説明

吸収性衛生製品のクロージャ・エレメント、その製造方法、その使用方法、および吸収性衛生製品

【課題】 ウエストライン、及び縁部(B1、B2)で接続できウエストライン及び側部に位置するフラップを閉じる端部を有する吸収性衛生製品のファスニング・エレメントを提供する。
【解決手段】 エレメント(1)は、中間面(X-X)に関して対称の2つのパーツを有し、各パーツは第1端部に接続し得る(18)ベースブランチ(10)及び第2端部に接続し得る遠位ブランチ(14)を有する。ブランチ(10)(14)はエレメント(1)の外側に開いたブック状構成に従って一体に接続し得る。ブランチ(10)(14)を接続するブック状構成の背部は、中間面から離れて配置され、ブランチ(10)は単一のボディを形成し、2つのパーツに分離するために中間面で切断されて、各パーツは、各製品の端部の対向する縁部を一体に接続し、またフラップをファスニングする。幾つかの形態のエレメントは、製品を弛め、再度留め得るように作製され、フィット性を選択的に調節する可能性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性衛生用品に関し、特にパンツのように着用され得る吸収性衛生用品にふさわしく適用されることに特別な注意をはらって開発されたものである。この種の吸収性衛生用品の典型的な例は、乳児用のオムツ等に代表される。
【背景技術】
【0002】
長年にわたって、この分野のすべての製造業者に実用的に一様な方法で採用されている手段は、これらの製品を一般的な砂時計の形状に従って形成されたエレメントの形態にするという手段である。これらの製品は、体液(または体からの流体)を吸収するように設計された複合吸収構造が設けられた中心体、および横方向に延びる前端部および後端部である2つの端部を備えている。当該製品は着用されて、それに略U字形状を与え、ユーザの脚が挿入されるエリアまで中心体の正中(またはメジアン)ストレッチをもたらす。端部はユーザのウエストの周囲に延在して、その相互に対向する側方のエッジを、通常位置を変えることのできる接着性のラベルまたはステッカー、またはユーザの体の周囲で製品を再度留めることができるような同様のファスニング・エレメントにより一体に接合する。
【0003】
これらの製品は伝統的には開いた(またはオープンの)状態で製造され販売されてきた。即ち、製品を利用する者に、それをユーザの体の周囲にセットし、それを一般的なパンツ状の形態に合わせて先に説明したような方法で留めるという仕事を課している。
【0004】
ここ数年の間に、「トレーニングパンツ」と一般に称されるタイプのオムツに新たな関心がもたれてきた。これらのオムツは、例えば米国特許第4610680号明細書に説明されているようなタイプのオムツであり、閉じた(またはクローズドの)状態でパッケージされ、販売される。製品がパッケージから取り出されると、それは基本的にパンツに似た形態を有する。それは、パンツを穿くときの要領(または基準)で、ユーザの脚の上をスライドさせることにより着用される。この製品が置かれる特定の用途を考慮して、製品はユーザの脚を再びスライドさせられることなく、取り除くことができると想定されている。
【0005】
この目的のために、製品は、(正確には米国特許第4610680号で説明されている要領に従って)裂くことのできるように作製することができ、またはウエストラインの側部、即ち、(開いた状態でパッケージされ、販売される伝統的なタイプのオムツの場合のように、)例えば、接着性のラベルまたはステッカー、ボタンの組、圧入スタッドの使用を想定することにより、または特定の成功を収めた手段に従ってマイクロフック・ファスニング構造(「ベルクロファスナー」とも呼ばれる)の使用を想定することにより、サイドフラップが規定されうるエリアに沿って開くことができるように製品を成すことによって作製することができる。
【0006】
そのようなファスニング・エレメントの使用は、先に既に説明したように、トレーニングパンツを通常のパンツのように着用できるようにするために、それを好ましくは閉じた状態で製造し、パッケージするという必要性と調和しなければならない。
【0007】
様々な特許文献は、当該分野の典型である高い生産速度と共存できる状況において実施可能な工業的なサイクルのフレームワークに、これらのファスニング・エレメントを適用するという問題を扱っている。
【0008】
これに関して、例えば、米国特許第5855574号、米国特許第6210388号、米国特許第6409858号、米国特許第6477628号、および米国特許第6461344号を参照することができる。
【0009】
上述の文献は、しかしながらこの主題の全範囲を徹底的に究明したものではなく、前述のファスニング・エレメントの適用の問題を、最終製品の機能性に特に注意を払って扱っている。
【0010】
これらの文献の少なくともいくつかは、もちろん、典型的な工業的生産速度で対応する製品を作製することの必要性を考慮している。このために、それらは、種々の様式に従って、個々のコンポーネント・パーツから開始して、プロセスの最終段階においてのみ個々の製品を形成するように、互いに分離されるように設計された連続した製品のチェーンにて優先的に操作して製品が作製される、連続的なタイプの製造方法に頼ることを提案している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、とりわけ上述のファスニング・エレメントの適用に関しては、これらの先行文献で説明されている解決手段は、問題となっている製品の製造段階および使用段階の両方において相当に重要であり得る種々の問題に対して、十分な考慮がなされていない。
【0012】
第一に、ファスニング・エレメント(または当該エレメントのパーツ)を、製造途中の衛生製品のストリップ、ウェブ、またはチェーンを幾分高い線速度で移動させながら、これらのストリップ、ウェブ、またはチェーンに適用する(または取り付ける)ことは、それが適用されるストリップ、ウェブ、またはチェーンにそれが完全に固定されない場合には、エレメントがはためき(またはフラッピングし)、そのことは、後の処理の操作(特に予定されるカッティング)に対して、エレメント自身の不適切な配置を招く。
【0013】
さらに、個々の衛生製品のカッティング操作または使用される側方エッジの接続のタイプは、エレメントまたは摩擦表面が、適切にシールドされない場合には、直接的にユーザの体に面するために、かなり不愉快な欠点(例えば、皮膚を刺激する又は切る)を生じさせる場合があり得ることを考慮しなければならない。
【0014】
さらにまた、ユーザ(一般には幼児、乳児、おそらくは非常に小さい乳児)がそれほど大きくない力を加えることによって、側部に設けられたフラップを開き、それにより、特に再度留めることが可能なように設計された吸収性製品において、ファスニング・エレメントの望ましくない開放が生じることを防止することが重要である。
【0015】
本発明の目的は、上述した課題のうち、少なくとも1つ、現時点の好ましい形態においては全てが解決され得るファスニング・エレメントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明によれば、この目的は、請求の範囲および以下の説明において具体的に想起される特徴を有するファスニング・エレメントによって達成される。
【0017】
本発明はまた、吸収性衛生製品を得るための対応する製造方法および対応する使用方法に関する。以下の説明からより明確に理解されるように、当該製造方法および使用方法は単一のプロセスのシーケンスにおいて、可能であれば一体化され、次々に実施されるのに適している。最後に、本発明はまた、このようにして作製された吸収性衛生製品に関する。
【0018】
現時点で好ましい形態において、本発明のファスニング・エレメントは、ひだ(もしくは皺)またはそれに類する構造を有しない、一種の閉じたパケット(または包み)として構成され、それは、オムツのような吸収物品の構造体において、エレメントを、カットし、移動し、配置するときに、開くことができる。
【0019】
上記のものは、仮のシール構造を適用する付加的な可能性を有する好ましくはオメガ形状である(また、好ましくは主たる構成要素について一種類の材料を使用することを想定する)特定の形状を採用することによって可能となる。仮のシール構造は、先に説明した閉じたパケット構造を製造の間、より良く保存するために、製品を使用している間に除去することができる。
【0020】
説明される解決手段は、主たる構成要素に使用される材料および構造のために、ユーザの臀部において連続的で且つデリケートな(もしくはやわらかい)接触または感触(いわゆる「ソフトタッチ」)を達成して、皮膚を刺激する又は切るというリスクのいずれをも防止することを可能にするファスニング・エレメントの製造をもたらす。
【0021】
加えて、ここで説明される解決手段は、解除可能なエレメントを用いて閉じた側部に設けられるフラップを有する吸収性衛生製品であって、ユーザがいずれかの自由なフラップを保持することにより、(特に、ファスニング・エレメントが再度留めることができる形態であるときに)ファスニング・エレメントのパーツの間の接続部に力を加えて、製品の望ましくない開放を生じさせるという不測の事態を防止する吸収性衛生物品の製造を可能にする。解除可能なエレメントは、例えば、マイクロフック(フックおよびループ)、例えばベルクロタイプのものであり、あるいは、再度開くことのできるシール構造、例えば、「エバーグリーン(又は常に新鮮な;evergreen)」タイプの接着剤(即ち、接続した部分を繰り返し外し、また、再度接着させた後でも、その品質を長期間にわたって保持する接着剤)である。この接着剤は、「感圧性」接着剤とも呼ばれる。
【0022】
可能な場合には、製品をゆるめ、また再度留めるために、製品の側部に設けられたフラップが再度開くことのできるエレメントを用いて閉じられていないこの種の製品において、フラップを裂く必要があることに留意することが重要である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、非制限的な例示のためだけに、添付した図面を参照して、説明される。
【0024】
図1〜図18および図23〜図25の種々の図面において、ここで説明されるファスニング/クロージャ・エレメントは一定の率で拡大して描かれていない。この事実は、例えば、直接的に図19および20を参照することによって理解することができ、また、この事実は、説明の明瞭のためになされた意図的な選択に相当する。
【0025】
図19および20を参照するに、これらの図において、参照符号Dは、トレーニングパンツとして一般に知られているタイプのオムツのような吸収性衛生製品を示す。
【0026】
図19および20は、横方向に操作することによって製造される製品に言及している。
【0027】
最も一般的に知られていると考えられるべき、操作の後半のモードは、衛生製品(またはより正確には、当該製品の半完成のピースD’)のストリップ、ウェブ、またはチェーンを作製することを想定し、それらの各々は略砂時計形状を有する。
【0028】
チェーンにおいて接続されている半完成のピースD’は公知の要領に従って作製される。
【0029】
公知の製造基準に従って、半完成のピースD’は以下のものにより構成される。
−(オムツの通常の使用状態に関する)トップまたはインナーシート。これは通常「トップシート(TS)」と称され、その上には、当該トップシートの境界の一方から対向する境界に向かって延びる対の伸縮性の横方向バリア、および、当該伸縮性バリアに直交する方向で、当該境界の端部にて、中心に設けられた伸縮性の又は伸縮性を有するようにされた構造体が設けられる。
−バックシート(BS)、即ち、(オムツの通常の使用状態に関する)底または外側シートもしくはラミネート。その上には、当該バックシートの境界の一方から対向する境界に向かって延びる伸縮性の又は伸縮性を有するようにされた構造体が設けられる。
−当該トップシートと当該バックシートとの間に封入された吸収構造体。
【0030】
種々の図2−3、5−6、8−9、11−12、14−15および17−18において、バックシートおよびトップシートは、それぞれ参照符号BSおよびTSで示されている。参照符号TSおよびBSはまた、図19および20においても表されている。
【0031】
半完成のピースD’の略砂時計形状は、一般的なアークパターンに従って切り抜かれたパーツS(即ち、脚が挿入されるカット)が存在する各衛生製品の中央部分(またはボディに密着したままの領域)の側部に対して、横方向の端部が広がったパターンの結果のものである。簡潔にいえば、これらは、閉じられてパンツを形成するオムツDにおいて、ユーザの脚のための開口部(または脚の通路)を構成するパーツである。
【0032】
当業者において周知のように、トップシートの境界の端部にて中央に配置された、伸縮性の又は伸縮性を有するようにされた構造体は、オムツのウエストラインのユーザの腹部への密着を確保するという目的を有し、前記バックシートの一方の境界から対向する境界に向かって延びる伸縮性の又は伸縮性を有する構造体は、脚の通路がユーザの脚に密着することを確保するという目的を有する。
