名刺&メモ情報連携管理装置、名刺&メモ情報連携管理方法およびプログラム
【課題】メモ情報を名刺情報に関連付ける際の操作性を向上させるとともに、メモ情報および名刺情報を連携利用する利便性を向上させる。
【解決手段】記憶部30は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB31、メモ情報レコードを記憶するメモDB32を有し、メモ情報レコードは、そのメモ情報に関連付ける名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を含んで構成される。情報処理部20は、メモ情報作成&登録部25によって名刺情報を作成したときには、名刺DB検索&結果表示部22により検索され、表示部40に表示された名刺一覧の中から、前記作成したメモ情報に関連付ける名刺を選択する選択情報の入力を受付け、その入力により選択された名刺に付された名刺情報レコード識別番号を、前記作成したメモ情報に付加してメモ情報レコードを作成し、作成したメモ情報レコードをメモDB32に登録する。
【解決手段】記憶部30は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB31、メモ情報レコードを記憶するメモDB32を有し、メモ情報レコードは、そのメモ情報に関連付ける名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を含んで構成される。情報処理部20は、メモ情報作成&登録部25によって名刺情報を作成したときには、名刺DB検索&結果表示部22により検索され、表示部40に表示された名刺一覧の中から、前記作成したメモ情報に関連付ける名刺を選択する選択情報の入力を受付け、その入力により選択された名刺に付された名刺情報レコード識別番号を、前記作成したメモ情報に付加してメモ情報レコードを作成し、作成したメモ情報レコードをメモDB32に登録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺DB(データベース)に記憶された名刺情報と、メモDBに記憶されたメモ情報と、を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理装置、名刺&メモ情報連携管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
わが国において、名刺は、顧客の個人情報を取得する上で極めて重要なビジネスツールと位置付けられている。近年では、名刺には、姓名、会社名、所属部署、役職名、会社住所、電話番号だけでなく、電子メールアドレス、ホームページアドレスなども記載され、その情報量が増加してきている。しかも、通常のビジネスマンが1年間に取得する名刺の数は、数10枚〜数100枚に及ぶ。従って、名刺を紙のカードの形態で管理するのは、必ずしも効率的ではない。そこで、一般には、光学スキャナやOCR(Optical Character Reader)を用いて、名刺に印刷されている情報を電子情報に変換し、その電子化された名刺情報を名刺DBに登録して管理するパソコン用名刺管理システムが市販に供されている。
【0003】
ところで、ビジネスで用いられる名刺では、前記のような名刺に記載されている情報だけでなく、その名刺が何時、どこで、何の目的のために用いられたかというような、その名刺に付随する情報、つまり、メモ情報が重要な役割を果たす場合が多い。従って、紙の名刺には、しばしば、そのメモ情報が書き込まれる。
【0004】
そこで、市販のパソコン用名刺管理システムでは、名刺情報には備考欄などが設けられており、その備考欄には電子的なメモ情報をすることができる。また、特許文献1には、携帯電話を用いて、電子的な名刺情報を交換する名刺交換システムの例が開示されているが、その携帯電話による名刺情報の交換機能には、フリーメッセージ、つまり、メモ情報を添付する機能が設けられている。また、特許文献2には、複数の営業担当者がそれぞれ取得した顧客の名刺情報を、サーバを用いて管理する名刺情報作成管理システムの例が開示されている。そして、その管理システムでは、営業担当者と顧客の組に対応付けて、面会などの履歴情報、つまり、メモ情報を管理することが可能にされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−244340号公報
【特許文献2】特開2004−240757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、同じ用件で同時に複数の顧客に面会して、その複数の顧客からそれぞれ名刺をもらった場合、メモ情報は、そのうちの1人の顧客の名刺にだけ記入されることが多い。このような場合、メモ情報が記入されていない名刺の顧客については、しばしば、そのメモ情報との関連性が失われ易い。また、メモ情報の量が多い場合には、メモ情報は、名刺にではなく、手帳やノート上に記入され、そのメモ情報の一部として、そのとき面会した顧客の姓名などが記入される。この場合、名刺側から手帳やノート上に記入されたメモ情報を引き出すことができなくなる。これらの事例は、メモ情報は、単に、1人の顧客(1枚の名刺)だけではなく、複数の顧客(複数の名刺)に関連付けられ、かつ、その関連性失われないようにしておく必要性が大きいことを意味している。
【0007】
ところで、特許文献1に記載の名刺交換システムでは、名刺情報に付されるフリーメッセージ(つまり、メモ情報)は、名刺情報を渡す側で作成されている。その場合、メモ情報は、名刺情報に1対1に関連付けられた情報である。また、特許文献2に記載の名刺情報作成管理システムでは、個々の営業担当者にとってみれば、その履歴情報は、顧客(名刺)それぞれに対応付けられたメモ情報である。また、市販のパソコン用名刺管理システムにおける備考情報も、名刺情報に1対1に関連付けられた情報である。
【0008】
以上のように、従来技術においては、メモ情報は、名刺情報に単に付随する情報、または、名刺情報の一部を構成する情報として取り扱われている。従って、メモ情報は、1つの名刺情報に関連付けられ、複数の名刺情報に関連付けることは考慮されていなかった。そのため、従来の名刺管理システムなどにおいて、メモ情報を複数の名刺情報に関連付けようとする場合には、その操作は、ユーザにとって必ずしも快適とはいえなかった。
【0009】
ちなみに、従来の市販の名刺管理システムなどで、あるメモ情報を複数の名刺情報に対応付けようとする場合には、複数の名刺情報それぞれに対して、同じメモ情報をそれぞれ独立に作成する必要があった。すなわち、ユーザは、(1)ある1人の顧客の名刺情報を開き、(2)その顧客の名刺情報に対応付けられたメモ情報を作成して「備考欄」などに登録する、という操作を、複数の顧客の名刺情報に対して繰り返し行う必要があった。
この操作手順は、(1)メモ情報を作成し、(2)その作成したメモ情報を関連する複数の顧客の名刺情報に対応付ける、という自然な操作手順とは、逆の手順になっている。そのため、その操作は、ユーザにとって、余計に面倒なものに感じられた。
【0010】
さらに、従来は、メモ情報が名刺情報の従属情報として取り扱われていたことにより、メモ情報の数、情報量、情報の種別などに様々な制約が設けられていることが多かった。そのため、ある名刺情報に新たなメモ情報を関連付けようとしても、古いメモ情報を消去しなければ関連付けることができない場合や、画像情報を関連付けることができない場合もあった。
【0011】
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明は、メモ情報を名刺情報に関連付ける際の操作性を向上させるとともに、メモ情報および名刺情報を連携利用する利便性を向上させることが可能な名刺&メモ情報連携管理装置、名刺&メモ情報連携管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る名刺&メモ情報連携管理装置は、情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有し、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する。その特徴は、前記メモ情報レコードが、メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、前記情報処理手段が、前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、を実行することにある。
【0013】
本発明では、名刺情報レコードとメモ情報レコードとを関連付ける情報が、名刺情報レコードでなく、メモ情報レコードに含まれているので、ユーザは、メモ情報を名刺情報から独立して作成することが可能となり、メモ情報をデータベースに登録した後であっても、メモ情報を名刺情報に関連付けることが容易になる。そのため、ユーザがメモ情報を作成し、名刺情報に関連付けるまでの操作の自由度が大きくなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、メモ情報を名刺情報に関連付ける際の操作性を向上させるとともに、メモ情報および名刺情報を連携利用する利便性を向上させることが可能な名刺&メモ情報連携管理装置、名刺&メモ情報連携管理方法およびプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の第1の構成例を示した図。
【図2】本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の第2の構成例を示した図。
【図3】名刺DBおよびメモDBのレコード構成の例を示した図であり、(a)は、名刺情報レコードの構成の例、(b)は、メモ情報レコードの構成の例。
【図4】本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の初期表示画面および「新規名刺登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(a)は、「メインメニュー」画面の例、(b)は、「新規名刺登録」画面の例。
【図5】「名刺から検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(c)は、「名刺検索」画面の例、(d)は、「名刺詳細表示」画面の例。
【図6】「名刺から検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(e)は、「関連メモ一覧表示」画面の例、(f)は、「メモ詳細表示」画面の例。
【図7】「新規メモ作成&登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(g)は、「新規メモ作成&登録」画面の例、(h)は、「関連名刺一覧」画面の例。
【図8】「新規メモ作成&登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(i)は、「名刺関連付け」画面の例、(j)は、「関連名刺一覧」画面の例。
【図9】「メモから検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(k)は、「メモ検索」画面の例、(l)は、「メモ詳細表示」画面の例。
【図10】「メモから検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(m)は、「関連名刺一覧表示」画面の例、(n)は、「メモ詳細表示」画面の例。
【図11】「名刺から検索処理」の処理フローの例を示した図。
【図12】「新規メモ作成&登録処理」の処理フローの例を示した図。
【図13】「メモから検索処理」の処理フローの例を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の2つの構成例について説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の第1の構成例を示した図、図2は、その第2の構成例を示した図である。ここで、図1に示す第1の構成例の名刺&メモ情報連携管理装置10は、携帯型であり、例えば、情報処理機能が強化された携帯電話であるスマートフォンや、携帯型個人情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)などにより実現されることを想定している。また、図2に示す第2の構成例の名刺&メモ情報連携管理装置10aは、据置き型であり、例えば、デスクトップのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)などで実現されることを想定している。
【0018】
図1に示すように、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10は、情報処理部20、記憶部30、表示部40、入力部50、カメラ60、無線データ通信部70、位置情報取得部80などを含んで構成される。
【0019】
ここで、情報処理部20は、名刺情報作成&登録部21、名刺DB検索&結果表示部22、検索条件受付部23、メモDB検索&結果表示部24、メモ情報作成&登録部25、DB同期化処理部26などの機能ブロックを含んで構成される。また、記憶部30は、名刺DB31、メモDB32、音声・画像ファイルDB33などのデータベースを含んで構成される。
【0020】
情報処理部20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、集積回路メモリ(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)など)と、を含んで構成され、そのCPUが集積回路メモリに格納されている所定のプログラムを実行することによって、情報処理部20内の機能ブロックが実現される。
【0021】
記憶部30は、大容量の不揮発性集積回路メモリであるフラッシュメモリなどによって構成される。そして、名刺DB31には、名刺1枚に記載されている情報プラスアルファの情報が1レコード(以下、名刺情報レコードという)として記憶される。また、メモDB32には、1つのメモ情報がメモDB32の1レコード(以下、メモ情報レコードという)として記憶される。また、名刺情報やメモ情報に音声情報や画像情報などが含まれる場合には、その音声情報や画像情報は、名刺情報レコードやメモ情報レコードには、音声情報や画像情報には、そのファイル名が含まれ、音声情報や画像情報の本体は、音声・画像ファイルDB33に登録される。
なお、名刺情報レコードおよびメモ情報レコードのフィールド構成の例については、別途、図3を参照して説明する。
【0022】
表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display)などによって構成され、また、入力部50は、表示部40に併設されたタッチパネルや小型のキーボードなどによって構成される。また、カメラ60は、CCD(Charge Coupled Device)などによって構成され、通常、表示部40の裏側に設けられ、撮像時には、カメラ60で撮像された画像がそのまま表示部40に表示可能なように構成されている。
【0023】
無線データ通信部70は、例えば、Wi−Fi規格(IEEE802.11a/b規格)の無線LAN(Local Area Network)の子機側の通信装置などによって構成される。そして、無線LANの親機の通信装置を有するパソコンや、基地局(アクセスポイント)を介してインタネットに接続される。なお、本実施形態では、無線データ通信部70は、携帯電話通信網に組込まれた無線通信部(図示省略)とは別の無線通信部であるとする。
【0024】
位置情報取得部80は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信するGPS受信機などにより構成され、受信機が位置する位置情報(例えば、緯度・経度情報)を取得する。なお、位置情報取得部80は、無線LANや携帯電話の基地局からの電波強度などに基づき位置情報を取得するものであってもよい。
【0025】
さらに、図1を参照して、情報処理部20における各機能ブロックの機能について説明する。
【0026】
名刺情報作成&登録部21は、入力部50から入力される名刺に記載されている人物の姓名、会社名、部署名などについてのテキスト情報や、カメラ60から入力される名刺の表面や裏面を撮影した画像情報などを取得して、それら取得した情報を用いて名刺情報レコードを作成し、作成した名刺情報レコードをDB31に登録する。
【0027】
メモ情報作成&登録部25は、入力部50を介してユーザにより自由に入力されるテキスト情報やフリーハンドの線画情報、あるいは、カメラ60から入力される画像情報などを取得して、その取得した情報を含んだメモ情報レコードを作成し、作成したメモ情報レコードをDB32に登録する。
