説明

回転可能な索道輸送装置を持つ索道設備

【課題】乗客の輸送や入替えのために、適正に輸送装置を角度的に位置決めして、かつ揃えることができるようにする回転可能な索道輸送装置を持つ索道設備を提供する。
【解決手段】輸送装置3は、ガイド・レール4に沿って、それらのステーション1中に運ばれて、切り離し後、吊り・牽引用ケーブル2に再び連結される。回転台駆動ユニット36を介して、これらの輸送装置を、吊り棒31に対して、ほぼ垂直の軸線を中心として回転させることができる。検出装置53,54は、輸送装置3がステーション1に入るエリア内に配置されて、その検出装置を介して、輸送装置がステーションに入るときに、輸送装置の回転位置を監視し、また、回転位置に対してあらかじめ設定された値を超える場合には、索道ゴンドラ設備のスイッチをオフにさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、索道システムの分野にあり、特に、ゴンドラ、リフトチェア(lift chair)などのような回転可能な輸送手段を持つ索道設備(cableway system)に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の索道設備は、吊り・牽引用ケーブル(suspension and hauling cable)を持っており、その吊り・牽引用ケーブルが、終点(ターミナル)においてデフレクタ・プーリ(deflector pulley)に巻き掛けられ、しかも、吊り棒(suspension rod)の下端にある索道ゴンドラ、リフト・チェアなどを付けている。これらの輸送手段は、ステーション内で、吊り・牽引用ケーブルから切り離すことができ、また、退出エリアおよび進入エリアを通って、ガイド・レールに沿ってステーション内に運び、後で、この吊り・牽引用ケーブルに再び連結することができ、さらに、吊り棒に対して、ほぼ垂直な軸線を中心として回転させることができるように支持され、それとともに、索道ゴンドラ上に付けられた制御ユニットを介して制御される回転台駆動ユニット(turntable drive unit)も備えている。
【0003】
本発明の譲受人に譲渡された先行する特許文献1と、その対等物である特許文献2は、吊り棒に対して、ほぼ垂直な軸線を中心として回転させることのできるように支持されている輸送手段を備える索道設備を記載している。これらの輸送手段は、吊り・牽引用ケーブルに連結することができる。この種の索道設備では、索道輸送手段を、ステーションでの乗り降りに必要な回転位置に確実に位置づけて、乗客がステーションに乗り降りできるようにすることが必要である。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,862,998B2号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第EP1419950A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、本発明の目的は、この汎用タイプのこれまで知られている装置および方法の上記欠点を克服し、輸送のため、また乗客の入替えのために、適正に輸送装置を角度的に位置決めして、かつ揃えることができるようにする回転可能な索道輸送装置を持つ索道設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記および他の目的を考慮に入れて、本発明により、
索道設備のステーション内で、デフレクタ・プーリの周りに案内される吊り・牽引用ケーブルと、
ステーション内で、上記吊り・牽引用ケーブルから選択的に切り離されるように構成されている吊り棒のそれぞれを介して、上記吊り・牽引用ケーブルに付けられた輸送装置と、
上記輸送装置を、退出エリアおよび進入エリアに沿って、ステーション中に案内して、後で、吊り・牽引用ケーブルに再び連結するように配設されたガイド・レールと、
上記輸送装置を、上記吊り棒に対して、ほぼ垂直の軸線を中心として回転させることができるように配設された回転台駆動ユニットと、
上記回転台駆動ユニットを制御するために、それぞれの上記輸送装置内に設けられた制御ユニットと、
ステーションに上記輸送装置が入るときに上記輸送装置の回転位置を監視するために、ステーションに上記輸送装置が入るエリア内に設けられ、かつ、輸送装置の回転位置に対してあらかじめ設定された値を超えるときには索道設備を停止させるために接続された検出装置と、
