説明

回転可能なブレード及び中空のシース構成を有する超音波外科用器具

一般的な態様において、様々な実施形態は、内部に収容されたモータによって選択的に回転させられ得る、超音波変換器アセンブリを内部に回転可能に支持するハンドピースハウジングを含む、超音波外科用器具を対象とする。超音波変換器アセンブリに取り付けるための、様々な形態のブレード及び用具が開示され、このような用具は中空の外部シース内で選択的に回転可能であり得る。中空の外部シースは、内部に少なくとも1つの開口部を有し、これを通じてブレード先端部が組織に暴露され得る。切断用具に真空が適用されてもよく、又は外部シースを通じて真空が適用されて、シース内の開口部を通じて組織が引かれ、ブレードの一部と接触する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に超音波手術システムに関し、より具体的には、外科医が組織の切断及び凝固を実行することを可能にする超音波システムに関する。
【背景技術】
【0002】
長年にわたり、外科手術を行うための、様々な異なる種類の超音波駆動ではないカッター及び剃毛装置が開発されてきた。これらの装置のいくつかは回転切断器具を利用し、他の装置は往復式切断部材を利用する。例えば、シェーバーは、関節鏡視下手術において幅広く使用される。これらの装置は一般的には、電源、ハンドピース及び単回使用のエンドエフェクタからなる。エンドエフェクタは一般的に、内部及び外部管を有する。内部管は、外部管に対して回転し、その鋭利な縁部で組織を切断する。内部管は、連続的に回転又は振動し得る。加えて、このような装置は、内部管の内部を通じて移動する吸引チャネルを利用し得る。例えば、米国特許番号第4,970,354号(McGurk−Burleson,et al)は、剪断動作で材料を切断するための回転カッターを含む、超音波駆動ではない外科用切断器具を開示する。これは、外部管内で回転可能な内部切断部材を利用する。
【0003】
米国特許番号第3,776,238号(Peyman et al)は、外部管の端部の内面に対して移動する内部管の鋭利な端部によって生じる裁断作用によって組織が切断される、眼科用器具を開示する。米国特許番号第5,226,910号(Kajiyama et al)は、外部部材の開口部を通じて入る組織を切断するために、外部部材に対して移動する内部部材を有する、別の外科用切断器具を開示する。
【0004】
米国特許番号第4,922,902号(Wuchinich et al)は、超音波アスピレータを利用した、組織の内視鏡除去のための方法及び装置を開示する。装置は、柔軟な組織を分解し、細い開口部を通じてこれを吸引する、超音波プローブを使用する。米国特許番号第4,634,420号(Spinosa et al)は、動物から組織を除去するための装置及び方法を開示し、横方向において超音波周波数で振動する、針又はプローブを有する細長い器具を含む。針の超音波移動は、組織を断片へと分解する。組織の断片は、針の導管を通じた吸引によって、治療領域から除去され得る。米国特許番号第3,805,787号(Bankoへ付与)は、プローブの先端部から放射される超音波エネルギーのビームを細くするために遮蔽されたプローブを有する、更に別の超音波器具を開示する。一実施形態において、遮蔽部材は、プローブの自由端を超えて延び、プローブが組織と接触するのを防ぐ。米国特許番号第5,213,569号(Davisへ付与)は、超音波エネルギーを集束させる、水晶体超音波乳化吸引術針を開示する。集束表面は、面取りされているか、湾曲しているか又は小平面であってもよい。米国特許番号第6,984,220号(Wuchinichへ付与)及び米国特許出願公開番号第2005/0177184号(Easleyへ付与)は、長手方向ねじれ共振器の使用により、長手方向及びねじれ運動の組み合わせを提供する、超音波組織切開システムを開示する。米国特許出願公開番号第2006/0030797(A1)号(Zhou et al)は、超音波変換器及びホーンを駆動するための駆動モータを有する眼科用外科装置を開示する。変換器に超音波エネルギー信号を供給するために、駆動モータと変換器との間にアダプターが提供される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
超音波駆動の外科用器具の使用は、従来的な機械的に駆動される鋸、ドリル及び他の器具に対していくつかの利点を提供するが、骨/組織境界面における摩擦熱による、骨及び隣接する組織での温度上昇は、依然として大きな問題であり得る。現在の関節鏡視下手術ツールには、パンチ、往復式シェーバー、及び無線周波(RF)装置が挙げられる。パンチ及びシェーバーなどの機械装置は、最小限の組織損傷を生じるが、場合によっては望ましくない、粗い切断線を残す場合がある。RF装置は、より平滑な切断線を生じ、また大量の軟組織を焼灼し得るが、これらは、機械的手段よりも大きな組織損傷を生じる傾向にある。したがって、より高い切断正確性を提供する一方で、過剰な組織損傷を生じることなく平滑な切断表面を形成することができる装置が望ましい。
【0006】
関節鏡視下手術は、関節空間内での手術の実施を含む。手術を実施するため、関節は一般的に拡張及び可視化のために、加圧した生理食塩水を充填される。このような外科手術において使用され得る超音波器具は、漏れを生じることなく、流体圧に耐えなくてはならない。しかしながら、従来的な超音波器具は一般的に、使用中にかなりの力を経験する。超音波装置の現在の封止は一般的に、漏れを生じることなく、この環境に耐えるためには十分に堅牢ではない。
【0007】
現在の器具の欠点のいくつかを克服する超音波手術器具を提供することが望ましいであろう。本明細書において記載される超音波外科用器具はこれらの非効率の多くを克服する。
【0008】
関節鏡視下手術の水性環境において切断及び凝固するために使用される超音波外科用器具のために、より堅牢な封止配列を提供することがまた望ましい。
【0009】
上述の議論は、本発明の様々な実施形態の分野にその当時に存在した欠点の一部を説明することのみを意図したものであり、特許請求の範囲を否定するものとしてみなされるべきではない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一般的な態様に関連し、超音波電気信号源と通信する、内部に回転可能に支持される超音波変換器アセンブリを有する、ハウジングを含み得る、超音波外科用器具が提供される。モータはまた、ハウジング内に支持されてもよい。モータは、モータ駆動信号源と通信してもよく、回転運動を超音波変換器アセンブリに適用するように構成されてもよい。ホーンは、超音波変換器アセンブリに連結され得る。中空のシースは、ハウジングに連結され、内部に少なくとも1つのアクセスウィンドーを有してもよい。真空源は、少なくとも1つのアクセスウィンドーに組織を引き込むために、中空のシースと連通してもよい。ブレードはホーンに連結されて、中空のシース内で延びてもよい。ブレードは、少なくとも1つのアクセスウィンドーを通じて引き込まれた組織と相互作用するように構成された、少なくとも1つの遠位組織切断部を上部に有してもよい。
【0011】
別の一般的な態様に関連し、超音波電気信号源と通信する、内部に支持された超音波変換器アセンブリを有する、ハウジングを含み得る、超音波外科用器具が提供される。ホーンは、超音波変換器アセンブリに連結され得る。中空のシースは、ホーンから超音波運動を受け取るために、ホーンに連結され、ハウジングから突出し得る。モータはハウジング内に支持され、モータ駆動信号源と通信し得る。ブレードはモータに連結され、中空のシース内部で回転移動するように中空のシース内に延びてもよい。ブレードは、中空のシースの遠位部分を通じて露出される遠位組織切断部を有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
様々な非限定的な実施形態の特徴が、特許請求の範囲で詳細に示される。ただし 構成及び操作方法の両方に関する様々な非限定的な実施形態は、それらの他の目的及び利点と共に、以下の説明を以下の添付図面と併せて参照すれば最もよく理解することができる。
【図1】外科用制御システムの非限定的な実施形態の概略図。
【図1A】制御システムエンクロージャの非限定的な実施形態の斜視図。
【図1B】制御システムエンクロージャ構成の別の非限定的な実施形態の斜視図。
【図2】ハンドピースの非限定的な実施形態の断面図。
【図3】様々な非限定的な実施形態と共に利用され得る、超音波外科用ハンドピースの部分断面図。
【図4】非限定的なノーズピースの実施形態の一部の断面図。
【図5】非限定的なノーズピースの実施形態の部分的な分解組立図。
【図6】外科用器具ハンドピースの非限定的な実施形態の部分断面図。
【図7】図6の非限定的な外科用器具ハンドピースの実施形態の斜視図。
【図8】別の非限定的な外科用器具ハンドピースの実施形態の部分断面図。
【図9】別の非限定的な外科用器具ハンドピースの実施形態の部分断面図。
【図10】図9に示される外科用器具ハンドピースの実施形態の斜視図。
【図11】モータを変換器アセンブリに連結するための非限定的な連結アセンブリの実施形態の部分な分解組立図。
【図12】非限定的な連結アセンブリの実施形態の薄いプレート部材及び駆動シャフト構成の側面図。
【図13】図12の非限定的な薄いプレート部材実施形態の端面図。
【図14】別の非限定的な連結アセンブリの実施形態の薄いプレート部材及び駆動シャフト構成の非限定的な側面図。
【図15】図14の非限定的な薄いプレート部材の実施形態の端面図。
【図16】別の非限定的な外科用器具ハンドピースの実施形態の部分断面図。
【図17】非限定的な外部シース及びブレードの実施形態の部分斜視図。
【図18】図17に示される非限定的なブレード実施形態の部分斜視図。
【図19】図17及び図18のブレードの部分底面斜視図。
【図20】別の非限定的なブレード実施形態の一部の側面図。
【図21】別の非限定的なブレード実施形態の一部の側面図。
【図22】別の非限定的な外部シース及びブレード構成の遠位端の部分斜視図。
【図23】別の非限定的な外部シース及びブレード構成の遠位端の部分斜視図。
【図23A】図23に示される非限定的な外部シースの実施形態の一部の側面図。
【図24】別の非限定的なブレード実施形態の一部の側面図。
【図25】別の非限定的なブレードの実施形態の一部の側面図。
【図26】別の非限定的な外部シースの実施形態の遠位端内の、図25の非限定的なブレードの実施形態の部分斜視図。
【図27】別の非限定的なブレードの実施形態の一部の側面図。
【図28】別の非限定的な外部シースの実施形態の遠位端内の、図27の非限定的なブレードの実施形態の部分斜視図。
【図29】図28の非限定的なブレード及び外部シースの実施形態の部分断面図。
【図30】別の非限定的なブレードの実施形態の一部の側面図。
【図31】別の非限定的な外部シースの実施形態の遠位端内の、図30の非限定的なブレードの実施形態の部分斜視図。
【図32A】図31の外部シースの実施形態内の、図30及び図31の非限定的なブレードの実施形態の第1回転位置。
【図32B】図31の外部シースの実施形態内の、図30及び図31の非限定的なブレードの実施形態の第2回転位置。
【図32C】図31の外部シースの実施形態内の、図30及び図31のブレードの実施形態の第3回転位置。
【図32D】図31の外部シースの実施形態内の、図30及び図31のブレードの実施形態の第4回転位置。
【図33】別の非限定的なブレードの実施形態の一部の斜視図。
【図34】非限定的な外部シースの実施形態内の、図33ブレードの実施形態の部分斜視図。
【図34A】別の非限定的なブレード及び外部シースの実施形態の部分斜視図。
【図35】別の非限定的なブレードの実施形態の一部の斜視図。
【図36】別の非限定的な超音波外科用器具の実施形態の部分断面図。
【図36A】本発明の別の非限定的な外科用器具の実施形態のノーズピース部分の部分断面図。
【図37】図36の非限定的な外部シース及びブレードの実施形態の遠位端の部分斜視図。
【図38】組織を切断する、図37に示される外部シース及びブレードの実施形態の遠位部分の断面図。
【図39】椎間板切除の実施と関連する、図36の外科用器具の実施形態の使用。
【図40】椎間板切除の実施と関連する、図36の外科用器具の実施形態の使用。
【図41】上部に取り付けられた、選択的な格納式安全シースを有する、図36の外科用器具の実施形態の側面図。
【図42】閉鎖位置から後退し始める、図41に例示される格納式安全シースの実施形態の部分斜視図。
【図43】安全シースが開放位置まで後退している、図41及び図42に例示される、格納式安全シースの実施形態の別の部分斜視図。
【図44】安全シースが開放位置まで後退している、図41〜図43に例示される、格納式安全シースの実施形態の別の部分斜視図。
【図45】安全シースが開放位置において断面図で示されている、図41〜44に例示される、外部シース及び安全シースの一部の側面図。
【図46】別の非限定的なブレードの実施形態の一部の斜視図。
【図47】別の非限定的な実施形態の別の中空の外部シース及びブレード構成の一部の側面図。
【図48】別の非限定的なブレードの実施形態の断面図。
【図49】別の非限定的なブレードの実施形態の断面図。
【図50】別の非限定的なブレード実施形態の断面図。
【図51】別の非限定的なブレードの実施形態の断面図。
【図52】別の非限定的な外部シース及びブレードの実施形態の部分断面図。
【図53】本体組織と相互作用する図52の外部シース及びブレードの実施形態の別の部分断面図。
【図54】本体組織と相互作用する、図52及び図53に示される、外部シース及びブレード構成の端部断面図。
【図55】別の非限定的な外部シースの実施形態の部分斜視図。
【図56】別の非限定的な外部シースの実施形態の部分斜視図。
【図57】別の非限定的なブレードの実施形態を支持する、図56の外部シースの実施形態の部分断面図。
【図58】別の非限定的な外部シースの実施形態の部分斜視図。
【図59】別の非限定的な外部シース及びブレードの実施形態の断面図。
【図60】非限定的な外部シースの実施形態上に形成される切断縁部の間の角度を例示する。
【図61】別の非限定的な外部シースの実施形態の斜視図。
【図62】図61の外部シース及びブレードの実施形態の断面図。
【図63】別の非限定的な外部シースの実施形態の斜視図。
【図64】図63の外部シース及びブレードの実施形態の断面図。
【図65】別の非限定的な外部シースの実施形態の斜視図。
【図66】図65の外部シース及びブレードの実施形態の断面図。
【図67】別の非限定的な外部シース及びブレード構成の断面図。
【図68】図67の外部シース及びブレード構成の部分側方断面図。
【図69】図67及び図68の外部シース及びブレード構成の遠位端部の部分側面図。
【図70】図67〜69の外部シース及びブレード構成に取り付けられる、非限定的なハンドピースハウジングの実施形態の側面図。
【図71】図70の外科用器具の実施形態を使用する方法。
【図72】図70の外科用器具の実施形態を使用する別の方法。
【図73】図70の外科用器具の実施形態を使用する別の方法。
【図74】別の非限定的な外科用器具の実施形態の部分的な側方断面図。
【図75】図74に示される外科用器具の実施形態と共に利用される、外部シース及びブレード構成の一部の斜視図。
【図76】図75の外部シース及びブレードの構成の端面図。
【図77】図75及び図76のシース及びブレード構成の断面図。
【図78】別の非限定的な超音波外科用器具の実施形態の側面図。
【図79】超音波用具の実施形態の、中空のシースと導波管部分との間の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図80】超音波用具の実施形態の、中空のシースと導波管部分との間の別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図81】超音波用具の実施形態の、中空のシースと導波管部分との間の、別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図82】超音波用具の実施形態の、中空のシースと導波管部分との間の、別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図83】適所でひだを付ける前の、中空のシースと超音波用具の導波管部分との間の別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図84】適所でひだを付けた後の、図83の封止部の実施形態の部分断面図。
【図85】超音波用具の実施形態の、二部中空のシースと導波管部分との間の、別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図86】超音波用具の実施形態の別の二部の中空のシースと、導波管部分との間の別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面分解組立図。
【図87】図86の二部中空のシース実施形態の一部の部分斜視図。
【図88】超音波用具の実施形態の、中空のシースと導波管部分との間の、別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図89】超音波用具の実施形態の、中空のシースと導波管部分との間の、別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図90】超音波用具の実施形態の、中空のシースと導波管部分との間の、別の非限定的な封止部の実施形態の部分断面図。
【図91A】硬い組織の切断に備えた、2つの切断縁部の実施形態の初期位置を示す図。
【図91B】図91Aの切断縁部及び組織の第2位置。
【図91C】図91A〜Bの切断縁部及び組織の第3位置。
【図91D】図91A〜Cの切断縁部及び組織の第4位置。
【図92】非限定的な切断ブレード及びブッシングの実施形態の一部の斜視図。
【図92A】非限定的な外科用器具の実施形態の内部シース内に挿入された、図92のブレード及びブッシングの一部の部分断面図。
【図93】非限定的な外科用器具の実施形態の、図92のブレード及びブッシングの実施形態の一部の部分断面図。
【図94】非限定的な切断ブレード及びブッシングの実施形態の一部の斜視図。
【図95】非限定的な外科用器具の実施形態の内部シース内に挿入された、図94のブレード及びブッシングの実施形態の一部の部分断面図。
【図96】非限定的なブレード及び外部シースの実施形態の一部の部分斜視図。
【図97】図96のブレード及び外部シース構成の断面図。
【図98】図97の外部シース及びブレードの一部の部分背面斜視図。
【図99】別の非限定的な外部シース及びブレードの実施形態の一部の部分背面図。
【図100】別の非限定的な外部シースの実施形態の部分斜視図。
【図101】内部に切断ブレードの実施形態を支持する、図100の外部シースの実施形態の断面図。
【図102】別の非限定的なブレードの実施形態の一部の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本出願の所持者はまた、同日付けで出願された、以下の米国特許出願も所有し、これらは本明細書において参照として各全体が組み込まれる。
米国特許出願番号第_____、表題「ULTRASONICALLY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH ROTATING CUTTING IMPLEMENT」、代理人整理番号第END6688USNP/090341号、
米国特許出願番号第_____号、表題「METHODS OF USING ULTRASONICALLY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH ROTATABLE CUTTING IMPLEMENTS」、代理人整理番号第END6689USNP/090342号、
同第_____号、表題「SEAL ARRANGEMENTS FOR ULTRASONICALLY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END6690USNP/090343号、
同第_____号、表題「ROTATABLE CUTTING IMPLEMENT ARRANGEMENTS FOR ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END6692USNP/090345号、
同第_____号、表題「ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENTS WITH PARTIALLY ROTATING BLADE AND FIXED PAD ARRANGEMENT」、代理人整理番号第END6693USNP/090346号、
同第_____号、表題「DUAL PURPOSE SURGICAL INSTRUMENT FOR CUTTING AND COAGULATING TISSUE」、代理人整理番号第END6694USNP/090347号、
同第_____号、表題「OUTER SHEATH AND BLADE ARRANGEMENTS FOR ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END6695USNP/090348号、
同第_____号、表題「ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENTS WITH MOVING CUTTING IMPLEMENT」、代理人整理番号第END6687USNP/090349号、及び
同第_____号、表題「ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENT WITH COMB−LIKE TISSUE TRIMMING DEVICE」、代理人整理番号第END6686USNP/090367号。
【0014】
様々な実施形態が、組織治療のための、装置、システム及び方法を対象とする。明細書に記載され、添付の図面に示される実施形態の全体的な構造、機能、製造及び使用の完全な理解をもたらすように多数の具体的詳細が示される。しかしながら、実施形態はそのような具体的詳細なくして実施され得ることが、当業者には理解される。他の例においては、周知の作動、構成要素、及び要素は、明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするため詳細に記載されていない。当業者は、本明細書に記載及び図示される実施形態は非限定例であることを理解でき、それ故本明細書に開示される特定の構造及び機能の詳細は典型であってもよく、必ずしも実施形態の範囲を限定するものではなく、実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲でのみ規定されることを理解できる。
【0015】
本明細書全体を通して、「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、又は「実施形態」等の参照は、その実施形態との関連において記述されている特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して複数の場所に出現する「様々な実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「一実施形態では」、又は「実施形態では」等のフレーズは、必ずしも全てが同一の実施形態を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の実施形態で、任意の好適なやり方で組み合わせることができる。故に、一実施形態に関して図示又は記載される特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と、全体として又は部分的に、制限なしに組み合わせることができる。