【0033】
種々の半完成のピースD’の横方向の端部パーツは一体に接続されて、先に説明したチェーン、ストリップ、またはウェブを形成する。このために、図19および20の左下に示される半完成のピースD’のチェーンにおいて、互いに隣接する半完成のピースD’の切り抜き部分Sは、一体に接続されて、チェーン自身の他の連続体において、ほぼ楕円の開口部を形成する。
【0034】
折りたたみステーション100において、半完成のピースD’のチェーンは折りたたまれて、砂時計の形状構成の中心領域にて又は付着性のエリアにてV字を形成する。
【0035】
V字を形成するための折りたたみ操作は、チェーンの対向する長手方向のマージンF1およびF2を互いに重ね合わせて、(以下においてより明瞭に説明する要領に従って)個々の製品Dのウエストラインを形成する。同時に、切り抜き部分Sは、製品において、脚の通路を形成することとなる。
【0036】
製品のチェーンは最後にカッティング操作に付される。カッティング操作は、例えば、102で示される、回転刃切断機を有するカッティングステーションにて実施される。カッティングステーション102は、図19および図20においてX−Xで示される線(同じ表示は、図1−2、4−5、7−8、10−11、13−14、および17−18においても示され、その理由は以下の説明でより明らかになる)に沿って作動する。カッティング動作は、個々の製品の特徴を有する製品Dの分離をもたらし、製品Dはパッケージングステーション(図示せず)に送られることになる。
【0037】
上述した操作を実施する一般的な要領(または基準)は、それ自体、先行技術において公知であり、本発明の理解および実施のために特に重要であるエレメントに関する事項を除いては、その詳細をここで説明する必要はない。
【0038】
当業者は、ファスニング・エレメント1の特徴および取り付け(もしくは適用)の形態(それは以下の説明からより明らかになるであろう)が、種々の製品Dの形態の特定の特徴とは大部分において別のものである(またはそれに依存しない)ことを理解するであろう。このことは、特に、しかし排他的にではないが、製品Dの構成(または「構造」)、即ち、バックシート(BS)およびトップシート(TS)の組成および層の組成およびそれに通常関連する補助的な構造体の特性に関してもあてはまる。
【0039】
図1〜6において示される形態において、以下に説明されるファスニング・エレメント1は、一旦閉じられた状態になると引き裂かない限り再度開くことのできないトレーニングパンツタイプのオムツにおいて使用してよい。
【0040】
特に図7〜9に示す形態において示される他の形態(それは現時点で本発明の好ましい形態を構成する)において、ファスニング・エレメントは、オムツを弛め、再度留める機能を実現することを可能にし、これは、ファスニング・エレメントを弛めること及び再度留めることの可能なものとして特定し得る形態によるものである。
【0041】
説明される全てのファスニング・エレメント1が、どのようにしして、フラップが側部に設けられることを特徴とするトレーニングパンツタイプのオムツが通常閉じた状態にて作製されることを可能にするが、トレーニングパンツタイプのオムツの場合に(このオムツにおいて、ファスニング・エレメントは弛めること及び再度留めることの可能なものである)、ファスニング・エレメントにアクセスすることを可能にするために弛めることができ、且つ再度留めることができるかに留意すべきであり、また、フラップ自体の後の留め方(または取付け)に留意すべきである。このようにして、当該フラップが裂けることを防止でき、その結果、弛めること及び再度留めることの可能なタイプのファスニング・エレメントが露出することを防止できるために、ユーザによる望ましくない開放が防止される。
【0042】
以下においてより明瞭に説明されるファスニング・エレメント1は、2つの隣接する製品Dの対向する端部の間の接続領域に正確に配置されるように設計される。
【0043】
図19および図20において、端部は、図示した装置からの製品にて、図19および20において右側の最も遠い部分に示される(単一の)製品Dに関して、それぞれB1およびB2で示される。さらにまた、すぐ隣の製品Dのより下流の端部もまた、B2で示される。
【0044】
製品Dはステーション100において実施されるV字を形成するための折りたたみ操作から得られるものであり、参照符号B1およびB2の各々は、実際には端部境界の組を特定する(各々は、砂時計のように形成された半完成のピースD’により構成される元のチェーンのマージンF1およびF2の一方に対応する)。
【0045】
以下の説明からより明瞭であるように、エレメント1は、上述の組の各々に含まれる端部境界を接続し、当該端部境界を留めることにより、個々の製品Dのウエストラインを留める(または閉じる)機能を有する。
【0046】
図19および20に示される製品Dのチェーンがステーション102において線X−Xに沿って切断されると、エレメント1もまた正中線(またはメジアン)又は概ね正中面に沿って切断され、その結果、2つのパーツまたは半体に分割される。
【0047】
これらの半体のうち、第1の半体は、2つの対応する境界を接続することによって、製品Dの端部B1に連結されたままであり、第2の半体もまた、2つの対応する境界を接続することによって、すぐ隣の製品の端部B2に連結されたまままである。
【0048】
図19および20において最も右側の遠い部分で見られる後の製品Dに正確に注意を払うと、製品のウエストラインのファスニングがどのようにして端部B1にてエレメント1の第1の半体B1により確保され、ステーション102で先に切断された別のエレメントの第2の半体によって端部B2にて確保されているかを理解できる。
【0049】
同様にして、すぐ後に続く製品D(即ち、図19および20において、まだ切断ユニット102の動作を受けているものとして表されているもの)において、ウエストラインのファスニング(または留め)が端部B2にて、エレメント1(このエレメントの第1半体はさらに下流側の製品Dを端部B1にて閉じるものである)の第2半体により確保され、端部B1にて(実際には図面では、カッティングユニット102により隠されている限りにおいて見えない)、カッティングユニット102の動作に付されている別のエレメント1の第2半体により確保される。
【0050】
エレメント1は衛生製品Dを製造するプロセスにおいてこのように使用することができ、当該製品Dはパンツのように着用することができ、対向する端部を含み、エレメントは衛生製品のウエストラインおよび脚の通路を規定するために個々の境界に選択的に接続され得る。
【0051】
この目的のために、プロセスは、吸収性衛生製品の半完成のピースD’のチェーンを形成する操作を実施する。当該チェーンにおいて、チェーンにおいて隣接する半完成のピースは、互いに上述の端部にて接続されて、チェーンにおいて連続する半完成のピースの間で接続領域を形成している。当該接続領域はそれぞれセンターライン(X−X)を有し、当該ラインは、衛生製品D’の半完成のピースのチェーンが進行および延在する主たる方向に対して直交する方向に延在する。
【0052】
ファスニング・エレメント1はそれから(以下の説明から明らかなように)、上述した接続領域に適用され、各ファスニング・エレメント1の正中面、即ち、ごく参考までにX−Xにより特定される面が対応する接続領域のセンターラインと一致させられる。
【0053】
それから、半完成のピースの端部を、ファスニング・エレメント1を介在させて互いに対向する位置にもっていき、上述の衛生製品の半完成のピースを、一般的なV形状(またはU形状)構成に従って再度閉じる。
【0054】
衛生製品の半完成のピースのチェーンは最後に、接続領域のセンターラインに沿ってセグメント化され、それによりファスニング・エレメントがその正中面X−Xで切断させられて、ファスニング・エレメントの対応する区画を上述の2つのパーツまたは半体(それらは概ね互いに対して対称である)にする。これらは、それらの位置にとどまって、切断作用により分離した2つの個々の製品の側縁部を閉じることによって、ウエストラインのファスニングを確保する。
【0055】
図1〜3に示されるファスニング・エレメント1の第1の形態は事実上、基本構造に相当する。
【0056】
図1に示されるファスニング・エレメント1は、概してオメガ形状の構成に従って折りたたまれた層状材料(例えば、一般的にSMSと称されるタイプの不織布)のストリップにより構成されている。
【0057】
実際には、エレメント1は:
−仮想的な線X−X(エレメント1はその後、先に説明したカッティングステーションまたはカッティングユニット102にて、分離操作の間に、この線に沿って切断される)の周囲で、概ね対称に延びるベースブランチ10、
−それぞれが、ベース層上で折りたたまれて、線X−Xに向かって(ファスニング・エレメント1を面X−Xに沿って2つの半体に分割するときに、切断に望ましくない影響を与えることを防止するために、それに達することなく)戻っている2つの中間ブランチ12、および
−中間ストレッチ(または中間区間)12上で再びターンしていて、端部境界がベースブランチ10の外側境界、および中間ストレッチ12をベースブランチ10の境界と接続するループまたはエルボの外側境界にほぼ位置するように延びている、2つの遠位(または末端)ストレッチ14
を含む。
【0058】
当然のことながら、遠位ストレッチ(または遠位区間)14をその端部境界がベースストレッチ(または基部区間)10の外側境界にほぼ一致するように延在させるという選択は、いずれのようにも必須であると考えられるべきではない。遠位ストレッチ14は、実際には、それらがともにほぼ等しい長さを有し、ベースブランチ10の対応する部分と比較して、短いようにも、長いようにも形成することができる。同じことは、中間ストレッチ12にもあてはまる。
【0059】
参照符号16は、中間ブランチ12を、ベース層またはベースブランチ10の同種のパーツに固定するために構成される接着剤の層を指す。それは、例えば、ホットメルトタイプまたは層状製品(正確には、例えば、衛生製品産業における不織布)の接続に一般的に用いられる任意の他のタイプの接着剤の層であってよい。
【0060】
参照符号23は、中間ストレッチ12を対応する遠位ストレッチ14に固定させ得る仮のシール構造を指す。これらの仮のシール構造は、エバーグリーンまたは感圧性接着剤のスポットを塗布することにより、あるいは熱機械的なタイプの溶接点(ヒートシーリング)により形成され得る。
【0061】
本質的に、上述したファスニング・エレメントは、基本的に正中面X−Xに関して対称である2つのパーツまたは半体を含む。これらの2つのパーツの各々は、次に、概して本(ブック)状の構成に従って一体に接続されたベースブランチ部分10および遠位ブランチ14を含み、それは中間ストレッチ12によってエレメント1の外側に向かって開いている。
【0062】
ベースブランチ10は、上述の2つの概ね対称であるパーツを一体に接続して、単一のエレメントを形成し、単一のエレメントは、当該2つの概ね対称である部分を分離するために正中面X−Xに沿って切断され得る。
【0063】
これに関連して、ベースブランチ10(および各中間ブランチ12)を遠位ブランチ14に接続するエルボ・パーツ(即ち、ブック状の構成の背面)は、図19および20のステーション102で実施されるカッティング操作に巻き込まれないように、正中面X−Xから一定距離だけ離れた位置に正確に設けられていることが理解されよう。
【0064】
配列は、エレメント1が、上述の2つの概ね対称である部分または半体を、ストリップまたはチェーンの形態で互いに隣接する2つの衛生製品D(これに関して、図19および20を参照のこと)の同種の(または、もとはつながっている)端部の対向する境界に取り付けるように、適用され得るようなものである。
【0065】
図19および20で示されるユニット102で例えば実施される面X−Xでの切断は、エレメント1の2つのパーツまたは半体を分離して、それらをそれぞれ、チェーン構造における2つの連続する製品Dの対向する端部の一方および他方に取り付けた状態にする。
【0066】
このようにして得られるファスニング・エレメントは、それを衛生製品に取り付ける前に、(概してオメガ形状である折りたたみ、および接着剤16の両方に関して、また、可能であれば、仮のシール構造23に関して)予め組み立てられた中間製品の形態で作製することができる。
【0067】
ファスニング・エレメント1は、リールに巻き取られたストリップの形態に作製することができ、また、製品Dへの取り付けが行われる領域に向かってほどくように設計されることができる。
【0068】
エレメントの取り付けは、通常、2つの衛生製品Dの同種の(または一致する)横方向の端部の対向する境界への接続要素の固定を目的として、一般に衛生製品の分野で採用されている接着剤から成る2つの層を使用し、優先的には接着剤の第3の層を塗布して、オムツの側部に設けらるフラップを固定することを伴う。
【0069】
想定される接着剤のタイプは、互いに異なっていても、あるいは同じであってもよい。
【0070】
例えば、接着剤は、第1の2つの層については、ホットメルトタイプであってよく、第3の層については、エバーグリーンタイプであってよい。
