説明

吸収性物品の製造方法、吸収性物品および使い捨てパンツを製造するための装置

本開示は、吸収性物品(9)の製造方法に関し、方法は、ウェブ材料の長手方向ウェブ(1)を搬送するステップであって、ウェブが、2つの対向する長手方向縁部(14)、第1の側面(10)および第2の側面(12)を有し、2つの対向する長手方向縁部の間に置かれた開口(16)をさらに有し、開口は、ウェブ材料の離間した対向する余白部(18)が各開口とウェブ材料の対向する長手方向縁部との間に形成されるように、ウェブの長手方向に互いに離間しているステップと、ウェブの第1の側面の各部分が互いに面するように、ウェブを長手方向に沿って折り重ねる第1の折り畳み動作(20)を実行するステップと、ウェブ材料の対向する余白部を、ウェブの第2の側面が互いに面するように合わせるように、ウェブの少なくとも一部分を長手方向に沿って折り畳む第2の折り畳み動作(30)を実行するステップと、第2の折り畳み動作の後、結合部(46)をウェブに形成するステップであって、結合部は、ウェブの対向する余白部が第2の折り畳み動作によって合わせられた領域の少なくとも一部に形成され、結合部は、ウェブの長手方向縁部と開口との間を延びるステップと、ウェブの端部から個々の吸収性物品を分離するように、ウェブを、結合部を通って最終的に分離するステップ(8)と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品の製造方法に関し、より詳細には、使い捨てオムツ型パンツまたは使い捨て失禁パンツの製造方法、吸収性物品および使い捨てオムツまたは失禁パンツを製造するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オムツまたは失禁製品のための使い捨てパンツは、周知の製品である。これらには、衣服様の外観を備えているという目的が常にあり、使用者が着用したとき、オムツまたは失禁製品が、従来のパンツの外見、特に従来の下着/肌着の外観を有するようになっている。
【0003】
このタイプの使い捨てパンツを大量生産するときの問題の1つは、前側部分と後側部分が側面で互いに結合される部分の外観である。この種のシームを製造するとき生じる典型的な問題は、必ず製造されるシームおよび何らかのフランジ部分が、使用者がパンツを着用したときに外側に突き出ることである。
【0004】
これらの使い捨てパンツの衣服様の外観を改良するために、側面のシームおよび最終的に形成されるフランジ材料がパンツの側面へと突き出ることなく、これらのシームが外側から実際に見えないようにすることが目的である。
【0005】
これを達成するためのいくつかの試みが実行されてきた。例えば、特許文献1には、側面の溶着されるシームが、前側部分の内層が後側部分の外層に溶着されるように前側部分と後側部分が重なるように形成される、使い捨て式のオムツ型パンツの製造方法が開示されている。最終的に形成されるパンツは衣服様の外観を有するが、方法は、溶着ステップにおいて高度で難しいオムツの取扱いを必要とする。
【0006】
特許文献2には、実際にシームを形成するステップがいくつかの複雑な折り畳みステップを必要とする、使い捨てパンツのためのフランジのないシームの形成方法が開示されている。
【0007】
特許文献3には、シームに沿って前側部分と後側部分を結合する追加の分離パネルを有する使い捨て肌着が開示されている。その製造プロセスは、やはり複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2004/062541 A1号パンフレット
【特許文献2】米国特許第6,042,673号明細書
【特許文献3】米国特許第5,074,854号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記で述べた技術的背景により、本発明の目的は、改善された効率的な製造プロセスを可能にすることができる、吸収性物品の製造方法、吸収性物品および使い捨てオムツまたは失禁パンツを製造するための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1では、上記の目的を達成するための方法が提供される。従って、吸収性物品の製造方法は、ウェブ材料の長手方向ウェブを搬送するステップを含み、前記ウェブが2つの対向する長手方向縁部、第1の側面および第2の側面を有し、前記ウェブが2つの対向する長手方向縁部の間に置かれた開口をさらに有し、該開口は、ウェブ材料の対向する離間した余白部が各開口とウェブ材料の対向する長手方向縁部との間に形成されるように、ウェブの長手方向に互いに離間している。ウェブの第1の側面の各部分が互いに面するように、ウェブを長手方向に沿って折り重ねる第1の折り畳み動作が実行され、ウェブの第2の側面が互いに面するように、ウェブ材料の対向する余白部を合わせるように、ウェブの少なくとも一部分を長手方向に沿って折り畳む第2の折り畳み動作が実行される。第2の折り畳み動作の後、結合部がウェブに形成され、結合部は対向する余白部が第2の折り畳み動作によって合わせられた領域の少なくとも一部に形成され、結合部はウェブの長手方向縁部と開口との間を延びる。最後に、ウェブは、ウェブの端部から個々の吸収性物品を分離するように、結合部を通って分離される。
【0011】
該方法は、使い捨てパンツ、特にオムツまたは失禁パンツであって、結合部がウェブの2つの第2の側面に形成されるので、材料の層および最終的なフランジ材料の結合部が、少なくとも主要部分において、最終的な製品の内側に向かって曲げられる、使い捨てパンツ、特にオムツまたは失禁パンツを製造することができるとの利点を有する。言い換えると、側面のシームおよび最終的なフランジ材料が、最終的な吸収性物品の内側へと曲げられる。一連の折り畳みステップを使用して、高速の連続プロセスで製造を実行することができる。
