説明

商品情報送信システム

【課題】 ユーザーの口座残高を参照し、購買可能なユーザーに商品の情報を自動的に送信することができる商品情報送信システムを提供する。
【解決手段】 金融機関のウェブサイト2にアクセスしてユーザーの口座残高を自動的に取得してユーザー情報データベース6に格納する第一エミュレーター16と第一スクリーンスクレーパー17と第一データベース構造化手段18と、
商品情報ウェブサイト3に自動的にアクセスして商品情報を商品情報データベース7に格納する第二エミュレーター19と第二スクリーンスクレーパー20と第二データベース構造化手段21と、
ユーザーの嗜好情報を記憶する嗜好情報記憶手段8と、を有し、
ユーザーの口座残高と嗜好情報と商品情報を入力し、口座残高から判断して購買力を有するユーザーにそのユーザーが嗜好する商品の情報を送信する商品情報選択手段25と送信手段26を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動的にインターネット上のウェブページを検索し、ユーザーの嗜好に合い、かつ、ユーザーの現在の資金から購買する可能性が高い商品を自動的に選択し、該商品の情報を自動的にユーザーに送信するシステムに関する。
【0002】
特に、本発明は、ユーザーの取引履歴からユーザーが嗜好する商品の傾向を分析して嗜好情報として記憶する一方、インターネット上の商品を掲示するWebページからテキストデータを抽出し、該テキストデータから所定の部分を切り出して該商品のデータの属性データ(フィールドデータ)としてデータベースに格納するとともに、ユーザーが取引する金融機関に自動的にアクセスしてユーザーの口座残高等を掲示する画面からテキストデータを抽出し、該テキストデータから所定の部分を切り出して該ユーザーの情報の属性データ(フィールドデータ)としてデータベースに格納し、前記嗜好情報と商品データとユーザーの口座情報とから、ユーザーが現在購買する価格帯にありかつユーザーが嗜好する商品を選択し、該商品の情報を自動的にユーザーに送信するシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、インターネットのウェブサイトでユーザー登録を受け、商品情報を登録ユーザーに自動的に送信するシステムは広く存在している。
【0004】
たとえば、商品を販売するウェブサイトや商品の情報を提供するウェブサイトが、商品情報(メールマガジン等)を配布すべきユーザーのメールアドレスを登録し、新商品発売やキャンペーン等の所定の時期に、商品情報を自動的に登録されているメールアドレスに送信することが行われている。
【0005】
このようなシステムにおいて、商品情報を興味をもっているユーザーに送信することが重要となる。
【0006】
ユーザーが自ら商品情報の送信を希望して登録する場合は、該ユーザーが嗜好する商品の情報を送信することができる。
【0007】
ユーザーの登録を待つのではなく、システム側で判断してユーザーが好むであろう商品の情報を各ユーザーに送信するシステムも存在する。
【0008】
たとえば、ユーザーの性別、年齢、収入、趣味等の情報を収集し、所定のユーザー層が好む商品の情報を該ユーザー層に属するユーザーに送信するシステムが存在する。
【0009】
また、ユーザーの購買履歴を保存し、該ユーザーの嗜好商品を分析し、同じ系統や属性の商品の情報を該ユーザーに送信するシステムも存在する。
【0010】
先行技術文献
本願発明は、単にユーザーが購買する商品の傾向を分析して同じ系統や属性の商品の情報を送信するものではなく、ユーザーの購買力、すなわち、ユーザーの口座残高を参照し、ユーザーが実際に購買行動を起こす可能性が高い商品の情報を送信するものである。本願出願人が知る限り、従来において、本願発明の先行技術を示す文献は存在しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来の商品情報送信システムは、ユーザーが購買する商品の傾向を分析して同じ系統や属性の商品の情報を送信したり、所定の属性で分類されるユーザー層が購買する商品の情報を、同じユーザー層の他のユーザーに送信したりしていた。
【0012】
しかし、上記従来の商品情報送信システムによる商品情報の送信は、ユーザーの現在の購買力に関係なく商品情報を送信するものであった。
【0013】
このため、商品情報を受信したユーザーがその商品を購買するための資金(口座残高)を有しておらず、実際に購買行動を起こすまでには至らないことがあった。
【0014】
この場合に、実際に商品を購買するために十分な口座残高を有するユーザーに該商品情報を送信するようにすれば、より高い確率でユーザーの購買行動を起こさせることができる。
【0015】
また、現在商品を購入するだけの口座残高がなくても、クレジットカード等の引き落としの時期が一ヶ月後等になる場合には、ユーザーが引き落とし時期の残高を見越して購入することがある。
【0016】
一般に、口座残高は一定の時期には入金(給与の振り込み等)があり、また、一定の時期には引き落とし(公共料金や分割払いの引き落とし等)がある。
【0017】
現在の口座残高では商品を購入できない場合でも、支払いの時には十分な口座残高がある場合がある。反対に現在の口座残高十分でも、支払いの時には不足する場合がある。
【0018】
上記クレジットカード等の引き落としや給与等の振り込みは、一定の時期に行われるので、口座残高の変動を見越して、支払いの時期に十分な口座残高を有するユーザーに商品情報を送信するようにすれば、高い確率で購買行動を生じさせることができる。
【0019】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ユーザーの口座残高を参照し、購買可能なユーザーに商品の情報を自動的に送信することができる商品情報送信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明による商品情報送信システムは、
ユーザー識別情報、ユーザーの金融機関における識別情報、ユーザーの該金融機関におけるパスワード、ユーザーの該金融機関における口座番号、ユーザーの該口座の残高をフィールドデータに含むユーザー情報を記憶するユーザー情報データベースと、
商品の価格、商品の種類、商品の明細をフィールドデータに含む商品情報を記憶する商品情報データベースと、
ユーザーの口座残高を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した口座残高アクセスルールを記憶した口座残高アクセスルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示するウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した商品情報アクセスルールを記憶した商品情報アクセスルール記憶手段と、
金融機関の口座残高を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した口座残高要素データルールを記憶した口座残高要素データルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した商品情報要素データルールを記憶した商品情報要素データルール記憶手段と、
ユーザーが嗜好する商品の種類と明細をフィールドデータに含む嗜好情報を記憶する嗜好情報記憶手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの金融機関における識別情報とパスワードを取得し、前記口座残高アクセスルール記憶手段から前記金融機関に対する口座残高アクセスルールを取得し、該金融機関のウェブサイトにアクセスし、前記口座残高アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該金融機関のウェブサイトと送受信を行ってユーザーの口座残高を表示するウェブページの画面データを取得する第一エミュレーターと、
前記第一エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第一スクリーンスクレーパーと、
前記口座残高要素データルール記憶手段から前記金融機関の口座残高要素データルールを取得し、前記口座残高要素ルールに基づいて前記第一スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーの口座残高の要素データを切り出して前記ユーザー情報データベースに格納する第一データベース構造化手段と、
前記商品情報アクセスルール記憶手段から所定の商品情報を表示するウェブページに対する商品情報アクセスルールを取得し、前記商品情報アクセスルールに基づいて該商品情報を表示するウェブページの画面データを取得する第二エミュレーターと、
前記第二エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第二スクリーンスクレーパーと、
