説明

営農指導支援システム

【課題】携帯電話での通信が不可能な地域でも、農薬・病害虫データベースデータを参照できるようにする。
【解決手段】電算センター10では、DBサーバ11がJPPネットデータ100を受信して県DB13を作成する。JA本所20では、本所サーバ21が県DB13のデータをダウンロードしてJA本所用DB23を作成にする。そして、ダウンロード端末25がJA本所用DB23からPDA用DB27を作成し、これをPDA29にダウンロードする。
JA支所30では、ダウンロード端末35がJA本所用DB23をダウンロードしてJA支所用DB33を作成し、さらに、このJA支所用DB33からPDA用DB37を作成する。PDA用DB37はPDA39にダウンロードされる。営農指導員は、PDA39を圃場70に持参し、PDA39によりPDA用DB391を検索しながら営農指導を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、営農指導員の技術指導を支援する営農指導支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
JA(全農)においては、営農指導員により組合員の農業生産や農業経営などについて技術指導が行われている。営農指導員の主な業務は農業技術巡回指導である。営農指導員は、農薬情報や病害虫情報を参照しながら営農指導を行っている。
【0003】
農薬の使用基準に関しては、農林水産省が農薬取締法に基づいて散布量や散布回数などを定めている。このため、農業生産の技術指導には農薬に関する知識が不可欠であり、営農指導員は、数冊の分厚い農薬関連書籍を参照しながら農薬知識を吸収している。営農指導員は、圃場へ赴いて組合員に技術指導を行っているが、農薬関連書籍は分厚くて重いものが多いため、圃場へ持参するには不便であり、営農指導員がそれらを圃場まで持参することは稀であった。このため、営農指導員は、農薬関連書籍ではなく、過去の経験から得た知識を基にして、技術指導を行っているのが現状である。
【0004】
しかしながら、最近では、インターネットによる農薬情報提供サービスも行われるようになってきており、それらのサービスが農薬関連書籍の代替手段として利用されるようになりつつある。インターネットによる農薬情報提供サービスには、現在、パソコン(パーソナルコンピュータ)のWebサイトによるものと、携帯電話のWebサイトによるものとの2つの形態がある。
【0005】
また、本発明に関連する先行技術としては、農地に設置したセンサーにより土壌管理用のデータを測定し、その測定データを移動体通信網及び公衆回線網を介してデータ管理センターに送信して、この測定データをデータ管理センターに設けられた農地別測定データベースに登録し、意志決定支援ソフトウェアが、農地別測定データベースや気象観測データベース、農家別個人データベース及び地域データベースを基に農地最適化提案を作成し、その提案情報をデータ管理センターのホームページから提供する農薬ビジネス支援システムがある(特許文献1)。
【0006】
また、複数の個別専門データベースを備え、表記が異なっていても用語が同義であれば、その用語を基にして複数の個別専門データベースから関連情報をデータマイニング技術により検索できるようにした病害虫防除支援データベースシステムもある(特許文献2)。
【0007】
しかしながら、これらの先行技術は、農薬の規制を考慮しておらず(特許文献1の場合)、データベースの更新や通信サービスエリア外での情報提供を考慮していない(特許文献2の場合)。
【特許文献1】特開2002―215717号公報
【特許文献2】特開2001−142888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
農薬関連書籍を持参せずに技術指導を行う場合、知識不足から使用禁止農薬の散布を指導してしまう場合もあった。この場合、最終的に生産物を処分せざるをえなくなるなど、組合員に損害を与えてしまうなど大きな問題に発展するケースも生じていた。
【0009】
また、インターネットによるサービスを利用する場合も、圃場が携帯電話やPHSの通信サービスエリアの圏外に位置する場合も多いため、圃場の現場では利用できないなどの問題があった。
【0010】
本発明の目的は、営農指導員が、最新の農薬情報や病害虫情報などの営農指導情報を、圃場の現場で利用できるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の営農指導支援システムは、営農指導に関するデータが登録された第1のデータベースを保有する上位システムと、該上位システムが保有する該第1のデータベースのデータを基にして更新される第2のデータベースを保有する第1の下位システムを有する営農指導支援システムを前提とする。
【0012】
本発明の第1態様の営農指導支援システムにおいては、前記上位システムは、ネットワークを介して最新の営農指導データを取得する第1の取得手段と、該第1の取得手段によって取得された営農指導データを基にして、前記第1のデータベースを更新する第1の更新手段とを備え、前記第1の下位システムは、前記上位システムから前記第1のデータベースのデータを取得する第2の取得手段と、該第2の取得手段によって取得されたデータを基にして、前記第2のデータベースを更新する第2の更新手段と、前記第2のデータベースから携帯端末用の第3のデータベースを作成する第1の作成手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
