説明

圧縮成形機

【課題】被圧縮物を十分に圧縮することのできる圧縮成形機を提供する。
【解決手段】廃棄物を圧縮するための圧縮成形機1であって、円筒状であって、第1の蓋部材22側に廃棄物を投入するための投入口213が形成されるとともに、圧縮された廃棄物を排出するための排出口232が第2ンお蓋部材23に形成されたケーシング2と、ケーシング2内を延び、ケーシング2の第1の蓋部材22側から第2の蓋部材23側に向かって径が大きくなるテーパ部33を有するとともに、ケーシング2の第2の蓋部材23側に廃棄物を送るよう螺旋状に形成された螺旋羽根31を外周面に有するスクリュー軸3と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被圧縮物を圧縮するための圧縮成形機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
廃棄物は、埋め立てや焼却、リサイクルなど種々の方法により処理されているが、輸送コストの低減や、処理量の増加、保管場所の有効利用等のためにその容積を圧縮して小さくすることが好ましく、廃棄物を圧縮するための種々の圧縮成形機が提案されている。例えば、特許文献1には、先端が縮径したコーン部が設置されたケーシングと、ケーシング内を延びるスクリュー軸とを備えた圧縮成形機が開示されている。この圧縮成形機では、ケーシング内に被圧縮物を投入し、その被圧縮物をスクリュー軸のスクリュー羽根で粉砕しながらコーン部まで送る。そして、コーン部でスクリュー軸の推進力により被圧縮物を圧縮してノズル部の先端から筒状固形物として排出している。
【特許文献1】特公平2−9560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記圧縮成形機では、被圧縮物の圧縮が十分でなく、より十分に被圧縮物を圧縮することのできる圧縮成形機が要望されていた。
【0004】
そこで、本発明は、被圧縮物を十分に圧縮することのできる圧縮成形機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る圧縮成形機は、上記課題を解決するためになされたものであり、被圧縮物を圧縮するための圧縮成形機であって、円筒状であって、一方の端部側に被圧縮物を投入するための投入口が形成されるとともに、圧縮された被圧縮物を排出するための排出口が他方の端部側に形成されたケーシングと、前記ケーシング内を軸方向に延びて回転駆動され、少なくとも一部が前記ケーシングの一方の端部側から他方の端部側に向かって径が大きくなるようテーパ状に形成されるとともに、前記ケーシングの他方の端部側に被圧縮物を送るよう螺旋状に形成された螺旋羽根を外周面に有するスクリュー軸と、を備えている。
【0006】
このような構成をとることにより、以下の効果を得ることができる。すなわち、被圧縮物を投入口からケーシング内に投入してスクリュー軸を回転駆動させると、被圧縮物は、スクリュー軸の螺旋羽根によって、ケーシングとスクリュー軸との間によって画定される空間内でケーシングの他方の端部側に送られる。スクリュー軸は、少なくとも一部がケーシングの一方の端部側から他方の端部側に向けて径が大きくなるようなテーパ状に形成されているため、このテーパ状の部分において、スクリュー軸とケーシングとの間で画定される空間が徐々に小さくなっていく。このため、被圧縮物は、ケーシングの他方の端部側に送られる過程で、スクリュー軸とケーシングによって徐々に圧縮される。このように、被圧縮物をケーシングの径方向に徐々に圧縮させることで、被圧縮物をより十分に圧縮させることができる。なお、このように圧縮された被圧縮物は、ケーシングの他方の端部側に形成された排出口からケーシング外部に排出される。
【0007】
上記圧縮成形機は種々の構成をとることができるが、例えば、上記スクリュー軸の螺旋羽根を、ケーシングの一方の端部側から他方の端部側に向かってピッチが小さくなるように構成することが好ましい。このように構成することで、ケーシングの一方の端部側においては、被圧縮物をケーシングの他方の端部側にスピーディに送るとともに、ケーシングの他方の端部側においては、被圧縮物をケーシングの他方の端部に押し付けて軸方向に圧縮させる力を大きくすることができる。
【0008】
また、上記ケーシングの他方の端部に隣接するよう設置されるとともに、スクリュー軸と同軸上に回転軸を有する回転カッタをさらに備え、ケーシングの排出口をケーシングの他方の端部に形成し、回転した回転カッタによって排出口から排出された被圧縮物を切断するように構成することが好ましい。このように構成することで、圧縮されて排出口から排出された被圧縮物を長さ方向に短く切断することができる。さらには、回転カッタの回転軸をスクリュー軸の回転軸と同軸上に配置することにより、圧縮成形機の振動を抑えることが可能となり、ひいては圧縮成形機の故障を防止することができる。
