説明

商品販売データ処理装置及びプログラム

【課題】POS端末等の商品販売データ処理装置を操作するオペレータが、入力ミスをいち早く発見できるようにする。
【解決手段】表示部の表示面には、メインエリアPU1とサブエリアPU2とが表示される。入力部によって入力された数字と演算子とを入力順にメインエリアPU1に表示させる。また、入力部によって演算子に次いで数字が入力された場合には、メインエリアPU1に表示されている数字と演算子とをサブエリアPU2に移動して表示させ、この入力された数字をメインエリアPU1に表示させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、スーパーマーケット等の店舗に導入されるPOS端末等の商品販売データ処理装置、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の店舗に導入されるPOS端末には、一般的に、テンキー(キーボード又はタッチパネル)が設けられ、バーコードスキャナが接続されている。POS端末のオペレータは、取引に際して、テンキーやバーコードスキャナを操作する。この操作によって、POS端末には、商品コードや数量等の情報が入力される。POS端末のマイクロコンピュータは、入力された商品コードや数量等に基づいて商品販売データ処理を実行する。
【0003】
【特許文献1】特開2003−228769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オペレータが行うPOS端末の操作例を説明する。まず、顧客がカウンタ台に持ち寄った買物カゴの中に同一の商品コードが付された商品が一つだけ収納されている場合について説明する。この場合、その商品については商品コードをバーコードスキャナに読み取らせる操作だけを行い、テンキーの押下操作は行わない。
【0005】
一方、買物カゴの中に同一の商品コードが付された商品が2以上収納されている場合、商品コードをバーコードスキャナに読み取らせる操作の他に、テンキーを押下して数量を入力させる操作が必要となる。例えば、買物カゴに同じ商品が3つ収納されている場合、オペレータは、一つの手順として、「3」、「×」という順番にテンキーを押下した後、商品コードをバーコードスキャナに読み取らせてPOS端末に入力する。この場合、商品コードの入力をもって「3」、「×」、「商品コード」という一連の入力は確定され、商品の数量=3、という情報がPOS端末に設けられた表示デバイス等に表示される。
【0006】
ところで、例えば「3」、「×」、「商品コード」という順番に入力しようとしたところ、誤って、乗算の演算子「×」を入力するためのキーを押下し忘れてしまうことがある。この場合、「3」、「×」、「商品コード」という一連の入力は確定されず、オペレータは、商品数量=3という情報が表示デバイスに表示されないことによって初めて「×」の入力し忘れに気が付くのである。このとき、入力途中の段階でいち早く入力ミスに気が付くことができれば取引を迅速に行うことができる。
【0007】
なお、特許文献1は、商品販売データ処理装置における入力ミスという観点から行われた特許調査により見出された文献である。もっとも、特許文献1に記載された技術は、入力された商品の数量(点数)を表示させてこれを確認できるようにしたものである。したがって、入力過程でその入力ミスをいち早く発見できるようにしたものではない。
【0008】
本発明の目的は、POS端末等の商品販売データ処理装置を操作するオペレータが、入力ミスをいち早く発見できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の商品販売データ処理装置は、情報処理を実行する情報処理部と、情報を表示する表示部と、情報を入力する入力部とを備え、前記情報処理部が、前記入力部によって入力された数字や演算子を入力順に表示するメインエリアと、前記メインエリアに対応付けられたサブエリアとを有する画面を、前記表示部に表示させる処理を行うとともに、前記表示部で前記画面が表示されている状態で、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力された場合に、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアに移動して表示させ、一方、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力されない場合には、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアへの移動表示をしない処理を行う。
【0010】
本発明の商品販売データ処理装置用のプログラムは、情報を表示する表示部と、情報を入力する入力部と、を備える商品販売データ処理装置のコンピュータに、前記入力部によって入力された数字や演算子を入力順に表示するメインエリアと、前記メインエリアに対応付けられたサブエリアとを有する画面を、前記表示部に表示させる機能と、前記表示部で前記画面が表示されている状態で、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力された場合に、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアに移動して表示させ、一方、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力されない場合には、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアへの移動表示をしない処理を行う機能と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、数字と演算子(「×」等)とが入力順に表示される。