説明

地中埋設構造物の連結構造

【課題】組立式マンホールを構成する本体ブロックと首部ブロックとの連結作業の容易化、施工管理の容易化を図る。
【解決手段】組立式マンホール1は、取付孔20を有する本体ブロック5を用いる。また、組立式マンホール1は、首部ブロック7Cと接する部分を残すと共に本体ブロック5側が開口されたものとして外周面から内側に向かって延びる切り込み12を設け、切り込み12は略台形状とすると共にこの切り込み12に対し当該切り込み12と同様の略台形状の底部14を有する連結具13が装着されたものとし、この連結具13の本体ブロック5側に長孔形状の取付孔17を設けた首部ブロック7Dを用いる。そして、本体ブロック5に全ネジボルト等の固定具21を取り付けた後、連結具13の取付孔17を固定具21に外挿させつつ首部ブロック7Dを本体ブロック5に載せて連結させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、マンホール等の組立式の地中埋設構造物のうちの本体ブロックとこの本体ブロックの上に積み重なるように載せられる積重用のブロックのうちの最下位側の積重用のブロックとを連結するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の地中に埋設される組立式の構造物として、マンホール躯体ブロック(マンホールの本体ブロックに相当する。)の上床版(本体ブロックの頂盤に相当する。)の上にマンホール首部を構成する首部ブロックを、上床版に開口した開口部の軸方向に沿って複数積み重なるように載せることにより組立てられたマンホールは、既に公知である(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
また、一のマンホール躯体ブロックの端面と他のマンホール躯体ブロックの端面とを締結用金具を利用して締結する構成は、既に公知となっている(例えば、特許文献2を参照。)。
【0004】
更に、円筒状のマンホール直壁体(首部ブロックに相当する。)と下水管等が取り付けられたマンホール管取付壁体(本体ブロックに相当する。)とを連結する構造として、両壁体の境界部位を跨ぐように締結板を配し、この締結板のマンホール直壁体側端部とマンホール管取付壁側端部とにボルトを該壁体まで貫通するように挿通することで連結する組立式マンホール用締付装置という発明も既に公知となっている(例えば、特許文献3を参照。)。
【特許文献1】特開平11−93190号公報
【特許文献2】特開2004−27778号公報
【特許文献3】特開2003−96804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに対し、特許文献2では、マンホール躯体ブロック同士で且つ横方向での接続を対象とするもので、マンホール躯体ブロックと首部ブロックとの積み重ね方向での連結を目的としていない。また、特許文献3は、マンホール躯体ブロックの外面と首部ブロックの外面とが一致することを前提としている。このため、特許文献2、特許文献3のいずれの構成も、マンホール躯体ブロックの径方向の外面が首部ブロックの径方向の外面よりも大きな寸法の場合におけるマンホール躯体ブロックと首部ブロックとの連結には適さない。
【0006】
この点、以下のようなマンホールの本体ブロックと首部ブロックとの連結工法が本願出願人により採られてきた。すなわち、まず、本体ブロックの上床版の開口部周縁に丸い螺子孔を設け、この本体ブロックの直上に載せられた首部ブロックに空間形状が真四角状の切り込みを形成し、この切り込みに同じく真四角状で且つ丸い孔を有する連結金具をその孔が螺子孔と連通するように装着する。これで首部ブロックの外周側にのみ開口した略閉塞空間部が画成される。次に、首部ブロックを本体ブロックに載置する。そして、略閉塞空間部の首部ブロックの側方に開いた開口部側からボルトを連結金具の孔及び本体ブロック螺子孔に挿着させて固定する。
【0007】
しかしながら、上記工法では、切り込みと連結具とで囲まれた略閉塞空間部に対しその狭い開口部からボルトを入れて孔及び螺子孔に差し込まなければならないので、連結作業が煩雑化するという不都合がある。また、首部ブロック、本体ブロックの孔の位置について寸法管理を厳密に採らないと、首部ブロックとの本体ブロックとの連結が不可能となるという不具合が生ずる。
【0008】
そこで、本発明は、側方に開口し且つその開口面積の小さな開口部からボルトを入れて本体ブロックと積重用ブロックとを連結することで生ずるボルト締め付けの不便性を解消し、本体ブロックと積重用ブロックとの連結作業の容易化を図ると共に、積重用ブロックと本体ブロックとの連結における施工管理の容易化を図った地中埋設構造物の連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る地中埋設構造物の連結構造は、本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、取付孔を有する本体ブロックと、他の積重用ブロックと接する部分を残すと共に本体ブロック側が開口されたものとして外周面から内側に向かって延びる切り込みを複数設け、これらの切り込みの幅は内側に比し外側の方が広い形状とすると共に各切り込みに当該切り込みと略同じ外形状の連結具が装着され、この連結具の本体ブロック側の部位に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた積重用ブロックとを用いており、
