説明

売上データ処理装置、及びプログラム

【課題】複雑な操作を要する売上データ処理装置の処理を簡易に行う。
【解決手段】ECR1の印字部16は、コード情報を媒体に出力し、読取部18は、媒体に出力されたコード情報を読み取る。CPU10は、予め定められた方法に基づいてコード情報を媒体に出力するか否かを判断する。CPU10は、出力すると判断した場合、コード情報を生成する。この生成されたコード情報を読取部18によって読み取ることにより、CPU10は、予め決められた処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、売上データ処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャッシュレジスタ,ECR(Electronic Cash Register),電子レジスタ,金銭登録機等の売上データ処理装置においては、ユーザの操作ミス等に起因して様々なエラー(障害)が発生する。売上データ処理装置は、エラーが発生すると、動作を停止する。ユーザは、予め決められた操作を行ってエラーを復旧させる。
【0003】
エラーの復旧に際して複雑な操作を要する場合、ユーザは、コールセンター等に問い合わせてオペレータの指示に従って操作を行う。エラーの復旧を行っている間、ユーザは、売上データ処理装置を使用することができない。取引中の顧客がいた場合、エラーの復旧まで顧客を待たせてしまう可能性がある。売上データ処理装置の多機能化によりエラーの種類も増加しているため、ユーザは、様々なエラーの復旧操作を習得しなければならない。
【0004】
また、エラーの復旧の際に、責任者のみが行うことができる操作をしなければならない場合もある。例えば、取引が済んだ顧客の会計データを消去するためには、店舗によっては、店長等の責任者が売上データ処理装置にログインして操作を行わなければならない。この責任者が不在の時にエラーが発生した場合、エラーの復旧をすることができない。また、売上データ処理装置の強制リブートのような方法によってエラーを復旧させた場合には、必要なデータが売上データ処理装置のメモリから消去される可能性もある。
【0005】
特許文献1には、取引処理中のキー操作に起因してエラーが発生するとエラー処理を実行し、エラー要因及びエラー解除方法を示すメッセージをモニタに表示させるメッセージ表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−113323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術では、売上データ処理装置のエラー発生時において、ユーザに対してエラー要因や解除方法を通知させることはできる。しかしながら、ユーザは、手入力によってエラー復旧操作を行わなければならない。手入力によるエラー復旧を行った場合、売上データ処理装置におけるダウンタイムの大幅な短縮を図ることはできない。
【0008】
また、入力した商品をキャンセルするための指定訂正を行う場合においても同様である。
指定訂正を行うためには、キャンセルすべき商品を指定する等の予め決められた操作が必要である。このように、売上データ処理装置においては、手入力による複雑な操作を要する場合がある。
【0009】
本発明の課題は、複雑な操作を要する売上データ処理装置の処理を簡易に行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
コード情報を媒体に出力する出力手段と、
前記出力手段によって媒体に出力されたコード情報を読み取る読取手段と、
予め定められた方法に基づいて前記コード情報を媒体に出力するか否かを判断し、出力すると判断した場合、コード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて予め決められた処理を実行する制御手段と、
を備える。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記売上データ処理装置においてエラーが発生した場合、前記コード情報を媒体に出力すると判断し、当該発生したエラーを復旧する一連のキー操作を示すコード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて前記エラーを復旧する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記売上データ処理装置において発生したエラーのエラーコードに基づいて当該エラーが通常エラーであるか特殊エラーであるかを判断し、通常エラーであると判断した場合、エラー解除の指示入力を待ち受け、特殊エラーであると判断した場合、前記コード情報を媒体に出力すると判断する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記コード情報には、前記売上データ処理装置を識別するための識別コードが含まれ、
前記制御手段は、前記読取手段によって読み取られた識別コードが自己の売上データ処理装置を示している場合、前記エラーを復旧する。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、商品の指定訂正を行う旨の指示が入力された場合、前記コード情報を媒体に出力すると判断し、前記商品に対応するコード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて指定訂正を実行する。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記コード情報には、前記売上データ処理装置を識別するための識別コードが含まれ、
