aは、交換情報記憶部407に登録される交換候補者を示す図である。図3Aでは、各ユーザ端末10の交換候補者が横軸で示される。よって、図3Aでは、ユーザ端末10Aの交換候補者はユーザ端末10B及び10Cである。同様に、ユーザ端末10Bの交換候補者はユーザ端末10A及び10Cであり、ユーザ端末10Cの交換候補者は、ユーザ端末10A及び10Bである。
【0025】
また、交換候補者決定部405は、以上の交換候補者を示す交換候補者リストを生成する。交換候補者決定部405は、ユーザ端末10からの交換候補者要求に応じて、上記交換候補者リストをユーザ端末10に送受信部401を介して送信する。ここで、交換候補者要求とは、ユーザ端末10が上記交換候補者を示す交換候補者リストの提供を名刺情報交換サーバ40に要求するものである。
【0026】
交換許可者更新タイマ起動部406は、交換候補者決定部405による交換候補者の決定を契機として、交換許可者更新タイマを起動する。ここで、交換許可者更新タイマとは、ユーザ端末10との名刺情報の交換許可者を決定するための所定期間を管理するものである。
【0027】
交換許可者更新部408は、交換許可者更新タイマ起動部406によって起動された交換許可者更新タイマが満了するまでに、ユーザ端末10に対する交換許可通知が交換候補者から受信された場合、当該交換候補者をユーザ端末10に対する交換許可者として交換情報記憶部407に登録する。ここで、交換許可通知とは、ユーザ端末10によって名刺情報の交換が許可された交換候補者、すなわち、交換許可者を通知するものである。
【0028】
図3B〜図3Dは、交換情報記憶部407で逐次登録される交換許可者を示す図である。図3B〜図3Dでは、各ユーザ端末10に対する交換許可者が縦軸で示される。また、図3B〜図3Dでは、“○”が交換許可者として登録されている状態、“×”が交換許可者として登録されていない状態、空白が未だ上記交換許可通知を受信していない状態を示している。例えば、図3Bにおいて、ユーザ端末10Aに対する交換許可通知は受信されておらず、ユーザ端末10Aに対する交換許可者は存在しない。一方、図3Cでは、ユーザ端末10Aに対する交換許可者としてユーザ端末10Cが登録されている。また、図3Dでは、ユーザ端末10Aに対する交換許可者としてユーザ端末10Cに加えてユーザ端末10Bが登録されている。
【0029】
名刺情報抽出部409は、ユーザ端末10からの名刺情報取得要求に応じて、当該ユーザ端末10に対する交換許可者の名刺情報を、送受信部401を介してユーザ端末10に送信する。具体的には、名刺情報抽出部409は、交換情報記憶部407を参照し、ユーザ端末10に対する交換許可者情報を取得する。名刺情報抽出部409は、取得した交換許可者情報に基づいて名刺情報記憶部404を参照し、ユーザ端末10に対する交換許可者の名刺情報を取得する。名刺情報抽出部409は、取得した名刺情報を、送受信部401を介してユーザ端末10に送信する。
【0030】
図4は、第1の実施の形態に係るユーザ端末10の詳細機能構成図である。ユーザ端末10は、送受信部101、名刺情報登録要求部102、交換候補者要求制限タイマ起動部103、交換候補者リスト取得部104、表示部105、ユーザ指示受付部106、交換許可通知部107、名刺情報取得要求制限タイマ起動部108、名刺情報取得部109を具備する。
【0031】
送受信部101(送信部、受信部)は、無線基地局20及びコアネットワーク30などを介して名刺情報交換サーバ40と情報を送受信する。具体的には、送受信部101は、後述する名刺情報登録要求、交換候補者要求、交換許可者通知、名刺情報取得要求などを名刺情報交換サーバ40に送信する。また、送受信部101は、名刺情報、後述する交換候補者リストなどを名刺情報交換サーバ40から受信する。なお、送受信部101は、例えば、HTTPプロトコルを用いて、上記情報の送受信を行う。
【0032】
名刺情報登録要求部102は、名刺情報を含む名刺情報登録要求を生成し、送受信部101を介して名刺情報交換サーバ40に送信する。名刺情報登録要求部102は、名刺情報に加えて、ユーザ端末10の識別情報(例えば、MSISDNなど)、位置情報(例えば、GPS情報や在圏セル情報など)及び登録要求日時を名刺情報登録要求に付加してもよい。
