説明

喫煙品のパッケージング

【課題】パッケージ内の喫煙品に揮発性の風味を付与する。
【解決手段】喫煙品の集合体を中心にパックが組み立てられる直前に揮発性香料をパックの表面及び/又はそれに挿入されるインサートの表面に塗布して、完全に組み立てられたパック内で揮発した香料が、該表面から喫煙品へと拡散するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は喫煙品のパッケージングに関し、さらに詳述すると喫煙品をパッケージングする方法に関し、この方法によりパッケージ内の喫煙品に揮発性の風味が付与される。
【背景技術】
【0002】
例えばメンソール又はペパーミントなどの揮発性香料を含む喫煙品は、既にタバコ業界ではよく知られている。そのような喫煙品にはメンソール紙巻タバコなどがある。喫煙品に揮発性の香料を組み込む方法としては多くの方法が知られている。例えば、紙巻タバコなどの喫煙品の製造過程において、刻みタバコを連続長のロッド状に形成するための装置に搬送される前に揮発性香料をその刻みタバコに添加したり、あるいはタバコ材ロッドなどの喫煙品ロッドの製造過程で揮発性香料を該ロッドに添加してもよい。またこれとは別に喫煙品のフィルターロッドの製造時にフィルター製造機で揮発性香料を該フィルターロッドに加えることも可能である。しかしながら、喫煙品又はそのフィルターなどの製造時に揮発性香料を加えることは、いくつかの点で不都合が生じる。例えば、このように揮発性香料を加えることによって喫煙品又はそのフィルターなどを製造する際に使用する機械が香料によって汚れてしまう場合がある。機械の汚染により喫煙材ロッドとフィルターロッドを相互に接続する所謂チッピング用の機械などの下流に位置する機械に影響を与える。さらに喫煙品用パッケージを製造する機械も揮発性香料で汚染されてしまう。揮発性香料を含まない喫煙品用にこのように汚染された機械を使用する場合、使用前に機械を清掃しなければならず、従って揮発性香料による機械の汚染は非常に不都合である。そのための清掃作業は、当然のことながら人手並びに時間もかかり、それによりかなりの時間、機械が使用できなくなる。さらにメンソールなどの香料を喫煙品製造時に紙巻タバコ用巻紙に塗布する場合、香料が塗布された喫煙品は、その製造機械からパッケージング用の機械へ搬送される間に互いにくっついてしまう。この現象は、喫煙品製造機とパッケージング用の機械の間に位置する貯蔵器(reservoirs)に喫煙品が保持されている間に生じやすい。
【0003】
喫煙品製造時に揮発性香料を塗布することによって生じる長年の問題点を解消する試みとして、本発明者等は喫煙品をパッケージングする際に揮発性香料を塗布することによって上記問題点が解消されることを発見することによって本発明に至った。具体的には本発明はパッケージ作業後に揮発性香料が喫煙品に拡散するようにしたものである。
【0004】
例えば紙巻タバコのような喫煙品をパッケージングする際、予め定められた数の喫煙品が喫煙品用パックにパッケージングするのに適した「集合体」として並べられる。通常、喫煙品の集合体は、紙とそれに塗布された金属層からなる所謂インナーラッパー(inner wrapper)で包装される。このようなインナーラッパーはタバコ業界ではフォイル又はフォイル薄葉紙として知られている。喫煙品をフォイルで包む直前にフォイルはより折り曲げやすくするため及びフォイルの美観を向上させるために打ち出し加工される。その後、喫煙品の集合体は、まだ組み立てられていない喫煙品用パック上に搬送される。フォイルは接着剤によってパックの背部パネルに固定される。もしそのパックがヒンジ式パックとして知られているものである場合、この段階でのパックは、通常平坦なブランク状であり、組み立て前では内部フレームが集合体上に位置する。一方、パックがソフトパックとして知られているものである場合、この段階でのパックは平坦なラベル状になっている。その後、パックは集合体を中心に組み立てられ、即ちパックブランク/ラベルは集合体を中心に折り曲げられ、これによりパックは接着剤などによってパックを構成するパネルを相互に接着することによって組み立てられた状態に維持される。その後、パックを密閉してもよく、例えばポリプロピレンからなる外包装材でパックを包んでもよい。
【0005】