【0071】
この場合、符号18で示される接着剤の第1の層は、実質的には連続層であり、エレメント1のベースブランチ10を製品Dの一方の端部(前部が後部かの選択はそれ自体拘束力を有しない)に接続する。
【0072】
符号20で示される接着剤の第2の層は、通常、2つの領域またはエリアに分割され、各々は、ファスニング・エレメント1の遠位ブランチ14の一方を、製品Dの向かい側の端部に接続する。
【0073】
符号25で示される接着剤の第3の層は、(通常、エバーグリーン接着剤、即ち、接続部分を繰り返し剥離及び付着した後でも、その品質を長期間にわたって保持する接着剤であり、)ベースブランチ10に対向する製品Dの側端部にて中間ブランチ12を遠位ブランチ14に接続するエルボのエッジの突出により境界が画されている領域またはエリアに形成される。
【0074】
製品Dのチェーンを線X−Xに沿って切断すると、接着剤25の層は、製品Dの横方向の端部のトップシート/バックシートと接続エレメントのベースブランチ10の中央領域との間の接着(接着剤がエバーグリーンタイプのものである場合には、解除可能で、且つ再度留めることが可能な接着)に有利に作用することができる。
【0075】
図3からより明瞭に理解されるように、切断して製品Dを展開した後、エバーグリーン接着剤25による接続のラインが、製品Dの2つの横方向の端部の間の接続の外側ストレッチの閉鎖部に延び、それにより、いずれの不連続さをも防止し、従って、オムツの側部に設けられたフラップの(弛めること及び再度留めることが可能な)ファスニングを達成する。
【0076】
別の形態において、接着剤18または20の層の少なくとも1つは、接着の度合いが、通常の使用状態においてウエストラインにそって強固で確実なファスニングを確保するのに十分に高いが、同時に、(例えば、製品が汚れた場合には)ファスニング・エレメント(それは、この場合において、いわゆる優先的な引き裂き領域として機能する)に対応する位置にて正確に開くことによって、製品の取り外しを可能にするような接着剤で構成されてよい。
【0077】
この場合においても、接着剤25の層は、先に述べた機能を保持する。
【0078】
説明したすべての形態において、層25は、エバーグリーン接着剤を用いて形成される場合には、決定的に除去されて、きつく閉じてパックして捨てられるべき製品を保持するために用いることができることが再度理解されよう。これは、伝統的なタイプの使い捨てオムツに用いられる粘着性ステッカーに関して通常採用される手順と実質的に同様である。
【0079】
上述の接続構成は、図19および20を参照して、以下においてより明瞭に説明される基準(または要領)に従って得ることができる。接着剤20の層を適用して製品Dの対応する端部に遠位ブランチ14を最初に接続することによって、エレメント1を製品Dに取り付けることにより開始することが好ましい。
【0080】
この後者の解決手段は、製品Dのストリップまたはウェブにこのように取り付けられたエレメント1が、チェーンまたはウェブが相当高速で移動しているとしても、はためく可能性がある突出した部分を制御不能にすることなく、オメガ形状の2つの端部または遠位ブランチ14がともにしっかりと製品Dのウェブに接続されるという意味において、いずれの場合にも閉じられるであろうという利点をもたらす。
【0081】
各々の場合において、仮のシール構造23のために、エレメント1が最初に取り付けられる製品の横方向の端部がどちらであろうとも、エレメントそれ自体が閉じたエレメントと繋がっているために、いずれの場合もはためき(またはフラッピング)という負の現象は生じない。
【0082】
エレメント1は、後のアプリケーション・ステーションにおいて、変形することなく又は皺になることなく、それから所定の場所に正確にセットすることができる。アプリケーション・ステーションにおいて、製品DをUの形状に先に折りたたんだ後、接着剤18の層を塗布して、ボトム・ブランチ10が製品Dの対応する端部に取り付けられる。
【0083】
図3は、種々の製品Dの分離操作の最終結果、即ち、(図19および20にて100で示されるステーションにおいてVを形成するように閉じられて、各々がファスニング・エレメント1により閉じられたウエストラインを有する所望のパンツ形状である)製品Dのチェーンが切断ステーション102にて線X−Xに沿って切断されたときの結果を示す。
【0084】
実際に、製品Dの側部の各々(当該図および添付した図面の他の同種の図においてはこれらの側部の1つだけを見ることができる)において、製品の2つの対向する端部は、フラップに対応して、一般的なヒンジ状の構成に従って、(接着剤20の層により製品Dの個々の端部に接続されている)遠位ブランチ14の1つおよび同種の中間ブランチ12により一体に接続される。後者は、接着剤16の層の存在により、製品Dの個々の端部に接続される。この接着剤の層は、ベースブランチ10の対応する半体への中間ブランチ12の固定を確保し、ベースブランチ10の半体は、次に、接着剤18の層の各部分により、衛生製品の対応する端部に接続される。
【0085】
中間ブランチ12は、ベースブランチ10の各半体に連続的に接続されて延在する。これは特にしっかりとした接続をもたらし、したがって、これは、製品を使用している間にファスニング・エレメント1に加わるであろう、いずれの引っ張りストレスにも耐え得る接続をもたらす。ここで、接着剤25の層が、側部に配置されたフラップの弛めること及び再度留めることが可能なファスニングをどのようにして確保するか、また、遠位ブランチ14および中間ブランチ12がユーザの臀部において連続したデリケートな接触(ソフトタッチ)を確保して、フラップをどのようにシールドするかは明らかである。
【0086】
図4〜6に示す別の形態は、全体として、図1〜3に示した形態と似ており、したがって、図1〜3で示された形態に関して先になされたすべての考察は基本的にあてはまる。主たる相違点は、ストリップ材料(これもまた、例えば、SMSタイプの不織布である)が図1〜3に示す基本のオメガ形状を逸脱して、遠位ブランチ14の一方の観念的な延長部分として、2つの遠位ブランチ14を接続するブリッジの形態で延び、接着剤24の層によりそれらに接続される別のブランチ22を有するという事実により説明される。
【0087】
この場合、製品Dへの取り付け操作(図5に示されている)は、接着剤20の層の塗布を想定している。接着剤20の層は、今度は、連続的に延びて、図6に示すような最終の接続構成をもたらす。この構成は、衛生製品の2つの端部の間の接続が元のオメガ形状のエレメントの対応するブランチにより規定されている2つの平行な可撓性のエレメントにより確保されている限りにおいて、特にしっかりしていることが分かる。
【0088】
この場合、完成した製品の側部に配置されるフラップのファスニング(または留めること)は、符号26により示される(例えば、エバーグリーンタイプの)接着剤の層を塗布することにより得られる。接着剤の層は、中間ストレッチ12を遠位ストレッチ14に接続するベースブランチ10上のエルボのエッジの突出部により限定されるベースブランチ10の領域またはエリアに配置されて、オムツの側部に配置されたフラップのファスニングを弛めること及び再度留めることを可能にする。
【0089】
図4〜6に示すエレメントは、最初から筒状の構造を有する閉じたエレメントとして現れるという事実によって説明されるさらなる利点を有する。このことは、この場合、製造中、閉じたパケット構造を保持するための仮のシール構造の適用を避けることが可能になることを意味する。
【0090】
追加のブランチ22(これは、ベースブランチ10のように、正中面X−Xで切断される)は、それ自体、エレメント1の残りの部分を構成する材料とは異なる材料から成ってよい。
【0091】
この差別化の実現性は、さらに図7〜9の変形例(および、図10〜12に示される、全体として類似する解決手段)において認められる。
【0092】
図7〜12で示される形態は、本発明の現時点で好ましい形態である。これらは、弛めること及び再度留めることが可能であるという特徴を、エレメント1に付与することを目的とする。
【0093】
この場合、実際には、ブランチ22を構成する材料(ブランチ22はそれ自体、ここでは、図4〜6に示したタイプのオメガ形状の構造に結合するエレメントを形成すべきものである)およびエレメント1の残りの部分(即ち、遠位ストレッチ14)を構成する材料の特徴は、2つのエレメントが係合を解除でき且つ再度係合可能な接続性の特性を示すように、異なったものとされる。これらは、これらの相補的なエレメントに、マイクロフック(フック・アンド・ループ)メカニカルタイプのファスニングまたは一般にベルクロファスナーと称されているタイプのファスナーのパーツの特徴を付与することにより得ることのできる特徴である。
【0094】
例えば、ブランチ22は、遠位ブランチ14に設けられた対応するループ状のパーツに係合するように設計されたフック状のパーツを有するように構成することができる。
【0095】
当該ループ状のパーツは、遠位ブランチ14上に存在してよく、あるいは、遠位ブランチ14それ自体の一部を形成してよい。例えば、それ自体公知の方法で、当該遠位ブランチ14は、ブランチ22に担持されるフックが係合することができるループを形成するように十分にルーズで、互いに結合されていない繊維を含む不織布の形態にしてよい。
【0096】
図9において見られるように、得られうる接続構成は、図6に既に示したものに実質的に類似しているが(単に図6および図9は互いに対して鏡の関係にある(または正反対である)ことが理解されるであろう)、図9に示す接続構成が分離可能であるという事実によって説明される重要な相違を有する。衛生製品の端部の一方に接続されるブランチ部分22は、実際には、既に規定した「弛めること及び再度留めることの可能な」様式に従って、通常接続している遠位ブランチ14から選択的に係合を解除でき、同時に再度係合できる。
【0097】
この場合、完成した製品の側部に配置されたフラップのファスニングは、フラップに含まれる、ブランチ部分22およびベースブランチ部分10の弛めること及び再度留めることの可能な接続によって得られる。
【0098】
図10〜12は、全体として、図7〜9に示されるものと同一である解決手段であって、単一のピースから成るかわりに、図10〜12に示されるブランチ22が、各々が選択的に各遠位ブランチ14に接続される2つの独立した部分から成るという点で異なる解決手段に関する。
【0099】
図1〜図3に示す形態の場合において想定されるように、この形態に関しても、中間ストレッチ12を対応する遠位ストレッチ14に固定するための仮のシール構造23を使って、閉じたエレメントに類似するエレメントにし、したがって、はためきという好ましくない現象が生じないようにすることが可能である。先に述べた場合のように、当該仮のシール構造は、エバーグリーン接着剤または感圧性接着剤のスポットの塗布により、または熱機械的な溶接スポット(ヒートシーリング)により形成することができる。
【0100】
図10および12に示される形態は、ブランチ22がエレメント1の中央部分で(したがって、切断線X−Xに沿って)不連続な部分を有するので、図10〜12に示した形態のものと比較してコストを節約することができるという事実により説明される利点を与える(ベルクロタイプの材料は幾分高価である)。
【0101】
図1〜3に示す形態のように、符号25で示される、エバーグリーンタイプの接着剤の第3の層が、ベースブランチ10に対向する製品Dの側端部にて、側端部にて中間ストレッチ12を遠位ストレッチ14に接続するエルボのエッジの突出により規定される領域またはエリアに配置されて、オムツの側部に配置されるフラップの弛めること及び再度留めることの可能なファスニング構造を得る。
【0102】
さらに、図10〜12に示した形態および図12に示した状態において、ブランチ22(これは、とりわけ同種の構造のマイクロフックが設けられたパーツから成る場合には、かなり堅いエレメントから成る場合がある)は、外側に対して全く隠され、図9に関して言及した解決手段の場合において得られない結果をもたらす。
【0103】
図7〜12に示す形態においてもまた、遠位ブランチ14および中間ブランチ12はフラップのシールドを与え、ユーザの臀部にて連続的でデリケートな接触(ソフトタッチ)を確保する。
【0104】
図13〜15は、既に図7〜12を参照して説明した、係合を外すことができ、再度係合可能なタイプのファスニング・エレメントをさらに発展させたもの示す。
【0105】
図13〜15に示す形態において、遠位ブランチ14とブランチ22の結合の構造は、先の場合と反対である。この場合においては、ブランチ22はマイクロフックのファスニング構造のフック構造を有する代わりに、ループを有するパーツを有し(即ち、組み込んでおり)、フックは接着剤14’の層によりオメガ形状のベース構造の遠位ブランチ14に取り付けられたエレメント14’により担持されている。
【0106】
