説明

固形製品ディスペンサ及び固形製品用の製品ハウジング

固形製品ディスペンサは、ハウジングと、製品ホルダと、を含む。ハウジングは、濃縮溶液排出口、希釈剤排出口、及び使用溶液を形成するために、濃縮溶液排出口からの濃縮溶液と希釈剤排出口からの希釈剤が内部において混合される排出口管を含む。ハウジング及び製品ホルダの近傍にオーバーフロー排出口があり、そこから少なくとも3.5インチ(0.0762m)のところに真空破壊装置がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形製品を供給する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
万能洗浄剤、洗剤、消毒剤、リンス助剤、又は使用溶液を作ることが望ましいその他の任意適当な化学薬品等の固形製品の一部を侵食するために希釈剤を利用するディスペンサは周知である。供給対象の製品は、通常、固形製品であり、且つ化学薬品の固形ブロック、ペレット、成型製品、又は押し出し製品の形態であってよい。このようなディスペンサの一例が、Copeland他による米国特許第4,826,661号に記述されている。この特許は、洗浄システム用の固形ブロック化学薬品ディスペンサを開示している。このディスペンサは、洗浄組成物の固形ブロックの表面に溶解スプレーを噴霧するスプレーノズルを含んでいる。ノズルは、固体ブロックの露出面に噴霧することによってブロックの一部を溶解し、それにより使用溶液を形成する。これは、希釈剤を使用するディスペンサの一例に過ぎず、更には、供給可能な製品タイプの一例に過ぎない。侵食するために希釈剤を利用して製品の一部を供給する多数の様々なディスペンサが存在し、且つ製品も、任意数の多称形態を有する。
【0003】
使用溶液を供給する際には、しばしば、使用溶液の特定濃度を維持することが重要である。従来技術によるディスペンサは、固形製品に噴霧する水量及び使用溶液に添加する水量を制御することにより、これを実行し、且つ電子回路を使用して水注入口バルブを制御することにより、これを実現している。更には、従来技術によるディスペンサにおいて、添加希釈剤を使用溶液に添加する際に、しばしば、ディスペンサ内における発泡が生じる問題があり、この結果、固形製品への噴霧が妨げられると共に、使用溶液の濃度が影響を受ける可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、これらの従来技術によるディスペンサに関連した問題を解決することを課題とする。
【0005】
〔発明の概要〕
本発明の一形態において、固形製品ディスペンサは、上部、第一空洞、及び第一空洞内にマニホルドを具備した第一ハウジングを含む。上部は、第一形状を有する固形製品の底面を支持する。マニホルドは、第一通路、第二通路、及び第二空洞を有する。第一希釈剤注入口が第一通路と流体により連通し、第二希釈剤注入口が第二通路及び第二空洞と流体により連通する。スプレーノズルが第一通路及び第一空洞と流体により連通する。濃縮溶液排出口が第一空洞と流体により連通し、濃縮溶液排出口内に収容された希釈剤排出口が第二空洞と流体により連通する。好ましくは、濃縮溶液排出口及び希釈剤排出口は、漏斗形であり、希釈剤排出口は、濃縮溶液排出口の空洞内に設けられている。希釈剤排出口は、好ましくは、希釈剤排出口から流出する希釈剤の流速を増大させるべく、相対的に小さな直径を有する。排出口管を濃縮溶液排出口に対して作動可能に連結可能である。
【0006】
希釈剤は第一注入口及び第二注入口に供給される。希釈剤は、第一注入口から第一通路に、そしてスプレーノズルに流入し、スプレーノズルが希釈剤を固形製品の底面上に噴霧して濃縮溶液を生成する。濃縮溶液は、第一空洞を介して濃縮溶液排出口へ流入する。希釈剤は、第二注入口から第二通路、第二空洞、そして希釈剤排出口へ流入する。相対的に高速で希釈剤排出口を介して流れる希釈剤がベンチュリ効果を生じて、濃縮溶液排出口から濃縮溶液を引く。濃縮溶液及び希釈剤は、それぞれ実質的に同時に、濃縮溶液排出口及び希釈剤排出口から流出した後に、ディスペンサの外部において、排出口管が濃縮溶液排出口に作動可能に連結されている場合には、排出口管内で混合する。
【0007】
製品ハウジングは、固形製品の第一形状に対応した第二形状を有する第三空洞を有する製品ホルダを具備している。第三空洞は、固形製品を受けるように形成且つ構成され、第一及び第二形状は、誤ったタイプの製品がディスペンサと共に使用されることを防止するためのロックアウト装置として機能する。延長フランジが製品ホルダから下方に延在する。ベース部は、製品ホルダの底部に対して作動可能に連結され、且つ第一ハウジングの上部によって支持された支持フランジを含む。レールが支持フランジから上方へ延在し、レールの底部近傍には、約38〜46°の角度で製品ホルダに向かって上方に延在する傾斜部がある。傾斜部は、製品ホルダまで全長には伸長しないで、オーバーフロー排出口を形成する。オーバーフロー排出口は、好ましくは、0.020〜0.045インチ(1インチ≒2.54cm)の幅及び0.100〜0.130インチの高さを有するスロットである。コネクタが、延長フランジ、レール、及び支持フランジを相互に連結する。レールの高さは、フラッドプレーン(flood plane≒洪水面)の高さであり、真空破壊装置は、通常、フラッドプレーンから少なくとも3.50インチのところに位置するように、法令によって要求されている。フラッドプレーンが製品ホルダの底部近傍にあるので、ディスペンサに必要とされる空間が縮小される。
【0008】
希釈剤を固形製品の底部に噴霧すると、希釈剤がフラッドプレーンの近傍にも噴霧される。延長フランジ及び傾斜部は、オーバーフロー排出口から希釈剤の噴霧が排出されるのを防止するのに役立つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
添付図面には、本発明の原理に従って構成された好適実施形態のディスペンサが参照符号100によって示されている。
【0010】
