噴射ポンプ及びこれを用いたリム側給水装置を有する洋便器
【課題】貯水槽の水位がリム水路より低い貯水槽が本体に一体に形成された洋便器において、噴射ポンプを用いたリム側給水装置を有する洋便器を提供する。
【解決手段】本発明の洋便器は、内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプで構成されて流量増幅を通じてリム洗滌の効率を高めることができる。
【解決手段】本発明の洋便器は、内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプで構成されて流量増幅を通じてリム洗滌の効率を高めることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は噴射ポンプを用いたリム側給水装置を有する洋便器に係り、より詳細には、定量の洗浄水を供給することができる噴射ポンプ及びこれを用いたリム側給水装置を有する洋便器に関する。
【背景技術】
【0002】
洋便器はボールタップを通じて洗滌水が供給されて貯蔵する貯水槽と、貯水槽の下部に設けられる便器本体からなり、洗浄水は貯水槽に設けられた操作レバーの作動によって水栓が開くようになれば、便器本体の側に排出されて用便とともに排出される構造になっている。このような洋便器は貯水槽と便器本体が分離しているツーピース(two―piece)洋便器と貯水槽と便器本体が一体に形成されたワンピース(one―piece)洋便器に区別され、最近には住宅高級化により、デザイン側面において高級のワンピース洋便器である貯水槽一体型の洋便器が多く普及されている。
【0003】
図1は従来の技術に係る貯水槽一体型の洋便器を示す断面図であり、図2は貯水槽一体型の洋便器の貯水槽の内部を示す断面図である。
【0004】
図1及び図2を参照すれば、用便を洗滌するためにユーザが操作レバー12を作動させるようになれば、この操作レバー12に連結されている水栓13が上部に回転して貯水槽9のジェット水路29を開放するようになり、このジェット水路29に排水される洗浄水はジェット噴射口27に排出されて用便を洗滌し、これと同時に、ボールタップ17を通じてリムの排出孔25に洗浄水が排水されて便器本体19の洗滌空間内に残留している用便を洗滌するようになる。
【0005】
洋便器のリム側の給水装置は貯水槽の内部10のボールタップ17の上部にリム連結管20及びリム給水管21が連結されており、前記リム給水管21の端部がリム水路23に嵌れる構造として、上述した水栓13を通じて排水を行う時、ボールタップ17に用水が給水され、この時、ボールタップ17に接続されている連結管20、リム給水管21及びリム水路23を通じて用水が給水されて、リム底部の排出孔25を通じて用水が噴射されて洋便器の内周面を洗滌するようになっている。
【0006】
貯水槽内の洗浄水が設定された量だけジェット水路29に抜け出ると、水栓13は閉まり、ジェット水路29が遮断される。この時、ボールタップ17は転換部18を通じて給水を貯水槽側の供給管31に切り替えて供給して貯水槽9に洗浄水を満たす。洗浄水が設定されたレベルだけ満たされれば、ボールタップ17に連結されている空気袋(Bladder)33の作用によってボールタップ17は給水を遮断して次の動作を待機する。
【0007】
ところが、上述した貯水槽が本体に一体に形成された洋便器において、貯水槽の正常水位がリム水路23より低い洋便器はリム洗滌力が非常に低い。その理由は貯水槽に貯蔵した水をより高いリム水路23に送ることができなくて、給水管7から供給される給水をボールタップ17を通じてリム底部の排出孔25に送り、その流量は非常に少ないからである。
【0008】
実験によれば、従来の技術による貯水槽一体型の洋便器は、リム洗滌を完全にするためには0.45L/s以上の流量が要求されている。しかし、既存の洋便器の付属はボールタップと連結ホース及び転換バルブ(給水を貯水槽とリム側に転換するバルブ)などの流路損失によって通常の水圧(0.1〜0.15MPa)から0.2〜0.3L/s程の度少ない流量の水を供給するようになり、これによって、リムの下部分を定常に洗滌することができなくなっている。
【0009】
また、一般住宅用水道配管は内径が16mmのものを使用しており、水撃現象による損傷防止のために内部の流速を1.8m/s以下とするように配管設備工学で進めており、かつ、この流量を基準として配管システムを設計している。一般洋便器ボールタップは特別に水撃緩衝機能がないバルブだから、前記の勧奨流速の1.8m/sを適用すれば、最大0。36L/sの水をリムに供給することができる。これを超過する場合、水撃によって配管に負担を与えるようになり、水圧の低下もひどくなるようになる。したがって、根本的に既存の洋便器付属や配管環境ではリム洗滌に要求される流量を満足させることができない。
【0010】
このような問題の解決のために、特許文献1ではリムの給水部位を水槽の内部まで長く延長させ、水槽の内部に給水部を設けて水槽の内部の水を給水部を通じてリムの内部に直接供給するようにしている。
【0011】
また、特許文献2では洋便器の水槽内においてリム側に別途給水される補助水槽を設けた後、補助水槽の内部に別途の水栓を設けて、補助水槽に満たされた用水をリムの内部に全量給水している。
【0012】
しかし、上述した技術を適用した洋便器は構造が複雑で、かつ貯水槽の高さが高くなって実用化には限界を有している。
【特許文献1】韓国実用新案出願1997−32522号
【特許文献2】韓国実用新案出願1998−886号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は上述の問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、貯水槽の水位がリム水路より低い貯水槽が本体に一体に形成されている洋便器のリム洗滌が優れている洋便器を提供することにある。
【0014】
また、本発明は噴射ポンプを用いるリム側の給水装置を有する洋便器の給水水圧を安定化させて、定量の洗浄水をリム側に給水することができる噴射ポンプ及びこれを用いたリム側の給水装置を有する洋便器を提供することにある。
【0015】
また、本発明は噴射ポンプの作動の後に、噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる噴射ポンプ及びこれを用いたリム側の給水装置を有する洋便器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述の目的を解決するために、本発明の洋便器は、内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽、前記ボールタップの連結管とリム水路を通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と下部には前記貯水槽の下部とジェット水路を通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体、前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓、ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水を混ぜた混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプを含んでいる。
【0017】
本発明において、前記ボールタップには水位に応じて給水を開閉し、給水を貯水槽とリム側に転換する転換部が具備されており、前記転換部が貯水槽の側に取り替えられる時、少量の補充水がリム水路に流出される可能性もある。
【0018】
本発明において、前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定の長さだけ上に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができ、前記ボール案内管内のボールが給水を貯水槽の側に転換する時、少量の補充水がボールと接するスロートに具備されている外側の隙間を通じてリム水路に流出される可能性もある。
【0019】
本発明において、前記拡大管とリム連結部との間の下部には開閉膜が形成されており、前記開閉膜には貯水槽の水位に応じて開閉可能になるように空気袋が連結されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができ、前記開閉膜が給水を貯水槽の側に転換する時、少量の補充水が開閉膜とリム連結部の内周面間に具備されている隙間を通じてリム水路に流出される可能性もある。
【0020】
本発明において、前記噴射ポンプのスロートと拡大管との間を分割してスロートの外周面に拡大管の内周面が重なる部分が生じるようにして、スロートの外周面の位置が突起を多数個形成し、向き合う側の内周面にクラスプで構成された長さ調節手段が形成されることができる。
【0021】
本発明の他の目的を解決するために、本発明の噴射ポンプは、給水が供給される吸入管、前記吸入管から分岐される供給管及び調節管、前記供給管と連結されて給水を噴出する噴射ノズル、前記噴射ノズルに対向配置されるスロート、前記スロートと連結される一連の拡大管及びリム連結部、前記噴射ノズルと前記スロートとの間で噴射ノズルの給水の噴出に応じて噴射ノズルの給水と貯水槽内の洗浄水で構成される混合洗浄水を前記スロートに流入されるようにする、外部に通孔された流入口、及び前記調節管に連結され、前記供給管に定量の給水を供給する圧力調節ユニットで構成される。
【0022】
本発明において、前記圧力調節ユニットは外部に通孔された流出口、前記流出口を開閉する開閉板及び前記開閉板に弾性力を提供し、前記吸入管の水圧によって流出口の開閉を調節する弾性体で構成され、吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して、前記流出口を通じて供給水が流出されて定量の給水を噴射ノズルに供給することができる。
【0023】
本発明において、前記リム連結部には外部に通孔された通気口をさらに含み、噴射ポンプが停止した時、噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【0024】
本発明において、前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定の長さだけ上部に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができる。
【0025】
本発明のさらに他の目的を解決するために、本発明の洋便器は、内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽、前記ボールタップの連結管とリム水路を通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されるように通孔された多数の排出孔と下部には前記貯水槽の下部とジェット水路を通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体、前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓、前記ボールタップ連結管とリム水路との間で給水と貯水槽内の洗浄水を混ぜた混合洗浄水をリム水路に供給する吸入管、噴射ノズル、スロート、拡大管、リム連結部及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプ及び前記吸入管と噴射ノズルとの間で分岐した調節管と前記調節管に連結され、前記噴射ノズルに定量の給水を供給する圧力調節ユニットで構成されている。
【0026】
本発明において、前記圧力調節ユニットは外部に通孔された流出口、前記流出口を開閉する開閉板、及び前記開閉板に弾性力を提供して前記吸入管の水圧に応じて流出口の開閉を調節する弾性体で構成されており、吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して前記流出口を通じて供給水が流出されて定量の給水を噴射ノズルに供給することができる。
【0027】
本発明において、前記リム連結部には外部に通孔された通気孔をさらに含み、噴射ポンプが停止した時、噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【0028】