【0028】
検索条件受付部23は、入力部50から入力されるテキスト情報に基づき、名刺DB31やメモDB32を検索するための検索条件を設定する。なお、その検索条件は、名刺DB31の名刺情報レコードの全フィールドや、メモDB32のメモ情報レコードの全フィールドを検索する場合には、検索のキーワードにより構成され、また、名刺情報レコードの所定のフィールド(例えば、姓名、会社名など)や、メモ情報のタイトルのフィールドを50音などで絞込み検索する場合には、その1文字目の50音のかな文字などによって構成される。
【0029】
名刺DB検索&結果表示部22は、検索条件受付部23によって受付けられた検索条件に基づき、名刺DB31を検索し、その検索条件でヒットした名刺情報レコードを抽出し、その抽出した名刺情報レコードの内容を表示部40に表示する。同様に、メモDB検索&結果表示部24は、検索条件受付部23によって受付けられた検索条件に基づき、メモDB32を検索し、その検索条件でヒットしたメモ情報レコードを抽出し、その抽出したメモ情報レコードの内容を表示部40に表示する。
【0030】
DB同期化処理部26は、名刺DB31、メモDB32および音声・画像ファイルDB33に記憶されている情報と、据置き型のパソコンなどで実現される名刺&メモ情報連携管理装置(図2を用いて説明)が有する名刺DB31、メモDB32および音声・画像ファイルDB33に記憶されている情報と、を同期化させる。
【0031】
以上のように構成された名刺&メモ情報連携管理装置10は、名刺情報を名刺DB31に登録することができ、メモ情報を名刺情報に関連付けてメモDB32に登録することができ、かつ、その登録した名刺情報やメモ情報を互いに関連付けて名刺DB31およびメモDB32から、適宜、検索することができるようになる。なお、その操作手順や処理フローについては、別途、図面を参照して説明する。
【0032】
続いて、図2を参照して、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aの構成の例について説明する。図2に示すように、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aは、情報処理部20a、記憶部30a、表示部40a、入力部50a、画像入力部60a、無線データ通信部70aなどを含んで構成される。
【0033】
ここで、情報処理部20aは、名刺情報作成&登録部21、名刺DB検索&結果表示部22、検索条件受付部23、メモDB検索&結果表示部24、メモ情報作成&登録部25、DB同期化処理部26などの機能ブロックを含んで構成される。また、記憶部30aは、名刺DB31、メモDB32、音声・画像ファイルDB33などのデータベースを含んで構成される。
【0034】
これらの機能ブロックやデータベースの構成は、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10の場合とほとんど同じである。従って、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aでも、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10と同様に、名刺情報を名刺DB31に登録することができ、メモ情報を名刺情報に関連付けてメモDB32に登録することができ、かつ、その登録した名刺情報やメモ情報を互いに関連付けて名刺DB31およびメモDB32から、適宜、検索することができる。
【0035】
以上のように、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aと携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10とでは、機能的な構成には、ほとんど相違はないが、ハードウエアの構成の一部には相違がある。
【0036】
ちなみに、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aの場合、記憶部30aは、通常は、高価なフラッシュメモリではなく、安価で大容量のハードディスク装置で構成される。また、画像入力部60aとしては、通常、光学スキャナが用いられるが、カメラを併用してもよい。また、据え置き型であるから、GPS受信機などの位置情報取得手段が設けられることはほとんどない。
【0037】
また、情報処理部20aを構成するCPUとしては、携帯型の場合よりも高性能のCPUを利用することができ、また、画像入力部60aとしてオートフィーダ付きのスキャナなどを利用することができる。そのようなハードウエア構成の場合には、名刺情報作成&登録部21に、名刺に記載されている情報を自動的に電子的な文字情報(テキスト情報)に変換するOCRプログラムを組込んでもよい。
【0038】
また、無線データ通信部70aとしては、例えば、Wi−Fi規格の無線LANの親機側の通信装置などが用いられる。従って、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10および据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aは、無線データ通信部70,70aを介して互いに直接に情報の送受信を行うことが可能になる。そして、それぞれのDB同期化処理部26の処理により、それぞれがそれぞれの記憶部30,30a記憶している名刺DB31、メモDB32、音声・画像ファイルDB33などのデータベースを互いに同期化することができる。
【0039】
従って、ユーザが、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10および据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aの両方を有している場合には、ユーザは、時、場所、状況に応じて携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10および据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aを、適宜、使い分け、かつ、両方のデータベースをいつも同期化しておくことが可能になる。
【0040】
図3は、名刺DBおよびメモDBのレコード構成の例を示した図であり、(a)は、名刺情報レコードの構成の例、(b)は、メモ情報レコードの構成の例である。
【0041】
図3(a)に示すように、名刺情報レコード311は、当該名刺情報レコード311をユニークに識別する名刺レコード識別番号、名刺に記載されている姓名、会社名、部署名、役職、電話番号、FAX番号、メールアドレス、郵便番号、会社住所、ホームページアドレスなどを格納するフィールドによって構成される。
さらに、ここでは、名刺情報レコード311には、名刺の表面画像ファイル名、裏面画像ファイル名、グループ番号などを格納するフィールドが含まれるものとする。ここで、グループ番号は、ユーザが任意に設定することができる情報であり、名刺をユーザの便宜によってグループ化するために用いられる。また、前記したように、名刺の表面画像情報および裏面画像情報自身は、音声・画像ファイルDB33に記憶される。
【0042】
続いて、図3(b)に示すように、メモ情報レコード321は、当該メモ情報レコード321をユニークに識別するメモレコード識別番号、当該メモ情報レコード321を作成した作成者識別番号、作成者属性、セキュリティ情報、当該メモ情報のタイトル、当該メモ情報が作成された日時情報、場所情報、当該メモ情報の本体情報であるメモテキスト、当該メモ情報に添付する音声・画像ファイル名などを格納するフィールドによって構成される。さらに、メモ情報レコード321は、これらのフィールドに加え、名刺レコード識別番号を格納する1以上のフィールドを含むものとする。名刺レコード識別番号は、当該メモ情報レコード321に関連付ける名刺情報レコード311を指定する情報である。
【0043】
以上のように、本実施形態では、メモ情報レコード321が当該メモ情報に関連付けられる名刺情報を識別するための名刺レコード識別番号を格納するフィールドを備えているため、ユーザは、任意にメモ情報を作成し、その作成したメモ情報に対して、いつでも任意に名刺情報を対応付けることが可能になる。その操作手順などについては、後記する。
【0044】
なお、図3(b)において、作成者属性は、例えば、当該メモ情報の作成者の所属部署や役職などを識別する情報であり、セキュリティ情報は、当該メモ情報を閲覧することが可能な閲覧者の所属部署や役職などを識別する情報である。ただし、特定の名刺&メモ情報連携管理装置10,10aをある個人が独占して使用する場合には、作成者識別番号、作成者属性およびセキュリティ情報のフィールドは、必ずしも必要ではない。
【0045】
続いて、図4ないし図10を参照して、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10の表示部40に表示される表示画面の例、および、ユーザの操作手順の例について説明する。なお、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aにおける表示画面や操作手順については、以下の説明とほぼ同様になるので、説明を省略する。
【0046】
図4は、本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の初期表示画面および「新規名刺登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(a)は、「メインメニュー」画面の例、(b)は、「新規名刺登録」画面の例である。
【0047】
名刺&メモ情報連携管理装置10の情報処理部20が処理を開始すると、表示部40に初期画面として、図4(a)に示すような「メインメニュー」画面401を表示する。このとき、「メインメニュー」画面401には、「新規名刺登録」ボタン4011、「名刺から検索」ボタン4012、「新規メモ作成&登録」ボタン4013、「メモから検索」ボタン4014、「データベースの同期化」ボタン4015、「終了」ボタン4016などのメニューボタンが表示される。
なお、この図の例では、名刺&メモ情報連携管理装置10を実現する機能を「名刺&メモシステム」と称している。
【0048】
そこで、「メインメニュー」画面401において、メニューボタンのいずれかがタッチされると、情報処理部20は、そのタッチされたメニューボタンに対応付けられた所定の処理を実行する。例えば、「新規名刺登録」ボタン4011がタッチされると、表示部40には、図4(b)に示すような「新規名刺登録」画面402が表示される。
なお、以下、本実施形態では、表示部40は、タッチパネルが併設されたLCDであるとする。
【0049】
「新規名刺登録」画面402には、名刺表面画像および名刺裏面画像を表示する名刺画像表示領域4021、名刺情報レコード311のフィールドデータの入力欄4022、ソフトキーボード4023などが表示される。そこで、ユーザは、名刺情報レコード311のフィールドデータの入力欄4022の1つを選択し、ソフトキーボード4023を適宜タッチすることによって、名刺情報レコード311の各フィールドにデータを入力することができる。
なお、図4(b)では、名刺情報レコード311のフィールドデータの入力欄4022には、一部のフィールドの入力欄しか表示されていないが、その入力欄の表示は、上下に適宜スクロールさせることができ、そのスクロールによって全フィールドの入力欄を表示させることができる。
【0050】
また、ユーザが名刺画像表示領域4021をタッチして、カメラ60で名刺表面または名刺裏面を撮像すると、撮像された名刺表面画像または名刺裏面画像は、タッチした名刺表面画像領域または名刺裏面画像領域に表示される。この場合、撮像された名刺表面画像または名刺裏面画像は、適宜ファイル名称が付され、音声・画像ファイルDB33に登録され、名刺情報レコードの表面画像ファイル名または裏面ファイル画像名のフィールドには、そのファイル名称が格納される。
【0051】
以上のようにして、名刺情報レコード311のフィールドデータが入力され、ユーザが「登録」ボタン4024をタッチすると、入力されたフィールドデータに基づき、名刺情報レコード311が作成される。そして、その作成された名刺情報レコード311は、名刺DB31に登録される。
なお、「登録」ボタン4024がタッチされるとき、名刺情報レコード311のすべてのフィールドにフィールドデータが入力されておく必要はない。
【0052】
また、「新規名刺登録」画面402において、「戻る」ボタン4025がタッチされると、前の画面(この場合は、「メインメニュー」画面401)が表示される。なお、以下、本明細書では、「戻る」ボタンは、この場合と同様に、表示画面を前の画面に戻す機能を有するボタンであるものとし、その説明を省略する。
【0053】
図5および図6は、「名刺から検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、図5(c)は、「名刺検索」画面の例、図5(d)は、「名刺詳細表示」画面の例、図6(e)は、「関連メモ一覧表示」画面の例、図6(f)は、「メモ詳細表示」画面の例である。
【0054】
「メインメニュー」画面401(図4(a)参照)において、「名刺から検索」ボタン4012がタッチされると、図5(c)に示すような「名刺検索」画面403が表示される。「名刺検索」画面403には、検索条件指定欄4031、名刺一覧4032などが表示される。
【0055】
ここで、検索条件指定欄4031には、名刺DB31を検索する検索条件を設定するためのボタンまたは入力欄などが表示される。図5(c)の例では、名刺情報レコード311における姓名のフィールドの1文字目を指定する50音の文字を選択するボタンが表示され、この例では、「さ」のボタンがタッチされたものとしている。その場合には、名刺DB31から、姓名のフィールドの1文字目が「さ」に該当する名刺情報レコードが抽出され、その抽出された名刺情報に含まれる、例えば、姓名+会社名の一覧が名刺一覧4032として表示される。なお、名刺一覧4032は、適宜、上下にスクロール表示することができる。
【0056】
なお、検索条件指定欄4031には、キーワード検索を行うためのキーワード入力欄が表示されるとしてもよく、その場合には、キーワード入力欄に入力されたキーワードで名刺DB31が検索され、その検索により抽出された名刺情報の一覧が名刺一覧4032に表示される。
【0057】
続いて、ユーザが、名刺一覧4032に表示された名刺情報の一覧(例えば、姓名+会社名の一覧)から、その1つを選択し(図5(c)の例では「佐々木C次郎」の名刺情報が選択されている)、「選択」ボタン4034をタッチすると、図5(d)に示す「名刺詳細表示」画面404が表示される。
【0058】
「名刺詳細表示」画面404には、「名刺検索」画面403で選択された名刺情報について、名刺表面画像および名刺裏面画像4041、ならびに、フィールドデータ一覧4042が表示される。なお、フィールドデータ一覧4042は、適宜、上下にスクロール表示可能であるとする。
【0059】
ユーザは、この「名刺詳細表示」画面404を閲覧することにより、当該名刺情報に係る人物についての情報を確認または思い出すことができるが、本実施形態では、さらに、当該名刺情報(つまり、図5(c)の例では「佐々木C次郎」の名刺情報)に関連付けられたメモ情報を抽出することができる。そこで、ユーザが当該「名刺詳細表示」画面404の最下部に表示された「関連メモ」ボタン4046をタッチすると、メモDB32が検索され、当該名刺情報に関連付けられたメモ情報が抽出され、図6(e)に示す「関連メモ一覧」画面405が表示される。
【0060】
また、ユーザが、「名刺詳細表示」画面404において、「終了」ボタン4047をタッチすると、「名刺から検索の処理」は、中断する形で終了し、表示部40の表示は、「メインメニュー」画面401に戻る。また、「更新」ボタン4044がタッチされた場合については、図示を省略したが、「名刺詳細表示」画面404の中に、図4(b)に示したようなソフトキーボード4023が表示され、フィールドデータ一覧4042に表示されている名刺情報レコード311の各フィールドデータを、適宜、更新(修正または追加)することができるようになる。
【0061】
図6(e)の「関連メモ一覧表示」画面405には、当該名刺情報に関連付けられたメモ情報のタイトル一覧4051が表示される。メモ情報のタイトル一覧4051には、日時情報や場所情報が含まれてもよい。なお、当該名刺情報に関連付けられた名刺情報は、情報処理部20が、メモDB32を検索して、メモ情報レコード321の名刺レコード識別番号フィールドに、当該名刺情報の名刺情報レコード311に付された名刺レコード識別番号を含んでいるようなメモ情報レコード321を抽出することによって得られる。