【0016】
様々な実施形態が、外科手術中における組織切開、切断及び/又は凝固を生じるように構成された、改善された超音波外科用システム及び器具、並びに、これらに利用される切断用具及び封止機構を対象とする。一実施形態では、超音波手術器具装置は切開手術処置における使用のために構成されるが、腹腔鏡、内視鏡、及びロボット支援処置のような他のタイプの手術における用途も有する。超音波エネルギーの選択的使用及び切断/凝固用具の選択的な交代により、多角的な用途が促進される。
【0017】
用語「近位」及び「遠位」は、本明細書において、ハンドピースアセンブリを把持している臨床医に準拠して用いられることが理解されよう。故に、エンドエフェクタは、より近位のハンドピースアセンブリに対して遠位にある。更に言うまでもなく、便宜及び明確さのために、「上部」及び「下部」などの空間に関する用語もまた、本明細書において、ハンドピースアセンブリを握持する臨床医を基準として用いられている。しかしながら、手術器具は、多くの配向及び配置において使用され、これらの用語は、制限的及び絶対的であることが意図されない。
【0018】
外科用システム
図1は、外科用システム10の非限定的な実施形態を、概略的な形態で例示する。外科用システム10は、超音波発生器12、及び「内蔵型」超音波器具110を含み得る、超音波外科用器具アセンブリ100を含み得る。以下でより詳細に記載されるように、超音波発生器12は、ケーブル14によって内蔵型超音波器具110の超音波変換器アセンブリ114へと、外科用器具アセンブリ100のハウジング部分102内に位置するスリップリングアセンブリ150により接続され得る。一実施形態において、システム10は、モータ制御システム20を更に含み、これは電源22を含み、これはケーブル23によって制御モジュール24に連結されて、ここに例えば24VDCを供給する。モータ制御モジュール24は、National Instruments(Austin,Texas)により、モデル番号NI cRIO−9073で製造される制御モジュールを含み得る。しかしながら、他のモータ制御モジュールも利用され得る。電源22は、National Instrumentsによって製造される電源を含み得る。しかしながら、他の電源も良好に利用され得る。電源22はケーブル25によってモータ駆動26に更に連結され、やはりモータ駆動26に24DVCを供給し得る。モータ駆動26はNational Instrumentsによって製造されるモータ駆動を含み得る。制御モジュール24はまた、モータ駆動26に電力を供給するために、ケーブル27によりモータ駆動26に連結され得る。従来的なフットペダル30又は他の制御スイッチ構成が、ケーブル31によって制御モジュール24に取り付けられてもよい。以下でより詳細に記載されるように、超音波外科用器具100は、関連するエンコーダ194を有するモータ190を含み得る。モータ190は、National Instrumentsによりモデル番号CTP12ELF10MAA00として製造されるモータを含み得る。エンコーダ194は、U.S.Digital(Vancouver,Washington)によりモデル番号第E2−500−197−I−D−D−Bとして製造されるエンコーダを含み得る。しかしながら、他のモータ及びエンコーダも使用され得る。エンコーダ194は、エンコーダケーブル32によってモータ制御モジュール24に連結されてもよく、モータ190はケーブル33によってモータ駆動26に連結され得る。外科用システム10は、イーサネットケーブル42によってモータ制御モジュール24と通信し得る、コンピューター40を含み得る。
【0019】
図1に見られるように、様々な実施形態において、モータ制御システム20は、エンクロージャ21内に収容される。システムの容易な可搬性を促進するために、様々な構成要素が、取り外し可能なケーブルコネクタによって、モータ制御システム20に取り付けられてもよい。例えば、フットペダルスイッチ30は、ケーブル35によって取り外し可能なケーブルコネクタ37に取り付けられて、制御システム20へのフットペダルの迅速な取り付けを促進してもよい。A/C電力は、ケーブル52に取り付けられている取り外し可能なケーブルコネクタ54に取り付けられた、従来的なプラグ/ケーブル50によって、電源22に供給され得る。コンピューター40は、ケーブル42に連結される取り外し可能なケーブルコネクタ62に取り付けられた、ケーブル60を有し得る。エンコーダ194は、取り外し可能なコネクタ72に取り付けられたエンコーダケーブル70を有し得る。同様に、モータ190は、取り外し可能なコネクタ72に取り付けられたケーブル74を有し得る。取り外し可能なコネクタ72は、ケーブル32によって制御モジュール24に取り付けられてもよく、コネクタ72は、ケーブル33によってモータ駆動26に取り付けられてもよい。したがって、ケーブルコネクタ72は、エンコーダ194を制御モジュール24に、モータ190をモータ駆動26に連結するように機能する。ケーブル70及び74は、共通シース76内に収容され得る。
【0020】
別の実施形態において、超音波発生器12及び制御システム20は、同じエンクロージャ105内に収容され得る。図1Aを参照されたい。更に別の実施形態において、超音波発生器12は、ジャンパーケーブル107によってモータ制御システム20と電気通信してもよい。このような構成は、電力データリンク、加えて電力を供給するための共通手段(コード50)を共有し得る。図1Bを参照されたい。
【0021】
様々な実施形態において、超音波発生器12は、超音波発生器モジュール13及び信号発生器モジュール15を含み得る。図1を参照されたい。超音波発生器モジュール13及び/又は信号発生器モジュール15はそれぞれ、超音波発生器12と一体であってもよく、又は超音波発生器12と電気的に連結される別個の回路モジュールとして提供されてもよい(この選択肢を例示するために仮想線にて示される)。一実施形態では、信号発生器モジュール15は、超音波発生器モジュール13と一体に形成されてもよい。超音波発生器12は、発生器12のコンソールの前側パネル上に位置する入力装置17を含み得る。入力装置17は、既知の方式で発生器12の動作をプログラミングするために好適な信号を発生する、任意の好適な装置を含み得る。更に図1を参照し、以下で更に詳細に記載されるように、ケーブル14は、超音波変換器アセンブリ114の正電極(+)及び負電極(−)に電気エネルギーを適用するために、多数の導体を含み得る。
【0022】
様々な形態の超音波発生器、超音波発生器モジュール及び信号発生器モジュールが既知である。例えば、このような装置は、同一譲受人による米国特許出願番号第12/503,770号、表題「Rotating Transducer Mount For Ultrasonic Surgical Instruments」(2007年7月15日出願)に開示され、これは、本明細書において参照により全体が組み込まれる。他のそのような装置は以下の米国特許の1つ以上に開示され、その全てが参照により本明細書に組み込まれる;米国特許第6,480,796号、「Method for Improving the Start Up of an Ultrasonic System Under Zero Load Conditions」、同第6,537,291号、「Method for Detecting a Loose Blade in a Handle Connected to an Ultrasonic Surgical System」、同第6,626,926号、「Method for Driving an Ultrasonic System to Improve Acquisition of Blade Resonance Frequency at Startup」、同第6,633,234号、「Method for Detecting Blade Breakage Using Rate and/or Impedance Information」、同第6,662,127号、「Method for Detecting Presence of a Blade in an Ultrasonic System」、同第6,678,621号、「Output Displacement Control Using Phase Margin in an Ultrasonic Surgical Handle」、同第6,679,899号、「Method for Detecting Transverse Vibrations in an Ultrasonic Handle」、同第6,908,472号、「Apparatus and Method for Altering Generator Functions in an Ultrasonic Surgical System」、同第6,977,495号、「Detection Circuitry for Surgical Handpiece System」、同第7,077,853号、「Method for Calculating Transducer Capacitance to Determine Transducer Temperature」、同第7,179,271号、「Method for Driving an Ultrasonic System to Improve Acquisition of Blade Resonance Frequency at Startup」、同第7,273,483号、「Apparatus and Method for Alerting Generator Function in an Ultrasonic Surgical System」。
【0023】
外科用器具
図2に見られるように、超音波外科用器具ハンドピース100は、モータ190、エンコーダ194、スリップリングアセンブリ150、及び内蔵型超音波外科用器具110を収容するハウジング102を含み得る。ハウジング102は、ねじ、スナップ機構などの締結具によって一緒に取り付けられる2つ以上の部分で提供されてもよく、例えば、ポリカーボネート材料から作製されてもよい。モータ190は、例えばNational Instrumentsにより、モデル番号CTP12ELF10MAA00として製造される、ステッピングモータを含み得る。しかしながら、例えばハウジング102に対する内蔵型超音波外科用器具110の、約1〜6000rpmの「全」回転運動を生じるために他のモータが利用され得る。エンコーダ194は、モータシャフト192の機械的回転を速度及び他のモータ制御情報を制御モジュール24に提供する電気パルスに変換する。
【0024】
内蔵型超音波外科用器具110は、Ethicon Endo−Surgeryにより、モデル番号HP054で製造及び販売される外科用器具を含み得る。しかしながら、他の超音波器具も良好に利用され得る。用語「内蔵型」とは、本明細書において使用されるとき、超音波外科用器具が、外科用器具100と共に使用する場合以外でも、超音波外科用器具としてそれ自体効果的に使用され得ることを意味するものとして、理解される。図3に詳細に例示されるように、超音波外科用器具110はハウジング112を含み、これは電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換するための、圧電超音波変換器アセンブリ114を支持し、この変換が変換器アセンブリ114の端部の長手方向の振動運動を生じる。超音波変換器アセンブリ114は、セラミック圧電素子の積層体を含んでもよく、動作ゼロ点が積層体に沿ったいずれかの点に位置する。超音波変換器アセンブリ114が、2つのシリンダ116と118との間に取り付けられてもよい。加えて、シリンダ120は、シリンダ118に取り付けられてもよく、これはひいては、別の動作ゼロ点122においてハウジングに取り付けられる。ホーン124はまた、一方の側においてゼロ点で、他方の側でカップラー126に取り付けられてもよい。ブレード200は、カップラー126に固定され得る。結果として、ブレード200は、超音波変換器アセンブリ114と共に、超音波周波数において、長手方向に振動する。超音波変換器アセンブリ114の端部は、超音波変換器アセンブリ114が、変換器の共振周波数において最大電流で駆動されるとき、静止ノードを構成する積層体の一部と共に、最大運動を達成する。しかしながら、最大運動を提供する電流は各器具により変動し、システムが使用できるように、器具の不揮発性メモリに保存される値である。
【0025】
超音波器具110の部分は、組み合わせが、同じ共振周波数で振動するように設計され得る。特に、要素は、このような要素のそれぞれの得られる長さが波長の半分又はその倍数であるように調整されてもよい。長手方向の前後運動は、音響取り付けホーン124のブレード200に近い方の直径が減少するに伴って、増幅する。したがって、ホーン124、並びにブレード/カップラーは、音響システムの残部に対応して、ブレード運動を増幅し、超音波振動を提供するような形状及び寸法であり得、これは、ブレード200に近い音響取り付けホーン124の端部の最大前後運動を生成する。超音波変換器アセンブリ114における20〜25マイクロメートルの運動は、ホーン124によって、約40〜100マイクロメートルのブレード運動に増幅され得る。
【0026】
フットペダル30又は他のスイッチ構成の動作によって超音波器具110に電力が適用されるとき、制御システム20は例えば、ブレード200をおよそ55.5kHzで長手方向に振動させ、長手方向運動量は、ユーザーによって調節可能に選択される、適用される駆動電力(電流)の量と比例して変化する。比較的高い切断電力が適用される場合、ブレード200は、超音波振動速度において、約40〜100マイクロメートルの範囲で長手方向に運動するように設計され得る。ブレード200のこのような超音波振動は、ブレードが組織に接触する際に熱を生成し、すなわち、組織を通じたブレード200の加速が、運動するブレード200の機械的エネルギーを、非常に狭く、局限された領域において熱エネルギーへと変換する。この局部的な熱は、狭いゾーンにおける凝固を生じ、これは直径1ミリメートル未満などの、小さな欠陥における出血を低減するか又は排除する。ブレード200の切断効率性、並びに止血の度合いは、適用される駆動電力のレベル、外科医によってブレードに適用される切断速度又は力、組織種類の性質、及び組織の血管分布により変動する。
【0027】
図2に見られるように、超音波器具110は尾部駆動アダプター130及び遠位ハンドピースアダプター134によって、ハウジング102内に支持される。尾部駆動アダプター130は、近位ベアリング132によってハウジング102内に回転可能に支持され、モータ190の出力シャフト192に回転不可能に連結される。図2を参照されたい。尾部駆動アダプター130は、超音波器具110のハウジング112上に押圧されるか、又は例えば、固定ねじ又は接着剤によってハウジング112に取り付けられてもよい。遠位ハンドピースアダプター134は、ハンドピースハウジング112の遠位端113上に押圧されるか、ないしは別の方法により、固定ねじ又は接着剤によってこれに取り付けられてもよい。遠位ハンドピースアダプター134は、ハウジング102内に取り付けられた遠位ベアリング136によってハウジング102内に回転可能に支持される。
【0028】
モータ190に電力が適用される場合、モータ190はハンドピース110に「全回転運動」を適用し、これによって超音波外科用器具110及びブレード200が、中央軸A−Aを中心に回転する。本明細書において使用されるとき、用語「全回転運動」は、不均一に形成された超音波ブレードを利用する際に達成され得る「ねじれ超音波運動」とは区別される。用語「全回転運動」は対照的に、超音波変換器アセンブリ114の動作によって生成されるものに限定されない、回転運動を包括する。
【0029】
超音波器具110に超音波発生器12からの電力を提供するため、スリップリングアセンブリ150が利用され得る。図2に見られるように、導体151、152は、超音波変換器アセンブリ114に連結され、尾部駆動アダプター130の中空茎部132を通じて延びる。中空茎部132は、モータ190の駆動シャフト192に取り付けられ、スリップリングアセンブリ150内で自由に回転する。第1内部接触子154は、軸A−Aを中心に共に回転移動するために、中空茎部132に取り付けられている。第1内部接触子154は、スリップリングアセンブリ150内に固定された外部接触子156と回転可能に接触するように位置付けられている。接触子154、156は、同心状に配置されたリングの形態で提供され得る。導体157、158は、固定された外部接触子156に連結され、発生器ケーブル14を形成する。導体191及び193は、モータに取り付けられて、モータケーブル74を形成し、導体195、197はエンコーダ194に取り付けられて、エンコーダケーブル70を形成する。モータシャフト192の回転は、尾部駆動アダプター130、及びこれに取り付けられた超音波器具110の、軸A−Aを中心とした回転を生じる。モータ駆動シャフト192の回転はまた、内部接触子154の回転を生じる。超音波発生器12からの超音波信号は、内部接触子154と外部接触子156との間の接触又は「電気的通信」により、内部接触子154に伝達される。これらの信号は、導体151、152によって超音波変換器アセンブリ114に伝達される。他の代替的な実施形態において、スリップリングアセンブリは、同心状リング接触子と係合する、従来的なポゴピンの使用を利用してもよい。他のスリップリング構成がまた利用され得る。
【0030】
様々な実施形態はまた、締結具161によってハウジング102の遠位端103に取り外し可能に取り付けられ得る、遠位ノーズピース160を含む。図5を参照されたい。1つ以上のシム部材162は、遠位端103とノーズピース160との間に位置付けられ、ハウジング102とノーズピース160との間の同心状の取り付けを促進してもよい。ノーズピース160は、例えば、ステンレス鋼又はポリカーボネートから作製されてもよい。様々な実施形態において、ブレード200の遠位端202は、内部シース封止部212内に軸支された、中空のカップラー区分210を通じて延びる。内部シース封止部212は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)を含んでもよく、カップラー区分210とノーズピース160との間に実質的な流体密及び/又は気密封止部を形成するように機能する。図4の実施形態においてもまた、内部シース220は、例えば溶接によって中空のカップラー区分210に取り付けられてもよく、又は中空のカップラー区分210は、内部シース220の一体部分を含んでもよい。一実施形態において、ブレードピン/トルキング部材216は、ブレード部材200及び中空カップラー区分210を通じて横方向に延び、内部シース220とブレード部材200の運動を促進してもよい。1つ以上の通気口を有するブッシング214は、ブレード200の周囲に軸支されて、ブレード200を内部シース220から音響的に分離してもよい。ブレード部材200は、内部がねじ状であり、カップラー126のねじ付き部分と取り外し可能に係合するように適合された、近位端201を有し得る。ブレード200のカップラー126への締め付けを促進するために、締め付け孔108(図2)がハウジング102を通じて提供され、ツール(例えば、アレンレンチ)がこれを通じて、尾部駆動アダプター130の孔131に挿入されて、超音波外科用器具110及びこれに取り付けられたカップラー126の回転を防ぐ。一度ブレード200がカップラー126上にねじ込まれると、ユーザーは、アレンレンチ又は他のツールを孔108、131から取り除き、ねじ付きプラグ(図示されない)を孔108に挿入して、流体/くずがこれを通じてハウジング102に入るのを防ぐことができる。
【0031】
様々な実施形態において、外部シース230が、内部シース220及びブレード部材200と同軸状に位置合わせされてもよく、例えば、溶接、ろう接、オーバーモールディング又は圧力嵌めによって、ノーズピース160の遠位端163に取り付けられてもよい。図4に見られるように、吸引ポート240がノーズピース160に取り付けられて、中空の外部シース230と連絡してもよい。可撓性管242は、吸引ポート240と取り付けられて、一般的に244として示される真空源に連結される回収容器243と連絡してもよい。したがって、外部シース230は、外部シース230の遠位先端部で始まり、吸引ポート240を通じて外に出る、内部シース220の周囲に延びる吸引経路を形成する。当業者は、別の吸引経路もまた可能であることを認識する。加えて、別の実施形態において、内部シース220が省略される。
【0032】
外科用システム10の様々な実施形態は、超音波軸運動をブレード200に、かつ同様に全回転運動をブレード200に、選択的に適用する能力を提供する。所望により、臨床医は、モータ190を起動せずに、超音波変換器アセンブリ114を単純に起動してもよい。いくつかの場合において、器具100は、単に超音波器具として、超音波モードで使用され得る。長手方向の超音波運動のための周波数範囲は、例えば約30〜80kHzであり得る。同様に、臨床医は、超音波変換器アセンブリ114を起動せずに、モータ190を起動すること所望し得る。したがって、そこに長手方向の超音波運動を適用することなく、全体回転運動が回転モードでブレード200に適用される。全体回転速度は例えば、約1〜6000rpmであり得る。他の用途においては、臨床医は器具100を超音波及び回転モードで使用することを所望する場合があり、ブレード200は、変換器アセンブリ114からの長手方向超音波運動、及びモータからの全体回転運動を経験する。1周期当たり2〜10回転(720〜3600°)又は連続的な一方向回転の、振動運動が達成され得る。当業者は、外科用システム10の様々な実施形態が、関節鏡視下加えて他の外科用用途に関連して、有効に利用され得ることを認識するであろう。
【0033】
少なくとも1つの非限定的な実施形態は、ハウジング102上の制御構成170を更に含み得る。図2を参照されたい。制御構成170は、多導体ケーブル171によって、制御モジュール24と通信し得る。制御構成170は、「超音波モード」及び「回転モード」を含む「二重」モードを起動/無効化するための、第1ボタン172を含み得る。このような構成において、制御モジュール24は、規定量の全回転運動をブレード200に提供するように、予めプログラミングされていてもよい。制御構成170は、超音波モードを起動せずに回転モードを起動/無効化し、これによって止血せずに切断するための第2ボタン174を更に含み得る。制御構成170はまた、「凝固モード」を活性化/無効化するために、第3ボタン176をまた含んでもよく、モータ190が駆動して回転向きをプリセットし、その後「停止」又は無効化し、それによって超音波ブレード表面を外部シース240の遠位端で露出するが、これは以下でより詳細に記載される。またこのモードにおいて、超音波変換器アセンブリ114が駆動されてスポット凝固を提供してもよく、別の実施形態において、臨床医は単純にスポット凝固ボタン77を起動し、これが超音波変換器アセンブリ114を、例えば5秒などの既定の期間にわたって起動してもよい。制御構成は更に、超音波と回転モードとの間で切り替えるための、ボタン178を更に含んでもよい。様々な非限定的な実施形態により、本明細書において開示される様々な非限定的な実施形態、並びに同等の構造の趣旨及び範囲から逸脱することなく、上述の機能/モードのいずれかの組み合わせが、1つ以上のボタンによって組み合わされ、かつ制御されてもよい。当業者は、ハウジング部材102、並びに取り付けアダプター130及び134が、外科用器具100と離して別個に使用することができる、内部の様々な異なる種類及び形状の超音波ハンドピースを動作可能に保持するように構成され得ることを理解する。したがって、制御システム20及び器具100は、本明細において開示される様々な非限定的な実施形態、並びにこれらの対応する同等の構造の趣旨及び範囲から逸脱することなく、超音波ハンドピース110なしに、「キット形態」で提供され、購入者がその既存の超音波ハンドピースを内部に挿入することを可能にする。
