説明

呼吸装置

【課題】患者インターフェイス及び管は嵩張りがちであり、正しく装着することが難しい。
【解決手段】加圧した呼吸可能なガスの流れを発生させるための流れ発生器は、円柱状のハウジング及びハウジングで支えられているモーターを含み、モーターは、第1端及び第1端の反対側の第2端を有するシャフトを有し、シャフトはモーターの軸と略一致する。第1インペラーはシャフトの第1端に取り付けられ、第2インペラーはシャフトの第2端に取り付けられる。ハウジングはシャフトの第1端に隣接してモーター軸と略一致する入口部軸を有する入口部と、少なくとも1つの第1及び第2インペラーの間の出口部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は2008年1月31日に出願された米国出願第61/024993号について優先権を主張し、その全ての内容は参照によりここに取り込まれる。
参照による取り込み
国際公開第2008/028247号パンフレットの全ての内容は、参照によりここに取り込まれる。
【0002】
本願の発明は、加圧した呼吸に適したガスの流れを患者に送り届けるための呼吸装置に関する。
【背景技術】
【0003】
閉鎖性睡眠中無呼吸(OSA)は睡眠呼吸障害(SBD)である。OSAを有する人たちにとって、彼らが寝る場合に、喉及び気道中の軟組織はリラックスしており、虚脱して気道をブロックして肺への気流を妨げる。この呼吸の停止は、無呼吸(apnea)として知られており、患者が覚醒し、血液酸素レベルがその気道が再び開く臨界点に達する前に最高1分間続くこともありうる。大部分のOSA罹患者はこれらの覚醒は覚えてはいないが、各覚醒は患者の心臓に余分な緊張を負わせ、彼らの睡眠の質を破壊させる。
【0004】
OSAのための治療は、持続陽圧気道圧(CPAP)を含んでも良い。CPAPは、患者が鼻又は顔マスクであって正圧を患者の気道に送り込むものを着用させることを含む。これは呼吸副子として作用し、患者の気道を開いたままにして無呼吸を防ぐものである。
【0005】
CPAP治療のための典型的な呼吸装置は流れ発生器、例えば空気ブロアが挙げられ、それは加圧した呼吸に適したガス、例えば空気、の患者の顔と密封して係合した状態で患者に着用されるように構成された患者インターフェイスへの流れを発生させるものを含む。患者インターフェイスは、例えば、鼻マスク、フルフェイスマスク、又は鼻枕であってもよい。流れ発生器及び患者インターフェイスは、流れを患者インターフェイスに送る管によって接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0060649号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2008/0304986号明細書
【特許文献3】国際公開第2007/134405号パンフレット
【特許文献4】米国特許出願第29/274504号
【特許文献5】米国特許出願第29/274505号
【特許文献6】米国特許出願第29/274506号
【特許文献7】国際公開第2007/042806号パンフレット
【特許文献8】米国特許出願第29/274504号
【特許文献9】米国特許出願第29/274505号
【特許文献10】米国特許出願第29/274506号
【特許文献11】国際公開第2007/048205号パンフレット
【特許文献12】米国特許出願第12/211896号
【特許文献13】国際公開第2005/063328号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
CPAP治療のための典型的な呼吸装置は幾分かの不利な点を有する。患者インターフェイス及び管は嵩張りがちであり、管は、例えば長さにして約2〜3mからと、いくぶん長いものでありうる。患者の顔と接触している患者インターフェイスを維持するために使用されるヘッドギアについても、嵩張っているかもしれず、及び/又は、正しく装着及び/又は調節することが複雑であるかもしれない。これらの要素は患者がCPAP治療を開始するのをためらうようにするかもしれない。これらの要素は患者にとって快適な睡眠位置を見出すことが難しくなるかもしれない。睡眠中に、患者は位置を変えることもあり、管は患者インターフェイス上に力を及ぼすかもしれないこともあり、すなわち、管が引張って、患者インターフェイスと患者の顔とのシールを分離するかもしれない。これは患者インターフェイス中で治療効果を減少させる漏洩をもたらすかもしれない。患者インターフェイスからの漏洩は患者、又は患者の睡眠パートナーをいらつかせるかもしれず、このように患者の睡眠の質をさらに損なうものである。
【0008】
治療のために典型的なCPAP装置を使用する患者はまた、装置と一緒に旅行することが難しいことを見出すかもしれない。流れ発生器、管及びマスクは鞄に詰めることが難しいかもしれず、鞄の中に多くの場所をとりうる。患者は、流れ発生器は典型的には、患者が訪れる場所では入手或いは利用することができないかもしれない電源、例えば、AC壁ソケットにプラグを差し込まなければならない電源コードを有しているので、家から離れて装置を使用することが難しいことを見出すかもしれない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの特徴としては単一の着用可能な装置にCPAPシステムの構成部分を全て、又は大部分を含む装置により治療の提供を強化することに関する。例えば、マスク及び流れ発生器は、患者により着用されるマスクシステムに統合されてもよい。流れ発生器は、マスクをサポートするように設定されたヘッドギアに組み込まれてもよい。この特徴は現行のCPAPシステムに対していくつかの利点をもたらすものである。
【0010】
別の特徴としては、例えば、流れ発生器電源ケーブル及び/又は空気輸送管の除去により、合理的(steamline)なCPAPシステムをもたらすことに関する。この特徴により、患者は睡眠中を含む移動の自由度が増大する。管の除去は、患者インターフェイス上の力を不安定化の減少によって、漏洩を減らすことに役立ち得る。
