喫煙品
【課題】必要に応じて、香味成分を放出することができる喫煙品を提供する。
【解決手段】喫煙材11と、この喫煙材に連結され、チャンバー15を形成するスリーブ13を含む喫煙品10を提供する。喫煙品10は、第1フィルターセクション12が装着されたタバコロッド11形状の喫煙材を含む第1部分を含む。喫煙品の第2部分は、タバコロッド11および/または第1フィルターセクション12の周囲に延びた円筒状のスリーブ13を含む。スリーブ13はタバコロッド11に対して動くことができるように形成されている末端を有する。さらに喫煙品10は喫煙品内に放出可能な香味発生源を含む。
【解決手段】喫煙材11と、この喫煙材に連結され、チャンバー15を形成するスリーブ13を含む喫煙品10を提供する。喫煙品10は、第1フィルターセクション12が装着されたタバコロッド11形状の喫煙材を含む第1部分を含む。喫煙品の第2部分は、タバコロッド11および/または第1フィルターセクション12の周囲に延びた円筒状のスリーブ13を含む。スリーブ13はタバコロッド11に対して動くことができるように形成されている末端を有する。さらに喫煙品10は喫煙品内に放出可能な香味発生源を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙品に関する。特に本発明は、内部チェンバーの長さの変化に応じて、長さが変わる延伸自在な喫煙品に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1から延伸可能な紙巻きタバコが知られている。この紙巻きタバコは、吸い口端にフィルターを有する管内でスライド可能なタバコロッドによって延伸自在になっている。このタバコロッドは、内部チェンバーの大きさを変えるために管内でスライドすることができる。
【0003】
下記特許文献2には、管内でタバコロッドをスライドさせることによる延伸自在な紙巻きタバコについて記載されている。管は香味を供する香味成分、たとえばメンソールでコーティングされていてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第2,820,462号
【特許文献2】米国特許第3,062,218号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、香味成分を放出することができる喫煙品を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、喫煙材を有する第1部分と、第1部分に対して動くことが可能な少なくとも一端を有する第2部分と、第1部分および/または第2部分によって形成されるチャンバーとを含む喫煙品であって、さらにその中に放出可能な香味発生源を含む喫煙品を提供する。
【0007】
従って本発明の喫煙品は、必要に応じて供出される香味成分を含有する。
【0008】
あくまで例示を目的として、本発明の態様を添付の図面を参照し以下に詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の態様の喫煙品の斜視図である。
【図2】格納状態にある図1の喫煙品の側断面図である。
【図3】延伸状態にある図1の喫煙品の側断面図である。
【図4】不完全な状態で形成された本発明による第2の態様の喫煙品の斜視図である。
【図5】喫煙品の第3の態様を表す側断面図である。
【図6a】格納状態にある第4の態様の喫煙品の略式斜視図である。
【図6b】延伸状態にある図6aの喫煙品の略式斜視図である。
【図7a】格納状態にある喫煙品における第1の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図7b】図7aの香味成分供出手段の拡大図である。
【図8a】不完全に延伸した状態の喫煙品における第1の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図8b】図8aの香味成分供出手段の拡大図である。
【図9a】延伸状態にある喫煙品における第1の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図9b】図9aの香味成分供出手段の拡大図である。
【図10a】図7aの香味成分供出手段の透視斜視図である。
【図10b】図9aの香味成分供出手段の透視斜視図である。
【図11】格納状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図12】不完全に延伸した状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図13】延伸状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段を表す略式側面図である。
【図14】第2の態様の香味成分供出手段を有する喫煙品を含むパッケージの透視斜視断面図である。
【図15a】格納状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段の変形例を示す斜視図である。
【図15b】不完全に延伸した状態にある図15aの喫煙品の斜視図である。
【図15c】延伸状態にある図15aの喫煙品の斜視図である。
【図16】喫煙品の第3の態様の香味成分供出手段の斜視図である。
【図17】図16の香味成分供出手段の拡大縦断面図である。
【図18】図16の香味成分供出手段の拡大横断面図である。
【図19】第4の態様の香味成分供出手段の側断面図である。
【図20】使用中の図19の香味成分供出手段の縦断面図である。
【図21】図19の喫煙品の側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1〜3は第1の態様の喫煙品10を示す。この喫煙品は、紙巻きタバコ、シガーまたはシガリロなどの喫煙品であってもよい。便宜上、これらを本明細書中では「喫煙品」とする。喫煙品10は、第1フィルターセクション12が装着されたタバコロッド11形状の喫煙材を含む第1部分を含む。タバコロッド11は、第1フィルターセクション12に好ましくはチッピング紙であるカバー層によって装着されている。
【0011】
喫煙品の第2部分は、タバコロッド11および/または第1フィルターセクション12の周囲に延びた円筒状のスリーブ13を含む。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、スリーブ13内をユニットとして長手方向にスライドするような大きさに構成されている。タバコロッド11および第1フィルターセクション12をタバコユニットと称してもよい。
【0012】
第2部分はさらに第1フィルターセクション12から離れたスリーブ13の吸い口端に第2フィルターセクション14を含む。第2フィルターセクション14は、スリーブ13内に強固に取り付けられ、固定されている。第1および/または第2フィルターセクション12、14は、好ましくは従来から使用されているセルロースアセテートトウで作製される。
【0013】
チェンバー15が第1フィルターセクション12と第2フィルターセクション間でスリーブ13内に形成されている。チェンバー15は、第1フィルターセクション12が円筒状のスリーブ13内を軸方向にスライドすることによって、長さおよび従って容積が変化する。チェンバー15の長さは、ゼロから所定の最大長まで変化する。従って喫煙材より遠位のスリーブ13の端部は、喫煙材に対して可動である。第1部分は第2部分の周囲で摺動可能であり、即ち第2部分は第1部分内で摺動可能である。
【0014】
第1部分と第2部分、即ちスリーブ13とタバコロッド11の相対移動は、上記最大長を越えないように制限手段、好ましくはタバコロッド11とスリーブ13上またはこれらに隣接する当接面によって制限される。特にこの制限手段は、スリーブ13から半径方向内方に延びた第1係合面を含み、この第1係合面は、タバコユニットから半径方向外方に延びた第2係合面と係合可能である。第2係合面は、タバコユニットに巻かれたシート材、特にタバコロッドと第1フィルターを接続する材料(例えばチッピング紙)によって形成してもよい。
【0015】
図2はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が第2フィルターセクション14まで移動した格納状態にある喫煙品10を示している。この時チェンバー15の長さは、ゼロになっている。即ち喫煙品10の長さは、最も短くなっている。喫煙品10は、使用前にはこの格納状態でパッケージに入れてもよい。喫煙品10は、タバコロッド11が部分的にまたは完全に燃焼したら、使用後に格納状態に戻してもよい。
【0016】
図3はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が可能な限り第2フィルターセクション14から離れて移動した延伸状態にある喫煙品10を示している。チェンバー15の長さは、最大まで広がっている。そして喫煙品10の長さは、最も長くなっている。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、その格納状態と延伸状態の間の途中の不完全に延びた位置を取るようにスリーブ13内で連続的に位置することが可能である。
【0017】
図4は第2の態様の喫煙品20を示す。喫煙品20は、タバコロッドを形成するためにスリーブ23に囲まれ、これに取り付けられたタバコの筒21を含む。タバコ筒21は、スリーブに対して移動しない。スリーブ23は、タバコ21の後方に延びたセクション23aを有する。フィルター24がこのスリーブセクション23a内を長手方向にスライド自在に配置されている。チェンバー25は、タバコ21とフィルター24の間の管状セクション23aによって形成されている。
【0018】
この喫煙品20は、喫煙品10と同じように機能する。喫煙品20は、チェンバー25を形成するスリーブがマウスピースフィルター24ではなく、タバコロッドに取り付けられている点で異なる。また喫煙品20は、タバコ21に直接フィルター12が取り付けられていない点でも異なる。本発明の別の態様は、これらの特徴または違いを1つだけ有するものであってもよい。
【0019】