を備える索道設備が提供される。
【0007】
言い替えれば、本発明の目的は、ステーションに索道ゴンドラが入るエリア内に検出装置を配置し、その検出装置を用いて、索道ゴンドラがステーションに入るときに、索道ゴンドラの回転位置を監視し、また、該当する索道ゴンドラの回転位置に対してあらかじめ設定された値を超える場合には、その検出装置を用いて索道ゴンドラ設備のスイッチをオフにさせるという点で達成される。
【0008】
好ましくは、索道ゴンドラがステーションから出るエリアに、第1のスイッチング要素が設けられ、その第1のスイッチング要素を用いて、ステーションからの索道ゴンドラの出発と共に制御ユニットを作動させて、回転台駆動ユニットのスイッチをオンにすることができる。その別法として、無線制御装置が設けられ、その無線制御装置を用いて、ステーションからの索道ゴンドラの出発とともに制御ユニットを作動させて、回転台駆動ユニットのスイッチをオンにすることができる。
【0009】
好ましくは、垂直軸線を中心として回転させることのできる索道ゴンドラには、第1の制御要素が設けられ、この第1の制御要素には、ステーションから索道ゴンドラが出るエリア内で第1のスイッチング要素が割り当てられている。それにより、第1のスイッチング要素が第1の制御要素の移動経路に入り込むと、第1の制御要素を変位させ、それにより、索道ゴンドラ内にある制御ユニットに信号を発生させ、その信号を用いて、索道ゴンドラを回転させる。それとともに、位置決め装置、特にステッピング・モータは、ステーションから索道ゴンドラが出るエリア内にある第1のスイッチング要素に割り当てられ、その位置決め装置を用いて、このスイッチング要素を、第1の制御要素の移動経路外の第1の位置に変位させ、また、第1の制御要素の移動経路内の第2の位置に変位させることができる。
【0010】
回転台駆動ユニットを備えている索道ゴンドラは、好ましくは、さらに、少なくとも1つの第2のスイッチング要素も備え、その第2のスイッチング要素には、ステーションに索道ゴンドラが入るエリア内で第2の制御要素が割り当てられており、それとともに、これらの要件の1つに一致する索道ゴンドラの回転位置において、第2のスイッチング要素が、第2の制御要素と相互作用する。回転台駆動ユニットを備えている索道ゴンドラは、好ましくは、2つのスイッチング要素を備え、それぞれの場合における第2の制御要素は、好ましくは、ステーションに索道ゴンドラが入るエリア内で、これらのスイッチング要素のそれぞれに割り当てられる。
【0011】
さらに好ましい実施形態により、索道ゴンドラは、地面の付近にあるガイド・レールを用いて、ステーション内に案内され、それとともに、索道ゴンドラは、好ましくは、少なくとも1つのガイド・ローラなどを備え、それらのガイド・ローラには、ステーション内で一本のガイド・レールが割り当てられ、かつ、そのガイド・レールに対して、上記のガイド・ローラなどが相互作用する。
【0012】
さらに好ましい実施形態により、第1の制御要素は、索道ゴンドラから突出しているスイッチ・バー(switch bar)の形式を取り、そのスイッチ・バーを旋回(スイング)させると、索道ゴンドラ内に設けられた制御ユニットに制御信号が発生し、また、索道ゴンドラ上に付けられた第2のスイッチング要素は、これらの索道ゴンドラから下方に突出したスイッチ・バーなどによって形成され、それらのスイッチ・バーの移動経路には、ステーションに索道ゴンドラが入るエリア内に設けられた第2の制御要素があり、これらの第2の制御要素は、これらのスイッチ・バーなどにより作動させることができる。
【0013】
本発明に特有なものとして見なされる他の特徴は、併記の特許請求の範囲に記述される。
【0014】
本発明は、索道設備において、回転可能な索道輸送手段を備えているものとして本明細書に図示され、かつ説明されてきたが、それにもかかわらず、本発明の様々な改造や構造上の変更を、本発明の精神から逸脱することなく、また、併記の特許請求の範囲の範囲内およびそれと同等なものの範囲内で行うことができるから、本発明は、示された詳細に限定されるつもりはない。
【0015】