【0011】
他の別の特徴としては、空気輸送管の流れの主要な損失の減少又は除去により可能となったより低い電源の要求の結果として、流れ発生器ブロアアセンブリのモーターの大きさを減少させることに関する。
【0012】
さらなる特徴は、突き出し部分が少なく、患者がより直感的に使用することができるCPAPシステムに関する。CPAPシステムは、患者にすぐに及び容易に理解できる方法で、着用者の頭及び顔に係合するように、人体計測学的に設計されうる。
【0013】
さらにさらなる特徴としては、ポータブルであって、家から離れるときに患者によって使用されうるCPAPシステムに関する。CPAPシステムは、それ自身の電源、例えば、電池、又は電池パックを含むように構成されうる。CPAPシステムは電源を再充電するためのドッキングステーションに収容されるようにも構成されうる。
【0014】
さらに他の特徴としては、スタンドアロンの流れ発生器と比較して寸法が減少した流れ発生器に関する。流れ発生器は患者の頭に係合するように構成されたハウジングに組み込まれるようにしてもよい。そのような流れ発生器は、患者の睡眠サイクル全体向けに、再充電可能な電源、例えば、電池又は電池パックで動作しうる。流れ発生器はより少ない騒音の発生で済み、スタンドアロンの流れ発生器よりもより効率的でありうる。
【0015】
実施例によれば、加圧した呼吸可能なガスの流れを発生させるための流れ発生器は、円柱状のハウジング及びハウジングで支えられているモーターを含む。モーターは、第1端及び第1端の反対側の第2端を有するシャフトを含む。シャフトはモーターの軸と略一致する。第1インペラーはシャフトの第1端に取り付けられ、第2インペラーはシャフトの第2端に取り付けられる。固定子は第1インペラーからの空気の流れを導き、モーター軸に向けて戻す。ハウジングはシャフトの第1端に隣接してモーター軸と略一致する入口部軸を有する入口部と、少なくとも1つの第1及び第2インペラーの間の出口部とを含む。少なくとも1つの出口部はモーター軸に対して略接線方向にある出口部軸を有する。
【0016】
さらなる実施例によると、加圧した呼吸可能なガスの流れを患者に輸送する装置は流れ発生器、たとえば、上述したもの、及び流れ発生器を入れるためのケーシングを含む。ケーシングは患者の体の一部に係合するように構成されてもよい。装置はさらに流れ発生器のための電源を含んでもよい。装置は加圧した呼吸可能なガスの流れを輸送するための少なくとも1つの輸送導管と、少なくとも1つの輸送管からの加圧した呼吸可能なガスの流れを受け取り、それを患者の気道に輸送するための患者インターフェイスとを含んでもよい。
【0017】
別の特徴、特質、及び利点は、この開示の一部であり、例示により、発明の原理を図示した添付した図面を考慮に入れた場合に、以下の詳細な説明から明らかになる。
添付の図面は、ここに記載された様々な実施例の理解を容易にするためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例による呼吸装置を図式的に図示する図である。
【図2】別の実施例による呼吸装置を図式的に図示する図である。
【図3】実施例による呼吸装置向けの流れ発生器ハウジング又はケーシングを図式的に図示する図である。
【図4】実施例による呼吸装置向けの流れ発生器のブロアアセンブリを図式的に図示する図である。
【図5】図4のブロアアセンブリの側面図を図式的に図示する図である。
【図6】図4のブロアアセンブリの反対側の側面図を図式的に図示する図である。
【図7】図4のブロアアセンブリの前側面図を図式的に図示する図である。
【図8】図4のブロアアセンブリの下面図を図式的に図示する図である。
【図9a】図4のブロアアセンブリの斜視図を図式的に図示する図である。
【図9b】図9aのブロアアセンブリの展開図を図式的に図示する図である。
【図10】図4のブロアアセンブリの断面図を図式的に図示する図である。
【図11】図4のブロアアセンブリの断面図を図式的に図示する図である。
【図12】図4のブロアアセンブリの第1インペラーの断面図を図式的に図示する図である。
【図13】図12の第1インペラーの斜視図を図式的に図示する図である。
【図14】図4のブロアアセンブリの固定子を図式的に図示する図である。
【図15】図4のブロアアセンブリの第2インペラーを図式的に図示する図である。
【図16】別の実施例による呼吸装置を図示的に図示する図である。
【図17】別の実施例による呼吸装置を図示的に図示する図である。
【図18】別の実施例による流れ発生器を図示的に図示する図である。
【図19】図17の流れ発生器を組み込んだ呼吸装置を図式的に図示する図である。
【図20】図17の流れ発生器を組み込んだ呼吸装置を図式的に図示する図である。
【図21】別の実施例による呼吸装置を図式的に図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の記述は、共通の特質と特徴を共有しうるいくつかの実施例に関して与えられる。いずれか1つの実施例の1以上の特徴は、他の実施例の1以上の特徴と結合しても良いことが理解されるであろう。加えて、任意の実施例における、いずれの単一の特徴又は特徴の結合は追加的な実施例を構成しうる。
【実施例1】
【0020】
呼吸装置の第1実施例
図1を参照すると、例えばOSAのようなSBDを治療するために、加圧した呼吸可能なガスの流れを患者2に輸送するための呼吸装置は、加圧した呼吸可能なガスの流れを発生させるための流れ発生器4を含む。流れ発生器4は、患者2の頭に係合するために人体計測学的に構成された流れ発生器ハウジング又はケーシング6中に含まれる。図1に示されるように、流れ発生器ハウジング6は、患者の頭の頂上に係合して、患者が、患者の側で流れ発生器ハウジング6の位置を乱すことなしに眠ることを可能にするように構成される。図1に示されるように、流れ発生器ハウジングは、ハウジングの後ろから前方向に曲面、及び横方向に、たとえば、患者の頭の一方側から他方側に向かう方向に曲面を有してもよい。
