説明

呼吸マスク

呼吸マスクは、マスクフレームとクッションと保持部材とを備える。保持部材は、クッション内にはめ込まれ、クッションをマスクフレームに固定する。額パッドは、マスクフレーム内に配置され、互いにおよびマスクフレームに対して独立して位置調整可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
呼吸マスクは、例えば閉塞性睡眠時無呼吸症などの呼吸障害の治療に関する様々な場面で使用されている。治療中において、呼吸用ガスはマスクを経由して患者へと流される。一般的に、従来のマスクの設計には呼吸用ガスを運ぶ導管に連結可能なマスクフレーム若しくはボディが含まれている。マスクフレームに取り付けられたクッションが患者を押圧することにより、患者の鼻や口を被覆するとともに快適性を提供する。さらに、患者の額に対するマスクの衝撃を和らげるために額パッドを用いることもできる。マスクを患者の頭に固定するためにストラップが用いられる。
【0003】
マスクの設計における懸念の1つは、マスクの構成要素の組立である。いくつかの例では、クッションをマスクフレームに固定するために保持リングが用いられる。クッションをマスクフレームに固定するための1つの方法として、保持リングをマスクフレームに超音波溶接してクッションをマスクフレームに永久に固定する方法がある。超音波溶接処理には、マスクを組立てるツールが必要であり、これによって費用が高くなる場合もある。さらに、この方法は、クッションをマスクフレームに固定するには有効であるが、永久に固定するに際してさらなる欠点を有する。例えば、保険会社の中には、定期的なクッションの交換費用の補償のみを行うところがある。また、永久的な組立をすれば、患者がクッションのみを交換することができなくなる。補償が不十分であるため、マスクの交換を遅らせたり自腹で新しいマスクを購入せざるを得ない場合もある。さらに、クッションとマスクフレームを組み合わせた場合、マスクの洗浄が困難になるため潜在的に不衛生な状況につながる。
【0004】
クッションをマスクに固定する別の方法によれば、分離した保持リングを用いてクッションの外側若しくは内側において実接ぎを行い、クッションを端部にて固定する。さらに別の方法によれば、マスクフレームと保持リングの間にクッションの端部を挟むことによりクッションをマスクフレームに固定する。いずれにしても、クッションと分離した保持リングを利用する場合、クッションをマスクフレームに固定することは面倒であり時間もかかる。例えば、クッションを適切にマスクフレームに固定するために、クッションと保持リングを正確に整列させることは難しい。
【0005】
マスクの設計における別の懸念は、患者の快適性である。従来のマスクは、患者にとって不快であったり、異なる形状・大きさの患者の頭を収容することができない場合がある。例えば、額パッドが固い場合には様々な額に適合しない。他のマスクでは、額パッドが位置調整可能であるものの、多くのマスクは異なる形状・大きさの頭に適合するのが難しいため望ましくない。さらに、額パッドは、水を保持する物質から形成されている場合があり、結果的に、洗浄後にも額パッド中に水分が残ってしまう。また、患者の汗が額パッド中に残る場合もある。これらの状況は不衛生な状態につながりうる。
【発明の概要】
【0006】
本開示の1つの態様は、呼吸治療システムにおいて使用される呼吸マスクに関する。マスクは、マスクフレームと、クッションと、保持部材とを備える。保持部材は、クッション内にはめ込まれ、クッションをマスクフレームに固定する。1つの実施形態では、保持部材をマスクフレームに固定するために、保持部材からクッションの中に延在するタブが用いられる。マスクフレームに、クッションとクッションにはめ込まれた保持部材とを受けるための溝を設けることも可能である。
【0007】
別の態様は、患者の頭に対するマスクフレームの選択的な位置調整をするためにマスクフレームに取り付けられる額パッドに関する。額パッドは互いに独立して位置調整可能であるので、マスクは、多くの異なる患者に快適にフィットするとともに患者の動きにも対応することができる。ある実施形態では、額パッドは、マスクフレームに彫られた溝状のスロット内に配置可能なベロー部(蛇腹部)を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】マスクアセンブリの等角図
【図2】図1のマスクアセンブリの分解図
【図3】マスクフレームの後方等角図
【図4A】図1のマスクアセンブリの正面図
【図4B】図4Aの4B−4B線に沿った断面図
【図4C】図4Aの4C−4C線に沿った断面図
【図5A】図1のマスクアセンブリの後方図
