説明

圧電振動型力センサ及びロボットハンド並びにロボットアーム

【課題】検出感度を低下させることなく、容易に圧電体を実装可能な圧電振動型力センサを提供すること。
【解決手段】中空貫通孔33を有する円板状の圧電体30及び圧電体30の両面に取り付けられた一対の駆動電極31,32を有し、一対の駆動電極31,32に交流電圧を印加することにより圧電体30の半径方向に振動する振動体3と、振動体3の一方側の面に当接する基板4と、振動体3の他方側の面に接触して配設され、外部から加えられた力を弾性変形して振動体3に伝えるダンピング部材6と、中空貫通孔33よりも大径に形成され振動体3の他方側の面に当接する当接部50及び中空貫通孔33に遊嵌する遊嵌部52を有し、当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着することで振動体3の振動方向及び振動方向と直交する方向の移動を規制して位置決めする保持部材5と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、力を検出する力センサに関し、特に、圧電体の共振現象を利用して圧電体に加えられた力を検出する圧電振動型力センサ及びこれを備えるロボットハンド並びにロボットアームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、歪ゲージ、静電容量の変化、導電性ゴムなどを利用した様々な力センサが知られている。これらを利用した力センサは、いずれも力センサを構成する部材(例えば、歪みゲージにおいては、金属の抵抗体)の変形を利用しているため、測定の高感度化、高範囲化を実現するためには十分な部材の変形が必要となる。そのため、小型化した際に十分な変形を得ることができない場合があり、出力信号がノイズに埋もれてしまい精度が低下するおそれがあるという問題点があった。
【0003】
これに対し、交流電圧を印加すると電圧の振幅の時間変動に伴って特定の方向に振動する性質を持つ圧電体の共振現象を利用した圧電振動型の力センサが開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に示すように、圧電振動型力センサは、圧電体にインピーダンス素子を直列に接続し、圧電体の共振周波数を超えない振動数の電圧を印加して圧電体を振動させる。この状態で振動数を固定し圧電体に外力を加えると、圧電体のインピーダンス素子が増加して共振周波数が高周波側に移動する。共振周波数が高周波側に移動した状態で圧電体に外力が加わると、外力が加わる前と比べて圧電体に加わる電圧の値が変化する。この電圧の値の変化から、圧電体に加わった外力が定量的に算出可能となる。圧電振動型の力センサは、低荷重時では電圧振幅変化が大きいので、検出感度が高いという利点を有している(後述の図4参照)。
【0005】
ここで、圧電振動型力センサとは異なるが、参考として、圧電型の力センサにおける圧電体の実装方法について特許文献2を参照して説明する。特許文献2には、マトリクス状に配置された複数個の圧電体(圧電素子)により発生する各電圧で接触圧力分布を検出する圧電型の力センサの構造が開示されている。特許文献2に記載の圧電型力センサは、力が加わる側に力を検出する加圧板が設けられると共に、圧電体の上端に圧接し得るように圧電体の上方に加圧板が配置されている。そのため、例えば、複数個の圧電体の一部に不良が生じた場合には、加圧板を取り除くことによって、圧電体側へ容易にアプローチすることができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭52−78473号公報
【特許文献2】特開平01−260334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、圧電振動型の力センサは、電圧を印加して圧電体を振動させた状態で使用するため、圧電体が振動し得る状態で圧電体に取り付けられた駆動電極に交流電圧を印加する実装構造が必要となる。例えば、圧電体に給電しながら振動する圧電体を所定の位置に保持する実装構造が必要となる。
【0008】
これに対しては、例えば、特許文献2に示す圧電型力センサのように圧電体を固定金具や接着剤で固定することも考えられる。しかし、圧電振動型力センサは、圧電体に交流電圧を印加して振動させた状態で使用するため、圧電体の振動方向を高剛性のもので固定したり、圧電体の摩擦面を接着剤で固着すると圧電体の振動が抑制されてしまう。そのため、圧電体を固定して振動を抑制する実装形態では、振動幅が小さい変化に対する検出値が小さくなり感度が落ちてしまう。また、同じ交流電圧を印加して振動させても、金具や接着剤による固定具合によって振動の量が変わってしまうとセンサの値が一定とならない。
【0009】
