喫煙品および喫煙品の製造方法
【課題】延伸自在な喫煙品、その製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】第1部分13と第2部分11とを含む喫煙品10であり、第1部分は第2部分に対して移動可能に構成されている。第1部分13は第1係合面を有する。第2部分11は第2係合面32を有し、この第2係合面は、第1部分と第2部分が互いに長手方向に移動するのを制限するために第1係合面と係合可能である。第1係合面31および/または第2係合面は、シート材を折り曲げた部分に形成するのが好ましい。
【解決手段】第1部分13と第2部分11とを含む喫煙品10であり、第1部分は第2部分に対して移動可能に構成されている。第1部分13は第1係合面を有する。第2部分11は第2係合面32を有し、この第2係合面は、第1部分と第2部分が互いに長手方向に移動するのを制限するために第1係合面と係合可能である。第1係合面31および/または第2係合面は、シート材を折り曲げた部分に形成するのが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は喫煙品に関する。特に本発明は、第1の部分と第2の部分を有し、この第1部分が第2部分に対して可動である喫煙品に関する。この喫煙品は延伸自在である。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1から延伸可能な紙巻きタバコが知られている。この紙巻きタバコは、吸い口端にフィルターを有する管内でスライド可能なタバコロッドによってスライド自在になっている。このタバコロッドは、内部チェンバーの大きさを変えるために管内でスライドすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第2,820,462号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、延伸自在な喫煙品、その製造方法および製造装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1に本発明は、第1部分と第2部分を含み、第1部分は第2部分に対して可動であり、第1部分が第1係合面を有し、第2部分が第2係合面を有し、この第2係合面は、第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第1係合面と係合可能である喫煙品を提供する。
【0006】
第2に本発明は、第1の部分と第2の部分を含む喫煙品の製造方法を提供し、この方法は第1係合面を有する喫煙品の第1部分を供する工程と、第2係合面を有する喫煙品の第2部分を供する工程とを含み、第1係合面が第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第2係合面と係合するように構成されている。
【0007】
第3に本発明は、上記方法に従って喫煙品または喫煙品のいくつかの部分を製造するように構成された装置を提供する。
【0008】
従って本発明の喫煙品は、喫煙材に対して選択的に移動可能なスリーブを有する。
【0009】
あくまでも例示を目的として、本発明の態様を添付の図面を参照し以下に詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の態様の喫煙品の斜視図である。
【図2】格納状態にある図1の喫煙品の切り欠き側面図である。
【図3】延伸状態にある図1の喫煙品の切り欠き側面図である。
【図4】第2の態様の喫煙品の斜視図である。
【図5】喫煙品の分解斜視図である。
【図6】喫煙品の一部の切り欠き斜視図である。
【図7】図6の喫煙品の一部を示す拡大斜視図である。
【図8】図6の喫煙品の一部を形成するためのブランクの平面図である。
【図9】図6の喫煙品の複数の部品を形成するためのブランクの平面図である。
【図10】製造工程における図7に示した部品のブランクの平面図である。
【図11】製造中の喫煙品の斜視図である。
【図12】喫煙品の一部を形成するためのブランクの別の態様の平面図である。
【図13】延伸した状態にある別の態様の喫煙品の切り欠き側面図である。
【図14】部分的に形成された状態にある図13の喫煙品の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1から3に第1の態様の延伸自在な喫煙品10を示す。この喫煙品は、紙巻きタバコ、シガーまたはシガリロなどの喫煙品であってもよい。便宜上、これらを本明細書中では「喫煙品」とする。延伸自在な喫煙品10は、第1フィルターセクション12が装着されたタバコロッド11を含む。タバコロッド11は、第1フィルターセクション12に好ましくはチッピング紙であるカバー層によって装着されている。
【0012】
円筒状のスリーブ13を含む第1の部分がタバコロッド11および/または第1フィルターセクション12の周囲に延びている。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、スリーブ13内をユニットとして長手方向にスライドするような大きさに構成されている。タバコロッド11および第1フィルターセクション12をタバコユニットまたは喫煙品の第2の部分とする場合もある。
【0013】
さらに第1部分は、第1フィルターセクション12から離れたスリーブ13の吸い口端に第2フィルターセクション14を含む。第2フィルターセクション14は、スリーブ13内に強固に取り付けられ、固定されている。第1および/または第2フィルターセクション12、14は、好ましくは従来から使用されているセルロースアセテートトウで作製される。
【0014】
チェンバー15が第1フィルターセクション12と第2フィルターセクション間でスリーブ13内に形成されている。チャンバー15は、第1フィルターセクション12が円筒状のスリーブ13内を軸方向にスライドすることによって、長さおよび従って容積が変化する。チェンバー15の長さは、ゼロから所定の最大長まで変化する。第1部分と第2部分、即ちスリーブ13とタバコロッド11の相対移動は、上記最大長を越えないように後述するような制限手段、好ましくはタバコロッド11とスリーブ13上またはこれらに隣接する当接面によって制限される。
【0015】
図2はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が第2フィルターセクション14まで移動した格納状態にある喫煙品10を示している。この時チェンバー15の長さは、ゼロになっている。即ち喫煙品10の長さは、最も短くなっている。喫煙品10は、使用前にはこの格納状態でパッケージに入れてもよい。喫煙品10は、タバコロッド11が部分的にまたは完全に燃焼したら、使用後に格納状態に戻してもよい。
【0016】
図3はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が可能な限り第2フィルターセクション14から離れて移動した延伸状態にある喫煙品10を示している。チェンバー15の長さは、最大まで広がっている。そして喫煙品10の長さは、最も長くなっている。喫煙品10は、使用されている間、延伸状態にあってもよい。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、その格納状態と延伸状態の間の途中の不完全に延びた位置を取るようにスリーブ13内で連続的に位置することが可能である。
【0017】
タバコロッドとそれに装着されたフィルターは、チッピング紙で接続されるものとして説明してきた。チッピング紙は、標準的なチッピング紙、比較的厚みのある凹部が設けられたチッピング紙または厚紙型のチッピング紙であってもよい。また別の材料で形成された管を喫煙材にフィルター材を装着するために使用してもよい。特に当該管は、例えばコーンスターチからなるプラスチックなどのプラスチック材からなるものであってもよい。また管は、セラミック材からなるものであってもよい。また管は、箔、金属、金属加工されたペーパーであってもよい。
【0018】
図4は第2の態様の喫煙品20を示す。喫煙品20は、タバコロッドを形成するためにスリーブ23に囲まれ、これに取り付けられたタバコの筒21を含む。タバコ筒21は、スリーブに対して移動しない。スリーブ23は、タバコ21の後方に延びたセクション23aを有する。フィルター24がこのスリーブセクション23a内を長手方向にスライドできるように配置されている。チェンバー25は、タバコ21とフィルター24の間の管状セクション23aによって形成されている。
【0019】
この喫煙品20は、喫煙品10と同じように機能する。喫煙品20は、チェンバー25を形成するスリーブがマウスピースフィルター24ではなく、タバコロッドに取り付けられてる点で異なる。また喫煙品20は、タバコ21に直接フィルター12が取り付けられていない点でも異なる。本発明の別の態様は、これらの特徴または違いを1つだけ有するものであってもよい。
【0020】
上記態様は、スリーブの吸い口端にフィルターセクションを有するものとして説明してきた。これとは別にスリーブは、フィルターセクションを含まないものであってもよい。この場合スリーブは、タバコユニットとスリーブの吸い口端の間にチェンバーを形成する。またこれとは別に第2フィルターセクションは、ステインバインダーに代えてもよい。本発明の喫煙品は第1フィルターセクションを含まなくてもよい。上述の態様は、喫煙材およびスリーブの吸い口端の一方または両方に取り付けられた少なくとも1つのフィルターセクションを含む。これとは別に喫煙品はフィルターセクションを含まないものであってもよい。図5から11は喫煙品の構造および製造方法を示している。この喫煙品はその第1部分と第2部分が分離するのを防ぐための制限手段を含む。好ましくは第1部分はスリーブ13で、第2部分はタバコユニット11である。これとは別に第1部分がスリーブで第2部分がフィルターであってもよい。制限手段は、第1および第2部分(スリーブと喫煙材)間の相対的な長手方向の移動を制限する。制限手段は、スリーブと喫煙材を互いに回転移動させる。制限手段はタバコユニット11に取り付けられたスリーブ13を保持する。制限手段は第1係合面と第2係合面とを含み、第1係合面はスリーブに取り付けられ、喫煙材に取り付けられた第2係合面32と係合可能である。
【0021】