しかしながら、本発明の構造および動作方法は、本発明の追加的な目的および利点とともに、特定の実施形態の下記説明を、添付図面と関連させて読めば、もっともよく理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、図面の図、特に図面の図1、図2、図3を最初に詳しく参照すると、デフレクタ・プーリまたはリターン・プーリ11(これはまた、ヘッド・ホイールとも呼ばれる)が、ステーション1内に設置されている。プーリ11は、索道ゴンドラ3、もしくはそれらに類する輸送装置を連結できる吊り・牽引用ケーブル2を案内し、また、吊り・牽引用ケーブル2を用いて、それらの輸送装置を、第1のステーションから第2のステーションに移動させる。これらのステーションの付近では、ガイド・レール15だけでなく、減速ホイール12、牽引ホイール13、加速ホイール14のグループも、それぞれの場合に支持構造物上に設けられている。
【0017】
終点ステーションであれ、中間地点ステーションであれ、これらのステーションでは、索道ゴンドラ3は、吊り・牽引ケーブル2から切り離されて、減速ホイール12、牽引ホイール13、次に、加速ホイール14を介して、ガイド・レール15に沿ってステーション中に運ばれる。その間、乗客は、索道ゴンドラ3、または、チェア(chair)などのような他の任意の輸送装置に乗り降りすることがある。
【0018】
図4と図4Aから理解できるように、個々の索道ゴンドラ3は、垂直面内で旋回できるように、吊り装置32を用いて、吊り棒31の下端に付けられている。吊り棒31の上端にあるものは、走行歯車33と連結歯車34であり、これらの歯車を用いて、索道ゴンドラ3を、吊り・牽引ケーブル2に連結することができる。吊り装置32内にあるものは、駆動モータ36を用いて、索道ゴンドラ3を垂直軸線を中心として回転させることができる軸受35である。さらに索道ゴンドラ3内に設けられているものは、駆動モータ36を制御する制御ユニット37である。最後に、索道ゴンドラ3は、スイッチング信号を制御ユニット37に印加する第1の制御要素51、およびスイッチング要素53、54を備えている。第1のスイッチング要素は、ステーション1から索道ゴンドラが出るエリア内で第1の制御要素51に割り当てられている。また、ステーション1に索道ゴンドラが入るエリア内にある第2の制御要素は、第2のスイッチング要素53、54に割り当てられている。
【0019】
第1の制御要素51は、索道ゴンドラ3の側方外壁の1つの下部エリア内で下方に突出しているスイッチ・バー51から成っており、このスイッチ・バー51は、水平軸線を中心として回転することができる。第2のスイッチング要素は、索道ゴンドラ3の床から下方に突出している2本のスイッチ・ロッド(switch rod)53および54から成っている。
【0020】
ガイド・ローラ30も、それぞれの索道ゴンドラ3の床から垂直に下方に突出しており、ガイド・ローラ30には、これらのステーション内にあるローラ・ガイド・レールが割り当てられている。
【0021】
図5から理解できるように、あらゆるステーション1は、地面の付近にガイド・レール4を備えており、ガイド・レール4に沿って、索道ゴンドラ3は、ステション1を通り抜けている間、ガイド・ローラ30を用いて案内される。索道ゴンドラ3がステーション1から出るエリアと、索道ゴンドラ3がステーション1に入るエリアでは、ガイド・レール4は、煙突状の延長部分4aおよび4bを備えている。さらに、索道ゴンドラ3に割り当てられたスイッチング要素と制御要素は、ステーション1から索道ゴンドラ3が出るエリアと、ステーション1に索道ゴンドラ3が入るエリアに設けられ、それらの要素は、索道ゴンドラ3上に設けられたスイッチ・バー51と相互作用し、またスイッチ・ロッド53および54と相互作用する。また、それらによって、索道ゴンドラ3がステーション1から出るときに索道ゴンドラ3の回転運動が制御され、また、索道ゴンドラ3がステーション1に入るときに索道ゴンドラ3の回転位置が検証され、それとともに、索道ゴンドラ3が、これらの要件に一致しない回転位置にある場合には、索道設備のスイッチをオフにさせる。
【0022】
索道ゴンドラ3が出るエリアでは、第1のスイッチング要素は、スイッチ・バー51と相互作用する止め52によって形成される。
【0023】
図6から理解できるように、退出エリア内の止め52は、索道ステーション1の基礎の側壁から突出しており、それとともに、駆動装置52aを用いて、止め52を変位させることができる。止め52の第1の位置では、これは、側方にスイッチ・バー51の移動経路外にあり、その結果として、索道ゴンドラ3が通り過ぎたときでも、信号は、スイッチ・バー51ではまったく発生しない。止め52の第2の位置では、これは、スイッチ・バー51の移動経路内に位置づけられて、索道ゴンドラ3が通過することで、スイッチ・バー51を枢動させ、その結果として、索道ゴンドラ3内に設けられた制御ユニット37に始動信号を送る。