スリーブ23とフィルター24の相対移動は、最大長を超えないように制限手段によって妨げられる。好ましくは制限手段は、それぞれスリーブ23aおよびフィルター24に、またはこれらに隣接して位置する第1および第2係合面を含む。第2係合面は、フィルター24に巻かれる1層以上のシート材(例えばチッピング紙)によって設けられてもよい。
【0020】
図5は第3の態様の喫煙品30を示す。喫煙品30は、フィルター32に取り付けられたタバコロッド31を有する図1から3の態様に類似した構造を有する。タバコロッド31とフィルター32は、円筒状の管として形成されたスリーブ33内で摺動可能である。スリーブ33の吸い口端には第2フィルターの代わりにステインバインダー36が設けられている。ステインバインダー36は、染みの原因となる物質を取り除くものである。長さを変えられるチェンバー35がフィルター32とステインバインダー36の間に形成されている。
【0021】
図6aおよび6bは、第4の態様の延伸自在な喫煙品40を示している。喫煙品40は、第1フィルターセクション42に装着されたタバコロッド(図示せず)を含む。スリーブ43が第1フィルターセクション42に装着されている。スリーブ43の遠位端には吸い口端を形成する第2フィルターセクション44が位置している。チェンバー45が第1および第2フィルターセクション42、44の間のスリーブ43内に形成されている。
【0022】
スリーブ43はスリーブ43とチェンバー45の長さを変えるために蛇腹式に折り重なることができる。スリーブ43は、折り畳み線がスリーブ43の周囲に最大および最小径の線で形成されるように複数の径が異なるセクションを有する。
【0023】
図6aに示す格納された状態では、第1および第2フィルターセクション42、44は、スリーブが圧縮されるように互いに押し合わされている。スリーブ43のスリーブ線は、角度が増し、折り畳み線の間のスリーブ43のセグメントは、喫煙品の長手方向軸に対して垂直な面の方に配向される。チェンバー45の長さは、相対的に短くなる。
【0024】
図6bに示す延伸された状態では、第1および第2フィルターセクション42、44は、スリーブ43の折り畳み線の角度が減少し、折り畳み線の間のスリーブ43のセグメントは、喫煙品の長手方向軸に対して平行な面へと配向されるように離されている。チェンバー45の長さは、相対的に長くなる。
【0025】
この蛇腹式のスリーブ43によって互いにスライドし合う部分を必要とせずにチェンバー45の長さを変えることができる。従って喫煙材に対して遠位に位置するスリーブ43の端部は、喫煙材に対して可動である。
【0026】
また図6bに示すように蛇腹式のスリーブ43によって喫煙品40の曲げ具合を調整することができる。スリーブ43は、スリーブ43の折り畳み線の1本以上が円周に沿って均一に延びないように長手方向軸に対して角度を持ってまたは垂直になるようにしてもよい。スリーブ43の円周に沿った延伸度合いを変えることによってスリーブ43を曲げることができる。第1フィルターセクション42の長手方向軸は、スリーブ43が曲げられているときには第2フィルターセクション44の長手方向軸と同軸ではない。
【0027】
タバコロッドとそれに装着されたフィルターは、チッピング紙で接続されるものとして説明してきた。チッピング紙は、標準的なチッピング紙、比較的厚みのある凹部が設けられたチッピング紙または厚紙型のチッピング紙であってもよい。また別の材料で形成された管を喫煙材にフィルター材を装着するために使用してもよい。特に当該管は、例えばコーンスターチからなるプラスチックなどのプラスチック材からなるものであってもよい。また管は、セラミック材からなるものであってもよい。また管は、箔、金属、金属加工されたペーパーであってもよい。
【0028】
上記の態様は、いずれもスリーブの吸い口端(後方)にフィルターセクションを有するものとして説明してきた。これとは別にスリーブは、このようなフィルターセクションまたはステインバインダーを含まなくてもよい。スリーブの吸い口端にフィルターまたはステインバインダーが無い場合、スリーブは、単なる中空の管になり、チェンバーはタバコユニットとスリーブの吸い口端の間でスリーブによって形成される。上述の態様は、喫煙材およびスリーブの吸い口端の一方または両方に装着された少なくとも1つのフィルターセクションを有する。これとは別に本発明の喫煙品は、フィルターセクションを含まないものであってもよい。
【0029】
これらフィルターセクションの1つ以上をフィルター材の単独のセグメントまたは複数のセグメントで形成してもよい。複数のセグメントで形成されたフィルターセクションは、異なる材料または異なるろ過性能を有する材料からなるセグメントを含んでもよい。特にフィルターセクションは、セルロースアセテートトウからなる標準的なセグメントとチャコールを含むろ過材料からなる別のセグメントを含んでもよい。これとは別にフィルターセクションは、チャコールが組み込まれた単独のセグメントからなるものであってもよい。
【0030】
第2フィルターは、好ましくは吸引力を補助するまたは知覚および着色パターンに関連する他の利点を提供するように形成される。フィルターは、プレス、成型または押し出しされたアセテートであってもよい。
【0031】
別の態様の喫煙品ではチェンバーは、ばらの状態のろ過材を含んでもよく、このろ過材は、チェンバーから出ないように第2フィルターまたは好適な手段で保持される。このようなばらの状態のろ過材としては、チェンバー内でばらの状態のカーボン粒子となるような顆粒カーボンであることが好ましい。
【0032】
図7から図21は香りを提供するための香味成分供出手段の4つの態様を示す。いずれの対応の香味成分供出手段も、特に明記しない限り図1から図6に記載された喫煙品のいずれの態様と共に使用してもよい。
【0033】
図7aから図9bは、第1の態様の喫煙品50の香味成分供出手段を示す。喫煙品50は、実質的に上記態様のいずれかで説明したように長さが変わるチェンバー55を含む。喫煙品50は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット51を含む。タバコロッド51は、少なくともスリーブ53の吸い口端に対して移動可能である。チェンバー55は、タバコユニット51とフィルターまたはステインバインダー54の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー54は、フィルター54とする。
【0034】
可撓性の長尺の支持体57がチェンバー55内に位置している。支持体57はタバコユニット51に取り付けられたた第1端部を有する。支持体57は、スリーブ53またはフィルター54に取り付けられて喫煙品の吸い口端に取り付けられた第2端部を有する。支持体57は可撓性の材料からなるストリップ状のものであるのが好ましく、特に紙からなるストリップであるのが好ましい。
【0035】
図7aまたは図7bで示すように喫煙品が格納状態にあるとき、支持体57は折り畳まれている。支持体57は、その互いに隣接して向き合ういくつかのセクションが形成されるように複数の折り目58を有する。香味成分発生源を含む複数の香味料ユニット59が支持体57の向かい合うセクションの間に接着されている。香味料ユニット59は支持体57の向かい合うセクションによって覆われることにより、香味料が放出されるのを防いでいる。香味成分は、粘着力の弱い糊を固めた包み状のものの中に閉じ込めてもよい。
【0036】
図8aまたは図8bは不完全に延伸した状態の喫煙品50を示す。タバコユニット51とフィルター54は格納状態にあったときよりも離れている。支持体57は折り目の角度を小さくすることにより延伸する。香味料ユニット59は支持体57の第1の表面に接着された第1香味料部分と、第1の表面に向かい合う支持体57の第2の表面に接着された第2香味料部分に分けられる。第1部分と第2部分は、割って互いに引き離してもよく、この場合には第1部分と第2部分は元には戻らない。これらの引き離された香味料部分は、チェンバー55内に香味料を放出する。これとは別に香味料ユニット59は、割らずに全体としての形状を維持したまま、露出させることで、即ち支持体57の隣接するカバーセクションから引き離すことで香味料を放出させてもよい。
【0037】
また香味成分をマイクロカプセル内に含有させてもよい。このマイクロカプセルは、支持体の向かい合う面が離れることにより破裂するように形成されている。
【0038】
図9aおよび図9bは完全に延伸した状態の喫煙品50を示す。タバコユニット51とフィルター54は上記不完全に延伸した状態よりも離れている。支持体57は折り目58の角度をさらに小さくすることにより、さらに延伸される。支持体57は、完全に引っ張られた状態ではないので、喫煙品50の延伸を妨げたり、影響を及ぼすものではない。香味料ユニット59は支持体57全体の長さに沿って設置され、チェンバー55の全長に亘って香味成分を拡散し、放出する。
【0039】
図10aおよび図10bは、喫煙品50の格納状態と延伸状態をそれぞれ示す斜視図である。支持体57は香味料ユニットを支持することができる可撓性を有するストリップ状の材料からなるなる。支持体57は紙製であるのが好ましく、ボードウェイト(board weight)製のものであってもよく。また支持体57は、金属製のホイル片で形成してもよい。香味料ユニット59は、支持体57上に一連の点として形成されている。
【0040】
図11から図15cは、第2の態様の喫煙品60の香味成分供出手段を示す。喫煙品60は、上記態様で説明したように長さが変わるチェンバー65を含む。喫煙品60は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドとフィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット61を含む。チェンバー65は、タバコユニット61とフィルターまたはステインバインダー64の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー64は、フィルター64とする。
【0041】
可撓性を有する長尺の支持体67はチェンバー65内に位置する。支持体67はタバコユニット61に取り付けられた第1端部を有する。支持体67は、フィルター64の開口部を越えて延び、チェンバー65の外側でありフィルター64を越えたところに第2端部を有する。支持体67は、可撓性の糸状のものであることが好ましい。支持体67の第2端部がフィルター67を越えないように、支持体67の第2端に拡大部分68を設けてもよい。拡大部分68は支持体67の結び目として形成してもよい。