【0034】
図6及び図7は、別の外科用器具300を例示し、上記の様々な実施形態を記載するために先に使用された同様の番号が、同様の構成要素を指定するために使用される。これらの実施形態において、外科用器具300は、超音波ホーン324に取り付けられた変換器アセンブリ314を収容するハウジング302を含む。超音波ホーン324は、上記の方法によりブレード200の近位端201に連結され得る。超音波ホーン324は、遠位ベアリング336によってハウジング302内に回転可能に支持され得る。ノーズピース160は、上記の方法により、締結具161によってハウジング302に取り付けられてもよい。
【0035】
この実施形態において、超音波変換器アセンブリ314は、これに埋め込まれるか、ないしは別の方法で取り付けられた磁石316を有し、一般的に320として指定される一体的なモータローターを形成する。モータ固定子リング330が、示されるようにハウジング302内に取り付けられる。導体332、334は、モータ固定子リング330に取り付けられて、共通シース76を通じて延び、上記の制御システム20内のモータケーブル33に取り付けられる。中空のシャフト340はモータローター320を通じて延びて、導体151、152のために経路を形成する。導体151、152は、超音波変換器アセンブリ314及び内部接触子154に連結される。内部接触子154は、やはりハウジング302内に支持されるスリップリングアセンブリ150内に回転可能に延びる、中空のシャフト340の一部に取り付けられる。中空のシャフト340は、近位ベアリング342によってハウジング302内に回転可能に支持される。スリップリングアセンブリ150は、ハウジング302内に固定され(すなわち、回転不可能)、上記の発生器ケーブル14を形成する導体157、158に連結される、固定された外部接触子156を含む。電力がモータ固定子330に供給されると、これによりローター320及び一体型超音波変換器314が軸A−Aを中心に回転する。超音波発生器12からの超音波信号は、内部接触子154と外部接触子156との間の回転接触又は電気的通信により、内部接触子154に伝達される。これらの信号は、導体151、152によって超音波変換器アセンブリ314に伝達される。外科用器具300は、上記の種類の制御構成を含み、上記の様々なモードで使用され得る。ブレード200と外部シース230との間で、ポート240を通じて吸引が適用され得る。回収容器243及び吸引源240は、管242によってポート240に取り付けられてもよい。以下により詳細に記載されるように、ブレードを組織に暴露するために、ブレードの遠位端は、外部シース230の遠位端のウィンドーを通じて露出される。
【0036】
図8は、別の外科用器具400を例示し、上記の様々な実施形態を記載するために先に使用された同様の番号が、同様の構成要素を指定するために使用される。これらの実施形態において、外科用器具400は、超音波ホーン324に取り付けられた超音波変換器アセンブリ314を収容するハウジング302を含む。超音波ホーン324は、上記の方法によりブレード200の近位端201に連結され得る。超音波ホーン324は、遠位ベアリング336によってハウジング302内に回転可能に支持され得る。ノーズピース160は、上記の方法により、ハウジング302に取り付けられてもよい。
【0037】
この実施形態において、ブラシ付きモータ410は、超音波変換器アセンブリ314に一体的に取り付けられる。本明細書において使用するとき「一体的に取り付けられた」とは、一緒に移動するように、超音波変換器アセンブリ314に直接取り付けられるか、ないしは別の方法でこれと形成されることを意味する。ブラシ付きモータ410と超音波変換器アセンブリ314への取り付けに関して使用されるとき、用語「一体的に取り付けられた」とは、超音波変換器アセンブリが駆動シャフト構成を介してモータに取り付けられる構成を包含しない。また、この実施形態において、磁石426は、ハウジング302内に固定される固定リング420内に提供される。導体432、434は、ブラシ付きモータ410に取り付けられた中空のシャフト340を通じて延びる。中空のシャフト340は、近位ベアリング342によってハウジング302内に回転可能に支持される。モータ導体432は、第1内部モータ接触子436に取り付けられ、モータ導体434は第2内部モータ接触子438に取り付けられる。第1内部モータ接触子436及び第2モータ内部接触子438は、一般的に450として指定される、スリップリングアセンブリ内に延びる中空のシャフト340の部分上に支持される。スリップリングアセンブリ450はハウジング302内に固定され(すなわち、回転不可能)、導体441に連結される第1外部モータ接触子440、及び導体443に連結される第2外部モータ接触子442を含む。導体441、443は、上記のモータケーブル74を形成する。臨床医が、超音波変換器アセンブリ314に、かつ最終的にブレード200に全回転運動を適用することを所望する場合、臨床医はモータ駆動26からブラシ付きモータ410に電力を供給させる。
【0038】
この実施形態において、導体151、152は、超音波変換器アセンブリ314に取り付けられ、中空のシャフト340を通じて延びて、中空のシャフト340に取り付けられた、内部変換器接触子154に連結される。スリップリングアセンブリ450は、上記のように、発生器ケーブル14を形成する導体157、158に連結される、固定された外部変圧器接触子156を含む。電力がブラシ付きモータ410に供給されると、これによりモータ410、超音波変換器アセンブリ314及びモータシャフト340は、軸A−Aを中心に回転する。超音波発生器12からの超音波信号は、内部接触子154と外部接触子156との間の回転摺動接触又は電気的通信により、内部接触子154に伝達される。これらの信号は、導体151、152によって超音波変換器アセンブリ314に伝達される。外科用器具400は、上記の種類の制御構成を含み、上記の様々なモードで使用され得る。上記のように、器具400は、回転モード、超音波モード、回転及び超音波モード(「二重モード」)又は凝固モードで使用され得ることが理解される。ブレード200と外部シース230との間で、ポート240を通じて吸引が適用され得る。回収容器243及び吸引源240は、管242によってポート240に取り付けられてもよい。以下により詳細に記載されるように、ブレードを組織に暴露するために、ブレードの遠位端は、外部シース230の遠位端のウィンドーを通じて露出される。
【0039】
図9〜13は、別の外科用器具500を例示し、上記の様々な実施形態を記載するために先に使用された同様の番号が、同様の構成要素を指定するために使用される。これらの実施形態において、外科用器具500は、超音波ホーン324に取り付けられた変換器アセンブリ530を収容するハウジング302を含む。超音波ホーン324は、上記の方法によりブレード200の近位端201に連結され得る。超音波ホーン324は、遠位ベアリング336によってハウジング302内に回転可能に支持され得る。ノーズピース160は、上記の方法により、ハウジング302に取り付けられてもよい。
【0040】
この実施形態は、上記の種類及び構成のステッピングモータを含んでもよく、これと関連し上記の制御モジュール24と通信するエンコーダ部分を有し得る、モータ510を含む。モータ510は、共通シース76を通じて延びるモータケーブル74を含む導体511、512を通じて、モータ駆動26から電力を受信し得る。モータ510は、これに取り付けられ、スリップリングアセンブリ150を通じて延びる、中空のモータシャフト520を有する。中空の駆動シャフト520は、近位ベアリング342によってハウジング302内に回転可能に支持される。スリップリングアセンブリ150は、ハウジング302内に固定され(すなわち、回転不可能)、上記の発生器ケーブル14を形成する導体157、158に連結される、固定された外部接触子156を含む。内部接触子154は、中空の駆動シャフト520上に取り付けられ、外部接触子156と電気的に接触するか、又は通信する。導体151、152は内部接触子154に取り付けられ、中空の駆動シャフト520を通じて延び、超音波変換器アセンブリ530に連結される。
【0041】
様々な実施形態において、アセンブリの容易性を促進し、かつまたモータを超音波変換器アセンブリ530から音響的に分離するために、中空の駆動シャフト520は、一般的に540として指定される連結アセンブリによって、超音波変換器積層体530に取り外し可能に連結されてもよい。図9、11、及び12に見られるように、連結アセンブリ540は、中空の駆動シャフト520の遠位端521に取り付けられる、薄いプレート部材542を含んでもよい。薄いプレート部材542は、軸方向に比較的低い剛性を、かつ回転において高い剛性を有する材料から作製され得る。図12を参照されたい。例えば、薄いプレート部材542は、厚さ0.008インチ(0.020cm)のアルミニウム7075−T651から作製され、例えば、圧力嵌め又はろう接によって中空の駆動シャフト520の遠位端521に取り付けられてもよい。連結アセンブリ540は、超音波変換器アセンブリ530の近位端部分又はフランジ部分531を更に含み得る。近位端部分531は、例えば、ボルトによる又は他の接続によって、超音波変換器アセンブリ530に取り付けられたステンレス鋼から製造されたフランジを含み得る。図11に見られるように、端部531は、内部に薄いプレート部材542を受容するような大きさの孔532を有する。様々な実施形態において、薄いプレート部材542は、孔532に押し込まれるような大きさであってもよく、それによって軸A−Aを中心とした薄いプレート部材542の回転が、軸A−Aを中心とした超音波変換器アセンブリ530の回転を生じる。他の実施形態において、別個の締結プレート(図示されない)又はスナップリング(図示されない)又はスナップ機構(図示されない)が、超音波変換器アセンブリ530の端部531と回転不可能に係合するように薄いプレート部材542を保持するために提供され得る。このような構成は、超音波変換器アセンブリからモータへの音響振動の伝達を最小化するように機能する。
【0042】
図14及び図15は、利用され得る別の薄いプレート部材542’を例示する。この実施形態において、薄いプレート部材542’は、放射状タブ546を形成するように内部に提供される複数の放射状ノッチ544を有する。孔532は、内部で放射状タブ546と適合するように、ノッチを形成される(図示されない)。このような構成は、シャフト520に適用されるモーメント力を低減し得る。薄いプレート部材542、542’を利用することにより、超音波変換器アセンブリ530から駆動シャフト520に伝達される音響振動の量が最小化され得る。
【0043】
電力がモータ510に提供されるとき、駆動シャフト520が軸A−Aを中心に回転し、これによりまた、変換器アセンブリ530が軸A−Aを中心に回転する。臨床医が超音波変換器アセンブリ530の駆動を所望するとき、超音波発生器12からスリップリングアセンブリ150の固定接触子156へと電力が供給される。内部接触子154と外部接触子156との間の回転摺動接触又は電気通信により、超音波変換器アセンブリ530に電力が伝達される。これらの信号は、導体151、152によって超音波変換器アセンブリ530に伝達される。外科用器具500は、上記の種類の制御構成を含み、上記の様々なモードで使用され得る。上記のように、器具400は、回転モード、超音波モード、回転及び超音波モード(「二重モード」)又は凝固モードで使用され得ることが理解される。ブレード200と外部シース230との間で、ポート240を通じて吸引が適用され得る。回収容器243及び吸引源240は、管242によってポート240に取り付けられてもよい。以下により詳細に記載されるように、ブレードを組織に暴露するために、ブレードの遠位端は、外部シース230の遠位端のウィンドーを通じて露出される。
【0044】
図16は、別の外科用器具600を例示し、上記の様々な実施形態を記載するために先に使用された同様の番号が、同様の構成要素を指定するために使用される。これらの実施形態において、外科用器具600は、超音波ホーン324に取り付けられた変換器アセンブリ314を収容するハウジング302を含む。この実施形態において、変換器アセンブリ314及び超音波ホーン324は、遠位ベアリング336により、ハウジング302内に回転可能に支持されるPZTハウジング602に取り付けられる。超音波ホーン324は、上記の方法によりブレード200の近位端に連結され得る。ノーズピース160は、上記の方法により、締結具161によってハウジング302に取り付けられてもよい。
【0045】
この実施形態は、上記の種類及び構成のステッピングモータを含み得る、モータ510を含む。モータ510は、これと関連するエンコーダを有してもよく、これは上記のように、制御モジュール24(図1)と通信する。モータ510は、共通シース76を通じて延びるモータケーブル74を含む、導体511、512を通じて、モータ駆動26(図1)から電力を受信し得る。モータ510は、これに取り付けられ、スリップリングアセンブリ150を通じて延びる、中空のモータシャフト520を有する。中空の駆動シャフト520は、近位ベアリング342によってハウジング302内に回転可能に支持される。
【0046】
スリップリングアセンブリ150は、ハウジング302内に固定され(すなわち、回転不可能)、上記の発生器ケーブル14を形成する導体157、158に連結される、固定された外部接触子156を含む。内部接触子154は、回転可能な中空の駆動シャフト520上に取り付けられ、外部接触子156と電気的に接触するか、又は通信する。導体151、152は内部接触子154に取り付けられ、中空の駆動シャフト520を通じて延び、超音波変換器アセンブリ314に連結される。様々な実施形態において、アセンブリの容易性を促進し、かつまたモータ510を超音波変換器アセンブリ314から音響的に分離するために、中空の駆動シャフト520は、一般的に540として指定される連結アセンブリによって、PZTハウジング602に取り外し可能に連結されてもよい。連結アセンブリ540は、中空の駆動シャフト520の遠位端521に取り付けられる、薄いプレート部材542を含んでもよい。上記のように、薄いプレート部材542は、軸方向に比較的低い剛性を、かつ回転において高い剛性を有する材料から作製され得る。PZTハウジング602は、内部に薄いプレート材料542を受容するような大きさの孔603を有する、近位端部604を有する。様々な実施形態において、薄いプレート部材542は、孔603に押し込まれるような大きさであってもよく、それによって軸A−Aを中心とした薄いプレート部材542の回転が、軸A−Aを中心としたPZTハウジング602及び超音波アセンブリ314、並びに超音波ホーン324の回転を生じる。他の実施形態において、別個の締結プレート(図示されない)又はスナップリング(図示されない)又はスナップ機構(図示されない)が、PZTハウジング602の近位端部604と回転不可能に係合するように薄いプレート部材542を保持するために提供され得る。この実施形態はまた、上記の薄いプレート部材542’を利用する。
【0047】
電力がモータ510に供給されるとき、駆動シャフト520が軸A−Aを中心に回転し、これによりまたPZTハウジング602及び超音波変換器アセンブリ314が軸A−Aを中心に回転する。臨床医が超音波変換器アセンブリ314の駆動を所望するとき、超音波発生器12からスリップリングアセンブリ150の固定接触子156へと電力が供給される。内部接触子154と外部接触子156との間の回転摺動接触又は電気通信により、超音波変換器アセンブリ314に電力が伝達される。これらの信号は、導体151、152によって超音波変換器アセンブリ314に伝達される。外科用器具500は、上記の種類の制御構成を含み、上記の様々なモードで使用され得る。上記のように、器具400は、回転モード、超音波モード、回転及び超音波モード(「二重モード」)又は凝固モードで使用され得ることが理解される。ブレード200と外部シース230との間で、ポート240を通じて吸引が適用され得る。回収容器243及び吸引源240は、管242によってポート240に取り付けられてもよい。以下により詳細に記載されるように、ブレードを組織に暴露するために、ブレードの遠位端は、外部シース230の遠位端のウィンドーを通じて露出される。
【0048】
器具300、400、500及び600のそれぞれにおいて利用されるハウジング302の全体的な大きさを低減するため、これらの各器具のそれぞれにおいて利用される超音波変換器アセンブリは、長さが物理的により短い半波変換器と置換され得る。
【0049】
超音波ブレード及びシースの実施形態
現在の関節鏡視下ツールは、パンチ、往復式シェーバー、及び無線周波(RF)駆動装置を含む。パンチ及びシェーバーなどの機械的装置は、最小限の組織損傷を生じる傾向にあるが、場合によっては望ましくない、粗い切断線を残す場合がある。RF駆動ブレードは、より滑らかな切断線を残し、また、大面積の軟組織を焼灼し得る。しかしながら、このような装置は、純粋な機械的器具よりも大きな組織損傷を生じ得る。上記の様々な非限定的な外科用器具の実施形態は、従来的なRF駆動外科用器具、加えて回転組織切断部材を利用する従来的な機械的シェーバーよりも、有利なホストを提供する。以下でより詳細に記載されるように、様々な非限定的な実施形態の固有かつ新規のブレード及びシース構成を利用することにより、追加的な利益が実現され得る。
【0050】
図17〜21は、上記の様々な外科用器具と関連して利用され得るブレード200及び外部シース230の一形態を例示する。これらの図において見られるように、ブレード200は遠位端部700を有してもよく、外部シース230は遠位端部720を有してもよい。ブレード200は例えば、チタンから作製されてもよく、外部シース230は例えば、ポリエーテルエーテルケトン(「PEEK」)Ultem(登録商標)、又はステンレス鋼から作製され得る。上記のように、ブレード200は、超音波ホーン324(図6〜10及び16)に、ねじ止めにより、ないしは別の方法により取り付けられるように構成された導波管又は近位端部を有し得る。ブレード200の遠位端部700は、上部に形成された、湾曲した先端部702を有し得る。湾曲した先端部702は、各横方向側部705上に形成された切断縁部706を有する弓状頂部区分704を有し得る。切断縁部706は、共通の、実質的に尖った遠位端708で、遠位方向で終わってもよい。尖った遠位端708は比較的鈍くてもよく、又は尖った遠位端708は比較的鋭利な先端部を有してもよい。図20に見られるように、尖った遠位端708は、ブレードの中央軸A−Aを中心として内側に湾曲していてもよい。図19に示されるように、様々な実施形態において、切断縁部706は互いに交差せず、中央部分707によって分離されてもよい。図20に見られるように、ブレード200は導波管部分又は近位ブレード部分712から遠位方向に突出する、より細い首部710を有してもよい。ノード714は、首部710が近位部分712から突出する領域において形成され得る。
【0051】
図17に見られるように、外部シース230はまた、内部に形成されたウィンドー又は開口部722を有する遠位端部720を有し、ブレード200の遠位端部700を露出する。図17に更に見られるように、外部シース230は実質的に鈍い端部724を有する、中空の円筒を含み得る。様々な実施形態において、ウィンドー722は、シース230の円形の断面の半分にわたって延びる。このようなウィンドー構成は、鈍い端部724の周囲に延びる弓状棚部725を形成する。様々な実施形態において、外部シース230は例えば、ポリエーテルエーテルケトン(「PEEK」)、Ultem(登録商標)又はステンレス鋼から作製され得る。ブレード200の遠位端部700上の切断縁部706と、棚部725との間の金属管接触を防ぐため、ポリマーフェンダー726が、例えば接着剤又はT−スロットにより、棚部724の周囲に取り付けられてもよい。図17を参照されたい。フェンダー726は、例えば、Teflon(登録商標)又は他のより低い若しくは「低摩擦」の材料から作製され得る。フェンダー726は、切断縁部706及び尖った遠位端708と締まりばめを生成するような大きさ、例えば、0.005インチ(0.0127cm)であってもよい。
【0052】
使用中、ブレード200が、外部シース230内で中央軸A−Aを中心として回転され、組織に導入され、上記のように、組織は、内部シース220(図4)と外部シース230との間に適用される吸引の手段によって、ウィンドー722内に引かれる。ウィンドー722に引き込まれる組織はその後、切断縁部706がフェンダー726を超えて回転される際に切断され、切断された組織は、内部シース220と外部シース230との間を通過してもよく、吸引ポート240を通じて(図4、6〜10、及び16)、回収容器243(図4、6〜10、及び16)に出る。
【0053】
別の実施形態において、軸方向吸引経路730は、ブレード200の首部710を通じて提供され得る。図20を参照されたい。軸方向吸引経路730は、ノード714の領域内の横方向吸引経路732と連絡してもよい。したがって、切断された組織は経路730、732を通過し、内部シース220と外部シース230との間から出て、吸引ポート240(図4、6〜10及び16)を通じて回収容器243(図4、6〜10及び16)に出る。図21は、別の実施形態を示し、2つの出口経路734、736は、軸方向経路730と連絡し、そこから角度を成して延びる。様々な実施形態において、出口経路734、736は、軸方向経路730から、例えば、45°など、角度738を成して延びてもよい。このような構成は、超音波活性化中の、インピーダンス及び電力損失(これは外部シース230のウィンドー722を通じて引かれる水から他の方法により生じ得る)を低減するように機能し得る。
【0054】
使用中、臨床医は、そこに超音波運動を適用することなく、外部シース230内のブレード200を回転させることを選択し得る。臨床医はまた、回転ブレードに超音波運動を適用することを選択してもよく、又は臨床医は停止(非回転)ブレードに超音波運動を適用することを所望してもよく、ウィンドー722内に露出されるブレードの部分を使用して組織を凝固する。
【0055】