前記本体ブロックに全体が棒体状の固定具を取り付けた後、前記連結具の取付孔を前記固定具に外挿させて連結した構造となっていることを特徴としている(請求項1)。すなわち、積重用ブロックは、他の積重用ブロックと接する部分を残すと共に本体ブロック側が開口されたものとして外周面から内側に向かって延びる切り込みを複数設け、これらの切り込みは内側に比し外側の方が広い形状とすると共に各切り込みに当該切り込みと略同形状の外形状の連結具が装着され、この連結具の本体ブロック側の部位に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた構成となっている。積重用のブロックの切り込みは、積重用ブロックの軸方向側から見て例えば略台形状となっている。連結具は、例えば切り込みを積重用のブロックの軸方向から見た形状と略同じ形状の底部とこの底部の側縁から立設した側部とを有して前記切り込みの上面とで側方に開口した略閉塞空間部を有するように構成され、積重用ブロックに分離不可能に固着されている。連結具の取付孔は、固定具の挿通される位置の調整を可能とするために、例えば積重用ブロックの外縁から中心に向って延びる長孔となっている。棒体状の固定具は、例えば全ネジボルトである。尚、積重用のブロックは、例えば他の積重用ブロックと連結するための固定具が挿入可能な連結孔を有している。そして、地中埋設構造物の連結工法は、本体ブロックの取付孔に全体が棒体状の固定具を取り付ける過程と、連結具の取付孔が前記固定具に外挿するように積重用ブロックを本体ブロックに載せる過程と、環状締結具を積重用ブロックの側方から連結具と切り込みの上面とで画成された略閉塞空間部を利用して前記固定具に外挿する過程と、締結手段により環状締結具を介して積重用ブロックを本体ブロック側に締め付ける過程とを経ることにより行われる。
【0010】
これにより、積重用ブロックを本体ブロックに載せる前に全体が棒体状の固定具を本体ブロックの取付孔に取り付けることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周に開口した側より略閉塞空間部内に装着する作業自体がなくなる。しかも、略閉塞空間部は内側に比し外側の方が広い形状(例えば、略台形状)となっているので、ラチェット等の工具で固定具に外挿された締結用具を回す際に締め付け手段の回動許容範囲が相対的に拡がる。また、連結具の取付孔を固定具の位置調整が可能な構成(長孔形状)としたので、固定具を連結具の取付孔に外挿する際に本体ブロックの取付孔間の寸法精度を厳格にとる必要がなくなる。
【0011】
また、この発明に係る地中埋設構造物の連結構造は、本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、取付孔を有する本体ブロックと、他の積重用ブロックと接する側が開口されたものとして外周面から内側に向かって延びる切り込みを複数設け、これらの切り込みは当該切り込みと略同じ外形状の連結具が装着され、この連結具の本体ブロック側の部位に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた積重用ブロックとを用いており、前記本体ブロックに積重用ブロックを載せた後、固定具を前記連結具の取付孔と前記本体ブロックの取付孔とに挿通させて連結した構造となっていることを特徴としている(請求項2)。すなわち、積重用のブロックは、他の積重用ブロックと接する側が開口されたものとして外周面から内側に向かって延びる切り込みを複数設け、これらの切り込みは当該切り込みと略同形状の外形状の連結具が装着され、この連結具の本体ブロック側の部位に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた構成となっている。連結具は、例えば切り込みを積重用のブロックの軸方向から見た形状と略同じ形状の底部とこの底部の側縁から立設した側部とを有して前記切り込みの上面とで側方に開口した溝部を有するように構成され、積重用ブロックに分離不可能に固着されている。連結具の取付孔は、例えば積重用ブロックの外縁から中心に向って延びる長孔となっている。固定具は、頭部を有する一般的なボルトであっても、全ネジボルト等の棒体状の固定具であっても良い。尚、積重用ブロックは、例えば他の積重用ブロックと連結するための固定具が挿入可能な連結孔を有している。そして、地中埋設構造物の連結工法は、連結具の取付孔と本体ブロックの取付孔とが連通するように積重用ブロックを本体ブロックに載せる過程と、固定具を積重用ブロックの軸方向から連結具の取付孔と本体ブロックの取付孔とに挿通させる過程とにより行われる。