【図5B】図5Aの5B−5B線に沿った断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、持続的気道陽圧法(CPAP)システムのような呼吸治療システムに用いられるマスク若しくはマスクアセンブリ10の等角図である。呼吸治療システムにおいては、マスクアセンブリ10を通って患者へと向かうガスの流れが生じる。マスクアセンブリ10は患者の頭に固定可能である。マスクアセンブリ10は、ガス供給導管コネクタ12と、マスクフレーム若しくはボディ14と、クッションアセンブリ16と、第1および第2の額パッド18とを備える。コネクタ12は、マスクフレームにガスを供給するためのガス供給部に連結可能である。マスクアセンブリ10を患者の頭に固定するために、マスクフレーム14にストラップが取り付けられる。
【0010】
クッションアセンブリ16は、マスクフレーム14に固定され、患者の顔を押圧するとともに鼻を被覆する。他の実施形態では、マスクフレームはさらに患者の口を覆うことも可能である。いかなる場合でも、クッションアセンブリ16は患者の顔との間に比較的気密性の高いシールをもたらし、患者の気道(口、洞など)へガスが流れる。額パッド18は、患者の額を押圧し、マスクフレーム14に対して位置調整可能である。ある実施形態では、額パッド18は、患者の動きに基づき自動的に位置調整される。別の実施形態では、患者の頭の特定の大きさや形状に合わせるために、額パッドの位置を手動で調整する。
【0011】
図2に示すように、マスクフレーム14は、マスクシェル20と、ブリッジ部22とを備える。マスクシェル20は、ガス導管コネクタ12を受けるための開口24を形成する。作動中において、ガスは、導管コネクタ12から開口24を通って患者へ流れる。マスクシェル20は、第1および第2のストラップ受取部26と、タブ受取部28、30、32とを形成する。ストラップ(図示せず)がストラップ受取部26の中に入れられることにより、マスクフレーム14の下部が患者の頭に固定される。タブ受取部28、30、32がクッションアセンブリ16の対応するタブを受けることにより、クッションアセンブリ16はマスクフレーム14に解放可能に固定される。また、特別な組立ツールを用いないでかつ迅速に、クッションアセンブリ16をマスクフレーム14に取り付けることができる。
【0012】
ブリッジ部22は、概ねT字形であり、第1および第2の額パッド18を受けるための第1および第2のスロット34を形成する。さらに、第1および第2の額パッド18が第1および第2のスロット34に係合することにより、患者の頭に対するマスクフレーム14の位置が選択的に調整される。特に、額パッド18は、垂直方向(すなわち、スロット34に対して上下)および水平方向(すなわち、スロット34に対して内外)に選択的に位置調整可能である。この目的を達成するために、額パッド18およびスロット34のそれぞれの両方に溝が彫られ選択的な位置調整が促進される。さらに、額パッド18は、マスクフレーム14に対して互いに独立して移動可能であるから、快適なフィット感が得られる。さらに、ブリッジ部22は第1および第2のストラップ受取部36を備え、第1および第2のストラップ受取部36は、マスクアセンブリ10(特にその上部)を患者の額に固定するためのストラップ(図示せず)を受ける。
【0013】
クッションアセンブリ16は、クッション40と、保持部材(若しくはリング)42とで構成される。図示される実施形態においては、クッション40は、患者の鼻回りにサポートおよびシールを提供する3つのオーバーラップ層40a、40b、40cを備える。特に、オーバーラップ層40aは、オーバーラップ層40b、40cにオーバーラップし(重なり)、オーバーラップ層40bは、オーバーラップ層40cにオーバーラップする。ガス導管コネクタ12から患者へガスが流れるようにするために、クッション40はマスクシェル20に形成された開口24と連通する開口43を形成する。保持部材42は、クッション40内にはめ込まれ、クッション40をマスクシェル20に固定する。保持部材42をクッション40内にはめ込むことで、クッションアセンブリ16とマスクフレーム14との間に適切なシールを生み出すためにクッション40を保持部材42に対してアライメントする必要がなくなる。よって、容易にクッションアセンブリ16をマスクフレーム14に取り付けられる。クッション40をマスクシェル20に固定するために、保持部材42は、マスクシェル20のタブ受取部28、30、32内にそれぞれ配置されるタブ44、46、48を備える。
【0014】
ある実施形態では、保持部材42は、オーバーモールド処理によってクッション40内にはめ込まれる。このとき、タブ44、46、48はクッション40を通って延在するとともに外側に露出したままであり、保持部材の残りの部分はクッション40内にはめ込まれている。別の言い方をすれば、クッション40は、保持部材42の周囲を完全に取り囲んでいる。タブ44、46、48を例外として、クッションアセンブリ16のクッション材のみが外側に露出している。クッション40は、シリコンや熱可塑性エラストマーなどの弾性部材で形成しても良い。保持部材42が、クッション40に構造的な一体性をもたらしつつ、マスクフレーム14と係合することにより、クッション40をマスクフレーム14に固定する。この目的を達成するために、保持部材42は、ポリカーボネイトやポリプロピレンなどの硬質プラスチック性材料のようにクッション40より硬い材料から形成されても良い。
【0015】