そこで、本発明は、検出感度を低下させることなく、容易に圧電体を実装可能な圧電振動型力センサ及びこれを備えたロボットハンド並びにロボットアームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、中空貫通孔を有する環状の圧電体及び該圧電体の両面に取り付けられた一対の駆動電極を有し、前記一対の駆動電極に交流電圧を印加することにより前記圧電体の拡がり方向に振動する振動体と、前記振動体の一方側の面に当接する基板と、前記振動体の他方側の面に接触して配設され、外部から加えられた力を弾性変形して前記振動体に伝える弾性部材と、前記中空貫通孔よりも大きく形成され前記振動体の前記他方側の面に当接する当接部及び前記中空貫通孔に遊嵌する遊嵌部を有し、前記遊嵌部が前記基板に係着された保持部と、前記一対の駆動電極に交流電圧を印加する一対の信号電極と、を備えた、ことを特徴とする圧電振動型力センサに関する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検出感度を低下させることなく、容易に圧電体を実装可能な圧電振動型力センサ及びこれを備えたロボットハンド並びにロボットアームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】(a)は、本発明の第1実施形態に係る力センサをロボット指に実装した状態を模式的に示す断面図であり、(b)は、(a)に示す力センサのダンピング部材を取り外した状態を示す断面図である。
【図2】(a)は、第1実施形態に係る力センサの保持部材の他の形態を示す図であり、(b)は、第1実施形態に係る力センサを模式的に示す分解斜視図であり、(c)は、第1実施形態に係る振動体の他の形態を模式的に示す平面図である。
【図3】第1実施形態に係る力センサを用いた力センサ装置の回路ブロック図を模式的に示す図である。
【図4】第1実施形態に係る力センサに加えられる外力と出力電圧との関係を示す図である。
【図5】(a)は、第2実施形態に係る力センサをロボット指に実装した状態を模式的に示す断面図であり、(b)は、(a)に示す力センサのダンピング部材を取り外した状態を模式的に示す断面図である。
【図6】(a)は、第3実施形態に係る力センサをロボット指に実装した状態を模式的に示す断面図であり、(b)は、(a)に示す力センサのダンピング部材を取り外した状態を模式的に示す断面図である。
【図7】第4実施形態に係る力センサを模式的に示す断面図である。
【図8】図7に示す力センサの分解斜視図である。
【図9】第4実施形態に係る力センサの変形例を模式的に示す断面図である。
【図10】第5実施形態に係る力センサ及びロボットハンドを模式的に示す図である。
【図11】第6実施形態に係る力センサ及びロボットハンド並びにロボットアームを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係る圧電振動型力センサ(以下、「力センサ」という)について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る力センサは、交流電圧を印加することにより圧電体の半径方向に振動(拡がり振動)する圧電体の共振現象を利用した電圧振動型の力センサである。
【0014】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る力センサ1について、図1から図4を参照しながら説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る力センサ1をロボット指10に実装した状態を模式的に示す断面図である。図1(b)は、図1(a)に示す力センサ1のダンピング部材6を取り外した状態を示す断面図である。図2(a)は、第1実施形態に係る力センサ1の保持部材5の他の形態を示す図である。図2(b)は、第1実施形態に係る力センサ1を模式的に示す分解斜視図である。図2(c)は、第1実施形態に係る力センサ1の振動体3の他の形態を示す平面図である。図3は、第1実施形態に係る力センサ1を用いた力センサ装置の回路ブロック図を模式的に示す図である。図4は、第1実施形態に係る力センサ1に加えられる外力と出力電圧との関係を示す図である。
【0015】
図1(a)から図2(b)に示すように、力センサ1は、振動体3と、振動体3の一方側の面に当接する基板4と、振動体3の他方側の面に接触して配設される弾性部材としてのダンピング部材6と、保持部としての保持部材5と、信号電極7と、を備える。なお、振動体3、基板4、ダンピング部材6及び保持部材5は、圧電振動型力ユニット(以下、「力ユニット2」という)を構成している。
【0016】
振動体3は、中空貫通孔33を有する円板状(以下、「円環形状」という)に形成されており、円環形状に形成された圧電体30と、円環形状に形成された一対の駆動電極としての第1駆動電極31及び第2駆動電極32と、を備える。なお、本実施形態形態においては、円環形状の振動体3を用いて説明するが、振動体3の形状は、円環形状以外の環状の形状であってもよい。
【0017】
圧電体30は、水晶、チタン酸バリウム、ポリフッ化ビニリデンなどの圧電素子から形成されており、圧電素子を分極して振動方向を決定した後、振動方向が半径方向(拡がり振動)になるように円環形状に切り出すことにより形成される。圧電体30の振動方向は、圧電体30の切り出し形状によって主要な振動方向が決まり、振動の1次モードの方向を決めることができる。