【0012】
これにより、固定具を積重用ブロックと本体ブロックとに対し積重用ブロックの軸方向より溝部内に取り付けることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周に開口した側より略閉塞空間部内に装着する場合に比し、固定具による本体ブロックと積重用ブロックとの締め付け作業の簡便化が図られる。また、連結具の取付孔を固定具の位置調整が可能な構成(長孔形状)としたので、固定具を連結具の取付孔に外挿する際にその寸法精度を厳格にとる必要がなくなる。
【0013】
更に、この発明に係る地中埋設構造物の連結構造は、本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、取付孔を有する本体ブロックと、外周面から本体ブロックと接する部分を残して内側に向かって延びる切り込みを複数設け、この切り込みの底部に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた積重用ブロックとを用いており、前記本体ブロックに積重用ブロックを載せた後、固定具を前記積重用ブロックの取付孔と前記本体ブロックの取付孔とに挿通させて連結した構造となっていることを特徴としている(請求項3)。すなわち、積重用ブロックは、外周面から本体ブロックと接する部分を残して内側に向かって延びる切り込みを複数設け、この切り込みの底部に位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた構成となっている。すなわち、積重用ブロックの切り込みは、ほぞ溝と称される形状をなしていると共に、この切り込みの底部に形成された取付孔は、例えば積重用ブロックの外縁から中心に向って延びる長孔となっている。固定具は、頭部を有するボルトであっても、全ネジボルト等の棒状体であっても良い。尚、積重用ブロックは、例えば他の積重用ブロックと連結するための固定具が挿入可能な連結孔を有している。そして、地中埋設構造物の連結工法は、積重用ブロックの切り込みの底部に形成された取付孔と本体ブロックの取付孔とが連通するように積重用ブロックを本体ブロックに載せる過程と、固定具を積重用ブロックの切り込みの底部に形成された取付孔と本体ブロックの取付孔とに挿通させる過程とにより行われる。
【0014】
これにより、固定具を積重用ブロックと本体ブロックとに対し軸方向より溝部内に取り付けることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周に開口した側より略閉塞空間部内に装着する場合に比し、固定具による本体ブロックと積重用ブロックとの締め付け作業の簡便化が図られる。しかも、連結具も不要とすることができるので、埋設構造物の連結構造の製造コストの削減も図ることができる。また、積重用ブロックの切り込みに形成された取付孔を固定具の位置調整が可能な構成(長孔形状)としたので、固定具を積重用ブロックの切り込みに形成された取付孔に外挿する際にその寸法精度を厳格にとる必要がなくなる。
【0015】
更にまた、この発明に係る地中埋設構造物の連結構造は、本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、
連結孔を有する本体ブロックと、他の積重用ブロックと連結するための固定具が挿入可能で且つ当該固定具の位置調整が可能な連結孔を備え、この連結孔は、前記本体ブロックの連結孔と対峙して開口する貫通孔となっている積重用ブロックとを用いており、前記本体ブロックに積重用ブロックを載せた後、固定具を前記積重用ブロックの連結孔と前記本体ブロックの連結孔とに挿通させて連結した構造となっていることを特徴とする(請求項4)。すなわち、積重用ブロックは、他の積重用ブロックと連結するための固定具が挿入可能な連結孔を備え、この連結孔は、前記本体ブロックの連結孔と対峙して開口する貫通孔となっていると共に例えば積重用ブロックの外縁側から中心に向って延びる長孔となっている。そして、地中埋設構造物の連結工法は、積重用ブロックの切り込みの底部に形成された連結孔と本体ブロックの連結孔とが連通するように積重用ブロックを本体ブロックに載せる過程と、固定具を積重用ブロックに形成された連結孔と本体ブロックの連結孔に挿通させる過程とにより行われる。
【0016】
