説明

圧電フィルムセンサ

【課題】組立工程の簡素化が可能で、かつ、信頼性の高い圧電センサを提供する。
【解決手段】 シグナル電極2が形成された第1部とグランド電極3が形成された第2部とからなり、前記シグナル電極2とグランド電極3とが向かい合うように折り曲げられた基材1と、前記基材1に形成されたシグナル電極2とグランド電極3との間に挿入される圧電フィルム5と、折り曲げられた前記基材1を接着して、シグナル電極2、グランド電極3及び圧電フィルム5を固定する接着層6とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電フィルムを備えた圧電フィルムセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高分子材料、特にポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる圧電フィルムを備えた圧電センサは、例えば、ベッドやマット、シート等の弾力性のある支持体に掛かる荷重を検出し、人や動物、物体等の存在の有無を判定する圧力センサとして用いられる。圧電センサをこのような圧力センサとして用いる場合には、圧電センサを支持体における荷重検出位置に正確に配置するため、圧電体を圧力センサの支持体への配置形状に合わせて形成し、その表面に電極及び配線を設けることにより圧力センサを形成している。
【0003】
このような圧電センサとしては、圧電フィルムの両面に銀ペーストを塗布して、一方の側をシグナル電極とし、他方の側をグランド電極として形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の圧電センサでは、圧電フィルムのシグナル電極の側に、さらに絶縁層とシールド層とがそれぞれ接着剤を介して積層してあり、圧電体のグランド電極の側には、絶縁層が接着剤を介して積層してある。
【0004】
【特許文献1】特開平10−332509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の圧電センサは、圧電フィルム、電極層、シールド層、接着層、絶縁層等の複数の層を積層して製造するため、工程費用が増大し事実上製品化ができないという問題があった。また、積層するときに各層の端子部分を精度良く位置決めするのに多大な労力及びコストを要するという問題があった。
【0006】
さらに、従来の圧電センサでは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる圧電フィルムの表面に銀ペーストを直接塗布して電極を設けている。しかし、PVDFの耐熱温度は120℃以下と低く、銀ペーストを通常の乾燥温度である150℃程度で乾燥しようとするとPVDFの圧電特性が劣化してしまう可能性があるため、PVDF自体に安定した電極を形成することは困難である。またさらに、熱膨張率の差に起因して剥離、断線が発生する可能性もあり、信頼性を損なう要因を含んでいる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、組立工程の簡素化が可能で、かつ、信頼性の高い圧電センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するための本発明に係る圧電フィルムセンサの第一の特徴構成は、表面に形成されたシグナル電極及びグランド電極が平面視で重なり合うように折り曲げられた基材と、前記基材に形成された前記シグナル電極と前記グランド電極との間に挿入される圧電フィルムと、折り曲げられた前記基材を接着して、前記シグナル電極、前記グランド電極及び前記圧電フィルムを固定する接着層とを有する点にある。
【0009】
本構成のように、表面に形成されたシグナル電極及びグランド電極が平面視で重なり合うように折り曲げられた基材の、2つの電極が重なり合う部分に対応させて圧電フィルムを配置することで、1枚の基材に2つの電極を形成しておいて、折り曲げ部で基材を折り曲げるだけで圧電フィルムセンサを製造することができる。このため、組立工程が簡素化され、製造コストを低減することができる。
【0010】
本発明に係る圧電フィルムセンサの第二の特徴構成は、前記シグナル電極及び前記グランド電極の両端子を、折り曲げられることにより区画される前記基材の複数の領域のうちの少なくとも一つの領域に集約して設けた点にある。
【0011】