図22は、遠位方向に突出するノーズ区分752を含む遠位端部750を有する、外部シース230と関連する、ブレード200の使用を例示する。様々な実施形態において、ノーズ区分752は、弓状の幅「W」を有してもよく、これは外部シース230の遠位端部750の周辺部のおよそ10〜30%を含む。ノーズ区分752は、シース230の遠位端部750の端部から遠位方向に、例えばおよそ0.25インチ(0.635cm)であり得る長さ「L」だけ突出してもよい。別の実施形態において、低摩擦フェンダー又はガード(図示されない)が、必要に応じてノーズ区分752の側部753に適用され得る。これらの実施形態は、前の実施形態と同様の方法で動作し得る。しかしながら、この実施形態は、露出した先端部で組織を切断する能力を追加している。他の実施形態におけるように、臨床医は、超音波運動なしに、又は超音波運動により、ブレード200に前回転運動を適用し得る。別の代替的な使用方法において、露出した先端部708及び部分的に露出した切断縁部706は、ブレードが回転又は振動していないときに、組織を切断するために使用され得る。
【0056】
図23〜24は、別の非限定的なブレード及び他のシース実施形態を例示する。この実施形態において、ブレード200は、上記のブレード構成の遠位端部700と実質的に同様の遠位端部760を有する。しかしながら、遠位ブレード部分760は、ブレード先端部762が中央軸A−Aと交差しないように、同じ度合いで内側に曲がらない。図24を参照されたい。図23に見られるように、外部シース230の遠位端部720のウィンドー722’は、端部壁725から鈍い先端部724へと全距離を延ばさない。したがって、この実施形態において、鈍い先端部724は90°超、かつ180°未満(すなわち、図23Aの角度「A」は、90°超かつ180°未満)だけ延びるノーズを含む。
【0057】
図25及び図26は、別の非限定的なブレードの実施形態を示す。この実施形態において、ブレード200’は、ブレード200、又は本明細書において記載される他のブレードのいずれかと実質的に同様であり得る。この実施形態において遠位端700’は、非平坦化した表面705’を有する。このような非平坦化した表面705’は、ブレード200’の遠位端部700’と組織との間のより高い摩擦力を生成し、組織を外部シース230(図26)の遠位端部720のウィンドー722’内に引きこむ。より多くの組織をウィンドー722に引きこむことにより、ブレード200’の前方切断縁部706’が、組織をきれいに切断する可能性が高くなり得る。様々な実施形態において、例えば、非平坦化表面は、刻みつけにより形成されてもよく、又は上面は、ダイヤモンドなどの硬質材料でコーティングされてもよい。
【0058】
図27〜29は、別の非限定的なブレードの実施形態を例示する。この実施形態において、ブレード200”は、本明細書において記載されるブレード200と実質的に同様であり得る。この実施形態において、遠位端700”は、ブレード200”が外部シース230内で回転する際に、組織を引き、かつ切断するために、上面705”から外側に突出する、一連の半径方向に延びる切断歯707を有する。
【0059】
図30、31及び32A〜Dは、別の非限定的なブレード及び外部シースの実施形態を例示する。外部シース内で回転可能なブレードを利用する様々な器具の使用中、ブレードが内部で回転する際に組織がシースウィンドーから「排出」され得る、という状況が生じる。組織が十分に補足され、切断縁部の間に維持されないために、これは切断速度の低下に通じ得る。この実施形態のブレード800は、このような潜在的な欠点に対処する。
【0060】
図30に見られるように、ブレード800は、本明細書において記される差異を除き、ブレード200と実質的に同じであり得る。特に、ブレード800は、遠位端部810で終わる首部803を含み得る。遠位端部810は、若干湾曲した先端部812を有し得る。一連の歯817は、遠位端部810の少なくとも一方の横方向側部813又は815に提供され得る。図32A〜Dに示される実施形態において、歯817及び819は、遠位端部810の横方向側部813、815上に形成される。遠位端部810は、若干ドーム状の頂部821を更に有する。図30〜32Dに示される実施形態において、歯817は、その間に一連の弓状の開口部823を画定する、比較的鋭い点を含む。歯819はまた、その間に一連の弓状の開口部825を有する、比較的鋭い点を含む。図30に示されるように、軸方向吸引経路805は、ブレード800の首部803を通じて提供され得る。軸方向吸引経路805は、ノード808の領域内の横方向吸引経路807と連絡してもよい。したがって、上記の方法により、切断された組織は経路805、807を通過し、内部シース(図示されない)と外部シース850との間を出、吸引ポートを通じて回収容器へと出る。他の吸引経路構成もまた、良好に利用され得る。
【0061】
外部シース850は上記の外部シース230と実質的に同様であってもよく、これに取り付けられた遠位シース先端部852を有し、これは内部に形成されたウィンドー又は開口部854を有し、ブレード800の遠位端部810を露出する。図31を参照されたい。外部シース850は、例えば、ステンレス鋼から作製された中空の円筒を含み得る。様々な実施形態において、ウィンドー854は、シース850の円形断面のおよそ半分にわたって広がり、内部にブレード開口部858を形成する。遠位シース先端部852は、比較的鋭い切断縁部860がブレード開口部858の周囲に広がるように、例えばステンレス鋼などの金属から作製され得る。説明目的のため、鋭い切断縁部860は、第1横方向切断縁部862、及び第2横方向切断縁部864を有する。
【0062】
図32A〜Dは、外部シース850内のブレード800の順次の回転を例示する。最初に図32Aを見ると、ブレード800は、反時計回り「CCW」方向に回転するものとして示されている。図に示されるように、ブレード800の第1横方向側部813の切断歯817が、歯817と切断縁部860の第1横方向切断縁部862との間で組織(図示されない)を剪断するように位置付けられる。この位置にあるとき、歯817の間の弓状開口部823は、全体的に、ブレード800と遠位シース先端部852との間に第1横方向吸引経路870を形成するように露出され、吸引経路805(図30)を通じて適用される吸引より、組織が内部に引かれることを可能にする。回転が順次続くと、ブレード800のドーム状情報部分821は、組織が開口部854内に入るための吸引経路が露出しないように、遠位シース先端部852の開口部854を被覆する。ブレードが回転し続けると、図32Cは、歯819の間の弓状開口部825は全体として、第2横方向切断縁部864とブレード800との間に、第2横方向吸引経路872を形成し、内部に組織が引き込まれるのを可能にすることを例示する。ブレード800が反時計回り方向に回転し続けると、第3吸引経路874が露出されて、組織が開口部854内に更に引き込まれることを可能にする。したがって、このような構成は、ブレード開口部858の一方の横方向側部から別の横方向側部への順次の開放を可能にし、より良好な組織切断を促進する。使用中、臨床医は、そこに超音波運動を適用することなく、外部シース850内のブレード800を回転させることを選択し得る。臨床医はまた、回転ブレードに超音波運動を適用することを選択してもよく、又は臨床医は停止(非回転)ブレードに超音波運動を適用することを所望してもよく、開口部854内に露出されるブレードの部分を使用して組織を凝固する。
【0063】
図33及び図34は、以下に記される差異を除いては、ブレード200と実質的に同じであり得る、別のブレードの実施形態880を例示する。特に、ブレード880は、遠位組織切断部分884で終わる、導波管又は近位部分882を含み得る。ブレード880の近位部分882は、上記の様々な実施形態のいずれかの超音波ホーンにねじ止めにより、ないしは別の方法により取り付けられるように構成され得る。遠位組織切断部分884は、内部に形成される対向する弓状チャネル886、888を有し得る。第1弓状チャネル886は、第1切断縁部890を画定してもよく、第2弓状チャネル888は第2切断縁部892を画定してもよい。このブレードの実施形態は、上記の外部シースのいずれかと関連して使用され得る。示される実施形態において、例えば、シース230と同様であり得る中空の外部シース900が利用され、丸い又は鈍いノーズ部分902、及びウィンドー904を有する遠位シース先端部901を含む。中空の外部シース900は、例えば、ステンレス鋼から作製され得、遠位シース先端部901は例えば、ステンレス鋼などの金属から作製され得る。ウィンドー904は、上記の様々な方法により、ブレード880が外部シース900内で回転する際に、組織を剪断分離するように、ブレード880の切断縁部890、892と協働する、弓状切断縁部906を形成する。少なくとも一実施形態において、ブレード880の近位部分882は、中空の外部シース900に対し、例えば上記の方法により、そこに吸引が適用されるようにその間に隙間が提供されるような大きさであってもよい。図34に見られるように、ブレード880が(矢印「R」によって表される)弓状チャネル886を回転させると、886はブレード880の遠位端884と、遠位シース先端部901の壁部との間に開口部894、896を画定し、外部シース900の内壁とブレード800の首部882との間の領域に適用される吸引(矢印「S」によって表される)によって組織が内部に引き込まれることを可能にする。ブレード880は、時計回り若しくは反時計周りに回転してもよく、又はこのような回転方向の間で選択的に振動してもよく、かつ依然として内部に引きこまれた組織を効果的に切断する。図34Aは、例えば、各切断縁部890’、892’に形成された一連の鋸歯状切断歯905’を有するステンレス鋼などの、金属材料から作製される、別のシース先端部実施形態901’を表す。
【0064】
図35は、以下に記される差異を除いては、ブレード200と実質的に同じであり得る、別のブレードの実施形態910を表す。特に、ブレード910は、遠位組織切断部分914で終わる、導波管又は近位部分912を含み得る。ブレード910の近位端部912は、上記の様々な実施形態のいずれかの超音波ホーンにねじ止めにより、ないしは別の方法により取り付けられるように構成され得る。遠位組織切断部分914は内部に形成された対向するチャネル916を有してもよく、これらは協働して第1切断縁部920及び第2切断縁部922を画定する。このブレードの実施形態は、上記の様々な外部シース構成のいずれかと関連して使用され得、組織切断の目的のために、単一の方向「R」のみに回転するように設計される。上記の実施形態におけるように、弓状チャネル916はブレード910の組織切断部分914と、遠位シース先端部の内壁との間に開口部を画定し、近位部分912と外部シースの内壁との間に領域に吸引が適用される際に、組織が内部に引き込まれることを可能にする。
【0065】
図36は、別の外科用器具2000を例示し、上記の様々な実施形態を記載するために先に使用された同様の番号が、同様の構成要素を指定するために使用される。これらの実施形態において、外科用器具2000は、超音波ホーン324に取り付けられた超音波変換器アセンブリ314を収容するハウジング302を含む。この実施形態において、超音波変換器アセンブリ314、及び超音波ホーン324は、既知の方法によりハウジング302内に回転不可能に支持されてもよい。導体151、152により、超音波発生器12から超音波変換器アセンブリ314に電気制御信号が供給されてもよい。超音波発生器12を起動すると、超音波発生器アセンブリ314が超音波ホーン324に超音波運動を適用する。この実施形態において、中空の外部シース2010は、ホーンから超音波運動を受けるために、超音波ホーン324に連結される。例えば、様々な実施形態において、外部シース2010は、ねじによる接続又は他の好適な締結構成により、超音波ホーン324に連結され得る。
【0066】
この実施形態は、外部シース2010内に回転可能に支持され、ハウジング302内に支持されるモータ510に連結される、回転可能なブレード2020を含む。モータ510は例えば、上記の種類及び構成のステッピングモータを含み得る。モータ510は、これと関連するエンコーダを有してもよく、これは上記のように、制御モジュール24(図1)と通信する。ブレード2020は、中空の遠位部分2022、及び中実の近位部分2024を有し得る。図36Aを参照されたい。中実の近位部分2024は、ねじにより、ないしは別の好適な接続により、モータ駆動シャフト520に取り付けられてもよい。モータ駆動シャフト520は、近位ベアリング342によってハウジング302内に回転可能に支持され得る。制御信号がモータ510に供給されるとき、駆動シャフト520が軸A−Aを中心に回転し、これによりブレード2020が外部シース2010内で軸A−Aを中心に回転する。
【0067】
図36Aに更に見られるように、中空の外部シース2010は内部に吸引ポート240を有する中空のノーズピース160内に支持される。可撓性管242は、吸引ポート240と取り付けられて、一般的に244として示される吸引源に連結される回収容器243と連絡してもよい。中空のシース2010は、図36Aに示される吸引ポート240の各側に配置され、その間に流体密封止を形成するように機能する、近位封止部2013及び遠位封止部2015によって、ノーズピース160内に支持され得る。中空のシース2010は、近位封止部2013と遠位封止部2015との間の吸引ポート240と位置合わせされる、少なくとも1つの近位シース開口部2014を備える。加えて、ブレード2020の中空の遠位部分2022は、少なくとも近位ブレード封止部2025及び遠位ブレード封止部2027により、中空のシース2010内に回転可能に支持される。少なくとも1つのブレード排出ポート2028は、少なくとも1つの近位シース開口部2014へと排出するため、近位ブレード封止部2025と遠位ブレード封止部2027との間の、ブレード2020の中空部分2022を通じて提供されてもよい。
【0068】
様々な実施形態において、中空の外部シースの遠位端部2011は閉じられて、ブレード2020の遠位組織切断部分2025を露出するために、少なくとも1つの開口部又はウィンドー2012を備える。少なくとも1つの実施形態において、ウィンドー2012は、細長いスロットを含み、遠位組織切断部分はまた、ブレード2020内に細長いスロット2026を含む(図37及び図38)。したがって、吸引源244から、ポート240、近位シース開口部2014及びブレード排出ポート2028を通じて、ブレード2020の中空部分に吸引が適用される。遠位開口部2026、2012が一致すると、図38に示されるように、組織「T」がブレード2020の中空遠位部分2022内に引きこまれ得る。組織「T」の切断された部分は、ブレード2020の中空の遠位部分2022を通過し、開口部2028、2014を出て、回収容器243に入ってもよい。
【0069】
使用中、臨床医は回転ブレード2020を起動して、組織を切断及び排出してもよい。出血血管に遭遇すると、臨床医は超音波変換器アセンブリ314を起動して、止血目的のために、外部シース2010に超音波運動を送達する。例えば、脊髄固定手術は、様々な疾患状態により、脊椎円盤物質の除去を必要とする。多くの場合において、この物質は硬化しており、円盤を分解してその破片を取り除くために、従来的な機器により、かなりの力を必要とする。一度、脊椎円盤物質が除去されると、プレートとケージの融合を促進するために、新しい表面を露出させるため、端部プレートが削られなくてはならない。プレートはまた、使用される種類のケージとの良好なフィットを提供するような形状でなくてはならない。従来的な器具は一般的に、医師による、重要な構造に非常に近いところでの、大きな力を必要とする。他の実施形態において、モータは超音波変換器アセンブリを回転させるために連結されてもよく、ブレードは上記のように超音波変換器アセンブリに取り付けられてもよく、それによってブレードが回転し、そこに超音波運動が適用され得る。
【0070】
上記の外科用器具2000の使用は、図39及び図40に示されるように、椎間板切除を行う際に、特に有利であり得る。これらの図に見られるように、外部シース2010が円盤「D」に挿入され得る。回転ブレード2020は、円盤の小さな断片を削り、これらを吸い出すために使用され得る。これらの構成は、外科用ツールを繰り返し挿入/除去する必要性を排除する。装置は、椎骨端部プレートを準備するために利用され得る。図41〜45に表される実施形態において、回転可能な切断ブレード2020は、遠位開口部2026の少なくとも一方の側部に形成される一連の鋸歯状の歯2021を有し、開口部2012を通じて外部シース2010に引きこまれた組織の切断を更に補助する。またこの実施形態において、格納式安全シールド2040が外部シース2010状に可動に取り付けられ、外部シース2010の開口部2012を実質的に被覆する閉鎖位置から、開口部2012(図43及び図44)を露出する開放位置へと選択的に可動である。このような構成は、重要な神経及び他の重要な組織の付近での外部シース2010の挿入及び除去の間に、ブレード2020の歯2021を被覆する。外部シース2010の安全シース2040の移動を促進するため、親指制御タブ2042(図41及び図45)が安全シース2040の近位端上に形成されて、臨床医がそこに摺動起動力を適用することを可能にしてもよい。加えて、様々な実施形態において、保持突出部2044が安全シース2040上に形成されて、外部シース2010に提供される少なくとも1つの窪み又は溝2046と係合し、安全シース2040を、対応する開放又は閉鎖位置に維持する。例えば、1つの窪み又は溝2046は、閉鎖位置に対応してもよく(安全シース2040は開口部2012を含む)、別の窪み又は溝2046’は部分的に開放した位置に対応してもよく(開口部2012の一部が露出している)、別の窪み又は溝2046”は完全に開いた位置に対応し得る(開口部2012は完全に露出する)。
【0071】
図46〜図51は、ほぼ直線的な遠位組織切断部分942を有するブレード940を例示する。このようなブレード構成は、ブレード940が水性環境で使用される際に、このような環境で使用される際の様々な他のブレード構成のインピーダンス及び電力要件と比較して、潜在的なインピーダンスの低減及び電力増加を生じ得る。すなわち、このような比較的より直線的なブレード設計は、水性環境での動作のために、より少ない電力を必要とし得る。ケーブル940は、丸い又は鈍い遠位端944、及び溝部946を有してもよく、これは上記のようにブレード940が外部シース230と共に使用される際に、組織を切断するための切断縁部947、948を形成する。溝部は、例えば、1インチ(2.54cm)の長さ「L」を有し得る。ブレード942は、上記の種類及び構成の吸引経路730を有してもよい。図47に示されるように、上記の種類及び構成の低摩擦フェンダー又はパッド726が、外部シース230の露出された遠位端部720の周囲で利用されてもよい。図48〜51は、異なる形状の溝部946が利用される、ブレード940の別の断面形状を示す。
【0072】
図52〜55は、別の非限定的なブレード及びシースの実施形態を示す。この実施形態は、任意の締結方法又は接続構成により、上記の外科用器具のいずれかのノーズピース又は超音波変換器アセンブリに取り付けられ得る、中空の外部シース950を利用する。図55に見られるように、外部シース950は、閉じた丸い若しくは鈍いノーズ部分952、及び細長い矩形のウィンドー又は開口部954を有する。一実施形態において、例えば、矩形のウィンドー954は中空の外部シース950の周辺部のおよそ1/4の幅「W」、及びおよそ0.25インチ(0.635cm)の長さを有する。シース950は、例えばステンレス鋼から製作されてもよい。
【0073】
この実施形態はまた、上記の又は他の外科用器具の実施形態のいずれかと関連して使用され得る、ブレード960を利用する。例えば、ブレードの導波管又は近位部分は、ねじによる、ないしは別の接続による、器具の超音波ホーン又はモータ駆動シャフトへの取り付けのために構成されてもよい。図52〜54に見られるように、ブレード960は、上部に形成された半径方向に対向する尖った切断縁部962の対を有し、これらは、外部シース950のウィンドー954内に引き込まれる組織「T」を切断するように機能する、様々な実施形態において、ブレード960は、例えばチタンから作製されてもよく、外部シース950に対し、外部シース950の内壁951と、半径方向に対向する尖った切断縁部962の先端部との間に隙間「C」が提供されるような、大きさである。図54を参照されたい。この実施形態において、例えば、隙間「C」は、およそ0.001インチ(0.0025cm)であり得る。この実施形態において、ブレード960は、例えば、チタンから作製されてもよく、平坦な遠位端964を有する。使用中、上記の様々な方法のいずれかにより、全体的な回転運動がブレード960に適用され、中空の外部シース950内に吸引が適用される場合、組織「T」はウィンドー954を通じて引きこまれ、ブレード960と外部シース950の内壁951との間に補足される。以下でより詳細に記載されるように、この動作は、例えば装置が水生環境で使用される際に、組織「T」を、切断するために十分に長く分離する。いくつかの実施形態において、切断縁部962は鋸歯状であり得る。他の実施形態において切断縁部962は鋸歯状ではない。
【0074】
図57は、別の非限定的なブレード及びシース実施形態を示す。この実施形態は、上記の様々な器具のいずれかのノーズピース又は超音波変換器アセンブリに取り付けられ得る、中空の外部シース970を利用する。図56に示されるように、外部シース970は、丸い又は鈍いノーズ部分972、及び細長いウィンドー又は開口部974を有し、この開口部はノーズ部分972のブレードアクセスホール976、及び2つの半径方向に対向する横方向ウィンドー部分978を形成する。一実施形態において、例えば、外部シース970の外径はおよそ0.157インチ(0.399)であり、ブレードアクセスホール976の直径はおよそ0.125インチ(0.318cm)であり得る。横方向ウィンドー部分978はそれぞれ、およそ0.090インチ(0.229)の幅「W」、及びおよそ0.25インチ(0.635)の長さ「L」を有し得る。他のウィンドーの大きさ/構成が利用され得る。シース970は、例えばステンレス鋼等から作製されてもよい。
【0075】
この実施形態はまた、ねじにより、ないしは別の好適な接続により、上記の様々な外科用器具の実施形態のいずれかの超音波ホーン又はモータ駆動シャフトへの取り付けのために構成された、導波管部分又は近位端部分を有する、ブレード980を利用する。様々な実施形態において、ブレード980は、上記のブレード960(半径方向に対向する尖った切断縁部982を備える)と実質的に同じであり得るが、ただし、ブレード980は、外部シース970のブレードアクセスホール976を通じて突出する、丸い/実質的に鈍い遠位先端部984を有する。図57を参照されたい。様々な実施形態において、ブレード980は、例えばチタンから作製されてもよく、外部シース970に対し、外部シース970の内壁971と、半径方向に対向する尖った切断縁部962の先端部との間に隙間「C」が提供されるような、大きさである。この実施形態において、例えば、隙間は、およそ0.001インチ(0.0025cm)であり得る。使用中、上記の様々な方法のいずれかにより、全体的な回転運動がブレード980に適用され、中空の外部シース970内に吸引が適用される場合、組織「T」はウィンドー部分978を通じて引きこまれ、ブレード980と外部シース970の内壁971との間に補足される。以下でより詳細に記載されるように、この動作は、例えば装置が水生環境で使用される際に、組織を、切断するために十分に長く分離する。また、この実施形態において、ブレード980が超音波により駆動されているとき、臨床医は、繊維性組織のスポット焼灼、又はスポット凝固の目的のために、露出された遠位先端部984を使用することができる。いくつかの実施形態において、切断縁部982は鋸歯状であり得る。他の実施形態において切断縁部982は鋸歯状ではない。