これにより、固定具を積重用ブロックと本体ブロックとに対し軸方向から取り付けることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周側に開口した側より略閉塞空間部内に装着する、ボルト締め付け作業自体がなくなる。しかも、連結具を不要とし連結孔が取付孔を兼ねて別途取付孔を設ける必要がないので、埋設構造物の連結構造の製造コストを相対的に削減することができる。また、積重用ブロックの連結孔を固定具の位置調整が可能な構成(長孔形状)としたので、固定具を積重用ブロックの連結孔に外挿する際にその寸法精度を厳格にとる必要がなくなる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、積重用ブロックを本体ブロックに載せる前に全体が棒体状の固定具を本体ブロックの取付孔に取り付けることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周に開口した側より略閉塞空間部内で装着する作業自体がなくなるので、固定具による本体ブロックと積重用ブロックとの締め付け作業の容易化を図ることができる。しかも、切り込みは内側に比し外側の方が広い形状となっているため、ラチェット等の締め付け手段で固定具に外挿された環状締結具を回す際に締め付け手段の回動許容範囲が相対的に拡がるので、作業の簡便化をより一層図ることができる。また、連結具の取付孔について固定具の位置調整が可能な構成としたので、固定具を連結具の取付孔に外挿する際にその寸法精度を厳格にとる必要がなくなり、施工管理の容易化を図ることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、固定具を連結具の取付孔と本体ブロックの取付孔とに対し積重用ブロックの軸方向から溝部内に取り付けられることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周に開口した側より略閉塞空間部内で装着する場合に比し、固定具による本体ブロックと積重用ブロックとの締め付け作業の容易化を図ることができる。そして、固定具の種類を自由に選択することができる。また、連結具の取付孔について固定具の位置調整が可能な構成としたので、固定具を連結具の取付孔に外挿する際にその寸法精度を厳格にとる必要がなくなり、施工管理の容易化を図ることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、固定具を積重用ブロックの切り込みの取付孔と本体ブロックの取付孔とに対し積重用ブロックの軸方向から溝部内に取り付けられることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周に開口した側より略閉塞空間部内に装着する場合に比し、固定具による本体ブロックと積重用ブロックとの締め付け作業の容易化を図ることができる。そして、固定具の種類を自由に選択することができる。しかも、積重用ブロックの切り込みを有底のものとし、この底部に直接取付孔を設けたことで、取付孔を有する連結具を省略することができるので、製造コストを相対的に削減することができる。また、積重用ブロックの切り込みに形成された取付孔について固定具の位置調整が可能な構成としたので、固定具を積重用ブロックの切り込みに形成された取付孔に外挿する際にその寸法精度を厳格にとる必要がなくなり、施工管理の容易化を図ることができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、固定具を積重用ブロックと本体ブロックとに対しその軸方向から取り付けられることから、積重用ブロックを本体ブロックに載せた後、頭部を有するボルトを積重用ブロックの外周に開口した側より切り込み内に装着する場合に比し、固定具による本体ブロックと積重用ブロックとの締め付け作業の簡便化を図ることができる。しかも、連結具を不要とし連結孔が取付孔を兼ねるため、取付孔を別途設ける必要がないので、埋設構造物の連結構造の製造コストを相対的に削減することができる。また、積重用ブロックの連結孔について固定具の位置調整が可能な構成としたので、固定具を積重用ブロックの連結孔に外挿する際にその寸法精度を厳格にとる必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態の最良の形態について図面により説明する。
【0022】
図1から図8において、この発明に係る地中埋設構造物の連結構造を組立式マンホール1に対応させた第1の例が示されている。この組立式マンホール1は、完成時において、その大部分が便宜上地上を示す線Gに対しその下方に埋設されるもので、蓋構造部3と首部4と本体ブロック5とで基本的に構成されている。蓋構造部3は、当該蓋構造部3から首部4を経て本体ブロック5に至る人が昇降可能な大きな内径の通孔2を閉塞するための鉄蓋6が取り付けられており、この鉄蓋6の表面のみが地上に露出するように高さ調整部としても機能している。
【0023】
首部4は、この実施形態では4つの首部ブロック7A、7B、7C、7Dを積み重ねて成り、各首部ブロック7A、7B、7C、7Dは、例えば真円状の円板形状をなし、その中心には前記通孔2の一部を構成する例えば真円状の通孔2Aが形成されている。そして、この実施形態では、首部ブロック7A、7B、7Cに対し通孔2の軸方向に沿って延び、各首部ブロック7A、7B、7Cを貫通した連結孔8が形成され、首部ブロック7Dに対し通孔2の軸方向に沿って延びる有底の連結孔9が形成されて、インサート等と称される固定具10を連結孔8と連結孔9とに挿通させることにより、首部ブロック7A、7B、7C、7D同士を連結させている。