上記の構成によれば、組立工程において基材を折り曲げる際に、前記シグナル電極及び前記グランド電極の多少の位置ずれが許容される。つまり、圧電フィルムセンサに両電極の端子部を形成するのに、本構成では両端子を、基材の折り曲げられることにより区画される複数の領域のうちの少なくとも一つの領域に予め形成してある。よって基材の折り曲げに際して端子間の位置ずれは生じない。このため、圧電フィルムセンサの組立工程を大幅に簡素化することができ、製造コストを低減することができる。
【0012】
本発明に係る圧電フィルムセンサの第三の特徴構成は、前記シグナル電極及び前記グランド電極が、前記基材の同一面に形成されている点にある。
【0013】
上記の構成によれば、電極の形成を基材の片面だけで済ませることができるため、電極形成の工程が簡略化され、製造コストをさらに低減することができる。
【0014】
本発明に係る圧電フィルムセンサの第四の特徴構成は、前記シグナル電極を有する面の裏面にさらに第2のグランド電極を形成した点にある。
【0015】
上記の構成によれば、シグナル電極の両面を2つのグランド電極で挟むように構成することができる。この結果、外部からのノイズは第2のグランド電極によって遮断されてシグナル電極には混入しない。よって感度の高い圧電フィルムセンサを提供することができる。しかも、シグナル電極を有する面の裏面にあらかじめ第2のグランド電極を形成しておいて基材を折り曲げるだけで良いので、圧電フィルムセンサの高感度化と組立工程の簡素化とを同時に実現することができる。
【0016】
本発明に係る圧電フィルムセンサの第五の特徴構成は、前記基材を少なくとも2箇所で折り曲げることにより、前記シグナル電極がグランド電極で挟まれた状態で平面視で重なり合うように構成した点にある。ここで、シグナル電極を挟持するグランド電極は、別々のグランド電極で構成した場合はもちろんのこと、1つのグランド電極を折り曲げて構成した場合をも含む。
【0017】
上記の構成によれば、シグナル電極をグランド電極で挟むことによって外部からのノイズが遮断されるため、それほど高くない位置精度で基材を2度折り曲げるだけの極めて簡素な組立工程で、高感度の圧電フィルムセンサを製造することができる。
【0018】
本発明に係る圧電フィルムセンサの第六の特徴構成は、前記シグナル電極及び前記グランド電極の端子を、前記基材の折り曲げ部に集約して設けた点にある。
【0019】
本構成であれば、折り曲げ部に設けられた端子部へ他の領域から敷設する電極の長さを短く設定することができる。よって電極の形成を効率的に行うことができる。
また上記の構成によれば、例えばシグナル電極及びグランド電極の端子が存在する部分にコネクタを接続すれば、端子コネクタが、基材の折り曲げ部を固定し、折り曲げられた基材が剥離する方向の力を制限するクランプとして機能することになる。これにより、よりいっそうの組立工程の簡素化及び圧電フィルムセンサとしての信頼性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
〔第一の実施形態〕
以下に、本発明に係る圧電フィルムセンサの第一の実施形態について図1乃至図4を参照して説明する。
本実施形態に係る圧電フィルムセンサは、折り曲げ部11を有する基材1と、基材1の表面に形成されたシグナル電極2及びグランド電極3と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる圧電フィルム5と、折り曲げられた基材1を接着するための接着層6とを備える。
圧電フィルム5は圧電効果によって電荷を発生するものであり、圧電フィルムセンサに外力が付与されて圧電フィルムセンサが変形した場合に、接着層6を介して設けられた電極から、圧電フィルム5で発生した電荷を電気信号として取り出すことができる。
【0021】
図1は、本実施形態に係る圧電フィルムセンサの、基材1に形成した電極パターンを示す平面展開図である。図1に示すように、基材1は、その折り曲げ部11で2つの領域に区画される(本明細書においては、それぞれ基材第一部、基材第二部と表現する)。基材第一部1aの表面にはシグナル電極2が、基材第二部1bの表面にはグランド電極3が形成されている。これらは基材1の同一面に形成されている。さらに、基材第一部1aのシグナル電極2が形成された面の裏面には、第2のグランド電極4が形成されている。これらの電極は、例えば、電極印刷やエッチング等の公知の方法を用いて形成される。
このときグランド電極3は、基材第二部1bの表面全域にわたって形成されるとともに、折り曲げ部11を越えて基材第一部1aにまで伸びるように形成されている。
【0022】