さらに、図3にはマスクフレーム14の後方図が示されている。マスクシェル20は、クッションアセンブリ16を受ける形状を有する環状溝50を備える。特に、環状溝50は、断面で見て概ねU字形であり、クッション40と保持部材42とを収容できる厚さを有する。マスクアセンブリ10の組立中において、タブ48は、タブ受取部32の中へ挿入され、クッションアセンブリ16は、環状溝50の中へ挿入される。図示されている実施形態では、タブ48は、タブ受取部32の中へ挿入される突起であり、タブ受取部32は、マスクシェル20に形成された隙間である。次に、保持部材42のタブ44、46は、タブ受取部28、30を押圧し、それぞれがマスクシェル20を固定する。共にフック形であるタブ44、46はそれぞれ、溝50の凹部を形成するタブ受取部28、30と係合する。特に、フック部は、マスクフレーム14の前方部(すなわち開口24に近く、環状溝50とは反対側)と係合する。
【0016】
図4Aは、マスクフレーム10の正面図であり、図4Bは、図4Aの4B−4B線に沿った断面図であり、図4Cは、図4Aの4C−4C線に沿った断面図である。図4A−4Cはともに、マスクフレーム14とクッションアセンブリ16との結合を示す。図4Cは、保持部材42のタブ44とマスクシェル20のタブ受取部28との係合を示す拡大断面図である。図示されるように、保持部材42はクッション40内にはめ込まれ、クッション40は保持部材42の周囲を全て完全に取り囲む。また、クッション40および保持部材42は、環状溝50内に配置される。説明のために、U字形の環状溝50は、3つの面50a、50b、50cを備えるものとする。クッション40は、保持部材42を取り囲み、環状溝50の3つ全ての面(50a、50b、50c)に対して露出される。ある実施形態では、クッション40の弾力性により、クッション16は環状溝50内で堅くフィットする。このとき、クッション40は、溝50内にフィットするように僅かに縮み、溝50の少なくとも面50a、50bと(ある実施形態では面50cとも)接触している。保持部材42のタブ44は、クッション40を通ってタブ受取部28の周囲まで延在する。タブ44は、タブ受取部28の周囲に曲がるように弾力的な性質・形状であっても良い。タブ44のかぎ部52がタブ受取部28の前面にくると、かぎ部52がタブ受取部28に対して折れることにより、クッションアセンブリ16をマスクシェル20に固定する。
【0017】
図5Aは、マスクアセンブリ10の後方図であり、図5Bは、図5Aの5B−5B線に沿った断面図であり、パッド部60とテーパ状のベロー部(蛇腹部)62とを備える額パッド18の1つを示す。ある実施形態では、額パッド18は、シリコンや熱可塑性エラストマーなどのゴム材料で形成されていても良い。図示のように、パッド部60は、凹状であり、患者の額を押圧する。ベロー部62は、パッド部60から先端70まで延在し、内部空洞64および風洞66を形成する。内部空洞64の存在によりベロー部62は柔軟であるから、パッド部60は、患者の額と一定の接触を保つことができる。風洞66により、額パッド18が患者の額に張り付くことを防止でき、さらに洗浄や汗による流体の排水を促進することができる。
【0018】
先端70は、マスクフレーム14のスロット34に挿入される。スロット34への挿入後、スロット34内におけるベロー部62の離散位置は、溝72、74、76、78の関数として選択的に調整可能である。例えば、マスクフレーム14を患者の顔から離したい場合には、(図5Bに示すように)溝72とスロット34が係合するように、額パッド18を位置調整することができる。マスクフレーム14を患者の顔に近づけたい場合には、溝78とスロット34が係合するように、額パッド18を位置調整することができる。さらに、額パッド18は、スロット34内で異なる垂直位置に位置することにより、マスクフレーム14に対して移動可能である。スロット34は、複数の溝(特に3つ)を備える。その溝とは、図3や部分的に図5Bにも示されるように、上溝34a、中溝34b、および下溝34cのことである。図5Bでは、額パッド18は中溝34b内に配置されている。患者の頭に対してマスクフレーム14を下方に位置させたいときは、額パッド18がスロット34の上溝34a内に位置するように調整可能である。患者の頭に対してマスクフレーム14を上方に位置させたいときは、額パッド18がスロット34の下溝34c内に位置するように調整可能である。額パッド18の弾力性のおかげで、スロット34内における額パッド18の位置を、例えば患者の動きに基づき自動的に調整することができる。
【0019】
本明細書は好ましい実施形態について記載しているが、当業者であれば、本明細書の精神と範囲から逸脱することなく形式および詳細を変更可能であることを認識することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクフレームと、
クッションと、
クッション内にはめ込まれてマスクフレームに開放可能に固定される保持部材とを備える、呼吸マスク。
【請求項2】