図1〜図4に示されているように、ディスペンサ100は、下部103及び上部200を具備したハウジング101を含む。下部103は、円錐部104、注入口部110、排出口部123、及び希釈剤排出口部136を含む。円錐部104は、上部150及び円錐形状の空洞105を有する。上部150は、好ましくは、丸く、且つ周面151を有し、フランジ152が周面151の外縁の近傍から上方に伸長している。従って、周面151は上部150の周りに棚を形成し、フランジ152は周面151の周りにレールを形成している。図5に示されているように、製品支持部144’は、上に製品を配置可能である周面151によって支持されたグリッドを形成する細長い部材145’及び146’を含む。製品支持部144’は、製品を支持し、且つ製品の底面への希釈剤の噴霧を可能にして濃縮溶液を生成する。或いは、この代わりに、図3及び図4に示されているように、周囲145及びメッシュ部146を有するスクリーン144を使用することが可能である。希釈剤による製品の底部との接触を可能にする任意適宜製品支持部を使用可能である。ボア154を含む任意選択の取り付け部材153を上部150の一側に作動可能に連結可能であり、且つボア107を含む任意選択の取り付けフランジ106を下部103の外部底面の対向する側に作動可能に連結可能である。留め具(図示されてはいない)をボア154及び107を介して挿入することにより、下部103を壁等の取り付け表面(図示されてはいない)に固定可能である。
【0011】
注入口部110は、好ましくは、円錐部104に一体化され、従って、円錐部104と共に、一体成型された漏斗形状の部分を形成している。注入口部110は、第二空洞113を有するマニホルド112の少なくとも一部が配置されている第一空洞111を含む。マニホルド112は、分離の構成要素であってよく、或いは、ハウジング101と共に一体形成することが可能である。マニホルド112は、第一通路114b及び第二通路116bを含み、且つ任意選択の第三通路117bを含んでよい。第一通路114bは、コネクタ114aが作動可能に連結される第一注入口114と流体により連通する。スプレーノズル115は、マニホルド112に作動可能に連結され、且つ第一通路114bと流体により連通する。図3及び図4に示されているように、スプレーノズル115は、好ましくは、マニホルド112内に螺入される。使用可能な適宜スプレーノズルは、Carol Stream, Illinoisに所在するAllSpray, L.L.C.社によって製造されているフルコーンスタンダードスプレーノズルである。第二通路116bは、フロー制御装置116aが作動可能に連結されている第二注入口116と流体により連通する。任意選択の第三通路117bは、フロー制御装置117aが作動可能に連結されている第三注入口117と流体により連通する。フロー制御装置116a及び117aは、好ましくは、レギュレータ又は任意の他の適宜フロー制御装置である。好ましくは、フロー制御装置116aは、流量を4.0ガロン/分(以下、「gpm」と表記する)までに制御し、フロー制御装置117aは、流量を4.0gpmまでに制御する。
【0012】
好ましくは、大気圧真空破壊装置である真空破壊装置250が、ブラケット257を有する壁等の表面に取り付けられる。注入口251は、真空破壊装置250の底部252に作動可能に連結され、且つ水等の希釈剤供給源から希釈剤を受け、希釈剤は、排出口253から、第一排出口256a、第二排出口256b、及び第三排出口256cを有するスプリッタ254の注入口255内に排出される。第一排出口256aから希釈剤は、注入口116へ流入し、第二排出口256bから、希釈剤は、注入口114へ流入し、第三排出口256cから、希釈剤は、注入口117へ流入する。
【0013】
第三注入口117及び第三通路117bが含まれ、且つ第三注入口117を使用することが望ましくない場合には、第二空洞113の近傍で第三通路117bを閉鎖又はシーリング可能である。又、マニホルド112は、スプレーノズル115の下方近くで下方に伸長するバッフル118を含み、通路116b及び117bは、第二空洞113に連通する。開口部120を含む雄連結フランジ119が、注入口部110の底部から外方に伸長している。
【0014】
排出口部123は、漏斗形であり、且つ漏斗形の空洞128及び上部134を含み、それから、開口部125を有する雌連結フランジ124が伸長している。又、雌連結フランジ124は、排出口部123の上部134の周りに相互に略90度だけ離隔した4つの座126を含む。空洞128は、円錐部129及び排出口部130を含む。排出口部123の底部の外面は、排出口管148を連結する刺のある外面131を含む。開口部133を含む任意選択の取り付けフランジ132を円錐部の近傍で排出口部123の対向する側に作動可能に連結可能である。留め具(図示されてはいない)を開口部133に挿入することにより、排出口部123を壁等の取り付け表面(図示されてはいない)に固定可能である。
【0015】
希釈剤排出口部136は、好ましくは、円錐部138の上部139から外方に伸長し、且つ排出口部123の座126内に着座する4つのアーム137を含む。排出口部141は、好ましくは、円錐部138に一体化され、且つそれから下方に伸長している。円錐部138及び排出口部141は、長手方向に貫通する空洞142を形成する。雄連結フランジ119は排出口部123の雌連結フランジ124内に着座し、開口部120及び125は整列する。留め具(図示されてはいない)を開口部120及び125を介して挿入することにより、注入口部110を排出口部123に固定する。Oリング127により、雄連結フランジ119及び雌連結フランジ124を第一空洞111及び空洞128の近傍に封止する。Oリング140により、希釈剤排出口部136の上部139を第二空洞113及び空洞142の近傍で注入口部110のマニホルド112に対して封止する。
【0016】
排出口部123は、好ましくは、空洞128の排出口部130の直径である約0.54〜0.60インチ(1インチ≒2.54cm)の内径を有する。刺のある外面131は、好ましくは、約0.75インチの内径を有する排出口管148を支持するために約1.0インチの外径を有する。希釈剤排出口136は、好ましくは、空洞142の直径である約0.35〜0.41インチの内径を有する。希釈剤排出口136の外径は、好ましくは、0.45〜0.50インチである。従って、排出口部123の内径と希釈剤排出口136の外部の間には、約0.03〜0.07インチの空間が存在している。
【0017】
上部200がディスペンサ100に作動可能に連結された状態で示されているが、上部160及び180を使用することが可能である。ディスペンサの上部は、万能洗浄剤、洗剤、消毒剤、リンス助剤、又は使用溶液を作るのに好ましい任意の他の適宜化学薬品等の適宜固形製品を受けるための製品ホルダである。上部は、下部104と共に使用されるべく示されているが、上部は、様々な異なるタイプのディスペンサと共に使用可能であり、且つ下部104と共に使用されることに限定されない。