この場合において、ウエストラインに沿った製品Dの切断および展開の後の形状構成を考慮すると、マイクロフック・ファスニングシステムは、側部に配置されたフラップに沿って有効に露出させられる。尤も、これは、ループを有するパーツ22であり、マイクロフックを有するパーツはファスニング・エレメント1内に完全に隠れている。
【0107】
図4〜6に示す形態の場合のように、最終製品の側部に配置されたフラップのファスニングは、オムツの側部に配置されたフラップの弛めること及び再度留めることの可能なファスニングを得るために、符号26で示される、中間ストレッチ12を遠位ストレッチ14に接続するエルボのエッジのベースブランチ10上の突出により規定されるベースブランチ10の領域またはエリアに配置されたエバーグリーンの接着剤の層を塗布することにより得られる。
【0108】
図16〜18は、全体として、図13〜15に示したものと同じ解決手段を示し、図16〜18に示すブランチ22が単一のピースで形成される代わりに2つの独立した部分で形成されるという点で異なる。2つの独立した部分の各々は、選択的に各遠位ブランチ14’に接続されるように設計される。
【0109】
図1〜3および図10〜12に示す形態について想定されるように、この形態においてもまた、仮のシール構造23が中間ストレッチ12を対応する遠位ストレッチ14に固定し、その結果、エレメントは閉じたエレメントに似たものとなり得、したがって、はためき(またはフラッピング)という負の現象に曝されることがない。先に説明したケースと同様に、当該仮のシール構造は、エバーグリーン接着剤または感圧性接着剤のスポットを塗布することにより、または熱機械的な溶接スポット(ヒートシーリング)により得ることができる。
【0110】
図16〜18に示す形態は、ブランチ22がエレメント1の中央部分にて(したがって、切断ラインX−Xに沿って)不連続であるために、図13〜15に示される形態に対してコストを節約できるという事実により説明される利点を有する。
【0111】
図1〜3および10〜12に示される形態におけるように、符号25で示される、エバーグリーンタイプの接着剤の第3の層が、ベースブランチ10に対向する製品Dの側端部にて、当該側端部で中間ストレッチ12を遠位ストレッチ14に接続するエルボのエッジの突出により規定される領域またはエリアに配置されて、オムツの側部に設けられるフラップの弛めること及び再度留めることの可能なファスニングを達成する。
【0112】
図13〜18に示す形態においてもまた、遠位ブランチ14および中間ブランチ12は、フラップのシールドを規定して、ユーザの臀部にて連続的でデリケートな接触(ソフトタッチ)を確保する。
【0113】
ここで、図19および図20についてより詳細に説明する。既に述べたように、これらの図は、特に好ましい適用可能な解決手段に言及している。この解決手段において、ファスニング・エレメント1を得るためにセグメント化されるように設計されたストリップ状の材料の組み立てのプロセスが、半完成のピースD’にエレメント1を取り付けるプロセスに(基本的には予備的な操作の組として)組み込まれる。半完成のピースD’は、既に説明したV字を形成する折り畳み(ステーション100)及び切断(ステーション102)の操作のシーケンスを経て、製品Dをもたらす。
【0114】
しかしながら、現時点で好ましい選択を採用するとしても、エレメント1の組み立てプロセスをそれを取り付けるプロセスおよび製品Dを製造するプロセスと一体化するという事実は、いずれにしても必須の選択を構成するものではないことが理解されるであろう。
【0115】
エレメント1は、ストリップ状材料から成る半完成の製品の形態で製造されるのに適している。半完成の製品は、製品Dへ取り付ける目的で、次々と一定の長さに切断する(セグメント化する)ことができる。上述の半完成の製品はそれ自体、独立して製造することができ、それから製品Dの組み立てプロセスにおいてエレメントの取り付けプロセスを実施する対象物に供給することができる、製品それ自体を構成する。
【0116】
下記の説明からより明瞭であるように、図19および20で示される解決手段は、主として(しかし、排他的にではないが)、図7〜9および図10〜12にそれぞれ図示された形態に対応するファスニング・エレメント1の作製および取り付けを示す。
【0117】
上述の解決手段は、したがって、共通する種々のエレメントを有する。このことは、1つの解決手段を他の解決手段から区別することを目的として特別に指摘する場合を除いて、1つの解決手段に関して述べたことは直接他の解決手段にもあてはまることにほかならない。
【0118】
図19および20において、左から右に向かって、また下から上側に向かって供給される先に詳細にわたって説明した半完成のピースD’のチェーンを見ることができる。この半完成のピースD’のチェーンはここでは、公知の要領に従って、同様に公知である装置により形成されるものとし、従って、より詳細な説明はここでは必要とされない。
【0119】
完全を期すために、例示のためにここで示される手段において、半完成のピースD’は、先に説明したサンドイッチ構造(吸収層が間に挟まれたトップシートTSおよびバックシートBS)を既に有するものとする。この手段は広く好ましいものではあるが、上述のサンドイッチ構造を、ここで説明する操作の後で又は当該操作と同時に得るという解決手段は、本発明の範囲から勿論除かれない。
【0120】
図19において、参照符号114は接着剤を間欠的に塗布するためのステーションを示す。ステーション114は、半完成のピースD’のチェーン上にて、ファスニング・エレメント1を配置することが望まれる位置に対応して、予め決められた位置に一定の間隔をあけて正確に、実際には図7〜12において符号18で示される接着剤の層を形成する接着剤の輪を塗布するように設計される。
【0121】
ステーション114およびそこに塗布される接着剤(例えば、ホットメルトタイプの接着材)の特徴は、吸収性衛生製品の製造分野の当業者には、当然公知であると考えられる。
【0122】
ステーション114は、符号F1で示される半完成のピースD’のチェーンのマージン(または縁)の付近で作動する。
【0123】
図19に戻ると、符号114’は、接着剤を間欠的に塗布する別のステーションを示す。ステーション114は、半完成のピースD’のチェーン上にて、ファスニング・エレメント1を配置することが望まれる位置に対応して、予め決められた位置に一定の間隔をあけて正確に、実際には図1〜図3および図10〜12において符号25で示される接着剤の層を形成する接着剤の輪を塗布するように設計される。
【0124】
ステーション114’もまた、ステーション114と同様に、符号F1で示される半完成のピースD’のチェーンのマージンの付近で作動する。
【0125】
図20で示される解決手段において、符号116により示される、ステーション114に類似するステーションの存在が認められる。このステーションは、F2で示されるマージンの付近で作動する。ステーション116もまた、半完成のピースD’のチェーン上にて、ファスニング・エレメント1を配置することが望まれる位置に対応して、予め決められた位置に一定の間隔をあけて正確に、接着剤の輪を塗布する。この場合、これらは、接着剤20の層を形成する接着剤の輪である。
【0126】
図20に戻って、符号116’は、接着剤(破線で示される)を間欠的に塗布する別のステーションを示す。これが存在する場合には、ステーション116’は、半完成のピースD’のチェーン上にて、ファスニング・エレメント1を配置することが望まれる位置に対応して、予め決められた位置に一定の間隔をあけて正確に、実際には図16〜図18において符号26で示される接着剤の層を形成する接着剤の輪を塗布するように設計される。
【0127】
ステーション116’もまた、ステーション116と同様に、F2で示される半完成のピースD’のチェーンのマージンの付近で作動する。
【0128】
図19および20の両方において、符号118は、供給源を示す。これは典型的には、供給リールの高速転換の機能を有するリールタイプの巻き戻し機である。この巻き戻し機から、不織布のような材料のストリップ120が巻き戻される。
【0129】
ストリップを構成する材料は、さらなる処理を要することなく、フック・アンド・ループのファスニング構造のループが設けられたパーツを構成することを可能にする、ループ構造を与え得る。
【0130】
公知のタイプの折り曲げステーション122において、ストリップ120は、2つの遠位ブランチ14(図7および10を参照のこと)の形成、および続いてエレメント1の中間ブランチ12を形成するために設計されたストリップ120のパーツにて、それを上側に向けることに基本的に対応するように、C字を形成するように折り曲げる操作に付される。
【0131】
符号124は、図1〜3、図10〜12、および図16〜18で図示される形態に関して、ステーション122で形成されたC形状のストリップに、一定距離だけ離れた正確に定められた位置に、仮のシール構造23を付与するために使用されるステーションを示す。
【0132】
既に説明したように、上述の仮のシール構造23は、遠位ブランチ14の自由端部と当該プランチが折り返されるストリップのボディ(または本体)部分との間で「技術的な(またはテクニカルな)」接続または仮止め(即ち、最終製品において存在しないであろう非永久的な接続)を伴う。これの目的は、自由端部および/または遠位ブランチ14が全体として、少しばかりであっても、ストリップの残りの部分から場合により持ち上げられて以下に説明する後の処理操作を妨げることを防止することである。
【0133】
上述の(好ましいが、必須ではない)仮のシール構造もまた、公知の要領に従って、例えば、いわゆるテクニカル・グルー(technical glue)を塗布することにより、または熱機械的な溶接(ヒートシーリング)のシステム、特に、超音波シーリングシステムを使用して得られる溶接スポットにより得られる。その本来の性質によって、テクニカル・グルーの接着特性は、永久的ではなく、一定期間経過後、有効でなくなる。この種のタイプの接着剤が当該分野で知られている。例えば、本発明に関連して、本出願人が行った実験は、テクニカル・グルーとして、ミラノのサヴァレ(Savare)I.C. S.r.l.から入手可能な製品AL11を使用することが特に効果的であることを示した。
【0134】
C形状を形成するように折り曲げられた位置にて、ストリップは、接着剤を供給するステーション126に送られる。そのステーションは、ストリップのボディ(または本体)に、2つのストリップの接着剤(もはや「テクニカル」なものではなく、ホットメルトタイプのような永久接着剤である)を、図7〜12において符号16で示される層に対応して塗布する。
【0135】
このポイントで、ストリップは別の折りたたみステーションを経由して進行する。これは、(図7および10を明瞭のために再度参照のこと)、ボディの上で(即ち、ストリップの中央部分で)遠位ブランチ14および中間ブランチ12を上に曲げること(またはひっくり返すこと)を実施する。
【0136】
実際に、ステーション126は、ステーション122で行われる折り曲げ操作とは反対の凹部を有するC字の形態に、さらに折り曲げる操作を実施し、所望の略オメガ形状の構成を得、中間ブランチ12と中央部分、即ち、オメガ形状のベースブランチ10との安定した接続をもたらす。
【0137】
このようにして得た構造体に、ここで説明される形態において、フック状のパーツを有するエレメント22を取り付ける。フック状のパーツは、取り外し可能なように、対応するループ状のパーツに係合する。ループ状のパーツは、本質的に又はそれが取り付けられる限りにおいて、ファスニング・エレメントの残りの部分の遠位ブランチ14に存在する。
【0138】
図7〜9に示す形態の場合、エレメント22は単一のピースから成る。
【0139】
図19に示される、対応する取り付け(またはアプリケーション)装置は、したがって、ディスペンシング・リール128を含み、そこから対応するストリップ状の材料が巻き出されて、ローラ・タイプの接続ステーション130に向かう。ここで、フックを有するストリップ22は、ループを与える遠位ブランチ14に取り付けられ、それにより、しっかりとしているが、分離可能な接続構成を達成する。これまで見てきたように、これによって、側部に配置されたフラップに沿って製品Dのウエストラインを弛めること、および再度留めることが可能となる。
【0140】
図10〜12に示した形態の場合、エレメント22は、不連続な部分により分離された2つのピースから成り、この不連続な部分は、接着剤25の層がファスニング・エレメント1のベースブランチ10に中央で接着することを可能にする。図20に示される、対応する取り付け装置は、したがって、2つのディスペンシング・リール128aおよび128bを含み、そこから、層22の2つのブランチを構成するストリップ状材料の2つの部分が、ローラタイプの接続ステーション130の方向に巻き戻される。ここで、フック22を有するストリップの2つの部分は、一方および他方の遠位ブランチ14に取り付けられる。遠位ブランチ14は、この場合においても、ループを提供し、しっかりとしているが、分離可能な接続構成を形成する。
【0141】