【0012】
第1の側面を内側に、第2の側面を外側にして、製品、特にそのシームを意図された配置へと最終的に曲げることを支持するために、該方法は、結合部を形成した後、長手方向に沿ってウェブの完全性を維持するために、少なくとも余白部の影響されない部分を残しながら、ウェブを結合部が形成される領域であらかじめ分離するためのステップをさらに含み、余白部の影響されない部分は好ましくは長手方向縁部に向かって延びる。
【0013】
好ましくは、該方法は、ウェブを分離する前に、少なくともウェブの第2の折り畳み動作で折り畳まれた部分が、ウェブの第1の側面で互いに面するように、第2の折り畳み動作の少なくとも一部を反転する第3の折り畳み動作を実行するステップをさらに含む。第3の折り畳み動作によって、製品は、第1の側面を製品の内側に、第2の側面を外側にして、意図された配置へと折り返すことができ、次いで結合部が主に最終的な製品の内側に置かれる。言い換えると、側面のシームおよび最終的なフランジ材料が最終的な吸収性物品の内側に置かれ、それによって、最終的な吸収性物品の視覚および触覚的な外観がより衣服様になるようになっている。
【0014】
好ましくは、第3の折り畳み動作を実行するとき、ウェブを保持するステップがさらに実行される。第3の折り畳み動作を実行するとき、ウェブを保持するための様々な選択肢もある。特に、ウェブは、ウェブの2つの連続する結合部に対応するウェブの2つの位置で保持することができ、または第3の折り畳み動作を実行しながら、ウェブ搬送の方向における先の結合部または次の結合部で保持することができる。
【0015】
第1の折り畳み動作は、第1の折り畳み動作で実質的に長手方向中心線の周りでウェブを折り畳むことによって、または第1の折り畳み動作で実質的に長手方向中心線から外れた折り畳み線の周りでウェブを折り畳むことによって、効率的に実行することができる。
【0016】
第2の折り畳み動作では、ウェブは、ウェブの各長手方向縁部から、実質的に折り畳まれていないウェブの余白部の幅だけ離間した線の周りで折り畳まれることができる。第1の折り畳み動作との組み合わせにおいて、これにより、折り畳まれたウェブが実質的に「M字形」断面になり、効率的な結合プロセスを可能にする。好ましくは、第2の折り畳みステップ中または第2の折り畳みステップ後に、ウェブの2つの対向する長手方向縁部が互いに位置合わせされ、高品質な製品を達成することができる。
【0017】
第2の折り畳みステップでは、各折り畳み機構の衝突を避けるために、位相をシフトして、特に連続して、2つの対向する部分を折り畳むことができる。
【0018】
最終的な製品において、できる限り薄く可撓性のシームを提供するために、結合部を形成するステップにおいて、結合部は、2つ以上の別個の結合部分の形態で設けられることができ、個々に切断された最終的な製品にそれぞれ1つの結合部分のみが残るようになっている。好ましくは、2つ以上の別個の結合部分がウェブ材料に同時に形成される。
【0019】
パンツを効率的に製造する位置にくるように、第1の折り畳み動作の前に、好ましくは、ウェブの第1の側面で長手方向に離間した吸収性部分を有するウェブを提供するステップがさらに実行され、吸収性部分は2つの各開口の間に置かれる。
【0020】
上記の方法を実行するための装置が請求項13に述べられている。従って、該装置は、ウェブ材料の長手方向ウェブを機械方向に沿って搬送するための搬送手段を含み、前記ウェブが2つの対向する長手方向縁部、第1の側面および第2の側面を有し、前記ウェブが2つの対向する長手方向縁部の間に置かれた開口をさらに有し、該開口は、ウェブ材料の対向する離間した余白部が各開口とウェブ材料の対向する長手方向縁部との間に形成されるように、ウェブの長手方向に互いに離間している。該装置はさらに、ウェブの第1の側面の各部分が互いに面するように、ウェブを長手方向に沿って折り重ねる第1の折り畳み動作を実行するための第1の折り畳み手段と、ウェブの第2の側面が互いに面するようにウェブ材料の対向する余白部を合わせるように、ウェブの少なくとも一部分を長手方向に沿って折り畳む第2の折り畳み動作を実行するための第2の折り畳み手段と、を含む。さらに、装置は、結合部をウェブに形成するための結合手段であって、結合部が、第2の折り畳み動作によって対向する余白部が合わせられた領域の少なくとも一部に形成され、結合部が、ウェブの長手方向縁部と開口との間を延び、結合手段が、第1および第2の折り畳み手段の下流に置かれた結合手段と、ウェブの端部から個々の吸収性物品を分離するように、結合部でウェブを分離するための分離手段と、を含み、分離手段は第3の折り畳み手段の下流に置かれる。
【0021】
好ましくは、長手方向に沿ってウェブの完全性を維持するために、少なくとも余白部の影響されない部分を残しながら、ウェブを結合部が形成される領域であらかじめ分離するための前分離手段が設けられ、前分離手段は結合手段の下流に置かれ、余白部の影響されない部分は好ましくは長手方向縁部に向かって延びる。前分離手段によって実行される分離は、最終製品を意図された向きへと曲げやすくすることを助けることができる。
【0022】
最終製品を意図された向きへと曲げるために、少なくともウェブの第2の折り畳み動作で折り畳まれた部分が、ウェブの第1の側面で互いに面するように、第2の折り畳み動作の少なくとも一部を反転する第3の折り畳み動作を実行するための第3の折り畳み手段を設けることができ、第3の折り畳み手段は分離手段の上流に置かれる。
【0023】