【0018】
図6〜図8に示されているように、上部160は、正方形の形状の空洞162を有す正方形の製品ホルダ161と、好ましくは、製品ホルダ161の底部近傍で製品ホルダ161に一体化されたベース部166と、を含む。正方形の製品ホルダ161の第一側161aの前部163は、他の側に対して下方に伸長し、且つ階段部169の水平面169aに作動可能に連結される。階段部169の垂直面169bは、水平面169aと、製品ホルダ161の周りに延在するフランジ167と、を相互に連結する。レール168が、残りの三側161b、161c、及び161dのそれぞれ(前部163が伸長している第一側161aを含まない)およびフランジ167と相互に結合している。各レール168は、各側の二つのコーナーの近傍で製品ホルダ161に作動可能に連結され、且つ各側の中間近くで外方へ弓なりに曲がっている。各レール168の底部近傍で、傾斜部170が約38〜46°の角度で製品ホルダ161に向かって上方に伸長している。傾斜部170は、製品ホルダ161まで継続的に延在しないで、オーバーフロー排出口172を形成している。オーバーフロー排出口は、好ましくは、0.020〜0.045インチの幅及び0.100〜0.130インチの高さを有するスロットである。コネクタ171が、側161b、161c、及び161dの間の二つのコーナーの近傍で、延長フランジ164、レール168、及びフランジ167を相互連結している。延長フランジ164は、製品ホルダ161の底部から下方に伸長し、且つフランジ167まで継続的に伸長してはいない。好ましくは、延長フランジ164は、製品ホルダ161から約1.25インチにわたって伸長している。延長フランジ164及びフランジ167の間の高さは、約0.04〜0.08インチである。フラッドプレーン173がレール168の上部近傍にある。図15及び図16は、ベース部166の断面図を示している。
【0019】
製品ホルダ161は、好ましくは、約5.75インチの高さであり、フラッドプレーン173は、製品ホルダ161の底部から約2.25インチまでのどこかに配置可能である。この結果、真空破壊装置250の底部252が、法令によって通常求められているように、フラッドプレーン173から少なくとも3.50インチのところに位置する。
【0020】
図9〜図11に示されているように、上部180は、五角形の形状の空洞182を有する五角形の製品ホルダ181と、好ましくは、製品ホルダ181の底部近傍において製品ホルダ181と一体になったベース部186と、を含む。五角形の製品ホルダ181の第一側181aの前部183は、その他の側との関係で下方に伸長し、且つ階段部189の水平面189aに作動可能に連結されている。階段部189の垂直面189bは、水平面189aと、製品ホルダ181の周りに伸長するフランジ187を相互連結している。レール188が、残りの4つの側181b、181c、181d、及び181e(前部183が伸長している第一側181aを含まない)のそれぞれのものとフランジ187を相互連結している。好ましくは、レール188は、4つの側181b、181c、181d、及び181eの周りに伸長している。レール188は、4つの側のそれぞれの接合部の近傍で製品ホルダ181に作動可能に連結されている。レール188の底部の近傍には、傾斜部190が、4つの側181b、181c、181d、及び181eの近傍で約38〜46°の角度で製品ホルダ181に向かって上方に伸長している。傾斜部190は、製品ホルダ181まで継続的に伸長しないでオーバーフロー排出口192を形成している。オーバーフロー排出口192は、好ましくは、0.020〜0.045インチの幅及び0.100〜0.130インチの高さを有するスロットである。コネクタ191が、側181b、181c、181d、及び181eの接合部の近傍において、延長フランジ184、レール188、及びフランジ187を相互連結している。延長フランジ184は、製品ホルダ181の底部から下方に伸長し、且つフランジ187まで継続的に伸長していない。延長フランジ184は延長フランジ164に類似している。好ましくは、延長フランジ184は製品ホルダ181から約1.25インチにわたって伸長している。延長フランジ184とフランジ187の間の高さは、約0.04〜0.08インチである。フラッドプレーン(flood plane)193がレール188の上部近傍にある。
【0021】
製品ホルダ181は、好ましくは、約5.57インチの高さであり、且つフラッドプレーン193は、製品ホルダ181の底部から約2.25インチまでのどこかに設置可能である。この結果、真空破壊装置が、法令によって通常求められているように、フラッドプレーン193から少なくとも3.50インチのところにある。
【0022】
図12〜図14に示されているように、上部200は、六角形の空洞202を有する六角形の製品ホルダ201と、好ましくは、製品ホルダ201の底部近傍で製品ホルダ201と一体になったベース部206と、を含む。六角形の製品ホルダ201の第一側201aの前部203は、他の側との関係で下方に伸長し、且つ階段部209の水平面209aに作動可能に連結されている。階段部209の垂直面209bは、水平面209aと、製品ホルダ201の周りに伸長するフランジ207を相互連結している。レール208が、残りの5つの側201b、201c、201d、201e、及び201f(前面203が伸長する第一側201aを含まない)のそれぞれとフランジ207を相互連結している。好ましくは、レール208は、5つの側201b、201c、201d、201e、及び201fの周りに伸長している。レール208は、5つの側のそれぞれの接合部の近傍において製品ホルダ201に作動可能に連結されている。レール208の底部近傍で、傾斜部210が、5つの側201b、201c、201d、201e、及び201fのそれぞれの近傍で約38〜46°の角度で製品ホルダ201に向かって上方に伸長している。傾斜部210は、製品ホルダ201まで継続的に伸長しないで、オーバーフロー排出口212を形成している。オーバーフロー排出口212は、好ましくは、0.020〜0.045インチの幅及び0.100〜0.130インチの高さを有するスロットである。コネクタ211が、側201b、201c、201d、201e、及び201fの接合部の近傍において、延長フランジ204、レール208、及びフランジ207を相互連結している。延長フランジ204は、製品ホルダ201の底部から下方に伸長し、且つフランジ207まで継続的に伸長していない。延長フランジ204は、延長フランジ164に類似している。好ましくは、延長フランジ204は、製品ホルダ201から約1.25インチにわたって伸長している。延長フランジ204とフランジ207の間の高さは、約0.04〜0.08インチである。フラッドプレーン213は、レール208の上部近傍にある。
