説明

回動操作式筆記具

【課題】回動体の回動操作により、筆記具が出没する回動操作式筆記具において、操作性の改良されたものとする。
【解決手段】容器本体12に対して回動可能となった回動体30と、回動体30の回動に伴ってスライダー22に作動して筆記体20を容器本体から突出させる方向にスライダー22を移動させる筆記体突出手段28a、22cと、を備え、回動体30は容器本体12に対して360度左右いずれの方向にも回動可能となっており、筆記体20が容器本体12から突出している突出状態から回動体を左右いずれの方向に移動しても筆記体20が容器本体12内に退没した格納状態へと戻すことを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回動体の回動操作により、筆記体が出没する回動操作式筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の回動操作式筆記具としては、特許文献1または2に記載されたものが知られている。これらの特許文献で開示される回動操作式筆記具は、筆記体を取り付けた移動体と、筆記体を出没可能に移動体を収納した容器本体と、筆記体を常時容器本体内に引き入れ状態に付勢する付勢手段と、容器本体に重ね合わせ一端部を回動可能に容器本体に支持させた回動体と、この回動体の回動に伴い移動体を介して筆記体の一方を容器本体から使用状態に突出させる筆記体突出手段とから構成されている。
【0003】
筆記体突出手段は、移動体の後端に形成されたカム面と、回動体に設けたピンとからなる。そして、回動体を容器本体に関して左右180度回動させることで、ピンが移動してカム面に作動して、選択的に移動体を筆記体突出方向に移動させて筆記体を容器本体から突出させることができ、また逆方向に回動させることで、筆記体を容器本体内に退没させることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−276365号公報
【特許文献2】特開2009−18498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の回動操作式筆記具では、回動体が左右180度までしか回動できず、突出された筆記体を退没させるときには、回動体は一方方向しか移動しないため、回動方向を考慮して操作しなければならずその操作に煩わしさがある、という問題がある。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、その目的は、操作性の改良された回動操作式筆記具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明による回動操作式筆記具は、容器本体と、容器本体から出没可能となった筆記体に取り付けられ、容器本体内で移動可能に配設される2つのスライダーと、筆記体を容器本体内に退没する方向に付勢する付勢手段と、容器本体に対して回動可能となった回動体と、回動体の回動に伴ってスライダーに作動して対応する筆記体を容器本体から突出させる方向にスライダーを移動させる筆記体突出手段と、を備え、前記回動体は容器本体に対して360度左右いずれの方向にも回動可能となっており、筆記体が容器本体から突出している突出状態から回動体を左右いずれの方向に移動しても筆記体が容器本体内に退没した格納状態へと戻すことを可能にすることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の回動操作式筆記具において、前記筆記体突出手段は、回動体と一体的に回動して円軌跡上を移動可能な作動部と、スライダーに設けられた被作動部と、を備え、円軌跡上を移動する作動部が被作動部に当接して作動可能となることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の回動操作式筆記具において、前記スライダーには、前記作動部が通過可能な通路が形成されることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の回動操作式筆記具において、前記通路の一端は、前記作動部が通路に入ることができず通路から出ることのみが可能となっていることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の回動操作式筆記具において、前記通路は、前記一端から他端まで傾斜路となっていることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項3ないし5のいずれか1項に記載の回動操作式筆記具において、前記作動部が一方のスライダーに作動してそのスライダーが取り付けられた筆記体が容器本体から突出している突出状態になっているときに、作動部の一部が、他方のスライダーに設けられた被作動部の通路内に挿入されることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項2ないし6のいずれか1項に記載の回動操作式筆記具において、前記作動部の回動軌跡は、前記容器本体内に収まることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項2ないし7のいずれか1項に記載の回動操作式筆記具において、前記被作動部は、作動部に当接する部分が、スライダーの移動方向に対して直交する方向に延びることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の回動操作式筆記