また、演算子入力後に数字が入力された場合には、メインエリアに表示されていた数字と演算子とがサブエリアに移動されて新たに入力された数字がメインエリアに表示される。これにより、オペレータは、入力過程を確認することができる。また、演算子の入力し忘れがあった場合には表示の移動はなされないため、特に演算子の入力ミスに気付き易くなる。こうして、オペレータは、入力ミスをいち早く発見できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の一実施の形態を図1ないし図8に基づいて説明する。本実施の形態は、スーパーマーケットの店舗に導入されたチェックアウトシステム1への適用例である。
【0013】
図1は、チェックアウトシステム1を示す斜視図である。チェックアウトシステム1は、商品販売データ処理装置としてのPOS端末11を備える。POS端末11は、チェックアウト台51の上にドロワ21を挟んで載置されている。ドロワ21は、POS端末11によって開放動作の制御を受ける。POS端末11の上面には、キーボード22が配置されている。キーボード22は、オペレータによって押下操作される。このオペレータから見てキーボード22よりも奥側には、キーボード22を操作するオペレータに向けて情報を表示する表示デバイス23が設けられている。表示デバイス23は、その表示面23aに情報を表示する。表示面23aには、タッチパネル26が積層されている。表示デバイス23よりもさらに奥側には、顧客に向けて情報を表示するための顧客用表示デバイス24が立設されている。このようなPOS端末11には、コードシンボル読取装置としてのバーコードスキャナ101がデータ送受信自在に接続されている。
【0014】
バーコードスキャナ101は、横長テーブル状のカウンタ台151に設置されている。カウンタ台151は、チェックアウト台51とL字を形成するように配置されている。バーコードスキャナ101のカウンタ台151における配置位置は、カウンタ台151の上面である荷受面152のオペレータから見て奥側に寄せた位置である。
【0015】
荷受面152には、商品Aを収納する買物カゴ153が載置される。商品Aには、コードシンボルとしてバーコードBCが付されている。買物カゴ153は、顧客が購入しようとする商品Aを収納するために持ち込まれる第1の買物カゴ153aと、第1の買物カゴ153aからバーコードスキャナ101を挟んだ位置に位置付けられる第2の買物カゴ153bとに分けて考えることができる。第1の買物カゴ153aは、顧客の流れ方向の上流側、第2の買物カゴ153bは、顧客の流れの方向の下流側にそれぞれ位置付けられている。
【0016】
バーコードスキャナ101は、薄型矩形形状のハウジング102を備える。ハウジング102の上部には、操作部104が取り付けられている。操作部104には、タッチパネル105が表面に積層された表示デバイス106が設けられている。表示デバイス106の右隣には複数個のキートップがマトリクス状に配列されたキーボード107が配設されている。キーボード107の右隣には、クレジットカード等の磁気カードを読み取るための図示しないカードリーダのカード読取溝108が設けられている。更に、オペレータから見て操作部104の裏面左奥側には、顧客に情報を提供するための顧客用表示デバイス109が設置されている。
【0017】
そして、ハウジング102の正面には読取窓103が配置されている。顧客によって持ち込まれた第1の買物カゴ153aに収納されている商品Aは、オペレータの手によって第2の買物カゴ153bへと移動される。この移動過程で、バーコードBCが読取窓103に向けられる。この際、読取窓103の奥側に配置されたLED(図示せず)から光が照射され、バーコードBCの反射光が同じく読取窓103の奥側に配置されたCCDセンサ(図示せず)に受光され、デコード部(図示せず)によって商品コードにデコードされる。このようにして、オペレータは、バーコードBCとして商品に付された商品コードをバーコードスキャナ101に読み取らせる。商品Aに付されている商品コードは、13桁の数字であるJANコード、又は、26桁の数字であるインストアコードである。
【0018】
図2は、POS端末11及びバーコードスキャナ101のハードウェア構成を示すブロック図である。POS端末11は、情報処理を実行する情報処理部としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼ぶ)60を備える。マイコン60は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU61に、プログラム等の固定データを固定的に記憶保存するROM62と、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM63とがバス接続されて構成されている。
【0019】
POS端末11のCPU61には、前述したドロワ21、キーボード22、表示デバイス23、タッチパネル26、顧客用表示デバイス24がいずれも各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介して接続されている。これらは、CPU61による制御を受ける。
【0020】