【0018】
第1駆動電極31及び第2駆動電極32は、圧電体30の両面に取り付けられている。具体的には、第1駆動電極31は、圧電体30(振動体3)の一方側の面に取り付けられ、第2駆動電極は、圧電体(振動体3)の他方側の面に取り付けられている。圧電体30(振動体3)は、第1駆動電極31及び第2駆動電極32に交流電圧(時間的に変化する電圧)を印加することで振動し、圧電体30が振動することで圧電体30の両面に取り付けられた第1駆動電極31及び第2駆動電極32も振動する。つまり、振動体3が振動する。
【0019】
基板4は、振動体3を配置するためのものである。また、基板4は、後述の連結軸51が挿通可能な第2貫通孔40を備える。第2貫通孔40は、振動体3の振動方向と直交する方向(後述の第1貫通孔53と同方向)に形成されており、連結軸51を貫通させて振動体3の位置決めを行うためのものである。
【0020】
ダンピング部材6は、例えば、シリコン、ウレタン等の弾性変形可能な弾性材料により形成されており、外部から加えられた力を弾性変形して振動体3に伝える。また、ダンピング部材6は、ロボット指10に形成された被係合部10aに係合可能な係合部6aを備える。ダンピング部材6は、ロボット指10の被係合部10aに係合部6aを係合させることにより、振動体3の他方側の面に接触した状態でロボット指10に着脱自在となるように形成されている。そのため、例えば、ダンピング部材6が摩耗等した場合においても、力センサ1を交換するのではなく、第2信号電極71を取り外したダンピング部材6のみを交換すればよく、交換も容易に行うことができる。
【0021】
保持部材5は、振動体3の中空貫通孔33よりも大径に形成され、振動体3の他方側の面に当接する当接部50と、振動体3の中空貫通孔33に遊嵌される遊嵌部52と、当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着させる軸部材としての連結軸51と、を備える。第1実施形態においては、当接部50、連結軸51及び遊嵌部52は、絶縁材料により形成されており、当接部50は、ゴム等の弾性体により形成されている。
【0022】
当接部50は、振動体3が半径方向に振動自在となるように振動体3に当接して、振動体3の振動方向と直交する方向への移動を規制する。例えば、当接部50は、図2(a)に示すように、T型、U型又は画鋲型としてもよく、1本の棒状の絶縁材料を加工して略同様の形状(略円形状)を形成すればコスト的にも利点が生じる。保持部材5の当接部50は、振動体3の中空貫通孔33よりも大きい形状であれば中空貫通孔33から抜けることがなく、振動体3の外周円よりも小さい形状であれば、振動体3の円環外へはずれることがない。当接部50をこのような形状とすれば、力センサ1は、保持部材5にて確実に振動体3を基板4に固定できる。
【0023】
遊嵌部52は、振動体3の中空貫通孔33との間に所定の隙間が設けられるように円柱状に形成されている。遊嵌部52は、振動体3が半径方向に振動可能な状態で振動体3の位置決めを行うと共に、振動体3が振動方向に移動することを規制する。また、遊嵌部52は、連結軸51が挿通可能な第1貫通孔53を備える。第1貫通孔53は、円柱状に形成された遊嵌部52の中心軸上に形成されており、第2貫通孔40と同軸上に位置するように形成されている。つまり、第1貫通孔53は、振動体3の振動方向と直交する方向(第2貫通孔40と同方向)に形成されている。なお、遊嵌部52は、基板4がゴムのような弾性体であれば基板4と一体的に成形してもよい。
【0024】
連結軸51は、一端が当接部50と連結されており、第1貫通孔53及び第2貫通孔40を貫通可能に形成されている。連結軸51は、第1貫通孔53及び第2貫通孔40を貫通した後、他端部51aを折り曲げることにより、振動体3が振動可能な状態で当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着させる。
【0025】
信号電極7は、振動体3の一方の面が当接する基板4の表面に取り付けられ、第1駆動電極31に接触する第1信号電極70と、ダンピング部材6に取り付けられ、第2駆動電極32に接触する第2信号電極71とを備える。第1信号電極70及び第2信号電極71は、第1駆動電極31及び第2駆動電極32に交流電圧を印加する。
【0026】
図3に示すように、このような構成を有する力センサ1に抵抗器等からなるインピーダンス11を介して、可変周波数発信器12から圧電体30の共振周波数近傍の周波数を持つ電圧を、力センサ1に印加して振動体3を振動させる。この状態で、ダンピング部材6に力が加わると、ダンピング部材6によって振動体3の振動が規制されることになる。これにより、圧電体30のインピーダンスが大きくなるので、インピーダンス11の両端の電圧振幅が変化する。その結果、図4に示すような力と出力電圧の関係がプロットされ、この変化するインピーダンスから力が検知可能になる。図4に示すように、力センサ1は、低荷重時では電圧振幅変化が大きいので、検出感度が高いという利点を有している。
【0027】
