商品陳列ネックハンガー
【課題】商品のネック部を吊り下げ可能な互いに平行をなす吊り下げ縁部を有する吊り下げ通路と、この吊り下げ通路の両端部に形成された、商品のネック部が通過可能な商品着脱空間とを備えた商品陳列ネックハンガーにおいて、吊り下げ陳列商品の前入れ前出しが可能で奥行きのないスペースでも使用可能あり、しかも、Ｕ字状折り返し部での商品のジャムが本質的に生じない商品陳列ネックハンガーを得る。
【解決手段】吊り下げ通路は、平面Ｕ字状に折り返されていて、その両端部に一対の上記商品着脱空間が形成されており、Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間に連なる吊り下げ通路は、該Ｕ字状折り返し部から下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部とを備えており、商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されている商品陳列ネックハンガー。
【解決手段】吊り下げ通路は、平面Ｕ字状に折り返されていて、その両端部に一対の上記商品着脱空間が形成されており、Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間に連なる吊り下げ通路は、該Ｕ字状折り返し部から下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部とを備えており、商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されている商品陳列ネックハンガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ペットボトルのようなネック部を有する商品を陳列するための商品陳列ネックハンガーに関する。
【背景技術】
【０００２】
ペットボトルをネック部で吊り下げて移動可能に支持する陳列レールが提案されている（特許文献１）。また、このような陳列レールに列状に吊り下げられたボトルの最前方のボトルを安定させるためのロック機構も提案されている（特許文献２、３）。
【０００３】
一方、例えばコンビニ店の陳列デバイスとして、ショーケース内に前方が低いレールを配置し、裏面の商品充填補充部から充填した商品（ネック部を有すると否とを問わない）が前方に自重で移動するようにしたものが広く用いられている。しかし、このタイプの陳列デバイスは、ショーケースの裏面に商品補充用のスペースを確保しなければならないという問題がある。商品の前方取出前方充填（前入れ前出し）を可能にするため、レールをＵ字状にした陳列装置も知られており、本出願人は、Ｕ字状レールを用いた陳列デバイスにおいて、Ｕ字状折り返し部での商品のジャム（渋滞）が生じないようにしたガイド装置を提案している（特許文献４）。
【特許文献１】特開2002-000416号公報
【特許文献２】特開2001-321252号公報
【特許文献３】特開2002-142935号公報
【特許文献４】特開2007-268055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、ペットボトルのようなネック部を有する背の高い商品は、Ｕ字状レールに沿って並べると、倒れやすい。また、商品を補充するとき、商品をレールに沿って押しても、Ｕ字状部折り返し部でジャムが発生しやすく、スムースに移動しない。ジャムが発生するＵ字状折り返し部は、一番奥に位置するから、一度ジャムが発生すると、その解消には多くの商品を移動させなければならない。
【０００５】
本発明は、商品の倒れが性質上生じないネックハンガーであって、吊り下げ陳列商品の前入れ前出しが可能で奥行きのないスペースでも使用可能であり、しかも、Ｕ字状折り返し部での商品のジャムが本質的に生じない商品陳列ネックハンガーを得ることを目的とする。
また本発明は、二次的には、吊り下げ陳列商品の頭部を隠すことを可及的に少なくし、かつ重量のあるボトルのような吊り下げ商品を安定状態で保持することができる商品陳列ネックハンガーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、商品の吊り下げ通路として平面Ｕ字状の配置を採用するとともに、吊り下げ商品の倒れないという性質を利用して商品着脱空間に自重で商品を下降させるという着眼に基づいてなされたものである。
【０００７】
本発明は、商品のネック部を吊り下げ可能な互いに平行をなす吊り下げ縁部を有する吊り下げ通路と、この吊り下げ通路の両端部に形成された、商品のネック部が通過可能な商品着脱空間とを備えた商品陳列ネックハンガーにおいて、吊り下げ通路は、平面Ｕ字状に折り返されていて、その両端部に一対の上記商品着脱空間が形成されていること；Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間に連なる吊り下げ通路は、該Ｕ字状折り返し部から下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部とを備えていること；及び商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されていること；を特徴としている。
【０００８】
吊り下げ流路及び商品着脱空間は、板材（好ましくは透明（半透明）な板材）に形成した穴部によって形成することも可能であるが、商品をクリアに目視できるように、ペアをなす金属製の線材によって形成するのが好ましい。
