説明

商品情報配信システム

【課題】映像コンテンツ内に表示される商品を注文可能とすること。
【解決手段】映像コンテンツの進行に連動して、映像コンテンツ内に登場する商品に関する情報を携帯端末300へ配信する配信手段を備えた商品情報配信サーバー100、および商品情報配信サーバー100から受信した商品に関する情報をモニタに表示する表示手段と、モニタに表示した商品に対するユーザーからの注文を受け付ける注文受付手段とを備えた携帯端末300を有する商品情報配信システム10であって、映像コンテンツ内に登場する商品には、各商品を識別するための識別子が付されており、配信手段は、映像コンテンツ内で各商品に付されている識別子を特定するための識別情報を商品に関する情報に付して配信し、表示手段は、情報配信装置から受信した識別情報に基づいて、情報配信装置から受信した商品に関する情報に、映像コンテンツ内で商品に付されている識別子を関連付けて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品情報配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような通信販売システムが知られている。この通信販売システムは、通信販売番組と連動して、視聴者ネットワーク端末に商品情報コンテンツを表示させ、視聴者ネットワーク端末上からの商品の注文を受け付ける(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−51627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の通信販売システムでは、通信販売番組との連動した視聴者ネットワーク端末への商品情報コンテンツの提供を想定しているため、通信販売番組内で紹介中の商品のみを対象として商品情報コンテンツを表示させればよかった。このため、視聴者ネットワーク端末上に表示されている情報が番組内のどの商品の情報であるかをユーザーが特定できるようにするための方法については、何ら検討されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による商品情報配信システムは、映像コンテンツの進行に連動して、映像コンテンツ内に登場する商品に関する情報を携帯情報端末へ配信する配信手段を備えた情報配信装置、および情報配信装置から受信した商品に関する情報をモニタに表示する表示手段と、モニタに表示した商品に対するユーザーからの注文を受け付ける注文受付手段とを備えた携帯情報端末を有する商品情報配信システムであって、映像コンテンツ内に登場する商品には、各商品を識別するための識別子が付されており、配信手段は、映像コンテンツ内で各商品に付されている識別子を特定するための識別情報を前記商品に関する情報に付して配信し、表示手段は、情報配信装置から受信した識別情報に基づいて、情報配信装置から受信した商品に関する情報に、映像コンテンツ内で商品に付されている識別子を関連付けて表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、携帯情報端末のモニタには、情報配信装置から受信した商品に関する情報に、映像コンテンツ内で商品に付されている識別子を関連付けて表示するため、ユーザーは、携帯情報端末のモニタに表示された情報が映像コンテンツ内のどの商品に関する情報であるかを容易に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】商品情報配信システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】映像コンテンツと連動して商品情報を配信する方法を模式的に示した図である。
【図3】映像コンテンツと連動した商品情報の配信状況を模式的に示した図である。
【図4】携帯端末300上に表示される商品情報の具体例を示した図である。
【図5】商品情報配信サーバー100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】商品情報配信サーバー100上で実行される商品情報配信処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】携帯端末300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図8】携帯端末300上で実行される商品情報表示処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】受注サーバー200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図10】受注サーバー200上で実行される受注処理および決済処理の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態における商品情報配信システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。商品情報配信システム10は、商品情報配信サーバー100と、受注サーバー200と、携帯端末300とで構成される。商品情報配信サーバー100および受注サーバー200と、携帯端末300とは、例えばインターネット等の通信網を介して接続される。なお、図1では、説明の簡略化のために、携帯端末300は1台の構成としているが、実際には、複数台の携帯端末300が商品情報配信サーバー100および受注サーバー200と接続される。
【0009】
本実施の形態における商品情報配信システム10は、同じ時間帯に放送されている映像コンテンツ、例えばテレビ番組やテレビCM(コマーシャル)の少なくとも一方に連動し、該映像コンテンツ内に登場する種々の商品をユーザーが携帯端末300上で購入可能なシステムを提供する。ここで扱う商品としては、映像コンテンツがテレビ番組である場合には、テレビ番組内で出演者が身に着けている衣装やアクセサリー、テレビ番組内で用いられている小物を少なくとも含み、映像コンテンツがテレビCMである場合には、テレビコマーシャルで紹介されている商品を少なくとも含むようにすればよい。この商品情報配信システム10の概要は以下のようになる。
【0010】