【0021】
流れ発生器4は加圧した呼吸可能なガスの流れを、加圧した呼吸可能なガスの流れを受け取るために流れ発生器ハウジング6に接続された輸送管又は導管を通じて輸送する。加圧した呼吸可能なガスの流れは、輸送導管8により輸送され、それは流れ発生器ハウジング6から患者2の顔の横に沿って、患者2の鼻孔に接触する患者インターフェイス10に延びている。図1で示されるように、患者インターフェイス10は患者の鼻の鼻孔に密閉して接触する鼻枕又は鼻プロング(prong)12で支持されてもよい。しかしながら、輸送導管8は加圧した呼吸可能なガスの流れを、患者の鼻のみを覆う鼻マスクに輸送してもよいことを理解すべきである。別の例として、輸送導管8は、患者の鼻及び口を覆うフルフェイスマスクに接続されてもよい。さらにさらなる例としては、輸送導管8は、患者の鼻と密閉して係合するための口被覆部分から延在する鼻枕又はプロングを有する口被覆部分を含む患者インターフェイスに接続されてもよい。患者インターフェイスは、患者の鼻と密閉的な係合をしない鼻カニュレ(cannulae)を含んでもよいことをさらに理解すべきである。
【0022】
導管8は、流れ発生器4からの振動を隔てるために柔軟な材料、例えばシリコンラバーから形成されても良い。導管8は、振動を隔てるために構成されたコネクタ、例えば、柔軟なグロメット(grommet)又は蛇腹(bellows)型のコネクタにより流れ発生器に接続されても良い。導管8は、ここで参照により全ての内容が組み込まれている特許文献1として開示されている導管であってもよい。
【0023】
呼吸装置の第2実施例
図2を参照すると、別の実施例による呼吸装置は輸送導管8に備えられるストラップ取り付け部分14を含む。ストラップ、又はヘッドギアシステムは、ストラップ取り付け部分14に接続されてもよく、患者の頭への呼吸装置の追加的な保護をもたらすものである。図2で示されるように、流れ発生器ハウジング6は患者2の頭の後ろに向けて延在するように構成してよいが、図1のサンプル実施例の流れ発生器ハウジング6のように患者2の頭の前方にまで、延びなくても良い。
【0024】
図3を参照すると、流れ発生器ハウジング6は電圧調整器16、モーター制御器18及び電源20を支持するように構成されてよい。電源20は電池、又は複数の電池を含んでも良い。例えば、電池又は電池群は、約250〜530Wh/L、例えば約270から400Wh/L、別の例としては、約330Wh/Lの体積エネルギー密度、及び約150〜200Wh/kg、例えば約155から175Wh/kg、別の例としては約163Wh/kgの重量エネルギー密度のリチウムポリマー電池として構成されてもよい。そのような電池は、例えば、112cm2の電池体積で225gの重量を有するものとなろう。リチウムポリマー電池は、約2〜12cmHOの範囲の圧力で、例えば6cmHOで、約40〜60l/min、例えば、50l/minの流れを発生させるための、流れ発生器4のブロアアセンブリの電気モーターに大体8時間の電力を供給しうる32個のリチウムポリマー電池セルを含んでもよい。電池セルは可撓性があってもよく、このように患者の頭の頂上の形に適合するように曲がっているであろうハウジング6に挿入するために曲がっていても良い。
【0025】
リチウムポリマー電池は大体500チャージのライフサイクルを有していても良い。流れ発生器ハウジング4は、ハウジング4がステーション中に配置される場合に電池を充電するように構成されたドッキングステーションに備えられていても良い。
【0026】
流れ発生器及びブロアアセンブリ
図4及び図5を参照すると、流れ発生器4はブロアアセンブリ22を含む。ブロアアセンブリ22は、ブロアアセンブリ上部ハウジング24とブロアアセンブリ下部ハウジング34を含む。ブロアアセンブリ入口部26は上部ハウジング24に備えられる。用語「上部」及び「下部」の使用は、図面に示されたブロアアセンブリハウジングの向きを示し、必ずしもブロアアセンブリの必要な向きのいずれかを示すものではない。図4〜図9bに示されるように、ブロアアセンブリ22は第1出口部28及び第2出口部30を下部ハウジング34の反対側に含む。電気的なコネクタ32は上部ハウジング24と下部ハウジング34の間に備えられて電力を電気モーター44に供給する(図10)。
【0027】
図10を参照すると、ブロアアセンブリ22は、上部ハウジング24及び下部ハウジング34及び上部ハウジング24と下部ハウジング34との間に備えられた中間ハウジング40を含む。固定子38は中間ハウジング40上で支持される。電気モーター44は固定子38により支持される。
【0028】
電気モーター44は、電気モーター44の反対側から延在するシャフト45を含む。シャフト45はモーター44の軸と略一致するであろう。第1インペラー36はシャフト45に接続されており、電気モーター44が作動されると、シャフトと共に回転される。第2インペラー42はシャフト45の反対側、したがって電気モーター44の反対側に接続され、電気モーター44が作動されると、シャフト45と共に回転される。モーター44は様々な商業的に利用可能なモーター、例えば、スイスのMaxon Motorにより供給されるモーターから選択されてもよい。
【0029】
電気モーター44が作動されると、シャフト45は回転し、第1インペラー36及び第2インペラー42の回転を生じさせる。図10及び図11で示されるように、インペラー36、42の回転は、ブロアアセンブリ22の入口部26に空気の流れを生じさせる。流れは入口部26を通じて上部ハウジング24に入り、第1インペラー36周りに進み、固定子38に向かうように強制される。流れは次に固定子38周りに流れ、第2ハウジング40を通じて第2ハウジング40の中間を通じて第2インペラー42に向かうように強制される。第2インペラー42は、流れを中間ハウジング40の周辺を越えて強制的に戻すようにし、第1出口部28及び第2出口部30を通じて外へ向かわせる。
【0030】
