固定具
【課題】非力な人手も容易で簡単で素早く軽快に取り付外しができる固定具を提供する。
【解決手段】取付箇所26の上方胴縁の上方横縁27側に載り、上方横縁側を下方側から嵌め形態で支持した上方横縁支持部28と、上方横縁支持部の下方に立ち下げて設けた、ベッドの寝床側の基体部30と、基体部に縦孔形態で開口した案内支持部31と、案内支持部に移動可能形態で通したネジ棒32を有しベッド25の寝床側に位置する締め付け摘みであるロック操作手段34と、ネジ棒に螺合したねじ穴35を有し、ベッド25の寝床側の反対側の取付箇所の下方横縁36側を下方又は上方から嵌めて支持する横縁縦縁支持部37と、基体部のベッドの寝床側の逆L字棒部材からなる係止部10基体部の上方でベッドの寝床側にナットやボルトなどの締め付け手段38により取り付けたアーム40と、アームの先端に横向きで設けたフレキシブルアームとからなる構成とする。
【解決手段】取付箇所26の上方胴縁の上方横縁27側に載り、上方横縁側を下方側から嵌め形態で支持した上方横縁支持部28と、上方横縁支持部の下方に立ち下げて設けた、ベッドの寝床側の基体部30と、基体部に縦孔形態で開口した案内支持部31と、案内支持部に移動可能形態で通したネジ棒32を有しベッド25の寝床側に位置する締め付け摘みであるロック操作手段34と、ネジ棒に螺合したねじ穴35を有し、ベッド25の寝床側の反対側の取付箇所の下方横縁36側を下方又は上方から嵌めて支持する横縁縦縁支持部37と、基体部のベッドの寝床側の逆L字棒部材からなる係止部10基体部の上方でベッドの寝床側にナットやボルトなどの締め付け手段38により取り付けたアーム40と、アームの先端に横向きで設けたフレキシブルアームとからなる構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドガード、ベッドの柵、ベッドの手摺り、囲柵、板材、棒材などの取付箇所に着脱自在形態で取り付ける固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、取付箇所を挟持するバネ付勢力の強い根本クリップにフレキシブルアームが取り付けられ、フレキシブルアームの先端に先端クリップが設けられた医療用器固定具が知られている。(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-19645号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の技術は、女性など非力な人がその強いバネ付勢力に抗して根本クリップ(固定具)を開くことが無理、苦痛であるないし強い肉体的精神的ストレスを感じるものであり、中には手の筋肉や筋を痛める人さえ生じるという欠点を有するものであった。
また、取付箇所が丸棒である場合は、フレキシブルアーム側に根本クリップのグリップ力を超える負荷があると容易に回ってしまう、根本クリップに人が当り押すと容易に回ってしまうことが起こり易いといいう欠点を有するものであった。
また、フレキシブルアームが根本クリップから前方に突出した形態を動かせないものであるため、前方に突き出したフレキシブルアームが作業等の邪魔になる場合は、固定具を取付箇所から取り外し周囲の適当な箇所に置かなければならないし、使用するときは改めて根本クリップを開き取付箇所に取り付けなければならないし、フレキシブルアームの曲げには曲げ限界があるために、フレキシブルアームの曲げには曲げ限界を超える取付箇所からの近接箇所に先端クリップを位置させることができないという欠点を有するものであった。
また、オムツ交換時、介護される者のベッドからの出し入れ時など、頻繁に取り外しが行われるベッドの柵(取付箇所)に使用した場合、前方に突き出したフレキシブルアームがベッド柵の置き場所の邪魔になるので取り外さなければならないし、取り外した固定具の置き場所がベッドの下の寝床など非衛生的な場所になることが多く、ベッドの柵をベッドに取り付ける際にはその固定具を改めて取り付けなければならないという欠点を有するものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、非力な人手も容易で簡単で素早く軽快に取り付け取り外しができる固定具を提供することを目的としている。
また、前方に突出しているフレキシブルアームないし単なるアームが邪魔になる場合は、取付箇所の固定具を取り付けた状態のまま、アームを邪魔にならないようにできる固定具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成としている。
<請求項1記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられ案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記下方横縁を上方からあるいは下方から支持する下方横縁支持部と、
この下方横縁支持部の前記下方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段とからなることを特徴とする固定具である。
「取付箇所」とは、ベッドガード、ベッドの柵あるいは器機を囲う柵などでの間隔をあけて上下に手摺りや横胴縁を有する箇所、上下に間隔をあけた横棒を有する箇所、板部材などで上方横縁と下方横縁を有する箇所などである。
「案内支持部」は、基体部の縦縁、縦穴、縦溝、縦突起軌条などがある。
「ロック操作手段」には、ネジによる締め付けロック、締め付け解除(ロック解除)という形態、カムレバーによるレバーの回動操作による形態、単なる面ファスナーバンドによる締め付け操作形態、紐による結束操作によるロックとロック解除など、多様な形態と方法がある。
<請求項2記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と該上方横縁から立ち下げ形態で設けられた縦胴縁や縦板などの縦縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられた前記縦縁に支持される縦縁支持部と、
前記縦縁の前記縦縁支持部による支持をロックするロック操作手段とからなることを特徴とする固定具である。
<請求項3記載の発明>
下方横縁支持部を、下方横縁が入る横縁支持部と縦胴縁や縦板などの縦縁が入る縦縁支持部を有する横縁縦縁支持部としたことを特徴とする請求項1記載の固定具である。
<請求項4記載の発明>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具である。
<請求項5記載の発明>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項2記載の固定具である。
<請求項6記載の発明>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設け、前記上方横縁支持部を前記上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項3記載の固定具である。
<請求項7記載の発明>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固定具である。
<請求項8記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
基体部と、
この基体部に設けられた案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記上方横縁を下方あるいは上方から支持状態する上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部の前記上方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段と、
前記上方横縁支持部の下方で前記基体部に設けられた、前記下方横縁に上から載るように支持状態とする下方横縁支持部とからなることを特徴とする固定具である。
<請求項9記載の発明>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項8記載の固定具である。
<請求項10記載の発明>
取付箇所がベッドに取り付けられているないし取り付けられる柵あるいは手摺であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固定具である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられ案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記下方横縁を上方からあるいは下方から支持する下方横縁支持部と、
この下方横縁支持部の前記下方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段とからなることを特徴とする固定具であるので次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
上方横縁に上方横縁支持部を載せ、下方横縁支持部を下方横縁に当て、そのロック操作手段をロックされるだけの力を殆ど必要としない簡単操作によって、固定具の取り付け・取り外しができるので、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定具の取り付け・取り外しの操作ができるという効果を奏する。
また、上下離れた上方横縁と下方横縁によって支持される形態であるので、前方に突き出し形態で設けられたフレキシブルアームや単なるアームに大きな負荷が掛かっても、あるいは人が当り押しても固定具が回ることがない固定具の姿勢安定性を実現するという効果を奏する。
また、取付箇所が縦板材、縦棒材などからなる場合でも、固定具を横向きにして、上方横縁支持部を一方の横縁支持部にし、下方横縁支持部を他方の横縁支持部にして取り付けることができるという効果を奏する。例えば、二本の縦棒が並ぶように設けられた車椅子などに使用でき、車椅子に載っている患者の口元にネブライザーを位置させ吸入などを行うことを可能としている。
また、上方横縁支持部および下方横縁支持部の反対側に、例えばクリップを先端に設けたフレキシブルアームを有する固定具としたものでは、上方横縁支持部、下方横縁支持部および基体部をベースとして、該ベースを寝床等に伏せ置いてフレキシブルアームは立て状態とした、置き収納形態とできるので、整理され見つけやすく取り出しやすい保管形態を実現するという効果を奏する。
<請求項2記載の発明の効果>
上下に間隔をあけた上方横縁と該上方横縁から立ち下げ形態で設けられた縦胴縁や縦板などの縦縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられた前記縦縁に支持される縦縁支持部と、
