吸口体及びこの吸口体を備えた電気掃除機
【課題】 従来洗浄が困難であった吸口体の摺動面の清掃を可能にする電気掃除機の吸口体を提供する。清掃体の着脱時に清掃体に触れずに着脱を実現する吸口体を提供する。
【解決手段】 清掃体と、清掃対象と対向する面である摺動面とが一体的に構成される清掃部材と、電気部品を集約した吸口本体とを別部材として有する電気掃除機の吸口体。
【解決手段】 清掃体と、清掃対象と対向する面である摺動面とが一体的に構成される清掃部材と、電気部品を集約した吸口本体とを別部材として有する電気掃除機の吸口体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機の吸口体及びこの吸口体を用いた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在主流となっている電気掃除機は、集塵装置を備えた掃除機本体と、床面の塵埃を吸引する床用吸口体とを吸込管や吸引ホースで連結したキャニスタータイプと呼ばれる構造のものである。この従来例の掃除機本体は、その内部に集塵装置と送風装置を備え、車輪を介して自在に移動可能な構造となっている。
また従来の電気掃除機では、絨毯や床面の掃除を行っているうちに回転ブラシに髪の毛や綿ごみ等が絡むことがあり、これらのごみを除去するために付属の隙間ノズルを用いたり、指で除去したり雑巾等で拭いて除去していた。しかし、吸込具本体の開口部から清掃できる回転ブラシの範囲は小さく、清掃し難いものとなっていた。
そこで、吸込具本体より回転ブラシを取り外し掃除ができるようにして、回転ブラシを清潔に維持できるようにする技術が特許文献1,2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−269381号公報
【特許文献2】特開2002−238815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような吸込具本体より回転ブラシを着脱可能に構成することによって、回転ブラシの清潔性を保つことは可能である。しかしながら清掃の際には、ゴミを掻き出すための回転ブラシ以外に、清掃時に床面等の清掃対象に対向する面である吸込具本体裏面の摺動面が床面等の清掃対象に接することがあり、特に絨毯等の場合にはそれが顕著となる。加えて、清掃時にブラシによって巻き上げられて空間に飛散した埃や塵等が摺動面に付着する場合もある。その場合、回転ブラシのみを着脱可能にしても摺動面には汚れが付着したままとなり、床面等の清掃対象にその汚れや細菌が再付着する可能性がある。
この摺動面を清掃するには、摺動面を吸口具本体から分解して水洗等することが効果的であるが、吸口具本体の内部には電動機や減速装置等が内蔵されているため、摺動面を含む吸口体の裏面全面は工具を用いずに分解できない構造になっており、その取り外しには非常に手間がかかることに加え、電装品への影響を考慮して摺動面を取り外さずに直接水洗いすることもできなかった。
また、人手によって拭き掃除等によりある程度清掃は可能であるが、摺動面を清掃することはユーザの手間となるばかりでなく、心理的抵抗も強いものであった。
一方、従来のような着脱可能回転ブラシの清掃時には、その汚れの付着した回転ブラシをユーザの手によって掃除機本体より取り外すことになるため、手に汚れが付着することがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明に係る電気掃除機の吸口体とこの吸口体を備えた電気掃除機において、回転清掃体及び摺動面が一体的に着脱可能に構成される吸口本体を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、床面に接触する摺動面及び回転清掃体が吸口体から独立して取り外しが可能であるため、従来困難であった摺動面を含む清掃対象と接する部分を極限まで吸口体から簡単に取り外すことが出来る。そのため、これらの洗浄作業が容易となり、その結果床面清掃時に汚れや菌が再付着するという使用者の不安心理を払拭できる清潔性の高い掃除機を提供することが出来る。
また、回転清掃体及び摺動面が一体的に吸口本体から着脱できるため、最も汚れの付着しやすい清掃体部分に触れることなく、着脱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施例に係る電気掃除機の概略図である。
【図2】第1実施例に係る電気掃除機の内部構造を示す概略断面図である。
【図3】第1実施例に係る吸口体の外観図である。
【図4】第1実施例に係る吸口体の内部構造を示す断面図である。
【図5】第1実施例に係る吸口体の着脱構造を示す分解図である。
【図6】第1実施例に係る清掃体の装着状態を示す部分図である。
【図7】第1実施例に係る清掃体を取り外した状態を示す図である。
【図8】第1実施例に係る吸口体の別の例を示す分解図である。
【図9】図8における清掃体の動作原理を示す図である。
【図10】第2実施例に係る吸口体の外観構造を示す図である。
【図11】第3実施例に係る吸口体の外観構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1から図11を参照して、この発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ここで、図1から図9が第1実施例、図10が第2実施例、図11が第3実施例を示している。
(第1実施例)
図1から図9は、第1実施例に係る電気掃除機を示したものである。
【0009】
先ず、図1を参照して、この実施例に係る電機掃除機の概略構造を説明する。符号1で総括的に示すのは電気掃除機の全体であり、塵埃を吸い込むための図示しない機構、例えば送風装置を備えた電気掃除機本体100と、一端が前記電気掃除機本体100に取付けられ、前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホース200と、前記吸引ホース200の他端に取付けられて前記送風機に連通する手元ハンドル300と、前記手元ハンドル300に取付けられて前記吸引ホース200に連通する接続管400と、前記接続管400に取付けられ、この接続管400に連通する吸口体500とから構成される。
【0010】
電気掃除機本体100は、内部に使い捨て塵埃袋を備えた集塵室を備え、一対の大車輪101と1個の自在車輪102とで、前記吸引ホース200を介して移動させることができる。
【0011】
吸引ホース200は、塵埃を電気掃除機本体100に搬送するための搬送通路としての機能と、電気掃除機本体100を移動させるための移動引っ張り手段としての機能を備えている。
【0012】
手元ハンドル300は、吸引ホース200と接続管400とを連通させる機能と、電気掃除機本体100の運転制御および電気掃除機本体100を移動させる機能、さらに吸口体500の動きを操作する機能とを備えている。この手元ハンドル300は、吸引ホース200と着脱可能に接続され、さらに接続管400とも着脱自在に取付けられることで、吸引ホース200と接続管400とを連通させて塵埃の搬送路を形成している。
【0013】
さらに手元ハンドル300は、接続管400の長手方向、すなわち、接続管400の中心軸の延長線上の上端に、中心軸と所定の角度(100度から120度前後の角度)を持って形成される。そして、その長手方向の軸が吸引ホース200と接続管400との接続方向と略一致する位置にハンドル部301を備えている。このハンドル部301により、吸引ホース200を介して電気掃除機本体100を移動させることができ、さらに、吸口体500の動きを操作することができる。特に、このハンドル部301によれば、ひねり動作、すなわち中心軸を中心とした回転を容易に行うことができる。さらに、前記ハンドル部301の近傍には前記電気掃除機本体100の運転を操作する操作部302が設けられている。
【0014】
接続管400は、手元ハンドル300と吸口体500とを連通させ、さらに手元ハンドル300と吸口体500とを所定の位置で固定することで、手元ハンドル300の動き(移動や回転)を吸口体500の動き(移動や回転)とするように伝達する機能を備えている。この実施例では、大きさの異なる2つの管体401と402とを組み合わせることにより、前記接続管400を所定の長さで固定できるように伸縮自在に構成し、一方に前記手元ハンドル300を、他方に前記吸口体500を着脱自在に取付けるようにしている。
【0015】
吸口体500は、塵埃を吸い込むための吸込口510を備えた吸口本体505と、吸口本体505を接続管400に連結し、接続管400を介して伝達される手元ハンドル300の動きに対して常に吸口本体505の底面を床面に接するように動作するとともに、吸口本体505から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が接続管400に導かれるように連通する自在連結部560とで構成される。
【0016】
そこで、この実施例に係る電気掃除機の特徴の1つは、吸口体体505から床面と接する部分(清掃部材501)を分離可能とした点にある。
【0017】
即ち、この実施例では、清掃作業で床面と接する部分(清掃部材501)を吸口体体505から分離することにより、この分離した部分(清掃部材501)のみを清掃することができるから、吸口体500の清掃性を向上することができる。この清掃作業で床面と接する部分(清掃部材501)として先ず挙げられるのが吸口体500の底面部分である。床用の吸口体500の場合、吸口体500を床面に対して前後方向に摺動させることで床面の塵埃を取り込むことから、吸口体500の底面部分は床面の塵埃が吸着しやすい部分である。また、床用の吸口体500の場合、床面の塵埃を掻きあげる回転清掃体511もまた床面と接する部分であると言える。
【0018】
この実施例では、吸口本体500の下部を覆う下部カバー502を着脱可能に構成し、この下部カバー502に回転清掃体511を設けることにより、前記課題を解決している。この構造によれば、清掃作業で最も汚れやすい部分を吸口体500から取り外して、この部分を清掃することができるので、清掃性を向上することができる。
【0019】
また、この実施例に係る電気掃除機の特徴の他の1つは、吸口体体505に電装品を残して、床面と接する部分(清掃部材501)を分離可能とした点にある。
【0020】
即ち、電装品を備えた吸口体体505から回転清掃体511を備えた下部カバー502を着脱可能としたことにより、回転清掃体511を備えた下部カバー502を水洗いを可能とすることができる。この場合、清掃体駆動部580(図2参照)の回転力を回転清掃体511に伝達する清掃体回転駆動軸部581を分離可能とする構造を採用する。これにより、回転清掃体511を備えた下部カバー502を簡単に着脱可能とすることができる。