ブロアアセンブリ22の入口部26は、電気モーター44の軸と略一致する軸を有する。第1出口部28の軸及び第2出口部30の軸は、ハウジング24、34の円周の略接線方向にあり、ブロアアセンブリ22及び/又はモーター44の軸に略垂直である。軸方向に一致する入口部26、接線方向の出口部28、30、及び2つのインペラー36、42を使用することにより、図10及び図11に示されるように、それ自身に折り返された流路が設けられ、このような構成にしなければデッドスペースとなっていたであろうブロアアセンブリ中のスペースを利用し、それゆえブロアアセンブリ22の全体の大きさを低減している。ブロアアセンブリ22の大きさを低減したことにより、流路に沿った間隙及び開口をより小さくすることができ、これにより、乱流及び騒音を減少、又は除去し、並びにブロアアセンブリ22からの流れFに対しレイノルズ数の低減を可能にする。ブロアアセンブリ22は、流れFの経路が電気モーター44の軸と、略平行であるか、及び/又は一致する軸を有する入口部26からの第1セクションに沿って延在するように構成されてもよい。
流れFは次に、第2セクションに沿って、第1インペラー36により電気モーター44の軸に関して、半径方向の外側に導かれる。流れFは次に、大体軸方向にある第1インペラー36の外周から、第3セクションに沿って延び、並びに大部分は、平行に及び第1セクションに沿って入口部26に入る場合の流れの初期方向と同じ大部分の方向と同じ方向に延在する。流れFは次に、第4セクションに沿って、固定子38に沿って半径方向の内側に伸びる。したがって、流れFはそれ自身に少なくとも1度、例えば第2セクションに沿った第1インペラー36の周りの半径方向の外側方向から、第4セクションに沿った半径方向に内側に折り返される。
【0031】
流れFは、固定子38に沿って半径方向に内側にモーター44のほぼ外側円周にまで伸びる。流れFは次に、モーター44の軸に関して略同軸に伸び且つ第5セクションと略同方向にあるモーターに沿った第5セクションに沿って伸びる。流れFの第5セクションは、モーター44と中間ハウジング40の内側円周との間で規定されてもよい。流れFは次に第6セクションに沿って伸び、第2インペラー42によりモーター44の軸に関して半径方向に外側に導かれる。したがって、流れFはそれ自身に少なくとも一回、2回かもしれず、すなわち、固定子38に沿って及び第4セクションに沿って半径方向に内側方向から、第2インペラー42及び第6セクションに沿った半径方向の外側方向へ折り返される。第2インペラー42の外側円周端で、流れFは、第7セクションに沿って、略同軸上に第1及び/又は第2出口部28、30に向かって上方に伸びる。このように、流れFは少なくとも一度、ことによると3回それ自体に折り返される。流路Fはまがりくねっているかもしれない。流れFの記載は、図10及び11で示される断面図と関連することを理解すべきである。示されているように、流れFは半径方向に略対称的であろう。
【0032】
出口部28、30は楕円形又は卵形であってよい。楕円形又は卵形の出口部の使用は、出口部の寸法を減少又は最小化させて、ブロアアセンブラ22の軸寸法、すなわち、高さが減少又は最小化させられることを可能にする。楕円形又は卵形の出口部の使用は、十分な断面積を提供し、流れをブロアアセンブリに出すことを可能にし、ブロアアセンブリにある鋭い角をも減らす。示されるように、例えば図4、図8、図9a及び図9bにおいて、対称的にブロアアセンブリ22に備えられた2つの出口部28、30がある。2つの対称的な出口部の使用は、単一の出口部よりも所定の軸高さにとって、より広い出口流路面積をもたらし、動作ノイズを低減する。2つ以上の出口部が備えられてもよいことが理解されるべきである。出口部は360°回転対称性を有してもよいことが理解されるべきである。
【0033】
図12を参照すると、第1インペラー36は第1インペラーディスク46を含む。モーターマウント部48は、第1インペラー36を電気モーターシャフト45に載置するために構成される。図13で示されるように、モーターマウント部48は電気モーターシャフト45を収容するように構成された開口50を含む。複数のベーン52は第1インペラー36の回転に基づく流れFを発生させるために第1インペラーディスク46上に備えられる。ベーン52は流れを半径方向に、図10及び図11で示された第1インペラー36の周辺に導く。第1インペラー36は、最初に電気モーター44の軸方向に流れFを発生する。
【0034】
図13に示されるように、第1インペラー36のベーン52はほぼストレートである。しかしながら、ベーン52は曲がっていてもよいことを理解されるべきである。図13でも示されたように、ベーン52は変化する高さを有してよい。ベーンの高さは第1インペラーディスク46の中心が高くてもよく、第1インペラーディスク46の外側周辺又は円周で最も低くてよい。ベーン52の高さは、所望の流れをもたらすために第1インペラーディスク46の直径に関連してもよい。ベーン52の高さは、第1インペラーディスク46の選ばれた直径に対してブロアアセンブリ22の全体の寸法をさらに減少させるために最適化されてもよい。ベーン52は、それらの先端で(すなわち、ディスク46の円周端で)ベーン52の高さが流れFを絞らない最小高さである。「絞る(choke)」という用語は、ここでは円周端、すなわちベーン52の外側端でのディスク46の円柱状表面、及びディスク46の円周端でのベーン52の軸高さに関して用いられている。言い換えると「絞る」とは、ディスク46の外側の直径と等しい直径の円筒部に関して用いられており、この円筒部は、ディスク46の周辺部でベーン52の高さと等しい軸寸法(高さ)を有している。ベーン52の高さが低ければ低いほど、レイノルズ数は低くなり、その結果乱流ノイズが低くなる。
【0035】
図14を参照すると、固定子38は固定子ディスク54及び電気モーター44に固定子38を載置するためのモーターマウント部56を含む。複数のベーン58は固定子ディスク54上に備えられる。図14で示されているように、ベーン58は湾曲しており、第1インペラー36からブロアアセンブリの中央に向かう流れF、すなわち電気モーター44に向かって返送される流れFを折り返している。図10及び図11に示されるようにベーン58は次に電気モーター44の軸の方向にある流れFを中間ハウジング40を通して第2インペラー42に向かって導く。