【0042】
図11は格納状態の喫煙品60を示す。支持体67はフィルター64を通して延び、支持体67の長さの大部分はチェンバー65の外側で、フィルター64の後方にある。支持体67は香味剤で、好ましくは香味成分を包含するワックスによってコーティングされている。香味剤はメンソールが好ましい。
【0043】
図12は不完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。タバコユニット61とフィルター64は、格納状態のときよりも離れている。支持体64は喫煙品が延びるに伴いフィルター64を通して引っ張られ、チェンバー65内で張った状態となる。支持体がフィルター64を通して引っ張られるに伴い、支持体67にコーティングされた香味剤の一部は、フィルター64内に吸収される。
【0044】
図13は完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。タバコユニット61とフィルター64は不完全に延伸した状態のときよりも離れている。支持体67はチェンバー65内で張った状態にあり、拡大部分68はフィルター64に隣接している。拡大部分68は喫煙品60の延伸を制限するために使用してもよい。なぜなら、拡大部分68が一度フィルター64に当接すると、さらなる延伸は不可能になるからである。チェンバー65は支持体67より、香味剤、特にメンソールを受け取る。
【0045】
図14は上述の喫煙品60を含むパッケージ70を示す。このパッケージは、複数の喫煙品60を収容するための第1コンパートメント71を含む。喫煙品60は格納された状態で包装容器70内に収容される。喫煙品60は第1コンパートメント内で垂直に延びた状態で収容されている。第2コンパートメント72が第1コンパートメントの下に形成され、仕切り73によって第1コンパートメントから隔てられている。仕切り73は、開口部列74を有し、各開口部74は第1コンパートメント内に収容される各喫煙品60の位置に対応している。第2コンパートメント72は液体状の香味剤75を有する容器として機能する。
【0046】
各喫煙品60は支持体67が開口部74を通って第2コンパートメント72の中まで下方に延びるようにパッケージ70内に配置される。支持体67は液体香味剤75の容器の中まで延びる。よって、実質的に支持体全体がパッケージ70内の液体香味剤75によって湿った状態になる。支持体67は、当初は香味成分を有するワックスでコーティングされていないことが好ましい。なぜなら、支持体67は容器からの香味剤に浸されるからである。
【0047】
喫煙品60がパッケージ70から取り出される際に、支持体67はフィルター64の下方で延び、開口部74を介して引っ張られる。喫煙品60を持ち上げる際に、過剰に付着した液体香味剤75が支持体67から流れ落ちるようにしてもよい。その後喫煙品60を上述のように延伸して、香味剤75をフィルター64とチェンバー65へと導入してもよい。
【0048】
図15a、図15b及び図15cは喫煙品60の変形例を示す。図15aは格納された状態の喫煙品60を示す。支持体67はフィルター64の外側にあり、喫煙品60の径の範囲内でらせん状に巻かれている。図15bは不完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。支持体67の一部は螺旋内からチェンバー65内に引っ張られる。図15cは完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。支持体67はチェンバー65とフィルター64内で完全に延びきっている。拡大部分68はフィルター64に当接する。
【0049】
図16、図17及び図18は喫煙品80における第3の態様の香味成分供出手段を示す。喫煙品80は、上記態様において説明したように円筒状管として形成されているスリーブ83内に形成された長さが変わるチェンバーを含む。喫煙品80は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドとフィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット81を含む。チェンバーは、タバコユニット81とフィルターまたはステインバインダー84の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー84は、フィルター84とする。
【0050】
スリーブ83はタバコユニット81と同軸であり、タバコユニット81の端部を包囲する。タバコユニット81は、スリーブ83内を長手方向に動くことが可能であり、これによりチェンバーの長さが変わる。またタバコユニット81は、スリーブ83に対して長手方向軸を中心に回転可能である。タバコユニット81とスリーブ83が相対的に回転することによりチェンバー内に香味剤が放出される。
【0051】
好ましくはスリーブの延伸と回転は、独立して行われる。一方、回転と延伸はリンクさせてもよい。特にスリーブの回転によって喫煙品を延伸させてもよく、および/または喫煙品の回転によって、スリーブを延伸させてもよい。
【0052】
図17及び図18は延伸可能な喫煙品80内に設置されている、香味発生源を含むカプセル89を示す。カプセルはマイクロカプセルであることが好ましい。カプセル89はメントール成分を含有するのが好ましく、あるいは別の香味剤や物質を含有していてもよい。カプセル89はタバコユニット81の外部表面に取り付けられ、前記外部表面は、喫煙品80の延伸部分の全範囲にわたってスリーブ83によって被われているタバコユニット81の一部である。粉砕手段88が、1つまたはそれ以上の突起物の形状でスリーブ83の内部表面上にある。粉砕手段88はスリーブ83から内側に伸び、回転によりカプセル89を潰すように構成されており、それによりカプセル89から香味成分が放出される。
【0053】
粉砕手段88は、実質的にピラミッド型の形状であり、その頂点は半径方向内方に向いていることが好ましい。複数の粉砕手段88が長手方向に延びる一つ以上の列として延びている。粉砕手段88の複数の列はスリーブ83の周りに等間隔に配置されているのが好ましい。粉砕手段88の列は、4列であることが好ましい。
【0054】
これとは別にカプセル89はスリーブ83の内部表面に接着されていてもよいし、粉砕手段88はタバコユニット81の外部表面に取り付けてもよい。
【0055】
前記粉砕手段は、香味成分を含むカプセルに対して回転することによってカプセルを破壊するものとして説明してきた。これとは別に粉砕手段はスリーブがタバコユニットに対して長手方向に移動することによってカプセルを破壊するように構成してもよい。粉砕手段はスリーブがタバコユニットに対して長手方向に移動し、回転することによってカプセルを破壊するように構成してもよい。
【0056】
図19から図21は喫煙90における第4の態様の香味成分供出手段を示す。喫煙品90は、上記態様において説明したように円筒状管として形成されているスリーブ83内に形成された長さが変わるチェンバーを含む。喫煙品90は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドとフィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット91を含む。チェンバーは、タバコユニット91とフィルターまたはステインバインダー94の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー94は、フィルター94とする。
【0057】
喫煙品90は、香味成分発生源を含有する1つ以上のコンパートメントを含む。コンパートメント99はスリーブ93の外面に形成される。コンパートメント99はスリーブ93の外面を越えて半径方向に伸びる。コンパートメント99はチェンバー95から壊れやすい膜によって隔てられている。スリーブ93上にはこのようなコンパートメントが2つあるのが好ましい。コンパートメント99は直径方向において対向して位置するのが好ましい。
【0058】
スリーブ93はさらに窓部98を有していてもよい。窓部98はチェンバー95を見ることができるように透明な材料で形成されている。窓部98によりチェンバー95へ香味成分が導入されるのを見ることができる。
【0059】
香味剤を分出するために、一つ以上のコンパートメント99に半径方向への力が加えられる。壊れやすい薄膜を破るためにコンパートメントの半径方向外方の面に半径方向への力が加えられる。そして香味成分はチェンバー95に入ることが可能になる。
【0060】
香味剤は喫煙品90が充分に延伸した状態にあるとき、チェンバー95内に放出される。喫煙品90が格納された状態にある時は、タバコユニット91は壊れやすい薄膜を覆い、よってコンパートメント99はチェンバー95の空間上に位置しない。
【0061】
香味成分供出手段のさらなる態様において、1つ以上のフィルター部分は香味成分を有するカプセルを有する。カプセルは単層のカプセルであっても、二層のものであってもよく、メンソールあるいは水のような他の物質を含有していてもよい。
【0062】
さらなる別の態様において、香味成分を含有するカプセルはチェンバー内にある。
【0063】
すべての態様における喫煙品は、延伸されると、香味成分を放出するようにまたは香味成分が放出されるように構成されている。一方、喫煙品の延伸とは別に香味剤が放出されるようにしてもよい。
【0064】
喫煙品の換気率は、延伸によって変化するようにしてもよい。特に換気率はタバコユニットおよび/またはスリーブの換気開口部が換気開口部が設けられていない方のタバコユニットおよびスリーブによって覆われている、または覆われていないことによって変化するようにしてもよい。換気が香味成分の放出や、喫煙品の吸い口端より出る香味剤の量に影響を与えるようにしてもよい。従って、香味剤の量は延伸により変化する。
【0065】
いずれの態様においてフィルターは、香味成分、たとえばメンソールが染み込んでいてもよい。全ての態様において第1フィルターと第2フィルターの片方または両方に香味成分の染み込んだ糸が設けられてもよい。前記糸は実質的に長手方向に伸びてもよいし、あるいは均一な方向性を持たずに配されてもよい。