前記縦縁の前記縦縁支持部による支持をロックするロック操作手段とからなることを特徴とする固定具であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
上方横縁に上方横縁支持部を載せ、縦縁支持部を縦縁に当て、そのロック操作手段をロックされるだけの力を殆ど必要としない簡単操作によって、固定具の取り付け・取り外しができるので、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定具の取り付け・取り外しの操作ができるという効果を奏する。
また、上下離れた上方横縁と下方横縁によって支持される形態であるので、前方に突き出し形態で設けられたフレキシブルアームや単なるアームに大きな負荷が掛かっても、あるいは人が当り押しても固定具が回ることがない固定具の姿勢安定性を実現するという効果を奏する。
また、上方横縁支持部および縦縁支持部の反対側に、例えばクリップを先端に設けたフレキシブルアームを有する固定具としたものでは、上方横縁支持部、縦縁支持部および基体部をベースとして、該ベースを寝床等に伏せ置いてフレキシブルアームは立て状態とした、置き収納形態とできるので、整理され見つけやすく取り出しやすい保管形態を実現するという効果を奏する。
<請求項3記載の発明の効果>
下方横縁支持部を、下方横縁が入る横縁支持部と縦胴縁や縦板などの縦縁が入る縦縁支持部を有する横縁縦縁支持部としたことを特徴とする請求項1記載の固定具であるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
取付箇所が上方横縁と下方横縁からなる形態のものと、取付箇所が上方横縁と縦横縁からなる形態のものと、そのいずれの形態のものでも取り付けができるという効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具であるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
上方横縁支持部を上方横縁に載せて下方横縁被さり部が下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手の親指を下方横縁被さり部の上部に当て、他の指を下方横縁支持部の下部に当てて、下方横縁支持部を押し上げ下方横縁に押し付けた押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して下方横縁支持部をロックすることができるので、取り付け操作がより簡単に素早く軽快にできるという効果を奏する。
また、下方横縁支持部が使用中に下方横縁から外れ落ちても、下方横縁被さり部が下方横縁に当り取り付け姿勢が崩れないで保持されるという効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項2記載の固定具であるので、請求項2記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
上方横縁支持部を上方横縁に載せて縦縁被さり部が縦縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手で縦縁側支持部を縦縁に押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して縦縁側支持部をロックすることができるので、取り付け操作がより簡単に素早く軽快にできるという効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設け、前記上方横縁支持部を前記上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項3記載の固定具であるので、請求項3記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
上方横縁支持部を上方横縁に載せて下方横縁被さり部が下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手の親指を下方横縁被さり部の上部に当て、他の指を下方横縁支持部の下部に当てて、下方横縁支持部を押し上げ下方横縁の押し付けた押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して下方横縁支持部をロックすることができ、上方横縁支持部を上方横縁に載せて縦縁被さり部が縦縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手で縦縁側支持部を縦縁に押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して縦縁側支持部をロックすることができるので、取り付け操作がより簡単に素早く軽快にできるという効果を奏する。
<請求項7記載の発明の効果>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固定具であるので、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
前方に突出しているアームが邪魔な場合や使用しない場合は、例えばアームが上方横縁の上方に位置する場合では上方縁の上方側に回動させて、上方横縁と並び形態である横向き形態とした邪魔にならない仕様を可能にするという効果を奏する。
また、取付箇所が着脱自在なベッドの手摺りである場合は、アームを横向き状態にロックしたアームが邪魔にならない状態で、手摺りに取り付けたまま手摺りをベッドから外し近くの壁などに立て置くことを可能にするという効果を奏する。
<請求項8記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
基体部と、
この基体部に設けられた案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記上方横縁を下方あるいは上方から支持状態する上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部の前記上方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段と、
前記上方横縁支持部の下方で前記基体部に設けられた、前記下方横縁に上から載るように支持状態とする下方横縁支持部とからなることを特徴とする固定具であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
下方横縁に下方横縁支持部を載せ置いて、一方の手で上方横縁支持部を降ろして上方横縁の上に載せるあるいは持ち上げて上方縁の下部にあて、ロック操作手段を操作して上方横縁支持部に位置をロックし、取付箇所への取り付けが完了するの、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定具の取り付け・取り外しの操作ができるという効果を奏する。
<請求項9記載の発明>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項8記載の固定具であるので、請求項8記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、
前方に突出しているアームが邪魔な場合や使用しない場合は、例えばアームが上方横縁の上方に位置する場合では上方縁の上方側に回動させて、上方横縁と並び形態である横向き形態とした邪魔にならない仕様を可能にするという効果を奏する。
また、取付箇所が着脱自在なベッドの手摺りである場合は、アームを横向き状態にロックしたアームが邪魔にならない状態で、手摺りに取り付けたまま手摺りをベッドから外し近くの壁などに立て置くことを可能にするという効果を奏する。
<請求項10記載の発明の効果>
取付箇所がベッドに取り付けられているないし取り付けられる柵あるいは手摺であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固定具であるので、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の固定具を収納した使用状態を示す正面図。
【図2】本発明の実施例1の固定具を取付箇所に取り付けた使用状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施例1の斜視図。
【図4】本発明の実施例2の斜視図。
【図5】本発明の実施例3の斜視図。
【図6】本発明の実施例4の斜視図。
【図7】本発明の実施例4の取付状態を示す斜視図。
【図8】本発明の実施例4のアームを回動させ上方横縁と並び形態である横向き形態とした斜視図。
【図9】本発明の実施例5の斜視図。
【図10】本発明の実施例6の側面図。
【図11】本発明の実施例7のアームを回動させ上方横縁と並び形態である横向き形態とした側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施例について説明する。但し、本発明をこれら実施例のみに限定する趣旨のものではない。また、後述する実施例の説明に当って、前述した実施例の同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0011】
図1、図2、図3に示す本発明の実施例1において8は固定具であって、この固定具8は以下のような構成となっている。
ベッド25の柵ないし手摺りの上方胴縁と下方胴縁からなる取付箇所26の上方胴縁である上方横縁27側に載り、該上方横縁27側を下方側から入れ形態ないし嵌り形態として支持される上方横縁支持部28と、
この上方横縁支持部28の下方に立ち下げ形態で設けられた、ベッド25の寝床側に位置するように設けられた基体部30(横幅、縦の長さ、形状は多様な形態がある)と、
この基体部30に縦孔形態で開口された案内支持部31と、
この案内支持部31内に非回転の移動自在形態で支持された、案内支持部31の孔厚よりも薄い厚みの移動駒部24と、
この移動駒部24の一方の側に該移動駒部24と一体成形で設けられた、取付箇所26の下方横縁36側を下方からあるいは上方から嵌め形態で支持する全周凹み形態の全周溝23を有し、かつ、ネジ穴35(ネジ棒を外側に突出させてもよい)を有する横縁縦縁支持部37と、
移動駒部24の他方の側に設けられた、ネジ穴35に螺合されるネジ棒32(ねじ穴でもよい)を有し、ベッド25の寝床側に位置されるように設けられた締め付け摘みであるロック操作手段34と、
基体部30のベッドの寝床側に設けられた逆L字棒部材からなる係止部10と、
基体部30の上方でベッド25の寝床側にナットやボルトなどの締め付け手段38によって、前方に突出形態に取り付けられた中空棒部材からなるアーム40と、
