説明

固定磁気ディスク装置における制御装置、画像形成装置及びプログラム

【課題】当初搭載されていた固定磁気ディスク装置と異なる固定磁気ディスク装置が搭載された場合でも、固定磁気ディスク装置の寿命短縮を回避する。
【解決手段】起動時の複合機は、HDD30の外形寸法を判別して(ステップ100)、3.5インチHDDと判別されたか否かを判定し(ステップ102)、肯定された場合は3.5インチ用制御パラメータをHDD30の制御プログラムに設定して(ステップ104)、否定された場合は2.5インチ用制御パラメータをHDD30の制御プログラムに設定する(ステップ106)。3.5インチ用制御パラメータにより、電力の供給・供給停止回数、モータの駆動・駆動停止回数、及び磁気ヘッドのロード・アンロード回数の各々を低減する制御を行い、2.5インチ用制御パラメータにより、電力供給時間、モータ駆動時間、及び磁気ヘッドの浮上時間を低減する制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定磁気ディスク装置における制御装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
固定磁気ディスク装置(以下、HDD)の信頼性を向上させる技術としては、特許文献1に、HDDに不揮発性のメモリを設け、書き込みデータを一時的に不揮発性のメモリに蓄え、読み取り命令が発行されたとき、ヘッドがロード状態にあるときにまとめて磁気ディスク上に書き込むことにより、磁気ヘッドが磁気ディスク上に滞在する時間、及びロードアンロード回数を低減させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、3.5インチHDDは、データ記録再生速度が高速であり、カラープリンタに搭載される等、高速の動作を要求される用途に用いられることが多い。また、3.5インチHDDは、連続運転時間が長い用途に用いられることが多い。このため、電力の供給・供給停止の切り換え、及びヘッドの退避は1日に1回程度行われることが想定された仕様となっている。従って、3.5インチHDDをシステムに搭載する場合は、電力供給・供給停止の切り換え、モータの回転・回転停止の切り換え、及びヘッドの退避を行うことを抑えるように制御することが好ましい。また、3.5インチHDDは、消費電力を下げる仕組みが取り入れられていないものが多く、消費電力が大きい場合が多い。
【0004】
これに対し、2.5インチHDDは、消費電力が少なく、省電力を優先させたシステムに搭載されることが多い。また、省電力を優先させたシステムは、例えば、HDDを使わない時に頻繁にHDDへの電力供給を停止することで消費電力を下げるようになっている。さらに、HDDに一定時間のアクセスが無い場合は、HDD自身が内部で省電力モードに入る場合もあり、例えば、磁気ヘッドを退避させたり、HDDの一部の内部回路への電力供給を停止したりすることにより、必要な部分にだけ電力を供給して消費電力を下げるようになっている。このように、2.5インチHDDは頻繁に電力供給が停止されるため、電力の供給時間は1日に数時間と想定されており、電力の供給が継続される状態は避けなければならない。また、モータの回転時間にも制限があり、モータの回転を継続させる状態は避けなければならない。
【0005】
一方、同じ種類のシステムであっても、例えば省電力が重視される場合には2.5インチHDDの搭載が適しており、例えば多量のコピーを行ったり、長時間にわたってプリントを行う場合等には3.5インチHDDの搭載が適している。このように、同じ種類のシステムであっても、用途に応じて最適なHDDが異なる場合がある。
【0006】
また、近年の2.5インチHDDのデータ記録再生速度は、一昔前の3.5インチに迫っており、従来では3.5インチHDDが用いられていた用途にも、2.5インチHDDが採用されるようになってきた。一方、生産数量の差により、3.5インチのHDDは2.5インチHDDより安価である。
【0007】
このように、同一のシステムであっても、用途、目的に応じて異なる外形寸法のHDDを搭載する場合がある。
【特許文献1】特開2001−250315公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、当初搭載されていた固定磁気ディスク装置と異なる固定磁気ディスク装置が搭載された場合でも、入れ替え後の固定磁気ディスク装置の寿命短縮を回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の固定磁気ディスク装置における制御装置は、磁気ディスクを回転するモータ及び当該磁気ディスクに対して退避可能なヘッドを備えた固定磁気ディスク装置の外形寸法を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記外形寸法に応じて前記固定磁気ディスク装置の制御を変更する変更手段と、を備えている。
【0010】
請求項2に記載の固定磁気ディスク装置における制御装置は、請求項1に記載の固定磁気ディスク装置における制御装置において、前記変更手段は、前記外形寸法に応じて、前記固定磁気ディスク装置への電力供給停止回数の増減、前記ヘッドの退避回数の増減、及び前記モータの回転時間の増減のうち少なくとも1つの制御を変更する。
【0011】
請求項3に記載の固定磁気ディスク装置における制御装置は、請求項1に記載の固定磁気ディスク装置における制御装置において、前記変更手段は、前記判別手段が、固定磁気ディスク装置の外形寸法を判別できなかった場合、前記固定磁気ディスク装置への電力供給停止回数の低減、前記ヘッドの退避回数の低減、及び前記モータの回転時間の低減のうち少なくとも1つの制御を変更する。
