説明

変調されたコードを復調し、コンテンツをユーザに提供するために有効なシステム

【課題】コンテンツをユーザに提供するために有効なシステム及び方法の提供。
【解決手段】システムは、サウンド装置と、スマートフォンと、プロセッサとを含んでもよい。サウンド装置は、変調されたコードを生成してもよく、ここで、異なる周波数が、それぞれ、ロジック0及び1を表す。スマートフォンは、変調されたコードに、トランスフォーム、及びピーク検出器を適用して、ロジック0及び1を決定して、コードを復調してもよい。スマートフォンは、復調されたコードを、プロセッサに送信してもよい。プロセッサは、コードを受信し、コードに関連するコンテンツを決定し、コンテンツを、ネットワーク上で、スマートフォンに送信してもよい。スマートフォンは、更に、コンテンツを受信し、コンテンツを、ディスプレイ上に出力してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2011年9月23日出願の、「SYSTEM EFFECTIVE TO ENCODE A SIGNAL AND PROVIDE CONTENT TO A USER(信号をエンコードし、コンテンツをユーザに提供するために有効なシステム)」と題され、発明者としてAlex Bell(アレックス・ベル)及びJonathan Glanz(ジョナサン・グランツ)が挙げられた、同時係属中の、仮出願第61/538,370号の優先権を主張するものであり、かつ、2011年9月23日出願の、「SYSTEM EFFECTIVE TO DECODE A SIGNAL AND PROVIDE CONTENT TO A USER(信号をデコードし、コンテンツをユーザに提供するために有効なシステム)」と題され、発明者としてAlex Bell(アレックス・ベル)及びJonathan Glanz(ジョナサン・グランツ)が挙げられた、同時係属中の、仮出願第61/538,395号の、及び、2011年9月23日出願の、「DEVICE EFFECTIVE TO ENCODE A SIGNAL AND TO PROVIDE CONTENT TO A USER(信号をエンコードするため、及びコンテンツをユーザに提供するために有効な装置)」と題され、発明者としてAlex Bell(アレックス・ベル)及びJonathan Glanz(ジョナサン・グランツ)が挙げられた、同時係属中の、仮出願第61/538,443号の優先権を主張するものであり、これらの3つの出願は全て、それらの全体が参照によって本明細書中に援用される。
【0002】
この開示は、サウンド装置とのサウンド通信状態にある潜在的なユーザに、的を絞ったコンテンツを提供するために有効な、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
スマートフォンは、セルラ又は衛星ネットワーク上で通信することが可能な、装置及び構成を含んでもよい。スマートフォンは、また、スマートフォンが入手できるデータのいくらかを利用することが可能な、アプリケーションを記憶することが可能であってもよい。例えば、アプリケーションは、ユーザの連絡先リストと位置とを組み合わせて、ユーザのための追加のコンテンツを生成することが可能であってもよい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態は、コンテンツをユーザに提供するために有効なシステムである。このシステムは、変調されたコードを含むサウンド波を出力するために有効な、サウンド装置を含んでもよい。このシステムは、サウンド装置と通信状態にあるスマートフォンを含んでもよい。スマートフォンは、変調されたコードを受信し、変調されたコードを、トランスフォームに適用して、信号を生成するために有効であってもよく、この信号は、変調されたコード内の、周波数の、ボリュームの大きさに関連する。スマートフォンは、この信号を、ピーク検出器に適用して、ピーク履歴を生成し、ピーク履歴を解析して、変調されたコードについての、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を決定するために有効であってもよい。スマートフォンは、変調されたコードを、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を使用して復調して、コードを再生し、コードを、ネットワーク上で、プロセッサへのクエリとして送信するために有効であってもよい。プロセッサは、コードを含むクエリを受信し、コードに関連するコンテンツを決定し、コンテンツを、スマートフォンに送信するために有効であってもよい。スマートフォンは、コンテンツを受信し、コンテンツを出力するために更に有効であってもよい。
【0005】