本発明において、前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定の長さだけ上部に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、貯水槽一体型の洋便器のボールタップとリム水路との間に噴射ポンプを介在して流量増幅を通じてリム洗滌の性能を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付の図を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。図面において各層及び物質の形状及び厚さは説明の便宜のために課長または概略化されたものである。明細書の全体にわたって同一の参照符号は同一の部材を指称する。
【0031】
本発明は貯水槽一体型の洋便器のリム水路に噴射ポンプ(Jet Pump)を介在して流量増幅を通じてリム洗滌の効率を高める。噴射ポンプは高いエネルギーの流体を利用して低いエネルギーの流体を吸入放出する過程を通じて吸入、混合、圧出する機能を実行する装置である。
【0032】
噴射ポンプの基本要素はノズル(nozzle)、スロート(throat)、拡大管(diffusser)の3部分で構成されており、理論的にはベルヌーイ(Bernoulli)方程式に基く。
【0033】
噴射ポンプ(ジャットポンプ)は噴射口(ノズル)を通じてより直径が大きいスロートに流体を強く噴出することで、噴射された流体の運動エネルギーを利用してスロート周辺の流体を吸入し、拡大管で一部圧力を回復して目的地に混合流体を移送させる流体力学的ポンプである。
【0034】
噴射ポンプを利用すれば、水タンクに貯蔵されている洗浄水を給水とともに混合して流量を大きく増大させて、リム水路に供給することができる。
【0035】
本発明の噴射ポンプは、排出流量と吸入流量の割合が約1:1.23程度にリム洗滌に要求される流量を満足させ、かつ水道供給管に水撃に対する負担を与えず、大きい水圧の低下も発生させない。
【0036】
尚、噴射ポンプを洋便器のリム水路供給装置に適用するにおける多様な実施形態を考慮することができる。
【0037】
<第1実施形態>
第1実施形態は噴射ポンプのスロートを貯水槽の底に隣接させ、噴射ポンプの排出口をリム水路に接続し、給水を貯水槽とリム側に転換する転換部を有するボールタップのリム連結管に噴射ポンプの噴射口供給管を接続している。
【0038】
図3は本発明の第1実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【0039】
図3を参照すれば、貯水槽109の内部には外部給水管107の用水を供給するボールタップ117が形成されている。前記ボールタップ117には空気袋133が連結されており、貯水槽とリム側に給水を転換する転換部118を具備している。操作レバー112を作動して貯水槽109に満たされた用水を本体側のジェット水路129に排水するための水栓113が配置されており、多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路123と前記ボールタップ117のリム側の連結管120の間には噴射ポンプ150が介在されている。噴射ポンプ150は噴射ノズル、スロート、及び拡大管とリム連結部で構成されており、噴射ノズルとスロートとの間には流入口が形成されている。
【0040】
図3に示した第1実施形態に係るリム側給水装置の作動原理は次のとおりである。
【0041】
まず、ユーザが操作レバー112を作動して洗滌作動を開始すれば、水栓113が開放され、ジェット水路129に洗浄水の排出が開始される。
【0042】
洗浄水が排出されながらボールタップ117から給水が開始される。この時、ボールタップの転換部118はリム供給が設定されてリム側の連結管120に給水が開始される。
【0043】
リム側の連結管120に給水が開始され、噴射ポンプ150が作動してリム水路123にはボールタップに供給される給水と貯水槽(タンク)内の洗浄水を混ぜた混合洗浄水が供給されてリム洗滌が効果的に進行される。
【0044】
貯水槽109内の洗浄水が全部排出されれば、前記水栓113は閉まるようになっている。
【0045】
この時、ボールタップ117の転換部118は貯水槽供給管131に給水を転換する。
この時、貯水槽109に洗浄水が貯蔵され、噴射ポンプ150は作動を止める。
【0046】
貯水槽109の水が一定の水位に到逹すれば、転換バルブはリム供給側に転換され、ボールタップが給水を遮断する。
【0047】
<第2実施形態>
第2実施形態は噴射ポンプのスロートを貯水槽の底に隣接させ、噴射ポンプの排出口をリム水路に接続し、噴射口(噴射ノズル)とスロートとの間の空間に浮力で水に浮かぶことができるボールを置き、このボールは上下に移動可能であり、一定の領域に留まるように案内管を配置する。
【0048】
図4は本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【0049】
図4を参照すれば、貯水槽209の内部には外部給水管207の用水を供給するボールタップ227が形成されている。前記ボールタップには空気袋233が連結されており、水位に応じて給水を開閉し、転換部を具備しない単純ボールタップである。操作レバー212を作動して貯水槽209に満たされた用水を本体側のジェット水路229に排水するための水栓213が配置されている。多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路223と前記ボールタップ227のリム側の供給管220との間には噴射ポンプ250が介在されている。
【0050】
図5は本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプ250の構造を示す断面図である。
【0051】
図5を参照すれば、ボールタップ連結管220とリム水路223との間に噴射ポンプ250が介在されており、前記噴射ポンプ250は噴射ノズル251、スロート255、拡大管257、及びリム連結部259で構成されており、噴射ノズル251とスロート255との間には流入口253が形成されている。前記噴射ノズル251とスロート255との間にはボール案内管263が所定の長さだけ上に延長されており、ボール案内管263の内部にはボール269が挿入されている。前記ボール269の内部はスチロポル265として軽く、外部には合成樹脂類のボールケース267で覆われており、スロート255よりは直径が大きく、水より密度が小さい。噴射ポンプのリム連結部259とリム水路223はパッキング261を挿入して締結手段262で固定されている。
【0052】
図6乃至図11は本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【0053】
図6を参照すれば、ユーザが操作レバーで洗滌作動を開始すれば、水栓に洗浄水の排出が開始される。ボールタップにおいてボールタップ連結管220を通じて給水が開始されながら、噴射ポンプ250が作動し、リム水路223には給水Qjと貯水槽内の洗浄水Qsが合した混合洗浄水Qdが供給される。
【0054】
図7を参照すれば、貯水槽の水位が低くなり、給水Qjと貯水槽内の洗浄水Qsを混ぜた混合洗浄水Qdが続いて供給される。この時、ボールは低くなる水位に応じて下る。
【0055】
図8を参照すれば、貯水槽内の洗浄水が全部排出されれば、水栓は閉まるようになる。この時、ボールタップでは給水が続き、ボール269が吸入圧力Psによって噴射ポンプのスロート255の入口に吸入されて噴射ポンプの作動を中止させる。
【0056】
図9を参照すれば、噴射される給水はボール269にぶつかって貯水槽に流れ出して洗浄水に貯蔵される。この時、洗浄水が貯水槽の一定の水位に貯蔵されるまでボールは噴射される給水の圧力によってスロート255の入口に続いてとどまる。
【0057】
図10を参照すれば、貯水槽に正常の水位まで水の貯蔵が完了すれば、ボールタップは給水を遮断する。この時、ボール269は浮力によってボール案内管263に追って上に浮び上がるようになる。
【0058】
<第3実施形態>
噴射ポンプの流入口を貯水槽の底に隣接させ、噴射ポンプの排出口をリム水路に接続して排出口と拡大管との間の正常水位と排出口間の領域に拡大管からの水を遮断させ、排出管の外部に水を排出する開閉膜を具備する。この開閉膜の回転運動を行う回転軸と開閉膜の一端の延長された所には空気袋を具備する。
【0059】
図11は本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【0060】
図11を参照すれば、貯水槽309の内部には外部給水管307の用水を供給するボールタップ327が配置されている。前記ボールタップには空気袋333が連結されており、水位に応じて給水を開閉する単純ボールタップである。操作レバー312を作動して貯水槽309に満たされた用水を本体側のジェット水路329に排水するための水栓313が配置されている。多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路323と前記ボールタップ327のリム側の連結管320との間には噴射ポンプ350が介在されている。
【0061】
図12は本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプ350の構造を示す断面図である。
【0062】
図12を参照すれば、ボールタップ連結管320とリム水路323との間に噴射ポンプ350が介在されており、前記噴射ポンプ350は噴射ノズル351、スロート355、拡大管357、及びリム連結部359で構成されており、噴射ノズル351とスロート355との間には流入口353が形成されている。前記拡大管357とリム連結部359との間の下部には開閉膜364が形成されており、前記開閉膜364は貯水槽の水位によって開閉可能になるように空気袋366と連結されている。噴射ポンプのリム連結部359とリム水路323はパッキング361を挿入して締結手段362で固定されている。
【0063】
図13乃至図17は本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【0064】
図13を参照すれば、洗滌作動を開始すれば、水栓に洗浄水の排出が開始される。ボールタップで給水が開始され、噴射ポンプが作動してリム水路には給水Qjと貯水槽内の洗浄水Qsが合した混合洗浄水Qdが供給される。
【0065】
図14を参照すれば、貯水槽の水位は低くなるが、開閉膜364は自重による回転力より噴射ポンプ吐出圧力Pjによる回転力がさらに大きくて状態を維持する。
【0066】
図15を参照すれば、洗浄水の排出が完了し、水栓は閉まる。この時、スロート355に空気が流入され、噴射ポンプは作動を中止する。前記開閉膜364は自重によって回転して排出管を閉鎖し、噴射される給水を貯水槽の側に方向を変える。貯水槽には水が満たされる。
【0067】
図16を参照すれば、貯水槽に洗浄水が貯蔵され、空気袋366が浮力を受けて開閉膜364に回転力が発生するが、噴射される給水の運動エネルギーが開閉膜364に付加する回転力がさらに大きくて開閉膜は状態を維持する。
【0068】
図17を参照すれば、貯水槽に正常の水位の貯蔵が完了すれば、ボールタップが給水を遮断するようになり、浮力によって回転して開閉膜364が排出管を開放する。
【0069】
洋便器はサイホン作用排出の後にはボール(bowl)とトラップに水が不足な状態になる。これを補うために洗滌作動の後、少量の給水をボ−ルに供給し、これを‘補充水’という。
【0070】
補充水を供給するために次のような方法を考慮することができる。
【0071】
まず、第1実施形態では転換部が貯水槽の側に転換されても少量の水をリム側の給水口に流出させることができる。
【0072】
第2実施形態ではスロートをボールが阻んでもボールと接する接触面の外側に隙間を置き、ここで少量の給水を流出させて補充水を供給する。
【0073】
図18は本発明の第2実施形態に係るリム側の給水装置として、補充水供給手段を示す部分図であり、図19は図18の図B―Bに沿って切断した断面図である。
【0074】
図18及び図19を参照すれば、ボール269がスロート255を阻んでいる場合にも補充水供給隙間271を通じて補充水Qaがリム側の給水装置に供給される。
【0075】
第3実施形態では開閉膜と排出口との間に隙間を置き、ここに少量の給水を流出させて補充水を供給する。
【0076】
衛生陶器(sanitary ware)素材の洋便器は製造過程で寸法の変化が大きい。したがって、噴射ポンプのスロートの位置を貯水槽底の適正の位置に合わせるための長さ調節手段を具備することが望ましい。