【0024】
首部ブロック7Dは、例えば外周面から通孔2Aの中心側に向かって延びる切り込み12を有している。この切り込み12は、首部ブロック7Dの外周面側が開口し、且つこの実施形態では本体ブロック5側も開口している一方で、首部ブロック7C側は当該首部ブロック7Cと接する部分を残して閉塞された状態にあり、この実施形態では通孔2Aの中心側も貫通せず閉塞されているもので、断面が略逆U字状をなしている。そして、切り込み12を通孔2Aの軸方向側から見た形状は、通孔2Aの中心側端よりも外周面側の方が横幅の広い形状、例えば略台形状をなしている。
【0025】
更に、首部ブロック7Dは、切り込み12内に連結具13が分離不可能に固着されている。この連結具13は、切り込み12の内形状と略同じ外形状をなしているもので、特に図3、図4に示されるように、切り込み12の首部ブロック7C側面と略同形状の底部14と、この底部14から立設して切り込み12の側方面と接する側部15、15とを有し、更にこの実施形態では切り込み12の奥側面と接する奥部16を有している。但し、奥部16はなくても良い。底部14には、後述する固定具21が挿通可能な取付孔17が形成されている。この取付孔17は、固定具21の挿入する位置の調整が可能なように、外周面から通孔2Aの中心側に向かって延びる長孔形状をなしている。これにより、首部ブロック7Dは、その内部に切り込み12の首部ブロック7C側面と連結具13の側部15、15、奥部16、底部14とで囲まれ、外周面にのみ孔が開口した略閉塞空間部Sが画成されたものとなる。
【0026】
本体ブロック5は、本体ブロック5の通孔2Bと通孔2Aとが一致するように首部ブロック7Dが載せられた際に連結具13の取付孔17と連通する位置に取付孔20が設けられている。この取付孔20は固定具21を挿入した際にある一定の高さで固定具21が本体ブロック5の表面より突出して挿入することができるように有底のものとなっている。更に、取付孔20は螺子孔となっている。固定具21は、長手方向の一方端から他方端まで略同じ径寸法の棒体状のもので、その側面は取付孔20と螺合可能なようにネジ切りがされており、例えば全ネジボルト等と称される形態をなしている。
【0027】
上記の構成に基づき、本体ブロック5と首部ブロック7Dとの連結及び首部ブロック7Dと首部ブロック7Cとの連結のための工法について図4乃至図8を用いて以下に説明する。
【0028】
まず、図5に示されるように、固定具21を本体ブロック5の取付孔20に螺合させた後、図6に示されるように、首部ブロック7Dを、連結具13の取付孔17が固定具21に外挿されるように、本体ブロック5の上に載せる。この場合、連結具13の取付孔17は、上記のように長孔形状となっているので、本体ブロック5の取付孔20の位置等において厳密な寸法管理をする必要がなく、マンホールの現場での組立にあたり施工管理の容易化を図ることができる。
【0029】
次に、図7に示されるように、ナット等の環状の締結用具22を略閉塞空間部Sの側方開口から挿入して連結具13の取付孔17上に突出した固定具21に外挿した後、図4に示されるように、締結用具22に対しスパナ、ラチェットレンチ等の工具23を利用して回動させることにより、連結具13、ひいては首部ブロック7Dを本体ブロック5に締め付けて連結させる。
【0030】
更に、図8に示されるように、首部ブロック7Dの連結孔9に固定具10の先端部を挿嵌し、首部ブロック7Cの通孔8を固定具10に外挿することで、首部ブロック7Cを首部ブロック7D上に積み重ねる。図示しないが、首部ブロック7A,Bも同様に、通孔8を固定具10に外挿することで積み重ねられてゆき、マンホールの首部4が本体ブロック5上に設置される。
【0031】
そして、上記の工程を経ることで、固定具21を予め本体ブロック5の取付孔20に螺合しておく関係上、頭部を有するボルト等の固定具25を、略閉塞空間部の外周面に開口した相対的に狭い孔から差し込んで連結具13の取付孔17に挿入する作業を不要とするので、作業の容易化を図ることができる。
【0032】
図9から図11において、この発明に係る地中埋設構造物の連結構造を組立式マンホール1に対応させた第2の例が示されている。尚、先述した第1の例と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0033】
首部ブロック7Dは、外周面から通孔2Aの中心側に向って延びると共に首部ブロック7C側及び本体ブロック5側が開口した切り込み12を有している。そして、この切り込み12に対し本体ブロック5側に連結具13が分離不可能に固着されている。この連結具13は、図10に示されるように底部14と、この底部14の側縁から立設した側部15、15と、底部14の奥縁から立設した奥部16とを有して構成されている。しかるに、主にこの連結具13の底部14、側部15、奥部16によって、通孔2Aの径方向側から見て首部ブロック7C側が開放された略U字状の溝部Dが画成されている。そして、底部14に長孔形状の取付孔17が形成されている。