【0009】
また、上記回転カッタは、回転軸方向に位置調整が可能となるよう設置されていることが好ましい。この構成によれば、回転カッタの位置を調整することで、回転カッタと排出口との隙間を小さくすることができ、ひいては排出口から排出された被圧縮物を確実に切断することが可能となる。
【0010】
また、回転カッタをケーシングの他方の端部側に付勢する付勢手段をさらに備えていることが好ましい。この構成によれば、付勢手段によって、排出口が形成されたケーシングの他方の端部側に回転カッタを付勢するので、回転カッタと排出口との隙間を小さくすることができ、ひいては排出口から排出された被圧縮物を確実に切断することが可能となる。
【0011】
また、上記排出口は、開閉可能に構成されていることが好ましい。この構成によれば、被圧縮物がケーシング内で十分圧縮されるまで排出口を閉鎖しておき、被圧縮物が十分圧縮されてから排出口を開放することによって、排出口から排出される被圧縮物を確実にペレット状にすることができる。
【0012】
また、上記ケーシングの排出口は、排出方向に向かって径が小さくなるようテーパ状に形成されていることが好ましい。このように構成することで、排出口の排出方向側の開口部は、その断面部分が鋭角となる。このため、排出された被圧縮物に対して、排出口の排出方向側開口部と回転カッタとが作用する剪断力が大きくなり、より確実に被圧縮物を切断することができる。
【0013】
また、被圧縮物を破砕する破砕処理機をケーシングの投入口に設置することが好ましい。このように、ケーシングに投入する被圧縮物を予め破砕する破砕処理機を設けることによって、ケーシング内でより効率的に被圧縮物を圧縮することが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、被圧縮物を十分に圧縮することのできる圧縮成形機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る圧縮成形機の実施形態を添付図面に従って説明する。図1は本実施形態に係る圧縮成形機の正面断面図、図2は圧縮成形機の平面図、図3は第2の蓋部材の左側面図である。なお、図2において、説明の簡略化のため、破砕処理機は省略している。
【0016】
図1に示すように、圧縮成形機1は、廃棄物(被圧縮物)を圧縮するためのものであって、円筒状のケーシング2と、ケーシング2内を軸方向に延びるスクリュー軸3と、廃棄物を一旦破砕してケーシング2内に投入する破砕処理機4とを備えている。そして、ケーシング2の左側面の外側に隣接するように回転カッタ5が設置されている。
【0017】
図1及び図2に示すように、ケーシング2は、両端が開口された円筒状の本体部21を備えており、右側の開口端が第1の蓋部材22(一方の端部)によって塞がれるとともに、左側の開口端が第2の蓋部材23(他方の端部)によって塞がれている。より詳細には、本体部21は、両開口端にそれぞれフランジ部211,212が形成されており、このフランジ部211,212においてボルトを締結することで、第1及び第2の蓋部材22,23が取り付けられている。本体部21は、その右側上部であって後述する第1の空間S1と対応する位置に、後述する破砕処理機4で破砕された廃棄物を投入するための投入口213が形成されている。第1の蓋部材22は、本体部21のフランジ部211の外径とほぼ同じ外径を有する円板状に形成されており、その中央部に、スクリュー軸3が貫通するための貫通孔221が形成されている。第2の蓋部材23も同様に、本体部21のフランジ部212の外径とほぼ同じ外径を有する円板状に形成されており、その中央部に、後述するスクリュー軸3の軸支部35が貫通するための貫通孔231が形成されている。また、第2の蓋部材23は、図3に示すように、後述するケーシング2の本体部21とスクリュー軸3の大径部34との間で画定される空間S3に対応する位置に、4つの排出口232が同一円周上に等間隔で形成されている。なお、第2の蓋部材23の外周縁近傍には、フランジ部212とボルトで締結するためのネジ孔233が同一円周上に等間隔で複数形成されている。
【0018】