前記第1の下位システムの前記第2の取得手段は、例えば、ネットワークを介して、上位システムから前記第1のデータベースのデータを取得することを特徴とする。
前記第1の作成手段は、例えば、ユーザーとの対話形式により前記第3のデータベースを作成する。
【0014】
本発明の第2態様の営農指導支援システムは、第1態様の営農指導支援システムにおいて、前記第1の下位システムが、前記第1の作成手段によって作成された第3のデータベースを携帯端末に送信する送信手段を、さらに備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の第3態様の営農指導支援システムは、第1態様の営農指導支援システムにおいて、前記上位システムは、前記第1のデータベースの更新情報を前記第1の下位システムに通知する第1の通知手段を、さらに備え、前記第1の下位システムの第1の作成手段は、前記上位システムから前記更新情報を受信したときに、その更新情報を参照し、必要に応じて前記第2のデータベースを更新することを特徴とする。
【0016】
本発明の第4態様の営農指導支援システムは、第1態様の営農指導支援システムにおいて、前記第1の下位システムは、ネットワークを介して第2の下位システムに接続されており、該第2の下位システムは、営農指導に関するデータが登録された第4のデータベースと、前記第1の下位システムから前記第2のデータベースのデータを取得する第3の取得手段と、該第3の取得手段によって取得されたデータを基にして、前記第4のデータベースを更新する第3の更新手段と、前記第4のデータベースから携帯端末用の第5のデータベースを作成する第2の作成手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
前記第2の下位システムの前記第3の取得手段は、例えば、ネットワークを介して、前記第1の下位システムから前記第のデータベースのデータを取得する。
本発明の第5態様の営農指導支援システムは、第4態様の営農指導支援システムにおいて、前記上位システムは、前記第1のデータベースの更新情報を、前記第1の下位システム及び前記第2の下位システムに通知する第2の通知手段を、さらに、備えることを特徴とする。
【0018】
前記第2の作成手段は、例えば、ユーザーとの対話形式により前記第5のデータベースを作成する。
本発明の第6態様の営農指導支援システムは、第4態様の営農指導支援システムにおいて、前記上位システムは、前記第1のデータベースの更新情報を前記第1及び第2の下位システムに通知する第2の通知手段を、さらに備え、前記第1の下位システムの第2の更新手段は、前記上位システムから前記更新情報を受信したときに、前記第2のデータベースを更新し、前記第2の下位システムの第3の更新手段は、前記上位システムから前記更新情報を受信したときに、その更新情報を参照し、必要に応じて前記第4のデータベースを更新することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、営農指導員は、圃場で、携帯端末に搭載されたデータベースを検索しながら最新の営農指導データを調べることができるため、圃場で適切な技術指導を行うことが可能となる。また、個々の営農指導員が担当する地域の実状に即した営農指導データが登録された携帯端末用のデータベースを作成することが可能となる。また、さらに、携帯端末内に営農指導用のデータベースを搭載するので、携帯電話などの移動通信端末では通信不可能な圃場でも、最新の営農指導データを参照することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[実施例1]
図1は、本発明を適用した実施形態である営農指導支援システムの全体的なハードウェア構成図である。
【0021】
このシステムは、例えば、ある県のJAのコンピュータネットワークシステムである。
電算センター10は、ある県のJA全農に設けられたデータセンターであり、その県のJA本所及び各地域のJA支所のコンピュータシステムを管理・運営している。
【0022】
電算センター10は、データベースサーバ11(以下、DBサーバ11)と県データベース13(以下、県DB13)を備えており、インターネット60に接続されている。
電算センター10には、Webサーバ(不図示)が設けられており、このWebサーバがインターネット60と接続されている。また、アプリケーションサーバ(不図示)も設けられており、DBサーバ11は、アプリケーションサーバ及びWebサーバを介してインターネット60と接続される構成となっている。
【0023】
Webサーバは、インターネットを介してJPP−NETが保有する最新の農薬・病害虫データベースをダウンロードする機能を有する。JPP−NETは、自己が保有する農薬・病害虫データベースが更新されると、その旨を電子メールでWebサーバに通知する。
【0024】
Webサーバでは、上記データベース更新通知メールを受け取ると、JPP−NETにアクセスして、JPP−NETから最新の農薬・病害虫データベースをダウンロードする。
【0025】
ここで、JPP−NETについて説明する。