本発明の別の実施形態は、コンテンツをユーザに提供する方法である。この方法は、サウンド装置によって、変調されたコードを含むサウンド波を出力することを含んでもよい。この方法は、スマートフォンによって、変調されたコードを受信することを更に含んでもよい。この方法は、スマートフォンによって、変調されたコードを、トランスフォームに適用して、信号を生成することを更に含んでもよく、この信号は、変調されたコード内の、周波数の、ボリュームの大きさに関連する。この方法は、スマートフォンによって、この信号を、ピーク検出器に適用して、ピーク履歴を生成することを更に含んでもよい。この方法は、スマートフォンによって、ピーク履歴を解析して、変調されたコードについての、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を決定することを更に含んでもよい。この方法は、スマートフォンによって、変調されたコードを、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を使用して復調して、コードを再生することを更に含んでもよい。この方法は、スマートフォンによって、コードを、ネットワーク上で、プロセッサへのクエリとして送信することを更に含んでもよい。この方法は、プロセッサによって、コードを含むクエリを受信することを更に含んでもよい。この方法は、プロセッサによって、コードに関連するコンテンツを決定することを更に含んでもよい。この方法は、プロセッサによって、コンテンツを、スマートフォンに送信することを更に含んでもよい。この方法は、スマートフォンによって、コンテンツを受信することを更に含んでもよい。この方法は、スマートフォンによって、コンテンツを出力することを更に含んでもよい。
【0006】
本発明の更に別の実施形態は、コンテンツをユーザに提供するために有効なスマートフォンである。スマートフォンは、マイクロフォンと、メモリと、メモリ内に記憶されたアプリケーションと、マイクロフォン及びメモリと通信状態にある、第1のプロセッサとを含んでもよい。マイクロフォンは、変調されたコードを含むサウンド波を受信するために有効であってもよい。第1のプロセッサは、変調されたコードを受信し、アプリケーションからの命令に応えて、変調されたコードを、トランスフォームに適用して、信号を生成するために有効であってもよく、この信号は、変調されたコード内の、周波数の、ボリュームの大きさに関連する。第1のプロセッサは、この信号を、ピーク検出器に適用して、ピーク履歴を生成するために更に有効であってもよい。第1のプロセッサは、ピーク履歴を解析して、変調されたコードについての、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を決定するために更に有効であってもよい。第1のプロセッサは、変調されたコードを、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を使用して復調して、コードを再生するために更に有効であってもよい。第1のプロセッサは、コードを、ネットワーク上で、第2のプロセッサへのクエリとして送信するために更に有効であってもよい。第1のプロセッサは、クエリに応えた、第2のプロセッサからの、コンテンツを受信するために更に有効であってもよい。第1のプロセッサは、コンテンツを出力するために更に有効であってもよい。
【0007】
この開示の、前述の、及びその他の特徴は、以下の説明、及び添付の特許請求の範囲を、添付の図面と組み合わせて参照することによって、より完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示によるいくつかの実施形態のみを示し、従って、本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解して、添付の図面を参照することによって、本開示は、追加の特定性及び詳細と共に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態による、信号をデコードし、コンテンツをユーザに提供するために有効なシステムの、システム図である。
【図2】本発明の一実施形態による、信号をデコードし、コンテンツをユーザに提供するために有効なシステムの、システム図である。
【図3】本発明の一実施形態によって実行されてもよいプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面を参照する。文脈によって特に指示されない限り、図面において、同様の記号は、通常、同様の構成要素を識別する。詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載された、例示的な実施形態は、限定することを意図するものではない。本明細書中で提示される主題の精神又は範囲を逸脱することなく、その他の実施形態が利用されてもよく、その他の変更が行われてもよい。本明細書中に全般的に記載された、及び添付の図面で示された、本開示の態様は、幅広い様々な構成において、配列、置換、組み合わせ、分離、及び/又は設計されてもよく、それらの全ては本明細書中で明確に企図される、ということは容易に理解されるであろう。