【0034】
ここで、図9から図11の各図において、主に連結具13によって画成される溝部Dの形状について外周面側から奥側まで略同じ横幅として図示しているが、必ずしもこれに限定せず、先の第1の例に倣って、通孔2Aの軸方向側から見た場合に外周面側の横幅の方が奥側の横幅よりも大きな略台形状としても良い。
【0035】
上記の構成に基づき、本体ブロック5と首部ブロック7Dとの連結のための工法について図11を用いて以下に説明する。まず、首部ブロック7Dを、連結具13の取付孔17と本体ブロック5の取付孔20とが一致するように、本体ブロック5の上に載せる。次に、ボルト等からなる固定具25を取付孔17、20に挿通させた後、ボルト等の頭部を有する工具23を回転させて連結具13、ひいては首部ブロック7Dを本体ブロック5に締め付ける。そして、図示しないが、先の第1の例における図8と同様に、首部ブロック7Dの連結孔9に固定具10の先端部を挿嵌し、首部ブロック7Cの通孔8を固定具10に外挿することで、首部ブロック7Cを首部ブロック7D上に積み重ねる。首部ブロック7A,Bも同様に、通孔8を固定具10に外挿することで積み重ねられてゆき、マンホールの首部4が本体ブロック5上に設置される。
【0036】
上記の工程を経ることで、頭部を有するボルト等の固定具25を本体ブロック5の取付孔20に挿通させるにあたり、略閉塞空間部の外周面に開口した相対的に狭い切り込みから差し込んで連結具13の取付孔17に挿入するのではなく、溝部Dに対し首部ブロック7C側から当該首部ブロック7Cを載せる前の段階で取付孔17、20に挿通させることができるので、作業の容易化を図ることができる。そして、溝部Dを通孔2Aの軸方向から見た形状について、外周面側の横幅の方が奥側の横幅よりも大きな略台形状とした場合には、先の第1の例と同様に工具23を回すための許容範囲が相対的に広がり、一度の工具23での一の動作時における回転角度が大きくなるので、工具23を利用しての締結作業が容易になる。また、ボルト等の頭部を有する固定具25の代わりに全ネジボルト等の固定具21、ナット等の締結用具22を用いても良い。更にまた、連結具13の取付孔17は、上記のように長孔形状となっているので、本体ブロック5の取付孔20の位置等において厳密な寸法管理をする必要がなく、マンホールの現場での組立にあたり施工管理の容易化を図ることができる。
【0037】
図12から図14において、この発明に係る地中埋設構造物の連結構造を組立式マンホール1に対応させた第3の例が示されている。尚、先述した第1及び第2の例と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】
首部ブロック7Dは、外周面から通孔2Aの中心側に向って延びると共に首部ブロック7Cと接する側が開口する一方で本体ブロック5側は当該本体ブロックと接する部分を残して閉塞され状態にある切り込み12を有している。切り込み12は、その構成上ほぞ溝等と称されるものである。これに伴い、切り込み12の本体ブロック5側は、所定の肉厚を有する底部26が形成されており、切り込み12は、底部26の内側面とこの底部26の内側面から立設した側面27、27、奥面28とで囲まれて、通孔2Aの軸方向側から見た場合に略U字形状の溝部Dを画成している。そして、底部26に長孔形状の取付孔17が形成されている。
【0039】
ここで、図13において、切り込み12の底部26、側面27、27、奥面28によって画成される溝部Dの形状について外周面側から奥側まで略同じ横幅として図示しているが、必ずしもこれに限定せず、先の第1の例に倣って、通孔2Aの軸方向側から見た場合に外周面側の横幅の方が奥側の横幅よりも大きな略台形状としても良い
【0040】
上記の構成に基づき、本体ブロック5と首部ブロック7Dとの連結のための工法について図14を用いて以下に説明する。まず、首部ブロック7Dを、切り込み12の底部26に形成した取付孔17と本体ブロック5の取付孔20とが一致するように、本体ブロック5の上に載せる。次に、ボルト等からなる固定具25を取付孔17、20に挿通させた後、ボルト等の頭部を有する工具23を回転させて、首部ブロック7Dを本体ブロック5に締め付ける。そして、図示しないが、先の第1の例における図8と同様に、首部ブロック7Dの連結孔9に固定具10の先端部を挿嵌し、首部ブロック7Cの通孔8を固定具10に外挿することで、首部ブロック7Cを首部ブロック7D上に積み重ねる。首部ブロック7A,Bも同様に、通孔8を固定具10に外挿することで積み重ねられてゆき、マンホールの首部4が本体ブロック5上に設置される。
【0041】