1つの場合(図19)および他の場合(図20)において、このようにして得られる複合ストリップは、取り付け(またはアプリケーション)ステーション132に向かって進行し、このステーションにおいて、ストリップはセグメント化されて、個々のファスニング・エレメント1を形成し、それは、ステーション114により、半完成のピースD’のチェーンに、接着剤の輪に対応する位置にて取り付けられる。
【0142】
取り付けステーション132は、通常、90度回転させるとエレメント1を形成すべき長さを付与するように、形成される。この回転は、接続ステーション130から出て行く複合ストリップが縦方向に進行する、即ち、図7および10に示す、断面の仮想的な面が、半完成のピースD’のチェーンの進行方向と同じであるストリップの進行方向に対して、直交する方向に向けられて進行するという事実を考慮して設計されている。
【0143】
同時に、エレメント1は、図7および10の面X−Xが、切断ステーション102の動作の同種の線に沿って、即ち、当該チェーンの進行方向を横切る方向に向けられるように、半完成のピースD’のチェーンに取り付けられる。
【0144】
上述した特徴を有し、ローラタイプの接続ステーション130から出て行くストリップと半完成のピースD’のチェーンとの間で進行速度に相当な違いがあることを同様に許容し得る、セグメント化および回転のためのステーションは、当該分野において周知であり、例えば、文献EP−A−0943395または文献EP−A−0997123により示されている。テーション132のより詳細な説明がなされている、当該文献はともに、本出願人の名義で出願されている。
【0145】
この時点で、マージンF1に取り付けられたエレメント1を有する半完成のピースD’のチェーンが、ステーション100に向かって進行させられ、ステーション100は既に説明したようにVを形成するために閉じる動作を実施する。
【0146】
特に、図19の図示は、半完成のピースD’のチェーンのマージンF2に対して取り付けられるエレメント1の側部(もしくはサイド)または面(もしくはフェイス)が予め接着剤で被覆されて、それらを自己接着性のタイプのものにしている形態に具体的に言及している。このようにして、対応する接着剤の輪を半完成のピースD’のチェーンのマージンF2に沿って付与する必要がなくなる。
【0147】
この結果(プレ接着剤コーティング)は、公知の要領に従って、例えば、アプリケータ・アセンブリ(図示せず)の存在により、および取り付けステーション132の把持エレメント(ソレット(solette))をそれがエレメント1上で必要なピックアップおよび移動機能を実行し、エレメント1自体との望ましくない接着剤による接続を防止するように構成することにより、取り付けステーション132の段階にて得ることができる。アプリケータ・アセンブリは、エレメント1が形成されるストリップのセグメント化の前または後に、プレ接着剤コーティングに付されるエレメントの側部または面に接着剤のフィルムを付与する。この結果は、例えば、取り付けステーション132に、氷膜把持エレメントを設けることにより達成することができる。
【0148】
いうまでもなく、プレ接着剤コーティングは、公知の手段により、エレメント1の両方の面または側部に設けることができ、したがって、半完成のピースD’のチェーンのマージンF1およびF2の両方に沿って接着剤の輪を塗布することを不要にする。
【0149】
別のものよりもむしろ1つの特定の解決手段の選択することは、特定の取り付け条件により明白に要求される。(1つまたは両方の側部で)プレ接着剤コーティングに頼ることは、取り付けステーション132と半完成のピースD’の進行の動きとの間の同調がより重要でないようにするという疑う余地のない利点を有する。プレ接着剤コーティングの場合には、接着剤の対応する輪において真ん中に各エレメントを正確に配置させるというレベルの正確さを確保する必要がないという事実から見て、エレメント1の位置合わせが大まかになりすぎることを防止するための同調であれば十分であることは明らかである。
【0150】
再び図19を参照するに、ストリップ22は、チェーンにて隣接する2つの半完成のピースD’の対向する側端部の同種の境界に(それらは、切断ユニット102の動作の後にのみ分離されるように設計されている限りにおいて、一体に接続されている)、当該ストリップ22の背面にて存在する接着剤の層、即ち、間欠的に接着剤131を塗布するステーション(それは、ステーション114と同じタイプのものである)により適切に塗布された、接着剤の層を用いて固定される。
【0151】
図20を参照するに、ストリップ22は、チェーンにて隣接する2つの半完成のピースD’の対向する側端部の同種の境界において、層22が接続されるべきトップシートTS上に(この点に関して図8および11を参照のこと)、図8および図11において符号20で示される層に対応する接着剤の輪を塗布することにより、固定される。ステーション132により得られる、半完成のピースD’のチェーン上へのエレメント1のしっかりとした且つ正確な固定を前提として、層20の接着剤は、層22の背面にステーション131により付与してよく(この点に関して図19を参照のこと)、あるいは、層22が接続されるべきトップシートTSに付与してよい(この点に関して図20を参照のこと)。さらにまた、正確には「閉じた」形態のために、エレメント1は、形状が安定であり、いずれの「はためき」現象をも免れ、その結果、ステーション100が高速で機能するときでも、接着剤20の輪(これは、半完成のピースのトップシートに塗布されるか、あるいはストリップ22の背面に塗布される)が常に、これらの2つのエレメントの間で正確に配置されることとなり、その機能を正確に実施できるという事実に頼ることが可能となる。
【0152】
現段階でV字形状を形成するために閉じられている半完成のピースD’は、切断ステーション102に向かって進行し、そこで、先に説明した操作手順に従って、個々の製品Dが形成される。
【0153】
選択的に、クロージング・ステーション100と切断セクション102との間で、圧縮の作用により、ファスニング・エレメント1およびトップシートTSの一部の接続をクリンチする及び強化するために設計されたステーション134が存在する。それらの間で、各エレメント1は、完成した製品Dに含まれている(ここで、例えば、図8および図10を再度参照のこと)。
【0154】
この強化する動作は、層22と遠位ブランチ14との間に形成されるマイクロフック接続に関してもまた実施され、図10および12に示される形態の場合も同様に、接着剤層25とベースブランチ10の中央部分との間の接続に関してもまた実施されることが理解されるであろう。
【0155】
現時点で好ましい形態において、ステーション134は、モーター式の閉じたループの可動式プレス構造を有するベルトプレスになぞらえられる一般的な形状を有し、それは、下方の位置に配置され、製品Dのチェーンと同調し一致するように移動することのできる、アクティブなブランチを有する製品Dをプレスするトラック(またはレール)に基本的になぞられることができる。
【0156】
圧力の作用は、製品Dがスライドするスライド面に対して適用されてよく、あるいは、好ましくは、下方に位置する製品Dの搬送を確保するベルトコンベア(図では見ることができない)に対して、即ち、図において見られるものとまったく同じであるが、製品Dの進行面の下に位置するトラック構造に対して適用してよい。
【0157】
好ましい方法において、(1または複数の)トラック構造は、層22と遠位ブランチ14との間のマイクロフック接続、即ち、図10〜12に示される形態の場合には、接着剤層25とベースブランチ10の中央部分との間の接続により占められる位置に対応する位置に歯134aを有する。
【0158】
トラック構造は、側部に設けられたフラップのファスニングを確保するのに適当であって、ファスニング・エレメント1の残りの部分にそれらを過度に圧搾する過剰に強い垂直方向の圧縮圧力が加わることを防止するような、同じ垂直方向の圧縮圧力を適用するために作動する。構造134が製品Dに及ぼす圧縮動作の強度を選択的に調節することによって、(図9〜12に示すタイプの形態の場合に)層22と遠位ブランチ14との間の接続の強度を正確に調節することが可能であることが、理解されるであろう。このようにして、層22と遠位ブランチ14をまさに互いに分離させることを目的として製品Dのウエストラインを開くときに、それに対してエレメント1が及ぼす反作用(または反発)の強度を調節することが可能となる。
【0159】
歯134aは、エレメント1に、(それが切断セクション102に到達する前であっても)、図2、5、8、11、14、および17において明瞭に見ることができる、一般的な砂時計構造を付与することを可能にする。その構造は、エレメントを線X−Xに沿って切断した後に、製品の側部に配置されたフラップのファスニング(それは、先に繰り返し説明した要領に従って、弛めること及び再度留めることの可能なものである)のベースに存する。
【0160】
換言すれば、歯134aは、正中面X−Xに設けられた適当な接続構造(接着剤の層25または26、これらの接着剤の層と同じ位置で作動するマイクロフック構造の中央ストレッチ)が、互いに向かい合う境界B1、B2の間で作用することを可能にする。
【0161】
図21および22は、半完成のピースD’のストリップ、ウェブまたはチェーンが一体に、図19および図20において示す解決手段の場合のように横方向にではなく、長さ方向に接続されている半完成のピースにより構成されている衛生製品Dのを組み立てるプロセスのもとで、(想定される任意の形態において)先に説明したファスニング・エレメント1を使用する可能性を模式的に示す。
【0162】
このタイプのプロセスにおいて(これはまた、時には、機械方向プロセス、即ち、機械の方向で実施されるプロセスと呼ばれる)、種々の半完成のピースD’が長さ方向に進行する、即ち、それらの端部分が進行方向に沿って整列されられ、1つの半完成のピースの後端部がチェーンにおいてそれの後に続く半完成のピースの前端部に接続されている(図21および22の上部を参照のこと)。当然のことながら、「前」および「後」はここでは、チェーンの進行方向(図21および22において下側から上側に向かう)に関して言うものであり、製品Dが着用される方向に関して言うものではない。
【0163】
チェーンの種々の半完成のピースD’はそれから、図19および20において見られる切断ステーション102に基本的に類似する装置を用いて、切断ラインTに沿って分離されて、個々の製品Dをもたらす。
【0164】
この場合においても、ここで言及される組み立てプロセスは、それ自体、本質的な部分に関しては、公知であるとされるべきである。これはまた、図21および22の上部において示されるような得られた個々の製品Dが、U字またはV字を形成するように閉じられて、所望のパンツ状の形状構成を付与する、最終の加工工程(図21および22において明示していない)についてもあてはまる。
【0165】
個々のファスニング・エレメントが得られるストリップ状のエレメントの組み立てに関して、図21および22で示した別の解決手段は、基本的に、ローラタイプの接続ステーション130まで、図19および20で示した解決手段を再現するものとする。
【0166】
ここから、図21および22で示す解決手段において、上述のストリップ状のエレメントは、ステーション134’に入る。ステーション134’は、基本的に図19および20のステーション134に類似する機能を有する、即ち、ストリップ状のエレメントを面X−Xにて中央でプレスして、それに図2、5、8、11、14、および17において見られるであろう一般的な砂時計パターンを付与する機能を有する。当然のことながら、図19および20のステーション134はそれ自体、半完成のピースD’のチェーン(これの上に、エレメント1はステーション132にて90度だけ回転させられた後、取り付けられる)の進行方向に対して横方向で動作することが認められるが、図20および21のステーション134’は、長さ方向で動作し、有用には、2つのリブを有する逆回転するホイールまたはローラから成り、これは、当該ホイールまたはローラにより規定されるスペースまたはギャップにて進行するストリップ状のエレメントに砂時計形状のパターンを付与する。
【0167】
切断ステーション135が、ステーション134’に縦に接続される。接続ステーション135は、長さ方向に作動して、ストリップ状のエレメント(実際には、これは、次にエレメント1と同視することができる)を面X−Xで分割させる、即ち、ストリップ状のエレメント1を2つの概ね対称であるパーツに分割させる。
【0168】
ステーション135の構造は、基本的に、先に説明したステーション134’の構造と同じであってよい。実際に、2つのステーション134’および135は、砂時計形状を成形するために形作ること、およびエレメント1を面X−Xで切断することの両方を実施できる単一のステーションに融合することができる。
【0169】
ここから、エレメント1の2つのパーツを移動している半完成のピースD’のチェーンの上に送って、半完成のピースにそれ自体を取り付ける。エレメント1の1つのパーツは、チェーンの左手側F1に取り付けられ、1つはチェーンの右手側F2に取り付けられる。当然のことながら、この場合においても、「右手側」および「左手側」という用語は、図21および図22の図の表示に関して使用され、製品Dが着用される方法に関連して直接的な関係を有するものではない。