【0077】
図20は本発明の実施形態に係る噴射ポンプの長さ調節手段を示す部分図であり、図21は図20のA−Aに沿って切断した断面図である。
【0078】
図20及び図21を参照すれば、長さ調節手段として、スロート255と拡大管257との間を分割して、スロートの噴射口の位置を貯水槽底の適正の位置に合わせるための長さ調節手段が具備されている。
【0079】
長さ調節手段として、スロート255と拡大管257との間を分割してスロートの外周面に拡大管の内周面が重なる部分が生じるようにして、スロートの外周面の一側に突起283を多数個形成し、向き合う側の拡大管の外周面にクラスプ281を取り付ける。
【0080】
このような長さ調節手段は洋便器の噴射ポンプの作動において、次のような機能を有する。
【0081】
第1、前記長さ調節手段は噴射ポンプの作動水位を調整する。
洋便器の寸法変化の差や洋便器貯水槽の種類に応じて、貯水槽の内部に配置される噴射ポンプの位置に差が発生する。この時、噴射ポンプの位置差(または、その他に噴射ポンプに供給される供給水の水圧の差や数量の差)によって、水洗作動の中にジェット水路側とリム側への洗浄水の排出流量の割合が変わって洗滌性能の差が発生する。これは噴射ポンプが作動すれば、貯水槽の内部の洗浄水の一部が噴射ポンプの作動によってリム側に移動するためである。洗滌性能の向上と節水のためには洋便器の形状及び構造に応じて、この割合の調整が要求される。したがって、本発明では長さ調節手段を配置してジェット水路側とリム側の洗浄水排出流量の割合を決めるようにした。
【0082】
第2、洋便器の製造過程での寸法変化に対応することができる。
洋便器の製造過程では寸法の変化が非常に大きい。したがって、同一の形状と構造の洋便器でも原料配合の割合、釜の焼成温度などによって生産品ごとに寸法偏差が大きくて噴射ポンプの作動水位も偏差が大きくなり、それによって洗滌能力が低下される。したがって、洋便器生産品の寸法偏差を勘案して噴射ポンプの作動水位を設定する長さ調節手段を具備することができる。
【0083】
第3、調節された長さの維持のためには適切な固定手段が必要である。本発明では、洋便器貯水槽内の狭小な空間で設置及び調整が容易な方法で突起とクラスプを配管の重複部の内周面側と外周面側にそれぞれ形成させた。これは長さ調節の時にクラスプを少し上がるか、強く力を与えてクラスプが傾斜面によって上がられて、次の突起に移動しながら長さ調節されるようになる。
【0084】
図22は本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプを具備した洋便器を示す断面図である。
【0085】
図22を参照すれば、用便を洗滌するためにユーザが操作レバー212を作動させるようになれば、この操作レバー212に連結されている水栓213が上部に回転し、貯水槽のジェット水路229を開放するようになり、このジェット水路229に排水される洗浄水はジェット噴射口227に排出されて用便を洗滌すると同時にボールタップ227を通じてリムの排出孔225に洗浄水が排水され、便器本体219の洗滌空間内に残留している用便を洗滌するようになる。ボールタップ227とリム水路223との間には噴射ポンプ250が介在されてリム水路に給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水を供給する。
【0086】
洗浄水の洗滌が完了すれば、水栓213が自力によって下部に回転し、貯水槽のジェット水路229を遮断し、貯水槽の内部に供給される洗浄水を一定量保有して次の動作を待機するようになる。
【0087】
上述した噴射ポンプを用いた給水装置を有する噴射ポンプ250によって、貯水槽に貯蔵された洗浄水とボールタップ217から供給される給水で構成された混合洗浄水をリムに供給するから、リム洗滌力が優れた長所を有する。しかし、噴射ポンプ250に供給される給水の水圧は洋便器の設置地域、使用時間などの変数によって差が大きくなり、給水流量の変化が大きくて結果的にリム水路223に供給される洗浄水の変化幅も大きくなるようになり、供給される給水が高水圧の場合、水の消費量が急増するという短所がある。これを補うために高価の流量調節バルブを給水管に設置することができるが、設置費用が増加し、かつ低水圧状態では水圧損失をもたらして洗滌力を低下させるという問題がある。
【0088】
また、噴射ポンプ250の作動が止められた後、噴射ポンプの連結管路とリム水路223は残留した洗浄水によって満たされた状態である。この時、残留洗浄水は低い水位の貯水槽側に連結管路を通じて流れず、リムの排出孔225に抜け出る。これはリムの排出孔225が直径4mm程度で小さくて、表面張力が影響を及ぼし、噴射ポンプ作動の時の運動エネルギーが洗浄水に作用していて残留洗浄水は徐々にリムの排出孔225に抜け出る。リムの排出孔225に残留洗浄水が抜け出ることによって、貯水槽の洗浄水の水位が低くなって正常水位より下がるようになり、給水を開閉するボールタップ217が誤作動するという問題がある。これを補うために、リムの連結管路に真空防止器(vacuum brake)を導入することもできるが、この場合には洋便器の構造が複雑で価格が高くなり、水圧損失が発生するため、洗浄水の減少をもたらすことができる。
【0089】
したがって、本発明は洋便器のリム水路に連結された噴射ポンプに圧力調節ユニットを設けて、噴射ポンプに供給される供給水の圧力を一定に維持し、噴射ポンプから排出される流量を一定に維持して、リム洗滌に要求される洗浄水の供給量を一定に維持することができる。
【0090】
また、本発明は噴射ポンプのリム連結部またはリム連結部とリム水路の締結部に通気口を形成し、噴射ポンプの作動の後に噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【0091】
以下、本発明に係る圧力調節ユニットと通気口とを具備した噴射ポンプの実施形態を説明する。
【0092】
<第4実施形態>
本発明の望ましい第4実施形態に係る噴射ポンプは給水を貯水槽とリム側に転換する転換部を有するボールタップに接続されている。
【0093】
図23は本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示した断面図であり、図24は第4実施形態に係る噴射ポンプを示す断面図である。
【0094】
図23及び図24を参照すれば、貯水槽210の内部には外部給水管207の用水を供給するボールタップ227が形成されている。前記ボールタップには空気袋233が連結されており、水位に応じて給水を開閉し、貯水槽とリム側に給水を転換する転換部218を具備している。
【0095】
操作レバー212を作動して貯水槽210に満たされた用水を本体側のジェット水路219に排水するための水栓213が配置されている。多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路223と前記ボールタップ227のリム側の連結管220との間には本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプ250が介在されている。前記噴射ポンプ250は噴射ポンプの吸入管221から供給管222と調節管263に分岐されており、分岐されている調節管263には圧力調節ユニット270が連結されている。前記圧力調節ユニット270は噴射ポンプの吸入管221を通じて給水される供給水の圧力が高い時、流出口272を通じて供給水の一部を貯水槽210の内部に放出することで、一定の水圧を有する定量の洗浄水をリム水路223に供給する。
【0096】
再び、図24を参照すれば、ボールタップ連結管220とリム水路223との間に噴射ポンプ250が介在されており、前記噴射ポンプ250は吸入管221と吸入管から分岐された供給管222と調節管263、前記供給管222とリム水路223との間の噴射ノズル251、スロート255、及び拡大管257とリム連結部260で構成されており、噴射ノズル251とスロート255との間には外部に通孔された流入口253が形成されている。前記吸入管221から分岐された調節管263には圧力調節ユニット270が連結されている。前記圧力調節ユニット270は外部に通孔された流出口272と前記流出口272を開閉する開閉板274及び前記開閉板274に弾性力を提供して前記吸入管221の水圧によって流出口272の開閉を調節する弾性体275で構成されている。前記弾性体275の初期力は前記吸入管221の水圧が最適の時、調節管263の断面積と水圧の積による力と同様になるように設定することができる。噴射ポンプのリム給水管260とリム水路223はパッキング261を挿入して締結手段262で固定されている。
【0097】
前記噴射ポンプ250には前記流入口253と前記リム水路223との間に貯水槽の正常の水位より高い位置に通気口280、280aが外部に通孔されている。前記通気口280、280aはリム連結部260に形成されるか、リム連結部260とリム水路223の締結部に形成されることができる。前記通気口280、280aはリム連結部260またはリム水路223の締結部のいずれか一部分に形成するか、同時に形成することもできる。前記通気口280、280aは噴射ポンプ250の作動が止められた直後、噴射ポンプの管路内とリム水路223に残留する洗浄水が貯水槽に流れずにリム排出孔に導かれて抜け出ることによって、貯水槽の水位が低くなってボールタップの誤作動による漏水を防止する機能を果たす。噴射ポンプが停止すれば、前記通気口280、280aを通じて外部の空気が急速に流入され、リム連結部260及びリム水路223の内部に残留する洗浄水が低い水位の貯水槽またはリム排出孔を通じて迅速に排出されることができる。
【0098】
以下、本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置の作動原理を説明する。
【0099】
図25及び図26は本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【0100】
図25を参照すれば、ユーザが操作レバーで洗滌作動を開始すれば、水栓に洗浄水の排出が開始される。ボールタップにおいてボールタップ連結管220を通じて噴射ポンプの吸入管221に給水が開始されながら噴射ポンプ250が作動し、リム水路223には給水Qinと貯水槽内の洗浄水である吸入流量Qsが合された混合洗浄水である吐出流量Qdが供給される。前記吸入管221に供給される給水流量Qinの圧力が適正の場合には前記開閉板274は流出口272を阻んでいる初期状態を維持して、噴射ポンプを通じて洗浄水である吐出流量Qdがリム水路223に給水される。
【0101】
図26を参照すれば、外部給水管から供給される供給水の圧力が高いか、他の要因によって水圧が不規則的に増加した時には、前記ボールタップ連結管220を通じて吸入管221に供給される給水流量Qinの圧力が均一ではないか、高くなることができる。この時、給水流量Qinの圧力によって弾性体275が収縮し、前記開閉板274が後退して流出口272が開放される。前記流出口272が開放されると同時に供給水の一部Qeが排出され、吸入管221から分岐された供給管222の内部圧力が低くなる。前記弾性体275が供給水の圧力によって収縮するか、膨脹し、適正量の供給水を貯水槽に排出することで供給管22への噴射流量Qjを一定に維持することができる。すなわち、給水流量Qinから排出流量Qeを除いた定量の噴射流量Qjが供給管222に提供され、リム水路223に供給される洗浄水の吐出流量Qdは供給管222から供給される噴射流量Qjにジャットポンプの作動による吸入流量Qsを加えた混合洗浄水が供給される。
【0102】
一方、図25及び図26のように、噴射ポンプが作動する場合に、前記通気口280、280aを通じて混合洗浄水の一部が通気口を通じて貯水槽に排出される。これは、リム水路223に供給される混合洗浄水流量の減少が招来されると判断されることができるが、実際では混合洗浄水の流量は減少しない。その理由は噴射ポンプの拡大管257の以後の連結管路とリム水路から発生される水圧損失によって噴射ポンプの吐出流量が一定部分減少された状態で作動し、通気口の設置によって減少された水圧損失だけ噴射ポンプの吐出流量が増加するからである。
【0103】
<第5実施形態>
本発明の望ましい第5実施形態に係る噴射ポンプは噴射ポンプの吸入口を貯水槽底に隣接させ、噴射ポンプのリム連結部をリム水路に接続し、噴射ノズルとスロートとの間の空間に浮力により浮かぶことができるボールを置き、このボールが上下に移動することができ、一定の領域にとどまるように案内管を配置している。噴射ポンプの吸入口は水位に応じて給水を開閉する単純ボールタップに接続している。
