説明

呼気検出装置及び呼気検出方法

【課題】本発明は、信頼性の向上を図ることができる呼気検出装置を提供する。
【解決手段】本発明は、呼気検出装置1は、開口Tが形成された筐体内に収容され、被測定者Sによって開口Tに吹きかけられた呼気を検出する酸素センサ5と、呼気中の水蒸気の凝結を防ぐために筐体の外側で開口T付近の吹きかけ領域Pの温度を上げるファン9と、を備える。本発明に係る呼気検出装置1によれば、予め吹きかけ領域Pの温度を上げておくことによって、被測定者Sが開口Tに呼気を吹きかけた際に、呼気中の水蒸気が凝結することを防ぐことができる。その結果、呼気中の水蒸気の凝結によって生じた結露が呼気の流れや検出を妨げることを避けることができるので、呼気の検出に係る信頼性の向上を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼気検出装置及び呼気検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、例えば特開2009−36762号公報に記載された呼気アルコール濃度検知装置が知られている。この呼気アルコール濃度検知装置では、被測定者が装置に呼気を吹きかける際に、被測定者の呼気の吹きかけ方を検知し、検知した吹きかけ方に応じてアルコール濃度の検出が有効であるか無効であるかを判断する。これにより、口をすぼめて強く呼気を吹きかけるような、体内のアルコールが呼気に含まれにくい吹きかけ方をした場合には、そのアルコール濃度の検出を無効とすることで、より正確なアルコール検査を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−36762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述した呼気アルコール濃度検知装置においては、周囲の気温が氷点下の状況で、被測定者が装置に呼気を吹きかけると、呼気に含まれる水蒸気が凝結して結露が生じる場合がある。結露が生じると、呼気の流れが妨げられて、アルコール検知器まで届きにくくなると共に、アルコール成分が結露に吸収されてしまうため、正確なアルコール濃度が検出できないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、呼気に含まれる水蒸気の凝結を防ぐことで、信頼性の向上を図ることができる呼気検出装置及び呼気検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る呼気検出装置は、開口が形成された筐体内に収容され、被測定者によって開口に吹きかけられた呼気を検出する呼気検出手段と、呼気中の水蒸気の凝結を防ぐために筐体の外側で開口付近の吹きかけ領域の温度を上げる温度上昇手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る呼気検出装置によれば、予め吹きかけ領域の温度を上げておくことによって、被測定者が開口に呼気を吹きかけた際に、呼気中の水蒸気が凝結することを防ぐことができる。その結果、呼気中の水蒸気の凝結によって生じた結露が呼気の流れや検出を妨げることを避けることができるので、呼気の検出に係る信頼性の向上を図ることができる。
【0008】
また、温度上昇手段は、筐体内の空気を吹きかけ領域に送り込むような気流を発生させる気流発生機構を有することが好ましい。
呼気検出装置の筐体内は、呼気検出手段として利用されるセンサの熱などにより、外気温度と比べて高温となっている。そこで、気流発生機構が発生させた気流により、筐体内の高温な空気を吹きかけ領域に送り込むことで、吹きかけ領域の温度上昇を実現することができる。このような構成を採用することにより、吹きかけ領域の温度を上げるためのヒータを設ける必要がなくなるので、装置構造の簡素化及び省エネルギー化を図ることができる。
【0009】
また、吹きかけ領域の温度を測定する温度測定手段を更に備え、温度上昇手段は、温度測定手段の測定した温度が予め定められた設定温度より低い場合に、吹きかけ領域の温度を上げることが好ましい。