このアーム40の先端に取り付けられたフレキシブルアーム39と、
このフレキシブルアーム39の先端に設けられたクリップ41とからなるとともに、
横縁縦縁支持部37を上下移動可能としかつ好みの位置で固定状態とできるようにしてなるものである。
横縁縦縁支持部37の全周溝23によって、手摺りの縦胴縁(立ち手摺り部位)(図示せず省略)にも、その横から嵌めないし入れ形態として支持できる。
クリップ41には吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材11が挟持される。
アーム40ないしフレキシブルアーム39を設ける箇所は特に限定されるものではなく、上方横縁支持部28の上方に突出させた部材、基体部30の適宜な箇所、上方横縁支持部28に設ける、また、他の部材を介して設けるなど多様な形態がある。
【0012】
上方横縁支持部28を上方横縁27側に載せ嵌めないし入れ形態とし、横縁縦縁支持部37を持ち上げ移動させて下方横縁36側に下方から当て、ロック操作手段34を締め付け回してロックする。ロック操作手段34を緩めロックを解除し横縁縦縁支持部37を降ろして取付箇所26から簡単に外せる。
すなわち、女性のような非力な者でも、簡単・容易で素早く軽快に固定具の手摺り(取付箇所)への取り付けと取り外しができるものである。
これは、従来のバネ力により付勢挟持するクリップからなる固定具を設けた吸入器支持具(例えば、特開2010−201128号公報)の、クリップの付勢バネが強いために、女性など非力な者ではクリップを開くのが片手では無理、苦痛ないしストレスを強く感じさせるものであるという欠点を解消するものである。
すなわち、下方横縁36側への横縁縦縁支持部37の下からの軽い当て状態にしないし上からの載せ状態とし、ロック操作手段であるロック操作手段34による軽い回動締め付け操作・緩め操作だけによるロック・ロック解除操作だけで、簡単で素早く取り付け取り外し操作が行える。
【0013】
基体部30が取付箇所26の寝床側に位置され、横縁縦縁支持部37が基体部30の外側(寝床の反対側)に位置されているので、寝床に向いた前方突出形態であるアーム40側の荷重によって、基体部30には常に寝床側に倒れ荷重形態にされている。よって、ロック操作手段34によるロック状態が緩んで横縁縦縁支持部37が下がり横縁縦縁支持部37による下方横縁36側の支持が解除されても、基体部30は下方横縁36に押し当り回動止まり形態と上方横縁支持部28の横幅長さとによって固定具8が倒れないで姿勢を維持する形態を実現している。
【0014】
案内支持部31は溝形態、突起軌条形態、基体部30の側面側縁でもよい。
また、ロック操作手段34は寝床側の反対側でも、横からの締め付け形態でもよいし、ネジによる締め付けロック、締め付け解除(ロック解除)という方法に限定されず、カムレバーによるレバーの回動操作、単なる面ファスナーバンドによる締め付け操作、紐による結束操作によるロックとロック解除など他の方法でもよい。
【0015】
基体部30を上方横縁支持部28の寝床側部位を下方に延長した形態で形成したものもよい。それは、下方にすぼめ形態のもの、基体部30のように横幅の狭い形態で形成したもの、幅の広い形態で形成したものなど多様な形態がある。
また、昇降吊り部は昇降機能の無い固定された単なる吊り部とするのもよい。
また、支持アーム部2の横アーム部5を立ちアーム部4は別体とし、横アーム部5の端に立ちアーム部4を通す形態と、立ちアーム部4上を昇降移動可能に設け、横アーム部5を締め付け摘みなどによって、好みの高さ位置にロックできるようにするのもよい。
【0016】
図1、図2によって、固定具8の使用事例を説明する。
人工呼吸器、人工吸入器等であるベース装置3(医療機器に限定されない)のベース枠体13の支持アーム取付支持部14に、立ち状態に支持される立ちアーム部4、この立ちアーム部4から横に延びた横アーム部5とからなる、関節部を有さない逆L字形態の支持アーム部2が水平回動自在形態で設けられている。
支持アーム部2はフレキシブル管やコードなどのフレキシブル部材を吊り状態で支持する。
係止部10はベース装置3に設けられた固定具保持部9の係止孔12に着脱自在形態で挿入係止できるようにしている。
【0017】
ベース装置3は棒部材からなるベース枠体13にディスプレイ、制御部、吸入駆動部、キャスターなどを取り付けた形態であり、ベース枠体13の正面右側には支持アーム部2を取り付ける支持アーム取付支持部14が設けられ、左側には係止孔12を有する固定具保持部9が設けられている。
支持アーム取付け部14には締め付け摘み15が設けられ、支持アーム部2が回動しないように回動をロックできるようになっていて、締めつけ摘み15の締め付けにより主にベース装置3を移動走行させるときに支持アーム部2が回動振れないようにする。
【0018】
支持アーム部2の横アーム部5の先端には、吊り紐16を好みの位置でロックできる形態のリール17が設けられ、吊り紐16の先端には保持手段本体20にフレキシブル部材6a、6bをそれぞれ嵌め込む管嵌め込み部19a、19bを有するフレキシブル部材保持手段18が設けられている。
リール17、吊り紐16、フレキシブル部材保持手段18とで昇降吊り部21を形成している。
【0019】
支持アーム部2は水平方向に回動自在とされており、図1と図2には180度水平方向に回動した状態が示されている。
支持アーム部2の水平方向回動可能形態によって、ベース装置3が動いたりしても支持アーム部2が回動して固定具8に影響を与えることはない。また、ベース装置3の配置箇所の自由度を拡大するものである。
【実施例2】
【0020】
図4に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、下方横縁支持部を移動駒部24を有さないフック型の下方横縁支持部49とし、ロック操作手段34はネジ棒(図示せず)が設けられ、該ネジ棒が下方横縁支持部49に設けられたネジ孔(図示せず)に螺合され、該ネジ棒が案内支持部31に通され移動可能とされ、下方横縁支持部49の上端部は下方横縁36側の中央より上方に位置し、その先端部位は内側に突出した(湾曲突出も含む)突出部位50となっていて、ロック操作手段34のネジ棒が少し緩んで下方横縁支持部49が下がり状態になっても、突出部位50が下方横縁36側に当りそれ以上下がらないようにされる。すなわち、ロック操作手段34のネジ棒が少し緩んでも下方横縁支持部49による下方横縁36側の支持が保持されるようにしてなる固定具51を形成した点にある。
突出部位50はゴム製部材からなっているが、下方横縁支持部49そのものの突出部位でもよい。
立ち上がり部30の上方横縁支持部28の上方は、幅広くかつ厚みのある構成とした、クリップで挟持できるクリップ挟持プレート部52を形成している。これにより、例えば、クリップにフレキシブルアームを設けた器具を取り付けることができる。
図4では、板状部材からなる取付箇所29に固定している。
下方横縁支持部49は回し下向きにも左右横向きにもすることができ、横向きでは縦縁に支持するこができる。よって、取付箇所が上方横縁と下方横縁からなる形態のものと、取付箇所が上方横縁と縦横縁からなる形態のものと、そのいずれの形態のものでも取り付けができる。
【実施例3】
【0021】
図5に示す本発明の実施例3において前記実施例2と主に異なる点は、逆L字形状で下方から上げられる下方横縁支持部49のヘッド部位が上昇するのを避け通すヘッド避け部47を有するとともに、下方横縁36側に被さる下方横縁被さり部48が設けられてなる固定具53を形成した点にある。
下方横縁被さり部48は下方横縁支持部49が下方横縁36側から落ち離れても、下方横縁36側の背面側に当り固定具53の下方が振れ動くのを阻止して、保持姿勢を維持するように機能する。
【実施例4】
【0022】
図6〜図8に示す本発明の実施例4において60は固定具であって、この固定具60は次に述べるような構成となっている。
固定具60は、上下に間隔をあけた上方横縁61と下方横縁62を有する箇所である、例えばベッドの手摺りや柵などの取付箇所59と、上方横縁61と該上方横縁61から立ち下げられた縦胴縁である縦縁58を有する取付箇所57に着脱形態で取り付けられる固定具であり、前記上方横縁61に載って支持される湾曲横長形体の上方横縁支持部63と、この上方横縁支持部63を支持してなる板状部材からなる基体部64と、この基体部64の前記上方横縁支持部63より下方に設けられ縦孔開口形態の案内支持部65と、この案内支持部65に上下方向に移動可能形態で支持された、前記下方横縁62を入れて下方から支持状態とする下方横縁支持部67、前記縦縁58を入れて支持状態とする縦縁支持部68、下方横縁支持部67と縦縁支持部68の外側壁である締め付けプレート部66を有する横縁縦縁支持部69と、この横縁縦縁支持部69の前記下方横縁62ないし前記縦縁58の前記支持状態をロックするための摘みを回しネジ締め形態でロックする横縁縦縁支持部69の反対側に設けられたロック操作手段70とからなっている。
【0023】
横縁縦縁支持部69に一体形成形態で、下方横縁支持部67を延長する形態で案内支持部65内に位置されて非回転で上下移動可能とされた移動駒部71が設けられ、移動駒部71にはネジ孔(図示せず)が設けられ、該ネジ孔にはロック操作手段70のネジが螺合されている。
上方横縁61を下方横縁支持部67に入れてロック操作手段70を回してネジ締めすると、移動駒部71および横縁縦縁支持部69はロック操作手段70側に移動して、案内支持部65と締め付けプレート部66とで上方横縁61を挟持締め付けてロック状態とする(図7参照)。
縦縁58による縦縁支持部68のロック支持も同様である(図8参照)。
【0024】
基体部64の横縁縦縁支持部69より上方には、上方横縁支持部63が上方横縁61に載った状態で下方横縁62に上方から被さるように配置された下方横縁被さり部72と、縦縁58に横から被さるように配置された縦縁被さり部73を有する被さり回動阻止板74が設けられている。
上方横縁支持部63を上方横縁61に載せて下方横縁被さり部72が下方横縁62に被さって基体部64が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手の親指を下方横縁被さり部72の上部に当て、他の指を横縁縦縁支持部69の下部に当てて、下方横縁支持部67を押し上げ下方横縁62に押し付けた押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段70を操作して下方横縁支持部67をロックすることができ、上方横縁支持部63を上方横縁61に載せて縦縁被さり部73が縦縁に被さって基体部64が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手で縦縁側支持部68を縦縁58に押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段70を操作して縦縁側支持部68をロックする。