前記制御手段は、前記読取手段によって読み取られた識別コードが自己の売上データ処理装置を示している場合、指定訂正を実行する。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記出力手段は、前記コード情報を含むバーコードを用紙に印刷し、
前記読取手段は、前記バーコードに含まれるコード情報を読み取る。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記制御手段は、前記用紙毎に割り当てられた発行番号を前記売上データ処理装置に記憶させ、当該記憶させた発行番号と用紙に印刷された発行番号とが一致する場合に予め決められた処理を実行させる。
【0018】
請求項9に記載の発明は、
コンピュータを、
コード情報を媒体に出力する出力手段、
前記出力手段によって媒体に出力されたコード情報を読み取る読取手段、
予め定められた方法に基づいて前記コード情報を媒体に出力するか否かを判断し、出力すると判断した場合、コード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて予め決められた処理を実行する制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、複雑な操作を要する売上データ処理装置の処理を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態におけるECRの構成を示す模式図である。
【図2】エラー一覧テーブルのデータ格納例を示す図である。
【図3】エラー回避コードテーブルのデータ格納例である。
【図4】操作コードテーブルのデータ格納例である。
【図5】エラーが発生した際におけるECRの状態を説明するための図である。
【図6】エラーが発生した際におけるECRの状態を説明するための図である。
【図7】エラーが発生した際におけるECRの状態を説明するための図である。
【図8】図1のCPUによって実行される入力処理プログラムのフローチャートである。
【図9】図1のCPUによって実行されるバーコード出力処理プログラムのフローチャートである。
【図10】バーコードデータ生成処理によって生成されるバーコードの一例を示す図である。
【図11】図1のCPUによって実行されるバーコードデータ生成処理プログラムのフローチャートである。
【図12】バーコード出力処理においてバーコードを携帯電話の表示画面に表示させた場合の一例を示す図である。
【図13】バーコード出力処理においてバーコードを携帯電話の表示画面に表示させた場合の一例を示す図である。
【図14】バーコード出力処理においてバーコードを携帯電話の表示画面に表示させた場合の一例を示す図である。
【図15】バーコード出力処理においてバーコードデータをRFIDタグに出力させた場合の一例を示す図である。
【図16】バーコード出力処理においてバーコードデータをRFIDタグに出力させた場合の一例を示す図である。
【図17】バーコード出力処理においてバーコードデータをRFIDタグに出力させた場合の一例を示す図である。
【図18】指定訂正を説明するための図である。
【図19】登録バッファの一例である。
【図20】図1のCPUによって実行される指定訂正バーコード出力処理プログラムのフローチャートである。
【図21】指定訂正バーコードデータ生成処理によって生成されるバーコードの一例を示す図である。
【図22】図1のCPUによって実行される指定訂正バーコード生成処理プログラムのフローチャートである。
【図23】図1のCPUによって実行される指定訂正バーコード入力処理プログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施形態1)
まず、本発明に係わるECR(Electronic Cash Register)1の構成について説明する。
なお、本実施形態では、売上データ処理装置の一例としてECR1を示すが、売上データ処理装置には、キャッシュレジスタ,ECR(Electronic Cash Register),電子レジスタ,金銭登録機等が含まれる。
【0022】
図1は、ECR1のブロック図である。
ECR1は、オペレータの操作に基づいて各種処理を行う売上データ処理装置である。ECR1が行う各種処理とは、例えば、商品登録処理等である。商品登録処理は、商品が取引された日時、商品名、商品の売上個数、売上金額等の売上データ、及び担当者等の登録を行うためのものである。
【0023】
図1に示すように、ECR1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM11、記憶部12、ドロア開閉装置13、ドロア14、表示部15、印字部16、入力部17、読取部18、通信部19等から構成され、各部はバス20を介して接続される。
【0024】
CPU10は、ECR1の各部を集中制御する。CPU10は、記憶部12に記憶されている各種プログラムをRAM11に展開し、この展開されたプログラムとの協働により、ECR1全体の制御及び各種処理を実行する。
【0025】
CPU10は、ECR1において行われる各種処理の実行中にエラーが発生した場合には、この処理を停止する。CPU10は、エラーの発生原因毎に、記憶部12に記憶されたエラーコードを取得する。ECR1におけるエラー発生の検知方法及びエラーコードの取得方法は、公知の様々な技術を適用可能である。例えば、CPU10が、会計処理を実行中に、記憶部12に記憶されたテーブルのデッドロックが発生して会計処理が停止した場合には、エラーの発生原因がデッドロックである旨を示すエラーコードが取得される。
【0026】
また、CPU10は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行する際、モードとステータスをRAM11に記憶させる。
【0027】