【0012】
請求項4に記載の画像形成装置は、あらかじめ定められた条件によって画像形成装置を省電力モードに移行させる省電力移行手段と、固定磁気ディスク部の外形寸法を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記外形寸法が所定以上の場合に前記固定磁気ディスク部内のヘッドの退避回数を抑える制御を変更する変更手段とを備え、前記変更手段は、前記省電力モード中は前記ヘッドの退避を禁止するように制御を変更する。
【0013】
請求項5に記載の画像形成装置は、あらかじめ定められた条件によって画像形成装置を省電力モードに移行させる省電力移行手段と、固定磁気ディスク部の外形寸法を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記外形寸法が所定以上の場合に前記固定磁気ディスク部への電力供給の制御を変更する変更手段と、前記変更手段は、前記省電力モード中は前記固定磁気ディスク部への電力供給を継続するように制御を変更する。
【0014】
請求項6に記載のプログラムは、コンピュータを磁気ディスクを回転するモータ及び当該磁気ディスクに対して退避可能なヘッドを備えた固定磁気ディスク装置の外形寸法を判別する判別手段、前記判別手段により判別された前記外形寸法に応じて前記固定磁気ディスク装置の制御を変更する変更手段、として機能させるものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、当初搭載されていた固定磁気ディスク装置の外形寸法と異なる外形寸法の固定磁気ディスク装置が搭載された場合でも最適な制御が行えるので、異なる外形寸法の固定磁気ディスク装置に入れ替えられた場合でも、入れ替え後の固定磁気ディスク装置の本来の寿命を短縮することを回避することができる、という効果が得られる。
【0016】
請求項2の発明によれば、当初搭載されていた固定磁気ディスク装置の外形寸法と異なる外形寸法の固定磁気ディスク装置が搭載された場合でも最適な制御が行えるので、異なる外形寸法の固定磁気ディスク装置に入れ替えられた場合でも、入れ替え後の固定磁気ディスク装置の本来の寿命を短縮することを回避することができる、という効果が得られる。
【0017】
請求項3の発明によれば、固定磁気ディスク装置が入れ替えられた場合、入れ替え後の固定ディスク装置の外形寸法が判別できない場合でも入れ替え後の固定磁気ディスク装置の本来の寿命を短縮することを回避することができる、という効果が得られる。
【0018】
請求項4の発明によれば、当初搭載されていた固定磁気ディスク部の外形寸法と異なる外形寸法の固定磁気ディスク部が画像形成装置に搭載された場合でも最適な制御が行えるので、入れ替え後の固定磁気ディスク部の本来の寿命を短縮することを回避することができると共に、画像形成装置の信頼性の向上を図ることができる、という効果が得られる。
【0019】
請求項5の発明によれば、当初搭載されていた固定磁気ディスク部の外形寸法と異なる外形寸法の固定磁気ディスク部が画像形成装置に搭載された場合でも最適な制御が行えるので、入れ替え後の固定磁気ディスク部の本来の寿命を短縮することを回避することができると共に、画像形成装置の信頼性の向上を図ることができる、という効果が得られる。
【0020】
請求項6の発明によれば、当初搭載されていた固定磁気ディスク装置の外形寸法と異なる外形寸法の固定磁気ディスク装置が搭載された場合でも最適な制御が行えるので、入れ替え後の固定磁気ディスク装置の本来の寿命を短縮することを回避することができる、という効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態の一例を説明する。図1は、本実施の形態に画像形成装置として適用する複合機10の概略構成を示す図である。
【0022】
複合機10には、CPU12、ROM14、及びRAM16等がバス18によって接続されたシステムコントローラ20が設けられている。また、複合機10には、操作パネル及びディスプレイを含み各種の入力操作や複合機10の動作状態の表示等が行われるユーザーインターフェース装置(U/I装置)22、スキャナ24、プリントエンジン26、通信回線を介してデータの送受信を行うファクシミリ機能28、並びに固定磁気ディスク装置(以下、HDD)30を含んで構成されており、これらがシステムコントローラ20のバス18に接続されている。また、システムコントローラ20は、ネットワークインターフェース(図示省略)を介してパーソナルコンピュータ等にネットワーク接続可能になっている。
【0023】
スキャナ24は、例えばプラテンガラス(図示省略)上に原稿が載せられることにより、この原稿画像を読み取って、原稿画像に応じた画像データを生成する。また、プリントエンジン26は、例えば電子写真プロセスを適用して、画像データに応じた画像を記録紙等に形成する。このように、複合機10では、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ等から入力される画像データ、スキャナ24によって読み込んだ原稿画像の画像データ等に基づき、プリントエンジン26による画像形成を行う。
【0024】
HDD30には、システムコントローラ20の制御によってスキャナ24によって生成された画像データ、ネットワーク等を介して入力される画像データ等が書き込まれる。また、HDD30は、システムコントローラ20の制御によって書き込まれているデータが読み取られる。