キーボード22は、「1」、「2」、「3」…等の数字が上面に表示された入力部としての数字キー22aと、「×」という乗算の演算子(以下、乗算演算子と呼ぶ)が上面に表示された入力部としての乗算キー22bと、を含む。数字キー22aと乗算キー22bとは、いわゆるテンキーである。このようなテンキーの他に、キーボード22は、さらに、「りんご」等の商品名が上面に表示された商品キー22c、「支払選択」という文字列が上面に表示された支払選択キー22d、仮締めキー22e、締めキー22f、及び、「割引」と表示された割引キー22gを含む。キーボード22が有する各キーが押下された場合の機能については後述する。なお、キーボード22が有する各キーは、バーコードスキャナ101のキーボード107に設けられていても良い。さらに、キーボード22が有する各キーは、表示デバイス23の表示面23aに表示されてタッチパネル26によってタッチ指定されるものであってもよいし、バーコードスキャナ101の表示デバイス106の表示面に表示されてタッチパネル105によってタッチ指定されるものであってもよい。
【0021】
POS端末11のCPU61には、HDD64が接続されている。HDD64には、プログラムや各種ファイルが記憶されている。HDD64に記憶されているプログラムや各種ファイルは、POS端末11の起動時に、その全部又は一部がRAM63にコピーされて使用される。HDD64に記憶されているプログラムの一例は、商品販売データ処理用のプログラム(図示せず)である。HDD64に記憶されているファイルの一例は、ストアコンピュータSCから配信されて格納されている商品マスタファイルMMFである。
【0022】
図3は、商品マスタファイルMMFのデータ構成を示す模式図である。商品マスタファイルMMFは、「商品コード」に関連付けてその商品コードによって特定される商品の商品情報を記憶するファイルである。「商品コード」は、13桁の数字であるJANコード、又は、26桁の数字であるインストアコードである。商品情報は、商品コードによって特定される商品についての「属性」、「商品名」、「単価」、「値割引」、及び、「税」である。「属性」は、その商品の商品属性である。例えば、その商品が未成年者への販売が禁じられている商品である場合には「20禁」という属性が記憶される。「商品名」は、その商品の名称である。例えば、「さわやか高原牛乳」、「トマト」等の商品名が記憶される。「単価」は、その商品の単価である。例えば、「180」、「150」等の数字が記憶される。「値割引」は、対応する「単価」に対しての値引割引についての情報である。例えば、「150(円)」である「単価」に対応させて「値割引」として「10%割引」が記憶されている場合には、実際の単価は135円となる。「税」は、対応する「単価」が内税であるか否かについての情報である。内税であれば「内」が記憶される。この場合、「単価」は消費税込みの金額である。
【0023】
図2に基づく説明に戻る。POS端末11のCPU61には、ストアコンピュータSCとデータ通信を実行するための通信インターフェース25が入出力回路(図示せず)を介して接続されている。ストアコンピュータSCは、店舗のバックヤード等に設置されている。ストアコンピュータSCのHDD(図示せず)には、POS端末11に配信される商品マスタファイルMMFが格納されている。
【0024】
POS端末11のCPU61には、バーコードスキャナ101との間でデータ送受信を可能にする接続インターフェース65が接続されている。したがって、接続インターフェース65は、バーコードスキャナ101に接続している。
【0025】
バーコードスキャナ101も、情報処理を実行する情報処理部としてのマイコン160を備える。マイコン160は、CPU161にROM162とRAM163とがバス接続されて構成されている。ROM162には、CPU161によって実行されるプログラムが記憶されている。CPU161には、操作部104及びスキャナ部164が各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介して接続されている。これらは、CPU161によって動作制御される。スキャナ部164は、LEDを動作制御するLED制御部、CCDセンサが接続したA/D変換部、及び、デコード部を含む(いずれも図示せず)。A/D変換部は、CCDセンサから受信した電気信号を増幅回路及びデジタル変換回路により、デジタル信号に変換する。デコード部は、変換されたデジタル信号を商品コードにデコードして出力する。さらに、CPU161には、POS端末11の接続インターフェース65に接続して、POS端末11との間でデータ送受信を可能にする接続インターフェース175が接続されている。
【0026】
バーコードスキャナ101のスキャナ部164によって読み取られた(デコードされた)商品コードは、CPU161によって接続インターフェース175を介して出力され、接続インターフェース65を介してPOS端末11に入力される。
【0027】
POS端末11のCPU61は、商品コードの入力を判定すると、ROM62に記憶されているプログラムに従い、入力判定した商品コードに基づいて商品販売データ処理を実行する。つまり、POS端末11のCPU61は、入力判定した商品コードをキーとして商品マスタファイルMMFを検索して、対応する商品情報(商品名、単価、…)のデータをRAM63に記憶させる。そして、RAM63に記憶された単価に基づく合計金額を算出する処理を実行する。商品販売データ処理の実行中、POS端末11のCPU61は、表示デバイス23を制御して、表示面23aに明細画面AGを表示させる。明細画面AGには、商品販売データ処理の実行中にRAM63に記憶させた商品情報を表示させる。
【0028】