【0010】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるシステム100が示されている。要約すれば、スマートフォン104が、サウンド装置106によって出力されたオーディオ波136を受信するように構成されてもよい。波136は、バイナリコード138を変調するために周波数変調されたものであってもよい。スマートフォン104は、波136内で送信された、変調されたコード152から、コード138を復調して、コード138を再生してもよい。スマートフォン104は、強化されたコード140を、ネットワーク116を通じて、プロセッサ150へのクエリとして送信してもよい。強化されたコード140を含むクエリに応えて、プロセッサ150は、スマートフォン104によって出力されるべきコンテンツ148を、スマートフォン104に送信してもよい。ユーザ102は、スマートフォン104の振動などを介して、コンテンツ148の受信を通知されてもよい。コンテンツ148は、クーポン、音声、映像、音声映像、デジタルコンテンツピース、映画、ウェブページ、コンテンツへのポインタなどの、スマートフォンによって出力されることが可能な任意のものであってもよい。
【0011】
スマートフォン104は、アンテナ112、ディスプレイ116、メモリ118、ユーザインタフェース146、マイクロフォン145、カメラ144(全てプロセッサ113と通信状態にある)を含んでもよい。アンテナ112は、ネットワーク122内のセルラ基地局144又は衛星142との無線通信を可能にしてもよい。メモリ118は、プロセッサ113に命令を提供するために有効な、アプリケーション134を記憶してもよい。
【0012】
サウンド装置106は、サウンド波を出力することが可能な任意の装置であってもよい。例えば、サウンド装置106は、スマートフォン120、テレビ124、コンピュータ126、会議において参加者が装着してもよいバッジ130、ビーコンなどのスピーカ128、などであってもよい。サウンド装置106がビーコン128である例では、ビーコン128は、例えば、店内の棚154の上に配置されてもよい。スピーカ128は、拡声システム内などにある、人間に聞こえるサウンド波を出力するために有効なスピーカであってもよい。サウンド装置106は、プロセッサ156と、コード138を含んでもよいメモリ132とを、含んでもよく、かつ/又は、それらと通信状態にあってもよい。サウンド装置106は、サウンド装置106と、スマートフォン104を使用している潜在的ユーザ102との間の、所望の距離に基づいて、サウンド波136のボリュームの大きさを調節するように構成されてもよい。サウンド波136のボリュームの大きさに基づいて、変調されたコード152をスマートフォン104が復調するのが困難な位置、及び、変調されたコード152をスマートフォン104が復調できる位置を含む、範囲が規定されてもよい。
【0013】
発明者らは、多くの様々なタイプの装置がサウンド装置106のために使用されてもよいため、多くの様々な周波数範囲が、サウンド波136上にコード138を変調するために使用されてもよく、変調されたコード152の復調が複雑になっている、ということを発見した。更に、サウンド装置106の周囲の環境は、雑音が多い可能性がある。コード138は、ロジック0及びロジック1を含む、バイナリコードであってもよい。サウンド装置106は、プロセッサ156などを介して、第1の周波数範囲の、ロジック「0」のための割り当て、及び、第2の周波数範囲の、ロジック「1」のための割り当てによって、変調されたコード152を、変調及び出力するように構成されてもよい。これにより、様々なスピーカ分解能出力を有してもよい、複数の別個のサウンド装置106から、変調されたコード152が出力されることが可能になる。
【0014】
例えば、ロジック「0」が、約20,550Hzと約21,000Hzとの間の範囲内の周波数を有する、波136の中のサウンドパルスに割り当てられてもよい。同様に、ロジック「1」が、約21,000Hzから約22,000Hzまでの範囲内の周波数を有するサウンドパルスに割り当てられてもよい。各サウンドパルスは、例えば、持続時間が約1msであってもよい。サウンド装置106は、従って、第1の周波数範囲、及び第2の周波数範囲内のサウンドパルスをそれぞれ出力することによって、一連のロジック0及び1を含む、変調されたコード152を生成することが可能であってもよい。変調されたコード152全体は、約32msの間続いてもよく、そして、32のロジックビットを含んでもよい。変調されたコード152は、サウンド装置106によって、繰り返して、かつ周期的に出力されてもよい。一例では、各サウンドパルスの間に、クロックパルスが出力されてもよい。例えば、クロックパルスは、第1及び第2の周波数範囲の中間を中心とするものなどの、第3の周波数セットにおけるものであってもよい。この例では、クロックパルスは、21,000Hzにおけるものであってもよい。クロックパルスは、新たなビットの開始を示すために使用されてもよい。
【0015】