【０００９】
ペア線材によって吊り下げ流路及び商品着脱空間を形成する態様では、該ペア線材を、商品の頭部の通過空間を確保しながら、該ペア線材に結合された対をなす上方結合ブラケットに結合して、該ペア線材と上方結合ブラケットによりハンガーユニットを構成し、このハンガーユニットを陳列フレームに結合することができる。
【００１０】
上方結合ブラケットは、ペア線材のＵ字状折り返し部及び両端の商品着脱空間を除く部分において該ペア線材に結合し、商品を上部から目視可能とする部分を増やすことが好ましい。
【００１１】
ハンガーユニットの対をなす上方結合ブラケットは、断面逆Ｕ字状の同一部材とし、該上方結合ブラケットの底壁を陳列フレームに固定することが好ましい。
【００１２】
また、ペア線材は、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げてかつ互いに接続した接続部により商品着脱空間を構成することができる。
【００１３】
あるいは、ペア線材は、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端開放部を商品着脱空間とし、この商品着脱空間の近傍においてペア線材を結合する別の強化部材を設けることができる。
【００１４】
さらにまた、ペア線材は、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げて、かつ内側線材どうし、外側線材どうしを接続した内外の接続部により商品着脱空間を構成することができる。
【００１５】
ハンガーユニットは、陳列フレームの異なる高さ位置にそれぞれ複数が整列させて固定するのが実際的である。
【発明の効果】
【００１６】
本発明の商品陳列ネックハンガーは、一連のＵ字状の吊り下げ流路の両端部に商品着脱空間を備えたものであって、吊り下げ通路は、Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間にかけて下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に傾斜する滑落防止部とを備え、さらに商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されている。このため、両端部の商品着脱空間のいずれか一方から吊り下げ商品を続けて補充して押すと、一方の吊り下げ流路からＵ字状折り返し部に達した商品が他方の吊り下げ流路に入った瞬間に、吊り下げ流路の商品滑落部の傾斜によって他方の商品着脱空間に向かって滑落する。滑落した商品は、滑落防止部によって滑落を防止され、商品着脱空間からの商品の取出を待つことになる。Ｕ字状部において商品ジャムが生じることがなく、かつ、商品が不用意に脱落することもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
図１ないし図５は、本発明による商品陳列ネックハンガーの第一の実施形態を示している。この実施形態は、ペア線材によって商品吊り下げ通路Ｒを形成した実施形態である。図１に示すように、基台１１上には門型の陳列フレーム１２が固定されている。陳列フレーム１２は、左右の縦柱１３と、左右の縦柱１３を異なる高さ位置で結合する横柱１４とを有している。基台１１底面には適宜キャスターを設けることができる。あるいは逆に、陳列フレーム１２は固定物に固定してもよい。
【００１８】
ハンガーユニット２０は、陳列フレーム１２の各横桟１４に整列させて固定されている。各ハンガーユニット２０は、同一構造であり、ペア線材２１と２２を有している。このペア線材２１と２２は、内側に位置する平面Ｕ字状に曲折された内側線材２１と、この内側線材２１と平行をなして外側に位置する外側線材２２とからなっており、Ｕ字状折り返し部２３を含む互いに平行をなす部分が商品吊り下げ縁部（吊り下げ通路Ｒ）を構成している。一方、Ｕ字状折り返し部２３の反対側の端部においては、内側線材２１と外側線材２２が滑らかに円形の一部をなすように拡径して互いに接続された商品着脱空間２４、２５を構成している。この円形に閉じた商品着脱空間２４、２５を構成する線材は、ペア線材２１と２２の吊り下げ通路Ｒの間隔変形を防止し、重量のある商品の安定した吊り下げを可能とする。すなわち、吊り下げ通路Ｒにおけるペア線材２１と２２の間隔ｄは全長に渡り一定であり、両者の間に商品Ｓのネック部Ｎが嵌まり込む。商品Ｓの頭部Ｈの径Ｄは、ペア線材間隔ｄより大きく、ネック部Ｎの径は同間隔ｄより小さい（図５参照）。商品着脱空間２４、２５は、商品Ｓの頭部Ｈより十分大径である。
【００１９】
図４（Ｂ）に最もよく表れているように、この実施形態では、ペア線材２１と２２は、Ｕ字状折り返し部２３が側面視で最も高い位置に位置している。そして、Ｕ字状折り返し部２３から平行に延びて一対の商品着脱空間２４、２５に連なる左右一対の吊り下げ流路Ｒは、下方に向けて傾斜する商品滑落部（滑落区間）Ｐと、商品滑落部Ｐの最下端部に至ってから反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部（滑落防止区間）Ｑとを備えている。商品着脱空間２４と２５は、この吊り下げ通路Ｒの滑落防止部Ｑの終端部に連続させて形成されている。
【００２０】