【0066】
ここで使用される「香味剤」および「香味成分」なる用語は、各国で使用が許可されている場合に製品に望ましい味や香りをつけるために使用される材料をいう。香味剤または香味成分としては、個々の管轄で使用を許可された抽出物、例えば、甘草、アジサイ、オオガシワ(Japanese white bark magnolia leaf)、カモミル、コロハ、クローブ、メンソール、ハッカ、アニス果実、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セルリー、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、あらゆる種のハッカ属由来のミント油、風味マスキング剤、苦みレセプター部位遮断剤(bitterness receptor site blocker)、レセプター部位エンハンサー、甘味料(例えばスクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールまたはマンニトール)およびクロロフィル、ミネラル類、植物類または息消臭剤などの他の添加剤などが挙げられる。これらは、イミテーション、合成または天然成分であってもよく、これらのブレンドであってもよい。これらは好適な形状、例えば、油、液体あるいは粉末であってもよい。
【0067】
使用の際には上述のすべての態様の喫煙品は、格納された状態でパッケージ化されるのが好ましい。使用する際にはユーザーは、少なくとも長手方向にスリーブとタバコユニット強制的に引き離して喫煙品を延伸する。そしてユーザーは、従来通りタバコに火をつける。チェンバーの長さは、喫煙品の特性を変えるために利用される。
【0068】
喫煙品を消火するためにユーザーは、あらゆる好適な消火面に火のついたタバコ端部を押しつけるだけでよい。ユーザーが紙巻きタバコを消火するためにスリーブを持った場合、タバコユニットは、残りのタバコユニットがスリーブによって隠れるまで、長手方向軸に沿ってスリーブ内に押し込まれる。従って燃えたタバコロッドは、消火された喫煙品の側面からは見えない。
【0069】
すべての態様におけるタバコユニットとマウスピースフィルターは、包装容器において別々に供されてもよい。特に図4の態様では、マウスピースフィルターは、残りの延伸可能な喫煙品と、最初は別々であってもよい。使用者は、延伸可能な喫煙品の形成を完成させるために、フィルターを長手方向にスリーブに挿入してもよい。上述の抑制手段によって、後方端からの長手方向への挿入ができ、その後、フィルターを引き抜くことはできない。
【0070】
挿入する前のフィルターは個別に包装されていても、束として包装されていてもよいし、特にホイルで包装されていてもよい。チッピングエレメントは喫煙品のパッケージに収容されていてもよく、好ましくは喫煙品とは別のパッケージの部分に収容される。
【0071】
上述のすべての態様のすべての特徴は、他の態様の特徴と組み合わせることができる。特に喫煙品のあらゆる態様は、タバコ筒に隣接してフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよい、またスリーブの吸い口端にフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよい。
【0072】
本発明の喫煙品は延伸自在であるとして説明してきた。これとは別に喫煙品は、全長が固定されてもよい。第1部分は、第2部分に対してのみ回転自在であってもよい。喫煙品の長さを変えることなくスリーブの回転によって香味剤が放出されてもよいし、あるいは放出できるようにしてもよい。また、喫煙品は決まった長さであってもよく、喫煙品の第1部分と第2部分を互いに移動させることなく、手動で香味成分が放出されるようにしてもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙品に関する。特に本発明は、内部チェンバーの長さの変化に応じて、長さが変わる延伸自在な喫煙品に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1から延伸可能な紙巻きタバコが知られている。この紙巻きタバコは、吸い口端にフィルターを有する管内でスライド可能なタバコロッドによって延伸自在になっている。このタバコロッドは、内部チェンバーの大きさを変えるために管内でスライドすることができる。
【0003】
下記特許文献2には、管内でタバコロッドをスライドさせることによる延伸自在な紙巻きタバコについて記載されている。管は香味を供する香味成分、たとえばメンソールでコーティングされていてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第2,820,462号
【特許文献2】米国特許第3,062,218号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、香味成分を放出することができる喫煙品を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、喫煙材を有する第1部分と、第1部分に対して動くことが可能な少なくとも一端を有する第2部分と、第1部分および/または第2部分によって形成されるチャンバーとを含む喫煙品であって、さらにその中に放出可能な香味発生源を含む喫煙品を提供する。
【0007】
従って本発明の喫煙品は、必要に応じて供出される香味成分を含有する。
【0008】
あくまで例示を目的として、本発明の態様を添付の図面を参照し以下に詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の態様の喫煙品の斜視図である。
【図2】格納状態にある図1の喫煙品の側断面図である。
【図3】延伸状態にある図1の喫煙品の側断面図である。
【図4】不完全な状態で形成された本発明による第2の態様の喫煙品の斜視図である。
【図5】喫煙品の第3の態様を表す側断面図である。
【図6a】格納状態にある第4の態様の喫煙品の略式斜視図である。
【図6b】延伸状態にある図6aの喫煙品の略式斜視図である。
【図7a】格納状態にある喫煙品における第1の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図7b】図7aの香味成分供出手段の拡大図である。
【図8a】不完全に延伸した状態の喫煙品における第1の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図8b】図8aの香味成分供出手段の拡大図である。
【図9a】延伸状態にある喫煙品における第1の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図9b】図9aの香味成分供出手段の拡大図である。
【図10a】図7aの香味成分供出手段の透視斜視図である。
【図10b】図9aの香味成分供出手段の透視斜視図である。
【図11】格納状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図12】不完全に延伸した状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段の略式側面図である。
【図13】延伸状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段を表す略式側面図である。
【図14】第2の態様の香味成分供出手段を有する喫煙品を含むパッケージの透視斜視断面図である。
【図15a】格納状態にある喫煙品における第2の態様の香味成分供出手段の変形例を示す斜視図である。
【図15b】不完全に延伸した状態にある図15aの喫煙品の斜視図である。
【図15c】延伸状態にある図15aの喫煙品の斜視図である。
【図16】喫煙品の第3の態様の香味成分供出手段の斜視図である。
【図17】図16の香味成分供出手段の拡大縦断面図である。
【図18】図16の香味成分供出手段の拡大横断面図である。
【図19】第4の態様の香味成分供出手段の側断面図である。
【図20】使用中の図19の香味成分供出手段の縦断面図である。
【図21】図19の喫煙品の側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1〜3は第1の態様の喫煙品10を示す。この喫煙品は、紙巻きタバコ、シガーまたはシガリロなどの喫煙品であってもよい。便宜上、これらを本明細書中では「喫煙品」とする。喫煙品10は、第1フィルターセクション12が装着されたタバコロッド11形状の喫煙材を含む第1部分を含む。タバコロッド11は、第1フィルターセクション12に好ましくはチッピング紙であるカバー層によって装着されている。
【0011】
喫煙品の第2部分は、タバコロッド11および/または第1フィルターセクション12の周囲に延びた円筒状のスリーブ13を含む。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、スリーブ13内をユニットとして長手方向にスライドするような大きさに構成されている。タバコロッド11および第1フィルターセクション12をタバコユニットと称してもよい。
【0012】
第2部分はさらに第1フィルターセクション12から離れたスリーブ13の吸い口端に第2フィルターセクション14を含む。第2フィルターセクション14は、スリーブ13内に強固に取り付けられ、固定されている。第1および/または第2フィルターセクション12、14は、好ましくは従来から使用されているセルロースアセテートトウで作製される。
【0013】
チェンバー15が第1フィルターセクション12と第2フィルターセクション間でスリーブ13内に形成されている。チェンバー15は、第1フィルターセクション12が円筒状のスリーブ13内を軸方向にスライドすることによって、長さおよび従って容積が変化する。チェンバー15の長さは、ゼロから所定の最大長まで変化する。従って喫煙材より遠位のスリーブ13の端部は、喫煙材に対して可動である。第1部分は第2部分の周囲で摺動可能であり、即ち第2部分は第1部分内で摺動可能である。
【0014】