上記の工程を経ることで、頭部を有するボルト等の固定具25を本体ブロック5の取付孔20に挿通させるにあたり、略閉塞空間部の外周面に開口した相対的に狭い切り込みから差し込んで取付孔17に挿入するのではなく、溝部Dに対し首部ブロック7C側から当該首部ブロック7Cを載せる前の段階で取付孔17、20に挿通させることができるので、作業の容易化を図ることができる。更に、第1の例や第2の例で用いられた連結具13を不要とすることができるので、部品点数を削減することができ、組立式マンホール1の製造コストの低減を図ることができる。更にまた、底部26の取付孔17は、上記のように長孔形状となっているので、本体ブロック5の取付孔20の位置等において厳密な寸法管理をする必要がなく、マンホールの現場での組立にあたり施工管理の容易化を図ることができる。
【0042】
一方、溝部Dを通孔2Aの軸方向から見た形状について、外周面側の横幅の方が奥側の横幅よりも大きな略台形状とした場合には、先の第1の例と同様に工具23を回すための許容範囲が相対的に広がり、一度の工具23での一の動作時における回転角度が大きくなるので、工具23を利用しての締結作業が容易になる。また、ボルト等の頭部を有する固定具25の代わりに全ネジボルト等の固定具21、ナット等の締結用具22を用いても良い。
【0043】
図15及び図16において、この発明に係る地中埋設構造物の連結構造を組立式マンホール1に対応させた第4の例が示されている。尚、先述した第1、第2、及び第3の例と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0044】
首部ブロック7Dは、通孔2Aの周縁に当該通孔2Aの軸方向に沿って当該首部ブロック7Dを貫通した複数の連結孔30を有しており、連結孔30はこの実施形態では後述する固定具31の挿通可能な形状をしている。すなわち、連結孔30は、通孔2Aの中心から放射状に延びる線に沿った長孔形状をなしている。尚、他の首部ブロック7A、B、Cも図示しないが、この首部ブロック7Dと略同じ形態をしている。
【0045】
本体ブロック5も、通孔2Bの周縁に連結孔32が複数形成されており、この連結孔32は、固定具31を挿入し本体ブロック5上に立てることができきるように有底のものとなっている。そして、固定具31は、例えばインサート等と称されるもので、この実施形態では円柱状をしており、固定具31を連結孔30に挿入した際に連結孔30には隙間が形成される。
【0046】
上記の構成に基づき、本体ブロック5と首部ブロック7Dとの連結のための工法について図16を用いて以下に説明する。まず、本体ブロック5の連結孔32に固定具31を挿入して固定具31が本体ブロック5上に立設した状態とする。次に、首部ブロック7Dを連結孔30が固定具31に外挿されるように本体ブロック5側に移動させる。他の首部ブロック7A、7B、7Cも図示しないが同様の作業で連結を行う。
【0047】
上記の工程を経ることで、インサート等の固定具31とは別に固定具25を取付孔17、20に挿通させる作業自体が不要となるので、組立式マンホール1の組み付けのための工数が削減され、作業の容易化を図ることができる。これに伴い、取付孔17等を不要とするので、首部ブロック7Dと他の首部ブロック7A、B、Cとの共通化を図ることもできる。また、連結孔30の本体ブロック5の中心側から周縁方向にかけての寸法が固定具31の径よりも大きいので、本体ブロック5の連結孔30の位置等において厳密な寸法管理をする必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1(A)は、この発明に係る埋設された状態の組立式マンホールの全体構造を示す一部断面図であり、図1(B)は、図1(A)の要部拡大図である。
【図2】図2(B)は、同上の発明のうち第1の例に用いられる主要な構成部品で、本体ブロック直上に載せられる首部ブロックの構成を示す平面図であり、図2(A)は図2(B)のI−I線断面図である。
【図3】図3は、同上の第1の例における首部ブロックの切り込みに連結具が取り付けられた状態を示す拡大図である。
【図4】図4は、同上の連結具の取付孔を全ネジボルトに外挿させ、その突出した部位にナットを外挿してスパナで締め付ける工程を示す拡大図である。
【図5】図5は、本体ブロックと首部ブロックとの第1の例における連結工法のうち本体ブロックの取付孔に全ネジボルトを取り付けた段階を示す断面図である。
【図6】図6は、本体ブロックと首部ブロックとの第1の例における連結工法のうち首部ブロックの連結具の取付孔を全ネジボルトに外挿するようにして、首部ブロックを本体ブロックに載せた段階を示す断面図である。
【図7】図7は、本体ブロックと首部ブロックとの第1の例における連結工法のうち首部ブロックの連結具の取付孔から突出した全ネジボルトの部位にナットを外挿した段階を示す断面図である。
【図8】図8は、首部ブロックの連結孔にインサートを装着し、他の首部ブロックの連結孔がこのインサートに外挿するように、他の首部ブロックを本体ブロックの直上の首部ブロックに載せる段階を示す断面図である。