図5は喫煙材10の分解図であり、ここではタバコロッド11と第1フィルターセクション12が従来から知られているようにチッピング紙片16のカバー層によって接合されている。チッピング紙16は、好ましくは比較的重量のある紙で作製したものが用いられる。チッピング紙16は、その重なり合う部分が例えば接着剤によって接着される重なり部分16aを有する。タバコロッド11、第1フィルターセクション12およびチッピング紙16は、従来の紙巻きタバコとして形成される。タバコロッド11の長さは、48mmで通常の紙巻きタバコより短い。第1および第2フィルターセクションは、通常の紙巻きタバコフィルターより硬いのが好ましい。この喫煙品は、タバコロッド11の端部に第1フィルターセクションまたはその他の比較的硬い物質のいずれかを含むのが好ましい。
【0022】
チッピング紙16は喫煙材から半径方向外方に延びている。チッピング紙は、制限手段の第2係合面32を形成している。第2係合面32は、喫煙材から半径方向外方に延び、軸方向前方に向いた面である。これとは別に第2係合面は、タバコユニットに巻かれたシート材の折り曲げられたセクションに形成してもよい。
【0023】
チッピング紙16に隣接する第1フィルターまたは他の硬質の物質は、スリーブ13がタバコロッド11がスリーブ13から離れるのを防ぐために当接することができる第2係合面を形成し、維持する役割を果たす。
【0024】
図6はスリーブ13の断面斜視図である。スリーブ13は、組み立てられた際にタバコロッド11を囲む前方端部17aを有する。スリーブ13は第2フィルター14を受け、喫煙品の吸い口端を形成するための後方端部17bを有する。
【0025】
好ましくはスリーブ13はシート材から形成され、特に紙材から形成される。スリーブ13は、比較的重量のある紙で形成してもよい。
【0026】
スリーブ13の前方端部17aには突出セクション18が半径方向内方に延びている。突出セクション18は、スリーブ材を前方端部17aで内方に折り曲げて重なる部分を形成することによって形成される。より具体的には突出セクション18は、スリーブ材13を半径方向内方に折り曲げて、シート材の折り曲げられた部分がスリーブ13の内面に隣接するように形成される。好ましくは突出セクションは、約180度折り曲げられる。
【0027】
突出セクション18は、制限手段の第1係合面31を形成する。第1係合面31は、円筒状スリーブから半径方向内方に延び、軸方向後方に向いた面である。
【0028】
図4の喫煙品は、最大延伸幅を越えてスリーブ23とフィルター23が相対移動するのを防ぐ類似の制限手段を有する。好ましくはこの制限手段は、スリーブ23aおよびフィルター24上にまたはこれらに隣接する係合面を含む。スリーブ23aは、内方に折り曲げられたセクションとして形成された第1係合面からなる。この折り曲げられたセクションは、約180度折り曲げられるのが好ましい。フィルター24は、第1係合面と当接し、移動を制限することができる第2係合面を形成する。第2係合面は、フィルター24の前方端部に隣接して形成され、フィルターに巻かれている材料を外方に折り曲げることによって形成してもよい。この折り曲げられた部分は、好ましくは約180度折り曲げられる。これとは別に第2係合面は、フィルター24の一部の周囲に巻かれた1層以上のシート材(例えばチッピング紙)に形成してもよい。第2係合面は、フィルター材を含み、支持するプラグラップ紙と称されるシート材の一部に形成してもよい。
【0029】
これらフィルターセクションの1つ以上をフィルター材の単独のセグメントまたは複数のセグメントで形成してもよい。複数のセグメントで形成されたフィルターセクションは、異なる材料または異なるろ過性能を有する材料からなるセグメントを含んでもよい。特にフィルターセクションは、セルロースアセテートトウからなる標準的なセグメントとチャコールを含むろ過材料からなる別のセグメントを含んでもよい。これとは別にフィルターセクションは、チャコールが組み込まれた単独のセグメントからなるものであってもよい。
【0030】
図7はスリーブ13の前方端部17aの拡大図である。突出セクション18をより詳しく示している。突出セクション18は、スリーブの実質的に円周全体に亘って延びている。スリーブ13は、円筒状に巻かれたストリップ材から形成されている。スリーブ13の長い方の側は、重なり部分19を形成するために互いに重なり合わされる。スリーブ13の重なり部分19となる一方の長い側は、もう一方の長い方の側と重なり、貼り付けられ、スリーブを形成する。重なり部分19は、接着剤で貼り付けられるのが好ましい。
【0031】
図8は第1係合面を形成する突出セクション18と重なり部分19の位置を示すスリーブ13の平面図である。重なり部分19はスリーブの前方端部の突出セクション18のための材料を提供しない。切り欠き120が重なり部分19に形成されている。切り欠き120は、スリーブのブランクを横断する横方向の重なり部分19の長さと同じまたはこれより僅かに高い高さを有する。切り欠き120は、突出セクション18を形成する材料のスリーブブランクに沿った長手方向の長さと実質的に同じ幅を有する。従って突出セクション18は、実質的にスリーブ13の円周全体に沿って均一な第1係合面を提供する。切り欠き120によって重なり部分19が突出セクション18に関与しないので、突出セクション18は円周に沿って実質的に均一な半径方向の延長部を有する。従って切り欠き120によって突出セクション18で材料の厚みが2倍になるのを防ぐことになる。
【0032】
図9は複数のスリーブ113に形成するために準備されたブランク材113の平面図である。ブランク材113は、複数の横方向の切断部(例えば線128およびそれに平行な線に沿って)が形成され、その後1つの長手方向の切断部が形成される。ブランク材113には既に切り欠き120が形成されている。これら切り欠き120が個々の突出セクション18を形成している。各スリーブ113は、1つの突出セクション18と1つの切り欠き120を有することになる。ブランク材113は線121に沿ってパーフォレーションされている。このパーフォレーションの線121により突出セクション18が折り曲げられた際に確実に前方端部17aに明確に調整された縁部が形成される。パーフォレーション線121は線上に形成される、または予め穿孔処理されたものである。突出セクション18は、図の左側に示すように完全に折り曲げられた状態から、図の右側に示すように折り曲げられていない状態まで種々の状態に示されている。突出セクション18は、折り曲げられ、スリーブの内面に接着されなくてもよい(例えば接着剤を使用せずに)。スリーブ材の弾性によって突出セクション18は半径方向内方に僅かに付勢され、チッピング紙16と係合するという突出セクション18の機能を向上させている。これとは別にスリーブ13を重ね合わせる際にその内面に突出セクション18を接着剤で接着してもよい。
【0033】
図10はブランク材113の調製のさらなる段階を示している。接着剤122がブランク材113の部分113aに塗布されている。部分113bにはまだ接着剤122が塗布されていない。接着剤122は、ブランク材の長さに沿って中央の第1部分122aに塗布される。さらに第2の接着剤部分122bとして切り欠き120に位置合わせされた、即ち突出セクション18の間の横方向に延びた部分に接着剤が塗布される。第1部分および第2部分の接着剤の塗布は同時にまたは連続的に行ってもよい。接着剤(糊)は同期されたグルーローラーで塗布される。切断位置は糊の分布(接着剤領域)に合わされる。切り欠き位置も糊の分布(接着剤領域)に合わされる。
【0034】
図11は2本の単位長さの喫煙品110の形成を示している。この2単位長さの喫煙品110は、製造の最終段階でポイント117で半分に切断され、2本の延伸自在な喫煙品が形成される。
【0035】
この2単位長さの喫煙品110は、2つのタバコロッド11と各タバコロッドに第1フィルターを接合する2組のチッピング紙16とを含む。さらに喫煙品110は2本分の長さのフィルター114を含む。
【0036】
スリーブのブランク材113は線128に沿って横方向に切断され、ストリップ123となり、このストリップ123は2つの突出セクション118(ストリップ123の側に1つづつ)とブランク材113の全幅に亘って延びた1つの接着剤セクション122bとを含む。1枚のストリップ123で2つのスリーブ13が形成される。ストリップ123は、タバコロッド11、チッピング紙16、第1および第2フィルターセクション114と位置合わせされる。中央の接着剤領域122aは、2本分の長さのフィルターユニット114と位置合わせされる。中央の接着剤部分122aは、ストリップ123の中央のセクションで2本分の長さのフィルターユニット114の長さと実質的に同じまたはそれより短い長さで延びている。従って中央の接着剤部分122aは2本分の長さのフィルターユニット114にのみ接着し、チッピング紙16には接着しない。パッチ材115が接着剤が塗布されない領域として形成されている。パッチ材115は、チッピング紙16とタバコロッド11の長さの一部と位置合わせされる。
【0037】
ストリップ123は、タバコロッド11、チッピング紙16、第1および第2フィルターセクション114に巻かれる。接着剤領域122bはストリップ123のもう一方の長側部の外面に接着し、重なり部分19が貼り合わされるとスリーブが形成される。
【0038】
その後2単位長さの喫煙品11は、ポイント117で横方向に切断され、2本の喫煙品10が形成される。切断は、2本分の長さのフィルター114と2本分の長さのスリーブ123を介して行われる。
【0039】
形成された喫煙品10では接着剤がタバコロッドやチッピング紙16と接触しないので、タバコロッド11および第1フィルターセクションが第2フィルターセクション114に対して軸方向に移動することができる。突出セクション18がチッピング紙、具体的にはチッピング紙の重なり部分16aに当接したときに喫煙品10は最大限延伸される。
【0040】
フィルターおよび喫煙品の直径は、確実に喫煙品として機能するように予め正確に決められる。喫煙材の端部に位置する第1フィルターセクションの直径が小さ過ぎると、スリーブブランクがスライドする喫煙材にきつく巻かれてしまい、従って喫煙材がスリーブ内でスライドしにくくなる。第1フィルターセクションの直径が大き過ぎると、スライドする喫煙材はスリーブ内で緩い状態で保持されてしまう。
【0041】
第1および/または第2係合面は喫煙品の軸に直交する面に対して角度を付けてもよい。これらの角度が付けられた第1および/または第2係合面は、これらが相対的に回転することで相対的な長手方向移動を行うように構成されている。