【0076】
図59は、別の非限定的なブレード及びシースの実施形態を示す。この実施形態は、任意の締結方法又は接続構成により、上記の外科用器具のいずれかのノーズピース又は超音波変換器アセンブリに取り付けられ得る、中空の外部シース990を利用する。図58に見られるように、外部シース990は、閉じた丸い若しくは鈍いノーズ部分992、及び細長い矩形のウィンドー又は開口部994を有する。一実施形態において、例えば、矩形のウィンドー994がおよそ0.10インチ(0.254cm)の幅「W」、及びおよそ0.25インチ(0.635cm)の長さを有する。シース990は、例えば、それとの接触からブレード1000の加熱を生じない、ポリアミド又は同様の材料から作製され得る。ウィンドー994は、鋭い縁部995、997により画定され得る。図60に見られるように、縁部995、997は、その間に角度「B」を提供され得る。いくつかの実施形態において角度「B」は、およそ110°であり得る。
【0077】
これらの実施形態はまた、ねじにより、ないしは別の好適な接続構成により、上記の外科用器具又は他のもののいずれかの超音波ホーン又はモータ駆動シャフトへの取り付けのために構成された、導波管又は近位部分を有する、ブレード1000を利用する。図59に見られるように、ブレード1000は上部に形成された半径方向に対向する鋭い切断部分1002の対を有してもよく、これは外部シース990のウィンドー994に引きこまれた組織を切断するように機能する。様々な実施形態において、ブレード1000は、例えば、チタンから作製され得る。ブレード1000の切断部分1002は、上部に形成された鋭い切断角部1003を有し得る。いくつかの実施形態において、切断角部1003は鋸歯状であり得る。他の実施形態において切断角部1003は鋸歯状ではない。切断部1002は、外部シース990に対し、ブレード1000が外部シース990内で前後に回転又は振動する際、切断角部1003とウィンドー開口部994の鋭い縁部995、996との間に組織剪断動作を形成するような、大きさであり得る。ブレード1000は外部シース990に対し、その間に滑り嵌めを生じるような大きさであり得、これは別の方法により組織がこれらの2つの構成要素間に捕われることを防ぐ。ブレード990は、前後に回転する(矢印「D」)に回転するか、又は単一方向に回転することができ(矢印「E」)、所望により、上記のように超音波により起動することもできる。図59を参照されたい。使用中、上記の様々な方法のいずれかにより、全体的な回転運動がブレード1000に適用され、中空の外部シース990内に吸引が適用される場合、組織「T」はウィンドー994を通じて引きこまれ、ブレード1000と外部シース990の内壁999との間に補足される。以下でより詳細に記載されるように、この動作は、例えば装置が水生環境で使用される際に、組織を、切断するために十分に長く分離する。
【0078】
図62は、別の非限定的なブレード及びシース実施形態を示す。この実施形態は、任意の締結方法又は接続構成により、上記の外科用器具のいずれかのノーズピース又は超音波変換器アセンブリに取り付けられ得る、中空の外部シース1010を利用する。図61に示されるように、外部シース1010は、閉じた丸い又は鈍いノーズ部分1012、及び細長い矩形のウィンドー又は開口部1014を有し得る。一実施形態において、例えば、ウィンドー1014は、第1の圧印又は押圧された縁部1016、及び第2の押印又は押圧された縁部1018を有し、およそ0.10インチ(0.254cm)幅「W」を有し得る開口部1019を画定する。ウィンドー1014は、およそ0.25インチ(0.635cm)の長さを有し得る。シース1010は、例えばステンレス鋼から製作されてもよい。
【0079】
これらの実施形態はまた、ねじにより、ないしは別の好適な接続により、上記の外科用器具又は他のもののいずれかの超音波ホーン又はモータ駆動シャフトへの取り付けのために構成された導波管又は近位部分を有する、ブレード1020を利用する。図62に見られるように、ケーブル1020は、上部に形成された、一対の半径方向に対向する鋭い切断部1022、1024を有し得る。ブレード1020は例えば、チタンから作製されてもよく、各切断部分1022、1024上に形成された相対的な鋭い切断角部1025を有する。いくつかの実施形態において、切断角部1025は鋸歯状である。他の実施形態において切断角部1025は鋸歯状ではない。切断部1022、1024は、外部シース1010に対し、ブレード1020が外部シース1010内で回転又は振動する際に、押圧された縁部1016、1018と切断角部1025との間に組織剪断動作を形成するような、大きさであり得る。このような構成は組織の切り取り効果を促進することによって、ブレードと外部シースとの間の接触の問題を低減するように、比較的小さい局部領域を形成する。使用中、上記の様々な方法のいずれかにより、全体的な回転運動がブレード1020に適用され、中空の外部シース1010内に吸引が適用される場合、組織は開口部1019を通じて引きこまれ、ブレード1020と外部シース1010の内壁1011との間に補足される。以下でより詳細に記載されるように、この動作は、例えば装置が水生環境で使用される際に、組織を、切断するために十分に長く分離する。
【0080】
図64は、別の非限定的なブレード及びシース実施形態を示す。この実施形態は、上記の外科用器具のいずれかのノーズピース又は超音波変換器アセンブリに取り付けられ得る、中空の外部シース1030を利用する。図63に示されるように、外部シース1030は、閉じた丸い又は鈍いノーズ部分1032、及び細長い矩形のウィンドー又は開口部1034を有し得る。この実施形態は、一対の鋭い切断挿入部1036、1038を更に含み得る。切断挿入部1036、1038は、例えば、硬化ステンレス鋼から作製されてもよく、例えば溶接によって中空のシース1030内に取り付けられてもよい。ウィンドー1034がおよそ0.10インチ(0.254cm)の幅「W」、及びおよそ0.25インチ(0.635cm)の長さを有する。シース1030は、例えばステンレス鋼から製作されてもよい。
【0081】
これらの実施形態はまた、ねじにより、ないしは別の好適な接続により、本明細書において記載される外科用器具又は他のもののいずれかの超音波ホーン又はモータ駆動シャフトへの取り付けのために構成された導波管又は近位部分を有する、ブレード1040を利用する。図64に見られるように、ブレード1040は、上部に形成された一対の半径方向に対向する切断部1042を有し、これは比較的鋭い切断角部1043を有する。いくつかの実施形態において、切断角部1043は鋸歯状であり得る。他の実施形態において切断角部1043は鋸歯状ではない。様々な実施形態において、ブレード1040は例えばチタンから作製されてもよく、切断挿入部1036、1038に対して、ブレード1020が中空の外部シース1030内で回転又は振動する際に、鋭い切断角部1043と切断部1042との間に組織剪断動作を形成するような、大きさであり得る。動作中にブレード1040に隙間を提供するために、ブレード1020の外径は、外部シース1030の内径よりも小さい。ブレード1040の切断部1042と、ウィンドー開口部1034に沿った挿入部1036、1038との間のみ接触が生じ、組織が吸引により引き込まれる。
【0082】
図66は、別の非限定的なブレード及びシース実施形態を示す。この実施形態は、任意の締結方法又は接続構成により、上記の外科用器具のいずれかのノーズピース又は超音波変換器アセンブリに取り付けられ得る、中空の外部シース1110を利用する。図65に示されるように、外部シース1110は、閉じた丸い又は鈍いノーズ部分1112、及び細長い矩形のウィンドー又は開口部1114を有し得る。この実施形態において、ウィンドー1114の横方向縁部1116、1118は、内側に圧印又は押圧されている。ウィンドー1014がおよそ0.10インチ(0.254cm)の幅「W」、及びおよそ0.25インチ(0.635cm)の長さを有する。
【0083】
これらの実施形態はまた、ねじにより、ないしは別の好適な接続構成により、上記の外科用器具の実施形態又は他のもののいずれかの超音波ホーン又はモータ駆動シャフトへの取り付けのために構成された導波管又は近位部分を有する、ブレード1120を利用する。図66に見られるように、ブレード1120は、上部に形成された一対の半径方向に対向する切断部1122を有し、これは比較的鋭い切断角部1023を有する。いくつかの実施形態において、切断角部1023は鋸歯状であり得る。他の実施形態において切断角部1023は鋸歯状ではない。様々な実施形態において、ブレード1020は、例えばチタンから作製されてもよく、押圧縁部1116、1118に対して、ブレード1120が回転又は振動する際に、鋭い切断角部1023と切断部1122との間に組織剪断動作を形成するような、大きさであり得る。このような構成は、ブレード1120の切断部1122と、シース1110の内壁1111との間により大きな隙間C1を画定する。横方向縁部1116、1118と切断部1122との間の組織剪断動作を形成するため、C1よりも小さい隙間C2が提供される。
【0084】
図67〜69は、別の非限定的なブレード及びシースの実施形態を示す。この実施形態は、上記の外科用器具のいずれかのノーズピース又は超音波変換器アセンブリに取り付けられ得る、中空の外部シース1210を利用する。中空の外部シース1210は、遠位ノーズ部分1212を有し、これは上方開口部1214及び下方開口部1215を含み、これらは、弓状横方向側部1216、1218を画定するように機能する。遠位ノーズ部分1212は、閉鎖端部1219を更に有してもよく、これは横方向側部1216、1218の間に延びる。
【0085】
この実施形態はブレード1220を更に含み、これは上記の外科用器具のいずれかの超音波変換器アセンブリに取り付けられるように構成された導波管又は近位端部を有する。ブレード1220は遠位端部1221を更に有し、これは空洞1222を有し、これは、中空のシース1210の弓状横方向側部1216、1218の上に延びる、一対の弓状切断部1224、1226を画定するように機能する。鋸歯状の歯1227を切断部1224、1226の一方若しくは両方が有するか、又はいずれも有さない場合がある。図67に示される実施形態において、空洞1222は、平坦な底部「C」におよそ類似した、断面形状を有する。しかしながら、空洞1222は、他の断面形状を有し得る。少なくとも1つの吸引経路1230が、示されるようにブレード1220を通じて提供され得る。吸引経路は、吸引源と連通し得る(図示されない)。
【0086】
様々な実施形態において、ブレード1220は、例えば、チタンから作製されてもよく、中空のシース1210の遠位ノーズ部分1212に対して、ブレード1220の底部1232が、ノーズ部分1212の横方向側部1216、1218を超えて下方に延びるような、大きさである。同様に、弓状側部1224、1226の切断縁部は、図67に示されるように、横方向側部1216、1218を超えて延びる。組織を凝固するために、ブレード1220の露出される底部1232が使用される一方で、組織を切断及び切除するために切断縁部1224、1226が使用され得る。
【0087】
図70に示されるように、中空のシース1210の近位端1211は、ハンドルハウジング1240から突出する。上記のように、ハンドルハウジング1240は、超音波変換器アセンブリ、モータ、及びスリップリングアセンブリを収容し、制御システム10に連結される。ハンドルハウジング1240は選択スイッチ1241を含んでもよく、これは臨床医が、第1の「超音波」モード1242、第2の「シェーバー」モード1244、及び第3の「注入」モード1246の間で選択することを可能にする。変換機構1241は、制御システム10と通信し、ブレード1220を所望の回転方向に自動的に向ける。例えば、装置1200を超音波モード1242で利用するために、臨床医は選択スイッチ1241を超音波モード位置1242に切り替える(図71において動作1250として示される)。第1超音波構成1242にあるとき、モータはブレード1220を図67及び図68に示される位置まで回転させ(図71において動作1252として示される)、その後、この位置においてこれを停止させて、中空のシース1210を通じてブレード1220の底部1232を露出する(図71において動作1254として示される)。この位置にあるとき、超音波変換器アセンブリが起動されて、止血を達成するために、底部1232が使用されることを可能にする(図71において動作1257として示される)。より具体的に、超音波モード1242にあるときに、臨床医は出血している組織に対して底部1232を向け、その後ブレード1220の露出部分1232によって、組織に強い圧力を適用してもよい(図71において動作1256として示される)。臨床医はその後、超音波変換器アセンブリを起動して止血を達成する(図71において動作1258として示される)。別の実施形態において、装置1200は上記のように、一連のスイッチ/ボタンを備えてもよく、これは1つのスイッチの起動で回転を開始できるように、制御システムと通信する。別のスイッチの起動が回転振動を開始してもよく、別のスイッチの起動が制御システムと協働してブレードを超音波位置に回転させてこれを停止し、その後超音波変換器アセンブリを起動してもよく、更に他の実施形態において、超音波変換器アセンブリは更に別の別個のスイッチによって起動され得る。このような代替的な構成の全てが、本明細書において開示される様々な非限定的な実施形態及びこれらの対応する等価の構造の範囲内である。
【0088】
図72は、シェーバーモード1244にある際の、装置1200の使用を例示する。特に、選択スイッチ1241が、シェーバー位置1242に移動される(図72において動作1260として示される)。この位置にあるとき、モータが、中空の外部シース1210内でブレード1220を連続的に回転させる(図72において動作1262として示される)。他の実施形態において、モータは外部シース1210内でブレード1220を前後に回転振動させてもよく、又は他の実施形態においては、選択スイッチは、回転振動が開始される更に別の位置へと可動であってもよい。いずれの場合においても、臨床医はその後、組織を回転又は振動ブレード(1220)と接触させ、それによって組織は削られて、吸引経路1230を通じて排出されてもよい(図72において動作1264として示される)。
【0089】
図73は、注入モード1246にある際の装置1200の使用を例示する。特に、選択スイッチ1241が、注入位置1246に移動される(図73において動作1270として示される)。この位置において、ブレード1220は停止位置に維持される(図73において動作1272として示される)。臨床医はその後、ブレードを所望の位置に向けてもよく、その後、所望の薬剤を注入する(図73において動作1274として示される)。注入され得る薬剤の一形態としては例えば、商標名「Carticel」として販売される、細胞生成薬が含まれ得る。しかしながら、他の薬及び薬剤も利用され得る。注入動作は、薬剤が隣接する部位に有利に適用されることを可能にするため、ブレード1220を通じて延びる薬剤経路1284が外部シース1210を通じて露出するように、ブレード1220を外部シース1210内の位置に向けることによって達成され得る。薬剤はその後、薬剤源1282と連通するポンプ1280を起動することによって注入され得る。図70を参照されたい。様々な実施形態において、装置1200は、ポンプ1280と連通する注入トリガー1249を有してもよく、それによって注入トリガー1249の起動によりポンプ1280が、経路1284を通じて薬剤を放出する(図68)。別の実施形態において、薬剤は例えば、注射器によって、ブレード1220内の薬剤経路1284と連通するポート(図示されない)に手動で注入され得る。
【0090】
図74〜77は、別の非限定的な外科用器具の実施形態1300を示す。装置1300は、上記のハンドピース装置300、400、500のいずれか1つを含み得る。例えば、装置1300は、下記の差異を組み込むハンドピース300を含み得る。ハンドピース300はブレード200を含み、これは導波管又は近位端部を有し、これは超音波変換器アセンブリに連結され、これは起動された際に、ブレード200に超音波運動を適用する。ブレード200はまた、上記のように、ハンドピース300内に収容されるモータ構成によって回転させられ得る。ブレード200は、内部シース1320を通じて延びてもよく、これはハンドピース300から突出する。ブレード200は、内部シース1320内で自由に、選択的に振動及び回転することができる。1つ以上の封止部材1322が、ブレード200と内部シース1320との間に提供されて、流体及び組織が、内部シース1320とブレード200との間に進入することを防ぎ得る。封止部材1322は、例えば、silasticシリコーンなどから作製され得る。
【0091】
装置1300は外部シース1330を更に含んでもよく、これは内部シース1320の上に可動に受容される。外部シース1330は、内部シース1320に対し、吸引管1350が内部シース1320の一部と外部シース1330の一部との間に延び得るような大きさであり得る。吸引管1350は、一般的に1352として示される、吸引源と連通し得る。図74を参照されたい。図74〜77に見られるように、外部シース1330は、外部シース1330の遠位端部1331から遠位方向に突出する、スイングアーム部1332を含み得る。スイングアーム1332は、比較的直線的であってもよく(図75)、又はこれは僅かに湾曲した遠位端1334を有してもよい(図76)。図76に見られるように、遠位端1334は、上部に鋭い切断表面1336を有してもよい。また図74〜76に見られるように、いくつかの実施形態において、ブレード200は、上部に形成される一対の横方向切断縁部1362を有する、湾曲したブレード先端部1360を有してもよい。他の実施形態において、ブレード先端部1360は直線的であり得る。いくつかの実施形態において、ブレード200は、上記の様々な方法により回転し得る。他の実施形態において、ブレード200は回転しないことがある。このような実施形態において、例えば、臨床医はブレードを回転させないように、モータを起動しないことを選択してもよく、又はハンドピースは、ブレードを回転させるためのモータを含まないハンドピースを含み得る。
【0092】
使用中、スイングアーム部1332は、ブレード200の遠位端1360の部分を被覆し得る。使用の一様式において、外部シース1330は、図74に示されるように、スイングアーム部1332がブレード200の裏側を被覆するような位置に維持される。このような構成は、湾曲したブレード先端部1360を露出したままにする。このような位置にあるとき、例えば、湾曲したブレード先端部1360は、半月板などの組織を切除するために利用され得る。動作の第2様式において、スイングアーム部1332が動いている。
【0093】
図74〜77に示される実施形態において、吸引管1350は、遊離した組織をブレード先端部1360の方に引き、及びまた、切断中に切除された組織の小さな断片を除去するために利用される。他の実施形態において、シース1320と1330との間の環状の空間において吸引が生じ得る。更に他の実施形態において、ブレード200は内部に延びる吸引経路(図示されない)を有してもよく、これは、上記のように、最終的に吸引源と連通している。このような吸引経路は恐らくは、近位端のノードでブレード200から出る。更に他の実施形態においては、吸引は利用されない。
【0094】
いくつかの実施形態において、スイングアーム部1332は、ブレード200に接する位置に恒久的に維持され得る。更に他の実施形態において、潤滑又は低摩擦パッド(図示されない)がスイングアーム位置1332に取り付けられてもよく、それによってパッドがブレード200に接触する。他の実施形態において、0.002”(0.005cm)〜0.010”(0.025cm)の隙間が、スイングアーム部1332とブレード200との間に提供され得る。他の実施形態において、スイングアーム部1332は、ブレード200全体が裏側から被覆されるように、ブレード200の湾曲部分の長さの周囲に延びる。
【0095】
上記の様々な非限定的な実施形態は、様々な異なる外科用用途と関連して効果的に利用することができ、関節鏡視下手術の水性環境下において組織を切断及び凝固するために特に好適である。しかしながら、このような用途において、ブレード又は導波管と内部シースとの間に流体が通過する場合、流体がハウジング内に入り、内部の構成要素を損傷することがある。超音波により駆動される外科用器具との使用のために、様々な封止構成が既知である。例えば、米国特許番号第5,935,144号及び第5,944,737号(これらの開示はそれぞれ、本明細書において参照によりその全体が組み込まれる)はそれぞれ、腹腔鏡用手術及び開腹手術(すなわち、非水性環境)の従来的な環境における、超音波外科用器具の使用のための、様々な封止構成を開示する。しかしながら、下記の様々な非限定的な実施形態は、水生環境における使用に、より好適であり得る改善された封止構成を利用する。
【0096】
より具体的に、図78を参照すると、超音波装置1400が示され、これは内部に超音波変換器アセンブリ1404を回転可能に支持するハウジング1402を含む。例えば、超音波変換器アセンブリ1404は、一連のベアリング(図示されない)により、ハウジング1402内に回転可能に支持され得る。超音波ホーン1406は、超音波変換器アセンブリ1404に連結されてもよく、超音波用具1410は、典型的にねじによる構成を含み得る、従来的な手段によってこれに取り付けられる。本明細書において使用するとき、用語「超音波用具」は、本明細書において記載されるブレード及び切断部材のいずれか1つを含み得る。超音波ホーン1406に連結される超音波用具1410の部分は、導波管部分1412と称される場合がある。導波管1412は、超音波用具1410の一体部分を含んでもよく、又はこれは例えば、ねじによる接続でこれに取り付けられた別個の構成要素を含んでもよい。図78に示される実施形態において、超音波用具1410は、中空の外部シース1420を通じて延びる。外部シース1420及び超音波用具1410の遠位端は、上記の、並びに他の様々なブレード及びシース構成のいずれか1つで構成されてもよい。
【0097】
図78に見られるように、近位シャフト1430は、超音波変換器アセンブリ1404に取り付けられる。モータ1440の出力シャフト1436に連結される、駆動ギア1434と噛合係合する駆動ギア1432が、近位シャフト1430に取り付けられる。超音波電気信号及びモータ制御信号が、上記の種類及び構成のスリップリングアセンブリ1450を通じて制御システム10から供給され得る。装置1400は、上記の様々な制御ボタン構成を更に含んでもよく、それによって装置は超音波モード、非超音波モード(例えば、回転シェービングモード)及びこれらの様式の組み合わせで使用され得る。上記の様々な器具とは異なり、モータ1440は超音波変換器アセンブリと同軸状に位置合わせされていない。