保持部材は第1の材料から形成され、クッションは第2の材料から形成され、第1の材料は第2の材料よりも硬い、請求項1に記載の呼吸マスク。
【請求項3】
マスクフレームは溝を形成し、クッションと保持部材は溝内に配置されて、クッションは溝に対して外面的に露出される、請求項1に記載の呼吸マスク。
【請求項4】
保持部材は、マスクフレームの対応するタブ受取部内に配置される複数のタブを備える、請求項1に記載の呼吸マスク。
【請求項5】
複数のタブはそれぞれクッションを通って延在する、請求項4に記載の呼吸マスク。
【請求項6】
マスクフレームは第1および第2の額パッドと係合する第1および第2のスロットを有するブリッジ部を備え、第1および第2の額パッドはそれぞれが独立してマスクフレームに対して配置される、請求項1に記載の呼吸マスク。
【請求項7】
第1および第2の額パッドのそれぞれは、第1および第2のスロット内に選択的に位置するための溝を形成するベロー部を備える、請求項6に記載の呼吸マスク。
【請求項8】
各ベロー部は先端に風洞を形成する、請求項7に記載の呼吸マスク。
【請求項9】
クッションは複数のオーバーラップ層を備える、請求項1に記載の呼吸マスク。
【請求項10】
マスクフレームを設ける工程と、
クッションとクッション内にはめ込まれる保持部材とを備えるクッションアセンブリを形成する工程と、
保持部材を用いてクッションアセンブリをマスクフレームに固定する工程とを有する、呼吸マスクの組立方法。
【請求項11】
保持部材は第1の材料から形成され、クッションは第2の材料から形成され、第1の材料は第2の材料よりも硬い、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
マスクフレームに、第1および第2の面を有するタブ受取部を設ける工程と、
保持部材からクッションを通って延在するタブを設ける工程と、
タブがタブ受取部の第1の面と接触してクッションがタブ受取部の第2の面と接触するように、タブをタブ受取部の中へ配置する工程とを有する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
マスクフレーム中に環状でU字形の溝を設ける工程と、
クッションが溝と接触するようにクッションアセンブリを溝内に配置する工程とを有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
マスクフレーム中に溝状に彫られた第1および第2のスロットを設ける工程と、
第1および第2のスロット内に第1および第2の額パッドを設ける工程とを有し、
第1および第2の額パッドのそれぞれは、互いにおよびマスクフレームに対して位置調整可能である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
第1および第2の額パッドのそれぞれは、第1および第2のスロット内に選択的に位置するための溝を形成するベロー部を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
各ベロー部の先端に風洞を形成する工程を有する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
クッション内に複数のオーバーラップ層を形成する、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
呼吸治療システムから受け取ったガスを患者へ運ぶために用いられる呼吸マスクであって、
ガスの流れを受ける開口を形成するマスクシェルおよびマスクシェルから延在するとともに第1および第2のスロットを形成するブリッジ部を形成するマスクフレームと、
クッションおよびクッション内にはめ込まれるとともにクッションをマスクシェルに固定する保持部材を備えるクッションアセンブリと、
ブリッジ部の第1および第2のスロット内に配置されるとともに、互いにおよびマスクフレームに対して独立して位置調整可能な第1および第2の額パッドとを備える、呼吸マスク。
【請求項19】
第1および第2の額パッドのそれぞれはパッド部とテーパ状のベロー部とを備え、テーパ状のベロー部は先端に風洞を形成する、請求項18に記載の呼吸マスク。
【請求項20】
マスクフレームは環状の溝と複数のタブ受取部とを備え、タブがタブ受取部と係合するようにクッションアセンブリが溝の中に挿入される、請求項18に記載の呼吸マスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2012−513870(P2012−513870A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544496(P2011−544496)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/069138
【国際公開番号】WO2010/078144
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(510003324)ケアフュージョン2200、インコーポレイテッド (20)