このケーシング2内をケーシング2の軸方向に延びるようにスクリュー軸3が設置されている。スクリュー軸3は、ケーシング2内において、3つの部分に分かれるとともに、その外周面に螺旋羽根31が螺旋状に形成されている。より詳細には、スクリュー軸3は、ケーシング2内において、円柱状の小径部32と、小径部32から左側に向かって径が大きくなるようテーパ状に形成されたテーパ部33と、テーパ部33の左端と同じ径を有する円柱状の大径部34とに分かれており、ケーシング2の右側から左側にこの順で構成されている。そして、小径部32とケーシング2との間で第1の空間S1、テーパ部33とケーシング2との間で第2の空間S2、大径部34とケーシング2との間で第3の空間S3が画定されている。また、スクリュー軸3は、大径部34から左側に、第2の蓋部材23の貫通孔231の内径とほぼ同じ外径を有する円柱状の軸支部35が延びており、軸支部35は第2の蓋部材23の貫通孔231を貫通してケーシング2の外側へと延びている。また、スクリュー軸3は、小径部31から右側が第1の蓋部材22の貫通孔221を貫通して外部に延びており、その右側端部にスプロケット36が設けられている。そして、図2に示すように、スクリュー軸3を回転駆動させるためのモータ6が設置されており、このモータ6の回転軸に取り付けられたスプロケット61は、スクリュー軸3の右側端部に取り付けられたスプロケット36との間にチェーン(図示省略)が掛けられている。螺旋羽根31は、スクリュー軸3を右側から見て反時計回りに回転させることで、ケーシング2とスクリュー軸3との間で画定された空間S内にある廃棄物が左側に進行するように形成されている。また、螺旋羽根31は、左側に行くに従ってピッチPが小さくなるように形成されている。
【0019】
図4は、図1のA−A線断面図である。図1及び図2に示すように、回転カッタ5は、第2の蓋部材23の左側面に隣接するようスクリュー軸3の軸支部35に取り付けられている。また、図4に示すように、回転カッタ5は、軸支部35の外径とほぼ同じ大きさの内径を有する貫通孔511が形成された取付部51と、この取付部51から半径方向に延びるように取り付けられた刃52とから構成されている。取付部51の貫通孔511にはキー溝512が形成されており、回転カッタ5を軸支部35に取り付けた際、このキー溝512が軸支部35に設けられたキー351と係合するように構成されており、このため、スクリュー軸3が回転すると回転カッタ5も同方向に回転する。
【0020】
図5は、本実施形態に係る破砕処理機4の平面図である。なお、図5において、説明の簡略化のため、第1のホッパー部41は省略している。図1及び図5に示すように、破砕処理機4は、廃棄物を投入するための第1のホッパー部41と、第1のホッパー部41の下端と連結した本体部42と、本体部42で破砕した廃棄物をケーシング2内に投入するための第2のホッパー部43とから構成されている。本体部42は、図5に示すように、その中央部を水平方向に回転軸44が延びており、この回転軸44の外周面には、軸方向に延びる2枚の刃441が対向する位置に設けられている。そして、本体部42の右側内壁面及び左側内壁面における回転軸44と対向する位置に、回転軸44と平行に延びるように固定刃45a、bが延びている。回転軸44は、その図5の上側端部が本体部42を貫通して本体部42の外部へ延びており、その上側端部にスプロケット421が取り付けられている。このスプロケット421は、外部に設置されたモータ46の回転軸に取り付けられたスプロケット461とチェーン(図示省略)を介して連動するように構成されている。第2のホッパー部43は、本体部42内で破砕された廃棄物をケーシング2内に送るように構成されており、図1に示すように、その下端部が連結部材7を介してケーシング2における本体部21の投入口213と連結している。
【0021】
次に、上記のように構成された圧縮成形機1の動作について説明する。
【0022】
まず、廃棄物を破砕処理機4の第1のホッパー部41から投入して本体部42に送る。本体部42に送られた廃棄物は、回転する回転軸44の刃441と固定刃45a,45bとによって破砕されて第2のホッパー部43及び連結部材7を介してケーシング2の投入口213からケーシング2内に投入される。
【0023】
破砕処理機4からケーシング2内に投入された廃棄物は、まず第1の空間S1に落下する。そして、モータ6を駆動させてスクリュー軸3を図1の右側から見て反時計回りに回転させることで、第1の空間S1中の廃棄物は左側に送られる。第1の空間S1では、スクリュー軸3とケーシング2との間の距離が十分広いため、廃棄物は圧縮されることなく第2の空間S2まで左側に送られる。
【0024】
第2の空間S2に送られた廃棄物は、続いて螺旋羽根31によって第2の空間S2内を左側に送られる。この第2の空間S2は左側に向かって徐々に小さくなっているため、第2の空間S2を左側に進行する廃棄物は、テーパ部33とケーシング2とによって径方向に徐々に圧縮される。このように、第2の空間S2で径方向に圧縮された廃棄物は、圧縮されながら第3の空間S3までさらに左側に送られる。