モードとは、CPU10が実行するプログラムの種別を示すものである。例えば、CPU10が商品登録処理を行う場合には、モードは「登録」とされる。モードは、起動するプログラムと対応付けられて記憶部12に記憶されている。CPU10は、プログラムを起動する際に、この記憶部12に記憶された情報に基づいてモードを判別してRAM11に記憶させる。
【0028】
ステータスとは、プログラムの処理段階を示す情報である。例えば、CPU10が商品登録処理を実行中である場合であって、商品のバーコードを読み取った段階では、ステータスは「支払い中」とされる。CPU10は、プログラムの実行中に適宜RAM11に記憶されたステータスを変更する。
【0029】
RAM11は、CPU10により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。RAM11は、CPU10が、印字部16からレシート印刷を必要とする処理を実行中の場合には、発行番号を一時的に記憶する。発行番号は、印刷するレシートに一意に割り当てられる番号である。また、RAM11は、入力部17からキー入力があった際に、このキー入力を識別する情報を格納するためのキーバッファB1を記憶する。CPU10は、このキーバッファB1に格納されたデータを順次参照することによって、対応する処理を実行する。
【0030】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部12は、処理プログラム12aやECR1の固有データ、キーコードファイル、エラーコード等を記憶する。ここで、処理プログラムには、入力処理プログラム(図8参照)、バーコード出力処理プログラム(図9参照)、バーコードデータ生成処理プログラム(図11参照)が含まれる。ECR1の固有データとは、ECR1を識別するためのデータであり、例えば、ECR1のMACアドレス等である。キーコードファイルとは、入力部17から入力されRAM11のキーバッファB1に格納されたデータとCPU10とが実行すべき処理とを対応付けたものである。
【0031】
また、記憶部12は、後述する処理において使用されるバーコードデータファイルF1、ガイダンスファイルF2を記憶する。バーコードデータファイルF1は、エラー一覧テーブルT1、エラー回避コードテーブルT2、及び操作コードテーブルT3等から構成される。
【0032】
図2は、エラー一覧テーブルT1のデータ格納例である。図2に示すように、エラー一覧テーブルT1は、「エラーコード」フィールド、「エラーフラグ」フィールド等から構成される。
【0033】
「エラーコード」フィールドには、エラー要因に一意に割り当てられたエラーコードが格納される。「エラーフラグ」フィールドには、後述するバーコード出力処理において、特別な操作を要するか否かをCPU10が判断するためのエラーフラグが格納される。特別な操作を要するエラーとは、入力部17のクリアキーを入力しても復旧しないエラーのことをいう。
【0034】
エラーフラグは、例えば、値が「1」であれば、同じレコードに格納されたエラーコードに対応するエラーを復旧させるためには、特別な操作を要する特別エラーであることを示す。一方、値が「0」であれば、同じレコードに格納されたエラーコードに対応するエラーを復旧させるためには、特別な操作を要しない通常エラーであることを示す。
【0035】
図3は、エラー回避コードテーブルT2のデータ格納例である。図3に示すように、エラー回避コードテーブルT2は、「モード」フィールド、「ステータス」フィールド、「エラーコード」フィールド、「発行手順テーブルアドレス」フィールド等から構成される。
【0036】
「モード」フィールドには、エラー発生時のECR1のモードが格納される。「ステータス」フィールドには、エラー発生時のECR1のステータスが格納される。「エラーコード」には、発生したエラーのエラーコードが格納される。「発行手順テーブルアドレス」フィールドには、エラーから復旧するための復旧手順が記憶されているメモリアドレスが格納される。
【0037】
図4は、操作コードテーブルT3のデータ格納例である。図4に示すように、操作コードテーブルT3は、「項目」フィールド、「データ」フィールド、「印字ガイダンス番号」フィールド等から構成される。
【0038】
「項目」フィールドには、エラー復旧のための各操作手順を識別するための項目が格納される。「データ」フィールドには、エラー復旧のために必要なキーコードが格納される。「印字ガイダンス番号」フィールドには、印字部16から印刷される用紙に記載されるガイダンスが格納される。ガイダンスには、エラー復旧のための手順等のテキストデータが含まれる。CPU10は、「印字ガイダンス番号」フィールドに格納されたガイダンス番号に基づいて、印字すべきガイダンスをガイダンスファイルF2から識別する。
【0039】
ガイダンスファイルF2には、ガイダンス番号と、用紙に印刷すべきガイダンスの内容と、が対応付けられて格納される。後述するバーコード出力処理が実行されると、バーコードとともにガイダンスが用紙に印刷される。このガイダンスには、バーコードを読取部18によって読み取ると復旧するエラーの内容や読取手順等が含まれる。
【0040】
ドロア開閉装置13は、入力部17における開放キー等が押下される等によりドロア14を開閉させるためのものである。ドロア開閉装置13は、ソレノイド等から構成され、CPU10の制御によりドロア14を開閉する。
【0041】
ドロア14は、硬貨や紙幣等の現金を収納する。入力部17において開放キー等がキー入力がされた際に、ドロア開閉装置13の動作によって開放される。
【0042】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成される。表示部15は、CPU10から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0043】