【0025】
基体部64の上部には固定軸(図示せず)を上部に有する回動支持基体75が固定され、前記固定軸には他方に分離部76を有する回動体77が設けられ、分離部76の一方の分離部位側面にはネジ孔78が螺刻され、分離部76の他方の分離部位側面にはネジ通し孔(図示せず)があけられ、締め付け摘み79のネジ(図示せず)が前記ネジ通し孔を通されネジ孔78に螺合されている。
固定軸(図示せず)の上部にはネジ孔(図示せず)が螺刻され、該ネジ孔にはワッシャ80を挟んでボルト81が螺合されて回動体77が、前記固定軸から外れることがないようにされている。
分離部76の他方の分離部位背面には下向き棒部材からなる係止部82が設けられている。係止部82は、係止部82が差し込まれる差込孔を有する箇所に差し込んで、固定具60を保持するためのものである。例えば人工呼吸装置の枠体に設けられた差込孔。
回動体77の前面部位には棒部材からなるアーム83が設けられている。アーム83の先端にはフレキシブルアーム(図示せず)が設けられ、前記フレキシブルアームの先端にはクリップ(図示せず)が設けられている。
締め付け摘み79の締め付け操作(正回し操作)で一方の分離部位と他方の分離部位は狭められ、固定軸は締め付けられて回動体77が回動しないようにロックされる。締め付け摘み79を逆回し操作すると一方の分離部位と他方の分離部位は離間されて、固定軸の締め付けロックは開放されて、回動体77を回動操作することができる。
図7のごとくアーム83を前方に向いた前方突出形態でロックすることも、図8のごとくアーム83を前方突出形態から回動して上方横縁61と並び形態である横向き形態に非力な力で簡単に素早く行える。
【実施例5】
【0026】
図9に示す本発明の実施例5において前記実施例4と主に異なる点は、回転支持基体75の上部に固定された固定軸(図示せず)に、回動自在に回動体85を取り付け、前記固定軸に螺刻されたネジ孔に締め付け摘み79のネジ(図示せず)を螺合させ、締め付け摘み79を締め付け方向(正方向)に回し操作すると、該締め付け摘み79と回転支持基体75の上部面とで回動体85を挟持締め付けて、該回動体85が回動しないようにロックされるようにされ、回動体85の前面にはフレキシブルアーム86、フレキシブルアーム87が上下関係で取り付けられ、それぞれの先端にはクリップ(図示せず)が設けられてなる固定具88を形成した点にある。
固定軸がネジ棒である場合は、締め付け摘み79は該ネジ棒が螺合するネジ孔を設けた形態となる。
フレキシブルアーム86、フレキシブルアーム87の使用形態としては、フレキシブルアーム86が掛かる荷重に耐えられず下に垂れ曲がるような場合、フレキシブルアーム87のクリップでフレキシブルアーム86の適当な箇所を挟持して、フレキシブルアーム86が荷重に耐えるようにする形態にすることができる。
いずれも、全体がフレキシブルアームであるので、曲げ操作範囲が広くより柔軟な対応ができる。
いずれか一方を、棒部材からなるアームのみのものにする、棒部材からなるアームとその先端に設けたフレキシブルアームからなるものにするなどもよい。
【実施例6】
【0027】
図10に示す本発明の実施例6において前記実施例4と主に異なる点は、回動支持基体75を固定した基体部90を立ち下げ、基体部90の上方に縦孔開口形態の案内支持部91を設け、案内支持部91に上下移動可能に支持案内された上方横縁61に上方から載る側面形態が掛かりフック形態である上方横縁支持部92が設けられ、上方横縁支持部92に一体化されて案内支持部91内に位置されて非回転で上下移動可能な移動駒部71が設けられ、移動駒部71に螺刻されたネジ孔(図示せず)ないしネジ棒(図示せず)にロック操作手段70がそのネジ棒(図示せず)ないしネジ孔(図示せず)を螺合させて、上方横縁支持部92の反対側に設けられ、基体部90の上方横縁支持部92と同一面の下方に設けられた下方横縁62に上方から載り状態となって支持される、側面形態が掛かりフック形態である下方横縁支持部93が固定設けられてなる固定具94を形成した点にある。
ロック操作手段70を軽く締めて上方横縁支持部92を最上方にロックし、下方横縁支持部93を下方横縁62に載せ、ロック操作手段70を緩め上方横縁支持部92を降ろして上方横縁61に載せ置き、ロック操作手段70を軽く締めて上方横縁支持部92の移動をロックする。
ベッドの柵ないし手摺り上方横縁支持部92と下方横縁支持部93の横長さは5cm程度から10cm程度(実施例4の上方横縁支持部63の様な形状長さ)がよい。すくなくとも、下方横縁支持部93の横長さは5cm程度から10cm程度と幅広にするのが載せたときの安定性をよいものにできる。
【実施例7】
【0028】
図11に示す本発明の実施例7において前記実施例5と主に異なる点は、回動支持基体75の下部側に側面からネジ孔(図示せず)とネジ通し孔(図示せず)を設け、基体部90にもネジ通し孔(図示せず)を設け、基体部90にも前記ネジ通し孔および回動支持基体75のネジ通し孔を通し前記ネジ孔に螺合するネジ棒(図示せず)を有する取り付け摘み96の着脱によって、回動支持基体75およびその上部物を着脱自在形態とし、案内支持部を基体部90の下方まで延びた長さで下方横縁支持部93の移動も支持する形態とした案内支持部97とし、上方横縁支持部を上方横縁61の下方から当り支持する側面から見た形状がフック形態である上方横縁支持部98とし、案内支持部97の上方に下方横縁支持部93が下方横縁62に載った状態では、上方横縁61がその内側に位置されて該上方横縁61が当り移動が阻止されることで基体部90が倒れ外れ無いように仮支持を可能する上方横縁被さり部99を設け、下方横縁支持部93の移動をロックするためのロック操作手段70と同様な構成のロック操作手段100を設けてなる固定具101を形成した点にある。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、主に医療補助具産業で利用される。
【符号の説明】
【0030】
2:支持アーム部、
3:ベース装置、
4:立ちアーム部、
5:横アーム部、
6a、6b:フレキシブル部材、
8:固定具、
9:固定具保持部、
10:係止部、
11:支持される部材、
12:係止孔、
13:ベース枠体、
14:支持アーム取付支持部、
15:締めつけ摘み、
16:吊り紐、
17:リール、
18:フレキシブル部材保持手段、
19a、19b:管嵌め込み部、
20:保持手段本体、
21:昇降吊り部、
23:全周溝、
24:移動駒部、
25:ベッド、
26:取付箇所、
27:上方横縁、
28:上方横縁支持部、
29:取付箇所、
30:基体部、
31:案内支持部、
32:ネジ棒、
34:ロック操作手段、
35:ねじ穴、
36:下方横縁、
37:横縁縦縁支持部、
38:締め付け手段、
39:フレキシブルアーム、
40:アーム、
41:クリップ、
47:ヘッド避け部、
48:下方横縁被さり部、
49:下方横縁支持部、
50:突出部位、
51:固定具、
52:クリップ挟持プレート部、
53:固定具、
57:取付箇所、
58:縦縁、
59:取付箇所、
60:固定具、
61:上方横縁、
62:下方横縁、
63:上方横縁支持部、
64:基体部、
65:案内支持部、
66:締め付けプレート部、
67:下方横縁支持部、
68:縦縁支持部、
69:横縁縦縁支持部、
70:ロック操作手段、
71:移動駒部、
72:下方横縁被さり部、
73:縦縁被さり部、
74:被さり回動阻止板、
75:回動支持基体、
76:分離部、
77:回動体、
78:ネジ孔、
79:締め付け摘み、
80:ワッシャ、
81:ボルト、
82:係止部、
83:アーム、
85:回動体、
86:フレキシブルアーム、
87:フレキシブルアーム、
88:固定具、
90:基体部、
91:案内支持部、
92:上方横縁支持部92、
93:下方横縁支持部、
94:固定具、
96:取り付け摘み、
97:案内支持部、
98:上方横縁支持部、
99:上方横縁被さり部、
100:ロック操作手段、
101:固定具。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドガード、ベッドの柵、ベッドの手摺り、囲柵、板材、棒材などの取付箇所に着脱自在形態で取り付ける固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、取付箇所を挟持するバネ付勢力の強い根本クリップにフレキシブルアームが取り付けられ、フレキシブルアームの先端に先端クリップが設けられた医療用器固定具が知られている。(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-19645号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の技術は、女性など非力な人がその強いバネ付勢力に抗して根本クリップ(固定具)を開くことが無理、苦痛であるないし強い肉体的精神的ストレスを感じるものであり、中には手の筋肉や筋を痛める人さえ生じるという欠点を有するものであった。
また、取付箇所が丸棒である場合は、フレキシブルアーム側に根本クリップのグリップ力を超える負荷があると容易に回ってしまう、根本クリップに人が当り押すと容易に回ってしまうことが起こり易いといいう欠点を有するものであった。
また、フレキシブルアームが根本クリップから前方に突出した形態を動かせないものであるため、前方に突き出したフレキシブルアームが作業等の邪魔になる場合は、固定具を取付箇所から取り外し周囲の適当な箇所に置かなければならないし、使用するときは改めて根本クリップを開き取付箇所に取り付けなければならないし、フレキシブルアームの曲げには曲げ限界があるために、フレキシブルアームの曲げには曲げ限界を超える取付箇所からの近接箇所に先端クリップを位置させることができないという欠点を有するものであった。
また、オムツ交換時、介護される者のベッドからの出し入れ時など、頻繁に取り外しが行われるベッドの柵(取付箇所)に使用した場合、前方に突き出したフレキシブルアームがベッド柵の置き場所の邪魔になるので取り外さなければならないし、取り外した固定具の置き場所がベッドの下の寝床など非衛生的な場所になることが多く、ベッドの柵をベッドに取り付ける際にはその固定具を改めて取り付けなければならないという欠点を有するものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、非力な人手も容易で簡単で素早く軽快に取り付け取り外しができる固定具を提供することを目的としている。