以上のような構成を有する第1実施形態に係る力センサ1は、振動体3の一方の面と保持部材5の当接部50との接触面に生じる摩擦力、または振動体3の他方の面と信号電極70との接触面に生じる摩擦力によって振動体3の振動を規制することができる。なお、当接部50を振動体3の振動方向と交差しないように振動方向に対して略平行に配置すれば、振動体3の振動面に対する直接の干渉を抑えるため実装時に有利となる。
【0028】
このように、従来の圧電振動型力センサでは、振動面に当接部を当接させて外力Fによって振動方向と直交する方向から振動体3の振動を直接規制していたが、力センサ1は、動摩擦係数をμとして、摩擦力μFの力で振動体3の半径方向の振動を規制する。そのため、理論的にはμ=0.5であれば、従来のように振動を直接規制する場合に比べて、2倍程度の大きさの力まで検知することが可能となる。また、μ=0.1であれば10倍程度の力の範囲まで検知することが可能となる。すなわち、力センサ1において、振動の規制に摩擦力を利用することで、静的な力を広い範囲にわたって検出することができる。
【0029】
また、本発明の第1実施形態に係る力センサ1は、圧電体30(振動体3)を円環形状としている。そのため、中空貫通孔33を利用して振動体3の位置決めが容易となる。なお、圧電体30(振動体3)の形状を円環形状として説明しているが、例えば、図2(c)に示すように中空貫通孔を持つ形状であれば同様の効果が得られる。
【0030】
また、基板4の材料は特に規定はないが、例えば、基板4をプリント基板とすれば振動体3との接触面となる基板4の表面に第1信号電極70を作り、振動体3における第1駆動電極31と接触させる。このような構成にすることにより、第1信号電極70は、パターンにて生成可能となり、例えば、コネクタを実装してインピーダンス11や不図示の駆動源までの接続が容易となる。また、基板4をゴムのような弾性体とすれば振動体3はダンピング部材6とで挟まれ、より力に対して振動が規制されるため検出感度を高くすることができる。
【0031】
また、本発明の第1実施形態に係る力センサ1は、円環形状の振動体3の他方側の面に接触して配設される当接部50と、中空貫通孔33に遊嵌する遊嵌部52と、当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着させる連結軸51と、を有する保持部材5を備える。力センサ1は、保持部材5を備えることで振動体3を所望の位置で保持することが容易となる。また、保持部材5が振動体3の振動を妨げない状態で振動体3を保持可能となるため、振動の妨げによる検出感度の低下を抑制することができる。
【0032】
また、第1実施形態に係る力センサ1は、円環形状の振動体3が拡がり方向にて伸縮する作用を利用しているため、振動方向を考慮した保持方法が必要となる。しかし、力センサ1は、振動体3と第1信号電極70及び第2信号電極71との摩擦により検出値を変化させているため、振動体3と第1信号電極70及び第2信号電極71との接触面積が大きい程、検出レンジの設定を可変にすることが可能になる。
【0033】
また、振動体3(圧電体30)が円環形状の場合、円周長としては外周円部に比べ内周円部の方が短く、振動に対する影響は内周円部の方が小さい。そのため、第1実施形態に係る振動体3の実装方法では、振動体3の位置決めが容易となるだけでなく、振動体3の外周円部で振動体3を固定するよりも伸縮及び摩擦面へ与える影響を小さくすることができる。これにより、安定した検出を行うことができる。特に、力の分布を測定する力センサとして使用する場合には、分布状に配置した各々の振動体3(圧電体30)の位置及び検出値が正確に得られるため有効となる。
【0034】
このように、本発明の第1実施形態に係る力センサ1は、円環形状の振動体3(圧電体30)を、保持部材5にて基板4に保持させることで、検出感度を低下させることなく、容易に圧電体を被実装体(例えば、ロボット指10)実装することができる。また、第1実施形態に係る力センサ1は、振動体3(圧電体30)の取り付け位置が正確になり安定したセンシングを行うことができる。また、磨耗したダンピング部材6を容易に交換することができる。これにより、メンテナンス性が向上する。つまり、実装が簡単で、静的な力を広い範囲にわたって検出可能な圧電振動型の力センサ1を提供することができる。
【0035】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る力センサ1Aについて、図5を参照しながら説明する。図5(a)は、第2実施形態に係る力センサ1Aをロボット指10に実装した状態を模式的に示す断面図である。図5(b)は、図5(a)に示す力センサ1Aのダンピング部材6を取り外した状態を模式的に示す断面図である。
【0036】
図5に示すように、第2実施形態に係る力センサ1Aは、第2信号電極70の配置が第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、すなわち、第2信号電極70の配置を中心に説明し、第1実施形態に係る力センサ1と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成のものについては、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0037】