【0170】
半完成のピースD’に取り付けられる前に(図19および20に図示されたステーション132に基本的に類似する機械を介して実施される操作の前に)、ストリップ状のエレメントの2つのブランチまたはパーツが、符号137で示す横方向切断ステーションにおいて、所定の長さにセグメント化される。
【0171】
図21および22は、長さ方向の切断ステーション135(即ち、X−Xに沿って切断するためのステーション)と切断ステーション137(両方の側部で作動する単一のステーションを使用することが可能であるとしても、通常、半完成のピースD’の各側部のためのもの)との間の区間(または範囲)において、エレメント1のパーツが90度の回転に付される解決手段を示す。
【0172】
この回転は、他の場合には、(例えば、ステーション132において)エレメントについて実施してよいが、エレメント1が、既に長さ方向において、即ち、図19および20において示されるように(異なるコンテクストにおいてであろうとも)、半完成のピースD’のチェーンの進行の方向において既に形成されている場合には、全く必要とされない。
【0173】
個々のエレメント1を半完成のピースD’に取り付けるために、異なる解決手段を採用することが可能である。
【0174】
例えば、図21は、切断ステーション137から、個々の製品Dの端部の横方向に対向する境界に適用されるべき、個々のエレメント1と同じ長さ(または、むしろ、エレメント1の個々のパーツと同じ長さ)が出ていって、側部のフラップの両側にて個々の製品を閉じる、解決手段を示す。
【0175】
この場合、チェーンの各側部(F1またはF2)にて、エレメント1の個々のパーツが、切断が線Tに沿って実施された後に、個々の製品Dの前端部および後端部に対応するであろう位置に取り付けられる。この場合、エレメント1の取り付けの形態は、各製品Dについて同じである。
【0176】
代わりに、図22は、切断ステーション137から、個々の製品Dの端部の横方向で向かい合う境界にて取り付けられるべき個々のエレメント1の2倍の長さ(あるいは、むしろ、エレメント1の個々のパーツの2倍の長さ)が出ていって、個々の製品をその側部の両方のフラップにて閉じる解決手段を示す。
【0177】
この場合において、チェーン(F1またはF2)の各側部にて、互いに対して縦に接続されている2つのパーツから成る全体(または組み合わせ)が交互に取り付けられ、その各々が、切断が線Tに沿って実施された後に、個々の製品Dの前端部および後端部に取り付けられるファスニング・エレメントを構成する。この場合において、エレメント1の取り付け手順は、製品Dに関して、異なり、また交互にされる。即ち、1つの製品Dは、前端部に取り付けられたエレメント1とともに現れ、次の1つの製品は後端部に取り付けられたファスニング・エレメント1を有するであろう。
【0178】
当然のことながら、ステーション137から出てくる、2重の長さのピースを、1回は側部F1、1回は側部F2にて、個々の製品Dの長さに等しい交互のピッチで取り付けることによって、図22に示された基準(または要領)を改変することはまた可能である。
【0179】
基本的には、図21および22に示される解決手段は、図19および20に示される解決手段と共通して、ストリップ状のエレメントから開始するファスニング・エレメント1を形成するという思想を有する。
【0180】
図21および22に示される解決手段において、ファスニング・エレメント1を対応する衛生製品Dに取り付ける前に、ファスニング・エレメント1の2つのパーツを分離するために、上述したストリップ状のエレメントを中間面X−Xで(ステーション135において)切断する操作が想定される。ファスニング・エレメント1の上述のパーツは、それから、半完成のピースのチェーンの2つの対向する長さ方向の側部F1、F2に取り付けられる。
【0181】
図21に示す解決手段において、これは、ファスニング・エレメント1の上述のパーツを、各々が前記鎖に含まれる個々の半完成のピースD’の一方の端部に結合させられるセグメントの形態で取り付けることにより為される。
【0182】
図22に示す解決手段において、代わりに、これは、ファスニング・エレメント1の上述のパーツを、各々が前記鎖の2つの半完成のピースD’に結合させられる(二重の長さの)セグメントの形態で取り付けることにより為される。Tで示される線に沿って、チェーンをその後セグメント化することは、当該端部にて互いに結合された半完成のピースD’の分離をもたらし、個々の製品Dを形成する。セグメント化の操作は、同様に、上述の2倍のセグメントを2つの部分に分割して、それぞれを各製品Dの1つの端部に結合させる。
【0183】
既に述べたように、上述の図21および22の上部で示されるように、所望のパンツ状の形状構成を付与するために、得られる各製品DをU字またはV字を形成するように閉じる最終的な加工工程は、図21および22にて明確には示されていない。同じことは、接着剤の輪を付与すること又はファスニング・エレメント1を半完成のピースD’の端部に固定する溶接エリアを形成することに関してもあてはまる。この目的のために、必要な改変がなされて、図19および20を参照して既に説明した技術手段が適用される。これはまた、可能な場合にはエレメント1のプレ接着剤コーティングに関してもあてはまる。
【0184】
図19〜22を参照して説明した解決手段はこのように、製品の各側部にて、ウエストラインおよび製品の脚の通路を規定するために一体に接続することが可能な同種の横方向の対向する境界を有する、2つの端部を含むパンツのごとく着用することが可能な吸収性衛生製品の生産を可能にする。製品の各側部において、前述したタイプのファスニング・エレメント1の上述の2つのパーツのうちの1つ又は半体により、上述の横方向に対向する境界が一体に接続されている。当該パーツまたは半体の各々は、製品Dの上述の端部の一方に接続されたベースブランチ10、および同じ製品Dの端部の他方に接続された遠位ブランチ14を含み、ウエストにてそのファスニングを完成させている。ベースブランチ10および遠位ブランチ14は、一般的なブック状の形状構成に従って一体に接続されて、衛生製品の内側に向かって開いており、それにより、ベースブランチ10と遠位ブランチ14との間が接続されることの結果として、衛生製品のウエストラインに沿って加わる引っ張りストレスに耐える。
【0185】
図23〜25は、ここで説明するファスニング・エレメントの組み立てのさらに別の可能な変形形態を示す。この変形形態は、使用中(即ち、着用中)の製品を調べる可能性および/または製品の「フィット性」を着用者に適合させる可能性が存在する場合に、選択的にウエストラインの長さを長くする/短くすることによって、「トレーニングパンツ」または「下着」タイプの吸収性衛生製品が向上した快適さを有するように使用することができるという事実を考慮したものである。
【0186】
具体的には、図23〜25は、図16〜18に示す形態を改変して、製品のウエストラインを変化させる可能性をも提供しながら、製品が開放され、再度留められるようにする方法を示す。
【0187】
図示した形態において、この結果は、
−選択的に(図25の左下側にて例示的に示すように)、フックエレメント22が、フックエレメントが結合するファスニング・エレメント1の遠位ブランチ14に係合する位置を変えること、および/または
−選択的に(図25の右上側にて例示的に示すように)、フックエレメント22が、製品の対向する(または面しているもしくはフェーシング)側端縁(またはフラップ)の反対側の表面に係合する位置を変えること
を可能にすることにより達成される。
【0188】
前者の結果を達成するためには、フックエレメント22が現時点で結合している遠位ブランチ14が、140にて示されるように、個々の遠位ブランチ14が実際に同種の中間ブランチ12よりも長くなるように、延在させられる。この事実は、直接的に、一方の側の図16および17と、他方の側の図23および24を比較することによって直ちに理解され得る。
【0189】
別に述べるように、図示した形態において、弛めること及び再度留めることの可能なタイプの接続構造(即ち、フックエレメント22)は、複数の異なる位置にて、遠位ブランチ14に結合させられ、それにより、吸収衛生製品1のウエストラインの長さは選択的に調節可能である。好ましくは、これは、遠位ブランチ14を(140にて示すように)弛めること及び再度留めることの可能なタイプの接続構造22よりも長くすることにより単純に達成される。
【0190】
このように、製品1は、フックエレメント22をフックエレメント22が現時点にて結合している下に位置する遠位ブランチ14から分離するために、フックエレメント22を保持するバックシート/トップシート部分を単に引くことによって、容易に開放することができる(即ち、その使用状態を調べる可能性を有する)。
【0191】
フックエレメント22を遠位ブランチ14に結合させることが可能であるために、一度開いた後、図25で破線で模式的に示す位置にて製品は再度閉じる(再度留める)ことができる。この位置は、フックエレメント22が最初に遠位ブランチ14に結合していた位置とは異なる。このようにして、製品のウエストラインの長さ(即ち、着用者へのフィット性)を選択的に変化させることができる。
【0192】
これは、典型的には、フックエレメント22を中間ブランチ12からさらに遠い位置に配置することによって生じ、これは、ウエストラインの長さを増加させ、着用者の体に「よりルーズな」フィット性を製品に与える。
【0193】
先に説明した後の結果は、図24および25において参照符号1000で示される別の「フック係合可能な」(即ち、ループ)表面を用いて達成することができる。具体的には、別のフック係合可能な表面1000は、ベースブランチ10を保持するバックシート/トップシートの組の外側に一致して形成される。フック係合可能な表面は、例えば、ベースブランチ10を保持するバックシート/トップシートの組の外側に、接着剤を塗布することにより、または、少なくとも部分的にバックシート/トップシートの組のバックシートエレメントBSをフックエレメント22による係合に適したループ材料の形態に形成することにより、取り付けられたループ・インサートの形態で提供され得る。
【0194】
表面1000を設けることによって、製品は、一度開くと、フックエレメント22を表面1000(図25において鎖線で模式的に示す)に結合させることが可能であるために、再度閉じられ得る(再度留められる)。これは、フックエレメント22が最初に遠位ブランチ14に結合していた位置とは異なる位置であり、したがって、製品のウエストラインの長さを選択的に変化させる可能性を与える。
【0195】
この後者の場合において、これは、フックエレメント22を、製品の対向している(または面する)側縁部(またはフラップ)の反対側の外側表面に配置することにより生じ、これは、ウエストラインの長さを減少させ、着用者の体に「よりタイトな」フィット性を製品に与える。
【0196】
他に述べたように、想定される後の特徴によれば、製品を着用者のウエストラインに沿って閉めるために、一体に接続することができる同種の対向している側縁部の各組において、
−一方の対向している縁部にて、ファスニング・エレメント1の遠位ブランチ14がマイクロフックファスナー22と結合させられ、
−他方の対向している縁部は、弛めること及び再度留めることの可能な関係で、マイクロフックファスナー22が係合するようになっている表面1000を有する。
【0197】
マイクロフックファスナー22はしたがって、複数の異なる位置にて、当該吸収性衛生製品1のウエストラインの長さを選択的に調節するために、同種の端部の対向している側部(またはフェーシング・サイド)に結合するようになっている。
【0198】
前記他方の対向している縁部(またはフェーシングエッジ)は、マイクロフックファスナー22が係合するようになっているループを備えたエレメントを有してよく、またはループ構造を有する材料で形成されていてよい。後者の場合、ループ構造のループは、マイクロフックファスナー22のフックが選択的に係合することができるループを構成する。
【0199】
当業者は、i)遠位ブランチ14を延ばす、およびii)表面1000を設けるという特徴の組み合わせが製品のウエストラインの長さを相当程度長く、また短くすることを可能にする好ましい形態を有するとともに、これらの特徴のいずれかのみに頼るという可能性も存するということを直ちに理解するであろう。
【0200】
同様に、当業者は、これらの特徴の一方または両方を、図16〜18で示すものとは異なる、説明した配置の形態に適用することができることを直ちに理解するであろう。
【0201】
ここで、閉じたパケットの1種として、ひだ(または重なり)の無いように構成され得るファスニング・エレメント、または、切断、移行、および吸収性物品(例えばオムツ)の構造体へのエレメントの配置の瞬間に開き得る同様の構造物を説明してきた。エレメントは、主たる構成エレメントに関して単一の材料を使用して優先的に得られるオメガ形状のベース構造を優先的に有する。
