説明

嗜好分析システム、嗜好分析方法、及びプログラム

【課題】興味を示した複数のパンフレット(あるいはカタログ、チラシ、比較表など)の相互の関係に注目して利用者の嗜好を分析する。
【解決手段】嗜好情報テーブル140は、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けている。個人パンフレット作成処理部101は、コンテンツ情報の選択についての指示者の指示と、選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての当該指示者の指示とを取得する。第一嗜好分析処理部102aは、この選択指示に係るコンテンツ情報の各々に関連付けられている嗜好情報を嗜好情報テーブル140から取得し、取得された複数の嗜好情報から、このコンテンツ情報の各々について指示がされている配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、この指示者の嗜好を分析する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理技術に関し、特に、情報の操作を行った者の嗜好を分析する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
扱っている商品やサービスについての情報が掲載されている様々なパンフレットが店舗に置かれているのをしばしば見かけることがある。このパンフレットの多くは無料であり、自由に持ち帰ることができるが、利用者が持ち帰るパンフレットは、無作為に選択したものではなく、自分が必要と考えたものが大部分であることは自明である。従って、持ち帰ったパンフレットの内容(本願では、これを「コンテンツ情報」と称することとする)がどのようなものであったかを利用者毎に分析することにより、その利用者が関心を寄せているものを把握することができる。本願では、この分析を、「嗜好の分析」と称することとする。
【0003】
ところで、本願についての背景技術として、複数の記事の各々に重要度が与えられると、その重要度を適切に反映して各記事のレイアウトを自動的に作成する技術が知られている。また、顧客の個別のニーズに応じて、カタログ、パンフレット、比較表などを作成すると共に、既に作成したカスタマイズカタログを編集して再利用する技術が知られている。
【特許文献1】特開平9−330314号公報
【特許文献2】特開2004−171395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した嗜好の分析では、利用者が複数種類のパンフレットを持ち帰った場合、個々のパンフレットに基づく嗜好の分析は可能であった。しかし、持ち帰った複数種類のパンフレットの相互の関係に注目した嗜好の分析は行われていなかった。
【0005】
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、興味を示した複数のパンフレット(あるいはカタログ、チラシ、比較表など)の相互の関係に注目して利用者の嗜好を分析することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示の嗜好分析システムのひとつは、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルと、指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得する選択レイアウト情報取得手段と、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する嗜好分析手段と、を有するというものである。
【0007】
また、本明細書に開示の嗜好分析方法のひとつは、嗜好分析システムにより行われる、指示者の嗜好を分析する方法であって、前記嗜好分析システムは、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情
報テーブルを備えており、前記嗜好分析システムが備えている選択レイアウト情報取得部が、前記指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得し、前記嗜好分析システムが備えている嗜好分析部が、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する、というものである。
【0008】
また、本明細書に開示のプログラムのひとつは、指示者の嗜好の分析をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記コンピュータが備えている記憶部には、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルが記憶されており、前記プログラムは、前記指示者による前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得する選択レイアウト情報取得処理と、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する嗜好分析処理と、を前記コンピュータに行わせる、というものである。
【0009】
指示者(利用者)の嗜好は、各コンテンツ情報についての選択指示及び選択指示されたコンテンツ情報の配置態様の指示に反映されている。従って、上述した構成を有する嗜好分析システム・嗜好分析方法・プログラムによれば、各パンフレット(あるいはカタログ、チラシ、比較表など)が有しているコンテンツ情報に応じて予め設定されている嗜好情報に対し、これらの選択指示及び配置態様の指示に基づいた嗜好情報の選択を行うことで、指示者の嗜好を分析することができるのである。
【発明の効果】
【0010】
本明細書に開示のシステム・方法・プログラムによれば、興味を示した複数のパンフレット(あるいはカタログ、チラシ、比較表など)の相互の関係に注目した利用者の嗜好の分析が行えるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、ここでは、本発明に係る嗜好分析システムを、旅行代理店で使用する場合を例にして説明する。詳細は後述するが、旅行代理店で配布されるパンフレットでは、訪問地、日程、金額などといった旅行の条件をコンテンツ情報として有している。この場合、嗜好分析システムは、利用者(旅行代理店の利用客)による複数のパンフレットの選択の状況から当該利用者の嗜好分析を行う。
【0012】
まず図1について説明する。図1は、本発明の実施形態の一例である嗜好分析システムの全体構成を示している。このシステムは、サーバ装置1と、クライアント装置2と、プリンタ装置3とが通信回線4を介して接続されて構成されている。
【0013】
サーバ装置1は、個人パンフレットの作成処理と、個人パンフレットの作成結果に基づく嗜好の分析処理とを行うコンピュータである。なお、この作成処理及び分析処理については後述する。
【0014】
クライアント装置2は、持ち帰り用のパンフレット集(個人パンフレット)を作成するために利用者によって操作されるコンピュータであり、サーバ装置1との間で各種のデータの授受が行われる。
【0015】
プリンタ装置3は、利用者がクライアント装置2を操作して作成したパンフレット集を用紙に印刷して出力する。利用者は、プリンタ装置3から出力されたパンフレット集を旅行代理店から持ち帰ることができる。
【0016】
通信回線4は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network )、公衆電話回線、専用デジタル回線などであって、有線及び無線のどちらでもよく、また、有線と無線との組み合わせでも構わない。
【0017】
次に図2について説明する。図2はコンピュータのハードウェア構成例を示している。図1に示したサーバ装置1及びクライアント装置2は、どちらも図2に示したハードウェア構成を有しているコンピュータで構成することができる。
【0018】
図2に示したコンピュータは、MPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク装置14、入力装置15、表示装置16、インタフェース装置17、及び記録媒体駆動装置18を備えている。これらの構成要素はいずれもバス19に接続されており、MPU11の管理の下で各種のデータを相互に授受することができる。
【0019】
MPU(Micro Processing Unit)11は、このコンピュータ全体の動作を制御する演算処理装置である。
ROM(Read Only Memory)12は、所定の基本制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリである。MPU11は、この基本制御プログラムをコンピュータの起動時に読み出して実行することにより、このコンピュータの各構成要素の動作制御が可能になる。
【0020】
RAM(Random Access Memory)13は、MPU11が各種の制御プログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する、随時書き込み読み出し可能な半導体メモリである。
【0021】
ハードディスク装置14は、MPU11によって実行される各種の制御プログラム、後述する各種のデータテーブル、及び各パンフレットの画像データを記憶しておく記憶装置である。MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている所定の制御プログラムを読み出して実行することにより、後述する各種の制御処理を行えるようになる。
【0022】
入力装置15は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、コンピュータの使用者により操作されると、その操作内容に対応付けられている使用者からの各種情報の入力を取得し、取得した入力情報をMPU11に送付する。
【0023】
表示装置16は例えば液晶ディスプレイであり、MPU11から送付される表示データに応じて各種のテキストや画像を表示する。
インタフェース装置17は、このコンピュータが接続されている通信回線4を介して行われる各種データの授受の管理を行う。
【0024】
記録媒体駆動装置18は、可搬型記録媒体20に記録されている各種の制御プログラムやデータの読み出しを行う装置である。MPU11は、可搬型記録媒体20に記録されている所定の制御プログラムを、記録媒体駆動装置18を介して読み出して実行することに
よって、後述する各種の制御処理を行うようにすることもできる。なお、可搬型記録媒体20としては、例えばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などがある。
【0025】
次に図3について説明する。図3は、図1に示した嗜好分析システムの機能構成ブロックの第一の例を示している。
個人パンフレット作成処理部101は、利用者がクライアント装置2を操作して行う指示に従い、個人パンフレットを作成する。
【0026】
第一嗜好分析処理部102aは、個人パンフレットの作成のためにクライアント装置2を操作して行われた利用者の指示に基づいて、その利用者の嗜好の分析を行う。
なお、個人パンフレット作成処理部101及び第一嗜好分析処理部102aは、それぞれ、後述する所定の制御処理を行うサーバ装置1及びクライアント装置2それぞれのMPU11により提供される。
【0027】