【0023】
製品ホルダ201は、好ましくは、約5.75インチの高さであり、フラッドプレーン213は、製品ホルダ201の底部から約2.25インチまでのどこかに設置可能である。この結果、真空破壊装置が、法令によって通常求められているように、フラッドプレーン213から少なくとも3.50インチのところにある。
【0024】
適宜タイプの製品がディスペンサと共に使用され得るために異なる上部が固形製品のロックアウト装置として使用できる。ディスペンサと共に使用されることが望ましい固形製品は、その固形製品が製品ホルダ内にフィットする一方で、他の形状の固形製品が製品ホルダ内にフィットしないように、ディスペンサの製品ホルダの形状よりもわずかに小さなスケールの対応する形状を有する。これは、異なる固形製品及び異なる製品ホルダは、異なる長さを有すると共に異なる角度を形成する異なる数の側を具備することによる。異なる固形製品を異なる製品ホルダ内に設置する場合に、異なる固形製品は、異なる製品ホルダからロックアウトされることになる。これらの製品ホルダ及び対応する製品の形状、並びに、製品のタイプは、例示を目的として列挙したものに過ぎず、これらはディスペンサと共に使用可能である製品の形状及びタイプを限定することを意図しない。
【0025】
上部160は、好ましくは、フロアケア製品である正方形の製品300を受けるべく形成且つ構成された空洞162を有する正方形の製品ホルダ161を含む。図17に示されているように、製品300は、四側301を含み、これは、それぞれ、約3.550インチの長さAを有する。隣接する側301は、好ましくは、相互に約90度の角度にある。図7に示されているように、製品ホルダ161の側161a、161b、161c、及び161dは、好ましくは、それぞれ、約4.005インチの長さIを有する。隣接する側は、好ましくは、相互に約90度の角度にある。製品ホルダ161及び製品300は、対応する形状を有するが、製品ホルダ161(4.005×4.005インチ)は、空洞162内に製品300を受けるべく、製品300(3.550×3.550インチ)よりもわずかに大きなスケールである。製品300は、製品ホルダ161の対応する形状よりもわずかに小さなスケールの形状を有するが、ロックアウト機能を無効にするほどに小さくはない。
【0026】
上部180は、好ましくは、万能洗浄剤である五角形の製品400を受けるべく形成且つ構成された空洞182を有する五角形の製品ホルダ181を含む。図18に示されているように、製品400は、五側401を含み、各側は、約2.701インチの長さBを有する。寸法Cは、約1.859インチであり、且つ製品400の中心近傍から側401までの寸法である。寸法Pは、約4.039インチであり、且つ二つの側401の接合部近傍から対向する側401までの寸法である。寸法Pに垂直の寸法Rは、約4.146インチであり、且つ二側401の接合部近傍から対向する二つの側401の接合部までの寸法である。隣接する二側は、好ましくは、相互に約108度の角度Dにある。図10に示されているように、製品ホルダ181の側181a、181b、181c、181d、及び181eは、好ましくは、それぞれ、約2.985インチの長さJを有する。寸法Qは、約4.130インチであり、且つ側181c及び181dの接合部近傍から対向する側181aまでの寸法である。寸法Qに垂直の寸法Sは、約4.242インチであり、且つ二側181b及び181cの接合部近傍から対向する二側181d及び181eの接合部までの寸法である。隣接する側は、好ましくは、相互に約108度の角度Lにある。製品ホルダ181及び製品400は、対応する形状を有するが、製品ホルダ181(寸法Q(4.130インチ)×寸法S(4.242インチ))は、空洞181内に製品400を受けるべく、製品400(寸法P(4.039インチ)×寸法R(4.146インチ))よりもわずかに大きい。製品400は、製品ホルダ181の対応する形状よりもわずかに小さなスケールである形状を有するが、ロックアウト機能を無効にするほどに小さくない。
【0027】
上部200は、好ましくは、消毒剤である六角形の製品500を受けるべく形成且つ構成された空洞202を有する六角形の製品ホルダ201を含む。図19に示されているように、製品500は、六側501を含み、各側は、約2.200インチの長さEを有する。寸法Fは、約1.905インチであり、且つ製品500の幅の約半分の寸法であり、寸法Gは、約3.811インチであり、且つ製品500の幅である。寸法Tは、約4.250インチであり、且つ二側501の接合部近傍から対向する二側501の接合部までの寸法である。隣接する二側は、好ましくは、相互に約120度の角度Hにある。図13に示されているように、製品ホルダ201の側201a、201b、201c、201d、201e、及び201fは、好ましくは、それぞれ、約2.174インチの長さOを有する。寸法Mは、約3.900インチであり、且つ製品ホルダ201の幅である。隣接する二側は、好ましくは、相互に約120度の角度Nにある。寸法Mに垂直の寸法Uは、約4.349インチである。製品ホルダ201及び製品500は、対応する形状を有するが、製品ホルダ201(寸法M(3.900インチ)×寸法U(4.349インチ))は、空洞202内に製品500を受けるべく、製品500(寸法G(3.811インチ)×寸法T(4.250インチ))よりもわずかに大きなスケールである。製品500は、製品ホルダ201の対応する形状よりもわずかに小さなスケールである形状を有するが、ロックアウト機能を無効にするほどに小さくない。
【0028】