前記商品情報要素データルール記憶手段から前記商品情報を表示したウェブページに対応する商品情報要素データルールを取得し、前記商品情報要素データルールに基づいて前記第二スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータから商品情報を構成する要素データを切り出して前記商品情報データベースに格納する第二データベース構造化手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの口座残高を取得し、前記嗜好情報記憶手段からユーザーの嗜好情報を取得し、前記商品情報データベースに記憶された商品情報と前記口座残高と前記嗜好情報とを比較し、所定の許容条件内でユーザーが購買可能でありユーザーの嗜好に合致する商品の商品情報を選択する商品情報選択手段と、
を有することを特徴とするものである。本発明による商品情報送信システムは、
ユーザー識別情報、ユーザーの金融機関における識別情報、ユーザーの該金融機関におけるパスワード、ユーザーの該金融機関における口座番号、ユーザーの該口座の残高、定期的な振り込みの振込額と振込時期、定期的な引き落としの引落額と引落時期をフィールドデータに含むユーザー情報を記憶するユーザー情報データベースと、
商品の価格、商品の種類、商品の明細をフィールドデータに含む商品情報を記憶する商品情報データベースと、
ユーザーの口座残高を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した口座残高アクセスルールを記憶した口座残高アクセスルール記憶手段と、
ユーザーの金融機関との取引履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した取引履歴アクセスルールを記憶した取引履歴アクセスルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示するウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した商品情報アクセスルールを記憶した商品情報アクセスルール記憶手段と、
金融機関の口座残高を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した口座残高要素データルールを記憶した口座残高要素データルール記憶手段と、
金融機関との取引履歴を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した取引履歴要素データルールを記憶した取引履歴要素データルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した商品情報要素データルールを記憶した商品情報要素データルール記憶手段と、
ユーザーが嗜好する商品の種類と明細をフィールドデータに含む嗜好情報を記憶する嗜好情報記憶手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの金融機関における識別情報とパスワードを取得し、前記口座残高アクセスルール記憶手段から前記金融機関に対する口座残高アクセスルールを取得し、前記取引履歴アクセスルール記憶手段から前記金融機関の取引履歴アクセスルールを取得し、該金融機関のウェブサイトにアクセスし、前記口座残高アクセスルールと前記取引履歴アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該金融機関のウェブサイトと送受信を行ってユーザーの口座残高を表示するウェブページの画面データと取引履歴を表示するウェブページの画面データとを取得する第一エミュレーターと、
前記第一エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第一スクリーンスクレーパーと、
前記口座残高要素データルール記憶手段から前記金融機関の口座残高要素データルールを取得し、前記取引履歴要素データルール記憶手段から前記金融機関の取引履歴要素データルールを取得し、前記口座残高要素ルールと前記取引履歴要素ルールに基づいて前記第一スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーの口座残高と定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期の要素データを切り出して前記ユーザー情報データベースに格納する第一データベース構造化手段と、
前記商品情報アクセスルール記憶手段から所定の商品情報を表示するウェブページに対する商品情報アクセスルールを取得し、前記商品情報アクセスルールに基づいて該商品情報を表示するウェブページの画面データを取得する第二エミュレーターと、
前記第二エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第二スクリーンスクレーパーと、
前記商品情報要素データルール記憶手段から前記商品情報を表示したウェブページに対応する商品情報要素データルールを取得し、前記商品情報要素データルールに基づいて前記第二スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータから商品情報を構成する要素データを切り出して前記商品情報データベースに格納する第二データベース構造化手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの口座残高と定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期とを取得し、前記嗜好情報記憶手段からユーザーの嗜好情報を取得し、現在の口座残高と所定の期間内で予定されている振り込みと引き落としの額から実質口座残高を計算し、前記商品情報データベースに記憶された商品情報と前記実質口座残高とを比較し、所定の許容条件内でユーザーが購買可能でありユーザーの嗜好に合致する商品の商品情報を選択する商品情報選択手段と、
を有することを特徴とするものである。
【0021】
前記ユーザー情報データベースは、ユーザーが取引するクレジット会社におけるユーザーの識別情報、該クレジット会社におけるユーザーのパスワードをユーザー情報のフィールドデータとして記憶しており、
ユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した利用履歴アクセスルールを記憶した利用履歴アクセスルール記憶手段と、
ユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した利用履歴要素データルールを記憶した利用履歴要素データルール記憶手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーのクレジット会社におけるユーザーの識別情報と該クレジット会社におけるユーザーのパスワードを取得し、前記利用履歴アクセスルール記憶手段から利用履歴アクセスルールを取得し、該クレジット会社のウェブサイトにアクセスし、前記利用履歴アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該クレジット会社のウェブサイトと送受信を行ってユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示するウェブページの画面データを取得する第三エミュレーターと、
前記第三エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第三スクリーンスクレーパーと、
前記利用履歴要素データルール記憶手段から前記クレジット会社の利用履歴要素データルールを取得し、前記利用履歴要素データルールに基づいて前記第三スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーのクレジットカードの利用履歴の要素データを切り出し、嗜好情報記憶手段に格納する第三データベース構造化手段を有するようにすることができる。
【0022】
前記ユーザー情報データベースは、ユーザーが取引するクレジット会社におけるユーザーの識別情報、該クレジット会社におけるユーザーのパスワード、該クレジット会社におけるユーザーの利用限度額をユーザー情報のフィールドデータとして記憶しており、
ユーザーのクレジットカードの利用限度額を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した利用限度額アクセスルールを記憶した利用限度額アクセスルール記憶手段と、
ユーザーのクレジットカードの利用限度額を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した利用限度額要素データルールを記憶した利用限度額要素データルール記憶手段と、を有し、
前記第三エミュレーターは、前記ユーザー情報データベースからユーザーのクレジット会社におけるユーザーの識別情報と該クレジット会社におけるユーザーのパスワードを取得し、前記利用限度額アクセスルール記憶手段から利用限度額アクセスルールを取得し、該クレジット会社のウェブサイトにアクセスし、前記利用限度額アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該クレジット会社のウェブサイトと送受信を行ってユーザーの利用限度額を表示するウェブページの画面データを取得し、