まず、商品情報配信サーバー100は、映像コンテンツと連動させて携帯端末300へ商品情報を配信する。例えば、図2は、上段がテレビ番組内における商品の登場タイミングを示し、下段が商品情報の配信タイミングを示している。この図2に示すように、テレビ番組が開始してから5分後に番組内にアイテムAが登場する場合には、商品情報配信サーバー100は、それに連動してアイテムAに関する商品情報を配信する。また、テレビ番組が開始してから10分後に番組内にアイテムBが登場する場合には、商品情報配信サーバー100は、それに連動してアイテムBに関する商品情報を配信する。また、テレビ番組が開始してから20分後に番組内にアイテムCが登場する場合には、商品情報配信サーバー100は、それに連動してアイテムCに関する商品情報を配信する。また、テレビ番組が開始してから22分後にCM内にCM商品が登場する場合には、商品情報配信サーバー100は、それに連動してCM商品に関する商品情報を配信する。また、テレビ番組が開始してから29分後に番組内にアイテムDが登場する場合には、商品情報配信サーバー100は、それに連動してアイテムDに関する商品情報を配信する。その後、番組開始から30分後にテレビ番組が終了した場合には、商品情報配信サーバー100は、商品情報の配信を停止するが、その後一定期間、例えば番組終了から2時間以内であれば、ユーザーからの要求に応じて、テレビ番組に連動して配信した商品情報を再配信して、携帯端末300上での再表示を可能とする。なお、映像コンテンツがテレビ番組の場合には、同じ時間帯に複数の放送局で放送が行われるため、商品情報配信サーバー100は、各放送局ごとに商品情報の配信を行う。
【0011】
本実施の形態では、例えば、携帯端末300のユーザーは、あらかじめ携帯端末300に商品情報閲覧用のアプリケーションをインストールしておき、該商品情報閲覧用のアプリケーションを起動して、アプリケーション上で視聴中のテレビ局を選局すると、そのテレビ局で放送されている映像コンテンツ内に登場する商品の情報を受信して閲覧することができる。これにより、携帯端末300のユーザーは、テレビで放送中の映像コンテンツ内に登場している商品に関する情報を、リアルタイムで携帯端末300上で閲覧することが可能となる。
【0012】
例えば、図3に示すように、テレビ3aに表示されている映像コンテンツ内に登場する洋服3b、3c、スカート3d、ケーキ3e、イヤリング3fが購入可能な商品である場合には、商品情報配信サーバー100は、これらの商品3b〜3fに関する情報をユーザーが所持する携帯端末300に配信する。これにより、携帯端末300の画面3g上には、これらの商品3b〜3fに関する情報が一覧表示される。
【0013】
なお、本実施の形態では、映像コンテンツ内の商品のうち、ユーザーが購入可能な商品に対しては、識別子としてアイコンが付されており、ユーザーは、このアイコンにより購入可能な商品を識別することができる。図2では、商品3b〜3fのそれぞれに対して、アイコン3h〜3lが付されている。また、携帯端末300の画面3g上にも各商品に対応付けて、映像コンテンツ内に表示されているアイコンと同じアイコンが表示されている。これにより、ユーザーは、映像コンテンツ内の各商品が携帯端末の画面3g上に表示されたどの商品情報に対応するかをアイコンにより容易に把握することができる。
【0014】
なお、各商品にどのような形状、色のアイコンを付すかはあらかじめ商品の提供者やテレビ局の担当者等によって決められているものとし、アイコンは、テレビ番組の作成時または放送時に映像コンテンツ内に付加される。映像コンテンツ内に表示されているアイコンと同じアイコンを携帯端末300上で各商品に対応付けて表示する方法については、後述する。
【0015】
また、ここで用いるアイコンは、商品の特徴を表したアイコンとすることが好ましい。例えば、図3に示すように洋服3b、3cに付すアイコンやスカート3dに付すアイコン3h、3i、3jは、それらが衣服であることが分かるような形状のアイコンとする。また、ケーキ3eに付すアイコン3kは、それが飲食物であることが分かるような形状のアイコンとする。また、イヤリング3fに付すアイコン3lは、それがアクセサリーであることが分かるような形状のアイコンとする。このとき、アイコン3h、3i、3jのように、映像コンテンツ内に同じ形状のアイコンが複数表示される場合には、それぞれの色を異なるものとして、ユーザーが色によりアイコンを区別できるようにしてもよい。
【0016】
ユーザーは、テレビに映っている商品の中に気に入った商品がある場合には、その商品に関する情報を携帯端末300上で確認した上で、携帯端末300を操作して、その商品を注文することができる。これにより、ユーザーは、携帯端末300をリモコンのように操作して、テレビに映っている気に入った商品の購入手続きを容易に行うことができる。
【0017】
図4は、携帯端末300の画面g上に表示される商品情報の一例を示す図である。図4(a)は、商品情報配信サーバー100から受信した商品情報が一覧表示された画面の具体例を示している。この図4(a)に示すように、各商品の商品情報として、商品の画像、商品名、価格に関する情報が表示され、それに対応付けて上述したアイコン3h〜3lが表示されている。
【0018】
図4(b)は、ユーザーによって図4(a)に示した一覧の中から商品4aが選択されることにより商品4aの詳細情報が表示された画面の具体例を示している。例えば、後述するように、携帯端末300のモニタはタッチパネルを搭載しており、ユーザーは、図4(a)に示した一覧の中から商品4aをタッチすることにより、図4(b)に示す商品4aの詳細情報を閲覧することが可能となる。この図4(b)に示すように、商品4aの詳細情報として、商品の拡大画像、商品名、価格、色、およびサイズに関する情報が表示されている。ユーザーは、例えば、図4(b)に示す画面上で、色とサイズを指定することにより、その色とサイズの商品を買い物かごに入れることができる。具体的には、ユーザーは、色を「black」4b、「white」4c、「blue」4dの中から選択し、サイズを「S」4e、「M」4f、「L」4gの中から選択して指定することにより、商品を買い物かごに入れることができる。
【0019】
