説明

塩酸プソイドエフェドリン持続放出性錠剤

【課題】徐放性のヒドロキシプロピルメチルセルロース・マトリックスと、微結晶質セルロース崩壊剤と、充填剤とを含み、乾式造粒・直接圧縮法により形成される塩酸プソイドエフェドリン持続放出性錠剤を提供する。
【解決手段】持続放出性錠剤を製造する方法であり、活性成分を滑剤および充填剤と混合して混合物を生成し、当該混合物を粉砕し、当該混合物を、ヒドロキシプロピル含有量9%未満で分子量が50K未満の約20%から40%のHPMCと約25%から50%の微結晶質セルロースとともにスクリーニングして複合物を形成し、当該複合物を混合し、当該複合物に潤滑剤を添加して組成物を生成し、更に当該組成物を直接圧縮して錠剤を形成するステップを包含する持続放出性錠剤を製造する方法。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、徐放性ヒドロキシプロピルメチルセルロース・マトリックスと、微結晶質セルロース崩壊剤と、充填剤とを含み、乾式造粒・直接圧縮法により形成される塩酸プソイドエフェドリン持続放出性錠剤に関する。また、本発明はこのような錠剤の製造方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】徐放性製剤の利点は本技術分野では広く認識されており、医薬分野においては極めて重要である。そのような製剤を使用することにより、経口投与剤を厳重にモニターしたり頻繁に再投与したりする必要なしに、長期間に亘り均一な速度で連続的に放出することが可能となり、血流中に安定かつ所定濃度の薬剤を供給する。
【0003】そのような製品の徐放特性は以下の2つの方法のいずれかにより達成される。すなわち、(1)錠剤またはマイクロスフェア(微小球体)上に徐放性コーティングを施すことにより、活性成分がこのコーティングを徐々に透過して緩やかに放出されるようにするか、またはこのコーティングが徐々に崩壊することにより活性成分が緩やかに放出されるようにする方法、あるいは(2)脂肪、ワックス、またはポリマー性材料などを錠剤中の活性成分と混合した徐放性のマトリックスを提供する方法である。これについてはたとえば、マンフォード・ロビンソン(Manford Robinson)の「産業医薬品の理論と実践(The Theory and Practiceof Industrial Pharmacy)」第14章の“徐放性剤形(Sustained Action Dosage Forms)”(L.ラッチマン(L. Latchman)ら編、第2版、1976年)を参照されたい。
【0004】そのような徐放性マトリックス製剤は通常、湿式造粒法、溶剤造粒法、剪断溶融または回転溶融造粒法、あるいは湿式予備吸着法により、活性成分をマトリックス材料とともに予備造粒する方法により調製される。これらの技法においては、液相を利用して成分同士を均一に混合及び/又は緊密に接触させ、活性成分と緊密に会合した均質分布のマトリックスを得る。これらの形成法によって、錠剤が不連続的に溶解して患者体内で活性成分の生物学的濃縮スパイク(bioconcentration spikes)を引き起こす散在的急速放出領域の形成を防ぐことが可能である。これらのプロセスはまた乾式造粒法によるものよりも比較的高密度の粒状体をもたらすことが多く、そのため所定の処方量の錠剤を製造する場合、圧縮段階において、乾式造粒法で作った同じ放出速度を有するものと比較して、より小型の錠剤とすることが可能である。
【0005】しかしながらこれらの液相法では、成分の乾燥、及び/又は加熱のために、液体の貯蔵、取り扱いならびに配分のための複数の工程と装置とを必要とする。液体が水の場合には、製剤中の崩壊剤の膨潤を防止できるようにその容積を非常に注意深く制御する必要があり、また液体が揮発性の有機溶剤である場合には、火災、爆発および作業者への曝露の危険性に対処するために、更なる予防措置を講じなければならない。溶融処理法を用いる場合は、加熱が少なくともいくつかの活性成分を不活性化させる危険性があり、ある種の活性成分については使用に適さないことがある。
【0006】このように、徐放性マトリックス錠剤を作るために時として乾式造粒法が使用されてきた。この技法は、液体を添加したり熱を加えることなくマトリックス材料と活性成分とを予備造粒することを含む。たとえば、ローウィー(Lowey)の米国特許第4,259,314号は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(“HPMC”)とヒドロキシプロピルセルロースとの混合物を使用して徐放性マトリックスを形成している。このセルロースエーテル混合物は250〜4500cps、好ましくは1200〜2900cpsの重量平均粘度を有する。この混合物を最大相対湿度40%の雰囲気下で平衡状態にし、予備混合して、次いで水分含有量1%以下となるまで乾燥する。活性成分およびその他の成分は40%以下の湿度で平衡状態にした後、セルロースエーテル混合物と混合し、得られた混合体を40%以下の湿度条件で圧縮して錠剤を得る。