前記第三スクリーンスクレーパーは前記第三エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出し、
前記第三データベース構造化手段は、前記利用限度額要素データルール記憶手段から前記クレジット会社の利用限度額要素データルールを取得し、前記利用限度額要素データルールに基づいて前記第三スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーの利用限度額の要素データを切り出して前記ユーザー情報データベースに格納し、
前記商品情報選択手段は、商品情報を選択する際に、前記ユーザー情報データベースからユーザーの利用限度額を取得し、ユーザーが購買可能か否かの判定においてユーザーの現実の口座残高あるいは前記実質口座残高に前記利用限度額を加算して商品情報を選択するようにすることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の商品情報送信システムは、自動的にユーザーの口座残高の情報を収集し、かつ、インターネット上に掲示されている商品の情報を自動収集し、ユーザーの商品の嗜好情報と口座残高と商品情報の3つの情報から、ユーザーが購入することができ、かつ、好むであろう商品を判定し、該商品の情報を自動的にユーザーに送信することができる。
【0024】
これにより、購買力があるユーザーに該ユーザーが好む商品の情報を送信することができ、実際に購買行動に結びつく商品情報の送信を実現することができる。
【0025】
また、本発明の商品情報送信システムによれば、ユーザーの金融機関の取引履歴を自動的に収集し、その取引履歴から定期的な振り込みの額と時期および定期的な引き落としの額と時期と分析し、現在から所定期間を区切って現在の口座残高に予定されている振り込みと引き落としを加減し、実質口座残高を計算し、前記実質口座残高とユーザーの嗜好情報と商品情報の3つの情報から、ユーザーが購入することができ、かつ、好むであろう商品を判定し、該商品の情報を自動的にユーザーに送信することができる。
【0026】
このシステムによれば、現在は口座残高が不足していても近い将来購買力を有するようになるユーザーに商品情報を送信できる。反対に、現在口座残高が十分であっても近い将来に口座残高が不足するユーザーには商品情報を送信せず、無用な商品情報の送信を防止することができる。
【0027】
さらに、本発明の商品情報送信システムは、第三のエミュレーターによれば、ユーザーのクレジットカードの利用履歴を自動収集でき、その情報から該ユーザーの購入商品を分析でき、自動的にユーザーの嗜好情報を収集することができる。
【0028】
また、本発明の商品情報送信システムは、ユーザーが利用するクレジットカードの利用限度額をクレジット会社から自動収集し、ユーザーの口座残高に加えてユーザーの購買力を評価することができる。
【0029】
これにより、クレジットカードを利用するユーザーに対して口座残高にクレジットカードの利用限度額を加味して購買力を評価し、商品を購入することができるユーザーに商品情報を送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に本発明の実施の形態について説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態による商品情報送信システムの構成を示している。
【0032】
図1に示す実施形態は、ユーザーの現在の口座残高を取得し、その口座残高あるいは該口座残高を用いて算出した価格範囲内の商品の情報をユーザーに送信するシステムである。
【0033】
図1のシステム全体は、商品情報送信システム1と、金融機関のウェブサイト2と、商品情報ウェブサイト3と、クレジット会社ウェブサイト4と、ユーザーコンピュータ5とからなる。
【0034】
なお、金融機関のウェブサイト2と商品情報ウェブサイト3とクレジット会社ウェブサイト4とユーザーコンピュータ5はそれぞれ一つのみを示しているが、一般的にはそれぞれ複数有している。
【0035】
商品情報送信システム1は、ユーザーに関連する情報を記憶する系統として、ユーザー情報データベース6と、商品情報データベース7と、嗜好情報記憶手段8と、メールアドレス記憶手段9とを有している。
【0036】
また、ユーザー情報を収集するためにシステムが参照してその通りに動作する方法(「ルール」という)を記憶する手段として、口座残高アクセスルール記憶手段10と、口座残高要素データルール記憶手段11とを有している。
【0037】
また、商品の情報を収集するためのルールを記憶する手段として、商品情報アクセスルール記憶手段12と、商品情報要素データルール記憶手段13とを有している。
【0038】
また、ユーザーの嗜好情報を収集するためのルールを記憶する手段として、利用履歴アクセスルール記憶手段14と、利用履歴要素データルール記憶手段15とを有している。
【0039】
ユーザーの金融情報を収集する系統として、第一エミュレーター16と、第一スクリーンスクレーパー17と、第一データベース構造化手段18とを有している。
【0040】
商品の情報を収集する系統として、第二エミュレーター19と、第二スクリーンスクレーパー20と、第二データベース構造化手段21とを有している。
【0041】
ユーザーの嗜好情報やクレジットカードの利用限度額等の情報を収集するためにクレジット会社のウェブサイトにアクセスする系統として、第三エミュレーター22と、第三スクリーンスクレーパー23と、第三データベース構造化手段24とを有している。
【0042】
また、ユーザーに送信すべき商品情報を選択する商品情報選択手段25と、該商品情報を送信する送信手段26とを有している。
【0043】
ユーザー情報データベース6は、ユーザーの情報を記憶管理する目的で設けられたものであり、ユーザーごとに一レコードのユーザー情報を有し、一レコードのユーザー情報は複数のフィールドデータを有しており、それらのフィールドデータは少なくとも当システムにおけるユーザー識別情報、ユーザーの金融機関における識別情報、ユーザーの該金融機関におけるパスワード、ユーザーの該金融機関における口座番号、ユーザーの該口座の残高のフィールドデータを含んでいる。
【0044】
なお、ユーザー情報はこの他にユーザーの種々の情報を含んでいてもよく、メールアドレスのフィールドデータを有するようにしてメールアドレス記憶手段9と統合してもよい。
【0045】
商品情報データベース7は、商品の情報を記憶管理する目的で設けられたものであり、商品ごとに一レコードの商品情報を有し、一レコードの商品情報は複数のフィールドデータを有しており、それらのフィールドデータは少なくとも商品の価格、商品の種類、商品の明細のフィールドデータを含んでいる。
【0046】
ここで、商品の明細とは、商品の大きさ、材質、色、特徴等の仕様であり、これらのデータはユーザーの嗜好情報を用いてそれらを介して商品情報を検索できるようなデータであるのが好ましい。
【0047】
嗜好情報記憶手段8は、ユーザーごとに、一ユーザーが複数の嗜好商品を有する場合は商品ごとに作成され、一嗜好情報は複数のフィールドデータを有し、フィールドデータはユーザーが嗜好する商品の種類と明細を含む。
【0048】
前記商品の種類と明細は、前記商品情報データベース7の商品の種類と明細と対応しており、嗜好情報記憶手段8の商品の種類と明細から商品情報データベース7の商品情報を検索できるように設定しておく。
【0049】
メールアドレス記憶手段9はユーザーのメールアドレスを記憶するものである。
【0050】
メールアドレス記憶手段9のメールアドレスは、当システムにおけるユーザーの識別情報と対応付けられている。
【0051】
口座残高アクセスルール記憶手段10は、金融機関のウェブサイトのユーザーの口座残高を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した口座残高アクセスルールを記憶したものである。
【0052】
ここで、「アクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載したルール」とは、接続先のURL、通信プロトコルを確立するために送受信するデータ(単なる確認応答の信号を含む)、その後に続く認証やログインをするために送受信されるデータ(単なる確認応答の一般的な信号およびパスワード等特別なデータを含む)等を、形式と順序を含めて詳細に記載したものである。
【0053】
「アクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載したルール」は接続先のウェブサイトによって区々であり、ウェブサイトごとにあらかじめ用意され、同一のウェブサイトであっても、接続するファイル(ウェブページ)が異なれば異なるルールが用意される。
【0054】
口座残高要素データルール記憶手段11は口座残高要素データルールを記憶したものである。
【0055】
口座残高要素データルールは、金融機関の口座残高を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式の情報を有している。