表示部15は、タッチパネルを備えていてもよい。タッチパネルは、表示部15の上面を覆うように設置されており、押圧入力された入力座標をCPU10に対して出力する。CPU10は、この入力座標に基づいて、表示部15に表示された各釦等が選択されたことを認識する。
【0044】
印字部16は、レシート用又はジャーナル用の用紙を有するサーマルプリンタ(感熱式プリンタ)等から構成される。印字部16は、CPU10から入力される指示信号に従って、登録された商品の金額やバーコード等のコード情報を用紙に印刷する。
【0045】
入力部17は、各種キーを備えたレジ用のキーボードから構成される。各種キーとは、例えば、電源キー、カーソルキー、文字、数字入力キーや、商品名に対応する入力キー、取消キー、クリアキー等である。入力部17のクリアキーは、エラー回避をCPU10に対して指示するためのキーである。入力部17は、オペレータによる各キーの操作信号をCPU10に出力する。また、入力部17は、CPU10が実行する各処理を終了させるための終了キーを備えていてもよい。
【0046】
読取部18は、媒体に出力されたコード情報を読み取る。例えば、読取部18は、商品に設けられたバーコードを読み取るバーコードリーダやバーコードスキャナ等を備える。読取部18が読み取るバーコードには、データの終わりを示すENDコード等が含まれる。
【0047】
通信部19は、LAN(Local Area Network)アダプタやルータ、無線LANカード等により構成され、LANやインターネット等の通信ネットワークを介して外部機器とデータ送受信を行う。
【0048】
次に、ECR1の動作の概要について説明する。
【0049】
図5〜図7は、エラーが発生した際におけるECR1の状態を説明するための図である。なお、印字部16と読取部18を除くECR1の構成要素を、本体Mという。図5に示すように、ECR1においてエラーが発生すると、ECR1の動作が停止する。記憶部12に記憶されたバーコードデータファイルF1が読み出される。次いで、バーコード出力処理プログラムが実行される。図6に示すように、印字部16は、バーコードを用紙に印刷する。
【0050】
ユーザは、用紙に印刷されたバーコードを読取部18によって読み取る。後述する入力処理が実行され、図7に示すように、バーコードに含まれるデータが、入力部17によるキー入力の操作に変換される。変換されたキー入力は、RAM11のキーバッファB1に格納される。このキー入力は、発生したエラーを復旧するためのものである。この変換されたキー入力が実行されることにより、ECR1は、エラーから復旧する。
【0051】
次に、ECR1の動作の詳細について説明する。
図8は、ECR1の電源が投入された際に、CPU10によって実行される入力処理プログラムを示すフローチャートである。この入力処理プログラムは、記憶部12から読み出されてRAM11に展開される。RAM11に展開された入力処理プログラムとCPU10との協働により、処理は実行される。
【0052】
まず、図8に示すように、バーコードデータが読取部18から入力されたか否かが判断される(ステップS1)。バーコードデータが読取部18から入力されたと判断された場合(ステップS1;YES)、このバーコードデータにエラー回避コードが含まれるか否かが判断される(ステップS2)。
【0053】
バーコードデータにエラー回避コードが含まれると判断された場合(ステップS2;YES)、バーコードデータに含まれる発行番号とRAM11に記憶された発行番号が一致するか否かが判断される(ステップS3)。発行番号が一致すると判断された場合(ステップS3;YES)、バーコードデータのENDキーコードが読取部18からCPU10に対して入力済みであるか否かが判断される(ステップS4)。
【0054】
ENDキーコードが入力済みであると判断された場合(ステップS4;YES)、バーコードデータに基づいて入力部17に対応するキーコード変換処理が実行される(ステップS5)。この変換されたキーコードがRAM11のキーバッファB1に展開される(ステップS6)。
【0055】
一方、バーコードデータが読取部18から入力されたと判断されない場合(ステップS1;NO)、バーコードデータにエラー回避コードが含まれると判断されない場合(ステップS2;NO)、発行番号が一致すると判断されない場合(ステップS3;NO)、入力済みであると判断されない場合(ステップS4;NO)、入力部17からのキー入力があるか否かが判断される(ステップS7)。具体的には、ステップS7においては、RAM11のキーバッファB1に、未処理のキー入力があるか否かが判断される。以降のステップS21においても同様である。
【0056】
キー入力があると判断された場合(ステップS7;YES)、このキー入力が商品登録を示すものであるか否かが判断される(ステップS8)。キー入力が商品登録を示すものであると判断された場合(ステップS8;YES)、この入力に基づいて商品登録処理が実行される(ステップS9)。
【0057】
キー入力が商品登録を示すものであると判断されない場合(ステップS8;NO)、キー入力がエラー回避を示すものであるか否かが判断される(ステップS10)。後述する操作コードに基づいて判断される。キー入力がエラー回避を示すものであると判断されない場合(ステップS10;NO)、キー入力に基づいたその他の処理が実行される(ステップS11)。
【0058】
キー入力がエラー回避を示すものであると判断された場合(ステップS10;YES)、エラー回避処理が実行される(ステップS12)。
【0059】
一方、キー入力があると判断されない場合(ステップS7;NO)、入力部17から終了指示が入力されたか否かが判断される(ステップS13)。入力されたと判断されない場合(ステップS13;NO)、処理はステップS1に戻る。入力されたと判断された場合(ステップS13;YES)、処理は終了する。
【0060】