【0021】
また、この実施例に係る電気掃除機の特徴の他の1つは、床面と接する部分(清掃部材501)の形状と清掃体回転駆動軸部581の共通化を図ることにより、回転清掃体511に換えて他の布団清掃ユニットなどの別の機能ユニットを簡単に装着できる。例えば、図8に示した布団たたきブラシを有するユニットに交換することができる。したがって、従来、別々に準備していた吸口体ユニットの簡素化が実現できるので、コストや資源低減を実現することができる。
以下、図2から図7を参照して、この実施例に係る電気掃除機1をさらに具体的に説明する。
先ず、図2を参照して、この実施例に係る電気掃除機1の内部構造を説明する。ここで、図2はこの第1実施例に係る電気掃除機1の内部構成図であり、(a)図が掃除機全体の内部構成図、(b)図が吸い口体の内部構成図である。
【0022】
前記したように、この実施例の電気掃除機1は、集塵装置120を備えた移動可能な掃除機本体100と、塵埃を吸い込む吸口体500とを、その内部に通風ロを備えた管状の接続管400と手元ハンドル300と吸引ホース200とで連結することで、吸口体500で取り込んだ塵埃を掃除機本体100の集塵装置120に取り込む構造としている。
【0023】
この実施例の掃除機本体100は、仕切壁113を介して、筺体110内を集塵室111と駆動室112に前後に分割している。この仕切壁113は、集塵室111と駆動室112とを連通する通風口114を備えている。集塵室111には集塵装置120が配置され、駆動室112には送風装置140とコードリール装置130及び制御基板150が配置される。
【0024】
この実施例では、集塵装置120を使い捨て集塵袋121と、通風口114を覆うように設けられる集塵フイルタ122とで構成している。使い捨て集塵袋121は、その投入口を集塵室111に形成したホース取付口115に取付けるように集塵室111内にセットされる。一方、駆動室112には、送風装置140とコードリール装置130が上下に配置され、操作スイッチを含む制御基板150は送風装置140の上部に配置される。この実施例では、送風装置140を駆動させると、この送風装置140が塵埃の取り除かれた空気流を取り込んで、自身を冷却して駆動室112内に放出する。この放出された空気流は、図示しない通風路により、制御基板150とコードリール装置130に導かれて、これを冷却した後、駆動室112の裏面側に形成した排気口116から排気される。
【0025】
ここで、この実施例では、集塵装置120を使い捨て集塵袋121を採用したもので説明したが、この使い捨て集塵袋121に換えて、渦流により塵埃を空気流から分離して取り除くサイクロンと呼ばれる集塵装置120を採用してもよい。また、駆動室112内の図示しない通風路に微細な塵埃を取り除く第2の集塵フイルタを設けるようにしてもよい。
【0026】
さて、この実施例では、コードリール装置130からコードを引き出して家庭内配線に接続することで電気掃除機本体100を動作させることができる。したがって、掃除機本体100は、この家庭内配線から取り込んだ電源で送風装置140や制御基板150を動作/制御することができる。一方、この実施例では、吸口体500に回転清掃体511を動作させるための清掃体駆動部580及び制御基板514(図4参照)などを設け、更に手元ハンドル300には操作部302を設けている。そこで、この清掃体駆動部580や操作部302などに電源を供給し、かつ制御信号を送受信するコード250を吸引ホース200と手元ハンドル300と接続管400に配線している。これらのコード250は、吸引ホース200と手元ハンドル300と接続管400とを連結することで電気的に接続する構造としている。
【0027】
この電気掃除機1によれば、手元ハンドル300の操作部302を操作して電源をON状態とすれば送風装置140が駆動して吸口体500から塵埃を含む空気流を集塵装置120に取り込むことができる。そして、このON状態では、清掃体駆動部580を介して回転清掃体511を回転させ、かつ床面を自動検知して、床面に対応した回転清掃体511を自動選択して清掃作業を行うことができる。
【0028】
清掃体回転駆動部580は、駆動モータと減速機からなり、この減速機に伝達ベルト583と噛み合う駆動部歯車581aが取付けられている。この構造によれば、清掃体回転駆動部581の回転力は、駆動部歯車581aから伝達ベルト583を介して歯車581bに伝達される。そして、歯車582bの回転力は、回転駆動軸581を介して回転清掃体511に伝達され、回転清掃体511による回転駆動が可能となる。
【0029】
次に、図3を参照して、吸口体500の具体的な構造を更に説明する。ここで、図3は吸口体500の外観図であり、(a)図が吸口体500の外観斜視図、(b)図が自在連結部560を変化させた状態の右側面図である。図4は、吸口体500の内部構造を示す水平断面図である。
【0030】
図3において、この実施例に係る吸口体500は、回転清掃体511を内在する吸口本体505と、この吸口本体505を角度変更可能に接続管400に連結する自在連結部560とから構成している。自在連結部560は、管状の下腕部561と、管状の上腕部562とで構成される。下腕部561は、管状の一端を吸口本体505とY軸回転連結部570を介して連結され、他の一端は管状の上腕部562の一端とX軸回転連結部571を介して連結される。また、管状の上腕部562の他の一端は、接続管400と連結可能な構造としている。
【0031】
そして、X軸回転連結部571は回転軸P2を中心に空気漏れがないように回転可能に連結され、更に、Y軸回転連結部570は、回転軸P2と直交する回転軸P1を中心に空気漏れがないように吸口本体505に連結される。
【0032】
この実施例では、回転軸P1を吸口本体505の長手方向と平行な回転軸とすることで、高低方向Yの回転を可能とし、この回転軸P1と直交する回転軸P2により左右方向Xの回転を可能にしている。この直交する2つの回転軸P1,P2を備えた自在連結部560を介して吸口本体505と吸口体500とを連結することにより、手元ハンドル300のひねり動作で、この吸口本体505を床面(清掃面)に対して回転させることができるとともに、吸口本体505と接続管400とを空気漏れなく連通することができる。さらには、この2つのY軸回転連結部570とX軸回転連結部571を介して、コード250を配線する構造としている。
【0033】
図4の図において、吸口体500はその前部に回転清掃体511を収納するブラシ室515が形成され、その後部には清掃体回転駆動部580を収納する電気品収納室516が形成される。この電気品収納室516は、ブラシ室515の両側に延在して形成される。
【0034】
電気品収納室516は、中央の自在連結部560を挟んで、清掃体回転駆動部580が片側に配置され、他の片側に、検知手段512と制御部とを備えた制御基板514と、ブラシ駆動スイッチ722が配置される。この構造により、長手方向の左右のバランスが良好な吸口体500を提供することができる。ここで検知手段512は床面の状態を検知する手段であって、回転駆動部580の負荷電流を検知し、床面がフローリングであるか、絨毯、畳であるか等の状態を検知することが可能である。
【0035】
ここで、ブラシ駆動スイッチ722は、図示しないバネなど介して、吸口本体505の底面から常に飛び出すように設けられ、この飛び出した状態では回転ブラシ511の回転をOFF状態とし、図5に示すブラシ駆動車輪721からの押す力を受けると回転ブラシ511の回転をON状態とするように信号を発信する。
【0036】
回転清掃体511の清掃体軸部702の両端は下部カバー502に設けられる清掃体軸受部503によって回転可能に支持される。清掃体軸受部503の一方は、バネ材等の弾性体701を備えた清掃体保持部703が設けられ、常に、回転清掃体511を矢印Z方向に押し出すように作用させる。
一方、清掃体軸受部503の他端には、、清掃体軸部702の他端が飛び出して設けられ、この飛び出した部分に回転体接合部705が取り付けられ、この回転体接合部705が弾性体701の作用により駆動歯車581bと接続される。そして、駆動歯車581bと回転体接合部705とで着脱可能な清掃体回転駆動軸部581を構成する。
【0037】
このように、この実施例では、清掃体駆動部580の回転力は伝達ベルト583を介して駆動歯車581bに伝達され、その伝達された回転力は、回転体接合部705を介して回転清掃体511を回転させる。ここで、駆動歯車581bと回転体接合部705の連結は、弾性体701により、回転体接合部705が駆動歯車581bに押し付けられることにより連結される。
【0038】
次に、図5を参照して、この実施例に係る吸口体500についてさらに説明する。
吸口体500は、凹状のブラシ室515の主体を成す吸口本体505と、回転清掃体511を備えて吸口本体505の底面を覆うように取り付けられる清掃部材501と、吸口本体505を接続管400に連結し、接続管400を介して伝達される手元ハンドル300の動きに対して常に吸口本体505の底面を床面に接するように動作するとともに、吸口本体505から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が接続管400に導かれるように連通する自在連結部560とで構成される。
【0039】
吸口本体505には、下方に開放したブラシ室515と、吸口本体505の底面の位置に設けられるブラシ駆動スイッチ722とが設けられ、、その内部に図示しない清掃体回転駆動部580等の電気部品を収納する電気品収納室516が設けられている。また、吸口本体505の先端部と根元部分には、清掃部材501と接続するための先端保持部750(750a,b)と根元保持部751が配置されている。更に、ブラシ室515の一端には駆動歯車581bが露出して設けられている。
一方、清掃部材501は、吸口本体505の底面を覆う下部カバー502と、この下部カバー502に形成される吸込口510からその一部を露出するように一対の清掃体軸受部503により回転可能に支持される回転清掃体511と、下部カバー502から出没自在に取りつけられるブラシ駆動車輪721と、回転清掃体511の回転軸と平行な軸周りに回転する図示しない回転軸によって回転可能なローラー723と、吸口本体505と接続するための接続部710(710a,b),711とを備えて構成されている。
ここで、ブラシ駆動車輪721は、ブラシ駆動スイッチ722と対と成るものであり、ブラシ駆動スイッチ722の出没に対応して、常に、吸口体500の底面から飛び出すように作用する。即ち、ブラシ駆動車輪721は、下部カバー502に形成される開口部から出没可能に取り付けられている。そして、このブラシ駆動車輪721は、吸口体500を床面に接触させると、ブラシ駆動スイッチ722を押して回転清掃体511の回転をON状態とする。尚、本実施例においては、ブラシ駆動車輪721が、塵等が溜まりやすいため水洗い可能な清掃部材501に搭載しているが、ブラシ駆動スイッチ722自体に車輪を設け、ブラシ駆動車輪721はなくしてブラシ駆動スイッチ722を露出させる開口部とすることでもよい。