図4は、明細画面AGを示す模式図である。明細画面AGは複数のエリアによって構成されている。つまり、明細画面AGは、上から順にヘッダエリアAG1、明細エリアAG2、カレントエリアAG3、及び、フッタエリアAG4を有する。
【0029】
ヘッダエリアAG1の中央位置には「登録明細」という文字列が表示されている。ヘッダエリアAG1は、現在日時を示す日時表示AG11を左端に表示し、POS端末11を識別するレジ番号表示AG12を右端に表示する。レジ番号表示AG12の下方位置には、POS端末11にサインオンしているオペレータ名を表示するオペレータ名表示領域AG13が設けられている。
【0030】
明細エリアAG2には、商品販売データ処理の実行中にRAM63に記憶された商品情報が一行毎に表示される。そのため、明細エリアAG2には、商品マスタファイルMMFのデータ項目と対応するように、一行毎に、「属性」、「商品名」、「単価」、「値割引」、「税」という項目が設けられている。さらに、明細エリアAG2には、追番で付される番号である「No.」、後述するようにして入力される商品の数量である「数量」、「値割引」が反映される「金額」という項目も設けられている。図4では、「数量」を「1」として、「○○○ワイン」及び「トマト」の商品コードがその順に入力された場合の明細エリアAG2を例示している。
【0031】
カレントエリアAG3は、商品名表示エリアAG31、数量表示エリアAG32、金額表示エリアAG33、及び、合計数量合計金額表示エリアAG34を有する。カレントエリアAG3については後述する。
【0032】
フッタエリアAG4には、複数のキーが表示されている。これらのキーがタッチパネル26によってタッチ指定されることによって、POS端末11のCPU61は、キーに割り付けられている機能を実行する。以下の説明では「表示面23aに表示されたキーがタッチパネル26によってタッチ指定される」ことを、単に「キーが押下される」と言うことがある。
【0033】
次に、このような明細画面AGの表示中に、数字が入力された場合の処理について、図5に基づいて説明する。図5に基づいて説明する処理は、POS端末11のCPU61がROM62に記憶されているプログラムに従って実行する処理である。
【0034】
図5は、POS端末11で実行される処理の流れを示すフローチャートである。POS端末11を操作するオペレータによってテンキー(数字キー22a又は乗算キー22b)が押下されると、POS端末11のCPU61はテンキーの押下判定をする(ステップS101のY)。このテンキーの押下判定に応じて、POS端末11のCPU61は、表示デバイス23を制御して表示面23aにポップアップ画面PU(図6参照)をポップアップ表示させる(ステップS102)。
【0035】
図6は、明細画面AG上にポップアップ画面PUが表示された状態を示す模式図である。ポップアップ画面PUは、明細画面AGの明細エリアAG2とカレントエリアAG3とに跨ぐ位置にポップアップ表示される。したがって、明細エリアAG2及びカレントエリアAG3の一部はポップアップ画面PUによって隠されている。ポップアップ画面PUは2段構成を有する。つまり、ポップアップ画面PUは、下段に位置して数字や乗算演算子等の記号が表示されるメインエリアPU1と、上段に位置するサブエリアPU2とを有する。メインエリアPU1の方がサブエリアPU2よりも上下方向に太い。サブエリアPU2には、その中央位置に「数値入力」という文字列が表示されている。もっとも、サブエリアPU2にも、後述するように、数字や乗算演算子等の記号が表示される。その場合には、「数値入力」という文字列は消去される(図7(f)参照)。
【0036】
図5に基づく説明に戻る。ステップS101でのテンキーである数字キー22aの押下によって、押下された数字キー22aに表示されている数字が入力される。また、ステップS101でのテンキーである乗算キー22bの押下によって、乗算演算子「×」が入力される。POS端末11のCPU61は、数字又は乗算演算子の入力判定をすると、入力判定した数字又は乗算演算子をRAM63に記憶させる。そして、表示デバイス23を制御して、表示面23aに表示されているポップアップ画面PUのメインエリアPU1に、入力判定した数字又は乗算演算子を表示させる(ステップS103)。図6に例示したポップアップ画面PUは、ステップS101で「3」という数字キー22aが押下された場合に表示されたポップアップ画面PUである。メインエリアPU1の右端に寄せた位置に、「3」という数字が表示されている。
【0037】
そして、POS端末11のCPU61は、ステップS102でポップアップ画面PUを表示させた後、ステップS101で入力判定した数字や乗算演算子のみならず、その後に入力判定した数字と乗算演算子とを入力順にメインエリアPU1に表示させるのである(ステップS103)。
【0038】
図7は、ポップアップ画面PUの画面遷移例を示す模式図である。図7では、明細画面AGを省略して表示している。
【0039】
例えば、数字キー22aが二連続で押下されて、POS端末11のCPU61が「3」、「4」という順に数字入力判定をした場合、まず、POS端末11のCPU61は、メインエリアPU1の右端に寄せて「3」を表示させたポップアップ画面PUを表示させる(図6参照)。次に、POS端末11のCPU61は、この「3」を左側に移動させて、図7(a)に示すように、当初「3」が表示されていた位置に「4」を表示させる。
【0040】