【0036】
図15を参照すると、第2インペラー42は第2インペラーディスク60及び、第2インペラー42を電気モーター44のシャフト45に接続するように構成されたモーターマウント部62を含む。図10及び図11に示されるように、複数のベーン64は中間ハウジング40の周りに及び第1出口部28及び第2出口部30の外に流れFを導くための第2インペラーディスク62に備えられる。流れFを電気モーター44に折り返すことにより、及び、に電気モーター44の円周に沿っては軸方向に流れFを導くと共に、第2インペラー42に関しては、流れFを半径方向の外側に導くことにより、流れFはモーター44を冷却し、モーター44を通過することにより加熱される。第2インペラーディスク62のベーン64は、第1インペラーディスク46のベーン52に似た方法で構成されてもよい。図9b、図10及び図11に示されるように、ベーン64の内側端はモーター44の直径よりも大きな直径を定める。これはベーン64を、少なくとも一部に、モーター44の下部セクションと同じ軸位置に置くことを可能にして、それはブロアアセンブリ22の軸高さを減少させる。
【0037】
ブロアアセンブリは約45〜60mm、例えば約50〜55、別の例としては約52mmの幅、及び約20〜30mm、例えば約23〜27mm、別の例としては約25mmの高さを有してよい。モーターは、約15〜25mm、例えば約17〜23mm、別の例としては約20mmの幅、及び、約15〜20mm、例えば約17mmの高さを有してよい。モーターはブラシレスで、約1〜5Wのシャフトパワー、例えば3Wを発生させてよい。モーターは約10〜20g、例えば13〜17g、別の例としては約15gの重量であってよい。ブロアアセンブリは、約2〜12cmHO、例えば約4〜8cmHO、別の例としては約6cmHOの圧力で、約40〜60l/min、例えば約45〜55l/min、別の例としては約50l/minの流れを提供してよい。これらの流れ及び圧力範囲は例であること及び流れ発生器はここで与えられた例とは別の流れ及び圧力範囲を提供するスケールであってよいことが理解されるべきである。
【0038】
ブロアアセンブリのハウジングは、モーター44によって発生するノイズを抑制するように構成されてもよい。例えば、ジェル層が、モーター44により発生する振動及び/又はノイズを減少させるために、上部ハウジング24と下部ハウジング34との間に備えられてよく、及び/又はジェル層が固定子38とモーター44との間に備えられてよい。
【0039】
ブロアアセンブリの他の変形例としては、ここに参照により全部の内容が組み込まれている特許文献2で開示されているような、モーター44に代えてハウジング24、34にベアリングを設けたもの、並びに、例えばここで参照により全部の内容が組み込まれている特許文献3に開示されているように、磁石をインペラーに追加すること、及び/又はモーターをアキシャルギャップモーター(axial gap motor)として構成したものが挙げられる。
【0040】
別の流れ発生器及びブロアアセンブリがここで論じられる実施例において使用されてもよいことを理解されるべきである。例えば、ここに参照により全部の内容がそれぞれ組み込まれる、それぞれされた特許文献4、特許文献5、及び特許文献6(いずれも2007年4月27日に出願)並びに、特許文献7で開示される流れ発生器及びブロアアセンブリが使用されてもよい。別の例としては、ここに参照によりその全部の内容が組み込まれる、特許文献8,特許文献9及び特許文献10(いずれも2007年4月27日に出願)、並びに、特許文献11で開示された流れ発生器及びブロアアセンブリが使用されても良い。
【0041】
呼吸装置第3実施例
図16を参照すると、別の実施例による呼吸装置は、患者の頭、例えば患者の頭の頂上に係合するように構成された流れ発生器ハウジング6に備えられた流れ発生器4を含む。流れ発生器4は加圧した呼吸可能なガスの流れを、流れ発生器から患者の顔の横に沿って患者インターフェイス10に伸びるように構成された輸送導管8に、輸送するために構成される。患者インターフェイスは、鼻枕又はプロング、鼻マスク、フルフェイスマスク、又はカニューレを含んでもよい。
【0042】
電力が電気コネクタ68、例えばケーブルにより流れ発生器4に接続される電源及びコントローラー66により流れ発生器4に供給される。電源/コントローラー66は電池充電器にドックされるように構成されてよく、電圧源、例えば一般的な家庭用120ボルトACソケット又は12ボルト車電池充電アウトレットから電源及びコントローラーの充電を可能にするアタッチメントを含んでもよい。流れ発生器及びブロアアセンブリの残りの構成及び特徴は、それぞれ、前記の及び以下の実施例に関連して論じられ示されるそれらのものに対応してもよい。
【0043】
呼吸装置第4実施例
図17を参照すると、別の実施例による呼吸装置は、例えば、スカルキャップの形状をとりうるヘッドギア80を含んでもよい。一対の耳カバー部82を頭カバー部88に加えて備えられてもよい。頭回りバンド90は耳カバー部82と頭カバー部88との間に備えられてもよい。一対のストラップ、例えば、あごストラップ84、86は、ヘッドギア80を患者に固定するために耳カバー部82に備えられてもよい。
【0044】
流出発生器は、ヘッドギア80に、例えば、頭カバー部88に備えられてもよい。電源(例えば、電池、又は電池群、フレキシブルセルを含む)及び制御電子機器(例えば、電圧調整器及び/又はモーター制御装置)は、ヘッドギア80に、例えば頭カバー部88に、又は耳カバー部82に備えられてもよい。流れ発生器、電源及び制御電子機器は、ヘッドギアの快適さを向上させるために発泡体又は他のクッション状の材料中でケースに入れられる。電池セルは、ヘッドギア周りに分配されてもよく、快適さを改善するため、装置の高さを減少、又は最小化するため、及び装置の安定性を最大化するために、電源の重量をヘッドギア全体にわたって分散させてよい。