この清掃部材501と吸口本体505との接続は、吸口先端両側に形成される接続部710a,bを清掃部材保持部750a,bに対して嵌め込むように接続させ、その後、清掃部材501の根元端部に形成されている接続部711の根元接続部713を根元保持部751に対して押し込むように接続させることで両者が接続される。
このとき接続部711は、図5の吹出し内に示したように、上述の根元接続部713の側面の清掃部材501表面に露出している着脱スイッチ部712を有しており、当該着脱スイッチ部712に対向する根元接続部713の側面に当該根元接続部713を先端部方向に押し上げるバネ材などの弾性体を備えたスイッチ駆動部714から、ロック機構として構成される。
【0040】
また、清掃部材501の吸口本体505からの取り外しは、着脱スイッチ部712を根元方向に引き下げることにより、スイッチ駆動部714と共に根元接続部713が根元方向に連動して押し下げられるため、これによって根元保持部751との接続を解消し、その後、当該清掃部材501を吸口本体505から先端方向に引き離すようして接続部710a,bと清掃部材保持部750a,bとの接続を解消することにより、清掃部材501は吸口本体505から取り外すことができる。
【0041】
このように、この実施例では、着脱スイッチ部を操作する簡単な操作のみで清掃部材501を取り外すことが出来る。したがって、最も汚れの付着しやすい回転清掃体511に触れることなく回転清掃体511を取り外すことが可能となる。さらに、清掃が困難であった吸口本体裏面の摺動面についても吸口体500から簡単に取り外すことが可能となるため清掃が可能となり、吸口体500の清潔性が向上する。更にまた、吸口本体505と下部カバー502とで構成されるブラシ室515は、吸込口510を備えた下部カバー502を取り外すことで、凹状の吸口本体505のブラシ室515が露出するので、この露出したブラシ室515を簡単に正装することができる。
【0042】
次に、図6、7を参照して、この実施例に係る吸口本体505から清掃部材501を取り外す形態例について説明する。ここで、図6は吸口本体505に清掃部材501が取り付けられた状態の回転清掃体511近傍の横断面図である。また、図7は吸口本体505から清掃部材501を取り外した状態の断面図である。
先ず、図6において、回転清掃体511は、両端の清掃体軸受部503を介して、下部カバー502に回転可能に取り付けられている。そして、清掃部材501を吸口本体505に取り付けた状態では、バネ材等の弾性体701の作用により、回転清掃体511全体が矢印Z方向に押し付けられている。これにより、清掃体軸部702の他端に取り付けられる回転体接合部705が駆動歯車581bに押し付けられて、互いに連結した状態となっている。ここで、駆動歯車581bと回転体接合部705の接触面は、互いに噛み合う凹凸が設けられており、これにより、連結が確かなものとなっている。
この連結状態から、清掃部材501を吸口本体505から取り外する場合は、清掃体回転駆動軸部581を構成する駆動歯車581bと回転体接合部705との連結を解消しなければならない。この時、弾性体701は矢印Z方向と逆の方向の力を吸収することができるから、駆動歯車581bと回転体接合部705との連結を解消することができるから、図7に示すように、吸口本体505から清掃部材501を簡単に取り外すことができる。また、図7の状態から図6の状態に戻す場合は、回転清掃体511をブラシ室515に押し込む動作を、弾性体701が矢印Z方向に縮むように作用するので、駆動歯車581bと回転体接合部705の再度の結合を可能とすることができる。
このように、清掃部材501を吸口本体505から独立して切り離し可能とすることで、最も汚れやすい回転清掃体511や下部カバー502を清掃することが可能となり、使い勝手が更に向上する。特に、この実施例では、電装品を残して下部カバー502と回転清掃体511とを分離可能としたので、水洗いが可能となる。
【0043】
次に図8を参照して、吸口体500の吸口本体505に別の清掃部材800を適用した例について説明する。この実施例では、前記清掃部材501に換えて、吸口本体505に布団等に使用されるたたきブラシを有する清掃部材800を取り付けて使用することができる。。尚、上述した清掃部材501と重複する部分については説明を省略する。
【0044】
この清掃部材800は、回転清掃体511を備えた下部カバー502からなる前記清掃部材501に換えて、吸口本体505に着脱可能な構造を備えている。したがって、下部カバー502の形状や吸口本体505との着脱機構は前記清掃部材501と同じ構造を備えているので、従来、別々に準備していた吸口体ユニットの簡素化が実現でき、コストや資源低減を実現することができる。
【0045】
即ち、この実施例の清掃部材800は、回転清掃体511に換えて、吸口本体505の底面を覆う下部カバー502のブラシ室515に対応して形成されるの開口部820(吸込口510)から出没可能に設けられる清掃部材802を設けた点と、吸口体500の両側となる下部カバー502の両側に設けられる一対の車輪801を設けた点で前記清掃部材501と相違する。
清掃体802は、下部カバー502に設けられた開口部820内に配置される。この清掃体802は、清掃体802の内側両端近傍に設けられる弾性体保持部803が、下部カバー502に備えられたブラシ保持部808にバネ等の弾性体を介して保持されている。
【0046】
また、開口部820の両側には、前記清掃部材501の清掃体軸受部503と清掃体保持部703に対応する軸受部503bと支持部材821で支持される軸部810が取り付けられている。軸受部503b側の軸部810の一端部には回転体結合部705に対応する回転体接合部701が取り付けられ、軸部810の他端を支持する支持部材821には、前記清掃体保持部703と同様にバネ材などの弾性体が内蔵されている。この構造により、回転清掃体511と同様に、軸部810を回転させることができ、また、吸口本体505への清掃部材800の着脱に対応して歯車581bと回転体接合部701との着脱を可能とすることができる。
【0047】
また、軸部810における回転接合部701と支持部材821とのおよそ中央部分には歯車811が構成されている。この歯車811と接続するブラシ駆動歯車806は、下部カバー502に設けられる一対のブラシ駆動軸受部807によって両側面から支持されている。
また、ブラシ駆動歯車806は、その側面に清掃体802を上下動させるための偏心歯車901(図9参照)を有しており、清掃体802は当該偏心歯車901と接することで清掃体802の上下動を実行する清掃体駆動部804を備えている。
本例においては、軸部810に対して歯車を1つ中央近傍に配置する例を示したが、これに限るものではなく、歯車810を複数配置し、それに対応するブラシ駆動歯車806、ブラシ駆動軸受部807、清掃体駆動部804を備えることで複数歯車を設けることも可能である。
ここで、図9を参照して清掃部材800における清掃体802の動作原理について説明する。ここで、図9は、清掃部材800を吸口本体505に取り付けた状態の断面図を示している。
【0048】
先ず、清掃体802は、下部カバー502に備えられた一対のブラシ保持部808に弾性体保持部803を介して吊り下げられる構造で保持されている。この際、弾性体保持部803は、伸びようとす作用で取り付けられる。このため、図9(a)図に示すように、清掃体802は、開口部820から、常に、突出するように一対のブラシ保持部808に保持される、
一方、偏心歯車901を備えたブラシ駆動歯車806は、下部カバー502に設けられる一対のブラシ駆動軸受部807に保持され、支持部材821に設けられる歯車811と噛み合うようになっている。そして、清掃体駆動部804は清掃体802の内部底面に固定されており、この清掃体駆動部804がブラシ駆動歯車806の側面に備えられた偏心歯車901と接する構造となっている。
さて、図9(a)図は、偏心歯車901と清掃体駆動部804が接しない状態となっている。この(a)の状態では、弾性体保持部803の作用により、開口部820から清掃体802から飛び出した状態である。この状態から、清掃体駆動部580を駆動させると、その回転力は歯車811を回転させ、ブラシ駆動歯車806に設けられる偏心歯車901を回転させる。そして、偏心歯車901の回転運動によって、清掃体駆動部804が図9(a)から(d)に示すような上下往復運動することにより、清掃体802が上下動作をすることができる。
【0049】
即ち、(a)図の状態から、偏心歯車901が反時計回りに回転すると、(b)図のように、偏心歯車901が清掃体駆動部804と接して、(c)図のように、清掃体802を引き上げる。これにより、清掃体802は開口部820の内部に収納される。しかし、偏心歯車901が更に回転すると、(d)図に示すように、清掃体駆動部804が接しない状態となっている。これにともなって、清掃体802は、弾性体保持部803の作用により、開口部820から飛び出すこととなる。
【0050】
この清掃体802が上下動作することにより、清掃体802により布団をたたく動作を行うことができる。この実施例では、この布団をたたく動作を繰り返すことにより、布団内に侵入している塵埃を表に引き出して、これを開口部820あるいは、清掃体802に設けた空気穴812(図8参照)から吸引することができる。 図8,9において説明した吸口体についても、先に説明したとおり、着脱スイッチ部712を操作する簡単な操作のみで清掃部材800は取り外すことも可能であり、清掃部材800と清掃部材501とを共通の吸口本体505で交換可能に使用することができることは云うまでも無い。
したがって、回転清掃体により清掃を行う清掃部材501と上下運動が可能な清掃部材800とを用途に応じて使い分けることが可能となることから、清掃物、場所を問わず、あらゆる清掃対象に対して効果的な清掃が可能となる。
また、これらの清掃部材は簡単に取り外すことが出来ることから、清掃体だけでなく元来洗浄が困難であった摺動面の洗浄をも容易に行うことが出来、清潔性の高い吸口を提供することが可能となる。
(第2実施例)
次に、図10を参照して、この発明に係る第2実施例の吸口体500を具体的に説明する。
ここで、図10aは、吸口本体1030と当該吸口本体1030と接続可能な清掃部材1000の分離状態を示す外観図であり、図10bが吸口本体1030と清掃部材1000が接続状態であるときの駆動機構部分における水平断面図である。また、符号の無い部位については第1実施例と同様であり重複した説明を省略する。