第2実施形態に係る力センサ1Aは、第2信号電極70が基板4の裏面に取り付けられている。また、力センサ1Aは、保持部材5Aの当接部50A及び連結軸51Aが導電性材料により形成されると共に、連結軸51Aの他端部51aが第2信号電極70に接触している。つまり、第2実施形態に係る力センサ1Aは、第2信号電極70が連結軸51及び当接部50を介して第2駆動電極32に通電するように構成されている。
【0038】
なお、当接部50A及び連結軸51Aは、導電性を有していれば良く、加工性やコストの面から金属が望ましい。また、当接部50Aは、振動体3が振動する方向に対して、厚みが厚すぎるとダンピング部材6との間に隙間が生じて摩擦を阻害するおそれが生じる。そのため、当接部50Aは、検出をする力や振動体3(圧電体30)の大きさにより異なるが、例えば、0.05〜5mmの厚さであることが望ましい。
【0039】
以上のような構成を有する第2実施形態に係る力センサ1Aは、第2信号電極70をダンピング部材6に配設する必要がなくなる。そのため、例えば、ダンピング部材6を交換する場合においても、ダンピング部材6のみの交換で足りることとなり、交換が容易となると共にメンテナンスコスト等を削減することができる。これにより、外力が加わることによりダンピング部材6の表面が摩耗したり、傷ついたりした場合においても、簡単かつ容易にダンピング部材6を交換することができる。
【0040】
また、基板4をプリント基板とした場合においては、マトリクスとなる配線を積層基板等にて第2信号電極70に容易にパターン接続することができる。
【0041】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る力センサ1Bについて、図6を参照しながら説明する。図6(a)は、第3実施形態に係る力センサ1Bをロボット指10に実装した状態を模式的に示す断面図である。図6(b)は、図6(a)に示す力センサ1Bのダンピング部材6を取り外した状態を模式的に示す断面図である。
【0042】
図6に示すよう、第3実施形態に係る力センサ1Bは、保持部材5の基板4への係着方法が第2実施形態と相違する。そのため、第3実施形態においては、第2実施形態と相違する点、即ち、保持部材5の係着方法を中心に説明し、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。なお、第3実施形態において、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成のものについては、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果を奏する。
【0043】
第3実施形態に係る力センサ1Bは、基板4に形成された第2貫通孔40に圧入部材としてのソケット41が配設されており、ソケット41に連結軸51Bを圧着させて嵌挿させることにより当接部50B及び遊嵌部52が基板4に係着するように構成されている。また、第2信号電極70は、基板4の裏面に配設されると共に、ソケット41と接続されており、連結軸51B及び当接部50Bは、導電性材料により形成されている。つまり、ソケット41に連結軸51Bを嵌挿させることにより第2信号電極71が連結軸51B及び当接部50Bを介して第2駆動電極32に通電するように構成されている。
【0044】
なお、当接部50B及び連結軸51Bは、導電性を有していれば良く、加工性やコストの面から金属が望ましい。また、当接部50Bは、振動体3が振動する方向に対して、厚みが厚すぎるとダンピング部材6との間に隙間が生じて摩擦を阻害するおそれが生じる。そのため、当接部50Bは、検出をする力や振動体3(圧電体30)の大きさにより異なるが、例えば、0.05〜5mmの厚さであることが望ましい。
【0045】
以上のような構成を有する第3実施形態に係る力センサ1Bは、第2信号電極70をダンピング部材6に配設する必要がなくなる。そのため、例えば、ダンピング部材6を交換する場合においても、ダンピング部材6のみの交換で足りることとなり、交換が容易となると共にメンテナンスコスト等を削減することができる。これにより、外力が加わることによりダンピング部材6の表面が摩耗したり、傷ついたりした場合においても、簡単かつ容易にダンピング部材6を交換することができる。
【0046】
また、基板4をプリント基板とした場合においては、例えば複数のセンサをマトリクスに接続する配線でも積層基板構造を用いることで容易にパターン接続することができる利点がある。
【0047】
また、連結軸51Bをソケット41に嵌挿するだけで当接部50B及び遊嵌部52が基板4に係着可能となるため、保持部材5Bの着脱が容易となる。これにより、例えば、振動体3の交換も容易となる。
【0048】