【0104】
図27は本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示した断面図である。
【0105】
図27を参照すれば、貯水槽310の内部には外部給水管307の用水を供給するボールタップ337が形成されている。前記ボールタップには空気袋333が連結されており、水位に応じて給水を開閉する単純ボールタップである。操作レバー312を作動して貯水槽310に満たされた用水を本体側のジェット水路329に排水するための水栓313が配置されており、多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路323と前記ボールタップ327のリム側供給管320との間には噴射ポンプが介在されている。
【0106】
前記噴射ポンプは噴射ポンプの吸入管から供給管と調節管に分岐されており、分岐されている調節管には圧力調節ユニット370が連結されている。前記圧力調節ユニット370は噴射ポンプの吸入管を通じて給水される供給水の圧力が高い時、流出口372を通じて供給水の一部を貯水槽310の内部に放出することで一定の水圧を有する定量の洗浄水をリム水路323に供給する。
【0107】
前記噴射ポンプの噴射ノズルとスロート355との間には流入口が形成されており、前記噴射ノズルとスロート355との間にはボール案内管363が所定長さだけ上に延長されており、ボール案内管363の内部にはボール369が挿入されている。
【0108】
前記流入口と前記リム水路323との間に貯水槽の正常水位より高い位置に通気口380が外部に通孔されている。前記通気口280はリム連結部359に形成されるか、リム連結部359とリム水路323の締結部に形成されることができる。前記通気口280はリム連結部359またはリム水路323の締結部のいずれか一部分に形成するか、同時に形成することもできる。前記通気口380は噴射ポンプの作動が止められた直後、噴射ポンプの連結管路内とリム水路323に残留する洗浄水が貯水槽に流れずにリム排出孔に導かれて抜け出ることによって貯水槽の水位が低くなって、ボールタップの誤作動による漏水を防止する機能を果たす。
【0109】
図28は本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプの通気口の機能を説明する断面図である。
【0110】
図28を参照すれば、噴射ポンプ350が作動を停止すれば、噴射ポンプの通気口を通じて外部空気391がリム水路の内部に急速に流入され、噴射ポンプ及びリム水路の内部に残留する洗浄水393が低い水位の貯水槽またはリム排出孔325を通じて迅速に排出されることができる。説明しない符号‘392’はリム水路の内部に流入される空気を示す。
【0111】
以上、説明した本発明は上述の実施形態及び添付の図によって限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置き換え、変形及び変更が可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者において明白である。
【産業上の利用可能性】
【0112】
前記のように、貯水槽一体型の洋便器のボールタップとリム水路との間に噴射ポンプを介在して流量増幅を通じてリム洗滌の性能を高めることができる。
【0113】
本発明のリム側給水装置は噴射ポンプから排出される流量を一定に維持し、リム洗滌に要求される洗浄水の供給量を一定に維持することができるため、洗浄水の不足現象による洗滌力の低下をもたらず、かつ洗浄水の消費量を減らすことができる。
【0114】
また、噴射ポンプの作動の後に噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】従来の技術に係る貯水槽一体型の洋便器を示す断面図である、
【図2】従来の技術に係る貯水槽一体型の洋便器の貯水槽の内部を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図、
【図5】本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプの構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプの構造を示す断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図17】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の補充水供給手段を示す部分図である。
【図19】図18のB―Bに沿って切断した断面図である。
【図20】本発明の実施形態に係る噴射ポンプの長さ調節手段を示す部分図である。
【図21】図20のA―Aに沿って切断した断面図である。
【図22】本発明の実施形態に係る噴射ポンプを具備した洋便器を示す断面図である。
【図23】本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示した断面図である。
【図24】本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを示す断面図である。
【図25】本発明の第4実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図26】本発明の第4実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図27】本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示す断面図である。
【図28】本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプの通気口の機能を説明する断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は噴射ポンプを用いたリム側給水装置を有する洋便器に係り、より詳細には、定量の洗浄水を供給することができる噴射ポンプ及びこれを用いたリム側給水装置を有する洋便器に関する。
【背景技術】
【0002】
洋便器はボールタップを通じて洗滌水が供給されて貯蔵する貯水槽と、貯水槽の下部に設けられる便器本体からなり、洗浄水は貯水槽に設けられた操作レバーの作動によって水栓が開くようになれば、便器本体の側に排出されて用便とともに排出される構造になっている。このような洋便器は貯水槽と便器本体が分離しているツーピース(two―piece)洋便器と貯水槽と便器本体が一体に形成されたワンピース(one―piece)洋便器に区別され、最近には住宅高級化により、デザイン側面において高級のワンピース洋便器である貯水槽一体型の洋便器が多く普及されている。
【0003】
図1は従来の技術に係る貯水槽一体型の洋便器を示す断面図であり、図2は貯水槽一体型の洋便器の貯水槽の内部を示す断面図である。
【0004】
図1及び図2を参照すれば、用便を洗滌するためにユーザが操作レバー12を作動させるようになれば、この操作レバー12に連結されている水栓13が上部に回転して貯水槽9のジェット水路29を開放するようになり、このジェット水路29に排水される洗浄水はジェット噴射口27に排出されて用便を洗滌し、これと同時に、ボールタップ17を通じてリムの排出孔25に洗浄水が排水されて便器本体19の洗滌空間内に残留している用便を洗滌するようになる。
【0005】
洋便器のリム側の給水装置は貯水槽の内部10のボールタップ17の上部にリム連結管20及びリム給水管21が連結されており、前記リム給水管21の端部がリム水路23に嵌れる構造として、上述した水栓13を通じて排水を行う時、ボールタップ17に用水が給水され、この時、ボールタップ17に接続されている連結管20、リム給水管21及びリム水路23を通じて用水が給水されて、リム底部の排出孔25を通じて用水が噴射されて洋便器の内周面を洗滌するようになっている。
【0006】
貯水槽内の洗浄水が設定された量だけジェット水路29に抜け出ると、水栓13は閉まり、ジェット水路29が遮断される。この時、ボールタップ17は転換部18を通じて給水を貯水槽側の供給管31に切り替えて供給して貯水槽9に洗浄水を満たす。洗浄水が設定されたレベルだけ満たされれば、ボールタップ17に連結されている空気袋(Bladder)33の作用によってボールタップ17は給水を遮断して次の動作を待機する。
【0007】
ところが、上述した貯水槽が本体に一体に形成された洋便器において、貯水槽の正常水位がリム水路23より低い洋便器はリム洗滌力が非常に低い。その理由は貯水槽に貯蔵した水をより高いリム水路23に送ることができなくて、給水管7から供給される給水をボールタップ17を通じてリム底部の排出孔25に送り、その流量は非常に少ないからである。
【0008】
実験によれば、従来の技術による貯水槽一体型の洋便器は、リム洗滌を完全にするためには0.45L/s以上の流量が要求されている。しかし、既存の洋便器の付属はボールタップと連結ホース及び転換バルブ(給水を貯水槽とリム側に転換するバルブ)などの流路損失によって通常の水圧(0.1〜0.15MPa)から0.2〜0.3L/s程の度少ない流量の水を供給するようになり、これによって、リムの下部分を定常に洗滌することができなくなっている。
【0009】
また、一般住宅用水道配管は内径が16mmのものを使用しており、水撃現象による損傷防止のために内部の流速を1.8m/s以下とするように配管設備工学で進めており、かつ、この流量を基準として配管システムを設計している。一般洋便器ボールタップは特別に水撃緩衝機能がないバルブだから、前記の勧奨流速の1.8m/sを適用すれば、最大0。36L/sの水をリムに供給することができる。これを超過する場合、水撃によって配管に負担を与えるようになり、水圧の低下もひどくなるようになる。したがって、根本的に既存の洋便器付属や配管環境ではリム洗滌に要求される流量を満足させることができない。
【0010】
このような問題の解決のために、特許文献1ではリムの給水部位を水槽の内部まで長く延長させ、水槽の内部に給水部を設けて水槽の内部の水を給水部を通じてリムの内部に直接供給するようにしている。
【0011】
また、特許文献2では洋便器の水槽内においてリム側に別途給水される補助水槽を設けた後、補助水槽の内部に別途の水栓を設けて、補助水槽に満たされた用水をリムの内部に全量給水している。
【0012】
しかし、上述した技術を適用した洋便器は構造が複雑で、かつ貯水槽の高さが高くなって実用化には限界を有している。
【特許文献1】韓国実用新案出願1997−32522号
【特許文献2】韓国実用新案出願1998−886号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は上述の問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、貯水槽の水位がリム水路より低い貯水槽が本体に一体に形成されている洋便器のリム洗滌が優れている洋便器を提供することにある。
【0014】
また、本発明は噴射ポンプを用いるリム側の給水装置を有する洋便器の給水水圧を安定化させて、定量の洗浄水をリム側に給水することができる噴射ポンプ及びこれを用いたリム側の給水装置を有する洋便器を提供することにある。
【0015】
また、本発明は噴射ポンプの作動の後に、噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる噴射ポンプ及びこれを用いたリム側の給水装置を有する洋便器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述の目的を解決するために、本発明の洋便器は、内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽、前記ボールタップの連結管とリム水路を通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と下部には前記貯水槽の下部とジェット水路を通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体、前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓、ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水を混ぜた混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプを含んでいる。
