説明

噴流浴システム

【課題】空気配管内における「空気溜まり」の発生を抑えることができる噴流浴システムを提供する。
【解決手段】浴槽1と、吸込口5から浴槽水を吸入し加圧して吐出するポンプ7と、吸込口5から吸入した浴槽水をポンプ7に導く導水配管部6と、ポンプ7から吐出された浴槽水を浴槽1の内部に噴出可能なノズル12、16と、ポンプから吐出された浴槽水をノズルに導くブロー配管部11,15と、ブロー配管部またはノズルへのエア供給とエア非供給とを切り替え可能な開閉弁31と、開閉弁の上流側に接続され大気中のエアを開閉弁に導く第1のエア配管部32と、開閉弁の下流側とブロー配管部またはノズルとに接続され大気中のエアを開閉弁を介してブロー配管部またはノズルに導き、開閉弁からブロー配管部またはノズルとの接続部に至る管路が接続部と同一高さ、または接続部よりも低い位置に維持されるように配設された第2のエア配管部35とを備えたシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽内に気泡入り噴流を噴出させる構成を有する噴流浴システムに関する。
【背景技術】
【0002】
浴槽水を循環させるなどして、この浴槽水に気泡を混入させた噴流を浴槽内の使用者の人体表面に当て、マッサージ効果等を与える浴槽気泡噴出装置がある(例えば、特許文献1および2)。このような装置は、一般的に空気を供給する空気配管を備え、空気を浴槽水に混入させて噴流を噴出する運転(説明の便宜上、「エア有りブロー運転」と称する)と、空気を浴槽水に混入させずに噴流を噴出する運転(説明の便宜上、「エア無しブロー運転」と称する)と、を選択できる場合がある。
【0003】
この場合、「エア有りブロー運転」の際には空気を浴槽水に混入させるため、例えば「ゴォー」や「ブォー」などといった、いわゆる空気を「ちぎる音」が空気配管から発生する。そのため、「エア有りブロー運転」の運転中には、ある程度の音が発生する。これに対して、「エア無しブロー運転」の際には、浴槽水を循環させるだけであるため、その運転中にはあまり音は発生せず比較的静かである。
【0004】
しかしながら、「エア無しブロー運転」の際にも関わらず、例えば「ジュルジュル」などといった不快感を与える音が発生する場合があることが判明した。その原因を調べた結果、空気配管の途中に設けられた開閉弁や逆止弁などの下流側の空気配管内に生じた「空気溜まり」から、浴槽水に少しずつ空気が混入しているためであることが分かった。そして、この「空気溜まり」は、開閉弁や逆止弁などの下流側の空気配管が、噴流を噴出するノズルに接続された浴槽水配管よりも高い位置にある場合に生じやすく、空気が浴槽水配管の水流に引かれて少しずつ浴槽水配管へ混入し、「ジュルジュル」などといった不快感を与える音が長い時間発生する場合があることが分かった。つまり、ノズルの噴出口近傍が負圧になることで生ずるエジェクター効果によって、前述したように「空気溜まり」から浴槽水に少しずつ空気が混入することが分かった。
【特許文献1】特開2005−230041号公報
【特許文献2】特開2007−75197号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、空気配管内における「空気溜まり」の発生を抑えることができる噴流浴システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、浴槽水を貯留可能であると共に、前記浴槽水を吸い込む吸込口を有する浴槽と、前記吸込口から浴槽水を吸入し加圧して吐出するポンプと、前記吸込口から吸入した浴槽水を前記ポンプに導く導水配管部と、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記浴槽の内部に噴出可能なノズルと、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記ノズルに導くブロー配管部と、前記ブロー配管部または前記ノズルへのエア供給とエア非供給とを切り替え可能な開閉弁と、前記開閉弁の上流側に接続され、大気中のエアを前記開閉弁に導く第1のエア配管部と、前記開閉弁の下流側と、前記ブロー配管部または前記ノズルと、に接続され、大気中のエアを前記開閉弁を介して前記ブロー配管部または前記ノズルに導き、前記開閉弁から前記ブロー配管部または前記ノズルとの接続部に至る管路が前記接続部と同一高さ、または前記接続部よりも低い位置に維持されるように配設された第2のエア配管部と、を備えたことを特徴とする噴流浴システムが提供される。
【0007】
また、本発明の他の一態様によれば、浴槽水を貯留可能であると共に、前記浴槽水を吸い込む吸込口を有する浴槽と、前記吸込口から浴槽水を吸入し加圧して吐出するポンプと、前記吸込口から吸入した浴槽水を前記ポンプに導く導水配管部と、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記浴槽の内部に噴出可能なノズルと、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記ノズルに導くブロー配管部と、前記ブロー配管部または前記ノズルへのエア供給とエア非供給とを切り替え可能な開閉弁と、前記開閉弁よりも下流側に設けられ、前記ノズルから前記開閉弁への前記浴槽水の侵入を防止する逆止弁と、前記開閉弁の上流側に接続され、大気中