具において、前記作動部は、円軌跡上を移動する際の径方向外側に平坦面を有することを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の回動式筆記具において、容器本体内にはそれぞれ筆記体に取り付けられた2つのスライダーが並んで配設されており、2つのスライダーの間に配置されてスライダーの後退を規制するストッパが容器本体に一体に設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、回動体が容器本体に対して360度左右いずれの方向にも回動可能となっていることから、突出された筆記体を退没させるときに、回動方向を考慮して操作する必要はなく、操作性の良いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る回動操作式筆記具の格納状態を表す横断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る回動操作式筆記具の突出状態を表す横断面図(図4の2線矢視図)である。
【図3】(a)は回動操作式筆記具の格納状態を表す平面図であり、(b)は回動操作式筆記具の突出状態を表す平面図である。
【図4】回動操作式筆記具の突出状態を表す縦断面図である。
【図5】回動操作式筆記具の格納状態の内部構造を表す斜視図である。
【図6】(a)はスライダーの平面図、(b)はスライダーの側面図である。
【図7】図6の7−7線に沿って見た断面図である。
【図8】(a)は回動板の底面図、(b)は回動板の側面図である。
【図9】回動体の横断面図(図4の9線矢視図)である。
【図10】本発明の実施形態に係る回動操作式筆記具の作用を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0020】
図1ないし図4は、本発明の実施形態に係る回動操作式筆記具の主要部を表す図である。図において、回動操作式筆記具10は、容器本体12を備えており、容器本体12は、本体ケース14と、本体ケース14に被せられた本体カバー16とから構成されて、全体として長手方向を持った細長で扁平形状の外側形状を形成すると共に内側に底浅の内部空間を画成している。
【0021】
図5に示したように、細長の本体ケース14の長手方向先端には、1つ以上の凹部14a、14aが形成されており、本体カバー16と共に開口12a、12aを画成する。さらに、本体ケース14には、その内部に、先端付近から後部付近まで長手方向に延びる仕切壁14bが形成されており、仕切壁14bによって容器本体12の内部空間は、後部を除き、並列した2つの区画12b、12bに分割される。仕切壁14bの後端には、円筒部14cが形成される。円筒部14c内には、本体カバー16からピン16aが挿入されて、この円筒部14cとピン16aとで円柱形のストッパ12cが構成される(図4参照)。さらに、各区画12bにおいて、本体ケース14の内壁側面からは、各区画12b内に延びるバネ受け壁14d、14dが仕切壁14bに対して直交する方向に形成される。
【0022】
それぞれの区画12bには、2つの筆記体20と、各筆記体20の後端に取り付けられるスライダー22とが配設される。2つの筆記体20は異なる種類の筆記体の組み合わせとすることができる(例えば、色の異なるボールペンレフィール等)。筆記体20は、各区画12bに沿って長手方向に移動可能となっており、そのペン先が前記開口12aから出没可能となっている。
【0023】
スライダー22は、可撓性を持ったプラスチック等からなり、区画12b内を移動可能となった成形品であり、図6に示したように、その先端側には、筆記体20に連結される筆記体連結部22aと、筆記体連結部22aと平行にバネ受け部22bとが形成される。バネ受け部22bと前記バネ受け壁14dとの間には、付勢手段としてのバネ24が介挿されており、バネ24によって、筆記体20及びスライダー22は、常時、後方へと付勢されており、よって筆記体20のペン先が開口12aよりも容器本体内へ退没する方向に付勢されている。
【0024】
スライダー22の後端側は、肉薄な被作動部22cとなっている。被作動部22cの後端部分は、被作動部22cの他の部分よりも肉厚な肉厚部22dとなっており、その肉厚部22dの後端面は長手方向に対して直交する平坦な端面となっている。被作動部22cには、中心角を90度とした円弧状の通路溝22eが、内側面部分から後端面にかけて形成されている。通路溝22eは、図7に示したように、その溝の深さが内側面部分から後端面にかけて漸次高くなるように形成された傾斜路となっており、肉厚部22dの手前で溝の深さが0となるように形成される。
【0025】
また、スライダー22の内側面の後部は、部分的に切り欠かれたストッパ受け部22fとなっており、このストッパ受け部22fは、前記円柱形のストッパ12cを受けることができるようになっている。
【0026】
容器本体12の内部空間の後部には、円形の回動板28が配設される。図8に示すように、回動板28の縁部の一部には、回動板28の円形輪郭よりも一部がはみ出すようにして作動部としての円弧状の作動突起28aが形成される。但し、作動突起28aの径方向外側にある外縁部は、平坦面28bとなっている。
【0027】
作動部としての作動突起28aと、被作動部22cとによって筆記体突出手段が構成される。
【0028】
回動板28の中心には中心軸28cが形成されており、中心軸28cは容器本体12の本体カバー16を貫通して、回動体30内へと延びている。
【0029】