第1部分と第2部分、即ちスリーブ13とタバコロッド11の相対移動は、上記最大長を越えないように制限手段、好ましくはタバコロッド11とスリーブ13上またはこれらに隣接する当接面によって制限される。特にこの制限手段は、スリーブ13から半径方向内方に延びた第1係合面を含み、この第1係合面は、タバコユニットから半径方向外方に延びた第2係合面と係合可能である。第2係合面は、タバコユニットに巻かれたシート材、特にタバコロッドと第1フィルターを接続する材料(例えばチッピング紙)によって形成してもよい。
【0015】
図2はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が第2フィルターセクション14まで移動した格納状態にある喫煙品10を示している。この時チェンバー15の長さは、ゼロになっている。即ち喫煙品10の長さは、最も短くなっている。喫煙品10は、使用前にはこの格納状態でパッケージに入れてもよい。喫煙品10は、タバコロッド11が部分的にまたは完全に燃焼したら、使用後に格納状態に戻してもよい。
【0016】
図3はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が可能な限り第2フィルターセクション14から離れて移動した延伸状態にある喫煙品10を示している。チェンバー15の長さは、最大まで広がっている。そして喫煙品10の長さは、最も長くなっている。タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、その格納状態と延伸状態の間の途中の不完全に延びた位置を取るようにスリーブ13内で連続的に位置することが可能である。
【0017】
図4は第2の態様の喫煙品20を示す。喫煙品20は、タバコロッドを形成するためにスリーブ23に囲まれ、これに取り付けられたタバコの筒21を含む。タバコ筒21は、スリーブに対して移動しない。スリーブ23は、タバコ21の後方に延びたセクション23aを有する。フィルター24がこのスリーブセクション23a内を長手方向にスライド自在に配置されている。チェンバー25は、タバコ21とフィルター24の間の管状セクション23aによって形成されている。
【0018】
この喫煙品20は、喫煙品10と同じように機能する。喫煙品20は、チェンバー25を形成するスリーブがマウスピースフィルター24ではなく、タバコロッドに取り付けられている点で異なる。また喫煙品20は、タバコ21に直接フィルター12が取り付けられていない点でも異なる。本発明の別の態様は、これらの特徴または違いを1つだけ有するものであってもよい。
【0019】
スリーブ23とフィルター24の相対移動は、最大長を超えないように制限手段によって妨げられる。好ましくは制限手段は、それぞれスリーブ23aおよびフィルター24に、またはこれらに隣接して位置する第1および第2係合面を含む。第2係合面は、フィルター24に巻かれる1層以上のシート材(例えばチッピング紙)によって設けられてもよい。
【0020】
図5は第3の態様の喫煙品30を示す。喫煙品30は、フィルター32に取り付けられたタバコロッド31を有する図1から3の態様に類似した構造を有する。タバコロッド31とフィルター32は、円筒状の管として形成されたスリーブ33内で摺動可能である。スリーブ33の吸い口端には第2フィルターの代わりにステインバインダー36が設けられている。ステインバインダー36は、染みの原因となる物質を取り除くものである。長さを変えられるチェンバー35がフィルター32とステインバインダー36の間に形成されている。
【0021】
図6aおよび6bは、第4の態様の延伸自在な喫煙品40を示している。喫煙品40は、第1フィルターセクション42に装着されたタバコロッド(図示せず)を含む。スリーブ43が第1フィルターセクション42に装着されている。スリーブ43の遠位端には吸い口端を形成する第2フィルターセクション44が位置している。チェンバー45が第1および第2フィルターセクション42、44の間のスリーブ43内に形成されている。
【0022】
スリーブ43はスリーブ43とチェンバー45の長さを変えるために蛇腹式に折り重なることができる。スリーブ43は、折り畳み線がスリーブ43の周囲に最大および最小径の線で形成されるように複数の径が異なるセクションを有する。
【0023】
図6aに示す格納された状態では、第1および第2フィルターセクション42、44は、スリーブが圧縮されるように互いに押し合わされている。スリーブ43のスリーブ線は、角度が増し、折り畳み線の間のスリーブ43のセグメントは、喫煙品の長手方向軸に対して垂直な面の方に配向される。チェンバー45の長さは、相対的に短くなる。
【0024】
図6bに示す延伸された状態では、第1および第2フィルターセクション42、44は、スリーブ43の折り畳み線の角度が減少し、折り畳み線の間のスリーブ43のセグメントは、喫煙品の長手方向軸に対して平行な面へと配向されるように離されている。チェンバー45の長さは、相対的に長くなる。
【0025】
この蛇腹式のスリーブ43によって互いにスライドし合う部分を必要とせずにチェンバー45の長さを変えることができる。従って喫煙材に対して遠位に位置するスリーブ43の端部は、喫煙材に対して可動である。
【0026】
また図6bに示すように蛇腹式のスリーブ43によって喫煙品40の曲げ具合を調整することができる。スリーブ43は、スリーブ43の折り畳み線の1本以上が円周に沿って均一に延びないように長手方向軸に対して角度を持ってまたは垂直になるようにしてもよい。スリーブ43の円周に沿った延伸度合いを変えることによってスリーブ43を曲げることができる。第1フィルターセクション42の長手方向軸は、スリーブ43が曲げられているときには第2フィルターセクション44の長手方向軸と同軸ではない。
【0027】
タバコロッドとそれに装着されたフィルターは、チッピング紙で接続されるものとして説明してきた。チッピング紙は、標準的なチッピング紙、比較的厚みのある凹部が設けられたチッピング紙または厚紙型のチッピング紙であってもよい。また別の材料で形成された管を喫煙材にフィルター材を装着するために使用してもよい。特に当該管は、例えばコーンスターチからなるプラスチックなどのプラスチック材からなるものであってもよい。また管は、セラミック材からなるものであってもよい。また管は、箔、金属、金属加工されたペーパーであってもよい。
【0028】
上記の態様は、いずれもスリーブの吸い口端(後方)にフィルターセクションを有するものとして説明してきた。これとは別にスリーブは、このようなフィルターセクションまたはステインバインダーを含まなくてもよい。スリーブの吸い口端にフィルターまたはステインバインダーが無い場合、スリーブは、単なる中空の管になり、チェンバーはタバコユニットとスリーブの吸い口端の間でスリーブによって形成される。上述の態様は、喫煙材およびスリーブの吸い口端の一方または両方に装着された少なくとも1つのフィルターセクションを有する。これとは別に本発明の喫煙品は、フィルターセクションを含まないものであってもよい。
【0029】
これらフィルターセクションの1つ以上をフィルター材の単独のセグメントまたは複数のセグメントで形成してもよい。複数のセグメントで形成されたフィルターセクションは、異なる材料または異なるろ過性能を有する材料からなるセグメントを含んでもよい。特にフィルターセクションは、セルロースアセテートトウからなる標準的なセグメントとチャコールを含むろ過材料からなる別のセグメントを含んでもよい。これとは別にフィルターセクションは、チャコールが組み込まれた単独のセグメントからなるものであってもよい。
【0030】
第2フィルターは、好ましくは吸引力を補助するまたは知覚および着色パターンに関連する他の利点を提供するように形成される。フィルターは、プレス、成型または押し出しされたアセテートであってもよい。
【0031】
別の態様の喫煙品ではチェンバーは、ばらの状態のろ過材を含んでもよく、このろ過材は、チェンバーから出ないように第2フィルターまたは好適な手段で保持される。このようなばらの状態のろ過材としては、チェンバー内でばらの状態のカーボン粒子となるような顆粒カーボンであることが好ましい。
【0032】
図7から図21は香りを提供するための香味成分供出手段の4つの態様を示す。いずれの対応の香味成分供出手段も、特に明記しない限り図1から図6に記載された喫煙品のいずれの態様と共に使用してもよい。
【0033】
図7aから図9bは、第1の態様の喫煙品50の香味成分供出手段を示す。喫煙品50は、実質的に上記態様のいずれかで説明したように長さが変わるチェンバー55を含む。喫煙品50は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット51を含む。タバコロッド51は、少なくともスリーブ53の吸い口端に対して移動可能である。チェンバー55は、タバコユニット51とフィルターまたはステインバインダー54の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー54は、フィルター54とする。
【0034】
可撓性の長尺の支持体57がチェンバー55内に位置している。支持体57はタバコユニット51に取り付けられたた第1端部を有する。支持体57は、スリーブ53またはフィルター54に取り付けられて喫煙品の吸い口端に取り付けられた第2端部を有する。支持体57は可撓性の材料からなるストリップ状のものであるのが好ましく、特に紙からなるストリップであるのが好ましい。
【0035】
図7aまたは図7bで示すように喫煙品が格納状態にあるとき、支持体57は折り畳まれている。支持体57は、その互いに隣接して向き合ういくつかのセクションが形成されるように複数の折り目58を有する。香味成分発生源を含む複数の香味料ユニット59が支持体57の向かい合うセクションの間に接着されている。香味料ユニット59は支持体57の向かい合うセクションによって覆われることにより、香味料が放出されるのを防いでいる。香味成分は、粘着力の弱い糊を固めた包み状のものの中に閉じ込めてもよい。
【0036】