【0062】
さらに、ユーザが、「関連メモ一覧表示」画面405において、メモ情報のタイトル一覧4051から1つのタイトルを選択し(図6(e)の例では「「ABC」実演デモ」が選択されている)、「選択」ボタン4054をタッチすると、図6(f)に示す「メモ詳細表示」画面406が表示される。
【0063】
「メモ詳細表示」画面406には、選択されたメモ情報についてのメモタイトル4061、メモテキスト4062、添付画像情報4063などが表示される。なお、添付画像情報4063はなくてもよい。また、添付画像情報4063は、画像情報に限定されず、音声情報などであってもよい。
【0064】
以上のようにして、ユーザは、所望の名刺情報と、その名刺情報に関連付けられているメモ情報を閲覧することができる。
【0065】
図7および図8は、「新規メモ作成&登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、図7(g)は、「新規メモ作成&登録」画面の例、図7(h)は、「関連名刺一覧」画面の例、図8(i)は、「名刺関連付け」画面の例、図8(j)は、「関連名刺一覧」画面の例である。
【0066】
「メインメニュー」画面401(図4(a)参照)において、「新規メモ作成&登録」ボタン4013がタッチされると、図7(g)に示すような「新規メモ作成&登録」画面407が表示される。「新規メモ作成&登録」画面407には、メモテキスト記入欄4071、画像表示欄4072、ソフトキーボード4073などが表示される。
【0067】
ユーザは、ソフトキーボード4073を用いて、メモテキスト記入欄4071に自由に文字を入力することができ、適宜、メモテキストを作成することができる。このとき、メモテキストの1行目のテキストは当該メモ情報のタイトルとみなされる。なお、画像表示欄4072は表示されないものとするが、本実施形態では、メモ情報に音声情報や画像情報を添付することができる。
【0068】
例えば、カメラ60などで撮像した画像をメモ情報に添付する場合には、ユーザは、当該「新規メモ作成&登録」画面407の最下部に表示された「画像」ボタン4076をタッチする。そうすると、画像表示欄4072が開かれ、その中にカメラ60などで撮像した画像が表示される。なお、画像表示欄4072は、適宜、拡大、縮小、全画面表示などが可能であるとする。また、撮像された画像情報は、音声・画像ファイルDB33に登録される。
【0069】
以上のようにしてメモテキストおよび画像情報からなるメモ情報が作成され、ユーザが「登録」ボタン4074をタッチすると、入力されたメモテキストや添付された画像情報のファイル名などによりメモ情報レコード321が作成される。そして、その作成されたメモ情報レコード321は、メモDB32に登録される。ただし、この場合は、名刺情報との関連付けがされていないので、そのメモ情報レコード321には、関連付けされた名刺の識別情報(名刺レコード識別番号)は含まれていない。
【0070】
なお、メモ情報に含まれる日時情報および場所情報は、所定の入力欄を介してユーザが入力するものとしてもよいが、情報処理部20が内蔵するカレンダや時計から取得される日時情報、位置情報取得部80によって取得される位置情報(緯度・経度情報など)を自動的に設定するものとしてもよい。
【0071】
また、「新規メモ作成&登録」画面407において、「メール」ボタン4078がタッチされると、メール処理プログラムが起動され、そのメール処理プログラムは、当該メモテキストおよび画像情報をそのままメールのテキストおよび添付画像情報として利用することができる。また、「関連名刺」ボタン4077がタッチされると、当該メモ情報に関連付けられた名刺情報が名刺DB31で検索され、その検索結果が図7(h)の「関連名刺一覧」画面408に表示される。
【0072】
図7(h)の「関連名刺一覧」画面408には、関連名刺一覧4081が表示されるが、この時点では、当該名刺情報には名刺情報がまだ関連付けられていないので、関連名刺一覧4081は、空欄で表示される。そして、ユーザが「追加」ボタン4082をタッチすると、図8(i)の「名刺関連付け」画面409が表示される。
【0073】
図8(i)の「名刺関連付け」画面409には、検索条件指定欄4091、名刺一覧4092などが表示される。この表示画面は、そのほとんどが、図5(c)の「名刺検索」画面403と同じであり、検索条件指定欄4091で指定された検索条件で名刺DB31が検索され、その検索で抽出された名刺情報に含まれる、例えば、姓名+会社名の一覧が名刺一覧4092として表示される。
【0074】
ただし、「名刺関連付け」画面409では、「選択」ボタン4094の役割が「名刺検索」画面403の場合とは一部異なっており、また、「関連付け」ボタン4097が新たに設けられている。ユーザは、名刺一覧4092に表示された1つ以上の姓名をタッチし、さらに「選択」ボタン4094をタッチすることによって、当該メモ情報(図7(i)の「新規メモ作成&登録」画面407で作成したメモ情報)に関連付ける名刺情報を選択することができる。
【0075】
そして、その後、ユーザが「関連付け」ボタン4097をタッチすると、それまでに選択された名刺情報が、図8(j)に示す「関連名刺一覧」画面410の関連名刺一覧4101として表示される。なお、図8の例では、関連付けられる名刺情報として、「佐々木C次郎」の名刺情報が選択されたことが示されている。
【0076】
そこで、図8(j)の「関連名刺一覧」画面410で、「登録」ボタン4104がタッチされると、「新規メモ作成&登録」画面407を介して入力されたメモテキストや画像情報に加え、当該「関連名刺一覧」画面410に表示されている名刺情報を識別する名刺レコード識別番号などにより、メモ情報レコード321が作成され、その作成されたメモ情報レコード321がメモDB32に登録される。
また、「関連名刺一覧」画面410において、「追加」ボタン4102がタッチされると、再度、「名刺関連付け」画面409が表示される。ユーザは、その「名刺関連付け」画面409を介して、関連付ける名刺をさらに追加することができる。
【0077】
図9および図10は、「メモから検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、図9(k)は、「メモ検索」画面の例、図9(l)は、「メモ詳細表示」画面の例、図10(m)は、「関連名刺一覧表示」画面の例、図10(n)は、「メモ詳細表示」画面の例である。
【0078】
「メインメニュー」画面401(図4(a)参照)において、「メモから検索」ボタン4014がタッチされると、図9(k)に示すような「メモ検索」画面411が表示される。「メモ検索」画面411には、検索条件指定欄4111、メモ一覧4112などが表示される。
【0079】
ここで、検索条件指定欄4111には、メモDB32を検索する検索条件を設定するためのボタンまたは入力欄などが表示される。図9(k)の例では、メモ情報レコード321におけるタイトルのフィールドの1文字目を指定する50音などの文字を選択するボタンが表示され、この例では、「C」のボタンがタッチされたものとしている。その場合には、メモDB32から、タイトルのフィールドの1文字目が「C」に該当するメモ情報レコードが抽出され、その抽出されたメモ情報のタイトル一覧がメモ一覧4112として表示される。図9(k)の例では、タイトルに加えて、日時および場所の情報も表示しているが、これらの情報はなくてもよい。なお、メモ一覧4112は、適宜、上下にスクロール表示することができる。
【0080】
また、検索条件指定欄4111には、キーワード検索を行うためのキーワード入力欄が表示されるとしてもよく、その場合には、キーワード入力欄に入力されたキーワードでメモDB32が検索され、その検索により抽出されたメモ情報のタイトル一覧がメモ一覧4112として表示される。
【0081】
続いて、ユーザが、メモ一覧4112に表示されたメモ情報のタイトル一覧から、その1つを選択し(図9(k)の例では、「CCZ−Aシステム紹介」が選択されている)、「選択」ボタン4114をタッチすると、図10(l)に示す「メモ詳細表示」画面412が表示される。
【0082】
「メモ詳細表示」画面412には、「メモ検索」画面411で選択されたメモ情報について、メモタイトル4121、メモテキスト4122、添付画像情報4123などが表示される。ユーザは、この「メモ詳細表示」画面412を閲覧することにより、当該メモ情報の内容を確認または思い出すことができるが、本実施形態では、さらに、当該メモ情報(図9(c)の例では「CCZ−Aシステム紹介」のメモ情報)に関連付けられた名刺情報を抽出することができる。
【0083】
そこで、ユーザが当該「メモ詳細表示」画面412の最下部に表示された「関連名刺」ボタン4126をタッチすると、名刺DB31が検索され、当該メモ情報に関連付けられた名刺情報が抽出され、図10(m)に示す「関連名刺一覧」画面413が表示される。また、ユーザが「終了」ボタン4127をタッチすると、メモから検索の処理は、中断する形で終了し、表示部40の表示は、「メインメニュー」画面401に戻る。
【0084】
図10(m)の「関連名刺一覧」画面413には、図9(k)で選択されたメモ情報に関連付けられた名刺情報の一覧が、例えば、姓名+会社名で表した関連名刺一覧4131として表示される。さらに、ユーザが、関連名刺一覧4131に表示された名刺情報(姓名+会社名)の1つを選択して、「選択」ボタン4134をタッチすると、図10(n)に示す「名刺詳細表示」画面414が表示される。
【0085】
また、「関連名刺一覧」画面413で「追加」ボタン4132がタッチされると、図8(i)の「名刺関連付け」画面409と同様の画面が表示されるので、ユーザは、図9の「メモ検索」画面411で選択したメモ情報に対して、さらに新たな名刺情報を関連付けることが可能になる。
【0086】
図10(n)の「名刺詳細表示」画面414は、「関連名刺一覧」画面413で選択された名刺情報についての名刺表面画像および名刺裏面画像4141、ならびに、フィールドデータ一覧4142が表示される。なお、「名刺詳細表示」画面414は、図5(d)の「名刺詳細表示」画面404とほとんど同じ画面であるが、「名刺詳細表示」画面414には、「名刺詳細表示」画面404に含まれている「関連メモ」ボタン4047に対応するボタンが含まれていない。また、「名刺詳細表示」画面414において、「終了」ボタン4147がタッチされると、メモから検索の処理は終了し、表示部40の表示は、「メインメニュー」画面401に戻る。
【0087】
以上のような操作により、ユーザは、検索したメモ情報に関連付けられた名刺情報を得ることができる。
【0088】
なお、図4(a)「メインメニュー」画面401において、「データベースの同期化」ボタン4015がタッチされた場合には、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10と据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aのそれぞれの情報処理部20,20aは、無線データ通信部70,70aを介して情報通信を行い、記憶部30,30aにそれぞれ記憶されている名刺DB31、メモDB32および音声・画像ファイルDB33の同期化を行う。また、図4(a)「メインメニュー」画面401において、「終了」ボタン4016がタッチされた場合には、情報処理部20は、名刺&メモ情報連携管理装置10における名刺&メモ情報連携管理機能を実現する処理の実行を終了する。
【0089】
続いて、図11ないし図13を参照して、名刺&メモ情報連携管理装置10の情報処理部20が実行する名刺&メモ情報連携管理機能を実現するための主要な処理の処理フローについて説明する。
【0090】
図11は、「名刺から検索処理」の処理フローの例を示した図である。この「名刺から検索処理」は、図4(a)の「メインメニュー」画面401において、「名刺から検索」ボタン4012がタッチされたときに開始される。
【0091】
情報処理部20は、まず、「名刺検索」画面403(図5(c)参照)を表示し(ステップS11)、その「名刺検索」画面403の中に表示されている名刺一覧4032から1つの名刺を選択する入力情報(ユーザの操作情報)を受付ける(ステップS12)。
次に、情報処理部20は、前記受付けた1つの名刺を選択する入力情報によって指定される名刺の名刺情報レコード311を、名刺DB31から抽出し、その抽出した名刺情報レコード311により「名刺詳細表示」画面404(図5(d)参照)を表示する(ステップS13)。
【0092】
次に、「名刺詳細表示」画面404において、「関連メモ」ボタン4046がタッチされず(ステップS14でNo)、「戻る」ボタン4045がタッチされた場合には(ステップS15でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS11へ戻す。
また、「名刺詳細表示」画面404において、「関連メモ」ボタン4046も「戻る」ボタン4045もタッチされず(ステップS14、S15のいずれでもNo)、「終了」ボタン4047がタッチされた場合には(ステップS16でYes)、情報処理部20は、当該「名刺から検索処理」を終了する。
また、「関連メモ」ボタン4046、「戻る」ボタン4045および「終了」ボタン4047のいずれものボタンもタッチされない場合は(ステップS14、S15、S16のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS14へ戻す。
【0093】
一方、ステップS14の判定で、「関連メモ」ボタン4046がタッチされた場合には(ステップS14でYes)、情報処理部20は、「名刺検索」画面403で選択された名刺(つまり、「名刺詳細表示」画面404に表示された名刺)の名刺情報レコード311に含まれている名刺レコード識別番号を抽出する(ステップS21)。
さらに、情報処理部20は、その抽出した名刺レコード識別番号を含んでいるメモ情報レコード321をメモDB32から抽出し(ステップS22)、その抽出されたメモ情報レコード321に記憶されているメモ情報を関連メモ情報とする(ステップS23)。
【0094】
次に、情報処理部20は、前記の関連メモ情報に基づき、「関連メモ一覧」画面405を表示する(ステップS24)。
次に、情報処理部20は、「関連メモ一覧」画面405に表示された関連メモのタイトル一覧4051から1つのタイトルを選択する入力情報を受付け(ステップS25)、受付けた入力情報で選択されるタイトルを有するメモ情報レコード321に基づき、「メモ詳細表示」画面406を表示する(ステップS26)。
【0095】
次に、「メモ詳細表示」画面406において、「戻る」ボタン4065がタッチされた場合には(ステップS27でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS24へ戻す。
また、「戻る」ボタン4065および「終了」ボタン4067のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS27、S28のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS27へ戻す。
また、「戻る」ボタン4065がタッチされず(ステップS27でNo)、「終了」ボタン4067がタッチされた場合には(ステップS28でYes)、情報処理部20は、当該「名刺から検索処理」を終了する。
【0096】
図12は、「新規メモ作成&登録処理」の処理フローの例を示した図である。この「新規メモ作成&登録処理」は、図4(a)の「メインメニュー」画面401において、「新規メモ作成&登録」ボタン4013がタッチされたときに開始される。
【0097】
情報処理部20は、まず、「新規メモ作成&登録」画面407(図7(g)参照)を表示し(ステップS31)、その「新規メモ作成&登録」画面407のメモテキスト記入欄4071を介して、メモ情報としてテキストの入力を受付ける(ステップS32)。
そして、「新規メモ作成&登録」画面407の「画像」ボタン4076がタッチされたか否か判定し(ステップS33)、タッチされた場合には(ステップS33でYes)、カメラ60などからの画像情報の入力を受付ける(ステップS34)。また、「画像」ボタン4076がタッチされなかった場合には(ステップS33でNo)、画像情報の入力は受付けられない。
【0098】
次に、「新規メモ作成&登録」画面407において、「関連名刺」ボタン4077がタッチされず(ステップS35でNo)、「戻る」ボタン4075がタッチされた場合には(ステップS36でYes)、情報処理部20は、当該「新規メモ作成&登録」処理を終了する。