ペア線材２１と２２は、対をなす上方結合ブラケット２６によって結合されている。この上方結合ブラケット２６は、両側壁２６ａと底壁２６ｂを有する断面逆Ｕ字状をなしており、両側壁２６ａの下端部は、ペア線材２１と２２の外側に結合されている。すなわち、上方結合ブラケット２６の断面形状は、商品Ｓの頭部Ｈの通過を妨げず、ペア線材２１と２２は、上方結合ブラケット２６の両側壁２６ａの下端部内側に結合されることで、ネック部Ｎを吊り下げながら商品Ｓの通過を許す（図５）。
【００２１】
この上方結合ブラケット２６の平面的な長さは、商品Ｓをできるだけ露見させるように（商品Ｓが隠れる区間をできるだけ短くするように）可及的に短いことが好ましく、この実施形態では、Ｕ字状折り返し部２３、商品着脱空間２４、２５を除く部分に形成されている。ペア線材２１と２２と上方結合ブラケット２６は、強度上、金属材料から構成し、溶接によって結合するのが実際的であるが、接着等で結合してもよい。対をなす上方結合ブラケット２６どうしを予め結合してもよい（一体ものから構成してもよい）。
【００２２】
また、上方結合ブラケット２６の両側壁２６ａは、底壁２６ｂを水平としたとき、ペア線材２１と２２に上記商品滑落部Ｐ区間の傾斜を与えることができるように台形形状をなしている。
【００２３】
以上のハンガーユニット２０は、整列させてその上方結合ブラケット２６の底壁２６ｂを基台１１の横桟１４に固定ボルト１５によって固定する。
【００２４】
上記構成の本ネックハンガーの一般的な使用例を次に説明する。商品Ｓを陳列（補充）するときには、商品着脱空間２４と２５の一方から商品Ｓの頭部Ｈを入れ、そのネック部Ｎを吊り下げ通路Ｒ内に移動させる。この動作を繰り返すと、連続した商品Ｓのネック部Ｎが吊り下げ通路Ｒに吊り下げられた状態で該通路Ｒ内を、滑落防止部Ｑから商品滑落部Ｐに移動する。商品ＳがＵ字状折り返し部２３に達する迄、商品滑落部Ｐは上り坂であり、作業者が商品Ｓを押し上げる作業をする。
【００２５】
一方、商品ＳがＵ字状折り返し部２３に達して下り坂の商品滑落部Ｐに入ると、商品Ｓは、商品滑落部Ｐの傾斜に従って吊り下げ通路Ｒを滑落し、滑落防止部Ｑに至って停止する。このように、吊り下げ通路Ｒの商品滑落部Ｐが商品着脱空間２４（２５）に向かって下方に傾斜していることにより、Ｕ字状折り返し部２３におけるジャムの発生を皆無とすることができる。滑落防止部Ｑの水平からの傾斜角度β（図４（Ｂ））と長さは、商品滑落部Ｐの同傾斜角度α（同）と長さ（商品の滑落スピード）を勘案し、商品Ｓが衝撃的に商品着脱空間２４（２５）に達することがないように定める。顧客は、必要な商品Ｓを、商品着脱空間２４（２５）から取り出すことができ、取り出した結果生じるスペースには、直ちに後方の商品Ｓが滑落してくる。
【００２６】
本実施形態の別の利点の一つは、商品Ｓが常に商品着脱空間２４（２５）側の端部の滑落防止部Ｑにあり、顧客に対する陳列効果が高いことにある。また、ハンガーユニット２０の商品着脱空間２４と２５が並んでいる（同一の側にある）から、商品Ｓの挿入（補充）と取出を容易に行うことができ、さらに商品着脱空間２４と２５の一方を商品補充口と定めておけば、先入れ先出しも確実に行うことができる。
【００２７】
図６ないし図８は、本発明の別の実施形態を示している。この実施形態では、ペア線材のうち内側に位置する線材２１は、平面長円状の閉じられた形状をしており、外側に位置する線材２２は、この内側線材２１の外側に平行に位置する平面Ｕ字形状をしている。商品着脱空間２４と２５は、内側線材２１のＵ字状接続部２１ａと、外側線材２２の一対の切断端部とによって形成されている。
【００２８】
ペア線材２１と２２はまた、商品着脱空間２４と２５の近傍において、内方強化線材２７と外方強化線材２８によって結合されている。内方強化線材２７は、商品着脱空間２４と２５側の端部に位置する内側線材２１どうしを結合し、外方強化線材２８は、同外側線材２２どうしを結合する。この外方強化線材２８は、商品の頭部の通過空間を残すべく、上方に凸のＵ字状をしている。また内方強化線材２７は外方強化線材２８と当接するように、同様に上方に凸のＵ字状をなしており、その当接部において両強化線材２７と２８が結合されている。結合は例えば溶接で行うのがよいが、接着等の他の結合手段でもよい。この内方強化線材２７と外方強化線材２８は、商品Ｓの重量によってペア線材２１と２２が開く（間隔が広くなる）のを効果的に防止する。
【００２９】
図９は、ペア線材２１と２２による商品着脱空間２４（２５）の別の形成例を示している。すなわち、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する互いに平行をなす内側線材２１と外側線材２２は、Ｕ字状折り返し部２３の反対側の端部において、内側線材２１どうし、外側線材２２どうしが滑らかに円形の一部をなすように接続部２１ｃ、２２ｃにより接続されて商品着脱空間２４、２５を構成しており、かつこの商品着脱空間２４、２５では、ペア線材の間隔が広がっている。
【００３０】
以上の実施形態はまた、吊り下げ通路Ｒがペア線材２１と２２によって構成されているため、顧客は、吊り下げられた商品Ｓを目視できるという利点がある。商品Ｓが上方結合ブラケット２６の下部にあったとしても、該ブラケット２６の前後では商品Ｓが露見しているから、顧客の視覚に訴える陳列効果が高い。しかし、本発明は、板材に吊り下げ通路Ｒ及び商品着脱空間２４（２５）を打ち抜き形成し、板材に滑落防止部Ｑと商品滑落部Ｐの傾斜を与える態様でも実施可能である。この態様では、板材は透明（半透明）材料から構成して、商品の目視を可能とすることが望ましい。