図8aまたは図8bは不完全に延伸した状態の喫煙品50を示す。タバコユニット51とフィルター54は格納状態にあったときよりも離れている。支持体57は折り目の角度を小さくすることにより延伸する。香味料ユニット59は支持体57の第1の表面に接着された第1香味料部分と、第1の表面に向かい合う支持体57の第2の表面に接着された第2香味料部分に分けられる。第1部分と第2部分は、割って互いに引き離してもよく、この場合には第1部分と第2部分は元には戻らない。これらの引き離された香味料部分は、チェンバー55内に香味料を放出する。これとは別に香味料ユニット59は、割らずに全体としての形状を維持したまま、露出させることで、即ち支持体57の隣接するカバーセクションから引き離すことで香味料を放出させてもよい。
【0037】
また香味成分をマイクロカプセル内に含有させてもよい。このマイクロカプセルは、支持体の向かい合う面が離れることにより破裂するように形成されている。
【0038】
図9aおよび図9bは完全に延伸した状態の喫煙品50を示す。タバコユニット51とフィルター54は上記不完全に延伸した状態よりも離れている。支持体57は折り目58の角度をさらに小さくすることにより、さらに延伸される。支持体57は、完全に引っ張られた状態ではないので、喫煙品50の延伸を妨げたり、影響を及ぼすものではない。香味料ユニット59は支持体57全体の長さに沿って設置され、チェンバー55の全長に亘って香味成分を拡散し、放出する。
【0039】
図10aおよび図10bは、喫煙品50の格納状態と延伸状態をそれぞれ示す斜視図である。支持体57は香味料ユニットを支持することができる可撓性を有するストリップ状の材料からなるなる。支持体57は紙製であるのが好ましく、ボードウェイト(board weight)製のものであってもよく。また支持体57は、金属製のホイル片で形成してもよい。香味料ユニット59は、支持体57上に一連の点として形成されている。
【0040】
図11から図15cは、第2の態様の喫煙品60の香味成分供出手段を示す。喫煙品60は、上記態様で説明したように長さが変わるチェンバー65を含む。喫煙品60は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドとフィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット61を含む。チェンバー65は、タバコユニット61とフィルターまたはステインバインダー64の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー64は、フィルター64とする。
【0041】
可撓性を有する長尺の支持体67はチェンバー65内に位置する。支持体67はタバコユニット61に取り付けられた第1端部を有する。支持体67は、フィルター64の開口部を越えて延び、チェンバー65の外側でありフィルター64を越えたところに第2端部を有する。支持体67は、可撓性の糸状のものであることが好ましい。支持体67の第2端部がフィルター67を越えないように、支持体67の第2端に拡大部分68を設けてもよい。拡大部分68は支持体67の結び目として形成してもよい。
【0042】
図11は格納状態の喫煙品60を示す。支持体67はフィルター64を通して延び、支持体67の長さの大部分はチェンバー65の外側で、フィルター64の後方にある。支持体67は香味剤で、好ましくは香味成分を包含するワックスによってコーティングされている。香味剤はメンソールが好ましい。
【0043】
図12は不完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。タバコユニット61とフィルター64は、格納状態のときよりも離れている。支持体64は喫煙品が延びるに伴いフィルター64を通して引っ張られ、チェンバー65内で張った状態となる。支持体がフィルター64を通して引っ張られるに伴い、支持体67にコーティングされた香味剤の一部は、フィルター64内に吸収される。
【0044】
図13は完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。タバコユニット61とフィルター64は不完全に延伸した状態のときよりも離れている。支持体67はチェンバー65内で張った状態にあり、拡大部分68はフィルター64に隣接している。拡大部分68は喫煙品60の延伸を制限するために使用してもよい。なぜなら、拡大部分68が一度フィルター64に当接すると、さらなる延伸は不可能になるからである。チェンバー65は支持体67より、香味剤、特にメンソールを受け取る。
【0045】
図14は上述の喫煙品60を含むパッケージ70を示す。このパッケージは、複数の喫煙品60を収容するための第1コンパートメント71を含む。喫煙品60は格納された状態で包装容器70内に収容される。喫煙品60は第1コンパートメント内で垂直に延びた状態で収容されている。第2コンパートメント72が第1コンパートメントの下に形成され、仕切り73によって第1コンパートメントから隔てられている。仕切り73は、開口部列74を有し、各開口部74は第1コンパートメント内に収容される各喫煙品60の位置に対応している。第2コンパートメント72は液体状の香味剤75を有する容器として機能する。
【0046】
各喫煙品60は支持体67が開口部74を通って第2コンパートメント72の中まで下方に延びるようにパッケージ70内に配置される。支持体67は液体香味剤75の容器の中まで延びる。よって、実質的に支持体全体がパッケージ70内の液体香味剤75によって湿った状態になる。支持体67は、当初は香味成分を有するワックスでコーティングされていないことが好ましい。なぜなら、支持体67は容器からの香味剤に浸されるからである。
【0047】
喫煙品60がパッケージ70から取り出される際に、支持体67はフィルター64の下方で延び、開口部74を介して引っ張られる。喫煙品60を持ち上げる際に、過剰に付着した液体香味剤75が支持体67から流れ落ちるようにしてもよい。その後喫煙品60を上述のように延伸して、香味剤75をフィルター64とチェンバー65へと導入してもよい。
【0048】
図15a、図15b及び図15cは喫煙品60の変形例を示す。図15aは格納された状態の喫煙品60を示す。支持体67はフィルター64の外側にあり、喫煙品60の径の範囲内でらせん状に巻かれている。図15bは不完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。支持体67の一部は螺旋内からチェンバー65内に引っ張られる。図15cは完全に延伸した状態の喫煙品60を示す。支持体67はチェンバー65とフィルター64内で完全に延びきっている。拡大部分68はフィルター64に当接する。
【0049】
図16、図17及び図18は喫煙品80における第3の態様の香味成分供出手段を示す。喫煙品80は、上記態様において説明したように円筒状管として形成されているスリーブ83内に形成された長さが変わるチェンバーを含む。喫煙品80は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドとフィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット81を含む。チェンバーは、タバコユニット81とフィルターまたはステインバインダー84の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー84は、フィルター84とする。
【0050】
スリーブ83はタバコユニット81と同軸であり、タバコユニット81の端部を包囲する。タバコユニット81は、スリーブ83内を長手方向に動くことが可能であり、これによりチェンバーの長さが変わる。またタバコユニット81は、スリーブ83に対して長手方向軸を中心に回転可能である。タバコユニット81とスリーブ83が相対的に回転することによりチェンバー内に香味剤が放出される。
【0051】
好ましくはスリーブの延伸と回転は、独立して行われる。一方、回転と延伸はリンクさせてもよい。特にスリーブの回転によって喫煙品を延伸させてもよく、および/または喫煙品の回転によって、スリーブを延伸させてもよい。
【0052】
図17及び図18は延伸可能な喫煙品80内に設置されている、香味発生源を含むカプセル89を示す。カプセルはマイクロカプセルであることが好ましい。カプセル89はメントール成分を含有するのが好ましく、あるいは別の香味剤や物質を含有していてもよい。カプセル89はタバコユニット81の外部表面に取り付けられ、前記外部表面は、喫煙品80の延伸部分の全範囲にわたってスリーブ83によって被われているタバコユニット81の一部である。粉砕手段88が、1つまたはそれ以上の突起物の形状でスリーブ83の内部表面上にある。粉砕手段88はスリーブ83から内側に伸び、回転によりカプセル89を潰すように構成されており、それによりカプセル89から香味成分が放出される。
【0053】
粉砕手段88は、実質的にピラミッド型の形状であり、その頂点は半径方向内方に向いていることが好ましい。複数の粉砕手段88が長手方向に延びる一つ以上の列として延びている。粉砕手段88の複数の列はスリーブ83の周りに等間隔に配置されているのが好ましい。粉砕手段88の列は、4列であることが好ましい。
【0054】
これとは別にカプセル89はスリーブ83の内部表面に接着されていてもよいし、粉砕手段88はタバコユニット81の外部表面に取り付けてもよい。
【0055】
前記粉砕手段は、香味成分を含むカプセルに対して回転することによってカプセルを破壊するものとして説明してきた。これとは別に粉砕手段はスリーブがタバコユニットに対して長手方向に移動することによってカプセルを破壊するように構成してもよい。粉砕手段はスリーブがタバコユニットに対して長手方向に移動し、回転することによってカプセルを破壊するように構成してもよい。
【0056】
図19から図21は喫煙90における第4の態様の香味成分供出手段を示す。喫煙品90は、上記態様において説明したように円筒状管として形成されているスリーブ83内に形成された長さが変わるチェンバーを含む。喫煙品90は、図1から3または5から6bで説明したようにタバコロッドとフィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット91を含む。チェンバーは、タバコユニット91とフィルターまたはステインバインダー94の間に形成されている。フィルターまたはステインバインダー94は、フィルター94とする。