ユーザーは、購入したい商品を買い物かごに入れた後に、買い物かごの中身を表示した画面上でユーザーの氏名、商品の送り先住所、電話番号、および決済方法等の必要事項を入力して注文手続きを行うことにより、買い物かごに入れた商品を注文することができる。この買い物かごを用いた注文処理については、公知の処理であるため詳細な説明は省略する。本実施の形態では、ユーザーは、図4(a)に示した画面上に表示されている「かごを見る」ボタン4h、または図4(b)に示した画面上に表示されている「かごを見る」ボタン4iにタッチすることにより、買い物かご画面を表示して、買い物かごの中身を確認したり、注文手続きに移行することができる。なお、商品情報の一覧画面や商品の詳細情報画面は、図4(a)、図4(b)に示す画面例に限定されない。
【0020】
ユーザーからの商品の注文情報は、受注サーバー200へ送信され、受注サーバー200において受注処理、および決済処理が行われる。受注サーバー200上で受注処理、および決済処理が完了した場合には、注文内容と決済内容が商品の販売者に通知され、販売者は、購入者であるユーザーに商品を発送する。以上の流れにより、ユーザーは、テレビに映っている商品を携帯端末300を操作して購入することが可能となる。
【0021】
以下、本実施の形態における商品情報配信システム10において、商品情報配信サーバー100、受注サーバー200、携帯端末300の各装置で実行される処理の具体例について説明する。
【0022】
図5は、本実施の形態における商品情報配信サーバー100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。商品情報配信サーバー100は、操作部材101と、接続IF(インターフェース)102と、制御装置103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、モニタ105とを備えている。
【0023】
操作部材101は、商品情報配信サーバー100の管理者等によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0024】
接続IF102は、商品情報配信サーバー100を通信網と接続するためのインターフェースである。本実施の形態では、商品情報配信サーバー100は、この接続IF102によりインターネット等の通信回線を介して携帯端末300と接続される。なお、接続IF102としては、商品情報配信サーバー100をLANやインターネット等の通信網に有線接続するためのインターフェースや、無線接続するためのインターフェースなどが用いられる。
【0025】
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、商品情報配信サーバー100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
【0026】
HDD104は、接続IF102を介して携帯端末300へ配信するための情報や、制御装置103が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置である。なお、HDD104に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供され、管理者等が当該記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。
【0027】
モニタ105は、例えば液晶モニタであって、制御装置103から出力される種々の表示用データが表示される。
【0028】
商品情報配信サーバー100の管理者は、あらかじめ商品の提供者、例えばテレビ番組のスポンサーやその代理店等から映像コンテンツ内に登場する商品に関する商品情報を入手する。商品情報には、例えば、商品名、ブランド名、価格、商品の色、商品の画像、映像コンテンツ内でその商品に付されるアイコン等に関する情報が含まれる。また、商品情報配信サーバー100の管理者は、映像コンテンツの提供者、例えばテレビ局やその代理店から購入可能な商品が登場する映像コンテンツ、例えばテレビ番組やテレビCMに関するコンテンツ情報を入手する。コンテンツ情報としては、テレビ番組名、放送時間、出演者名、出演者の役名、商品情報の配信時刻を特定するための情報等が含まれる。商品情報配信サーバー100の管理者は、上記入手した商品情報とコンテンツ情報を、HDD104内に作成した商品データベースに登録する。
【0029】
ここで、商品情報の配信時刻を特定するための情報について説明する。この情報としては、例えば、番組開始からの経過時間を用いて各商品が登場するタイミングを示した情報が用いられる。図2に示した例を用いて説明すると、番組開始から5分後に番組内に登場するアイテムAについては、経過時間「0:05」と「アイテムA」とが関連付けて記録される。また、番組開始から10分後に番組内に登場するアイテムBについては、経過時間「0:10」と「アイテムB」とが関連付けて記録される。また、番組開始から20分後に番組内に登場するアイテムCについては、経過時間「0:20」と「アイテムC」とが関連付けて記録される。また、番組開始から22分後にCM内に登場するCM商品については、経過時間「0:22」と「CM商品」とが関連付けて記録される。また、番組開始から29分後に番組内に登場するアイテムDについては、経過時間「0:29」と「アイテムD」とが関連付けて記録される。
【0030】
以上の準備が完了すると、商品情報配信サーバー100は、映像コンテンツに連動した商品情報の配信が可能となる。図6は、商品情報配信サーバー100上で実行される商品情報配信処理の流れを示すフローチャートである。図6に示す処理は、上述した商品データベースへの商品情報とコンテンツ情報の登録が完了すると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
【0031】
ステップS10において、制御装置103は、商品データベースのコンテンツ情報を参照して、映像コンテンツの放送時間を特定し、現在時刻が映像コンテンツの放送時間になったか否かを判断する。このステップS10の判断は、所定時間間隔、例えば1秒ごとに実行される。ステップS10で肯定判断した場合には、ステップS20へ進む。
【0032】