第1の折り畳み手段が、好ましくは第1のガイド棒の形態で設けられる機械方向に延びる第1のガイドによって設けられる場合、および/または第2の折り畳み手段が、好ましくは互いに離間した2つの平行な第2のガイド棒によって設けられる機械方向に延びる第2のガイドによって設けられる場合、信頼性の高い装置を達成することができる。好ましくは第3のガイド棒の形態で設けられる、機械方向に延びる第3のガイドの形態で設けられる第3の折り畳み手段に関して、同じ構成を使用することもできる。好ましくは、第3のガイドは第1のガイドと一体に設けられ、好ましくは、第1の折り畳み動作を実行するための上流位置から、第3の折り畳み動作を実行するための下流位置に向かって延びる第1のガイド棒の形態で設けられる。
【0024】
製品を意図された向きへとさらに曲げやすくするために、装置は、第3の折り畳み動作を実行するとき、ウェブを保持するための保持手段をさらに含み、保持手段は第3の折り畳み手段の近傍に配置される。
【0025】
好ましくは、保持手段は、第3の折り畳み動作を実行するとき、ウェブの2つの連続する結合部に対応する2つの部分でウェブを保持するように配置される。
【0026】
好ましくは、保持手段は多角形ホイールの形態で設けることができ、多角形ホイールの縁部は、多角形ホイールの縁部が実質的に結合部でウェブに接触するように、結合手段と一致する。好ましくは、保持手段は係合機構の形態で設けることができ、その係合動作が結合手段と一致するように配置されて、係合動作が結合部で行われるようになっており、係合機構が好ましくはクランプ、フィンガー、パドル、もしくはフィンガー、パドル、または多角形ホイールの角を押圧するベルトの形態で設けられている。多角形ホイールの縁部とウェブとの摩擦を増加させるために、多角形ホイールの角間の表面は、好ましくは凹んでいる。ホイールにウェブを確実に保持するために、保持手段は、好ましくは、保持手段においてウェブの少なくとも一部を保持するための真空手段を備える。もちろん、真空手段は、ウェブの残りの部分をホイールに近接して保持するために、ホイールの各角の間に設けることもできる。この特定の実施形態は、真空によって折り畳まれたウェブの一方の側面をホイールに向かって吸引するので、第3の折り畳み動作の実行を容易にし、第3の折り畳み動作でウェブが通過することができる隙間が開くように、ウェブの各第1の側面をわずかに分離することができる。
【0027】
請求項26に記載の使い捨てパンツが設けられる。使い捨てパンツは、ウェブが2つの対向する長手方向縁部、第1の側面および第2の側面を有するウェブ材料の長手方向ウェブを含む。ウェブはさらに、2つの対向する長手方向縁部の間に置かれた開口を有し、開口は、ウェブ材料の離間した2つの対向する余白部がウェブ材料の各開口と対向する長手方向縁部との間に形成されるように、ウェブの長手方向に互いに離間している。2つの対向する余白部は、対向する余白部の領域の少なくとも一部で互いに結合し、最終的なシームの少なくとも一部が使い捨てパンツの内側に向いており、開口の最大横方向寸法は、最小の余白部の最小横方向寸法の2倍より大きい。
【0028】
このタイプの使い捨てパンツは、衣服様の感覚および外観を有し、上記の方法および/または装置によって有効に製造することができるという利点を有する。
【0029】
吸収性物品を製造するための装置および方法の実施形態が、以下の添付の図面に開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の実施形態の装置の第1の部分を示す図である。
【図2】図1の装置の第2の部分の第1の代替形態を示す図である。
【図3】図1の装置の第2の部分の第2の代替形態を示す図である。
【図4】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図5】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図6】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図7】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図8】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図9】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図10】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図11】吸収性物品の製造方法の実施形態を概略的に示す図である。
【図12】製品の結合部の様々な変形例を示す図である。
【図13】保持手段の代替実施形態を示す図である。
【図14】保持手段のさらに別の実施形態を示す図である。
【図15】保持手段の別の変形例を示す図である。
【図16】方法によって製造される吸収性物品を示す図である。
【図17】第1および第2のガイド棒の様々な配置を示す図である。
【図18】第3の折り畳み動作を実行するための代替実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下では、添付の図面を参照して、本開示の好ましい実施形態を説明する。図面では、同様または同一の要素は同一の参照符号によって示し、冗長性を避けるために、それらの重複する説明を省略することがある。
【0032】
図1は、吸収性物品、より詳細には、使い捨てオムツ型パンツおよび/または失禁パンツを製造するための、本開示による製造装置100の第1の上流部分を示す。
【0033】