パンフレットマスタテーブル110、パンフレットメタ情報テーブル120、個人パンフ情報テーブルA130、嗜好情報テーブル140、利用者嗜好分析テーブル150、利用者嗜好情報テーブルA160、位置評価テーブル170、及びサイズ評価テーブル180は、いずれもデータテーブルである。これらのデータテーブルは、いずれもサーバ装置1のハードディスク装置14に記憶されている。以下、これらのデータテーブルについて、これらの構造が示されている図4及び図5を参照しながら説明する。
【0028】
パンフレットマスタテーブル110のデータ構造は、図4の(1)に示されている。パンフレットマスタテーブル110は、「パンフID」、「画像データ」、及び「商品ID」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0029】
「パンフID」には、パンフレットを個別に識別する情報が格納される。
「画像データ」には、「パンフID」で識別されるパンフレットが有しているコンテンツ情報を表している画像を表現している画像データのデータファイル名の情報が格納される。各パンフレットが個々に有しているコンテンツ情報は、文字、写真、イラストなどを用いた画像により表されており、この画像を表現している画像データは、サーバ装置1のハードディスク装置14に蓄積しておく。
【0030】
「商品ID」には、「パンフID」で識別されるパンフレットに対応する商品(ここでは、旅行代理店が販売するパッケージ旅行)を特定する情報が格納される。このように「商品ID」を「パンフID」とは別に定義しておくことで、例えば、1つのパンフレットで複数の商品の紹介を行うことができ、また、複数のパンフレットで同一商品の紹介を行うこともできる。
【0031】
図4の(1)に例示されているパンフレットマスタテーブル110の各レコードのうちの第一番目のレコードを一例として説明する。このレコードは、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットが、「A101.jpg」なるファイル名の画像データで表現されている画像によってコンテンツ情報が表されており、「A101」なる商品IDの商品についてのものであることを示している。
【0032】
パンフレットメタ情報テーブル120のデータ構造は、図4の(2)に示されている。パンフレットメタ情報テーブル120は、「商品ID」、「日程」、「金額(最低)」、「金額(最高)」、「場所」、「フライト」、及び「添乗員有無」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納さ
れる情報について説明する。
【0033】
「商品ID」には、パンフレットマスタテーブル110における「商品ID」と同一のものが格納される。
「日程」には、「商品ID」で識別される商品(パッケージ旅行)の日程(出発日の設定可能期間)を示す情報が格納される。
【0034】
「金額(最低)」及び「金額(最高)」には、それぞれ、「商品ID」で識別される商品(パッケージ旅行)の最低価格及び最高価格を示す情報が格納される。パッケージ旅行の場合、出発日の違いや宿泊先のホテルの違い等により、商品価格が異なるので、これらのフィールドが用意されている。
【0035】
「場所」には、「商品ID」で識別される商品(パッケージ旅行)の訪問先を示す情報が格納される。
「フライト」には、「商品ID」で識別される商品(パッケージ旅行)において利用する航空会社名を示す情報が格納される。
【0036】
「添乗員有無」には、「商品ID」で識別される商品(パッケージ旅行)に添乗員が同行するかしないかを示す情報が格納される。
図4の(2)に例示されているパンフレットメタ情報テーブル120の各レコードのうちの第一番目のレコードを一例として説明する。このレコードは、「A101」なる商品IDの商品であるパッケージ旅行の商品内容が示されている。すなわち、このパッケージ旅行は、出発日の設定が「4月〜6月」であり、価格が「70000」円から「140000」円のものであって、訪問先が「ハワイ」である。そして、このパッケージ旅行は、航空会社として「A社」を利用し、添乗員は同行しない(「無し」)。なお、これらの情報は、いずれもコンテンツ情報である。従って、これらの情報は、「A101」なる商品IDの商品についてのパンフレットの画像(「A101.jpg」なるファイル名の画像データで表現されている画像)で表されている。
【0037】
以上のパンフレットマスタテーブル110及びパンフレットメタ情報テーブル120は、各レコードのデータが予め設定されているデータテーブルである。これに対し、個人パンフ情報テーブルA130は、各レコードのデータが、個人パンフレット作成処理部101及び第一嗜好分析処理部102aにより与えられるデータテーブルである。
【0038】
個人パンフ情報テーブルA130のデータ構造は、図4の(3)に示されている。個人パンフ情報テーブルA130は、「利用者ID」、「パンフID」、「位置」、「サイズ」、「位置ポイント」、「サイズポイント」、及び「合計ポイント」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0039】
「利用者ID」には、図1のシステムを利用して個人パンフレットの作成を行う利用者(旅行代理店の利用客)を個別に識別する情報が格納される。
「パンフID」には、パンフレットマスタテーブル110における「パンフID」と同一の情報が格納される。すなわち、「利用者ID」で識別される利用者が、持ち帰りパンフレットの作成のために選択指示したパンフレットを特定する情報が格納される。
【0040】
「位置(X,Y)」には、「利用者ID」で識別される利用者(指示者)が選択指示したパンフレットの画像(すなわちコンテンツ情報)の、所定のレイアウト枠内における配置位置についての指示内容を、X座標及びY座標の二次元直交座標で示した情報が格納される。
【0041】
「サイズ(高さ,幅)」には、「利用者ID」で識別される利用者(指示者)が選択指示したパンフレットの画像の、所定のレイアウト枠内におけるサイズ(大きさ)についての指示内容を、高さ及び幅で示した情報が格納される。なお、ここで、「高さ」とはY軸方向の長さであり、「幅」とはX軸方向の長さである。
【0042】
「位置ポイント」には、「利用者ID」で識別される利用者(指示者)が指示したパンフレットの画像の配置位置に基づいて、そのパンレットが有しているコンテンツ情報に応じて設定されている後述の嗜好情報に対して与えられる点数を示す情報が格納される。
【0043】
「サイズポイント」には、「利用者ID」で識別される利用者(指示者)が指示したパンフレットの画像のサイズに基づいて、そのパンレットに関連付けられている後述の嗜好情報に対して与えられる点数を示す情報が格納される。
【0044】
「合計ポイント」には、「位置ポイント」の点数と「サイズポイント」の点数との合計点数を示す情報が格納される。
図4の(3)に例示されている個人パンフ情報テーブルA130の各レコードのうちの第一番目のレコードを一例として説明する。このレコードは、「R001」なる利用者IDで識別される利用者が、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像についてした、所定のレイアウト枠内への配置態様についての指示内容を示している。この指示では、当該レイアウト枠内において「(15,15)」なるXY座標で特定される位置に、「(70,150)」なる高さ及び幅でパンフレットの画像を配置することが指示されている。そして、この指示による位置ポイントは「250」であり、サイズポイントは「250」であって、合計ポイントは「500」であることが、このレコードで示されている。
【0045】
嗜好情報テーブル140は、各レコードのデータが予め設定されているデータテーブルである。嗜好情報テーブル140のデータ構造は、図5の(1)に示されている。嗜好情報テーブル140は、「パンフID」、「嗜好分類」、及び「嗜好情報」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0046】
「パンフID」には、パンフレットマスタテーブル110における「パンフID」と同一の情報が格納される。
「嗜好分類」には、次に説明する「嗜好情報」を幾つかのグループに分類したときに属することとなるグループの名称を示す情報が格納される。
【0047】
「嗜好情報」には、「パンフID」で識別されるパンフレットが有しているコンテンツ情報に応じて予め設定しておく、嗜好を示す情報が格納される。
図5の(1)に例示されている嗜好情報テーブル140の各レコードのうちの第一番目及び第二番目のレコードを一例として説明する。第一番目のレコードは、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットには、「リゾート」なる嗜好情報が、当該パンフレットが有しているコンテンツ情報に応じて予め設定されており、この嗜好情報が「地域」なる嗜好分類に属していることを示している。第二番目のレコードは、同じく「101」なるパンフレットに、「添乗員無」なる嗜好情報が、当該パンフレットが有しているコンテンツ情報に応じて予め設定されており、この嗜好情報が「サービス」なる嗜好分類に属していることを示している。
【0048】
このように、嗜好情報テーブル140は、コンテンツ情報を特定する情報と、そのコンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けている。 利用者嗜好分析テーブ
ル150は、各レコードのデータが、第一嗜好分析処理部102aにより与えられるデータテーブルである。利用者嗜好分析テーブル150のデータ構造は、図5の(2)に示されている。利用者嗜好分析テーブル150は、「利用者ID」、「パンフID」、「嗜好分類」、「嗜好情報」、及び「ポイント」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0049】
「利用者ID」には、個人パンフ情報テーブルA130における「利用者ID」と同一の情報が格納される。
「パンフID」には、パンフレットマスタテーブル110における「パンフID」と同一の情報が格納される。すなわち、「利用者ID」で識別される利用者が、持ち帰りパンフレットの作成のために選択指示したパンフレットを特定する情報が格納される。
【0050】
「嗜好分類」には、嗜好情報テーブル140における「嗜好分類」と同一の情報であって、「パンフID」で特定されるパンフレットについての情報が格納される。
「嗜好情報」には、嗜好情報テーブル140における「嗜好情報」と同一の情報であって、「パンフID」で特定されるパンフレットについての情報が格納される。
【0051】
「ポイント」には、「利用者ID」で識別される利用者に対応する「嗜好情報」について与えられた点数の情報が格納される。
図5の(2)に例示されている利用者嗜好分析テーブル150の各レコードのうちの第一番目及び第二番目のレコードを一例として説明する。第一番目のレコードは、「R001」なる利用者IDで識別される利用者が、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像を、所定のレイアウト枠内へ配置したときの配置態様により、「リゾート」なる嗜好情報に与えられた点数を示している。そして、この嗜好情報は、「地域」なる嗜好分類に属しており、「500」ポイントが与えられたことを示している。また、第二番目のレコードは、同じく、「R101」なる利用者が「101」なるパンフレットの画像を、所定のレイアウト枠内へ配置したときの配置態様により、「添乗員無」なる嗜好情報に与えられた点数を示している。そして、この嗜好情報は、「サービス」なる嗜好分類に属しており、「500」ポイントが与えられたことを示している。