【0056】
ここで、金融機関の口座残高を表示したウェブページから取り出したテキストデータとは、前記ウェブページから画像データを除いてテキストデータのみを取り出したものである。
【0057】
テキストデータは第一スクリーンスクレーパー17によって取り出される。
【0058】
スクリーンスクレーパーによって機械的に取り出されるテキストデータは、一かたまりのテキストデータの連続になっており、そのままでは、どの部分がたとえば口座残高のデータであるか区別できないようになっている。
【0059】
口座残高要素データルールは、第一スクリーンスクレーパー17によって取り出されたテキストデータの何桁目から何桁目が口座番号、何桁目から何桁目が口座残高のデータというように要素データの所在、要素データの内容、そして、それぞれの要素データ(口座番号、口座残高等)がどのような形式、たとえば、3桁ごとにカンマ(,)が挿入されているとか、1000円単位になっているとかの情報を詳細に含んでいる。
【0060】
商品情報アクセスルール記憶手段12は商品情報アクセスルールを記憶したものである。
【0061】
商品情報アクセスルールには、所定の商品情報を表示するウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とが記載されている。
【0062】
商品情報アクセスルールは、アクセスすべき商品情報ウェブサイト3のURL、通信プロトコルを確立するために送受信されるデータ、登録ユーザーのみがアクセスできる場合はそのログインするために送受信されるデータ、ウェブサイトの中の目的のウェブページを表示させるために送受信されるデータ、前記全データの送受信される順序と形式の情報を有している。
【0063】
商品情報要素データルール記憶手段13は、所定の商品情報を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した商品情報要素データルールを記憶したものである。
【0064】
商品情報を表示したウェブページのテキストデータは第二スクリーンスクレーパー20によって取り出される。
【0065】
商品情報を表示したウェブページから機械的に取り出されたテキストデータは一かたまりのテキストデータの連続になっており、そのままでは、どの部分のテキストデータが商品の価格や商品の種類や商品の明細になっているか区別できないようになっている。
【0066】
商品情報要素データルールは、ウェブページから取り出されたテキストデータの何桁目から何桁目が商品の価格、何桁目から何桁目が商品の所定の属性(商品の明細)であるというように要素データの所在、そして、それぞれの要素データ(たとえば商品価格)がどのような形式、たとえば、3桁ごとにカンマ(,)が挿入されているとか、1000円単位になっているとかの情報を詳細に含んでいる。
【0067】
以上が商品情報送信システム1の各構成の説明であったが、次に、本実施形態の商品情報送信システム1による処理について説明する。
【0068】
本実施形態の商品情報送信システム1は、ユーザーのクレジットカードの利用履歴から、ユーザーの嗜好情報を自動収集する手段を有している。
【0069】
最初にユーザーの嗜好情報の自動収集について説明する。
【0070】
なお、自動収集することなく、嗜好情報を予め記憶させた嗜好情報記憶手段8を用意することも可能である。
【0071】
本実施形態の商品情報送信システム1は、ユーザーの嗜好情報を自動収集するために、利用履歴アクセスルール記憶手段14、利用履歴要素データルール記憶手段15、第三エミュレーター22、第三スクリーンスクレーパー23、第三データベース構造化手段24を有している。
【0072】
また、ユーザーの嗜好情報を自動収集するために、ユーザー情報データベース6は、ユーザーが取引するクレジット会社におけるユーザーの識別情報、該クレジット会社におけるユーザーのパスワードをユーザー情報のフィールドデータとして記憶している。
【0073】
利用履歴アクセスルール記憶手段14は利用履歴アクセスルールを記憶している。
【0074】
利用履歴アクセスルールは、ユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序等の情報を含んでいる。
【0075】
利用履歴アクセスルールは、前述した口座残高アクセスルールや商品情報アクセスルールと同様に、クレジット会社ウェブサイト4のURL、通信プロトコルを確立するために送受信されるデータ、ログインするために送受信されるデータ、利用履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信されるデータ、前記データの送受信の順序、形式等の情報を詳細に有している。
【0076】
また、利用履歴要素データルール記憶手段15は利用履歴要素データルールを記憶している。
【0077】
利用履歴要素データルールは、ユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式等の情報を有している。
【0078】
利用履歴を表示したウェブページのテキストデータは第三スクリーンスクレーパー23によって取り出される。
【0079】
利用履歴要素データルールは、利用履歴を表示したウェブページから取り出されたテキストデータの何桁目から何桁目までがユーザーの購入商品の種類のデータ、何桁目から何桁目までがユーザーの購入商品の価格のデータ、何桁目から何桁目までが利用時期のデータというように要素データの所在、内容、そして、それぞれの要素データ(たとえば商品種類)がどのような形式、たとえば、所定の商品コードによって表されているとか、価格ならばどのような形式で記載されているとかの情報を詳細に含んでいる。
【0080】
第三エミュレーター22は、所定の時期に自動的にクレジット会社ウェブサイト4にアクセスする。
【0081】
クレジット会社ウェブサイト4にアクセスする前に、第三エミュレーター22はユーザー情報データベース7からユーザーのクレジット会社におけるユーザーの識別情報と該クレジット会社におけるユーザーのパスワードを取得するとともに、利用履歴アクセスルール記憶手段14から利用履歴アクセスルールを取得する。
【0082】
利用履歴アクセスルールには前述したように該ユーザーの利用履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信されるデータの内容、順序、形式が詳細に記載されているので、前記利用履歴アクセスルールに基づいて、第三エミュレーター22は、クレジット会社ウェブサイト4にアクセスし、クレジット会社のウェブサイト4と送受信を行い、特別な情報として求められた場合にはユーザーの識別情報やパスワードを使用して応答することにより、該ユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示するウェブページの画面データを取得(受信)する。
【0083】
ここでの第三エミュレーター22の作用は、ユーザーに完全に成り代わって、ユーザー自身がアクセスした場合と全く同様にクレジット会社ウェブサイト4と送受信を行い、予め定められた手順にしたがって予め用意しておいたデータを送受信するものである。
【0084】
第三エミュレーター22がユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示するウェブページの画面データを取得すると、第三スクリーンスクレーパー23が該画面データを入力し、該画面データから画像データを除いてテキストデータだけを切り出す。
【0085】
なお、画面データは通常画像データとテキストデータの組合せから成り、画面データのソースコードには表示する画像データ、表示するテキストデータ、それらのデータの配置・大きさに関する情報、説明用のテキストデータ等が含まれている。
【0086】
第三スクリーンスクレーパー23によって取り出されたテキストデータは、画面に表示するテキストデータ、それらのデータの配置・大きさに関する記述、説明用のテキストデータ等が含まれており、そのままでは要素データを区別できないようになっている。
【0087】
第三データベース構造化手段24は、上記テキストデータのかたまりから要素データを切り出して嗜好情報記憶手段8に格納する。
【0088】
第三データベース構造化手段24はまず利用履歴要素データルール記憶手段15から前記利用履歴を表示するウェブページの利用履歴要素データルールを取得する。
【0089】
次に、第三データベース構造化手段24は、前記利用履歴要素データルールに基づいて第三スクリーンスクレーパー23によって取り出されたテキストデータから、ユーザーが購入した商品の種類、商品の価格、購入した時期等の要素データを桁数等によって特定し、それらの要素データを切り出す。
【0090】
さらに、第三データベース構造化手段24は、利用履歴要素データルールに基づいて上記切り出された要素データの数字等の表現形式を特定し、嗜好情報記憶手段8に格納するのに適した表現形式に変換し、嗜好情報として嗜好情報記憶手段8に格納する。
【0091】