ウェブ材料1の長手方向ウェブが、機械方向MDでもある搬送方向Xに沿って搬送される。ウェブ1は、第1の側面10および第2の側面12を有する。ウェブ1は、2つの対向する長手方向縁部14を含んでおり、前記ウェブ1には、開口16が設けられ、該開口16は、互いに離間し、材料のウェブ1によって形成される境界部の完全に内側に設けられる。開口16と2つの長手方向縁部14との間には、ウェブ材料の対向する余白部18が存在する。余白部は、点線と点線との間の領域に画成され、すなわち、余白部は、開口16のいずれかの部分とウェブ1の各長手方向縁部14との間を、機械方向に交差する方向CDに延びている。
【0034】
吸収性コア19が、ウェブ1の2つの連続する開口16の間に置かれている。吸収性コアは、ウェブ材料の余白部へと延びることができる。
【0035】
図1には示されていないが、ウェブ1を搬送するための搬送手段が設けられている。搬送手段は、開口16および吸収性コア19を含む製造の容易なウェブを繰り出すローラーとすることができる。搬送手段はまた、少なくとも上記の選択された特徴を備えたウェブ1が装置100へと搬送される製造プロセスの任意の上流ステーションに設けることができる。
【0036】
搬送手段の後、ウェブ1を長手方向Xに沿って折り重ねる、第1の折り畳み動作を実行する第1の折り畳み手段2が設けられており、それによって、ウェブ材料の第1の側面10の各部分が互いに面している。図1に示す実施形態では、ウェブ1は、参照符号20で見ることができるように、2つの対向する長手方向縁部14が互いに実際に位置合わせされるように折り重ねられている。しかし、この非常に特定的な位置合わせは、本方法には必ず必要なわけではない。
【0037】
第1の折り畳み手段2は、少なくとも有効な折り畳み部分において装置100の搬送方向Xおよび機械方向MDに沿って延びるガイド棒22という形態で設けられている。第1のガイド棒22は、ウェブ1を長さ方向に折り畳むことができる明確な切断縁部または軸を有する。
【0038】
明確性のために図1には示されていないが、第1のガイド棒22に加えて、折り畳みプラウまたは折り畳み板は、存在するように意図される。折り畳み板または折り畳みプラウは、参照符号20で示す形態で、ウェブ1の対向する縁部14、または少なくとも対向する余白部18を合わせるように意図される。
【0039】
第1の折り畳み手段2の下流には、第2の折り畳み手段3が存在しており、該第2の折り畳み手段3は、ウェブ材料の対向する余白部を互いに合わせるように、ウェブ1の少なくとも一部分を長手方向に沿って折り畳むための第2の折り畳み動作を行い、それによって、ウェブの第2の側面12が互いに面する。
【0040】
第2の折り畳み手段によって折り畳まれた折り畳みの容易なウェブを、参照符号30で見ることができる。この位置では、折り畳まれたウェブ1は実質的に「M字形」断面を有する。ウェブ1の開口16が、参照符号30での2つの余白部18の直接接触を可能にするので、余白部18は、ウェブの第2の側面12の参照符号30の位置で直溶着わせることができ、好ましくは直溶着わせられることに留意すべきである。
【0041】
第2の折り畳み手段は2つの第2のガイド棒32によって設けられており、前記2つの第2のガイド棒32は、同様に搬送方向Xに沿って延び、折り畳まれていないウェブ1によって画成される平面で互いからわずかに離間し、第1のガイド棒22から、折り畳まれていないウェブに対して垂直な方向に、図の高さ方向に距離dだけ離間している。
【0042】
図1に示す装置の実施形態では、距離dは、対向する長手方向縁部14が下側の棒22に接触することなく、余白部18を完全に合わせることができるように設定されている。従って距離dは、少なくとも、余白部18の最小部分に各ガイド棒22、32の範囲を加えた距離である。
【0043】
ウェブに結合部を形成するために結合手段4が存在し、結合部は、対向する余白部18が第2の折り畳み手段3で第2の折り畳み動作によって合わせられた領域の少なくとも一部に形成される。
【0044】
図示された実施形態では、ウェブ1の結合部は、第1のガイド棒22と第2のガイド棒32との間に嵌合する溶着ホーン42を有する超音波溶着具40によって、ウェブに設けられる。当然ながら、当技術分野で周知の他の結合手段を使用することもできる。本実施例では、溶着ホーン42は対向する余白部18を互いに溶着することが可能である。溶着プロセスは実質的にウェブ1の開口16を通って行われ、対向する余白部18のみが互いに溶着され、従って、材料の2つの層のみが互いに結合されるようになっていることに留意すべきである。
【0045】
溶着ホーン42は、溶着シリンダー44に対して作用し、前記溶着シリンダー44は、結合部をそれらの間に形成し次いで個々の吸収性物品へと切断する位置にくるようにウェブと一致し、特に一連の各開口16と一致する。
【0046】
結合手段4の下流には、ウェブの結合部が形成される領域でウェブをあらかじめ分離するための前分離手段5が存在する。前分離手段5は、ウェブ1に結合部46が形成されるウェブの領域を切断する回転ナイフ50の形態で設けられる。参照符号50で見ることができるように、前分離ステップによって、ウェブの一部が既にあらかじめ分離されているが、結合部46の切断部の対向する両方の部分は元の状態のままであるという状況が生じる。長手方向に沿ってウェブの完全性を維持するために、ウェブの対向する長手方向縁部14の参照符号50では、余白部18の少量の部分が分離されないままになっている。
【0047】