【0045】
呼吸装置第5実施例
図18〜図20を参照すると、別の実施例による呼吸装置は、流れ発生器ハウジング又はケーシング6を含む流れ発生器4を含む。流れ発生器4は前述のブロアアセンブリを含んでもよい。流れ発生器ハウジング6は、図18に示されるように、バンド又はストラップ72を受けるように構成されたスロット70を含む。バンド又はストラップ72は患者の胸又は腕を巻くように構成されてもよい。輸送管又は導管74は第1端で流れ発生器4に接続されるように構成され、第2端で患者インターフェイス10に接続されるように構成される。輸送管又は導管74は、患者の頭の動きおよびそれゆえ患者インターフェイス10の動きに順応するために可撓性があって伸張性がある格納式管又は導管であってよい。そのような格納式管は2008年9月17日に出願されている特許文献12で開示されており、参照によりここに全ての内容が組み込まれている。患者インターフェイスはヘッドギアシステム76により患者の顔に接触して保たれてもよい。
【0046】
図19に示されるように、バンド又はストラップ92は一体的に流出発生器ケーシング6に形成されて構成されてもよい。代わりに、バンド又はストラップは分離して形成し、流れ発生器ケーシング6のスロットを通してもよい。呼吸装置をそれぞれの要素に分割することができる。例えば、電源(例えば、電池セル又はパック)及び制御電子機器(例えば、電圧調節器及び/又はモーターコントローラー)は流れ発生器ケーシング6の左及び/又は右に設置してもよく、及びケーブルのような可撓性ジョイントにより接続されてもよい。これは患者によりぴったりと適合することを可能にする。
【0047】
図19及び図20に示されるように、ブロアアセンブリハウジングは、ブロアアセンブリハウジングはブロアアセンブリ入口部と接線方向にある唯一の出口部を含んでもよい点で、図4〜図16で開示されるハウジングとは異なりうる。しかしながら、図18〜図20で示される実施例は、一対の出口部、並びに、2つの入口部、例えば、患者インターフェイスの各側の入口部を有する患者インターフェイスに、加圧した呼吸可能なガスの流れを輸送しうる一対の輸送管又は導管を備えてもよいことを理解すべきである。そのような患者インターフェイスは例えば、ResMed社に譲渡された特許文献13に開示されている。
【0048】
流れ発生器ハウジング6は、ブロアアセンブリ22、電源20、例えば電池又は電池パック、及びブロアアセンブリの電気モーターの動作のための制御回路を支持するために構成されうる。
【0049】
図21を参照すると、図18〜図20の実施例の変形は、空気輸送管74を取り巻く同心空気入口管78を含みうる。もし流れ発生器が患者の寝巻き(bed clothes)、例えばパジャマの下に着用されている場合には、同心空気入口管は、新鮮な空気を流れ発生器ハウジングに引き入れるために患者のベットクロースの外に置かれてもよい。
【0050】
上述の実施例において、流れ発生器はスイッチを使用して作動させたり消したりしうる。流れ発生器は、ResMed社のSMART START(登録商標)による制御を使用して作動させてもよいことを理解すべきである。
【0051】
呼吸装置の音響レベル
ここに開示されている呼吸装置の実施例は、騒音レベルは患者が寝ることを可能にするために十分に低くなるように構成されうる。通常、典型的な流れ発生器はしばしば、装置の前で1メートル離れて試験をすることを基礎として発せられた音響パワーが約25dBであるように構成される。しかしながら、ここに開示された呼吸装置の実施例は、使用者の人間、例えば、頭上、腕上、胸上に置かれるように構成される。使用者への流れ発生器のこの近さは、使用者により体験される音響レベルの増加、例えば約10dB(A)の差をもたらしうる。加えて、ここに開示される実施例は、流れ発生器のブロアアセンブリの周り配される防音材の量を少なくすることができ、これにより体験される音響レベルを、例えばさらに約10dB(A)増加しうる。比較のため、特許文献2に開示されているような流れ発生器は、その全内容がここに参照により組み込まれており、防音材を含まないものは、10cmHOの気圧で動作する場合、約52dB(A)の音響パワーを発する。
【0052】
ここに開示される呼吸装置のサンプル実施例は、発せられた音響パワーを減少させるためにヘッドギア、マスク、ブロアアセンブリ、及び/又は流れ発生器ケーシング、及び/又はマフラーの中に防音材料を含む。例えば、ヘッドギアは発せられた音響パワーを約5〜10dB(A)減少させるように構成しうる。ここに開示された呼吸装置の実施例は、呼吸装置が約10cmHOの流れを提供している場合、約10〜100dB(A)、例えば10〜65dB(A)、別の例としては約10〜50dB(A)、さらなる例としては約20〜40dB(A)の間の、そしてさらなる例としては約25dB(A)よりも低い音響パワーを発してもよい。
【0053】
この明細書において、「備えている(comprising)」という単語は、その「オープン」な意味、すなわち、「含む(including)」という意味で理解されるべきであり、「クローズ」な意味、すなわち「のみからなる(consisting only of)」に限定解釈されない。対応する単語「備える(comprise)」及び「備えられる(comprised)」についても同様である。
【0054】
「空気(air)」という用語は、呼吸可能なガス、例えば、追加的な酸素を伴う空気を含むことに用いられる。それはまた、ここに記載されたブロアは空気とは別の流体を送るために構成されてもよい。
【0055】
発明は、現在最も実際的で好ましい実施例と考えられるものに関連して記載されている一方、発明は開示された実施例に限られないことが理解されるべきであるが、対照的に、発明の精神及び範囲の中に含まれる様々な修正及び均等な変形物が保護されることが意図されていることを理解されるべきである。また、上述の様々な実施例は、他の実施例と関連して実施されてもよく、例えば、さらなる他の実施例を実現するために1つの実施例の特徴が他の実施例の特徴と組み合わされてもよい。さらに、あらゆる所定のアセンブリの独立の特徴又は要素のそれぞれは追加的な実施例を構成しうる。