嗜好情報記憶手段8においては、自動収集されたユーザーの嗜好情報は、更新される形で格納されてもよいが、追加的に格納され、後に商品情報選択手段25によって統計的に処理を行った上でユーザーの嗜好情報を特定してもよい。
【0092】
以上はユーザーの嗜好情報の自動収集の処理であったが、嗜好情報を自動収集しない場合は、予め嗜好情報記憶手段8にユーザーの嗜好情報を入力しておくようにする。
【0093】
次に、ユーザーの口座残高の自動収集については説明する。
【0094】
第一エミュレーター16は、ユーザーの口座残高を自動収集ため、ユーザー情報データベース6からユーザーの金融機関における識別情報とパスワードを取得するとともに、口座残高アクセスルール記憶手段10から前記金融機関に対する口座残高アクセスルールを取得する。
【0095】
次に、第一エミュレーター16は、口座残高アクセスルールに従って、金融機関のウェブサイト2にアクセスし、通信プロトコルを確立し、ログインするための送受信を行う。金融機関のウェブサイト2からユーザーしか知らない情報としてユーザーIDやパスワードを要求された場合には、上記ユーザー情報データベース6から得たユーザーの識別情報やパスワードを用いて応答する。
【0096】
上記のようにして、第一エミュレーター16はユーザーの口座残高を表示したウェブページにアクセスし、該ウェブページの画面データを取得(受信)する。
【0097】
次に、第一スクリーンスクレーパー17が上記第一エミュレーター16によって取得された画面データを入力し、画像データを除いて該画面データからテキストデータを取り出す。
【0098】
第一データベース構造化手段18は、口座残高要素データルール記憶手段11から口座残高要素データルールを取得し、該口座残高要素データルールに基づいてテキストデータの何桁目から何桁目が口座残高であるかを特定し、口座残高を要素データとして切り出し、また口座残高要素データルールに基づいて該口座残高の要素データの数字の表現形式を特定し、ユーザー情報データベース6の口座残高のフィールドデータとして適合するように数字の表現形式を変換し、ユーザー情報データベース6のユーザー情報の該当するフィールドデータのところに格納する。
【0099】
以上がユーザーの口座残高の自動収集の処理である。次に、商品情報の自動収集については説明する。
【0100】
商品情報を自動収集するために、第二エミュレーター19は、商品情報要素データルール記憶手段12から商品情報を表示したウェブページごとに存在する商品情報要素データルールを取得する。
【0101】
商品情報アクセスルールには、アクセスすべき商品情報ウェブサイト3のURL、該ウェブサイトへのログインする方法、目的とするウェブページの所在(URL)等が記載されている。
【0102】
第二エミュレーター19は、前記商品情報アクセスルールに基づいて該商品情報を表示するウェブページの商品情報ウェブサイト3にアクセスし、通信プロトコルを確立し、必要に応じてログインし、目的とするウェブページの画面データを取得する。
【0103】
なお、商品情報ウェブサイト3にユーザー情報を用いてログインする必要がある場合には、ユーザー情報データベース6に該商品情報ウェブサイト3にログインするためのユーザーの識別情報(登録番号等)やパスワードを記憶し、第一エミュレーター16は商品情報ウェブサイト3にアクセスする前にユーザー情報データベース6から該ユーザーの識別情報やパスワードを取得するようにする。
【0104】
第二エミュレーター19が目的とするウェブページの画面データを取得した後は、第二スクリーンスクレーパー20が前記画面データを入力し、画像データを除いて画面データからテキストデータを切り出すようにする。
【0105】
第二データベース構造化手段21は、第二スクリーンスクレーパー20が取り出したテキストデータから商品情報を切り出すだめに、商品情報要素データルール記憶手段13から前記ウェブページに対応する商品情報要素データルールを取得する。
【0106】
第二データベース構造化手段21は、上記商品情報要素データルールに基づいて、第二スクリーンスクレーパー20が取り出したテキストデータの何桁目から何桁目までが商品の種類、価格、明細等の要素データであるかを特定し、該要素データを切り出すようにする。
【0107】
また、第二データベース構造化手段21は、上記商品情報要素データルールに基づいて、上記要素データの表現形式を特定し、商品情報データベース7の商品情報のフィールドデータに適合するデータ形式に変換し、商品情報データベース7の商品情報の該フィールドデータのところに格納する。
【0108】
以上の処理により、商品情報が自動的に商品情報データベース7に格納される。
【0109】
本実施形態の商品情報送信システム1は、上述した準備のもと、自動的に購買力を有するユーザーにユーザーが嗜好する商品の情報を送信する。
【0110】
以下その処理について説明する。
【0111】
商品情報選択手段25は、予めセットされた時期に、ユーザー情報データベース6にアクセスしてユーザー情報データベース6からユーザーの口座残高を取得するとともに、嗜好情報記憶手段8にアクセスして嗜好情報記憶手段8からユーザーの嗜好情報を取得する。
【0112】
商品情報選択手段25は、上記嗜好情報を用いて、同一あるいは予め定めた類似関係にある商品種類や、同一あるいは予め定めた類似範囲内の商品明細を有する商品情報を商品情報データベース7から検索するとともに、その中からユーザーの口座残高より低額の商品あるいは予め定めた範囲内でユーザーの口座残高より高額の商品を絞って検索する。
【0113】
商品情報選択手段25は、上記同一の検索および一定の許容範囲を有する検索の他に、一定の条件、たとえばユーザーの信用や該商品に関する関心度の高さ等の条件を設けて、送信すべき商品情報を定めることができる。
【0114】
商品情報選択手段25による商品情報の決定に任意の判断のアルゴリズムを加えることができ、これらの判断を含めた検索を「選択」という。
【0115】
商品情報選択手段25は、ユーザーに送信すべき商品の情報を選択すると、該商品情報を送信手段26に出力する。
【0116】
送信手段26は、メールアドレス記憶手段9を参照し、送信すべきユーザーのメールアドレスをユーザーの識別情報を介して検索し、該メールアドレスに上記商品情報選択手段25によって選択された商品の情報を送信する。
【0117】
以上の一連の処理により、商品情報送信システム1によれば、システムが自動的にユーザーに成り代わってユーザーの口座残高の情報を取得するとともに、インターネット上の商品情報を掲示するウェブサイトに自動的にアクセスして商品情報を取得し、さらに、自動的にユーザーのクレジットカードの利用履歴からユーザーの購買する商品の情報から嗜好情報を取得し、前記口座残高の情報と商品の情報と嗜好情報とを比較して所定の条件に合致する商品を自動選択し、購買力のあるユーザーに該ユーザーが嗜好する商品の情報を自動的に送信することができる。
【0118】
次に、本発明の他の実施形態による商品情報送信システムについて説明する。
【0119】
図2は、上記他の実施形態による商品情報送信システムの構成を示している。
【0120】
図2において、図1と同一の部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0121】
図2に示した実施形態による商品情報送信システム30は、商品情報送信システム1(図1)が現在の口座残高を基準に、購買力を有するユーザーを判断し商品情報を選択するのに対して、振り込みや引き落としなどの口座残高の変動を予測し、実質的に購買力を有するユーザーに商品情報を送信するものである。
【0122】
本実施形態の商品情報送信システム30は、取引履歴アクセスルール記憶手段31と、取引履歴要素データルール記憶手段32とを有して他は図1の商品情報送信システム1と構成的に変わらない。
【0123】
ただし、商品情報送信システム30のユーザー情報データベース6は、定期的な振り込みの振込額と振込時期、定期的な引き落としの引落額と引落時期をユーザー情報のフィールドデータに含んでいる。
【0124】
本実施形態において、クレジット会社ウェブサイト4にアクセスしてユーザーのクレジットカードの利用履歴からユーザーの嗜好情報を自動収集する系統と、商品情報ウェブサイト3にアクセスして商品情報を自動収集する系統は、商品情報送信システム1におけるそれらの系統と変わらない。
【0125】
本実施形態の商品情報送信システム30においては、金融機関のウェブサイト2にアクセスしてユーザーの現在の口座残高のみならず、過去の金融機関との取引履歴から口座残高の変動を予測する情報を収集する点に特徴がある。このことを以下に説明する。
【0126】
取引履歴アクセスルール記憶手段31は取引履歴アクセスルールを記憶している。
【0127】
取引履歴アクセスルールは、ユーザーの金融機関との取引履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序等の情報を有している。
【0128】
取引履歴アクセスルールには、金融機関のウェブサイト2のURL、該金融機関のウェブサイト2と通信プロトコルを確立するために送受信されるデータ、ログインするために送受信されるデータ、アクセスすべきウェブページの所在(URL)、および、それらのデータの内容、やり取りされる順序、データ形式等が詳細に記載されている。