また、例えば、「3」の数字キー22aと乗算キー22bと連続で押下されて、POS端末11のCPU61が「3」、「×」という順に入力判定した場合、まず、POS端末11のCPU61は、メインエリアPU1の右端に寄せて「3」を表示させたポップアップ画面PUを表示させる(図6参照)。次に、POS端末11のCPU61は、この「3」を左側に移動させて、図7(b)に示すように、当初「3」が表示されていた位置に「×」を表示させる。
【0041】
図5に基づく説明に戻る。図5では、POS端末11のCPU61が「3」、「×」という順に入力判定した場合について説明する。したがって、ポップアップ画面PUのメインエリアPU1には「3×」が表示されている(図7(b)参照)。
【0042】
ここで、POS端末11のCPU61は、数字、乗算演算子、数字という順に入力判定すると(ステップS105のY)、乗算演算子の入力判定の後に入力判定した数字の桁数に基づいて(ステップS106、ステップS107、ステップS108)、乗算演算子後に入力された数字の属性を判定する。
【0043】
例えば、ステップS105で乗算演算子の入力判定後に入力判定した数字の桁数が1桁以上8桁未満である場合(ステップS106のY)、POS端末11のCPU61は、入力された数字を「商品コード以外の数字」であると判定する。この場合、数字入力は、主として数字キー22aの押下によってなされる。そして、POS端末11のCPU61は、属性判定した数字を、図7(c)に示すように、既に表示されているポップアップ画面PUのメインエリアPU1に表示させる(ステップS112)。
【0044】
また、ステップS105で乗算演算子の入力判定後に入力判定した数字の桁数が8桁以上14桁未満である場合(ステップS106のN、ステップS107のY)、POS端末11のCPU61は、入力された数字を商品コードとしての「JANコード」であると判定する。この場合、数字入力は、主としてバーコードスキャナ101によるバーコードBCの読み取りによってなされる。そして、POS端末11のCPU61は、属性判定した数字を、図7(d)に示すように、既に表示されているポップアップ画面PUのメインエリアPU1に表示させる(ステップS113)。
【0045】
また、ステップS105で乗算演算子の入力判定後に入力判定した数字の桁数が14桁以上である場合(ステップS106のN、ステップS107のN、ステップS108のY)、POS端末11のCPU61は、入力された数字を商品コードとしての「インストアコード」であると判定する。この場合、数字入力は、主として商品キー22cの押下によってなされる。つまり、商品キー22cには、インストアコードが割り付けられており、商品キー22cの押下によって、割り付けられているインストアコードが入力される。そして、POS端末11のCPU61は、属性判定した数字を、図7(e)に示すように、既に表示されているポップアップ画面PUのメインエリアPU1に表示させる(ステップS114)。
【0046】
ここで、図7(c)、図7(d)、図7(e)に示すように、POS端末11のCPU61は、まず、メインエリアPU1に表示されている数字「3」と乗算演算子「×」とをサブエリアPU2に移動して表示させる。数字と乗算演算子とは、メインエリアPU1での表示順序を保持したまま、サブエリアPU2の右端に寄せて表示される。そして、POS端末11のCPU61は、属性判定した数字をメインエリアPU1の右端に寄せた位置に表示させる。
【0047】
なお、インストアコードであると判定した場合、26桁であるインストアコードは当初のメインエリアPU1には一列で表示しきれない。そのため、ステップS114では図7(e)に示すように、POS端末11のCPU61は、メインエリアPU1の太さをより太くして、入力されたインストアコードである数字を二列で表示させる。
【0048】
ところで、ステップS105で乗算演算子の入力判定後に入力された数字がJANコードであると判定して、その数字をポップアップ画面PUのメインエリアPU1に表示させた後は(ステップS113)、POS端末11のCPU61は、表示デバイス23を制御して、このポップアップ画面PUを表示面23aから消去させる(ステップS116)。同様に、ステップS105で乗算演算子の入力判定後に入力された数字がインストアコードであると判定して、その数字をポップアップ画面PUのメインエリアPU1に表示させた後にも(ステップS114)、POS端末11のCPU61は、表示デバイス23を制御して、このポップアップ画面PUを表示面23aから消去させる(ステップS116)。この場合には、POS端末11のCPU61は、乗算演算子の入力判定前に入力判定した数字を、乗算演算子の入力判定後に入力判定した商品コードによって特定される商品についての「数量」であると判定する。
【0049】
ポップアップ画面PUを消去させた後(ステップS116)、POS端末11のCPU61は、入力判定した商品コード(JANコード又はインストアコード)をキーとして商品マスタファイルMMFを検索して、対応する商品情報(商品名、単価)のデータをRAM63に記憶させる。そして、POS端末11のCPU61は、表示デバイス23を制御して、RAM63に記憶された情報(数量、商品情報等)を明細画面AGのカレントエリアAG3に表示させる(ステップS117、図4も参照)。
【0050】