スマートフォン104は、様々な方法で、サウンド波136をリスンするように構成されてもよい。いくつかの例では、これらの方法は、受動アクティベーション技術(passive activation techniques)を含んでもよい。例えば、アプリケーション134の所有者は、アプリケーション134に、サウンド装置106によってサウンド波136が出力されるであろう時間を提供してもよい。例えば、アプリケーション134は、特定のブランドに関連していてもよく、そのブランドを所有する会社は、指定された時間間隔において波136を出力することを計画してもよい。この例において、会社Xは、ブランドYに関連する波136を、特定の時間において出力しようとしてもよい。
【0016】
アプリケーション134は、次に、その時間間隔において、スマートフォンのオペレーティングシステムをウェイクアップさせ、プロセッサ113を、変調されたコード140をリスンするよう制御してもよい。例えば、テレビ124は、人間に聞こえる広告を出力してもよい。広告の間、又は広告の後、テレビ124は、広告に関連する更なるコンテンツ148をサーバ150が出力することをもたらすであろう変調されたコード152を有する、サウンド波136を出力してもよい。このようにして、潜在的ユーザへの広告が、時間に基づいて対象とされてもよい。広告は、追加情報を使用して補強されてもよい。
【0017】
図2に示すように、別の例では、WIFIルータ160が、SSID(サービスセット識別子)162をブロードキャストするために使用されてもよい。アプリケーション134は、アプリケーション134の所有者に関連する特定のSSID値(アプリケーション134を所有しているのと同じ会社によって所有されるブランドに関連するSSID値など)をリスンするよう、スマートフォン104のプロセッサ113を制御してもよい。スマートフォン102がSSID162を受信した後、アプリケーション134は、スマートフォン102のオペレーティングシステムをウェイクアップさせ、プロセッサ113を、変調されたコード152をリスンするよう制御する。ユーザ102は、スマートフォン134が規定された地理的領域内にあると、プロセッサ113が判断した場合のみ、アプリケーション134が、スマートフォン104のオペレーティングシステムをウェイクアップさせることが可能なように、アプリケーション134内のプリファランスをカスタマイズしてもよい。同様に、アプリケーション134は、スマートフォン104をウェイクアップさせることが可能なSSIDを制限してもよい。アプリケーション134は、スマートフォン104によって要求されてもよいコンテンツ150のタイプを制限するために、スマートフォン104によって復調されることが可能なコードも制限してもよい。
【0018】
変調されたコード152は、様々なスピーカ能力及び分解能を有する、様々な別個のサウンド装置106によってもたらされてもよい。その上、サウンド装置106の周囲の環境は、雑音が多い可能性がある。デコーディングアルゴリズム158が、変調されたコード152から、コード138を復調するために、アプリケーション134又はプロセッサ150によって実施されてもよい。プロセッサ150が復調を実行する例では、強化されたコード140が、変調されたコード152と、本明細書中で述べられる任意の追加のコンテキスト情報とを含んでもよい。
【0019】
図2に示すように、デコーディングアルゴリズム158は、変調されたコード152を、FFT(ファーストフーリエトランスフォーム)モジュール166に適用して、変調されたコード152内の、周波数範囲内の周波数の、ボリュームの大きさを含む、信号172を生成するように構成されてもよい。デコーディングアルゴリズム158は、信号172を、ピーク検出器モジュール168に適用して、ピーク履歴170を生成してもよい。ピーク検出器モジュール168は、例えば、信号172内のボリュームの大きさの値(周波数についての、値の微分係数の極性が、その値の両側で変化する)を検出してもよい。モジュールは、ハードウェア、又はソフトウェアを使用して実施されてもよい。
【0020】
変調されたコード152内の各ビットは、1msなどの、時間ステップの期間にわたって出力されてもよい。変調されたコード152は、その場合、総ビット数(例えば、32)に、時間ステップを乗じたものである。ピーク履歴170は、変調されたコード152の1回以上の繰り返しの長さに対応した、例えば、100msの長さであってもよい。ピーク履歴170は、ピーク検出器モジュール168によって示された、閾値を超えるボリュームの大きさを有する、周波数の指示を含んでもよい。そのようなピークは、変調されたコード152内のロジック0及び1を含む可能性があり、雑音(誰かがマイクロフォンをこすっている、又はくしゃみをしているなど)、あるいは、その他の大きな音なども含む可能性がある。
【0021】