【0052】
利用者嗜好情報テーブルA160は、各レコードのデータが、第一嗜好分析処理部102aにより与えられるデータテーブルである。利用者嗜好情報テーブルA160のデータ構造は、図5の(3)に示されている。利用者嗜好情報テーブルA160は、「利用者ID」、「嗜好分類」、及び「嗜好情報」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0053】
「利用者ID」には、個人パンフ情報テーブルA130における「利用者ID」と同一の情報が格納される。
「嗜好分類」には、嗜好情報テーブル140における「嗜好分類」と同一の情報が格納される。
【0054】
「嗜好情報」には、嗜好情報テーブル140における「嗜好情報」と同一の情報であって、「利用者ID」で識別される利用者についての嗜好の分析結果の情報が格納される。
図5の(3)に例示されている利用者嗜好情報テーブルA160の各レコードのうちの第一番目及び第二番目のレコードを一例として説明する。第一番目のレコードは、「R001」なる利用者IDで識別される利用者の嗜好の分析結果として、旅行に関心を寄せている「地域」は「リゾート」であることを示している。また、第二番目のレコードは、「R101」なる利用者IDで識別される利用者の嗜好の分析結果として、旅行に関心を寄
せている「サービス」は「添乗員無」であることを示している。
【0055】
位置評価テーブル170は、各レコードのデータが予め設定されているデータテーブルである。位置評価テーブル170のデータ構造は、図5の(4)に示されている。位置評価テーブル170は、「エリアNo.」、「エリア位置」、及び「位置ポイント」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0056】
「エリアNo.」には、パンフレットの画像を配置するレイアウト枠内のエリア(部分領域)を個別に識別する情報が格納される。
「エリア位置」には、「エリアNo.」で識別されるエリアの具体的な位置を示す情報が格納される。
【0057】
「位置ポイント」には、「エリアNo.」で識別されるエリアへのパンレットの画像の配置が利用者から指示された場合に、当該パンフレットについて嗜好情報テーブル140により関連付けられている嗜好情報に対して与えられる点数を示す情報が格納される。
【0058】
図5の(4)に例示されている位置評価テーブル170の各レコードのうちの第一番目のレコードを一例として説明する。このレコードは、所定のレイアウト枠における「E001」なるエリアナンバーで識別されるエリアは、「0≦X<50,0≦Y<50」の範囲であることが示されている。そして、このエリアにパンレットの画像の配置が利用者から指示された場合には、当該パンフレットが有しているコンテンツ情報に応じて設定されている嗜好情報に対して与えられる位置ポイントが「250」であることが示されている。
【0059】
なお、この図5の(4)に例示した位置評価テーブル170のデータ例では、レイアウト枠の左寄りにパンフレットの画像を配置する指示が、その右寄りに配置する指示よりも高い位置ポイントが、所定の嗜好情報に対して与えられるように設定されている。また、このデータ例では、レイアウト枠の上寄りにパンフレットの画像を配置する指示が、その下寄りに配置する指示よりも高い位置ポイントが、所定の嗜好情報に対して与えられるように設定されている。これらは、利用者によるパンフレットの画像の配置位置の指示が、左寄りであるほど、また上寄りであるほど、そのパンフレットに対する利用者の関心が高い傾向があるとの推定によるものである。
【0060】
サイズ評価テーブル180は、各レコードのデータが予め設定されているデータテーブルである。サイズ評価テーブル180のデータ構造は、図5の(5)に示されている。サイズ評価テーブル180は、「サイズNo.」、「サイズ位置」、及び「サイズポイント」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0061】
「サイズNo.」には、パンフレットの画像をレイアウト枠内に配置するときのサイズ(面積)の範囲を個別に識別する情報が格納される。
「サイズ範囲」には、「サイズNo.」で識別される画像のサイズの具体的な面積の範囲を示す情報が格納される。なお、パンフレットの画像の面積は、その画像の高さと幅との積で算出されるものとする。
【0062】
「サイズポイント」には、「サイズNo.」で識別されるサイズでパンレットの画像を配置することが指示された場合に、当該パンフレットについて嗜好情報テーブル140により関連付けられている嗜好情報に対して与えられる点数を示す情報が格納される。
【0063】
図5の(5)に例示されているサイズ評価テーブル180の各レコードのうちの第一番目のレコードを一例として説明する。このレコードは、「S001」なるサイズナンバーで識別されるサイズは、「Size≧5000」、すなわち5000以上の面積の範囲であることが示されている。そして、このサイズでのパンレットの画像の配置が利用者から指示された場合には、当該パンフレットが有しているコンテンツ情報に応じて設定されている嗜好情報に対して与えられるサイズポイントが「250」であることが示されている。
【0064】
なお、この図5の(5)に例示したサイズ評価テーブル180のデータ例は、所定のレイアウト枠内にパンフレットの画像を配置するときのサイズの指示が大きいものほど、高いサイズポイントが所定の嗜好情報に対して与えられるように設定されている。このことは、利用者によるパンフレットの画像の配置サイズの指示が、大きいものほど、そのパンフレットに対する利用者の関心が高い傾向があるとの推定によるものである。
【0065】
次に、図3に示した嗜好分析システムの構成における個人パンフレット作成処理部101及び第一嗜好分析処理部102aの動作について説明する。
まず図6について説明する。図6は、図1に示した嗜好分析システムによって行われる、個人パンフレット作成処理の処理内容を示すフローチャートである。サーバ装置1及びクライアント装置2のMPU11は、それぞれのハードディスク装置14若しくは可搬型記録媒体20から所定の制御プログラムを読み出して実行することによって、この個人パンフレット作成処理を行うことが可能となる。このとき、サーバ装置1及びクライアント装置2のMPU11は、個人パンフレット作成処理部101として機能する。
【0066】
この図6の処理は、クライアント装置2から通信回線4を介して送られてくる個人パンフレットの作成の開始指示をサーバ装置1が受け取ったことをMPU11が検出すると開始される。この開始指示は、クライアント装置2を操作する利用者が、クライアント装置2の入力装置15に対する所定の操作を行うと、当該操作を検出したクライアント装置2のMPU11が、サーバ装置1へ宛てて通信回線4に送出する。
【0067】
なお、クライアント装置2のMPU11では、所定の入出力プログラムが実行中である。クライアント装置2のMPU11は、この入出力プログラムの実行によって、クライアント装置2の入力装置15に対して利用者が行った操作を検出して当該操作に対応付けられている利用者からの指示をサーバ装置1へ宛てて通信回線4に送出する処理を行う。また、クライアント装置2のMPU11は、この入出力プログラムの実行により、例えばパンフレットの画像の表示処理などといった、サーバ装置1から通信回線4を介して送られてくる制御指示に応じた各種の制御処理を行う。
【0068】
なお、図2に示した構成要素に関し、以降の説明においては、クライアント装置2についてのものは「クライアント装置2のMPU11」などと特に示すようにする。従って、サーバ装置1についての構成要素は、単に「MPU11」などとして特に示さないこともある。
【0069】
図6の処理が開始されると、まず、S101において、操作画面表示処理が行われる。この処理は、クライアント装置2の表示装置16に、図7に例示したような操作画面200を表示させる処理である。
【0070】
図7に例示した操作画面200について説明する。
操作画面200は、商品情報検索画面210と、個人パンフ作成画面220とを備えている。ここで、商品情報検索画面210は、検索条件入力欄211と、パンフレット一覧表示部212とを備えており、個人パンフ作成画面220は、レイアウト枠221と、配
置情報表示部222とを備えている。
【0071】
検索条件入力欄211には、「日程」欄及び「方面」欄と、「検索」ボタンアイコンとが備えられている。
パンフレット一覧表示部212には、後述する商品検索処理によって抽出された商品についてのパンフレットの画像が一覧される。
【0072】
レイアウト枠221は、パンフレット一覧表示部212に一覧表示されたパンフレットの画像を、利用者が必要に応じて拡大縮小しながら配置する領域を示す枠である。利用者がこのレイアウト枠221内にパンフレットの画像を配置すると、レイアウト枠221内の画像が、その配置態様のままでプリンタ装置3により用紙に印刷されて出力される。利用者は、こうしてパンフレットの画像が印刷された用紙を、持ち帰ることができる。
【0073】
配置情報表示部222は、レイアウト枠221内への配置指示が行われているパンフレットの画像の現在の配置態様を示す配置位置(X座標,Y座標)及びサイズ(高さ,幅)の情報が表示される。
【0074】
図6の説明に戻る。
S101の操作画面表示処理では、MPU11は、操作画面200を表している画像データをハードディスク装置14から読み出してクライアント装置2へ送付する処理を行う。なお、クライアント装置2のMPU11では、この画像データを受け取ると、受け取った画像データで表現されている操作画面200を、クライアント装置2の表示装置16に表示させる処理が行われる。
【0075】
S102では商品検索条件入力処理が行われる。この処理に際し、利用者は、クライアント装置2の入力装置15を操作して、まず、操作画面200の個人パンフ作成画面220における検索条件入力欄211の「日程」欄及び「方面」欄にそれぞれ希望の旅程及び訪問先の条件を入力する。そして、利用者は、この入力に続き、クライアント装置2の入力装置15を操作して「検索」ボタンアイコンを押下する。すると、この操作を検出したクライアント装置2のMPU11が、入力された条件をクライアント装置2からサーバ装置1に送付する処理を行う。MPU11は、このようにして送られてきた条件入力を受け付ける処理を行う。
【0076】
次に、S103では商品検索処理が行われる。この処理では、MPU11は、まず、ハードディスク装置14に記憶されているパンフレットメタ情報テーブル120を参照して、「日程」及び「場所」の各フィールドのデータが、S102の処理により受け付けた条件入力に合致しているレコードを抽出する。そして、抽出したレコードにおける「商品ID」フィールドのデータを取得すると共に、パンフレットマスタテーブル110を参照し、取得したものと同一のデータを「商品ID」フィールドに有しているレコードを抽出する。
【0077】