JPP−NETは、社団法人日本植物防疫協会が運用する会員制のネットワークであり、農作物の病害虫駆除に関する最新情報をデータベースにより提供している。
【0026】
Webサーバによりダウンロードされた農薬・病害虫データベースは、アプリケーションサーバを介してDBサーバ11に送られる。DBサーバ11は、その送られてくる農薬・病害虫データベースを県DB13に上書きして、県DB13に格納される農薬・病害虫データベースの内容を更新する。
【0027】
また、アプリケーションサーバとDBサーバ11は連携して、前回の農薬・病害虫データベースと今回(最新)の農薬・病害虫データベースとの差分(更新情報)を作成する。
電算センター10は、ネットワーク40を介してJA本所20と接続されている。ネットワーク40は、例えばインターネットや県内LAN、JA内LANなどである。
【0028】
JA本所20は、本所サーバ21、JA本所用DB23、ダウンロード端末25、PDA用データベース27(以下、PDA用DB27)、及びPDA29を備えている。
本所サーバ21は、電算センター10のWebサーバから農薬・病害虫データベースの更新を通知する電子メールを受信すると、電算センター10の県DB13に格納されている最新データベースをダウンロードしてJA本所用DB23を更新する。JA本所用DB23には、県DB13に格納されている農薬・病害虫データベースと同一のデータベースが格納される。
【0029】
ダウンロード端末25は、本所サーバ21を介してJA本所用DB23に接続する。ユーザーは、ダウンロード端末25を操作して、JA本所用DB23からPDA用DB27を作成する。このPDA用DB27は、JA本所用DB23に格納されている農薬・病害虫データベースからユーザーが必要なデータだけを抽出して作成されるデータベースである。ダウンロード端末25は、ユーザーのPDA用DB27作成を容易にするためのGUI(Graphical User Interface)を提供する。
【0030】
PDA29は個人情報端末(Personal Digital Assistant)であり、PDA用DB27に格納されているデータベースを、USB(Universal Serial Bus)や赤外線通信などの有線通信/無線通信により、装置内に実装された記憶装置や装置本体に装着可能な外部記憶媒体などに取り込む。
【0031】
JA支所30は、ネットワーク50を介してJA本所20と接続されている。ネットワーク50は、例えば、インターネットやJA内LAN、県内LAN(広域イーサーネットなど)等である。尚、ネットワーク40とネットワーク50が同一のネットワークであっても構わない。
【0032】
JA支所30は、ダウンロード端末35、JA支所用DB33、PDA用DB37、及びPDA39を備えている。
ダウンロード端末35は、ネットワーク50を介してJA本所20の本所サーバ21と通信しながら、JA本所用DB23に格納されているデータベースをダウンロードし、それをJA支所用DB33に上書して、JA支所用DB33に格納されている農薬・病害虫データベースを更新する。また、JA本所20のダウンロード端末25と同様にして、PDA用DB37を作成する。
【0033】
PDA39は、JA本所20のPDA29と同様な機能を備えており、ダウンロード端末35によってPDA用DB37に作成された農薬・病害虫データベースを、USBや赤外線通信などの有線/無線通信により、自装置内の記憶デバイスや自装置に装着可能な記憶デバイスにダウンロードする。
【0034】
図2は、図1のハードウェア構成を有する営農指導支援システムのソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。図2に示す各処理部の機能は、サーバや端末のCPU(Central Processing Unit)が、メモリやストレージ等に格納された当該プログラムを実行することによって実現される。
【0035】
電算センター10のDBサーバ11は、データ取込処理部111を備えている。このデータ取込処理部111は、インターネット(不図示)を介して、JPP−NETから最新の農薬・病害虫データベースのデータ100(以下、JPPネットデータ100)を取り込む。
【0036】
JPPネットデータ100は、本実施例では、CSV(Comma Separate Value)で記録されており、剤概要101、適用条件102、及び有効成分103の各データを含んでいる。これらの各データは、複数のレコードから構成されている。
【0037】
剤概要101は、一つの農薬に関する概要データである。適用条件102は、農薬が適用できる作物や病害虫・雑草について、農薬の使用方法・使用回数・希釈倍率などを規定しているデータである。有効成分103は、農薬に含まれる有効成分に関するデータであり、農薬が混合剤の場合には、複数のレコードが存在する。
【0038】
図3、図4及び図5は、それぞれ、剤概要101、適用条件102及び有効成分103の1レコードのフォーマットを示す図である。図3〜図5に示すように、剤概要101、適用条件102及び有効成分103の各レコードは、「登録番号」という項目でリンクされている。
【0039】
データ取込処理部111は、JPPネットデータ100に基づいて県DB13を作成する。