製品ホルダ161の空洞162は、その内部に製品300を受けるべく形成且つ構成され、製品400及び500は、空洞162内にフィットしない。具体的には、製品400の側401の長さ及び側401の接合部近傍の角度Dは、製品ホルダ161の側161a、161b、161c、及び161dの長さ及び側161a、161b、161c、及び161dの接合部近傍の90度の角度に対応していない。更には、製品400は、(寸法P(4.039インチ)×寸法R(4.146インチ))の寸法を有し、且つ製品ホルダ161は、寸法I(4.005インチ)×寸法I(4.005インチ)の寸法を有し、従って側401は、寸法Rだけ外方へ突出し、これは、空洞162内にフィットするには大き過ぎるために、プロダクト400は、空洞162内にフィットしないことになる。製品500の側501の長さ及び側501の接合部近傍の角度Hは、製品ホルダ161の側161a、161b、161c、及び161dの長さ及び側161a、161b、161c、及び161dの接合部の90度の角度に対応しない。更に、製品500は、寸法G(3.811インチ)×寸法T(4.250インチ)の寸法を有し、且つ製品ホルダ161は、寸法I(4.005インチ)×寸法I(4.005インチ)の寸法を有し、従って側501は、寸法Tだけ外方へ突出し、これは、空洞162内にフィットするには大き過ぎるために、製品500は、空洞162内にフィットしないことになる。
【0029】
同様に、製品ホルダ181の空洞182は、その内部に製品400を受けるべく形成且つ構成され、製品300及び500は、空洞182内にフィットしない。具体的には、側301の長さ及び側301の接合部近傍の90度の角度は、側181a、181b、181c、181d、及び181eの長さ及び側181a、181b、181c、181d、及び181eの接合部近傍の角度Lと対応しない。更に、製品300は、寸法A(3.550インチ)×寸法A(3.550インチ)の寸法を有し、且つ製品ホルダ181は、寸法Q(寸法4.130インチ)×寸法S(4.242インチ)の寸法を有するが、側181a、181b、181c、181d、及び181eの長さ(寸法J(2.985インチ))は、四側301の長さ(寸法A(3.550インチ))よりも小さく、従って、製品300の四側301の一側を空洞182内で寸法Sのより近くに移動させなければならないが、この場合には、その一側301の反対側の製品300の部分は空洞182内にフィットしないことになる。例えば、空洞182内の寸法Sのより近くで側181aと平行に側301を空洞182に設置する場合には、側182c及び182dが、空洞182内にフィットした一側301の反対側の側301のコーナーを切断することになる。製品500の側501の長さ及び側501の接合部近傍の角度Hは、側181a、181b、181c、181d、及び181eの長さ及び側181a、181b、181c、181d、及び181eの接合部近傍の角度Lに対応しない。更に、製品500は、寸法G(3.811インチ)×寸法T(4.250インチ)の寸法を有し、且つ製品ホルダ181は、寸法Q(4.130インチ)×寸法S(4.242インチ)の寸法を有し、従って寸法Tは、寸法Q又は寸法Sよりも大きいために、製品500は、空洞182内にフィットしない。
【0030】
同様に、製品ホルダ201の空洞202は、その内部に製品500を受けるべく形成且つ構成され、製品300及び400は、空洞202内にフィットしない。具体的には、側301の長さ及び側301の接合部近傍の90度の角度は、側201a、201b、201c、201d、201e、及び201fの長さ及び側201a、201b、201c、201d、201e、及び201fの接合部近傍の角度Nに対応しない。更に、製品300は、寸法A(3.550インチ)×寸法A(3.550インチ)の寸法を有し、且つ製品ホルダ201は、寸法M(3.900インチ)×寸法U(4.349インチ)の寸法を有するが、側201a、201b、201c、201d、201e、及び201fの長さ(寸法O(2.174インチ))は、側301の長さ(寸法A(3.550インチ))よりも小さく、従って、製品300の各側301一側を空洞202内の寸法M又は寸法Uのいずれかのより近くに移動させなければならないが、この場合に、その一側301の反対側の製品300の部分が空洞202内にフィットしないことになる。例えば、側301が空洞202内の寸法Uのより近くで側201bに対して平行に空洞202内に設置される場合には、側201d及び201fが、空洞202内にフィットする一側301の反対側の側301のコーナーを切断することになる。同様に、側301を空洞202内の寸法M内の側201bに対して垂直に空洞202内に設置する場合には、側201c及び201dが、空洞202内にフィットする一側301の反対側の側301のコーナーを切断することになる。側401の長さ及び側401の接合部近傍の角度Dは、側201a、201b、201c、201d、201e、及び201fの長さ及び側201a、201b、201c、201d、201e、及び201fの接合部近傍の角度Nに対応しない。更に、製品400は、寸法P(4.039インチ)×寸法R(4.146インチ)の寸法を有し、且つ製品ホルダ201は、寸法M(3.900インチ)×寸法U(4.349インチ)の寸法を有するが、側201a、201b、201c、201d、201e、及び201fの長さ(寸法O(2.174インチ)は、側401の長さ(寸法B(2.701インチ))よりも小さく、従って、製品400の側401の一つを空洞202内の寸法Uのより近くに移動させなければならないが、この場合に、その一側401の反対側の製品400の部分は空洞202内にフィットしないことになる。例えば、側401を空洞202内の寸法Uの近くで側201bに平行に空洞202内に設置する場合には、側201d及び201fが、空洞202内にフィットする一側401の反対側の二側401のコーナーを切断することになる。
【0031】
製品400及び500が空洞162内にフィットせず、製品300及び500が空洞182内にフィットせず、且つ製品300及び400が空洞202にフィットしないため、製品ホルダは、適宜タイプの製品が適切なディスペンサと共に使用されることを確実にするための固形製品のロックアウト装置として機能する。従って、いくつかのディスペンサが相互に近接した状態において使用される場合には、固形製品ロックアウト装置は、適切な製品がそれぞれのディスペンサにおいて使用されることを確実にする。
【0032】