【００３１】
図示実施形態では、商品着脱空間２４と２５を同一高さとし、Ｕ字状折り返し部２３の左右の吊り下げ通路Ｒの長さも同一である。しかし、これらは互いに異ならせてもよい。
【００３２】
本発明の商品陳列ネックハンガーは、ペットボトルに限らず、他の食品容器、あるいはシャンプーや整髪料など様々な商品の陳列用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明による商品陳列ネックハンガーの一実施形態を示す斜視図である。
【図２】同別の角度から見た斜視図である。
【図３】図２の商品陳列ネックハンガーに商品を吊り下げ陳列した状態を示す斜視図である。
【図４】（Ａ）、（Ｂ）はハンガーユニット単体の平面図と側面図である。
【図５】図４のV-V線に沿う断面図である。
【図６】本発明による商品陳列ネックハンガーの別の実施形態を示す、図１に対応する斜視図である。
【図７】同別の角度から見た、図２に対応する斜視図である。
【図８】図２の商品陳列ネックハンガーに商品を吊り下げ陳列した状態を示す、図３に対応する斜視図である。
【図９】本発明による商品陳列ネックハンガーの別の実施形態であって、ペア線材による商品着脱空間の他の形状例を示す図である。
【符号の説明】
【００３４】
１０ 商品陳列ネックハンガー
１１ 基台
１２ 陳列フレーム
１３ 縦柱
１４ 横桟
２０ ハンガーユニット
２１ ２２ ペア線材（吊り下げ縁部）
２３ Ｕ字状折り返し部
２４ ２５ 商品着脱空間
２６ 上方結合ブラケット
２６ａ 側壁
２６ｂ 底壁
２７ 内方強化線材（強化部材）
２８ 外方強化線材（強化部材）
Ｒ 商品吊り下げ通路
Ｐ 商品滑落部（区間）
Ｑ 滑落防止部（区間）
Ｓ 商品
Ｎ ネック部
Ｈ 頭部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ペットボトルのようなネック部を有する商品を陳列するための商品陳列ネックハンガーに関する。
【背景技術】
【０００２】
ペットボトルをネック部で吊り下げて移動可能に支持する陳列レールが提案されている（特許文献１）。また、このような陳列レールに列状に吊り下げられたボトルの最前方のボトルを安定させるためのロック機構も提案されている（特許文献２、３）。
【０００３】
一方、例えばコンビニ店の陳列デバイスとして、ショーケース内に前方が低いレールを配置し、裏面の商品充填補充部から充填した商品（ネック部を有すると否とを問わない）が前方に自重で移動するようにしたものが広く用いられている。しかし、このタイプの陳列デバイスは、ショーケースの裏面に商品補充用のスペースを確保しなければならないという問題がある。商品の前方取出前方充填（前入れ前出し）を可能にするため、レールをＵ字状にした陳列装置も知られており、本出願人は、Ｕ字状レールを用いた陳列デバイスにおいて、Ｕ字状折り返し部での商品のジャム（渋滞）が生じないようにしたガイド装置を提案している（特許文献４）。
【特許文献１】特開2002-000416号公報
【特許文献２】特開2001-321252号公報
【特許文献３】特開2002-142935号公報
【特許文献４】特開2007-268055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、ペットボトルのようなネック部を有する背の高い商品は、Ｕ字状レールに沿って並べると、倒れやすい。また、商品を補充するとき、商品をレールに沿って押しても、Ｕ字状部折り返し部でジャムが発生しやすく、スムースに移動しない。ジャムが発生するＵ字状折り返し部は、一番奥に位置するから、一度ジャムが発生すると、その解消には多くの商品を移動させなければならない。
【０００５】
本発明は、商品の倒れが性質上生じないネックハンガーであって、吊り下げ陳列商品の前入れ前出しが可能で奥行きのないスペースでも使用可能であり、しかも、Ｕ字状折り返し部での商品のジャムが本質的に生じない商品陳列ネックハンガーを得ることを目的とする。
また本発明は、二次的には、吊り下げ陳列商品の頭部を隠すことを可及的に少なくし、かつ重量のあるボトルのような吊り下げ商品を安定状態で保持することができる商品陳列ネックハンガーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、商品の吊り下げ通路として平面Ｕ字状の配置を採用するとともに、吊り下げ商品の倒れないという性質を利用して商品着脱空間に自重で商品を下降させるという着眼に基づいてなされたものである。
【０００７】
本発明は、商品のネック部を吊り下げ可能な互いに平行をなす吊り下げ縁部を有する吊り下げ通路と、この吊り下げ通路の両端部に形成された、商品のネック部が通過可能な商品着脱空間とを備えた商品陳列ネックハンガーにおいて、吊り下げ通路は、平面Ｕ字状に折り返されていて、その両端部に一対の上記商品着脱空間が形成されていること；Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間に連なる吊り下げ通路は、該Ｕ字状折り返し部から下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部とを備えていること；及び商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されていること；を特徴としている。