ステップS20では、制御装置103は、商品情報の配信時刻を管理するためのタイマーを起動して、該タイマーによる計時を開始する。これによって、番組開始からの経過時間の計時が可能となる。その後、ステップS30へ進む。
【0033】
ステップS30では、制御装置103は、商品データベースのコンテンツ情報を参照して、商品情報の配信時刻を特定するための情報を特定するとともに、タイマーからの出力に基づいて番組開始からの経過時間を特定する。そして、制御装置103は、これらの特定した情報に基づいて、番組開始からの経過時間が商品情報の配信時刻になったかを判断する。このステップS30の判断は、所定時間間隔、例えば1秒ごとに実行される。ステップS30で肯定判断した場合には、ステップS40へ進む。
【0034】
ステップS40では、制御装置103は、商品データベースから配信時刻に到達した商品の商品情報を読み出して、携帯端末300へ配信する。これによって、図2を用いた説明したように、映像コンテンツに連動した商品情報の配信が可能となる。なお、このとき図3に示したように、映像コンテンツ内に同じタイミングで複数の商品が登場する場合には、制御装置103は、複数の商品のそれぞれに関する商品情報を商品データベースから読み出して、携帯端末300へ配信する。その後、ステップS50へ進む。
【0035】
ステップS50では、制御装置103は、商品データベースのコンテンツ情報を参照して、現在放送中の映像コンテンツの放送時間を特定し、該放送時間に基づいて、現在時刻が現在放送中の映像コンテンツの終了時刻になったか否かを判断する。ステップS50で否定判断した場合には、ステップS30へ戻る。これに対して、ステップS50で肯定判断した場合には、ステップS60へ進む。
【0036】
ステップS60では、制御装置103は、映像コンテンツが終了してから所定時間、例えば2時間が経過したか否かを判断する。ステップS60で肯定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS60で否定判断した場合には、ステップS70へ進む。
【0037】
ステップS70では、制御装置103は、携帯端末300から商品情報の再配信要求があったか否かを判断する。例えば、本実施の形態では、ユーザーは、携帯端末300上で、再度商品情報の配信を希望する商品を指定して、商品情報配信サーバー100に対してその商品の商品情報の再配信を要求できるものとする。ステップS70で否定判断した場合には、ステップS60へ戻る。これに対して、ステップS70で肯定判断した場合には、ステップS80へ進む。ステップS80では、制御装置103は、携帯端末300から要求された商品の商品情報を携帯端末300へ再配信して、ステップS60へ戻る。
【0038】
次に、商品情報配信サーバー100から商品情報を受信した携帯端末300における処理について説明する。図7は、本実施の形態における携帯端末300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。携帯端末300は、ユーザーが所持する端末であって、例えばスマートフォン、タブレット、PDA等の携帯情報端末が用いられ、これらの携帯情報端末に商品情報閲覧用のアプリケーションをインストールすることにより、本実施の形態における携帯端末300として動作する。携帯端末300は、タッチパネル301と、通信モジュール302と、制御装置303と、メモリスロット304と、マイク305と、スピーカー306とを備えている。
【0039】
タッチパネル301は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、本実施の形態におけるユーザー、すなわち携帯端末300の使用者は、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、携帯端末300を操作することができる。タッチパネル301は、ユーザーによるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置303へ出力する。なお、本実施の形態では、このタッチパネル301上に図3に示した画面3gが表示される。
【0040】
通信モジュール302は、無線LANのアクセスポイントを介してインターネットに接続するためのモジュールや、携帯電話通信網を介してインターネットに接続するためのモジュールが用いられる。携帯端末300は、この無線モジュール302によりインターネット経由で商品情報配信サーバー100や受注サーバー200と通信を行う。
【0041】
制御装置303は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、携帯端末300の全体を制御する。なお、制御装置303を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、携帯端末300を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、ダウンロード等によって入手された商品情報閲覧用のアプリケーションがインストールされている。
【0042】
メモリスロット304は、メモリカード等の外部メモリを挿入するためのスロットである。使用者は、このメモリスロット304にメモリカードを挿入して、携帯端末300の記憶容量を増加させることができる。例えば、携帯端末300がカメラ機能を備えている場合には、撮影によって得られた画像データをメモリカードに記録することにより、画像データが制御装置303を構成するフラッシュメモリの容量を圧迫することを防ぐことができる。また、商品情報閲覧用のプリケーション等のアプリケーションのプログラムデータもメモリスロット304に挿入されたメモリカード内に記録できるようにしてもよい。
【0043】
マイク305は、スマートフォンである携帯端末300を用いて通話を行うときに、ユーザーによる発話音声を入力するための集音装置であって、マイク305から入力された音声データは、制御装置304でデジタル信号に変換される。また、スピーカー306は、通話時の受話音声を出力するための出力装置である。他の携帯端末300から受信した受話音声は、制御装置303でアナログ信号に変換された後、スピーカー306から出力される。
【0044】