作用として、好ましくは、水である希釈剤を、当技術分野において周知のコンジットを介して、第一注入口114、第二注入口116、及び任意選択の第三注入口117に供給する。第三注入口117及び第三通路117bが含まれ、且つ第三注入口117を使用することが望ましくない場合には、第三通路117bを第二空洞113の近傍で閉鎖又は封止可能である。希釈剤は、第一通路114b、第二通路116b、及び第三通路117bを介して流れる。
【0033】
図4に示されているように、第一通路114bから、希釈剤は、継続して、マニホルド112を介して、スプレーノズル115に流入し、空洞105内で上方へ向かって、スクリーン144を介して、固形製品(図示されていない)上に噴霧されることにより、濃縮溶液が生成される。濃縮溶液は、下方に、空洞105を介し、第一空洞111、空洞128の円錐部129及び排出口部130を介して流れ、排出口部123の底部を経てディスペンサ100から流出する。
【0034】
図3に示されているように、第二通路116bから、希釈剤は、継続して、マニホルド112を介して、第二空洞113内に流入し、ここで、バッフル118に衝突し、この結果、希釈剤は、第二空洞113を介して下方に流れ、空洞142へ流入し、且つ希釈剤排出口136の底部を介してディスペンサ100から流出することになる。これらの濃縮溶液及び希釈剤が排出口管148内で混合することによって使用溶液を形成し、これを排出口管148を介して所望の場所に送る。
【0035】
第三注入口117及び第三通路117bを使用する場合には、米国特許出願公開第US2006/0083668A1号及び第US2006/0083669A1号に開示されている温度制御バルブ(図示されてはいない)を使用することにより、希釈剤の温度を監視可能である。希釈剤の温度が約105〜120°Fに到達した場合には、更に多くの製品を希釈剤によって溶解し、それにより濃縮溶液の濃度を高め、且つサーマルバルブがターンオンすることにより、希釈剤が第三注入口117を介して流れ、それにより希釈剤の濃度調節が援助される。希釈剤の温度が約105〜120°F未満である場合に、サーマルバルブがターンオフし、第三注入口117を通る希釈剤の流れが妨げられることになる。第三注入口117は、好ましくは、消毒剤、又は希釈剤の温度制御が望まれる他のタイプの製品と共に使用される。希釈剤の温度調節を必要としない固形製品の場合には、第三注入口117を使用せず、通路117bを閉鎖することが好ましい。
【0036】
第三注入口117を使用する際には、好ましくは、水を9.0gpmまでの流量でディスペンサ100に供給し、その中の1.0gpmまでを第一注入口に供給して固形製品上に噴霧し、4.0gpmまでを第二注入口に供給し、且つサーマルバルブがオンのときに、4.0gpmまでを第三注入口に供給する。第三注入口117を使用せず、且つ第三通路117bを封止するときには、好ましくは、水を5.0gpmまでの流量でディスペンサ100に供給し、この中の1.0gpmまでを第一注入口に供給して固形製品に噴霧し、且つ4.0gpmまでを第二注入口に供給する。
【0037】
濃縮溶液及び希釈剤は、実質的同時にディスペンサ100から流出する。空洞142を介して排出される際の希釈剤の流量は、8.0gpmまでである。空洞130を介して排出される際の濃縮溶液の流量は、1.0gpmまでである。空洞排出口管148を介して排出される使用溶液の流量は、9.0gpmである。希釈剤排出口136の相対的に小さい内径は、相対的に高速の流速を作り、その結果、空洞130から濃縮溶液を引くベンチュリが形成される。希釈剤排出口136の内径が小さいほど、希釈剤排出口136から排出される希釈剤は相対的に高速及び強力になり、その結果、ベンチュリ効果が増大する。希釈剤の速度の増大により、負圧が生成され、それにより空洞130(並びに、空洞129及び111)から濃縮溶液が抽出され、その結果、希釈剤及び濃縮溶液が排出口管148内で混合される。排出口管148の内径は、好ましくは、可能な限り小さく、且つ濃縮溶液及び希釈剤(9.0gpm)が、バックアップを伴うことなくディスペンサ100から自由に排出される際に、一つに混合して使用溶液を生成できるように、サイズ設定される。
【0038】
ベンチュリ効果は、少なくとも二つの理由から有益である。第一に、濃縮溶液及び希釈剤が相対的に迅速にディスペンサ100から排出され、それにより使用溶液を供給するための時間が短縮される。第二に、固形製品の固形部分が剥落してディスペンサの空洞内に落下する場合に、濃縮溶液が空洞から排出される流速が増大することにより、固形製品の固形部分が相対的に迅速に侵食される。
【0039】
真空破壊装置250の底部252は、通常、逆流防止のために、フラッドプレーン173から少なくとも3.50インチのところにあることが法令によって要求されている。フラッドプレーン173は、製品ホルダ161の底部近傍に下げられ、この結果、真空破壊装置を上部160の上に接近させることができ、ディスペンサ100に必要とされる空間を縮小する。製品ホルダ161の底部及びフラッドプレーン173の近傍で希釈剤を固形製品に噴霧することは、希釈剤がオーバーフロー排出口172から外へ噴霧されないようにするという問題を提起する。オーバーフロー排出口172は、ディスペンサ100がバックアップされる際には、9.0gpmまでの希釈剤及び濃縮溶液が逃げることができるように十分に大きなものである必要があるが、希釈剤を固形製品の底面に噴霧して濃縮溶液を生成する際に希釈剤及び濃縮溶液が上部160からはね出ることを防止するのに役立つものである。但し、この問題は、ベース部166及び延長フランジ164の形状によって克服される。
【0040】
製品ホルダ161の延長フランジ164は、延長フランジ164とフランジ167との間のギャップを介してバックアップが逃げることを可能にし、希釈剤がオーバーフロー排出口172を介してはね出ることを防止するのに役立つ。更に、希釈剤は、オーバーフロー排出口172よりもフランジ167の近傍において傾斜部170に衝突した後にディスペンサ100内に留まるため、傾斜部170は、延長フランジ164を通過した希釈剤がオーバーフロー排出口172を介してはね出ることを防止するのに役立つ。延長フランジ164が下方に伸長して、希釈剤がオーバーフロー排出口172のより近くで傾斜部170に衝突することを遮断することにより、希釈剤は、フランジ167のより近傍において傾斜部170に衝突することになる。
【0041】
一つ又は複数のディスペンサが使用可能であることを理解されたい。一例として、洗浄剤をモップバケツに供給するために、単一ディスペンサが使用可能である。別の例として、食器洗浄機に対して、洗剤を供給するために、第一ディスペンサを使用し、消毒剤を供給するために第二ディスペンサを使用し、且つリンス助剤を供給するために第三ディスペンサを使用し得る。