【図9】図9(B)は、同上の発明のうち第2の例に用いられる主要な構成部品で、本体ブロック直上に載せられる首部ブロックの構成を示す平面図であり、図9(A)は図9(B)のII−II線断面図である。
【図10】図10は、同上の第2の例における首部ブロックの切り込みに連結具が取り付けられた状態を示す拡大図である。
【図11】図11は、本体ブロックと首部ブロックとの第2の例における連結工法を示す断面図である。
【図12】図12(B)は、同上の発明のうち第3の例に用いられる主要な構成部品で、本体ブロック直上に載せられる首部ブロックの構成を示す平面図であり、図12(A)は図12(B)のIII−III線断面図である。
【図13】図13は、同上の第3の例における首部ブロックの切り込みに取付孔が形成された状態を示す拡大図である。
【図14】図14は、本体ブロックと首部ブロックとの第3の例における連結工法を示す断面図である。
【図15】図15(B)は、同上の発明のうち第3の例に用いられる主要な構成部品で、本体ブロック直上に載せられる首部ブロックの構成を示す平面図であり、図15(A)は図15(B)のVI−VI線断面図である。
【図16】図16は、本体ブロックと首部ブロックとの第4の例における連結工法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 組立式マンホール
2 通孔
3 蓋構造部
4 首部
5 本体ブロック
6 蓋
7D 首部ブロック(積重用ブロック)
8 連結孔
9 連結孔
10 固定具
12 切り込み
13 連結具
14 底部
15 側部
17 取付孔
20 取付孔
21 固定具
22 締結用具
23 工具
25 固定具
26 底部
27 側面
28 奥面
30 連結孔
31 固定具
32 連結孔
G 地上を示す線
S 略閉塞空間部
D 溝部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、
取付孔を有する本体ブロックと、他の積重用ブロックと接する部分を残すと共に本体ブロック側が開口されたものとして外周面から内側に向かって延びる切り込みを複数設け、これらの切り込みの幅は内側に比し外側の方が広い形状とすると共に各切り込みに当該切り込みと略同じ外形状の連結具が装着され、この連結具の本体ブロック側の部位に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた積重用ブロックとを用いており、
前記本体ブロックに全体が棒体状の固定具を取り付けた後、前記連結具の取付孔を前記固定具に外挿させて連結した構造となっていることを特徴とする埋設構造物の連結構造。
【請求項2】
本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、
取付孔を有する本体ブロックと、他の積重用ブロックと接する側が開口されたものとして外周面から内側に向かって延びる切り込みを複数設け、これらの切り込みは当該切り込みと略同じ外形状の連結具が装着され、この連結具の本体ブロック側の部位に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた積重用ブロックとを用いており、
前記本体ブロックに積重用ブロックを載せた後、固定具を前記連結具の取付孔と前記本体ブロックの取付孔とに挿通させて連結した構造となっていることを特徴とする埋設構造物の連結構造。
【請求項3】
本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、
取付孔を有する本体ブロックと、外周面から本体ブロックと接する部分を残して内側に向かって延びる切り込みを複数設け、この切り込みの底部に固定具の位置調整が可能で且つ前記本体ブロックの取付孔と連通可能な形状の取付孔を設けた積重用ブロックとを用いており、
前記本体ブロックに積重用ブロックを載せた後、固定具を前記積重用ブロックの取付孔と前記本体ブロックの取付孔とに挿通させて連結した構造となっていることを特徴とする埋設構造物の連結構造。
【請求項4】
本体ブロックとこの本体ブロック直上に設置される積重用ブロックとを連結するための構造であって、
連結孔を有する本体ブロックと、他の積重用ブロックと連結するための固定具が挿入可能で且つ当該固定具の位置調整が可能な連結孔を備え、この連結孔は、前記本体ブロックの連結孔と対峙して開口する貫通孔となっている積重用ブロックとを用いており、
前記本体ブロックに積重用ブロックを載せた後、固定具を前記積重用ブロックの連結孔と前記本体ブロックの連結孔とに挿通させて連結した構造となっていることを特徴とする埋設構造物の連結構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−308869(P2008−308869A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157269(P2007−157269)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】