図8は、携帯端末300上で実行される商品情報表示処理の流れを示すフローチャートである。図8に示す処理は、ユーザーによって携帯端末300上で商品情報閲覧用のアプリケーションが起動され、放送局の選局が行われると開始するプログラムとして、制御装置303によって実行される。
【0045】
ステップS100において、制御装置303は、商品情報配信サーバー100から上述した商品情報を受信したか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS110へ進む。なお、受信した商品情報は、制御装置303を構成するSDRAMに記録される。
【0046】
ステップS110において、制御装置303は、図4(a)に示したように、商品情報配信サーバー100から受信した商品情報に基づいて、商品の情報を一覧表示する。すなわち、制御装置303は、受信した商品情報に含まれる商品名、価格、商品の画像、アイコン等の情報をタッチパネル301に表示することにより、図3に示した画面3gを表示する。これにより、現在、テレビ3aに表示されている映像コンテンツ内に登場している商品の商品情報が画面3g上に一覧表示される。その後、ステップS120へ進む。
【0047】
ステップS120では、制御装置303は、タッチパネル301から出力される操作信号に基づいて、ユーザーによって画面3gに表示されている商品情報のいずれかが選択されたか否かを判断する。ステップS120で否定判断した場合には、後述するステップS160へ進む。これに対して、ステップS120で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。
【0048】
ステップS130では、制御装置303は、図4(b)に示したように、商品情報配信サーバー100から受信した商品情報に基づいて、ユーザーによって選択された商品の詳細情報を表示する。すなわち、制御装置303は、タッチパネル301から出力される操作信号に基づいて、一覧上でユーザーが選択した商品を特定し、特定した商品の詳細情報を商品情報配信サーバー100から受信した商品情報の中から読み出して、図4(b)に示した詳細情報を表示する。
【0049】
その後、ステップS140へ進み、制御装置303は、上述したように、ユーザーによって詳細情報を表示している商品が買い物かごに入れられて、注文指示がなされたか否かを判断する。ステップS140で否定判断した場合には、後述するステップS160へ進む。これに対して、ステップS140で肯定判断した場合には、ステップS150へ進む。
【0050】
ステップS150では、制御装置303は、ユーザーからの注文指示に基づいて、注文情報を受注サーバー200へ送信する。例えば、制御装置303は、ユーザーによって注文された商品を特定するための情報である商品名、色、サイズ、注文数量に関する情報と、注文者を特定するための情報であるユーザーの氏名、商品の送り先住所、電話番号に関する情報と、決済方法を特定するための決済情報等を注文情報として受注サーバー200へ送信する。その後、ステップS160へ進む。
【0051】
ステップS160では、制御装置303は、ユーザーによって、商品情報閲覧用のアプリケーションの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS160で肯定判断した場合には、制御装置303は、商品情報閲覧用のアプリケーションを終了させて、図8に示す処理を終了する。これに対して、ステップS160で否定判断した場合には、ステップS170へ進む。
【0052】
ステップS170では、制御装置303は、商品情報配信サーバー100から次の商品情報を受信したか否かを判断する。ステップS170で肯定判断した場合には、上述したステップS110へ戻り、新たに受信した商品情報に基づいて、商品の情報を一覧表示する。これに対して、ステップS170で否定判断した場合には、上述したステップS120へ戻る。
【0053】
次に、携帯端末300から注文情報を受信した受注サーバー200における処理について説明する。図9は、本実施の形態における受注サーバー200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。受注サーバー200は、操作部材201と、接続IF(インターフェース)202と、制御装置203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、モニタ205とを備えている。
【0054】
操作部材201は、受注サーバー200の管理者等によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0055】
接続IF202は、受注サーバー200を通信網と接続するためのインターフェースである。本実施の形態では、受注サーバー200は、この接続IF202によりインターネット等の通信回線を介して携帯端末300と接続される。なお、接続IF202としては、受注サーバー200をLANやインターネット等の通信網に有線接続するためのインターフェースや、無線接続するためのインターフェースなどが用いられる。
【0056】
制御装置203は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、受注サーバー200の全体を制御する。なお、制御装置203を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
【0057】
HDD204は、接続IF202を介して携帯端末300から受信した情報や、制御装置203が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置である。なお、HDD204に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供され、管理者等が当該記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD204にインストールすることによって、制御装置203がプログラムを実行できるようになる。
【0058】
モニタ205は、例えば液晶モニタであって、制御装置203から出力される種々の表示用データが表示される。
