説明

圧電噴霧装置及び対応する再充填部

【課題】圧電噴霧装置及び対応する再充填部を提供する
【解決手段】本発明は圧電噴霧装置に関し、その圧電噴霧装置は、少なくとも1つの取外し可能な再充填部を入れる少なくとも1つの筐体を画定する容器を含み、再充填部は、噴霧される物質が入っている少なくとも1つの貯蔵容器と、少なくとも1つの圧電噴霧デバイスの一部分と、圧電噴霧デバイスに対する少なくとも1つの物質供給装置と、を有し、圧電噴霧装置は、更に、再充填部に対する物質供給装置を動作させるために、容器内に収容された電気モーターと、電気モーターと圧電噴霧デバイスを動作する制御回路と、を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電噴霧装置及びその装置に対する再充填部に関する。
【背景技術】
【0002】
圧電噴霧装置は、室内芳香剤のようなわずかに粘性の液体を噴霧するのに主に使用される。
【0003】
芯が、毛管現象によって、セラミックによって振動される薄膜に、補給する。
【0004】
これらの装置は、例えば、ファンデーションのような更に粘性な物質の噴霧には向いていない。
【0005】
国際特許出願公開公報WO2005/075095には、噴霧先端に供給するポンプを含む静電噴霧装置が開示されていて、それでは、物質は電界を受ける。そのような噴霧装置は、電界の影響でその物質を分極性かつ分散性とするために物質の特定の調合を必要とするので都合がわるい。
【特許文献1】国際公開公報WO2005/075095
【特許文献2】フランス国特許第2886174号
【特許文献3】米国特許第4702418号
【特許文献4】国際公開公報WO91/16997
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、特に、分極可能であってもなくとも、各種の流動性及び調合を有する物質の噴霧ができる噴霧装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例である圧電噴霧装置は、
‐少なくとも1つの取外し可能な再充填部を入れる少なくとも1つの筐体を画定する容器を含み、前記再充填部は、
‐噴霧される物質が入っている少なくとも1つのタンクと、
‐少なくとも1つの圧電噴霧デバイス、例えば、噴霧デバイスの全体又は部分と、
‐圧電噴霧デバイスに対する少なくとも1つの物質供給装置と、を有し、
前記圧電噴霧装置は、更に、
‐前記再充填部の物質供給装置を作動させるために、前記容器内に収容された電気モーターと、
‐前記電気モーターと前記圧電噴霧デバイスを作動する制御回路と、
を含んでいる。
本発明は、選択した再充填部に従って、使用者が所望の物質を噴霧することができるようにする。
【0008】
圧電噴霧デバイスは、取外し可能な再充填部に支持され、振動させられる薄膜を含み、また、その薄膜を振動させる圧電素子を含むことができる。
【0009】
圧電素子は、セラミック材料を含むことができ、また、印加電圧を振動に変換できるものとすることができる。
【0010】
圧電素子は、再充填部に支持され、かつ、再充填部に連結させることができる。
【0011】
変形例では、圧電素子は、容器に支持させることができる。
【0012】
圧電素子は、取外し可能な再充填部にのみ支持させることができる。
【0013】
圧電デバイスを使用して、物質が分極可能であってもなくとも、必要なら、比較的大きな噴霧装置で噴霧することができる。
【0014】
物質供給装置は、ポンプを含むことができる。
【0015】
再充填部は、圧電デバイスの振動する薄膜によって少なくとも部分的に区切られた、圧電デバイスに対する物質供給室を有することができる。
【0016】
ポンプは、オフにされたときに、供給室と貯蔵容器との間の連通を遮断するように構成することができ、これは、特に、物質が1つ以上の揮発性溶剤を含むときに、その物質の保存を改良するのに役立つ。ポンプは、たとえば、2つの回転部材、たとえば、卵形或は他の形状で、歯を有することができるか、またはできない、部材を含むことができる。
【0017】
2つの回転部材は、互いに接触して回転することができる。歯がない場合は、一方の部材が他方の部材に対して滑るのを避けるために、たとえば、摩擦あるいは適合した機械的連結手段を考えることができる。
【0018】
本発明の実施例では、物質の流通方向を逆転した後で、圧電噴霧デバイスの動作を単に中断することができ、これは、物質の残存分を噴霧することによって、供給室を空にするのを更に改良する。
【0019】
圧電デバイスは、噴霧サイクルの始めに、物質を流通させる前に作動させることができ、これにより、実際の噴霧の前に、圧電デバイスが比較的安定な動作状態に達することができることによって、噴霧した物質の粒度分布を改良する。
【0020】
