説明

園芸用ラベルシート

【課題】 生産者や園芸店等が各自でパソコン等を使用して園芸植物の名前や写真、栽培方法、栽培履歴等の表示情報を作成し、汎用プリンタによって前記表示情報を印刷することによって必要な種類の園芸用ラベルを作成することができる園芸用ラベルシートを提供することを課題とする。
【解決手段】 表示情報21が印刷されるラベル本体部11と、該ラベル本体部11下方に延設された差し込み部12とを一体的に備える園芸用ラベル10を作成するための園芸用ラベルシート1であって、前記表示情報21の少なくとも一部が未印刷状態の前記ラベル本体部11同士を接続して複数の前記園芸用ラベル10を連接することで汎用プリンタに給紙可能としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の名前や写真、栽培方法、栽培履歴等の情報を記載して園芸植物の鉢等の用土等に差し込む園芸用ラベルを作成するための園芸用ラベルシートに関する。
【背景技術】
【0002】
草花や野菜等の園芸植物を店頭等で販売する際、生産者や園芸店等は、その園芸植物の名称や、花の写真、栽培方法、栽培履歴等の表示情報が上部のラベル本体部に印刷された園芸用ラベルを園芸植物の鉢の用土等に差し込んで販売している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、これらの園芸用ラベル(以下、単に「ラベル」と言うことがある。)は、生産者や園芸店等が印刷会社に印刷を依頼し、印刷会社がその植物の名称等の必要な表示情報を印刷して所定の形状に裁断(型抜き)し、生産者や園芸店等に納品される。一般に、印刷会社は、コスト的な観点から同一図柄のラベルを大量に印刷するため、通常、生産者や園芸店等は、同一図柄のラベルを数百枚単位で発注することになる。
【0004】
しかし、生産者や園芸店等で販売する園芸植物は、多数の種類(品種)があり、各種園芸植物について、それぞれ数百枚単位で印刷を依頼すると、使用しなかったラベルのストックが膨大になり生産者や園芸店等のコストが大幅に増加する。
【0005】
また、近年、健康への配慮から、特に野菜などの食用の園芸植物においては、農薬の種類や使用量、使用回数等の情報(栽培履歴)を知りたいという需要者の要望があることから、これら情報がラベルに表示(記載)されることがある。この場合、同一生産者が生産した同一品種の植物であっても、栽培環境によって農薬の種類や使用量等は異なってくる。従って、同一品種の植物であっても表示情報の異なったラベルが必要となり、多種のラベルが求められる。
【0006】
そのため、従来は、農薬の種類や使用量等の栽培履歴は、生産者や園芸店等が一枚一枚、鉛筆やペン等の筆記具によって手書きで対応していたが、そのためには非常に多くの労力が必要であった。
【0007】
以上の問題を解決すべく、生産者や園芸店等が各自でパソコン等を使用してラベルを作成することも考えられた。そうすることによって、必要な種類のラベルを印刷することが可能になる。しかし、ラベル一枚一枚の大きさは、パソコン等に接続された汎用プリンタにとっては小さすぎて給紙することができないため、前記表示情報をラベルに汎用プリンタでは印刷できないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、生産者や園芸店等が各自でパソコン等を使用して園芸植物の名前や写真、栽培方法、栽培履歴等の表示情報を作成し、汎用プリンタによって前記表示情報を印刷することで必要な種類の園芸用ラベルを作成することができる園芸用ラベルシートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決すべく、本発明に係る園芸用ラベルシートは、表示情報が印刷されるラベル本体部と、該ラベル本体部下方に延設された差し込み部とを一体的に備える園芸用ラベルを作成するための園芸用ラベルシートであって、前記表示情報の少なくとも一部が未印刷状態の前記ラベル本体部同士を接続して複数の前記園芸用ラベルを連接することで汎用プリンタに給紙可能としたことを特徴とする。
【0010】
上記構成の園芸用ラベルシートによれば、表示情報の少なくとも一部が未印刷状態の前記ラベル本体部同士を接続して複数の前記園芸用ラベルを連接することで一定の表面領域が確保される。この確保された表面領域によって、前記園芸用ラベルシートは、汎用プリンタに備えられた印刷時に被印刷物を搬送する搬送経路(搬送機構)で搬送可能となり、汎用プリンタに給紙(供給)可能となる。その結果、ラベル本体部に汎用プリンタでの表示情報の印刷が可能となる。