また、「新規メモ作成&登録」画面407において、「関連名刺」ボタン4077も、「戻る」ボタン4075もタッチされず(ステップS35、S36のいずれでもNo)、「登録」ボタン4074がタッチされた場合には(ステップS37でYes)、情報処理部20は、それまでに受付けたメモ情報に基づきメモ情報レコード321を作成し、作成したメモ情報レコードをメモDB32に登録し(ステップS45)、当該「新規メモ作成&登録処理」を終了する。
また、「関連名刺」ボタン4077、「戻る」ボタン4075および「登録」ボタン4074のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS35、S36、S37のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS35へ戻す。
【0099】
一方、ステップS35の判定で、「関連名刺」ボタン4077がタッチされた場合には(ステップS35でYes)、情報処理部20は、「関連名刺一覧」画面408,410を表示する(ステップS41)。
【0100】
次に、「関連名刺一覧」画面408,410において、「戻る」ボタン4085,4105がタッチされた場合には(ステップS42でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS31へ戻す。
また、「戻る」ボタン4085,4105も、「追加」ボタン4082,4102もタッチされず(ステップS42、S43のいずれでもNo)、「登録」ボタン4084,4104がタッチされた場合には(ステップS44でYes)、情報処理部20は、それまでに受付けたメモ情報に基づきメモ情報レコード321を作成し、作成したメモ情報レコードをメモDB32に登録し(ステップS45)当該「新規メモ作成&登録処理」を終了する。
また、「戻る」ボタン4085,4105、「追加」ボタン4082,4102および「登録」ボタン4084,4104のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS42、S43、S44のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS42へ戻す。
【0101】
一方、ステップS43の判定で、「追加」ボタン4082,4102がタッチされた場合には(ステップS43でYes)、情報処理部20は、「名刺関連付け」画面409を表示する(ステップS51)。
次に、情報処理部20は、「名刺関連付け」画面409に表示された名刺一覧4092から1つの名刺を選択する入力情報を受付け(ステップS52)、受付けた入力情報で選択された名刺を関連名刺に追加し(ステップS53)、ステップS41へ戻って、再び、「関連名刺一覧」画面408,410を表示する(ステップS41)。
【0102】
図13は、「メモから検索処理」の処理フローの例を示した図である。この「メモから検索処理」は、図4(a)の「メインメニュー」画面401において、「メモから検索」ボタン4014がタッチされたときに開始される。
【0103】
情報処理部20は、まず、「メモ検索」画面411(図9(k)参照)を表示し(ステップS61)、その「名刺検索」画面411の中に表示されているメモ一覧4112から1つのメモのタイトルを選択する入力情報(ユーザの操作情報)を受付ける(ステップS62)。
次に、情報処理部20は、前記受付けた1つのメモのタイトルを選択する入力情報によって指定されるメモのメモ情報レコード321を、メモDB32から抽出し、その抽出したメモ情報レコード321により「メモ詳細表示」画面412(図9(l)参照)を表示する(ステップS63)。
【0104】
次に、「メモ詳細表示」画面412において、「関連名刺」ボタン4126がタッチされず(ステップS64でNo)、「戻る」ボタン4125がタッチされた場合には(ステップS65でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS61へ戻す。
また、「メモ詳細表示」画面412において、「関連名刺」ボタン4126も「戻る」ボタン4125もタッチされず(ステップS64、S65のいずれでもNo)、「終了」ボタン4127がタッチされた場合には(ステップS66でYes)、情報処理部20は、当該「メモから検索処理」を終了する。
また、「関連名刺」ボタン4126、「戻る」ボタン4125および「終了」ボタン4127のいずれものボタンもタッチされない場合は(ステップS64、S65、S66のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS64へ戻す。
【0105】
一方、ステップS64の判定で、「関連名刺」ボタン4126がタッチされた場合には(ステップS64でYes)、情報処理部20は、「メモ検索」画面411で選択されたメモ(つまり、「メモ詳細表示」画面412に表示されたメモ)のメモ情報レコード321に含まれている名刺レコード識別番号を抽出する(ステップS71)。
さらに、情報処理部20は、その抽出した名刺レコード識別番号を有する名刺情報レコード311を名刺DB31から抽出し(ステップS72)、その抽出した名刺情報レコード311を関連名刺情報とする(ステップS73)。
【0106】
次に、情報処理部20は、前記の関連名刺情報に基づき、「関連名刺一覧」画面413を表示する(ステップS74)。
次に、情報処理部20は、「関連名刺一覧」画面413に表示された関連名刺一覧4131から1つの名刺を選択する入力情報を受付け(ステップS75)、受付けた入力情報で選択される名刺の名刺情報レコード311に基づき、「関連名刺詳細表示」画面414を表示する(ステップS76)。
【0107】
次に、「名刺詳細表示」画面414において、「戻る」ボタン4145がタッチされた場合には(ステップS77でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS74へ戻す。
また、「戻る」ボタン4145および「終了」ボタン4147のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS77、S78のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS77へ戻す。
また、「戻る」ボタン4145がタッチされず(ステップS77でNo)、「終了」ボタン4147がタッチされた場合には(ステップS78でYes)、情報処理部20は、当該「メモから検索処理」を終了する。
【0108】
なお、「新規名刺登録処理」および「データベースの同期化処理」は、従来から一般的に行われている処理と大きな違いはないので、ここでは、その処理フローの説明を省略する。
【0109】
以上、本実施形態によれば、ユーザは、メモ情報を任意に作成し、その作成したメモ情報をメモDB32に登録するときに、名刺DB31に記憶されている名刺情報との関連付けを行うことができるが、名刺情報との関連付けは、メモ情報を登録するときに行わなければならないわけではない。登録後に行ってもよいし、場合によっては、関連付けは行わなくてもよい。従って、ユーザのメモ情報作成から関連付けまでの操作手順は、従来に比べ、自由度が大きくなった分、その操作性が向上したといえる。
【0110】
また、本実施形態によれば、所望の名刺情報を検索して、その名刺情報に関連付けられたメモ情報を得ることもでき、また、所望のメモ情報を検索して、そのメモ情報に関連付けられた名刺情報を得ることもできる。従って、名刺情報からメモ情報を検索していた従来に比べ、互いに関連付けられた名刺情報およびメモ情報を利用するときの利便性が向上したといえる。
【0111】
さらに、本実施形態では、名刺情報およびメモ情報を互いに関連付ける情報は、メモ情報レコード321に含まれているので、例えば、名刺情報レコードを一般に市販されている名刺管理システムの名刺情報レコードをそのまま使用することもできる。その場合には、少なくとも、「新規名刺登録処理」については、従来技術をそのまま使用することができる。
【0112】
また、以上に説明した実施形態は、様々な形態に変形することができる。例えば、以上に説明した実施形態では、名刺&メモ情報連携管理装置10,10aは、1つの情報処理部20,20aによって構成されているとしているが、情報処理部が互いに通信可能に接続されていれば、複数の情報処理部によって構成されていてもよい。
【0113】
例えば、本発明の名刺&メモ情報連携管理装置は、例えば、センタのデータベース管理サーバと、そのデータベース管理サーバにインタネットなどを介して通信可能に接続された携帯型情報端末とによって構成されるものであってもよい。その場合、名刺DB、メモDBおよび音声・画像ファイルDBは、データベース管理サーバに設けられ、図1、図2などを用いて説明した情報処理部20,20aを構成する機能ブロックの機能は、データベース管理サーバの情報処理部と、携帯型情報端末の情報処理部と、によって、適宜、分担して処理されることになる。
【符号の説明】
【0114】
10,10a 名刺&メモ情報連携管理装置
20,20a 情報処理部(情報処理手段)
21 名刺情報作成&登録部
22 名刺DB検索&結果表示部
23 検索条件受付部
24 メモDB検索&結果表示部
25 メモ情報作成&登録部
26 DB同期化処理部
30,30a 記憶部(記憶手段)
31 名刺DB
32 メモDB
33 音声・画像ファイルDB
40,40a 表示部(表示手段)
50,50a 入力部(入力手段)
60 カメラ(入力手段)
60a 画像入力部(入力手段)
70,70a 無線データ通信部
80 位置情報取得部
311 名刺情報レコード
321 メモ情報レコード
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺DB(データベース)に記憶された名刺情報と、メモDBに記憶されたメモ情報と、を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理装置、名刺&メモ情報連携管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
わが国において、名刺は、顧客の個人情報を取得する上で極めて重要なビジネスツールと位置付けられている。近年では、名刺には、姓名、会社名、所属部署、役職名、会社住所、電話番号だけでなく、電子メールアドレス、ホームページアドレスなども記載され、その情報量が増加してきている。しかも、通常のビジネスマンが1年間に取得する名刺の数は、数10枚〜数100枚に及ぶ。従って、名刺を紙のカードの形態で管理するのは、必ずしも効率的ではない。そこで、一般には、光学スキャナやOCR(Optical Character Reader)を用いて、名刺に印刷されている情報を電子情報に変換し、その電子化された名刺情報を名刺DBに登録して管理するパソコン用名刺管理システムが市販に供されている。
【0003】
ところで、ビジネスで用いられる名刺では、前記のような名刺に記載されている情報だけでなく、その名刺が何時、どこで、何の目的のために用いられたかというような、その名刺に付随する情報、つまり、メモ情報が重要な役割を果たす場合が多い。従って、紙の名刺には、しばしば、そのメモ情報が書き込まれる。
【0004】
そこで、市販のパソコン用名刺管理システムでは、名刺情報には備考欄などが設けられており、その備考欄には電子的なメモ情報をすることができる。また、特許文献1には、携帯電話を用いて、電子的な名刺情報を交換する名刺交換システムの例が開示されているが、その携帯電話による名刺情報の交換機能には、フリーメッセージ、つまり、メモ情報を添付する機能が設けられている。また、特許文献2には、複数の営業担当者がそれぞれ取得した顧客の名刺情報を、サーバを用いて管理する名刺情報作成管理システムの例が開示されている。そして、その管理システムでは、営業担当者と顧客の組に対応付けて、面会などの履歴情報、つまり、メモ情報を管理することが可能にされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−244340号公報
【特許文献2】特開2004−240757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、同じ用件で同時に複数の顧客に面会して、その複数の顧客からそれぞれ名刺をもらった場合、メモ情報は、そのうちの1人の顧客の名刺にだけ記入されることが多い。このような場合、メモ情報が記入されていない名刺の顧客については、しばしば、そのメモ情報との関連性が失われ易い。また、メモ情報の量が多い場合には、メモ情報は、名刺にではなく、手帳やノート上に記入され、そのメモ情報の一部として、そのとき面会した顧客の姓名などが記入される。この場合、名刺側から手帳やノート上に記入されたメモ情報を引き出すことができなくなる。これらの事例は、メモ情報は、単に、1人の顧客(1枚の名刺)だけではなく、複数の顧客(複数の名刺)に関連付けられ、かつ、その関連性失われないようにしておく必要性が大きいことを意味している。
【0007】
ところで、特許文献1に記載の名刺交換システムでは、名刺情報に付されるフリーメッセージ(つまり、メモ情報)は、名刺情報を渡す側で作成されている。その場合、メモ情報は、名刺情報に1対1に関連付けられた情報である。また、特許文献2に記載の名刺情報作成管理システムでは、個々の営業担当者にとってみれば、その履歴情報は、顧客(名刺)それぞれに対応付けられたメモ情報である。また、市販のパソコン用名刺管理システムにおける備考情報も、名刺情報に1対1に関連付けられた情報である。
【0008】
以上のように、従来技術においては、メモ情報は、名刺情報に単に付随する情報、または、名刺情報の一部を構成する情報として取り扱われている。従って、メモ情報は、1つの名刺情報に関連付けられ、複数の名刺情報に関連付けることは考慮されていなかった。そのため、従来の名刺管理システムなどにおいて、メモ情報を複数の名刺情報に関連付けようとする場合には、その操作は、ユーザにとって必ずしも快適とはいえなかった。
【0009】
ちなみに、従来の市販の名刺管理システムなどで、あるメモ情報を複数の名刺情報に対応付けようとする場合には、複数の名刺情報それぞれに対して、同じメモ情報をそれぞれ独立に作成する必要があった。すなわち、ユーザは、(1)ある1人の顧客の名刺情報を開き、(2)その顧客の名刺情報に対応付けられたメモ情報を作成して「備考欄」などに登録する、という操作を、複数の顧客の名刺情報に対して繰り返し行う必要があった。
この操作手順は、(1)メモ情報を作成し、(2)その作成したメモ情報を関連する複数の顧客の名刺情報に対応付ける、という自然な操作手順とは、逆の手順になっている。そのため、その操作は、ユーザにとって、余計に面倒なものに感じられた。
【0010】
さらに、従来は、メモ情報が名刺情報の従属情報として取り扱われていたことにより、メモ情報の数、情報量、情報の種別などに様々な制約が設けられていることが多かった。そのため、ある名刺情報に新たなメモ情報を関連付けようとしても、古いメモ情報を消去しなければ関連付けることができない場合や、画像情報を関連付けることができない場合もあった。
【0011】
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明は、メモ情報を名刺情報に関連付ける際の操作性を向上させるとともに、メモ情報および名刺情報を連携利用する利便性を向上させることが可能な名刺&メモ情報連携管理装置、名刺&メモ情報連携管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る名刺&メモ情報連携管理装置は、情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有し、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する。その特徴は、前記メモ情報レコードが、メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、前記情報処理手段が、前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、を実行することにある。
【0013】