【0057】
喫煙品90は、香味成分発生源を含有する1つ以上のコンパートメントを含む。コンパートメント99はスリーブ93の外面に形成される。コンパートメント99はスリーブ93の外面を越えて半径方向に伸びる。コンパートメント99はチェンバー95から壊れやすい膜によって隔てられている。スリーブ93上にはこのようなコンパートメントが2つあるのが好ましい。コンパートメント99は直径方向において対向して位置するのが好ましい。
【0058】
スリーブ93はさらに窓部98を有していてもよい。窓部98はチェンバー95を見ることができるように透明な材料で形成されている。窓部98によりチェンバー95へ香味成分が導入されるのを見ることができる。
【0059】
香味剤を分出するために、一つ以上のコンパートメント99に半径方向への力が加えられる。壊れやすい薄膜を破るためにコンパートメントの半径方向外方の面に半径方向への力が加えられる。そして香味成分はチェンバー95に入ることが可能になる。
【0060】
香味剤は喫煙品90が充分に延伸した状態にあるとき、チェンバー95内に放出される。喫煙品90が格納された状態にある時は、タバコユニット91は壊れやすい薄膜を覆い、よってコンパートメント99はチェンバー95の空間上に位置しない。
【0061】
香味成分供出手段のさらなる態様において、1つ以上のフィルター部分は香味成分を有するカプセルを有する。カプセルは単層のカプセルであっても、二層のものであってもよく、メンソールあるいは水のような他の物質を含有していてもよい。
【0062】
さらなる別の態様において、香味成分を含有するカプセルはチェンバー内にある。
【0063】
すべての態様における喫煙品は、延伸されると、香味成分を放出するようにまたは香味成分が放出されるように構成されている。一方、喫煙品の延伸とは別に香味剤が放出されるようにしてもよい。
【0064】
喫煙品の換気率は、延伸によって変化するようにしてもよい。特に換気率はタバコユニットおよび/またはスリーブの換気開口部が換気開口部が設けられていない方のタバコユニットおよびスリーブによって覆われている、または覆われていないことによって変化するようにしてもよい。換気が香味成分の放出や、喫煙品の吸い口端より出る香味剤の量に影響を与えるようにしてもよい。従って、香味剤の量は延伸により変化する。
【0065】
いずれの態様においてフィルターは、香味成分、たとえばメンソールが染み込んでいてもよい。全ての態様において第1フィルターと第2フィルターの片方または両方に香味成分の染み込んだ糸が設けられてもよい。前記糸は実質的に長手方向に伸びてもよいし、あるいは均一な方向性を持たずに配されてもよい。
【0066】
ここで使用される「香味剤」および「香味成分」なる用語は、各国で使用が許可されている場合に製品に望ましい味や香りをつけるために使用される材料をいう。香味剤または香味成分としては、個々の管轄で使用を許可された抽出物、例えば、甘草、アジサイ、オオガシワ(Japanese white bark magnolia leaf)、カモミル、コロハ、クローブ、メンソール、ハッカ、アニス果実、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セルリー、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、あらゆる種のハッカ属由来のミント油、風味マスキング剤、苦みレセプター部位遮断剤(bitterness receptor site blocker)、レセプター部位エンハンサー、甘味料(例えばスクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールまたはマンニトール)およびクロロフィル、ミネラル類、植物類または息消臭剤などの他の添加剤などが挙げられる。これらは、イミテーション、合成または天然成分であってもよく、これらのブレンドであってもよい。これらは好適な形状、例えば、油、液体あるいは粉末であってもよい。
【0067】
使用の際には上述のすべての態様の喫煙品は、格納された状態でパッケージ化されるのが好ましい。使用する際にはユーザーは、少なくとも長手方向にスリーブとタバコユニット強制的に引き離して喫煙品を延伸する。そしてユーザーは、従来通りタバコに火をつける。チェンバーの長さは、喫煙品の特性を変えるために利用される。
【0068】
喫煙品を消火するためにユーザーは、あらゆる好適な消火面に火のついたタバコ端部を押しつけるだけでよい。ユーザーが紙巻きタバコを消火するためにスリーブを持った場合、タバコユニットは、残りのタバコユニットがスリーブによって隠れるまで、長手方向軸に沿ってスリーブ内に押し込まれる。従って燃えたタバコロッドは、消火された喫煙品の側面からは見えない。
【0069】
すべての態様におけるタバコユニットとマウスピースフィルターは、包装容器において別々に供されてもよい。特に図4の態様では、マウスピースフィルターは、残りの延伸可能な喫煙品と、最初は別々であってもよい。使用者は、延伸可能な喫煙品の形成を完成させるために、フィルターを長手方向にスリーブに挿入してもよい。上述の抑制手段によって、後方端からの長手方向への挿入ができ、その後、フィルターを引き抜くことはできない。
【0070】
挿入する前のフィルターは個別に包装されていても、束として包装されていてもよいし、特にホイルで包装されていてもよい。チッピングエレメントは喫煙品のパッケージに収容されていてもよく、好ましくは喫煙品とは別のパッケージの部分に収容される。
【0071】
上述のすべての態様のすべての特徴は、他の態様の特徴と組み合わせることができる。特に喫煙品のあらゆる態様は、タバコ筒に隣接してフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよい、またスリーブの吸い口端にフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよい。
【0072】
本発明の喫煙品は延伸自在であるとして説明してきた。これとは別に喫煙品は、全長が固定されてもよい。第1部分は、第2部分に対してのみ回転自在であってもよい。喫煙品の長さを変えることなくスリーブの回転によって香味剤が放出されてもよいし、あるいは放出できるようにしてもよい。また、喫煙品は決まった長さであってもよく、喫煙品の第1部分と第2部分を互いに移動させることなく、手動で香味成分が放出されるようにしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙材を含む第1部分と、
第1部分に対して可動に構成された少なくとも1つの端部を有する第2部分と、
第1部分および/または第2部分によって形成されるチェンバーとを含む喫煙品であって、さらに喫煙品内に放出可能な香味成分を含む喫煙品。
【請求項2】
第2部分がスリーブを含み、あるいは、第1部分がさらにスリーブを含み、かつ第2部分がスリーブに対して移動可能なフィルターを含むことを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
【請求項3】
チャンバーの長さが変わるように延伸自在であることを特徴とする請求項1または2記載の喫煙品。
【請求項4】
喫煙品が延伸状態にあるとき、香味成分を放出する、または、香味成分が放出されるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
【請求項5】
さらにチェンバー内に可撓性の長尺の支持体を含み、この支持体の第1端部は第1部分と共に移動し、支持体の第2端部は第2部分と共に移動し、支持体は、第1部分が第2部分に対して移動するにつれて、折り畳まれた状態から折り畳まれていない状態まで伸びるように構成され、折り畳まれた状態において支持体の向かい合った二つの部分の間に香味成分が覆われており、また、折り畳まれていない状態へと前記向かいあった二つの部分が離れるに伴い、香味成分が覆われなくなることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項6】
香味発生源が、折り畳まれた状態において支持体の向かい合う二つの面の両方に取り付けられた複数の分離した香味剤ユニットであって、その香味剤ユニットは、折り畳まれていない状態において、支持体のこれら向かい合う2つの面の一方に取り付けられた第1の香味剤部分と他方の向かい合う面に取り付けられた第2の香味剤部分に分けられるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の喫煙品。
【請求項7】
前記第1部分が喫煙材に取り付けられた第1フィルターを含み、および/または前記第2部分がスリーブに接続された第2フィルターを含むことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項8】
さらにスリーブに接続されたフィルターと、このフィルターを介して延び、かつ、香味発生源が部分的にコーティングされた可撓性の長尺の支持体とを含み、この支持体の第1端部が第1部分と共に移動可能であり、前記支持体は、第1部分が第2部分に対して移動する際に前記フィルターを介して引き出されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4または7いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項9】
前記支持体が前記フィルターとチェンバーの外側に隣接し、コイル状に巻かれていることを特徴とする請求項8記載の喫煙品。
【請求項10】
前記支持体に前記第2フィルターを通過することが可能な支持体より横方向に大きな外形を有する拡大部分が設けられており、この拡大部分が第2フィルターに当接しているときに支持体が動くのを防ぐことを特徴とする請求項8または9記載の喫煙品。
【請求項11】
前記支持体が香味発生源を含むワックスでコーティングされた糸状のものであることを特徴とする請求項8乃至10いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項12】
前記第2部分が第1部分に対して長手方向軸を中心に回転可能であり、