【０００８】
吊り下げ流路及び商品着脱空間は、板材（好ましくは透明（半透明）な板材）に形成した穴部によって形成することも可能であるが、商品をクリアに目視できるように、ペアをなす金属製の線材によって形成するのが好ましい。
【０００９】
ペア線材によって吊り下げ流路及び商品着脱空間を形成する態様では、該ペア線材を、商品の頭部の通過空間を確保しながら、該ペア線材に結合された対をなす上方結合ブラケットに結合して、該ペア線材と上方結合ブラケットによりハンガーユニットを構成し、このハンガーユニットを陳列フレームに結合することができる。
【００１０】
上方結合ブラケットは、ペア線材のＵ字状折り返し部及び両端の商品着脱空間を除く部分において該ペア線材に結合し、商品を上部から目視可能とする部分を増やすことが好ましい。
【００１１】
ハンガーユニットの対をなす上方結合ブラケットは、断面逆Ｕ字状の同一部材とし、該上方結合ブラケットの底壁を陳列フレームに固定することが好ましい。
【００１２】
また、ペア線材は、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げてかつ互いに接続した接続部により商品着脱空間を構成することができる。
【００１３】
あるいは、ペア線材は、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端開放部を商品着脱空間とし、この商品着脱空間の近傍においてペア線材を結合する別の強化部材を設けることができる。
【００１４】
さらにまた、ペア線材は、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げて、かつ内側線材どうし、外側線材どうしを接続した内外の接続部により商品着脱空間を構成することができる。
【００１５】
ハンガーユニットは、陳列フレームの異なる高さ位置にそれぞれ複数が整列させて固定するのが実際的である。
【発明の効果】
【００１６】
本発明の商品陳列ネックハンガーは、一連のＵ字状の吊り下げ流路の両端部に商品着脱空間を備えたものであって、吊り下げ通路は、Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間にかけて下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に傾斜する滑落防止部とを備え、さらに商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されている。このため、両端部の商品着脱空間のいずれか一方から吊り下げ商品を続けて補充して押すと、一方の吊り下げ流路からＵ字状折り返し部に達した商品が他方の吊り下げ流路に入った瞬間に、吊り下げ流路の商品滑落部の傾斜によって他方の商品着脱空間に向かって滑落する。滑落した商品は、滑落防止部によって滑落を防止され、商品着脱空間からの商品の取出を待つことになる。Ｕ字状部において商品ジャムが生じることがなく、かつ、商品が不用意に脱落することもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
図１ないし図５は、本発明による商品陳列ネックハンガーの第一の実施形態を示している。この実施形態は、ペア線材によって商品吊り下げ通路Ｒを形成した実施形態である。図１に示すように、基台１１上には門型の陳列フレーム１２が固定されている。陳列フレーム１２は、左右の縦柱１３と、左右の縦柱１３を異なる高さ位置で結合する横柱１４とを有している。基台１１底面には適宜キャスターを設けることができる。あるいは逆に、陳列フレーム１２は固定物に固定してもよい。
【００１８】
ハンガーユニット２０は、陳列フレーム１２の各横桟１４に整列させて固定されている。各ハンガーユニット２０は、同一構造であり、ペア線材２１と２２を有している。このペア線材２１と２２は、内側に位置する平面Ｕ字状に曲折された内側線材２１と、この内側線材２１と平行をなして外側に位置する外側線材２２とからなっており、Ｕ字状折り返し部２３を含む互いに平行をなす部分が商品吊り下げ縁部（吊り下げ通路Ｒ）を構成している。一方、Ｕ字状折り返し部２３の反対側の端部においては、内側線材２１と外側線材２２が滑らかに円形の一部をなすように拡径して互いに接続された商品着脱空間２４、２５を構成している。この円形に閉じた商品着脱空間２４、２５を構成する線材は、ペア線材２１と２２の吊り下げ通路Ｒの間隔変形を防止し、重量のある商品の安定した吊り下げを可能とする。すなわち、吊り下げ通路Ｒにおけるペア線材２１と２２の間隔ｄは全長に渡り一定であり、両者の間に商品Ｓのネック部Ｎが嵌まり込む。商品Ｓの頭部Ｈの径Ｄは、ペア線材間隔ｄより大きく、ネック部Ｎの径は同間隔ｄより小さい（図５参照）。商品着脱空間２４、２５は、商品Ｓの頭部Ｈより十分大径である。
【００１９】
図４（Ｂ）に最もよく表れているように、この実施形態では、ペア線材２１と２２は、Ｕ字状折り返し部２３が側面視で最も高い位置に位置している。そして、Ｕ字状折り返し部２３から平行に延びて一対の商品着脱空間２４、２５に連なる左右一対の吊り下げ流路Ｒは、下方に向けて傾斜する商品滑落部（滑落区間）Ｐと、商品滑落部Ｐの最下端部に至ってから反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部（滑落防止区間）Ｑとを備えている。商品着脱空間２４と２５は、この吊り下げ通路Ｒの滑落防止部Ｑの終端部に連続させて形成されている。