図9は、ECR1の電源が投入された際に、CPU10によって実行されるバーコード出力処理プログラムを示すフローチャートである。このバーコード出力処理プログラムは、記憶部12から読み出されてRAM11に展開される。RAM11に展開されたバーコード出力処理プログラムとCPU10との協働により、処理は実行される。
【0061】
まず、図9に示すように、入力部17からキー入力があるか否かが判断される(ステップS21)。キー入力があると判断された場合(ステップS21;YES)、このキー入力に基づいた処理が実行される(ステップS22)。
【0062】
次いで、ステップS22の処理結果が正常であるか否かが判断される(ステップS23)。処理結果が正常であると判断されない場合(ステップS23;NO)、エラーコードが取得されることにより、特別な操作を要するエラーが発生しているか否かが判断される(ステップS24)。具体的には、エラー一覧テーブルT1が記憶部12から読み出され、エラーコードが一致するレコードのエラーフラグが参照される。
【0063】
特別な操作を要するエラーが発生していると判断されない場合(ステップS24;NO)、表示部15にエラー画面が表示される(ステップS25)。ステップS25において表示されるエラー画面は、入力部17のクリアキーの入力によってエラーが復旧する旨を示している。
【0064】
入力部17からクリアキーの入力があるか否かが判断される(ステップS26)。クリアキーの入力があると判断された場合(ステップS26;YES)、表示部15に表示されたエラー画面がクリア(消去)される(ステップS27)。
【0065】
クリアキーの入力があると判断されない場合(ステップS26;NO)、処理はステップS26に戻る。
【0066】
一方、特別な操作を要するエラーが発生していると判断された場合(ステップS24;YES)、表示部15にエラー画面が表示される(ステップS28)。ステップS28において表示される画面は、後述する処理によって用紙に印刷されるバーコードを読取部18によって読み取ることを促している。
【0067】
次いで、記憶部12が参照され、発生したエラーのエラーコードに対応する回避バーコードがあるか否かが判断される(ステップS29)。具体的には、エラーが発生した際のECR1のモード、ステータス、及びエラーコードのそれぞれと、エラー回避コードテーブルT2の「モード」フィールド、「ステータス」フィールド、及び「エラーコード」フィールドのそれぞれの値と、が一致するレコードがあるか否かによって判断される。
【0068】
回避バーコードがあると判断された場合(ステップS29;YES)、バーコードデータ生成処理が実行され(ステップS30)、バーコードが印字部16から印刷される。
【0069】
図10は、バーコードデータ生成処理によって生成されるバーコードの一例を示す図である。図10に示すように、このバーコードは、操作コード、ECRコード、発行番号、回避操作キーコード、操作ENDコード等から構成される。
【0070】
操作コードは、バーコードデータ生成処理によって生成されるバーコードが、エラー復旧の処理を行うためのバーコードであることを示すためのコードである。
ECRコードは、ECR1を識別するためのコードである。例えば、記憶部12に記憶されたMACアドレス等である。
発行番号は、エラー発生時の取引における発行番号である。
回避操作キーコードは、エラー復旧のために必要な動作を識別するためのコードである。
操作ENDコードは、バーコードデータの末尾を示す終了コードである。
【0071】
図11は、ステップS30において実行されるバーコードデータ生成処理プログラムのフローチャートである。このバーコードデータ生成処理プログラムは、記憶部12から読み出されてRAM11に展開される。RAM11に展開されたバーコードデータ生成処理プログラムとCPU10との協働により、処理は実行される。
【0072】
まず、図11に示すように、記憶部12に記憶されたECR情報が取得される(ステップS301)。ステップS301において取得されるECR情報は、エラー発生時のECR1のモード、ステータス、及びエラーコードである。次いで、エラー発生時に判断したエラーコードに基づいてエラー回避操作が検索される(ステップS302)。具体的には、記憶部12からエラー回避コードテーブルT2が読み出されてRAM11に展開され、ステップS301において取得されたECR情報と一致するレコードが検索される。
【0073】
エラー回避操作があるか否かが判断される(ステップS303)。エラー回避操作があると判断された場合(ステップS303;YES)、バーコードデータを格納するための領域がRAM11に作成され、バーコードデータの先頭に操作コードが付加される(ステップS304)。
【0074】
次いで、記憶部12からMACアドレスが読み出されて付加される(ステップS305)。例えば、操作コードが付加された領域の下位3ビットにMACアドレスが付加される。ステップS305においては、MACアドレスを予め決められた変換式に基づいてコード変換なされて付加されるようにしてもよい。
【0075】
RAM11に記憶されたバーコードの発行番号が取得されて付加される(ステップS306)。RAM11に記憶された発行番号がインクリメントされる(ステップS307)。
【0076】
次いで、記憶部12から回避操作キーコードが読み出されて付加される(ステップS308)。具体的には、ステップS303において判断されたエラー回避操作に対応するキーコードが付加される。このキーコードは、操作コードテーブルT3に格納されたキーコードである。
【0077】
ステップS308において付加されたキーコードが、操作コードテーブルT3に格納された最後のキーコードであるか否かが判断される(ステップS309)。最後のキーコードであると判断されない場合(ステップS309;NO)、処理はステップS308に戻り、次のキーコードが付加される。