【0042】
図12は2つのスリーブを形成するための別の態様のブランク223を示し、各スリーブは上述したようにタバコユニットに沿ってスライド可能である。ブランク223は、2本の喫煙品を製造する上述したようなブランク123と似た形状を有する。ブランク223は線217に沿って切断され、2つのスリーブを形成する。
【0043】
ブランクは、それが円筒状の管として巻かれるタバコユニットおよび/または第2フィルターの円周の約2倍の幅を有する。ブランク223は、少なくとも2つの完全な層を有するスリーブを形成する。ブランクはタバコユニットに2回巻かれるような寸法を有し、内層と外層の2つの層を有する円筒形状を有するのが好ましい。
【0044】
複数の層を有するスリーブを形成することによって、単層のシート材から形成されるスリーブと比較して、低重量のシート材(好ましくは紙)を使用することができる。低重量の紙は、その縁部が上述したようにブランクのもう一方の側に重なり、接着される継ぎ目が上手く形成される。さらにブランクが低重量の紙であると、円筒状に巻きやすくなる。
【0045】
接着剤が両方のスリーブに位置するブランク223の第1部分222aに塗布される。この第1部分222aの接着剤は、喫煙品の吸い口端に位置する第2フィルターに接着するようになっている。これとは別に第1部分222aの接着剤は、タバコユニットに接着するようにしてもよい。
【0046】
ブランクには接着剤が塗布されないパッチ材領域215が形成されている。パッチ材領域215は、喫煙品が組み立てられる際にタバコユニットに巻かれる。これとは別にパッチ材領域215は喫煙品が組み立てられる際に第2フィルターに巻かれるようにしてもよい。領域215に接着剤が塗布されないことにより、喫煙品の第1部分が第2部分に対して自由にスライドすることができる。領域215は形成されるスリーブの内周に対応するまたは僅かにそれより大きい幅を有する。
【0047】
接着剤が両方のスリーブに位置するブランク223の第2部分222bに塗布される。この第2部分222bの接着剤は、ブランクがスリーブに形成されるとブランクの下の層に接着するようになっている。第2部分222bは、スリーブの円周にほぼ対応する幅を有する。第2部分222bは、実質的に外層の全領域に亘って延びている。外層と内層は、実質的にそれらの全領域に亘って接着される。これとは別に接着剤の第2部分222bは、スリーブに形成された際に外層の一部のみに亘って延びてもよい。
【0048】
喫煙品の第1および第2部分の長手方向の相対移動を制限するためにブランク223は、制限手段の一部を形成する第1係合面231を形成している。第1係合面231は、折り曲げられた突出セクション218に形成してもよい。突出セクション218は、第1係合面231が実質的に内層の円周全体に亘って延び、外層に延びないように、ブランク223の幅の一部にのみ亘って延びるようにしてもよい。セクション218を折り曲げることによって内層に対応するブランク223の長さが短くなる。従って外層は、内層を越えて長手方向に延び、内層の端部を覆い、内層を見えなくしている。
【0049】
これとは別に第1係合面231は内層にエンボス加工を施すことによって形成してもよい。突出セクション218に実質的に対応するエンボス領域は、ストッパーとして機能する厚みの増した領域を有する。第1係合面231はエンボスセクションに形成され、喫煙品の第1および第2部分を制限するために第2係合面と係合可能になる。
【0050】
図13および14はブランク223から形成されたスリーブ253を含む喫煙品250を示している。喫煙品250は、第1フィルター252に取り付けられた喫煙材251を有する。喫煙材251と第1フィルター252は、共に移動可能であり、タバコユニットと称してもよい。スリーブ253は、喫煙材251および/または第1フィルター252の周囲で長手方向にスライドすることができる。第2のフィルターがスリーブ253の吸い口である後方端部に取り付けられている。チェンバー255が第1および第2フィルター252、254の間にスリーブによって形成されている。チェンバー255の長さは、スリーブ253が喫煙材に対してスライドすることによって変わる。
【0051】
スリーブ253は、複数の層からなるシート材で形成されている。好ましくはスリーブ253は、内層260および外層262の2つの層を含む。シート材は、紙であることが好ましい。図12を参照して上述したように外層262は、内層260にこれら層260、262の領域の大半に亘って接着している。
【0052】
喫煙品250は、少なくとも1つの戻り制限機構を含んでもよい。この戻り制限機構は、タバコユニットがスリーブ内を長手方向に移動することによって喫煙品を延伸させるように構成されている。予め定められた長さに延伸されると、戻り制限機構がこの予め定められた長さを越えてタバコユニットがスリーブ内に格納されないようにする。予め定められた延伸長さは、実質的には最大延伸長さの位置であってもよい。この場合タバコユニットは最大延伸位置でロックされる。
【0053】
戻り制限機構は、内層260から半径方向内方に延びた舌部266を含む。舌部266は、内層を構成する材料をD字形状(またはU字形状)に切り抜いた切り欠き264によって形成される。この舌部は、チェンバー255内に延び、内層260に接続されたフラップである。D字形状の切り欠き264は、舌部が実質的に前方に延び、その後方端部で内層260との接続部を中心に枢動できるように配向されている。舌部266は、内層260の面内に弾性によって付勢され、力が加えられていないときにはチェンバー255内にバネ作用によって戻る。舌部266は、外層262によってではなく、内層260によってのみ形成されるのが好ましい。外層262は、舌部266を覆う。
【0054】
喫煙品が格納された状態では、タバコユニットの上に位置し、半径方向外方の位置、実質的に内層260の面にタバコユニットによって保持される。舌部266は、喫煙品を延伸させるためにスリーブ253内でタバコユニット261がスライドするのを妨げない。予め定められた長さの延伸状態では、タバコユニットの後方端部251aが舌部266の前方に位置する。舌部266は、弾性によって半径方向内方のチェンバー内に戻る。タバコユニット251を格納のために後方に強制的に戻そうとすると、舌部266の前方端部がタバコユニットの後方端部251aと係合し、予め定められた長さの延伸を越えて格納されるのを妨げる。
【0055】
喫煙品は1つ以上の舌部266を有してもよく、図13に2つの舌部266が設けられた喫煙品を示す。複数の舌部266を設ける場合、スリーブの円周に沿って間隔を置いて配置される。
【0056】
外層262は、上記では内層を覆うものとして説明した。これとは別にスリーブは、単層のシート材で形成してもよい。タバコユニットが予め定められた延伸長まで延伸されていない場合、舌部266は、実質的にスリーブを形成するシート材の層の面内にあり、実質的にチェンバー内への空気の進入を防ぐ。タバコユニットが予め定められた長さを越えて延伸された場合、開口部がD字形状の切り欠きおよび半径方向内方に位置する舌部によって形成される。この開口部によってチェンバーが換気される。
【0057】
戻り制限機構は、第2部分がスリーブ253内を移動可能な吸い口端フィルターである態様にも用いてもよい。1つ以上の舌部266は、これらが実質的に後方に延びるように反対方向に形成されたD字形状の切り欠き264に形成される。上述の戻り制限機構の特性も同じように適用され、第2フィルターの格納が制限される。
【0058】
上記ではD字形状の切り欠き264は、内層260にのみ形成されると説明したが、内層260および外層262の両方に形成してもよい。
【0059】
第2係合面は、いくつかの態様において喫煙材をフィルターに接続するシート材によって形成されるものとして説明してきたが、これとは別に第2係合面は、いくつかの態様では半径方向に延びた面によって形成してもよい。特に第2係合面は、喫煙材または第1フィルターに1回以上巻かれ、喫煙材をフィルターに接続しないシート材で形成してもよい。すべての態様の第2係合面は、半径方向外方に折り曲げられ、タバコユニットまたはフィルター上に重なるように戻されるシート材の一部に形成してもよい。第2係合面用のブランクは、上述のような切り欠きを含んでもよい。
【0060】
あらゆる態様において第1および/または第2係合面は、エンボス加工によって形成してもよい。特に第1または第2部分が単層のみのシート材から形成される場合を含む態様において、シート材を折り曲げる代わりにエンボス加工を用いてもよい。
【0061】
本発明の喫煙品の喫煙時に発生する特定の物質の量、イールド(yield)は、スリーブ、フィルタープラグ紙および/またはタバコユニットの換気開口部またはパーフォレーションによって変わる。換気開口部は、スリーブで覆って、空気の進入を防いでもよい。
【0062】
タバコユニットの少なくともいくつかの換気開口部は、常にスリーブで覆うようにしてもよい。当該換気開口部は、通常の使用の際、即ち最大および最小延伸の間の喫煙品のあらゆる延伸長さにおいて、またはスリーブとタバコユニット間のあらゆる相対移動のために、常に覆われてもよい。当該換気開口部は、スリーブがタバコに適切に装着されている場合には換気効果がない。特に第1部分が第2部分に取り付けられている場合、かつ、第1および第2部分のあらゆる相対的な長手方向の移動または回転が第1および第2係合面によって制限される場合には当該換気開口部は、換気を行わない。
【0063】
スリーブがタバコユニットから取り外された場合、通常本発明の喫煙品はそのように使用されるように構成されていないが、当該換気開口部は露出する。これらの換気開口部は、例えば本発明の例において60%以上の換気率、70%以上の換気率、80%以上の換気率、90%以上の換気率といった非常に高いレベルの換気率を供し、スリーブの無い喫煙品のイールドを著しく低下させる。従ってこれらの換気開口部は、スリーブが不適切に取り外されたときにはタバコユニットのイールドを制御する。
【0064】
少なくともいくつかの換気開口部が格納状態においてスリーブによって覆われないタバコユニットに含まれてもよい。これらの換気開口部によって確実に少なくとも最小限の換気が供され、または延伸に応じて予め定められた最小および最大換気率の間の換気率になる。従ってイールドは、予め定められた最小および最大イールドの間の範囲内になることが判るようになる。
【0065】