【0098】
図79は、超音波用具1410の導波管又は近位部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止アセンブリ1470の非限定的な実施形態を示す。封止部1470は、シリコン又は、例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、ノード「N」において、導波管1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる、環状部材を含む。封止部1470は、ノード「N」において導波管1412上に成形された第1環状封止部1472と、第1環状封止部1472を超えて、反対の軸方向で、軸状に延びて、溝1478によって分離される、第2軸方向の封止部1474、1476を有し得る。溝1478は、2つの軸方向の封止部1474、1476が、外部シース1420と封止接触した状態で互いに対して若干屈曲することを可能にし得る。より狭い第1環状封止部1472は、過剰な熱の蓄積を回避し得る一方で、封止部1470の外部シース1420に対する接触においてより広い接触面積を提供する。
【0099】
図80は、超音波用具1410の導波管又は近位部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止部1480の非限定的な実施形態を示す。封止部1480は、シリコン又は、例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、ノード「N」において、導波管1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる、環状部材を含む。封止1480は、外部シース1420上に形成される、内側に延びる環状隣接リング1490と隣接するように構成され得る。封止部1480は、隣接リング1490に対して遠位方向に位置する。流体圧が、外部シース1420内で蓄積するとき、封止部1480が隣接リング1490に推進され、それによって封止の強度が増加する。外側シース1420は、例えばステンレス鋼から製作されてもよい。
【0100】
図81は、ブレード1410の導波管部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止部1500の非限定的な実施形態を示す。封止部1500は、シリコン又は、例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、ノード「N」において、導波管1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる環状部材を含む。封止部1480は、外部シース1420に提供される環状の溝1423内に受容されるように構成され得る。外側シース1420は、例えばステンレス鋼から製作されてもよい。
【0101】
図82は、超音波用具1410の導波管又は近位部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止部1510の非限定的な実施形態を示す。封止部1510は、シリコン又は、例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、ノード「N」において、導波管1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる、環状部材を含む。封止部1510は、ノード「N」において導波管1412上に成形された内部リム部1512と、内部リム部1512を超えて、反対の方向で、軸状に延びて、溝1518によって分離される、軸方向の封止部1514、1516を有し得る。軸方向部分1514、1516は、外部シース1420に提供される溝1520に延びるような大きさである。図82に見られるように、溝1520は、封止部1510の溝1518に延びる大きさの、内部に突出するリング1522を有する。例示される実施形態において、リング1522は、上部に形成される傾斜1524を有し、これは封止部1510が組立中にその上を摺動し、その後適所で固定することを可能にする。外側シース1420は、例えばUltem(登録商標)から製作されてもよい。
【0102】
図83及び図84は、超音波用具1410の導波管又は近位部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止部1530の非限定的な実施形態を示す。封止部1530は、シリコン又は、例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、ノード「N」において、導波管1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる、環状部材を含む。封止部1530は、図83に示されるように、溝1532を有し得る。外部シース1420はその後、ひだを付けられ、それによって図84に示されるように、封止部1530を破砕する。外部シース1420は、周辺部全体に均等にひだを付されるか、又はこれは別個の位置でひだ付けされ得る。例えば、4つの均等に離間した(例えば、90°の間隔)ひだが利用され得る。このような実施形態において、外部シース1420は、例えば、ステンレス鋼から作製され得る。
【0103】
図85は、例えば、一緒に溶接、圧力嵌め、ねじつけ、又はスナッピングすることにより、一緒に相互接続されるように適合された、近位軸方向部分1542及び遠位軸方向区分1544を有する、外部シース1540の一部を示す。図85に見られるように、遠位軸方向区分1544は、ノード「N」において超音波用具1410の導波管又は近位部分1412にオーバーモールディングないしは別の方法で封止しながら挿入される、環状封止部1550の一部に係合するような大きさの溝部1546を有する。したがって、互いに取り付けられると、近位軸方向区分1542、及び遠位軸方向区分1544は、その間に封止部1550の一部を補足しかつ圧迫するように機能する。別の実施形態において、溝部分1546は近位軸方向区分1542に提供されてもよく、又は各区分1542、1544は、協働して内部の環状封止部1550と適合する溝区分を内部に有し得る。
【0104】
図86は、2つの横方向半体1562、1564からなる、一般的に1560として指定される外部シースの一部を示す。各横方向半体1562、1564は、内部に形成された半環状溝区分1566を有する。図87を参照されたい。横方向半体1562、1564が互いに接合されて中空の外部シース1560を形成するとき、半環状溝区分1566が、導波管又は近位部分1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法で取り付けられた環状封止部1570を受容するような大きさの環状の溝部1568を形成する。2ピースの外部シース1560を作ることにより、封止部1570はシース1560と、組立てプロセスの間に導波管1412が外部シース1560に下方押し付けられなくてはならないときに一般的に有するよりも、遥かに高い干渉を有し得る。2つの外部シース半体1562、1564は、溶接、スナップ嵌め、又は他の好適な方法により一緒に接合され得る。したがって、封止部1570は最初に導波管1412に組み込まれ得る。その後、2つの半体1562、1564は、封止部1570が溝1568内に捕捉されるように、導波管1412の周囲で一緒にされてもよい。半体1562、1564はその後、この位置で一緒に締結される。
【0105】
図88は、超音波用具の導波管部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止部1580の非限定的な実施形態を示す。封止部1580は、シリコン又は、例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、ノード「N」において、導波管又は近位部分1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる、環状部材を含む。封止部1580は、近位リング1590及び遠位リング1592によって適所に保持され得る。近位リング1590は、外部シース1420のいったい部分を含んでもよく、又はこれは外部シース1420に押し付けられるか、ないしは別の方法でこれに取り付けられる別個の構成要素を含んでもよい。遠位リング1592は、接着される、圧力嵌めされるか、ないしは別の方法で外部シース1420に取り付けられてもよい。導入の際、遠位リング1592は、封止部1580上に圧迫を提供し得る。これは、封止部1580と導波管部分1412との間の応力を増加させ、封止部1580を超える流体の移動を更に低減させる。リング1590、1592は、分割環状リング又は内部に分割部を有さないリングを含み得る。加えて、図88に見られるように、リング1590、1592は、導波管1412に対して、その間に一定の隙間「C」が提供されるような、大きさであり得る。
【0106】
図89は、超音波用具1410の導波管又は近位部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止部1600の非限定的な実施形態を示す。封止部1600は、シリコン又は、例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、ノード「N」において、導波管1412にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる、環状部材を含む。封止部1600は、外部シース1420の内径よりも大きな、外径を有し得る。封止部1600は、近位側部1602及び遠位側部1604を更に有し得る。組立てられる際、封止部1600の近位側部1602の外部は、外部シース1420の内壁1421と封止しながら接触する。したがって、流体圧「P」が封止部1600の遠位側部で蓄積する場合、封止部1600は外部シース1420と封止接触するように更に促進され、それによって導波管1412と外部シース1420との間の良好な封止を生成する。
【0107】
図90は、ブレードの導波管又は近位部分1412と、外部シース1420との間で利用され得る、封止部1610の非限定的な実施形態を示す。封止部1610は、シリコン又は例えばUltem(登録商標)などの他の材料によって作製され得、外部シース1420にオーバーモールディングされるか、ないしは別の方法により封止しながら取り付けられる、環状部材を含む。この実施形態において、環状の溝1620が、封止部1610の一部を内部に受容するために、導波管1412内に提供され得る。別の実施形態においては、溝が提供されない。図79〜82に示される封止部は、本明細書において開示される様々な非限定的な実施形態、及びこれらの対応する同等物の趣旨及び範囲から逸脱することなく、例示される切断ブレード又は用具の導波管又は近位部分の代わりに、外部シースに同様に取り付けられてもよいことが、更に理解される。加えて、本明細書において記載される様々な封止の実施形態が、上記の外科用器具の実施形態のいずれかと共に、有効に利用され得ることが、更に理解される。すなわち、本明細書において開示される様々な非限定的な封止構成、及びこれらの対応する同等の構造体が、超音波ブレード又は導波管部分と、対応する内部シースとの間の封止を達成するために、効果的に利用され得る。内部シース及び外部シースを利用するが、その間に吸引を適用しない実施形態においては、本明細書において開示される様々な非限定的な封止構成、及びこれらの対応する同等物はまた、内部シースと外部シースとの間の実質的に流体密の封止を達成するために効果的に利用され得る。更に他の非限定的な実施形態において、超音波ブレード及び外部シースとの間に封止部が利用され、超音波ブレードは、外部シースに対する全回転運動と係合しない。このような実施形態において、封止部は超音波ブレード及び他のシースに確実に取り付けられてよい。更に他の非限定的な実施形態において、超音波ブレードは、外部シース内で振動し得る。例えば、超音波ブレードは90°の弧を通じて振動し得る(中央軸の両側に45°)。このような実施形態において、封止部は、例えば、接着剤、クリンピングなどによって、外部シース及び超音波ブレードに確実に取り付けられ得る。封止材料は、±45°の範囲の、封止部のねじれに適合する、弾性ゴム材料又は同等物を含み得る。このような実施形態において、封止部が経験する伸張は、0°の中立位置にブレードを戻す(中央軸との位置合わせ)ことを補助し得る。
【0108】
様々な上記の実施形態が、回転ブレードを利用し、これらは、ブレード上に形成される切断縁部と、周囲の外部シースの縁部との間で、組織を剪断分離するように機能する。このような構成は、殆どの組織を切断するために非常に有効であるが、硬い組織、例えば腱組織を効果的に切断することは難しい場合があり、これは、ブレードと外部シースとの間でこれが「ミルク(milk)」する傾向にあり得るためである。このような問題は、例えば、皮などの硬い物質を切断するために鋏が使用される際に見出される問題と同種である。つまり、鋏の刃が分離し、物質が切断されない。この現象は、図91A〜Dにおいて図で示される。これらの図に見られるように、切断ブレード1700は、硬い組織「T」を切断するために利用される。ブレード1700組織「T」の方へと内側に移動すると、組織「T」がブレード1700の間で動き、よってこれらが分離する。本明細書において開示される様々なブレード及びシースの実施形態において、外部シースの切断部と、ブレードの切断縁部との間の隙間の量を最小化することが有利であり得る。例えば、外部シースの切断部とブレード上の切断縁部との間の隙間の量を、0.001”(0.0025cm)〜0.005”(0.0127cm)の範囲内に維持することが望ましい場合がある。他の非限定的な実施形態において、1つの切断縁部又は部分が、他の切断部よりも硬い。例えば、ブレードの切断縁部は、外部シースの切断部よりも硬くてもよく、又はその逆であってもよい。モータはその後、切断縁部/部分の間のゼロに近い隙間を達成するために、超音波により、又はこれによらず起動され得る。このような手法に加え、又はこのような手法の代わりに、他の実施形態は、外部シース内で、ブレードの少なくとも遠位端を「中心からずれた」構成に付勢し、一方で依然として内部のブレードの回転を促進する、構成を利用し得る。より具体的に、かつ図92〜93を参照し、上記の種類及び構成のブレード200が示され、外部シースアセンブリ3000を通じて延びている。示される実施形態において、外部シースアセンブリ3000は外科用器具3001と関連して使用され、これは、ブレード200に全回転運動を選択的に適用し、加えてこれに超音波運動を選択的に適用するために、上記の方法のいずれかにより構成され得る。
【0109】
図93に示される実施形態において、ブレード200は、器具ハウジング3010の一部内に取り付けられる、内部シース3020を通じて軸方向に延びる。外部シースアセンブリ3000は、器具ハウジング3010に取り付けられ、内部にウィンドー又は開口部3004を有する遠位先端部3002を有する。上記のように、ウィンドー3004は、遠位先端部3002内に形成される先端空洞3006に引き込まれることを可能にする。吸引は、吸引源244と連通する、外部シースアセンブリ3000の遠位先端部3002の吸引ポート3007を通じ、先端空洞3006に適用され得る。これらの実施形態において、ブレード200は若干可撓性であり、例えばチタンから作製され得る。加えて、ブレード200の導波管部分又は近位部分は、ノード「N」の位置の内部シース3020内に取り付けられる、ブッシング3030を通じて延びる。様々な実施形態において、内部シース3020は、実質的に剛性であり、屈曲に抵抗する材料から作製され得る。例えば、内部シース3020は、Ultem又は同様の材料から作製され得る。ブッシング3030は、例えば、Ultem(登録商標)から作製され、例えば、ステンレス鋼により内部シース3020内に回転不可能に保持されてもよい。
【0110】
図92A及び図93に見られるように、ブレード200の導波管又は近位部分701は、ブッシング3030の孔3032を通じて延びる。ブッシング孔3032の中央線CL−CLは、外部シース3000によって画定される中央軸A−Aにからオフセットされている(すなわち、これと同軸状でない)。ブッシング孔3032は、ブレード200の近位部分701に対し、近位部分701が内部で自由に回転し、ブレード200の遠位端部700を外部シース3000の中央軸A−Aからずらすように付勢するように機能するような大きさであり、それによってブレード200の組織切断遠位端705は、ウィンドー開口部3004によって画定される切断縁部3005と回転可能に接触するように維持される。いくつかの実施形態において、例えば、ブレード200は0.076”(0.030cm)程度の大きさであり得る距離だけ、中央から付勢されてもよい。ブレード200の組織切断遠位端705はこのような方法で付勢されるため、遠位端705は硬い組織を切断する際に生じる力に抵抗する(これは、さもなくば遠位端705の切断縁部706を、ウィンドー開口部3004の切断縁部3005から離れるように動かし得る)。
【0111】
図94及び図95は、別の実施形態を例示し、ブレード200の近位部分701は、例えば、silasticシリコーン又はUltem(登録商標)から作製され、例えば滑り嵌めによって内部シース3020内に保持され得る、ブッシング3040を通じて同軸状に延びる。上記の実施形態に関連し、ブッシング3040はブレード200の導波管又は近位部分に沿ってノード「N」に位置し得る。しかしながら、この実施形態において、遠位部分711(すなわち、ブッシング3040から遠位方向に延びるブレード200の部分)が僅かに屈曲し、ブレード200の組織切断遠位端705を、ウィンドー開口部3004の切断縁部3005へと付勢する。例えば、ブレード200の遠位部分711は、およそ0.030インチ(0.076cm)だけ中央からずれる(図95の距離OS)ように屈曲し得る。このような構成によりブレード200の組織切断遠位端705は、硬い組織を切断する際に力に抵抗する(これは、さもなくばブレード200の切断縁部706を、ウィンドー開口部3004の切断縁部3005から離れるように動かし得る)。
【0112】
図96〜97は、別の非限定的な外部シース3040及びブレード200の実施形態を示す。この実施形態において、遠位外部シース先端部3050が利用される。遠位外部シース先端部3050は、例えば、ステンレス鋼などの金属から作製されてもよく、外部シース3060の開放遠位端3062に延びる、近位ベアリング部分3052を有する。外部シース3060は、例えば、ステンレス鋼から作製されてもよく、かつ締結具、接着剤などにより、遠位外部シース先端部3050に取り付けられてもよい。外部シース3060の近位端3062は、上記のように、器具ハウジングの一部に取り付けられる。器具は、先に詳述した様々な器具実施形態の多くを含むことがあり、これは、ブレード200に全回転運動を、並びにこれに超音波運動を供給する。
【0113】
ブレード200の導波管又は近位部分701が超音波ホーン(図示されない)に取り付けられ、上記の様々な方法で内部シース3070を通じて延びる。ブレード200の近位部分701は、上記のようにブッシング3040により、内部シース3070内に回転可能に支持され得る。ブレード200の遠位部分711は、遠位外部シース先端部3050内のルーメン3054を通じて回転可能に延びる。図97を参照されたい。ウィンドー3056は遠位外部シース先端部3050内に形成されて、ブレード200の組織切断遠位端705を露出する。上記の様々な実施形態におけるように、ウィンドー3056は少なくとも1つの切断縁部3057を画定してもよく、これはブレード200の回転している組織切断遠位端705と交差して、ウィンドー3056に引きこまれた組織を切断する。この実施形態において、ブレード200の遠位端705がウィンドー開口部3056内に遠位方向に突出する点におけるブレード200の切断遠位端部分705の外径「OD」は、ルーメン3054の内径「ID」よりも大きい。いくつかの実施形態において、例えば、内部ルーメン直径「ID」はおよそ0.140”(0.356cm)であってもよく、ブレード「OD」はおよそ0.150”(0.381cm)であってもよい。このような構成は、ブレード200の組織切断遠位端705と、遠位外部シース先端部3050との間の干渉を生じる。このような構成において、ブレード200の遠位部分711は本質的に片持ちビームを含み、これにより、ブレード200の組織切断遠位端705が、遠位外部シース先端部3050によって下方に(図97)押される。
【0114】
図92〜97に示される実施形態において、遠位外部シース先端部3050の遠位端3058と、ブレード200の湾曲した先端部702との間に一定量の隙間を提供することが望ましい場合がある。この隙間「C」は図97に例示される。このような隙間は、ブレード200の妨害されない超音波運動を可能にする。しかしながら、組織を切断する装置の能力を阻害し得る湾曲した先端部702の周囲の吸引損失を低減するために、このような隙間「C」を最小化することが望ましい場合がある。
【0115】
また、組織のウィンドー開口部3056への引き込みを促進するために、吸引が遠位外部シース先端部3050内で、吸引源(図示されない)から、上記の様々な方法で適用されなくてはならない。図97及び図98に示されるように、様々な実施形態において、例えば、吸引経路3080が、遠位外部シース先端部3050内に提供される。封止部3090は、ブレード200の遠位部分711が内部シース3070を出る点において、流体密封止を形成するために、ブレード200の遠位部分711に軸支される。図97を参照されたい。またこの実施形態において、内部シース2070の遠位端3072は遠位外部シース先端部3050のベアリング部分3052の開口部3055に延び、そこに相対的な確実な支持を提供する。図98に見られるように、吸引経路3080は、開口部3055によって画定される内部シース支持表面3057内に断絶を形成する。図99は、別の遠位外部シース先端部3050’を示し、吸引経路3080’は、内部シース3070の遠位端3072を支持する開口部3055’内に延びない。
【0116】
外部シース及び回転可能な切断部材構成を利用する、様々な超音波外科用器具はまた、これら2つの構成要素の間の熱及び高い接触力のために、外部シース及びブレードの変形という問題に直面する。外部シースの遠位方向先端部の変形は、先端部材料を金属に変更することによって低減することができるが、これは摩損によるブレードの損傷という望ましくない効果を生じる場合があり、これは最終的には、ブレードの破壊及び非常に短いブレードの寿命を生じ得る。このようなシース先端部ブレードの摩損による損傷は、ブレードとシース先端部との間の金属管接触により生じ得る。この状態は、腱などの硬い組織を切断する際に悪化し得る。上記のように、このような硬い組織は切断縁部を互いに離すように付勢し、ブレードの反対側の切断縁部又は面を、シース先端部と接触させ、それによって摩損を生じる。
【0117】