デコーディングアルゴリズム158は、次に、ピーク履歴170を解析して、各周波数範囲についての、ピークの発生回数を判定してもよい。特定の周波数範囲内で、閾値を超える回数のピークが発生した場合、その特定の周波数範囲は、雑音ではなく、ロジック0又は1を含む可能性が高い。周波数範囲の一例は、100Hzの増分であってもよい。
【0022】
デコーディングアルゴリズム158は、次に、ピーク履歴170内の、最大数のピークを有する、第1及び第2の周波数セットを判定してもよい。デコーディングアルゴリズムは、より低い周波数値を有する周波数セットに、ロジック値0を割り当て、より高い周波数を有する周波数セットに、ロジック値1を割り当ててもよい。例えば、20,500Hzを中心とする周波数において、30のピークが発生し、20,400Hzを中心とする周波数において、8つのピークが発生し、その他の周波数を中心として、8つ未満のピークが発生した場合、20,500Hz及び20,400Hzのそれぞれを中心とする周波数が、ロジック0及び1について変調するために使用された可能性が高い。デコーディングアルゴリズム158は、次に、変調されたコード152を解析して、第1の周波数セット内の周波数の各発生を、ロジック値0として、及び、第2の周波数内の周波数の各発生を、ロジック値1として割り当てて、提示された復調されたコードを生成してもよい。
【0023】
変調されたコード152は、プリアンブル174と、コード138を含むペイロード176と、チェックサム178とを含んでもよい。デコーディングアルゴリズムは、チェックサム178を、上記と同じモジュールに適用して、提示されたチェックサムを決定する。デコーディングアルゴリズム158は、提示された復調されたコードを、提示されたチェックサムと比較してもよい。ロジック0に対応する、提示されたチェックサムと、ロジック1に対応する、提示されたチェックサムとが、提示された復調されたコードに適合する場合、デコーディングアルゴリズム158は、変調されたコード152から、コード138を正常に再生している。ロジック0に対応する、提示されたチェックサムと、ロジック1に対応する、提示されたチェックサムとが、提示された復調されたコードに適合しない場合、デコーディングアルゴリズム158は、変調されたコード152を通して反復し、異なる周波数セットに、ロジック0、及びロジック1を割り当ててもよい。
【0024】
サウンド波136は、スマートフォン104のマイクロフォン145によって受信され、プロセッサ113によって、アプリケーション134内の命令を使用して処理されてもよい。プロセッサ113は、変調されたコード152を復調して、コード138を再生してもよい。プロセッサ113は、次に、コード138に、スマートフォン104に関連する追加のコンテキストデータを追加して、強化されたコード140を生成してもよい。例えば、プロセッサ113は、スマートフォン104上に記憶されたアプリケーションの所有者に関連する情報(特定のブランド、マーク、又は会社の指示など)を追加してもよい。例えば、アプリケーション134は、会社Xによって所有されていてもよく、かつ、会社Xに関連する製品の販売を促進するために使用されてもよい。強化されたコード140は、スマートフォン104の位置、及び/又は、サウンド装置106の位置に関する情報を含んでもよい。強化されたコード140を受け取り次第、プロセッサ150が、スマートフォン104にコンテンツ148を繰り返して送信しなくてもよいように、強化されたコード140は、スマートフォン104の識別子を含んでもよい。
【0025】
上述のように、強化されたコード140は、ネットワーク116上で、プロセッサ150へのクエリとして送信されてもよい。強化されたコード140に応えて、プロセッサ150は、コンテンツ148を、ネットワーク116上で、スマートフォン104に、ディスプレイ116上に出力するために送信してもよい。
【0026】
一例では、ビーコン128は、棚154の上に置かれて、ブランドXに関連するコード138を含む波136を出力してもよい。スマートフォン104は、波136を受信し、コード138を復調し、強化されたコード140を生成してもよい。プロセッサ150は、強化されたコード140を受信して、ブランドXに関連するコンテンツ148を、スマートフォン104に送信してもよい。例えば、コンテンツ148は、ブランドXに関連するクーポンを含んでもよい。
【0027】
いくつかある利点の中でも特に大きな利点は、ユーザが現実世界の場所とのサウンド通信状態にある場合、又は、ユーザがメディアを体験している場合に、本開示によるシステムを使用している広告主が、ユーザのスマートフォンに安価に到達できる可能性がある、ということである。特定の周波数値がクエリとして使用される状況などにおいて、特定の周波数が放射されることを保証するために、プロセッサとフィードバックループとを必要とする、他の装置におけるような、高価なハードウェアが使用される必要はない。店内の通路などの、特定の位置における、潜在的ユーザのスマートフォンが対象にされてもよい。別の例では、変調されたコードを有するサウンド波を出力するために有効な、ビーコンを有する、安価な使い捨てのバッジを、会議の参加者が装着してもよい。コードは、(バッジを有する)人がスマートフォンのすぐ近くにいることを示すコンテンツ148をもたらしてもよく、バッジを装着している人に関する情報を更に提供してもよい。テレビコマーシャルが、人間には聞こえないコードを、聞こえるコマーシャルと組み合わせて出力してもよい。