次に、S104では商品情報表示処理が行われる。この処理では、MPU11は、S103の処理によりパンフレットマスタテーブル110から抽出したレコードにおける「パンフID」フィールドのデータと「画像データ」フィールドのデータ(画像ファイル名)とを取得する。そして、取得した画像ファイル名の画像データをハードディスク装置14から読み出し、パンフIDと共にクライアント装置2へ送付する。なお、クライアント装置2のMPU11では、このパンフID及び画像データを受け取ると、受け取った画像データで表現されているパンフレットの画像を、操作画面200のパンフレット一覧表示部212に一覧表示させる処理が行われる。
【0078】
次に、S105ではパンフ配置操作入力処理が行われる。この処理に際し、利用者は、クライアント装置2の入力装置15を操作して以下の作業を行う、すなわち、利用者はまず、操作画面200のパンフレット一覧表示部212に一覧表示されているパンフレットの画像から、希望のものを選択する指示を行う。続いて、選択した画像に対し、レイアウト枠221内の希望の位置への配置を指示する。クライアント装置2のMPU11は、これらの指示を取得すると、取得した指示の内容に従い、選択指示されたパンフレットの画像を、レイアウト枠221内の指示された位置に配置する処理を行う。また、クライアント装置2のMPU11は、この処理に並行して、レイアウト枠221内に配置したパンフレットの画像の配置位置を示すXY座標の情報を取得し、取得した情報を、配置情報表示部222に表示する処理を行う。更に、クライアント装置2のMPU11は、この画像の配置位置情報を、この画像で表されているパンフレットのパンフIDと、これらの指示を行った利用者(以下、この利用者を「指示者」と称する)の識別情報と共に、サーバ装置1へ送付する処理も行う。
【0079】
次に、S106では、S105の処理により選択指示されたパンフレットの画像がレイアウト枠221内に配置されたか否かを判定する処理を、クライアント装置2のMPU11が行う。ここで、パンフレットの画像がレイアウト枠221内に配置されたと判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS107に処理を進める。一方、パンフレットの画像がレイアウト枠221内に配置されていないと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS105へ処理を戻して、パンフレットの画像の選択及び配置位置についての利用者からの指示を取得する処理を再度行う。
【0080】
次に、S107では個人パンフ情報格納処理が行われる。この処理では、まず、MPU11が、クライアント装置2から送られてくる利用者の識別情報、パンフIDの情報、及び、画像の配置位置を示す情報を取得する。そして、取得したこれらの情報を、それぞれ「利用者ID」、「パンフID」、及び「位置(X,Y)」の各フィールドのデータとする個人パンフ情報テーブルA130のレコードを新たに作成してハードディスク装置14に記憶する。
【0081】
次に、S108では、パンフサイズ調整処理として、以下の処理が行われる。
まず、このS108の処理に際し、利用者は、クライアント装置2の入力装置15を操作して、レイアウト枠221内に配置した画像に対し、必要に応じサイズ変更の指示を行う。
【0082】
クライアント装置2のMPU11は、このサイズ変更の指示を取得すると、取得した指示の内容に従い、レイアウト枠221内に配置した画像を、拡大若しくは縮小する画像処理を行う。また、クライアント装置2のMPU11は、この処理に並行して、レイアウト枠221内に配置したパンフレットの画像の拡大若しくは縮小後のサイズを示す情報(高さ及び幅の情報)を取得し、取得した情報を、配置情報表示部222に表示する処理を行う。更に、クライアント装置2のMPU11は、この画像のサイズ情報を、この画像で表されているパンフレットのパンフIDと、これらの指示を行った利用者(以下、この利用者を「指示者」と称する)の識別情報と共に、サーバ装置1へ送付する処理も行う。
【0083】
一方、MPU11は、クライアント装置2から送られてくる指示者の識別情報、パンフIDの情報、及び、画像のサイズ情報を取得する。そして、ハードディスク装置14に記憶されている個人パンフ情報テーブルA130を参照し、取得した指示者の識別情報及びパンフIDの情報が、それぞれ「利用者ID」及び「パンフID」の各フィールドのデータとして格納されているレコードを抽出する。そして、抽出したレコードにおける「サイズ(高さ,幅)」のフィールドに、クライアント装置2から受け取った画像のサイズ情報を収めてハードディスク装置14に記憶する。
【0084】
次に、S109では、パンフ位置調整処理として、以下の処理が行われる。
まず、このS109の処理に際し、指示者は、クライアント装置2の入力装置15を操作して、レイアウト枠221内に配置した画像に対し、必要に応じ配置位置の変更の指示を行う。
【0085】
クライアント装置2のMPU11は、この配置位置の変更指示を取得すると、取得した指示の内容に従い、レイアウト枠221内に配置した画像を移動する画像処理を行う。また、クライアント装置2のMPU11は、この処理に並行して、レイアウト枠221内に配置したパンフレットの画像の移動後の配置位置を示す情報(XY座標の情報)を取得し、取得した情報を、配置情報表示部222に表示する処理を行う。更に、クライアント装置2のMPU11は、この画像の新たな配置位置情報を、この画像で表されているパンフレットのパンフIDと、これらの指示を行った指示者の識別情報と共に、サーバ装置1へ送付する処理も行う。
【0086】
一方、MPU11は、クライアント装置2から送られてくる指示者の識別情報、パンフIDの情報、及び、画像の新たな配置位置を示す情報を取得する。そして、ハードディスク装置14に記憶されている個人パンフ情報テーブルA130を参照し、取得した指示者の識別情報及びパンフIDの情報が、それぞれ「利用者ID」及び「パンフID」の各フィールドのデータとして格納されているレコードを抽出する。そして、抽出したレコードにおける「位置(X,Y)」のフィールドに格納されていた情報を、クライアント装置2から受け取った画像の配置位置を示す情報に更新してハードディスク装置14に記憶する。
【0087】
以上のS109の処理を終えると、この図6の処理が終了する。
以上までの処理が個人パンフレット作成処理である。この処理により、パンフレットの選択についての指示を示している選択情報と、選択されたパンフレットの画像のレイアウト枠221内への配置態様についての指示を示しているレイアウト情報(配置位置情報及びサイズ情報)とが取得される。そして、取得された指示者毎の選択情報及びレイアウト情報が、個人パンフ情報テーブルA130に格納される。
【0088】
次に図7について説明する。図6は、図1に示した嗜好分析システムにおけるサーバ装置1によって行われる、嗜好分析処理の第一の例の処理内容を示すフローチャートである。サーバ装置1のMPU11は、サーバ装置1のハードディスク装置14若しくは可搬型記録媒体20から所定の制御プログラムを読み出して実行することによって、この嗜好分析処理が行えるようになり、図3における第一嗜好分析処理部102aとして機能する。
【0089】
この図7の処理は、例えばサーバ装置1のユーザ(旅行代理業者など)がサーバ装置1の入力装置15を操作する等して指示される、指示者の嗜好分析の開始の指示をサーバ装置1のMPU11が検出すると開始される。
【0090】
図7の処理が開始されると、まず、S201において、個人パンフ情報抽出処理が行われる。この処理では、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている個人パンフ情報テーブルA130から、嗜好分析の対象とする指示者を識別する情報が「利用者ID」フィールドに格納されているレコードを全て抽出する処理を行う。
【0091】
このS201の処理に続く、S202からS209にかけての処理は、S201の処理で抽出された各レコードを対象として行われる。言い換えれば、これらの処理は、S201の処理で抽出された各レコードの「パンフID」フィールドに格納されている情報で識別される各パンフレットを対象として行われる。従って、S202からS211にかけて
の処理は、「パンフID」の情報毎に繰り返し行われる。図8における「パンフIDでループ」とは、この処理の繰り返しを意味している。
【0092】
S202ではパンフ位置評価処理が行われる。この処理では、MPU11は、まず、処理対象のレコードにおける「位置(X,Y)」フィールドから、処理対象のパンフレットのレイアウト枠221内における配置位置情報を取得する。次に、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている位置評価テーブル170を参照し、「エリア位置」フィールドの情報で示されているエリアが、取得した配置位置情報で示されている位置を含むレコードを位置評価テーブル170から抽出する。そして、抽出したレコードにおける「位置ポイント」フィールドに格納されている点数情報を取得する。
【0093】
S203では位置ポイント格納処理が行われる。この処理では、MPU11は、S202の処理により取得した点数情報を、個人パンフ情報テーブルA130における処理対象のレコードの「位置ポイント」フィールドに格納してハードディスク装置14に記憶する処理を行う。
【0094】
S204ではパンフサイズ評価処理が行われる。この処理では、MPU11は、まず、処理対象のレコードにおける「サイズ(高さ,幅)」フィールドから、処理対象のパンフレットのレイアウト枠221内におけるサイズの情報を取得し、その高さと幅とを乗算して、そのパンフレットの画像の面積を取得する。次に、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されているサイズ評価テーブル180を参照し、「サイズ範囲」フィールドの情報で示されているサイズの範囲に、取得した面積を含むレコードをサイズ評価テーブル180から抽出する。そして、抽出したレコードにおける「サイズポイント」フィールドに格納されている点数情報を取得する。
【0095】
S205ではサイズポイント格納処理が行われる。この処理では、MPU11は、S204の処理により取得した点数情報を、個人パンフ情報テーブルA130における処理対象のレコードの「サイズポイント」フィールドに格納してハードディスク装置14に記憶する処理を行う。
【0096】
S206ではポイント合計処理が行われる。この処理では、MPU11は、個人パンフ情報テーブルA130における処理対象のレコードの「位置ポイント」フィールド及び「サイズポイント」フィールドにそれぞれ格納されている点数情報の加算合計を算出する。そして、この算出結果である合計点数を示す情報を、この処理対象のレコードの「合計ポイント」フィールドに格納してハードディスク装置14に記憶する。この合計点数情報は、パンフレットの配置態様の指示内容を示している配置位置情報及びサイズ情報に基づいて、当該パンフレットに関連付けられている嗜好情報に与えられる重みの情報といえるものである。
【0097】
S207では嗜好情報抽出処理が行われる。この処理では、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている嗜好情報テーブル140を参照し、「パンフID」フィールドの情報が個人パンフ情報テーブルA130における処理対象のレコードと同一であるレコードを全て抽出する。そして、抽出された各レコードにおける「嗜好分類」及び「嗜好情報」の両フィールドにそれぞれ格納されている嗜好分類の情報及び嗜好情報をレコード毎に取得する。この処理により取得される嗜好情報は、指示者により選択指示されたパンフレットに関連付けられているものである。