貯蔵容器は柔軟な袋を含み、これは、空気を導入することなく貯蔵容器内の物質を引き出すのを容易にする。
【0021】
容器はモーターを収容する基部と、その基部に取り付けることができ、かつ、物質が噴霧される開口を有する取外し可能な蓋を有することができる。
【0022】
容器は、その頂部に噴霧サイクルを開始するプッシュボタンを有することができる。
【0023】
容器は、それぞれ第一及び第二の組成物を含む少なくとも2つの再充填部と、2つの対応する電気モーターを有する装置と、噴霧される第一及び第二の組成物の相対的比率に従ってそのモーターを制御するように構成された制御回路とを収納するように構成することができる。物質は、空気を導入することなく、貯蔵容器から引き出すことができる。
【0024】
供給室への物質の流動期間は計数することができる。物質の流動期間に従って、必要ならば、可聴信号及び/又は可視信号を発して、使用者に貯蔵容器の空の度合いを知らせることができる。
【0025】
噴霧される物質は、化粧品又はスキンケア製品、たとえば、メイキャップ組成物、具体的には、ファンデーション又は自動日焼け組成物にすることができる。
【0026】
噴霧される物質は、薬剤とは異なるものでもよい。
【0027】
本発明の実施例は、前記した噴霧装置用の再充填部を提供するが、これは、
‐噴霧される物質を含有する少なくとも1つの貯蔵容器
‐少なくとも1つの圧電噴霧デバイスの一部、例えば、噴霧デバイス
‐圧電噴霧装置用の少なくとも1つの物質供給装置であって、その供給装置は少なくとも1つの可動部材を有し、その部材は、動いたときに組成物を貯蔵容器から噴霧デバイスへ流動させる、物質供給装置
を有している。
【0028】
圧電噴霧デバイスは、再充填部に支持された振動する薄膜と、その薄膜を振動させる圧電素子を含むことができる。
【0029】
圧電素子は再充填部によって支持され、再充填部に連結することができる。
【0030】
変形例では、再充填部は圧電素子を支持していなくともよく、必要に応じて、圧電素子は容器で支持し、その容器に、再充填部の少なくとも部分が導入されている。
【0031】
物質供給装置は、ポンプ、例えば、互いに接触して回転する2つの回転部材を有するポンプを有することができる。
【0032】
再充填部は圧電デバイスに対する供給室を有することができる。
【0033】
貯蔵容器は柔軟な袋を有することができる。
【0034】
再充填部に収納される物質は、メイキャップ組成物、具体的には、ファンデーション又は自動日焼け組成物にすることができ、分極できても、できなくともよい。
【0035】
再充填部は少なくとも一部は、容器の筐体に収容することができる。
【0036】
本発明は、以下の詳細な説明、たとえば、本発明の限定するものではない実施例と、添付の図面を参照して、より理解することができる。
【実施例】
【0037】
図1に示す噴霧装置1は、容器2の開口4を通して物質の噴霧を可能にする圧電噴霧デバイス3を収容する容器2を有する。
【0038】
開口4は、例えば、図1に示すように容器2の縦軸Xに直交する軸を有する前面開口であるが、本発明の範囲を逸脱することなく、他の構造の容器2とすることができる。
【0039】
考察している実施例では、開口4は取外し可能な蓋5に形成されていて、それは、たとえば、互いに反対側にある解除タブ6を作用して容器の基部から分離することができる。
【0040】
蓋5を取ると、図2ないし4に分離して示すような取外し可能な再充填部10にアクセスできる。
【0041】
噴霧装置1は、図7に略図的に示すように、電源11を有し、たとえば、この電源は蓋5の下で、及び/又は不表示のフラップを取り除いた後で、アクセスでき、交換することができる。別の方法では、電源11は再充填部10と一体にすることができる。
【0042】
また、噴霧装置1は、後述のように、噴霧サイクル期間中、電気モーター13の動作及び圧電デバイス3の動作を制御することができる制御回路12を有している。
【0043】
噴霧装置1は、例示のものでは、容器2の頂部にあるプッシュボタン15を有している。このプッシュボタン15は、蓋5の上にある対応する開口を貫通することができる。
【0044】
噴霧装置1は、図7に略図的に示すように、更に、少なくとも1つの可聴及び/又は可視信号17、例えば、発光ダイオード(LED)及び場合により少なくとも1つの傾斜計を有することができ、これらの役割については後述する。
【0045】
再充填部10は、図2に示すように、貯蔵容器20を有し、これは、例えば、柔軟な袋の形であり、分布される少なくとも1つの物質を含んでいる。物質は、必要ならば、空気を内部に取り込むことなく、貯蔵容器20から引き出すことができる。
【0046】
例示の実施例では、再充填部10は更に圧電デバイス3を有し、これは貯蔵容器20と一体にされたケース22内に収容されている。