この場合、呼気中の水蒸気が凝結する慮が少ない常温の場合に、不必要な吹きかけ領域の温度上昇を避けることによって、装置の省エネルギー化を図ることができる。
【0010】
また、被測定者に対して呼気の吹きかけタイミングを指示する吹きかけタイミング指示手段を更に備えることが好ましい。
このような構成を採用することにより、吹きかけ領域の温度が十分に上昇した適切なタイミングで、被測定者が呼気の吹きかけを行うように指示することが可能となるので、より確実に呼気中の水蒸気の凝結を防ぐことができる。
【0011】
また、筐体内に収容され、呼気中のアルコール濃度を検出するアルコール検出手段を更に備えることが好ましい。
この呼気検出装置によれば、温度上昇手段によって呼気中の水蒸気の凝結を防ぐことができるので、呼気中のアルコール成分が結露に吸収されることが避けられ、これによってアルコール検査に係る信頼性の向上を図ることができる。
【0012】
本発明に係る呼気検出方法は、被測定者が呼気を吹きかける吹きかけ領域の温度を測定する温度測定工程と、温度測定工程で測定された温度が予め定められた設定温度より低い場合に、呼気中の水蒸気の凝結を防ぐために吹きかけ領域の温度を上げる温度上昇工程と、温度上昇工程の後、吹きかけ領域に吹きかけられた呼気を、呼気検出手段が収容された筐体内に吸引する吸引工程と、吸引工程の後、呼気検出手段によって呼気を検出する呼気検出工程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る呼気検出方法によれば、被測定者が吹きかけ領域に呼気を吹きかける前に、予め吹きかけ領域の温度を上げることにより、呼気中の水蒸気の凝結を防ぐことができる。その結果、呼気中の水蒸気の凝結によって生じた結露が呼気の流れや検出を妨げることを避けることができるので、呼気の検出に係る信頼性の向上を図ることができる。
【0014】
また、温度上昇工程において、筐体内の空気を吹きかけ領域に送り込むような気流を生じさせることが好ましい。
この場合、呼気検出手段の発する熱の影響などにより外気温度と比べて高温な筐体内の空気を吹きかけ領域に送り込むことで、吹きかけ領域の温度を上げることができる。このような方法によれば、吹きかけ領域の温度を上げるためのヒータを設ける場合と比べて、簡素な構造かつ少ないエネルギーで吹きかけ領域の温度上昇が実現できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、呼気検出装置の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る呼気検出装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】呼気検出装置を示す正面図である。
【図3】呼気検出装置の使用例を示す図である。
【図4】図1に示すファンの順回転により生じた気流を説明するための図である。
【図5】図1に示すファンの逆回転により生じた気流を説明するための図である。
【図6】図1のECUの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る呼気検出装置及び呼気検出方法の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るアルコール検出装置(呼気検出装置)1は、車両の運転席付近に備えられた筐体形状の装置であり、被測定者Sの呼気中のアルコール濃度を検出するものである。アルコール検出装置1は、配線を通じて車両と電気的に接続されている。
【0019】
アルコール検出装置1の正面には、円形状の開口Tが形成されている。この開口Tの付近の吹きかけ領域Pに対して被測定者Sが吹きかけた呼気は、ファン9の回転によってアルコール検出装置1内に吸引され、アルコール濃度の検出が行われる(図4参照)。このアルコール検出装置1は、装置を統括的に制御するECU[Electric Control Unit]2を有している。
【0020】