これまで欧州特許第0531221号に開示されているように揮発性香料をインナーラッパーに塗布する例はある。しかしながら、フォイル又は他のインナーラッパーに揮発性香料を塗布する場合、多くの不利な点がある。揮発性香料はフォイルが喫煙品製造機に入れられる前、即ちオフラインでフォイルに塗布される。揮発性香料が塗布されたフォイルは、それが喫煙品製造機で使用されるのに必要とされるまで、低温で気密封止された環境で保存しなければならない。さらにフォイルは使用に適するようになるまで2、3日掛けて常温に戻さなければならない。上述したように喫煙品製造機にフォイルが入れられた後、フォイルは打ち出し加工される。香料が充填されたフォイルを打ち出し加工すると打ち出し用ローラーは「ブラインディング(blinding)」といわれる状態になる。即ち、打ち出しローラーの打ち出し表面が香料の残渣で覆われ、従って該ローラーによる打ち出し効果が低下してしまう。打ち出しローラーのブラインディング現象を克服するためには打ち出しローラー上に熱風を吹き付けてローラ上の残渣を蒸発させるしかなかった。しかしながら、このような方策では揮発性香料の実質的な損失にしかならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、揮発性香料を包含させながら喫煙品をパッケージングする改良された方法を提供することである。
【0007】
さらに本発明の目的は、揮発性香料を包含させながら喫煙品をパッケージングする改良された装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、喫煙品パッケージング装置上でパックが喫煙品の集合体を中心に組み立てられる喫煙品をパッケージングする方法において、喫煙品の集合体を中心にパックを組み立てる前に喫煙品用揮発性香料をパックが完全に組み立てられた際にパックの内部に位置する面に塗布し、完全に組み立てられたパック内で揮発した前記香料が該面から喫煙品に拡散することを特徴とする方法が提供される。
【0009】
本発明はさらに喫煙品パッケージング装置と揮発性香料塗布手段とを組み合わせたものを提供する。この喫煙品パッケージング装置は喫煙品集合体を中心にパックを組み立てるために作動し、この塗布手段はノズル手段からなり且つこのノズルに揮発性香料を供給し、このノズルから香料をパックが完全に組み立てられた際にパックの内部に位置する面にパックが完全に組み立てられる前に供給する。
【0010】
香料が塗布される面は、完全に組み立てられたパックの内側の面であることが好ましい。またこれとは別に香料が塗布される面はパックの面ではなく完全に組み立てられたパック内に配されるパックインサートの面であってもよい。この場合パックインサートとはクーポン、カード又は類似のシート状のものを意味する。
【0011】
喫煙品用揮発性香料は、上記面に直接塗布することが好ましい。
【0012】
喫煙品の集合体は、密な状態で配列された複数の喫煙品からなる。この集合体又はその一部は、インナーラッパーで包装されるのが好ましい。このインナーラッパーは、フォイル又は紙であるのが好ましい。
【0013】
集合体をインナーラッパーで包装する場合、インナーラッパーを接着剤でパックに固定すると有利である。
【0014】
さらに上記面がパックの内側の表面である場合、喫煙品用揮発性香料は集合体を中心にパックの組み立てを開始する前にパックに塗布されるのがより好ましい。ヒンジ式パックの場合、パックは一枚のブランクから通常形成される。しかしながら、当業者には知られているようにパックは2つ以上のブランクから構成されるものであってもよい。揮発性香料はブランク上に喫煙品の集合体が置かれる前にブランクに塗布してもよい。また揮発性香料をブランクが一部組み立てられた際に塗布することも可能である。特にヒンジ式パックの場合、組み立てられたパックは頂壁、底壁、第1及び第2側壁、前壁及び背壁を有する直線で囲まれた形状を有する。揮発性香料をこれら壁部の1つ以上の内面に塗布してもよい。揮発性香料を組み立てられたパックの背壁の内面を形成するパックの部分に塗布することが好ましい。さらに別法として揮発性香料を接着剤と共にあるいは接着剤に混入させて塗布してもよく、この接着剤は例えばインナーラッパーをパックの内面に固定する。組み立てられたパックはパックの重なり合うパネルに沿ってシーム接着剤を塗布することによって組み立てられる。このシーム接着剤に揮発性香料を混合してもよい。
【0015】
パックが完全に組み立てられるとパックはそれを包装し封止する例えばポリプロピレンによって密封又は実質的に密封封止される。
【0016】
上記表面に塗布された揮発性香料は、気体として完全に組み立てられたパック内で包装された喫煙品と接触する。従ってパッケージ化された喫煙品の貯蔵時に揮発性香料はそれが塗布された表面から喫煙品へと拡散する。平行状態、即ち喫煙品への拡散が終了した時点で、揮発性香料、例えばメンソールの割合はパック上又はパック及びインサート上で約10−15重量パーセントとなり、従って喫煙品、例えば紙巻タバコには揮発性香料が85−90重量パーセントの割合で存在する。