【0024】
このようにして、索道ゴンドラ3がステーション1を出ると、索道ゴンドラ3を回転させる。
【0025】
さらに、スイッチ・バー55および56は、ガイド・レール4から上方に突出して、索道ゴンドラ3から下方に突出したスイッチ・ロッド53および54に割り当てられている。スイッチ・バー55および56は、後方移動が可能である場合には、索道ゴンドラ3の回転位置を検証する目的にかなう。
【0026】
図7からも理解できるように、索道ステーション1に索道ゴンドラ3が入るエリア内に設けられた第2の制御要素は、2つのスイッチ・バー57および58によって形成され、これらは、同様に、垂直軸線を中心として枢動でき、また、索道ゴンドラ3から下方に突出したスイッチ・ロッド53および54に割り当てられている。スイッチ・ロッド53および54は、索道ゴンドラ3の回転軸から異なる距離にあって、索道ゴンドラ3の移動方向に対して、異なる角度位置にある。スイッチ・ロッド53および54が、索道ゴンドラ3の異なる回転位置にて、同一の機能を確実に果たせるように、索道ゴンドラ3の回転軸からの距離が、スイッチ・ロッド54よりも短い所にあるスイッチ・ロッド53を実行して、スイッチ・ロッド54がスイッチ・ロッド53よりも広がるようにしている。
【0027】
索道ゴンドラ3がステーション1のうちの1つに入るととともに、索道ゴンドラ3が入っているという趣旨で、2つのセンサにより信号が発生し、その回転位置を検証しなければならない。次に、スイッチ・ロッド57および58は、索道ゴンドラ3の回転位置が、これらの要件に合致しているかどうか検証する。これが当てはまらないことが判明した場合には、索道設備のスイッチをオフにし、その結果、索道ゴンドラ3を手動で回転させて、ステーション1において乗客が索道ゴンドラ3に乗り降りできる回転位置に索道ゴンドラ3を導くことができる。
【0028】
索道ステーション1から索道ゴンドラ3が出るとともに回転運動を起こし、また、索道ステーション1に索道ゴンドラ3が入るとともに索道ゴンドラ3の回転位置を監視する2つの装置の働きは、以下の通りである:
【0029】
索道ゴンドラ3が索道ステーション1から出るときに、止め52が、引っ込められた第1の位置にある場合には、この止め52に割り当てられたスイッチ・バー51は作動しなくなり、その結果として、これにより、索道ゴンドラ3内にある制御ユニット37には、始動信号がまったく供給されなくなる。その一方、止め52が、前に出た位置にあって、止め52が、スイッチ・バー51の移動経路に入り込む場合には、索道ゴンドラ3が索道ステーション1を出ると、スイッチ・バー51は、止め52に係合する。このようにして、スイッチ・バー51を枢動させ、その結果として、制御ユニット37は、回転台駆動ユニット向けの始動信号を発生させることになる。このようにして、ステーションからステーションへと移動している間に、コンピュータ・プログラムで決定されるように、索道ゴンドラ3を回転させる。
【0030】
したがって、例えば5分の移動時間内に、索道ゴンドラ3がまる2回転することもある。
【0031】
別法として、ステーション1から索道ゴンドラ3が出た後で、制御ユニット37を作動させる無線制御ユニットが設けられることもあり、その結果として、回転台駆動ユニット向けの始動信号が、この無線制御ユニットにより、制御ユニット37に発生する。
【0032】
2つのセンサで検出されるように、索道ゴンドラ3が索道ステーション1に入るとともに、索道ゴンドラは、乗客が乗り降りできるような回転位置でステーション1に入らなければならない。このような目的で、索道ステーション1に索道ゴンドラ3が入るエリアには、前述の検出装置があり、この検出装置は、索道ゴンドラ3が索道ステーション1に入ると、索道ゴンドラ3の回転位置を検証する目的にかなっている。
【0033】
図7に示されるように、索道ゴンドラ3が、これらの要件に合致する回転位置を示し、それとともに、±5°の公差が許容される場合には、これら2つのスイッチ・ロッド53および54は、それらのスイッチ・ロッドに割り当てられたスイッチ・バー57および58に係合することになり、次に、その結果として、制御信号は、索道ゴンドラ3がステーション1に入るのに必要な回転位置にあるという趣旨で、これら2つのスイッチ・バー57および58により発生することになる。