本発明では、名刺情報レコードとメモ情報レコードとを関連付ける情報が、名刺情報レコードでなく、メモ情報レコードに含まれているので、ユーザは、メモ情報を名刺情報から独立して作成することが可能となり、メモ情報をデータベースに登録した後であっても、メモ情報を名刺情報に関連付けることが容易になる。そのため、ユーザがメモ情報を作成し、名刺情報に関連付けるまでの操作の自由度が大きくなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、メモ情報を名刺情報に関連付ける際の操作性を向上させるとともに、メモ情報および名刺情報を連携利用する利便性を向上させることが可能な名刺&メモ情報連携管理装置、名刺&メモ情報連携管理方法およびプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の第1の構成例を示した図。
【図2】本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の第2の構成例を示した図。
【図3】名刺DBおよびメモDBのレコード構成の例を示した図であり、(a)は、名刺情報レコードの構成の例、(b)は、メモ情報レコードの構成の例。
【図4】本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の初期表示画面および「新規名刺登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(a)は、「メインメニュー」画面の例、(b)は、「新規名刺登録」画面の例。
【図5】「名刺から検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(c)は、「名刺検索」画面の例、(d)は、「名刺詳細表示」画面の例。
【図6】「名刺から検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(e)は、「関連メモ一覧表示」画面の例、(f)は、「メモ詳細表示」画面の例。
【図7】「新規メモ作成&登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(g)は、「新規メモ作成&登録」画面の例、(h)は、「関連名刺一覧」画面の例。
【図8】「新規メモ作成&登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(i)は、「名刺関連付け」画面の例、(j)は、「関連名刺一覧」画面の例。
【図9】「メモから検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(k)は、「メモ検索」画面の例、(l)は、「メモ詳細表示」画面の例。
【図10】「メモから検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(m)は、「関連名刺一覧表示」画面の例、(n)は、「メモ詳細表示」画面の例。
【図11】「名刺から検索処理」の処理フローの例を示した図。
【図12】「新規メモ作成&登録処理」の処理フローの例を示した図。
【図13】「メモから検索処理」の処理フローの例を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の2つの構成例について説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の第1の構成例を示した図、図2は、その第2の構成例を示した図である。ここで、図1に示す第1の構成例の名刺&メモ情報連携管理装置10は、携帯型であり、例えば、情報処理機能が強化された携帯電話であるスマートフォンや、携帯型個人情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)などにより実現されることを想定している。また、図2に示す第2の構成例の名刺&メモ情報連携管理装置10aは、据置き型であり、例えば、デスクトップのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)などで実現されることを想定している。
【0018】
図1に示すように、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10は、情報処理部20、記憶部30、表示部40、入力部50、カメラ60、無線データ通信部70、位置情報取得部80などを含んで構成される。
【0019】
ここで、情報処理部20は、名刺情報作成&登録部21、名刺DB検索&結果表示部22、検索条件受付部23、メモDB検索&結果表示部24、メモ情報作成&登録部25、DB同期化処理部26などの機能ブロックを含んで構成される。また、記憶部30は、名刺DB31、メモDB32、音声・画像ファイルDB33などのデータベースを含んで構成される。
【0020】
情報処理部20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、集積回路メモリ(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)など)と、を含んで構成され、そのCPUが集積回路メモリに格納されている所定のプログラムを実行することによって、情報処理部20内の機能ブロックが実現される。
【0021】
記憶部30は、大容量の不揮発性集積回路メモリであるフラッシュメモリなどによって構成される。そして、名刺DB31には、名刺1枚に記載されている情報プラスアルファの情報が1レコード(以下、名刺情報レコードという)として記憶される。また、メモDB32には、1つのメモ情報がメモDB32の1レコード(以下、メモ情報レコードという)として記憶される。また、名刺情報やメモ情報に音声情報や画像情報などが含まれる場合には、その音声情報や画像情報は、名刺情報レコードやメモ情報レコードには、音声情報や画像情報には、そのファイル名が含まれ、音声情報や画像情報の本体は、音声・画像ファイルDB33に登録される。
なお、名刺情報レコードおよびメモ情報レコードのフィールド構成の例については、別途、図3を参照して説明する。
【0022】
表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display)などによって構成され、また、入力部50は、表示部40に併設されたタッチパネルや小型のキーボードなどによって構成される。また、カメラ60は、CCD(Charge Coupled Device)などによって構成され、通常、表示部40の裏側に設けられ、撮像時には、カメラ60で撮像された画像がそのまま表示部40に表示可能なように構成されている。
【0023】
無線データ通信部70は、例えば、Wi−Fi規格(IEEE802.11a/b規格)の無線LAN(Local Area Network)の子機側の通信装置などによって構成される。そして、無線LANの親機の通信装置を有するパソコンや、基地局(アクセスポイント)を介してインタネットに接続される。なお、本実施形態では、無線データ通信部70は、携帯電話通信網に組込まれた無線通信部(図示省略)とは別の無線通信部であるとする。
【0024】
位置情報取得部80は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信するGPS受信機などにより構成され、受信機が位置する位置情報(例えば、緯度・経度情報)を取得する。なお、位置情報取得部80は、無線LANや携帯電話の基地局からの電波強度などに基づき位置情報を取得するものであってもよい。
【0025】
さらに、図1を参照して、情報処理部20における各機能ブロックの機能について説明する。
【0026】
名刺情報作成&登録部21は、入力部50から入力される名刺に記載されている人物の姓名、会社名、部署名などについてのテキスト情報や、カメラ60から入力される名刺の表面や裏面を撮影した画像情報などを取得して、それら取得した情報を用いて名刺情報レコードを作成し、作成した名刺情報レコードをDB31に登録する。
【0027】
メモ情報作成&登録部25は、入力部50を介してユーザにより自由に入力されるテキスト情報やフリーハンドの線画情報、あるいは、カメラ60から入力される画像情報などを取得して、その取得した情報を含んだメモ情報レコードを作成し、作成したメモ情報レコードをDB32に登録する。
【0028】
検索条件受付部23は、入力部50から入力されるテキスト情報に基づき、名刺DB31やメモDB32を検索するための検索条件を設定する。なお、その検索条件は、名刺DB31の名刺情報レコードの全フィールドや、メモDB32のメモ情報レコードの全フィールドを検索する場合には、検索のキーワードにより構成され、また、名刺情報レコードの所定のフィールド(例えば、姓名、会社名など)や、メモ情報のタイトルのフィールドを50音などで絞込み検索する場合には、その1文字目の50音のかな文字などによって構成される。
【0029】
名刺DB検索&結果表示部22は、検索条件受付部23によって受付けられた検索条件に基づき、名刺DB31を検索し、その検索条件でヒットした名刺情報レコードを抽出し、その抽出した名刺情報レコードの内容を表示部40に表示する。同様に、メモDB検索&結果表示部24は、検索条件受付部23によって受付けられた検索条件に基づき、メモDB32を検索し、その検索条件でヒットしたメモ情報レコードを抽出し、その抽出したメモ情報レコードの内容を表示部40に表示する。
【0030】
DB同期化処理部26は、名刺DB31、メモDB32および音声・画像ファイルDB33に記憶されている情報と、据置き型のパソコンなどで実現される名刺&メモ情報連携管理装置(図2を用いて説明)が有する名刺DB31、メモDB32および音声・画像ファイルDB33に記憶されている情報と、を同期化させる。
【0031】
以上のように構成された名刺&メモ情報連携管理装置10は、名刺情報を名刺DB31に登録することができ、メモ情報を名刺情報に関連付けてメモDB32に登録することができ、かつ、その登録した名刺情報やメモ情報を互いに関連付けて名刺DB31およびメモDB32から、適宜、検索することができるようになる。なお、その操作手順や処理フローについては、別途、図面を参照して説明する。
【0032】
続いて、図2を参照して、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aの構成の例について説明する。図2に示すように、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aは、情報処理部20a、記憶部30a、表示部40a、入力部50a、画像入力部60a、無線データ通信部70aなどを含んで構成される。
【0033】
ここで、情報処理部20aは、名刺情報作成&登録部21、名刺DB検索&結果表示部22、検索条件受付部23、メモDB検索&結果表示部24、メモ情報作成&登録部25、DB同期化処理部26などの機能ブロックを含んで構成される。また、記憶部30aは、名刺DB31、メモDB32、音声・画像ファイルDB33などのデータベースを含んで構成される。
【0034】
これらの機能ブロックやデータベースの構成は、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10の場合とほとんど同じである。従って、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aでも、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10と同様に、名刺情報を名刺DB31に登録することができ、メモ情報を名刺情報に関連付けてメモDB32に登録することができ、かつ、その登録した名刺情報やメモ情報を互いに関連付けて名刺DB31およびメモDB32から、適宜、検索することができる。
【0035】
以上のように、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aと携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10とでは、機能的な構成には、ほとんど相違はないが、ハードウエアの構成の一部には相違がある。
【0036】
ちなみに、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aの場合、記憶部30aは、通常は、高価なフラッシュメモリではなく、安価で大容量のハードディスク装置で構成される。また、画像入力部60aとしては、通常、光学スキャナが用いられるが、カメラを併用してもよい。また、据え置き型であるから、GPS受信機などの位置情報取得手段が設けられることはほとんどない。
【0037】
また、情報処理部20aを構成するCPUとしては、携帯型の場合よりも高性能のCPUを利用することができ、また、画像入力部60aとしてオートフィーダ付きのスキャナなどを利用することができる。そのようなハードウエア構成の場合には、名刺情報作成&登録部21に、名刺に記載されている情報を自動的に電子的な文字情報(テキスト情報)に変換するOCRプログラムを組込んでもよい。
【0038】
また、無線データ通信部70aとしては、例えば、Wi−Fi規格の無線LANの親機側の通信装置などが用いられる。従って、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10および据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aは、無線データ通信部70,70aを介して互いに直接に情報の送受信を行うことが可能になる。そして、それぞれのDB同期化処理部26の処理により、それぞれがそれぞれの記憶部30,30a記憶している名刺DB31、メモDB32、音声・画像ファイルDB33などのデータベースを互いに同期化することができる。
【0039】
従って、ユーザが、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10および据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aの両方を有している場合には、ユーザは、時、場所、状況に応じて携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10および据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aを、適宜、使い分け、かつ、両方のデータベースをいつも同期化しておくことが可能になる。
【0040】
図3は、名刺DBおよびメモDBのレコード構成の例を示した図であり、(a)は、名刺情報レコードの構成の例、(b)は、メモ情報レコードの構成の例である。
【0041】
図3(a)に示すように、名刺情報レコード311は、当該名刺情報レコード311をユニークに識別する名刺レコード識別番号、名刺に記載されている姓名、会社名、部署名、役職、電話番号、FAX番号、メールアドレス、郵便番号、会社住所、ホームページアドレスなどを格納するフィールドによって構成される。
さらに、ここでは、名刺情報レコード311には、名刺の表面画像ファイル名、裏面画像ファイル名、グループ番号などを格納するフィールドが含まれるものとする。ここで、グループ番号は、ユーザが任意に設定することができる情報であり、名刺をユーザの便宜によってグループ化するために用いられる。また、前記したように、名刺の表面画像情報および裏面画像情報自身は、音声・画像ファイルDB33に記憶される。
【0042】
続いて、図3(b)に示すように、メモ情報レコード321は、当該メモ情報レコード321をユニークに識別するメモレコード識別番号、当該メモ情報レコード321を作成した作成者識別番号、作成者属性、セキュリティ情報、当該メモ情報のタイトル、当該メモ情報が作成された日時情報、場所情報、当該メモ情報の本体情報であるメモテキスト、当該メモ情報に添付する音声・画像ファイル名などを格納するフィールドによって構成される。さらに、メモ情報レコード321は、これらのフィールドに加え、名刺レコード識別番号を格納する1以上のフィールドを含むものとする。名刺レコード識別番号は、当該メモ情報レコード321に関連付ける名刺情報レコード311を指定する情報である。
【0043】
以上のように、本実施形態では、メモ情報レコード321が当該メモ情報に関連付けられる名刺情報を識別するための名刺レコード識別番号を格納するフィールドを備えているため、ユーザは、任意にメモ情報を作成し、その作成したメモ情報に対して、いつでも任意に名刺情報を対応付けることが可能になる。その操作手順などについては、後記する。
【0044】
なお、図3(b)において、作成者属性は、例えば、当該メモ情報の作成者の所属部署や役職などを識別する情報であり、セキュリティ情報は、当該メモ情報を閲覧することが可能な閲覧者の所属部署や役職などを識別する情報である。ただし、特定の名刺&メモ情報連携管理装置10,10aをある個人が独占して使用する場合には、作成者識別番号、作成者属性およびセキュリティ情報のフィールドは、必ずしも必要ではない。
【0045】