【0129】
取引履歴要素データルール記憶手段32は取引履歴要素データルールを記憶している。
【0130】
取引履歴要素データルールは、金融機関との取引履歴を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式等の情報を有している。
【0131】
取引履歴要素データルールは、たとえば振り込み者や引き落とし者の情報を有し、取引履歴を表示したウェブページから取り出したテキストデータの何桁目から何桁目までが取引履歴のデータであるか、前記振り込み者と引き落とし者のデータの前後何桁から何桁が振込額や引落額や振込時期や引落時期のデータであるか、それらのデータの形式等の情報を詳細に有している。
【0132】
本実施形態においては、第一エミュレーター16は、ユーザー情報データベース6からユーザーの金融機関における識別情報とパスワードを取得し、口座残高アクセスルール記憶手段10から前記金融機関に対する口座残高アクセスルールを取得し、さらに取引履歴アクセスルール記憶手段31から前記金融機関の取引履歴アクセスルールを取得する。
【0133】
通常は口座残高を表示するウェブページと取引履歴を表示するウェブページは異なるので、第一エミュレーター16は、金融機関のウェブサイト2にアクセスし、口座残高アクセスルールに基づいて金融機関のウェブサイト2と送受信を行ってユーザーの口座残高を表示するウェブページの画面データを取得するとともに、取引履歴アクセスルールに基づいて取引履歴を表示するウェブページの画面データとを取得する。
【0134】
金融機関のウェブサイト2との送受信において、金融機関のウェブサイト2からユーザーの金融機関における識別情報とパスワードを要求されたときは、第一エミュレーター16はユーザー情報データベース6から得たそれらのデータを送信する。
【0135】
第一スクリーンスクレーパー17は、第一エミュレーター16が取得した口座残高を表示するウェブページの画面データと取引履歴を表示するウェブページの画面データから、画像データを除いてテキストデータだけを取り出す。
【0136】
第一データベース構造化手段18は、口座残高要素データルール記憶手段11から前記金融機関の口座残高要素データルールを取得するとともに、取引履歴要素データルール記憶手段32から前記金融機関の取引履歴要素データルールを取得する。
【0137】
第一データベース構造化手段18は、口座残高要素ルールに基づいて口座残高ウェブページから第一スクリーンスクレーパー17によって取り出されたテキストデータから口座残高の要素データを切り出し、ユーザー情報データベース6のユーザー情報の口座残高のフィールドに適合するようにデータ形式を変換し、該フィールドに格納する。
【0138】
また、第一データベース構造化手段18は、取引履歴要素データルールに基づいて取引履歴ウェブページから第一スクリーンスクレーパー17によって取り出されたテキストデータから定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期の要素データを切り出し、ユーザー情報データベース6のユーザー情報の定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期のフィールドに適合するようにデータ形式を変換し、該フィールドに格納する。
【0139】
これにより、ユーザー情報データベース6には、ユーザーの現在の口座残高のデータのみならず、定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期のデータもユーザー情報として保持されるようになる。
【0140】
そして、商品情報送信システム30においては、送信すべき商品情報を選択する際に、ユーザーの口座残高の定期的な変動も考慮される。
【0141】
商品情報選択手段25は、ユーザー情報データベース6からユーザーの口座残高と定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期のデータを取得し、現在の口座残高と所定の期間内で予定されている振り込みと引き落としの額から実質口座残高を計算する。
【0142】
なお、所定の期間内とは、定期的な振り込みが行われ、かつ、定期的な引き落としが行われた後までの期間とするのが好ましい。
【0143】
たとえば、現在の口座残高に定期的な振込額を加え、定期的な引落額を減じた額を実質口座残高とすることができる。
【0144】
商品情報選択手段25は、嗜好情報記憶手段8から嗜好情報を取得し、同一や予め定めた類似関係にある商品種類や、同一や予め定めた類似範囲内の商品明細を有する商品情報を商品情報データベース7から検索するとともに、その中からユーザーの実質口座残高より低額の商品あるいは予め定めた範囲内でユーザーの実質口座残高より高額の商品を絞って検索する。
【0145】
商品情報選択手段25は、上記実質口座残高による検索を原則とし、所定のアルゴリズムによって拡張された範囲の商品を選択することができる。
【0146】
所定のアルゴリズムは、任意に設定でき、たとえばユーザーの信用や商品に対する関心度の高さ等を加味することができる。
【0147】
商品情報選択手段25は選択した商品の情報を送信手段26に出力し、送信手段26はメールアドレス記憶手段9を検索して該当するメールアドレスに該商品情報を送信する。
【0148】
これにより、実質的に購買力を有するユーザーに該商品情報が送信される。
【0149】
以上が口座残高の定期的な変動を考慮し、実質口座残高を基準に購買力を有するユーザーに該ユーザーが好む商品の情報を自動送信する処理であった。
【0150】
本実施形態の商品情報送信システム30によれば、現在口座残高が不足していても、近い将来十分な購買力を有するようになるユーザーにそのユーザーが好む商品の情報を送信でき、高い確率で購買行動を生じさせることができる。
【0151】
反対に、現在口座残高が十分でも、実際には購買力を有しないユーザーに商品情報を送信することを防止することができる。
【0152】
次に、口座残高のみならず、クレジットカードの利用限度額を考慮した実施形態について説明する。
【0153】
図3は、クレジットカードの利用限度額をユーザーの購買力に加味した商品情報送信システム33を示している。
【0154】
図3において、図2と同一の部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0155】
図3の実施形態の商品情報送信システム33は、口座残高の定期的な変動を考慮して商品情報を選択する商品情報送信システム(図2の商品情報送信システム30)に、クレジットカードの利用限度額を考慮する機能を加えたものであるが、現在の口座残高のみによって商品情報を選択する商品情報送信システム(図1の商品情報送信システム1)に、クレジットカードの利用限度額を考慮する機能を加えてもよい。
【0156】
本実施形態の商品情報送信システム33は、利用限度額アクセスルール記憶手段34と、利用限度額要素データルール記憶手段35とを有して他は図2の商品情報送信システム30と構成的に変わらない。
【0157】
ただし、ユーザー情報データベース6には、ユーザーのクレジット会社における識別情報、パスワード等の他に、利用限度額のフィールドを有している。
【0158】
利用限度額アクセスルール記憶手段34は利用限度額アクセスルールを記憶している。
【0159】
利用限度額アクセスルールには、ユーザーのクレジットカードの利用限度額を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序等が記載されている。
【0160】
利用限度額アクセスルールには、クレジット会社ウェブサイト4のURL、該クレジット会社ウェブサイト4と通信プロトコルを確立するために送受信されるデータ、ログインするために送受信されるデータ、アクセスすべきウェブページの所在(URL)、および、それらのデータの内容、やり取りされる順序、データ形式等が詳細に記載されている。
【0161】
利用限度額要素データルール記憶手段35は利用限度額要素データルールを記憶している。
【0162】
利用限度額要素データルールは、ユーザーのクレジットカードの利用限度額を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式等の情報を有している。
【0163】
利用限度額要素データルールは、利用限度額を表示したウェブページから取り出されたテキストデータの何桁目から何桁目までが利用限度額のデータであり、該利用限度額のデータの形式、たとえば3桁ごとにカンマ(,)が挿入されているか、単位はいくらとかの情報を有している。
【0164】
本実施形態においては、第三エミュレーター22は、ユーザー情報データベース6からユーザーのクレジット会社における識別情報、パスワードを取得し、利用限度額アクセスルール記憶手段34から利用限度額アクセスルールを取得し、クレジット会社ウェブサイト4にアクセスし、前記利用限度額アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用してクレジット会社のウェブサイト4と送受信を行ってユーザーの利用限度額を表示するウェブページの画面データを取得する。