回動体30は、回動体ケース32と、回動体カバー34とから構成されて、全体として容器本体12と同様の全体として長手方向を持った細長で扁平形状の外側形状を形成すると共に内側に内部空間を形成している。
【0030】
回動体ケース32には軸受部32aが形成されており、該軸受部32aが前記回動板28の中心軸28cに嵌合し、且つビス36(図4参照)で固定連結されることで、回動体30と回動板28が一体的に回動するようになっており、回動体30は容器本体12に対して軸受部32aを中心として回動するようになっている。
【0031】
図9に示すように、回動体30の内部空間には、さらに、任意の品物40(例えば、ナイフ、定規、はさみ、耳かき、記憶媒体(USBメモリ)等)を収納可能となっている。品物40は、回動体ケース32の第2軸受部32bにおいて、回動可能に軸支されており、回動体ケース32の側面に形成された切欠部32cから回動して展開されることが可能となっている。
【0032】
以上のように構成される回動操作式筆記具の作用を説明する。
【0033】
図3(a)に示すように、容器本体12と回動体30とが互いに完全に重なり合った状態では、複数の筆記体20はいずれもそのペン先が容器本体12内に退没した格納状態にある。この格納状態においては、図1に示すように、いずれのスライダー22もそのストッパ受け部22fがストッパ12cに当接しており、これによってスライダー22及び筆記体20の後退が規制されている。また、このとき、回動板28の作動突起28aは、その容器本体12内の円軌跡上において開口12aと最も離れた後端側に位置している(図10(a))。
【0034】
この状態から、回動体30を右回りまたは左回りのいずれかの方向に回動すると(図10(b))、回動板28が一体に回動するので、作動突起28aが円軌跡上を移動して、作動突起28aの先導端となる一端がいずれか一方のスライダー22の被作動部22cの肉厚部22dに当接する(図10(c))。すると、作動突起28aがスライダー22を先端側に押圧するので、スライダー22及び筆記体20は、バネ24の付勢力に抗して移動して、筆記体20のペン先が容器本体12の開口12aから突出することができる(図10(d))。そして、作動突起28aがさらに円軌跡上を移動すると、作動突起28aの一端は肉厚部22dから外れて(図10(e))、作動突起28aの平坦面28bが肉厚部22dに対して摺動し、次いで、作動突起28aの一端は他方のスライダー22の被作動部22cの通路溝22eに内側面側から進入する(図10(f))。この作動突起28aの一端が肉厚部22dから外れて平坦面28bが肉厚部22dに接触する瞬間にクリック感を発生させることができる。
【0035】
そして、回動体30が180度回動して、回動板28の作動突起28aがその容器本体12内の円軌跡上において、開口12aに最も近寄った先端側に位置すると、作動突起28aの平坦面28bが先端側に押したスライダー22の被作動部22cの肉厚部22dの平坦な端面に面接触する(図10(g))。こうして、前進されたスライダー22に連結された筆記体20のペン先が容器本体12の開口12aから突出した状態で安定する。よって、この突出状態で、回動体30及び容器本体12を把持して筆記を行うことができ、筆記力が作用しても筆記体20は退没することなく、安定した筆記を行うことができる。また、この突出状態では、図3(b)に示すように、回動体30が容器本体12に対して展開しているために、把持しやすいものとなっている。
【0036】
併せて、回動板28の作動突起28aの一端が他方のスライダー22の通路溝22e内に進入しているために、他方のスライダー22が不用意に動くことを阻止することができる。
【0037】
筆記が終了して、突出した筆記体20のペン先を退没させるには、回動体30をいずれかの方向に回動させる。このときの回動方向は、先の回動方向と反対方向であっても同一方向であっても構わない。先の回動方向と反対方向に回動体30を回動させたときには、作動突起28aは元来た円軌跡を戻り、スライダー22及び筆記体20は、バネ24の付勢力によって後退する。また、先の回動方向と同一方向に回動体30を回動させたときには、作動突起28aは、他方のスライダー22の被作動部22cの通路溝22eを通過していく。こうして、作動突起28aが一方のスライダー22の被作動部22cから完全に外れると、スライダー22及び筆記体20がバネ24の付勢力によって後退する(図10(h))。この作動突起28aが一方のスライダー22の被作動部22cから完全に離反する瞬間にクリック感を発生させることができる。さらに、回動体30を回動させると(図10(i))、通路溝22eの溝底は徐々に高くなっているので、作動突起28aが通路溝22eを進んでいくに従って、被作動部22cが若干撓むことになる。即ち、被作動部22cが回動板28から離れる方向に向かって若干撓むことで、作動突起28aの円軌跡上の移動を可能にする。作動突起28aが最後に肉厚部22dを通過する際にクリック感を発生させて(図10(j))、回動体30を元の状態に戻すことができる。
【0038】
格納状態からの回動体30の回動方向によって、ペン先を突出させる筆記体20を選択することができる。また、突出状態においては、回動体30をいずれの方向に回動させても、突出している筆記体20のペン先を退没させることができる。
【0039】