【００２０】
ペア線材２１と２２は、対をなす上方結合ブラケット２６によって結合されている。この上方結合ブラケット２６は、両側壁２６ａと底壁２６ｂを有する断面逆Ｕ字状をなしており、両側壁２６ａの下端部は、ペア線材２１と２２の外側に結合されている。すなわち、上方結合ブラケット２６の断面形状は、商品Ｓの頭部Ｈの通過を妨げず、ペア線材２１と２２は、上方結合ブラケット２６の両側壁２６ａの下端部内側に結合されることで、ネック部Ｎを吊り下げながら商品Ｓの通過を許す（図５）。
【００２１】
この上方結合ブラケット２６の平面的な長さは、商品Ｓをできるだけ露見させるように（商品Ｓが隠れる区間をできるだけ短くするように）可及的に短いことが好ましく、この実施形態では、Ｕ字状折り返し部２３、商品着脱空間２４、２５を除く部分に形成されている。ペア線材２１と２２と上方結合ブラケット２６は、強度上、金属材料から構成し、溶接によって結合するのが実際的であるが、接着等で結合してもよい。対をなす上方結合ブラケット２６どうしを予め結合してもよい（一体ものから構成してもよい）。
【００２２】
また、上方結合ブラケット２６の両側壁２６ａは、底壁２６ｂを水平としたとき、ペア線材２１と２２に上記商品滑落部Ｐ区間の傾斜を与えることができるように台形形状をなしている。
【００２３】
以上のハンガーユニット２０は、整列させてその上方結合ブラケット２６の底壁２６ｂを基台１１の横桟１４に固定ボルト１５によって固定する。
【００２４】
上記構成の本ネックハンガーの一般的な使用例を次に説明する。商品Ｓを陳列（補充）するときには、商品着脱空間２４と２５の一方から商品Ｓの頭部Ｈを入れ、そのネック部Ｎを吊り下げ通路Ｒ内に移動させる。この動作を繰り返すと、連続した商品Ｓのネック部Ｎが吊り下げ通路Ｒに吊り下げられた状態で該通路Ｒ内を、滑落防止部Ｑから商品滑落部Ｐに移動する。商品ＳがＵ字状折り返し部２３に達する迄、商品滑落部Ｐは上り坂であり、作業者が商品Ｓを押し上げる作業をする。
【００２５】
一方、商品ＳがＵ字状折り返し部２３に達して下り坂の商品滑落部Ｐに入ると、商品Ｓは、商品滑落部Ｐの傾斜に従って吊り下げ通路Ｒを滑落し、滑落防止部Ｑに至って停止する。このように、吊り下げ通路Ｒの商品滑落部Ｐが商品着脱空間２４（２５）に向かって下方に傾斜していることにより、Ｕ字状折り返し部２３におけるジャムの発生を皆無とすることができる。滑落防止部Ｑの水平からの傾斜角度β（図４（Ｂ））と長さは、商品滑落部Ｐの同傾斜角度α（同）と長さ（商品の滑落スピード）を勘案し、商品Ｓが衝撃的に商品着脱空間２４（２５）に達することがないように定める。顧客は、必要な商品Ｓを、商品着脱空間２４（２５）から取り出すことができ、取り出した結果生じるスペースには、直ちに後方の商品Ｓが滑落してくる。
【００２６】
本実施形態の別の利点の一つは、商品Ｓが常に商品着脱空間２４（２５）側の端部の滑落防止部Ｑにあり、顧客に対する陳列効果が高いことにある。また、ハンガーユニット２０の商品着脱空間２４と２５が並んでいる（同一の側にある）から、商品Ｓの挿入（補充）と取出を容易に行うことができ、さらに商品着脱空間２４と２５の一方を商品補充口と定めておけば、先入れ先出しも確実に行うことができる。
【００２７】
図６ないし図８は、本発明の別の実施形態を示している。この実施形態では、ペア線材のうち内側に位置する線材２１は、平面長円状の閉じられた形状をしており、外側に位置する線材２２は、この内側線材２１の外側に平行に位置する平面Ｕ字形状をしている。商品着脱空間２４と２５は、内側線材２１のＵ字状接続部２１ａと、外側線材２２の一対の切断端部とによって形成されている。
【００２８】
ペア線材２１と２２はまた、商品着脱空間２４と２５の近傍において、内方強化線材２７と外方強化線材２８によって結合されている。内方強化線材２７は、商品着脱空間２４と２５側の端部に位置する内側線材２１どうしを結合し、外方強化線材２８は、同外側線材２２どうしを結合する。この外方強化線材２８は、商品の頭部の通過空間を残すべく、上方に凸のＵ字状をしている。また内方強化線材２７は外方強化線材２８と当接するように、同様に上方に凸のＵ字状をなしており、その当接部において両強化線材２７と２８が結合されている。結合は例えば溶接で行うのがよいが、接着等の他の結合手段でもよい。この内方強化線材２７と外方強化線材２８は、商品Ｓの重量によってペア線材２１と２２が開く（間隔が広くなる）のを効果的に防止する。
【００２９】
図９は、ペア線材２１と２２による商品着脱空間２４（２５）の別の形成例を示している。すなわち、Ｕ字状吊り下げ通路を構成する互いに平行をなす内側線材２１と外側線材２２は、Ｕ字状折り返し部２３の反対側の端部において、内側線材２１どうし、外側線材２２どうしが滑らかに円形の一部をなすように接続部２１ｃ、２２ｃにより接続されて商品着脱空間２４、２５を構成しており、かつこの商品着脱空間２４、２５では、ペア線材の間隔が広がっている。
【００３０】
以上の実施形態はまた、吊り下げ通路Ｒがペア線材２１と２２によって構成されているため、顧客は、吊り下げられた商品Ｓを目視できるという利点がある。商品Ｓが上方結合ブラケット２６の下部にあったとしても、該ブラケット２６の前後では商品Ｓが露見しているから、顧客の視覚に訴える陳列効果が高い。しかし、本発明は、板材に吊り下げ通路Ｒ及び商品着脱空間２４（２５）を打ち抜き形成し、板材に滑落防止部Ｑと商品滑落部Ｐの傾斜を与える態様でも実施可能である。この態様では、板材は透明（半透明）材料から構成して、商品の目視を可能とすることが望ましい。