のエアを前記開閉弁に導く第1のエア配管部と、前記逆止弁の下流側と、前記ブロー配管部または前記ノズルと、に接続され、大気中のエアを前記開閉弁及び前記逆止弁を介して前記ブロー配管部または前記ノズルに導き、前記逆止弁から前記ブロー配管部または前記ノズルとの接続部に至る管路が前記接続部と同一高さ、または前記接続部よりも低い位置に維持されるように配設された第2のエア配管部と、を備えたことを特徴とする噴流浴システムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の態様によれば、空気配管内における「空気溜まり」の発生を抑えることができる噴流浴システムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、浴槽水を貯留可能であると共に、前記浴槽水を吸い込む吸込口を有する浴槽と、前記吸込口から浴槽水を吸入し加圧して吐出するポンプと、前記吸込口から吸入した浴槽水を前記ポンプに導く導水配管部と、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記浴槽の内部に噴出可能なノズルと、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記ノズルに導くブロー配管部と、前記ブロー配管部または前記ノズルへのエア供給とエア非供給とを切り替え可能な開閉弁と、前記開閉弁の上流側に接続され、大気中のエアを前記開閉弁に導く第1のエア配管部と、前記開閉弁の下流側と、前記ブロー配管部または前記ノズルと、に接続され、大気中のエアを前記開閉弁を介して前記ブロー配管部または前記ノズルに導き、前記開閉弁から前記ブロー配管部または前記ノズルとの接続部に至る管路が前記接続部と同一高さ、または前記接続部よりも低い位置に維持されるように配設された第2のエア配管部と、を備えたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、開閉弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部をブロー配管部またはノズルとの接続部と同一高さ、またはそれよりも低い位置に配設したことにより、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0010】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記第2のエア配管部は、前記管路が前記開閉弁と同一高さ、または前記開閉弁よりも高い位置に維持されるように配設されたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、開閉弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部を、開閉弁と同一高さ、または開閉弁よりも高い位置に配設したことにより、第2のエア配管部に導かれたエアは、ブロー配管部またはノズルとの接続部に向かって流れ易くなる。その結果、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0011】
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第2のエア配管部は、前記管路が、前記接続部から前記開閉弁の前記下流側にかけて略同じ高さを維持するように、または前記接続部から前記下流側に向かうにつれて低くなるように配設されたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、開閉弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部の中心軸は、ブロー配管部またはノズルとの接続部に向かって常に略水平方向、またはブロー配管部またはノズルとの接続部に向かって常に上方向を向いている。そのため、第2のエア配管部に導かれたエアは、ブロー配管部またはノズルとの接続部に向かってより流れ易い。あるいは、第2のエア配管部に導かれたエアは、その第2のエア配管部の配置形態に従って自然に上方向に導かれる。その結果、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0012】
また、第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記開閉弁は、前記接続部の近傍に配設されたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、開閉弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部の長さを短く設定できるため、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生をより抑制することができる。
【0013】