【0028】
図3を参照すると、本発明の一実施形態によって実行されてもよいプロセスが示されている。このプロセスは、例えば、図1及び図2に関して上述した、システム100を使用して実施されてもよい。図示されているように、ステップS2で、サウンド装置は、変調されたコードを出力するために有効であってもよい。
【0029】
ステップS4で、スマートフォンは、変調されたコードを受信してもよい。ステップS5で、スマートフォンは、変調されたコードを、トランスフォームに適用して、信号を生成してもよく、この信号は、変調されたコード内の、周波数の、ボリュームの大きさに関連する。ステップS6で、スマートフォンは、この信号を、ピーク検出器に適用して、ピーク履歴を生成してもよい。ステップS7で、スマートフォンは、ピーク履歴を解析して、変調されたコードについての、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を決定してもよい。ステップS8で、スマートフォンは、変調されたコードを復調して、コードを再生してもよい。ステップS10で、スマートフォンは、コードを、ネットワーク上で、プロセッサへのクエリとして送信してもよい。
【0030】
ステップS12で、プロセッサは、コードを含むクエリを、スマートフォンから受信してもよい。ステップS14で、プロセッサは、コードに関連するコンテンツを決定してもよい。ステップS16で、プロセッサは、コンテンツを、スマートフォンに送信してもよい。
【0031】
ステップS18で、スマートフォンは、コンテンツを受信してもよい。ステップS20で、スマートフォンは、コンテンツを出力してもよい。
【0032】
様々な態様及び実施形態が、本明細書中で開示されたが、その他の態様及び実施形態は、当業者にとって明らかであろう。本明細書中で開示された様々な態様及び実施形態は、説明の目的のためのものであり、限定することを意図するものではなく、真の範囲及び精神は、特許請求の範囲によって示されている。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツをユーザに提供するために有効なシステムであって、前記システムは、
変調されたコードを含むサウンド波を出力するために有効な、サウンド装置と、
前記サウンド装置と通信状態にあるスマートフォンと
を備え、前記スマートフォンは、
前記変調されたコードを受信し、
前記変調されたコードを、トランスフォームに適用して、信号を生成し、前記信号は、前記変調されたコード内の、周波数の、ボリュームの大きさに関連し、
前記信号を、ピーク検出器に適用して、ピーク履歴を生成し、
前記ピーク履歴を解析して、前記変調されたコードについての、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を決定し、
前記変調されたコードを、前記提示されたロジック0及び提示されたロジック1を使用して復調して、コードを再生し、
前記コードを、ネットワーク上で、プロセッサへのクエリとして送信する
ために有効であり、前記プロセッサは、
前記コードを含む前記クエリを受信し、
前記コードに関連するコンテンツを決定し、
前記コンテンツを、前記スマートフォンに送信する
ために有効であり、前記スマートフォンは、前記コンテンツを受信し、前記コンテンツを出力するために更に有効である、システム。
【請求項2】
前記スマートフォンは、オペレーティングシステムと、メモリと、前記メモリ内に記憶されたアプリケーションとを含み、
前記アプリケーションは、指定された時間間隔において、前記オペレーティングシステムをウェイクアップさせ、前記プロセッサを、前記変調されたコードをリスンするよう制御するために有効である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記サウンド装置は、人間に聞こえる別のサウンド波を出力するために更に有効である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記スマートフォンは、オペレーティングシステムと、メモリと、前記メモリ内に記憶されたアプリケーションとを含み、
前記スマートフォンは、サービスセット識別子を受信するために有効であり、
前記アプリケーションは、前記サービスセット識別子の受信の後、前記オペレーティングシステムをウェイクアップさせ、前記プロセッサを、前記変調されたコードをリスンするよう制御するために有効である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記スマートフォンは、オペレーティングシステムと、メモリと、前記メモリ内に記憶されたアプリケーションとを含み、