【0011】
また、前記ラベルは、横並びに連接される構成とすることが好ましい。
【0012】
上記構成とすることで、前記同様、汎用プリンタに給紙可能となり、生産者等がパソコン等で作成したラベル本体部に未印刷の必要な表示情報を汎用プリンタで前記ラベル本体部に印刷し、その後、前記ラベル本体部を隣接するラベル本体部から離間させるだけで、必要な表示情報が印刷された(備えられた)ラベルを作成する(得る)ことができる。
【0013】
また、少なくとも汎用プリンタへの給紙方向側の左右の角部が切り欠かれる構成とすることが好ましい。
【0014】
上記構成とすることで、汎用プリンタへ園芸用ラベルシートを供給(給紙)した際、前記汎用プリンタに備えられた被印刷物を搬送する搬送経路中での前記園芸用ラベルシートにおける角部の引っかかりを防ぐことができるようになる。
【0015】
また、前記差し込み部は、その幅方向の中央部に直線状の折り曲げ用加工部が形成される構成とすることが好ましい。
【0016】
上記構成とすることで、前記園芸用ラベルシートから離間した園芸用ラベルを用土等に差し込んで使用する際に、前記折り曲げ用加工部に沿って前記差し込み部を屈曲させる(折り曲げる)ことで、用土等に差し込む方向の力に対して前記差し込み部の強度が上がる。そのため、用土等に差し込む際に、前記差し込み部が折れ曲がることがなくなり用土等に差し込み易くなる。
【0017】
また、前記ラベル本体部同士が接続している部分に線状の離間用加工が施される構成とすることが好ましい。
【0018】
上記構成とすることで、印刷後の園芸用ラベルシートから園芸用ラベルを離間させる際に、鋏やカッター等の道具を使用することなく切り離すことができるようになる。また、離間用加工が線状に施されていることから、該線状の離間用加工部に沿って切り離した際に、不要な紙片等が出ることがなく廃棄する部分を減らし省コスト化を図ることができるようになる。尚、離間用加工とは、ミシン目や表面に切れ込み等を形成することによって、鋏等の道具を使用することなく切り離す(離間する)ことができるようにする加工を言う。
【0019】
また、前記表示情報は、対象とする園芸植物毎に換える必要のない共通情報と、対象とする園芸植物毎に固有で換える必要のある個別情報とから構成され、前記共通情報はあらかじめ印刷され、前記個別情報は前記汎用プリンタによって後から印刷される構成としても良い。
【0020】
上記構成とすることで、汎用プリンタでの印刷時には前記個別情報だけを印刷すれば良いことから、印刷時間を減らすことができ、園芸用ラベルを作成する作業時間の短縮を図ることができるようになる。
【発明の効果】
【0021】
以上より、本発明によれば、生産者や園芸店等がパソコン等で作成した園芸植物の名前や写真、栽培方法、栽培履歴等の表示情報を作成し、汎用プリンタによって前記表示情報を印刷することで、必要な種類の園芸用ラベルを作成することができる園芸用ラベルシートを提供することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明に係る園芸用ラベルシート(以下、単に「ラベルシート」と言う。)の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0023】
まず、図2に示す、本実施形態に係る園芸用ラベルシート1に表示情報を印刷後、ミシン目2で切り離した(離間させた)一のラベルの構成について図1を参照しつつ説明する。
【0024】
ラベル10は、合成紙を素材とし、矩形状のラベル本体部11と、その下方に延設された先細形状の差し込み部12とが一体的に形成されている。
【0025】
より詳細に説明すると、このラベル10は、園芸植物の鉢の用土等に差し込まれて野外で使用されることが多いため、日光及び風雨に耐え、また、用土等に差し込まれた際に、安定してラベル形状を保つように、耐水性及び適度の弾性を有する素材を使用することが好ましい。しかも、汎用プリンタ(以下、単に「プリンタ」と言う。)で表示情報21を印刷する必要があることから、プリンタで表面に印刷可能で、且つプリンタに備えられた印刷時に被印刷物が搬送される搬送経路(搬送機構)で搬送可能な程度の厚み及び弾性であることが必要である。
【0026】