続いて、図4ないし図10を参照して、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10の表示部40に表示される表示画面の例、および、ユーザの操作手順の例について説明する。なお、据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aにおける表示画面や操作手順については、以下の説明とほぼ同様になるので、説明を省略する。
【0046】
図4は、本発明の実施形態に係る名刺&メモ情報連携管理装置の初期表示画面および「新規名刺登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、(a)は、「メインメニュー」画面の例、(b)は、「新規名刺登録」画面の例である。
【0047】
名刺&メモ情報連携管理装置10の情報処理部20が処理を開始すると、表示部40に初期画面として、図4(a)に示すような「メインメニュー」画面401を表示する。このとき、「メインメニュー」画面401には、「新規名刺登録」ボタン4011、「名刺から検索」ボタン4012、「新規メモ作成&登録」ボタン4013、「メモから検索」ボタン4014、「データベースの同期化」ボタン4015、「終了」ボタン4016などのメニューボタンが表示される。
なお、この図の例では、名刺&メモ情報連携管理装置10を実現する機能を「名刺&メモシステム」と称している。
【0048】
そこで、「メインメニュー」画面401において、メニューボタンのいずれかがタッチされると、情報処理部20は、そのタッチされたメニューボタンに対応付けられた所定の処理を実行する。例えば、「新規名刺登録」ボタン4011がタッチされると、表示部40には、図4(b)に示すような「新規名刺登録」画面402が表示される。
なお、以下、本実施形態では、表示部40は、タッチパネルが併設されたLCDであるとする。
【0049】
「新規名刺登録」画面402には、名刺表面画像および名刺裏面画像を表示する名刺画像表示領域4021、名刺情報レコード311のフィールドデータの入力欄4022、ソフトキーボード4023などが表示される。そこで、ユーザは、名刺情報レコード311のフィールドデータの入力欄4022の1つを選択し、ソフトキーボード4023を適宜タッチすることによって、名刺情報レコード311の各フィールドにデータを入力することができる。
なお、図4(b)では、名刺情報レコード311のフィールドデータの入力欄4022には、一部のフィールドの入力欄しか表示されていないが、その入力欄の表示は、上下に適宜スクロールさせることができ、そのスクロールによって全フィールドの入力欄を表示させることができる。
【0050】
また、ユーザが名刺画像表示領域4021をタッチして、カメラ60で名刺表面または名刺裏面を撮像すると、撮像された名刺表面画像または名刺裏面画像は、タッチした名刺表面画像領域または名刺裏面画像領域に表示される。この場合、撮像された名刺表面画像または名刺裏面画像は、適宜ファイル名称が付され、音声・画像ファイルDB33に登録され、名刺情報レコードの表面画像ファイル名または裏面ファイル画像名のフィールドには、そのファイル名称が格納される。
【0051】
以上のようにして、名刺情報レコード311のフィールドデータが入力され、ユーザが「登録」ボタン4024をタッチすると、入力されたフィールドデータに基づき、名刺情報レコード311が作成される。そして、その作成された名刺情報レコード311は、名刺DB31に登録される。
なお、「登録」ボタン4024がタッチされるとき、名刺情報レコード311のすべてのフィールドにフィールドデータが入力されておく必要はない。
【0052】
また、「新規名刺登録」画面402において、「戻る」ボタン4025がタッチされると、前の画面(この場合は、「メインメニュー」画面401)が表示される。なお、以下、本明細書では、「戻る」ボタンは、この場合と同様に、表示画面を前の画面に戻す機能を有するボタンであるものとし、その説明を省略する。
【0053】
図5および図6は、「名刺から検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、図5(c)は、「名刺検索」画面の例、図5(d)は、「名刺詳細表示」画面の例、図6(e)は、「関連メモ一覧表示」画面の例、図6(f)は、「メモ詳細表示」画面の例である。
【0054】
「メインメニュー」画面401(図4(a)参照)において、「名刺から検索」ボタン4012がタッチされると、図5(c)に示すような「名刺検索」画面403が表示される。「名刺検索」画面403には、検索条件指定欄4031、名刺一覧4032などが表示される。
【0055】
ここで、検索条件指定欄4031には、名刺DB31を検索する検索条件を設定するためのボタンまたは入力欄などが表示される。図5(c)の例では、名刺情報レコード311における姓名のフィールドの1文字目を指定する50音の文字を選択するボタンが表示され、この例では、「さ」のボタンがタッチされたものとしている。その場合には、名刺DB31から、姓名のフィールドの1文字目が「さ」に該当する名刺情報レコードが抽出され、その抽出された名刺情報に含まれる、例えば、姓名+会社名の一覧が名刺一覧4032として表示される。なお、名刺一覧4032は、適宜、上下にスクロール表示することができる。
【0056】
なお、検索条件指定欄4031には、キーワード検索を行うためのキーワード入力欄が表示されるとしてもよく、その場合には、キーワード入力欄に入力されたキーワードで名刺DB31が検索され、その検索により抽出された名刺情報の一覧が名刺一覧4032に表示される。
【0057】
続いて、ユーザが、名刺一覧4032に表示された名刺情報の一覧(例えば、姓名+会社名の一覧)から、その1つを選択し(図5(c)の例では「佐々木C次郎」の名刺情報が選択されている)、「選択」ボタン4034をタッチすると、図5(d)に示す「名刺詳細表示」画面404が表示される。
【0058】
「名刺詳細表示」画面404には、「名刺検索」画面403で選択された名刺情報について、名刺表面画像および名刺裏面画像4041、ならびに、フィールドデータ一覧4042が表示される。なお、フィールドデータ一覧4042は、適宜、上下にスクロール表示可能であるとする。
【0059】
ユーザは、この「名刺詳細表示」画面404を閲覧することにより、当該名刺情報に係る人物についての情報を確認または思い出すことができるが、本実施形態では、さらに、当該名刺情報(つまり、図5(c)の例では「佐々木C次郎」の名刺情報)に関連付けられたメモ情報を抽出することができる。そこで、ユーザが当該「名刺詳細表示」画面404の最下部に表示された「関連メモ」ボタン4046をタッチすると、メモDB32が検索され、当該名刺情報に関連付けられたメモ情報が抽出され、図6(e)に示す「関連メモ一覧」画面405が表示される。
【0060】
また、ユーザが、「名刺詳細表示」画面404において、「終了」ボタン4047をタッチすると、「名刺から検索の処理」は、中断する形で終了し、表示部40の表示は、「メインメニュー」画面401に戻る。また、「更新」ボタン4044がタッチされた場合については、図示を省略したが、「名刺詳細表示」画面404の中に、図4(b)に示したようなソフトキーボード4023が表示され、フィールドデータ一覧4042に表示されている名刺情報レコード311の各フィールドデータを、適宜、更新(修正または追加)することができるようになる。
【0061】
図6(e)の「関連メモ一覧表示」画面405には、当該名刺情報に関連付けられたメモ情報のタイトル一覧4051が表示される。メモ情報のタイトル一覧4051には、日時情報や場所情報が含まれてもよい。なお、当該名刺情報に関連付けられた名刺情報は、情報処理部20が、メモDB32を検索して、メモ情報レコード321の名刺レコード識別番号フィールドに、当該名刺情報の名刺情報レコード311に付された名刺レコード識別番号を含んでいるようなメモ情報レコード321を抽出することによって得られる。
【0062】
さらに、ユーザが、「関連メモ一覧表示」画面405において、メモ情報のタイトル一覧4051から1つのタイトルを選択し(図6(e)の例では「「ABC」実演デモ」が選択されている)、「選択」ボタン4054をタッチすると、図6(f)に示す「メモ詳細表示」画面406が表示される。
【0063】
「メモ詳細表示」画面406には、選択されたメモ情報についてのメモタイトル4061、メモテキスト4062、添付画像情報4063などが表示される。なお、添付画像情報4063はなくてもよい。また、添付画像情報4063は、画像情報に限定されず、音声情報などであってもよい。
【0064】
以上のようにして、ユーザは、所望の名刺情報と、その名刺情報に関連付けられているメモ情報を閲覧することができる。
【0065】
図7および図8は、「新規メモ作成&登録処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、図7(g)は、「新規メモ作成&登録」画面の例、図7(h)は、「関連名刺一覧」画面の例、図8(i)は、「名刺関連付け」画面の例、図8(j)は、「関連名刺一覧」画面の例である。
【0066】
「メインメニュー」画面401(図4(a)参照)において、「新規メモ作成&登録」ボタン4013がタッチされると、図7(g)に示すような「新規メモ作成&登録」画面407が表示される。「新規メモ作成&登録」画面407には、メモテキスト記入欄4071、画像表示欄4072、ソフトキーボード4073などが表示される。
【0067】
ユーザは、ソフトキーボード4073を用いて、メモテキスト記入欄4071に自由に文字を入力することができ、適宜、メモテキストを作成することができる。このとき、メモテキストの1行目のテキストは当該メモ情報のタイトルとみなされる。なお、画像表示欄4072は表示されないものとするが、本実施形態では、メモ情報に音声情報や画像情報を添付することができる。
【0068】
例えば、カメラ60などで撮像した画像をメモ情報に添付する場合には、ユーザは、当該「新規メモ作成&登録」画面407の最下部に表示された「画像」ボタン4076をタッチする。そうすると、画像表示欄4072が開かれ、その中にカメラ60などで撮像した画像が表示される。なお、画像表示欄4072は、適宜、拡大、縮小、全画面表示などが可能であるとする。また、撮像された画像情報は、音声・画像ファイルDB33に登録される。
【0069】
以上のようにしてメモテキストおよび画像情報からなるメモ情報が作成され、ユーザが「登録」ボタン4074をタッチすると、入力されたメモテキストや添付された画像情報のファイル名などによりメモ情報レコード321が作成される。そして、その作成されたメモ情報レコード321は、メモDB32に登録される。ただし、この場合は、名刺情報との関連付けがされていないので、そのメモ情報レコード321には、関連付けされた名刺の識別情報(名刺レコード識別番号)は含まれていない。
【0070】
なお、メモ情報に含まれる日時情報および場所情報は、所定の入力欄を介してユーザが入力するものとしてもよいが、情報処理部20が内蔵するカレンダや時計から取得される日時情報、位置情報取得部80によって取得される位置情報(緯度・経度情報など)を自動的に設定するものとしてもよい。
【0071】
また、「新規メモ作成&登録」画面407において、「メール」ボタン4078がタッチされると、メール処理プログラムが起動され、そのメール処理プログラムは、当該メモテキストおよび画像情報をそのままメールのテキストおよび添付画像情報として利用することができる。また、「関連名刺」ボタン4077がタッチされると、当該メモ情報に関連付けられた名刺情報が名刺DB31で検索され、その検索結果が図7(h)の「関連名刺一覧」画面408に表示される。
【0072】
図7(h)の「関連名刺一覧」画面408には、関連名刺一覧4081が表示されるが、この時点では、当該名刺情報には名刺情報がまだ関連付けられていないので、関連名刺一覧4081は、空欄で表示される。そして、ユーザが「追加」ボタン4082をタッチすると、図8(i)の「名刺関連付け」画面409が表示される。
【0073】
図8(i)の「名刺関連付け」画面409には、検索条件指定欄4091、名刺一覧4092などが表示される。この表示画面は、そのほとんどが、図5(c)の「名刺検索」画面403と同じであり、検索条件指定欄4091で指定された検索条件で名刺DB31が検索され、その検索で抽出された名刺情報に含まれる、例えば、姓名+会社名の一覧が名刺一覧4092として表示される。
【0074】
ただし、「名刺関連付け」画面409では、「選択」ボタン4094の役割が「名刺検索」画面403の場合とは一部異なっており、また、「関連付け」ボタン4097が新たに設けられている。ユーザは、名刺一覧4092に表示された1つ以上の姓名をタッチし、さらに「選択」ボタン4094をタッチすることによって、当該メモ情報(図7(i)の「新規メモ作成&登録」画面407で作成したメモ情報)に関連付ける名刺情報を選択することができる。
【0075】
そして、その後、ユーザが「関連付け」ボタン4097をタッチすると、それまでに選択された名刺情報が、図8(j)に示す「関連名刺一覧」画面410の関連名刺一覧4101として表示される。なお、図8の例では、関連付けられる名刺情報として、「佐々木C次郎」の名刺情報が選択されたことが示されている。
【0076】
そこで、図8(j)の「関連名刺一覧」画面410で、「登録」ボタン4104がタッチされると、「新規メモ作成&登録」画面407を介して入力されたメモテキストや画像情報に加え、当該「関連名刺一覧」画面410に表示されている名刺情報を識別する名刺レコード識別番号などにより、メモ情報レコード321が作成され、その作成されたメモ情報レコード321がメモDB32に登録される。
また、「関連名刺一覧」画面410において、「追加」ボタン4102がタッチされると、再度、「名刺関連付け」画面409が表示される。ユーザは、その「名刺関連付け」画面409を介して、関連付ける名刺をさらに追加することができる。
【0077】
図9および図10は、「メモから検索処理」によって表示される表示画面の例を示した図であり、図9(k)は、「メモ検索」画面の例、図9(l)は、「メモ詳細表示」画面の例、図10(m)は、「関連名刺一覧表示」画面の例、図10(n)は、「メモ詳細表示」画面の例である。
【0078】
「メインメニュー」画面401(図4(a)参照)において、「メモから検索」ボタン4014がタッチされると、図9(k)に示すような「メモ検索」画面411が表示される。「メモ検索」画面411には、検索条件指定欄4111、メモ一覧4112などが表示される。
【0079】
ここで、検索条件指定欄4111には、メモDB32を検索する検索条件を設定するためのボタンまたは入力欄などが表示される。図9(k)の例では、メモ情報レコード321におけるタイトルのフィールドの1文字目を指定する50音などの文字を選択するボタンが表示され、この例では、「C」のボタンがタッチされたものとしている。その場合には、メモDB32から、タイトルのフィールドの1文字目が「C」に該当するメモ情報レコードが抽出され、その抽出されたメモ情報のタイトル一覧がメモ一覧4112として表示される。図9(k)の例では、タイトルに加えて、日時および場所の情報も表示しているが、これらの情報はなくてもよい。なお、メモ一覧4112は、適宜、上下にスクロール表示することができる。
【0080】
また、検索条件指定欄4111には、キーワード検索を行うためのキーワード入力欄が表示されるとしてもよく、その場合には、キーワード入力欄に入力されたキーワードでメモDB32が検索され、その検索により抽出されたメモ情報のタイトル一覧がメモ一覧4112として表示される。
【0081】
続いて、ユーザが、メモ一覧4112に表示されたメモ情報のタイトル一覧から、その1つを選択し(図9(k)の例では、「CCZ−Aシステム紹介」が選択されている)、「選択」ボタン4114をタッチすると、図10(l)に示す「メモ詳細表示」画面412が表示される。
【0082】
「メモ詳細表示」画面412には、「メモ検索」画面411で選択されたメモ情報について、メモタイトル4121、メモテキスト4122、添付画像情報4123などが表示される。ユーザは、この「メモ詳細表示」画面412を閲覧することにより、当該メモ情報の内容を確認または思い出すことができるが、本実施形態では、さらに、当該メモ情報(図9(c)の例では「CCZ−Aシステム紹介」のメモ情報)に関連付けられた名刺情報を抽出することができる。
【0083】
そこで、ユーザが当該「メモ詳細表示」画面412の最下部に表示された「関連名刺」ボタン4126をタッチすると、名刺DB31が検索され、当該メモ情報に関連付けられた名刺情報が抽出され、図10(m)に示す「関連名刺一覧」画面413が表示される。また、ユーザが「終了」ボタン4127をタッチすると、メモから検索の処理は、中断する形で終了し、表示部40の表示は、「メインメニュー」画面401に戻る。