例えば、「さわやか高原牛乳」が3点購入される場合について説明する。この場合、POS端末11には、「3」、「×」、「4987167013012(さわやか高原牛乳の商品コード)」が入力され、POS端末11のCPU61は、この順に入力判定をする。そして、ステップS116で消去されるポップアップ画面PUには、図7(d)に示すように、メインエリアPU1に「4987167013012」が、サブエリアPU2に「3×」が表示されていたはずである。この場合、ポップアップ画面PUが消去されると(ステップS116)、図4に示すように、カレントエリアAG3の商品名表示エリアAG31には「さわやか高原牛乳」という文字列が表示され、数量表示エリアAG32には「3」が表示され、金額表示エリアAG33には「180」及び「540」(=3×180)が表示される。なお、合計数量合計金額表示エリアAG34には、それまでにRAM63に記憶された数量の合計と単価の合計とが、POS端末11のCPU61によって算出されて表示される。カレントエリアAG3への情報表示は、別の情報表示がカレントエリアAG3に提供されるまで行われる。
【0051】
上記のように、ポップアップ画面PUは、商品コードがメインエリアPU1に表示された後(ステップS113、ステップS114)、消去されてしまう(ステップS116)。ところで、その商品コードによって特定される単価に対して値引割引を行う場合がある。例えば10%割引を行う場合、オペレータは、続けて「×」、「10」、「割引指示」をPOS端末11に入力する。つまり、オペレータは、まず、乗算キー22bを押下して乗算演算子「×」をPOS端末11に入力する。POS端末11のCPU61は、乗算演算子の入力判定に応じて、メインエリアPU1の右端に「×」を表示させたポップアップ画面PUをポップアップ表示させる(ステップS101〜ステップS103)。このとき、POS端末11のCPU61は、ポップアップ表示されるポップアップ画面PUのサブエリアPU2に、直前に消去されたポップアップ画面PUに表示されていた情報を復活表示させる。その画面例を図7(f)に示す。直前に消去されたポップアップ画面PUに表示されていた情報であって新たなポップアップ画面PUのサブエリアPU2に表示される情報は、一例として、数量である「3」、乗算演算子「×」、JANコード「4987167013012」である。これらの情報は、RAM63に記憶されている。POS端末11のCPU61は、RAM63に記憶されている情報に基づいて、新たなポップアップ画面PUのサブエリアPU2に情報を表示させるのである。
【0052】
次に、オペレータは、数字キー22aを押下して、数字「10」を入力する。ポップアップ画面PUのメインエリアPU1には「×10」と表示される(ステップS103)。次にオペレータは、割引キー22gを押下する。これにより、割引指示がPOS端末11に入力される。割引指示の入力判定に応じて、POS端末11のCPU61は、乗算演算子「×」の前に入力された商品コードであってサブエリアPU2に表示されている商品コードによって特定される単価に対する10%割引処理を実行する。POS端末11のCPU61は、割引指示の入力判定をもって消去指示の入力判定とする。そのため、POS端末11のCPU61は、割引指示の入力判定後にポップアップ画面PUを消去させる。そして、カレントエリアAG3に商品情報を表示させる。このとき、金額表示エリアAG33には10%割引処理によって算出された単価も表示される。
【0053】
ところで、ステップS105で乗算演算子の入力判定後に入力判定した数字が商品コード以外であると判定して、その数字をポップアップ画面PUのメインエリアPU1に表示させた場合(ステップS112)、POS端末11のCPU61は、このポップアップ画面PUを消去させずに表示させ続け、後処理を実行する(ステップS115)。このような処理の一例として、何らかの理由によってバーコードスキャナ101によるバーコードBCの読み取りができない商品Aが10%割引である場合について説明する。この場合、まず、この商品AのバーコードBCが示す商品コード(JANコード)を数字キー22aの押下によって入力する。そして、乗算キー22bを押下して乗算演算子を入力する(ステップS101〜ステップS103)。次に、10%割引の「10」を数字キー22aの押下により入力する(ステップS105のY、ステップS106のY)。このとき、ポップアップ画面PUのサブエリアPU2には、「商品コードに相当する13桁の数字」と「×」とが表示され、メインエリアPU1には「10」が表示されている(ステップS112)。このポップアップ画面PUは消去されない。そして、その後のステップS115での後処理では、オペレータは次に割引キー22gを押下する。割引キー22gの押下により、割引指示がPOS端末11に入力される。割引指示の入力判定に応じて、POS端末11のCPU61は、乗算演算子「×」の前に入力された商品コードによって特定される単価に対する10%割引処理を実行する。POS端末11のCPU61は、割引指示の入力判定をもって消去指示の入力判定とする。そのため、POS端末11のCPU61は、割引指示の入力判定後にポップアップ画面PUを消去させる。そして、カレントエリアAG3に商品情報を表示させる。このとき、金額表示エリアAG33には10%割引処理によって算出された単価も表示される。
【0054】
第1の買物カゴ153aが収納する全ての商品AについてのバーコードBCの読み取り等が終了したならば、POS端末11のオペレータは仮締めキー22eを押下する。仮締めキー22eが押下されると、POS端末11のマイコン60は、支払画面(図示せず)を明細画面AG上にポップアップ表示させる。このとき、仮締めキー22eの押下に応じて、POS端末11のCPU61は、RAM63に記憶されている単価に基づいて、顧客が支払うべき合計金額を算出し、算出した合計金額をRAM63に記憶させている。そこで、支払画面には、RAM63に記憶されている合計金額が表示される。支払画面に表示される合計金額は、顧客用表示デバイス24にも表示される。顧客用表示デバイス24に表示された合計金額を見た顧客は、合計金額以上の金額に相当する現金をPOS端末11のオペレータに預ける。オペレータは、預かった現金金額に相当する数字を、数字キー22aの押下操作によってPOS端末11に入力する。このとき、入力された金額の確定をするために締めキー22fが押下される。POS端末11のCPU61は、入力された数字を預り金額としてRAM63に記憶させ、支払画面に表示させる。さらに、POS端末11のCPU61は、預り金額が合計金額以上である場合には差額を算出し、算出した差額を釣銭金額としてRAM63に記憶させ、支払画面に表示させる。