図2に示すように、基材1は、折り曲げ部11でシグナル電極2及びグランド電極3が形成された面が内側となるように折り曲げられる。折り曲げによってこれらの電極は向かい合う構成となり、向かい合った2つの電極間にはポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる圧電フィルム5が挿入される。シグナル電極2、グランド電極3及び圧電フィルム5は、基材1のこれらの間に介在させた接着層6によって固定される。このようにして得られる圧電フィルムセンサの検出部9の断面を図3に示す。
【0023】
圧電フィルム5は、基材第一部1aに形成されたシグナル電極2と基材第二部1bに形成されたグランド電極3とが重なり合う領域に挿入される。本実施形態においては、シグナル電極2のうち検出部9を構成する領域に対応する大きさの圧電フィルム5が挿入されている。圧電フィルム5の材料としては、PVDF以外にも、例えば、面状の高分子材料であるポリプロピレン等を用いたエレクトレット材を用いることができる。
【0024】
接着層6は、基材1の全体に形成される。すなわち、基材第一部1aと基材第二部1bとを全面にわたって接着させている。接着層6を構成する材料としては、反応系・溶液系・ホットメルト系等の接着剤や粘着剤等が使用でき、特に限定されない。但し、接着層6は電極間に存在する構成となるため、圧電フィルムセンサとしての感度を維持する観点からは、誘電率が高い接着剤を選択することが好ましい。また、同様の観点から接着層6は薄い方が好ましい。
なお、製造コスト低減のためにPVDFの使用量を抑えるべく、圧電フィルム5を重なり合うシグナル電極2とグランド電極3との間に部分的に挿入する構成にしても良い。この場合、グランド電極3とシグナル電極2とが向かい合っている領域よりも圧電フィルム5が存在する領域の方を小さく構成し、接着層6は基材1の大きさに合わせて構成する。この結果、接着層6は、圧電フィルム5の存在しない領域で2つの電極間に短絡が生じることを防止する役割を果たす。
接着層6は、基材1に相当する「基材付き接着剤」により構成されていても良い。
【0025】
第2のグランド電極4はシールド電極として機能する。これにより外部からのノイズがシグナル電極2に混入することが防止され、圧電フィルムセンサとしての感度が向上する。それほど高い感度が要求されないような場面で利用される場合には、第2のグランド電極4は必ずしも必要ではない。
【0026】
なお、図3では、折り曲げられた基材1の外側(基材第一部1aでは第2のグランド電極4の外側)に固定剤7を介して保護フィルム8を設けた例を示している。本例では折り曲げられた基材1の上下各面にそれぞれ保護フィルム8を設ける例を示したが、1枚の保護フィルム8を折り曲げて構成してあっても良い。保護フィルム8は、絶縁フィルムであれば特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等の樹脂フィルムであれば、機械的強度も高いため好ましく用いることができる。特に、保護フィルム8を基材1と同一の材質のものを使用すれば、両者を固定する際に熱処理を行ったとしても、熱膨張率が同一であるため反り等の発生を防止することができる。また、固定剤7は、接着層6を構成する接着剤と同様のものが使用できるが、同じであっても異なっていてもよい。
保護フィルム8は基材1を外部の機械的応力から保護するためのものであって、設けるのが好ましいが、必ずしも必要ではない。
【0027】
基材第一部1aには端子部10が形成してある。グランド電極3は基材1の折り曲げ部11の内側面を通して基材第一部1aに導通し、端子部10まで至っている。このように、シグナル電極2及びグランド電極3の端子を基材第一部1aに集約することにより、組立工程において折り曲げ時の位置ずれが許容される。つまり、端子どうしの位置合わせ作業が不要となるため、組立工程を簡素化することができる。
本実施形態においては、図4に示すように、グランド電極3はさらに基材1の側面を通じて第2のグランド電極4とも導通しており、第2のグランド電極4の端子も基材第一部1aに集約された構成となっている。
なお、検出部9以外の部分には圧電フィルム5は挿入されない。そのため、その部分においては感度を有することがなくなり、ノイズの発生を防止することができる構成となる。
【0028】
このような圧電センサは、例えば、車両用シートや映画館、劇場などの座席あるいはベッドなど、人と接する面に取り付けることで、人間の様々な情報を取得するシステムに利用することができる。
【0029】
〔第二の実施形態〕