【0017】
本発明において、前記ボールタップには水位に応じて給水を開閉し、給水を貯水槽とリム側に転換する転換部が具備されており、前記転換部が貯水槽の側に取り替えられる時、少量の補充水がリム水路に流出される可能性もある。
【0018】
本発明において、前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定の長さだけ上に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができ、前記ボール案内管内のボールが給水を貯水槽の側に転換する時、少量の補充水がボールと接するスロートに具備されている外側の隙間を通じてリム水路に流出される可能性もある。
【0019】
本発明において、前記拡大管とリム連結部との間の下部には開閉膜が形成されており、前記開閉膜には貯水槽の水位に応じて開閉可能になるように空気袋が連結されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができ、前記開閉膜が給水を貯水槽の側に転換する時、少量の補充水が開閉膜とリム連結部の内周面間に具備されている隙間を通じてリム水路に流出される可能性もある。
【0020】
本発明において、前記噴射ポンプのスロートと拡大管との間を分割してスロートの外周面に拡大管の内周面が重なる部分が生じるようにして、スロートの外周面の位置が突起を多数個形成し、向き合う側の内周面にクラスプで構成された長さ調節手段が形成されることができる。
【0021】
本発明の他の目的を解決するために、本発明の噴射ポンプは、給水が供給される吸入管、前記吸入管から分岐される供給管及び調節管、前記供給管と連結されて給水を噴出する噴射ノズル、前記噴射ノズルに対向配置されるスロート、前記スロートと連結される一連の拡大管及びリム連結部、前記噴射ノズルと前記スロートとの間で噴射ノズルの給水の噴出に応じて噴射ノズルの給水と貯水槽内の洗浄水で構成される混合洗浄水を前記スロートに流入されるようにする、外部に通孔された流入口、及び前記調節管に連結され、前記供給管に定量の給水を供給する圧力調節ユニットで構成される。
【0022】
本発明において、前記圧力調節ユニットは外部に通孔された流出口、前記流出口を開閉する開閉板及び前記開閉板に弾性力を提供し、前記吸入管の水圧によって流出口の開閉を調節する弾性体で構成され、吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して、前記流出口を通じて供給水が流出されて定量の給水を噴射ノズルに供給することができる。
【0023】
本発明において、前記リム連結部には外部に通孔された通気口をさらに含み、噴射ポンプが停止した時、噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【0024】
本発明において、前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定の長さだけ上部に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができる。
【0025】
本発明のさらに他の目的を解決するために、本発明の洋便器は、内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽、前記ボールタップの連結管とリム水路を通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されるように通孔された多数の排出孔と下部には前記貯水槽の下部とジェット水路を通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体、前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓、前記ボールタップ連結管とリム水路との間で給水と貯水槽内の洗浄水を混ぜた混合洗浄水をリム水路に供給する吸入管、噴射ノズル、スロート、拡大管、リム連結部及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプ及び前記吸入管と噴射ノズルとの間で分岐した調節管と前記調節管に連結され、前記噴射ノズルに定量の給水を供給する圧力調節ユニットで構成されている。
【0026】
本発明において、前記圧力調節ユニットは外部に通孔された流出口、前記流出口を開閉する開閉板、及び前記開閉板に弾性力を提供して前記吸入管の水圧に応じて流出口の開閉を調節する弾性体で構成されており、吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して前記流出口を通じて供給水が流出されて定量の給水を噴射ノズルに供給することができる。
【0027】
本発明において、前記リム連結部には外部に通孔された通気孔をさらに含み、噴射ポンプが停止した時、噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【0028】
本発明において、前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定の長さだけ上部に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、貯水槽一体型の洋便器のボールタップとリム水路との間に噴射ポンプを介在して流量増幅を通じてリム洗滌の性能を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付の図を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。図面において各層及び物質の形状及び厚さは説明の便宜のために課長または概略化されたものである。明細書の全体にわたって同一の参照符号は同一の部材を指称する。
【0031】
本発明は貯水槽一体型の洋便器のリム水路に噴射ポンプ(Jet Pump)を介在して流量増幅を通じてリム洗滌の効率を高める。噴射ポンプは高いエネルギーの流体を利用して低いエネルギーの流体を吸入放出する過程を通じて吸入、混合、圧出する機能を実行する装置である。
【0032】
噴射ポンプの基本要素はノズル(nozzle)、スロート(throat)、拡大管(diffusser)の3部分で構成されており、理論的にはベルヌーイ(Bernoulli)方程式に基く。
【0033】
噴射ポンプ(ジャットポンプ)は噴射口(ノズル)を通じてより直径が大きいスロートに流体を強く噴出することで、噴射された流体の運動エネルギーを利用してスロート周辺の流体を吸入し、拡大管で一部圧力を回復して目的地に混合流体を移送させる流体力学的ポンプである。
【0034】
噴射ポンプを利用すれば、水タンクに貯蔵されている洗浄水を給水とともに混合して流量を大きく増大させて、リム水路に供給することができる。
【0035】
本発明の噴射ポンプは、排出流量と吸入流量の割合が約1:1.23程度にリム洗滌に要求される流量を満足させ、かつ水道供給管に水撃に対する負担を与えず、大きい水圧の低下も発生させない。
【0036】
尚、噴射ポンプを洋便器のリム水路供給装置に適用するにおける多様な実施形態を考慮することができる。
【0037】
<第1実施形態>
第1実施形態は噴射ポンプのスロートを貯水槽の底に隣接させ、噴射ポンプの排出口をリム水路に接続し、給水を貯水槽とリム側に転換する転換部を有するボールタップのリム連結管に噴射ポンプの噴射口供給管を接続している。
【0038】
図3は本発明の第1実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【0039】
図3を参照すれば、貯水槽109の内部には外部給水管107の用水を供給するボールタップ117が形成されている。前記ボールタップ117には空気袋133が連結されており、貯水槽とリム側に給水を転換する転換部118を具備している。操作レバー112を作動して貯水槽109に満たされた用水を本体側のジェット水路129に排水するための水栓113が配置されており、多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路123と前記ボールタップ117のリム側の連結管120の間には噴射ポンプ150が介在されている。噴射ポンプ150は噴射ノズル、スロート、及び拡大管とリム連結部で構成されており、噴射ノズルとスロートとの間には流入口が形成されている。
【0040】
図3に示した第1実施形態に係るリム側給水装置の作動原理は次のとおりである。
【0041】
まず、ユーザが操作レバー112を作動して洗滌作動を開始すれば、水栓113が開放され、ジェット水路129に洗浄水の排出が開始される。
【0042】
洗浄水が排出されながらボールタップ117から給水が開始される。この時、ボールタップの転換部118はリム供給が設定されてリム側の連結管120に給水が開始される。
【0043】
リム側の連結管120に給水が開始され、噴射ポンプ150が作動してリム水路123にはボールタップに供給される給水と貯水槽(タンク)内の洗浄水を混ぜた混合洗浄水が供給されてリム洗滌が効果的に進行される。
【0044】
貯水槽109内の洗浄水が全部排出されれば、前記水栓113は閉まるようになっている。
【0045】
この時、ボールタップ117の転換部118は貯水槽供給管131に給水を転換する。
この時、貯水槽109に洗浄水が貯蔵され、噴射ポンプ150は作動を止める。
【0046】
貯水槽109の水が一定の水位に到逹すれば、転換バルブはリム供給側に転換され、ボールタップが給水を遮断する。
【0047】
<第2実施形態>
第2実施形態は噴射ポンプのスロートを貯水槽の底に隣接させ、噴射ポンプの排出口をリム水路に接続し、噴射口(噴射ノズル)とスロートとの間の空間に浮力で水に浮かぶことができるボールを置き、このボールは上下に移動可能であり、一定の領域に留まるように案内管を配置する。
【0048】
図4は本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【0049】
図4を参照すれば、貯水槽209の内部には外部給水管207の用水を供給するボールタップ227が形成されている。前記ボールタップには空気袋233が連結されており、水位に応じて給水を開閉し、転換部を具備しない単純ボールタップである。操作レバー212を作動して貯水槽209に満たされた用水を本体側のジェット水路229に排水するための水栓213が配置されている。多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路223と前記ボールタップ227のリム側の供給管220との間には噴射ポンプ250が介在されている。
【0050】
図5は本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプ250の構造を示す断面図である。
【0051】
図5を参照すれば、ボールタップ連結管220とリム水路223との間に噴射ポンプ250が介在されており、前記噴射ポンプ250は噴射ノズル251、スロート255、拡大管257、及びリム連結部259で構成されており、噴射ノズル251とスロート255との間には流入口253が形成されている。前記噴射ノズル251とスロート255との間にはボール案内管263が所定の長さだけ上に延長されており、ボール案内管263の内部にはボール269が挿入されている。前記ボール269の内部はスチロポル265として軽く、外部には合成樹脂類のボールケース267で覆われており、スロート255よりは直径が大きく、水より密度が小さい。噴射ポンプのリム連結部259とリム水路223はパッキング261を挿入して締結手段262で固定されている。
【0052】
図6乃至図11は本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【0053】
図6を参照すれば、ユーザが操作レバーで洗滌作動を開始すれば、水栓に洗浄水の排出が開始される。ボールタップにおいてボールタップ連結管220を通じて給水が開始されながら、噴射ポンプ250が作動し、リム水路223には給水Qjと貯水槽内の洗浄水Qsが合した混合洗浄水Qdが供給される。
【0054】
図7を参照すれば、貯水槽の水位が低くなり、給水Qjと貯水槽内の洗浄水Qsを混ぜた混合洗浄水Qdが続いて供給される。この時、ボールは低くなる水位に応じて下る。
【0055】