【0078】
最後のキーコードであると判断された場合(ステップS309;YES)、回避操作終了コードが付加される(ステップS310)。
【0079】
一方、エラー回避操作があると判断されない場合(ステップS303;NO)、処理はステップS32に移行する。
【0080】
図9に戻り、回避バーコードがあると判断されない場合(ステップS29;NO)、実行中の処理が停止される(ステップS31)。
【0081】
キー入力があると判断されない場合(ステップS21;NO)、入力部17から終了指示が入力されたか否かが判断される(ステップS32)。終了指示が入力されたと判断されない場合(ステップS32;NO)、処理はステップS21に戻る。終了指示が入力されたと判断された場合(ステップS32;YES)、処理は終了する。
【0082】
以上のように、本実施の形態におけるECR1によれば、ECR1においてのエラーが発生した場合、コード情報を媒体に出力すると判断する。このコード情報は、エラーを復旧する一連の入力部17からのキー操作に対応するものである。媒体に出力されたコード情報を読取部18により読み取ることによって、エラーを復旧させることができる。
【0083】
また、発生したエラーのエラーコードに基づいて通常エラーであるか特殊エラーであるかを判断することができる。特殊エラーが発生した場合にのみ、コード情報を媒体に出力させることができる。通常エラーの場合には、エラー解除のキー入力を待ち受けることができる。コード情報にECRコードを含ませることにより、コード情報を出力したECRを特定してエラーの復旧を行うことができる。
【0084】
また、コード情報を出力する媒体として用紙を用いることにより、用紙に印刷されたバーコードを読取部18で読み取ることができる。用紙に印刷されたバーコードに基づいてエラー復旧を行うことができる。つまり、エラー復旧操作がより容易になる。
【0085】
なお、本実施の形態における記述は、本発明の一例を示すものであり、これに限定されない。例えば、本実施の形態においては、印字部16において用紙に印刷されたバーコードを読取部18において読み取ることによりエラー復旧操作が行われるようにした。しかし、バーコードデータ生成処理と同様の方法によって生成されたバーコードデータを用紙に印刷せずに他の媒体に出力させ、読取部18において読み取るようにしてもよい。
【0086】
図12〜図14は、バーコード出力処理において生成したバーコードを携帯電話の表示画面に表示させた場合の処理の流れを示す図である。
【0087】
まず、図12に示すように、ECR1においてエラーが発生する。次いで、バーコードデータ生成処理が実行されてバーコードデータが生成される。この生成されたバーコードデータが、通信部19を介して携帯電話Pに送信される。
【0088】
図13に示すように、携帯電話Pは、バーコードデータを受信する。この受信したバーコードデータに基づいて携帯電話Pのモニタにバーコードが表示される。
【0089】
図14に示すように、携帯電話Pに表示されたバーコードを読取部18によって読み取る。読み取られたデータに基づいて、入力処理によってエラー回避操作が行われるようにしてもよい。
【0090】
図15〜図17は、バーコード出力処理においてバーコードデータをRFIDタグに出力させた場合の処理の流れを示す図である。
【0091】
まず、図15に示すように、ECR1においてエラーが発生する。次いで、バーコードデータ生成処理が実行されてバーコードデータが生成される。
【0092】
図16に示すように、生成されたバーコードデータが通信部19を介してRFIDタグTに送信される。RFIDタグTにおいては、受信したバーコードデータが書き込まれる。
【0093】
図17に示すように、このRFIDタグTを読取部18によって読み取る。この読み取りデータに基づいて、入力処理によってエラー回避操作が行われるようにしてもよい。
【0094】
その他、本実施の形態に係る携帯端末システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0095】
(実施形態2)
次に、本発明に係わるECR1の実施形態2について説明する。
実施形態2におけるECR1の構成は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。以下、実施形態1と異なる点について述べる。
【0096】
実施形態2におけるECR1は、指定訂正バーコード出力処理、指定訂正バーコード入力処理、指定訂正バーコード生成処理が行われる点で実施形態1と異なる。指定訂正とは、ECR1において登録された商品のうち、取り消したい商品を指定して訂正することである。また、実施形態2における処理プログラムには、指定訂正バーコード出力処理プログラム(図20参照)、指定訂正バーコード生成処理プログラム(図22参照)、指定訂正バーコード入力処理プログラム(図23参照)が含まれる。
【0097】
図18は、指定訂正を説明するための図である。入力部17から入力された商品を識別する情報は、登録バッファB2としてRAM11に記憶される。指定訂正バーコード出力処理プログラムが実行されると、印字部16により用紙にバーコードが印刷される。
【0098】
このバーコードを読取部18で読み込むことにより、RAM11の登録バッファB2に格納された商品を取り消すことができる。通常の操作においては、図18に示すように、入力部17のキー等から、該当商品を選択する操作を行い、取り消す旨のキーを入力する。この操作により、登録バッファB2に格納された商品を取り消すことができる。次の商品を入力するためには、入力部17のクリアキーを選択する。入力部17によって、取引終了の旨が入力されると、登録バッファB2に格納された内容は、記憶部12に記憶される。
【0099】