【0059】
図10は、受注サーバー200上で実行される受注処理、および決済処理の流れを示すフローチャートである。図10に示す処理は、携帯端末300から上述した注文情報を受信すると起動するプログラムとして、制御装置403によって実行される。
【0060】
ステップS210において、制御装置203は、携帯端末300から受信した注文情報に基づいて、注文内容と決済方法を特定する。注文内容としては、例えば、ユーザーの氏名、商品の送り先住所、電話番号、およびユーザーが注文した商品を特定するための情報としての商品名、色、サイズ、注文数量に関する情報等が特定される。また、決済方法としては、例えば、クレジットカード払い、銀行振り込み、代金引換等のユーザーが注文時に特定した決済方法が特定される。その後、ステップS220へ進む。
【0061】
ステップS220では、制御装置203は、ステップS210で特定した注文内容を商品の提供者に送信することにより、受注処理を完了する。例えば、制御装置203は、商品の提供者が所持するパソコン宛に注文内容を示す情報を送信するようにすればよい。これによって、商品の提供者は、ユーザーから受け付けた注文の内容を把握することができる。その後、ステップS230へ進む。
【0062】
ステップS230では、制御装置203は、ステップS210で特定した決済方法に基づいて、決済処理を行う。例えば、ユーザーによって指定された決済方法がクレジットカード払いである場合には、クレジットカード会社に対して利用料金に関する情報を送信する。これにより、商品の提供者の手を煩わせることなく決済処理を完了することができる。また、ユーザーによって指定された決済方法が銀行振り込みである場合や代金引換である場合には、商品の提供者に対してその旨を通知する。これにより、商品の提供者は、ユーザーからの振込みを確認してから商品を発送したり、配送業者に対して代金引換での発送を指示することができる。その後、処理を終了する。
【0063】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)商品情報配信サーバー100は、映像コンテンツの進行に連動して、映像コンテンツ内に登場する商品に関する情報を携帯端末300へ配信し、携帯端末300は、商品情報配信サーバー100から受信した商品情報をタッチパネル301上の画面3gに表示して、表示した商品に対するユーザーからの注文を受け付けるようにした。これによって、ユーザーは、映像コンテンツ内に登場する商品の情報を携帯端末300上で確認し、携帯端末300をリモコンのように操作して容易に商品の注文を行うことができる。
【0064】
(2)映像コンテンツ内に登場する商品には、各商品を識別するための識別子としてアイコンが付されており、商品情報配信サーバー100は、映像コンテンツ内で各商品に付されているアイコンを商品情報に付して配信し、携帯端末300は、商品情報配信サーバー100から受信した商品情報に、映像コンテンツ内で商品に付されているアイコンを関連付けて表示するようにした。これによって、ユーザーは、映像コンテンツ内の各商品が携帯端末の画面3g上に表示されたどの商品情報に対応するかをアイコンにより容易に把握することができる。
【0065】
(3)商品情報とコンテンツ情報とをHDD104内に作成した商品データベースに登録しておき、制御装置103は、該商品データベースに登録されているコンテンツ情報に基づいて、商品情報を携帯端末300に配信するようにした。これによって、あらかじめ商品データベースに登録されているコンテンツ情報を用いて、映像コンテンツに連動した商品情報の配信が可能となる。
【0066】
(4)コンテンツ情報は、商品情報の配信時刻を特定するための情報、すなわち番組開始からの経過時間を用いて各商品が登場するタイミングを示した情報を含むようにした。これによって、制御装置103は、映像コンテンツの各場面で登場する商品を特定して、映像コンテンツの進行に連動した商品情報の配信が可能となる。
【0067】
(5)制御装置103は、映像コンテンツ内に同じタイミングで複数の商品が登場する場合には、複数の商品のそれぞれに関する商品情報を商品データベースから読み出して、携帯端末300へ配信するようにした。これによって、映像コンテンツ内に複数の商品が同時に登場する場合でも、それぞれの商品に関する情報を携帯端末300へ配信することができる。
【0068】
(6)携帯端末300では、制御装置303は、商品情報配信サーバー100から受信した商品情報に基づいて、商品の情報を一覧表示するようにし、ユーザーによって一覧の中からいずれかの商品情報が選択された場合には、その商品の詳細情報を表示するようにした。これによって、ユーザーは、一覧表示された商品情報の中から興味のある商品を選択して、その商品の詳細情報を確認することができる。
【0069】
(7)商品に付して表示するアイコンは、商品の特徴を表したアイコンとするようにした。これによって、ユーザーは、アイコンを見るだけで、その商品の特徴を把握することができる。
【0070】
(8)映像コンテンツは、放送局によって放映されるテレビ番組とテレビCMの少なくとも一方を含むようにした。これによって、ユーザーは、テレビを見ているときに、番組またはCM内で興味のある商品を見つけた場合には、携帯端末300をリモコンのように操作して、容易に商品の情報を確認したり、注文したりすることができる。
【0071】
(9)映像コンテンツがテレビ番組である場合には、商品は、テレビ番組内で出演者が身に着けている衣装やアクセサリー、テレビ番組内で用いられている小物を少なくとも含み、映像コンテンツがテレビコマーシャルである場合には、テレビコマーシャルで紹介されている商品を少なくとも含むようにした。これによって、テレビ番組やテレビCM内でユーザーが興味を持ちやすい商品を対象として、販売を行うことができる。
【0072】
(10)受注サーバー200では、制御装置203は、携帯端末300からの商品の注文を受け付けて受注処理を行うようにした。このように、商品情報を配信する商品情報配信サーバー100と、ユーザーからの注文を受け付けて決済処理を行う受注サーバー200とを分けることにより、両サーバーの負荷を低減させることができる。特に、商品情報配信サーバー100の負荷を低減させることにより、映像コンテンツに連動した商品情報の配信に遅延が生じることを防ぐことができる。