【0042】
以上の明細、例示、及びデータは、本発明の製造及び構成の使用に関する完全な説明を提供する。本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、本発明の多数の実施例を実施可能であり、本発明は、添付の請求項に規定されているとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の原理に従って構成されたディスペンサの背面斜視図である。
【図2】図1に示されているディスペンサの分解背面斜視図である。
【図3】図1に示されているディスペンサの断面図である。
【図4】図3に示されている断面から90度回転した図1に示されているディスペンサの断面図である。
【図5】図1に示されているディスペンサの部分断面図であり、ディスペンサの上部と下部が作動可能に連結されている。
【図6】図1に示されているディスペンサと共に使用される上部の上部斜視図である。
【図7】図6に示されている上部の平面図である。
【図8】図6に示されている上部の底面図である。
【図9】図1に示されているディスペンサと共に使用される別の実施例の上部の上部斜視図である。
【図10】図9に示されている上部の平面図である。
【図11】図9に示されている上部の底面図である。
【図12】図1に示されているディスペンサと共に使用される別の実施例の上部の上部斜視図である。
【図13】図12に示されている上部の平面図である。
【図14】図12に示されている上部の底面図である。
【図15】図6に示されている上部の断面図である。
【図16】図6及び図15に示されている上部の部分断面図であり、上部のベース部を示している。
【図17】図6に示されている上部と共に使用される固形製品の平面図である。
【図18】図9に示されている上部と共に使用される別の実施例の固形製品の平面図である。
【図19】図12に示されている上部と共に使用される別の実施例の固形製品の平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧された希釈剤と共に固形製品を供給する固形製品供給組立体において、
a)上部、第一空洞、及び第一空洞内のマニホルドの少なくとも一部を有し、前記上部が前記固形製品を支持するように構成され、前記マニホルドが第一通路、第二通路、及び第二空洞を有する、第一ハウジングと、
b)前記加圧された希釈剤を受けるように構成され、且つ第一通路と流体により連通する第一希釈剤注入口と、
c)前記加圧された希釈剤を受けるように構成され、且つ第二通路及び第二空洞と流体により連通する第二希釈剤注入口と、
d)第一通路及び第一空洞と流体により連通するスプレーノズルと、
e)第一空洞と流体により連通する濃縮溶液排出口と、
f)前記濃縮溶液排出口内に位置し、且つ第二空洞と流体により連通する希釈剤排出口と、
を含み、
g)前記加圧された希釈剤は、第一希釈剤注入口及び第二希釈剤注入口と流体により連通し、前記希釈剤の一部は、第一希釈剤注入口を介して、第一通路に、そして前記スプレーノズルに流入し、前記スプレーノズルにより前記希釈剤が前記固形製品に噴霧されて濃縮溶液が生成され、且つ前記濃縮溶液は、第一空洞を介して前記濃縮溶液排出口に流入し、且つ前記希釈剤の他の部は、第二希釈座注入口を介して第二通路に、第二空洞に、そして前記希釈剤排出口に流入し、前記希釈剤は、前記濃縮溶液排出口から前記濃縮溶液を引くためのベンチュリ効果を生じる十分な流速で前記希釈剤排出口を介して流れ、前記希釈剤及び前記濃縮溶液は、それぞれ、実質的同時に前記希釈剤排出口及び前記濃縮溶液排出口から流出し、個々の前記排出口の外部で混合して使用溶液を生成する、固形製品供給組立体。
【請求項2】
前記希釈剤は、1.0gpmまでの流量で第一希釈剤注入口を介して流れ、且つ前記希釈剤は、4.0gpmの流量で第二希釈剤注入口を介して流れる請求項1記載の固形製品供給組立体。
【請求項3】
前記加圧された希釈剤を受けるように構成された第三通路及び第三希釈剤注入口を具備し、且つ第三通路及び第二空洞と流体により連通する前記マニホルドを更に有し、前記加圧された希釈剤は、第三希釈剤注入口と流体により連通し、前記希釈剤の他の部は、第三希釈剤注入口を介して第三通路に、第二空洞に、そして前記希釈剤排出口に流入する請求項1記載の固形製品供給組立体。
【請求項4】
前記希釈剤は、8.0gpmまでの流量で前記希釈剤排出口から流出し、濃縮された前記使用溶液は、1.0gpmまでの流量で濃縮された使用溶液排出口から流出し、且つ前記使用溶液は、9.0gpmまでの流量で流れる請求項3記載の固形製品供給組立体。
【請求項5】
濃縮された使用溶液排出口は、約0.54〜0.60インチ(1インチ≒2.54cm)の内径を有し、且つ前記希釈剤排出口は、約0.35〜0.41インチの内径及び約0.45〜0.50インチの外径を有し、それにより約0.03及び0.07インチの空間が前記希釈剤排出口と濃縮された前記使用溶液排出口との間に形成される請求項3記載の固形製品供給組立体。
【請求項6】
前記希釈剤は、8.0gpmの流量で前記希釈剤排出口から流出し、濃縮された前記使用溶液は、1.0gpmの流量で前記希釈剤排出口と濃縮された前記使用溶液排出口での間の空間を介して濃縮された前記使用溶液排出口から流出し、且つ前記使用溶液は、9.0gpmの流量で流れる請求項5記載の固形製品供給組立体。
【請求項7】
第三希釈剤注入口と流体により連通する温度制御バルブを更に有し、前記温度制御バルブは、前記希釈剤が約105〜120°Fに達したときに、希釈剤が第三希釈剤注入口を介して流れることを可能にし、且つ前記温度制御バルブは、前記希釈剤が約105〜120°F未満であるときに、希釈剤が第三希釈剤注入口を介して流れることを防止する請求項3記載の固形製品供給組立体。
【請求項8】
前記希釈剤は、4.0gpmの流量で第二通路を介して流れ、且つ前記希釈剤は、4.0gpmの流量で第三通路を介して流れる請求項3記載の固形製品供給組立体。
【請求項9】
第一形状を有する固形製品を更に有する請求項1記載の固形製品供給組立体。
【請求項10】