【0025】
第3の空間S3まで送られた廃棄物は、螺旋羽根31によってさらに左側に送られる。この第3の空間S3内では、大径部34の径は一定であるので、廃棄物は径方向には第2の空間S2で圧縮された以上の圧縮はされない。そして、ケーシング2の左端部、すなわち、第2の蓋部材23まで到達した廃棄物は、次から送られてくる廃棄物と第2の蓋部材23との間でスクリュー軸3の軸方向に圧縮される。径方向及び軸方向に圧縮された廃棄物は、第2の蓋部材23の4つの排出口232からケーシング2の外側へと排出され、回転カッタ5によって長さ方向に短く切断されてペレット状となって集められる。
【0026】
以上のように、本実施形態によれば、スクリュー軸3のテーパ部33が左側に向かって径が大きくなるように形成されているため、このテーパ部33において、スクリュー軸3とケーシング2との間で画定される空間S2が徐々に小さくなっていく。このため、廃棄物は、ケーシング2の左側に送られる過程で、スクリュー軸3とケーシング2によって徐々に圧縮される。このように、廃棄物をケーシング2の径方向に徐々に圧縮させることで、廃棄物をより十分に圧縮させることができる。また、回転カッタ5の回転軸はスクリュー軸3の回転軸と同軸上にあるので、スクリュー軸3及び回転カッタ5を回転させたときに発生する振動が抑制され、ひいては圧縮成形機1の故障を防止することができる。
【0027】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、排出口232は、排出方向に向かってストレートに延びていたが、図6に示すように、排出方向に向かって径が小さくなるようテーパ状に形成することもできる。このように排出口232を形成することで、排出口232の排出方向側の開口部の断面の角度αが鋭角となる。このため、排出口232から排出される廃棄物に対して、回転カッタ5の刃52と、排出口232の左側開口部とが作用する剪断力が大きくなる。この結果、圧縮されて排出口232から排出された廃棄物をより確実に切断することができる。
【0028】
また、上記実施形態の回転カッタ5を、回転軸方向に位置調整可能に取り付けることもできる。より詳細には、刃52が取り付けられた取付部51がスクリュー軸35の軸方向にスライド可能となっており、所望の位置で固定部材により取付部51をスクリュー軸35に対して固定できるようになっている。なおこの取付部51のスクリュー軸35に対する固定方法は、公知の固定方法を採用することができ、例えば取付部51にボルト穴を形成するとともに、スクリュー軸35には軸方向に所定間隔をあけてネジ穴を形成し、ボルトを締結することによって取付部51をスクリュー軸35に所望の位置で固定することができる。その他にも、上記スクリュー軸35のネジ穴をネジが切られていない通常の穴に形成し、ピンによってピン固定することもできる。これらの構成によれば以下の効果を得ることができる。廃棄物はケーシング2内で第2の蓋部材23側へ送られるため、第2の蓋部材23が送られてくる廃棄物によって膨らんでしまう場合がある。このように第2の蓋部材23が膨らむことによって、第2の蓋部材23の左側面に隣接する回転カッタ5が左側に移動する。膨らんだ第2の蓋部材23は、ケーシング2内の廃棄物が全て排出されると元の形に戻るが、左側に移動した回転カッタ5は自動的に元の位置には戻らないため、第2の蓋部材23に形成された排出口232と回転カッタ5との間に隙間が形成される。しかし、上述したように回転カッタ5を位置調整可能とすることで、排出口232と回転カッタ5との隙間を小さくすることができる。
【0029】
また、回転カッタ5を付勢手段によって第2の蓋部材23側に付勢することもできる。例えば、図7に示すように、付勢手段として、内部に軸支部35が伸びるように圧縮コイルばね8を設置し、回転カッタ5の取付部51を押圧して、回転カッタ5を第2の蓋部材23側に付勢することができる。このように構成することで、上述したように第2の蓋部材23が膨らむことによって回転カッタ5が左側に移動しても、圧縮コイルばね8によって回転カッタ5を右側に戻し、排出口232と回転カッタ5との隙間を小さくすることができる。この結果、排出口232から排出された廃棄物を確実に切断することが可能となる。
【0030】
また、排出口232を開閉可能に構成することもできる。このように構成することで、ケーシング2内の廃棄物が十分に圧縮されるまで排出口232を閉鎖しておき、ケーシング2内の廃棄物が十分に圧縮されてから排出口232を開放して、十分に圧縮された廃棄物のみを排気口232から排出することができる。