【0098】
S208ではパンフ嗜好情報分析処理が行われる。この処理は、利用者嗜好分析テーブル150のレコードを作成する処理である。この処理では、MPU11は、まず、S207の処理により取得したレコード毎の嗜好分類の情報及び嗜好情報を、それぞれ、利用者
嗜好分析テーブル150の各レコードにおける「嗜好分類」フィールド及び「嗜好情報」フィールドの情報とする。次に、MPU11は、個人パンフ情報テーブルA130における処理対象のレコードから、「利用者ID」フィールドに格納されている指示者の識別情報と、「パンフID」フィールドに格納されているパンフレットの識別情報とを取得する。そして、取得した指示者の識別情報とパンフレットの識別情報とを、それぞれ、作成中の利用者嗜好分析テーブル150の各レコードにおける「利用者ID」フィールド及び「パンフID」フィールドの情報とする。以上のようにして作成されたレコードを、MPU11は、利用者嗜好分析テーブル150に格納してハードディスク装置14に記憶する。
【0099】
S209ではパンフ嗜好ポイント付与処理が行われる。この処理では、MPU11は、まず、個人パンフ情報テーブルA130における処理対象のレコードから、「パンフID」フィールドに格納されているパンフレットの識別情報と、「合計ポイント」フィールドに格納されている前述した合計点数情報とを取得する。次に、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている利用者嗜好分析テーブル150を参照し、処理対象のレコードから取得したパンフレットの識別情報が「パンフID」フィールドに格納されているレコードを全て抽出する。そして、抽出した各レコードの「ポイント」フィールドに、処理対象のレコードから取得した合計点数情報を格納し、当該格納後の利用者嗜好分析テーブル150をハードディスク装置14に記憶する。このS209の処理によって、処理対象のパンフレットに関連付けられている嗜好情報に対する、当該パンフレットについて指示された配置態様に応じた重み付けが行われる。
【0100】
以上までのS202からS209にかけての処理が、S201の処理で抽出された全てのレコードについて行われる。
S210では利用者嗜好情報分析処理が行われる。この処理では、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている利用者嗜好分析テーブル150を参照する。そして、この利用者嗜好分析テーブル150に格納されているレコードのうち、「ポイント」フィールドに格納されている点数情報が最高のものを選択して抽出する。なお、ここで、最高点が同一の場合には、その最高点数であるレコードを全て選択して抽出する。
【0101】
S211では利用者嗜好情報格納処理が行われる。この処理は、利用者嗜好情報テーブルA160のレコードを、指示者の嗜好の分析結果の出力として作成する処理である。この処理では、MPU11は、まず、S210の処理により抽出した各レコードにおける「嗜好分類」フィールド及び「嗜好情報」フィールドの情報を、それぞれ利用者嗜好情報テーブルA160のレコードにおける当該フィールドの情報とする。次に、MPU11は、S201の処理において個人パンフ情報テーブルA130からレコードを抽出したときのキーとした識別情報(嗜好分析の対象とする指示者の識別情報)を取得する。そして、取得した指示者の識別情報を、作成中の利用者嗜好情報テーブルA160の各レコードにおける「利用者ID」フィールドの情報とする。以上のようにして作成されたレコードを、MPU11は、利用者嗜好情報テーブルA160に格納してハードディスク装置14に記憶する。
【0102】
以上のS211の処理を終えると、この図8の処理が終了する。
以上までの処理が嗜好分析処理の第一の例である。この処理により、前述した選択情報により選択指示されている複数のパンフレットの各々に関連付けられている複数の嗜好情報から、当該パンフレットの各々について前述したレイアウト情報により指示がされている配置態様に基づいた嗜好情報の選択が行われる。そして、この処理により選択された嗜好情報が、指示者の嗜好の分析結果として、利用者嗜好情報テーブルA160に格納される。
【0103】
なお、図8に示した嗜好分析処理では、指示者の嗜好の分析結果である嗜好情報の選択
を、位置評価テーブル170から取得された点数と、サイズ評価テーブル180から取得された点数との嗜好情報毎の合計に基づいて行うようにしていた。この代わりに、この選択を、位置評価テーブル170から取得された点数とサイズ評価テーブル180から取得された点数とのどちらか一方のみに基づいて行うようにしてもよい。なお、このようにするには、例えば、図8のS206の処理において、「位置ポイント」あるいは「サイズポイント」のどちらかのフィールドの点数情報のみを、処理対象レコードの「合計ポイント」フィールドに格納するようにすることで容易に実現可能である。
【0104】
次に図9について説明する。図9は、図1に示した嗜好分析システムの機能構成ブロックの第二の例を示している。
図9において、図3に示した第一の例と同一の構成要素には同一の符号を付している。
【0105】
図9に示した第二の例では、図3に示した第一の例における第一嗜好分析処理部102aが、第二嗜好分析処理部102bに置き換えられている。
個人パンフレット作成処理部101は、図3におけるものと同様、利用者がクライアント装置2を操作して行う指示に従い、個人パンフレットを作成する。
【0106】
第二嗜好分析処理部102bは、第一嗜好分析処理部102aと同様、個人パンフレットの作成のためにクライアント装置2を操作して行われた利用者の指示に基づいて、その利用者の嗜好の分析を行う。但し、第一嗜好分析処理部102aは、嗜好情報に関連付けられているパンフレットについて指示された配置態様に応じて当該嗜好情報に対して与えた重み付けの結果に基づいて嗜好情報を選択することで、指示者の嗜好の分析を行っていた。これに対し、第二嗜好分析処理部102bは、配置指示された複数のパンフレットの画像の間の距離を算出し、この距離が所定値以内である一対のパンフレットの各々について関連付けられている嗜好情報のうち共通のものを、指示者の嗜好の分析結果とする。
【0107】
パンフレットマスタテーブル110、パンフレットメタ情報テーブル120、個人パンフ情報テーブルB310、パンフ間距離分析テーブル320、嗜好情報テーブル140、及び利用者嗜好情報テーブルB330は、いずれもデータテーブルである。これらのデータテーブルは、いずれもサーバ装置1のハードディスク装置14に記憶されている。以下、これらのデータテーブルについて、これらの構造が示されている図10及び図11を参照しながら説明する。
【0108】
パンフレットマスタテーブル110のデータ構造は図9の(1)に示されており、パンフレットメタ情報テーブル120のデータ構造は図9の(2)に示されている。これらは、それぞれ、図4の(1)及び(2)に示したものと同一であるので、詳細な説明は省略する。なお、パンフレットマスタテーブル110及びパンフレットメタ情報テーブル120は、各レコードのデータが予め設定されているデータテーブルである。
【0109】
個人パンフ情報テーブルB310は、各レコードのデータが、個人パンフレット作成処理部101及び第二嗜好分析処理部102bにより与えられるデータテーブルである。
個人パンフ情報テーブルB310のデータ構造は、図9の(3)に示されている。個人パンフ情報テーブルB310は、「利用者ID」、「パンフID」、「位置」、及び「関連パンフID」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0110】
「利用者ID」には、図4の(3)に示した個人パンフ情報テーブルB310と同様、図1のシステムを利用して個人パンフレットの作成を行う利用者(指示者)を個別に識別する情報が格納される。
【0111】
「パンフID」には、図4の(3)に示した個人パンフ情報テーブルB310と同様、「利用者ID」で識別される指示者が、持ち帰りパンフレットの作成のために選択指示したパンフレットを特定する情報が格納される。
【0112】
「位置(X,Y)」には、図4の(3)に示した個人パンフ情報テーブルB310と同様、「利用者ID」で識別される指示者が選択指示したパンフレットの画像の、所定のレイアウト枠内における配置位置についての指示内容を示した情報が格納される。
【0113】
「関連パンフID」には、「パンフID」で特定されるパンフレットの画像の配置位置から予め設定されている距離以内に画像の配置が指示されているパンフレットを特定する情報が格納される。
【0114】
図9の(3)に例示されている個人パンフ情報テーブルB310の各レコードのうちの第一番目のレコードを一例として説明する。このレコードは、「R001」なる利用者IDで識別される利用者が、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像についてした、所定のレイアウト枠内への配置態様についての指示内容を示している。この指示では、当該レイアウト枠内において「(15,15)」なるXY座標で特定される位置にパンフレットの画像を配置することが指示されている。そして、この位置から予め設定されている距離以内に、「102,103」で特定される2つのパンフレットの画像を配置する指示がされていることが、このレコードで示されている。
【0115】
パンフ間距離分析テーブル320は、各レコードのデータが、第二嗜好分析処理部102bにより与えられるデータテーブルである。パンフ間距離分析テーブル320のデータ構造は、図9の(1)に示されている。パンフ間距離分析テーブル320は、「パンフ1」、「パンフ2」、及び「距離」の各フィールドに格納される情報を、レコード毎に関連付けているテーブルである。この各フィールドに格納される情報について説明する。
【0116】
「パンフ1」及び「パンフ2」には、所定のレイアウト枠内に配置指示された複数のパンフレットのうちの互いに異なる2つを特定する情報が、それぞれ格納される。
「距離」には、「パンフ1」及び「パンフ2」の各フィールドに格納された情報で特定される2つのパンフレットによって特定される一対のパンフレットのそれぞれの画像について指示された配置位置間の距離を示す情報が格納される。
【0117】
図9の(1)に例示されているパンフ間距離分析テーブル320の各レコードのうちの第一番目のレコードを一例として説明する。このレコードは、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像と、「102」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像との各々について指示された配置位置間の距離が「75.0」であったことを示している。
【0118】
嗜好情報テーブル140は、各レコードのデータが予め設定されているデータテーブルである。嗜好情報テーブル140のデータ構造は、図9の(2)に示されている。これは、図5の(1)に示したものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0119】
利用者嗜好情報テーブルB330は、各レコードのデータが、第二嗜好分析処理部102bにより与えられるデータテーブルである。利用者嗜好情報テーブルB330のデータ構造は、図9の(3)に示されている。これは、図5の(3)に示した利用者嗜好情報テーブルA160におけるものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0120】