【0051】
この第2実施例の吸口体500の大きな特徴の1つは、電気品収納室を備えた吸口本体1030と、ブラシ室515を備えた清掃部材1000とを分離可能とすることにより、水洗いする部分を増やしたことにある。
【0052】
即ち、前記第1実施例の吸口体500では、ブラシ室515の一部を吸口本体に残す構造であったが、この実施例では、ブラシ室515を含めて取り外す構造としている。
【0053】
また、この第2実施例の吸口体500の大きな特徴の他の1つは、ブラシ室515を備えた吸口体500の前部と、電気品収納室を備えた吸口体500の後部とを単に前後分割するのではなく、吸口体500の後端部に設けたローラー723を清掃部材1000とともに取り外した点にある。
【0054】
即ち、ローラー723は、常に、床面と接触するので、その表面に付着する塵埃の清掃は大きな課題であり、できれば、水洗いしたい部分である。また、吸口体の場合、吸口体500の後端部に設けられるローラー723は、手元ハンドル300からの力を強く受ける部分である。このため、仮に、吸口本体1030にローラー723を設けると、清掃部材1000と吸口本体1030の接合部に大きな負荷をかける課題がある。
【0055】
そこで、この実施例では、清掃部材1000の底面部分を吸口本体1030の後端部まで伸ばして形成し、この伸ばした部分にローラー723を設ける構造を採用している。これによって、前記課題を軽減している。
【0056】
具体的な構造を更に説明すると、吸口本体1030は図示しない電気品収納室を内部に有し、当該電気品収納室には駆動系部品、電気系部品が搭載されている。吸口本体1030と清掃部材1000との接続は、清掃部材保持部1005、1007に清掃部材1000に備えられる接続部材1004、1006を介して接続されると同時に、吸口本体1030の清掃体回転駆動軸部1001と回転体接合部1002とが嵌合する構造となっている。
また、吸口本体1030からの清掃部材1000の取り外しは、清掃部材1000の側面に備えられた着脱スイッチ部1003を押下することで分離することが出来る。
ここで、図10bに示すように、着脱スイッチ部1003と接続部材1006とは一体形成され、ロック状態の際には、接続部材1006は吸口本体1030に設けられた清掃部材保持部1007に保持されている。着脱スイッチ部1003はその裏面からバネ材等の弾性体によって保持されており、当該着脱スイッチ部1003が押下されると、接続部材1006がそれに連動して清掃部材保持部1007による保持状態が解除される。このようにして保持状態が解除された後に、接続部材1004と、清掃部材保持部1005との接続状態を解除することで吸口本体1030からの清掃部材1000の取り外しが可能となる。
尚、ここではロック機構を構成する着脱スイッチ部1003を片側側面にのみ有する例を示したが、両側面にロック機構を備える構成とすることも可能である。
また、回転清掃体511は清掃体回転駆動部1001からの駆動力を当該回転体接合部1002に伝達することにより、回転清掃体511の回転が可能となる。
ここで、回転清掃体511の回転駆動原理について説明する。
回転駆動部580には傘歯車1009bが備えられており、当該回転駆動部580からの回転駆動力を傘歯車1009bを介して清掃体回転駆動部1001の対向部位に備えられる傘歯車1009aに伝達され、当該清掃体回転駆動部1001を介して回転体接合部1002に伝達される。そして当該回転体駆動部1002の対向部位に備えられる傘歯車1010bを介して回転清掃体511の端部に設けられた傘歯車1010aに回転力が伝達され、回転清掃体511を回転させる。
【0057】
尚、着脱スイッチ部を操作する簡単な操作のみで清掃部材1000は取り外すことが可能であり、実施例1において説明したとおり、清掃部材1000とは別種の形状を有する清掃体を搭載した清掃部材についても共通の吸口本体505で交換可能に使用することができることは云うまでも無い。
したがって、清掃部材を用途に応じて使い分けることが可能となることから、清掃物、場所を問わず、あらゆる清掃対象に対して効果的な清掃が可能となる。
また、水洗いの出来ない電気部品等を吸口本体に集約し、吸口本体と別の部材である清掃部材を新たに設けることで吸口体を極限まで清潔に保つことが可能となる。
(第3実施例)
次に、図11を参照して、この発明に係る第3実施例の吸口体500を具体的に説明する。
符号の無い部位については第1実施例と同様であり重複した説明を省略する。
吸口本体1110は図示しない電気品収納室を内部に有し、当該電気品収納室には駆動系部品、電気系部品が搭載されている。吸口本体1110は清掃部材1120内部の図示しない吸口本体保持部で保持される。当該吸口本体1110が清掃部材1120内部に保持された状態で、清掃部材1120に設けられた蓋部1103をロック機構1102を用いて清掃部材1120下部と密閉させることで吸口体500として機能することになる。
尚、吸口本体保持部は、吸口本体1110を嵌合させるための溝部が形成させていても良いし、ロック機構を吸口本体下面や側面に設けてもよい。
一方、吸口本体1110が清掃部材1120内部に保持される際、吸口本体内部に搭載される回転駆動部580からの回転駆動力を伝達するための駆動伝達部1101と清掃体回転駆動部1100とが接続される。これにより、回転駆動部580からの回転駆動力を回転清掃体511に伝達することが可能となる。
尚、本実施例ではロック機構を解除するのみの簡単な操作で清掃部材1120は取り外すことが可能であり、実施例1において説明したとおり、清掃部材1110とは別種の形状を有する清掃体を搭載した清掃部材についても共通の吸口本体505で交換可能に使用することができることは云うまでも無い。
したがって、清掃部材を用途に応じて使い分けることが可能となることから、清掃物、場所を問わず、あらゆる清掃対象に対して効果的な清掃が可能となる。
また、水洗いの出来ない電気部品等を吸口本体に集約し、吸口本体と別の部材である清掃部材を新たに設けることで吸口体を極限まで清潔に保つことが可能となる。
【符号の説明】
【0058】
1…電気掃除機、100…掃除機本体、101…大車輪、102…自在車輪、200…吸引ホース、300…手元ハンドル、301…ハンドル部、302…操作部、400…接続管、500…吸口体、501…清掃部材、下部カバー502、清掃体軸受部503、505…吸口本体、510…吸込口、511…回転清掃体、512…検知手段、514…制御基板、515…ブラシ室、516…電気品収納室、560…自在連結部、580…清掃体駆動部、581…清掃体回転駆動軸部、581a,b…歯車、583…伝達ベルト
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機の吸口体及びこの吸口体を用いた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在主流となっている電気掃除機は、集塵装置を備えた掃除機本体と、床面の塵埃を吸引する床用吸口体とを吸込管や吸引ホースで連結したキャニスタータイプと呼ばれる構造のものである。この従来例の掃除機本体は、その内部に集塵装置と送風装置を備え、車輪を介して自在に移動可能な構造となっている。
また従来の電気掃除機では、絨毯や床面の掃除を行っているうちに回転ブラシに髪の毛や綿ごみ等が絡むことがあり、これらのごみを除去するために付属の隙間ノズルを用いたり、指で除去したり雑巾等で拭いて除去していた。しかし、吸込具本体の開口部から清掃できる回転ブラシの範囲は小さく、清掃し難いものとなっていた。
そこで、吸込具本体より回転ブラシを取り外し掃除ができるようにして、回転ブラシを清潔に維持できるようにする技術が特許文献1,2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−269381号公報
【特許文献2】特開2002−238815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような吸込具本体より回転ブラシを着脱可能に構成することによって、回転ブラシの清潔性を保つことは可能である。しかしながら清掃の際には、ゴミを掻き出すための回転ブラシ以外に、清掃時に床面等の清掃対象に対向する面である吸込具本体裏面の摺動面が床面等の清掃対象に接することがあり、特に絨毯等の場合にはそれが顕著となる。加えて、清掃時にブラシによって巻き上げられて空間に飛散した埃や塵等が摺動面に付着する場合もある。その場合、回転ブラシのみを着脱可能にしても摺動面には汚れが付着したままとなり、床面等の清掃対象にその汚れや細菌が再付着する可能性がある。
この摺動面を清掃するには、摺動面を吸口具本体から分解して水洗等することが効果的であるが、吸口具本体の内部には電動機や減速装置等が内蔵されているため、摺動面を含む吸口体の裏面全面は工具を用いずに分解できない構造になっており、その取り外しには非常に手間がかかることに加え、電装品への影響を考慮して摺動面を取り外さずに直接水洗いすることもできなかった。
また、人手によって拭き掃除等によりある程度清掃は可能であるが、摺動面を清掃することはユーザの手間となるばかりでなく、心理的抵抗も強いものであった。
一方、従来のような着脱可能回転ブラシの清掃時には、その汚れの付着した回転ブラシをユーザの手によって掃除機本体より取り外すことになるため、手に汚れが付着することがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明に係る電気掃除機の吸口体とこの吸口体を備えた電気掃除機において、回転清掃体及び摺動面が一体的に着脱可能に構成される吸口本体を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、床面に接触する摺動面及び回転清掃体が吸口体から独立して取り外しが可能であるため、従来困難であった摺動面を含む清掃対象と接する部分を極限まで吸口体から簡単に取り外すことが出来る。そのため、これらの洗浄作業が容易となり、その結果床面清掃時に汚れや菌が再付着するという使用者の不安心理を払拭できる清潔性の高い掃除機を提供することが出来る。
また、回転清掃体及び摺動面が一体的に吸口本体から着脱できるため、最も汚れの付着しやすい清掃体部分に触れることなく、着脱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施例に係る電気掃除機の概略図である。
【図2】第1実施例に係る電気掃除機の内部構造を示す概略断面図である。
【図3】第1実施例に係る吸口体の外観図である。
【図4】第1実施例に係る吸口体の内部構造を示す断面図である。