さらに、参照符号50では、2つの第2のガイド棒32が終端し、それによって、第2の折り畳み手段3で形成された折り目が第2のガイド棒32によって案内されなくなる。しかし、他の実施形態では、第2のガイド棒はまた、第1の折り畳み動作の直後または第3の折り畳み動作の直前など程の後で、装置の他の部分で終端することもできる。
【0048】
しかし、第1のガイド棒22は残っており、第1の折り畳み手段2で形成された折り目をさらに案内する。
【0049】
図2では、折り目を広げ、結合部分を最終製品の内側に向かって曲げるプロセスの第1の代替形態が示されている。
【0050】
特に、クランプ手段60として、図2に示す保持手段6が設けられている。クランプ手段60は、あらかじめ切断されたウェブ1を、折り畳まれたウェブの実質的にウェストバンド部分140で、ウェブ1の連続する各結合部46を把持し、個々の吸収性物品がそれぞれ2つの連続するクランプ60の間に挟まれるようになっている。
【0051】
保持プロセスの下流には、第3の折り畳み手段7が設けられている。第3の折り畳み手段は、第2の折り畳み手段3で実行された折り畳みプロセスの少なくとも一部が反転されるように、吸収性コア19を備えた吸収性物品のクロッチ部分を広げることを実行する。特に、第2の折り畳み手段3で互いに折り畳まれた対向する余白部18の領域が、ウェブの第1の面10がそれぞれ互いに面する向きへとここで折り返される。
【0052】
図2には、第1のガイド棒22によって第3の折り畳み手段7が設けられ、該第3の折り畳み手段7において、クロッチ部分がM字形に折り畳まれた構成から引っ張られるように、第1のガイド棒22が下向きに曲がっている。対向する側縁部14では、ウェストバンド部分が残っている。
【0053】
第3の折り畳み手段7の下流には、分離手段8が設けられており、分離手段8はウェブから個々の吸収性物品を完全に分離する。
【0054】
理解されるように、好ましくは使い捨てオムツ型パンツまたは使い捨て失禁パンツである最終的な吸収性製品は、結合手段4によって形成された結合部46の大部分が、ここで吸収性物品の内側に位置するという構造を有する。特に、結合部46に残っているフランジ材料460の大部分は、最終的なパンツの内側にある。ウェストバンド部分に対応する最後の小部分は、外側へと折り畳まれたままであるが、結合部全体、特に切断動作によって形成されるフランジが吸収性物品の内側にある吸収性物品を形成するために、同様に再び折り畳むことができる。
【0055】
図3は、図2のクランプ60の代替形態を示す。図3の保持手段6は、角64を有する多角形ホイール62の形態で設けられている。多角形ホイール62は、2つの連続する結合部46の間の距離に対応する、多角形のそれぞれの辺の長さを有する。さらに、多角形ホイール62は、ウェブの結合部46がそれぞれ多角形ホイールの角64の1つに関連付けられるように、結合部と一致する。好ましくは、角64の間の多角形ホイール(polygonal wheel)の辺は、角64での摩擦を増加させるためにわずかに凹んでいる。
【0056】
多角形ホイール62は、第3の折り畳み動作中、各結合部46で各吸収性物品を保持するように適合されている。第3の折り畳み手段7は、吸収性物品のクロッチ部分を引っ張るために初期位置から離れるように曲がっている第1のガイド棒として再び、図3に示されている。
【0057】
ウェストバンド部分140でのウェブの保持を支持するために、多角形ホイール62は、ウェストバンド部分140をホイール62へと近接して吸引することができるように、角、角の間または円周構成に真空手段を備えることもできる。
【0058】
図4から11を参照すると、製造方法がより詳細に再び説明されている。
【0059】
特に、図4では、開口16、吸収性コア19、対向する側縁部14および余白部18を備えたウェブ1が示されている。さらに、ウェストバンド部分17も図4に示されており、ここでは搬送方向は、矢印Xで示された方向に沿って左側から右側である。
【0060】
図5は、第1のガイド棒22による第1の折り畳み動作を示し、この第1の折り畳み動作において、ウェブ1は、余白部18がウェブの第1の側面10で重なるように、対向する側縁部14が互いに合わせられるように長さ方向に折り畳まれる。
【0061】
図6に示すように、その結果折り畳まれたウェブは、搬送方向Xに沿って送られる。
【0062】
図7では、折り畳み手段3での第2の折り畳みプロセスが示されており、該第2の折り畳みプロセスには、第2のガイド棒32が設けられている。図から分かるように、余白部18の一部が第2のガイド棒32によって提供される縁部の周りで再び下向きに折り畳まれる。図7では、ウェブ1の第1の部分のみが下向きに折り畳まれ、図8ではウェブの他の側面も下向きに折り畳まれていることが示されている。言い換えると、ウェブの対向する部分が連続的に折り畳まれている。
【0063】
図9では、2つの余白部18がウェブの開口16を通して重なり、結合部46が結合手段4で形成されることが示されている。図9に示された結合部は、2つの別個のシーム46’および46’’から構成されており、前分離ステップ5では、第1のシーム46’と第2のシーム46’’との間で切断が実行されるが、ウェブの構造的完全性を維持するために、ウェストバンド部分17は分離されないままである。
【0064】
図10では、第3の折り畳み手段7での第3の折り畳みプロセスが示されており、該第3の折り畳みプロセスでは、第1のガイド棒22は、吸収性物品のクロッチ部分を下向きに引っ張るように、単に元の経路から離れるように曲がっており、それによって、第2の折り畳み動作で折り畳まれた材料が、その向きに関して実際に反転される。
【0065】
図11には、ステーション8で、ウェブから個々の吸収性物品に分離する最終的な切断が実行される、最終的な吸収性物品が示されている。