次に、図9に示した嗜好分析システムの構成における個人パンフレット作成処理部101及び第二嗜好分析処理部102bの動作について説明する。
前述したように、図9における個人パンフレット作成処理部101は、図3におけるものと同様のものである。従って、ここでは、図1に示したサーバ装置1及びクライアント装置2のMPU11が、図6に示した個人パンフレット作成処理を前述したようにして同様に行うことで、個人パンフレット作成処理部101としての機能を提供するものとする。
【0121】
ここでは、個人パンフレット作成処理の詳細な説明は省略する。但し、図6のS107の個人パンフ情報格納処理では、個人パンフ情報テーブルA130のレコードを作成する代わりに、個人パンフ情報テーブルB310のレコードを作成してハードディスク装置14に記憶するようにする。また、図6のS108のパンフサイズ調整処理においては、パンフレットの画像のサイズ情報を個人パンフ情報テーブルA130に格納してハードディスク装置14に記憶する処理は不要である。更に、図6のS109のパンフ位置調整処理では、個人パンフ情報テーブルA130に代えて、個人パンフ情報テーブルB310のレコードにおける「位置(X,Y)」のフィールドに格納されていた情報を更新してハードディスク装置14に記憶するようにする。
【0122】
次に図12について説明する。図12は、図1に示した嗜好分析システムにおけるサーバ装置1によって行われる、嗜好分析処理の第二の例の処理内容を示すフローチャートである。サーバ装置1のMPU11は、サーバ装置1のハードディスク装置14若しくは可搬型記録媒体20から所定の制御プログラムを読み出して実行することによって、この嗜好分析処理を行えるようになり、図9における第二嗜好分析処理部102bとして機能する。
【0123】
この図12の処理は、例えばサーバ装置1のユーザ(旅行代理業者など)がサーバ装置1の入力装置15を操作する等して指示される、指示者の嗜好分析の開始の指示をサーバ装置1のMPU11が検出すると開始される。
【0124】
図7の処理が開始されると、まず、S301において、個人パンフ情報抽出処理が行われる。この処理では、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている個人パンフ情報テーブルB310から、嗜好分析の対象とする指示者を識別する情報が「利用者ID」フィールドに格納されているレコードを全て抽出する処理を行う。
【0125】
S302ではパンフ間距離算出処理が行われる。この処理は、パンフ間距離分析テーブル320のレコードを作成する処理である。この処理では、MPU11は、まず、S301で抽出された全てのレコードの「パンフID」フィールドと「位置(X,Y)」フィールドとにそれぞれ格納されているパンフレットの識別情報及び位置情報を取得する。次に、取得した全ての識別情報からいずれか2つを取り出して一対のパンフレットの全ての組み合わせを形成する。次に、形成したパンフレットの各組について、その組に属している2つのパンフレットの各々についての位置情報から、その2つのパンフレットの画像の配置位置間の距離を算出する。そして、形成したパンフレットの各組に属している2つのパンフレットの識別情報と、算出した距離とを、それぞれ、パンフ間距離分析テーブル320の各レコードにおける「パンフ1」、「パンフ2」、及び「距離」の各フィールドの情報とする。以上のようにして作成されたレコードを、MPU11は、パンフ間距離分析テーブル320に格納してハードディスク装置14に記憶する。
【0126】
なお、個人パンフ情報テーブルB310から抽出したレコードにおける「位置(X,Y)」フィールドには、パンフレットの画像の配置位置についての指示内容の情報として、X座標及びY座標の二次元直交座標で示した情報が格納されている。従って、2つのパンフレットの画像の配置位置間の距離を算出するには、両者の配置位置の指示内容を示すX座標の差の2乗とY座標の差の2乗と和の平方根を求めればよい。
【0127】
S303では関連パンフ抽出処理が行われる。この処理では、MPU11は、まず、ハードディスク装置14に記憶されているパンフ間距離分析テーブル320を参照する。そして、「距離」フィールドの値が、所定値以内であるレコードをパンフ間距離分析テーブル320から抽出する。なお、この所定値は、予め設定されている固定値としてもよく、また、必要に応じて変更可能なものとしておいてもよい。その後、このようにして抽出されたレコードの「パンフ1」及び「パンフ2」フィールドにそれぞれ格納されているパンフレットの識別情報の組を取得する。そして、この組において、その一方の識別情報がS301で抽出された個人パンフ情報テーブルB310のレコードの「パンフID」フィールドに格納されているもののその他方の識別情報を、このレコードの「関連パンフID」フィールドに格納する。以上のようにして作成されたレコードを、MPU11は、個人パンフ情報テーブルB310に格納してハードディスク装置14に記憶する。
【0128】
このS303の処理について、具体的なデータ例を用いて説明する。
図11の(1)に示したパンフ間距離分析テーブル320のデータ例を利用する。この第一行目のレコードでは、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像と、「102」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像との各々について指示された配置位置間の距離が「75.0」であったことが示されている。また、第二行目のレコードでは、「101」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像と、「103」なるパンフIDで識別されるパンフレットの画像との各々について指示された配置位置間の距離が「106.1」であったことが示されている。
【0129】
ここで、前述した所定値が「100」に設定されていたとすると、「距離」フィールドの値が所定値以内であるレコードとして、第一行目のレコードのみがパンフ間距離分析テーブル320から抽出される。この第一行目のレコードの「パンフ1」及び「パンフ2」フィールドには、それぞれ「101」及び「102」の識別情報が格納されている。従って、S301で抽出された個人パンフ情報テーブルB310のレコードのうち、「パンフID」フィールドに「101」が格納されていたものには、そのレコードの「関連パンフID」に「102」が格納される。また、S301で抽出された個人パンフ情報テーブルB310のレコードのうち、「パンフID」フィールドに「102」が格納されていたものには、そのレコードの「関連パンフID」に「101」が格納される。
【0130】
図12の説明に戻る。
S304では嗜好情報抽出処理が行われる。この処理では、MPU11は、ハードディスク装置14に記憶されている嗜好情報テーブル140を参照する。そして、「パンフID」フィールドに格納されている情報が、個人パンフ情報テーブルB310のレコードの「関連パンフID」フィールドに格納されているレコードを全て抽出する。そして、抽出された各レコードにおける「嗜好分類」及び「嗜好情報」の両フィールドにそれぞれ格納されている嗜好分類の情報及び嗜好情報を、個人パンフ情報テーブルB310のレコード毎に取得する。この処理により取得される嗜好情報は、指示者により選択指示されたパンフレットに関連付けられているものである。
【0131】
S305では嗜好情報分析処理が行われる。この処理では、MPU11は、個人パンフ情報テーブルB310のレコード毎にS304の処理により取得した嗜好分類の情報及び嗜好情報のうち、各レコードについて共通に取得されたものを抽出する処理を行う。
【0132】
以上のS304及びS305の処理について、具体的なデータ例を用いて説明する。
例えば、個人パンフ情報テーブルB310の第一レコードは、「パンフID」フィールドに「101」が格納されており、「関連パンフID」に「102」が格納されていたとする。更に、個人パンフ情報テーブルB310の第二レコードは、「パンフID」フィー
ルドに「102」が格納されており、「関連パンフID」に「101」が格納されていたとする。また、嗜好情報テーブル140は、図11の(2)に示されているデータを格納していたとする。
【0133】
この場合、S304の処理により、個人パンフ情報テーブルB310の第一レコードに対応する嗜好分類の情報及び嗜好情報として、「パンフID」フィールドに「102」が格納されているレコードが、嗜好情報テーブル140から抽出される。従って、「102」なるパンフレットの嗜好分類の情報及び嗜好情報の組み合わせとして、「地域」及び「ヨーロッパ」と、「サービス」及び「添乗員無」とが取得される。
【0134】
また、S304の処理により、個人パンフ情報テーブルB310の第二レコードに対応する嗜好分類の情報及び嗜好情報として、「パンフID」フィールドに「101」が格納されているレコードが、嗜好情報テーブル140から抽出される。従って、「101」なるパンフレットの嗜好分類の情報及び嗜好情報の組み合わせとして、「地域」及び「リゾート」と、「サービス」及び「添乗員無」とが抽出される。
【0135】
すると、この場合には、S305の処理により、個人パンフ情報テーブルB310の各レコードについて共通に取得されたパンフレットの嗜好分類の情報及び嗜好情報の組み合わせとして、「サービス」及び「添乗員無」が取得される。
【0136】
S305に続くS306では、利用者嗜好情報格納処理が行われる。この処理は、利用者嗜好情報テーブルB330のレコードを、指示者の嗜好の分析結果の出力として作成する処理である。この処理では、MPU11は、まず、S305の処理により抽出した嗜好分類の情報及び嗜好情報を、それぞれ利用者嗜好情報テーブルB330のレコードにおける当該フィールドの情報とする。次に、MPU11は、S301の処理において個人パンフ情報テーブルB310からレコードを抽出したときのキーとした識別情報(嗜好分析の対象とする指示者の識別情報)を取得する。そして、取得した指示者の識別情報を、作成中の利用者嗜好情報テーブルB330の各レコードにおける「利用者ID」フィールドの情報とする。以上のようにして作成されたレコードを、MPU11は、利用者嗜好情報テーブルB330に格納してハードディスク装置14に記憶する。
【0137】
以上のS306の処理を終えると、この図8の処理が終了する。
以上までの処理が嗜好分析処理の第二の例である。この処理により、前述した選択情報により選択指示されている複数のパンフレットの各々に関連付けられている複数の嗜好情報から、当該パンフレットの各々について前述したレイアウト情報により指示がされている配置態様に基づいた嗜好情報の選択が行われる。そして、この処理により選択された嗜好情報が、指示者の嗜好の分析結果として、利用者嗜好情報テーブルB330に格納される。
【0138】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
例えば、個人パンフレット作成処理部101は、指示者がクライアント装置2を操作して行う配置指示に従って、各パンフレットを配置して個人パンフレットを作成していた。ここで、指示者の希望条件(パックツアー商品の価格、訪問先、日程などの希望)の指示に基づき、各パンフレットを配置(例えば、条件と合致するものを、レイアウト枠の左寄り且つ上寄りに大きく配置)して個人パンフレットを作成するようにしてもよい。
【0139】