【0202】
このようにして、主たる構成要素のために使用される材料および構造のおかげで、ユーザに臀部に連続的でデリケートな接触(ソフトタッチ)を得ることを可能にするファスニング・エレメントが得られ、それにより、皮膚を刺激する又は切断するリスクを防止できる。
【0203】
ここではまた、閉じた側部に配置されるフラップを有するが、開くことおよび再度留めることが可能であり、着用者が自由なフラップをつかんで、ファスニング・エレメントのパーツの間の接続(特に、再度留めることが可能なように設けられる型式において)をこじあけて、製品のウエストラインの望ましくない開放の生じることが完全に防止された、パンツのように着用することができる吸収性衛生製品を製造する可能性についても述べている。
【0204】
当然のことながら、本発明の原理に反することなく、組み立ての詳細および形態は、ここで説明され、図示されるものに関して、添付した請求の範囲により規定される本発明の範囲を逸脱しない限りで、幅広く変化させてよい。
【0205】
特に、各所定の形態に言及してここで説明した実施の詳細は、説明した1または複数の他の形態に自由に移すことができるものとして理解されることが認められるであろう。さらに、説明した、接着剤による接続のメカニズムに言及して、ここで説明した接続に関する解決手段は、等価の解決手段(それは、例えば、ヒートシールおよび/または超音波シールによる接続のメカニズムを想定している)に置き換え得ることが認められるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0206】
【図1】図1は、本発明の第1の形態のファスニング・エレメントの断面図である。
【図2】図2は、製造途中の製品のチェーンに含まれる2つの衛生用品に適用した図1のファスニング・エレメントを示す。
【図3】図3は、閉じた側部にフラップが配置された、使用時の典型的な形状構成における図1のファスニング・エレメントを示す。
【図4】図4は、本発明の別の形態のファスニング・エレメントを、図1で採用した表示様式に従って示す。
【図5】図5は、本発明の別の形態のファスニング・エレメントを、図2で採用した表示様式に従って示す。
【図6】図6は、本発明の別の形態のファスニング・エレメントを、図3で採用した表示様式に従って示す。
【図7】図7は、本発明の第3の形態のファスニング・エレメントを、図1で採用した表示様式に従って示す。
【図8】図8は、本発明の第3の形態のファスニング・エレメントを、図2で採用した表示様式に従って示す。
【図9】図9は、本発明の第3の形態のファスニング・エレメントを、図3で採用した表示様式に従って示す。
【図10】図10は、図7に示した形態の製造変形例を示す断面図である。
【図11】図11は、図8に示した形態の製造変形例を示す。
【図12】図12は、図9に示した形態の製造変形例を示す。
【図13】図13は、本発明のさらに別の形態のファスニング・エレメントを、図1で採用した表示様式に従って示す。
【図14】図14は、本発明のさらに別の形態のファスニング・エレメントを、図2で採用した表示様式に従って示す。
【図15】図15は、本発明のさらに別の形態のファスニング・エレメントを、図3で採用した表示様式に従って示す。
【図16】図16は、図13に示した形態の製造変形例を示す断面図である。
【図17】図17は、図14に示した形態の製造変形例を示す。
【図18】図18は、図15に示した形態の製造変形例を示す。
【図19】図19は、一方において、本発明のいずれかの実施の形態のファスニング・エレメントを供給し、他方において、形成されている吸収性衛生製品のチェーンにこのようにして製造されたファスニング・エレメントを取り付ける装置を具現化する手段を表す模式的斜視図である。
【図20】図20は、一方において、本発明のいずれかの実施の形態のファスニング・エレメントを供給し、他方において、形成されている吸収性衛生製品のチェーンにこのようにして製造されたファスニング・エレメントを取り付ける装置を具現化する手段を表す模式的斜視図である。
【図21】図21は、図19に示す手段の別の実施可能な態様の模式図である。
【図22】図22は、図20に示す手段の別の実施可能な態様の模式図である。
【図23】図23は、図16に示した形態のさらに別の実施可能な製造変形例を示す断面図である。
【図24】図24は、図17に示した形態のさらに別の実施可能な製造変形例を示す。
【図25】図25は、図18に示した形態のさらに別の実施可能な製造変形例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンツのように着用することができる吸収性衛生製品(D)のファスニング・エレメントであって、
吸収衛生製品(D)が、ウエストライン、および製品(D)のウエストラインを再度閉じるために側縁部(B1、B2)にて一体に接続することができる端部を有し、
ファスニング・エレメント(1)が、
エレメント(1)が中間面(X−X)に関して概して対称である2つのパーツを含み、
当該パーツの各々が、
第1の前記端部に接続することができる(18)ベースブランチ(10)および
第2の前記端部に接続することができる(20)遠位ブランチ(14)
を含み、前記ベースブランチ(10)および前記遠位ブランチ(14)が、エレメント(1)の外側に向かって開く一般的なブック状の形状構成に従って一体に接続され、
前記概して対称であるパーツの前記ベースブランチ(10)と前記遠位ブランチ(14)との間の前記ブック状の接続構成の背面部分が、前記中間面(X−X)に対して距離をあけて配置され、前記2つの概して対称であるパーツは、前記ベースブランチ(10)によって一体に接続されて、単一のボディを形成し、当該ボディは前記2つの概して対称であるパーツに分離するために前記中間面(X−X)で切断することができ、各パーツは各吸収性衛生製品(D)の端部の相互に対向する側部を一体に結合することができ、
前記2つのパーツの各々は、前記ベースブランチ(10)および前記遠位ブランチ(14)を接続するために延在する、中間ブランチ(12)を含み、
前記中間ブランチ(12)は前記ベースブランチ(10)に対して安定に取り付けられる(16)
ことを特徴とする、ファスニング・エレメント。
【請求項2】
前記ベースブランチ(10)と前記遠位ブランチ(14)とが、単一の層状ボディの異なるパーツを構成することを特徴とする、請求項1に記載のエレメント。
【請求項3】
前記ベースブランチ(10)、前記中間ブランチ(12)および前記遠位ブランチ(14)が単一の層状ボディの異なるパーツを構成することを特徴とする、請求項1および2に記載のエレメント。
【請求項4】
前記層状ボディが不織布から成ることを特徴とする、請求項2または3に記載のエレメント。
【請求項5】
略オメガ形状を有することを特徴とする、請求項1に記載のエレメント。
【請求項6】
前記2つのパーツの遠位ブランチ(14)を接続するブリッジのごとく延びて、前記エレメント(1)に単一のボディの特性を付与する別のブランチ(22)を含み、当該別のブリッジ状のエレメント(22)は前記中間面(X−X)で切断することができることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項7】
前記別のブランチ(22)が安定して遠位ブランチ(14)に接続されていることを特徴とする、請求項6に記載のエレメント。
【請求項8】
エレメントの前記パーツの前記遠位ブランチ(14)が、それに結合した、弛めること及び再度留めることの可能なタイプの接続部材(22)を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項9】
弛めること及び再度留めることの可能な前記接続部材(22)が、複数の異なる位置にて遠位ブランチに結合するようになっており、それにより、前記吸収性衛生製品(1)のウエストラインが選択的に調節可能であることを特徴とする、請求項8に記載のエレメント。
【請求項10】
前記遠位ブランチ(14)が、弛めること及び再度留めることの可能なタイプの前記接続部材(22)よりも長く(140)、それにより弛めること及び再度留めることの可能なタイプの前記接続部材(22)が、前記遠位ブランチ(14)に沿って複数の異なる位置にて前記遠位ブランチ(14)に結合するようになっていることを特徴とする、請求項9に記載のエレメント。
【請求項11】
前記弛めること及び再度留めることの可能な接続部材がマイクロフックファスナー(22)を含むことを特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項12】
前記マイクロフックファスナーが、フック(22)を有する1つのエレメントおよび前記フックに係合できるループを有する1つのエレメントを含み、当該ループを有するエレメントが前記遠位ブランチ(14)に結合していることを特徴とする、請求項11に記載のエレメント。
【請求項13】
前記遠位ブランチ(14)が、前記マイクロフックファスナー(22)のフックに選択的に係合し得るループを含むループ構造を備えた材料により構成されていることを特徴とする請求項11に記載のエレメント。
【請求項14】
前記マイクロフックファスナーが、フック(22)を有する1つのエレメントおよび前記フックが係合できるループを有する1つのエレメントを含み、前記フック(14’)を有するエレメントが前記遠位ブランチに結合していることを特徴とする、請求項11に記載のエレメント。
【請求項15】
フック(14’)を有する前記エレメントが、接着剤により前記遠位ブランチ(14)に結合していることを特徴とする、請求項14に記載のエレメント。
【請求項16】
側部に配置された閉じたフラップを有する製品を得るために、前記中間面(X−X)において、相互に対向する側縁部(B1、B2)の間で作用することができる接続構造を含むことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項17】
前記接続構造が弛めること及び再度留めることの可能なタイプのものであることを特徴とする請求項16に記載のエレメント。
【請求項18】
前記接続構造が、
接着剤層(25、26)および
マイクロフックファスニング・システム構造
から成る群において選択されることを特徴とする、請求項16に記載のエレメント。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載のファスニング・エレメントを製造する方法であって、
ストリップ状のボディ(120)を供給する操作;
略C字形状に従って、前記ストリップ状のボディ(120)を、前記C字形状の端部が前記2つの概して対称であるエレメントのパーツの遠位ブランチ(14)を構成し、前記C字形状の中央部分が少なくとも部分的に前記ベースブランチ(10)を規定するように、形成する操作
を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
略C字形状に従って形成された前記ストリップ状のボディ(120)を、先のものと反対側に凹部を有するC字形状にさらに曲げる(126)操作に付して、ファスニング・エレメントの前記2つのパーツの各々において、前記ベースブランチ(10)と前記遠位ブランチ(14)とを接続し、エレメントに全体としてオメガ形状を付与する中間ブランチ(12)を形成する操作を含み、前記中間ブランチ(12)を前記ベースブランチ(10)に対して安定に取り付ける(16)操作にさらに付すことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記C字形状に折り曲げる別の操作(126)を実施するために、前記遠位ブランチ(14)を一時的に前記ストリップ状のボディ(120)の残部に固定することを目的とする、仮のシール構造(23)の取り付け(124)の操作を含むことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記仮のシール(23)が製品を使用している間に取り除くことができる非永久的な接続により得られることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記中間ブランチ(12)を前記ベースブランチに対して安定に取り付ける前記操作が、前記C字形状に折り曲げる別の操作(126)で得られるストリップ状のボディ(120)の領域にて、好ましくは接着剤タイプ(16)の接続を形成する工程を含むことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記2つのパーツの遠位ブランチ(14)を接続するブリッジのごとく延びる別のブランチ(22)を取り付ける操作を含み、当該別のブリッジ状のエレメント(22)が前記中間面(X−X)で切断されることを可能にすることを特徴とする、請求項19〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記遠位ブランチ(14)に、弛めること及び再度留めることの可能なタイプの接続部材(22)を結合させる操作を含むことを特徴とする、請求項19〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記遠位ブランチ(14)に、前記遠位ブランチ(14)に複数の異なる位置にて結合させられるようになっている弛めること及び再度留めることの可能なタイプの接続部材(22)を結合させる操作を含み、それにより、前記吸収性衛生製品(1)のウエストラインの長さが選択的に調節可能であることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記遠位ブランチ(14)を、弛めること及び再度留めることの可能なタイプの前記接続部材(22)よりも長くする(140)工程を含み、それにより、弛めること及び再度留めることの可能なタイプの前記接続部材(22)が、前記遠位ブランチ(14)に沿って複数の異なる位置にて前記遠位ブランチ(14)に結合させられるようになっていることを特徴とする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記遠位ブランチ(14)に、前記接続部材として、マイクロフックファスナー(22)を結合させる操作を含むことを特徴とする、請求項25〜27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