【図5】第1実施例に係る吸口体の着脱構造を示す分解図である。
【図6】第1実施例に係る清掃体の装着状態を示す部分図である。
【図7】第1実施例に係る清掃体を取り外した状態を示す図である。
【図8】第1実施例に係る吸口体の別の例を示す分解図である。
【図9】図8における清掃体の動作原理を示す図である。
【図10】第2実施例に係る吸口体の外観構造を示す図である。
【図11】第3実施例に係る吸口体の外観構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1から図11を参照して、この発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ここで、図1から図9が第1実施例、図10が第2実施例、図11が第3実施例を示している。
(第1実施例)
図1から図9は、第1実施例に係る電気掃除機を示したものである。
【0009】
先ず、図1を参照して、この実施例に係る電機掃除機の概略構造を説明する。符号1で総括的に示すのは電気掃除機の全体であり、塵埃を吸い込むための図示しない機構、例えば送風装置を備えた電気掃除機本体100と、一端が前記電気掃除機本体100に取付けられ、前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホース200と、前記吸引ホース200の他端に取付けられて前記送風機に連通する手元ハンドル300と、前記手元ハンドル300に取付けられて前記吸引ホース200に連通する接続管400と、前記接続管400に取付けられ、この接続管400に連通する吸口体500とから構成される。
【0010】
電気掃除機本体100は、内部に使い捨て塵埃袋を備えた集塵室を備え、一対の大車輪101と1個の自在車輪102とで、前記吸引ホース200を介して移動させることができる。
【0011】
吸引ホース200は、塵埃を電気掃除機本体100に搬送するための搬送通路としての機能と、電気掃除機本体100を移動させるための移動引っ張り手段としての機能を備えている。
【0012】
手元ハンドル300は、吸引ホース200と接続管400とを連通させる機能と、電気掃除機本体100の運転制御および電気掃除機本体100を移動させる機能、さらに吸口体500の動きを操作する機能とを備えている。この手元ハンドル300は、吸引ホース200と着脱可能に接続され、さらに接続管400とも着脱自在に取付けられることで、吸引ホース200と接続管400とを連通させて塵埃の搬送路を形成している。
【0013】
さらに手元ハンドル300は、接続管400の長手方向、すなわち、接続管400の中心軸の延長線上の上端に、中心軸と所定の角度(100度から120度前後の角度)を持って形成される。そして、その長手方向の軸が吸引ホース200と接続管400との接続方向と略一致する位置にハンドル部301を備えている。このハンドル部301により、吸引ホース200を介して電気掃除機本体100を移動させることができ、さらに、吸口体500の動きを操作することができる。特に、このハンドル部301によれば、ひねり動作、すなわち中心軸を中心とした回転を容易に行うことができる。さらに、前記ハンドル部301の近傍には前記電気掃除機本体100の運転を操作する操作部302が設けられている。
【0014】
接続管400は、手元ハンドル300と吸口体500とを連通させ、さらに手元ハンドル300と吸口体500とを所定の位置で固定することで、手元ハンドル300の動き(移動や回転)を吸口体500の動き(移動や回転)とするように伝達する機能を備えている。この実施例では、大きさの異なる2つの管体401と402とを組み合わせることにより、前記接続管400を所定の長さで固定できるように伸縮自在に構成し、一方に前記手元ハンドル300を、他方に前記吸口体500を着脱自在に取付けるようにしている。
【0015】
吸口体500は、塵埃を吸い込むための吸込口510を備えた吸口本体505と、吸口本体505を接続管400に連結し、接続管400を介して伝達される手元ハンドル300の動きに対して常に吸口本体505の底面を床面に接するように動作するとともに、吸口本体505から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が接続管400に導かれるように連通する自在連結部560とで構成される。
【0016】
そこで、この実施例に係る電気掃除機の特徴の1つは、吸口体体505から床面と接する部分(清掃部材501)を分離可能とした点にある。
【0017】
即ち、この実施例では、清掃作業で床面と接する部分(清掃部材501)を吸口体体505から分離することにより、この分離した部分(清掃部材501)のみを清掃することができるから、吸口体500の清掃性を向上することができる。この清掃作業で床面と接する部分(清掃部材501)として先ず挙げられるのが吸口体500の底面部分である。床用の吸口体500の場合、吸口体500を床面に対して前後方向に摺動させることで床面の塵埃を取り込むことから、吸口体500の底面部分は床面の塵埃が吸着しやすい部分である。また、床用の吸口体500の場合、床面の塵埃を掻きあげる回転清掃体511もまた床面と接する部分であると言える。
【0018】
この実施例では、吸口本体500の下部を覆う下部カバー502を着脱可能に構成し、この下部カバー502に回転清掃体511を設けることにより、前記課題を解決している。この構造によれば、清掃作業で最も汚れやすい部分を吸口体500から取り外して、この部分を清掃することができるので、清掃性を向上することができる。
【0019】
また、この実施例に係る電気掃除機の特徴の他の1つは、吸口体体505に電装品を残して、床面と接する部分(清掃部材501)を分離可能とした点にある。
【0020】
即ち、電装品を備えた吸口体体505から回転清掃体511を備えた下部カバー502を着脱可能としたことにより、回転清掃体511を備えた下部カバー502を水洗いを可能とすることができる。この場合、清掃体駆動部580(図2参照)の回転力を回転清掃体511に伝達する清掃体回転駆動軸部581を分離可能とする構造を採用する。これにより、回転清掃体511を備えた下部カバー502を簡単に着脱可能とすることができる。
【0021】
また、この実施例に係る電気掃除機の特徴の他の1つは、床面と接する部分(清掃部材501)の形状と清掃体回転駆動軸部581の共通化を図ることにより、回転清掃体511に換えて他の布団清掃ユニットなどの別の機能ユニットを簡単に装着できる。例えば、図8に示した布団たたきブラシを有するユニットに交換することができる。したがって、従来、別々に準備していた吸口体ユニットの簡素化が実現できるので、コストや資源低減を実現することができる。
以下、図2から図7を参照して、この実施例に係る電気掃除機1をさらに具体的に説明する。
先ず、図2を参照して、この実施例に係る電気掃除機1の内部構造を説明する。ここで、図2はこの第1実施例に係る電気掃除機1の内部構成図であり、(a)図が掃除機全体の内部構成図、(b)図が吸い口体の内部構成図である。
【0022】
前記したように、この実施例の電気掃除機1は、集塵装置120を備えた移動可能な掃除機本体100と、塵埃を吸い込む吸口体500とを、その内部に通風ロを備えた管状の接続管400と手元ハンドル300と吸引ホース200とで連結することで、吸口体500で取り込んだ塵埃を掃除機本体100の集塵装置120に取り込む構造としている。
【0023】
この実施例の掃除機本体100は、仕切壁113を介して、筺体110内を集塵室111と駆動室112に前後に分割している。この仕切壁113は、集塵室111と駆動室112とを連通する通風口114を備えている。集塵室111には集塵装置120が配置され、駆動室112には送風装置140とコードリール装置130及び制御基板150が配置される。
【0024】
この実施例では、集塵装置120を使い捨て集塵袋121と、通風口114を覆うように設けられる集塵フイルタ122とで構成している。使い捨て集塵袋121は、その投入口を集塵室111に形成したホース取付口115に取付けるように集塵室111内にセットされる。一方、駆動室112には、送風装置140とコードリール装置130が上下に配置され、操作スイッチを含む制御基板150は送風装置140の上部に配置される。この実施例では、送風装置140を駆動させると、この送風装置140が塵埃の取り除かれた空気流を取り込んで、自身を冷却して駆動室112内に放出する。この放出された空気流は、図示しない通風路により、制御基板150とコードリール装置130に導かれて、これを冷却した後、駆動室112の裏面側に形成した排気口116から排気される。
【0025】
ここで、この実施例では、集塵装置120を使い捨て集塵袋121を採用したもので説明したが、この使い捨て集塵袋121に換えて、渦流により塵埃を空気流から分離して取り除くサイクロンと呼ばれる集塵装置120を採用してもよい。また、駆動室112内の図示しない通風路に微細な塵埃を取り除く第2の集塵フイルタを設けるようにしてもよい。
【0026】
さて、この実施例では、コードリール装置130からコードを引き出して家庭内配線に接続することで電気掃除機本体100を動作させることができる。したがって、掃除機本体100は、この家庭内配線から取り込んだ電源で送風装置140や制御基板150を動作/制御することができる。一方、この実施例では、吸口体500に回転清掃体511を動作させるための清掃体駆動部580及び制御基板514(図4参照)などを設け、更に手元ハンドル300には操作部302を設けている。そこで、この清掃体駆動部580や操作部302などに電源を供給し、かつ制御信号を送受信するコード250を吸引ホース200と手元ハンドル300と接続管400に配線している。これらのコード250は、吸引ホース200と手元ハンドル300と接続管400とを連結することで電気的に接続する構造としている。
【0027】
この電気掃除機1によれば、手元ハンドル300の操作部302を操作して電源をON状態とすれば送風装置140が駆動して吸口体500から塵埃を含む空気流を集塵装置120に取り込むことができる。そして、このON状態では、清掃体駆動部580を介して回転清掃体511を回転させ、かつ床面を自動検知して、床面に対応した回転清掃体511を自動選択して清掃作業を行うことができる。
【0028】
清掃体回転駆動部580は、駆動モータと減速機からなり、この減速機に伝達ベルト583と噛み合う駆動部歯車581aが取付けられている。この構造によれば、清掃体回転駆動部581の回転力は、駆動部歯車581aから伝達ベルト583を介して歯車581bに伝達される。そして、歯車582bの回転力は、回転駆動軸581を介して回転清掃体511に伝達され、回転清掃体511による回転駆動が可能となる。
【0029】