【0017】
本発明は、ヒンジ式パック、ソフトパック又はシェル式スライドパックにおいて特に効果を発揮する。しかしながら、本発明はまたLaube又はショルダーパックとして知られている型のパックにも適用可能である。パックがインナーフレームを含むヒンジ式パックの場合、インナーフレームは本発明の目的のためにパックの一部として考慮され、従って揮発性成分をパックをパッケージ製造機で組み立てる際にインナーフレームの表面に塗布してもよい。
【0018】
揮発性香料は、メンソール及び/又はペパーミントであることが好ましい。しかしながら、当業者であれば容易に理解されるように本発明は他の好適な揮発性香料に適用可能である。
【0019】
また当業者であれば容易に理解されるように本発明の目的に使用される香料は複数の成分から構成される組成物であってもよく、その内の1つ又はそれ以上の成分が実質的に揮発性であり、1つ又はそれ以上の成分が少ない揮発性を有するか非揮発性であってもよい。例えばこのような組成物としては香料と支持物質からなるものであってもよい。
【0020】
揮発性香料は液状又は溶融状態で塗布されるのが好ましい。このような溶融状態の揮発性香料、例えばメンソールの濃度は100%であってもよい。あるいは揮発性成分は例えばエタノールなどのアルコールのような溶媒中の溶液として塗布してもよい。
【0021】
揮発性成分を塗布する手段は、喫煙品用パッケージング装置の一部を形成するかこの装置に隣接して位置してもよい。
【0022】
当業者であれば容易に理解されるように上記表面への揮発性成分の塗布とパックの組み立て終了までの間に経過する時間は、組み立て工程が終了する前に揮発による香料の不慮の損失を防ぐために短くなければならない。
【0023】
上記表面に香料を塗布する間、表面と塗布手段のノズルは相対移動をするかあるいは互いに静止しているのが好ましい。
【0024】
揮発性香料は、上記表面にいかなるパターンに塗布してもよい。好適な例としては、1本以上の線状に塗布するのが好ましい。
【0025】
喫煙品用パッケージ製造機及び揮発性香料の塗布手段のいずれか1つ又は両方は、上記表面とノズル手段との相対的な配置を感知するための感知手段を含む。感知手段は、視覚、機械的又は電気的感知手段であってもよい。また感知手段は、パッケージング装置と塗布手段と別個のものでもよい。感知手段は揮発性香料塗布手段と連動していると、塗布手段のノズル手段への及び/又はノズル手段を介した揮発性香料の供給を感知手段によって切り換えられるので有利である。
【0026】
塗布手段はさらに揮発性香料用の供給手段及び/又は貯蔵手段を含むのが好ましい。好適には香料の供給手段はノズル手段と貯蔵手段を接続する。供給手段及び/又はノズル手段は、例えばバルブ手段、ニードルバルブ手段を有していると有利である。上述の感知手段は、揮発性香料のノズル手段へ及び/又はノズル手段を介した供給を供給手段及び/又はノズル手段のバルブ手段を制御することによって切り換えるようにすると有利である。
【0027】
ノズル手段は1つ以上のノズルを有してもよい。
【0028】
ノズル、供給手段及び貯蔵手段の1つ以上が、加熱可能であることが好ましい。
【0029】
好適な供給手段は例えば英国のC.B. Kaymich & Co Limited社の型番FDU3として市販されているものである。
【0030】
香料が顔料(vehicle)で処方された場合、揮発性香料の1パック当たりの充填量は、香料の濃度を変えることによって制御可能である。また顔料が存在するしないにかかわらず、ノズル手段を介した香料の単位時間当たりの流速を調節することによっても揮発性香料の充填量を制御することができる。流速が一定に保たれている場合、香料塗布の時間を変えることによって制御することも可能である。
【0031】
一例として、揮発性香料がメンソールの場合の喫煙品20本用パック1つ当たりに塗布される溶融状態にあるメンソールの充填量は、好適には約30−120mgの間である。しかしながら、当業者であれば容易に理解されるように喫煙品の充填要件によって塗布量をこれよりも多くしても少なくしてもよい。当然のことながら当業者であれば所望の量の香料が充填された喫煙品を得るために揮発性香料の塗布量を適宜調節することができる。
【0032】
本発明を容易に理解し且つ効果的に実践できるように添付の図面を参照しさらに詳述する。
【0033】