前記スマートフォンは、サービスセット識別子を受信するために有効であり、
前記アプリケーションは、前記サービスセット識別子の受信の後、かつ、前記スマートフォンが、規定された地理的領域内にあることの、前記プロセッサによる判定の後、前記オペレーティングシステムをウェイクアップさせ、前記プロセッサを、前記変調されたコードをリスンするよう制御するために有効である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記スマートフォンは、前記変調されたコードを、ファーストフーリエトランスフォームモジュールに適用して、前記信号を生成するために有効である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ピーク履歴は、閾値を超えるボリュームの大きさを有する周波数の指示を含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記スマートフォンは、前記ピーク履歴を解析して、
前記ピーク履歴内の、最大数の、ボリュームの大きさのピークを有する、第1の周波数セット、及び第2の周波数セットを、それぞれ判定し、ここで、前記第1の周波数セットは、前記第2の周波数セットより低い周波数範囲を有し、
ロジック0を、前記第1のセットに割り当て、
ロジック1を、前記第2のセットに割り当てるために有効である、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記変調されたコードは、ペイロードを含み、
前記スマートフォンは、
前記ロジック0を、前記ペイロード内の、前記第1の周波数セットに割り当て、前記ロジック1を、前記ペイロード内の、前記第2の周波数セットに割り当てて、提示されたペイロードを決定する
ために更に有効である、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記変調されたコードは、チェックサムを含み、
前記スマートフォンは、
前記ロジック0を、前記チェックサム内の、前記第1の周波数セットに割り当て、前記ロジック1を、前記チェックサム内の、前記第2の周波数セットに割り当てて、提示されたチェックサムを決定し、
前記提示されたペイロードを、前記提示されたチェックサムと比較して、前記提示されたペイロードが、前記提示されたチェックサムに適合するかどうかを判定する
ために更に有効である、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記提示されたペイロードが、前記提示されたチェックサムに適合しない場合、前記スマートフォンは、
ロジック0を、第3の周波数セットに割り当て、
ロジック1を、第4の周波数セットに割り当てる
ために有効である、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
コンテンツをユーザに提供する方法であって、前記方法は、
サウンド装置によって、変調されたコードを含むサウンド波を出力し、
スマートフォンによって、前記変調されたコードを受信し、
前記スマートフォンによって、前記変調されたコードを、トランスフォームに適用して、信号を生成し、前記信号は、前記変調されたコード内の、周波数の、ボリュームの大きさに関連し、
前記スマートフォンによって、前記信号を、ピーク検出器に適用して、ピーク履歴を生成し、
前記スマートフォンによって、前記ピーク履歴を解析して、前記変調されたコードについての、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を決定し、
前記スマートフォンによって、前記変調されたコードを、前記提示されたロジック0及び提示されたロジック1を使用して復調して、コードを再生し、
前記スマートフォンによって、前記コードを、ネットワーク上で、プロセッサへのクエリとして送信し、
前記プロセッサによって、前記コードを含む前記クエリを受信し、
前記プロセッサによって、前記コードに関連するコンテンツを決定し、
前記プロセッサによって、前記コンテンツを、前記スマートフォンに送信し、
前記スマートフォンによって、前記コンテンツを受信し、
前記スマートフォンによって、前記コンテンツを出力すること
を含む、方法。
【請求項13】
指定された時間間隔において、前記スマートフォンのオペレーティングシステムをウェイクアップさせ、前記変調されたコードをリスンすることを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記スマートフォンによって、サービスセット識別子を受信し、
前記サービスセット識別子を受信した後、前記スマートフォンのオペレーティングシステムをウェイクアップさせ、前記変調されたコードをリスンすること
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記変調されたコードを、ファーストフーリエトランスフォームモジュールに適用して、前記信号を生成することを更に含み、ここで、