図8を参照すれば、貯水槽内の洗浄水が全部排出されれば、水栓は閉まるようになる。この時、ボールタップでは給水が続き、ボール269が吸入圧力Psによって噴射ポンプのスロート255の入口に吸入されて噴射ポンプの作動を中止させる。
【0056】
図9を参照すれば、噴射される給水はボール269にぶつかって貯水槽に流れ出して洗浄水に貯蔵される。この時、洗浄水が貯水槽の一定の水位に貯蔵されるまでボールは噴射される給水の圧力によってスロート255の入口に続いてとどまる。
【0057】
図10を参照すれば、貯水槽に正常の水位まで水の貯蔵が完了すれば、ボールタップは給水を遮断する。この時、ボール269は浮力によってボール案内管263に追って上に浮び上がるようになる。
【0058】
<第3実施形態>
噴射ポンプの流入口を貯水槽の底に隣接させ、噴射ポンプの排出口をリム水路に接続して排出口と拡大管との間の正常水位と排出口間の領域に拡大管からの水を遮断させ、排出管の外部に水を排出する開閉膜を具備する。この開閉膜の回転運動を行う回転軸と開閉膜の一端の延長された所には空気袋を具備する。
【0059】
図11は本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【0060】
図11を参照すれば、貯水槽309の内部には外部給水管307の用水を供給するボールタップ327が配置されている。前記ボールタップには空気袋333が連結されており、水位に応じて給水を開閉する単純ボールタップである。操作レバー312を作動して貯水槽309に満たされた用水を本体側のジェット水路329に排水するための水栓313が配置されている。多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路323と前記ボールタップ327のリム側の連結管320との間には噴射ポンプ350が介在されている。
【0061】
図12は本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプ350の構造を示す断面図である。
【0062】
図12を参照すれば、ボールタップ連結管320とリム水路323との間に噴射ポンプ350が介在されており、前記噴射ポンプ350は噴射ノズル351、スロート355、拡大管357、及びリム連結部359で構成されており、噴射ノズル351とスロート355との間には流入口353が形成されている。前記拡大管357とリム連結部359との間の下部には開閉膜364が形成されており、前記開閉膜364は貯水槽の水位によって開閉可能になるように空気袋366と連結されている。噴射ポンプのリム連結部359とリム水路323はパッキング361を挿入して締結手段362で固定されている。
【0063】
図13乃至図17は本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【0064】
図13を参照すれば、洗滌作動を開始すれば、水栓に洗浄水の排出が開始される。ボールタップで給水が開始され、噴射ポンプが作動してリム水路には給水Qjと貯水槽内の洗浄水Qsが合した混合洗浄水Qdが供給される。
【0065】
図14を参照すれば、貯水槽の水位は低くなるが、開閉膜364は自重による回転力より噴射ポンプ吐出圧力Pjによる回転力がさらに大きくて状態を維持する。
【0066】
図15を参照すれば、洗浄水の排出が完了し、水栓は閉まる。この時、スロート355に空気が流入され、噴射ポンプは作動を中止する。前記開閉膜364は自重によって回転して排出管を閉鎖し、噴射される給水を貯水槽の側に方向を変える。貯水槽には水が満たされる。
【0067】
図16を参照すれば、貯水槽に洗浄水が貯蔵され、空気袋366が浮力を受けて開閉膜364に回転力が発生するが、噴射される給水の運動エネルギーが開閉膜364に付加する回転力がさらに大きくて開閉膜は状態を維持する。
【0068】
図17を参照すれば、貯水槽に正常の水位の貯蔵が完了すれば、ボールタップが給水を遮断するようになり、浮力によって回転して開閉膜364が排出管を開放する。
【0069】
洋便器はサイホン作用排出の後にはボール(bowl)とトラップに水が不足な状態になる。これを補うために洗滌作動の後、少量の給水をボ−ルに供給し、これを‘補充水’という。
【0070】
補充水を供給するために次のような方法を考慮することができる。
【0071】
まず、第1実施形態では転換部が貯水槽の側に転換されても少量の水をリム側の給水口に流出させることができる。
【0072】
第2実施形態ではスロートをボールが阻んでもボールと接する接触面の外側に隙間を置き、ここで少量の給水を流出させて補充水を供給する。
【0073】
図18は本発明の第2実施形態に係るリム側の給水装置として、補充水供給手段を示す部分図であり、図19は図18の図B―Bに沿って切断した断面図である。
【0074】
図18及び図19を参照すれば、ボール269がスロート255を阻んでいる場合にも補充水供給隙間271を通じて補充水Qaがリム側の給水装置に供給される。
【0075】
第3実施形態では開閉膜と排出口との間に隙間を置き、ここに少量の給水を流出させて補充水を供給する。
【0076】
衛生陶器(sanitary ware)素材の洋便器は製造過程で寸法の変化が大きい。したがって、噴射ポンプのスロートの位置を貯水槽底の適正の位置に合わせるための長さ調節手段を具備することが望ましい。
【0077】
図20は本発明の実施形態に係る噴射ポンプの長さ調節手段を示す部分図であり、図21は図20のA−Aに沿って切断した断面図である。
【0078】
図20及び図21を参照すれば、長さ調節手段として、スロート255と拡大管257との間を分割して、スロートの噴射口の位置を貯水槽底の適正の位置に合わせるための長さ調節手段が具備されている。
【0079】
長さ調節手段として、スロート255と拡大管257との間を分割してスロートの外周面に拡大管の内周面が重なる部分が生じるようにして、スロートの外周面の一側に突起283を多数個形成し、向き合う側の拡大管の外周面にクラスプ281を取り付ける。
【0080】
このような長さ調節手段は洋便器の噴射ポンプの作動において、次のような機能を有する。
【0081】
第1、前記長さ調節手段は噴射ポンプの作動水位を調整する。
洋便器の寸法変化の差や洋便器貯水槽の種類に応じて、貯水槽の内部に配置される噴射ポンプの位置に差が発生する。この時、噴射ポンプの位置差(または、その他に噴射ポンプに供給される供給水の水圧の差や数量の差)によって、水洗作動の中にジェット水路側とリム側への洗浄水の排出流量の割合が変わって洗滌性能の差が発生する。これは噴射ポンプが作動すれば、貯水槽の内部の洗浄水の一部が噴射ポンプの作動によってリム側に移動するためである。洗滌性能の向上と節水のためには洋便器の形状及び構造に応じて、この割合の調整が要求される。したがって、本発明では長さ調節手段を配置してジェット水路側とリム側の洗浄水排出流量の割合を決めるようにした。
【0082】
第2、洋便器の製造過程での寸法変化に対応することができる。
洋便器の製造過程では寸法の変化が非常に大きい。したがって、同一の形状と構造の洋便器でも原料配合の割合、釜の焼成温度などによって生産品ごとに寸法偏差が大きくて噴射ポンプの作動水位も偏差が大きくなり、それによって洗滌能力が低下される。したがって、洋便器生産品の寸法偏差を勘案して噴射ポンプの作動水位を設定する長さ調節手段を具備することができる。
【0083】
第3、調節された長さの維持のためには適切な固定手段が必要である。本発明では、洋便器貯水槽内の狭小な空間で設置及び調整が容易な方法で突起とクラスプを配管の重複部の内周面側と外周面側にそれぞれ形成させた。これは長さ調節の時にクラスプを少し上がるか、強く力を与えてクラスプが傾斜面によって上がられて、次の突起に移動しながら長さ調節されるようになる。
【0084】
図22は本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプを具備した洋便器を示す断面図である。
【0085】
図22を参照すれば、用便を洗滌するためにユーザが操作レバー212を作動させるようになれば、この操作レバー212に連結されている水栓213が上部に回転し、貯水槽のジェット水路229を開放するようになり、このジェット水路229に排水される洗浄水はジェット噴射口227に排出されて用便を洗滌すると同時にボールタップ227を通じてリムの排出孔225に洗浄水が排水され、便器本体219の洗滌空間内に残留している用便を洗滌するようになる。ボールタップ227とリム水路223との間には噴射ポンプ250が介在されてリム水路に給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水を供給する。
【0086】
洗浄水の洗滌が完了すれば、水栓213が自力によって下部に回転し、貯水槽のジェット水路229を遮断し、貯水槽の内部に供給される洗浄水を一定量保有して次の動作を待機するようになる。
【0087】
上述した噴射ポンプを用いた給水装置を有する噴射ポンプ250によって、貯水槽に貯蔵された洗浄水とボールタップ217から供給される給水で構成された混合洗浄水をリムに供給するから、リム洗滌力が優れた長所を有する。しかし、噴射ポンプ250に供給される給水の水圧は洋便器の設置地域、使用時間などの変数によって差が大きくなり、給水流量の変化が大きくて結果的にリム水路223に供給される洗浄水の変化幅も大きくなるようになり、供給される給水が高水圧の場合、水の消費量が急増するという短所がある。これを補うために高価の流量調節バルブを給水管に設置することができるが、設置費用が増加し、かつ低水圧状態では水圧損失をもたらして洗滌力を低下させるという問題がある。
【0088】
また、噴射ポンプ250の作動が止められた後、噴射ポンプの連結管路とリム水路223は残留した洗浄水によって満たされた状態である。この時、残留洗浄水は低い水位の貯水槽側に連結管路を通じて流れず、リムの排出孔225に抜け出る。これはリムの排出孔225が直径4mm程度で小さくて、表面張力が影響を及ぼし、噴射ポンプ作動の時の運動エネルギーが洗浄水に作用していて残留洗浄水は徐々にリムの排出孔225に抜け出る。リムの排出孔225に残留洗浄水が抜け出ることによって、貯水槽の洗浄水の水位が低くなって正常水位より下がるようになり、給水を開閉するボールタップ217が誤作動するという問題がある。これを補うために、リムの連結管路に真空防止器(vacuum brake)を導入することもできるが、この場合には洋便器の構造が複雑で価格が高くなり、水圧損失が発生するため、洗浄水の減少をもたらすことができる。
【0089】
したがって、本発明は洋便器のリム水路に連結された噴射ポンプに圧力調節ユニットを設けて、噴射ポンプに供給される供給水の圧力を一定に維持し、噴射ポンプから排出される流量を一定に維持して、リム洗滌に要求される洗浄水の供給量を一定に維持することができる。
【0090】
また、本発明は噴射ポンプのリム連結部またはリム連結部とリム水路の締結部に通気口を形成し、噴射ポンプの作動の後に噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【0091】
以下、本発明に係る圧力調節ユニットと通気口とを具備した噴射ポンプの実施形態を説明する。
【0092】
<第4実施形態>
本発明の望ましい第4実施形態に係る噴射ポンプは給水を貯水槽とリム側に転換する転換部を有するボールタップに接続されている。
【0093】
図23は本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示した断面図であり、図24は第4実施形態に係る噴射ポンプを示す断面図である。
【0094】
図23及び図24を参照すれば、貯水槽210の内部には外部給水管207の用水を供給するボールタップ227が形成されている。前記ボールタップには空気袋233が連結されており、水位に応じて給水を開閉し、貯水槽とリム側に給水を転換する転換部218を具備している。
【0095】
操作レバー212を作動して貯水槽210に満たされた用水を本体側のジェット水路219に排水するための水栓213が配置されている。多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路223と前記ボールタップ227のリム側の連結管220との間には本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプ250が介在されている。前記噴射ポンプ250は噴射ポンプの吸入管221から供給管222と調節管263に分岐されており、分岐されている調節管263には圧力調節ユニット270が連結されている。前記圧力調節ユニット270は噴射ポンプの吸入管221を通じて給水される供給水の圧力が高い時、流出口272を通じて供給水の一部を貯水槽210の内部に放出することで、一定の水圧を有する定量の洗浄水をリム水路223に供給する。