【0007】レンチャー(Rencher)らの米国特許第5,451,409号は乾式造粒プソイドエフェドリン錠剤を開示しており、そこではヒドロキシプロピルセルロースとヒドロキシエチルセルロースの混合物で徐放性マトリックスを形成し、またバインダーとして0.5〜10%HPMCも添加している。
【0008】ナヤック(Nayak)の米国特許第5,085,865号は二層錠剤を開示しており、この錠剤は1つの層が60mgのプソイドエフェドリン放出制御マトリックス組成物を含んでいる。このマトリックス、即ち“徐放化剤”は、ヒドロキシプロピルセルロース及び/又はヒドロキシエチルセルロースならびに、好ましくはナトリウムクロスカルメロースも含む。この徐放化薬剤は少なくともプソイドエフェドリンの2倍量に相当する量で存在する。セルロースエーテル成分の最大半分まではHPMCを含有することができる。この層は乾式造粒法を用いて形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの先行の組成物はいずれも、たとえば湿式または溶融造粒による12時間放出製剤など濃度に相当する徐放性の生体利用可能濃度を提供できるような、単一ポリマーから成るHPMC放出制御マトリックスを使用した乾式造粒・直接圧縮錠剤を製造するものではなかった。その結果それらの製剤では、乾式造粒・直接圧縮成型法による生産の効率および経済性は、一般的な組成物においても、また特にプソイドエフェドリン組成物に関しても達成されていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、徐放性HPMCマトリックスと、微結晶質セルロース崩壊剤と、充填剤とを含み、乾式造粒・直接圧縮法により形成される塩酸プソイドエフェドリン持続放出錠剤を提供する。本発明のHPMCは50K未満の分子量と、9重量%未満のヒドロキシプロピル含有量を有する。本発明はまた、このような錠剤を製造する方法も提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施態様においては、まず活性成分を滑剤(glidant)と充填剤とともに混合し、混合後、その複合物を粉砕する。好ましくは、活性成分はプソイドエフェドリン、あるいは塩酸プソイドエフェドリンや硫酸プソイドエフェドリンなど薬理学的に許容されるプソイドエフェドリンの塩類である。最も好ましいものは塩酸プソイドエフェドリンである。1錠剤当たり約120mgの活性成分が使用される。
【0012】好ましい実施態様で使用することができる滑剤、充填剤、およびその他の賦形剤としては、たとえば薬剤用賦形剤ハンドブック(Handbook of PharmaceuticalExcipients)、J.C.ボイラン(J.C. Boylan)ら編、1986年)及び/又はH.A.リーバーマン(H.A.Lieberman )ら、医薬剤形:錠剤((Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets)第2版、1990年)などに記載されているものが挙げられる。好ましい滑剤としては、コロイダルシリカおよび沈降シリカなどが挙げられる。好ましいコロイダルシリカはマサチューセッツ州ボストンのキャボット社(Cabot Corp.)製のキャボシル(Cab-o-Sil、登録商標)、また好ましい沈降シリカとしてはニューヨーク州ニューヨーク市のW.R.グレース社(W.R.Grace Co.)製シロイド(Syloid、登録商標)が挙げられる。好ましくは組成物の最終重量に対して約0.2〜2重量%の滑剤が使用される。コロイダルシリカを単独で使用する場合、最終組成物中の滑剤量は好ましくは0.2〜0.8重量%、さらに好ましくは約0.25〜0.75重量%である。
【0013】好ましい充填剤としては、たとえばリン酸カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ラクトース、およびそれらの混合物などのカルシウム塩類および糖類が挙げられる。さらに好ましい充填剤としては、リン酸二カルシウム、三塩基性リン酸カルシウム、直接圧縮可能な硫酸カルシウム、直接圧縮可能なマンニトール、無水ラクトース、流動可能なラクトース(たとえば、ウィスコンシン州バラボーのフォアモースト・ファームズ・USA社(Foremost Farms USA)製ファスト・フロー(Fast Flo、登録商標)ラクトース)ならびにそれらの混合物が挙げられる。最も好ましいものはリン酸二カルシウムである。好ましくは、最終組成物の重量で約20〜40重量%の充填剤を使用する。しかしながら、充填剤が一以上の糖類単体で構成される場合には、好ましくは約20〜30%の充填剤を使用する。