また、指示者の指示のみではなく、例えば、パンレットの提供者による商品提供の意向も加味して、各パンフレットを配置して個人パンフレットを作成するようにすることもできる。すなわち、例えば、提供者が販売の促進を強く望む商品については、その商品につ
いてのパンフレットを優先して配置(例えばレイアウト枠の左寄り且つ上寄りに大きく配置)するようにしてもよい。
【0140】
なお、本願において、パンフレットとは、綴じられた冊子に限定されるものではなく、コンテンツ情報を有しているものであれば、例えばカタログや比較表、あるいはチラシなどであってもよい。
【0141】
なお、上記した実施の形態から次のような構成の技術的思想も導かれる。
(付記1)指示者の嗜好の分析をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記コンピュータが備えている記憶部には、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルが記憶されており、
前記プログラムは、
前記指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得する選択レイアウト情報取得処理と、
前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する嗜好分析処理と、
を前記コンピュータに行わせる、
ことを特徴とするプログラム。
(付記2)前記嗜好分析処理は、前記嗜好情報テーブルから取得された複数の嗜好情報に対し、該嗜好情報に関連付けられているコンテンツ情報について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に応じた重み付けを行い、該重み付けの結果に基づいて嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
(付記3) 前記記憶部には、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報の配置位置と、該配置位置のコンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けている位置評価テーブルが更に記憶されており、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析処理は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記位置情報により指示されている前記コンテンツ情報の配置位置に関連付けられている前記点数を前記位置評価テーブルから取得し、取得された点数に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
(付記4)前記記憶部には、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報のサイズと、該サイズのパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けているサイズ評価テーブルが更に記憶されており、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報が配置されるときの前記レイアウト枠内でのサイズを指示するサイズ情報を更に含み、
前記嗜好分析処理は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記サイズ情報により指示されている前記コンテンツ情報のサイズに関連付けられている前記点数を前記サイズ評価テーブルから取得し、該サイズ評価テーブルから取得された点数と、前記位置評価テーブルから取得された点数との該嗜好情報毎の合計に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
(付記5)前記記憶部には、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報のサイズと、該サイズのパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けているサイズ評価テーブルが更に記憶されており、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報が配置されるときの前記レイアウト枠内でのサイズを指示するサイズ情報を含み、
前記嗜好分析処理は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記サイズ情報により指示されている前記コンテンツ情報のサイズに関連付けられている前記点数を前記サイズ評価テーブルから取得し、取得された点数に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
(付記6)前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析処理は、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置間の距離を前記位置情報に基づき算出し、算出された距離が所定値以内である一対のコンテンツ情報の組の各々について前記嗜好情報テーブルにおいて関連付けられている嗜好情報のうち共通のものを、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
(付記7)嗜好分析システムにより行われる、指示者の嗜好を分析する方法であって、
前記嗜好分析システムは、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルを備えており、
前記嗜好分析システムが備えている選択レイアウト情報取得部が、前記指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得し、
前記嗜好分析システムが備えている嗜好分析部が、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する、
ことを特徴とする嗜好分析方法。
(付記8)前記嗜好分析部は、前記嗜好情報テーブルから取得された複数の嗜好情報に対し、該嗜好情報に関連付けられているコンテンツ情報について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に応じた重み付けを行い、該重み付けの結果に基づいて嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析することを特徴とする請求項7に記載の嗜好分析方法。
(付記9)前記嗜好分析システムは、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報の配置位置と、該配置位置のパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けている位置評価テーブルを更に備えており、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析部は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記位置情報により指示されている前記コンテンツ情報の配置位置に関連付けられている前記点数を前記位置評価テーブルから取得し、取得された点数に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項8に記載の嗜好分析方法。
(付記10)前記嗜好分析システムは、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報のサイズと、該サイズのパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けているサイズ評価テーブルを更に備えてお
り、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報が配置されるときの前記レイアウト枠内でのサイズを指示するサイズ情報を更に含み、
前記嗜好分析部は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記サイズ情報により指示されている前記コンテンツ情報のサイズに関連付けられている前記点数を前記サイズ評価テーブルから取得し、該サイズ評価テーブルから取得された点数と、前記位置評価テーブルから取得された点数との該嗜好情報毎合計に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項9に記載の嗜好分析方法。
(付記11)前記嗜好分析システムは、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報のサイズと、該サイズのパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けているサイズ評価テーブルを更に備えており、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報が配置されるときの前記レイアウト枠内でのサイズを指示するサイズ情報を含み、
前記嗜好分析部は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記サイズ情報により指示されている前記コンテンツ情報のサイズに関連付けられている前記点数を前記サイズ評価テーブルから取得し、取得された点数に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項8に記載の嗜好分析方法。
(付記12)前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析部は、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置間の距離を前記位置情報に基づき算出し、算出された距離が所定値以内である一対のコンテンツ情報の組の各々について前記嗜好情報テーブルにおいて関連付けられている嗜好情報のうち共通のものを、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項7に記載の嗜好分析方法。
(付記13)コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルと、
指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得する選択レイアウト情報取得手段と、
前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する嗜好分析手段と、
を有することを特徴とする嗜好分析システム。
(付記14)前記嗜好分析手段は、前記嗜好情報テーブルから取得された複数の嗜好情報に対し、該嗜好情報に関連付けられているコンテンツ情報について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に応じた重み付けを行い、該重み付けの結果に基づいて嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析することを特徴とする請求項13に記載の嗜好分析システム。