次に、図3を参照して、吸口体500の具体的な構造を更に説明する。ここで、図3は吸口体500の外観図であり、(a)図が吸口体500の外観斜視図、(b)図が自在連結部560を変化させた状態の右側面図である。図4は、吸口体500の内部構造を示す水平断面図である。
【0030】
図3において、この実施例に係る吸口体500は、回転清掃体511を内在する吸口本体505と、この吸口本体505を角度変更可能に接続管400に連結する自在連結部560とから構成している。自在連結部560は、管状の下腕部561と、管状の上腕部562とで構成される。下腕部561は、管状の一端を吸口本体505とY軸回転連結部570を介して連結され、他の一端は管状の上腕部562の一端とX軸回転連結部571を介して連結される。また、管状の上腕部562の他の一端は、接続管400と連結可能な構造としている。
【0031】
そして、X軸回転連結部571は回転軸P2を中心に空気漏れがないように回転可能に連結され、更に、Y軸回転連結部570は、回転軸P2と直交する回転軸P1を中心に空気漏れがないように吸口本体505に連結される。
【0032】
この実施例では、回転軸P1を吸口本体505の長手方向と平行な回転軸とすることで、高低方向Yの回転を可能とし、この回転軸P1と直交する回転軸P2により左右方向Xの回転を可能にしている。この直交する2つの回転軸P1,P2を備えた自在連結部560を介して吸口本体505と吸口体500とを連結することにより、手元ハンドル300のひねり動作で、この吸口本体505を床面(清掃面)に対して回転させることができるとともに、吸口本体505と接続管400とを空気漏れなく連通することができる。さらには、この2つのY軸回転連結部570とX軸回転連結部571を介して、コード250を配線する構造としている。
【0033】
図4の図において、吸口体500はその前部に回転清掃体511を収納するブラシ室515が形成され、その後部には清掃体回転駆動部580を収納する電気品収納室516が形成される。この電気品収納室516は、ブラシ室515の両側に延在して形成される。
【0034】
電気品収納室516は、中央の自在連結部560を挟んで、清掃体回転駆動部580が片側に配置され、他の片側に、検知手段512と制御部とを備えた制御基板514と、ブラシ駆動スイッチ722が配置される。この構造により、長手方向の左右のバランスが良好な吸口体500を提供することができる。ここで検知手段512は床面の状態を検知する手段であって、回転駆動部580の負荷電流を検知し、床面がフローリングであるか、絨毯、畳であるか等の状態を検知することが可能である。
【0035】
ここで、ブラシ駆動スイッチ722は、図示しないバネなど介して、吸口本体505の底面から常に飛び出すように設けられ、この飛び出した状態では回転ブラシ511の回転をOFF状態とし、図5に示すブラシ駆動車輪721からの押す力を受けると回転ブラシ511の回転をON状態とするように信号を発信する。
【0036】
回転清掃体511の清掃体軸部702の両端は下部カバー502に設けられる清掃体軸受部503によって回転可能に支持される。清掃体軸受部503の一方は、バネ材等の弾性体701を備えた清掃体保持部703が設けられ、常に、回転清掃体511を矢印Z方向に押し出すように作用させる。
一方、清掃体軸受部503の他端には、、清掃体軸部702の他端が飛び出して設けられ、この飛び出した部分に回転体接合部705が取り付けられ、この回転体接合部705が弾性体701の作用により駆動歯車581bと接続される。そして、駆動歯車581bと回転体接合部705とで着脱可能な清掃体回転駆動軸部581を構成する。
【0037】
このように、この実施例では、清掃体駆動部580の回転力は伝達ベルト583を介して駆動歯車581bに伝達され、その伝達された回転力は、回転体接合部705を介して回転清掃体511を回転させる。ここで、駆動歯車581bと回転体接合部705の連結は、弾性体701により、回転体接合部705が駆動歯車581bに押し付けられることにより連結される。
【0038】
次に、図5を参照して、この実施例に係る吸口体500についてさらに説明する。
吸口体500は、凹状のブラシ室515の主体を成す吸口本体505と、回転清掃体511を備えて吸口本体505の底面を覆うように取り付けられる清掃部材501と、吸口本体505を接続管400に連結し、接続管400を介して伝達される手元ハンドル300の動きに対して常に吸口本体505の底面を床面に接するように動作するとともに、吸口本体505から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が接続管400に導かれるように連通する自在連結部560とで構成される。
【0039】
吸口本体505には、下方に開放したブラシ室515と、吸口本体505の底面の位置に設けられるブラシ駆動スイッチ722とが設けられ、、その内部に図示しない清掃体回転駆動部580等の電気部品を収納する電気品収納室516が設けられている。また、吸口本体505の先端部と根元部分には、清掃部材501と接続するための先端保持部750(750a,b)と根元保持部751が配置されている。更に、ブラシ室515の一端には駆動歯車581bが露出して設けられている。
一方、清掃部材501は、吸口本体505の底面を覆う下部カバー502と、この下部カバー502に形成される吸込口510からその一部を露出するように一対の清掃体軸受部503により回転可能に支持される回転清掃体511と、下部カバー502から出没自在に取りつけられるブラシ駆動車輪721と、回転清掃体511の回転軸と平行な軸周りに回転する図示しない回転軸によって回転可能なローラー723と、吸口本体505と接続するための接続部710(710a,b),711とを備えて構成されている。
ここで、ブラシ駆動車輪721は、ブラシ駆動スイッチ722と対と成るものであり、ブラシ駆動スイッチ722の出没に対応して、常に、吸口体500の底面から飛び出すように作用する。即ち、ブラシ駆動車輪721は、下部カバー502に形成される開口部から出没可能に取り付けられている。そして、このブラシ駆動車輪721は、吸口体500を床面に接触させると、ブラシ駆動スイッチ722を押して回転清掃体511の回転をON状態とする。尚、本実施例においては、ブラシ駆動車輪721が、塵等が溜まりやすいため水洗い可能な清掃部材501に搭載しているが、ブラシ駆動スイッチ722自体に車輪を設け、ブラシ駆動車輪721はなくしてブラシ駆動スイッチ722を露出させる開口部とすることでもよい。
この清掃部材501と吸口本体505との接続は、吸口先端両側に形成される接続部710a,bを清掃部材保持部750a,bに対して嵌め込むように接続させ、その後、清掃部材501の根元端部に形成されている接続部711の根元接続部713を根元保持部751に対して押し込むように接続させることで両者が接続される。
このとき接続部711は、図5の吹出し内に示したように、上述の根元接続部713の側面の清掃部材501表面に露出している着脱スイッチ部712を有しており、当該着脱スイッチ部712に対向する根元接続部713の側面に当該根元接続部713を先端部方向に押し上げるバネ材などの弾性体を備えたスイッチ駆動部714から、ロック機構として構成される。
【0040】
また、清掃部材501の吸口本体505からの取り外しは、着脱スイッチ部712を根元方向に引き下げることにより、スイッチ駆動部714と共に根元接続部713が根元方向に連動して押し下げられるため、これによって根元保持部751との接続を解消し、その後、当該清掃部材501を吸口本体505から先端方向に引き離すようして接続部710a,bと清掃部材保持部750a,bとの接続を解消することにより、清掃部材501は吸口本体505から取り外すことができる。
【0041】
このように、この実施例では、着脱スイッチ部を操作する簡単な操作のみで清掃部材501を取り外すことが出来る。したがって、最も汚れの付着しやすい回転清掃体511に触れることなく回転清掃体511を取り外すことが可能となる。さらに、清掃が困難であった吸口本体裏面の摺動面についても吸口体500から簡単に取り外すことが可能となるため清掃が可能となり、吸口体500の清潔性が向上する。更にまた、吸口本体505と下部カバー502とで構成されるブラシ室515は、吸込口510を備えた下部カバー502を取り外すことで、凹状の吸口本体505のブラシ室515が露出するので、この露出したブラシ室515を簡単に正装することができる。
【0042】
次に、図6、7を参照して、この実施例に係る吸口本体505から清掃部材501を取り外す形態例について説明する。ここで、図6は吸口本体505に清掃部材501が取り付けられた状態の回転清掃体511近傍の横断面図である。また、図7は吸口本体505から清掃部材501を取り外した状態の断面図である。
先ず、図6において、回転清掃体511は、両端の清掃体軸受部503を介して、下部カバー502に回転可能に取り付けられている。そして、清掃部材501を吸口本体505に取り付けた状態では、バネ材等の弾性体701の作用により、回転清掃体511全体が矢印Z方向に押し付けられている。これにより、清掃体軸部702の他端に取り付けられる回転体接合部705が駆動歯車581bに押し付けられて、互いに連結した状態となっている。ここで、駆動歯車581bと回転体接合部705の接触面は、互いに噛み合う凹凸が設けられており、これにより、連結が確かなものとなっている。
この連結状態から、清掃部材501を吸口本体505から取り外する場合は、清掃体回転駆動軸部581を構成する駆動歯車581bと回転体接合部705との連結を解消しなければならない。この時、弾性体701は矢印Z方向と逆の方向の力を吸収することができるから、駆動歯車581bと回転体接合部705との連結を解消することができるから、図7に示すように、吸口本体505から清掃部材501を簡単に取り外すことができる。また、図7の状態から図6の状態に戻す場合は、回転清掃体511をブラシ室515に押し込む動作を、弾性体701が矢印Z方向に縮むように作用するので、駆動歯車581bと回転体接合部705の再度の結合を可能とすることができる。
このように、清掃部材501を吸口本体505から独立して切り離し可能とすることで、最も汚れやすい回転清掃体511や下部カバー502を清掃することが可能となり、使い勝手が更に向上する。特に、この実施例では、電装品を残して下部カバー502と回転清掃体511とを分離可能としたので、水洗いが可能となる。
【0043】
次に図8を参照して、吸口体500の吸口本体505に別の清掃部材800を適用した例について説明する。この実施例では、前記清掃部材501に換えて、吸口本体505に布団等に使用されるたたきブラシを有する清掃部材800を取り付けて使用することができる。。尚、上述した清掃部材501と重複する部分については説明を省略する。