ECU2は、演算処理を行うCPU[Central Processing Unit]、記憶部となるROM[Read Only Memory]及びRAM[Random Access Memory]、入力信号回路、出力信号回路、電源回路等により構成されている。ECU2は、スイッチ3、アルコールセンサ(アルコール検出手段)4、酸素センサ(呼気検出手段)5、及び湿度センサ6と電気的に接続されている。更に、ECU2は、妨害ガスセンサ7、温度センサ(温度測定手段)8、ファン(温度上昇手段,気流発生機構)9、及びインジケータ(吹きかけタイミング指示手段)10と電気的に接続されている。スイッチ3は、アルコール検出装置1を起動するための起動スイッチである。スイッチ3をON状態に切り換えることにより、アルコール検出装置1が起動する。また、スイッチ3をOFF状態に切り換えることにより、アルコール検出装置1が停止する。
【0021】
図1及び図4に示すように、アルコールセンサ4は、アルコール検出装置1の内部に配置され、空気中のアルコール濃度を検出するものである。アルコールセンサ4は、検出したアルコール濃度に関するアルコール濃度情報をECU2に出力する。
【0022】
酸素センサ5は、アルコール検出装置1の内部に配置され、空気中の酸素濃度を検出するものである。酸素センサ5は、検出した酸素濃度に関する酸素濃度情報をECU2に出力する。湿度センサ6は、アルコール検出装置1の内部に配置され、空気中の湿度を検出するものである。湿度センサ6は、検出した湿度に関する湿度情報をECU2に出力する。
【0023】
妨害ガスセンサ7は、アルコール検出装置1の内部に配置され、アルコールセンサ4におけるアルコール濃度の検出を妨害するガス(すなわち、アルコールセンサ4によってアルコールと誤検出される呼気中のにおい成分等)の濃度を検出するものである。妨害ガスセンサ7、検出した妨害ガスの濃度に関する妨害ガス濃度情報をECU2に出力する。
【0024】
アルコールセンサ4、酸素センサ5、湿度センサ6、及び妨害ガスセンサ7は、高温状態で使用されるセンサであり、各センサに併設されたヒータによって高温に加熱されている。これらのヒータの影響により、アルコール検出装置1の内部の空気は、呼気中湿度による装置内の結露が十分に回避できる高温状態に保たれる。なお、各センサに併設されたヒータは、センサ起動時にセンサ表面に付着した不純物の脱ガス機能や、高温環境により飛来してきた不純物を焼ききることで、センサの誤反応を避ける機能を有している。
【0025】
温度センサ8は、車両側に設けられ、車室内の温度を測定するものである。温度センサ8は、配線を通じてECU2と電気的に接続されている。温度センサ8は、測定した車室内の温度に関する温度情報をECU2に出力する。
【0026】
ファン9は、アルコール検出装置1の内部で開口Tに沿って設けられ、回転により気流を発生させる。ファン9は、ECU2からの指令により、順回転と逆回転とを切り替える。ファン9は、順回転により、外部の空気を開口T内に吸引する気流を発生させる。このファン9の順回転によって生じた気流は、アルコールセンサ4、酸素センサ5、湿度センサ6、妨害ガスセンサ7を経由した後、外部へと流れ出る。
【0027】
また、ファン9は、逆回転により、アルコール検出装置1内の空気を外に排出する気流を発生させる。このファン9の逆回転によって生じた気流は、開口Tを通じて、アルコール検出装置1内の高温の空気を吹きかけ領域Pに送り込む(図5参照)。
【0028】
インジケータ10は、ランプの点灯等により、被測定者Sに対してアルコール検出装置1に関する各種情報を表示するものである。インジケータ10は、ECU2からの指令により、所定のランプを点灯させることで、被測定者Sに対して開口Tに呼気を吹きかける吹きかけタイミングを指示する。
【0029】
ECU2は、温度センサ8から出力された温度情報に基づいて、車室内の温度、すなわちアルコール検出装置1の吹きかけ領域Pの温度が予め設定された設定温度以下であるか否かを判定する。この設定温度は、被測定者Sの呼気中の水蒸気が凝結し始める温度を考慮して、例えば0℃に設定される。
【0030】
ECU2は、吹きかけ領域Pの温度が設定温度以下であると判定した場合、ファン9を逆回転させる。ファン9を逆回転させてから一定時間経過後、ECU2は、インジケータ10により、被測定者Sに対して吹きかけタイミングを指示すると共に、ファン9を順回転させる。