また、前方に突出しているフレキシブルアームないし単なるアームが邪魔になる場合は、取付箇所の固定具を取り付けた状態のまま、アームを邪魔にならないようにできる固定具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成としている。
<請求項1記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられ案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記下方横縁を上方からあるいは下方から支持する下方横縁支持部と、
この下方横縁支持部の前記下方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段とからなることを特徴とする固定具である。
「取付箇所」とは、ベッドガード、ベッドの柵あるいは器機を囲う柵などでの間隔をあけて上下に手摺りや横胴縁を有する箇所、上下に間隔をあけた横棒を有する箇所、板部材などで上方横縁と下方横縁を有する箇所などである。
「案内支持部」は、基体部の縦縁、縦穴、縦溝、縦突起軌条などがある。
「ロック操作手段」には、ネジによる締め付けロック、締め付け解除(ロック解除)という形態、カムレバーによるレバーの回動操作による形態、単なる面ファスナーバンドによる締め付け操作形態、紐による結束操作によるロックとロック解除など、多様な形態と方法がある。
<請求項2記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と該上方横縁から立ち下げ形態で設けられた縦胴縁や縦板などの縦縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられた前記縦縁に支持される縦縁支持部と、
前記縦縁の前記縦縁支持部による支持をロックするロック操作手段とからなることを特徴とする固定具である。
<請求項3記載の発明>
下方横縁支持部を、下方横縁が入る横縁支持部と縦胴縁や縦板などの縦縁が入る縦縁支持部を有する横縁縦縁支持部としたことを特徴とする請求項1記載の固定具である。
<請求項4記載の発明>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具である。
<請求項5記載の発明>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項2記載の固定具である。
<請求項6記載の発明>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設け、前記上方横縁支持部を前記上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項3記載の固定具である。
<請求項7記載の発明>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固定具である。
<請求項8記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
基体部と、
この基体部に設けられた案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記上方横縁を下方あるいは上方から支持状態する上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部の前記上方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段と、
前記上方横縁支持部の下方で前記基体部に設けられた、前記下方横縁に上から載るように支持状態とする下方横縁支持部とからなることを特徴とする固定具である。
<請求項9記載の発明>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項8記載の固定具である。
<請求項10記載の発明>
取付箇所がベッドに取り付けられているないし取り付けられる柵あるいは手摺であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固定具である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられ案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記下方横縁を上方からあるいは下方から支持する下方横縁支持部と、
この下方横縁支持部の前記下方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段とからなることを特徴とする固定具であるので次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
上方横縁に上方横縁支持部を載せ、下方横縁支持部を下方横縁に当て、そのロック操作手段をロックされるだけの力を殆ど必要としない簡単操作によって、固定具の取り付け・取り外しができるので、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定具の取り付け・取り外しの操作ができるという効果を奏する。
また、上下離れた上方横縁と下方横縁によって支持される形態であるので、前方に突き出し形態で設けられたフレキシブルアームや単なるアームに大きな負荷が掛かっても、あるいは人が当り押しても固定具が回ることがない固定具の姿勢安定性を実現するという効果を奏する。
また、取付箇所が縦板材、縦棒材などからなる場合でも、固定具を横向きにして、上方横縁支持部を一方の横縁支持部にし、下方横縁支持部を他方の横縁支持部にして取り付けることができるという効果を奏する。例えば、二本の縦棒が並ぶように設けられた車椅子などに使用でき、車椅子に載っている患者の口元にネブライザーを位置させ吸入などを行うことを可能としている。
また、上方横縁支持部および下方横縁支持部の反対側に、例えばクリップを先端に設けたフレキシブルアームを有する固定具としたものでは、上方横縁支持部、下方横縁支持部および基体部をベースとして、該ベースを寝床等に伏せ置いてフレキシブルアームは立て状態とした、置き収納形態とできるので、整理され見つけやすく取り出しやすい保管形態を実現するという効果を奏する。
<請求項2記載の発明の効果>
上下に間隔をあけた上方横縁と該上方横縁から立ち下げ形態で設けられた縦胴縁や縦板などの縦縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられた前記縦縁に支持される縦縁支持部と、
前記縦縁の前記縦縁支持部による支持をロックするロック操作手段とからなることを特徴とする固定具であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
上方横縁に上方横縁支持部を載せ、縦縁支持部を縦縁に当て、そのロック操作手段をロックされるだけの力を殆ど必要としない簡単操作によって、固定具の取り付け・取り外しができるので、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定具の取り付け・取り外しの操作ができるという効果を奏する。
また、上下離れた上方横縁と下方横縁によって支持される形態であるので、前方に突き出し形態で設けられたフレキシブルアームや単なるアームに大きな負荷が掛かっても、あるいは人が当り押しても固定具が回ることがない固定具の姿勢安定性を実現するという効果を奏する。
また、上方横縁支持部および縦縁支持部の反対側に、例えばクリップを先端に設けたフレキシブルアームを有する固定具としたものでは、上方横縁支持部、縦縁支持部および基体部をベースとして、該ベースを寝床等に伏せ置いてフレキシブルアームは立て状態とした、置き収納形態とできるので、整理され見つけやすく取り出しやすい保管形態を実現するという効果を奏する。
<請求項3記載の発明の効果>
下方横縁支持部を、下方横縁が入る横縁支持部と縦胴縁や縦板などの縦縁が入る縦縁支持部を有する横縁縦縁支持部としたことを特徴とする請求項1記載の固定具であるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
取付箇所が上方横縁と下方横縁からなる形態のものと、取付箇所が上方横縁と縦横縁からなる形態のものと、そのいずれの形態のものでも取り付けができるという効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具であるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
上方横縁支持部を上方横縁に載せて下方横縁被さり部が下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手の親指を下方横縁被さり部の上部に当て、他の指を下方横縁支持部の下部に当てて、下方横縁支持部を押し上げ下方横縁に押し付けた押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して下方横縁支持部をロックすることができるので、取り付け操作がより簡単に素早く軽快にできるという効果を奏する。
また、下方横縁支持部が使用中に下方横縁から外れ落ちても、下方横縁被さり部が下方横縁に当り取り付け姿勢が崩れないで保持されるという効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項2記載の固定具であるので、請求項2記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
上方横縁支持部を上方横縁に載せて縦縁被さり部が縦縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手で縦縁側支持部を縦縁に押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して縦縁側支持部をロックすることができるので、取り付け操作がより簡単に素早く軽快にできるという効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設け、前記上方横縁支持部を前記上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項3記載の固定具であるので、請求項3記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