または、一方の筆記体20のペン先が突出した突出状態から回動体30を同一方向に回動させて、その筆記体20のペン先を退没させた後(図10(h))、作動突起28aを他方のスライダー22の被作動部22cの通路溝22eに完全に通過させる(図10(j))前に、回動体30を反対方向に回動させると、全ての筆記体20のペン先が退没した状態で、回動体30を展開した状態にすることができる。
【0040】
通路溝22eの溝底がその内側面側で最も深くなっているので、作動突起28aは、通路溝22eに内側面側から円滑に進入することができる一方で、通路溝22eの溝底は、肉厚部22d側ではほとんど無くなっているので、肉厚部22d側である後側からは通路溝22eに入ることができず出るだけとなっており、作動突起28aが後側から肉厚部22dに接近したときに、通路溝22eに進入することなく、肉厚部22dに確実に当接して、そのスライダー22を前方に押圧することができるようになっている。
【0041】
こうして、回動体30は、容器本体12に対して左右のいずれの方向からも360度回動することができるので、突出した筆記体のペン先を退没させようとしたときに、回動体30は左右のいずれの方向に回動してもよいため、回動方向を考慮して操作する必要はなく、操作性の良いものとすることができる。
【0042】
作動突起28aの円軌跡は容器本体12内に収まっているので、作動突起28aが容器本体12から出入りする必要はなく、容器本体12にそのための開口を設ける必要もない。
【0043】
また、作動突起28aは円軌跡を移動するものの、その円軌跡によって長手方向に移動する距離の大部分を、スライダー22を移動させるために利用できるため、スライダー22のストローク量を大きく確保することができる。
【0044】
また、格納状態において、2つのスライダー22はそれらの間に設けられたストッパ12cによって後方への移動が規制されており、ストッパ12cが共有化されている。そのため、それぞれのスライダー22に対してストッパを設ける必要がないため、容器本体内の内部空間を有効に利用することができる。
【0045】
以上の実施形態において複数の部材で構成した部品を単一部材で構成することも可能であり、または単一の部材で構成した部品を複数の部材で構成することも可能である。
【符号の説明】
【0046】
10 回動操作式筆記具
12 容器本体
12c ストッパ
20 筆記体
22 スライダー
22c 被作動部(筆記体突出手段)
22e 通路溝
24 バネ(付勢手段)
28a 作動突起(作動部、筆記体突出手段)
30 回動体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、容器本体から出没可能となった筆記体に取り付けられ、容器本体内で移動可能に配設される2つのスライダーと、筆記体を容器本体内に退没する方向に付勢する付勢手段と、容器本体に対して回動可能となった回動体と、回動体の回動に伴ってスライダーに作動して対応する筆記体を容器本体から突出させる方向にスライダーを移動させる筆記体突出手段と、を備え、前記回動体は容器本体に対して360度左右いずれの方向にも回動可能となっており、筆記体が容器本体から突出している突出状態から回動体を左右いずれの方向に移動しても筆記体が容器本体内に退没した格納状態へと戻すことを可能にすることを特徴とする回動操作式筆記具。
【請求項2】
前記筆記体突出手段は、回動体と一体的に回動して円軌跡上を移動可能な作動部と、スライダーに設けられた被作動部と、を備え、円軌跡上を移動する作動部が被作動部に当接して作動可能となることを特徴とする請求項1記載の回動操作式筆記具。
【請求項3】
前記スライダーには、前記作動部が通過可能な通路が形成されることを特徴とする請求項2記載の回動操作式筆記具。
【請求項4】
前記通路の一端は、前記作動部が通路に入ることができず通路から出ることのみが可能となっていることを特徴とする請求項3記載の回動操作式筆記具。
【請求項5】
前記通路は、前記一端から他端まで傾斜路となっていることを特徴とする請求項3または4記載の回動操作式筆記具。
【請求項6】
前記作動部が一方のスライダーに作動してそのスライダーが取り付けられた筆記体が容器本体から突出している突出状態になっているときに、作動部の一部が、他方のスライダーに設けられた被作動部の通路内に挿入されることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の回動操作式筆記具。
【請求項7】
前記作動部の回動軌跡は、前記容器本体内に収まることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載の回動操作式筆記具。
【請求項8】
前記被作動部は、作動部に当接する部分が、スライダーの移動方向に対して直交する方向に延びることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載の回動操作式筆記具。
【請求項9】
前記作動部は、円軌跡上を移動する際の径方向外側に平坦面を有することを特徴とする請求項8記載の回動操作式筆記具。
【請求項10】
容器本体内にはそれぞれ筆記体に取り付けられた2つのスライダーが並んで配設されており、2つのスライダーの間に配置されてスライダーの後退を規制するストッパが容器本体に一体に設けられることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の回動操作式筆記具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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