従来のヒンジ式紙巻タバコ用パックは組み立てられると長方形になる。図1に符号1で示したヒンジ式紙巻タバコ用パックのブランクは、複数のパネル2−20と複数の折り曲げ線21−32を有する打ち抜きされた厚紙からなる。当業者には知られているように組み立てられた状態のパックの胴体に対してパネル2が背部壁を形成し、パネル3が前壁を形成し、パネル4、5、6が底部壁を形成し、パネル7、8、9、10が側壁を形成し、パネル11、12、13、14、15、16、17、18、19、20が組み立てられたパックの蓋を形成する。紙巻タバコのパッケージング業界の当業者であれば容易に理解されるように、図1の実線(35−44)は、切断線である。
【0034】
従来の紙巻タバコ用パッケージング装置では、積み重ねられたブランクから折り曲げられていない状態でブランクが1枚づつ取り出される。接着剤が通常ブランクのパネル2に塗布され、フォイルに包まれた紙巻タバコの集合体(図示せず)が、ブランクのパネル2の上に位置合わせされて置かれる。この集合体は、通常7本、6本、7本と3列に並べられた20本の紙巻タバコからなる。接着剤はフォイルをパネル2に固定する役割を果たす。内部フレーム(図示せず)がその後集合体に対して位置せしめられ、接着剤が内部フレームの表面に塗布され、これによりブランクが集合体及び内部フレームを中心に折り曲げ線21−32に沿って曲げられた時、内部フレームがブランクの少なくとも前壁パネル3に接着される。
【0035】
図2において符号50にて示すのは、例えばGDX2のような従来の紙巻タバコパッケージング装置の揮発性香料塗布手段である。符号51は図1のブランク1からなる紙巻タバコ用パックブランクが積み重ねられたものである。この紙巻タバコパッケージング装置は、積層されたブランク51の最も下に位置するブランクを1枚づつ取り出し、矢印Aで示す方向にブランクを供給する供給手段(図示せず)を有する。
【0036】
塗布手段50は溶融状態にあるメンソール(揮発性香料として100%濃度の)を含む加熱された貯蔵部52と、この貯蔵部と2つのノズルを相互に接続する加熱された供給ライン53とからなり、これら2つのノズルの内の1つを図2に符号54で示す。バルブ55が供給ライン53内に位置し、このバルブは開閉可能に作動する。バルブ55が開放位置にある時、溶融状態にあるメンソールが貯蔵部52から供給ライン53を介してノズルへと流れ、ノズルを介して供給される。
【0037】
塗布手段50はさらに視覚感知手段56を含み、この感知手段は上記供給手段によって塗布手段50を通過したパックブランクの存在を感知し、ライン57を介して塗布手段50のバルブ作動手段58へ電気信号を供給する。このバルブ作動手段58はバルブ55と駆動係合状態にあるバルブ駆動スピンドル59からなる。
【0038】
感知手段56は電気式タイミング回路(図示せず)と連動しており、このタイミング回路は感知手段56がブランク60の存在を感知した時、ライン57を介して信号を送り、その際作動手段58がバルブ55を閉鎖位置から開放位置へと移動させ、さらに信号を送りその信号に反応して作動手段58がバルブ55を閉鎖位置に戻す。タイミング回路はバルブ55が、設定された期間開放するように作動し、この設定された期間は、移動するブランク60にメンソールが、2本の長尺のビーズ状(図1の符号33、34で表すように)に塗布されるように塗布手段の2つのノズルの下を移動する時間に対応する。一部形成されたビーズを図2に符号61で示す。これら長尺のビーズは背部パネルに位置する(図1参照)。好適には、ビーズ33、34は互いに3−4cm離れて平行であり、それぞれ約2cmの幅を有する。当業者には明らかなようにメンソールはパネル1−20のいずれか1つ及び/又は内部フレームに塗布することが可能である。
【0039】
ブランクにビーズ32、34を塗布した後、ブランクはさらに矢印Aの方向に従来の紙巻タバコパッケージング作業が行われるパッケージング装置のステーションへと送られる。従って塗布手段50の下流では接着剤がブランクの所定の位置に塗布され、内方フォイルに包まれた紙巻タバコの集合体がブランクの背部壁パネル上に位置せしめられる。内部フレームが、それから集合体に対して位置せしめられ、ブランクは内部フレームと集合体を中心に折り曲げられて組み立てられる。
【0040】
また別法として接着剤を塗布した後にメンソールをブランクに塗布してもよく、またさらに別法としてメンソールと接着剤を同時に塗布してもよい。当然のことながら、メンソールを内部フレームに塗布した場合、これは内部フレームが集合体に対して位置せしめられた際又はその直前に行われる。
【0041】
紙巻タバコの集合体を包む内部フォイルを接着する公知の役割を果たす接着剤を例えばブランクの背部壁パネルに塗布されたメンソールに塗布してもよい。