本明細書において記載される様々な非限定的な実施形態、及びこれらの対応する同等物は、外部シースの遠位先端部内に形成される先端空洞の内壁上の材料を低減する薄い摩擦低減材料を利用してもよく、又は別の実施形態においては、低摩擦又は摩擦低減パッドが先端部空洞内に取り付けられて、ブレードを保護してもよい。1つの代表的な実施形態が、図100及び図101に示される。これらの図に見られるように、上記の外部シース900’は、内部に摩擦低減ポリマーコーティング又はパッド3100を有する。様々な実施形態において、シース900’の遠位先端部902’は、ステンレス鋼などの金属から作製されてもよく、摩擦低減材料又はパッド3100は、例えば、ポリイミド、炭素充填ポリイミド、Teflon(登録商標)、Teflon−Ceramicなどから作製されてもよい。パッドが利用される実施形態において、パッドは、例えば、接着剤又はあり継手構成によって、先端部902’内に取り付けられてもよい。パッド3100は好ましくは、ブレードの対応する形状に適合するように、構成される。例えば、図101に示されるように、上記のブレード200と実質的に同様であり得るブレード3110は、遠位端部3112を有し、これは2つの切断面3116、3118を分離する中央部3114を有する。切断面3116、3118は、弓状の形状を有し、その各縁部上に形成された切断縁部3120を有する。この実施形態において、ポリマーパッド3100はまた、同様の弓状の形状を有する上面3101を有する。この概念の利点は、これが硬い金属製切断縁部(例えば、ステンレス鋼)を維持することであり、これは、硬い組織を切断するために有利である。ブレードに適用される力を別の方法で支持し得る、より柔軟な材料からパッド3100が作製される場合、これはまた、ブレード200の広い切断面3116、3118を保護する。加えて、又は代替的に、先端部902’の内壁903’は、上記の種類の摩擦低減コーティング3130でコーティングされてもよい。コーティング3130は、接着剤により適所に保持される別個の構成要素を含んでもよく、又はこれは、先端部902’の内面903’に直接接着する堆積コーティングを含んでもよい。例えば、Teflon(登録商標)材料は、蒸着を通じて内壁903’の部分に適用され得る。コーティングが必要とされない、先端部902’の部分が、先端部902’を蒸着プロセスに暴露する前に、既知のマスキング技術によりマスクされてもよい。
【0118】
図102は、表面硬度を増加させ、摩擦を低下させるために、比較的硬く、低摩擦の材料でコーティングされ得る、組織切断ブレード端部3112’を示す。特に、この図に見られるように、切断表面3116’、3118’の少なくとも一部がコーティング材料3130によってコーティングされる。いくつかの実施形態において、例えば、コーティング材料は、例えば、窒化チタン、ダイヤモンド様コーティング、窒化クロム、グラファイトiC(商標)などのコーティング材料を含み得る。ブレードの摩損、及び最終的なブレードの破壊を避けるため、ブレード3060’は、金属(例えば、ステンレス鋼)から作製される外部シース先端部と関連して利用され得る。別の実施形態において、ブレードの全遠位組織の切断端部は、コーティング材料3130によってコーティングされてもよい。
【0119】
本明細書に記載されている装置は、1回の使用の後に廃棄されるように設計することができ、又は、これらは複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、デバイスは少なくとも1回の使用後、再使用のために再調整されることができる。再調整は、装置の解体工程、これに続く洗浄工程、又は特定部品の交換工程、及びその後の再組立工程の、任意の組み合わせを含むことができる。特に、装置は解体することができ、装置の任意の数の部品又は構成要素は、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外すことができる。特定の構成要素の洗浄及び/又は交換の際に、装置は、機能の再調整時に、又は外科手術直前に手術チームにより、その後の使用のために再組立することができる。当業者は、装置の再調整に、解体、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を使用できることが理解するであろう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整された装置は、全て、本出願の範囲内にある。
【0120】
好ましくは本明細書に記載されている種々の実施形態は、手術の前に処理されている。まず、新しい又は使用済みの器具を得て、必要に応じて洗浄する。次に、器具を滅菌することができる。1つの滅菌法では、プラスチック又はTYVEKバッグなどの、閉鎖かつ密閉された容器に器具を置く。次いで容器及び器具を、ガンマ線、X線又は高エネルギー電子などの容器を貫通することができる放射線野の中に配置する。この放射線によって器具上及び容器内の細菌が殺菌される。滅菌された器具は、その後、無菌容器内で保管することができる。密封容器は、それが医療施設内で開封されるまで、器具を無菌に保つ。滅菌はまた、β線若しくはγ線、エチレンオキシド、及び/又は蒸気を含め、当業者に既知の任意の数の方法によって実施することができる。
【0121】
種々の実施形態では、超音波手術器具は、導波管及び/又はエンドエフェクタが既に手術器具のトランスデューサに動作可能に連結された状態で、外科医に供給されることができる。少なくとも1つのそのような実施形態では、外科医、又はその他の臨床医は、超音波手術器具を滅菌包装から取り出し、上記に概略されているように超音波器具を発生器に差し込んで、外科的処置中に超音波器具を使用することができる。このようなシステムは、外科医、又はその他の臨床医が、導波管及び/又はエンドエフェクタを超音波手術器具に組み付ける必要性を排除することができる。超音波手術器具の使用後、外科医、又はその他の臨床医は、超音波器具を密封可能な包装に入れることができ、この包装は殺菌施設に運ばれることができる。殺菌施設では、超音波器具を消毒することができ、あらゆる使用済みの部品を廃棄及び交換することができる一方で、再利用可能な部品を殺菌して、再度使用することが可能である。その後、超音波器具は、再組み立てされ、試験され、無菌包装に入れられ、及び/又は包装に入れられた後に殺菌されることができる。いったん殺菌されると、再処理された超音波手術器具を再度使用することができる。
【0122】
種々の実施形態が本明細書で記載されてきたが、これらの実施形態に多くの改変及び変形が実施され得る。例えば、異なるタイプのエンドエフェクタが採用され得る。また、特定のコンポーネントについて材料が開示されたが、他の材料が使用され得る。以上の説明及び以下の「特許請求の範囲」は、このような改変及び変形を全て有効範囲とするものである。
【0123】
本明細書において言及された、上記の米国特許及び米国特許出願、及び公開された米国特許出願の全てが、本明細書において参照によりその全体が組み込まれるが、組み込まれた要素が既存の定義、説明、又は本開示において説明された他の開示内容と抵触しない範囲においてのみである。このように及び必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込んだ任意の矛盾する事物に取って代わるものとする。本明細書に参照により組み込むと称されているが現行の定義、記載、又は本明細書に記載されている他の開示物と矛盾するいずれの事物、又はそれらの部分は、組み込まれた事物と現行の開示事物との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれるものとする。
【0124】
〔実施の態様〕
(1) 超音波外科用器具であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に支持され、超音波電気信号源と通信する超音波変換器アセンブリと、
前記ハウジング内にあり、モータ駆動信号源と通信するモータであって、前記モータは、前記超音波変換器アセンブリに回転運動を適用するために前記超音波変換器アセンブリと通信する、モータと、
前記超音波変換器アセンブリに連結されるホーンと、
前記ハウジングに連結され、内部に少なくとも1つのアクセスウィンドーを有する中空のシースと、
前記少なくとも1つのアクセスウィンドーに組織を引き込むために、前記中空のシースと通信する真空源と、
前記ホーンに連結され、前記中空のシース内で延びるブレードであって、前記ブレードは、前記少なくとも1つのアクセスウィンドーを通じて引きこまれた組織と相互作用するように構成された、少なくとも1つの遠位組織切断部を上部に有する、ブレードとを含む、超音波外科用器具。
(2) 前記中空のシースが、閉じた、実質的に鈍い遠位端部を有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(3) 前記中空のシースが丸い遠位端を有し、前記ブレードは、前記中空のシースの前記丸い遠位端におけるブレードアクセス開口部を通じて外に突出する、実質的に鈍い遠位先端部を有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(4) 前記少なくとも1つのアクセスウィンドーは、前記中空のシースの前記遠位端の前記ブレードアクセス開口部から横方向に延びる2つの横方向ウィンドー部分を含む、実施態様3に記載の超音波外科用器具。
(5) 前記少なくとも1つのアクセスウィンドーの少なくとも1つが、そこに形成された、少なくとも1つの鋭い縁部を有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(6) 前記少なくとも1つのアクセスウィンドーの少なくとも1つが、2つの対向する、内側に延びる切断縁部を有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(7) 前記中空のシースが、前記少なくとも1つのアクセスウィンドーの少なくとも1つに隣接して、内部に取り付けられた、少なくとも2つの切断挿入部を有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(8) 前記ブレードが、内部に形成された一対の対向する弓状チャネルを有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(9) 前記ブレードが湾曲した遠位先端部を有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(10) 前記湾曲した遠位先端部はそこに、鋭い、横方向の縁部を有する、実施態様9に記載の超音波外科用器具。
【0125】
(11) 前記少なくとも1つの遠位組織切断部は、V字型、半円形、及び平坦な底部のC字型からなる断面形状群から選択される、断面形状を有する、内部に形成された陥没領域を有する、前記ブレードの一部に形成される、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(12) 前記少なくとも1つのアクセスウィンドーが剪断縁部を形成し、前記超音波外科用器具が、前記剪断縁部に取り付けられた摩擦低減パッドを更に含む、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(13) 前記ブレードが上部に非平坦化した表面を有する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(14) 前記ブレードが上面を有し、少なくとも1つの切断歯がそこから半径方向に突出する、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(15) 前記少なくとも1つの遠位先端切断部は、その少なくとも1つの横方向縁部上に形成された鋸歯状の歯を含む、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(16) 前記中空のシースにおける前記アクセスウィンドーが、第1横方向切断縁部及び第2横方向切断縁部を有する切断縁部を形成する、実施態様15に記載の超音波外科用器具。
(17) 前記ブレードの前記遠位先端部が前記中空のシースに対して第1回転位置にあるときに、前記第1横方向切断縁部と前記ブレードの前記遠位先端部との間に第1横方向吸引経路を全体的に形成し、前記ブレードの前記遠位先端部が前記中空のシースに対して第2回転位置にあるときに、前記第2横方向切断縁部と前記ブレードの前記遠位先端部との間に第2横方向吸引経路を全体的に形成する、各前記鋸歯状の歯の間の開口部を更に含む、実施態様16に記載の超音波外科用器具。
(18) 前記ブレードの前記遠位先端部が、前記中空のシースに対して第3回転位置にあるときに、前記遠位先端部が、前記ブレードの前記遠位先端部と前記中空のシースとの間に第3吸引経路を形成する、実施態様17に記載の超音波外科用器具。
(19) 超音波外科用器具であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に支持され、超音波電気信号源と通信する超音波変換器アセンブリと、
前記超音波変換器アセンブリに連結されるホーンと、
前記ホーンから超音波運動を受け取るために、前記ホーンに連結される、前記ハウジングから突出する中空のシースと、
前記ハウジング内にあり、モータ駆動信号源と通信するモータと、
前記モータに連結され、前記中空のシース内部で回転移動するように前記中空のシース内に延びるブレードであって、前記ブレードは、前記中空のシースの遠位部分を通じて露出される遠位組織切断部分を有する、ブレードとを含む、超音波外科用器具。
(20) 前記中空のシースは、上部に形成された、実質的に鈍い端部と、前記ブレードの前記遠位切断部を露出するため、前記実質的に鈍い端部に隣接して、内部に形成された少なくとも1つのウィンドーとを有する、実施態様19に記載の超音波外科用器具。
【0126】
(21) 前記中空のシースの一部が内部を通じて延びるような、前記ハウジング内の吸引空洞と、
前記吸引空洞と連通する吸引源と、
内部での排出のために、前記吸引空洞を通じて延びる、前記中空のシースの前記一部内の少なくとも1つの近位シース開口部であって、前記ブレードの一部が中空であり、前記少なくとも1つの近位シース開口部の少なくとも1つと対応する少なくとも1つのブレード排出ポートを有する、少なくとも1つの近位シース開口部と、
前記中空のシース内に前記ブレードを回転可能に支持し、前記ブレードと前記吸引空洞を通じて延びる前記中空のシースの前記一部との間に実質的に流体密の封止を形成する、ブレード封止部とを更に含む、実施態様20に記載の超音波外科用器具。
(22) 前記ブレードの前記露出した遠位切断部は、前記中空のシース内の前記少なくとも1つのウィンドーと対応する、切断開口部を内部に含む、実施態様20に記載の超音波外科用器具。
(23) 前記ブレードの前記露出した遠位切断部は、前記ブレードの遠位端上に少なくとも1つの鋸歯状の切断歯を含む、実施態様19に記載の超音波外科用器具。
(24) 前記外部シースに可動に軸支された安全シースであって、前記安全シースが前記ウィンドーを被覆する閉鎖位置と、前記ウィンドーの少なくとも一部が露出している開放位置との間で選択的に可動である、安全シースを更に含む、実施態様20の超音波外科用器具。
(25) 前記安全シースを、前記開放位置の少なくとも1つに、解放可能に維持するために、前記外部シースに少なくとも1つの保持器を更に含む、実施態様24に記載の超音波外科用器具。
(26) 前記安全シースへの作動運動の適用を促進するために、前記安全シース上に作動部材を更に含む、実施態様25に記載の超音波外科用器具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波外科用器具であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に支持され、超音波電気信号源と通信する超音波変換器アセンブリと、
前記ハウジング内にあり、モータ駆動信号源と通信するモータであって、前記モータは、前記超音波変換器アセンブリに回転運動を適用するために前記超音波変換器アセンブリと通信する、モータと、
前記超音波変換器アセンブリに連結されるホーンと、
前記ハウジングに連結され、内部に少なくとも1つのアクセスウィンドーを有する中空のシースと、
前記少なくとも1つのアクセスウィンドーに組織を引き込むために、前記中空のシースと通信する真空源と、
前記ホーンに連結され、前記中空のシース内で延びるブレードであって、前記ブレードは、前記少なくとも1つのアクセスウィンドーを通じて引きこまれた組織と相互作用するように構成された、少なくとも1つの遠位組織切断部を上部に有する、ブレードとを含む、超音波外科用器具。
【請求項2】
前記中空のシースが、閉じた、実質的に鈍い遠位端部を有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項3】
前記中空のシースが丸い遠位端を有し、前記ブレードは、前記中空のシースの前記丸い遠位端におけるブレードアクセス開口部を通じて外に突出する、実質的に鈍い遠位先端部を有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアクセスウィンドーは、前記中空のシースの前記遠位端の前記ブレードアクセス開口部から横方向に延びる2つの横方向ウィンドー部分を含む、請求項3に記載の超音波外科用器具。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアクセスウィンドーの少なくとも1つが、そこに形成された、少なくとも1つの鋭い縁部を有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアクセスウィンドーの少なくとも1つが、2つの対向する、内側に延びる切断縁部を有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項7】
前記中空のシースが、前記少なくとも1つのアクセスウィンドーの少なくとも1つに隣接して、内部に取り付けられた、少なくとも2つの切断挿入部を有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項8】
前記ブレードが、内部に形成された一対の対向する弓状チャネルを有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項9】
前記ブレードが湾曲した遠位先端部を有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項10】
前記湾曲した遠位先端部はそこに、鋭い、横方向の縁部を有する、請求項9に記載の超音波外科用器具。
【請求項11】
前記少なくとも1つの遠位組織切断部は、V字型、半円形、及び平坦な底部のC字型からなる断面形状群から選択される、断面形状を有する、内部に形成された陥没領域を有する、前記ブレードの一部に形成される、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項12】
前記少なくとも1つのアクセスウィンドーが剪断縁部を形成し、前記超音波外科用器具が、前記剪断縁部に取り付けられた摩擦低減パッドを更に含む、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項13】
前記ブレードが上部に非平坦化した表面を有する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項14】
前記ブレードが上面を有し、少なくとも1つの切断歯がそこから半径方向に突出する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項15】
前記少なくとも1つの遠位先端切断部は、その少なくとも1つの横方向縁部上に形成された鋸歯状の歯を含む、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項16】
前記中空のシースにおける前記アクセスウィンドーが、第1横方向切断縁部及び第2横方向切断縁部を有する切断縁部を形成する、請求項15に記載の超音波外科用器具。
【請求項17】
前記ブレードの前記遠位先端部が前記中空のシースに対して第1回転位置にあるときに、前記第1横方向切断縁部と前記ブレードの前記遠位先端部との間に第1横方向吸引経路を全体的に形成し、前記ブレードの前記遠位先端部が前記中空のシースに対して第2回転位置にあるときに、前記第2横方向切断縁部と前記ブレードの前記遠位先端部との間に第2横方向吸引経路を全体的に形成する、各前記鋸歯状の歯の間の開口部を更に含む、請求項16に記載の超音波外科用器具。
【請求項18】
前記ブレードの前記遠位先端部が、前記中空のシースに対して第3回転位置にあるときに、前記遠位先端部が、前記ブレードの前記遠位先端部と前記中空のシースとの間に第3吸引経路を形成する、請求項17に記載の超音波外科用器具。
【請求項19】
超音波外科用器具であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に支持され、超音波電気信号源と通信する超音波変換器アセンブリと、
前記超音波変換器アセンブリに連結されるホーンと、
前記ホーンから超音波運動を受け取るために、前記ホーンに連結される、前記ハウジングから突出する中空のシースと、
前記ハウジング内にあり、モータ駆動信号源と通信するモータと、
前記モータに連結され、前記中空のシース内部で回転移動するように前記中空のシース内に延びるブレードであって、前記ブレードは、前記中空のシースの遠位部分を通じて露出される遠位組織切断部分を有する、ブレードとを含む、超音波外科用器具。
【請求項20】
前記中空のシースは、上部に形成された、実質的に鈍い端部と、前記ブレードの前記遠位切断部を露出するため、前記実質的に鈍い端部に隣接して、内部に形成された少なくとも1つのウィンドーとを有する、請求項19に記載の超音波外科用器具。
【請求項21】
前記中空のシースの一部が内部を通じて延びるような、前記ハウジング内の吸引空洞と、
前記吸引空洞と連通する吸引源と、
内部での排出のために、前記吸引空洞を通じて延びる、前記中空のシースの前記一部内の少なくとも1つの近位シース開口部であって、前記ブレードの一部が中空であり、前記少なくとも1つの近位シース開口部の少なくとも1つと対応する少なくとも1つのブレード排出ポートを有する、少なくとも1つの近位シース開口部と、
前記中空のシース内に前記ブレードを回転可能に支持し、前記ブレードと前記吸引空洞を通じて延びる前記中空のシースの前記一部との間に実質的に流体密の封止を形成する、ブレード封止部とを更に含む、請求項20に記載の超音波外科用器具。
【請求項22】
前記ブレードの前記露出した遠位切断部は、前記中空のシース内の前記少なくとも1つのウィンドーと対応する、切断開口部を内部に含む、請求項20に記載の超音波外科用器具。
【請求項23】
前記ブレードの前記露出した遠位切断部は、前記ブレードの遠位端上に少なくとも1つの鋸歯状の切断歯を含む、請求項19に記載の超音波外科用器具。
【請求項24】
前記外部シースに可動に軸支された安全シースであって、前記安全シースが前記ウィンドーを被覆する閉鎖位置と、前記ウィンドーの少なくとも一部が露出している開放位置との間で選択的に可動である、安全シースを更に含む、請求項20の超音波外科用器具。
【請求項25】
前記安全シースを、前記開放位置の少なくとも1つに、解放可能に維持するために、前記外部シースに少なくとも1つの保持器を更に含む、請求項24に記載の超音波外科用器具。
【請求項26】
前記安全シースへの作動運動の適用を促進するために、前記安全シース上に作動部材を更に含む、請求項25に記載の超音波外科用器具。