【0066】
ウェストバンド70は第2の折り畳みステップで実行された折り畳まれた位置のままであることに留意すべきである。しかしながら、結合部46’および46’’の大部分は、第1のシーム46’と第2のシーム46’’との間に位置したフランジ材料が実際に内側に向かうように折り返される。
【0067】
図12は、結合部46を形成する様々な変形例を示す。特に、図の右側の結合部は、ウェブの比較的大部分が互いに結合される完全な結合部の形態で設けられている。図の左側に示す結合部46は、溶着されていない材料がフランジ部分460に残っているように、意図された分離線80に対して事実上対称に置かれた分離された溶着点の形態で設けられている。このフランジ部分460の溶着されていない材料は、結合部が皮膚に柔らかい感触を有するという利点を有する。
【0068】
図13は、図3に示す多角形ホイール62の代替形態を示す。ここでは、ウェブ1は、チェーンベルト660上で駆動されるパドル66によって各結合部に保持される。
【0069】
図14は、保持手段6のさらに別の実施形態、すなわち、各結合部46の位置でコンベヤベルト680を押圧するパドル68の形態を示す。
【0070】
図15に示すように、第3の折り畳みプロセス中の確実な輸送を行うために、溝63が実質的に円形のホイール65に設けられることができ、第3の折り畳み動作を実行しながら、ウェストバンド部分140を溝63に置くことができる。ウェストバンド部分140は、保持ベルト630によって溝63へと押圧されることができ、該保持ベルト630は、溝63と実質的に同じ位置に置かれ、且つウェストバンド部分140をホイール65へと押圧する。
【0071】
図16では、個々の吸収性物品9が反転された状態で示されており、吸収性コア19が外側に向き、第1の側面10が外側に向くようになっている。2つのシーム46’および46’’が、フランジ材料460が外側に残されたままで示されている。このフランジ材料460は、最終的な構成では、パンツの内側に向いている。
【0072】
第1の分離ステップおよび第2の分離ステップは2つの連続する吸収性物品で実行されるので、フランジ460の切断部は、その中にキンク(kink)464を有することがある不規則な縁部462を示す。さらに、図16の右側に示す吸収性物品は、フランジ460の左側と右側で非対称な不規則性を示す。
【0073】
図17は、第1のガイド棒22の構成および様々な構成の第2のガイド棒32、33の例示的な断面を示す。第1のガイド棒22と各第3のガイド棒32、33との間の距離は、とりわけ、余白部18の横方向距離によって決定されることに留意すべきである。この寸法的な限定は、図1に示す溶着ホーン42による結合ステップを、材料の2つの層のみが実質的に開口16を通って互いに結合されるように実行するために必要である。
【0074】
実際、図1に概略的に示す方法を実行する位置にするために、開口16の最大横方向サイズは、余白部18の小さいサイズの2倍より大きくなければならない。一般に、余白部18は、同じ横方向範囲を有し、開口16の結合部が形成される位置は、余白部18の横方向範囲の2倍より大きくする必要があるようになっている。
【0075】
図17に示す様々な構成は、前側面より後側面のほうが大きい範囲を覆う使い捨てパンツを提供するなど、開口16の非対称な形状に対応するだけでなく、装置の様々な構成にも対応する。
【0076】
図18は、第3の折り畳み動作を実行するための装置のさらに別の実施形態を示す。特に、吸収性物品は、やはりクロッチ部分が第1のガイド棒22によって導かれ、ウェストバンド部分140が2つのローラー620、622によって導かれる。第3の折り畳み動作を実行するために、すなわちパンツを広げるために、第1のガイド棒22は、結合部のシームの少なくとも一部が最終的なパンツの内側に向かって曲げられるように、第3の折り畳み動作が実行され、クロッチ部分が広げられるように、吸収性物品のウェストバンド部分140が2つのローラー620、622によって導かれ保持される面から離れるように導かれる。
【符号の説明】
【0077】
1 ウェブ材料
2 第1の折り畳み手段
3 第2の折り畳み手段
4 結合手段
5 前分離手段
6 保持手段
7 第3の折り畳み手段
9 吸収性物品
10 第1の側面
12 第2の側面
14 長手方向縁部
16 開口
17 ウェストバンド部分
18 余白部
19 吸収性コア
22 ガイド棒
32 ガイド棒
40 溶着具
42 溶着ホーン
44 溶着シリンダー
46 結合部
46’ シーム
46’’ シーム
50 回転ナイフ
60 クランプ手段
62 多角形ホイール
63 溝
64 角
65 ホイール
66 パドル
68 パドル
80 分離線
100 製造装置
140 ウェストバンド部分
460 フランジ部分
462 縁部
464 キンク
620 ローラー
622 ローラー
660 チェーンベルト
680 コンベヤベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品(9)、特に使い捨てオムツ型パンツおよび/または使い捨て失禁パンツの製造方法であって、
ウェブ材料の長手方向ウェブ(1)を搬送するステップであって、前記ウェブが、2つの対向する長手方向縁部(14)、第1の側面(10)および第2の側面(12)を有し、前記ウェブが前記2つの対向する長手方向縁部の間に置かれた開口(16)をさらに有し、前記開口は、ウェブ材料の対向する離間した余白部(18)が各開口とウェブ材料の前記対向する長手方向縁部との間に形成されるように、前記ウェブの長手方向に互いに離間している、前記ステップと、