【0073】
(11)制御装置103は、テレビ番組またはテレビCMが放送されている間に携帯端末300へ商品情報を配信するようにした。これによって、ユーザーは、テレビ番組やテレビCMを見ているときに、気に入った商品があった場合には、その場で携帯端末300を操作して、その商品を注文することができる。
【0074】
(12)制御装置103は、商品情報の配信を停止した後、一定期間は、ユーザーからの要求に応じて、テレビ番組に連動して配信した商品情報の再配信を可能とするようにした。これにより、ユーザーは、テレビ番組が終了した後も、一定期間は、商品情報を確認して商品の注文を行うことができる。
【0075】
(13)商品情報は、商品名、ブランド名、価格、色、商品の画像等の情報を含むようにした。これによって、ユーザーが商品を選択する際に必要となる情報を携帯端末300に配信することができる。
【0076】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の商品情報配信システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、映像コンテンツ内の商品のうち、ユーザーが購入可能な商品に対しては、識別子としてアイコンが付されており、携帯端末300の画面3g上にも各商品に対して同じアイコンが表示される例について説明した。しかしながら、商品の識別子としては、アイコン以外のその他の情報を用いてもよい。例えば、各商品の特徴を表す文字情報を識別子として用いてもよい。一例を挙げると、商品が洋服である場合には、「洋服」の文字や「clothes」の文字を識別子として付してもよい。また、この場合も、アイコンの場合と同様に、映像コンテンツ内に同じ文字情報が複数表示される場合には、それぞれの文字の色を異なるものとしてもよい。
【0077】
(2)上述した実施の形態では、携帯端末300では、制御装置303は、商品情報配信サーバー100から商品情報を受信した場合には、タッチパネル301に表示した画面3g上に商品に関する情報を一覧表示する例について説明した。しかしながら、制御装置303は、画面3g上に、商品に関する情報を一覧表示するとともに、音や振動(バイブレーション)等により、ユーザーに対して映像コンテンツに連動した商品情報が表示されたことを報知するようにしてもよい。
【0078】
(3)上述した実施の形態では、受注サーバー200では、制御装置203は、携帯端末300から受信した注文情報に基づいて、ユーザーの氏名等の注文内容と決済方法とを特定して、受注処理と決済処理とを行う例について説明した。しかしながら、商品情報配信システム10を利用するユーザーは、あらかじめ会員登録を行うようにし、制御装置203は、会員登録時に登録された内容に基づいて、ユーザーに関する情報や決済方法を特定するようにしてもよい。具体的には、ユーザーは、会員登録時に氏名、年齢、住所、職業などのユーザー情報と、あらかじめ決めた決済方法とを登録しておく。これらの情報は、各ユーザーに対して一意に発行された会員IDと関連付けて受注サーバー200のHDD204内の会員データベースに登録される。ユーザーは、携帯端末300で商品情報閲覧用のアプリケーションを起動した際に、会員登録時に発行された会員IDを用いてログインを行うようにする。制御装置303は、ユーザーからの注文指示があった場合には、注文があった商品を特定するための情報とともに、ログイン時に入力された会員IDを受注サーバー200へ送信する。これにより、受注サーバー200では、制御装置203がユーザーの会員IDを特定することができるため、会員データベースを参照して、ユーザー情報や決済方法を取得することができる。制御装置203は、会員IDに基づいて特定した情報と携帯端末300から受信した情報とに基づいて、受注処理と決済処理を行えばよい。
【0079】
(4)上述した実施の形態では、制御装置103は、商品情報の配信を停止した後、一定期間は、ユーザーからの要求に応じて、テレビ番組に連動して配信した商品情報の再表示を可能とする例について説明した。しかしながら、制御装置103は、商品情報の配信を停止した後は、再配信を行わないようにしてもよい。
【0080】
(5)上述した実施の形態では、映像コンテンツは、テレビ番組やテレビCMである例について説明した。しかしながら、映像コンテンツは、あらかじめ放送時間が決まっていて、商品情報を連動して配信することができるものであれば、これらに限定されない。例えば、映画やインターネットを介して配信される映像コンテンツ等であってもよい。
【0081】
(6)上述した実施の形態では、携帯端末300は、タッチパネル301を備える例について説明した。しかしながら、携帯端末300は、携帯電話のような数字キーやキーボードなどの入力部材を備えるようにしてもよい。
【0082】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0083】
10 商品情報配信システム、100 商品情報配信サーバー、101 操作部材、102 接続IF(インターフェース)、103 制御装置、104 HDD(ハードディスクドライブ)、105 モニタ、200 受注サーバー、201 操作部材、202 接続IF(インターフェース)、203 制御装置、204 HDD(ハードディスクドライブ)、205 モニタ、300 携帯端末、301 タッチパネル、302 通信モジュール、303 制御装置、304 メモリスロット、305 マイク、306 スピーカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像コンテンツの進行に連動して、前記映像コンテンツ内に登場する商品に関する情報を携帯情報端末へ配信する配信手段を備えた情報配信装置、および
前記情報配信装置から受信した前記商品に関する情報をモニタに表示する表示手段と、
前記モニタに表示した前記商品に対するユーザーからの注文を受け付ける注文受付手段とを備えた携帯情報端末を有する商品情報配信システムであって、
前記映像コンテンツ内に登場する商品には、各商品を識別するための識別子が付されており、
前記配信手段は、前記映像コンテンツ内で各商品に付されている識別子を特定するための識別情報を前記商品に関する情報に付して配信し、