【0031】
ECU2は、酸素センサ5から出力された酸素濃度情報に基づいて、アルコール検出装置1内で呼気の検出を行う。ECU2は、呼気が検出されると、アルコールセンサ4から出力されたアルコール濃度情報、妨害ガスセンサ6から出力された妨害ガス濃度情報、及び湿度センサ6から出力された湿度情報に基づいて、呼気中のアルコール濃度を検出する。具体的には、ECU2は、妨害ガス濃度情報に基づいてアルコール検出装置1内の妨害ガスの濃度を認識すると共に、湿度情報に基づいてアルコール検出装置1内の湿度を認識する。ECU2は、妨害ガスの濃度及び湿度がアルコールセンサ4の検出するアルコール濃度の値に影響することを踏まえ、妨害ガスの濃度及び湿度に応じてアルコール濃度の値を補正することで、正確な呼気のアルコール濃度の検出を行う。
【0032】
次に、本実施形態に係るアルコール検出装置1の動作について図面を参照して説明する。まず、スイッチ3のON状態への切り替えによりアルコール検出装置1が起動される。
【0033】
図6に示すように、ステップS1の温度測定工程において、温度センサ8により吹きかけ領域Pの温度が測定され、温度情報がECU2に出力される。次に、ステップS2の温度判定工程において、温度センサ8から出力された温度情報に基づき、吹きかけ領域Pの温度が予め設定された設定温度以下であるか否かが判定される。
【0034】
ステップS2において、吹きかけ領域Pの温度が設定温度以下ではないと判定された場合、ステップS4に移行する。一方、吹きかけ領域Pの温度が設定温度以下であると判定された場合、ステップS3の温度上昇工程においてファン9の逆回転が行われる。ファン9が逆回転すると、アルコール検出装置1内の空気を開口Tから排出する気流が発生する(図5参照)。この気流によって、アルコール検出装置1内の高温の空気が吹きかけ領域Pに送り込まれ、吹きかけ領域Pの温度が大幅に上げられる。ステップS3の後、一定時間が経過すると、ステップS4に移行する。
【0035】
ステップS4の吸引工程において、インジケータ10により、被測定者Sに対して吹きかけタイミングが指示されると共に、ファン9が順回転される。ファン9が順回転すると、外部の空気を開口T内に吸引する気流が発生する(図4参照)。この状態で、被測定者Sが吹きかけ領域Pに呼気を吹きかけると、ファン9の順回転により生じた気流によって呼気がアルコール検出装置1内に吸引される。
【0036】
続いて、ステップS5の呼気検出工程において、酸素センサ5から出力された酸素濃度情報に基づき、アルコール検出装置1内に吸引された呼気が検出される。その後、ステップS6のアルコール濃度検出工程において、アルコールセンサ4から出力されたアルコール濃度情報、妨害ガスセンサ6から出力された妨害ガス濃度情報、及び湿度センサ6から出力された湿度情報に基づき、呼気中のアルコール濃度が検出される。
【0037】
以上説明したアルコール検出装置1によれば、予め吹きかけ領域Pの温度を上げておくことによって、被測定者Sが開口Tに呼気を吹きかけた際に、呼気中の水蒸気が凝結することを防ぐことができる。これにより、呼気中の水蒸気の凝結によって生じた結露が呼気の流れを妨げたり、呼気中のアルコール成分を吸収したりすること避けることができるので、呼気の検出に係る信頼性の向上を図ることができる。
【0038】
また、アルコール検出装置1の内部は、各センサのヒータから発する熱により、車室内の温度と比べて高温となっている。そこで、ファン9が発生させた気流により、アルコール検出装置1内の高温な空気を吹きかけ領域Pに送り込むことで、吹きかけ領域Pの温度を上げることができる。このような構成を採用することにより、吹きかけ領域Pの温度を上げるために専用ヒータを設ける必要がなくなるので、アルコール検出装置1の構造の簡素化及び省エネルギー化を図ることができる。しかも、ファン9が、アルコール検出装置1内に呼気を吸収するための気流と、アルコール検出装置1内の高温な空気を吹きかけ領域Pに送り込むための気流と、を選択的に発生可能な構成とすることで、部品点数の削減が図られる。このことは、装置の小型化及び低コスト化に有利である。
【0039】