【0014】上記の混合物を粉砕した後、HPMCおよび崩壊剤/結合剤とともにメッシュ・スクリーンを通過させ、それらを一緒に混合する。HPMCは、ヒドロキシプロピル含有量が9%未満、かつ分子量が50K未満のものを用いる。好ましくは、分子量は約30K未満である。好ましいHPMCは、2%溶液で約100cpsの粘度を有するメトセル(Methocel、登録商標)K100LV(ミシガン州ミッドランドのダウケミカル社(Dow Chemical Co.)製)である。好ましくは20〜40%、さらに好ましくは約25〜30%のHPMCを使用する。
【0015】好ましい崩壊剤/結合剤は微結晶質セルロースである。好適な微結晶質セルロース製品としては、エムコセル(Emcocel、登録商標;ニューヨーク州パターソンのエドワード・メンデル社(Edwward Mendell Co.)製)、アビセル(Avicel、登録商標;ペンシルバニア州フィラデルフィアのFMC社製)、ならびにそれらの混合物が挙げられる。好ましい実施態様においては、最終組成物の重量の約25〜50%の微結晶質セルロースを使用するが、さらに好ましい使用量は25〜30%である。崩壊剤/結合剤およびHPMCは合わせて約80%を越えないようにする。また微結晶質セルロースの量はHPMCの量を実質的に超えないように、たとえば20〜25%を超えないようにする。
【0016】上記成分全体を混合した後、潤滑剤を添加して組成物を完全に混合する。好ましい潤滑剤としては、ステアリルフマル酸ナトリウムおよびステアリン酸金属塩類の単独使用、またはステアリン酸との併用などが挙げられる。さらに好ましい潤滑剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、およびそれらの混合物の単独使用、またはステアリン酸との併用などが挙げられる。好ましくは最終組成物に対して0.2〜2%、さらに好ましくは約0.25〜1.25%の潤滑剤を使用する。たとえば、ステアリン酸マグネシウムを唯一の潤滑剤とする場合、その組成物は好ましくは約0.3〜0.5%の潤滑剤を含むものとし、またステアリン酸マグネシウム−ステアリン酸混合物を潤滑剤として使用する場合は約0.25%のステアリン酸マグネシウムを約1%程のステアリン酸と混合する。
【0017】この組成物を完全に混合した後、直接圧縮して例えばカプレットなどの任意の固形状の錠剤とする。次いでそれらを薬学的に許容されるコーティング剤で被覆する。好ましいコーティング剤としては、HPMC系コーティング剤などのセルロースエーテル系のコーティング剤が挙げられる。好ましいコーティング剤はペンシルバニア州ウエストポイントのカラルコン社(Colorcon, Inc.)製オパドライ(Opadry、登録商標)である。好ましくは約0.5〜4重量%、さらに好ましくは約1〜2重量%(未被覆錠剤に添加する重量)のコーティング剤を使用する。
【0018】
【実施例1】120mgの塩酸プソイドエフェドリン・カプレットを、メトセル K100LVマトリックスを使用して上述のように調製した。これらのカプレットを、グループA(試験グループ)を構成する12名のヒト被験ボランティアに対して1錠ずつ投与した。一方、12スダフェッド(Sudafed、登録商標)12時間カプレット(ワーナー・ウエルカム・コンシューマー・ヘルスケア社(Warner Wellcome Consumer Healthcare))をグループB(対照グループ)を構成する12名のヒト被検ボランティアに投与した。各被検者から投与後0、1、2、3、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、8、10、12、16、24、30、および36時間後に取出した血液サンプルについて、活性成分の血漿濃度をキャピラリーガスクロマトグラフィーにより測定した。
【0019】更に、各被検者について6種の薬物動態的パラメータを算出した。
(1)T1/2el:見かけの最終排除半減時間 (単位:時間)
(2)Tmax:血漿濃度が最高に到達した時間(単位:時間)
(3)AUC(0→∞):血漿濃度曲線を無限大まで外挿した面積(単位:ng・hr/μL)
(4)AUC(0→t):血漿濃度曲線(0〜36時間)の面積(単位:ng・hr/μL)
(5)Cmax:測定された最大血漿濃度(単位:ng/10μL)
(6)Kel:見かけの排出速度係数(単位:1/時間)
【0020】本実施例は、本発明の乾式造粒・直接圧縮製剤が米国のナショナルブランドである12時間放出性のプソイドエフェドリン錠剤と生物学的に等価であることを示している。