上方横縁支持部を上方横縁に載せて下方横縁被さり部が下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手の親指を下方横縁被さり部の上部に当て、他の指を下方横縁支持部の下部に当てて、下方横縁支持部を押し上げ下方横縁の押し付けた押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して下方横縁支持部をロックすることができ、上方横縁支持部を上方横縁に載せて縦縁被さり部が縦縁に被さって基体部が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手で縦縁側支持部を縦縁に押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段を操作して縦縁側支持部をロックすることができるので、取り付け操作がより簡単に素早く軽快にできるという効果を奏する。
<請求項7記載の発明の効果>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固定具であるので、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
前方に突出しているアームが邪魔な場合や使用しない場合は、例えばアームが上方横縁の上方に位置する場合では上方縁の上方側に回動させて、上方横縁と並び形態である横向き形態とした邪魔にならない仕様を可能にするという効果を奏する。
また、取付箇所が着脱自在なベッドの手摺りである場合は、アームを横向き状態にロックしたアームが邪魔にならない状態で、手摺りに取り付けたまま手摺りをベッドから外し近くの壁などに立て置くことを可能にするという効果を奏する。
<請求項8記載の発明>
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
基体部と、
この基体部に設けられた案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記上方横縁を下方あるいは上方から支持状態する上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部の前記上方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段と、
前記上方横縁支持部の下方で前記基体部に設けられた、前記下方横縁に上から載るように支持状態とする下方横縁支持部とからなることを特徴とする固定具であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
下方横縁に下方横縁支持部を載せ置いて、一方の手で上方横縁支持部を降ろして上方横縁の上に載せるあるいは持ち上げて上方縁の下部にあて、ロック操作手段を操作して上方横縁支持部に位置をロックし、取付箇所への取り付けが完了するの、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定具の取り付け・取り外しの操作ができるという効果を奏する。
<請求項9記載の発明>
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項8記載の固定具であるので、請求項8記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、
前方に突出しているアームが邪魔な場合や使用しない場合は、例えばアームが上方横縁の上方に位置する場合では上方縁の上方側に回動させて、上方横縁と並び形態である横向き形態とした邪魔にならない仕様を可能にするという効果を奏する。
また、取付箇所が着脱自在なベッドの手摺りである場合は、アームを横向き状態にロックしたアームが邪魔にならない状態で、手摺りに取り付けたまま手摺りをベッドから外し近くの壁などに立て置くことを可能にするという効果を奏する。
<請求項10記載の発明の効果>
取付箇所がベッドに取り付けられているないし取り付けられる柵あるいは手摺であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固定具であるので、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の固定具を収納した使用状態を示す正面図。
【図2】本発明の実施例1の固定具を取付箇所に取り付けた使用状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施例1の斜視図。
【図4】本発明の実施例2の斜視図。
【図5】本発明の実施例3の斜視図。
【図6】本発明の実施例4の斜視図。
【図7】本発明の実施例4の取付状態を示す斜視図。
【図8】本発明の実施例4のアームを回動させ上方横縁と並び形態である横向き形態とした斜視図。
【図9】本発明の実施例5の斜視図。
【図10】本発明の実施例6の側面図。
【図11】本発明の実施例7のアームを回動させ上方横縁と並び形態である横向き形態とした側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施例について説明する。但し、本発明をこれら実施例のみに限定する趣旨のものではない。また、後述する実施例の説明に当って、前述した実施例の同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0011】
図1、図2、図3に示す本発明の実施例1において8は固定具であって、この固定具8は以下のような構成となっている。
ベッド25の柵ないし手摺りの上方胴縁と下方胴縁からなる取付箇所26の上方胴縁である上方横縁27側に載り、該上方横縁27側を下方側から入れ形態ないし嵌り形態として支持される上方横縁支持部28と、
この上方横縁支持部28の下方に立ち下げ形態で設けられた、ベッド25の寝床側に位置するように設けられた基体部30(横幅、縦の長さ、形状は多様な形態がある)と、
この基体部30に縦孔形態で開口された案内支持部31と、
この案内支持部31内に非回転の移動自在形態で支持された、案内支持部31の孔厚よりも薄い厚みの移動駒部24と、
この移動駒部24の一方の側に該移動駒部24と一体成形で設けられた、取付箇所26の下方横縁36側を下方からあるいは上方から嵌め形態で支持する全周凹み形態の全周溝23を有し、かつ、ネジ穴35(ネジ棒を外側に突出させてもよい)を有する横縁縦縁支持部37と、
移動駒部24の他方の側に設けられた、ネジ穴35に螺合されるネジ棒32(ねじ穴でもよい)を有し、ベッド25の寝床側に位置されるように設けられた締め付け摘みであるロック操作手段34と、
基体部30のベッドの寝床側に設けられた逆L字棒部材からなる係止部10と、
基体部30の上方でベッド25の寝床側にナットやボルトなどの締め付け手段38によって、前方に突出形態に取り付けられた中空棒部材からなるアーム40と、
このアーム40の先端に取り付けられたフレキシブルアーム39と、
このフレキシブルアーム39の先端に設けられたクリップ41とからなるとともに、
横縁縦縁支持部37を上下移動可能としかつ好みの位置で固定状態とできるようにしてなるものである。
横縁縦縁支持部37の全周溝23によって、手摺りの縦胴縁(立ち手摺り部位)(図示せず省略)にも、その横から嵌めないし入れ形態として支持できる。
クリップ41には吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材11が挟持される。
アーム40ないしフレキシブルアーム39を設ける箇所は特に限定されるものではなく、上方横縁支持部28の上方に突出させた部材、基体部30の適宜な箇所、上方横縁支持部28に設ける、また、他の部材を介して設けるなど多様な形態がある。
【0012】
上方横縁支持部28を上方横縁27側に載せ嵌めないし入れ形態とし、横縁縦縁支持部37を持ち上げ移動させて下方横縁36側に下方から当て、ロック操作手段34を締め付け回してロックする。ロック操作手段34を緩めロックを解除し横縁縦縁支持部37を降ろして取付箇所26から簡単に外せる。
すなわち、女性のような非力な者でも、簡単・容易で素早く軽快に固定具の手摺り(取付箇所)への取り付けと取り外しができるものである。
これは、従来のバネ力により付勢挟持するクリップからなる固定具を設けた吸入器支持具(例えば、特開2010−201128号公報)の、クリップの付勢バネが強いために、女性など非力な者ではクリップを開くのが片手では無理、苦痛ないしストレスを強く感じさせるものであるという欠点を解消するものである。
すなわち、下方横縁36側への横縁縦縁支持部37の下からの軽い当て状態にしないし上からの載せ状態とし、ロック操作手段であるロック操作手段34による軽い回動締め付け操作・緩め操作だけによるロック・ロック解除操作だけで、簡単で素早く取り付け取り外し操作が行える。
【0013】
基体部30が取付箇所26の寝床側に位置され、横縁縦縁支持部37が基体部30の外側(寝床の反対側)に位置されているので、寝床に向いた前方突出形態であるアーム40側の荷重によって、基体部30には常に寝床側に倒れ荷重形態にされている。よって、ロック操作手段34によるロック状態が緩んで横縁縦縁支持部37が下がり横縁縦縁支持部37による下方横縁36側の支持が解除されても、基体部30は下方横縁36に押し当り回動止まり形態と上方横縁支持部28の横幅長さとによって固定具8が倒れないで姿勢を維持する形態を実現している。
【0014】
案内支持部31は溝形態、突起軌条形態、基体部30の側面側縁でもよい。
また、ロック操作手段34は寝床側の反対側でも、横からの締め付け形態でもよいし、ネジによる締め付けロック、締め付け解除(ロック解除)という方法に限定されず、カムレバーによるレバーの回動操作、単なる面ファスナーバンドによる締め付け操作、紐による結束操作によるロックとロック解除など他の方法でもよい。
【0015】
基体部30を上方横縁支持部28の寝床側部位を下方に延長した形態で形成したものもよい。それは、下方にすぼめ形態のもの、基体部30のように横幅の狭い形態で形成したもの、幅の広い形態で形成したものなど多様な形態がある。
また、昇降吊り部は昇降機能の無い固定された単なる吊り部とするのもよい。
また、支持アーム部2の横アーム部5を立ちアーム部4は別体とし、横アーム部5の端に立ちアーム部4を通す形態と、立ちアーム部4上を昇降移動可能に設け、横アーム部5を締め付け摘みなどによって、好みの高さ位置にロックできるようにするのもよい。
【0016】
図1、図2によって、固定具8の使用事例を説明する。
人工呼吸器、人工吸入器等であるベース装置3(医療機器に限定されない)のベース枠体13の支持アーム取付支持部14に、立ち状態に支持される立ちアーム部4、この立ちアーム部4から横に延びた横アーム部5とからなる、関節部を有さない逆L字形態の支持アーム部2が水平回動自在形態で設けられている。
支持アーム部2はフレキシブル管やコードなどのフレキシブル部材を吊り状態で支持する。
係止部10はベース装置3に設けられた固定具保持部9の係止孔12に着脱自在形態で挿入係止できるようにしている。
【0017】