図19は、RAM11に記憶される登録バッファB2の一例である。図19に示すように、登録バッファB2は、登録バッファ格納位置、データ有効無効フラグ、登録内容等から構成される。
【0100】
登録バッファ格納位置は、登録バッファB2の各レコードに連番に割り当てられた番号である。データ有効無効フラグは、レコードのデータの有効/無効を判断するためのフラグである。登録内容は、入力部17等から入力された商品を識別するための情報(例えば、商品名や商品コード)である。
【0101】
図20は、ECR1の電源が投入された際にCPU10によって実行される指定訂正バーコード出力処理プログラムを示すフローチャートである。この指定訂正バーコード出力処理プログラムは、記憶部12から読み出されてRAM11に展開される。RAM11に展開された指定訂正バーコード出力処理プログラムとCPU10との協働により、処理は実行される。
【0102】
まず、図20に示すように、入力部17からキー入力があるか否かが判断される(ステップS41)。キー入力があると判断された場合(ステップS41;YES)、入力部17から指定訂正バーコード出力操作が入力されたか否かが判断される(ステップS42)。ステップS42においては、入力部17において、指定訂正バーコード出力操作を指示するキーが入力されたか否かによって判断される。
【0103】
指定訂正バーコード出力操作が入力されたと判断された場合(ステップS42;YES)、RAM11に記憶されたステータスが参照されてECR1が取引中であるか否かが判断される(ステップS43)。ECR1が取引中であると判断された場合(ステップS43;YES)、RAM11の登録バッファB2に格納された取引中のデータがバーコードデータに変換される(ステップS44)。次いで、指定訂正バーコード生成処理が実行され、印字部16において用紙にバーコードが印刷される(ステップS45)。
【0104】
図21は、指定訂正バーコードデータ生成処理によって生成されるバーコードの一例を示す図である。図21に示すように、用紙に印刷される指定訂正バーコードは、操作コード、ECRコード、発行番号、登録バッファ格納位置、操作ENDコード等から構成される。登録バッファ格納位置は、バーコードに対応する商品の登録バッファB2における格納位置を示す
【0105】
図22は、図20のステップS45において実行される指定訂正バーコード生成処理プログラムのフローチャートである。この指定訂正バーコード生成処理プログラムは、記憶部12から読み出されてRAM11に展開される。RAM11に展開された指定訂正バーコード生成処理プログラムとCPU10との協働により、処理は実行される。
【0106】
まず、図22に示すように、RAM11に取引中のデータがあるか否かが判断される(ステップS451)。具体的には、登録バッファB2に格納された有効なデータのうち、ステップS454においてバーコード出力されていない商品があるか否かによって判断される。データ取引中のデータがあると判断された場合(ステップS451;YES)、RAM11に登録されている内容が出力(印刷)される(ステップS452)。
【0107】
次いで、バーコードデータに対して登録バッファB2の格納位置が付加される(ステップS453)。RAM11に記憶された発行番号と指定訂正コードが付加されてバーコード出力され(ステップS454)、処理はステップS451に戻る。ステップS454において付加される指定訂正コードは、指定訂正バーコードであることを示す操作コードである。
【0108】
一方、取引中のデータがあると判断されない場合(ステップS451;NO)、処理は図20のステップS46に移行する。
【0109】
図20に戻り、キー入力があると判断されない場合(ステップS41;NO)、指定訂正バーコード出力操作が入力されたと判断されない場合(ステップS42;NO)、ECR1が取引中であると判断されない場合(ステップS43;NO)、入力部17から終了指示が入力されたか否かが判断される(ステップS46)。
【0110】
終了指示が入力されたと判断されない場合(ステップS46;NO)、処理はステップS41に戻る。終了指示が入力されたと判断された場合(ステップS46;YES)、処理は終了する。
【0111】
図23は、電源が投入された際にCPU10によって実行される指定訂正バーコード入力処理プログラムのフローチャートである。この指定訂正バーコード入力処理プログラムは、記憶部12から読み出されてRAM11に展開される。RAM11に展開された指定訂正バーコード入力処理プログラムとCPU10との協働により、処理は実行される。
【0112】
まず、図23に示すように、読取部18からバーコード入力があるか否かが判断される(ステップS51)。バーコード入力があると判断された場合(ステップS51;YES)、入力されたバーコードが指定訂正コードであるか否かが判断される(ステップS52)。具体的には、バーコードに含まれる操作コードの値と、記憶部12に予め設定された値と、が比較されることにより判断される。
【0113】
入力されたバーコードが指定訂正コードであると判断された場合(ステップS52;YES)、RAM11に記憶された発行番号と入力されたバーコードの発行番号が一致するか否かが判断される(ステップS53)。
【0114】
発行番号が一致すると判断された場合(ステップS53;YES)、RAM11の登録バッファB2に格納された登録内容が訂正される(ステップS54)。
【0115】
一方、バーコード入力があると判断されない場合(ステップS51;NO)、入力されたバーコードが指定訂正コードであると判断されない場合(ステップS52;NO)、発行番号が一致すると判断されない場合(ステップS53;NO)、入力部17から終了指示が入力されたか否かが判断される(ステップS55)。
【0116】