図6は、県DB13のデータ構造を示す図である。剤概要101のデータからは、農薬マスタ130、農薬分類マスタ131、防除基準マスタ132、病害虫防除マスタ133、農薬特性情報134、農薬成分マスタ135、適用病害虫情報136及び成分使用回数情報137の各テーブル(ファイル)が作成される。尚、県DB13は、県で使用する情報のみに集約されたり、県固有のノウハウが追加されたり、不要なデータは削除されたりなどして加工される。
【0040】
JA本所20の本所サーバ21は、データ取込処理部211を備えている。このデータ取込処理部211は、ネットワーク40を介して電算センター10のDBサーバ11にアクセスし、県DB13からデータをダウンロードし、それをJA本所用DB23にコピーする。
【0041】
JA本所20のダウンロード端末25は、データ取込処理部251、PDA用DB作成処理部252及びUSB転送処理部253を備える。
データ取込処理部251は、JA本所用DB23から初期設定ファイル(後述)に設定されたテーブルを読み込む。PDA用DB作成処理部252は、その取り込まれるテーブルからユーザーによって指示されたデータを抽出してPDA用DB27を作成する。USB転送処理部253は、PDA29からの要求に応じてPDA用DB27をPDA29に送信する。この送信は、PDA29のユーザーインターフェース処理部293(後述)との間で行われる
図7は、PDA29の本発明に係わる主要部の機能ブロック図である。
【0042】
PDA29は、は、PDA用DB291、USB通信処理部292及びユーザーインターフェース処理部293を備える。ユーザーインターフェース処理部293は、使用基準検索処理部293A、混用事例希釈計算処理部293B、残留基準検索処理部293C及び農薬情報検索処理部293Dを備える。
【0043】
USB通信処理部292は、ダウンロード端末25のUSB転送処理部253との間でUSB規格に準拠したデータ通信処理を行い、ダウンロード端末25からPDA用DB27を受信する。このPDA用DB27は、PDA29においてPDA用DB291として装置内の記憶装置に格納・保存される。ユーザーインターフェース処理部293は、そのPDA用DB291を参照し、ユーザーに対して「使用基準検索」、「混用事例希釈計算」、「残留基準検索」及び「農薬情報検索」の各機能を提供する。「使用基準検索」、「混用事例希釈計算」、「残留基準検索」及び「農薬情報検索」の各機能は、それぞれ、使用基準検索処理部293A、混用事例希釈計算処理部293B、残留基準検索処理部293C及び農薬情報検索処理部293Dの実行によって実現される。これらの機能は、画面表示を介した対話形式のGUIにより提供される。
【0044】
尚、図2ではUSB通信により、ダウンロード端末25からPDA29にPDA用DB27がダウンロードされる例を示しているが、赤外線通信やブルートゥース(Bluetooth)などの無線通信により該ダウンロードを行うようにしてもよい。これは、後述するJA支所30のダウンロード端末35とPDA39との間でのPDA用DB37の送受信でも同様である。
【0045】
JA支所30のダウンロード端末35は、JA本所20の上記ダウンロード端末25と同様な構成・機能を有し、データ取込処理部351、PDA用DB作成処理部352及びUSB転送処理部353を備える。
【0046】
データ取込処理部351は、ネットワーク50を介して、JA本所20のJA本所用DB23を取り込み、それをJA支所用DB33にコピーする。PDA用DB作成処理部352は、PDA用DB作成処理部252と同様な処理によりJA支所用DB33を加工してPDA用DB37を作成する。このPDA用DB37の作成は、GUIによる対話形式で行われる。PDA用DB37は、USB転送処理部353によりダウンロード端末35からPDA39にダウンロードされる。このダウンロードは、上述したJA本所20のときと同様にして実行される。
【0047】
PDA39は、JA本所20のPDA29と同様なハードウェア及びソフトウェア構成を有する携帯端末であり、内部の記憶装置または装着可能な外部記憶装置にPDA用DB391を格納する。
【0048】
JA支所30の営農指導員は、圃場70に赴いて営農指導を行う際にPDA39を持参し、圃場70においてはPDA39を利用しながらPDA用DB391を検索して、「使用基準検索」、「混用事例希釈計算」、「残留基準検索」、「農薬情報検索」などを行いながら、組合員に対して適切な営農指導を実施する。また、図2では明示していないが、JA本所20の営農指導員も、PDA29をPDA39と同様に利用にして、圃場で組合員に営農指導を行う。
【0049】
[電算センターの処理]
図8は、DBサーバ11の処理を説明するフローチャートである。
【0050】
まず、インターネット60を介して、最新のJPPネットデータ100(全件)をダウンロードする(ステップS11)。次に、県DB13に接続する(ステップS12)。
県DB13への接続は、入力装置(不図示)から入力された正規のユーザー名・パスワードを県DB13のDBMS(Database Management System)に送信することにより行われる。以下のDB接続においても同様である。
【0051】
ステップS12に続いて、ステップS13〜S19の処理を、県DB13に登録された全てのテーブルについて所定の順序で行う。