次に本発明に係る圧電フィルムセンサの第二の実施形態につき、図5に基づいて説明する。
本実施形態に係る圧電フィルムセンサは、第一の実施形態に係る圧電フィルムセンサとほぼ同様の構成であるが、端子部10を基材1の折り曲げ部11に設けた点に特徴を有する。
【0030】
図5は、本実施形態に係る圧電フィルムセンサの、基材1に形成した電極パターンを示す平面展開図である。本実施形態においては、折り曲げ部11の中央部から基材第二部1bの側にコの字型の切り込み13が入っており、シグナル電極2は、折り曲げ部11を越えて切り込み13で分離された領域内まで伸びている。一方、グランド電極3は基材第二部1bのうち切り込み13で分離された領域以外の全域及び切り込み13で分離された領域内の端部に形成されるとともに、これらを接続して一体の電極を形成すべく折り曲げ部11から基材第一部1aの側にもわずかに形成されている。
このような構成とすることによって、圧電フィルムセンサの端子部10が折り曲げ部11に集約される。これにより、折り曲げ部11に対して他の領域から敷設する電極の長さを短く設定することができる。よって電極の形成を効率的に行うことができる。また、端子部10を折り曲げ部11に設ける構成とすることによって、例えば端子部10にコネクタを接続したときに、端子コネクタが、基材1の折り曲げ部11を固定し、折り曲げられた基材1が剥離する方向の力を制限するクランプとして機能することになる。これにより、圧電フィルムセンサとしての信頼性の向上を図ることができる。
【0031】
さらなる戻り防止を図るために、例えば、折り曲げ部11に切り欠きを設けて剥離応力を低減させることや、折り曲げ部11自体を溶着してしまうこと等も有効である。
【0032】
〔第三の実施形態〕
次に本発明に係る圧電フィルムセンサの第三の実施形態につき、図6に基づいて説明する。
本実施形態に係る圧電フィルムセンサは、第一の実施形態に係る圧電フィルムセンサとほぼ同様の構成であるが、基材1が2箇所の折り曲げ部11、12を有する点に特徴がある。
【0033】
図6は、本実施形態に係る圧電フィルムセンサの、基材1に形成した電極パターンを示す平面展開図である。本実施形態において基材1は、2箇所の折り曲げ部11、12で3つの領域に区画される(本明細書においては、それぞれ基材第一部、基材第二部、基材第三部と表現する)。基材第一部1aの表面にはシグナル電極2が、基材第二部1bの表面にはグランド電極3が、基材第三部1cの表面には第2のグランド電極4が形成されている。これらは基材1の同一面に形成されている。
基材1は、他の実施形態同様、折り曲げ部11でシグナル電極2及びグランド電極3が形成された面が内側となるように折り曲げられる。折り曲げによってこれらの電極は重なり合う構成となり、シグナル電極2とグランド電極3との間にはポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる圧電フィルム5が挿入される。さらに基材1は、グランド電極3と第2のグランド電極4とでシグナル電極2を挟み込むように第2の折り曲げ部12で折り曲げられる。第2のグランド電極4はシールド電極として機能する。折り曲げられた基材1は、接着層6により固定される。
このように、基材1に2箇所の折り曲げ部11、12を設けることで、電極形成を片面のみにすることが可能となる。それにより、製造コストをさらに低く抑えつつ、組み立てが簡易で、しかも高感度な圧電フィルムセンサを製造することが可能となる。
【0034】
〔その他の実施形態〕
(1)上記の各実施形態においては、シグナル電極2とグランド電極3とを基材1の同一面に形成して、これらの電極が形成された面が内側となるように基材1を折り曲げる例を示した。しかしながら、基材1が折り曲げられたときに、基材第一部1aに形成されたシグナル電極2と基材第二部1bに形成されたグランド電極3との間に圧電フィルム5が挿入される構成となるものであれば、同一面に形成されたこれらの電極が外側となるように基材1を折り曲げても良く、また、2つの電極をそれぞれ異なる面に形成して折り曲げても良い。
【0035】
(2)上記の第三の実施形態においては、シグナル電極2、グランド電極3及び第2のグランド電極4を基材1の同一面に形成して基材1を折り曲げる例を示した。しかしながら、基材1が2箇所で折り曲げられたときに、基材第一部1aに形成されたシグナル電極2と基材第二部1bに形成されたグランド電極3との間に圧電フィルム5が挿入される構成となるものであれば、これらの電極は必ずしも同一面に形成されている必要はない。
【0036】