また、第5の発明は、浴槽水を貯留可能であると共に、前記浴槽水を吸い込む吸込口を有する浴槽と、前記吸込口から浴槽水を吸入し加圧して吐出するポンプと、前記吸込口から吸入した浴槽水を前記ポンプに導く導水配管部と、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記浴槽の内部に噴出可能なノズルと、前記ポンプから吐出された浴槽水を前記ノズルに導くブロー配管部と、前記ブロー配管部または前記ノズルへのエア供給とエア非供給とを切り替え可能な開閉弁と、前記開閉弁よりも下流側に設けられ、前記ノズルから前記開閉弁への前記浴槽水の侵入を防止する逆止弁と、前記開閉弁の上流側に接続され、大気中のエアを前記開閉弁に導く第1のエア配管部と、前記逆止弁の下流側と、前記ブロー配管部または前記ノズルと、に接続され、大気中のエアを前記開閉弁及び前記逆止弁を介して前記ブロー配管部または前記ノズルに導き、前記逆止弁から前記ブロー配管部または前記ノズルとの接続部に至る管路が前記接続部と同一高さ、または前記接続部よりも低い位置に維持されるように配設された第2のエア配管部と、を備えたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、逆止弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部をブロー配管部またはノズルとの接続部と同一高さ、またはそれよりも低い位置に配設したことにより、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0014】
また、第6の発明は、第5の発明において、前記第2のエア配管部は、前記管路が前記逆止弁と同一高さ、または前記逆止弁よりも高い位置に維持されるように配設されたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、逆止弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部を、逆止弁と同一高さ、または逆止弁よりも高い位置に配設したことにより、第2のエア配管部に導かれたエアは、ブロー配管部またはノズルとの接続部に向かって流れ易くなる。その結果、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0015】
また、第7の発明は、第5または第6の発明において、前記第2のエア配管部は、前記管路が、前記接続部から前記開閉弁の前記下流側にかけて略同じ高さを維持するように、または前記接続部から前記下流側に向かうにつれて低くなるように配設されたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、逆止弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部の中心軸は、ブロー配管部またはノズルとの接続部に向かって常に略水平方向、またはブロー配管部またはノズルとの接続部に向かって常に上方向を向いている。そのため、第2のエア配管部に導かれたエアは、ブロー配管部またはノズルとの接続部に向かってより流れ易い。あるいは、第2のエア配管部に導かれたエアは、その第2のエア配管部の配置形態に従って自然に上方向に導かれる。その結果、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0016】
また、第8の発明は、第5〜第7のいずれか1つの発明において、前記逆止弁は、前記接続部の近傍に配設されたことを特徴とする噴流浴システムである。
この噴流浴システムによれば、逆止弁よりも下流側の配管部、すなわち第2のエア配管部の長さを短く設定できるため、第2のエア配管部内における「空気溜まり」の発生をより抑制することができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる噴流浴システムの構成を表す概略図である。
また、図2は、本実施形態にかかる噴流浴システムを平面方向から見た模式図である。 また、図3は、本実施形態にかかる噴流浴システムを側面方向から見た模式図である。
【0018】
本実施形態に係る噴流浴システムは、主として、浴槽1と、浴槽1内の浴槽水を吸入しノズル12、16から再び浴槽水中に噴出させるための噴流噴出部と、ノズル12、16から噴出される噴流に気泡を混入可能にするエア供給部と、を備える。
【0019】
まず、噴流噴出部について、図面を参照しつつ説明する。
浴槽1は、浴槽水を貯留可能であると共に、貯留された浴槽水を吸い込むための吸込口5を有する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。吸込口5は浴槽1における長辺側浴槽壁に形成され、吸込口5は導水配管部6を介してポンプ7の吸入口に接続されている。ポンプ7が駆動されると、浴槽1内に貯留された浴槽水は吸込口5から導水配管部6へと吸い込まれる。
【0020】
対向する一対の長辺側浴槽壁と、対向する一対の短辺側浴槽壁と、を有する通常の浴槽を考えた場合、一般に、入浴者は、一対の短辺側浴槽壁の一方に背をもたれかけて他方の短辺側浴槽壁に足を向けた姿勢で入浴するため、吸込口5を短辺側浴槽壁に形成した場合には、入浴者の背中や足裏で吸込口5がふさがれポンプ7に過剰の負荷がかかることが懸念される。したがって、吸込口5は、入浴者の身体の一部等によってふさがれにくい長辺側浴槽壁に形成するのが望ましい。
【0021】
ポンプ7の吐出口には吐出管路部8が接続され、その吐出管路部8には、本実施形態における切替弁としての三方弁9を介して2系統の噴流供給系統が接続されている。これら2系統の噴流供給系統は吐出管路部8に対して2つに分岐して設けられ、各系統は他の系統とはつながっておらずそれぞれ独立して噴流噴出動作を行うことができる。