【0033】
交換候補者要求制限タイマ起動部103は、上記名刺情報登録要求の送信を契機として、交換候補者要求制限タイマを起動する。ここで、交換候補者要求制限タイマとは、名刺情報交換サーバ40に対する交換候補者要求の送信を制限する所定期間を管理するものである。なお、交換候補者要求制限タイマ起動部103は、上記名刺情報登録要求に応じて名刺情報交換サーバ40で名刺情報が登録されたことを検出した場合に、交換候補者要求制限タイマを起動してもよい。
【0034】
交換候補者リスト取得部104は、交換候補者要求制限タイマが満了してから、交換候補者要求を名刺情報交換サーバ40に送信する。また、交換候補者リスト取得部104は、交換候補者要求に応じて名刺情報交換サーバから送信された交換候補者リストを受信する。
【0035】
表示部105は、交換候補者リスト取得部104によって取得された交換候補者リストが示す交換候補者を表示する。図5は、表示部105で表示される画面を示す図である。例えば、図5に示すように、表示部105は、交換候補者(ここでは、ユーザ端末10B及び10C)の情報を表示する。
【0036】
ユーザ指示受付部106は、ユーザからの指示を受け付ける。具体的には、ユーザ指示受付部106は、表示部105に表示された交換候補者に対する交換許可指示を受け付ける。また、ユーザ指示受付部106は、後述する名刺情報取得要求の送信指示を受け付けてもよい。
【0037】
交換許可通知部107は、ユーザ指示受付部106によって交換候補者に対する交換許可指示が受け付けられた場合に、交換許可通知を名刺情報交換サーバ40に送受信部101を介して送信する。ここで、交換許可通知とは、ユーザ端末10のユーザが名刺情報の交換を許可する交換候補者、すなわち、交換許可者を通知するものである。
【0038】
名刺情報取得要求制限タイマ起動部108は、上記交換許可通知の送信を契機として、名刺情報取得要求制限タイマを起動する。ここで、名刺情報取得要求制限タイマとは、名刺情報交換サーバ40に対する名刺情報交換要求の送信を制限する所定期間を管理するものである。なお、名刺情報取得要求制限タイマ起動部108は、上記交換許可通知に応じて名刺情報交換サーバ40で交換許可者が更新されたことを検出した場合に、交換候補者要求制限タイマを起動してもよい。
【0039】
名刺情報取得部109は、名刺情報取得要求制限タイマ起動部108によって起動された名刺情報取得要求制限タイマが満了してから、名刺情報取得要求を名刺情報交換サーバ40に送受信部101を介して送信する。ここで、名刺情報取得要求とは、ユーザ端末10が同一エリアに位置する他のユーザ端末10の名刺情報の送信を名刺情報交換サーバ40に要求するものである。名刺情報取得部109は、上記名刺情報取得要求に応じて名刺情報交換サーバ40から送信された名刺情報を取得する。なお、名刺情報取得部109は、ユーザ指示受付部106によって送信指示が受け付けられた場合に、名刺情報取得要求を名刺情報交換サーバ40に送受信部101を介して送信してもよい。
【0040】
次に、第1の実施の形態に係る名刺情報交換システム1の動作について説明する。図6は、第1の実施の形態に係る名刺情報交換システムの動作を示すシーケンス図である。なお、ユーザ端末10A〜10Cは、同一エリア内に位置するものとする。また、図6において、ユーザ端末10A〜10Cと名刺情報交換サーバ40との通信は、例えば、HTTPプロトコルを用いて行われるものとするが、通信可能であればどのようなプロトコルが用いられてもよい。
【0041】
図6に示すように、ユーザ端末10Aは、名刺情報交換サーバ40に対して、名刺情報を含む名刺情報登録要求を送信する(ステップS101)。上述のように、名刺情報登録要求には、ユーザ端末10Aの名刺情報に加えて、ユーザ端末10Aの識別情報、位置情報及び登録要求日時などが含まれてもよい。また、ユーザ端末10Aの識別情報、位置情報及び登録要求日時は、ユーザ端末10Aにおいて付加されてもよいし、ユーザ端末10Aと名刺情報交換サーバ40との間に設けられた中継用ノード(例えば、MAPS、コアネットワーク30上のノード、無線基地局20など)において含められてもよい。名刺情報交換サーバ40は、当該名刺情報登録要求に含まれる名刺情報を名刺情報記憶部404に記憶させる。