本実施形態においては、ラベル10は、ポリプロピレン樹脂を主原料とした合成紙であるユポ紙で構成されている。しかし、前記特徴を備える素材であれば、塩化ビニル等の合成樹脂や、ポリエチレン系、ポリプロピレン系等の合成紙であっても良く、厚紙をラミネートをした素材等であっても良い。また、これらの素材で形成されたラベル10の表面に、プリンタで印刷し易いような表面処理を行っても良い。尚、「ユポ」は、登録商標(登録第2721062号)である。
【0027】
ラベル本体部11は、上方側角部13,13が切り欠かれた縦長の矩形状である。この切り欠かれた角部13,13は、直線状の斜辺となるように切り欠かれている。このように角部13,13を切り欠くことで、後述するようにラベルシート1の給紙方向側角部13’,13’も切り欠かれた状態となる(図2参照)。そして、前記の通り、ラベル10は、適度の弾性を有することから、このラベルシート1に表示情報21をプリンタで印刷する際に、プリンタの搬送経路中でのラベルシート1の前記角部13’,13’の引っかかりを防ぐことができるようになる。また、ラベル10の使用時に、角部で手等を引っかけることによる怪我を防ぐことができるようにもなる。
【0028】
このラベル本体部11の表面及び裏面には、後述するようにプリンタで表示情報21が印刷されている。例えば、表面には、鉢に植えられている園芸植物の値段等を示すバーコード15、植物の一般名称16、品種名17、生産地18、生産者19、使用した農薬の一覧20(この一覧20には、使用した農薬の種類、使用態様(散布又は株元等)、使用回数、使用量等の情報、即ち、使用農薬履歴(栽培履歴)が示されている。)等の表示情報21が印刷されている。一方、裏面には、鉢に植えられている園芸植物の植え付け方法や、管理方法等が印刷されている(図示せず)。
【0029】
差し込み部12は、下方に向かって幅狭となる二等辺三角形状で、その先端(ラベル10の下端側)は、小さな円弧状となるように形成されている。また、幅方向の中央部には上下方向の折り曲げ用加工部14が直線状に形成されている。
【0030】
折り曲げ用加工部14は、差し込み部12の表面及び/又は裏面をプレスすることによって、係る部分の厚みを薄くすることで形成されている。この折り曲げ用加工部14に沿って差し込み部12を屈曲する(折り曲げる)ことで、差し込み部12は、用土等への差し込み方向に対する力に強くなる。そのため、ラベル10を園芸植物の鉢の用土等に差し込む際に、前記差し込み部12が折れ曲がることがなく用土等に差し込み易くなる。また、折り曲げることで差し込み部12の横断面形状が鉢の縁部の内周面に沿った形状とすることができることから、鉢の内周面に沿って用土等に差し込み易くもなる。尚、この折り曲げ用加工部14は、プレスだけではなく、ミシン目や表面(又は裏面)に浅い切れ込みや溝を設ける等の折り曲げ易くなるような加工であれば良い。
【0031】
本実施形態に係るラベルシート1は、図2に示す如く、印刷前のラベル10が複数連接されたものである。より詳細に言えば、一のラベル10のラベル本体部11の側縁と隣のラベル10のラベル本体部11の側縁とが、ミシン目2を介して対向するように接続されている。この時、ラベルシート1は、何も印刷されていない状態である。
【0032】
次に、本実施形態に係るラベルシート1の製造法を説明すると、ラベルシート1は、縦横のそれぞれの最大幅がJISによるA5判サイズと同一であり、A5判サイズのユポ紙のシートを型抜き(裁断)して形成される。このような大きさとすることで、型抜きの際、廃棄される不要な部分を少なくすることができ、省コスト化を図ることができるようになる。その際、ミシン目2は、型抜きと同時に形成されても良く、あらかじめ形成されていても良い。また、後から形成しても良い。このようにして、ラベルシート1は、ラベル10を5枚、ミシン目2を介して左右横一列(横並び)に連接した形状に形成される。
【0033】
尚、ラベルシート1を構成するラベル10の枚数は、5枚に限定する必要はなく、それより多くても、また少なくても良い。また、ラベルシート1の縦横のそれぞれの最大幅は、ラベル本体部11への表示情報21の印刷時にプリンタの給紙部に挿入(給紙)されることからJISによるサイズ(A5判、B5判等)とするのが好ましい。しかし、JISによるサイズに限定する必要はなく、他の規格によるサイズでも良く、任意のサイズでも良い。また、ラベル本体部11同士が接続している部分は、本実施形態のようなミシン目2や、表面に浅い切れ込みを設ける等の鋏等を使用することなく離間させることができる離間用加工が施されることが好ましい。しかし、単に切取線等の線がラベルシート1の表面に設けられ、これに沿って鋏やカッター等の道具を使用して切り離すようになっていても良い。さらに、本実施形態のように、ラベル本体部11同士が直接的に接続している必要はなく、一定の面積を有する白紙片2a及び2b(図3(イ)及び(ロ)参照)等を介して、間接的に接続しても良い。