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る力センサ1Cについて、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、第4実施形態に係る力センサ1Cを模式的に示す断面図である。図8は、図7に示す力センサ1Cの分解斜視図である。
【0049】
図7に示すように、第4実施形態に係る力センサ1Cは、第1信号電極70及び第2信号電極71を基板4の裏面に配置したことが第3実施形態と相違する。そのため、第4実施形態においては、第3実施形態と相違する点、すなわち、信号電極7の配置を中心に説明し、第1実施形態から第3実施形態と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。なお、第4実施形態において、第1実施形態から第3実施形態と同様の構成のものについては、第1実施形態から第3実施形態と同様の効果を奏する。
【0050】
第4実施形態に係る力センサ1Cは、基板4に第2貫通孔40と並列に第3貫通孔43が形成されており、第3貫通孔43における基板4の裏面側には、第3信号電極73が第2信号電極71と並列配置されている。また、第1信号電極70Cからは、導電性の引込軸72が延出しており、引込軸72は、第3貫通孔を通って第3信号電極73に接触している。つまり、第4実施形態に係る力センサ1Cは、第3信号電極73が引込軸72を介して第1駆動電極31に通電するように構成されると共に、第1信号電極70Cが連結軸51B及び当接部50Bを介して第2駆動電極32と通電するように構成されている。
【0051】
また、第4実施形態においては、基板4の裏面に接触するように外部基板42が配置されており、外部基板42上に第2信号電極71及び第3信号電極73が形成されている。なお、基板4と外部基板42とは、接着剤やビス留め等、公知の方法で接続されている。
【0052】
以上のような構成を有する第4実施形態に係る力センサ1Cは、第1信号電極70Cをダンピング部材6に配設する必要がなくなる。そのため、例えば、ダンピング部材6を交換する場合においても、ダンピング部材6のみの交換で足りることとなり、交換が容易となると共にメンテナンスコスト等を削減することができる。これにより、外力が加わることによりダンピング部材6の表面が摩耗したり、傷ついたりした場合においても、簡単かつ容易にダンピング部材6を交換することができる。
【0053】
また、第4実施形態に係る力センサ1Cは、基板4の材質をダンピング部材6と同じ材質にすれば、振動体3との接触面(一方側の面と他方側の面)における摩擦係数が同じとなるため、検出値の制御が容易となる。
【0054】
また、信号電極7が共に基板4の裏面に並列配置されているため、基板4をプリント基板とした場合においては、容易にパターン接続することができる。また、配線も容易となる。
【0055】
ここで、図9に第4実施形態に係る力センサ1Cの他の形態に係る力センサ1Dを示す。図9は、第4実施形態に係る力センサ1Cの変形例を模式的に示す断面図である。
【0056】
図9に示すように、力センサ1Dは、第1基板44と、第2基板45とを有する。第1基板44は、振動体3が実装される基板であり、上述の実施形態と同様に第2貫通孔40及び第3貫通孔43を有している。第2基板45は、第1基板44の一方側(振動体3が実装される側と反対側)に配置されており、第2貫通孔40と連通する第4貫通孔46と、第3貫通孔43と連通する第5貫通孔47を有している。第2基板45は、プリント基板である。
【0057】
第4貫通孔46には、ソケット48が配設されており、ソケット48と接続するように第2信号電極71が第2基板44の裏面に配設されている。つまり、ソケット48に連結軸51Bを嵌挿させることにより第2信号電極71が連結軸51B及び当接部50Bを介して第2駆動電極32に通電するように構成されている。
【0058】
第5貫通孔47には、ソケット49が配設されており、ソケット49と接続するように第3信号電極73が第2基板44の裏面に配設されている。つまり、ソケット49に引込軸72を嵌挿させることにより第3信号電極73が引込軸72を介して第1駆動電極31に通電するように構成されている。なお、ソケット48,49は、電気部品のIC等を挿し込む汎用的な部品でよく、第2基板45に実装して半田そうに流すことも可能である。
【0059】
圧電体30やダンピング部材6、基板4を組み合わせた状態で保持部材5の連結軸51Bをソケット48に差し込み、引込軸72をソケット49に差し込めば振動体3と第2基板45上の第2信号電極71及び第3信号電極73とが電気的に各々接続される。なお、ソケット48,49は、取り外しも容易であるため、例えば、圧電体30や保持部材5等に故障が発生した場合においては、第2基板45から取り外して交換等を容易に行うことができる。
【0060】
このような構成とすることで、確実に圧電体30に通電させることができ力の検出が可能となる。また、力センサ1Dを用いて力分布検出が可能なセンサを作製した場合は、第2基板45をプリント基板とすれば、マトリクスとなる配線を両面または積層基板等にて容易にパターン接続構成を実現できる。