【0042】
また、名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Aと同一エリアに位置するユーザ端末10A又は10Bにより交換候補者決定タイマが起動されているか否かを判定する。ここでは、ユーザ端末10A又は10Bにより交換候補者決定タイマは起動されていないので、名刺情報交換サーバ40は、交換候補者決定タイマを起動する(ステップS102)。
【0043】
ユーザ端末10Aは、上記名刺情報登録要求の送信を契機として、交換候補者要求制限タイマを起動する(ステップS103)。交換候補者要求制限タイマで管理される期間は、交換候補者決定タイマで管理される期間と同じ、又は当該区間候補者決定タイマで管理される期間よりも長い期間(例えば、コンマ数秒長い期間)に設定される。かかる設定により、名刺情報交換サーバ40で交換候補者が決定される前に、ユーザ端末10Aが交換候補者要求を送信してしまうのを防ぐことができる。
【0044】
ユーザ端末10Bは、交換候補者決定タイマで管理される期間内に、名刺情報交換サーバ40に名刺情報登録要求を送信する(ステップS104)。名刺情報交換サーバ40は、当該名刺情報登録要求に含まれる名刺情報を名刺情報記憶部404に記憶させる。なお、ユーザ端末10Aからの名刺情報登録要求に応じて交換候補者決定タイマが起動されているので、名刺情報交換サーバ40は、交換候補者決定タイマを起動しない。
【0045】
ユーザ端末10Aと同様に、ユーザ端末10Bは、上記名刺情報登録要求の送信を契機として、交換候補者要求制限タイマを起動する(ステップS105)。ユーザ端末10Bと同様に、ユーザ端末10Cは、名刺情報の登録処理を行う(ステップS106及びS107)。
【0046】
名刺情報交換サーバ40は、ステップS102で起動された交換候補者決定タイマが満了すると、ユーザ端末10A〜10Cそれぞれの交換候補者を決定し、交換情報記憶部407に記憶させる(ステップS108)。例えば、図3Aに示すように、名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Aの交換候補者としてユーザ端末10B及び10C、ユーザ端末10Bの交換候補者としてユーザ端末10A及び10C、ユーザ端末10Cの交換候補者としてユーザ端末10A及び10Bを記憶させる。
【0047】
名刺情報交換サーバ40は、交換候補者の決定を契機として、交換許可者更新タイマを起動する(ステップS109)。
【0048】
ユーザ端末10Aは、ステップS103で起動された交換候補者要求制限タイマが満了すると、名刺情報交換サーバ40に対して交換候補者要求を送信する(ステップS110)。
【0049】
名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Aからの交換候補者要求に応じて、交換情報記憶部407からユーザ端末10Aの交換候補者を抽出し、抽出された交換候補者(ここでは、ユーザ端末10B及び10C)を示す交換候補者リストをユーザ端末10Aに送信する(ステップS111)。
【0050】
ユーザ端末10Aは、名刺情報交換サーバ40からの交換候補者リストが示す交換候補者を表示部105に表示させる(ステップS112)。ここでは、交換候補者リストには、ユーザ端末10B及び10Cの識別情報が含まれるので、例えば、図5に示す画面が表示部105に表示される。
【0051】
ユーザ端末10Aは、表示部105に表示された交換候補者の選択指示をユーザから受け付けると、選択された交換候補者に対する交換許可通知を名刺情報交換サーバ40に送信する(ステップS113)。ここでは、交換候補者として表示されたユーザ端末10B及び10Cのうち、ユーザ端末10Bに対する選択指示を受け付けるので、ユーザ端末10Aは、ユーザ端末10Bの識別情報を含む交換許可通知を名刺情報交換サーバ40に送信する。
【0052】
ユーザ端末10Aは、上記交換許可通知の送信を契機として、名刺情報取得要求制限タイマを起動する(ステップS114)。名刺情報取得要求制限タイマにより名刺情報取得要求の送信が所定期間制限されるので、ユーザ端末10Aは、ユーザ端末10B又は10Cによる交換許可通知を待って、名刺情報取得要求を送信できる。