ある態様のある特徴は、他の態様の他の特徴と組み合わせてもよい。特にいくつかの態様の喫煙品は、円筒状のタバコを接合するフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよく、またはスリーブの吸い口端にフィルターセクションを含まなくてもよい。
【0066】
本発明の喫煙品は、延伸自在なものとして説明してきたが、これとは別に喫煙品は、長さが固定されたものであってもよい。スリーブまたはフィルターを喫煙品の長さを変えることなく回転させてもよい。制限手段は、スリーブを回転させるが、フィルターと喫煙品を長手方向に相対移動させないようにしてもよい。制限手段をチェンバーの長さを固定する、例えば長さがゼロになるように配置してもよい。制限手段は、2つの隣接するフィルターセクションを相対的に回転させてもよく、任意ではあるがこの相対的な回転によって喫煙品のフィルター特性に影響を与えるようにしてもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は喫煙品に関する。特に本発明は、第1の部分と第2の部分を有し、この第1部分が第2部分に対して可動である喫煙品に関する。この喫煙品は延伸自在である。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1から延伸可能な紙巻きタバコが知られている。この紙巻きタバコは、吸い口端にフィルターを有する管内でスライド可能なタバコロッドによってスライド自在になっている。このタバコロッドは、内部チェンバーの大きさを変えるために管内でスライドすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第2,820,462号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、延伸自在な喫煙品、その製造方法および製造装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1に本発明は、第1部分と第2部分を含み、第1部分は第2部分に対して可動であり、第1部分が第1係合面を有し、第2部分が第2係合面を有し、この第2係合面は、第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第1係合面と係合可能である喫煙品を提供する。
【0006】
第2に本発明は、第1の部分と第2の部分を含む喫煙品の製造方法を提供し、この方法は第1係合面を有する喫煙品の第1部分を供する工程と、第2係合面を有する喫煙品の第2部分を供する工程とを含み、第1係合面が第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第2係合面と係合するように構成されている。
【0007】
第3に本発明は、上記方法に従って喫煙品または喫煙品のいくつかの部分を製造するように構成された装置を提供する。
【0008】
従って本発明の喫煙品は、喫煙材に対して選択的に移動可能なスリーブを有する。
【0009】
あくまでも例示を目的として、本発明の態様を添付の図面を参照し以下に詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の態様の喫煙品の斜視図である。
【図2】格納状態にある図1の喫煙品の切り欠き側面図である。
【図3】延伸状態にある図1の喫煙品の切り欠き側面図である。
【図4】第2の態様の喫煙品の斜視図である。
【図5】喫煙品の分解斜視図である。
【図6】喫煙品の一部の切り欠き斜視図である。
【図7】図6の喫煙品の一部を示す拡大斜視図である。
【図8】図6の喫煙品の一部を形成するためのブランクの平面図である。
【図9】図6の喫煙品の複数の部品を形成するためのブランクの平面図である。
【図10】製造工程における図7に示した部品のブランクの平面図である。
【図11】製造中の喫煙品の斜視図である。
【図12】喫煙品の一部を形成するためのブランクの別の態様の平面図である。
【図13】延伸した状態にある別の態様の喫煙品の切り欠き側面図である。
【図14】部分的に形成された状態にある図13の喫煙品の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1から3に第1の態様の延伸自在な喫煙品10を示す。この喫煙品は、紙巻きタバコ、シガーまたはシガリロなどの喫煙品であってもよい。便宜上、これらを本明細書中では「喫煙品」とする。延伸自在な喫煙品10は、第1フィルターセクション12が装着されたタバコロッド11を含む。タバコロッド11は、第1フィルターセクション12に好ましくはチッピング紙であるカバー層によって装着されている。
【0012】
円筒状のスリーブ13を含む第1の部分がタバコロッド11および/または第1フィルターセクション12の周囲に延びている。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、スリーブ13内をユニットとして長手方向にスライドするような大きさに構成されている。タバコロッド11および第1フィルターセクション12をタバコユニットまたは喫煙品の第2の部分とする場合もある。
【0013】
さらに第1部分は、第1フィルターセクション12から離れたスリーブ13の吸い口端に第2フィルターセクション14を含む。第2フィルターセクション14は、スリーブ13内に強固に取り付けられ、固定されている。第1および/または第2フィルターセクション12、14は、好ましくは従来から使用されているセルロースアセテートトウで作製される。
【0014】
チェンバー15が第1フィルターセクション12と第2フィルターセクション間でスリーブ13内に形成されている。チャンバー15は、第1フィルターセクション12が円筒状のスリーブ13内を軸方向にスライドすることによって、長さおよび従って容積が変化する。チェンバー15の長さは、ゼロから所定の最大長まで変化する。第1部分と第2部分、即ちスリーブ13とタバコロッド11の相対移動は、上記最大長を越えないように後述するような制限手段、好ましくはタバコロッド11とスリーブ13上またはこれらに隣接する当接面によって制限される。
【0015】
図2はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が第2フィルターセクション14まで移動した格納状態にある喫煙品10を示している。この時チェンバー15の長さは、ゼロになっている。即ち喫煙品10の長さは、最も短くなっている。喫煙品10は、使用前にはこの格納状態でパッケージに入れてもよい。喫煙品10は、タバコロッド11が部分的にまたは完全に燃焼したら、使用後に格納状態に戻してもよい。
【0016】
図3はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が可能な限り第2フィルターセクション14から離れて移動した延伸状態にある喫煙品10を示している。チェンバー15の長さは、最大まで広がっている。そして喫煙品10の長さは、最も長くなっている。喫煙品10は、使用されている間、延伸状態にあってもよい。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、その格納状態と延伸状態の間の途中の不完全に延びた位置を取るようにスリーブ13内で連続的に位置することが可能である。
【0017】
タバコロッドとそれに装着されたフィルターは、チッピング紙で接続されるものとして説明してきた。チッピング紙は、標準的なチッピング紙、比較的厚みのある凹部が設けられたチッピング紙または厚紙型のチッピング紙であってもよい。また別の材料で形成された管を喫煙材にフィルター材を装着するために使用してもよい。特に当該管は、例えばコーンスターチからなるプラスチックなどのプラスチック材からなるものであってもよい。また管は、セラミック材からなるものであってもよい。また管は、箔、金属、金属加工されたペーパーであってもよい。
【0018】
図4は第2の態様の喫煙品20を示す。喫煙品20は、タバコロッドを形成するためにスリーブ23に囲まれ、これに取り付けられたタバコの筒21を含む。タバコ筒21は、スリーブに対して移動しない。スリーブ23は、タバコ21の後方に延びたセクション23aを有する。フィルター24がこのスリーブセクション23a内を長手方向にスライドできるように配置されている。チェンバー25は、タバコ21とフィルター24の間の管状セクション23aによって形成されている。
【0019】
この喫煙品20は、喫煙品10と同じように機能する。喫煙品20は、チェンバー25を形成するスリーブがマウスピースフィルター24ではなく、タバコロッドに取り付けられてる点で異なる。また喫煙品20は、タバコ21に直接フィルター12が取り付けられていない点でも異なる。本発明の別の態様は、これらの特徴または違いを1つだけ有するものであってもよい。
【0020】
上記態様は、スリーブの吸い口端にフィルターセクションを有するものとして説明してきた。これとは別にスリーブは、フィルターセクションを含まないものであってもよい。この場合スリーブは、タバコユニットとスリーブの吸い口端の間にチェンバーを形成する。またこれとは別に第2フィルターセクションは、ステインバインダーに代えてもよい。本発明の喫煙品は第1フィルターセクションを含まなくてもよい。上述の態様は、喫煙材およびスリーブの吸い口端の一方または両方に取り付けられた少なくとも1つのフィルターセクションを含む。これとは別に喫煙品はフィルターセクションを含まないものであってもよい。図5から11は喫煙品の構造および製造方法を示している。この喫煙品はその第1部分と第2部分が分離するのを防ぐための制限手段を含む。好ましくは第1部分はスリーブ13で、第2部分はタバコユニット11である。これとは別に第1部分がスリーブで第2部分がフィルターであってもよい。制限手段は、第1および第2部分(スリーブと喫煙材)間の相対的な長手方向の移動を制限する。制限手段は、スリーブと喫煙材を互いに回転移動させる。制限手段はタバコユニット11に取り付けられたスリーブ13を保持する。制限手段は第1係合面と第2係合面とを含み、第1係合面はスリーブに取り付けられ、喫煙材に取り付けられた第2係合面32と係合可能である。
【0021】