ステップS13では、ステップS11でダウンロードした当該最新データを、県DB13の当該テーブルの登録形式に編集する。この編集では、主に、「項目並び替え」と「文字列編集」を行う。「項目並び替え」では、作物単位に最新データを並び替える。「文字列編集」では、作物の読みから、頭文字を取り、これを検索文字として取得する。
【0052】
続いて、県DB13の当該テーブルからデータ(前回データ)を読み込み(ステップS14)、最新データと前回データを比較する(ステップS15)。そして、データが更新されていると判別した場合(ステップS16、YES)にはステップS17の処理に進む。一方、データが更新されていないと判別した場合にはステップS18の処理に進む。
【0053】
ステップS17では、更新情報を差異テーブル(不図示)に書き込む。この差異テーブルは、例えば、メモリの作業領域等に設けられる。
続いて、県DB13の当該テーブルを最新データで書き換える(ステップS18)。そして、未処理(残り)のテーブルが有るか判別し(ステップS19)、未処理のテーブルが有れば、ステップS13の処理に戻る。
【0054】
このようにして、県DB13の全テーブルを最新データで更新すると共に、差異テーブルに更新情報を格納する。
ステップS19で、県DB13の全テーブルについて処理が終了したと判別すると、県DB13を切断し(ステップS20)、差異テーブルに格納されている更新情報を電子メールによりJA本所20及びJA支所30に送信し(ステップS21)、処理を終了する。
【0055】
図9は、前記電子メールにより配信される更新情報のデータ構造の例を示す図である。
同図(a)に示すように、更新情報400は、更新情報「No.」、「更新日」、「更新区分」及び「更新内容」の4個の項目から構成され、これらの項目のデータ型は、いずれもテキスト型である。「No.」は“00001”から始まる5桁の連続番号である。「更新日」は、年(YYYY)/月(MM)/日(DD)を示す数字である。「更新区分」には、新規登録または事項変更の2種類が有り、事項変更には、さらに、「追加」、「変更」または「削除」の3種類が有る。「更新内容」には、具体的な更新内容が記述される。同図(b)に、新たな農薬が登録された場合の更新情報400の具体例を示す。
【0056】
[JA本所の処理]
図10は、JA本所20のJA本所用DB23の更新処理を説明する図である。このフローチャートに示す処理は、本所サーバ21のデータ取込処理部211によって行われる。
【0057】
本所サーバ21は、電算センター10のDBサーバ11から前記更新情報を通知する電子メールを受け取ると、その更新情報を参照し、JA本所用DB23に関係するテーブルのデータ更新されていないか調べ、もし更新されていれば、図10のフローチャートに示す処理を、データ取込処理部211により実行する。
【0058】
この処理では、まず、県DB13に接続し(ステップS31)、次にJA本所用DB23に接続する(ステップS32)。そして、県DB13からJA本所用DB23にデータをコピーする(ステップS33)。続いて、JA本所用DB23を切断してから(ステップS34)、県DB13を切断して(ステップS35)、処理を終了する。
【0059】
以上のようにして、JA本所用DB23のデータを最新のデータに更新する。
図11は、JA本所20のダウンロード端末25のPDA用DB27作成処理を説明するフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、ダウンロード端末25のデータ取込処理部251とPDA用DB作成処理部252によって行われる。
【0060】
まず、PDA用DB作成処理部252はダウンロード選択画面を表示する(ステップS41)。
このダウンロード選択画面は、JA本所用DB23からPDA用DB291にダウンロードするデータの抽出条件を入力するための画面である。抽出条件としては、「品目選択」、「農業区分選択」、「農薬情報選択」、及び「残留基準情報選択」などがある。
【0061】
次に、ユーザーはダウンロードするデータの抽出条件を画面に入力する(ステップS42)。続いて、PDA用DB作成処理部252は、ステップS42で抽出条件が入力されたか判別し(ステップS43)、抽出条件が入力されていればステップS44の処理に進み、抽出条件が入力されていなければ処理を終了する。
【0062】
ステップS44では、初期設定ファイルに設定されたテーブル名を読み込む。
図12は、初期設定ファイルの内容の一例を示す図である。
同図に示す初期設定ファイル500には、No.1〜No.24までの24個のテーブル名が登録されている。これらのテーブル名を有するテーブルは、JA本所用DB23を構成するテーブルである。
【0063】
次に、PDA用DB作成処理部252は、JA本所用DB23に接続し(ステップS45)、続いて、PDA用DB27に接続する(ステップS46)。そして、以後、データ取込処理部251とPDA用DB作成処理部252が連携して、ステップS47〜S49の処理を必要な回数(初期設定ファイルに登録されているテーブル数に等しい)だけ繰り返し、PDA用DB27を作成する。
【0064】
ステップS47〜S49では、ステップS42で入力された抽出条件をキーにして、JA本所用DB23からデータを抽出し(ステップS48)、その抽出データをPDA用DB27に書き込む(ステップS49)という一連の処理を、ステップS47で、初期設定ファイルの登録テーブル全てについてステップS48とステップS49の処理が終了したと判別するまで繰り返す。そして、ステップS47で未処理のテーブル名(テーブル)が無くなったと判別すると、ステップS50に進む。