【0096】
再び、図24を参照すれば、ボールタップ連結管220とリム水路223との間に噴射ポンプ250が介在されており、前記噴射ポンプ250は吸入管221と吸入管から分岐された供給管222と調節管263、前記供給管222とリム水路223との間の噴射ノズル251、スロート255、及び拡大管257とリム連結部260で構成されており、噴射ノズル251とスロート255との間には外部に通孔された流入口253が形成されている。前記吸入管221から分岐された調節管263には圧力調節ユニット270が連結されている。前記圧力調節ユニット270は外部に通孔された流出口272と前記流出口272を開閉する開閉板274及び前記開閉板274に弾性力を提供して前記吸入管221の水圧によって流出口272の開閉を調節する弾性体275で構成されている。前記弾性体275の初期力は前記吸入管221の水圧が最適の時、調節管263の断面積と水圧の積による力と同様になるように設定することができる。噴射ポンプのリム給水管260とリム水路223はパッキング261を挿入して締結手段262で固定されている。
【0097】
前記噴射ポンプ250には前記流入口253と前記リム水路223との間に貯水槽の正常の水位より高い位置に通気口280、280aが外部に通孔されている。前記通気口280、280aはリム連結部260に形成されるか、リム連結部260とリム水路223の締結部に形成されることができる。前記通気口280、280aはリム連結部260またはリム水路223の締結部のいずれか一部分に形成するか、同時に形成することもできる。前記通気口280、280aは噴射ポンプ250の作動が止められた直後、噴射ポンプの管路内とリム水路223に残留する洗浄水が貯水槽に流れずにリム排出孔に導かれて抜け出ることによって、貯水槽の水位が低くなってボールタップの誤作動による漏水を防止する機能を果たす。噴射ポンプが停止すれば、前記通気口280、280aを通じて外部の空気が急速に流入され、リム連結部260及びリム水路223の内部に残留する洗浄水が低い水位の貯水槽またはリム排出孔を通じて迅速に排出されることができる。
【0098】
以下、本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置の作動原理を説明する。
【0099】
図25及び図26は本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【0100】
図25を参照すれば、ユーザが操作レバーで洗滌作動を開始すれば、水栓に洗浄水の排出が開始される。ボールタップにおいてボールタップ連結管220を通じて噴射ポンプの吸入管221に給水が開始されながら噴射ポンプ250が作動し、リム水路223には給水Qinと貯水槽内の洗浄水である吸入流量Qsが合された混合洗浄水である吐出流量Qdが供給される。前記吸入管221に供給される給水流量Qinの圧力が適正の場合には前記開閉板274は流出口272を阻んでいる初期状態を維持して、噴射ポンプを通じて洗浄水である吐出流量Qdがリム水路223に給水される。
【0101】
図26を参照すれば、外部給水管から供給される供給水の圧力が高いか、他の要因によって水圧が不規則的に増加した時には、前記ボールタップ連結管220を通じて吸入管221に供給される給水流量Qinの圧力が均一ではないか、高くなることができる。この時、給水流量Qinの圧力によって弾性体275が収縮し、前記開閉板274が後退して流出口272が開放される。前記流出口272が開放されると同時に供給水の一部Qeが排出され、吸入管221から分岐された供給管222の内部圧力が低くなる。前記弾性体275が供給水の圧力によって収縮するか、膨脹し、適正量の供給水を貯水槽に排出することで供給管22への噴射流量Qjを一定に維持することができる。すなわち、給水流量Qinから排出流量Qeを除いた定量の噴射流量Qjが供給管222に提供され、リム水路223に供給される洗浄水の吐出流量Qdは供給管222から供給される噴射流量Qjにジャットポンプの作動による吸入流量Qsを加えた混合洗浄水が供給される。
【0102】
一方、図25及び図26のように、噴射ポンプが作動する場合に、前記通気口280、280aを通じて混合洗浄水の一部が通気口を通じて貯水槽に排出される。これは、リム水路223に供給される混合洗浄水流量の減少が招来されると判断されることができるが、実際では混合洗浄水の流量は減少しない。その理由は噴射ポンプの拡大管257の以後の連結管路とリム水路から発生される水圧損失によって噴射ポンプの吐出流量が一定部分減少された状態で作動し、通気口の設置によって減少された水圧損失だけ噴射ポンプの吐出流量が増加するからである。
【0103】
<第5実施形態>
本発明の望ましい第5実施形態に係る噴射ポンプは噴射ポンプの吸入口を貯水槽底に隣接させ、噴射ポンプのリム連結部をリム水路に接続し、噴射ノズルとスロートとの間の空間に浮力により浮かぶことができるボールを置き、このボールが上下に移動することができ、一定の領域にとどまるように案内管を配置している。噴射ポンプの吸入口は水位に応じて給水を開閉する単純ボールタップに接続している。
【0104】
図27は本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示した断面図である。
【0105】
図27を参照すれば、貯水槽310の内部には外部給水管307の用水を供給するボールタップ337が形成されている。前記ボールタップには空気袋333が連結されており、水位に応じて給水を開閉する単純ボールタップである。操作レバー312を作動して貯水槽310に満たされた用水を本体側のジェット水路329に排水するための水栓313が配置されており、多数の排出孔が底部に形成されたリムに連結されているリム水路323と前記ボールタップ327のリム側供給管320との間には噴射ポンプが介在されている。
【0106】
前記噴射ポンプは噴射ポンプの吸入管から供給管と調節管に分岐されており、分岐されている調節管には圧力調節ユニット370が連結されている。前記圧力調節ユニット370は噴射ポンプの吸入管を通じて給水される供給水の圧力が高い時、流出口372を通じて供給水の一部を貯水槽310の内部に放出することで一定の水圧を有する定量の洗浄水をリム水路323に供給する。
【0107】
前記噴射ポンプの噴射ノズルとスロート355との間には流入口が形成されており、前記噴射ノズルとスロート355との間にはボール案内管363が所定長さだけ上に延長されており、ボール案内管363の内部にはボール369が挿入されている。
【0108】
前記流入口と前記リム水路323との間に貯水槽の正常水位より高い位置に通気口380が外部に通孔されている。前記通気口280はリム連結部359に形成されるか、リム連結部359とリム水路323の締結部に形成されることができる。前記通気口280はリム連結部359またはリム水路323の締結部のいずれか一部分に形成するか、同時に形成することもできる。前記通気口380は噴射ポンプの作動が止められた直後、噴射ポンプの連結管路内とリム水路323に残留する洗浄水が貯水槽に流れずにリム排出孔に導かれて抜け出ることによって貯水槽の水位が低くなって、ボールタップの誤作動による漏水を防止する機能を果たす。
【0109】
図28は本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプの通気口の機能を説明する断面図である。
【0110】
図28を参照すれば、噴射ポンプ350が作動を停止すれば、噴射ポンプの通気口を通じて外部空気391がリム水路の内部に急速に流入され、噴射ポンプ及びリム水路の内部に残留する洗浄水393が低い水位の貯水槽またはリム排出孔325を通じて迅速に排出されることができる。説明しない符号‘392’はリム水路の内部に流入される空気を示す。
【0111】
以上、説明した本発明は上述の実施形態及び添付の図によって限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置き換え、変形及び変更が可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者において明白である。
【産業上の利用可能性】
【0112】
前記のように、貯水槽一体型の洋便器のボールタップとリム水路との間に噴射ポンプを介在して流量増幅を通じてリム洗滌の性能を高めることができる。
【0113】
本発明のリム側給水装置は噴射ポンプから排出される流量を一定に維持し、リム洗滌に要求される洗浄水の供給量を一定に維持することができるため、洗浄水の不足現象による洗滌力の低下をもたらず、かつ洗浄水の消費量を減らすことができる。
【0114】
また、噴射ポンプの作動の後に噴射ポンプ連結管路とリム水路に残留する洗浄水を貯水槽とリムの排出孔に迅速に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】従来の技術に係る貯水槽一体型の洋便器を示す断面図である、
【図2】従来の技術に係る貯水槽一体型の洋便器の貯水槽の内部を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図、
【図5】本発明の第2実施形態に係る噴射ポンプの構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプを用いたリム側給水装置を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る噴射ポンプの構造を示す断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図17】本発明の第3実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係るリム側給水装置の補充水供給手段を示す部分図である。
【図19】図18のB―Bに沿って切断した断面図である。
【図20】本発明の実施形態に係る噴射ポンプの長さ調節手段を示す部分図である。
【図21】図20のA―Aに沿って切断した断面図である。
【図22】本発明の実施形態に係る噴射ポンプを具備した洋便器を示す断面図である。
【図23】本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示した断面図である。
【図24】本発明の第4実施形態に係る噴射ポンプを示す断面図である。
【図25】本発明の第4実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図26】本発明の第4実施形態に係るリム側給水装置の作動原理を示す断面図である。
【図27】本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプを用いた洋便器のリム側給水装置を示す断面図である。
【図28】本発明の第5実施形態に係る噴射ポンプの通気口の機能を説明する断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートの間の流入口で構成される噴射ポンプとを含み、
前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定長さだけ上に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする洋便器。
【請求項2】
前記ボール案内管内のボールが給水を貯水槽側に転換する時、少量の補充水がボールと接するスロートに用意された外側隙間を通じてリム水路に流出されることを特徴とする請求項1に記載の洋便器。
【請求項3】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプとを含み、
前記拡大管とリム連結部との間の下部には開閉膜が形成されており、前記開閉膜には貯水槽の水位に応じて開閉可能になるように空気袋が連結されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする洋便器。
【請求項4】
前記開閉膜が給水を貯水槽側に転換する時、少量の補充水が開閉膜とリム連結部の内周面との間に用意された隙間を通じてリム水路に流出されることを特徴とする請求項3に記載の洋便器。
【請求項5】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプとを含み、