【0053】
名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Aからの交換許可通知に応じて、交換情報記憶部407で記憶される交換許可者を更新する(ステップS115)。ここでは、ユーザ端末10Bに対する交換許可通知をユーザ端末10Aから受信しているので、図3Bに示すように、ユーザ端末10Bに対する交換許可者としてユーザ端末10Aを登録する。一方、図3Bに示すようにユーザ端末10Cに対する交換許可者としてはユーザ端末10Aを登録しない。
【0054】
ステップS116及びS117、ステップS118及びS119は、ステップS110及びS111と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0055】
ユーザ端末10Cは、交換候補者として表示されたユーザ端末10A及び10Bのうち、ユーザ端末10A及び10Bに対する選択指示を受け付ける(ステップS120)。ユーザ端末10Cは、ユーザ端末10A及び10Bの識別情報を含む交換許可通知を名刺情報交換サーバ40に送信する(ステップS121)。ユーザ端末10Cは、上記交換許可通知の送信を契機として、名刺情報取得要求制限タイマを起動する(ステップS122)。
【0056】
名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Cからの交換許可通知に応じて、交換情報記憶部407で記憶される交換許可者を更新する(ステップS123)。ここでは、ユーザ端末10A及び10Bに対する交換許可通知をユーザ端末10Cから受信しているので、図3Cに示すように、ユーザ端末10Aに対する交換許可者としてユーザ端末10Cを登録するとともに、ユーザ端末10Bに対する交換許可者としてユーザ端末10Cを登録する。
【0057】
ユーザ端末10Aは、ステップS114で起動された名刺情報取得要求制限タイマが満了してから、名刺情報交換サーバ40に対して名刺情報取得要求を送信する(ステップS124)。
【0058】
名刺情報交換サーバ40は、名刺情報取得要求に応じて交換情報記憶部407を参照し、ユーザ端末10Aに対する交換許可者の名刺情報をユーザ端末10Aに送信する(ステップS125)。図3Cに示すように、交換情報記憶部407では、ユーザ端末10Aに対する交換許可者としてユーザ端末10Cが登録されているので、名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Cの名刺情報をユーザ端末10Aに送信する。
【0059】
ユーザ端末10Bは、交換候補者として表示されたユーザ端末10A及び10Cのうち、ユーザ端末10A及び10Cに対する選択指示を受け付ける(ステップS126)。ユーザ端末10Bは、ユーザ端末10A及び10Cの識別情報を含む交換許可通知を名刺情報交換サーバ40に送信する(ステップS127)。ユーザ端末10Bは、上記交換許可通知の送信を契機として、名刺情報取得要求制限タイマを起動する(ステップS128)。
【0060】
名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Bからの交換許可通知に応じて、交換情報記憶部407で記憶される交換許可者を更新する(ステップS129)。ここでは、ユーザ端末10A及び10Cに対する交換許可通知をユーザ端末10Bから受信しているので、図3Dに示すように、ユーザ端末10Aに対する交換許可者としてユーザ端末10Bを登録するとともに、ユーザ端末10Cに対する交換許可者としてユーザ端末10Bを登録する。
【0061】
ユーザ端末10Cは、ステップS122で起動された名刺情報取得要求制限タイマが満了してから、名刺情報交換サーバ40に対して名刺情報取得要求を送信する(ステップS130)。図3Dに示すように、交換情報記憶部407では、ユーザ端末10Cに対する交換許可者としてユーザ端末10Bが登録されているので、名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Bの名刺情報をユーザ端末10Cに送信する(ステップS131)。
【0062】