【0065】
そして、データ取込処理部251は、ステップS50でPDA用DB27を切断し、続いてJA本所用DB23を切断して(ステップS51)、処理を終了する。
以上のようにして、初期設定ファイルに登録されたテーブル名に基づいて、JA本所用DB23からPDA用DB27を作成する。
【0066】
図13は、図11のフローチャートでの処理の流れを模式的に示したものである。
図13に示すように、PDA用DB作成処理部252は、ダウンロード選択画面600を介して選択されるデータを、JA本所用DB23から取り込んで、PDA用DB27を作成する。
【0067】
図14は、JA本所用DB23からPDA用DB27を作成する処理の一例を示す図である。
同図左側には、JA本所用DB23の一部が示されている。ここでは、適用病害虫情報テーブル231と、そのテーブル231に登録されている“アクタラ粒剤5”という農薬項目にリンクされている農薬情報テーブル233が示されている。この例では、適用病害虫情報テーブル231から「品目名」として“レタス”のみを抽出して、PDA用DB27の適用病害虫情報テーブル271を作成している。また、農薬情報テーブル233から「農薬名」として“アクタラ粒剤5”のみを抽出して、PDA用DB27の農薬情報テーブル273を作成している。
【0068】
[JA支所の処理]
図15は、ダウンロード端末35のデータ取込処理部351の処理を説明するフローチャートである。この処理では、JA本所20のJA本所用DB23をJA支所用DB33にダウンロードする。
【0069】
まず、ネットワーク50を介してJA本所20の本所サーバ21にアクセスし、JA支所用DB33に接続する(ステップS61)。次に、JA支所用DB33に接続し(ステップS62)、JA本所用DB23のデータをJA支所用DB33にコピーする(ステップS63)。
【0070】
そして、本所サーバ21を介してJA本所用DB23を切断し(ステップS64)、続いて、JA支所用DB33を切断して(ステップS65)、処理を終了する。
以上の処理により、JA支所用DB33の内容が最新のデータに更新される。
【0071】
図16は、PDA用DB作成処理部352が行うPDA用DB37の作成処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで行われる処理は、上述した図11のフローチャートの処理と同様なので詳しい説明は割愛する。ここでの処理において、ユーザーは、ダウンロード端末35のディスプレイに表示されるGUI画面を介して、対話形式で所望のPDA用DB37をダウンロード端末35内に作成できる。
【0072】
図17に、図16のフローチャートのステップS74で参照される初期設定ファイルの内容を示す。図15に示された初期設定ファイル700は、図12の初期設定ファイル500と同様になっているが、必ずしも同一である必要はない。
【0073】
図18は、USB転送処理部353が実行する処理を説明する図である。この処理では、ダウンロード端末35に生成されたPDA用DB37をPDA39にダウンロードする。
【0074】
まず、ダウンロード端末35のディスプレイ(不図示)にPDA用DBダウンロード画面を表示する(ステップS91)。この画面では、PDA用DB37をダウンロード端末35からPDA39にダウンロードすることを指示するための「ダウンロードボタン」が表示される。
【0075】
ユーザーが、そのダウンロードボタンをマウスのクリック操作等により押下すると(ステップS92)、ダウンロード端末35とPDA39とがUSB等によりデータ通信可能なように接続されているか判別する(ステップS93)。
【0076】
ダウンロード端末35とPDA39とが接続されていないと判別すると、画面に警告メッセージを表示するなどしてユーザーに接続を促す。
この警告に従い、ユーザーはダウンロード端末35とPDA39とが通信可能となるように両者を接続する(ステップS94)。
【0077】
ステップS94の処理が終了すると、ステップS93に戻り、ダウンロード端末35とPDA39とが通信可能となるように接続されているか再び判別する。そして、接続が正常であれば、ダウンロード端末35内に生成されているPDA用DB37をPDA39にダウンロードし(ステップS95)、処理を終了する。
【0078】
このようにして、PDA39の記憶装置にPDA用DB391(PDA用DB37と同じデータベース)がダウンロードされて保存される。
図19は、実施例1でPDA用DB29が作成されるまでの流れを、データベースを主体にして示した図である。ここでは、JA本所20でPDA用DB27が作成されるまでの処理の流れを示している。
【0079】
電算センター10では、JPPネットデータDB1000からJPPネットデータ100を取り込んで県DB13を作成する。JA本所20では、県DB13のデータをコピーしてJA本所用DB23を作成する。そして、初期設定ファイル500を参照して、JA本所用DB23から必要なテーブルを抽出し、その抽出したテーブルで構成されるPDA用DB27を作成する。
【0080】
[実施例2]