【0061】
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る力センサ及びロボットハンドについて、図10を参照しながら説明する。図10は、第5実施形態に係る力センサ及びロボットハンド80を模式的に示す図である。
【0062】
第1から第4実施形態の力センサ1においては、ロボットハンド80の指や掌に実装する際にも有用な効果が得られる。例えば、組立ロボットのロボットハンド80に力センサ1を実装する場合、力センサ1による情報を用いてワーク83の把持を行うことが考えられる。ロボットハンド80内に力センサ1を備えることで、力センサ1からの信号によるワーク83の有無の判別や、ワーク83を所望の力にて把持する把持力を制御することが可能となる。
【0063】
ロボットハンド80は、一般的に、モータや減速ギアなどを用いてロボットハンド80の指を開閉動作させるため、動作させる際には機械的な振動が生じる。この場合、前述した従来の圧電振動型力センサ(例えば、特許文献1)では、力ユニット2内において機械的な振動により振動体3の位置がずれてしまう場合がある。固定位置がずれてしまうと、同じ位置に同じ力を加えても規制される振動量が異なってしまうため、出力の再現性がなくなる。すなわち、力ユニット2内において振動体3をずれることなく同じ位置にて保持することが力センサ1としては必要である。本実施形態によれば、簡易な構成により機械的な振動による位置ずれを生じさせることなく振動体3を保持することが可能となる。
【0064】
また、ワーク83をロボットハンド80にて把持する場合、ワーク83の傷つけ防止として指表面に弾性体を取りつけることは一般的に行われている。本センサは、力センサ1を構成しているダンピング部材6がワーク83の傷つき防止として作用すると共に、力による出力の変化を生む部材を兼ねることが可能となっている。
【0065】
また、ダンピング部材6は常にワーク83と接触するため、ダンピング部材6の表面に摩耗が生じる。また、工場等での長期間の使用を考えた場合には、経時変化によりダンピング部材6の硬度が変化してセンサの出力が変化してしまう問題がある。すなわち、摩耗や経時変化に伴って定期的なセンサ交換が必須となる。よって、第1から4実施形態で示したようにダンピング部材6のみを容易に交換可能な構成とすれば、ロボットハンド80の定期的なメンテナンス時間を短縮することができる。また、ダンピング部材6のみの交換であれば力センサ1の全てを交換せずに済むため、作業時間が減りメンテナンス費用を低減することが可能となる。
【0066】
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る力センサ及びロボットハンド並びにアーム部としてのロボットアームについて、図11を参照しながら説明する。図11は、第6実施形態に係る力センサ及びロボットハンド80並びにロボットアーム81を模式的に示す図である。
【0067】
第1から第5実施形態の力センサ1においては、ロボットアーム81に実装することでも有用な効果が得られる。例えば、組立ロボットのロボットアーム81にて力センサ1を使用する場合、力センサ1による情報を用いてロボットアーム81を外部からの信号により直接動作させることが考えられる。この場合、力センサ1をロボットアーム81の回転軸方向と同じとなるように取り付けることで、作業者が直感的にロボットアーム81を動作させることができ教示が簡単に行える。つまり、ロボットアーム81の動作と各力センサ1の関連付けを行えばよい。
【0068】
ロボットアーム81は、モータや減速ギアなどを多数組み合わせてロボットアーム81を動作させるが、この場合、力センサ1には動作時の加速度や機械的な振動が生じる。そのため、力ユニット2内においてかかった加速度や機械的な振動により、振動体3がずれてしまう問題がある。固定位置がずれてしまうと、同じ位置に同じ力を加えても規制される振動量が異なってしまうため、出力の再現性がなくなる。すなわち、力ユニット2内において振動体3をずれることなく同じ位置にて保持することが力センサ1としては必要である。本実施形態においては、簡易な手段によりかかった加速度や機械的な振動によるずれを生じさせずに保持することが可能となる。
【0069】
この場合もロボットハンド80と同様であり、ダンピング部材6は常に作業者との接触があるためダンピング部材6表面の摩耗や経時変化の問題がある。よって、第1から第4実施形態で示したように、ダンピング部材6のみを容易に交換可能な構成であれば、ロボットアーム81の定期的なメンテナンス時間が短縮できる。また、ダンピング部材6のみの交換であれば、力センサ1の全てを交換せずに済むため、メンテナンス費用を低減することが可能となる。
【0070】
更に、例えば、非常時においては、表面をゴム等の弾性体で構成して衝撃力を和らげることが考えられる。本センサは、力センサ1を構成しているダンピング部材6がロボットアーム81の衝撃力吸収部材として作用すると共に、力による出力の変化を生む部材を兼ねることが可能となる。