【0056】
さらになお、あらゆる所定のアセンブリの個々の構成要素のそれぞれ、あらゆる所定のアセンブリの個々の構成要素の1以上の部分、及び1以上の実施例からの様々な構成要素の結合は、1以上の装飾的な設計事項を含んでもよい。加えて、発明はOSAを患う患者に特有の応用を有する一方、他の病気(例えば、心臓機能障害、糖尿病、病的肥満、脳卒中、肥満手術等)を患う患者は上述の教示から利益を得ることができることを理解されるべきである。さらに、上述の教示は非医療用途に患者及び非患者に一様に適用性を有する。
【符号の説明】
【0057】
2 患者
4 流れ発生器
6 流れ発生器ハウジング
8 輸送導管
10 患者インターフェイス
12 鼻プロング
14 ストラップ取り付け部分
16 電圧調整器
18 モーター制御器
20 電源
22 ブロアアセンブリ
24 上部ハウジング
26 下部ハウジング
28 出口部
30 出口部
32 電気コネクタ
34 ブロアアセンブリ下部ハウジング
36 第1インペラー
38 固定子
40 中間ハウジング
42 第2インペラー
44 電気モーター
45 シャフト
46 第1インペラーディスク
48 モーターマウント部
52 ベーン
60 第2インペラーディスク
62 第2インペラーディスク
64 ベーン
66 コントローラー
68 電気コネクタ
70 スロット
72 ストラップ
74 空気輸送管
76 ヘッドギアシステム
78 同心空気入口管
80 ヘッドギア
82 耳カバー部
84 あごストラップ
86 あごストラップ
88 頭カバー部
90 頭回りバンド
92 ストラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧した呼吸可能なガスの流れを発生させるための流れ発生器であって、
円柱状のハウジングと、
該ハウジング中で支持されているモーターであって、第1端及び該第1端の反対側の第2端を有するシャフトを含み、該シャフトは前記モーターの軸と略一致しているモーターと、
前記シャフトの第1端に取り付けられた第1インペラーと、
前記シャフトの第2端に取り付けられた第2インペラーと、
前記第1インペラーからの空気の流れを導き、前記モーターの軸に向けて戻す固定子と、
を含み、
前記ハウジングは、前記シャフトの前記第1端に隣接して前記モーターの軸と略一致する入口部軸を有する入口部と、少なくとも1つの第1及び第2インペラーの間の出口部と、を含み、前記少なくとも1つの出口部は、前記モーターの軸に対して略接線方向にある出口部軸を有することを特徴とする流れ発生器。
【請求項2】
前記円柱状のハウジングが、第1円柱状ハウジングセグメント及び第2円柱状ハウジングセグメントを含むことを特徴とする請求項1記載の流れ発生器。
【請求項3】
前記入口部が前記第1円柱状ハウジングセグメントに備えられ、前期少なくとも1つの出口部が前記第2円柱状ハウジングセグメントに備えられることを特徴とする請求項1記載の流れ発生器。
【請求項4】
前記第1及び第2インペラーは、複数のストレートベーンを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項5】
前記第1及び第2インペラーは、複数の湾曲したベーンを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項6】
前記複数のベーンは、高さが異なっていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項7】
第1インペラーの円周端で第1インペラーのベーンの高さが、流れを絞らない最小高さであることを特徴とする請求項6記載の流れ発生器。
【請求項8】
前記第1及び第2ハウジングセグメントの間の第3ハウジングセグメントをさらに含み、前記固定子が前記第3ハウジングセグメントにより支持され、前記モーターが前記固定子により支持されることを特徴とする請求項2から7のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項9】
前記第1及び第2ハウジングセグメントの間で、並びに/又は前記モーター及び前記固定子の間で、騒音及び/若しくは振動を減衰させる材料をさらに含むことを特徴とする請求項2から8のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項10】
前記騒音及び/又は振動を減衰させる材料が、ジェルを含むことを特徴とする請求項9に記載の流れ発生器。
【請求項11】
前記モーターはブラシレスモーター又はアキシャルギャップモーターであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項12】
前記モーターが、約1〜5Wのパワー、例えば約3Wを伝達するように構成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項13】
少なくとも1つの前記第1インペラー及び前記第2インペラーに取り付けられる磁石をさらに含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項14】
流れ発生器が、約40〜60l/min、例えば、約50l/minの流れを発生させることを特徴とする請求項1から13のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項15】
流れ発生器は、約2〜12cmHO、例えば約6cmHOの圧力を発生するように構成されていることを特徴とする請求項1から14のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項16】
前記少なくとも1つの出口部が、2つの出口部を含むことを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項17】