図20は、実施例2の営農指導支援システムの全体システム構成図である。
同図において、図1の実施例1の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付与している。
実施例2では、電算センター10とJA本所20に、それぞれ、メンテナンス端末1101、1201を設けている。電算センター10のメンテナンス端末1101は、「データ追加機能」、「データメンテナンス機能」及び「メンテナンス情報メール機能」などを備える。データ追加機能は、「農薬特性」、「混用事例」、「残留基準」及び「保留基準」などに関するノウハウなどのデータを県DB13に追加する機能である。データメンテナンス機能は、県DB13に登録されている「各種マスタ」のデータや「農薬情報」に関するデータなどを最新のデータに維持する機能である。メンテナンス情報メール機能は、メンテナンス端末1101で実施された上記メンテナンスに関する情報を、メールにより配信する機能である。
【0081】
JA本所20のメンテナンス端末1201は、「データメンテナンス機能」や「メンテナンス情報メール機能」を備えている。これらの機能は、対象となるデータベースが県DB13からJA本所用DB23に変わるだけで、機能そのものは電算センター10のメンテナンス端末1101が備える上記機能と同様である。
【0082】
ところで、上記実施例では、電算センター10とJA本所20間及びJA本所20とJA支所30間でのデータベースのデータ授受を、ネットワーク通信を利用してオンラインで行っているが、例えば、CD−R等の可搬記憶媒体にデータベースを記録し、可搬記憶媒体の配布によりオフラインでデータベースの授受を行うようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、各地域の気候や環境、さらには田畑の土壌特性などに適した農薬・病害虫データベースを作成でき、そのデータベースを携帯端末に格納して営農指導員が持ち運びできるので、世界各地で利用でき極めて汎用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】実施例1の営農指導支援システムのハードウェア構成図である。
【図2】実施例1の営農指導支援システムのソフトウェア構成図である。
【図3】剤概要のデータ内容を示す図である。
【図4】適用条件のデータ内容を示す図である。
【図5】有効成分のデータ内容を示す図である。
【図6】県DBのデータ構造を示す図である。
【図7】PDAの本発明に係わる主要部の機能ブロック図である。
【図8】DBサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図9】(a)は更新情報のデータ構造を示す図、(b)は新農薬登録時の更新情報の内容を示す図である。
【図10】JA本所の本所サーバのデータ取込処理部が実行する処理を説明するフローチャートである。
【図11】JA本所のダウンロード端末のPDA用DB作成処理部が実行する処理を説明するフローチャートである。
【図12】JA本所で使用する初期設定ファイルの内容を示す図である。
【図13】ダウンロード選択画面を介してJA本所用DBからPDA用DBを作成する処理の概要図である。
【図14】JA本所用DBからPDA用DBが作成される処理の具体例を示す図である。
【図15】JA支所におけるダウンロード端末のデータ取込処理部の処理を説明するフローチャートである。
【図16】JA支所におけるPDA用DB作成処理部の処理を説明するフローチャートである。
【図17】JA支所で使用する初期設定ファイルの内容を示す図である。
【図18】JA支所のダウンロード端末のユーザーインターフェース処理部が実行する処理を説明する図である。
【図19】実施例1におけるJPPネットデータからPDA用DBが作成されるまでの処理の流れを示す模式図である。
【図20】実施例2の営農指導支援システムのハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
【0085】
10 電算センター
11 DBサーバ
111 データ取込処理部
13 県DB
20 JA本所
21 本所サーバ
211 データ取込処理部
23 JA本所用DB
231 適用病害虫情報テーブル
233 農薬情報テーブル
25 ダウンロード端末
251 データ取込処理部
252 PDA用DB作成処理部
253 USB転送処理部
27 PDA用DB
271 適用病害虫情報テーブル
273 農薬情報テーブル
29 PDA
291 PDA用DB
292 USB通信処理部
293 ユーザーインターフェース処理部
293A 使用基準検索処理部
293B 混用事例希釈計算処理部
293C 残留基準検索処理部
293D 農薬情報検索処理部
30 JA支所
33 JA支所用DB
35 ダウンロード端末
351 データ取込処理部
352 PDA用DB作成処理部
353 USB転送処理部
37 PDA用DB
39 PDA
391 PDA用DB
40、50 ネットワーク
60 インターネット
70 圃場
100 JPPネットデータ
101 剤概要
102 適用条件
103 有効成分
130 農薬マスタ
131 農薬分類マスタ
132 防除基準マスタ
133 病害虫基準マスタ
134 農薬特性情報
135 農薬成分マスタ