【0071】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
【0072】
例えば、第1実施形態においては、連結軸51を用いて当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着させたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、遊嵌部52を当接部50及び基板4に接着して当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着させる構成であってもよい。この場合、連結軸51は、省略することができる。
【0073】
また、第1実施形態においては、連結軸51の他端部51aを折り曲げて当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着させたが本発明においてはこれに限定されない。例えば、第2実施形態及び第3実施形態に示すような方法で、当接部50及び遊嵌部52を基板4に係着させてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1,1A,1B,1C,1D 力センサ
2 圧電振動型力ユニット
3 振動体
4 基板
5 保持部材(保持部)
6 ダンピング部材(弾性部材)
7 信号電極
10 ロボット指
11 インピーダンス
12 可変周波数発信器
30 圧電体
31 第1駆動電極(一対の駆動電極)
32 第2駆動電極(一対の駆動電極)
50 当接部
51 連結軸(軸部材)
52 遊嵌部
70 第1信号電極
71 第2信号電極
80 ロボットハンド
81 ロボットアーム(アーム部)
83 ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空貫通孔を有する環状の圧電体及び該圧電体の両面に取り付けられた一対の駆動電極を有し、前記一対の駆動電極に交流電圧を印加することにより前記圧電体の拡がり方向に振動する振動体と、
前記振動体の一方側の面に当接する基板と、
前記振動体の他方側の面に接触して配設され、外部から加えられた力を弾性変形して前記振動体に伝える弾性部材と、
前記中空貫通孔よりも大きく形成され前記振動体の前記他方側の面に当接する当接部及び前記中空貫通孔に遊嵌する遊嵌部を有し、前記遊嵌部が前記基板に係着された保持部と、
前記一対の駆動電極に交流電圧を印加する一対の信号電極と、を備えた、
ことを特徴とする圧電振動型力センサ。
【請求項2】
前記遊嵌部は、前記振動体の振動方向と交差する方向に形成される第1貫通孔を有し、
前記基板は、前記第1貫通孔と同方向に形成される第2貫通孔を有し、
前記保持部は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を挿通すると共に、一端が前記当接部と連結され、他端部が前記基板と係着される軸部材を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動型力センサ。
【請求項3】
前記軸部材の他端部は、前記基板の前記第2貫通孔を貫通させて折り曲げられることにより前記基板と係着される、
ことを特徴とする請求項2に記載の圧電振動型力センサ。
【請求項4】
前記第2貫通孔には前記軸部材の他端部と前記基板とを圧着させる圧入部材が配設されており、
前記軸部材の他端部は、前記圧入部材を介して前記基板と係着される、
ことを特徴とする請求項2に記載の圧電振動型力センサ。
【請求項5】
前記遊嵌部は絶縁材料により形成され、前記当接部及び前記軸部材は、導電性材料により形成されており、
前記一対の信号電極は、前記振動体の一方側の面が当接する前記基板の表面に取り付けられ前記振動体の一方側の面の駆動電極と接触する第1信号電極と、前記基板の裏面に取り付けられ前記軸部材の他端部と接触して、前記軸部材を介して前記振動体の他方側の面の駆動電極に通電し得る第2信号電極と、を有する、
ことを特徴とする請求項2記載の圧電振動型力センサ。
【請求項6】
前記基板は、前記第2貫通孔と並列に形成された第3貫通孔を有し、
導電性材料により形成され一端が前記第1信号電極に接続された引込軸と、前記基板の裏面で前記第2信号電極と並列配置され、前記第3貫通孔を貫通する前記引込軸に接触して前記第1信号電極に通電し得る第3信号電極と、を備えた、
ことを特徴とする請求項5に記載の圧電振動型力センサ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の圧電振動型力センサを、ロボット指を備えたロボットハンドに設けた、
ことを特徴とするロボットハンド。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載の圧電振動型力センサを、アーム部を有するロボットアームに設けた、
ことを特徴とするロボットアーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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