【0055】
ところで、顧客によっては、支払の一部又は全部を現金ではなく商品券等の金券で行いたいという者がいる。顧客からその旨が伝えられたオペレータは、仮締めキー22eが押下されて支払画面(図示せず)が表示された後に、支払選択キー22dを押下する。支払選択キー22dが押下されると、支払選択画面PG(図8参照)の表示指示がPOS端末11に入力される。POS端末11のCPU61は、この表示指示の入力判定に応じて、明細画面AG上に支払選択画面PGをポップアップ表示させる。
【0056】
図8は、明細画面AG上に支払選択画面PGが表示された状態を示す模式図である。支払選択画面PGは、明細画面AGよりも小型の矩形形状を有する画面である。図8に示すように、支払選択画面PGが表示された状態では、明細画面AGはグレーアウトされている。このとき、明細画面AGのフッタエリアAG4が有する各キーのタッチパネル26によるタッチ指定は無効となっている。
【0057】
図8に示すように、支払選択画面PGは、RAM63に記憶されている合計金額を表示する合計金額表示エリアPG1を有する。合計金額表示エリアPG1の下方領域には、複数の金券キーPG2が配置されている。金券キーPG2の上面には、「商品券」、「ビール券」等が表示されている。金券キーPG2の下方領域には、後述する残額表示エリアPG3が設けられている。そして、支払選択画面PGは、ポップアップ画面PUと同様に、メインエリアPU1とサブエリアPU2とを、残額表示エリアPG3の下方領域に有している。
【0058】
支払選択画面PGが表示された状態では、図5のフローチャートに基づいて説明した処理と同様の処理が実行される。まず、オペレータによる数字キー22aの押下によって金券枚数(例えば、「3」)が入力される。POS端末11のCPU61は、金券枚数に相当する数字の入力を判定すると、支払選択画面PGのメインエリアPU1に入力判定した数字を表示させる(ステップS103)。なお、ポップアップ画面PUの表示はなされない。そして、乗算キー22bが押下されて乗算演算子の入力判定をすると、支払選択画面PGのメインエリアPU1に表示されていた枚数数字を左側に移動させて、当初この数字が表示されていた位置に「×」ではなく「枚」を乗算演算子として表示させる(ステップS103)。乗算演算子の入力後、オペレータは、金券の額面(例えば、「500」)を数字キー22aによって入力する(ステップS105)。入力される数字の桁数は8桁未満であるので(ステップS106のY)、POS端末11のCPU61は、商品コード以外の金券の額面であると判定する。そして、属性判定した数字を支払選択画面PGのメインエリアPU1に表示させる(ステップS112)。このとき、POS端末11のCPU61は、まず、メインエリアPU1に表示されている数字「3」と乗算演算子「枚」とをサブエリアPU2に移動して表示させる。数字及び乗算演算子(「3枚」)は、メインエリアPU1での表示順序を保持したまま、サブエリアPU2の右端に寄せて表示される。そして、POS端末11のCPU61は、属性判定した数字「500」をメインエリアPU1の右端に寄せた位置に表示させる(図8参照)。
【0059】
その後の後処理(ステップS115)では、乗算キー22bと金券キーPG2とが続けて押下される。「商品券」と表示されている金券キーPG2の押下によって、POS端末11には商品券による支払指示が入力される。POS端末11のCPU61は、連続して乗算演算子の入力と商品券による支払指示の入力とを判定すると、乗算演算子の入力判定前に入力判定した金券枚数である数字と乗算演算子の入力判定後に入力判定した金券額面である数字とを乗じた数字を金券金額として算出する。そして、金券金額を合計金額表示エリアPG1に表示されている合計金額から引いた金額を残額として算出してRAM63に記憶させて、支払選択画面PGの残額表示エリアPG3に表示させる。支払選択画面PGが有する「OK」と表示された決定キーPG4が押下されると、支払選択画面PGは消去され、前述した支払画面(図示せず)が表示される。残額は支払金額に表示される。顧客は、残額に相当する現金をPOS端末11のオペレータに預ける。オペレータは、預かった現金金額に相当する数字を、数字キー22aの押下操作によってPOS端末11に入力する。POS端末11のCPU61は、入力された数字を預り金額として支払画面に表示させる。預り金額が合計金額以上である場合には差額を釣銭金額として算出して支払画面に表示させる。なお、支払選択画面PGは消去され、前述した支払画面(図示せず)が表示される際、残額がマイナスであれば釣銭金額が算出されて支払画面に表示される。残額がゼロであれば処理は終了する。
【0060】
以上説明したように本実施の形態によれば、数字と乗算演算子とがその入力順にメインエリアPU1及びサブエリアPU2に表示され、乗算演算子入力後に数字が入力された場合には、メインエリアPU1に表示されていた数字と演算子とがサブエリアPU2に移動して新たに入力判定した数字がメインエリアPU1に表示される。これにより、POS端末11のオペレータは、自ら行った入力過程を確認することができる。そして、乗算演算子の入力し忘れがあった場合には表示の移動はなされないため、特に演算子の入力ミスに気付き易くなる。こうして、POS端末11のオペレータは、入力ミスをいち早く発見できるようになる。