図5は喫煙材10の分解図であり、ここではタバコロッド11と第1フィルターセクション12が従来から知られているようにチッピング紙片16のカバー層によって接合されている。チッピング紙16は、好ましくは比較的重量のある紙で作製したものが用いられる。チッピング紙16は、その重なり合う部分が例えば接着剤によって接着される重なり部分16aを有する。タバコロッド11、第1フィルターセクション12およびチッピング紙16は、従来の紙巻きタバコとして形成される。タバコロッド11の長さは、48mmで通常の紙巻きタバコより短い。第1および第2フィルターセクションは、通常の紙巻きタバコフィルターより硬いのが好ましい。この喫煙品は、タバコロッド11の端部に第1フィルターセクションまたはその他の比較的硬い物質のいずれかを含むのが好ましい。
【0022】
チッピング紙16は喫煙材から半径方向外方に延びている。チッピング紙は、制限手段の第2係合面32を形成している。第2係合面32は、喫煙材から半径方向外方に延び、軸方向前方に向いた面である。これとは別に第2係合面は、タバコユニットに巻かれたシート材の折り曲げられたセクションに形成してもよい。
【0023】
チッピング紙16に隣接する第1フィルターまたは他の硬質の物質は、スリーブ13がタバコロッド11がスリーブ13から離れるのを防ぐために当接することができる第2係合面を形成し、維持する役割を果たす。
【0024】
図6はスリーブ13の断面斜視図である。スリーブ13は、組み立てられた際にタバコロッド11を囲む前方端部17aを有する。スリーブ13は第2フィルター14を受け、喫煙品の吸い口端を形成するための後方端部17bを有する。
【0025】
好ましくはスリーブ13はシート材から形成され、特に紙材から形成される。スリーブ13は、比較的重量のある紙で形成してもよい。
【0026】
スリーブ13の前方端部17aには突出セクション18が半径方向内方に延びている。突出セクション18は、スリーブ材を前方端部17aで内方に折り曲げて重なる部分を形成することによって形成される。より具体的には突出セクション18は、スリーブ材13を半径方向内方に折り曲げて、シート材の折り曲げられた部分がスリーブ13の内面に隣接するように形成される。好ましくは突出セクションは、約180度折り曲げられる。
【0027】
突出セクション18は、制限手段の第1係合面31を形成する。第1係合面31は、円筒状スリーブから半径方向内方に延び、軸方向後方に向いた面である。
【0028】
図4の喫煙品は、最大延伸幅を越えてスリーブ23とフィルター23が相対移動するのを防ぐ類似の制限手段を有する。好ましくはこの制限手段は、スリーブ23aおよびフィルター24上にまたはこれらに隣接する係合面を含む。スリーブ23aは、内方に折り曲げられたセクションとして形成された第1係合面からなる。この折り曲げられたセクションは、約180度折り曲げられるのが好ましい。フィルター24は、第1係合面と当接し、移動を制限することができる第2係合面を形成する。第2係合面は、フィルター24の前方端部に隣接して形成され、フィルターに巻かれている材料を外方に折り曲げることによって形成してもよい。この折り曲げられた部分は、好ましくは約180度折り曲げられる。これとは別に第2係合面は、フィルター24の一部の周囲に巻かれた1層以上のシート材(例えばチッピング紙)に形成してもよい。第2係合面は、フィルター材を含み、支持するプラグラップ紙と称されるシート材の一部に形成してもよい。
【0029】
これらフィルターセクションの1つ以上をフィルター材の単独のセグメントまたは複数のセグメントで形成してもよい。複数のセグメントで形成されたフィルターセクションは、異なる材料または異なるろ過性能を有する材料からなるセグメントを含んでもよい。特にフィルターセクションは、セルロースアセテートトウからなる標準的なセグメントとチャコールを含むろ過材料からなる別のセグメントを含んでもよい。これとは別にフィルターセクションは、チャコールが組み込まれた単独のセグメントからなるものであってもよい。
【0030】
図7はスリーブ13の前方端部17aの拡大図である。突出セクション18をより詳しく示している。突出セクション18は、スリーブの実質的に円周全体に亘って延びている。スリーブ13は、円筒状に巻かれたストリップ材から形成されている。スリーブ13の長い方の側は、重なり部分19を形成するために互いに重なり合わされる。スリーブ13の重なり部分19となる一方の長い側は、もう一方の長い方の側と重なり、貼り付けられ、スリーブを形成する。重なり部分19は、接着剤で貼り付けられるのが好ましい。
【0031】
図8は第1係合面を形成する突出セクション18と重なり部分19の位置を示すスリーブ13の平面図である。重なり部分19はスリーブの前方端部の突出セクション18のための材料を提供しない。切り欠き120が重なり部分19に形成されている。切り欠き120は、スリーブのブランクを横断する横方向の重なり部分19の長さと同じまたはこれより僅かに高い高さを有する。切り欠き120は、突出セクション18を形成する材料のスリーブブランクに沿った長手方向の長さと実質的に同じ幅を有する。従って突出セクション18は、実質的にスリーブ13の円周全体に沿って均一な第1係合面を提供する。切り欠き120によって重なり部分19が突出セクション18に関与しないので、突出セクション18は円周に沿って実質的に均一な半径方向の延長部を有する。従って切り欠き120によって突出セクション18で材料の厚みが2倍になるのを防ぐことになる。
【0032】
図9は複数のスリーブ113に形成するために準備されたブランク材113の平面図である。ブランク材113は、複数の横方向の切断部(例えば線128およびそれに平行な線に沿って)が形成され、その後1つの長手方向の切断部が形成される。ブランク材113には既に切り欠き120が形成されている。これら切り欠き120が個々の突出セクション18を形成している。各スリーブ113は、1つの突出セクション18と1つの切り欠き120を有することになる。ブランク材113は線121に沿ってパーフォレーションされている。このパーフォレーションの線121により突出セクション18が折り曲げられた際に確実に前方端部17aに明確に調整された縁部が形成される。パーフォレーション線121は線上に形成される、または予め穿孔処理されたものである。突出セクション18は、図の左側に示すように完全に折り曲げられた状態から、図の右側に示すように折り曲げられていない状態まで種々の状態に示されている。突出セクション18は、折り曲げられ、スリーブの内面に接着されなくてもよい(例えば接着剤を使用せずに)。スリーブ材の弾性によって突出セクション18は半径方向内方に僅かに付勢され、チッピング紙16と係合するという突出セクション18の機能を向上させている。これとは別にスリーブ13を重ね合わせる際にその内面に突出セクション18を接着剤で接着してもよい。
【0033】
図10はブランク材113の調製のさらなる段階を示している。接着剤122がブランク材113の部分113aに塗布されている。部分113bにはまだ接着剤122が塗布されていない。接着剤122は、ブランク材の長さに沿って中央の第1部分122aに塗布される。さらに第2の接着剤部分122bとして切り欠き120に位置合わせされた、即ち突出セクション18の間の横方向に延びた部分に接着剤が塗布される。第1部分および第2部分の接着剤の塗布は同時にまたは連続的に行ってもよい。接着剤(糊)は同期されたグルーローラーで塗布される。切断位置は糊の分布(接着剤領域)に合わされる。切り欠き位置も糊の分布(接着剤領域)に合わされる。
【0034】
図11は2本の単位長さの喫煙品110の形成を示している。この2単位長さの喫煙品110は、製造の最終段階でポイント117で半分に切断され、2本の延伸自在な喫煙品が形成される。
【0035】
この2単位長さの喫煙品110は、2つのタバコロッド11と各タバコロッドに第1フィルターを接合する2組のチッピング紙16とを含む。さらに喫煙品110は2本分の長さのフィルター114を含む。
【0036】
スリーブのブランク材113は線128に沿って横方向に切断され、ストリップ123となり、このストリップ123は2つの突出セクション118(ストリップ123の側に1つづつ)とブランク材113の全幅に亘って延びた1つの接着剤セクション122bとを含む。1枚のストリップ123で2つのスリーブ13が形成される。ストリップ123は、タバコロッド11、チッピング紙16、第1および第2フィルターセクション114と位置合わせされる。中央の接着剤領域122aは、2本分の長さのフィルターユニット114と位置合わせされる。中央の接着剤部分122aは、ストリップ123の中央のセクションで2本分の長さのフィルターユニット114の長さと実質的に同じまたはそれより短い長さで延びている。従って中央の接着剤部分122aは2本分の長さのフィルターユニット114にのみ接着し、チッピング紙16には接着しない。パッチ材115が接着剤が塗布されない領域として形成されている。パッチ材115は、チッピング紙16とタバコロッド11の長さの一部と位置合わせされる。
【0037】
ストリップ123は、タバコロッド11、チッピング紙16、第1および第2フィルターセクション114に巻かれる。接着剤領域122bはストリップ123のもう一方の長側部の外面に接着し、重なり部分19が貼り合わされるとスリーブが形成される。
【0038】
その後2単位長さの喫煙品11は、ポイント117で横方向に切断され、2本の喫煙品10が形成される。切断は、2本分の長さのフィルター114と2本分の長さのスリーブ123を介して行われる。
【0039】
形成された喫煙品10では接着剤がタバコロッドやチッピング紙16と接触しないので、タバコロッド11および第1フィルターセクションが第2フィルターセクション114に対して軸方向に移動することができる。突出セクション18がチッピング紙、具体的にはチッピング紙の重なり部分16aに当接したときに喫煙品10は最大限延伸される。
【0040】
フィルターおよび喫煙品の直径は、確実に喫煙品として機能するように予め正確に決められる。喫煙材の端部に位置する第1フィルターセクションの直径が小さ過ぎると、スリーブブランクがスライドする喫煙材にきつく巻かれてしまい、従って喫煙材がスリーブ内でスライドしにくくなる。第1フィルターセクションの直径が大き過ぎると、スライドする喫煙材はスリーブ内で緩い状態で保持されてしまう。
【0041】
第1および/または第2係合面は喫煙品の軸に直交する面に対して角度を付けてもよい。これらの角度が付けられた第1および/または第2係合面は、これらが相対的に回転することで相対的な長手方向移動を行うように構成されている。
【0042】