【0165】
第三スクリーンスクレーパー23は、前記第三エミュレーター22によって取得された画面データを入力し、画像データを除いて前記画面データからテキストデータのみを取り出す。
【0166】
第三データベース構造化手段24は、利用限度額要素データルール記憶手段35から利用限度額要素データルールを取得し、前記第三スクリーンスクレーパー23によって取り出されたテキストデータを入力し、利用限度額要素データルールに基づいて前記テキストデータの何桁目から何桁目までが利用限度額のデータかを特定して切り出し、さらに利用限度額要素データルールによって切り出した利用限度額のデータの形式を特定し、ユーザー情報データベース6の利用限度額のフィールドデータの形式に適合するようにデータ形式を変換し、ユーザー情報データベース6の該フィールドに格納する。
【0167】
これにより、ユーザー情報データベース6には、ユーザーのクレジットカードの利用限度額のデータもユーザー情報として保持されるようになる。
【0168】
そして、商品情報送信システム33においては、送信すべき商品情報を選択する際に、ユーザーのクレジットカードの利用限度額も考慮される。
【0169】
商品情報選択手段25は、嗜好情報記憶手段8から嗜好情報を取得し、該嗜好情報に合致しあるいは予め定めた類似関係を有する商品の情報を商品情報データベース7から検索する。
【0170】
また、商品情報選択手段25は、ユーザー情報データベース6からユーザーの現在の口座残高、定期的な振込額と振込時期、定期的な引落額と引落時期、クレジットカードの利用限度額等のデータを取得し、クレジットカードの利用限度額を考慮に入れたユーザーの購買力を計算する。
【0171】
ユーザーの購買力の計算方法は、任意に定めることができ、たとえば現在の口座残高にクレジットカードの利用限度額を加えたものをベースに所定の係数をかけたものにしたり、定期的な振り込みや引き落としを算入した実質口座残高にクレジットカードの利用限度額を加えたものをベースに所定の係数をかけたものにしたり、それらにユーザーの関心度を数値化して加えたりすることができる。
【0172】
商品情報選択手段25は、前記嗜好情報によって検索した商品に対して、上記クレジットカードの利用限度額を考慮に入れたユーザーの購買力によって絞りをかけて、送信すべき商品情報を選択する。
【0173】
送信手段26は商品情報選択手段25によって選択された商品情報を入力し、メールアドレス記憶手段9を参照して各ユーザーのユーザーコンピュータ5に商品情報を送信する。
【0174】
このように本実施形態の商品情報送信システム33によれば、ユーザーの口座残高のみならず、クレジットカードの利用限度額がユーザーの購買力として評価され、クレジットカードを利用して商品を購入しようとするユーザーにも商品情報を送信することができ、より多くの購買行動を起こさせることができる。
【0175】
なお、上記いずれの実施形態でも、まず嗜好情報から商品情報を選択し、次に口座残高、実質口座残高によって商品情報に絞りをかけてユーザーに送信するように説明したが、まず口座残高、実質口座残高によって商品情報を選択し、次に嗜好情報によって商品情報に絞りをかけるようにしても同じである。
【図面の簡単な説明】
【0176】
【図1】本発明の一実施形態による商品情報送信システムの構成図。
【図2】本発明の他の実施形態による商品情報送信システムの構成図。
【図3】本発明のさらに他の施形態による商品情報送信システムの構成図。
【符号の説明】
【0177】
1 商品情報送信システム
2 金融機関のウェブサイト
3 商品情報ウェブサイト
4 クレジット会社ウェブサイト
5 ユーザーコンピュータ
6 ユーザー情報データベース
7 商品情報データベース
8 嗜好情報記憶手段
9 メールアドレス記憶手段
10 口座残高アクセスルール記憶手段
11 口座残高要素データルール記憶手段
12 商品情報アクセスルール記憶手段
13 商品情報要素データルール記憶手段
14 利用履歴アクセスルール記憶手段
15 利用履歴要素データルール記憶手段
16 第一エミュレーター
17 第一スクリーンスクレーパー
18 第一データベース構造化手段
19 第二エミュレーター
20 第二スクリーンスクレーパー
21 第二データベース構造化手段
22 第三エミュレーター
23 第三スクリーンスクレーパー
24 第三データベース構造化手段
25 商品情報選択手段
26 送信手段
30 商品情報送信システム
31 取引履歴アクセスルール記憶手段
32 取引履歴要素データルール記憶手段
33 商品情報送信システム
34 利用限度額アクセスルール記憶手段
35 利用限度額要素データルール記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー識別情報、ユーザーの金融機関における識別情報、ユーザーの該金融機関におけるパスワード、ユーザーの該金融機関における口座番号、ユーザーの該口座の残高をフィールドデータに含むユーザー情報を記憶するユーザー情報データベースと、
商品の価格、商品の種類、商品の明細をフィールドデータに含む商品情報を記憶する商品情報データベースと、
ユーザーの口座残高を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した口座残高アクセスルールを記憶した口座残高アクセスルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示するウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した商品情報アクセスルールを記憶した商品情報アクセスルール記憶手段と、
金融機関の口座残高を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した口座残高要素データルールを記憶した口座残高要素データルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した商品情報要素データルールを記憶した商品情報要素データルール記憶手段と、
ユーザーが嗜好する商品の種類と明細をフィールドデータに含む嗜好情報を記憶する嗜好情報記憶手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの金融機関における識別情報とパスワードを取得し、前記口座残高アクセスルール記憶手段から前記金融機関に対する口座残高アクセスルールを取得し、該金融機関のウェブサイトにアクセスし、前記口座残高アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該金融機関のウェブサイトと送受信を行ってユーザーの口座残高を表示するウェブページの画面データを取得する第一エミュレーターと、
前記第一エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第一スクリーンスクレーパーと、
前記口座残高要素データルール記憶手段から前記金融機関の口座残高要素データルールを取得し、前記口座残高要素ルールに基づいて前記第一スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーの口座残高の要素データを切り出して前記ユーザー情報データベースに格納する第一データベース構造化手段と、
前記商品情報アクセスルール記憶手段から所定の商品情報を表示するウェブページに対する商品情報アクセスルールを取得し、前記商品情報アクセスルールに基づいて該商品情報を表示するウェブページの画面データを取得する第二エミュレーターと、
前記第二エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第二スクリーンスクレーパーと、
前記商品情報要素データルール記憶手段から前記商品情報を表示したウェブページに対応する商品情報要素データルールを取得し、前記商品情報要素データルールに基づいて前記第二スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータから商品情報を構成する要素データを切り出して前記商品情報データベースに格納する第二データベース構造化手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの口座残高を取得し、前記嗜好情報記憶手段からユーザーの嗜好情報を取得し、前記商品情報データベースに記憶された商品情報と前記口座残高と前記嗜好情報とを比較し、所定の許容条件内でユーザーが購買可能でありユーザーの嗜好に合致する商品の商品情報を選択する商品情報選択手段と、
を有することを特徴とする商品情報送信システム。
【請求項2】
ユーザー識別情報、ユーザーの金融機関における識別情報、ユーザーの該金融機関におけるパスワード、ユーザーの該金融機関における口座番号、ユーザーの該口座の残高、定期的な振り込みの振込額と振込時期、定期的な引き落としの引落額と引落時期をフィールドデータに含むユーザー情報を記憶するユーザー情報データベースと、