前記ピーク履歴は、閾値を超えるボリュームの大きさを有する周波数の指示を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ピーク履歴を解析することは、
前記ピーク履歴内の、最大数の、ボリュームの大きさのピークを有する、第1の周波数セット、及び第2の周波数セットを、それぞれ判定し、ここで、前記第1の周波数セットは、前記第2の周波数セットより低い周波数範囲を有し、
ロジック0を、前記第1のセットに割り当て、
ロジック1を、前記第2のセットに割り当てること
を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記変調されたコードは、ペイロードと、チェックサムとを含み、
前記方法は、
前記ロジック0を、前記ペイロード内の、前記第1の周波数セットに割り当て、前記ロジック1を、前記ペイロード内の、前記第2の周波数セットに割り当てて、提示されたペイロードを決定し、
前記ロジック0を、前記チェックサム内の、前記第1の周波数セットに割り当て、前記ロジック1を、前記チェックサム内の、前記第2の周波数セットに割り当てて、提示されたチェックサムを決定し、
前記提示されたペイロードを、前記提示されたチェックサムと比較して、前記提示されたペイロードが、前記提示されたチェックサムに適合するかどうかを判定すること
を更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記提示されたペイロードが、前記提示されたチェックサムに適合しない場合、前記方法は、
ロジック0を、第3の周波数セットに割り当て、
ロジック1を、第4の周波数セットに割り当てること
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
コンテンツをユーザに提供するために有効なスマートフォンであって、前記スマートフォンは、
マイクロフォンと、
メモリと、
前記メモリ内に記憶されたアプリケーションと、
前記マイクロフォン及び前記メモリと通信状態にある、第1のプロセッサと
を備え、
前記マイクロフォンは、変調されたコードを含むサウンド波を受信するために有効であり、
前記第1のプロセッサは、前記変調されたコードを受信し、前記アプリケーションからの命令に応えて、
前記変調されたコードを、トランスフォームに適用して、信号を生成し、前記信号は、前記変調されたコード内の、周波数の、ボリュームの大きさに関連し、
前記信号を、ピーク検出器に適用して、ピーク履歴を生成し、
前記ピーク履歴を解析して、前記変調されたコードについての、提示されたロジック0及び提示されたロジック1を決定し
前記変調されたコードを、前記提示されたロジック0及び提示されたロジック1を使用して復調して、コードを再生し、
前記コードを、ネットワーク上で、第2のプロセッサへのクエリとして送信し、
前記クエリに応えた、前記第2のプロセッサからの、コンテンツを受信し、
前記コンテンツを出力する
ために有効である、スマートフォン。
【請求項20】
前記スマートフォンは、オペレーティングシステムと、メモリと、前記メモリ内に記憶されたアプリケーションとを含み、
前記変調されたコードは、ペイロードと、チェックサムとを含み、
前記ピーク履歴は、閾値を超えるボリュームの大きさを有する周波数の指示を含み、
前記プロセッサは、
前記変調されたコードを、ファーストフーリエトランスフォームモジュールに適用して、前記信号を生成し、
前記ピーク履歴を解析して、前記ピーク履歴内の、最大数のピークを有する、第1の周波数セット、及び第2の周波数セットを、それぞれ判定し、ここで、前記第1の周波数セットは、前記第2の周波数セットより低い周波数範囲を有し、
前記ロジック0を、前記ペイロード内の、前記第1の周波数セットに割り当て、前記ロジック1を、前記ペイロード内の、前記第2の周波数セットに割り当てて、提示されたペイロードを決定し、
前記ロジック0を、前記チェックサム内の、前記第1の周波数セットに割り当て、前記ロジック1を、前記チェックサム内の、前記第2の周波数セットに割り当てて、提示されたチェックサムを決定し、
前記提示されたペイロードを、前記提示されたチェックサムと比較して、前記提示されたペイロードが、前記提示されたチェックサムに適合するかどうかを判定する
ために更に有効である、請求項19に記載のスマートフォン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−70377(P2013−70377A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−209467(P2012−209467)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【出願人】(512247625)ソニック ノーティファイ インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】