【0022】
第1の噴流供給系統は、三方弁9を介して吐出管路部8に接続された第1のブロー配管部11と、ポンプ7から吐出されて吐出管路部8及び第1のブロー配管部11に導かれた加圧浴槽水を浴槽1の内部に噴出可能な第1のノズル12と、を有する。第1のブロー配管部11は、その下流側が2つに分岐しており、その分岐先にそれぞれ第1のノズル12が接続されている。
【0023】
第2の噴流供給系統は、三方弁9を介して吐出管路部8に接続された第2のブロー配管部15と、ポンプ7から吐出されて吐出管路部8及び第2のブロー配管部15に導かれた加圧浴槽水を浴槽1の内部に噴出可能な第2のノズル16と、を有する。第2のブロー配管部15は、その下流側が2つに分岐しており、その分岐先にそれぞれ第2のノズル16が接続されている。
【0024】
なお、各系統が有するノズルは1つでもよく、その場合各ブロー配管部11、15は先を分岐させる必要はない。あるいは、各系統は3つ以上のノズルをそれぞれ有していてもよい。本実施形態では、例えば2つの第1のノズル12が一方の短辺側浴槽壁2aに取り付けられ、その短辺側浴槽壁2aに対向する他方の短辺側浴槽壁2bには例えば2つの第2のノズル16が取り付けられている。
【0025】
ポンプ7および三方弁9は、使用者による操作部22の操作を受けて、制御部21からの信号に基づいて制御される。使用者の操作による制御信号に基づいて第1のノズル12から噴流を噴出させるときには、三方弁9は、ポンプ7の吐出口に接続された吐出管路部8と、第1のノズル12に接続された第1のブロー配管部11と、を連通させ、第2のノズル16に接続された第2のブロー配管部15と、吐出管路部8と、を遮断する「第1の位置」に切り替わる。そして、吸込口5から吸い込まれポンプ7により加圧された加圧浴槽水は、第1のブロー配管部11を導かれて、第1のノズル12から浴槽水中に噴出される。
【0026】
一方、使用者の操作による制御信号に基づいて第2のノズル16から噴流を噴出させるときには、三方弁9は、吐出管路部8と、第2のノズル16に接続された第2のブロー配管部15と、を連通させ、第1のノズル12に接続された第1のブロー配管部11と、吐出管路部8と、を遮断する「第2の位置」に切り替わる。そして、吸込口5から吸い込まれポンプ7により加圧された加圧浴槽水は、第2のブロー配管部15を導かれて、第2のノズル16から浴槽水中に噴出される。
【0027】
すなわち、ポンプ7の駆動時、第1のノズル12を有する第1の噴流供給系統と、第2のノズル16を有する第2の噴流供給系統と、は同時にはポンプ7の吐出側に連通せず、いずれか1つの系統のみがポンプ7の吐出側に連通して、第1のノズル12と第2のノズル16とのいずれか一方のみから噴流が噴出される。
【0028】
次に、エア供給部について、図面を参照しつつ説明する。
浴槽1の内槽の上縁部の周囲に設けられた浴槽リム3において、吸込口5が形成された長辺側浴槽壁と、第1のノズル12が設けられた短辺側浴槽壁2aと、の角部近傍にエア取り込み口41が形成されている。
【0029】
エア取り込み口41には第1のエア配管部32が接続され、その第1のエア配管部32にはエア流路を開閉する開閉弁31を介して、第2のエア配管部35が接続されている。また、第1のエア配管部32は、エア取り込み口41を介して大気に連通している。第2のエア配管部35は下流側において2つに分岐され、2つの第2のブロー配管部15のそれぞれに接続されている。なお、第2のエア配管部35は、2つの第2のノズル16のそれぞれに接続されていてもよい。また、開閉弁31は、例えば電磁弁などの電気的駆動式の開閉弁であってもよいし、手動的駆動式の開閉弁であってもよい。
【0030】
開閉弁31は、使用者による操作部22の操作を受けて、制御部21からの信号に基づいて制御される。そして、その制御信号に基づいて開閉弁31を開くことで、浴槽リム3に設けたエア取り込み口41と、第1のエア配管部32と、第2のエア配管部35と、を介して第2のブロー配管部15または第2のノズル16内に大気中のエアを混入させ、気泡入り噴流を噴出させることができる。これによれば、第2のノズル16が取り付けられた短辺側浴槽壁2bに体の前面側を向け、反対側の短辺側浴槽壁2aに背をもたれかけた入浴者に対して流量の多いパワフルな噴流が噴出され、入浴者の例えば下肢などを局所的に刺激できる。
【0031】
一方、使用者の操作による制御信号に基づいて、開閉弁31を閉じることもできる。その結果、第2のブロー配管部15または第2のノズル16内へのエアの供給は遮断され、第2のノズル16からは気泡なしの噴流が噴出される。これによれば、第2のノズル16が取り付けられた短辺側浴槽壁2bに体の前面側を向け、反対側の短辺側浴槽壁2aに背をもたれかけた入浴者は、水の流れでやさしく体を包まれる感じを体感でき、心をリラックスできる。
【0032】
エア取り込み口41には第3のエア配管部37がさらに接続され、その第3のエア配管部の一端(下流端)は吸込口5に接続されている。また、第3のエア配管部37は、エア取り込み口41を介して大気に連通している。例えば、吸込口5が入浴者の体の一部や髪の毛などによって閉塞され、吸込口5の内部の負圧が高まると、エジェクター効果によりその内部にエア取り込み口41および第3のエア配管部37を介してエアが取り込まれる。その結果、ポンプ7はそのエアを吸い込むことで能力が低下または停止する。これにより、浴槽水が吸い込まれない状況でのポンプ7の無駄な駆動を回避でき、また、吸込口5における吸引力が弱まり、入浴者の体の一部や髪の毛などをその吸込口5から容易に離すことができる。