前記ウェブの前記第1の側面の各部分が互いに面するように、前記ウェブを長手方向に沿って折り重ねる第1の折り畳み動作(20)を実行するステップと、
前記ウェブの第2の側面が互いに面するように、前記ウェブ材料の対向する余白部を合わせるように、前記ウェブの少なくとも一部分を長手方向に沿って折り畳む第2の折り畳み動作(30)を実行するステップと、
前記第2の折り畳み動作の後、結合部(46)を前記ウェブに形成するステップであって、前記結合部は、前記第2の折り畳み動作によって前記対向する余白部が合わせられた領域の少なくとも一部に形成され、前記結合部は、前記ウェブの前記長手方向縁部と前記開口との間を延びる、前記ステップと、
前記ウェブの端部から個々の吸収性物品を分離するように、前記ウェブを、前記結合部を通って最終的に分離する、ステップ(8)と、
を含む方法。
【請求項2】
前記方法は、前記結合部を形成するステップの後、前記長手方向に沿って前記ウェブの完全性を維持するために、少なくとも前記余白部の影響されない部分を残しながら、前記ウェブを前記結合部が形成される領域であらかじめ分離するためのステップ(50)をさらに含み、前記余白部の影響されない部分は好ましくは前記長手方向縁部に向かって延びる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ウェブを分離する前に、少なくとも前記ウェブの前記第2の折り畳み動作で折り畳まれた部分が、前記ウェブの前記第1の側面で互いに面するように、前記第2の折り畳み動作の少なくとも一部を反転する第3の折り畳み動作(7)を実行するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第3の折り畳み動作を実行するとき、前記ウェブを保持するステップ(6)をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の折り畳み動作で、実質的に長手方向中心線の周りで前記ウェブを折り畳むステップをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の折り畳み動作で、実質的に長手方向中心線から外れた折り畳み線の周りで前記ウェブを折り畳むステップをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の折り畳み動作において、前記ウェブが、前記ウェブの各長手方向縁部から、実質的に折り畳まれていないウェブの余白部の幅だけ離間した線の周りで折り畳まれる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の折り畳みステップ中または前記第2の折り畳みステップ後に、前記ウェブの2つの対向する長手方向縁部が互いに位置合わせされる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の折り畳みステップにおいて、位相をシフトして、特に連続して、前記2つの対向する部分が折り畳まれる、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記結合部を形成するステップにおいて、前記結合部が2つ以上の別個の結合部分の形態で設けられる、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記2つ以上の別個の結合部分が連続して設けられる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の折り畳み動作の前に、前記ウェブの前記第1の側面で前記長手方向に離間した吸収性部分を有する前記ウェブを提供するステップをさらに含み、前記吸収性部分は2つの各開口の間に置かれる、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
吸収性物品(9)、特に使い捨てオムツ型パンツおよび/または使い捨て失禁パンツを製造するための装置(100)であって、
ウェブ材料の長手方向ウェブ(1)を機械方向(MD)に沿って搬送するための搬送手段であって、前記ウェブが、2つの対向する長手方向縁部(14)、第1の側面(10)および第2の側面(12)を有し、前記2つの対向する長手方向縁部の間に置かれた開口(16)をさらに有し、前記開口は、ウェブ材料の離間した対向する余白部(18)が各開口とウェブ材料の前記対向する長手方向縁部との間に形成されるように、前記ウェブの長手方向に互いに離間している、搬送手段と、
前記ウェブの前記第1の側面の各部分が互いに面するように、前記ウェブを長手方向に沿って折り重ねる第1の折り畳み動作を実行するための第1の折り畳み手段(2)と、
前記ウェブの第2の側面が互いに面するように、前記ウェブ材料の対向する余白部を合わせるように、前記ウェブの少なくとも一部分を長手方向に沿って折り畳む第2の折り畳み動作を実行するための第2の折り畳み手段(3)と、
結合部(46)を前記ウェブに形成するための結合手段(4)であって、前記結合部は、前記第2の折り畳み動作によって前記対向する余白部が合わせられた領域の少なくとも一部に形成され、前記結合部は、前記ウェブの前記長手方向縁部と前記開口との間を延び、前記結合手段は、前記第1および第2の折り畳み手段の下流に置かれた結合手段と、
前記ウェブの端部から個々の吸収性物品を分離するように、前記結合部で前記ウェブを分離するための分離手段(8)であって、前記分離手段は前記第3の折り畳み手段の下流に置かれる、分離手段(8)と、
を備える装置。
【請求項14】