また、このアルコール検出装置1では、温度センサ8の測定した車室内の温度が設定温度(0℃)以下であるか否かを判定し、車室内の温度が設定温度以下ではない場合に、ファン9の逆回転を行わない。その結果、呼気中の水蒸気が凝結する慮が少ない場合に、ファン9の逆回転、すなわち不必要な吹きかけ領域Pの温度上昇を避けることができ、これによって装置の省エネルギー化が図られる。
【0040】
また、このアルコール検出装置1では、インジケータ10により、被測定者Sに対して呼気の吹きかけタイミングを指示することで、吹きかけ領域Pの温度が十分に上昇した適切なタイミングで、被測定者Sが呼気の吹きかけを行うように指示することが可能となるので、より確実に呼気中の水蒸気の凝結を防ぐことができ、これによってアルコール濃度の検出に係る信頼性の向上が図られる。
【0041】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、アルコールセンサを備えるアルコール検出装置の他、例えば医療用機器に備えられて呼気の検出を行う呼気検出装置に適用することができる。
【0042】
また、アルコール検出装置1は、吹きかけ領域Pの温度を上げるために専用のヒータを外部に備えていても良い。更に、温度センサ8は、車両側ではなく、アルコール検出装置1の外部に設けたものを用いても良い。
【0043】
また、特許請求の範囲に記載された吹きかけタイミング指示手段は、インジケータ10に限られず、車両側に備えられたディスプレイやスピーカを利用するものであっても良い。
【符号の説明】
【0044】
1…アルコール検出装置(呼気検出装置)、2…ECU、4…アルコールセンサ(アルコール濃度検出手段)、5…酸素センサ(呼気検出手段)、8…温度センサ(温度測定手段)、9…ファン(温度上昇手段、気流発生機構)、10…インジケータ(吹きかけタイミング指示手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口が形成された筐体内に収容され、被測定者によって前記開口に吹きかけられた呼気を検出する呼気検出手段と、
前記呼気中の水蒸気の凝結を防ぐために前記筐体の外側で前記開口付近の吹きかけ領域の温度を上げる温度上昇手段と、
を備えることを特徴とする呼気検出装置。
【請求項2】
前記温度上昇手段は、前記筐体内の空気を前記吹きかけ領域に送り込むような気流を発生させる気流発生機構を有することを特徴とする請求項1に記載の呼気検出装置。
【請求項3】
前記吹きかけ領域の温度を測定する温度測定手段を更に備え、
前記温度上昇手段は、前記温度測定手段の測定した前記温度が予め定められた設定温度より低い場合に、前記吹きかけ領域の温度を上げることを特徴とする請求項1又は請求項2のうちいずれか一項に記載の呼気検出装置。
【請求項4】
前記被測定者に対して呼気の吹きかけタイミングを指示する吹きかけタイミング指示手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の呼気検出装置。
【請求項5】
前記筐体内に収容され、前記呼気中のアルコール濃度を検出するアルコール検出手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の呼気検出装置。
【請求項6】
被測定者が呼気を吹きかける吹きかけ領域の温度を測定する温度測定工程と、
前記温度測定工程で測定された前記温度が予め定められた設定温度より低い場合に、呼気中の水蒸気の凝結を防ぐために前記吹きかけ領域の温度を上げる温度上昇工程と、
前記温度上昇工程の後、前記吹きかけ領域に吹きかけられた呼気を、呼気検出手段が収容された筐体内に吸引する吸引工程と、
前記吸引工程の後、前記呼気検出手段によって前記呼気を検出する呼気検出工程と、
を含むことを特徴とする呼気検出方法。
【請求項7】
前記温度上昇工程において、前記筐体内の空気を前記吹きかけ領域に送り込むような気流を生じさせることを特徴とする請求項6に記載の呼気検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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