説明

四輪車用三輪操舵装置

【目的】 四輪車の不安定性を、きわめて簡単な構造で安定性及び運転性の向上を求めたものである。
【構成】 後輪操舵装置においてロアーアーム■に簡単な軸■を設ける。このロアーアーム■の先にハブキャリア■とナックルアーム■を設け、車体■に取り付ける。簡単な軸■とナックルアーム■の先端を、トルクロッド■で連結する。ハブキャリア■と車体■をアッパーロッド■で連結する。ハブキャリア■と車体■の間にサスペンション■を設ける。

【発明の詳細な説明】
(A)産業上の利用分野この発明は、自動車及び自動車おもちゃの後輪用に前輪と同様な操舵装置を左右別々に取り付け、各自が応力に比例して前輪舵角に同相又は違相に活動する四輪車用3輪操舵装置に関するものである。
(B)従来の技術従来の一般的な四輪車は、ハンドルを操舵すると前輪が内側に向き前輪だけに旋回に必要な摩擦力が発生する。旋回によって車体が横滑りを起こし、後輪にも摩擦力が発生するが、前輪とのバランスが取れない。これは、速度の増加やカーブの大きさ又は車体の姿勢変化等に伴ってきわめて不安定なことであった。特に遠隔操縦等による自動車おもちやの運転はきわめてわずらわしいことであった。
(C)発明が解決しようとする問題点したがって、各メーカーとも、この操舵装置を、莫大な研究費や試作費をついやして研究したが、解決しなかった。自動車については、4輪操舵装置を使ったが、きわめて複雑な構造で部品点数も多く、かなり高額になってしまう。又、自動車おもちゃも、装置搭載空間が少なく複雑な構造で部品点数も多く、かなり高額になってしまう。本発明は、こうした使用者の強い要望にこたえるために発明されたのである。
(D)問題を解決するための手段いま、その構成を説明すると、(イ)ロアーアーム■に簡単な軸■を設ける。
(ロ)このロアーアーム■の先にハブキャリア■とナックルアーム■を設け、車体■に取り付ける。
(ハ)簡単な軸■とナックルアーム■の先端を、トルクロッド■で連結する。
(ニ)ハブキャリア■と車体■をアッパーロッド■で連結する。
(ホ)ハブキャリア■と車体■の間にサスペンション■を設ける。
(E)発明の効果次に本発明の効果を述べると、走行中ハンドルを切ると前輪は内側に向き車体■は遠心力等で外側に傾く。この大きさによってサスペンション■が圧縮されハブキャリア■とナックルアーム■を介して後輪と路面の摩擦力を高める。同時に、ハブキャリア■とナックルアーム■は連結されたアッパーロッド■で押されているのでそのまま後輪を介して路面にほぼ垂直運動するが、ロアーアーム■は車体取り付け位置を中心に円弧運動する。したがって、この円弧運動するロアーアーム■に設けた簡単な軸■と、ほぼ垂直運動するナックルアーム■の先端をトルクロッド■で連結してあるので車体■の傾き角度によって、瞬時に外側の後輪が内側に向き活動するので、車体の進行方向と車体の向きが一致し横滑りを起こさず安定性を確保する。
(F)他の実施例なお、簡単な軸■はロアーアーム■の適当な位置でも車体■の一部でもよく、後輪の舵角量や舵角時期を調節できるので各車体において最適な効果をもたらし、目的を達することが出来る。また、サスペンション■を車体■の一部とロアーアーム■の適当な位置に設けても、同じ効果がある。
【図面の簡単な説明】
第一図は本発明の上面略視図
第二図は本発明の後面略視図
第三図は本発明の作動図
■は車体
■はロアーアーム
■は簡単な軸
■はハブキャリア
■はナックルアーム
■はトルクロッド
■はアッパーロッド
■はサスペンション

【特許請求の範囲】
自動車及び自動車おもちゃの後輪用に前輪と同様な操舵装置を左右別々に取り付け、各自が応力に比例して前輪舵角に同相又は違相に活動する四輪車用3輪操舵装置。

【第3図】
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【第1図】
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