【0034】
このように型抜きして形成されたラベルシート1は、次いで、差し込み部12にプレスによって折り曲げ用加工部14が形成される。この時、直線状にプレスすることによって、かかる部分のみユポ紙(ラベルシート1)の厚みが薄くなり、溝が形成される。この溝によって折り曲げ用加工部14が構成される。また、プレスの際、ラベルシート1は、ラベル10のラベル本体部11のみが左右に接続されて構成されているため、差し込み部12の先端側には枠や白紙片等が何もない状態である。従って、折り曲げ用加工部14を形成する際に、表裏方向から直線状の長い刃で挟持してプレスするため、プレスし易い。尚、折り曲げ用加工部14は、本実施形態においては一本の細い直線状の溝であるが、複数本でも良く、幅が広くても良い。
【0035】
以上のようにして形成されたラベルシート1は、その後、横並びに接続されている複数のラベル本体部11のそれぞれに、前記のような品種名17等の表示情報21を印刷するために、プリンタの給紙部に給紙(供給)されて印刷される。この時、使用されるプリンタは、一般家庭等でパソコンなどに接続して使用される汎用のプリンタである。このプリンタは、本実施形態においては、印刷方式がレーザタイプのプリンタを使用しているが、インクジェットタイプ等の他印刷方式のプリンタであっても良い。また、印刷される表示情報21がラベルシート1の所定位置(ラベル本体部11の所定位置)に印刷されるように、専用フォーマットを備えるパソコン用ソフト等を使用して表示情報21を作成し、印刷する。そして、印刷後、ラベルシート1をミシン目2に沿って切り離すことにより、表示情報21が印刷されたラベル10を得ることができる。
【0036】
尚、本実施形態においては、ラベルシート1のラベル本体部11には、プリンタによって目的とする文字情報を印刷するが、写真や絵等の画像情報を印刷しても良く、他の情報を印刷しても良い。また、例えば、ラベル本体部11に生産者19のようなあまり変更する必要のない多種のラベルに共通する表示情報のみをラベルシート1の作成時にあらかじめ印刷しておき、後に、栽培履歴のような情報のみをプリンタで印刷するようにしても良い。即ち、ラベル本体部11は、無地である必要はなく、対象とする園芸植物毎に換える必要のない表示情報(共通情報)は、ラベルシート1の作成時にあらかじめ印刷しておき、後にプリンタで印刷する際には、対象とする園芸植物毎に固有で換える必要のある情報表示(個別情報)だけを印刷するようにしても良い。このようにすることで、対象とする園芸植物毎の表示情報21が印刷されたラベル10の作成時間を短縮することができるようになる。
【0037】
以上より、本実施形態に係るラベルシート1は、複数のラベル10が横並びに連接されることによって、所定の表面領域を有したシート体として形成される。そして、このように所定の表面領域を有することによって、プリンタの搬送経路(搬送機構)内を搬送可能となり、ラベルシート1はプリンタへの給紙が可能となる。その結果、ラベルシート1は、生産者や園芸店等がパソコン等で作成した園芸植物の名前や写真、栽培方法、栽培履歴等の表示情報21をプリンタによって印刷することができるようになる。
【0038】
また、この場合、ラベルシート1のプリンタへの給紙方向側角部13’,13’が切り欠かれていることによって、プリンタの搬送経路内での角部13’,13’の引っかかりを防ぐことができるようになるため、印刷中にラベルシート1が詰まったりすることが極めて少なくなり、ラベル10の作成作業時間を短くすることができる。尚、図4(イ)及び(ロ)に示すように、ラベルシート1の角部13’は、直線状に切り欠く必要はなく、曲線状であっても良く、外側に膨出した多角形状であっても良い。
【0039】
さらに、差し込み部12に折り曲げ用加工部14を形成することで、ラベル10を園芸植物の鉢の用土等に差し込む際に折れ曲がることが減り、無駄になるラベル10が減ることで省コスト化を図ることもできるようになる。
【0040】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は可能である。
【0041】