【0044】
この清掃部材800は、回転清掃体511を備えた下部カバー502からなる前記清掃部材501に換えて、吸口本体505に着脱可能な構造を備えている。したがって、下部カバー502の形状や吸口本体505との着脱機構は前記清掃部材501と同じ構造を備えているので、従来、別々に準備していた吸口体ユニットの簡素化が実現でき、コストや資源低減を実現することができる。
【0045】
即ち、この実施例の清掃部材800は、回転清掃体511に換えて、吸口本体505の底面を覆う下部カバー502のブラシ室515に対応して形成されるの開口部820(吸込口510)から出没可能に設けられる清掃部材802を設けた点と、吸口体500の両側となる下部カバー502の両側に設けられる一対の車輪801を設けた点で前記清掃部材501と相違する。
清掃体802は、下部カバー502に設けられた開口部820内に配置される。この清掃体802は、清掃体802の内側両端近傍に設けられる弾性体保持部803が、下部カバー502に備えられたブラシ保持部808にバネ等の弾性体を介して保持されている。
【0046】
また、開口部820の両側には、前記清掃部材501の清掃体軸受部503と清掃体保持部703に対応する軸受部503bと支持部材821で支持される軸部810が取り付けられている。軸受部503b側の軸部810の一端部には回転体結合部705に対応する回転体接合部701が取り付けられ、軸部810の他端を支持する支持部材821には、前記清掃体保持部703と同様にバネ材などの弾性体が内蔵されている。この構造により、回転清掃体511と同様に、軸部810を回転させることができ、また、吸口本体505への清掃部材800の着脱に対応して歯車581bと回転体接合部701との着脱を可能とすることができる。
【0047】
また、軸部810における回転接合部701と支持部材821とのおよそ中央部分には歯車811が構成されている。この歯車811と接続するブラシ駆動歯車806は、下部カバー502に設けられる一対のブラシ駆動軸受部807によって両側面から支持されている。
また、ブラシ駆動歯車806は、その側面に清掃体802を上下動させるための偏心歯車901(図9参照)を有しており、清掃体802は当該偏心歯車901と接することで清掃体802の上下動を実行する清掃体駆動部804を備えている。
本例においては、軸部810に対して歯車を1つ中央近傍に配置する例を示したが、これに限るものではなく、歯車810を複数配置し、それに対応するブラシ駆動歯車806、ブラシ駆動軸受部807、清掃体駆動部804を備えることで複数歯車を設けることも可能である。
ここで、図9を参照して清掃部材800における清掃体802の動作原理について説明する。ここで、図9は、清掃部材800を吸口本体505に取り付けた状態の断面図を示している。
【0048】
先ず、清掃体802は、下部カバー502に備えられた一対のブラシ保持部808に弾性体保持部803を介して吊り下げられる構造で保持されている。この際、弾性体保持部803は、伸びようとす作用で取り付けられる。このため、図9(a)図に示すように、清掃体802は、開口部820から、常に、突出するように一対のブラシ保持部808に保持される、
一方、偏心歯車901を備えたブラシ駆動歯車806は、下部カバー502に設けられる一対のブラシ駆動軸受部807に保持され、支持部材821に設けられる歯車811と噛み合うようになっている。そして、清掃体駆動部804は清掃体802の内部底面に固定されており、この清掃体駆動部804がブラシ駆動歯車806の側面に備えられた偏心歯車901と接する構造となっている。
さて、図9(a)図は、偏心歯車901と清掃体駆動部804が接しない状態となっている。この(a)の状態では、弾性体保持部803の作用により、開口部820から清掃体802から飛び出した状態である。この状態から、清掃体駆動部580を駆動させると、その回転力は歯車811を回転させ、ブラシ駆動歯車806に設けられる偏心歯車901を回転させる。そして、偏心歯車901の回転運動によって、清掃体駆動部804が図9(a)から(d)に示すような上下往復運動することにより、清掃体802が上下動作をすることができる。
【0049】
即ち、(a)図の状態から、偏心歯車901が反時計回りに回転すると、(b)図のように、偏心歯車901が清掃体駆動部804と接して、(c)図のように、清掃体802を引き上げる。これにより、清掃体802は開口部820の内部に収納される。しかし、偏心歯車901が更に回転すると、(d)図に示すように、清掃体駆動部804が接しない状態となっている。これにともなって、清掃体802は、弾性体保持部803の作用により、開口部820から飛び出すこととなる。
【0050】
この清掃体802が上下動作することにより、清掃体802により布団をたたく動作を行うことができる。この実施例では、この布団をたたく動作を繰り返すことにより、布団内に侵入している塵埃を表に引き出して、これを開口部820あるいは、清掃体802に設けた空気穴812(図8参照)から吸引することができる。 図8,9において説明した吸口体についても、先に説明したとおり、着脱スイッチ部712を操作する簡単な操作のみで清掃部材800は取り外すことも可能であり、清掃部材800と清掃部材501とを共通の吸口本体505で交換可能に使用することができることは云うまでも無い。
したがって、回転清掃体により清掃を行う清掃部材501と上下運動が可能な清掃部材800とを用途に応じて使い分けることが可能となることから、清掃物、場所を問わず、あらゆる清掃対象に対して効果的な清掃が可能となる。
また、これらの清掃部材は簡単に取り外すことが出来ることから、清掃体だけでなく元来洗浄が困難であった摺動面の洗浄をも容易に行うことが出来、清潔性の高い吸口を提供することが可能となる。
(第2実施例)
次に、図10を参照して、この発明に係る第2実施例の吸口体500を具体的に説明する。
ここで、図10aは、吸口本体1030と当該吸口本体1030と接続可能な清掃部材1000の分離状態を示す外観図であり、図10bが吸口本体1030と清掃部材1000が接続状態であるときの駆動機構部分における水平断面図である。また、符号の無い部位については第1実施例と同様であり重複した説明を省略する。
【0051】
この第2実施例の吸口体500の大きな特徴の1つは、電気品収納室を備えた吸口本体1030と、ブラシ室515を備えた清掃部材1000とを分離可能とすることにより、水洗いする部分を増やしたことにある。
【0052】
即ち、前記第1実施例の吸口体500では、ブラシ室515の一部を吸口本体に残す構造であったが、この実施例では、ブラシ室515を含めて取り外す構造としている。
【0053】
また、この第2実施例の吸口体500の大きな特徴の他の1つは、ブラシ室515を備えた吸口体500の前部と、電気品収納室を備えた吸口体500の後部とを単に前後分割するのではなく、吸口体500の後端部に設けたローラー723を清掃部材1000とともに取り外した点にある。
【0054】
即ち、ローラー723は、常に、床面と接触するので、その表面に付着する塵埃の清掃は大きな課題であり、できれば、水洗いしたい部分である。また、吸口体の場合、吸口体500の後端部に設けられるローラー723は、手元ハンドル300からの力を強く受ける部分である。このため、仮に、吸口本体1030にローラー723を設けると、清掃部材1000と吸口本体1030の接合部に大きな負荷をかける課題がある。
【0055】
そこで、この実施例では、清掃部材1000の底面部分を吸口本体1030の後端部まで伸ばして形成し、この伸ばした部分にローラー723を設ける構造を採用している。これによって、前記課題を軽減している。
【0056】
具体的な構造を更に説明すると、吸口本体1030は図示しない電気品収納室を内部に有し、当該電気品収納室には駆動系部品、電気系部品が搭載されている。吸口本体1030と清掃部材1000との接続は、清掃部材保持部1005、1007に清掃部材1000に備えられる接続部材1004、1006を介して接続されると同時に、吸口本体1030の清掃体回転駆動軸部1001と回転体接合部1002とが嵌合する構造となっている。
また、吸口本体1030からの清掃部材1000の取り外しは、清掃部材1000の側面に備えられた着脱スイッチ部1003を押下することで分離することが出来る。
ここで、図10bに示すように、着脱スイッチ部1003と接続部材1006とは一体形成され、ロック状態の際には、接続部材1006は吸口本体1030に設けられた清掃部材保持部1007に保持されている。着脱スイッチ部1003はその裏面からバネ材等の弾性体によって保持されており、当該着脱スイッチ部1003が押下されると、接続部材1006がそれに連動して清掃部材保持部1007による保持状態が解除される。このようにして保持状態が解除された後に、接続部材1004と、清掃部材保持部1005との接続状態を解除することで吸口本体1030からの清掃部材1000の取り外しが可能となる。
尚、ここではロック機構を構成する着脱スイッチ部1003を片側側面にのみ有する例を示したが、両側面にロック機構を備える構成とすることも可能である。
また、回転清掃体511は清掃体回転駆動部1001からの駆動力を当該回転体接合部1002に伝達することにより、回転清掃体511の回転が可能となる。
ここで、回転清掃体511の回転駆動原理について説明する。
回転駆動部580には傘歯車1009bが備えられており、当該回転駆動部580からの回転駆動力を傘歯車1009bを介して清掃体回転駆動部1001の対向部位に備えられる傘歯車1009aに伝達され、当該清掃体回転駆動部1001を介して回転体接合部1002に伝達される。そして当該回転体駆動部1002の対向部位に備えられる傘歯車1010bを介して回転清掃体511の端部に設けられた傘歯車1010aに回転力が伝達され、回転清掃体511を回転させる。
【0057】
尚、着脱スイッチ部を操作する簡単な操作のみで清掃部材1000は取り外すことが可能であり、実施例1において説明したとおり、清掃部材1000とは別種の形状を有する清掃体を搭載した清掃部材についても共通の吸口本体505で交換可能に使用することができることは云うまでも無い。
したがって、清掃部材を用途に応じて使い分けることが可能となることから、清掃物、場所を問わず、あらゆる清掃対象に対して効果的な清掃が可能となる。
また、水洗いの出来ない電気部品等を吸口本体に集約し、吸口本体と別の部材である清掃部材を新たに設けることで吸口体を極限まで清潔に保つことが可能となる。
(第3実施例)
次に、図11を参照して、この発明に係る第3実施例の吸口体500を具体的に説明する。
符号の無い部位については第1実施例と同様であり重複した説明を省略する。