【0021】本明細書に好ましい態様として記載した方法およびそれにより得られる組成物の変更は、本明細書を検討すれば当業者にとって明白であろう。このような変更は本発明の範囲に入るものであり、本発明は請求の範囲の記載及びそこで規定されている妥当な均等的成分及び方法のみに限定されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 持続放出性錠剤を製造する方法であって、活性成分を滑剤および充填剤と混合して混合物を生成し、当該混合物を粉砕し、当該混合物を、ヒドロキシプロピル含有量9%未満で分子量が50K未満の約20%から約40%のHPMCと約25%から約50%の微結晶質セルロースとともにスクリーニングして複合物を形成し、当該複合物を混合し、当該複合物に潤滑剤を添加して組成物を生成し、更に当該組成物を直接圧縮して錠剤を形成するステップを包含する持続放出性錠剤を製造する方法。
【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記錠剤を薬学的に許容されるコーティング剤で被覆するステップを更に包含する方法。
【請求項3】 請求項1に記載の方法であって、前記活性成分が、プソイドエフェドリンおよび薬理学的に許容されるその塩類から成る群から選択される方法。
【請求項4】 前記活性成分が塩酸プソイドエフェドリンである請求項3に記載の方法。
【請求項5】 請求項1に記載の方法であって、前記活性成分が一錠あたり約120mgの前記活性成分を含む錠剤を製造するために十分な量存在する方法。
【請求項6】 請求項1に記載の方法であって、前記滑剤がコロイダルシリカおよび沈降シリカから成る群から選択される方法。
【請求項7】 請求項1に記載の方法であって、前記組成物が約0.2重量%から約2重量%の前記滑剤を包含する方法。
【請求項8】 請求項1に記載の方法であって、前記充填剤がリン酸二カルシウム、三塩基性リン酸カルシウム、直接圧縮可能な硫酸カルシウム、直接圧縮可能なマンニトール、無水ラクトース、流動可能なラクトース、およびそれらの混合物から成る群から選択される方法。
【請求項9】 前記充填剤がリン酸二カルシウムである請求項8に記載の方法。
【請求項10】 請求項1に記載の方法であって、前記組成物が約20重量%から約40重量%の前記充填剤を包含する方法。
【請求項11】 請求項1に記載の方法であって前記潤滑剤がステアリルフマル酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、それらの混合物、およびステアリン酸とそれらの混合物で構成される群から選択される方法。
【請求項12】 請求項1に記載の方法であって、前記組成物が約0.2%から約2%の前記潤滑剤を包含する方法。
【請求項13】 請求項2に記載の方法であって、前記コーティング剤がセルロースエーテル系コーティング剤の1つから選択される方法。
【請求項14】 請求項13に記載の方法であって、前記コーティング剤が前記組成物の約0.5重量%から約4重量%を含む方法。
【請求項15】 請求項1に記載の方法により製造される錠剤。
【請求項16】 請求項2に記載の方法により製造される錠剤。
【請求項17】 請求項3に記載の方法により製造される錠剤。
【請求項18】 請求項5に記載の方法により製造される錠剤。
【請求項19】 持続放出性医薬錠剤であって、活性成分、滑剤、充填剤、ヒドロキシプロピル含有量9%未満で分子量が50K未満の約20%から約40%のHPMCと、約25%から約50%の微結晶質セルロースを包含する乾式造粒、直接圧縮による持続放出性医薬錠剤。
【請求項20】 請求項19に記載の錠剤であって、前記活性成分がプソイドエフェドリンおよび薬理学的に許容されるその塩類から成る群から選択される錠剤。
【請求項21】 前記活性成分が塩酸プソイドエフェドリンである請求項20に記載の錠剤。
【請求項22】 請求項19に記載の錠剤であって、前記活性成分が一錠あたり約120mgの前記活性成分を含む錠剤を製造するために十分な量存在する錠剤。
【請求項23】 請求項19に記載の錠剤であって、前記滑剤がコロイダルシリカおよび沈降シリカでから成る群から選択される錠剤。
【請求項24】 請求項19に記載の錠剤であって、前記組成物が約0.2%から約2%の前記滑剤を包含する錠剤。
【請求項25】 請求項19に記載の錠剤であって、前記充填剤がリン酸二カルシウム、三塩基性リン酸カルシウム、直接圧縮可能な硫酸カルシウム、直接圧縮可能なマンニトール、無水ラクトース、流動可能なラクトース、およびそれらの混合物から成る群から選択される錠剤。
【請求項26】 前記充填剤がリン酸二カルシウムである請求項19に記載の錠剤。
【請求項27】 請求項19に記載の錠剤であって、前記組成物が約20重量%から約40重量%の前記充填剤を包含する錠剤。
【請求項28】 請求項19に記載の錠剤であって、前記潤滑剤がステアリルフマル酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、それらの混合物、およびステアリン酸とそれらの混合物から成る群から選択される錠剤。