前記噴射ポンプのスロートと拡大管との間を分割して、スロートの外周面に拡大管の内周面の重畳部分が生じるようにし、スロートの外周面の一側に突起を多数個形成し、向き合う側の拡大管の内周面にクラスプで構成された長さ調節手段が形成されていることを特徴とする洋便器。
【請求項6】
給水が供給される吸入管と、
前記吸入管から分岐される供給管及び調節管と、
前記供給管と連結されて給水を噴出する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルに対向配置されるスロートと、
前記スロートと連結される一連の拡大管及びリム連結部と、
前記噴射ノズルと前記スロートとの間で噴射ノズルの給水噴出に応じて噴射ノズルの給水と貯水槽内の洗浄水で構成される混合洗浄水を前記スロートに流入されるようにする外部に通孔された流入口と、
前記調節管に連結されており、前記供給管に定量の給水を供給する圧力調節ユニットとを含むことを特徴とする洋便器用噴射ポンプ。
【請求項7】
前記圧力調節ユニットは、
外部に通孔された流出口と、
前記流出口を開閉する開閉板と、
前記開閉板に弾性力を提供して前記吸入管の水圧に応じて流出口の開閉を調節する弾性体で構成されることを特徴とする請求項6に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項8】
前記吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して前記流出口を通じて供給水が流出されることを特徴とする請求項7に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項9】
前記リム連結部には外部に通孔された通気口をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項10】
前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定長さだけ上部に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする請求項6に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項11】
給水が供給される供給管と、
前記供給管と連結されて給水を噴出する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルに対向配置されるスロートと、
前記スロートと連結される一連の拡大管及びリム連結部と、
前記噴射ノズルと前記スロートとの間で噴射ノズルの給水噴出に応じて噴射ノズルの給水と貯水槽内の洗浄水で構成される混合洗浄水を前記スロートに流入されるようにする外部に通孔された流入口と、
前記リム連結部に貯水槽の正常の水位より高い位置で外部に通孔された通気口とを含むことを特徴とする洋便器用噴射ポンプ。
【請求項12】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路を通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間で給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する吸入管、噴射ノズル、スロート、拡大管、リム連結部及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプと、
前記吸入管と噴射ノズルとの間から分岐した調節管と、前記調節管に連結されて前記噴射ノズルに定量の給水を供給する圧力調節ユニットとを含むことを特徴とする洋便器。
【請求項13】
前記圧力調節ユニットは、
外部に通孔された流出口と、
前記流出口を開閉する開閉板と、
前記開閉板に弾性力を提供して前記吸入管の水圧に応じて流出口の開閉を調節する弾性体で構成されることを特徴とする請求項12に記載の洋便器。
【請求項14】
前記吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して前記流出口を通じて供給水が流出されることを特徴とする請求項13に記載の洋便器。
【請求項15】
前記リム連結部とリム水路との間には通孔された通気口をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の洋便器。
【請求項16】
前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定長さだけ上に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする請求項11に記載の洋便器。
【請求項1】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートの間の流入口で構成される噴射ポンプとを含み、
前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定長さだけ上に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする洋便器。
【請求項2】
前記ボール案内管内のボールが給水を貯水槽側に転換する時、少量の補充水がボールと接するスロートに用意された外側隙間を通じてリム水路に流出されることを特徴とする請求項1に記載の洋便器。
【請求項3】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプとを含み、
前記拡大管とリム連結部との間の下部には開閉膜が形成されており、前記開閉膜には貯水槽の水位に応じて開閉可能になるように空気袋が連結されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする洋便器。
【請求項4】
前記開閉膜が給水を貯水槽側に転換する時、少量の補充水が開閉膜とリム連結部の内周面との間に用意された隙間を通じてリム水路に流出されることを特徴とする請求項3に記載の洋便器。
【請求項5】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路とを通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間には給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する噴射ノズル、スロート、拡大管、及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプとを含み、
前記噴射ポンプのスロートと拡大管との間を分割して、スロートの外周面に拡大管の内周面の重畳部分が生じるようにし、スロートの外周面の一側に突起を多数個形成し、向き合う側の拡大管の内周面にクラスプで構成された長さ調節手段が形成されていることを特徴とする洋便器。
【請求項6】
給水が供給される吸入管と、
前記吸入管から分岐される供給管及び調節管と、
前記供給管と連結されて給水を噴出する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルに対向配置されるスロートと、
前記スロートと連結される一連の拡大管及びリム連結部と、
前記噴射ノズルと前記スロートとの間で噴射ノズルの給水噴出に応じて噴射ノズルの給水と貯水槽内の洗浄水で構成される混合洗浄水を前記スロートに流入されるようにする外部に通孔された流入口と、
前記調節管に連結されており、前記供給管に定量の給水を供給する圧力調節ユニットとを含むことを特徴とする洋便器用噴射ポンプ。
【請求項7】
前記圧力調節ユニットは、
外部に通孔された流出口と、
前記流出口を開閉する開閉板と、
前記開閉板に弾性力を提供して前記吸入管の水圧に応じて流出口の開閉を調節する弾性体で構成されることを特徴とする請求項6に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項8】
前記吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して前記流出口を通じて供給水が流出されることを特徴とする請求項7に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項9】
前記リム連結部には外部に通孔された通気口をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項10】
前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定長さだけ上部に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする請求項6に記載の洋便器用噴射ポンプ。
【請求項11】
給水が供給される供給管と、
前記供給管と連結されて給水を噴出する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルに対向配置されるスロートと、
前記スロートと連結される一連の拡大管及びリム連結部と、
前記噴射ノズルと前記スロートとの間で噴射ノズルの給水噴出に応じて噴射ノズルの給水と貯水槽内の洗浄水で構成される混合洗浄水を前記スロートに流入されるようにする外部に通孔された流入口と、
前記リム連結部に貯水槽の正常の水位より高い位置で外部に通孔された通気口とを含むことを特徴とする洋便器用噴射ポンプ。
【請求項12】
内部の水位に応じて給水を開閉するボールタップを通じて一定量の洗浄水を保有する貯水槽と、
前記ボールタップの連結管とリム水路を通じてリム洗浄水が供給されるリムの内周面に一定の間隔に離隔されて通孔された多数の排出孔と、下部には前記貯水槽の下部とジェット水路とを通じて連結される洗滌空間が形成された便器本体と、
前記貯水槽の下部のジェット水路排出口を操作レバーの動作で開閉する水栓と、
前記ボールタップ連結管とリム水路との間で給水と貯水槽内の洗浄水が合した混合洗浄水をリム水路に供給する吸入管、噴射ノズル、スロート、拡大管、リム連結部及び噴射ノズルとスロートとの間の流入口で構成される噴射ポンプと、
前記吸入管と噴射ノズルとの間から分岐した調節管と、前記調節管に連結されて前記噴射ノズルに定量の給水を供給する圧力調節ユニットとを含むことを特徴とする洋便器。
【請求項13】
前記圧力調節ユニットは、
外部に通孔された流出口と、
前記流出口を開閉する開閉板と、
前記開閉板に弾性力を提供して前記吸入管の水圧に応じて流出口の開閉を調節する弾性体で構成されることを特徴とする請求項12に記載の洋便器。
【請求項14】
前記吸入管に給水される給水の圧力が前記弾性体の弾性力より高い時、前記開閉板が後退して前記流出口を通じて供給水が流出されることを特徴とする請求項13に記載の洋便器。
【請求項15】
前記リム連結部とリム水路との間には通孔された通気口をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の洋便器。
【請求項16】
前記噴射ノズルとスロートとの間にはボールが挿入されたボール案内管が所定長さだけ上に延長されており、水位に応じて給水を貯水槽とリム側に転換することを特徴とする請求項11に記載の洋便器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公表番号】特表2007−534867(P2007−534867A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510611(P2007−510611)
【出願日】平成17年4月22日(2005.4.22)
【国際出願番号】PCT/KR2005/001165
【国際公開番号】WO2005/106141
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(506361096)イスーイン カンパニー・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月22日(2005.4.22)
【国際出願番号】PCT/KR2005/001165
【国際公開番号】WO2005/106141
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(506361096)イスーイン カンパニー・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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