吸口本体1110は図示しない電気品収納室を内部に有し、当該電気品収納室には駆動系部品、電気系部品が搭載されている。吸口本体1110は清掃部材1120内部の図示しない吸口本体保持部で保持される。当該吸口本体1110が清掃部材1120内部に保持された状態で、清掃部材1120に設けられた蓋部1103をロック機構1102を用いて清掃部材1120下部と密閉させることで吸口体500として機能することになる。
尚、吸口本体保持部は、吸口本体1110を嵌合させるための溝部が形成させていても良いし、ロック機構を吸口本体下面や側面に設けてもよい。
一方、吸口本体1110が清掃部材1120内部に保持される際、吸口本体内部に搭載される回転駆動部580からの回転駆動力を伝達するための駆動伝達部1101と清掃体回転駆動部1100とが接続される。これにより、回転駆動部580からの回転駆動力を回転清掃体511に伝達することが可能となる。
尚、本実施例ではロック機構を解除するのみの簡単な操作で清掃部材1120は取り外すことが可能であり、実施例1において説明したとおり、清掃部材1110とは別種の形状を有する清掃体を搭載した清掃部材についても共通の吸口本体505で交換可能に使用することができることは云うまでも無い。
したがって、清掃部材を用途に応じて使い分けることが可能となることから、清掃物、場所を問わず、あらゆる清掃対象に対して効果的な清掃が可能となる。
また、水洗いの出来ない電気部品等を吸口本体に集約し、吸口本体と別の部材である清掃部材を新たに設けることで吸口体を極限まで清潔に保つことが可能となる。
【符号の説明】
【0058】
1…電気掃除機、100…掃除機本体、101…大車輪、102…自在車輪、200…吸引ホース、300…手元ハンドル、301…ハンドル部、302…操作部、400…接続管、500…吸口体、501…清掃部材、下部カバー502、清掃体軸受部503、505…吸口本体、510…吸込口、511…回転清掃体、512…検知手段、514…制御基板、515…ブラシ室、516…電気品収納室、560…自在連結部、580…清掃体駆動部、581…清掃体回転駆動軸部、581a,b…歯車、583…伝達ベルト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵埃を吸い込むための送風機を備えた電気掃除機本体と接続管を介して接続される吸口体であって、
前記吸口体は、
清掃体を内部に格納できるブラシ室と、前記清掃体を動作させる駆動部を内部に有する電気品室とを少なくとも有する吸口本体と、
前記吸口本体と着脱可能に構成される清掃部材とを備え、
当該清掃部材は、
前記清掃体と、清掃対象と対向する面である摺動面とが一体的に構成されていることを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項2】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記清掃部材から前記清掃体は着脱可能であることを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項3】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記清掃部材と前記吸口本体とを着脱可能とするロック機構を備えることを特徴とする電気掃除機の吸口本体。
【請求項4】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記清掃部材を複数備え、前記吸口本体に対して交換可能に接続されることを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項5】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記回転清掃体が床面に接地されたことを検知する検知手段を有することを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項6】
塵埃を吸い込むための送風機を備えた電気掃除機本体と、一端を前記電気掃除機本体に取付けられて前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホースと、前記吸引ホースの他端と取付けられて前記送風機に連通する手元ハンドルと、前記手元ハンドルに取付けられて前記吸引ホースに連通する接続管と、前記接続管に取付けられて該接続管に連通する吸口体とからなり、
前記吸口体は、吸口本体と、前記吸口本体を前記接続管に回転可能に連結し、前記吸口本体の塵埃通路と前記接続管を連通する自在連結部を備え、
前記自在連結部は、管状の下腕部と管状の上腕部とから構成され、
前記下腕部は、その長手方向の一端を第1回転軸部を介して前記吸口本体と回転可能に連結し、他の一端は前記上腕部の一端と第2回転軸部を介して回転可能に連結され、
前記第1回転軸部と前記第2回転軸部はそれぞれ直交する回転軸を備え、
前記吸口本体は、清掃体を内部に格納できるブラシ室と、前記清掃体を動作させる駆動部を内部に有する電気品室とを少なくとも有する吸口本体とを有し、
前記吸口体はさらに、前記吸口本体と着脱可能に構成される清掃部材とを備え、
当該清掃部材は、
前記清掃体と、清掃対象と対向する面である摺動面とが一体的に構成されていることを特徴とすることを特徴とする電気掃除機。
【請求項7】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記清掃部材から前記清掃体は着脱可能であることを特徴とする電気掃除機。
【請求項8】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記清掃部材と前記吸口本体とを着脱可能とするロック機構を備えることを特徴とする電気掃除機の吸口本体。
【請求項9】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記清掃部材を複数備え、前記吸口本体に対して交換可能に接続されることを特徴とする電気掃除機。
【請求項10】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記回転清掃体が床面に接地されたことを検知する検知手段を有することを特徴とする電気掃除機。
【請求項1】
塵埃を吸い込むための送風機を備えた電気掃除機本体と接続管を介して接続される吸口体であって、
前記吸口体は、
清掃体を内部に格納できるブラシ室と、前記清掃体を動作させる駆動部を内部に有する電気品室とを少なくとも有する吸口本体と、
前記吸口本体と着脱可能に構成される清掃部材とを備え、
当該清掃部材は、
前記清掃体と、清掃対象と対向する面である摺動面とが一体的に構成されていることを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項2】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記清掃部材から前記清掃体は着脱可能であることを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項3】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記清掃部材と前記吸口本体とを着脱可能とするロック機構を備えることを特徴とする電気掃除機の吸口本体。
【請求項4】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記清掃部材を複数備え、前記吸口本体に対して交換可能に接続されることを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項5】
請求項1に記載の電気掃除機の吸口体において、
前記回転清掃体が床面に接地されたことを検知する検知手段を有することを特徴とする電気掃除機の吸口体。
【請求項6】
塵埃を吸い込むための送風機を備えた電気掃除機本体と、一端を前記電気掃除機本体に取付けられて前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホースと、前記吸引ホースの他端と取付けられて前記送風機に連通する手元ハンドルと、前記手元ハンドルに取付けられて前記吸引ホースに連通する接続管と、前記接続管に取付けられて該接続管に連通する吸口体とからなり、
前記吸口体は、吸口本体と、前記吸口本体を前記接続管に回転可能に連結し、前記吸口本体の塵埃通路と前記接続管を連通する自在連結部を備え、
前記自在連結部は、管状の下腕部と管状の上腕部とから構成され、
前記下腕部は、その長手方向の一端を第1回転軸部を介して前記吸口本体と回転可能に連結し、他の一端は前記上腕部の一端と第2回転軸部を介して回転可能に連結され、
前記第1回転軸部と前記第2回転軸部はそれぞれ直交する回転軸を備え、
前記吸口本体は、清掃体を内部に格納できるブラシ室と、前記清掃体を動作させる駆動部を内部に有する電気品室とを少なくとも有する吸口本体とを有し、
前記吸口体はさらに、前記吸口本体と着脱可能に構成される清掃部材とを備え、
当該清掃部材は、
前記清掃体と、清掃対象と対向する面である摺動面とが一体的に構成されていることを特徴とすることを特徴とする電気掃除機。
【請求項7】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記清掃部材から前記清掃体は着脱可能であることを特徴とする電気掃除機。
【請求項8】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記清掃部材と前記吸口本体とを着脱可能とするロック機構を備えることを特徴とする電気掃除機の吸口本体。
【請求項9】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記清掃部材を複数備え、前記吸口本体に対して交換可能に接続されることを特徴とする電気掃除機。
【請求項10】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記回転清掃体が床面に接地されたことを検知する検知手段を有することを特徴とする電気掃除機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−227468(P2010−227468A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−80873(P2009−80873)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
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