また、ユーザ端末10Aは、ユーザ端末10Cの名刺情報を取得してから所定期間後に、名刺情報交換サーバ40に名刺情報取得要求を再送信する(ステップS132)。なお、再送信は初回送信から所定期間後に自動送信されるものでもあってもよいし、ユーザの送信指示を受け付けて手動送信されるものであってもよい。
【0063】
名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10Aに対する交換許可者の名刺情報をユーザ端末10Aに送信したか否かを判定し、未送信の交換許可者の名刺情報をユーザ端末10Aに送信する(ステップS133)。図3Dに示すように、交換情報記憶部407では、ユーザ端末10Aに対する交換許可者としてユーザ端末10B及び10Cが登録されている。ステップS125においてユーザ端末10Cの名刺情報は既にユーザ端末10Aに送信されているので、ここでは、ユーザ端末10Bの名刺情報のみがユーザ端末10Aに送信される。
【0064】
ユーザ端末10Bは、ステップS128で起動された名刺情報取得要求制限タイマが満了してから、名刺情報交換サーバ40に対して名刺情報取得要求を送信する(ステップS134)。図3Dに示すように、交換情報記憶部407では、ユーザ端末10Bに対する交換許可者としてユーザ端末10A及び10Cが登録されているので、名刺情報交換サーバ40は、ユーザ端末10A及び10Cの名刺情報をユーザ端末10Bに送信する(ステップS135)。
【0065】
名刺情報交換サーバ40は、ステップS109で起動された交換許可者更新タイマが満了すると、交換情報記憶部407からユーザ端末10A〜10Cの交換情報を削除する(ステップS136)。
【0066】
第1の実施の形態に係る名刺情報交換システム1によれば、交換候補者決定タイマが満了するまでに同一エリアに位置するユーザ端末10B及び10Cから名刺情報を含む名刺情報登録要求が受信された場合、ユーザ10Aの交換候補者としてユーザ端末10A及び10Bを決定するので、ユーザ端末10Aは、複数のユーザ端末10B及び10Cと名刺情報を交換できる。すなわち、ユーザ端末10Aは、1対1の名刺交換だけでなく、1対多の名刺交換を行うことができる。また、ユーザ端末10B及び10Cもそれぞれ1対多の名刺交換を行うことができる。このように、名刺情報交換システム1によれば、ユーザ端末10A〜10C間で、複数対複数の名刺交換を行うことができる。
【0067】
また、第1の実施の形態に係る名刺情報交換システム1によれば、交換許可者更新タイマが満了するまでに、ユーザ端末10Aに対する交換許可通知が交換候補者から受信される毎に、該交換候補者をユーザ端末10Aに対する交換許可者として登録し、登録された交換許可者の名刺情報をユーザ端末10Aに送信するので、ユーザ端末10Aとの名刺交換を望まないユーザ端末10B又は10Cの名刺情報がユーザ端末10Aに送信されるのを防止できる。
【0068】
また、第1の実施の形態に係る名刺情報交換システム1によれば、交換許可者の名刺情報をユーザ端末10Aに送信したか否かを判定し、未送信であると判定された前記交換許可者の名刺情報をユーザ端末10Aに送信するので、同じ交換許可者の名刺情報が何度もユーザ端末10Aに送信されるのを防止できる。
【0069】
また、第1の実施形態に係る名刺情報交換システム1によれば、交換候補者要求制限タイマが満了してから、ユーザ端末10A〜10Cからの交換候補者要求が送信されるので、名刺情報管理サーバ40で交換候補者が決定されていないのに無駄な交換候補者リスト要求が送信されるのを防ぐことができる。
【0070】
また、第1の実施形態に係る名刺情報交換システム1によれば、名刺情報取得要求制限タイマが満了してから、ユーザ端末10A〜10Cからの名刺情報取得要求が送信されるので、名刺情報管理サーバ40で交換許可者が登録されていないのに無駄な名刺情報取得要求が送信されるのを防ぐことができる。
【0071】
(変更例)
第1の実施の形態に係る名刺情報交換システム1の変更例を説明する。第1の実施の形態では、ユーザ端末10から送信される交換許可通知には、送信許可又は/及び受信許可が含まれる。具体的には、ユーザ指示受付部106は、交換候補者に対する送信許可指示と受信許可指示とを別々に受け付けて、交換許可通知部107は、上記交換許可通知を名刺情報交換サーバ40に送信する。