商品の価格、商品の種類、商品の明細をフィールドデータに含む商品情報を記憶する商品情報データベースと、
ユーザーの口座残高を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した口座残高アクセスルールを記憶した口座残高アクセスルール記憶手段と、
ユーザーの金融機関との取引履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した取引履歴アクセスルールを記憶した取引履歴アクセスルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示するウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した商品情報アクセスルールを記憶した商品情報アクセスルール記憶手段と、
金融機関の口座残高を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した口座残高要素データルールを記憶した口座残高要素データルール記憶手段と、
金融機関との取引履歴を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した取引履歴要素データルールを記憶した取引履歴要素データルール記憶手段と、
所定の商品情報を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した商品情報要素データルールを記憶した商品情報要素データルール記憶手段と、
ユーザーが嗜好する商品の種類と明細をフィールドデータに含む嗜好情報を記憶する嗜好情報記憶手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの金融機関における識別情報とパスワードを取得し、前記口座残高アクセスルール記憶手段から前記金融機関に対する口座残高アクセスルールを取得し、前記取引履歴アクセスルール記憶手段から前記金融機関の取引履歴アクセスルールを取得し、該金融機関のウェブサイトにアクセスし、前記口座残高アクセスルールと前記取引履歴アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該金融機関のウェブサイトと送受信を行ってユーザーの口座残高を表示するウェブページの画面データと取引履歴を表示するウェブページの画面データとを取得する第一エミュレーターと、
前記第一エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第一スクリーンスクレーパーと、
前記口座残高要素データルール記憶手段から前記金融機関の口座残高要素データルールを取得し、前記取引履歴要素データルール記憶手段から前記金融機関の取引履歴要素データルールを取得し、前記口座残高要素ルールと前記取引履歴要素ルールに基づいて前記第一スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーの口座残高と定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期の要素データを切り出して前記ユーザー情報データベースに格納する第一データベース構造化手段と、
前記商品情報アクセスルール記憶手段から所定の商品情報を表示するウェブページに対する商品情報アクセスルールを取得し、前記商品情報アクセスルールに基づいて該商品情報を表示するウェブページの画面データを取得する第二エミュレーターと、
前記第二エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第二スクリーンスクレーパーと、
前記商品情報要素データルール記憶手段から前記商品情報を表示したウェブページに対応する商品情報要素データルールを取得し、前記商品情報要素データルールに基づいて前記第二スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータから商品情報を構成する要素データを切り出して前記商品情報データベースに格納する第二データベース構造化手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーの口座残高と定期的な振込額と振込時期と定期的な引落額と引落時期とを取得し、前記嗜好情報記憶手段からユーザーの嗜好情報を取得し、現在の口座残高と所定の期間内で予定されている振り込みと引き落としの額から実質口座残高を計算し、前記商品情報データベースに記憶された商品情報と前記実質口座残高とを比較し、所定の許容条件内でユーザーが購買可能でありユーザーの嗜好に合致する商品の商品情報を選択する商品情報選択手段と、
を有することを特徴とする商品情報送信システム。
【請求項3】
前記ユーザー情報データベースは、ユーザーが取引するクレジット会社におけるユーザーの識別情報、該クレジット会社におけるユーザーのパスワードをユーザー情報のフィールドデータとして記憶しており、
ユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した利用履歴アクセスルールを記憶した利用履歴アクセスルール記憶手段と、
ユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した利用履歴要素データルールを記憶した利用履歴要素データルール記憶手段と、
前記ユーザー情報データベースからユーザーのクレジット会社におけるユーザーの識別情報と該クレジット会社におけるユーザーのパスワードを取得し、前記利用履歴アクセスルール記憶手段から利用履歴アクセスルールを取得し、該クレジット会社のウェブサイトにアクセスし、前記利用履歴アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該クレジット会社のウェブサイトと送受信を行ってユーザーのクレジットカードの利用履歴を表示するウェブページの画面データを取得する第三エミュレーターと、
前記第三エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出す第三スクリーンスクレーパーと、
前記利用履歴要素データルール記憶手段から前記クレジット会社の利用履歴要素データルールを取得し、前記利用履歴要素データルールに基づいて前記第三スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーのクレジットカードの利用履歴の要素データを切り出し、嗜好情報記憶手段に格納する第三データベース構造化手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の商品情報送信システム。
【請求項4】
前記ユーザー情報データベースは、ユーザーが取引するクレジット会社におけるユーザーの識別情報、該クレジット会社におけるユーザーのパスワード、該クレジット会社におけるユーザーの利用限度額をユーザー情報のフィールドデータとして記憶しており、
ユーザーのクレジットカードの利用限度額を表示したウェブページにアクセスするために送受信すべきデータの内容と形式と順序とを記載した利用限度額アクセスルールを記憶した利用限度額アクセスルール記憶手段と、
ユーザーのクレジットカードの利用限度額を表示したウェブページから取り出したテキストデータの区切りと、該区切りによって区切られた要素データの内容と形式とを記載した利用限度額要素データルールを記憶した利用限度額要素データルール記憶手段と、を有し、
前記第三エミュレーターは、前記ユーザー情報データベースからユーザーのクレジット会社におけるユーザーの識別情報と該クレジット会社におけるユーザーのパスワードを取得し、前記利用限度額アクセスルール記憶手段から利用限度額アクセスルールを取得し、該クレジット会社のウェブサイトにアクセスし、前記利用限度額アクセスルールに基づいて前記ユーザーの識別情報やパスワードを使用して該クレジット会社のウェブサイトと送受信を行ってユーザーの利用限度額を表示するウェブページの画面データを取得し、
前記第三スクリーンスクレーパーは前記第三エミュレーターが取得した画面データからテキストデータを取り出し、
前記第三データベース構造化手段は、前記利用限度額要素データルール記憶手段から前記クレジット会社の利用限度額要素データルールを取得し、前記利用限度額要素データルールに基づいて前記第三スクリーンスクレーパーが取り出したテキストデータからユーザーの利用限度額の要素データを切り出して前記ユーザー情報データベースに格納し、
前記商品情報選択手段は、商品情報を選択する際に、前記ユーザー情報データベースからユーザーの利用限度額を取得し、ユーザーが購買可能か否かの判定においてユーザーの現実の口座残高あるいは前記実質口座残高に前記利用限度額を加算して商品情報を選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の商品情報送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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