前記表示手段は、前記情報配信装置から受信した前記識別情報に基づいて、前記情報配信装置から受信した前記商品に関する情報に、前記映像コンテンツ内で前記商品に付されている識別子を関連付けて表示することを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記情報配信装置は、
前記商品に関する情報と、前記商品に関する情報を前記携帯情報端末へ配信する時刻を特定するための配信時刻情報とを記録する情報記録手段とをさらに備え、
前記配信手段は、前記情報記録手段に記録されている前記商品に関する情報と、前記配信時刻情報とに基づいて、前記映像コンテンツの進行に連動して、前記映像コンテンツ内に登場する商品に関する情報を前記携帯情報端末へ配信することを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記配信時刻情報は、前記映像コンテンツの開始からの経過時間を用いて前記商品が登場するタイミングを示した情報であることを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記配信手段は、前記映像コンテンツ内に複数の商品が登場する場合には、前記複数の商品のそれぞれに関する情報を前記携帯情報端末へ配信することを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項5】
請求項4に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記表示手段は、前記情報配信装置から複数の商品に関する情報を受信した場合には、受信した複数の商品に関する情報を前記モニタに一覧表示し、ユーザーによって一覧の中からいずれかの商品に関する情報が選択された場合には、その商品に関する詳細情報を前記モニタに表示することを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記識別子は、商品の特徴を表したアイコンであることを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項7】
請求項6に記載の商品情報配信システムにおいて、
映像コンテンツ内に同じ形状のアイコンが複数表示される場合には、それぞれのアイコンの色を異なるものとすることを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記識別子は、商品の特徴を表した文字情報であることを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項9】
請求項8に記載の商品情報配信システムにおいて、
映像コンテンツ内に同じ文字情報が複数表示される場合には、それぞれの文字の色を異なるものとすることを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記映像コンテンツは、放送局によって放送されるテレビ番組とテレビコマーシャルの少なくとも一方を含むことを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項11】
請求項10に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記映像コンテンツが前記テレビ番組である場合には、前記商品は、前記テレビ番組内で出演者が身に着けている衣装やアクセサリー、前記テレビ番組内で用いられている小物を少なくとも含み、前記映像コンテンツが前記テレビコマーシャルである場合には、前記テレビコマーシャルで紹介されている商品を少なくとも含むことを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項12】
請求項10または11に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記配信手段は、前記テレビ番組または前記テレビコマーシャルが放送されている間に前記携帯情報端末へ前記商品に関する情報を配信することを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項13】
請求項12に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記配信手段は、前記テレビ番組または前記テレビコマーシャルの放送が完了した後も所定の期間は前記携帯情報端末へ前記商品に関する情報を配信することを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記携帯情報端末は、前記表示手段によって前記モニタに前記商品に関する情報が表示されたことを音や振動によりユーザーに報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記携帯情報端末からの前記商品の注文を受け付けて受注処理を行う受注手段を備えた受注装置をさらに有することを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項16】
請求項15に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記受注装置は、少なくとも前記ユーザーの決済情報を含んだ会員情報を記録する会員情報記録手段と、
前記会員情報記録手段に記録された前記会員情報に基づいて、前記ユーザーからの前記商品の注文に対する決済処理を行う決済手段とをさらに備えることを特徴とする商品情報配信システム。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか一項に記載の商品情報配信システムにおいて、
前記商品に関する情報は、前記商品の商品名に関する情報、前記商品のブランド名に関する情報、前記商品の価格に関する情報、前記商品の色に関する情報、前記商品の画像情報を少なくとも含むことを特徴とする商品情報配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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