【００３１】
図示実施形態では、商品着脱空間２４と２５を同一高さとし、Ｕ字状折り返し部２３の左右の吊り下げ通路Ｒの長さも同一である。しかし、これらは互いに異ならせてもよい。
【００３２】
本発明の商品陳列ネックハンガーは、ペットボトルに限らず、他の食品容器、あるいはシャンプーや整髪料など様々な商品の陳列用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明による商品陳列ネックハンガーの一実施形態を示す斜視図である。
【図２】同別の角度から見た斜視図である。
【図３】図２の商品陳列ネックハンガーに商品を吊り下げ陳列した状態を示す斜視図である。
【図４】（Ａ）、（Ｂ）はハンガーユニット単体の平面図と側面図である。
【図５】図４のV-V線に沿う断面図である。
【図６】本発明による商品陳列ネックハンガーの別の実施形態を示す、図１に対応する斜視図である。
【図７】同別の角度から見た、図２に対応する斜視図である。
【図８】図２の商品陳列ネックハンガーに商品を吊り下げ陳列した状態を示す、図３に対応する斜視図である。
【図９】本発明による商品陳列ネックハンガーの別の実施形態であって、ペア線材による商品着脱空間の他の形状例を示す図である。
【符号の説明】
【００３４】
１０ 商品陳列ネックハンガー
１１ 基台
１２ 陳列フレーム
１３ 縦柱
１４ 横桟
２０ ハンガーユニット
２１ ２２ ペア線材（吊り下げ縁部）
２３ Ｕ字状折り返し部
２４ ２５ 商品着脱空間
２６ 上方結合ブラケット
２６ａ 側壁
２６ｂ 底壁
２７ 内方強化線材（強化部材）
２８ 外方強化線材（強化部材）
Ｒ 商品吊り下げ通路
Ｐ 商品滑落部（区間）
Ｑ 滑落防止部（区間）
Ｓ 商品
Ｎ ネック部
Ｈ 頭部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
商品のネック部を吊り下げ可能な互いに平行をなす吊り下げ縁部を有する吊り下げ通路と、この吊り下げ通路の両端部に形成された、商品のネック部が通過可能な商品着脱空間とを備えた商品陳列ネックハンガーにおいて、
上記吊り下げ通路は、平面Ｕ字状に折り返されていて、その両端部に一対の上記商品着脱空間が形成されていること；
上記Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間に連なる吊り下げ通路は、該Ｕ字状折り返し部から下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部とを備えていること；及び
上記商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されていること；
を特徴とする商品陳列ネックハンガー。
【請求項２】
請求項１記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記吊り下げ通路及び商品着脱空間は、ペアをなす線材によって形成されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項３】
請求項２記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、商品の頭部の通過空間を確保しながら、該ペア線材に結合された対をなす上方結合ブラケットに結合されていて、該ペア線材と上方結合ブラケットがハンガーユニットを構成しており、このハンガーユニットが陳列フレームに結合されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項４】
請求項３記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記上方結合ブラケットは、ペア線材のＵ字状折り返し部及び両端の商品着脱空間を除く部分において該ペア線材に結合されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項５】
請求項３または４記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、ハンガーユニットの対をなす上方結合ブラケットは、断面逆Ｕ字状の同一部材であり、該上方結合ブラケットの底壁が陳列フレームに固定されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項６】
請求項２ないし５のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、上記Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げてかつ互いに接続した接続部により商品着脱空間を構成している商品陳列ネックハンガー。
【請求項７】
請求項２ないし５のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、上記Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端開放部を、上記商品着脱空間としており、この商品着脱空間の近傍においてペア線材を結合する別の強化部材を備えている商品陳列ネックハンガー。
【請求項８】