【0084】
図10(m)の「関連名刺一覧」画面413には、図9(k)で選択されたメモ情報に関連付けられた名刺情報の一覧が、例えば、姓名+会社名で表した関連名刺一覧4131として表示される。さらに、ユーザが、関連名刺一覧4131に表示された名刺情報(姓名+会社名)の1つを選択して、「選択」ボタン4134をタッチすると、図10(n)に示す「名刺詳細表示」画面414が表示される。
【0085】
また、「関連名刺一覧」画面413で「追加」ボタン4132がタッチされると、図8(i)の「名刺関連付け」画面409と同様の画面が表示されるので、ユーザは、図9の「メモ検索」画面411で選択したメモ情報に対して、さらに新たな名刺情報を関連付けることが可能になる。
【0086】
図10(n)の「名刺詳細表示」画面414は、「関連名刺一覧」画面413で選択された名刺情報についての名刺表面画像および名刺裏面画像4141、ならびに、フィールドデータ一覧4142が表示される。なお、「名刺詳細表示」画面414は、図5(d)の「名刺詳細表示」画面404とほとんど同じ画面であるが、「名刺詳細表示」画面414には、「名刺詳細表示」画面404に含まれている「関連メモ」ボタン4047に対応するボタンが含まれていない。また、「名刺詳細表示」画面414において、「終了」ボタン4147がタッチされると、メモから検索の処理は終了し、表示部40の表示は、「メインメニュー」画面401に戻る。
【0087】
以上のような操作により、ユーザは、検索したメモ情報に関連付けられた名刺情報を得ることができる。
【0088】
なお、図4(a)「メインメニュー」画面401において、「データベースの同期化」ボタン4015がタッチされた場合には、携帯型の名刺&メモ情報連携管理装置10と据置き型の名刺&メモ情報連携管理装置10aのそれぞれの情報処理部20,20aは、無線データ通信部70,70aを介して情報通信を行い、記憶部30,30aにそれぞれ記憶されている名刺DB31、メモDB32および音声・画像ファイルDB33の同期化を行う。また、図4(a)「メインメニュー」画面401において、「終了」ボタン4016がタッチされた場合には、情報処理部20は、名刺&メモ情報連携管理装置10における名刺&メモ情報連携管理機能を実現する処理の実行を終了する。
【0089】
続いて、図11ないし図13を参照して、名刺&メモ情報連携管理装置10の情報処理部20が実行する名刺&メモ情報連携管理機能を実現するための主要な処理の処理フローについて説明する。
【0090】
図11は、「名刺から検索処理」の処理フローの例を示した図である。この「名刺から検索処理」は、図4(a)の「メインメニュー」画面401において、「名刺から検索」ボタン4012がタッチされたときに開始される。
【0091】
情報処理部20は、まず、「名刺検索」画面403(図5(c)参照)を表示し(ステップS11)、その「名刺検索」画面403の中に表示されている名刺一覧4032から1つの名刺を選択する入力情報(ユーザの操作情報)を受付ける(ステップS12)。
次に、情報処理部20は、前記受付けた1つの名刺を選択する入力情報によって指定される名刺の名刺情報レコード311を、名刺DB31から抽出し、その抽出した名刺情報レコード311により「名刺詳細表示」画面404(図5(d)参照)を表示する(ステップS13)。
【0092】
次に、「名刺詳細表示」画面404において、「関連メモ」ボタン4046がタッチされず(ステップS14でNo)、「戻る」ボタン4045がタッチされた場合には(ステップS15でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS11へ戻す。
また、「名刺詳細表示」画面404において、「関連メモ」ボタン4046も「戻る」ボタン4045もタッチされず(ステップS14、S15のいずれでもNo)、「終了」ボタン4047がタッチされた場合には(ステップS16でYes)、情報処理部20は、当該「名刺から検索処理」を終了する。
また、「関連メモ」ボタン4046、「戻る」ボタン4045および「終了」ボタン4047のいずれものボタンもタッチされない場合は(ステップS14、S15、S16のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS14へ戻す。
【0093】
一方、ステップS14の判定で、「関連メモ」ボタン4046がタッチされた場合には(ステップS14でYes)、情報処理部20は、「名刺検索」画面403で選択された名刺(つまり、「名刺詳細表示」画面404に表示された名刺)の名刺情報レコード311に含まれている名刺レコード識別番号を抽出する(ステップS21)。
さらに、情報処理部20は、その抽出した名刺レコード識別番号を含んでいるメモ情報レコード321をメモDB32から抽出し(ステップS22)、その抽出されたメモ情報レコード321に記憶されているメモ情報を関連メモ情報とする(ステップS23)。
【0094】
次に、情報処理部20は、前記の関連メモ情報に基づき、「関連メモ一覧」画面405を表示する(ステップS24)。
次に、情報処理部20は、「関連メモ一覧」画面405に表示された関連メモのタイトル一覧4051から1つのタイトルを選択する入力情報を受付け(ステップS25)、受付けた入力情報で選択されるタイトルを有するメモ情報レコード321に基づき、「メモ詳細表示」画面406を表示する(ステップS26)。
【0095】
次に、「メモ詳細表示」画面406において、「戻る」ボタン4065がタッチされた場合には(ステップS27でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS24へ戻す。
また、「戻る」ボタン4065および「終了」ボタン4067のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS27、S28のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS27へ戻す。
また、「戻る」ボタン4065がタッチされず(ステップS27でNo)、「終了」ボタン4067がタッチされた場合には(ステップS28でYes)、情報処理部20は、当該「名刺から検索処理」を終了する。
【0096】
図12は、「新規メモ作成&登録処理」の処理フローの例を示した図である。この「新規メモ作成&登録処理」は、図4(a)の「メインメニュー」画面401において、「新規メモ作成&登録」ボタン4013がタッチされたときに開始される。
【0097】
情報処理部20は、まず、「新規メモ作成&登録」画面407(図7(g)参照)を表示し(ステップS31)、その「新規メモ作成&登録」画面407のメモテキスト記入欄4071を介して、メモ情報としてテキストの入力を受付ける(ステップS32)。
そして、「新規メモ作成&登録」画面407の「画像」ボタン4076がタッチされたか否か判定し(ステップS33)、タッチされた場合には(ステップS33でYes)、カメラ60などからの画像情報の入力を受付ける(ステップS34)。また、「画像」ボタン4076がタッチされなかった場合には(ステップS33でNo)、画像情報の入力は受付けられない。
【0098】
次に、「新規メモ作成&登録」画面407において、「関連名刺」ボタン4077がタッチされず(ステップS35でNo)、「戻る」ボタン4075がタッチされた場合には(ステップS36でYes)、情報処理部20は、当該「新規メモ作成&登録」処理を終了する。
また、「新規メモ作成&登録」画面407において、「関連名刺」ボタン4077も、「戻る」ボタン4075もタッチされず(ステップS35、S36のいずれでもNo)、「登録」ボタン4074がタッチされた場合には(ステップS37でYes)、情報処理部20は、それまでに受付けたメモ情報に基づきメモ情報レコード321を作成し、作成したメモ情報レコードをメモDB32に登録し(ステップS45)、当該「新規メモ作成&登録処理」を終了する。
また、「関連名刺」ボタン4077、「戻る」ボタン4075および「登録」ボタン4074のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS35、S36、S37のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS35へ戻す。
【0099】
一方、ステップS35の判定で、「関連名刺」ボタン4077がタッチされた場合には(ステップS35でYes)、情報処理部20は、「関連名刺一覧」画面408,410を表示する(ステップS41)。
【0100】
次に、「関連名刺一覧」画面408,410において、「戻る」ボタン4085,4105がタッチされた場合には(ステップS42でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS31へ戻す。
また、「戻る」ボタン4085,4105も、「追加」ボタン4082,4102もタッチされず(ステップS42、S43のいずれでもNo)、「登録」ボタン4084,4104がタッチされた場合には(ステップS44でYes)、情報処理部20は、それまでに受付けたメモ情報に基づきメモ情報レコード321を作成し、作成したメモ情報レコードをメモDB32に登録し(ステップS45)当該「新規メモ作成&登録処理」を終了する。
また、「戻る」ボタン4085,4105、「追加」ボタン4082,4102および「登録」ボタン4084,4104のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS42、S43、S44のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS42へ戻す。
【0101】
一方、ステップS43の判定で、「追加」ボタン4082,4102がタッチされた場合には(ステップS43でYes)、情報処理部20は、「名刺関連付け」画面409を表示する(ステップS51)。
次に、情報処理部20は、「名刺関連付け」画面409に表示された名刺一覧4092から1つの名刺を選択する入力情報を受付け(ステップS52)、受付けた入力情報で選択された名刺を関連名刺に追加し(ステップS53)、ステップS41へ戻って、再び、「関連名刺一覧」画面408,410を表示する(ステップS41)。
【0102】
図13は、「メモから検索処理」の処理フローの例を示した図である。この「メモから検索処理」は、図4(a)の「メインメニュー」画面401において、「メモから検索」ボタン4014がタッチされたときに開始される。
【0103】
情報処理部20は、まず、「メモ検索」画面411(図9(k)参照)を表示し(ステップS61)、その「名刺検索」画面411の中に表示されているメモ一覧4112から1つのメモのタイトルを選択する入力情報(ユーザの操作情報)を受付ける(ステップS62)。
次に、情報処理部20は、前記受付けた1つのメモのタイトルを選択する入力情報によって指定されるメモのメモ情報レコード321を、メモDB32から抽出し、その抽出したメモ情報レコード321により「メモ詳細表示」画面412(図9(l)参照)を表示する(ステップS63)。
【0104】
次に、「メモ詳細表示」画面412において、「関連名刺」ボタン4126がタッチされず(ステップS64でNo)、「戻る」ボタン4125がタッチされた場合には(ステップS65でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS61へ戻す。
また、「メモ詳細表示」画面412において、「関連名刺」ボタン4126も「戻る」ボタン4125もタッチされず(ステップS64、S65のいずれでもNo)、「終了」ボタン4127がタッチされた場合には(ステップS66でYes)、情報処理部20は、当該「メモから検索処理」を終了する。
また、「関連名刺」ボタン4126、「戻る」ボタン4125および「終了」ボタン4127のいずれものボタンもタッチされない場合は(ステップS64、S65、S66のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS64へ戻す。
【0105】
一方、ステップS64の判定で、「関連名刺」ボタン4126がタッチされた場合には(ステップS64でYes)、情報処理部20は、「メモ検索」画面411で選択されたメモ(つまり、「メモ詳細表示」画面412に表示されたメモ)のメモ情報レコード321に含まれている名刺レコード識別番号を抽出する(ステップS71)。
さらに、情報処理部20は、その抽出した名刺レコード識別番号を有する名刺情報レコード311を名刺DB31から抽出し(ステップS72)、その抽出した名刺情報レコード311を関連名刺情報とする(ステップS73)。
【0106】
次に、情報処理部20は、前記の関連名刺情報に基づき、「関連名刺一覧」画面413を表示する(ステップS74)。
次に、情報処理部20は、「関連名刺一覧」画面413に表示された関連名刺一覧4131から1つの名刺を選択する入力情報を受付け(ステップS75)、受付けた入力情報で選択される名刺の名刺情報レコード311に基づき、「関連名刺詳細表示」画面414を表示する(ステップS76)。
【0107】
次に、「名刺詳細表示」画面414において、「戻る」ボタン4145がタッチされた場合には(ステップS77でYes)、情報処理部20は、その実行処理をステップS74へ戻す。
また、「戻る」ボタン4145および「終了」ボタン4147のいずれのボタンもタッチされない場合は(ステップS77、S78のいずれでもNo)、情報処理部20は、その実行処理をステップS77へ戻す。
また、「戻る」ボタン4145がタッチされず(ステップS77でNo)、「終了」ボタン4147がタッチされた場合には(ステップS78でYes)、情報処理部20は、当該「メモから検索処理」を終了する。
【0108】
なお、「新規名刺登録処理」および「データベースの同期化処理」は、従来から一般的に行われている処理と大きな違いはないので、ここでは、その処理フローの説明を省略する。
【0109】
以上、本実施形態によれば、ユーザは、メモ情報を任意に作成し、その作成したメモ情報をメモDB32に登録するときに、名刺DB31に記憶されている名刺情報との関連付けを行うことができるが、名刺情報との関連付けは、メモ情報を登録するときに行わなければならないわけではない。登録後に行ってもよいし、場合によっては、関連付けは行わなくてもよい。従って、ユーザのメモ情報作成から関連付けまでの操作手順は、従来に比べ、自由度が大きくなった分、その操作性が向上したといえる。
【0110】
また、本実施形態によれば、所望の名刺情報を検索して、その名刺情報に関連付けられたメモ情報を得ることもでき、また、所望のメモ情報を検索して、そのメモ情報に関連付けられた名刺情報を得ることもできる。従って、名刺情報からメモ情報を検索していた従来に比べ、互いに関連付けられた名刺情報およびメモ情報を利用するときの利便性が向上したといえる。
【0111】
さらに、本実施形態では、名刺情報およびメモ情報を互いに関連付ける情報は、メモ情報レコード321に含まれているので、例えば、名刺情報レコードを一般に市販されている名刺管理システムの名刺情報レコードをそのまま使用することもできる。その場合には、少なくとも、「新規名刺登録処理」については、従来技術をそのまま使用することができる。
【0112】
また、以上に説明した実施形態は、様々な形態に変形することができる。例えば、以上に説明した実施形態では、名刺&メモ情報連携管理装置10,10aは、1つの情報処理部20,20aによって構成されているとしているが、情報処理部が互いに通信可能に接続されていれば、複数の情報処理部によって構成されていてもよい。
【0113】
例えば、本発明の名刺&メモ情報連携管理装置は、例えば、センタのデータベース管理サーバと、そのデータベース管理サーバにインタネットなどを介して通信可能に接続された携帯型情報端末とによって構成されるものであってもよい。その場合、名刺DB、メモDBおよび音声・画像ファイルDBは、データベース管理サーバに設けられ、図1、図2などを用いて説明した情報処理部20,20aを構成する機能ブロックの機能は、データベース管理サーバの情報処理部と、携帯型情報端末の情報処理部と、によって、適宜、分担して処理されることになる。
【符号の説明】
【0114】
10,10a 名刺&メモ情報連携管理装置
20,20a 情報処理部(情報処理手段)
21 名刺情報作成&登録部
22 名刺DB検索&結果表示部
23 検索条件受付部
24 メモDB検索&結果表示部
25 メモ情報作成&登録部
26 DB同期化処理部