【0042】
従来の方法では、組み立てられたパックは、ポリプロピレンなどの外包装体によってパッケージング装置上で密閉封止される。パッケージ化された喫煙品の貯蔵中、密閉封止されたパック内で揮発したメンソールがパックの表面から喫煙品へと拡散する。
【0043】
例えば、紙巻タバコ20本入り1パック当たり約80mgのメンソールを塗布すると、平衡状態(拡散が終了した時点)で紙巻タバコ1本につき約3.5mgの濃度のメンソールが含まれることになる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明によりメンソールが塗布された従来のヒンジ式紙巻タバコ用パックブランクの平面図。
【図2】本発明の装置の略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙品をパッケージングする装置で喫煙品の集合体を中心にパックを組み立てて喫煙品をパッケージングする方法において、前記喫煙品の集合体を中心に前記パックを完全に組み立てる前に喫煙品用揮発性香料をパックが完全に組み立てられた際にパックの内部に位置するある表面に塗布し、前記面に前記香料を塗布するのに要する時間が短いので、パックが完全に組み立てられる前に前記塗布された香料が揮発によって損失せず、前記完全に組み立てられたパック内で揮発した前記香料が前記表面から前記喫煙品に拡散することを特徴とする方法。
【請求項2】
香料が塗布される前記表面が完全に組み立てられたパックの内面であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記表面が、完全に組み立てられたパック内に配されたパックインサートの表面であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記香料が前記表面に直接塗布されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記香料が前記集合体を中心にパックを組み立てる前に前記パックに塗布されることを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記香料が接着剤と共に塗布されるか、接着剤に混合して塗布されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記接着剤が内部包装体をパックに固定する接着剤及び/又は組み立てられたパックの重なり合うパネルを固定するシーム接着剤であることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記パックがヒンジ式パックであり、前記香料が前記パックの内部フレームの表面に塗布されることを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項9】
組み立てられた前記パックが気密又は実質的に気密封止されることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
喫煙品パッケージング装置と揮発性香料塗布手段の組み合わせにおいて、前記喫煙品パッケージング装置が喫煙品の集合体を中心にパックを組み立て、前記塗布手段はノズル手段を有し且つ揮発性香料を前記ノズルに供給し、このノズルを介して前記パックが完全に組み立てられる前に組み立てられた際にパックの内方に位置するある面に前記揮発性香料を塗布し、前記装置と塗布手段は前記面に前記香料を塗布するのに要する時間を短くして、パックが完全に組み立てられる前に前記塗布された香料が揮発によって損失しないように作動することを特徴とするパッケージング装置と塗布手段の組み合わせ。
【請求項11】
前記香料塗布手段が前記喫煙品パッケージング装置の一部を形成することを特徴とする請求項10記載の組み合わせ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−189991(P2011−189991A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98978(P2011−98978)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【分割の表示】特願2000−599657(P2000−599657)の分割
【原出願日】平成12年1月28日(2000.1.28)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【Fターム(参考)】