(3)上記の第一及び第三の実施形態においては、グランド電極3を基材第二部1bの表面全域にわたって形成するとともに、折り曲げ部11を越えて基材第一部1aにまで伸びるように形成することにより端子を基材第一部1aに集約する例を示した。しかしながら、端子を基材第一部1aに集約する手段はこれに限定されるものではなく、例えば、基材1の側面を通じて導通させたり、別の部材を用いて導通させたり、あらかじめ基材第一部1a及び基材第二部1bに対向する電極を形成しておいて接着層6を介さずにこれらを直接接触させたりする等の手段を利用することができる。
【0037】
(4)上記の第一及び第三の実施形態においては、グランド電極3を基材第一部1aにまで伸びるように形成して基材第一部1aに端子を集約する例を示したが、必ずしも基材第一部1aに集約する必要はなく、例えばシグナル電極2を基材第二部1bにまで伸びるように形成するなどして、基材第二部1bに端子を集約する構成としても良い。
【0038】
(5)上記の各実施形態においては、シグナル電極2及びグランド電極3の端子を近接する位置に集約して端子部10を形成する例を示したが、基材1の第1部又は第2部のいずれか一方に設けられているのであれば、各電極の端子の位置が離れていても良い。
【0039】
(6)上記の各実施形態においては、基材1を1箇所または2箇所で折り曲げる例を示した。しかしながら、基材1が折り曲げられたときに、基材1に形成されたシグナル電極2とグランド電極3との間に圧電フィルム5が挿入される構成となるものであれば、基材1を3箇所以上で折り曲げる構成としてあっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第一の実施形態に係る圧電フィルムセンサの、電極を形成した基材の平面展開図
【図2】第一の実施形態に係る圧電フィルムセンサの製造過程を示す斜視図
【図3】第一の実施形態に係る圧電フィルムセンサの検出部の断面図
【図4】第一の実施形態に係る圧電フィルムセンサの端子部の斜視図
【図5】第二の実施形態に係る圧電フィルムセンサの、電極を形成した基材の平面展開図
【図6】第三の実施形態に係る圧電フィルムセンサの、電極を形成した基材の平面展開図
【符号の説明】
【0041】
1 基材
2 シグナル電極
3 グランド電極
4 第2のグランド電極
5 圧電フィルム
6 接着層
10 端子部
11 折り曲げ部
12 第2の折り曲げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に形成されたシグナル電極及びグランド電極が平面視で重なり合うように折り曲げられた基材と、
前記基材に形成された前記シグナル電極と前記グランド電極との間に挿入される圧電フィルムと、
折り曲げられた前記基材を接着して、前記シグナル電極、前記グランド電極及び前記圧電フィルムを固定する接着層とを有する圧電フィルムセンサ。
【請求項2】
前記シグナル電極及び前記グランド電極の両端子を、折り曲げられることにより区画される前記基材の複数の領域のうちの少なくとも一つの領域に集約して設けた請求項1に記載の圧電フィルムセンサ。
【請求項3】
前記シグナル電極及び前記グランド電極が、前記基材の同一面に形成されている請求項1又は2に記載の圧電フィルムセンサ。
【請求項4】
前記シグナル電極を有する面の裏面にさらに第2のグランド電極を形成した請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電フィルムセンサ。
【請求項5】
前記基材を少なくとも2箇所で折り曲げることにより、前記シグナル電極がグランド電極で挟まれた状態で平面視で重なり合うように構成した請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電フィルムセンサ。
【請求項6】
前記シグナル電極及び前記グランド電極の両端子を、前記基材の折り曲げ部に集約して設けた請求項1から5のいずれか一項に記載の圧電フィルムセンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−53109(P2009−53109A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−221515(P2007−221515)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【出願人】(000001100)株式会社クレハ (477)
【出願人】(598085261)エルメック電子工業株式会社 (7)