前記2つの出口部は、ハウジング周りに略対称的に配置されていることを特徴とする請求項16に記載の流れ発生器。
【請求項18】
前記少なくとも1つの出口部は卵形又は楕円形の断面を有することを特徴とする請求項1から17のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項19】
前記第2インペラーは前記空気流れを前記少なくとも1つの出口部に向かって押し戻すことを特徴とする請求項1から18のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項20】
前記固定子は、複数の曲がったベーンを含むことを特徴とする請求項1から19のいずれか1つに記載の流れ発生器。
【請求項21】
加圧した呼吸可能なガスの流れを患者に輸送するための装置であって、
請求項1から20のいずれか1つに記載の流れ発生器と、
前記流れ発生器を含むためのケーシングであって、該ケーシングは患者の体の一部に係合するように構成されているケーシングと、
前記流れ発生器のための電源と、
加圧した呼吸可能なガスの流れを輸送するための少なくとも1つの輸送導管と、
前記少なくとも1つの輸送導管から加圧した呼吸可能なガスの流れを受け取るため及びそれを患者の気道に輸送するための患者インターフェイスと、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項22】
前記電源は前記ケーシングに含まれていることを特徴とすることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記電源は、電池、例えば再充電可能な電池を含むことを特徴とする請求項21又は22のいずれか1つに記載の装置。
【請求項24】
前記電池は複数の電池セルを含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記電池セルは可撓性があることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記電源を制御するためのコントローラーをさらに含むことを特徴とする請求項21から25のいずれか1つに記載の装置。
【請求項27】
前記コントローラーが電圧調整器を含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つの輸送導管は格納式導管であることを特徴とする請求項21から27のいずれか1つに記載の装置。
【請求項29】
前記患者インターフェイスは前記患者の気道に密閉的に係合するように構成されることを特徴とする請求項21から28のいずれか1つに記載の装置。
【請求項30】
前記患者インターフェイスは前記患者の気道に密閉的に係合しないように構成されることを特徴とする請求項21から28のいずれか1つに記載の装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つの輸送導管は、シリコンラバーのような柔軟な材料で形成されていることを特徴とする請求項21から30のいずれか1つに記載の装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つの輸送導管は、柔軟なグロメット又は蛇腹により前記流れ発生器に接続されていることを特徴とする請求項21から31のいずれか1つに記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つの輸送導管は一対の輸送導管を含み、及び、各輸送導管はヘッドギアのストラップの部分を受け取るように構成されたストラップ取り付け部を含むことを特徴とする請求項21から32のいずれか1つに記載の装置。
【請求項34】
前記少なくとも一つの輸送導管は格納式導管を含むことを特徴とする請求項21から33のいずれか1つに記載の装置。
【請求項35】
前記ケーシングは、患者の頭の前及び患者の頭の後ろにそれぞれ対応する前端から後端まで曲がった回り道であることを特徴とする請求項21から34のいずれか1つに記載の装置。
【請求項36】
ケーシングは、患者の頭の前及び患者の頭の後ろにそれぞれ対応する第1側から第2側に曲がることを特徴とする請求項21から35のいずれか1つに記載の装置。
【請求項37】
患者の体の少なくとも一部を巻くように構成されるストラップをさらに含むことを特徴とする請求項21から36のいずれか1つに記載の装置。
【請求項38】
前記ストラップは前記患者の腕又は胸を巻くように構成されることを特徴とする請求項21から37のいずれか1つに記載の装置。
【請求項39】
ストラップはケーシングに一体的に形成されることを特徴とする請求項37又は38に記載の装置。
【請求項40】
前記流れ発生器を支持するために構成されたヘッドギアをさらに含むことを特徴とする請求項21から36のいずれか1つに記載の装置。
【請求項41】
前記ヘッドギアはスカルキャップを含むことを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記装置により発せられる音響パワーを減少させるために構成されたヘッドギアに備えられる防音材料をさらに含むことを特徴とする請求項40又は請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記装置により発せられる前記音響パワーは約50dB(A)よりも少ないことを特徴とする請求項21から42のいずれか1つに記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−178557(P2009−178557A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−20018(P2009−20018)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(500046450)レスメド・リミテッド (192)
【氏名又は名称原語表記】RESMED LTD