【0047】
圧電デバイス3の実施例は、図12及び13に図示されている。
【0048】
これらの実施例では、圧電デバイス3は、圧電材料の圧電素子70及び薄膜71を含んでいる。図12及び13に見られるように、薄膜71はグリッドとも呼ばれることもある有孔薄膜であり、圧電素子70による振動で機械的な応力を受ける。図12の実施例では、圧電素子70は、例えば、セラミック材料、具体的にはジルコン酸塩(PZT)、メタニオブ酸(PN)、チタン酸バリウム又は酸化亜鉛、を含むリングである。フランス国特許2886174は、そのような圧電素子の例を開示している。
【0049】
図12に見られるように、圧電デバイス3は、取外し可能な再充填部10のみによって支持され、圧電素子70及び薄膜71は共に再充填部10によって支持される。
【0050】
図13に示す変形例では、再充填部10に圧電素子70が無く、その圧電素子は、再充填部を入れる容器2によって支持され、かつ、薄膜71が振動するように、取外し可能な再充填部10と接触するように構成することができる。米国特許第4702418号にはそのようなデバイスが開示されている。
【0051】
本発明は、円形の圧電素子に限定されるものではない。
【0052】
他の変形例は、圧電素子は国際公開公報WO91/16997に開示されているようなソノトロードを含むことができる。
【0053】
有孔薄膜は、例えば、直径6mm以上、例えば、7mm程度のものである。薄膜は、例えば、100を越える孔があり、例えば、150個の孔を有する。
【0054】
その孔は、例えば、直径が20μmと40μmとの間にあり、例えば、30μmである。
【0055】
それらの孔は、例えば、薄膜の中央領域に位置している。
【0056】
薄膜は、例えば、セラミック材料に結合され、そのセラミック材料は、厚さが0.5と0.7mmとの間にあり、例えば、0.6mmで、外径が20mm、そして、内径が、例えば、5mmである。
【0057】
セラミック材料は、100kHz最大振幅の正弦波電圧で付勢される。
【0058】
制御回路12は、圧電素子がリング形の場合は、圧電材料のリングから付勢電流を供給することができ、付勢周波数で共振値を維持しうる電子部品を含んでいる。
【0059】
貯蔵容器20は、それに物質を再充填できるような方法で実現でき、そのための開口を有することができる。
【0060】
ケース22は、図2の例では、圧電デバイス3と共にポンプ26を収容し、そのポンプは、物質を貯蔵容器20から、圧電デバイス3の供給室27に流通させることができる。室27は、片側で、圧電デバイスの振動する薄膜によって区切られている。
【0061】
室27は、1ml以下の容積で、例えば、全容積は0.25と0.75mlとの間にすることができる。
【0062】
噴霧期間の、室27への物質の流量は、例えば、毎分0.1gと毎分5gとの間であり、例えば、毎分0.7gから毎分0.9gまでである。
【0063】
ポンプ26は、互いに接触して回転する2つの回転部材28と29であり、ポンプが止められたときに、室27と貯蔵容器20との流通を遮断することができる。
【0064】
ポンプ26は、ケース22の片側でアクセスできる第一結合部材30によって回転を開始でき、この第一結合部材30は、図7で略図的にのみ示されているモーター13で駆動される第二結合部材31と協働するように構成されている。モーターの回転は、このようにして、第一及び第二結合部材30及び31を介して回転部材28及び29に伝達される。
【0065】
噴霧装置は、必要ならば、モーター13と第二結合部材31の間に減速機を有することができる。
【0066】
ケース22は、また、検討している例では、圧電デバイス3の電源用の導体32を有することができ、容器2は、制御回路12に接続された対応する電気接点を収容している。
【0067】
容器2内の再充填部10を設定する間、第一及び第二結合部材30及び31は協働し、導体32には制御回路12によって電流が供給される。
【0068】
噴霧サイクル期間の噴霧装置1の動作は、図11に示すように、例えば、下記の通りである。
【0069】
最初に、ステップ40で、プッシュボタン15を押すと、それが制御回路12で検出される。
【0070】
従って、ステップ41で、制御回路12は圧電デバイス3の動作を制御し、次いで、ステップ42で、供給室27への物質の流通が開始するようにモーター13の動作を制御する。
【0071】
噴霧は、例えば、使用者がプッシュボタン15を押し続ける間は発生することができる。
【0072】
ステップ43で、プッシュボタン15が解放されたことが検出されると、圧電デバイス3の動作は維持され、その間、ポンプ26が供給室27を空にするように、モーター13の回転方向が逆になる。所定の期間後、ステップ45で圧電デバイス3は動作を停止することができる。