【0061】
また、本実施の形態では、テンキーの押下に応じてメインエリアPU1とサブエリアPU2とを含むポップアップ画面PUが表示されるようにした。そのため、表示デバイス23の表示面23a中の他の表示要素(明細画面AG等)とメインエリアPU1及びサブエリアPU2とを視覚的に区別し易い。これにより、オペレータはより明確に入力過程を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】チェックアウトシステムを示す斜視図である。
【図2】POS端末及びバーコードスキャナのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】商品マスタファイルのデータ構成を示す模式図である。
【図4】明細画面を示す模式図である。
【図5】POS端末で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】明細画面上にポップアップ画面が表示された状態を示す模式図である。
【図7】ポップアップ画面の画面遷移例を示す模式図である。
【図8】明細画面上に支払選択画面が表示された状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0063】
11…POS端末(商品販売データ処理装置)、22a…数字キー(入力部)、22b…乗算キー(入力部)、22c…商品キー(入力部)、23…表示デバイス(表示部)、23a…表示面、60…マイコン(情報処理部、コンピュータ)、101…バーコードスキャナ(コードシンボル読取装置、入力部)、PU…ポップアップ画面、PU1…メインエリア、PU2…サブエリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理を実行する情報処理部と、
情報を表示する表示部と、
情報を入力する入力部とを備え、
前記情報処理部が、
前記入力部によって入力された数字や演算子を入力順に表示するメインエリアと、前記メインエリアに対応付けられたサブエリアとを有する画面を、前記表示部に表示させる処理を行うとともに、
前記表示部で前記画面が表示されている状態で、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力された場合に、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアに移動して表示させ、一方、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力されない場合には、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアへの移動表示をしない処理を行う
商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記メインエリアは、前記入力部のテンキーが押下された場合に、入力された数字や演算子を入力順に表示し、
前記サブエリアは、文字列を表示する、請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記情報処理部は、前記表示部で取引に係る商品情報を表示する登録画面を表示中に、前記入力部のテンキーが押下された場合、前記メインエリアと前記サブエリアとを有するポップアップ画面を、前記登録画面上にポップアップ表示させる、請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記情報処理部は、前記入力部のテンキーの押下操作に応じて、メインエリアに表示した数字と演算子を当該表示順序を維持したまま、サブエリアに移動し、文字列とともに表示する、請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
情報を表示する表示部と、情報を入力する入力部と、を備える商品販売データ処理装置のコンピュータに、
前記入力部によって入力された数字や演算子を入力順に表示するメインエリアと、前記メインエリアに対応付けられたサブエリアとを有する画面を、前記表示部に表示させる機能と、
前記表示部で前記画面が表示されている状態で、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力された場合に、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアに移動して表示させ、一方、前記入力部によって演算子に次いで数字が入力されない場合には、前記メインエリアに表示されている数字と演算子とを前記メインエリアから前記サブエリアへの移動表示をしない処理を行う機能と、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−108273(P2011−108273A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−35078(P2011−35078)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【分割の表示】特願2008−227658(P2008−227658)の分割
【原出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】