【0034】
その一方、図7aに描かれているように、索道ゴンドラ3が、ステーション1に入るときに正しくない回転位置にある場合には、これらの2つのスイッチ・バー57および58の一方だけが作動するか、あるいは、そのいずれも作動しなくなり、次に、その結果として、その索道設備の駆動システムのスイッチをオフにするという趣旨で、その駆動システムに信号が供給されることになる。次に、索道ゴンドラ3を適正な回転位置に手動で調整することが必要になる。
【0035】
索道ゴンドラ3が、180°変位した位置で、ステーション1のうちの1つに入る場合には、スイッチ・ロッド53および54が、索道ゴンドラ3の回転軸から異なる距離の所にあり、その結果として、これらのスイッチ・ロッドが、スイッチ・バー57および58を通り過ぎるから、このような理由で、スイッチ・バー57および58の作動が同じようには行われなくなる。この場合も、その索道設備用の駆動装置のスイッチがオフにされて、索道ゴンドラ3を手動で回転させる必要があろう。
【0036】
退出エリア内に設けられたスイッチ・バー55および56は、索道ゴンドラ3が、後方へステーション1に入り込むと、直ちに同一の機能を果たす。
【0037】
こうして、索道設備を利用できるようにし、索道ゴンドラ3が該当区間にわたって走行している間に、索道ゴンドラ3を回転させることができ、また、索道ゴンドラ3が索道ステーションに入ると、乗客が乗り降りできるようにするのに必要な回転位置を、索道ゴンドラ3が取るのを監視する。
【0038】
(専有権)
本出願は、35U.S.C.§119のもとに、2005年9月27日に出願されたオーストラリア特許出願第A 1583/2005の優先権を主張する。この先行出願は、参照によって、その全体が本明細書中に組み入れられている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】索道ステーションの側面図である。
【図2】索道ゴンドラの移動方向のいずれかで眺めた図1による索道ステーションを示している。
【図3】上方からの眺めとして、図1および図2による索道ステーションを示す。
【図4】模範的な索道ゴンドラの正面図である。
【図4a】模範的な索道ゴンドラの側面図である。
【図5】別の高さで、図1と図2の索道ステーションの上面図である。
【図6】図2中の細部VI(A)の拡大図である。
【図6a】図2の細部VII(B)の拡大図である。
【図7】索道ステーションに入る索道ゴンドラの図5の細部を、異なる回転位置で示す。
【図7a】索道ステーションに入る索道ゴンドラの図5の細部を、異なる回転位置で示す。
【符号の説明】
【0040】
1 ステーション
3 輸送装置
4 ガイド・レール
30 ガイド・ローラ
51 スイッチ・バー
53、54 スイッチ・ロッド
57、58 スイッチ・バー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
索道設備のステーション内で、デフレクタ・プーリの周りに案内される吊り・牽引用ケーブルと、
前記ステーション内で上記吊り・牽引用ケーブルから選択的に切り離されるように構成されている吊り棒のそれぞれを介して、前記吊り・牽引用ケーブルに付けられた輸送装置と、
前記輸送装置を、退出エリアおよび進入エリアに沿って、前記ステーション中に案内して、後で、前記吊り・牽引用ケーブルに再び連結するように配設されたガイド・レールと、
前記輸送装置を、前記吊り棒に対して、ほぼ垂直の軸線を中心として回転させることができるように配設された回転台駆動ユニットと、
前記回転台駆動ユニットを制御するために、それぞれの前記輸送装置内に設けられた制御ユニットと、
前記ステーションに前記輸送装置が入るときに前記輸送装置の回転位置を監視するために、前記ステーションに前記輸送装置が入るエリア内に設けられ、かつ、輸送装置の前記回転位置に対してあらかじめ設定された値を超えるときには前記索道設備を停止させるために接続された検出装置と、
を備える索道設備。
【請求項2】
前記ステーションから前記輸送装置が出るエリア内に設けられた第1のスイッチング要素であって、前記ステーションからのそれぞれの前記輸送装置の出発とともに前記制御ユニットを作動させて、前記回転台駆動ユニットのスイッチをオンにするために接続された第1のスイッチング要素をさらに備える請求項1に記載の索道設備。
【請求項3】