図12は2つのスリーブを形成するための別の態様のブランク223を示し、各スリーブは上述したようにタバコユニットに沿ってスライド可能である。ブランク223は、2本の喫煙品を製造する上述したようなブランク123と似た形状を有する。ブランク223は線217に沿って切断され、2つのスリーブを形成する。
【0043】
ブランクは、それが円筒状の管として巻かれるタバコユニットおよび/または第2フィルターの円周の約2倍の幅を有する。ブランク223は、少なくとも2つの完全な層を有するスリーブを形成する。ブランクはタバコユニットに2回巻かれるような寸法を有し、内層と外層の2つの層を有する円筒形状を有するのが好ましい。
【0044】
複数の層を有するスリーブを形成することによって、単層のシート材から形成されるスリーブと比較して、低重量のシート材(好ましくは紙)を使用することができる。低重量の紙は、その縁部が上述したようにブランクのもう一方の側に重なり、接着される継ぎ目が上手く形成される。さらにブランクが低重量の紙であると、円筒状に巻きやすくなる。
【0045】
接着剤が両方のスリーブに位置するブランク223の第1部分222aに塗布される。この第1部分222aの接着剤は、喫煙品の吸い口端に位置する第2フィルターに接着するようになっている。これとは別に第1部分222aの接着剤は、タバコユニットに接着するようにしてもよい。
【0046】
ブランクには接着剤が塗布されないパッチ材領域215が形成されている。パッチ材領域215は、喫煙品が組み立てられる際にタバコユニットに巻かれる。これとは別にパッチ材領域215は喫煙品が組み立てられる際に第2フィルターに巻かれるようにしてもよい。領域215に接着剤が塗布されないことにより、喫煙品の第1部分が第2部分に対して自由にスライドすることができる。領域215は形成されるスリーブの内周に対応するまたは僅かにそれより大きい幅を有する。
【0047】
接着剤が両方のスリーブに位置するブランク223の第2部分222bに塗布される。この第2部分222bの接着剤は、ブランクがスリーブに形成されるとブランクの下の層に接着するようになっている。第2部分222bは、スリーブの円周にほぼ対応する幅を有する。第2部分222bは、実質的に外層の全領域に亘って延びている。外層と内層は、実質的にそれらの全領域に亘って接着される。これとは別に接着剤の第2部分222bは、スリーブに形成された際に外層の一部のみに亘って延びてもよい。
【0048】
喫煙品の第1および第2部分の長手方向の相対移動を制限するためにブランク223は、制限手段の一部を形成する第1係合面231を形成している。第1係合面231は、折り曲げられた突出セクション218に形成してもよい。突出セクション218は、第1係合面231が実質的に内層の円周全体に亘って延び、外層に延びないように、ブランク223の幅の一部にのみ亘って延びるようにしてもよい。セクション218を折り曲げることによって内層に対応するブランク223の長さが短くなる。従って外層は、内層を越えて長手方向に延び、内層の端部を覆い、内層を見えなくしている。
【0049】
これとは別に第1係合面231は内層にエンボス加工を施すことによって形成してもよい。突出セクション218に実質的に対応するエンボス領域は、ストッパーとして機能する厚みの増した領域を有する。第1係合面231はエンボスセクションに形成され、喫煙品の第1および第2部分を制限するために第2係合面と係合可能になる。
【0050】
図13および14はブランク223から形成されたスリーブ253を含む喫煙品250を示している。喫煙品250は、第1フィルター252に取り付けられた喫煙材251を有する。喫煙材251と第1フィルター252は、共に移動可能であり、タバコユニットと称してもよい。スリーブ253は、喫煙材251および/または第1フィルター252の周囲で長手方向にスライドすることができる。第2のフィルターがスリーブ253の吸い口である後方端部に取り付けられている。チェンバー255が第1および第2フィルター252、254の間にスリーブによって形成されている。チェンバー255の長さは、スリーブ253が喫煙材に対してスライドすることによって変わる。
【0051】
スリーブ253は、複数の層からなるシート材で形成されている。好ましくはスリーブ253は、内層260および外層262の2つの層を含む。シート材は、紙であることが好ましい。図12を参照して上述したように外層262は、内層260にこれら層260、262の領域の大半に亘って接着している。
【0052】
喫煙品250は、少なくとも1つの戻り制限機構を含んでもよい。この戻り制限機構は、タバコユニットがスリーブ内を長手方向に移動することによって喫煙品を延伸させるように構成されている。予め定められた長さに延伸されると、戻り制限機構がこの予め定められた長さを越えてタバコユニットがスリーブ内に格納されないようにする。予め定められた延伸長さは、実質的には最大延伸長さの位置であってもよい。この場合タバコユニットは最大延伸位置でロックされる。
【0053】
戻り制限機構は、内層260から半径方向内方に延びた舌部266を含む。舌部266は、内層を構成する材料をD字形状(またはU字形状)に切り抜いた切り欠き264によって形成される。この舌部は、チェンバー255内に延び、内層260に接続されたフラップである。D字形状の切り欠き264は、舌部が実質的に前方に延び、その後方端部で内層260との接続部を中心に枢動できるように配向されている。舌部266は、内層260の面内に弾性によって付勢され、力が加えられていないときにはチェンバー255内にバネ作用によって戻る。舌部266は、外層262によってではなく、内層260によってのみ形成されるのが好ましい。外層262は、舌部266を覆う。
【0054】
喫煙品が格納された状態では、タバコユニットの上に位置し、半径方向外方の位置、実質的に内層260の面にタバコユニットによって保持される。舌部266は、喫煙品を延伸させるためにスリーブ253内でタバコユニット261がスライドするのを妨げない。予め定められた長さの延伸状態では、タバコユニットの後方端部251aが舌部266の前方に位置する。舌部266は、弾性によって半径方向内方のチェンバー内に戻る。タバコユニット251を格納のために後方に強制的に戻そうとすると、舌部266の前方端部がタバコユニットの後方端部251aと係合し、予め定められた長さの延伸を越えて格納されるのを妨げる。
【0055】
喫煙品は1つ以上の舌部266を有してもよく、図13に2つの舌部266が設けられた喫煙品を示す。複数の舌部266を設ける場合、スリーブの円周に沿って間隔を置いて配置される。
【0056】
外層262は、上記では内層を覆うものとして説明した。これとは別にスリーブは、単層のシート材で形成してもよい。タバコユニットが予め定められた延伸長まで延伸されていない場合、舌部266は、実質的にスリーブを形成するシート材の層の面内にあり、実質的にチェンバー内への空気の進入を防ぐ。タバコユニットが予め定められた長さを越えて延伸された場合、開口部がD字形状の切り欠きおよび半径方向内方に位置する舌部によって形成される。この開口部によってチェンバーが換気される。
【0057】
戻り制限機構は、第2部分がスリーブ253内を移動可能な吸い口端フィルターである態様にも用いてもよい。1つ以上の舌部266は、これらが実質的に後方に延びるように反対方向に形成されたD字形状の切り欠き264に形成される。上述の戻り制限機構の特性も同じように適用され、第2フィルターの格納が制限される。
【0058】
上記ではD字形状の切り欠き264は、内層260にのみ形成されると説明したが、内層260および外層262の両方に形成してもよい。
【0059】
第2係合面は、いくつかの態様において喫煙材をフィルターに接続するシート材によって形成されるものとして説明してきたが、これとは別に第2係合面は、いくつかの態様では半径方向に延びた面によって形成してもよい。特に第2係合面は、喫煙材または第1フィルターに1回以上巻かれ、喫煙材をフィルターに接続しないシート材で形成してもよい。すべての態様の第2係合面は、半径方向外方に折り曲げられ、タバコユニットまたはフィルター上に重なるように戻されるシート材の一部に形成してもよい。第2係合面用のブランクは、上述のような切り欠きを含んでもよい。
【0060】
あらゆる態様において第1および/または第2係合面は、エンボス加工によって形成してもよい。特に第1または第2部分が単層のみのシート材から形成される場合を含む態様において、シート材を折り曲げる代わりにエンボス加工を用いてもよい。
【0061】
本発明の喫煙品の喫煙時に発生する特定の物質の量、イールド(yield)は、スリーブ、フィルタープラグ紙および/またはタバコユニットの換気開口部またはパーフォレーションによって変わる。換気開口部は、スリーブで覆って、空気の進入を防いでもよい。
【0062】
タバコユニットの少なくともいくつかの換気開口部は、常にスリーブで覆うようにしてもよい。当該換気開口部は、通常の使用の際、即ち最大および最小延伸の間の喫煙品のあらゆる延伸長さにおいて、またはスリーブとタバコユニット間のあらゆる相対移動のために、常に覆われてもよい。当該換気開口部は、スリーブがタバコに適切に装着されている場合には換気効果がない。特に第1部分が第2部分に取り付けられている場合、かつ、第1および第2部分のあらゆる相対的な長手方向の移動または回転が第1および第2係合面によって制限される場合には当該換気開口部は、換気を行わない。
【0063】
スリーブがタバコユニットから取り外された場合、通常本発明の喫煙品はそのように使用されるように構成されていないが、当該換気開口部は露出する。これらの換気開口部は、例えば本発明の例において60%以上の換気率、70%以上の換気率、80%以上の換気率、90%以上の換気率といった非常に高いレベルの換気率を供し、スリーブの無い喫煙品のイールドを著しく低下させる。従ってこれらの換気開口部は、スリーブが不適切に取り外されたときにはタバコユニットのイールドを制御する。
【0064】
少なくともいくつかの換気開口部が格納状態においてスリーブによって覆われないタバコユニットに含まれてもよい。これらの換気開口部によって確実に少なくとも最小限の換気が供され、または延伸に応じて予め定められた最小および最大換気率の間の換気率になる。従ってイールドは、予め定められた最小および最大イールドの間の範囲内になることが判るようになる。
【0065】
ある態様のある特徴は、他の態様の他の特徴と組み合わせてもよい。特にいくつかの態様の喫煙品は、円筒状のタバコを接合するフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよく、またはスリーブの吸い口端にフィルターセクションを含まなくてもよい。