30,30a 記憶部(記憶手段)
31 名刺DB
32 メモDB
33 音声・画像ファイルDB
40,40a 表示部(表示手段)
50,50a 入力部(入力手段)
60 カメラ(入力手段)
60a 画像入力部(入力手段)
70,70a 無線データ通信部
80 位置情報取得部
311 名刺情報レコード
321 メモ情報レコード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有し、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理装置であって、
前記メモ情報レコードは、
メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、
前記情報処理手段は、
前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、
前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、
前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、
前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、
を実行すること
を特徴とする名刺&メモ情報連携管理装置。
【請求項2】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記メモDBを検索する検索条件の入力を受付け、前記メモDBから前記検索条件にヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードのメモ情報フィールドに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したメモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに含まれている名刺レコード識別番号で指定される名刺情報レコードを、前記名刺DBから抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項1に記載の名刺&メモ情報連携管理装置。
【請求項3】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記名刺DBを検索する検索条件の入力を受付け、前記名刺DBから前記検索条件にヒットする名刺情報レコードを抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したレコードに含まれている名刺レコード識別番号を検索キーとして前記メモDBを検索してヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項1に記載の名刺&メモ情報連携管理装置。
【請求項4】
情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有するコンピュータを用いて、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理方法であって、
前記メモ情報レコードは、
メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、
前記情報処理手段は、
前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、
前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、
前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、
前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、
を実行すること
を特徴とする名刺&メモ情報連携管理方法。
【請求項5】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記メモDBを検索する検索条件の入力を受付け、前記メモDBから前記検索条件にヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードのメモ情報フィールドに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したメモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに含まれている名刺レコード識別番号で指定される名刺情報レコードを、前記名刺DBから抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項4に記載の名刺&メモ情報連携管理方法。
【請求項6】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記名刺DBを検索する検索条件の入力を受付け、前記名刺DBから前記検索条件にヒットする名刺情報レコードを抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したレコードに含まれている名刺レコード識別番号を検索キーとして前記メモDBを検索してヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項4に記載の名刺&メモ情報連携管理方法。
【請求項7】
情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有し、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理装置のプログラムであって、
前記メモ情報レコードは、
メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、
前記情報処理手段に、
前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、
前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、
前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、
前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
前記情報処理手段に、さらに、
前記入力手段を介して、前記メモDBを検索する検索条件の入力を受付け、前記メモDBから前記検索条件にヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードのメモ情報フィールドに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したメモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに含まれている名刺レコード識別番号で指定される名刺情報レコードを、前記名刺DBから抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行させるための請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記情報処理手段に、さらに、
前記入力手段を介して、前記名刺DBを検索する検索条件の入力を受付け、前記名刺DBから前記検索条件にヒットする名刺情報レコードを抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したレコードに含まれている名刺レコード識別番号を検索キーとして前記メモDBを検索してヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行させるための請求項7に記載のプログラム。
【請求項1】
情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有し、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理装置であって、
前記メモ情報レコードは、
メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、
前記情報処理手段は、
前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、
前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、
前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、
前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、
を実行すること
を特徴とする名刺&メモ情報連携管理装置。
【請求項2】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記メモDBを検索する検索条件の入力を受付け、前記メモDBから前記検索条件にヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードのメモ情報フィールドに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したメモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに含まれている名刺レコード識別番号で指定される名刺情報レコードを、前記名刺DBから抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項1に記載の名刺&メモ情報連携管理装置。
【請求項3】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記名刺DBを検索する検索条件の入力を受付け、前記名刺DBから前記検索条件にヒットする名刺情報レコードを抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したレコードに含まれている名刺レコード識別番号を検索キーとして前記メモDBを検索してヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項1に記載の名刺&メモ情報連携管理装置。
【請求項4】
情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有するコンピュータを用いて、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理方法であって、
前記メモ情報レコードは、
メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、
前記情報処理手段は、
前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、
前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、
前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、
前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、
を実行すること
を特徴とする名刺&メモ情報連携管理方法。
【請求項5】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記メモDBを検索する検索条件の入力を受付け、前記メモDBから前記検索条件にヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードのメモ情報フィールドに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したメモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに含まれている名刺レコード識別番号で指定される名刺情報レコードを、前記名刺DBから抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項4に記載の名刺&メモ情報連携管理方法。
【請求項6】
前記情報処理手段は、さらに、
前記入力手段を介して、前記名刺DBを検索する検索条件の入力を受付け、前記名刺DBから前記検索条件にヒットする名刺情報レコードを抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したレコードに含まれている名刺レコード識別番号を検索キーとして前記メモDBを検索してヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行すること
を特徴とする請求項4に記載の名刺&メモ情報連携管理方法。
【請求項7】
情報処理手段と、記憶手段と、入力手段と、表示手段と、を備え、前記記憶手段は、名刺情報レコードを記憶する名刺DB、および、メモ情報レコードを記憶するメモDBを有し、前記名刺DBおよび前記メモDBにそれぞれ記憶された名刺情報およびメモ情報を連携して管理する名刺&メモ情報連携管理装置のプログラムであって、
前記メモ情報レコードは、
メモ情報を記憶するメモ情報フィールドに加えて、前記名刺DBに記憶されている名刺情報レコードを識別する名刺レコード識別番号を記憶する名刺レコード識別番号フィールドを1つ以上含んで構成され、
前記情報処理手段に、
前記入力手段を介してメモ情報の入力を受付ける処理と、
前記受付けたメモ情報に対して関連付ける1つ以上の名刺情報レコードを、前記入力手段を介して入力されるユーザの操作情報に従って前記名刺DBから抽出する処理と、
前記受付けたメモ情報を、前記メモ情報レコードのメモ情報フィールドに格納し、前記抽出した1つ以上の名刺情報レコードの名刺レコード識別番号を、前記メモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに格納する処理と、
前記メモ情報および前記1以上の名刺レコード識別番号が格納された前記メモ情報レコードを、前記メモDBに登録する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
前記情報処理手段に、さらに、
前記入力手段を介して、前記メモDBを検索する検索条件の入力を受付け、前記メモDBから前記検索条件にヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードのメモ情報フィールドに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したメモ情報レコードの名刺レコード識別番号フィールドに含まれている名刺レコード識別番号で指定される名刺情報レコードを、前記名刺DBから抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行させるための請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記情報処理手段に、さらに、
前記入力手段を介して、前記名刺DBを検索する検索条件の入力を受付け、前記名刺DBから前記検索条件にヒットする名刺情報レコードを抽出し、前記抽出した名刺情報レコードに含まれている名刺情報を前記表示手段に表示する処理と、
前記抽出したレコードに含まれている名刺レコード識別番号を検索キーとして前記メモDBを検索してヒットするメモ情報レコードを抽出し、前記抽出したメモ情報レコードに含まれているメモ情報を前記表示手段に表示する処理と、
を実行させるための請求項7に記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−198070(P2011−198070A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64491(P2010−64491)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(510078311)株式会社ビジカ・ビジネスシステム (1)
【出願人】(510078322)株式会社エンジョブリンク (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(510078311)株式会社ビジカ・ビジネスシステム (1)
【出願人】(510078322)株式会社エンジョブリンク (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]