請求項２ないし５のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、上記Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げて、かつ内側線材どうし、外側線材どうしを接続した内外の接続部により商品着脱空間を構成している商品陳列ネックハンガー。
【請求項９】
請求項３ないし８のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ハンガーユニットは、陳列フレームの異なる高さ位置にそれぞれ複数が整列させて固定されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項１】
商品のネック部を吊り下げ可能な互いに平行をなす吊り下げ縁部を有する吊り下げ通路と、この吊り下げ通路の両端部に形成された、商品のネック部が通過可能な商品着脱空間とを備えた商品陳列ネックハンガーにおいて、
上記吊り下げ通路は、平面Ｕ字状に折り返されていて、その両端部に一対の上記商品着脱空間が形成されていること；
上記Ｕ字状折り返し部から両端部の商品着脱空間に連なる吊り下げ通路は、該Ｕ字状折り返し部から下方に傾斜する商品滑落部と、この商品滑落部とは反対の上方に向けて傾斜する滑落防止部とを備えていること；及び
上記商品着脱空間は、この吊り下げ通路の滑落防止部に続けて形成されていること；
を特徴とする商品陳列ネックハンガー。
【請求項２】
請求項１記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記吊り下げ通路及び商品着脱空間は、ペアをなす線材によって形成されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項３】
請求項２記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、商品の頭部の通過空間を確保しながら、該ペア線材に結合された対をなす上方結合ブラケットに結合されていて、該ペア線材と上方結合ブラケットがハンガーユニットを構成しており、このハンガーユニットが陳列フレームに結合されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項４】
請求項３記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記上方結合ブラケットは、ペア線材のＵ字状折り返し部及び両端の商品着脱空間を除く部分において該ペア線材に結合されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項５】
請求項３または４記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、ハンガーユニットの対をなす上方結合ブラケットは、断面逆Ｕ字状の同一部材であり、該上方結合ブラケットの底壁が陳列フレームに固定されている商品陳列ネックハンガー。
【請求項６】
請求項２ないし５のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、上記Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げてかつ互いに接続した接続部により商品着脱空間を構成している商品陳列ネックハンガー。
【請求項７】
請求項２ないし５のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、上記Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端開放部を、上記商品着脱空間としており、この商品着脱空間の近傍においてペア線材を結合する別の強化部材を備えている商品陳列ネックハンガー。
【請求項８】
請求項２ないし５のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ペア線材は、上記Ｕ字状吊り下げ通路を構成する平行線材の両端部に、該平行線材の間隔を広げて、かつ内側線材どうし、外側線材どうしを接続した内外の接続部により商品着脱空間を構成している商品陳列ネックハンガー。
【請求項９】
請求項３ないし８のいずれか１項記載の商品陳列ネックハンガーにおいて、上記ハンガーユニットは、陳列フレームの異なる高さ位置にそれぞれ複数が整列させて固定されている商品陳列ネックハンガー。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２００９−１１９００２（Ｐ２００９−１１９００２Ａ）
【公開日】平成２１年６月４日（２００９．６．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２９５５６９（Ｐ２００７−２９５５６９）
【出願日】平成１９年１１月１４日（２００７．１１．１４）
【出願人】（５９１０３０３４１）株式会社システムコミュニケーションズ (10)
【公開日】平成２１年６月４日（２００９．６．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１１月１４日（２００７．１１．１４）
【出願人】（５９１０３０３４１）株式会社システムコミュニケーションズ (10)
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