【図1】
image rotate

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32A】
image rotate

【図32B】
image rotate

【図32C】
image rotate

【図32D】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図34A】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図36A】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate

【図61】
image rotate

【図62】
image rotate

【図63】
image rotate

【図64】
image rotate

【図65】
image rotate

【図66】
image rotate

【図67】
image rotate

【図68】
image rotate

【図69】
image rotate

【図70】
image rotate

【図71】
image rotate

【図72】
image rotate

【図73】
image rotate

【図74】
image rotate

【図75】
image rotate

【図76】
image rotate

【図77】
image rotate

【図78】
image rotate

【図79】
image rotate

【図80】
image rotate

【図81】
image rotate

【図82】
image rotate

【図83】
image rotate

【図84】
image rotate

【図85】
image rotate

【図86】
image rotate

【図87】
image rotate

【図88】
image rotate

【図89】
image rotate

【図90】
image rotate

【図91A】
image rotate

【図91B】
image rotate

【図91C】
image rotate

【図91D】
image rotate

【図92】
image rotate

【図92A】
image rotate

【図93】
image rotate

【図94】
image rotate

【図95】
image rotate

【図96】
image rotate

【図97】
image rotate

【図98】
image rotate

【図99】
image rotate

【図100】
image rotate

【図101】
image rotate

【図102】
image rotate


【公表番号】特表2013−519437(P2013−519437A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552950(P2012−552950)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2011/024192
【国際公開番号】WO2011/100323
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【Fターム(参考)】