【0025】
また、複合機10には、電源装置32が接続されており、複合機10は、電源スイッチ(図示省略)がオンされることにより、電源装置32からの電力が供給される。システムコントローラ20は電力が供給されることで起動し、複合機10が作動可能となるように立ち上げる。電源装置32は、複合機10に設けられた切換装置34を介してシステムコントローラ20、U/I装置22、スキャナ24、プリントエンジン26、ファクシミリ機能28、及びHDD30の各々の電力供給先に作動用の電力を供給する(一点差線で図示)。切換装置34は、システムコントローラ20の制御によって、電力供給先の各々への電力の供給と供給停止とを切り換える。また、切換装置34は、システムコントローラ20の制御によって、電力供給先の各々への電力の供給量を変更する。
【0026】
ところで、複合機10は、電力供給先における電力消費量の低減を図るために、電源装置32からの電力供給量を低減させる省電力モードに移行される。システムコントローラ20は、例えば、電力供給先の各々を監視し、作動停止状態が所定時間以上経過したとき等の予め設定したタイミングで複合機10を省電力モードへ移行させる。省電力モードに移行すると、システムコントローラ20は、電力の供給を停止する停止制御信号、電力の供給量を低減する低減制御信号等を電力供給先に応じて生成し、切換装置34に出力する。切換装置34は、システムコントローラ20から停止制御信号、低減制御信号等が入力されることにより、電力供給先に応じて電力の供給の停止、電力の供給量の低減等を行う。
【0027】
次に、図2を参照してHDD30の概略構成を説明する。
【0028】
HDD30は、両面に磁性層が形成され、回転駆動モータ42により回転される磁気ディスク40と、情報を読取るための再生素子と、情報を書込むための記録素子とで構成され、磁気ディスク40の各々の面に対応して設けられた磁気ヘッド44とを備えている。磁気ヘッド44は、対応するアクセスアーム46の先端部に取付けられており、磁気ディスク40の対応する記録面から若干(例えば0.1〜0.2ミクロン程度)離れた位置に保持されている。アクセスアーム46はヘッド駆動モータ48に取り付けられており、ヘッド駆動モータ48の駆動によってアクセスアーム46が旋回するようになっている。このアクセスアーム46の旋回によって、各磁気ヘッド44が磁気ディスク40の各記録面上を半径方向に移動し、磁気ディスク40上の所定部位に位置され、磁気ヘッド44は、磁気ディスク40の回転方向に沿って情報の読み取り及び書き込みを行うようになっている。また、情報の読み取り及び書き込みを行わないときには、アクセスアーム46の旋回によって、各磁気ヘッド44は磁気ディスク40の各記録面上から退避されてもよい。
【0029】
なお、図2には1枚の磁気ディスクを図示しているが、磁気ディスクは複数枚内蔵されていてもよく、複数枚内蔵されている場合は、各々の磁気ディスクは所定間隔隔てて互いの軸線が一致するように設置される。
【0030】
HDD30は、データ信号を入出力するための信号コネクタ50を備えている。HDD30へのデータ信号の入力及びHDD30からのデータ信号の出力は、システムコントローラ20の制御により信号コネクタ50を介して行われる。
【0031】
また、HDD30は、電力を入力するための電源コネクタ52を備えている。HDD30への電力の供給は、システムコントローラ20の制御により電源コネクタ52を介して行われる。
【0032】
信号コネクタ50及び電源コネクタ52は、HDD30を制御するためのハード磁気ディスクコントローラ(以下、HDCという)54に接続されている。HDC54は、CPU,ROM,RAMを含んで構成されており、信号コネクタを介したデータ信号の入出力を制御するI/O制御と、デジタルアナログ変換等を行い、信号コネクタ50を介して入力されるデータ信号を後述するRWアンプ60へ出力するデータ信号に変換すると共に、RWアンプ60から出力されるデータ信号を信号コネクタ50を介して出力するデータ信号に変換する信号処理と、磁気ヘッド44の位置、及び回転駆動モータ42の回転を制御する駆動制御とを少なくとも実行する。
【0033】
HDC54は、モータ回転制御回路56に接続されている。HDC54は、モータ回転制御回路56に回転制御信号を出力し、モータ回転制御回路56は、回転制御信号に応じて回転駆動モータ42を駆動する。また、HDC54は、ヘッド位置制御回路58に接続されている。HDC54は、ヘッド位置制御回路58に位置決め信号及びロード・アンロード(L/UL)信号を出力し、ヘッド位置制御回路58は、位置決め信号及びL/UL信号に応じてヘッド駆動モータ48を駆動する。さらに、HDC54は、Read/White(RW)アンプ60に接続されている。HDC54は、信号処理した読取(R)及び書込(W)信号をRWアンプ60に出力し、RWアンプ60は、RW信号を所定倍率で増幅して、磁気ヘッド44に出力する。また、RWアンプ60は磁気ヘッド44からRW信号によって読み取られた情報、及びサーボ信号を入力し、HDC54は、RWアンプ60からRW信号によって読み取られた情報、及びサーボ信号を入力する。HDC54は、入力されたサーボ信号に基づいて位置決め信号を生成し、ヘッド位置制御回路58に出力する。
【0034】