第2部分に面する第1部分の表面には香味発生源を含有する複数のカプセル、または1つ以上の突起物のどちらかが設けられており、
第1部分に面する第2部分の表面には香味成分を含む複数のカプセル、または1つ以上の突起物の残りの一方が設けられており、
1つ以上の突起物は第1部分が第2部分に対して回転すると、カプセルを破壊するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項13】
チェンバーの長さが変化するように、第2部分に対して第1部分が、長手方向にスライド可能であり、
この長手方向スライドは前記長手方向軸を中心にした回転とは独立して行われることを特徴とする請求項12記載の喫煙品。
【請求項14】
1つ以上のコンパートメントが第1部分または第2部分の外面に形成され、前記コンパートメントはチェンバーと脆弱な薄膜によって隔てられ、1つ以上のコンパートメントは香味成分を含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項15】
第1部分または第2部分がチェンバー内を見ることができるように透明な窓部を含むことを特徴とする請求項14記載の喫煙品。
【請求項16】
前記脆弱な薄膜が破れないようにこれをカバーする格納位置と、前記薄膜がチェンバー内にの中で破れるようにこれをカバーしない延伸位置との間で前記第1部分または第2部分が移動可能であることを特徴とする請求項14または15記載の喫煙品。
【請求項17】
前記チェンバーが互いに粘着していない粒子、好ましくは互いに粘着していないカーボン粒子を含むことを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項18】
前記第2部分がスリーブを含み、このスリーブが喫煙材部分の周囲に沿ってスライドできる円柱管として形成されていることを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項19】
前記第2部分がスリーブを含み、このスリーブがスリーブとチェンバーの長さが変化するように蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項20】
請求項7記載の喫煙品を複数含む第1コンパートメントと
液状の香味成分を含む第2コンパートメントと、
第1コンパートメントと第2コンパートメントを隔てる、複数の開口部をもつ仕切りと、
を含み、喫煙品の前記支持体は仕切りの開口部を通り、第2コンパートメントの液状の香味成分の中まで延びていることを特徴とするパッケージ。
【請求項1】
喫煙材を含む第1部分と、
第1部分に対して可動に構成された少なくとも1つの端部を有する第2部分と、
第1部分および/または第2部分によって形成されるチェンバーとを含む喫煙品であって、さらに喫煙品内に放出可能な香味成分を含む喫煙品。
【請求項2】
第2部分がスリーブを含み、あるいは、第1部分がさらにスリーブを含み、かつ第2部分がスリーブに対して移動可能なフィルターを含むことを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
【請求項3】
チャンバーの長さが変わるように延伸自在であることを特徴とする請求項1または2記載の喫煙品。
【請求項4】
喫煙品が延伸状態にあるとき、香味成分を放出する、または、香味成分が放出されるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
【請求項5】
さらにチェンバー内に可撓性の長尺の支持体を含み、この支持体の第1端部は第1部分と共に移動し、支持体の第2端部は第2部分と共に移動し、支持体は、第1部分が第2部分に対して移動するにつれて、折り畳まれた状態から折り畳まれていない状態まで伸びるように構成され、折り畳まれた状態において支持体の向かい合った二つの部分の間に香味成分が覆われており、また、折り畳まれていない状態へと前記向かいあった二つの部分が離れるに伴い、香味成分が覆われなくなることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項6】
香味発生源が、折り畳まれた状態において支持体の向かい合う二つの面の両方に取り付けられた複数の分離した香味剤ユニットであって、その香味剤ユニットは、折り畳まれていない状態において、支持体のこれら向かい合う2つの面の一方に取り付けられた第1の香味剤部分と他方の向かい合う面に取り付けられた第2の香味剤部分に分けられるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の喫煙品。
【請求項7】
前記第1部分が喫煙材に取り付けられた第1フィルターを含み、および/または前記第2部分がスリーブに接続された第2フィルターを含むことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項8】
さらにスリーブに接続されたフィルターと、このフィルターを介して延び、かつ、香味発生源が部分的にコーティングされた可撓性の長尺の支持体とを含み、この支持体の第1端部が第1部分と共に移動可能であり、前記支持体は、第1部分が第2部分に対して移動する際に前記フィルターを介して引き出されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4または7いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項9】
前記支持体が前記フィルターとチェンバーの外側に隣接し、コイル状に巻かれていることを特徴とする請求項8記載の喫煙品。
【請求項10】
前記支持体に前記第2フィルターを通過することが可能な支持体より横方向に大きな外形を有する拡大部分が設けられており、この拡大部分が第2フィルターに当接しているときに支持体が動くのを防ぐことを特徴とする請求項8または9記載の喫煙品。
【請求項11】
前記支持体が香味発生源を含むワックスでコーティングされた糸状のものであることを特徴とする請求項8乃至10いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項12】
前記第2部分が第1部分に対して長手方向軸を中心に回転可能であり、
第2部分に面する第1部分の表面には香味発生源を含有する複数のカプセル、または1つ以上の突起物のどちらかが設けられており、
第1部分に面する第2部分の表面には香味成分を含む複数のカプセル、または1つ以上の突起物の残りの一方が設けられており、
1つ以上の突起物は第1部分が第2部分に対して回転すると、カプセルを破壊するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項13】
チェンバーの長さが変化するように、第2部分に対して第1部分が、長手方向にスライド可能であり、
この長手方向スライドは前記長手方向軸を中心にした回転とは独立して行われることを特徴とする請求項12記載の喫煙品。
【請求項14】
1つ以上のコンパートメントが第1部分または第2部分の外面に形成され、前記コンパートメントはチェンバーと脆弱な薄膜によって隔てられ、1つ以上のコンパートメントは香味成分を含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項15】
第1部分または第2部分がチェンバー内を見ることができるように透明な窓部を含むことを特徴とする請求項14記載の喫煙品。
【請求項16】
前記脆弱な薄膜が破れないようにこれをカバーする格納位置と、前記薄膜がチェンバー内にの中で破れるようにこれをカバーしない延伸位置との間で前記第1部分または第2部分が移動可能であることを特徴とする請求項14または15記載の喫煙品。
【請求項17】
前記チェンバーが互いに粘着していない粒子、好ましくは互いに粘着していないカーボン粒子を含むことを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項18】
前記第2部分がスリーブを含み、このスリーブが喫煙材部分の周囲に沿ってスライドできる円柱管として形成されていることを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項19】
前記第2部分がスリーブを含み、このスリーブがスリーブとチェンバーの長さが変化するように蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の喫煙品。
【請求項20】
請求項7記載の喫煙品を複数含む第1コンパートメントと
液状の香味成分を含む第2コンパートメントと、
第1コンパートメントと第2コンパートメントを隔てる、複数の開口部をもつ仕切りと、
を含み、喫煙品の前記支持体は仕切りの開口部を通り、第2コンパートメントの液状の香味成分の中まで延びていることを特徴とするパッケージ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図15c】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図15c】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2011−205914(P2011−205914A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−74231(P2010−74231)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【出願人】(509143321)ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社 (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−74231(P2010−74231)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【出願人】(509143321)ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社 (9)
【Fターム(参考)】
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