【0072】
図7は、変更例に係る交換情報記憶部407で逐次登録される送信許可者と受信許可者を示す図である。図7において、ユーザ端末10Bが、ユーザ端末10Aに対する送信許可者として、また、ユーザ端末10Aからの受信許可者として登録されている。一方、ユーザ端末10Aは、ユーザ端末10Bからの受信許可者として登録されるが、ユーザ端末10Bに対する送信許可者としては登録されていない。図7において、ユーザ端末10Aは、ユーザ端末10Bに対する送信許可をしていないので、ユーザ端末10Bは、ユーザ端末10Aの名刺情報を受信することはできない。
【0073】
図7に示すように、交換許可者更新部408が、交換情報記憶部407に、送信許可者と受信許可者を別々に登録することにより、より柔軟な名刺交換制御が可能となる。
【0074】
上述の実施の形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び更新態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0075】
1…名刺情報交換システム
10、10A〜10C…ユーザ端末
101…送受信部
102…名刺情報登録要求部
103…交換候補者要求制限タイマ起動部
104…交換候補者リスト取得部
105…表示部
106…ユーザ指示受付部
107…交換許可通知部
108…名刺情報取得要求制限タイマ起動部
109…名刺情報取得部
20…無線基地局
30…コアネットワーク
40…名刺情報交換サーバ
401…送受信部
402…名刺情報登録部
403…交換候補者決定タイマ起動部
404…名刺情報記憶部
405…交換候補者決定部
406…交換許可者更新タイマ起動部
407…交換情報記憶部
408…交換許可者更新部
409…名刺情報抽出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末からの名刺情報を含む名刺情報登録要求の受信を契機として、交換候補者決定タイマを起動する交換候補者決定タイマ起動部と、
前記交換候補者決定タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末と同一エリアに位置する他の複数のユーザ端末から前記名刺情報登録要求が受信された場合、該他の複数のユーザ端末を前記交換候補者として決定する決定部と、
前記決定部による前記交換候補者の決定を契機として、交換許可者更新タイマを起動する交換許可者更新タイマ起動部と、
前記交換許可者更新タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末に対する交換許可通知が前記交換候補者から受信された場合、該交換候補者を前記ユーザ端末に対する交換許可者として登録する登録部と、
前記ユーザ端末からの名刺情報取得要求に応じて、前記交換許可者として登録されている前記交換候補者の名刺情報を前記ユーザ端末に送信する送信部と、
を具備することを特徴とする名刺情報交換サーバ。
【請求項2】
前記交換候補者からの前記交換許可通知は、前記ユーザ端末に対する送信許可又は/及び前記ユーザ端末からの受信許可を含み、
前記登録部は、前記交換許可通知に基づいて、前記交換候補者を前記ユーザ端末に対する送信許可者又は/及び前記ユーザ端末からの受信許可者として別々に登録し、
前記送信部は、前記ユーザ端末からの名刺情報取得要求に応じて、前記送信許可者として登録されている前記交換候補者の名刺情報を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の名刺情報交換サーバ。
【請求項3】
前記送信部は、前記ユーザ端末からの名刺情報取得要求に応じて、該ユーザ端末に未だ送信していない前記名刺情報を送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の名刺情報交換サーバ。
【請求項4】
前記登録部は、前記交換許可者更新タイマが満了するまでに、前記交換候補者に対する交換許可通知が前記ユーザ端末から受信された場合、該ユーザ端末を前記交換候補者に対する前記交換許可者として登録し、