弛めること及び再度留めることの可能な前記接続部材(22)を、エレメント(1)のパーツの前記遠位ブランチ(14)に結合させる操作を含むことを特徴とする、請求項25〜28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記マイクロフックファスナーに、フック(22)を備えたエレメントおよび前記フックと係合できるループ(14)を備えたエレメントを含める工程、および前記遠位ブランチ(14)にループを有する前記エレメントを結合させる工程を含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記遠位ブランチ(14)を、ループ構造を有する材料で形成する工程を含み、当該ループが前記マイクロフックファスナー(22)のフックが選択的に係合し得るループを構成することを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
弛めること及び再度留めることの可能なタイプの各接続部材(128a、128b)を、エレメント(1)のパーツの前記遠位ブランチ(14)の一方および他方に結合させる操作を含むことを特徴とする、請求項25〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
ストリップ状のエレメントのセグメント化(132)によって、前記ファスニング・エレメント1を形成する操作を含むことを特徴とする、請求項19〜32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記ファスニング・エレメント(1)を、主にファスニング・エレメント(1)の中央部に対応するエリアに圧力を加えることによって、プレスする(134’)操作を含むことを特徴とする、請求項19〜33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
対応する衛生製品(D)に取り付ける前に、前記2つのパーツに分離するために、前記ファスニング・エレメント(1)を前記中間面(X−X)で切断する(135)操作を含むことを特徴とする、請求項19〜34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
対向する端部を含む、パンツ(D)状に着用することができる吸収性衛生製品(D)であって、前記端部が衛生製品のウエストラインを規定するために同種の側部に選択的に接続され得る衛生製品を形成する方法であって、
前記衛生製品の半完成のピース(D’)のチェーンであって、チェーンにおける隣接する半完成のピースが互いに前記端部にて接続されて、チェーンにおいて連続する半完成のピース(D’)の間で接続領域を形成する操作、
請求項1〜18のいずれか1項に記載のファスニング・エレメントを前記接続領域で取り付ける操作;
前記ファスニング・エレメントの前記パーツが、各吸収性衛生製品(D)の端部の対向する側部を一体に接続して、側部に設けられるフラップのファスニングを確保するように、衛生製品の半完成のピースのチェーンを前記接続領域でセグメント化する(102)操作
を含む方法。
【請求項37】
前記遠位ブランチ(14)にマイクロフックファスナー(22)を結合させる操作、
前記衛生製品(D)の前記端部の前記対向する側部に、前記マイクロフックファスナー(22)が弛めること及び再度留めることができる関係で係合するようになっている表面(1000)を設け、それにより、複数の異なる位置にて、前記マイクロフックファスナー(22)が同種の端部の対向している側部に結合して、前記吸収性衛生製品(1)のウエストラインの長さが選択的に調整されるようにする操作
を含むことを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記衛生製品(D)の前記端部の前記対向している側部に、マイクロフックファスナー(22)が係合されるようになっているループを有するエレメント(1000)を取り付ける工程を含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記衛生製品(D)の前記端部の対向している側部を、ループ構造を有する材料で形成する工程を含み、前記ループ構造の前記ループが前記マイクロフックファスナー(22)のフックが選択的に係合することができるループを構成していることを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
衛生製品の前記半完成のピースを略V字形状構成に折り畳み(100)、前記半完成のピース(D’)の端部を前記ファスニング・エレメント(1)を介在させて互いに向かい合う位置にもっていく操作を含むことを特徴とする、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記折り畳み操作の後に、前記製品(D)の端部を、前記端部の間に前記ファスニング・エレメント(1)が配置された状態にて、互いに対してプレスする操作を含むことを特徴とする請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記プレスする操作が、製品の側部に設けられたフラップのファスニングを確保するために、主にファスニング・エレメント(1)の中央部に対応するエリアに圧力を加えることにより実施されることを特徴とする、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記接続領域が衛生製品の半完成のピースのチェーンが延びる主方向に対して横方向に延びる中心線(X−X)を有するように、隣接する半完成のピースがチェーンにおいて、前記端部の側縁部にて互いに対して接続されている、前記衛生製品の半完成のピース(D’)の前記チェーンを形成する操作、
前記ファスニング・エレメントの中間線(X−X)が前記接続領域の前記中心線で一致するように、前記ファスニング・エレメント(1)を前記接続領域に取り付ける操作、および
前記接続領域の前記中心線にて、衛生製品の半完成のピースのチェーンをセグメント化して(102)、前記ファスニング・エレメントを前記中間面(X−X)で切断させて、前記中間面(X−X)における切断が前記2つの概して対称であるパーツに分離し、前記パーツを前記対向する側部の一方および他方に取り付け、それにより前記パーツが各吸収性衛生製品(D)の端部の対向する側部を一体に接続して、側部に配置されたフラップのファスニングを確保する操作
を含むことを特徴とする、請求項36〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
半完成のピースの前記チェーンに前記ファスニング・エレメント(1)を前記チェーンの側縁(F1、F2)の一方(F1)の付近に取り付ける操作、
前記折り畳み(100)の操作に付随して又はその後に、前記ファスニング・エレメント(1)を前記半完成のピースの前記チェーンの反対側のマージン(F2)に接続する操作
を含むことを特徴とする、請求項40および43に記載の方法。
【請求項45】
前記衛生製品の半完成のピース(D’)の前記チェーンであって、チェーンにて隣接する半完成のピースが前記端部にて互いに接続されており、前記端部が衛生製品の半完成のピースのチェーンが延びる主方向において整列させられており、対向する長さ方向の側部(F1、F2)を有するチェーンを形成する操作、
2つのパーツに分離するために、前記ファスニング・エレメント(1)を前記中間面(X−X)で切断する(135)操作、
ファスニング・エレメント(1)の前記パーツを前記チェーンの前記対向する長さ方向の側部の一方(F1)および他方(F2)に取り付ける操作、および
衛生製品の半完成のピースのチェーンを、前記端部にて互いに接続されている前記半完成のピース(D’)を分離することにより、分割する(T)操作
を含むことを特徴とする、請求項36〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
ストリップ状のエレメントのセグメント化(137)により前記ファスニング・エレメント(1)を得る操作、
セグメントの形態のファスニング・エレメント(1)の前記パーツを、前記チェーンの前記対向する長さ方向の側部の一方(F1)および他方(F2)にて取り付け、各々を前記チェーンに含まれる各半完成のピース(D’)の一方の端部に結合させる操作
を含むことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記ファスニング・エレメント(1)をストリップ状エレメントのセグメント化(137)により形成する操作、
ファスニング・エレメント(1)の前記パーツを、前記チェーンの前記対向する長さ方向の側部の一方(F1)および他方(F2)にセグメントの形態で取り付け、各々を前記チェーンに含まれる2つの半完成のピース(D’)の端部に結合させる操作、
衛生製品の半完成のピースのチェーンを前記端部にて互いに結合された半完成のピース(D’)を分離することにより分割する(T)操作を含み、
前記分割する操作が、前記セグメントを2つの部分に分割し、各々を各製品(D)の一方の端部に結合させる
ことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
パンツのように着用することができる吸収性衛生製品(D)を製造する方法であって、請求項36〜47のいずれか1項に記載の操作を、単一のプロセスのシーケンスにおいて、請求項19〜35のいずれか1項に記載の操作の後に実施することを特徴とする、方法。
【請求項49】
パンツのように着用することができる吸収性衛生製品であって、2つの端部を含み、
当該2つの端部は、製品の対向する側部にて、衛生製品のウエストラインを規定するために一体に接続することができる同種の対向する側縁部の組を含み、
前記対向する縁部が、請求項1〜18のいずれかに記載の少なくとも1つのファスニング・エレメントの前記2つの概して対称であるパーツの一方のベースブランチ(10)および遠位ブランチ(14)により製品(D)の前記各側部にて一体に接続されている、
吸収性衛生製品。
【請求項50】
一体に接続することができる前記同種の対向する側縁部の各組において、
一方の対向する縁部にて前記遠位ブランチ(14)がマイクロフックファスナー(22)に係合しており、
他方の対向する縁部が、弛めること及び再度留めることの可能な関係で前記マイクロフックファスナー(22)と係合するようになっている表面(1000)を有し、それにより前記マイクロフックファスナー(22)が、複数の異なる位置にて、前記吸収性衛生製品(1)のウエストラインの長さを選択的に調節するために同種の端部の対向する側部に結合するようになっていることを特徴とする請求項49に記載の製品。
【請求項51】
前記他方の対向する縁部が、前記マイクロフックファスナー(22)が係合するようになっていることを特徴とする、ループ(1000)を備えたエレメントを有していることを特徴とする、請求項50に記載の製品。
【請求項52】
前記他方の対向する縁部が、ループ構造を有する材料から成り、前記構造のループが前記マイクロフックファスナー(22)のフックと選択的に係合し得るループを構成していることを特徴とする、請求項50に記載の製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−175007(P2006−175007A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2004−371143(P2004−371143)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(503199478)ファーメッカニカ.データ・ソシエタ・ペル・アチオニ (1)
【氏名又は名称原語表記】FAMECCANICA.DATA S.p.A.
【Fターム(参考)】