【0066】
本発明の喫煙品は、延伸自在なものとして説明してきたが、これとは別に喫煙品は、長さが固定されたものであってもよい。スリーブまたはフィルターを喫煙品の長さを変えることなく回転させてもよい。制限手段は、スリーブを回転させるが、フィルターと喫煙品を長手方向に相対移動させないようにしてもよい。制限手段をチェンバーの長さを固定する、例えば長さがゼロになるように配置してもよい。制限手段は、2つの隣接するフィルターセクションを相対的に回転させてもよく、任意ではあるがこの相対的な回転によって喫煙品のフィルター特性に影響を与えるようにしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部分と第2部分を含み、第1部分は第2部分に対して可動であり、第1部分が第1係合面を有し、第2部分が第2係合面を有し、この第2係合面は、第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第1係合面と係合可能である喫煙品。
【請求項2】
前記第1係合面および/または第2係合面がシート材の折り曲げられた部分に形成されることを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
【請求項3】
前記第1部分がシート材からなるスリーブを含み、前記第1係合面が前記シート材の折り曲げられた部分に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の喫煙品。
【請求項4】
前記第2部分が喫煙材を含む、または第2部分がフィルターであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項5】
前記第1および/または第2部分がシート材からなるブランクから形成され、このブランクは、円筒状の管を形成するためにシート材の対向する側に重なり、接着される重なり部分を有し、前記ブランクは前記重なり部分に位置合わせされた切り欠きを有し、この重なり部分が第1または第2係合面の邪魔をしないようになっていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項6】
前記第2係合面が前記喫煙材を第1フィルターに接続するシート材の層に形成されることを特徴とする請求項4記載の喫煙品。
【請求項7】
前記第2係合面が前記第2部分の面に重なるように折り曲げられたシート材の一部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項8】
前記スリーブが複数の層からなるシート材によって形成されていることを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
【請求項9】
前記第1係合面が前記複数の層からなるシート材の最も内側の層にのみ形成されていることを特徴とする請求項8記載の喫煙品。
【請求項10】
前記喫煙品が延伸自在な喫煙品であり、前記第1部分が前記第2部分に対して長手方向にスライドすることができることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項11】
さらに喫煙品の格納を妨げるように構成された戻り制限手段を含むことを特徴とする請求項10記載の喫煙品。
【請求項12】
前記戻り制限手段が前記第1部分に形成された舌部を含み、この舌部が前記第2部分の端部と係合するように構成されていることを特徴とする請求項11記載の喫煙品。
【請求項13】
前記舌部が前記第1部分を形成するシート材に切り込みを設けることによって形成されていることを特徴とする請求項12記載の喫煙品。
【請求項14】
前記舌部が前記複数の層からなるシート材の最も内側の層によってのみ形成されていることを特徴とする請求項8、12または13いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項15】
前記第1および第2部分が互いに回転することによって前記第1および第2部分が互いに長手方向に移動するように前記第1および第2係合面が相互作用するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項16】
第2のフィルターが前記第1部分に接続されていることを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項17】
チェンバーが第1部分によって形成され、このチェンバーは、長さが変化することを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項18】
前記第1部分がスリーブを含み、前記第2部分が喫煙材を含み、かつ、前記第1部分が前記第2部分に取り付けられ、前記第1および第2係合面によって制限される前記第1および第2部分の相対的な長手方向への移動または回転移動のためにスリーブによって覆われる複数の換気開口部を含むことを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項19】
前記換気開口部が第1部分に取り付けられていないときに第2部分に60%、70%、80%または90%以上の換気レベルを供することを特徴とする請求項18記載の喫煙品。
【請求項20】
第1の部分と第2の部分を含む喫煙品の製造方法であって、この方法は、
第1係合面を有する喫煙品の第1部分を供する工程と、
第2係合面を有する喫煙品の第2部分を供する工程とを含み、第1係合面が第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第2係合面と係合するように構成されていることを特徴とする方法。
【請求項21】
さらに第1または第2部分を形成するためのシート材ブランクを供し、その一部を折り曲げて第1または第2係合面を形成する工程を含むことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記第1部分がスリーブを含み、前記方法がさらに第1部分を形成するためのシート材ブランクからスリーブを形成することを含むことを特徴とする請求項20または21記載の方法。
【請求項23】
前記第2部分が喫煙材またはフィルターを含むことを特徴とする請求項20、21または22いずれか1項記載の方法。
【請求項24】
喫煙材と第1フィルターの周りにシート材層を巻いて、これら喫煙材と第1フィルムを固定することを含み、巻かれたシート材の層が第2係合面を形成することを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項25】
スリーブを形成するためのブランクを第2部分に巻いてスリーブを形成することを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項26】
ブランクの重なり部分をブランクのそれに対向する側に重ね、接着して円筒状の管を形成して第1および/または第2部分を形成することを含むことを特徴とする請求項22乃至25いずれか1項記載の方法。
【請求項27】
前記重なり部分が前記第1または第2係合面に関与しないように前記重なり部分に位置合わせされた切り欠きをブランクに形成することを含むことを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項28】
第2のフィルターを前記第1部分に接続することを含むことを特徴とする請求項20乃至27いずれか1項記載の方法。
【請求項29】
第1または第2部分を形成するためのシート材ブランクを供する工程が、
複数のブランクを形成するためのシート材を供すること、
円筒状の管を形成するためにスリーブの対向する側に重なるように配置された重なり部分に対応するシート材の第1領域に接着剤を塗布すること、
2つの前記第1部分または第2部分を形成するためのストリップに前記シート材を切断すること、
2つの前記第1部分または第2部分を供するために巻いたストリップを切断することを含むことを特徴とする請求項20乃至28いずれか1項記載の方法。
【請求項30】
複数のブランクを形成するためのシート材に複数の切り欠きを形成することをさらに含み、これら切り欠きは、前記第1または第2部分のそれぞれにおいて、前記1つの切り欠きが前記1つの重なり部分の位置合わせされて、前記重なり部分が前記第1または第2係合面に関与しないように配置されていることを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記第1部分または第2部分をフィルターに接着するためにシート材の第2の領域に接着剤を塗布することが、
2つのフィルターセクションを形成するための二本分の長さのフィルターを供すること、
この二本分の長さのフィルターの周りに前記ストリップを巻くこと、
巻かれたストリップと二本分の長さのフィルターを切断して、フィルターを有する2つの第1部分または第2部分を供することを含むことを特徴とする請求項29または30記載の方法。
【請求項32】
前記ストリップが第1部分を形成するためのものであり、前記方法が前記ストリップをそれぞれ第1フィルターが接続された2つの位置合わせされた喫煙材およびこれら喫煙材に位置合わせされた2つの第2フィルターセクションを形成するための2本分長さのフィルターに巻くことを含み、さらに巻かれたストリップと二本分の長さのフィルターを切断して、2本の喫煙品を提供することを含むことを特徴とする請求項29、30または31いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項33】
複数の層のシート材でスリーブを形成ことを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項34】
前記喫煙品が延伸自在な喫煙品であり、前記第1部分が前記第2部分に対して長手方向にスライド可能であり、前記方法が前記喫煙品の格納を制限するように構成された戻り制限手段を形成することを含むことを特徴とする請求項20乃至33いずれか1項記載の方法。
【請求項35】
請求項18乃至34いずれか1項記載の方法で喫煙品または喫煙品の一部を製造するように構成された装置。
【請求項1】
第1部分と第2部分を含み、第1部分は第2部分に対して可動であり、第1部分が第1係合面を有し、第2部分が第2係合面を有し、この第2係合面は、第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第1係合面と係合可能である喫煙品。