前記送信部は、前記交換候補者からの名刺情報取得要求に応じて、前記交換許可者として登録されている前記ユーザ端末の名刺情報を前記交換候補者に送信することを特徴とする請求項1に記載の名刺情報交換サーバ。
【請求項5】
前記ユーザ端末からの前記交換許可通知は、前記交換候補者に対する送信許可又は/及び前記交換候補者からの受信許可を含み、
前記登録部は、前記交換許可通知に基づいて、前記ユーザ端末を前記交換候補者に対する送信許可者又は/及び前記交換候補者からの受信許可者として別々に登録し、
前記送信部は、前記交換候補者からの名刺情報取得要求に応じて、前記送信許可者として登録されている前記ユーザ端末の名刺情報を前記交換候補者に送信することを特徴とする請求項4に記載の名刺情報交換サーバ。
【請求項6】
前記送信部は、前記交換候補者からの名刺情報取得要求に応じて、該交換候補者に未だ送信していない前記名刺情報を送信することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の名刺情報交換サーバ。
【請求項7】
名刺情報交換サーバに対する要求を送信する送信部と、
前記名刺情報交換サーバからの前記要求に応じた応答を受信する受信部と、
前記要求の送信を制限するタイマを起動する起動部と、
表示部と、を具備し、
前記送信部は、名刺情報を含む名刺情報登録要求を前記名刺情報交換サーバに送信し、
前記起動部は、前記名刺情報登録要求の送信を契機として、交換候補者要求制限タイマを起動し、
前記送信部は、前記交換候補者要求制限タイマが満了してから、交換候補者要求を前記名刺情報交換サーバに送信し、
前記受信部は、前記交換候補者要求に応じて前記名刺情報交換サーバから送信された、交換候補者を示すリストを受信し、
前記表示部は、前記リストに基づいて前記交換候補者を表示することを特徴とするユーザ端末。
【請求項8】
前記送信部は、前記表示部に表示された前記交換候補者の選択指示をユーザから受け付けた場合に、選択された交換候補者に対する交換許可通知を前記名刺情報交換サーバに送信し、
前記起動部は、前記交換許可通知の送信を契機として、名刺情報取得要求制限タイマを起動し、
前記送信部は、前記名刺情報取得要求制限タイマが満了してから、名刺情報取得要求を前記名刺情報交換サーバに送信し、
前記受信部は、前記名刺情報取得要求に応じて、自端末に対する交換許可者の名刺情報を前記名刺情報交換サーバから受信することを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末。
【請求項9】
ユーザ端末が、名刺情報を含む名刺情報登録要求を名刺情報交換サーバに送信を契機として、交換候補者要求制限タイマを起動する工程と、
前記名刺情報交換サーバが、前記ユーザ端末からの前記名刺情報登録要求の受信を契機として、交換候補者決定タイマを起動する工程と、
前記名刺情報交換サーバが、前記交換候補者決定タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末と同一エリアに位置する他の複数のユーザ端末から前記名刺情報登録要求が受信された場合、該他の複数のユーザ端末を前記交換候補者として決定する工程と、
前記名刺情報交換サーバが、前記交換候補者の決定を契機として、交換許可者更新タイマを起動する工程と、
前記名刺情報交換サーバが、前記交換許可者更新タイマが満了するまでに、前記ユーザ端末に対する交換許可通知が前記交換候補者から受信された場合、該交換候補者を前記ユーザ端末に対する交換許可者として登録する工程と、
前記名刺情報交換サーバが、前記ユーザ端末からの名刺情報取得要求に応じて、前記交換許可者として登録されている前記交換候補者の名刺情報を前記ユーザ端末に送信する工程と、
を有することを特徴とする名刺情報交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−3904(P2013−3904A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135329(P2011−135329)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】