136 適用病害虫情報
137 成分使用回数情報
400 更新情報
401 新農薬登録時の更新情報
500 初期設定ファイル(JA本所用)
600 ダウンロード選択画面
700 初期設定ファイル(JA支所用)
1000 JPPネットデータベース
1101 メンテナンス端末(電算センター)
1201 メンテナンス端末(JA本所)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
営農指導に関するデータが登録された第1のデータベースを保有する上位システムと、該上位システムが保有する該第1のデータベースのデータを基にして更新される第2のデータベースを保有する第1の下位システムを有する営農指導支援システムであって、
前記上位システムは、
ネットワークを介して最新の営農指導データを取得する第1の取得手段と、
該第1の取得手段によって取得された営農指導データを基にして、前記第1のデータベースを更新する第1の更新手段とを備え、
前記第1の下位システムは、
前記上位システムから前記第1のデータベースのデータを取得する第2の取得手段と、
該第2の取得手段によって取得されたデータを基にして、前記第2のデータベースを更新する第2の更新手段と、
前記第2のデータベースから携帯端末用の第3のデータベースを作成する第1の作成手段と、
を備えることを特徴とする営農指導支援システム。
【請求項2】
請求項1記載の営農指導支援システムであって、
前記第1の下位システムは、
前記第1の作成手段によって作成された第3のデータベースを携帯端末に送信する送信手段を、
さらに備えることを特徴とする。
【請求項3】
請求項1記載の営農指導支援システムであって、
前記第1の下位システムの前記第2の取得手段は、ネットワークを介して、上位システムから前記第1のデータベースのデータを取得することを特徴とする。
【請求項4】
請求項1記載の営農指導支援システムであって、
前記第1の作成手段は、ユーザーとの対話形式により前記第3のデータベースを作成することを特徴とする。
【請求項5】
請求項1記載の営農指導支援システムであって、
前記上位システムは、
前記第1のデータベースの更新情報を前記第1の下位システムに通知する第1の通知手段を、さらに備え、
前記第1の下位システムの第1の作成手段は、前記上位システムから前記更新情報を受信したときに、その更新情報を参照し、必要に応じて前記第2のデータベースを更新することを特徴とする。
【請求項6】
請求項1記載の営農指導支援システムであって、
前記第1の下位システムは、ネットワークを介して第2の下位システムに接続されており、
該第2の下位システムは、
営農指導に関するデータが登録された第4のデータベースと、
前記第1の下位システムから前記第2のデータベースのデータを取得する第3の取得手段と、
該第3の取得手段によって取得されたデータを基にして、前記第4のデータベースを更新する第3の更新手段と、
前記第4のデータベースから携帯端末用の第5のデータベースを作成する第2の作成手段と、
を備えることを特徴とする営農指導支援システム。
【請求項7】
請求項6記載の営農指導支援システムであって、
前記第2の下位システムの前記第3の取得手段は、ネットワークを介して、前記第1の下位システムから前記第のデータベースのデータを取得することを特徴とする。
【請求項8】
請求項6記載の営農指導支援システムであって、
前記上位システムは、
前記第1のデータベースの更新情報を、前記第1の下位システム及び前記第2の下位システムに通知する第2の通知手段を、
さらに、備えることを特徴とする。
【請求項9】
請求項6記載の営農指導支援システムであって、
前記第2の作成手段は、ユーザーとの対話形式により前記第5のデータベースを作成することを特徴とする。
【請求項10】
請求項6記載の営農指導支援システムであって、
前記上位システムは、
前記第1のデータベースの更新情報を前記第1及び第2の下位システムに通知する第2の通知手段を、さらに備え、
前記第1の下位システムの第2の更新手段は、前記上位システムから前記更新情報を受信したときに、前記第2のデータベースを更新し、
前記第2の下位システムの第3の更新手段は、前記上位システムから前記更新情報を受信したときに、その更新情報を参照し、必要に応じて前記第4のデータベースを更新することを特徴とする。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図1】
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【図13】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−146656(P2006−146656A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−337239(P2004−337239)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000201641)全国農業協同組合連合会 (69)
【出願人】(591083244)富士電機システムズ株式会社 (1,717)
【出願人】(000237156)株式会社エフ・エフ・シー (100)
【出願人】(599173907)株式会社エフ・エフ・シー・システムズ (3)