【請求項2】
前記第1係合面および/または第2係合面がシート材の折り曲げられた部分に形成されることを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
【請求項3】
前記第1部分がシート材からなるスリーブを含み、前記第1係合面が前記シート材の折り曲げられた部分に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の喫煙品。
【請求項4】
前記第2部分が喫煙材を含む、または第2部分がフィルターであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項5】
前記第1および/または第2部分がシート材からなるブランクから形成され、このブランクは、円筒状の管を形成するためにシート材の対向する側に重なり、接着される重なり部分を有し、前記ブランクは前記重なり部分に位置合わせされた切り欠きを有し、この重なり部分が第1または第2係合面の邪魔をしないようになっていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項6】
前記第2係合面が前記喫煙材を第1フィルターに接続するシート材の層に形成されることを特徴とする請求項4記載の喫煙品。
【請求項7】
前記第2係合面が前記第2部分の面に重なるように折り曲げられたシート材の一部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項8】
前記スリーブが複数の層からなるシート材によって形成されていることを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
【請求項9】
前記第1係合面が前記複数の層からなるシート材の最も内側の層にのみ形成されていることを特徴とする請求項8記載の喫煙品。
【請求項10】
前記喫煙品が延伸自在な喫煙品であり、前記第1部分が前記第2部分に対して長手方向にスライドすることができることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項11】
さらに喫煙品の格納を妨げるように構成された戻り制限手段を含むことを特徴とする請求項10記載の喫煙品。
【請求項12】
前記戻り制限手段が前記第1部分に形成された舌部を含み、この舌部が前記第2部分の端部と係合するように構成されていることを特徴とする請求項11記載の喫煙品。
【請求項13】
前記舌部が前記第1部分を形成するシート材に切り込みを設けることによって形成されていることを特徴とする請求項12記載の喫煙品。
【請求項14】
前記舌部が前記複数の層からなるシート材の最も内側の層によってのみ形成されていることを特徴とする請求項8、12または13いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項15】
前記第1および第2部分が互いに回転することによって前記第1および第2部分が互いに長手方向に移動するように前記第1および第2係合面が相互作用するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項16】
第2のフィルターが前記第1部分に接続されていることを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項17】
チェンバーが第1部分によって形成され、このチェンバーは、長さが変化することを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項18】
前記第1部分がスリーブを含み、前記第2部分が喫煙材を含み、かつ、前記第1部分が前記第2部分に取り付けられ、前記第1および第2係合面によって制限される前記第1および第2部分の相対的な長手方向への移動または回転移動のためにスリーブによって覆われる複数の換気開口部を含むことを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項19】
前記換気開口部が第1部分に取り付けられていないときに第2部分に60%、70%、80%または90%以上の換気レベルを供することを特徴とする請求項18記載の喫煙品。
【請求項20】
第1の部分と第2の部分を含む喫煙品の製造方法であって、この方法は、
第1係合面を有する喫煙品の第1部分を供する工程と、
第2係合面を有する喫煙品の第2部分を供する工程とを含み、第1係合面が第1および第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するために第2係合面と係合するように構成されていることを特徴とする方法。
【請求項21】
さらに第1または第2部分を形成するためのシート材ブランクを供し、その一部を折り曲げて第1または第2係合面を形成する工程を含むことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記第1部分がスリーブを含み、前記方法がさらに第1部分を形成するためのシート材ブランクからスリーブを形成することを含むことを特徴とする請求項20または21記載の方法。
【請求項23】
前記第2部分が喫煙材またはフィルターを含むことを特徴とする請求項20、21または22いずれか1項記載の方法。
【請求項24】
喫煙材と第1フィルターの周りにシート材層を巻いて、これら喫煙材と第1フィルムを固定することを含み、巻かれたシート材の層が第2係合面を形成することを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項25】
スリーブを形成するためのブランクを第2部分に巻いてスリーブを形成することを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項26】
ブランクの重なり部分をブランクのそれに対向する側に重ね、接着して円筒状の管を形成して第1および/または第2部分を形成することを含むことを特徴とする請求項22乃至25いずれか1項記載の方法。
【請求項27】
前記重なり部分が前記第1または第2係合面に関与しないように前記重なり部分に位置合わせされた切り欠きをブランクに形成することを含むことを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項28】
第2のフィルターを前記第1部分に接続することを含むことを特徴とする請求項20乃至27いずれか1項記載の方法。
【請求項29】
第1または第2部分を形成するためのシート材ブランクを供する工程が、
複数のブランクを形成するためのシート材を供すること、
円筒状の管を形成するためにスリーブの対向する側に重なるように配置された重なり部分に対応するシート材の第1領域に接着剤を塗布すること、
2つの前記第1部分または第2部分を形成するためのストリップに前記シート材を切断すること、
2つの前記第1部分または第2部分を供するために巻いたストリップを切断することを含むことを特徴とする請求項20乃至28いずれか1項記載の方法。
【請求項30】
複数のブランクを形成するためのシート材に複数の切り欠きを形成することをさらに含み、これら切り欠きは、前記第1または第2部分のそれぞれにおいて、前記1つの切り欠きが前記1つの重なり部分の位置合わせされて、前記重なり部分が前記第1または第2係合面に関与しないように配置されていることを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記第1部分または第2部分をフィルターに接着するためにシート材の第2の領域に接着剤を塗布することが、
2つのフィルターセクションを形成するための二本分の長さのフィルターを供すること、
この二本分の長さのフィルターの周りに前記ストリップを巻くこと、
巻かれたストリップと二本分の長さのフィルターを切断して、フィルターを有する2つの第1部分または第2部分を供することを含むことを特徴とする請求項29または30記載の方法。
【請求項32】
前記ストリップが第1部分を形成するためのものであり、前記方法が前記ストリップをそれぞれ第1フィルターが接続された2つの位置合わせされた喫煙材およびこれら喫煙材に位置合わせされた2つの第2フィルターセクションを形成するための2本分長さのフィルターに巻くことを含み、さらに巻かれたストリップと二本分の長さのフィルターを切断して、2本の喫煙品を提供することを含むことを特徴とする請求項29、30または31いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項33】
複数の層のシート材でスリーブを形成ことを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項34】
前記喫煙品が延伸自在な喫煙品であり、前記第1部分が前記第2部分に対して長手方向にスライド可能であり、前記方法が前記喫煙品の格納を制限するように構成された戻り制限手段を形成することを含むことを特徴とする請求項20乃至33いずれか1項記載の方法。
【請求項35】
請求項18乃至34いずれか1項記載の方法で喫煙品または喫煙品の一部を製造するように構成された装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−205916(P2011−205916A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−74233(P2010−74233)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【出願人】(509143321)ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社 (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−74233(P2010−74233)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【出願人】(509143321)ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社 (9)
【Fターム(参考)】
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