【0031】
また、上記実施形態では、廃棄物を一旦破砕処理機4によって破砕してからケーシング2内に投入していたが、破砕処理機4を設置せず、ケーシング2の投入口213から廃棄物を直接投入することもできる。
【0032】
また、上記実施形態では、回転カッタ5は、スクリュー軸3とともに同じ回転数で回転するように構成されているが、回転カッタ5の回転駆動用のモータを別途設けることなどによって、回転カッタ5の回転数をスクリュー軸3の回転数に関係なく制御できるようにすることができる。このように回転カッタ5の回転数を自由に制御可能とすることで、排出口232から排出された廃棄物を所望の長さで切断することが可能となる。
【0033】
また、上記圧縮成形機1は種々の利用方法が考えられるが、例えば、上記圧縮成形機1によって汚泥を圧縮することもできる。この場合は、ケーシング2の下部に、圧縮された汚泥から出てくる水を排出するための排出溝や排出口を設けることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る圧縮成形機の実施形態を示す正面断面図である。
【図2】本発明に係る圧縮成形機の実施形態を示す平面断面図である。
【図3】本実施形態に係る第2の蓋部材の左側面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】本実施形態に係る破砕処理機の平面図である。
【図6】第2の蓋部材の他の実施形態を示す正面断面図である。
【図7】本発明に係る圧縮成形機の他の実施形態の一部を拡大した一部正面断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 圧縮成形機
2 ケーシング
22 第1の蓋部材(一方の端部)
23 第2の蓋部材(他方の端部)
232 排出口
3 スクリュー軸
31 螺旋羽根
33 テーパ部
4 破砕処理機
5 回転カッタ
8 圧縮コイルばね
P ピッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被圧縮物を圧縮するための圧縮成形機であって、
円筒状であって、一方の端部側に被圧縮物を投入するための投入口が形成されるとともに、圧縮された被圧縮物を排出するための排出口が他方の端部側に形成されたケーシングと、
前記ケーシング内を軸方向に延びて回転駆動され、少なくとも一部が前記ケーシングの一方の端部側から他方の端部側に向かって径が大きくなるようテーパ状に形成されるとともに、前記ケーシングの他方の端部側に被圧縮物を送るよう螺旋状に形成された螺旋羽根を外周面に有するスクリュー軸と、
を備えた、圧縮成形機。
【請求項2】
前記スクリュー軸の螺旋羽根は、前記ケーシングの一方の端部側から他方の端部側に向かってピッチが小さくなる、請求項1に記載の圧縮成形機。
【請求項3】
前記ケーシングの他方の端部に隣接するよう設置されるとともに、前記スクリュー軸と同軸上に回転軸を有する回転カッタをさらに備え、
前記ケーシングの排出口は、前記ケーシングの他方の端部に形成されており、
前記回転カッタは、前記排出口から排出された被圧縮物を切断するよう回転する、請求項1又は2に記載の圧縮成形機。
【請求項4】
前記回転カッタは、回転軸方向に位置調整が可能となるよう設置されている、請求項3に記載の圧縮成形機。
【請求項5】
前記回転カッタを前記ケーシングの他方の端部側に付勢する付勢手段をさらに備えた、請求項3又は4に記載の圧縮成形機。
【請求項6】
前記排出口は、開閉可能に構成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の圧縮成形機。
【請求項7】
前記ケーシングの排出口は、排出方向に向かって径が小さくなるようテーパ状に形成されている、請求項3〜6のいずれかに記載の圧縮成形機。
【請求項8】
前記ケーシングの投入口に設置された、被圧縮物を破砕する破砕処理機をさらに備えた、請求項1〜7のいずれかに記載の圧縮成形機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−272829(P2008−272829A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−81379(P2008−81379)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(398057178)株式会社オールマイティー (17)
【Fターム(参考)】