【0033】
図4は、本実施形態にかかる噴流浴システムを開閉弁が設けられた側面方向から見た模式図である。
また、図5は、本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して眺めた拡大模式図である。
また、図6は、本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して側面方向から見た拡大模式図である。なお、図6は、図5に表した拡大模式図における右側面図に相当する。
【0034】
図4〜図6に表したように、開閉弁31は第2のノズル16よりも下側(低い位置)に設けられている。また、第2のエア配管部35は開閉弁31と第2のブロー配管部15とに接続され、開閉弁31よりも上側(高い位置)であって、第2のノズル16よりも下側(低い位置)に設けられている。そして、第2のエア配管部35の管路は、その下流端(第2のブロー配管部15との接続部)が最も高く、その下流端から開閉弁31に向かうに連れて低くなるように設けられている。すなわち、第2のエア配管部35の管路は、開閉弁31から第2のエア配管部35の下流端に向かって常に上方向を向いている。そのため、開閉弁31を介して第2のエア配管部35に導かれたエアは、その第2のエア配管部35の管路の配置形態に従って自然に上方向に導かれ、第2のブロー配管部15に合流する。
【0035】
これによれば、開閉弁31を閉じて第2のブロー配管部15内へのエアの供給を容易に遮断し、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させることができる。このとき、第2のエア配管部35に存在する空気は、その第2のエア配管部35内に滞留することなく自然に上方向に導かれ、第2のブロー配管部15に導かれた加圧浴槽水と共に浴槽内に排出される。そして、第2のエア配管部35内は加圧浴槽水で満たされた状態となる。そのため、第2のエア配管部35内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0036】
その結果、第2のブロー配管部15に導かれた加圧浴槽水に空気が混入することを防止できる。これにより、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させているときに、空気が少しずつ加圧浴槽水に混入することを防止できる。そのため、この運転中には浴槽水を循環させる音のみが主に発生し、大きな音や不快な音が発生することを防止できる。
【0037】
これに対して、開閉弁31が第2のノズル16よりも上側に設けられた比較例を考える。この比較例では、第2のエア配管部35の下流端(第2のブロー配管部15との接続部)が最も低く、その下流端から開閉弁31に向かうに連れて高くなるように、第2のエア配管部35が設けられている。そのため、第2のエア配管部35内において「空気溜まり」が発生し易い。
【0038】
これは、第2のエア配管部35の下流端が最も低くいため、第2のエア配管部35に存在する空気がその下流端に向かって自然に導かれることは困難なためである。そして、第2のノズル16の噴出口近傍が負圧になることで生ずるエジェクター効果によって、「空気溜まり」から加圧浴槽水に少しずつ空気が混入する。これによれば、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させているにも関わらず、加圧浴槽水に少しずつ空気が混入することで、例えば「ジュルジュル」などといった不快感を与える音が発生する場合がある。
【0039】
なお、この比較例のように、第2のエア配管部35の下流端(第2のブロー配管部15との接続部)を最も低く設定し、第2のエア配管部35内において「空気溜まり」を発生させることで、第2のブロー配管部15を通ってポンプ7に空気が介入することを防止する場合がある。これは、ポンプ7に空気が介入した状態のままでポンプ7を動作させると、そのポンプ7の吐出量が低下するためである。
【0040】
これに対しても、本実施形態にかかる噴流浴システムにおいては、第2のエア配管部35内における「空気溜まり」の発生を抑制できるため、すなわち第2のエア配管部35内に空気が存在することを抑制できるため、第2のブロー配管部15を通ってポンプ7に空気が介入するおそれは少ない。したがって、本実施形態にかかる噴流浴システムのように、第2のエア配管部35の下流端が最も高く、その下流端から開閉弁31に向かうに連れて低くなるように第2のエア配管部35が設けられていても、ポンプ7に空気が介入してその吐出量が低下するおそれは少ない。
【0041】
一方、開閉弁31を開いて第2のブロー配管部15内に大気中のエアを混入させる場合であっても、容易に気泡入り噴流を噴出させることができる。これは、前述したように、第2のエア配管部35内のエアは自然に上方向に導かれるためである。この場合には、開閉弁31または第2のエア配管部35の近傍からは、いわゆる空気を「ちぎる音」などのある程度の音が発生する。
【0042】
また、開閉弁31は、第2のエア配管部35の下流端の近傍に設けられている。これによれば、第2のエア配管部35の長さをより短くすることができるため、その第2のエア配管部35内に「空気溜まり」が発生することをより抑制できる。なお、第2のエア配管部35は、図1〜図3に関して前述したように、第2のノズル16に接続されていてもよい。すなわち、第2のエア配管部35の下流端は、第2のノズル16との接続部であってもよい。
【0043】
図7は、本実施形態の変形例にかかる噴流浴システムを例示する模式図である。なお、図7は、図6に表した拡大模式図と同様に、図5に表した拡大模式図における右側面図に相当する。
本変形例の開閉弁31は、第2のノズル16と略同じ高さに設けられている。また、第2のエア配管部35は開閉弁31と第2のブロー配管部15とに接続され、第2のノズル16と略同じ高さに設けられている。そして、第2のエア配管部35の管路は、その下流端(第2のブロー配管部15との接続部)からその上流端(開閉弁31との接続部)にかけて略同じ高さを維持するように設けられている。すなわち、第2のエア配管部35の管路の中心軸は、上流端から下流端に向かって常に略水平方向である。その他の構造については、図1〜図6に関して説明した噴流浴システムの構造と同様である。
【0044】
そのため、開閉弁31を介して第2のエア配管部35に導かれたエアは、その第2のエア配管部35の下流端に向かって流れ易く、第2のブロー配管部15に合流し易い。また、第2のノズル16の噴出口近傍が負圧になることで生ずるエジェクター効果によって、第2のエア配管部35に導かれたエアは、その下流端に向かって流れ易くなる。すなわち、第2のエア配管部35内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。
【0045】
これによれば、図4〜図6に関して前述したように、開閉弁31を閉じて第2のブロー配管部15内へのエアの供給を容易に遮断し、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させることができる。このとき、第2のエア配管部35に存在する空気は、その第2のエア配管部35内に滞留することなく第2のブロー配管部15の方向に導かれ、第2のブロー配管部15に導かれた加圧浴槽水と共に浴槽内に排出される。そして、第2のエア配管部35内は加圧浴槽水で満たされた状態となる。
【0046】
その結果、図4〜図6に関して前述した効果と同様の効果を得ることができる。すなわち、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させているときに、空気が少しずつ加圧浴槽水に混入することを防止できる。そのため、この運転中には浴槽水を循環させる音のみが主に発生し、大きな音や不快な音が発生することを防止できる。
【0047】
なお、第2のノズル16の噴出口近傍が負圧になることで生ずるエジェクター効果によって第2のエア配管部35内に「空気溜まり」が発生しない程度に、開閉弁31が第2のノズル16よりも僅かに上側に設けられていてもよい。この場合であっても、第2のエア配管部35内は加圧浴槽水で満たされた状態となり、本発明の範囲に包含される。つまり、第2のエア配管部35内に「空気溜まり」が発生しない程度に、開閉弁31が第2のノズル16よりも僅かに上側に設けられているものは、本願明細書において「同一高さ」または、「略同じ高さ」の範囲に属するものとする。
【0048】
以上説明したように、本実施形態によれば、第2のエア配管部35は、その下流端(第2のブロー配管部15または第2のノズル16との接続部)が最も高く、その下流端から開閉弁31に向かうに連れて低くなるように設けられている。すなわち、第2のエア配管部35の中心軸は、開閉弁31から第2のエア配管部35の下流端に向かって常に上方向を向いている。または、第2のエア配管部35は、その下流端(第2のブロー配管部15または第2のノズル16との接続部)と、その上流端(開閉弁31との接続部)と、が略同じ高さになるように設けられている。すなわち、第2のエア配管部35の中心軸は、上流端から下流端に向かって常に略水平方向である。これによれば、第2のエア配管部35内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。そのため、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させているときには、浴槽水を循環させる音のみが主に発生し、大きな音や不快な音が発生することを防止できる。
【0049】
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる噴流浴システムの構成を表す概略図である。
本実施形態にかかる噴流浴システムにおいて、開閉弁31の下流側に接続された第4のエア配管部38は、逆止弁43を介して第2のエア配管部35に接続されている。すなわち、第4のエア配管部38の一端(上流端)は開閉弁31に接続され、その他端(下流端)は逆止弁43を介して第2のエア配管部35に接続されている。これは、図1に表した噴流浴システムにおける第2のエア配管部35の途中に、逆止弁43が介在していると考えることもできる。逆止弁43は、第2のノズル16から第2のエア配管部35を介して、上流側の第4のエア配管部38へ湯水が侵入することを防止する。そのため、逆止弁43よりも上流側の第4のエア配管部38内には、垢などの汚れが付着堆積しにくい。その他の構成については、図1に関して前述した噴流浴システムの構成と同様である。
【0050】
図9は、本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して眺めた拡大模式図である。
また、図10は、本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して側面方向から見た拡大模式図である。なお、図10は、図9に表した拡大模式図における右側面図に相当する。
【0051】
図9および図10に表したように、本実施形態の開閉弁31には、逆止弁43が内蔵されている。すなわち、本実施形態の開閉弁31は、逆止弁43と一体型になった構造を有する。
【0052】
逆止弁43が内蔵された開閉弁31は、図4〜図6に表した噴流浴システムと同様に、第2のノズル16よりも下側(低い位置)に設けられている。また、第2のエア配管部35は逆止弁43と第2のブロー配管部15とに接続され、逆止弁43よりも上側(高い位置)であって、第2のノズル16よりも下側(低い位置)に設けられている。そして、第2のエア配管部35は、その下流端(第2のブロー配管部15との接続部)が最も高く、その下流端から逆止弁43に向かうに連れて低くなるように設けられている。すなわち、第2のエア配管部35の中心軸は、逆止弁43から第2のエア配管部35の下流端に向かって常に上方向を向いている。そのため、逆止弁43を介して第2のエア配管部35に導かれたエアは、その第2のエア配管部35の配置形態に従って自然に上方向に導かれ、第2のブロー配管部15に合流する。その他の構造については、図4〜図6に関して前述した噴流浴システムの構造と同様である。
【0053】
これによれば、逆止弁43よりも下流側に存在する空気、すなわち第2のエア配管部35に存在する空気は、図4〜図6に表した噴流浴システムと同様に、その第2のエア配管部35内に滞留することなく自然に上方向に導かれ、第2のブロー配管部15に導かれた加圧浴槽水と共に浴槽内に排出される。そして、第2のエア配管部35内は加圧浴槽水で満たされた状態となる。そのため、第2のエア配管部35内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。その結果、図4〜図6に表した噴流浴システムと同様に、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させているときには、浴槽水を循環させる音のみが主に発生し、大きな音や不快な音が発生することを防止できる。また、その他の効果についても、図4〜図6に表した噴流浴システムと同様の効果を得ることができる。
【0054】
なお、本実施形態にかかる噴流浴システムにおいても、図7に表した変形例と同様に、逆止弁43は、第2のノズル16と略同じ高さに設けられてもよい。この場合には、第2のエア配管部35は、その下流端(第2のブロー配管部15との接続部)と、その上流端(逆止弁43との接続部)と、が略同じ高さになるように設けられる。この場合であっても、図7に関して前述したように、第2のエア配管部35内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。さらに、第2のエア配管部35は、図1〜図3に関して前述したように、第2のノズル16に接続されていてもよい。すなわち、第2のエア配管部35の下流端は、第2のノズル16との接続部であってもよい。
【0055】
以上説明したように、本実施形態によれば、第2のエア配管部35は、その下流端(第2のブロー配管部15または第2のノズル16との接続部)が最も高く、その下流端から逆止弁43に向かうに連れて低くなるように設けられている。すなわち、第2のエア配管部35の中心軸は、逆止弁43から第2のエア配管部35の下流端に向かって常に上方向を向いている。または、第2のエア配管部35は、その下流端(第2のブロー配管部15または第2のノズル16との接続部)と、その上流端(逆止弁43との接続部)と、が略同じ高さになるように設けられている。すなわち、第2のエア配管部35の中心軸は、上流端から下流端に向かって常に略水平方向である。これによれば、第2のエア配管部35内における「空気溜まり」の発生を抑制することができる。そのため、第2のノズル16から気泡なしの噴流を噴出させているときには、浴槽水を循環させる音のみが主に発生し、大きな音や不快な音が発生することを防止できる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、噴流噴出部やエア供給部などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやエア取り込み口やブロー配管部の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる噴流浴システムの構成を表す概略図である。
【図2】本実施形態にかかる噴流浴システムを平面方向から見た模式図である。
【図3】本実施形態にかかる噴流浴システムを側面方向から見た模式図である。
【図4】本実施形態にかかる噴流浴システムを開閉弁が設けられた側面方向から見た模式図である。
【図5】本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して眺めた拡大模式図である。