【0073】
間隔を置いた2回の使用の間に、供給室内の物質の乾燥及び著しい固体の堆積の形成が避けられるので、物質が比較的に粘性でも、圧電デバイスによって繰り返し噴霧することができる。
【0074】
供給室27は、その底部に位置する流路48によって補充することができる。流路48は、好ましくは、薄い部分である。
【0075】
制御回路12は、噴霧装置1が、供給室27を完全に空にするために最も良い方向、すなわち、図6の例で右側上、でないことを、例えば、可聴及び/又は可視信号を発して、傾斜計19によって使用者に警告するように構成できる。
【0076】
制御回路12は、モーター13が、物質を供給室27に補充するようにポンプ26を駆動するときに、必要ならば、更にモーター13の動作時間を計測することができる。このように計測したその動作時間を所定の時間を比較することができ、制御回路12は、例えば、可聴及び/又は可視信号を発して、貯蔵容器20が間もなく空になることを使用者に警告するように構成できる。
【0077】
警告信号17は、例えば、LEDであり、貯蔵容器20が空であるか、ほぼ空であるときに、色を変えるか、点滅する。このLEDはデバイスの良好な動作状態を示すために点灯することができる。
【0078】
空になると、再充填部10は除去され、貯蔵容器20が満杯の新しい再充填部で置き換えることができる。
【0079】
本発明は、貯蔵容器20から供給室27に、あるいはその逆に物質を流通させるのに、特別な駆動手段に限定されるものではなく、各種のタイプのポンプ、ねじ又は歯車を有する、例えば、ぜん動ポンプを使用することができる。
【0080】
貯蔵容器20は、また、図8に示すように、少なくとも部分的に、ピストン65によって画定することができ、供給室27が補充されるか、空にされるかに従って、ピストン20をどちらかに移動できるプッシュボタン50をモーター13で駆動することができる。
【0081】
本発明は単1の物質の噴霧に限定されるものではなく、容器2は、例えば、少なくとも2つの再充填部を受容し、再充填部はそれぞれ1つの噴霧デバイス3に付設され、この場合、図9に示すように、容器2は、各物質のそれぞれの噴霧に対して2つの開口4a及び4bを有することができる。
【0082】
噴霧装置1は、従って、セレクター52を有していて、使用者が一方又は他方の物質を選ぶことができ、使用者が決める割合で2つの物質を同時に噴霧することさえでき、この場合、制御回路は、例えば、噴霧される物質の相対的な比率に従って、対応するポンプを異なる回転速度でそれぞれのモーターを制御することができる。
【0083】
図10に示すように、単一の開口を介して、一緒にこれらの物資を同様に噴霧することができる。
【0084】
この場合、噴霧装置は、噴霧される2つの物質をそれぞれが含有する2つの貯蔵容器と、噴霧デバイスに付設した単一の供給室に補充することができる対応するポンプを有することができる。
【0085】
圧電デバイスは、いろいろな方法で実現でき、例えば、いずれの形式の振動薄膜を有することもできる。本発明は、特別の形の圧電デバイスに対する供給室に限定されない。圧電デバイスの供給室の形状は、具体的には、振動薄膜の形状によって決めることができる。
【0086】
必要ならば、再充填部は内部に入っている物質の性質を制御回路12に通知する手段、例えば、ケースの接点と協働する突起を有することができ、そして、その状態を制御回路が分析する。
【0087】
再充填部は、また、内部に入っている物質を表す情報、場合により、例えば、物質の噴霧条件に関する情報、例えば、圧電デバイスの流速、のような別の特徴をも更に入れている電子メモリー又はバーコードを有することができる。
【0088】
関心のある物質を噴霧するように適合された圧電デバイスのいずれの形式のものも使用することができる。
【0089】
圧電デバイスは、国際特許公報WO9116997に開示されている形状のものとすることができる。
【0090】
「1つを有する」という表現は、特に明記しない限り「少なくとも1つを有する」というのと同義であると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の噴霧装置の実施例の斜視図である。
【図2】図1の噴霧装置の再充填部を分離して示す。
【図3】図2の矢印3に従った側面図である。
【図4】図3の矢印4に従った背面図の一部である。
【図5】使用可能なポンプの例を略図的に示す。
【図6】圧電デバイスに対する供給室と付設したポンプを略図的に示す。
【図7】噴霧装置の種々の構成要素を示す構成図である。
【図8】物質を流通させる装置の別な実施例である。
【図9】噴霧装置の別の実施例の部分的斜視図である。
【図10】噴霧装置の更に別の実施例の部分的斜視図である。
【図11】噴霧サイクルの典型的なフローを例示したフローチャートである。