ベース装置3は棒部材からなるベース枠体13にディスプレイ、制御部、吸入駆動部、キャスターなどを取り付けた形態であり、ベース枠体13の正面右側には支持アーム部2を取り付ける支持アーム取付支持部14が設けられ、左側には係止孔12を有する固定具保持部9が設けられている。
支持アーム取付け部14には締め付け摘み15が設けられ、支持アーム部2が回動しないように回動をロックできるようになっていて、締めつけ摘み15の締め付けにより主にベース装置3を移動走行させるときに支持アーム部2が回動振れないようにする。
【0018】
支持アーム部2の横アーム部5の先端には、吊り紐16を好みの位置でロックできる形態のリール17が設けられ、吊り紐16の先端には保持手段本体20にフレキシブル部材6a、6bをそれぞれ嵌め込む管嵌め込み部19a、19bを有するフレキシブル部材保持手段18が設けられている。
リール17、吊り紐16、フレキシブル部材保持手段18とで昇降吊り部21を形成している。
【0019】
支持アーム部2は水平方向に回動自在とされており、図1と図2には180度水平方向に回動した状態が示されている。
支持アーム部2の水平方向回動可能形態によって、ベース装置3が動いたりしても支持アーム部2が回動して固定具8に影響を与えることはない。また、ベース装置3の配置箇所の自由度を拡大するものである。
【実施例2】
【0020】
図4に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、下方横縁支持部を移動駒部24を有さないフック型の下方横縁支持部49とし、ロック操作手段34はネジ棒(図示せず)が設けられ、該ネジ棒が下方横縁支持部49に設けられたネジ孔(図示せず)に螺合され、該ネジ棒が案内支持部31に通され移動可能とされ、下方横縁支持部49の上端部は下方横縁36側の中央より上方に位置し、その先端部位は内側に突出した(湾曲突出も含む)突出部位50となっていて、ロック操作手段34のネジ棒が少し緩んで下方横縁支持部49が下がり状態になっても、突出部位50が下方横縁36側に当りそれ以上下がらないようにされる。すなわち、ロック操作手段34のネジ棒が少し緩んでも下方横縁支持部49による下方横縁36側の支持が保持されるようにしてなる固定具51を形成した点にある。
突出部位50はゴム製部材からなっているが、下方横縁支持部49そのものの突出部位でもよい。
立ち上がり部30の上方横縁支持部28の上方は、幅広くかつ厚みのある構成とした、クリップで挟持できるクリップ挟持プレート部52を形成している。これにより、例えば、クリップにフレキシブルアームを設けた器具を取り付けることができる。
図4では、板状部材からなる取付箇所29に固定している。
下方横縁支持部49は回し下向きにも左右横向きにもすることができ、横向きでは縦縁に支持するこができる。よって、取付箇所が上方横縁と下方横縁からなる形態のものと、取付箇所が上方横縁と縦横縁からなる形態のものと、そのいずれの形態のものでも取り付けができる。
【実施例3】
【0021】
図5に示す本発明の実施例3において前記実施例2と主に異なる点は、逆L字形状で下方から上げられる下方横縁支持部49のヘッド部位が上昇するのを避け通すヘッド避け部47を有するとともに、下方横縁36側に被さる下方横縁被さり部48が設けられてなる固定具53を形成した点にある。
下方横縁被さり部48は下方横縁支持部49が下方横縁36側から落ち離れても、下方横縁36側の背面側に当り固定具53の下方が振れ動くのを阻止して、保持姿勢を維持するように機能する。
【実施例4】
【0022】
図6〜図8に示す本発明の実施例4において60は固定具であって、この固定具60は次に述べるような構成となっている。
固定具60は、上下に間隔をあけた上方横縁61と下方横縁62を有する箇所である、例えばベッドの手摺りや柵などの取付箇所59と、上方横縁61と該上方横縁61から立ち下げられた縦胴縁である縦縁58を有する取付箇所57に着脱形態で取り付けられる固定具であり、前記上方横縁61に載って支持される湾曲横長形体の上方横縁支持部63と、この上方横縁支持部63を支持してなる板状部材からなる基体部64と、この基体部64の前記上方横縁支持部63より下方に設けられ縦孔開口形態の案内支持部65と、この案内支持部65に上下方向に移動可能形態で支持された、前記下方横縁62を入れて下方から支持状態とする下方横縁支持部67、前記縦縁58を入れて支持状態とする縦縁支持部68、下方横縁支持部67と縦縁支持部68の外側壁である締め付けプレート部66を有する横縁縦縁支持部69と、この横縁縦縁支持部69の前記下方横縁62ないし前記縦縁58の前記支持状態をロックするための摘みを回しネジ締め形態でロックする横縁縦縁支持部69の反対側に設けられたロック操作手段70とからなっている。
【0023】
横縁縦縁支持部69に一体形成形態で、下方横縁支持部67を延長する形態で案内支持部65内に位置されて非回転で上下移動可能とされた移動駒部71が設けられ、移動駒部71にはネジ孔(図示せず)が設けられ、該ネジ孔にはロック操作手段70のネジが螺合されている。
上方横縁61を下方横縁支持部67に入れてロック操作手段70を回してネジ締めすると、移動駒部71および横縁縦縁支持部69はロック操作手段70側に移動して、案内支持部65と締め付けプレート部66とで上方横縁61を挟持締め付けてロック状態とする(図7参照)。
縦縁58による縦縁支持部68のロック支持も同様である(図8参照)。
【0024】
基体部64の横縁縦縁支持部69より上方には、上方横縁支持部63が上方横縁61に載った状態で下方横縁62に上方から被さるように配置された下方横縁被さり部72と、縦縁58に横から被さるように配置された縦縁被さり部73を有する被さり回動阻止板74が設けられている。
上方横縁支持部63を上方横縁61に載せて下方横縁被さり部72が下方横縁62に被さって基体部64が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手の親指を下方横縁被さり部72の上部に当て、他の指を横縁縦縁支持部69の下部に当てて、下方横縁支持部67を押し上げ下方横縁62に押し付けた押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段70を操作して下方横縁支持部67をロックすることができ、上方横縁支持部63を上方横縁61に載せて縦縁被さり部73が縦縁に被さって基体部64が回動しないように支持した仮保持状態にできるので、一方の手で縦縁側支持部68を縦縁58に押し付け状態にして、他方の手でロック操作手段70を操作して縦縁側支持部68をロックする。
【0025】
基体部64の上部には固定軸(図示せず)を上部に有する回動支持基体75が固定され、前記固定軸には他方に分離部76を有する回動体77が設けられ、分離部76の一方の分離部位側面にはネジ孔78が螺刻され、分離部76の他方の分離部位側面にはネジ通し孔(図示せず)があけられ、締め付け摘み79のネジ(図示せず)が前記ネジ通し孔を通されネジ孔78に螺合されている。
固定軸(図示せず)の上部にはネジ孔(図示せず)が螺刻され、該ネジ孔にはワッシャ80を挟んでボルト81が螺合されて回動体77が、前記固定軸から外れることがないようにされている。
分離部76の他方の分離部位背面には下向き棒部材からなる係止部82が設けられている。係止部82は、係止部82が差し込まれる差込孔を有する箇所に差し込んで、固定具60を保持するためのものである。例えば人工呼吸装置の枠体に設けられた差込孔。
回動体77の前面部位には棒部材からなるアーム83が設けられている。アーム83の先端にはフレキシブルアーム(図示せず)が設けられ、前記フレキシブルアームの先端にはクリップ(図示せず)が設けられている。
締め付け摘み79の締め付け操作(正回し操作)で一方の分離部位と他方の分離部位は狭められ、固定軸は締め付けられて回動体77が回動しないようにロックされる。締め付け摘み79を逆回し操作すると一方の分離部位と他方の分離部位は離間されて、固定軸の締め付けロックは開放されて、回動体77を回動操作することができる。
図7のごとくアーム83を前方に向いた前方突出形態でロックすることも、図8のごとくアーム83を前方突出形態から回動して上方横縁61と並び形態である横向き形態に非力な力で簡単に素早く行える。
【実施例5】
【0026】
図9に示す本発明の実施例5において前記実施例4と主に異なる点は、回転支持基体75の上部に固定された固定軸(図示せず)に、回動自在に回動体85を取り付け、前記固定軸に螺刻されたネジ孔に締め付け摘み79のネジ(図示せず)を螺合させ、締め付け摘み79を締め付け方向(正方向)に回し操作すると、該締め付け摘み79と回転支持基体75の上部面とで回動体85を挟持締め付けて、該回動体85が回動しないようにロックされるようにされ、回動体85の前面にはフレキシブルアーム86、フレキシブルアーム87が上下関係で取り付けられ、それぞれの先端にはクリップ(図示せず)が設けられてなる固定具88を形成した点にある。
固定軸がネジ棒である場合は、締め付け摘み79は該ネジ棒が螺合するネジ孔を設けた形態となる。
フレキシブルアーム86、フレキシブルアーム87の使用形態としては、フレキシブルアーム86が掛かる荷重に耐えられず下に垂れ曲がるような場合、フレキシブルアーム87のクリップでフレキシブルアーム86の適当な箇所を挟持して、フレキシブルアーム86が荷重に耐えるようにする形態にすることができる。
いずれも、全体がフレキシブルアームであるので、曲げ操作範囲が広くより柔軟な対応ができる。
いずれか一方を、棒部材からなるアームのみのものにする、棒部材からなるアームとその先端に設けたフレキシブルアームからなるものにするなどもよい。
【実施例6】
【0027】
図10に示す本発明の実施例6において前記実施例4と主に異なる点は、回動支持基体75を固定した基体部90を立ち下げ、基体部90の上方に縦孔開口形態の案内支持部91を設け、案内支持部91に上下移動可能に支持案内された上方横縁61に上方から載る側面形態が掛かりフック形態である上方横縁支持部92が設けられ、上方横縁支持部92に一体化されて案内支持部91内に位置されて非回転で上下移動可能な移動駒部71が設けられ、移動駒部71に螺刻されたネジ孔(図示せず)ないしネジ棒(図示せず)にロック操作手段70がそのネジ棒(図示せず)ないしネジ孔(図示せず)を螺合させて、上方横縁支持部92の反対側に設けられ、基体部90の上方横縁支持部92と同一面の下方に設けられた下方横縁62に上方から載り状態となって支持される、側面形態が掛かりフック形態である下方横縁支持部93が固定設けられてなる固定具94を形成した点にある。
ロック操作手段70を軽く締めて上方横縁支持部92を最上方にロックし、下方横縁支持部93を下方横縁62に載せ、ロック操作手段70を緩め上方横縁支持部92を降ろして上方横縁61に載せ置き、ロック操作手段70を軽く締めて上方横縁支持部92の移動をロックする。
ベッドの柵ないし手摺り上方横縁支持部92と下方横縁支持部93の横長さは5cm程度から10cm程度(実施例4の上方横縁支持部63の様な形状長さ)がよい。すくなくとも、下方横縁支持部93の横長さは5cm程度から10cm程度と幅広にするのが載せたときの安定性をよいものにできる。
【実施例7】
【0028】
図11に示す本発明の実施例7において前記実施例5と主に異なる点は、回動支持基体75の下部側に側面からネジ孔(図示せず)とネジ通し孔(図示せず)を設け、基体部90にもネジ通し孔(図示せず)を設け、基体部90にも前記ネジ通し孔および回動支持基体75のネジ通し孔を通し前記ネジ孔に螺合するネジ棒(図示せず)を有する取り付け摘み96の着脱によって、回動支持基体75およびその上部物を着脱自在形態とし、案内支持部を基体部90の下方まで延びた長さで下方横縁支持部93の移動も支持する形態とした案内支持部97とし、上方横縁支持部を上方横縁61の下方から当り支持する側面から見た形状がフック形態である上方横縁支持部98とし、案内支持部97の上方に下方横縁支持部93が下方横縁62に載った状態では、上方横縁61がその内側に位置されて該上方横縁61が当り移動が阻止されることで基体部90が倒れ外れ無いように仮支持を可能する上方横縁被さり部99を設け、下方横縁支持部93の移動をロックするためのロック操作手段70と同様な構成のロック操作手段100を設けてなる固定具101を形成した点にある。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、主に医療補助具産業で利用される。
【符号の説明】
【0030】
2:支持アーム部、
3:ベース装置、
4:立ちアーム部、
5:横アーム部、
6a、6b:フレキシブル部材、
8:固定具、
9:固定具保持部、
10:係止部、
11:支持される部材、
12:係止孔、
13:ベース枠体、
14:支持アーム取付支持部、
15:締めつけ摘み、
16:吊り紐、
17:リール、
18:フレキシブル部材保持手段、
19a、19b:管嵌め込み部、
20:保持手段本体、
21:昇降吊り部、
23:全周溝、
24:移動駒部、
25:ベッド、
26:取付箇所、
27:上方横縁、
28:上方横縁支持部、
29:取付箇所、
30:基体部、
31:案内支持部、
32:ネジ棒、
34:ロック操作手段、
35:ねじ穴、
36:下方横縁、
37:横縁縦縁支持部、
38:締め付け手段、
39:フレキシブルアーム、
40:アーム、
41:クリップ、
47:ヘッド避け部、
48:下方横縁被さり部、
49:下方横縁支持部、
50:突出部位、
51:固定具、
52:クリップ挟持プレート部、
53:固定具、
57:取付箇所、
58:縦縁、
59:取付箇所、
60:固定具、
61:上方横縁、
62:下方横縁、
63:上方横縁支持部、
64:基体部、
65:案内支持部、
66:締め付けプレート部、
67:下方横縁支持部、
68:縦縁支持部、
69:横縁縦縁支持部、
70:ロック操作手段、
71:移動駒部、
72:下方横縁被さり部、
73:縦縁被さり部、
74:被さり回動阻止板、
75:回動支持基体、
76:分離部、
77:回動体、
78:ネジ孔、
79:締め付け摘み、
80:ワッシャ、
81:ボルト、
82:係止部、
83:アーム、
85:回動体、
86:フレキシブルアーム、
87:フレキシブルアーム、
88:固定具、
90:基体部、
91:案内支持部、
92:上方横縁支持部92、
93:下方横縁支持部、
94:固定具、
96:取り付け摘み、
97:案内支持部、
98:上方横縁支持部、
99:上方横縁被さり部、
100:ロック操作手段、
101:固定具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられ案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記下方横縁を上方からあるいは下方から支持する下方横縁支持部と、
この下方横縁支持部の前記下方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段とからなることを特徴とする固定具。
【請求項2】
上下に間隔をあけた上方横縁と該上方横縁から立ち下げ形態で設けられた縦胴縁や縦板などの縦縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられた前記縦縁に支持される縦縁支持部と、
前記縦縁の前記縦縁支持部による支持をロックするロック操作手段とからなることを特徴とする固定具。
【請求項3】
下方横縁支持部を、下方横縁が入る横縁支持部と縦胴縁や縦板などの縦縁が入る縦縁支持部を有する横縁縦縁支持部としたことを特徴とする請求項1記載の固定具。
【請求項4】
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具。
【請求項5】
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項2記載の固定具。
【請求項6】
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設け、前記上方横縁支持部を前記上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項3記載の固定具。
【請求項7】
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固定具。
【請求項8】
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
基体部と、
この基体部に設けられた案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記上方横縁を下方あるいは上方から支持状態する上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部の前記上方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段と、
前記上方横縁支持部の下方で前記基体部に設けられた、前記下方横縁に上から載るように支持状態とする下方横縁支持部とからなることを特徴とする固定具。
【請求項9】
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項8記載の固定具。
【請求項10】
取付箇所がベッドに取り付けられているないし取り付けられる柵あるいは手摺であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固定具
【請求項1】
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられ案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記下方横縁を上方からあるいは下方から支持する下方横縁支持部と、
この下方横縁支持部の前記下方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段とからなることを特徴とする固定具。
【請求項2】
上下に間隔をあけた上方横縁と該上方横縁から立ち下げ形態で設けられた縦胴縁や縦板などの縦縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
前記上方横縁に載って支持される上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部を支持してなる基体部と、
この基体部に設けられた前記縦縁に支持される縦縁支持部と、
前記縦縁の前記縦縁支持部による支持をロックするロック操作手段とからなることを特徴とする固定具。
【請求項3】
下方横縁支持部を、下方横縁が入る横縁支持部と縦胴縁や縦板などの縦縁が入る縦縁支持部を有する横縁縦縁支持部としたことを特徴とする請求項1記載の固定具。
【請求項4】
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具。
【請求項5】
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項2記載の固定具。
【請求項6】
上方横縁支持部を上方横縁に載せた状態で下方横縁に被さって基体部が回動しないように支持する下方横縁被さり部を設け、前記上方横縁支持部を前記上方横縁に載せた状態で縦縁に被さって基体部が回動しないように支持する縦縁被さり部を設けたことを特徴とする請求項3記載の固定具。
【請求項7】
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固定具。
【請求項8】
上下に間隔をあけた上方横縁と下方横縁を有する箇所である取付箇所に着脱形態で取り付けられる固定具であって、
基体部と、
この基体部に設けられた案内支持部と、
この案内支持部に上下方向に移動可能形態で支持されて前記上方横縁を下方あるいは上方から支持状態する上方横縁支持部と、
この上方横縁支持部の前記上方横縁の前記支持状態をロックするためのロック操作手段と、
前記上方横縁支持部の下方で前記基体部に設けられた、前記下方横縁に上から載るように支持状態とする下方横縁支持部とからなることを特徴とする固定具。
【請求項9】
アームが回動可能に設けられ、前記アームを回動しないようにロックし且つ該ロックを解除するアーム回動操作手段が設けられてなるとともに、アームが前方突出形態から回動されて上方横縁と並び形態である横向き形態にできることを特徴とする請求項8記載の固定具。
【請求項10】
取付箇所がベッドに取り付けられているないし取り付けられる柵あるいは手摺であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固定具
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−48887(P2013−48887A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−132432(P2012−132432)
【出願日】平成24年6月12日(2012.6.12)
【出願人】(000212599)
【出願人】(509199225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年6月12日(2012.6.12)
【出願人】(000212599)
【出願人】(509199225)
【Fターム(参考)】
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