前記長手方向に沿って前記ウェブの完全性を維持するために、少なくとも前記余白部の影響されない部分を残しながら、前記ウェブを前記結合部が形成される領域であらかじめ分離するための前分離手段(5)をさらに含み、前記前分離手段は前記結合手段の下流に置かれ、前記余白部の影響されない部分は好ましくは前記長手方向縁部に向かって延びる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
少なくとも前記ウェブの前記第2の折り畳み動作で折り畳まれた部分が、前記ウェブの前記第1の側面で互いに面するように、前記第2の折り畳み動作の少なくとも一部を反転する第3の折り畳み動作を実行するための第3の折り畳み手段(7)をさらに含み、前記第3の折り畳み手段は前記分離手段の上流に置かれる、請求項13または14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の折り畳み手段が、前記機械方向に延びる第1のガイド(22)によって設けられ、前記第1のガイドは好ましくは第1のガイド棒の形態で設けられる、請求項13から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記第2の折り畳み手段が、前記機械方向に延びる第2のガイド(32)によって設けられ、前記第2のガイドは好ましくは互いに離間した2つの平行な第2のガイド棒によって設けられる、請求項13から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記第3の折り畳み手段が、前記機械方向に延びる第3のガイド(22)の形態で設けられ、前記第3のガイドは好ましくはガイド棒の形態で設けられる、請求項13から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記第3のガイドが前記第1のガイドと一体に設けられ、好ましくは、前記第1の折り畳み動作を実行するための上流位置から、前記第3の折り畳み動作を実行するための下流位置に向かって延びる前記第1のガイド棒の形態で設けられる、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第3の折り畳み動作を実行するとき、前記ウェブを保持するための保持手段(6)をさらに含み、前記保持手段は前記第3の折り畳み手段の近傍に配置される、請求項13から19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記第3の折り畳み動作を実行するとき、前記保持手段が、前記ウェブの2つの連続する結合部に対応する前記ウェブの2つの部分を保持するように配置される、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記保持手段が多角形ホイール(62)によって設けられ、前記多角形ホイールの角(64)は、前記多角形ホイールの前記縁部が実質的に前記結合部で前記ウェブに接触するように前記結合手段と一致する、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記保持手段が係合機構の形態で設けられ、その係合動作が前記結合手段と一致するように配置されて、前記係合動作が前記結合部で行われるようになっており、前記係合機構が好ましくはクランプ(60)、フィンガー、パドル(66)、もしくはフィンガー、パドル、または多角形ホイールの角を押圧するベルト(680)の形態で設けられている、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記多角形ホイールの角の間の表面が凹んでいる、請求項22または23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記保持手段には、前記保持手段において前記ウェブの少なくとも一部を保持するように意図された真空手段が設けられる、請求項21から24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
請求項1から12のいずれか一項に記載の方法で製造された使い捨てパンツ、特に使い捨てオムツ型パンツおよび/または使い捨て失禁パンツであって、
前記使い捨てパンツが、ウェブ材料の長手方向ウェブ(1)を含み、前記ウェブが、2つの対向する長手方向縁部(14)、第1の側面(10)および第2の側面(12)を有し、前記2つの対向する長手方向縁部の間に置かれた開口(16)をさらに有し、前記開口は、ウェブ材料の離間した2つの対向する余白部(18)が前記ウェブ材料の各開口と前記対向する長手方向縁部との間に形成されるように、ウェブの長手方向に互いに離間しており、前記2つの対向する余白部が前記対向する余白部の前記領域の少なくとも一部で互いに結合し、前記最終的なシームの少なくとも一部が使い捨てパンツの内側に向いており、
前記開口の最大横方向寸法は、最小の余白部の最小横方向寸法の2倍より大きい、使い捨てパンツ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2013−519402(P2013−519402A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552270(P2012−552270)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/051899
【国際公開番号】WO2011/101018
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(506215320)エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー (157)
【Fターム(参考)】