また、HDD30は、揮発メモリよって構成されリードキャッシュやライトキャッシュに用いられるバッファメモリ62を有する。このバッファメモリ62は、頻繁に再生が行われる情報を一時的に格納するリードキャッシュ機能を有する。また、バッファメモリ62は、システムコントローラ20からの書込命令に対して磁気ディスク40への書込みに先立ち、一時的に書込情報を格納するライトキャッシュ機能を有し、一度バッファメモリ62に格納された情報を磁気ディスク40に格納する。HDC54によるI/O制御は、磁気ディスク40又はバッファメモリ62から情報の読み取り及び書き込みを行うものである。なお、このバッファメモリ62は設けなくともよい。
【0035】
ところで、HDDは外形寸法に応じて仕様が異なっている。以下、一般的な複合機に搭載される3.5インチHDDと2.5インチHDDについて説明する。なお、例えば3.0インチのプラッタを内蔵しているHDDであっても、外形寸法が3.5インチHDDの規格と同じである場合は、3.5インチHDDとして扱う。
【0036】
3.5インチHDDは、例えば多量のコピーを行ったり、長時間にわたってプリントを行う連続運転時間が長い複合機に搭載される場合が多く、複合機の電源スイッチがオンされてからオフされるまでの間は電力が供給したままとすることが想定された仕様となっている。このため、電力の供給・供給停止の頻繁な切り換え、磁気ディスクを回転させるモータの駆動・駆動停止の頻繁な切り換え、及び磁気ヘッドのロード・アンロードの頻繁な切り換えは想定されていない。このため、例えば代表的な3.5インチHDDの場合、磁気ヘッドの退避回数の寿命回数は50,000回とされている。これにより、電力の供給・供給停止、モータの駆動・駆動停止、及び磁気ヘッドのロード・アンロードを頻繁に切り換えた場合、3.5インチHDDの信頼性を下げると共に、HDDの寿命に悪影響を及ぼすことがある。従って、3.5インチHDDを搭載する場合は、電力の供給・供給停止の切り換え、モータの回転・回転停止の切り換え、または磁気ヘッドのロード・アンロードを行うことを抑えるように制御を行うことが好ましい。
【0037】
一方、2.5インチHDDは、例えば省電力を優先した複合機に搭載される場合が多く、作動していないときは電力の供給が停止されることが想定された仕様となっている。このため、電力を供給したままとすること、磁気ディスクを回転させるモータを駆動をさせたままとすること、及び磁気ヘッドを磁気ディスク上に浮上させたままとすることは想定されていない。このため、例えば、代表的な2.5インチHDDの場合、磁気ヘッドの退避回数の寿命回数は300,000回〜600,000回とされている。これにより、長時間の電力供給、モータ駆動、磁気ヘッドの浮上を行った場合、2.5インチHDDの信頼性を下げると共に、HDDの寿命に悪影響を及ぼすことがある。従って、2.5インチHDDを搭載する場合は、電力供給時間、モータ駆動時間、磁気ヘッドの浮上時間を抑えるように制御を行うことが好ましい。
【0038】
このように、HDDは、外形寸法により仕様が異なっているため、HDDを搭載するシステムは、搭載されるHDDの外形寸法に応じて、HDDを制御する制御プログラムを変える必要がある。
【0039】
ところで、同じ機種の複合機であっても、例えば省電力が重視されるものには2.5インチHDDを搭載し、例えば多量のコピーを行ったり、長時間にわたってプリントを行うものには3.5インチHDDを搭載する場合がある。
【0040】
また、近年の2.5インチHDDのデータ記録再生速度は、一昔前の3.5インチに迫っており、従来では3.5インチHDDが搭載されていた複合機に、2.5インチHDDが搭載される場合がある。
【0041】
このように、同一の複合機であっても異なる外形寸法のHDDを搭載される場合がある。この場合、同一の複合機であっても、搭載されるHDDの外形寸法に応じてHDDの制御プログラムを変える必要がある。そこで、本実施の形態に係る複合機10は、HDDの外形寸法に応じて制御プログラムの制御内容を変更する。
(第1の実施の形態)
図3のフローチャートは、複合機10の起動時に行われる処理ルーチンを示している。この処理ルーチンのプログラムは、複合機10のROM14に記憶されている。
【0042】
起動時の複合機10は、システムの初期化を行い(ステップ108)、待機状態となる(ステップ110)前に、ステップ100〜ステップ106の処理を行う。なお、ステップ100〜ステップ106の処理はステップ108の処理の後に行ってもよい。
【0043】
まず、HDD30の外形寸法を判別して(ステップ100)、3.5インチHDDと判別されたか否かを判定し(ステップ102)、肯定された場合は3.5インチ用制御パラメータをHDD30の制御プログラムに設定して(ステップ104)、否定された場合は2.5インチ用制御パラメータをHDD30の制御プログラムに設定する(ステップ106)。
【0044】
ここで、3.5インチ用制御パラメータとは、電力の供給・供給停止回数、モータの駆動・駆動停止回数、及び磁気ヘッドのロード・アンロード回数の各々を低減する制御を行うための制御パラメータである。例えば、電力の供給・供給停止回数は省電力モードに移行したときでも電力の供給を継続することで低減でき、モータの駆動・駆動停止回数は省電力モードに移行したときでもモータの停止を禁止することで低減でき、磁気ヘッドのロード・アンロード回数は省電力モードに移行したときでもヘッドの退避を禁止することで低減できる。
【0045】
また、2.5インチ用制御パラメータとは、電力供給時間、モータ駆動時間、及び磁気ヘッドの浮上時間の各々を低減する制御を行うための制御パラメータである。
【0046】
このように、本実施の形態に係る複合機10は、起動時に搭載されているHDD30の外形寸法を判別し、判別した外形寸法に応じて制御プログラムの制御パラメータを設定し、HDD30への電源供給、並びにHDD30に備わる回転駆動モータ42及びヘッド駆動モータ48の駆動の制御を変更する。