【図6】本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して側面方向から見た拡大模式図である。
【図7】本実施形態の変形例にかかる噴流浴システムを例示する模式図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかる噴流浴システムの構成を表す概略図である。
【図9】本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して眺めた拡大模式図である。
【図10】本実施形態の開閉弁の近傍を拡大して側面方向から見た拡大模式図である。
【符号の説明】
【0058】
1 浴槽、 2a 短辺側浴槽壁、 2b 短辺側浴槽壁、 3 浴槽リム、 5 吸込口、 6 導水配管部、 7 ポンプ、 8 吐出管路部、 9 三方弁、 11 第1のブロー配管部、 12 第1のノズル、 15 第2のブロー配管部、 16 第2のノズル、 21 制御部、 22 操作部、 31 開閉弁、 32 第1のエア配管部、 35 第2のエア配管部、 37 第3のエア配管部、 38 第4のエア配管部、 41 エア取り込み口、 43 逆止弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽水を貯留可能であると共に、前記浴槽水を吸い込む吸込口を有する浴槽と、
前記吸込口から浴槽水を吸入し加圧して吐出するポンプと、
前記吸込口から吸入した浴槽水を前記ポンプに導く導水配管部と、
前記ポンプから吐出された浴槽水を前記浴槽の内部に噴出可能なノズルと、
前記ポンプから吐出された浴槽水を前記ノズルに導くブロー配管部と、
前記ブロー配管部または前記ノズルへのエア供給とエア非供給とを切り替え可能な開閉弁と、
前記開閉弁の上流側に接続され、大気中のエアを前記開閉弁に導く第1のエア配管部と、
前記開閉弁の下流側と、前記ブロー配管部または前記ノズルと、に接続され、大気中のエアを前記開閉弁を介して前記ブロー配管部または前記ノズルに導き、前記開閉弁から前記ブロー配管部または前記ノズルとの接続部に至る管路が前記接続部と同一高さ、または前記接続部よりも低い位置に維持されるように配設された第2のエア配管部と、
を備えたことを特徴とする噴流浴システム。
【請求項2】
前記第2のエア配管部は、前記管路が前記開閉弁と同一高さ、または前記開閉弁よりも高い位置に維持されるように配設されたことを特徴とする請求項1記載の噴流浴システム。
【請求項3】
前記第2のエア配管部は、前記管路が、前記接続部から前記開閉弁の前記下流側にかけて略同じ高さを維持するように、または前記接続部から前記下流側に向かうにつれて低くなるように配設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の噴流浴システム。
【請求項4】
前記開閉弁は、前記接続部の近傍に配設されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の噴流浴システム。
【請求項5】
浴槽水を貯留可能であると共に、前記浴槽水を吸い込む吸込口を有する浴槽と、
前記吸込口から浴槽水を吸入し加圧して吐出するポンプと、
前記吸込口から吸入した浴槽水を前記ポンプに導く導水配管部と、
前記ポンプから吐出された浴槽水を前記浴槽の内部に噴出可能なノズルと、
前記ポンプから吐出された浴槽水を前記ノズルに導くブロー配管部と、
前記ブロー配管部または前記ノズルへのエア供給とエア非供給とを切り替え可能な開閉弁と、
前記開閉弁よりも下流側に設けられ、前記ノズルから前記開閉弁への前記浴槽水の侵入を防止する逆止弁と、
前記開閉弁の上流側に接続され、大気中のエアを前記開閉弁に導く第1のエア配管部と、
前記逆止弁の下流側と、前記ブロー配管部または前記ノズルと、に接続され、大気中のエアを前記開閉弁及び前記逆止弁を介して前記ブロー配管部または前記ノズルに導き、前記逆止弁から前記ブロー配管部または前記ノズルとの接続部に至る管路が前記接続部と同一高さ、または前記接続部よりも低い位置に維持されるように配設された第2のエア配管部と、
を備えたことを特徴とする噴流浴システム。
【請求項6】
前記第2のエア配管部は、前記管路が前記逆止弁と同一高さ、または前記逆止弁よりも高い位置に維持されるように配設されたことを特徴とする請求項5記載の噴流浴システム。
【請求項7】
前記第2のエア配管部は、前記管路が、前記接続部から前記開閉弁の前記下流側にかけて略同じ高さを維持するように、または前記接続部から前記下流側に向かうにつれて低くなるように配設されたことを特徴とする請求項5または6に記載の噴流浴システム。
【請求項8】
前記逆止弁は、前記接続部の近傍に配設されたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の噴流浴システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−57556(P2010−57556A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−223680(P2008−223680)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】