(付記15)前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報の配置位置と、該配置位置のパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けている位置評価テーブルを更に有し、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析手段は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記位置情報により指示されている前記コンテンツ情報の配置位置に関連付けられている
前記点数を前記位置評価テーブルから取得し、取得された点数に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項14に記載の嗜好分析システム。
(付記16)前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報のサイズと、該サイズのパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けているサイズ評価テーブルを更に有し、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報が配置されるときの前記レイアウト枠内でのサイズを指示するサイズ情報を更に含み、
前記嗜好分析手段は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記サイズ情報により指示されている前記コンテンツ情報のサイズに関連付けられている前記点数を前記サイズ評価テーブルから取得し、該サイズ評価テーブルから取得された点数と、前記位置評価テーブルから取得された点数との該嗜好情報毎合計に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項15に記載の嗜好分析システム。
(付記17)前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報のサイズと、該サイズのパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けているサイズ評価テーブルを更に有し、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報が配置されるときの前記レイアウト枠内でのサイズを指示するサイズ情報を含み、
前記嗜好分析手段は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記サイズ情報により指示されている前記コンテンツ情報のサイズに関連付けられている前記点数を前記サイズ評価テーブルから取得し、取得された点数に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項14に記載の嗜好分析システム。
(付記18)前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析手段は、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置間の距離を前記位置情報に基づき算出し、算出された距離が所定値以内である一対のコンテンツ情報の組の各々について前記嗜好情報テーブルにおいて関連付けられている嗜好情報のうち共通のものを、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項13に記載の嗜好分析システム。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】嗜好分析システムの全体構成を示す図である。
【図2】コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【図3】図1に示したサーバ装置の機能構成ブロックの第一の例を示す図である。
【図4】各データテーブルの構造を示す図(その1)である。
【図5】各データテーブルの構造を示す図(その2)である。
【図6】個人パンフレット作成処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図7】操作画面の例を示す図である。
【図8】嗜好分析処理の第一の例の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】図1に示したサーバ装置の機能構成ブロックの第二の例を示す図である。
【図10】各データテーブルの構造を示す図(その3)である。
【図11】各データテーブルの構造を示す図(その4)である。
【図12】嗜好分析処理の第二の例の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0143】
1 サーバ装置
2 クライアント装置
3 プリンタ装置
4 通信回線
11 MPU
12 ROM
13 RAM
14 ハードディスク装置
15 入力装置
16 表示装置
17 インタフェース装置
18 記録媒体駆動装置
19 バス
20 可搬型記録媒体
101 個人パンフレット作成処理部
102a 第一嗜好分析処理部
102b 第二嗜好分析処理部
110 パンフレットマスタテーブル
120 パンフレットメタ情報テーブル
130 個人パンフ情報テーブルA
140 嗜好情報テーブル
150 利用者嗜好分析テーブル
160 利用者嗜好情報テーブルA
170 位置評価テーブル
180 サイズ評価テーブル
200 操作画面
210 商品情報検索画面
211 検索条件入力欄
212 パンフレット一覧表示部
220 個人パンフ作成画面
221 レイアウト枠
222 配置情報表示部
310 個人パンフ情報テーブルB
320 パンフ間距離分析テーブル
330 利用者嗜好情報テーブルB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指示者の嗜好の分析をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記コンピュータが備えている記憶部には、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルが記憶されており、
前記プログラムは、
前記指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得する選択レイアウト情報取得処理と、
前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する嗜好分析処理と、
を前記コンピュータに行わせる、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記嗜好分析処理は、前記嗜好情報テーブルから取得された複数の嗜好情報に対し、該嗜好情報に関連付けられているコンテンツ情報について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に応じた重み付けを行い、該重み付けの結果に基づいて嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記記憶部には、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報の配置位置と、該配置位置のパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けている位置評価テーブルが更に記憶されており、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析処理は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記位置情報により指示されている前記コンテンツ情報の配置位置に関連付けられている前記点数を前記位置評価テーブルから取得し、取得された点数に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記記憶部には、前記レイアウト枠内における前記コンテンツ情報のサイズと、該サイズのパンレットに関連付けられている前記嗜好情報に対して与えられることが予め設定されている点数とを関連付けているサイズ評価テーブルが更に記憶されており、
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報が配置されるときの前記レイアウト枠内でのサイズを指示するサイズ情報を更に含み、
前記嗜好分析処理は、前記嗜好情報テーブルから取得された嗜好情報の各々について、前記サイズ情報により指示されている前記コンテンツ情報のサイズに関連付けられている前記点数を前記サイズ評価テーブルから取得し、該サイズ評価テーブルから取得された点数と、前記位置評価テーブルから取得された点数との該嗜好情報毎の合計に基づき選択される嗜好情報を、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記レイアウト情報は、前記コンテンツ情報の前記レイアウト枠内における配置位置を指示する位置情報を含み、
前記嗜好分析処理は、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情
報の前記レイアウト枠内における配置位置間の距離を前記位置情報に基づき算出し、算出された距離が所定値以内である一対のコンテンツ情報の組の各々について前記嗜好情報テーブルにおいて関連付けられている嗜好情報のうち共通のものを、前記指示者の嗜好の分析結果として出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
嗜好分析システムにより行われる、指示者の嗜好を分析する方法であって、
前記嗜好分析システムは、コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルを備えており、
前記嗜好分析システムが備えている選択レイアウト情報取得部が、前記指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得し、
前記嗜好分析システムが備えている嗜好分析部が、前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する、
ことを特徴とする嗜好分析方法。
【請求項7】
コンテンツ情報を特定する情報と、該コンテンツ情報が示す嗜好を特定する嗜好情報とを関連付けて持つ嗜好情報テーブルと、
指示者による複数の前記コンテンツ情報の選択についての指示を示している選択情報と、該選択されたコンテンツ情報の所定のレイアウト枠内への配置態様についての該指示者による指示を示しているレイアウト情報とを取得する選択レイアウト情報取得手段と、
前記選択情報により選択指示されている複数の前記コンテンツ情報に関連付けられている前記嗜好情報を前記嗜好情報テーブルから取得し、取得された複数の嗜好情報から、該コンテンツ情報の各々について前記レイアウト情報により指示がされている前記配置態様に基づき嗜好情報を選択することで、前記指示者の嗜好を分析する嗜好分析手段と、
を有することを特徴とする嗜好分析システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−271873(P2009−271873A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−124129(P2008−124129)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】