【0047】
なお、HDD30への電源供給を制御する制御プログラム、HDD30に備わる回転駆動モータ42の駆動を制御する制御プログラム、及びHDD30に備わるヘッド駆動モータ48の駆動を制御する制御プログラムは、複合機10のROM14に記憶されていてもよいし、HDC54に含まれるROMに記憶されていてもよい。また、各々の制御は同一の制御プログラムによって行われてもよいし、各々異なる制御プログラムによって行われてもよい。
【0048】
次に、ステップ100のHDD30の外形寸法の判別ルーチンを説明する。図4〜図6を参照して、3パターンの異なる判別方法について説明する。
【0049】
図4のフローチャートは、HDD30の型番に基づいて外形寸法を判別するルーチンを示している。
【0050】
ステップ150では、型番取得コマンドを発行することによりHDD30の型番を取得する。
【0051】
ステップ152では、予め複合機10内に用意されているHDD型番テーブルを参照する。HDD型番テーブルには、HDDの複数の型番と各型番の外形寸法とが対応付けて格納されている。なお、HDD型番テーブルは随時更新が可能であり、必要に応じて情報の追加等を行う。
【0052】
ステップ154では、取得したHDD30の型番がHDD型番テーブルに格納されているか否かにより、HDD30の外形寸法の判別が可能か否かを判定する。肯定された場合はステップ156へ移行し、否定された場合はステップ160へ移行する。
【0053】
ステップ156では、取得したHDD30の型番と対応付られてHDD型番テーブルに格納されているHDDの外形寸法が2.5インチ以下か、3.5インチ以上かを判定する。2.5インチ以下と判定された場合はステップ158へ移行し、3.5インチ以上と判定された場合はステップ160へ移行する。
【0054】
ステップ158では、HDDの外形寸法が2.5インチ以下と判定されたHDDの外形寸法を2.5インチと判別する。複合機10に搭載されるHDD30は、2.5インチ又は3.5インチであるが、例えば1.8インチ等の2.5インチ以下の外形寸法のHDDが搭載されることも考えられる。このように2.5インチ以下の外形寸法のHDDが搭載されている場合でも、2.5インチHDDに適した制御を行うことでHDDの寿命が短くなることを抑制することができるため、本実施の形態では2.5インチ以下と判定された場合は、一律2.5インチと判別している。
【0055】
ステップ160では、HDDの外形寸法が3.5インチ以上と判定されたHDDの外形寸法を3.5インチと判別する。例えば5.0インチ等の3.5インチ以上の外形寸法のHDDが搭載されている場合でも、3.5インチHDDに適した制御を行うことでHDDの寿命が短くなることを抑制することができるため、本実施の形態では3.5インチ以上と判定された場合は、一律3.5インチと判別している。
【0056】
ここで、2.5インチHDDを搭載して3.5インチHDDに適した制御を行った場合と、3.5インチHDDを搭載して2.5インチHDDに適した制御を行った場合とを比較すると、3.5インチHDDを搭載して2.5インチHDDに適した制御を行った場合の方がHDDの寿命を短くする可能性が高い。このため、ステップ156の判定で、HDD30の型番がHDD型番テーブルに格納されておらず、外形寸法の判定ができないとされた場合は、HDD30の外形寸法は3.5インチであると判別している。
【0057】
図5のフローチャートは、S.M.A.R.T.(Self−Monitoring Analysis and Reporting Technology)情報等の故障予測に用いられる情報に基づいて外形寸法を判別するルーチンを示している。
【0058】
ステップ200では、HDD30からS.M.A.R.T.情報を取得する。
【0059】
ステップ202では、取得したS.M.A.R.T.情報に、ロード/アンロード機構によって磁気ヘッドが磁気ディスク表面から退避場所に退避し、その後再び磁気ディスク表面に戻った回数の合計の情報が含まれているか否かを判定する。肯定された場合はステップ204へ移行し、否定された場合はステップ206へ移行する。
【0060】
ステップ204では、判別対象のHDD30を3.5インチHDDと判別する。
【0061】
ステップ206では、判別対象のHDD30を2.5インチHDDと判別する。
【0062】
図6のフローチャートは、回転駆動モータ42の回転に基づいて外形寸法を判別するルーチンを示している。
【0063】
ステップ250では、回転駆動モータ42が回転している場合に回転駆動モータ42の回転を停止させる。
【0064】
ステップ252では、回転駆動モータ42を回転させると共に、システムコントローラ20に備わるカウンタ(図示省略)によるカウントを開始(ステップ254)する。
【0065】
ステップ256では、回転駆動モータ42の回転が所定回転数に達したか否かを判定する。肯定された場合はステップ258へ移行し、否定された場合は、ステップ256の判定を行う。
【0066】
ステップ258では、カウンタによるカウントを停止して、回転駆動モータ42の起動時間を取得する。
【0067】
ステップ260では、カウンタによって計測された回転駆動モータ42の起動時間が5秒未満であるか否かを判定する。一般的に2.5インチHDDの回転駆動モータの起動時間は3秒程度であり、3.5インチHDDの回転駆動モータの起動時間は10秒程度である。このことから、本実施の形態では5秒を基準時間として外形寸法の判別を行うものとした。なお、本実施の形態で5秒としている基準時間は随時変更可能とする。
【0068】
ステップ262では、判別対象のHDD30を2.5インチHDDと判別する。
【0069】
ステップ264では、判別対象のHDD30を3.5インチHDDと判別する。
【0070】
このように、本第1の実施の形態では、HDDの外形寸法に応じて、HDDへの電力の供給・供給停止回数、モータの駆動・駆動停止回数、及び磁気ヘッドのロード・アンロード回数の各々を低減する制御、又は電力供給時間、モータ駆動時間、及び磁気ヘッドの浮上時間の各々を低減する制御を行うように制御を変更する。
【0071】
本実施の形態では、画像形成装置に適用した場合について記載したが、例えばビデオレコーダーや、オーディオプレーヤー等のHDDを搭載する機器などに適用できることは言うまでもない。また、以下に記載する実施の形態についても同様である。
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置について説明する。
【0072】
第1の実施の形態では、HDD30の外形寸法の判別を行うことによりHDD30の制御を変更する場合について説明したが、第2の実施の形態では、HDD30の外形寸法の判別を行うことなくHDD30の制御を変更する場合について説明する。以下では、第1の実施の形態に対する差異を説明する。
【0073】
図7のフローチャートは、複合機10の起動時に行われる処理ルーチンを示している。この処理ルーチンのプログラムは、複合機10のROM14に記憶されている。
【0074】
起動時の複合機10は、システムの初期化を行い(ステップ304)、待機状態となる(ステップ306)前に、ステップ300〜ステップ302の処理を行う。なお、ステップ300〜ステップ302の処理はステップ304の処理の後に行ってもよい。
【0075】
まず、搭載されているHDD30に適した制御を行うための情報収集を行って(ステップ300)、取得した情報に応じた制御パラメータをHDD30の制御プログラムに設定する(ステップ302)。
【0076】
次に、ステップ300の情報取得ルーチン、及びステップ302の制御パラメータ設定ルーチンを説明する。図8〜図10を参照して、3パターンの異なる設定方法について説明する。
【0077】
図8のフローチャートは、HDD30の型番に基づいて制御パラメータを設定するルーチンを示している。
【0078】
ステップ350では、型番取得コマンドを発行することによりHDD30の型番を取得する。
【0079】
ステップ352では、予め複合機10内に用意されているHDD型番テーブルを参照する。HDD型番テーブルには、HDDの複数の型番と各型番に適した制御パラメータとが対応付けて格納されている。なお、HDD型番テーブルは随時更新が可能であり、必要に応じて情報の追加等を行う。
【0080】
ステップ360では、取得したHDD30の型番がHDD型番テーブルに格納されているか否かにより、HDD30に適した制御パラメータの判別が可能か否かを判定する。肯定された場合はステップ362へ移行し、否定された場合はステップ364へ移行する。
【0081】
ステップ362では、取得したHDD30の型番と対応付けてHDD型番テーブルに格納されているHDDに適する制御パラメータが時間低減パラメータか、回数低減パラメータかを判定する。時間低減パラメータと判定された場合はステップ364へ移行し、回数低減パラメータと判定された場合はステップ366へ移行する。
【0082】
ステップ364では、制御プログラムに時間低減パラメータを設定する。ここで、時間低減パラメータとは、電力供給時間、モータ駆動時間、及び磁気ヘッドの浮上時間の各々を低減する制御を行うための制御パラメータである。
【0083】
ステップ366では、制御プログラムに回数低減パラメータを設定する。ここで回転低減パラメータとは、電力の供給・供給停止回数、モータの駆動・駆動停止回数、及び磁気ヘッドのロード・アンロード回数の各々を低減する制御を行うための制御パラメータである。例えば、電力の供給・供給停止回数は省電力モードに移行したときでも電力の供給を継続することで低減でき、モータの駆動・駆動停止回数は省電力モードに移行したときでもモータの停止を禁止することで低減でき、磁気ヘッドのロード・アンロード回数は省電力モードに移行したときでもヘッドの退避を禁止することで低減できる。
【0084】
ここで、作動時間を低減することが好ましいHDDを搭載して動作の切り換え回数を低減する制御を行った場合と、動作の切り換え回数を低減することが好ましいHDDを搭載して作動時間を低減する制御を行った場合とを比較すると、動作の切り換え回数を低減することが好ましいHDDを搭載して作動時間を低減する制御を行った場合の方がHDDの寿命を短くする可能性が高い。このため、ステップ360の判定で、HDD30の型番がHDD型番テーブルに格納されておらず、適した制御パラメータの判定ができないとされた場合は、回数低減パラメータを設定する。
【0085】
図9のフローチャートは、S.M.A.R.T.情報に基づいて制御パラメータを設定するルーチンを示している。
【0086】
ステップ400では、HDD30からS.M.A.R.T.情報を取得する。
【0087】
ステップ410では、取得したS.M.A.R.T.情報に、ロード/アンロード機構によって磁気ヘッドが磁気ディスク表面から退避場所に退避し、その後再び磁気ディスク表面に戻った回数の合計の情報が含まれているか否かを判定する。肯定された場合はステップ412へ移行し、否定された場合はステップ414へ移行する。
【0088】
ステップ412では、制御プログラムに時間低減パラメータを設定する。
【0089】
ステップ414では、制御プログラムに回数低減パラメータを設定する。
【0090】
図10のフローチャートは、回転駆動モータ42の回転に基づいて制御パラメータを設定するルーチンを示している。
【0091】
ステップ450では、回転駆動モータ42が回転している場合は回転駆動モータ42の回転を停止させる。
【0092】
ステップ452では、回転駆動モータ42を回転させると共に、システムコントローラ20に備わるカウンタによるカウントを開始(ステップ454)する。
【0093】
ステップ456では、回転駆動モータ42の回転が所定回転数に達したか否かを判定する。肯定された場合はステップ458へ移行し、否定された場合は、ステップ456の判定を行う。
【0094】
ステップ458では、カウンタによるカウントを停止して、回転駆動モータ42の起動時間を取得する。
【0095】
ステップ460では、カウンタによって計測された回転駆動モータ42の起動時間が5秒未満であるか否かを判定する。一般的に電力供給時間、モータ駆動時間、及び磁気ヘッドの浮上時間の各々を低減する制御を行ったほうが好ましいHDDの回転駆動モータの起動時間は3秒程度であり、電力の供給・供給停止回数、モータの駆動・駆動停止回数、及び磁気ヘッドのロード・アンロード回数の各々を低減する制御を行ったほうが好ましいHDDの回転駆動モータの起動時間は10秒程度であることから、本実施の形態では5秒を基準時間として適した制御パラメータの判別を行うものとした。なお、本実施の形態で5秒としている基準時間は随時変更可能とする。
【0096】
ステップ462では、制御プログラムに時間低減パラメータを設定する。
【0097】
ステップ464では、制御プログラムに回数低減パラメータを設定する。
【0098】
このように、本第2の実施の形態では、HDDの型番、S.M.A.R.T情報、及び回転駆動モータの起動時間の何れか1つを示す情報に基づいて、HDDへの電力の供給・供給停止回数、モータの駆動・駆動停止回数、及び磁気ヘッドのロード・アンロード回数の各々を低減する制御、又は電力供給時間、モータ駆動時間、及び磁気ヘッドの浮上時間の各々を低減する制御を行うように制御を変更する。
【0099】
なお、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、省電力モードに移行する場合について説明したが、本発明は、省電力モードに移行しない装置に適用してもよい。
【0100】
また、上記第1の実施の形態では、記憶手段に基本となる制御プログラムと、HDDの外形寸法の各々に応じた制御パラメータとを記憶しておき、判別手段が搭載されているHDDの外形寸法を判別して、変更手段が、判別された搭載されているHDDの外形寸法に応じた制御パラメータと基本となる制御プログラムとを用いて制御を変更する場合について説明し、上記第2の実施の形態では、記憶手段に基本となる制御プログラムと、特徴の異なるHDDの各々に応じた制御パラメータとを記憶しておき、取得手段が搭載されているHDDの特徴を取得して、変更手段が、搭載されているHDDの特徴に応じた制御パラメータと基本となる制御プログラムとを用いて制御を変更する場合について説明したが、本発明は、実施するにあたって以下の形態をとり得る。
【0101】
第3の実施の形態は、記憶手段にHDDの外形寸法の各々に応じた制御プログラムを記憶しておき、判別手段が搭載されているHDDの外形寸法を判別して、変更手段が、判別された搭載されているHDDの外形寸法に応じた制御プログラムを用いて制御を変更するものである。
【0102】
第3の実施の形態によれば、搭載されているHDDの外形寸法に応じた制御パラメータと基本となる制御プログラムとを組合せることなく、搭載されているHDDの外形寸法に適した制御を行うことができる。
【0103】
第4の実施の形態は、記憶手段にHDDの特徴の各々に応じた制御プログラムを記憶しておき、取得手段が搭載されているHDDの特徴を取得して、変更手段が、搭載されているHDDの特徴に応じた制御プログラムを用いて制御を変更するものである。
【0104】
第4の実施の形態によれば、搭載されているHDDに応じた制御パラメータと基本となる制御プログラムとを組合せることなく、搭載されているHDDに適した制御を行うことができる。
【0105】
第5の実施の形態は、記憶手段に所定外形寸法に応じた制御パラメータが設定された制御プログラムと所定外形寸法と異なるの外形寸法に応じた制御パラメータとを記憶しておき、判別手段が搭載されているHDDの外形寸法を判別して、判別された搭載されているHDDの外形寸法が所定外形寸法と異なる場合に、変更手段が、制御プログラムの制御パラメータを搭載されているHDDの外形寸法に応じた制御パラメータに変更して制御を変更するものである。
【0106】
第5の実施の形態によれば、搭載される頻度が高い所定外形寸法のHDDに応じた制御パラメータを制御プログラムに設定しておくことで、制御パラメータを変更する頻度を低く抑えながら、搭載されているHDDの外形寸法に適した制御を行うことができる。
【0107】
第6の実施の形態は、記憶手段に所定の特徴に応じた制御パラメータが設定された制御プログラムと所定の特徴と異なるの特徴に応じた制御パラメータとを記憶しておき、取得手段が搭載されているHDDの特徴を取得して、取得された搭載されているHDDの特徴が所定の特徴と異なる場合に、変更手段が、制御プログラムの制御パラメータを搭載されているHDDの特徴に応じた制御パラメータに変更して制御を変更するものである。
【0108】
第6の実施の形態によれば、搭載される頻度が高い所定のHDDに応じた制御パラメータを制御プログラムに設定しておくことで、制御パラメータを変更する頻度を低く抑えながら、搭載されているHDDに適した制御を行うことができる。
【0109】
また、これまでに記載された実施の形態は、図1の複合機10におけるCPU12、ROM14、RAM16あるいは図2のHDD30内のHDC54におけるCPU、ROM、RAMから構成されるコンピュータによって機能を実現させるプログラムによって実施してもよい。その際、プログラムはROM14等に記憶する例が挙げられるが、当該プログラムをCDROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本実施の形態に係る複合機の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係るHDDの概略構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係る複合機の起動時の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】HDDの型番に基づくHDD外形寸法判別処理のフローチャートである。
【図5】S.M.A.R.T情報に基づくHDD外形寸法判別処理のフローチャートである。
【図6】回転駆動モータの起動時間に基づくHDD外形寸法判別処理のフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る複合機の起動時の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】HDDの型番に基づく制御パラメータの設定処理のフローチャートである。
【図9】S.M.A.R.T情報に基づく制御パラメータの設定処理のフローチャートである。
【図10】回転駆動モータの起動時間に基づく制御パラメータの設定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0111】
10 複合機
20 システムコントローラ
32 電源装置
34 切換装置
40 磁気ディスク
42 回転駆動モータ
44 磁気ヘッド
48 ヘッド駆動モータ
50 信号コネクタ
52 電源コネクタ
56 モータ回転制御回路
58 ヘッド位置制御回路
60 RWアンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気ディスクを回転するモータ及び当該磁気ディスクに対して退避可能なヘッドを備えた固定磁気ディスク装置の外形寸法を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された前記外形寸法に応じて前記固定磁気ディスク装置の制御を変更する変更手段と、
を備えた固定磁気ディスク装置における制御装置。
【請求項2】
前記変更手段は、前記外形寸法に応じて、前記固定磁気ディスク装置への電力供給停止回数の増減、前記ヘッドの退避回数の増減、及び前記モータの回転時間の増減のうち少なくとも1つの制御を変更する請求項1に記載の固定磁気ディスク装置における制御装置。
【請求項3】
前記変更手段は、前記判別手段が、固定磁気ディスク装置の外形寸法を判別できなかった場合、前記固定磁気ディスク装置への電力供給停止回数の低減、前記ヘッドの退避回数の低減、及び前記モータの回転時間の低減のうち少なくとも1つの制御を変更する請求項1に記載の固定磁気ディスク装置における制御装置。
【請求項4】
あらかじめ定められた条件によって画像形成装置を省電力モードに移行させる省電力移行手段と、
固定磁気ディスク部の外形寸法を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された前記外形寸法が所定以上の場合に前記固定磁気ディスク部内のヘッドの退避回数を抑える制御を変更する変更手段とを備え、
前記変更手段は、前記省電力モード中は前記ヘッドの退避を禁止するように制御を変更することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
あらかじめ定められた条件によって画像形成装置を省電力モードに移行させる省電力移行手段と、
固定磁気ディスク部の外形寸法を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された前記外形寸法が所定以上の場合に前記固定磁気ディスク部への電力供給の制御を変更する変更手段と、
前記変更手段は、前記省電力モード中は前記固定磁気ディスク部への電力供給を継続するように制御を変更することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
コンピュータを
磁気ディスクを回転するモータ及び当該磁気ディスクに対して退避可能なヘッドを備えた固定磁気ディスク装置の外形寸法を判別する判別手段、
前記判別手段により判別された前記外形寸法に応じて前記固定磁気ディスク装置の制御を変更する変更手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2009−70449(P2009−70449A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−235728(P2007−235728)
【出願日】平成19年9月11日(2007.9.11)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)