入力されたと判断されない場合(ステップS55;NO)、処理はステップS51に戻る。入力されたと判断された場合(ステップS55;YES)、処理は終了する。
【0117】
以上のように、実施形態2におけるECR1によれば、商品の指定訂正を行う旨の指示が入力された場合、コード情報を媒体に出力すると判断する。ECR1は、商品に対応するコード情報を生成して媒体に出力する。読取部18によって読み取られたコード情報に基づいて指定訂正を行うことができる。
【0118】
また、コード情報にECRコードを含ませることにより、コード情報を出力したECRを特定して指定訂正を行うことができる。
【0119】
なお、実施形態1においては、ECR1においてエラーが発生した際に、コード情報を媒体に出力すると判断した。実施形態2においては、指定訂正を行う旨の指示が入力された場合、コード情報を媒体に出力すると判断した。しかし、ECR1は、予め定められた方法に基づいてコード情報を媒体に出力するか否かを判断すればよく、これに限られない。例えば、記憶部12に記憶された商品の一覧を示すコード情報を媒体に出力する指示が入力部17から入力された場合に、コード情報を媒体に出力すると判断してもよい。この場合も同様に、用紙に商品の一覧に対応するバーコードが印刷され、このバーコードを読取部18によって読み込むことにより商品の詳細情報を変更させたりすることができる。
【0120】
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体
として記憶部12を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【符号の説明】
【0121】
1 ECR
10 CPU
11 RAM
12 記憶部
13 ドロア開閉装置
14 ドロア
15 表示部
16 印字部
17 入力部
18 読取部
19 通信部
20 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コード情報を媒体に出力する出力手段と、
前記出力手段によって媒体に出力されたコード情報を読み取る読取手段と、
予め定められた方法に基づいて前記コード情報を媒体に出力するか否かを判断し、出力すると判断した場合、コード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて予め決められた処理を実行する制御手段と、
を備える売上データ処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記売上データ処理装置においてエラーが発生した場合、前記コード情報を媒体に出力すると判断し、当該発生したエラーを復旧する一連のキー操作を示すコード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて前記エラーを復旧する請求項1に記載の売上データ処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記売上データ処理装置において発生したエラーのエラーコードに基づいて当該エラーが通常エラーであるか特殊エラーであるかを判断し、通常エラーであると判断した場合、エラー解除の指示入力を待ち受け、特殊エラーであると判断した場合、前記コード情報を媒体に出力すると判断する請求項2に記載の売上データ処理装置。
【請求項4】
前記コード情報には、前記売上データ処理装置を識別するための識別コードが含まれ、
前記制御手段は、前記読取手段によって読み取られた識別コードが自己の売上データ処理装置を示している場合、前記エラーを復旧する請求項2又は3に記載の売上データ処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、商品の指定訂正を行う旨の指示が入力された場合、前記コード情報を媒体に出力すると判断し、前記商品に対応するコード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて指定訂正を実行する請求項1に記載の売上データ処理装置。
【請求項6】
前記コード情報には、前記売上データ処理装置を識別するための識別コードが含まれ、
前記制御手段は、前記読取手段によって読み取られた識別コードが自己の売上データ処理装置を示している場合、指定訂正を実行する請求項5に記載の売上データ処理装置。
【請求項7】
前記出力手段は、前記コード情報を含むバーコードを用紙に印刷し、
前記読取手段は、前記バーコードに含まれるコード情報を読み取る請求項1〜6の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記用紙毎に割り当てられた発行番号を前記売上データ処理装置に記憶させ、当該記憶させた発行番号と用紙に印刷された発行番号とが一致する場合に予め決められた処理を実行させる請求項7に記載の売上データ処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
コード情報を媒体に出力する出力手段、
前記出力手段によって媒体に出力されたコード情報を読み取る読取手段、
予め定められた方法に基づいて前記コード情報を媒体に出力するか否かを判断し、出力すると判断した場合、コード情報を生成し、当該コード情報を前記出力手段によって媒体に出力させ、前記読取手段によって読み取られた当該媒体に含まれるコード情報に基づいて予め決められた処理を実行する制御手段、
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−22632(P2011−22632A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−164421(P2009−164421)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】