製品ホルダを具備した製品ハウジングを更に有し、前記製品ホルダは、前記固形製品の第一形状に対応した第二形状を有する第三空洞を有し、第一形状は、第二形状よりも小さなスケールであり、第三空洞は、前記固形製品を受けるように形成且つ構成され、第一及び第二形状は、他の固形製品の第三空洞内への設置を防止するためのロックアウト装置を形成している請求項9記載の固形製品供給組立体。
【請求項11】
第一形状及び第二形状は正方形である請求項10記載の固形製品供給組立体。
【請求項12】
前記固形製品はフロアケア製品である請求項11記載の固形製品供給組立体。
【請求項13】
第一形状及び第二形状は五角形である請求項10記載の固形製品供給組立体。
【請求項14】
前記固形製品は万能洗剤である請求項13記載の固形製品供給組立体。
【請求項15】
第一形状及び第二形状は六角形である請求項10記載の固形製品供給組立体。
【請求項16】
前記固定製品は消毒剤である請求項15記載の固形製品供給組立体。
【請求項17】
底部と、前記底部近傍のオーバーフロー排出口とを有する製品ホルダを含む製品ハウジングを更に有し、前記底部及び前記オーバーフロー排出口は、前記固形製品の底面の近傍に位置し、それにより前記固形製品供給組立体のフラッドプレーンの位置を下げている請求項1記載の固形製品供給組立体。
【請求項18】
a)前記製品ホルダの底部近傍から下方に延在する延長フランジと、
b)前記製品ホルダの底部に対して作動可能に連結されたベース部と、
c)第一ハウジングの前記上部によって支持された支持フランジと、
d)前記支持フランジの近傍から上方に延在するレールと、
e)所定角度で前記製品ホルダに向かって上方に延在する前記レールの近傍に位置しかつ前記製品ホルダの近傍でオーバーフロー排出口を形成している傾斜部とを含み、
前記延長フランジ及び傾斜部は、前記固形製品の前記底面に噴霧された希釈剤が前記オーバーフロー排出口から排出されることを防止する
請求項17記載の固形製品供給組立体。
【請求項19】
前記角度は約38〜46°である請求項18記載の固形製品供給組立体。
【請求項20】
前記オーバーフロー排出口は、0.020〜0.045インチの幅と、0.100〜0.130インチの高さとを有するスロットである請求項18記載の固形製品供給組立体。
【請求項21】
前記延長フランジ、前記レール、及び前記支持フランジを相互連結するコネクタを更に有する請求項18記載の固形製品供給組立体。
【請求項22】
前記フラッドプレーンは、前記レールの高さの近傍に位置している請求項18記載の固形製品供給組立体。
【請求項23】
前記フラッドプレーンから約3.50インチのところに真空破壊装置を更に有する請求項22記載の固形製品供給組立体。
【請求項24】
前記レールは、前記オーバーフロー排出口の周りに延在している請求項18記載の固形製品供給組立体。
【請求項25】
底面を有し、且つ固形製品ディスペンサにおいて供給される固形製品、固形製品ディスペンサ、及び真空破壊装置と共に使用する製品ハウジングであって、
a)底部を有し、前記底部近傍において前記底面を有する前記固形製品を受けるように形成且つ構成され、前記固形製品ディスペンサの上方且つ前記真空破壊装置の下方に配置されている製品ホルダと、
b)前記底部近傍のオーバーフロー排出口と、
c)前記オーバーフロー排出口近傍のフラッドプレーンとを含み、
前記真空破壊装置は、前記フラッドプレーンから少なくとも約3.50インチのところに位置している、
製品ハウジング。
【請求項26】
a)前記製品ホルダの底部の近傍から下方に延在する延長フランジと、
b)前記製品ホルダの底部に対して作動可能に連結されたベース部と、
c)第一ハウジングの前記上部によって支持された支持フランジと、
d)前記支持フランジの近傍から上方に延在するレールと、
e)所定角度で前記製品ホルダに向かって上方に延在する前記レールの近傍に位置し、前記製品ホルダの近傍においてオーバーフロー排出口を形成している傾斜部とを含み、
前記延長フランジ及び前記傾斜部は、前記固形製品の底面に噴霧された希釈剤が前記オーバーフロー排出口から排出されることを防止する
請求項25記載の製品ハウジング。
【請求項27】
前記角度は約38〜46°である請求項26記載の製品ハウジング。
【請求項28】
前記オーバーフロー排出口は、0.020〜0.045インチの幅と、0.100〜0.130インチの高さと、を有するスロットである請求項26記載の製品ハウジング。
【請求項29】
前記延長フランジ、前記レール、及び前記支持フランジを相互連結するコネクタを更に有する請求項26記載の製品ハウジング。
【請求項30】
前記レールの高さの近傍に位置したフラッドプレーンを更に有する請求項26記載の製品ハウジング。
【請求項31】
前記フラッドプレーンから約3.50インチのところに真空破壊装置を更に有する請求項30記載の製品ハウジング。
【請求項32】
第一形状を有する固形製品を更に含み、前記製品ホルダは前記固形製品の第一形状に対応する第二形状を有する第三空洞を有し、第一形状は、第二形状よりも小さなスケールであり、第三空洞は、前記固形製品を受けるように形成且つ構成され、第一及び第二形状は、別の固形製品の第三空洞内への設置を防止するためのロックアウト装置を形成している請求項26記載の製品ハウジング。
【請求項33】
第一形状及び第二形状は正方形である請求項32記載の製品ハウジング。
【請求項34】
前記固形製品はフロアケア製品である請求項33記載の製品ハウジング。
【請求項35】
第一形状及び第二形状は五角形である請求項32記載の製品ハウジング。
【請求項36】
前記固形製品は万能洗剤である請求項35記載の製品ハウジング。
【請求項37】
第一形状及び第二形状は六角形である請求項32記載の製品ハウジング。
【請求項38】
前記固形製品は消毒剤である請求項37記載の製品ハウジング。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2009−535195(P2009−535195A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507657(P2009−507657)
【出願日】平成18年7月14日(2006.7.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/027147
【国際公開番号】WO2007/130105
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(500320453)イーコラブ インコーポレイティド (120)
【Fターム(参考)】