例えば、本実施形態においては、ラベル10が左右横一列に連接されて、ラベルシート1を構成しているが、図5(イ)に示すように、上下二列になるように連接されても良い。この場合、プリンタの搬送経路内での差し込み部12の折れ曲がりを防ぐために、プリンタへの給紙方向側の各差し込み部12の間には、接続片3,3,…が設けられる。こうすることで、差し込み部12の折れ曲がりが抑えられ、プリンタの搬送経路内で詰まることなく、ラベルシート1は搬送されるようになる。
【0042】
また、図5(ロ)に示すように、ラベル10が横一列に連接されたラベルシート1の各差し込み部12の間に、前記接続片3,3,…を設けても良い。このようにすることで、差し込み部12が折れ曲がるのを防ぐことができるため、本実施形態で予定していたプリンタへの給紙方向(矢印A方向)以外の方向(矢印B及びC方向)に給紙することが可能になる。尚、この場合、ラベルシート1の上部側(ラベル10の上部側)両角部13’,13’が切り欠かれていた方が、プリンタへラベルシート1を矢印A及びC方向に給紙した際、プリンタの搬送経路中での角部13’,13’の引っかかりをより防ぐことができる。
【0043】
また、図6(イ)、(ロ)及び(ハ)に示すように、各ラベル10の上下方向が異なるように横一列に連接されても良い。この場合も、ラベル10の差し込み部12の折れ曲がりによるプリンタの搬送経路中での詰まりを防ぐために、ラベルシート1のプリンタへの給紙方向側(矢印A方向)周縁部は、直線状となるように、接続片3,3,…が設けられる。また、矢印C方向へ給紙する場合は、前記同様に差し込み部12の折れ曲がりを抑えるために、さらに接続片3’,3’,…が設けられる。尚、ラベルシート1のプリンタへの給紙方向は、矢印A及びC方向に限定する必要はなく、例えば矢印A方向とは、逆方向に給紙しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施形態に係る園芸用ラベルの正面図を示す。
【図2】同実施形態に係る園芸用ラベルシートの正面図を示す。
【図3】(イ)及び(ロ)は、同実施形態に係る園芸用ラベルシートのラベル本体部同士の接続の変形例についての正面図を示す。
【図4】(イ)及び(ロ)は、同実施形態に係る園芸用ラベルシートの給紙方向側角部の変形例についての部分拡大正面図を示す。
【図5】(イ)及び(ロ)は、同実施形態に係る園芸用ラベルシートを構成する園芸用ラベルの連接状態の変形例についての正面図を示す。
【図6】(イ)乃至(ハ)は、同実施形態に係る園芸用ラベルシートを構成する園芸用ラベルの連接状態の他の変形例についての正面図を示す。
【符号の説明】
【0045】
1…ラベルシート、2…ミシン目、2a,2b…白紙片、3,3’…接続片、10…ラベル、11…ラベル本体部、12…差し込み部、13,13’,13a,13b…角部、14…折り曲げ用加工部、21…表示情報、A,B,C…プリンタへの給紙方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示情報が印刷されるラベル本体部と、該ラベル本体部下方に延設された差し込み部とを一体的に備える園芸用ラベルを作成するための園芸用ラベルシートであって、前記表示情報の少なくとも一部が未印刷状態の前記ラベル本体部同士を接続して複数の前記園芸用ラベルを連接することで汎用プリンタに給紙可能としたことを特徴とする園芸用ラベルシート。
【請求項2】
前記ラベルは、横並びに連接されることを特徴とする請求項1記載の園芸用ラベルシート。
【請求項3】
少なくとも汎用プリンタへの給紙方向側の左右の角部が切り欠かれることを特徴とする請求項1又は2に記載の園芸用ラベルシート。
【請求項4】
前記差し込み部は、その幅方向の中央部に直線状の折り曲げ用加工部が形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の園芸用ラベルシート。
【請求項5】
前記ラベル本体部同士が接続している部分に線状の離間用加工が施されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の園芸用ラベルシート。
【請求項6】
前記表示情報は、対象とする園芸植物毎に換える必要のない共通情報と、対象とする園芸植物毎に固有で換える必要のある個別情報とから構成され、前記共通情報はあらかじめ印刷され、前記個別情報は前記汎用プリンタによって後から印刷されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の園芸用ラベルシート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate