固定型枕

【課題】
従来、様々な形の枕は市販されているが、いずれも人が睡眠している間、身体下の敷き布団やシーツに固定されていない。このような枕は、睡眠中に枕が敷き布団との相対移動が発生するため、頭部と枕とのずれが発生しやすく、肩こりや頸部捻挫が起こりやすい。また、枕の高さが調節できても、枕のずれや移動によって適切な高さが保てない。
【解決手段】
上記に述べたような問題点を解決するために、本発明においては、睡眠時に枕を身体下の敷き布団やシーツに固定し、また、枕の高さ調節マットを使用することにより、頭部と枕との適正な位置と高さが保ちやすく、睡眠時に発生する肩こりや頸部捻挫の防止に役立つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は人が睡眠している間、枕が正常位置からずれるのを防ぎ、正しい睡眠姿勢を保つことにより頸部や肩部の疾病を予防することに資する。
【背景技術】
【０００２】
従来、様々な形の枕は市販されているが、いずれも人が睡眠している間、身体下の敷く物（たとえば、敷き布団やシーツなど）に固定されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、前記従来の枕には次のような問題があった。
まず、睡眠中に前記の敷く物との相対移動が発生するため、頭部と枕とのずれが発生しやすく、肩こりや頸部捻挫が起こりやすい。
また、枕の高さが調節できても、枕のずれや移動によって適切な高さが保てない。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記に述べたような問題点を解決するために、本発明においては、睡眠時に枕を身体下の敷く物（たとえば、敷き布団やシーツなど）に固定し、また、枕の高さ調節マットを使用することにより、頭部と枕との適正な位置と高さが保ちやすく、睡眠時に発生する肩こりや頸部捻挫の防止に役立つ。
【発明の効果】
【０００５】
本発明においては、人が睡眠している時に、枕を身体下の敷く物（たとえば、敷き布団やシーツなど）に固定し、また、枕の高さ調節マットを併せて使用することを提案した。本発明の寝具を使用することにより、睡眠中に頭部と枕との適正な位置と高さが保ちやすく、睡眠時に発生する肩こりや頸部捻挫の防止に役立つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
図１は固定型枕と枕固定用の敷く物を示す。固定型枕と枕固定用の敷く物との間に相対移動が無い。固定型枕を枕固定用の敷く物に固定するために、図４に示すように、マジックテープ（登録商標）、ファスナー、縫い糸などを用いて、固定型枕を枕固定用の敷く物に固定する。なお、枕固定用の敷く物側にも、図４に示すように、固定枕の裏面と同じ配置パターンを設け、固定型枕を固定する。
【０００７】
図２は枕の高さ調節ができる高さ調節マット付きの固定型枕を示す。高さ調節マットの両面には、図４に示すように、固定枕の裏面および枕固定用の敷く物と同じようなマジックテープ（登録商標）、ファスナー、縫い糸などの配置パターンを設け、マジックテープ（登録商標）、ファスナー、縫い糸などを用いて、固定型枕および枕固定用の敷く物に固定する。
【０００８】
図３は枕固定用の敷く物と一体になる固定型枕を示す。この場合、固定型枕と枕固定用の敷く物とは製造時に一体化され、使用時に両方を分離することができない。
【０００９】
図４は定型枕を枕固定用の敷く物に固定するとき、および高さ調節マットを固定型枕と枕固定用の敷く物に固定するときに用いられるマジックテープ（登録商標）、ファスナー、縫い糸などの配置パターンの例を示す。なお、定型枕を枕固定用の敷く物に固定するとき、および高さ調節マットを固定型枕と枕固定用の敷く物に固定するときに用いられる他の配置パターンも考えられるが、これらを固定さえ実現できれば、どのような配置パターンも良い。
【００１０】
マジックテープ（登録商標）、ファスナーなどを用いることにより、定型枕と枕固定用の敷く物との脱着、および高さ調節マットと固定型枕と枕固定用の敷く物との脱着を簡単に行うことができ、脱着タイプの固定型枕が実現できる。
【００１１】
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る定型枕、枕固定用の敷く物、高さ調節マットおよび固定方法と脱着方法を具体例で説明したが、上記発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】固定型枕と枕固定用の敷く物を示すグラフである。
【図２】固定型枕と枕固定用の敷く物および枕の高さ調節マットを示すグラフである。
【図３】枕固定用の敷く物と一体になっている固定型枕を示すグラフである。
【図４】定型枕を枕固定用の敷く物に固定するとき、および高さ調節マットを固定型枕と枕固定用の敷く物に固定するときに用いられるマジックテープ（登録商標）、ファスナー、縫い糸などの配置パターンの例を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
人が就寝時に使用し、身体下に敷く物に固定し、前記の敷く物との相対移動がない枕。
【請求項２】
請求項１に記載の敷く物は人が就寝時に頭部から肩以下の身体部分まで敷かれている敷き布団やシーツなどであって、前記の枕を固定できる枕固定用の敷く物。
【請求項３】
請求項１に記載の枕は前記の敷く物に常時に固定するタイプと、脱着できるタイプとの２タイプを有する固定型枕と枕固定用の敷く物。
【請求項４】
請求項３に記載の脱着をマジックテープ（登録商標）、あるいは、ファスナーなどにより実現することを特徴とする固定型枕と枕固定用の敷く物。
【請求項５】
前記の枕は敷きマットにより前記の枕の高さ調節ができる高さ調節マット付きの固定型枕と枕固定用の敷く物。
【請求項６】
請求項５に記載の高さ調節を行った後、就寝している間に前記の枕と前記の敷く物との相対移動が無く、前期の枕の高さも変動しないという特徴を有する、高さ調節マット付きの固定型枕と枕固定用の敷く物。
【請求項７】
前記の枕は前記の敷く物と一体になる固定型枕と枕固定用の敷く物。

【図１】