【図12】本発明の他の圧電噴霧デバイスの実施例の略図である。
【図13】本発明の別の圧電噴霧デバイスの実施例の略図である。
【符号の説明】
【0092】
1 噴霧装置
2 容器
3 圧電デバイス
4 ケース2の開口
5 取外し可能な蓋
10 再充填部
11 電源
12 制御回路
13 電気モーター
15 容器2の頂部にあるプッシュボタン
17 可聴信号又は可視信号
19 傾斜計
20 貯蔵容器
26 ポンプ
27 供給室
30 第一結合部材
31 第二結合部材
70 圧電素子
71 薄膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの取外し可能な再充填部を入れる少なくとも1つの筐体を画定する容器を含む圧電噴霧装置であって、
前記再充填部は、
噴霧される物質が入っている少なくとも1つの貯蔵容器と、
少なくとも1つの圧電噴霧デバイスの全体又は部分と、
前記圧電噴霧デバイスに対する少なくとも1つの物質供給装置と、を有し、
前記圧電噴霧装置は、更に、
前記再充填部の物質供給装置を作動させるために前記容器内に収容された電気モーターと、
前記電気モーターと前記圧電噴霧デバイスを作動させる制御回路と、
を含んでいる圧電噴霧装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの圧電噴霧デバイスは、前記取外し可能な再充填部によって支持された、振動させられる薄膜と、前記取外し可能な再充填部によって支持され、かつ、前記薄膜に連結されて、前記薄膜を振動させる圧電素子とを含むことを特徴とする請求項1に記載の圧電噴霧装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの圧電噴霧デバイスは、前記取外し可能な再充填部によって支持された、振動させられる薄膜と、前記容器によって支持され、前記薄膜を振動させる圧電素子とを含むことを特徴とする請求項1に記載の圧電噴霧装置。
【請求項4】
前記再充填部に対する前記物質供給装置がポンプを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電噴霧装置。
【請求項5】
前記ポンプが、互いに接触して回転する2つの回転部材を含むことを特徴とする請求項4に記載の圧電噴霧装置。
【請求項6】
前記再充填部が、前記圧電デバイスに対する供給室を含み、前記貯蔵容器(20)が柔軟な袋を含み、前記容器が前記モーターを収容する基部と、前記物質を噴霧する開口を有する取外し可能な蓋を含み、前記容器は、その頂部に噴霧サイクルを開始することができるプッシュボタン含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の圧電噴霧装置。
【請求項7】
前記容器が、第一及び第二組成物をそれぞれ含有する少なくとも2つの再充填部を入れるように構成され、前記圧電噴霧装置が対応する2つの電気モーターを有し、かつ、前記制御回路が、噴霧する前記第一及び第二組成物の相対的な比率に従って前記モーターを制御するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の圧電噴霧装置。
【請求項8】
前記制御回路が噴霧期間を計測し、その噴霧期間に従って、使用者に前記貯蔵容器内の空の程度について通知する情報を提供するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の圧電噴霧装置。
【請求項9】
圧電噴霧装置用の再充填部が、
噴霧する物質を含有する少なくとも1つの貯蔵容器と、
少なくとも1つの圧電噴霧デバイスの一部と、
前記圧電噴霧デバイスに対する少なくとも1つの物質供給装置と、を含み、前記物質供給装置が少なくとも1つの可動部材を有し、前記可動部材の運動が前記物質を前記貯蔵容器から前記噴霧デバイスに向かって流動させる、再充填部。
【請求項10】
前記圧電デバイスが、振動させられる薄膜を含み、前記圧電デバイスが前記薄膜に連結された圧電素子を含み、前記圧電素子が前記薄膜を振動し、又は、前記再充填部には圧電素子がないことを特徴とする請求項9に記載の再充填部。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−155207(P2008−155207A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−328189(P2007−328189)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(595100370)ロレアル (108)
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
【Fターム(参考)】