前記ステーションからのそれぞれの前記輸送装置の出発とともに前記制御ユニットを選択的に作動させて、前記回転台駆動ユニットのスイッチをオンにするように構成された無線制御装置を備える請求項1に記載の索道設備。
【請求項4】
前記輸送装置上に第1の制御要素が取り付けられ、また、前記ステーションから前記輸送装置が出るエリア内に設けられた前記第1のスイッチング要素が、前記第1の制御要素の移動経路に入り込むと、前記第1の制御要素を変位させ、その結果、それぞれの前記輸送装置内の制御ユニットに信号を発生させ、かつ、前記信号が、前記索道ゴンドラを回転させる請求項2に記載の索道設備。
【請求項5】
前記ステーションから前記郵送装置が出るエリア内の前記第1のスイッチング要素に関連する位置決め装置であって、前記スイッチング要素を、前記第1の制御要素の前記移動経路外の第1の位置に変位させ、また、前記第1の制御要素の前記移動経路内の第2の位置に変位させる位置決め装置を備える請求項4に記載の索道設備。
【請求項6】
前記位置決め装置がステッピング・モータである請求項5に記載の索道設備。
【請求項7】
前記輸送装置のそれぞれに取り付けられた少なくとも1つの第2のスイッチング要素と、前記ステーションに前記輸送装置が入るエリア内に設けられ、かつ前記第2のスイッチング要素に割り当てられた第2の制御要素とをさらに備え、前記第2のスイッチング要素が、それぞれの前記輸送装置の所与の回転位置にて、前記第2の制御要素と相互作用する請求項1に記載の索道設備。
【請求項8】
回転台駆動ユニットとともに形成される前記輸送装置が、2つの前記第2のスイッチング要素を含み、また、それぞれの場合における第2の制御要素が、前記ステーションに前記輸送装置が入るエリア内の前記スイッチング要素のそれぞれに割り当てられている請求項7に記載の索道設備。
【請求項9】
前記輸送装置を前記ステーション中に案内するために、ステーション・フロアの付近に下部ガイド・レールをさらに備える請求項1に記載の索道設備。
【請求項10】
前記輸送装置がそれぞれ、前記ステーション内のガイド・レール上を転がるように構成された少なくとも1つのガイド・ローラを含む請求項8に記載の索道設備。
【請求項11】
前記ガイド・ローラが、それぞれの前記輸送装置の床から下方に突出して、前記ステーション内の前記ガイド・レールと相互作用する請求項9に記載の索道設備。
【請求項12】
前記第1の制御要素が、前記輸送装置から突出しているスイッチ・バーであり、かつ、枢動するように構成されていて、前記輸送装置内に設けられた前記制御ユニットに制御信号が発生させる請求項4に記載の索道設備。
【請求項13】
前記第2のスイッチング要素が、前記輸送装置から下方に突出しているスイッチ・バーであり、また、前記第2の制御要素が、前記ステーションに前記輸送装置が入るエリア内の前記第2のスイッチ・バーの移動経路に設けられていて、かつ前記スイッチ・バーで作動させるように構成されている請求項8に記載の索道設備。
【請求項14】
前記輸送装置が吊りゴンドラである請求項1に記載の索道設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4a】
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【図5】
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【図6】
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【図6a】
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【図7】
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【図7a】
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【公開番号】特開2007−91205(P2007−91205A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−144474(P2006−144474)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(500579431)インノヴァ・パテント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (31)